JP2004273601A - 半導体処理装置 - Google Patents
半導体処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004273601A JP2004273601A JP2003059611A JP2003059611A JP2004273601A JP 2004273601 A JP2004273601 A JP 2004273601A JP 2003059611 A JP2003059611 A JP 2003059611A JP 2003059611 A JP2003059611 A JP 2003059611A JP 2004273601 A JP2004273601 A JP 2004273601A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- opening
- wafer
- processing chamber
- closing means
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
【課題】従来技術で問題となる半導体装置の製造方法における基板面内での温度のばらつきを抑制し、基板面内の温度均一性、ひいては基板面内の膜厚均一性を向上させることのできる半導体処理装置を提供すること。
【解決手段】ウェハ1を処理する際、基板処理室50の外面側からの開閉手段である第1の開閉手段のみしか無かったため、基板挿入口8のエリアに空間90が生じてしまっていて、この空間90が、ヒータユニット20による熱を逃がしてしまう働きをしてしまっていたため、ウェハ面内の膜厚均一性を悪化させる原因になっていたが、基板処理室50の内面側からの開閉手段である第2の開閉手段を設けることにより、空間90を基板処理室50内から遮断することができ、その結果、ウェハ面内の膜厚均一性が向上する。
【選択図】 図1
【解決手段】ウェハ1を処理する際、基板処理室50の外面側からの開閉手段である第1の開閉手段のみしか無かったため、基板挿入口8のエリアに空間90が生じてしまっていて、この空間90が、ヒータユニット20による熱を逃がしてしまう働きをしてしまっていたため、ウェハ面内の膜厚均一性を悪化させる原因になっていたが、基板処理室50の内面側からの開閉手段である第2の開閉手段を設けることにより、空間90を基板処理室50内から遮断することができ、その結果、ウェハ面内の膜厚均一性が向上する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板処理装置に関し、例えば、半導体装置の製造方法において、半導体素子を含む集積回路が作り込まれる半導体ウェハ(以下、ウェハという。)に窒化膜や金属膜を形成するのに利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の製造方法においては、ウェハに窒化膜や金属膜を形成するのに、枚葉式コールドウオール形CVD装置(以下、枚葉式CVD装置という。)が使用される場合がある。従来のこの種の枚葉式CVD装置として、被処理基板としてのウェハを処理する基板処理室と、この処理室においてウェハを一枚ずつ保持する基板保持板(以下、サセプタという。)と、サセプタに保持されたウェハを加熱するヒータユニットと、ウェハをサセプタに受け渡すウェハ移載手段としてのウェハ移載装置と、ウェハをサセプタに受け渡す際に処理室を開閉する開閉手段と、ヒータユニットを基板処理室内で上昇及び降下させる多段階調整可能な昇降機構、ウェハをサセプタに受け渡す受け渡し手段としての基板支持具(以下、リフトピンという。)、サセプタに保持されたウェハに処理ガスを供給するガスヘッドと、処理室を排気する排気口とを備えているものがある。
前記した枚葉式CVD装置を利用して行うIC、LSI等の半導体装置を製造する工程には、熱CVD法により基板上へアモルファスシリコン膜やポリシリコン膜等のシリコン膜を形成する工程がある。この工程では、成膜ガスとして例えばモノシラン(SiH4)ガスが用いられ、キャリアガスとして窒素(N2)ガスが用いられる。SiH4を用いたポリシリコン膜の形成において、成膜の要因となるのは、SiH4よりも、寧ろその中間生成物であるSiH2によるものが主要因となっている。そのため膜厚均一性向上のためには、反応容器内の温度を精度よく管理する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した枚葉式CVDにおいては、上記方法により基板上にシリコン膜の成膜を行う場合、コールドウォール装置の性質上、容器全体の温度管理は困難であり、それが原因で基板面内の温度均一性が悪くなるという問題があった。さらには、その結果として、基板面内の膜厚均一性も悪くなるという問題点があった。
【0004】
本発明の目的は、上記の従来技術で問題となる半導体装置の製造方法における基板面内での温度のばらつきを抑制し、基板面内の温度均一性、ひいては基板面内の膜厚均一性を向上させることのできる半導体処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の特徴とするところは、基板を基板支持体に収納して処理する処理室と、前記基板を前記基板支持体に搬送する搬送手段と、前記処理室の、前記搬送手段側の面に設けた開口部の開閉手段とを有する半導体処理装置において、前記開閉手段は、前記開口部を前記処理室に対し外面側を開閉する第1の開閉手段と前記開口部を前記処理室に対し内面側を開閉する第2の開閉手段とを有することを特徴とする半導体処理装置を提供することにある。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0007】
図1は、本発明の実施の形態に係る基板処理装置としてのコールドウォール型枚葉式CVD装置の一例を示す概略図である。この基板処理装置は、コールドウォール型の反応容器(チャンバ)を有しており、処理基板の加熱を基板保持板からの伝熱によって行うものである。ここで、コールドウォール型の反応容器とは、基板を加熱するための熱の大部分を容器の壁面を加熱することにより得るのではなく、容器の壁面を加熱しないで基板を処理するタイプの容器のことをいう。この場合、基板はランプ等で直接加熱したり、基板を載せる基板支持台に設けられたヒータで直接加熱したり、ヒータにより加熱した基板支持板からの伝熱により加熱したりする。これに対して、基板を加熱するための熱の大部分を容器の壁面を加熱することにより得る、すなわち容器壁面を処理温度と略同じ温度に加熱した状態で基板を処理するタイプの容器のことをホットウォール型の反応容器という。また、容器壁面を反応生成物が付着しない程度の低温(処理温度より低い温度)に加熱した状態で基板を処理するタイプのものもあるが(ウォームウォール型とも呼ばれる。)、本発明ではこのタイプもコールドウォール型に含めることとする。
【0008】
図1、2において、基板処理装置30は、処理の対象となるウェハ1を収容する反応容器(チャンバ)50a、反応容器50a内に形成される基板処理室50、基板処理室50内でウェハ1を支持するサセプタ2、ウェハ1を加熱するヒータ3、サセプタ2とヒータ3を含むヒータユニット20、ウェハ1を装置30の基板処理室50内に搬入するための基板挿入口8、基板挿入口8の外面側を開閉する第1の開閉手段9、基板挿入口8の内面側を開閉する第2の開閉手段70、第2の開閉手段を昇降させる基板処理室外に設けられた多段階調整可能な昇降手段80、昇降手段80を被覆する中空伸縮材81、ウェハ1をサセプタに受け渡すウェハ受け渡し手段としてのウェハ移載装置40、ウェハ1をサセプタ2に載置する際に、ウェハ1を一旦支持するリフトピン4、リフトピン4を基板処理室50内で上昇及び降下させる基板処理室外に設けられた多段階調整可能な昇降機構10、昇降手段10を被覆する中空伸縮材82、基板処理室50内を排気するための排気口7、基板処理室50内にガスを供給するガス供給口6を有している。
【0009】
基板支持具4は石英製のピンで構成され、サセプタ2は、ウェハ1を支持するとともに、ヒータ3からウェハ1への伝熱を迅速かつ均一にする役割を果たす。ガス供給口6は、基板処理室50内に所望のガス種を所望のガス流量、ガス比率で供給するためのものであり、そのガスのウェハ1処理面への供給は図示しないガス分散板によって均一化されている。排気口7は、未反応ガス及び反応過程で生成したガスを排気するためのものである。
【0010】
この基板処理装置30は、400℃以上850℃以下の高温、100000Paまでの高圧で、単一基板毎の処理を可能とする。
【0011】
次に上記装置を用いて半導体装置の製造工程の一工程として基板を処理する方法について説明する。本実施の形態においては、まずリフトピン4を基板搬送位置(図1に示した位置)まで移動させ、第1の開閉手段9を図1に示した位置まで下方向に移動し、且つ第2の開閉手段70を図1に示した位置まで下方向に移動し、基板挿入口8及び第1、2の開口手段の間の空間90を開く。ウェハ1は、基板処理室50と基板挿入口8及び空間90を通じて接続された基板搬送室45(図中、その位置のみを示す)に設けられたウェハ移載装置40により、基板挿入口8を経て、基板処理室50内に搬入され、サセプタ2と空間を隔てて平行になるようにリフトピン4上に置かれる。図1にはこの状態が示されている。
【0012】
次に、基板搬送室45を空間90と基板処理室50から基板処理中に隔離するため、第1の開閉手段9及び第2の開閉手段70によって閉じられる。
【0013】
次に、リフトピント4は、上端をサセプタ2の上面よりも下方になるような基板処理位置(図2に示した位置)まで、昇降機構10によって下降する。この時、基板支持具4に代わって基板保持板2が処理基板1を保持することとなる。ウェハ1は、ヒータ3で加熱されて高温となっている基板保持板2からの直接伝熱によって加熱される。
【0014】
次に、このような、図2に示した状態において、加熱されたウェハ1に対し、上部のガス供給口6より成膜ガスとしてのモノシラン(SiH4)ガスと、キャリアガスとしての窒素(N2)ガスとを導入する。さらにキャリアガスN2とともに水素(H2)ガスを供給する。SiH4ガスと、N2ガスと、H2ガスは、ガス分散板5でウェハ1の処理面に均等になるように拡散されて供給される。これにより、熱CVD反応が生じ、ウェハ上にポリシリコン膜が形成される。なお、成膜温度としては、550〜780℃、圧力としては6000〜50000Paが例示される。
【0015】
従来は、ウェハ1を移載させる際、ヒータユニット20ごと上昇手段により上昇させていたため大変複雑な機構が必要になり、コスト面からも高額になってしまっていたが、低額であるリフトピン4のみの昇降手段10による昇降であるため、コスト面からも低額で供給できる。また、耐久性の面からもヒータユニット20自体の重量が大きいため、劣化が激しくなり、メンテナンス周期も短くなってしまっていたが、軽量なリフトピン4のみの昇降のため、定額で供給できる。また、ヒータユニット20を移動させるため、その都度、バッチ毎のウェハ1との距離のばらつきが生じやすくなり、その結果、ウェハ面内の膜厚均一性の低下を起こしてしまっていたが、リフトピン4のみの昇降にすることにより、ウェハ1とヒータユニット20との距離は移動することが無くなるため、距離のばらつきが所定の位置で一定となり、その結果、ウェハ面内の膜厚均一性が向上する。
【0016】
従来は、ウェハ1を処理する際、基板処理室50の外面側からの開閉手段である第1の開閉手段のみしか無かったため、基板挿入口8のエリアに空間90が生じてしまっていて、この空間90が、ヒータユニット20による熱を逃がしてしまう働きをしてしまっていたため、ウェハ面内の膜厚均一性を悪化させる原因になっていたが、基板処理室50の内面側からの開閉手段である第2の開閉手段を設けることにより、空間90を基板処理室50内から遮断することができ、その結果、ウェハ面内の膜厚均一性が向上する。
【0017】
上記の基板処理後(基板上へのポリシリコン膜形成後)、リフトピン4は、基板搬入位置(図1に示した位置)まで上昇する。上昇の際、リフトピン4はサセプタ2上のウェハ1を突き上げて再び支持し、ウェハ1とサセプタ2との間に処理基板1の搬送のための空間を作る。
【0018】
次に、基板挿入口8が第1の開閉手段及び第2開閉手段により、開けられ、ウェハ1は基板挿入口8から基板搬送室45内のウェハ移載装置40により基板搬送室45へ運び出される。
【0019】
以上に説明したように、本発明の実施により、コールドウォール型半導体製造装置を用いてポリシリコン膜を成膜する場合でも、基板を均一に加熱することができ、それにより均一性良く処理することができ、基板処理の歩留りが向上する効果が得られる。
【0020】
なお、上記実施形態ではコールドウォールタイプの枚葉式装置(単一基板処理装置)の場合について説明したが、本発明はホットウォールタイプの装置や、バッチ式の装置(複数枚一括処理装置)にも適用できる。
【0021】
【発明の効果】
本発明を用いることにより、従来技術で問題となる半導体処理装置における基板面内での温度のばらつきを抑制し、基板面内の温度均一性、ひいては基板面内の膜厚均一性を向上させることのできる半導体処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明する断面図で、処理基板を移載する際のタイミングでの図ある。
【図2】本発明の実施の形態を説明する断面図で、処理基板を処理するタイミングでの図である。
【符号の説明】
1…処理基板、2…基板保持板、3…ヒータ、4…基板支持具、6…ガス供給口、7…排気口、8…基板挿入口、9…第1の開閉手段、10…昇降機構、20…ヒータユニット、30…基板処理装置、ウェハ移載装置40、45…基板搬送室、50…基板処理室、50a…反応容器、70…第2の開閉手段、80…昇降機構、81…中空伸縮材81、82…中空伸縮材82、90…空間
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板処理装置に関し、例えば、半導体装置の製造方法において、半導体素子を含む集積回路が作り込まれる半導体ウェハ(以下、ウェハという。)に窒化膜や金属膜を形成するのに利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の製造方法においては、ウェハに窒化膜や金属膜を形成するのに、枚葉式コールドウオール形CVD装置(以下、枚葉式CVD装置という。)が使用される場合がある。従来のこの種の枚葉式CVD装置として、被処理基板としてのウェハを処理する基板処理室と、この処理室においてウェハを一枚ずつ保持する基板保持板(以下、サセプタという。)と、サセプタに保持されたウェハを加熱するヒータユニットと、ウェハをサセプタに受け渡すウェハ移載手段としてのウェハ移載装置と、ウェハをサセプタに受け渡す際に処理室を開閉する開閉手段と、ヒータユニットを基板処理室内で上昇及び降下させる多段階調整可能な昇降機構、ウェハをサセプタに受け渡す受け渡し手段としての基板支持具(以下、リフトピンという。)、サセプタに保持されたウェハに処理ガスを供給するガスヘッドと、処理室を排気する排気口とを備えているものがある。
前記した枚葉式CVD装置を利用して行うIC、LSI等の半導体装置を製造する工程には、熱CVD法により基板上へアモルファスシリコン膜やポリシリコン膜等のシリコン膜を形成する工程がある。この工程では、成膜ガスとして例えばモノシラン(SiH4)ガスが用いられ、キャリアガスとして窒素(N2)ガスが用いられる。SiH4を用いたポリシリコン膜の形成において、成膜の要因となるのは、SiH4よりも、寧ろその中間生成物であるSiH2によるものが主要因となっている。そのため膜厚均一性向上のためには、反応容器内の温度を精度よく管理する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した枚葉式CVDにおいては、上記方法により基板上にシリコン膜の成膜を行う場合、コールドウォール装置の性質上、容器全体の温度管理は困難であり、それが原因で基板面内の温度均一性が悪くなるという問題があった。さらには、その結果として、基板面内の膜厚均一性も悪くなるという問題点があった。
【0004】
本発明の目的は、上記の従来技術で問題となる半導体装置の製造方法における基板面内での温度のばらつきを抑制し、基板面内の温度均一性、ひいては基板面内の膜厚均一性を向上させることのできる半導体処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の特徴とするところは、基板を基板支持体に収納して処理する処理室と、前記基板を前記基板支持体に搬送する搬送手段と、前記処理室の、前記搬送手段側の面に設けた開口部の開閉手段とを有する半導体処理装置において、前記開閉手段は、前記開口部を前記処理室に対し外面側を開閉する第1の開閉手段と前記開口部を前記処理室に対し内面側を開閉する第2の開閉手段とを有することを特徴とする半導体処理装置を提供することにある。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0007】
図1は、本発明の実施の形態に係る基板処理装置としてのコールドウォール型枚葉式CVD装置の一例を示す概略図である。この基板処理装置は、コールドウォール型の反応容器(チャンバ)を有しており、処理基板の加熱を基板保持板からの伝熱によって行うものである。ここで、コールドウォール型の反応容器とは、基板を加熱するための熱の大部分を容器の壁面を加熱することにより得るのではなく、容器の壁面を加熱しないで基板を処理するタイプの容器のことをいう。この場合、基板はランプ等で直接加熱したり、基板を載せる基板支持台に設けられたヒータで直接加熱したり、ヒータにより加熱した基板支持板からの伝熱により加熱したりする。これに対して、基板を加熱するための熱の大部分を容器の壁面を加熱することにより得る、すなわち容器壁面を処理温度と略同じ温度に加熱した状態で基板を処理するタイプの容器のことをホットウォール型の反応容器という。また、容器壁面を反応生成物が付着しない程度の低温(処理温度より低い温度)に加熱した状態で基板を処理するタイプのものもあるが(ウォームウォール型とも呼ばれる。)、本発明ではこのタイプもコールドウォール型に含めることとする。
【0008】
図1、2において、基板処理装置30は、処理の対象となるウェハ1を収容する反応容器(チャンバ)50a、反応容器50a内に形成される基板処理室50、基板処理室50内でウェハ1を支持するサセプタ2、ウェハ1を加熱するヒータ3、サセプタ2とヒータ3を含むヒータユニット20、ウェハ1を装置30の基板処理室50内に搬入するための基板挿入口8、基板挿入口8の外面側を開閉する第1の開閉手段9、基板挿入口8の内面側を開閉する第2の開閉手段70、第2の開閉手段を昇降させる基板処理室外に設けられた多段階調整可能な昇降手段80、昇降手段80を被覆する中空伸縮材81、ウェハ1をサセプタに受け渡すウェハ受け渡し手段としてのウェハ移載装置40、ウェハ1をサセプタ2に載置する際に、ウェハ1を一旦支持するリフトピン4、リフトピン4を基板処理室50内で上昇及び降下させる基板処理室外に設けられた多段階調整可能な昇降機構10、昇降手段10を被覆する中空伸縮材82、基板処理室50内を排気するための排気口7、基板処理室50内にガスを供給するガス供給口6を有している。
【0009】
基板支持具4は石英製のピンで構成され、サセプタ2は、ウェハ1を支持するとともに、ヒータ3からウェハ1への伝熱を迅速かつ均一にする役割を果たす。ガス供給口6は、基板処理室50内に所望のガス種を所望のガス流量、ガス比率で供給するためのものであり、そのガスのウェハ1処理面への供給は図示しないガス分散板によって均一化されている。排気口7は、未反応ガス及び反応過程で生成したガスを排気するためのものである。
【0010】
この基板処理装置30は、400℃以上850℃以下の高温、100000Paまでの高圧で、単一基板毎の処理を可能とする。
【0011】
次に上記装置を用いて半導体装置の製造工程の一工程として基板を処理する方法について説明する。本実施の形態においては、まずリフトピン4を基板搬送位置(図1に示した位置)まで移動させ、第1の開閉手段9を図1に示した位置まで下方向に移動し、且つ第2の開閉手段70を図1に示した位置まで下方向に移動し、基板挿入口8及び第1、2の開口手段の間の空間90を開く。ウェハ1は、基板処理室50と基板挿入口8及び空間90を通じて接続された基板搬送室45(図中、その位置のみを示す)に設けられたウェハ移載装置40により、基板挿入口8を経て、基板処理室50内に搬入され、サセプタ2と空間を隔てて平行になるようにリフトピン4上に置かれる。図1にはこの状態が示されている。
【0012】
次に、基板搬送室45を空間90と基板処理室50から基板処理中に隔離するため、第1の開閉手段9及び第2の開閉手段70によって閉じられる。
【0013】
次に、リフトピント4は、上端をサセプタ2の上面よりも下方になるような基板処理位置(図2に示した位置)まで、昇降機構10によって下降する。この時、基板支持具4に代わって基板保持板2が処理基板1を保持することとなる。ウェハ1は、ヒータ3で加熱されて高温となっている基板保持板2からの直接伝熱によって加熱される。
【0014】
次に、このような、図2に示した状態において、加熱されたウェハ1に対し、上部のガス供給口6より成膜ガスとしてのモノシラン(SiH4)ガスと、キャリアガスとしての窒素(N2)ガスとを導入する。さらにキャリアガスN2とともに水素(H2)ガスを供給する。SiH4ガスと、N2ガスと、H2ガスは、ガス分散板5でウェハ1の処理面に均等になるように拡散されて供給される。これにより、熱CVD反応が生じ、ウェハ上にポリシリコン膜が形成される。なお、成膜温度としては、550〜780℃、圧力としては6000〜50000Paが例示される。
【0015】
従来は、ウェハ1を移載させる際、ヒータユニット20ごと上昇手段により上昇させていたため大変複雑な機構が必要になり、コスト面からも高額になってしまっていたが、低額であるリフトピン4のみの昇降手段10による昇降であるため、コスト面からも低額で供給できる。また、耐久性の面からもヒータユニット20自体の重量が大きいため、劣化が激しくなり、メンテナンス周期も短くなってしまっていたが、軽量なリフトピン4のみの昇降のため、定額で供給できる。また、ヒータユニット20を移動させるため、その都度、バッチ毎のウェハ1との距離のばらつきが生じやすくなり、その結果、ウェハ面内の膜厚均一性の低下を起こしてしまっていたが、リフトピン4のみの昇降にすることにより、ウェハ1とヒータユニット20との距離は移動することが無くなるため、距離のばらつきが所定の位置で一定となり、その結果、ウェハ面内の膜厚均一性が向上する。
【0016】
従来は、ウェハ1を処理する際、基板処理室50の外面側からの開閉手段である第1の開閉手段のみしか無かったため、基板挿入口8のエリアに空間90が生じてしまっていて、この空間90が、ヒータユニット20による熱を逃がしてしまう働きをしてしまっていたため、ウェハ面内の膜厚均一性を悪化させる原因になっていたが、基板処理室50の内面側からの開閉手段である第2の開閉手段を設けることにより、空間90を基板処理室50内から遮断することができ、その結果、ウェハ面内の膜厚均一性が向上する。
【0017】
上記の基板処理後(基板上へのポリシリコン膜形成後)、リフトピン4は、基板搬入位置(図1に示した位置)まで上昇する。上昇の際、リフトピン4はサセプタ2上のウェハ1を突き上げて再び支持し、ウェハ1とサセプタ2との間に処理基板1の搬送のための空間を作る。
【0018】
次に、基板挿入口8が第1の開閉手段及び第2開閉手段により、開けられ、ウェハ1は基板挿入口8から基板搬送室45内のウェハ移載装置40により基板搬送室45へ運び出される。
【0019】
以上に説明したように、本発明の実施により、コールドウォール型半導体製造装置を用いてポリシリコン膜を成膜する場合でも、基板を均一に加熱することができ、それにより均一性良く処理することができ、基板処理の歩留りが向上する効果が得られる。
【0020】
なお、上記実施形態ではコールドウォールタイプの枚葉式装置(単一基板処理装置)の場合について説明したが、本発明はホットウォールタイプの装置や、バッチ式の装置(複数枚一括処理装置)にも適用できる。
【0021】
【発明の効果】
本発明を用いることにより、従来技術で問題となる半導体処理装置における基板面内での温度のばらつきを抑制し、基板面内の温度均一性、ひいては基板面内の膜厚均一性を向上させることのできる半導体処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明する断面図で、処理基板を移載する際のタイミングでの図ある。
【図2】本発明の実施の形態を説明する断面図で、処理基板を処理するタイミングでの図である。
【符号の説明】
1…処理基板、2…基板保持板、3…ヒータ、4…基板支持具、6…ガス供給口、7…排気口、8…基板挿入口、9…第1の開閉手段、10…昇降機構、20…ヒータユニット、30…基板処理装置、ウェハ移載装置40、45…基板搬送室、50…基板処理室、50a…反応容器、70…第2の開閉手段、80…昇降機構、81…中空伸縮材81、82…中空伸縮材82、90…空間
Claims (1)
- 基板を基板支持体に収納して処理する処理室と、
前記基板を前記基板支持体に搬送する搬送手段と、
前記処理室の、前記搬送手段側の面に設けた開口部の開閉手段とを有する半導体処理装置において、
前記開閉手段は、前記開口部を前記処理室に対し外面側を開閉する第1の開閉手段と
前記開口部を前記処理室に対し内面側を開閉する第2の開閉手段とを有することを
特徴とする半導体処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003059611A JP2004273601A (ja) | 2003-03-06 | 2003-03-06 | 半導体処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003059611A JP2004273601A (ja) | 2003-03-06 | 2003-03-06 | 半導体処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004273601A true JP2004273601A (ja) | 2004-09-30 |
Family
ID=33122376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003059611A Pending JP2004273601A (ja) | 2003-03-06 | 2003-03-06 | 半導体処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004273601A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101118915B1 (ko) | 2007-12-31 | 2012-02-27 | 주성엔지니어링(주) | 기판처리장치 |
-
2003
- 2003-03-06 JP JP2003059611A patent/JP2004273601A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101118915B1 (ko) | 2007-12-31 | 2012-02-27 | 주성엔지니어링(주) | 기판처리장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7313931B2 (en) | Method and device for heat treatment | |
US6780251B2 (en) | Substrate processing apparatus and method for fabricating semiconductor device | |
US7858534B2 (en) | Semiconductor device manufacturing method and substrate processing apparatus | |
KR100975717B1 (ko) | 기상성장장치와 기상성장방법 | |
US7700054B2 (en) | Substrate processing apparatus having gas side flow via gas inlet | |
KR20090097808A (ko) | 탑재대 구조체 및 열처리 장치 | |
JPH10107018A (ja) | 半導体ウェーハの熱処理装置 | |
JP3667038B2 (ja) | Cvd成膜方法 | |
JP4394120B2 (ja) | 基板処理装置および半導体装置の製造方法 | |
US20070042118A1 (en) | Encapsulated thermal processing | |
JP2004193396A (ja) | 半導体デバイスの製造方法 | |
JP2004273601A (ja) | 半導体処理装置 | |
WO2001031700A1 (fr) | Porte-plaquette et dispositif de croissance epitaxiale | |
TW201326444A (zh) | 薄膜沈積裝置及其使用方法 | |
JP4553227B2 (ja) | 熱処理方法 | |
JP5358201B2 (ja) | 成膜方法 | |
JP2003037147A (ja) | 基板搬送装置及び熱処理方法 | |
JP2000269137A (ja) | 半導体製造装置及びウェハ取扱方法 | |
JP2003273032A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
TW200522134A (en) | High-pressure heat treatment apparatus | |
JP2001156011A (ja) | 半導体ウェーハ熱処理装置 | |
JP2004111785A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH10223722A (ja) | 半導体処理装置 | |
JP2003037109A (ja) | 熱処理装置 | |
JP3664193B2 (ja) | 熱処理装置及び熱処理方法 |