JP2004272589A - 非接触式データ記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】非接触データ記録媒体は、情報処理部に電力を供給する電気二重層キャパシタ9を備えている。この電気二重層キャパシタ9は、カード基材に封止された状態で当該カード基材に収容されており、外装体21、第1電極25、第2電極29、セパレータ27を有している。この外装体21は、矩形状の2枚のラミネートフィルム21a、21bからなり、両フィルムの対向する周縁部同士を重ね合わせ熱融着することにより、外装体21は、第1電極25、第2電極29、セパレータ27を包むように袋状に形成されている。ラミネートフィルム21a、21bの熱融着部分21hの幅wは、0.5〜2mm、好ましくは1〜2mmに設定されている。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触式データ記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
電波により情報の送受信を行う非接触データ記録媒体は利便性に優れ、電子マネーやプリペイドカード、交通機関の乗車券などに利用されている。この種の非接触データ記録媒体は、情報の処理を行う情報処理部を有しており、情報処理手段を駆動させる為の電力は情報の送受信時に情報送受信装置側から発せられる電磁波を受け、電磁誘導により生じている。すなわち、情報の送受信時以外には電力供給がされないが、情報の送受信時以外にも情報(例えば残高、獲得ポイント等)の表示等を行うための電力が供給されるよう、小型・薄型の電気化学デバイスを非接触データ記録媒体に内蔵することが考えられる。従来、電気化学デバイスを内蔵したデータ記録媒体として、電池を内蔵したICカードが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−296629号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、非接触データ記録媒体については内蔵する各構成部品のレイアウトについての制約が大きい。例えば、非接触データ記録媒体は外力を受けた際の応力が大きい中心付近に構成部品を配置することは好ましくない、電波送受信のためのアンテナ用のスペースを確保する必要がある、といった制約が存在している。このため、非接触データ記録媒体に内蔵する電気化学デバイスはできるだけ小型化し、構成部品のレイアウトの自由度を拡大することが課題となるが、特許文献1においては内蔵する電気化学デバイスを小型化することは特に考慮されていない。
【0005】
そこで、本発明は上記課題を解決し、内蔵される電気化学デバイスを小型化し、各構成部品のレイアウトの自由度が大きい非接触データ記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
非接触データ記録媒体に内蔵される電気化学デバイスは、情報処理部と同様に非接触データ記録媒体内に封止される状態で収められることとなる。本発明者らは、非接触データ記録媒体に内蔵される電気化学デバイスが上記理由から外気に曝されることが極めて少なく、電気化学デバイスの外装体は、外気に曝されて使用される電気化学デバイスに比較して密封性の設定条件を緩和できることに着目した。特に、電気化学デバイスがラミネートフィルムの周縁部を重ね熱融着することにより形成される外装体を有する場合、その熱融着部分の幅を狭くすることが可能であることを見出した。
【0007】
また、本発明者らは、非接触データ記録媒体に内蔵される電気化学デバイスは、非接触データ記録媒体内に封止された状態で収められているため、外気に曝されて使用される電気化学デバイスに比較して機械的強度の設定を緩和できることに着目し、ラミネートフィルムの厚みを薄くすることが可能であることを見出した。
【0008】
そこで、本発明に係る非接触データ記録媒体は、情報の処理あるいは記録を行う情報処理手段と、外装体を有し、情報処理手段に電力を供給する電気化学デバイスと、情報処理手段及び電気化学デバイスを封止する封止部材とを備えており、外装体はラミネートフィルムの周縁部を重ね熱融着することにより形成され、当該ラミネートフィルムの熱融着部分の幅が0.5〜2mmに設定されていることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る非接触データ記録媒体では、ラミネートフィルムの熱融着部分の幅を2mm以下に設定することによって電気化学デバイスの外形寸法を小さくしているため、非接触データ記録媒体内の部品のレイアウトの制約が緩和される。また、ラミネートフィルムの熱融着部分の幅を0.5mm以上に設定することで熱融着不良等が起こりにくくなり、電気化学デバイスの必要な密封性を確保することができる。
【0010】
また、本発明の非接触データ記録媒体においては、ラミネートフィルムの厚みが0.100mm以下に設定されていることを特徴としてもよい。ラミネートフィルムを薄くすることにより内蔵される電気化学デバイス全体の厚みを薄くすることができるため、媒体内の部品のレイアウトの制約が緩和される。
【0011】
また、本発明の非接触データ記録媒体においては、外部機器からの電磁誘導により起電力を生じる起電力発生手段を更に備え、電気化学デバイスは起電力発生手段によって生じた電力により充電されることを特徴としてもよい。
【0012】
また、本発明の非接触データ記録媒体においては、太陽電池を更に備え、電気化学デバイスは太陽電池によって生じた電力により充電されることを特徴としてもよい。このように構成した場合、光を受けることによって電気化学デバイスが充電されることとなるので、外部機器からの電磁誘導によらず電気化学デバイスの充電を行うことができる。
【0013】
また、本発明の非接触データ記録媒体においては、電気化学デバイスからの電力の供給を受けて、情報処理手段によって処理された情報あるいは情報処理手段に記録された情報を表示する情報表示手段を更に備えたことを特徴としてもよい。このように構成した場合、情報表示手段は、電気化学デバイスから電力の供給を受け、情報処理手段によって処理された情報又は情報処理手段に記憶された情報を表示することができる。
【0014】
また、本発明の非接触データ記録媒体において、情報処理手段は、外部と通信する情報を暗号化する暗号処理手段を含むことを特徴としてもよい。これにより、暗号処理手段が暗号化のための処理を行うのに必要な電力が電気化学デバイスから供給されることとなり、暗号化処理に大きな電力が必要とされる場合でも、当該処理を安定且つ確実に実行することができる。
【0015】
また、本発明の非接触データ記録媒体においては、電気化学デバイスが過充電されることを防止する過充電防止手段を更に備えたことを特徴としてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
【0017】
図1は、本実施形態に係る非接触データ記録媒体の構成を示すブロック図である。非接触データ記録媒体としては例えば非接触ICカードが挙げられる。非接触データ記録媒体1は、情報処理部3、情報記録部5、電源部7、電気二重層キャパシタ9、情報表示部11、及びカード基材13を備えている。
【0018】
情報処理部3は外部の送受信装置との間で送受信する情報の処理を行う。情報処理部3としては例えばCPU等の演算装置が挙げられる。情報記録部5は情報処理部3にバスを通して接続されており、情報処理部3で処理された情報の記録を行う。情報記録部5としては例えばEEPRAM等の記憶装置が挙げられる。また、情報処理部3は予め記憶された制御プログラムに従った処理を行うことにより動作する機能的な構成要素として暗号処理部3aを有している。暗号処理部3aは外部の送受信装置との間で送受信する情報の暗号化・復号化を行う。暗号化・復号化の方式としては例えばIDEA(International Data Encryption Algorithm)、RSA(Rivest, Shamir, Adleman)、DSA(Digital Signature Algorithm)、DES(Data Encryption Standard)、AES(Advanced Encryption Standard)、OEF(Optimal Extension Field operation method)等が挙げられる。本実施形態においては、情報処理部3及び情報記録部5が情報処理手段として機能する。
【0019】
電源部7は起電力を発生し、情報処理部3で情報の処理、記録に要する電力を供給する。また、電源部7は発生した起電力を後述する電気二重層キャパシタ9(電気化学デバイス)へ充電する。本実施形態に係る非接触データ記録媒体1は、電源部7としてはコイル7a(起電力発生手段)及び太陽電池7bを有している。コイル7aは、外部機器としての情報送受信装置(図示せず)から発せられる電磁波を受け、電磁誘導によって電力を発生する。一方、太陽電池7bは外部からの光を受け電力を発生するため、情報送受信装置からの電磁誘導によらず電力の発生が可能である。これにより、電気二重層キャパシタ9は、外部機器との情報送受信中にはコイル7aで電磁誘導により発生した起電力によって充電される。また、電気二重層キャパシタ9は、太陽電池7bが光を受けることにより発生する起電力によっても充電される。
【0020】
外部機器との情報送受信中には暗号処理部3aによって送受信する情報の暗号化処理がなされるが、暗号化処理は複雑な処理であり、大きな電力を必要とされる。しかしながら、電気二重層キャパシタ9から暗号処理部3a(情報処理部3)に電力が供給されているので、暗号化処理に大きな電力が必要とされる場合でも、当該処理を安定且つ確実に実行することができる。
【0021】
電気二重層キャパシタ9は、情報送受信装置との情報送受信中以外の時には充電した電力を後述する情報表示部11に送り、例えば情報記録部5に記録された情報を表示するために必要な電力を供給する。
【0022】
電気二重層キャパシタ9の充電は過充電防止手段としての過充電防止回路10を介して行われ、電気二重層キャパシタ9の過充電を防止している。過充電防止回路10としては例えば定電圧ダイオードのような素子が用いられる。
【0023】
情報表示部11は、情報記録部5に記録された情報または情報処理部3で処理された情報を文字、記号等に変換して表示する。情報表示部11としては例えば液晶ディスプレイ等が挙げられる。情報の表示は情報送受信装置との情報送受信中か否かに関わらず、ユーザがスイッチ12をオンにすることにより行われてもよい。スイッチ12がオンにされた場合は、表示に必要な電力は電気二重層キャパシタ9から供給される。
【0024】
カード基材13は、情報処理部3、情報記録部5、コイル7a、太陽電池7b、電気二重層キャパシタ9、情報表示部11等の構成部品を収容する部材として機能している。このカード基材13は、例えば図2(a)〜(c)に示す方法によって情報処理部3、情報記録部5、コイル7a、電気二重層キャパシタ9等の構成部品を密封した状態で収容している。図2(a)〜(c)は、カード基材に構成部品を収容する工程の一例を説明するための断面図である。
【0025】
カード基材13への上記構成部品の収容は、以下のようにして行われる。まず、図2(a)に示されるように、カード基材13に部品収容スペース13aを形成する。次に、図2(b)に示されるように、形成した部品収容スペース13aに、情報処理部3、情報記録部5、コイル7a、電気二重層キャパシタ9等を配置する。そして、図2(c)に示されるように、部品収納スペース13aの内壁とこれら構成部品との隙間に封止部材としてのモールド樹脂13bを流し込むことによって、情報処理部3、情報記録部5、コイル7a、電気二重層キャパシタ9をモールド封止する。
【0026】
次に、図3(a)及び(b)を参照して、電気二重層キャパシタ9の構成について説明する。図3(a)は電気二重層キャパシタの平面図であり、図3(b)は電気二重層キャパシタのIIb−IIb線に沿った断面図である。電気二重層キャパシタ9は、図3(a)及び(b)に示すように、外装体21、第1電極25、第2電極29、セパレータ27を有している。本実施形態においては電気二重層キャパシタ9のサイズは、外装体21の矩形部分が13mm×11mmとなっており、厚みは0.4mmとなっている。
【0027】
第1電極25及び第2電極29は、例えば活性炭等の高比表面積材料からなる。第1電極25及び第2電極29は外装体21との接触を防止するために絶縁体26を介してラミネートフィルム21a、21bの間に挟まれ、外装体21の一端から外部にリード部25a、29aを突出している。
【0028】
セパレータ27は、絶縁性の多孔体から形成されおり、電解質溶液が含浸している。例えば、絶縁性の多孔体としては、セルロース不織布が挙げられ、電解質溶液としては、Et4MeBF4のPC溶液が挙げられる。
【0029】
外装体21は第1電極25、第2電極29、セパレータ27を包むように形成されている。外装体21は矩形状の2枚のラミネートフィルム21a、21bからなり、両フィルムの対向する周縁部同士を重ね合わせ熱融着することにより袋状に形成されている。本実施形態では熱融着部分21hの幅wが0.5〜2mm、好ましくは1〜2mmに設定されている。
【0030】
続いて、図4を参照して、ラミネートフィルム21a、21bの構造について説明する。図4は、ラミネートフィルムの断面図である。ラミネートフィルムは、厚さ20μmの金属箔層31をそれぞれ厚さ40μmの接着層33を介して重ねた複合フィルムである。金属箔層31が外装体21の外側、接着層33が外装体21の内側の層となる。本実施形態の場合ラミネートフィルムの厚さt1は金属箔層31、接着層33を合わせて60μmである。すなわちラミネートフィルム21a、21bの2枚で120μmに設定されていることとなる。また、このとき熱融着部分21hの厚さt2(図3(b)参照)は圧縮された接着層33の分だけ薄くなり、100μmとなる。
【0031】
金属箔層31としては例えばアルミ箔層が用いられる。接着層33としては電解質溶液の成分に対する透過性の低い特性を有している材料が好ましい。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン酸変成物、ポリプロピレン酸変成物等の熱可塑性樹脂などが挙げられる。
【0032】
次に、図5(a)及び(b)を参照して、非接触データ記録媒体1の具体構造について説明する。図5(a)は非接触データ記録媒体の構成部品配置を示した平面図であり、図5(b)はIVb−IVb線に沿った断面図である。電気二重層キャパシタ9は、非接触データ記録媒体1の厚さ方向からみて太陽電池7bと重なる位置に配置されている。電気二重層キャパシタ9と太陽電池7bは双方とも厚みが薄く、かつ厚さ方向からみた面積は広いため、両者を厚さ方向に重ねて配置することによって非接触データ記録媒体1内のスペースを節約することができる。
【0033】
以上のように、本実施形態の非接触データ記録媒体1によれば、ラミネートフィルム21aの熱融着部分21hの幅wを2mm以下に設定することによって電気二重層キャパシタ9の外形寸法を小さくしているため、非接触データ記録媒体1内の構成部品のレイアウトの制約が緩和される。
【0034】
また、従来、電気二重層キャパシタ9を外気に曝して使用する場合には水分透過等を防止すべく熱融着部分21hの幅wは2mm以上、好ましくは4mm以上必要であったところ、上記非接触データ記録媒体1によれば、電気二重層キャパシタ9はカード基材13に封止された状態で収容され、外気に曝されることも極めて少ないため、幅wの下限条件を緩和することができる。このため熱融着部分21hの幅wを0.5mm以上に設定することにより、熱融着不良を抑制することができ、充分な密封性を得ることができる。
【0035】
図6のグラフは電気二重層キャパシタの熱融着の幅の設定を変えながら実際に熱融着を行い、熱融着不良の発生率を確認し、横軸に熱融着部分の幅(mm)、縦軸に熱融着不良率(%)をプロットしたものである。このとき用いた電気二重層キャパシタは上記非接触データ記録媒体1に備えられた電気二重層キャパシタ9と同じ構成を有し、同じ面積の電極を有するものである。また、熱融着不良率は、サンプルの電気二重層キャパシタの個数に対する熱融着不良品の個数を%単位で表したものである。ここでは、熱融着部分の融着が不十分で熱融着部分を通して水分の透過が認められるものを熱融着不良品とした。また、それぞれの熱融着部分の幅に対するサンプル数は15個である。
【0036】
図6のグラフによれば、熱融着部分の幅が0.5mmの場合、熱融着不良率が10%となり、それ以下の幅になると熱融着不良率が極端に上昇することが解かる。よって、熱融着部分の幅の下限値を0.5mmに設定することが妥当であることが確認できた。
【0037】
従来のラミネートフィルムは、図7に示されるように、金属箔層41と接着層43の他に機械的強度を確保すべくPETやナイロンからなる保護層45が金属箔層41の外側に必要とされていた。また、当該金属箔層41の厚みも40μm以上必要とされていた。しかしながら、本実施形態の非接触データ記録媒体1によれば、電気二重層キャパシタ9はカード基材13に封止された状態で収容されているため、保護層45を省略することができ、アルミ箔層も20μmの厚さにまで省略することが可能となる。よって、非接触データ記録媒体1によれば、電気二重層キャパシタ9の機械的強度を確保しつつ、電気二重層キャパシタ9の厚みを薄くすることができるので非接触データ記録媒体1内の部品のレイアウトの制約が緩和される。
【0038】
また、上記非接触データ記録媒体1によれば、太陽電池7bを備え、太陽電池によって生じた電力で電気二重層キャパシタ9を充電することとしているので、情報送受信時以外にも電気化学デバイスの充電を行うことができ、情報送受信器等の装置がなくても充電が可能となる。
【0039】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、電源部7として、コイル7aと太陽電池7bとを有している必要はなく、いずれか一方だけを有していてもよい。また、情報表示部11も必ずしも必要ではない。
【0040】
また、上述した実施形態では、電気二重層キャパシタ9の外装体21は、2枚の矩形状のラミネートフィルム21a、21bを合わせ、4辺の周縁部を熱融着して形成した。本発明においては、図8(a)及び(b)に示すように1枚の矩形状のラミネートフィルムを折り曲げ線m−mで半分に折り曲げ、対向する3辺の周縁部同士を熱融着して外装体21を形成してもよい。また、ラミネートフィルムは矩形に限られず、種々の形状が可能であり、例えば図8(c)のような円形であってもよい。
【0041】
【発明の効果】
上述のとおり、本発明によれば、内蔵される電気化学デバイスを小型化し、各構成部品のレイアウトの自由度が大きい非接触データ記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る非接触データ記録媒体の構成を示すブロック図である。
【図2】(a)〜(c)は、カード基材に構成部品を収容する工程の一例を説明するための断面図である。
【図3】(a)は、電気二重層キャパシタの平面図であり、(b)は、IIb−IIb線に沿った断面図である。
【図4】ラミネートフィルムの断面図である。
【図5】(a)は、本実施形態に係る非接触データ記録媒体を示す平面図であり、(b)は、IVa−IVa線に沿った断面図である。
【図6】電気二重層キャパシタに関する、熱融着部分の幅(mm)と熱融着不良率(%)との関係を表したグラフである。
【図7】従来のラミネートフィルムの構造を示す断面図である。
【図8】(a)〜(c)は、電気二重層キャパシタの変形例を説明する平面図である。
【符号の説明】
1…非接触データ記録媒体、3…情報処理部、3a…暗号処理部、5…情報記録部、7…電源部、7a…コイル、7b…太陽電池、9…電気二重層キャパシタ、10…過充電防止回路、11…情報表示部、13…カード基材、21…外装体、21a,21b…ラミネートフィルム、21h…熱融着部分、31…金属箔層、33…接着層。
Claims (7)
- 情報の処理あるいは記録を行う情報処理手段と、
外装体を有し、前記情報処理手段に電力を供給する電気化学デバイスと、
前記情報処理手段及び前記電気化学デバイスを封止する封止部材と、
を備えており、
前記外装体はラミネートフィルムの周縁部を重ね熱融着することにより形成され、当該ラミネートフィルムの熱融着部分の幅が0.5〜2mmに設定されていることを特徴とする非接触式データ記録媒体。 - 前記ラミネートフィルムの厚みが0.100mm以下に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の非接触式データ記録媒体。
- 外部機器からの電磁誘導により起電力を生じる起電力発生手段を更に備え、
前記電気化学デバイスは前記起電力発生手段によって生じた電力により充電されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の非接触式データ記録媒体。 - 太陽電池を更に備え、
前記電気化学デバイスは、前記太陽電池によって生じた電力により充電されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の非接触式データ記録媒体。 - 前記電気化学デバイスからの電力の供給を受けて、前記情報処理手段によって処理された情報あるいは前記情報処理手段に記録された情報を表示する情報表示手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の非接触式データ記録媒体。
- 前記情報処理手段は、外部と通信する情報を暗号化する暗号処理手段を含むことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の非接触式データ記録媒体。
- 前記電気化学デバイスが過充電されることを防止する過充電防止手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の非接触式データ記録媒体。
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