JP2004271678A - 液晶表示装置、及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】反射表示と透過表示のいずれにおいても高コントラストの明るい表示が得られる半透過反射型の液晶表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の液晶表示装置1は、一対の基板11,12間に挟持された220°〜270°で捩れ配向した液晶層13と、液晶層13を挟んで上下に設けられた上位相差層15及び下位相差層17と、両位相差層15,17の外面側にそれぞれ配設された上偏光層16及び下偏光層18と、下基板12の内面側に形成され、入射光の一部を反射させ、一部を透過させる半透過反射層14とを備え、半透過反射層14において入射光を反射させる領域を反射表示領域Rとし、入射光を透過させる領域を透過表示領域Tとするとともに、反射表示領域Rの液晶層13の層厚をdr、透過表示領域Tの液晶層13の層厚をdtとした場合、1.02<dt/dr<1.13を満たすことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置及び電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半透過反射型液晶表示装置は、明るい場所では通常の反射型液晶表示装置と同様に外光を利用するが、暗い場所では内部の光源により表示を視認可能にした形態の液晶表示装置であり、例えば特許文献1のような構成のものが開示されている。図4は、この半透過反射型液晶表示装置の概略構成及び表示原理を説明するための説明図である。図4において、液晶表示装置100は、液晶パネル110とバックライト120とから構成されている。液晶パネル110は、表示面側(図示上面側)から順に上偏光板116、上位相差板115、上基板111、液晶層113、反射層114、下基板112、1/4波長板117、下偏光板118が配置された構成である。またバックライト120の導光板121の外面側に反射板122が配設されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−332914号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図4に示す液晶表示装置100において高コントラストの明るい反射表示を得ようとすれば、上偏光板116,下偏光板118の透過軸の方向、液晶層113の光学異方性等は図示のように設定される。この場合、反射表示の黒状態では、液晶層113を透過して反射層114に到達した光は円偏光であり、反射されて上偏光板116に入射するときに上偏光板116の透過軸と直交する直線偏光に変換される。また、反射表示の白状態では、反射層114により反射される光は直線偏光であり、反射された後、上偏光板116に入射する時も直線偏光となる。
【0005】
これに対して、反射層114に設けられた開口部114aを介してバックライト120の光を透過させる透過表示においては、黒状態において上偏光板116に入射した光が上偏光板116に吸収されるようにするために液晶層113に入射するバックライト光を円偏光とする必要がある。すると、透過表示の白状態において、上偏光板116に液晶層113側から入射する光が円偏光となるため、この光の約半分が上偏光板116に吸収されてしまい、その結果、透過表示において十分な輝度及びコントラストが得られないという問題を有していた。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであって、反射表示と透過表示のいずれにおいても高コントラストの明るい表示が得られる半透過反射型の液晶表示装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の液晶表示装置は、対向して配置された上基板及び下基板と、前記両基板間に挟持された220°〜270°で捩れ配向した液晶層と、前記液晶層を挟んで上下に設けられた上位相差層及び下位相差層と、前記両位相差層の外面側にそれぞれ配設された上偏光層及び下偏光層と、下基板の内面側に形成され、入射光の一部を反射させ、一部を透過させる半透過反射層とを備えた半透過反射型の液晶パネルと、前記液晶パネルの背面側に配設された照明装置と、を備える液晶表示装置であって、前記半透過反射層において前記入射光を反射させる領域を反射表示領域とし、前記入射光を透過させる領域を透過表示領域とするとともに、前記反射表示領域の液晶層の層厚をdr、前記透過表示領域の液晶層の層厚をdtとした場合、1.02<dt/dr<1.13を満たすことを特徴とする。
【0008】
このような構成の液晶表示装置によると、透過表示時において上偏光板に液晶層側から入射する光を楕円偏光とすることが可能となり、上述した図4に示す従来の液晶表示装置に比して明るい透過表示が得られるようになる。ここで、dt/drの値が1.02未満の場合、透過表示における明るさ向上効果が小さくなる一方、dt/drの値が1.13を超えると、液晶分子が不完全な捩れ構造となるローツイストドメインや、指紋のような縞模様が入ったフィンガープリントが生じる場合がある。なお、反射表示領域の液晶層層厚dr及び透過表示領域の液晶層層厚dtを調整するためには、上下基板の内面側に例えば樹脂等からなる層厚調整層を配設すれば良い。
【0009】
また、本発明の液晶表示装置において、前記液晶層の光学異方性をΔnとし、前記反射表示領域の液晶層の層厚をdrとした場合、0.72<Δn×dr<0.86を満たすものとすることができる。このような構成とすることで、透過表示と反射表示の双方で一層明るい表示を得ることができるようになる。ここで、液晶層の光学異方性Δnと、反射表示領域の液晶層の層厚drとの積(Δn×dr)が、0.72μm未満の場合は、透過表示における明るさ向上効果が顕著に得られない場合があり、また、積(Δn×dr)が0.86μmを超えると反射表示において明るさが低減してしまう場合がある。
【0010】
なお、本発明の液晶表示装置では、前記半透過反射層として、液晶パネルのドット領域内で部分的に形成された反射層を用いることができる。また、前記半透過反射層として、入射した光のうち特定の偏光成分又は特定波長域の成分を部分的に反射、透過するものを用いることもできる。このような半透過反射層のいずれの構成であっても本発明の液晶表示装置は、良好な反射表示及び透過表示を得ることができる。
【0011】
次に、本発明に係る電子機器は、先に記載の本発明の液晶表示装置を備えたことを特徴としている。係る構成によれば、透過表示、反射表示のいずれにおいても高輝度の表示が得られる表示部を備えた電子機器を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の液晶表示装置の一実施形態について断面構造を模式的に示す説明図である。図1に示す液晶表示装置1は、液晶パネル10と、その背面側(図示下側)に配設されたバックライト(照明装置)20とを備えて構成された半透過反射型の液晶表示装置である。
【0013】
液晶パネル10は、対向して配置された上基板11と、下基板12との間に液晶層13を挟持しており、上基板11の外面側に、第2の上位相差板15b及び第1の上位相差板15aからなる上位相差板(上位相差層)15と、上偏光板(上偏光層)16とが順に積層されており、下基板12の外面側に、下位相差板(下位相差層)17と、下偏光板(下偏光層)18とが積層されている。
【0014】
下基板12の液晶層13側には、表面に凹凸構造を有した散乱用の凹凸樹脂層19と、該凹凸樹脂層19の内面側に所定パターンの開口部14aを具備して形成された反射層14とが配設され、反射層14がドット領域内で部分的に形成され、半透過反射層として機能している。なお、この反射層14が形成された領域が反射表示領域(反射部)Rとされ、その開口部14aが透過表示領域(透過部)Tとされている。
【0015】
また、反射層14のさらに液晶層13側には、凹凸散乱層19と反射層14とを覆う形にて形成されたカラーフィルタ21が配設され、該カラーフィルタ21のさらに内面側には、反射表示領域Rに対して選択的に形成された液晶層厚調整層22とが配設されている。さらに液晶層厚調整層22の内面側には、カラーフィルタ21と液晶層厚調整層22とを覆う形にて形成されたオーバーコート層23と、液晶層13の配向制御を行うための透明電極23及び配向膜26とが配設されている。一方、上基板11の液晶層13側にも、液晶層13の配向制御を行うための透明電極24及び配向膜25が配設されている。
【0016】
ここで、反射層14は、上述の通り液晶パネル10のドット領域内で部分的に設けられており、凹凸樹脂層19も凹凸形状に倣って表面に凹凸が付与されている。なお、反射層14が設けられていない透過表示領域Tを介してバックライト20の光を透過させて透過表示を行うようになっている。
カラーフィルタ21は、赤色の着色層21Rと、緑色の着色層21Gと、青色の着色層21Bとを具備しており、各着色層の境界部分にはブラックマトリクス22が形成されている。
【0017】
液晶層厚調整層22は、樹脂材料により構成されており、反射表示領域Rと透過表示領域Tとについて液晶層13の層厚を異ならせるべく、反射表示領域Rのみに選択的に形成されている。したがって、本実施の形態の液晶表示装置1では、反射表示領域Rにおける液晶層厚drが、透過表示領域Tにおける液晶層厚dtよりも小さく構成されており、具体的には1.02<dt/dr<1.13の範囲となるように液晶層厚調整層22が形成されている。
【0018】
オーバーコート層23は、カラーフィルタ21及び液晶層厚調整層22の表面上の段差を低減するため、或いはこれらカラーフィルタ21及び液晶層厚調整層22を保護するために配設されている。また、透明電極23は、ITO(インジウム錫酸化物)にて構成され、紙面と平行方向に延在するストライプ状に配設されている。さらに、配向膜26はポリイミド膜の表面をラビング処理したものを採用している。
【0019】
一方、上基板11の液晶層13側に配設された透明電極24は、ITO(インジウム錫酸化物)にて構成され、紙面と垂直方向に延在するストライプ状に配設されている。さらに、配向膜25はポリイミド膜の表面をラビング処理したものを採用している。
【0020】
次に、本実施の形態の液晶表示装置1では、液晶パネル10の液晶層13が、その液晶分子が220°〜270°で捩れ配向したSTN(スーパーツイステッドネマティック)液晶からなり、液晶の光学異方性Δnと、反射表示領域Rにおける液晶層13の層厚drとの積Δn×drが0.72μm〜0.86μmの範囲とされている。
【0021】
次に、上記構成を備えた本実施形態の液晶表示装置1の表示原理について図2を参照しつつ説明する。図2は、図1の液晶表示装置1の要部のみを概略で示した説明図である。本実施の形態の場合、上基板11側から入射した光を反射層14にて反射して表示する反射表示モードと、下基板12側から入射したバックライト20からの光を開口部14aを介して表示に供する透過表示モードとを含んでなり、それぞれの表示モードについて別個に説明する。
【0022】
まず、図2左側に示す反射表示モードでは、液晶パネル10に入射した光は、紙面に平行な透過軸を有する上偏光板16により、紙面に平行な直線偏光に変換され、次いで上位相差板15を通って液晶層13に入射する。そして、液晶層13がオン状態(液晶に電圧が印加されて液晶分子が電界に沿って配向された状態)であれば、図2に示すように上位相差板15及び液晶層13の偏光変換作用により紙面にほぼ垂直な直線偏光に変換されて反射層14に入射し、反射層14の作用により液晶パネル10鉛直方向に反射され、液晶層13次いで上位相差板15により紙面に平行な直線偏光に変換されて上偏光板16に入射し、液晶パネル10の鉛直方向へ出射されてドットが白状態に表示される。
【0023】
一方、反射表示モードであって、液晶層13がオフ状態(液晶分子の配向状態が電圧無印加状態と同一)であれば、上位相差板15に入射した光は、上位相差板15及び液晶層13により左回りのほぼ円偏光となって反射層14に到達し、反射層14の作用により液晶パネル10の鉛直方向に反射されるとともに、右回りのほぼ円偏光に反転する。そして、液晶層13を透過した後、上位相差板15により紙面に垂直な直線偏光に変換され、紙面に平行な透過軸を有する上偏光板16により吸収され、ドットが黒状態に表示される。
【0024】
次に、透過表示モードでは、バックライト20から出射された光が下偏光板18により紙面に平行な直線偏光に変換され、次いで下位相差板17により右回りの楕円偏光に変換されて、反射層14が形成されていない透過領域(開口部)14aを介して液晶層13に入射する。そして、液晶層13がオン状態であれば、液晶層13及び上位相差板15の偏光変換作用により、上偏光板16の透過軸とほぼ平行な長軸を有する楕円偏光に変換されて上偏光板16に入射し、上偏光板16の透過軸と平行な成分のみが透過されてドットが白状態に表示される。
一方、液晶層13がオフ状態の場合には、右回りの楕円偏光の状態で液晶層13を透過し、上位相差板15により紙面に垂直な直線偏光に変換されて上偏光板16に入射する。そして、紙面に平行な透過軸を有する上偏光板16により吸収されてドットが黒表示される。
【0025】
上記表示原理に基づき反射表示及び透過表示を行う本実施形態の液晶表示装置では、図2に示すように透過表示において上偏光板16に液晶層13側から入射する光が、楕円偏光とされていることで、図4に示す従来の液晶表示装置100に比して、上偏光板16を透過する光量を増加させることができ、明るい透過表示を得ることができる。これは、液晶層厚調整層22を設けたことにより、透過表示領域Tの液晶層厚dtと、反射表示領域Rの液晶層厚drとの関係が、1.02<dt/dr<1.13を満たすように設定されたためである。
【0026】
(電子機器)
図3は、本発明に係る液晶表示装置を表示部に備えた電子機器の一例である携帯電話の斜視構成図であり、この携帯電話1300は、本発明の液晶表示装置を小サイズの表示部1301として備え、複数の操作ボタン1302、受話口1303、及び送話口1304を備えて構成されている。
上記実施の形態の液晶表示装置は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等々の画像表示手段として好適に用いることができ、いずれの電子機器においても明るい透過表示及び反射表示を提供することができる。
【0027】
(実施例)
次に、上記実施の形態で示した液晶表示装置の効果を確認するために、幾つかの実施例と比較例とについて表示特性を評価した。
すなわち、図1の液晶表示装置1に対して240°ツイスト角を有する液晶層13を構成し、表1及び表2に示すように液晶層13の光学異方性Δnを0.133とするとともに、透過表示領域(透過部)Tの液晶層13の厚さ(セル厚)dt、及び反射表示領域(反射部)Rの液晶層13の厚さ(セル厚)drを種々変化させ、セル厚比dt/drの異なる実施例1〜7及び比較例1〜3の液晶表示装置を用意した。なお、反射表示領域(反射部)RのリタデーションΔndについては各液晶表示装置について表1及び表2に示す各値となった。
【0028】
このような実施例1〜7及び比較例1〜3の液晶表示装置について、反射率(%)及び透過率(%)、さらにはフィンガープリントの発生の有無について評価した。結果を表1及び表2に示す。
【0029】
【表1】
Figure 2004271678
【0030】
【表2】
Figure 2004271678
【0031】
実施例1〜3及び比較例1〜2については、反射表示領域(反射部)Rのセル厚drを5.8に固定し、すなわち反射表示領域(反射部)RのΔn×dを0.77μmに固定して、透過表示領域(透過部)Tのセル厚dtを変化させた。その結果、dt/drの値が1.00である比較例1では、透過率が3%以下となり、またdt/drの値が1.16である比較例2では、70℃でフィンガープリント(指紋状の表示不良)が発生した。なお、1.02<dt/dr<1.13を満たす実施例1〜3では、透過率及び反射率ともに高い値を示し、さらにフィンガープリント等の表示不良も発生しなかった。
【0032】
また、実施例4及び比較例3では、反射表示領域(反射部)Rのセル厚drを5.5μmとし、すなわち反射表示領域(反射部)RのΔn×dを0.73μmとして、透過表示領域(透過部)Tのセル厚dtを変化させた。比較例3では、dt/drが1.00であるため透過率が2.4%となったが、dt/drが1.04である実施例4では、透過率及び反射率ともに高い値を示し、さらにフィンガープリント等の表示不良も発生しなかった。以上のことから、dt/drの値を1.02〜1.13の範囲に調整することにより、反射表示及び透過表示共に明るく、表示不良の発生し難い液晶表示装置を提供可能となることが分かる。
【0033】
一方、実施例5〜7では、反射表示領域(反射部)RのΔndを変化させそれぞれに評価を行った。反射表示領域(反射部)RのΔndが0.69μmである実施例5では、フィンガープリント等の表示不良が生じないものの、透過率が3%を若干下回る結果となった。また、反射表示領域(反射部)RのΔn×dが0.88μmである実施例7では、フィンガープリント等の表示不良が生じないものの、反射率が23%を若干下回る結果となった。一方、反射表示領域(反射部)RのΔndが0.84μmである実施例6では、フィンガープリント等の表示不良が生じない上、透過率及び反射率も高い値を示した。以上のことから、dt/drの値を1.02〜1.13の範囲に調整し、さらに反射表示領域(反射部)RのΔndを072μm〜0.86μmの範囲に調整することで、反射表示及び透過表示共に明るく、表示不良の発生し難い液晶表示装置を提供可能となることが分かる。
【0034】
次に、図1の液晶表示装置1に対して255°ツイスト角を有する液晶層13を構成し、表3に示すように液晶層13の光学異方性Δnを0.133とするとともに、反射表示領域(反射部)Rの液晶層13の厚さ(セル厚)drを5.8μmと一律にする一方、透過表示領域(透過部)Tの液晶層13の厚さ(セル厚)dtを種々変化させ、セル厚比dt/drの異なる実施例8,9及び比較例4,5の液晶表示装置を用意した。なお、反射表示領域(反射部)RのリタデーションΔndについては各液晶表示装置について表3に示す各値となった。
【0035】
このような実施例8,9及び比較例4,5の液晶表示装置について、反射率(%)及び透過率(%)、さらにはフィンガープリントの発生の有無について評価した。結果を表3に示す。
【0036】
【表3】
Figure 2004271678
【0037】
このようにdt/drの値が1.00である比較例4では、透過率が3%以下となり、またdt/drの値が1.16である比較例5では、70℃でフィンガープリント(指紋状の表示不良)が発生した。なお、dt/drの値が1.02〜1.13の範囲にある実施例8,9では、透過率及び反射率ともに高い値を示し、さらにフィンガープリント等の表示不良も発生しなかった。
以上のことから、dt/drの値を1.02〜1.13の範囲に調整することで、液晶層13のツイスト角によらず、反射表示及び透過表示共に明るく、表示不良の発生し難い液晶表示装置を提供可能となることが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の一実施形態を示す断面模式図。
【図2】図1の液晶表示装置の表示原理を示す説明図。
【図3】本発明の電子機器の一例を模式的に示す斜視図。
【図4】従来の半透過反射型液晶表示装置の断面構成及び表示原理を示す説明図。
【符号の説明】
1…液晶表示装置、10…液晶パネル、20…バックライト(照明装置)、11…上基板、12…下基板、13…液晶層、14…反射層(半透過反射層)、15…上位相差板(上位相差層)、16…上偏光板(上偏光層)、17…下位相差板(下位相差層)、18…下偏光板(下偏光層)

Claims (3)

  1. 対向して配置された上基板及び下基板と、前記両基板間に挟持された220°〜270°で捩れ配向した液晶層と、前記液晶層を挟んで上下に設けられた上位相差層及び下位相差層と、前記両位相差層の外面側にそれぞれ配設された上偏光層及び下偏光層と、下基板の内面側に形成され、入射光の一部を反射させ、一部を透過させる半透過反射層とを備えた半透過反射型の液晶パネルと、
    前記液晶パネルの背面側に配設された照明装置と、を備える液晶表示装置であって、
    前記半透過反射層において前記入射光を反射させる領域を反射表示領域とし、前記入射光を透過させる領域を透過表示領域とするとともに、前記反射表示領域の液晶層の層厚をdr、前記透過表示領域の液晶層の層厚をdtとした場合、1.02<dt/dr<1.13を満たすことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記液晶層の光学異方性をΔnとし、前記反射表示領域の液晶層の層厚をdrとした場合、0.72<Δn×dr<0.86を満たすことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液晶表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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