JP2004271077A - 対面式低温ショーケース - Google Patents
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Abstract
【課題】陳列室内の有効容積を維持しつつ、低温ショーケース全体の高さ寸法を抑え、対面販売を効果的に実行することができる対面式低温ショーケースを提供する。
【解決手段】上部に陳列室３を備え、下部にコンデンシングユニット１を機械室５内に内蔵して成る対面式低温ショーケースＲにおいて、コンデンシングユニット１の前部を高さ寸法の高い高位部１０Ａとし、コンデンシングユニット１の後部を高さ寸法の低い低位部１０Ｂとし、この低位部１０Ｂに対応する冷却室７の低位部２Ｂに陳列室３内を冷却するための蒸発器８を配置した。
【選択図】 図１
【解決手段】上部に陳列室３を備え、下部にコンデンシングユニット１を機械室５内に内蔵して成る対面式低温ショーケースＲにおいて、コンデンシングユニット１の前部を高さ寸法の高い高位部１０Ａとし、コンデンシングユニット１の後部を高さ寸法の低い低位部１０Ｂとし、この低位部１０Ｂに対応する冷却室７の低位部２Ｂに陳列室３内を冷却するための蒸発器８を配置した。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上部に陳列室を備え、下部にコンデンシングユニットを内蔵して成る対面式低温ショーケースに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
この種のショーケースは、ショーケースの背面から販売員が商品を取り出して商品の販売を行う対面販売方式を採用したショーケースである。一般に、基台の上面に陳列室を設け、透明の前壁と、後壁と、左右側壁と、前壁と後壁とに渡る上壁とを有して陳列室を覆うように陳列室カバーを設ける。
【０００３】
そして、陳列室の下部には、コンデンシングユニットが設けられる。ここで、図４、図５を参照して従来のコンデンシングユニットを備えた対面式低温ショーケースについて説明する。図４は従来のコンデンシングユニットを備えた対面式低温ショーケースの縦断側面図、図５はコンデンシングユニットの側面図を示している。従来のコンデンシングユニット１００を備えたショーケース１０１は、基台１０２の上面に透明の陳列室カバー１０３を設け、当該陳列室カバー１０３の内方に陳列室１０４を構成する。
【０００４】
そして、基台１０２内の冷却室１０５内には、蒸発器１０６と図示しない冷気循環用送風機を備え、蒸発器１０６は、コンデンシングユニット１００に設けられる圧縮機１０７と、凝縮器１０８と、レシーバータンク１０９と、アキュームレーター１１０と共に冷媒サイクルを構成する。
【０００５】
基台１０２の下方には、機械室１１１が形成され、当該機械室１１１内には、コンデンシングユニット１００が設けられる。コンデンシングユニット１００は、ベース板１１２上に前記凝縮器１０８と、図示しない凝縮器用送風機と、レシーバータンク１０９と、アキュームレーター１１０と、横型回転圧縮機１０７と、電装部品を収容した電装箱１１３を設けていた。尚、圧縮機１０７は、凝縮器１０８及び凝縮器用送風機の後方において、左右に延在して横置きとされていた。尚、当該コンデンシングユニット１００については、特許文献１にも記載されている。
【０００６】
【特許文献１】
特開平４−２４４４６号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のコンデンシングユニット１００を備えた対面式ショーケース１０１では、コンデンシングユニット１００を構成する凝縮器１０８やレシーバータンク１０９、凝縮器用送風機及び電装箱は、高さ寸法が大きく機械室１１１内の高さ寸法はこれらの高さ寸法に限定される。そのため、陳列室１０４内の有効容積を拡大するためには、基台１０２より上方に設けられる陳列部カバー１０３の高さ寸法を拡大する方法がとられる。
【０００８】
しかしながら、陳列部カバー１０３の高さ寸法を拡大してしまうと、当該ショーケース１０１を挟んで対面販売を行う場合に、販売員と顧客とが顔を合わせることができず、効果的な対面販売を実行することができないという問題がある。
【０００９】
そこで、本発明は従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、陳列室内の有効容積を維持しつつ、低温ショーケース全体の高さ寸法を抑え、対面販売を効果的に実行することができる対面式低温ショーケースを提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明の対面式低温ショーケースは、上部に陳列室を備え、下部にコンデンシングユニットを内蔵して成るものであって、コンデンシングユニットの一部を高さ寸法の低い低位部を構成し、該低位部に対応して陳列室内を冷却するための蒸発器を配置したことを特徴とする。
【００１１】
本発明によれば、上部に陳列室を備え、下部にコンデンシングユニットを内蔵して成る対面式低温ショーケースにおいて、コンデンシングユニットの一部を高さ寸法の低い低位部を構成し、該低位部に対応して陳列室内を冷却するための蒸発器を配置したので、陳列室内の有効容積を維持しつつ、低温ショーケース全体の高さ寸法を抑えることが可能となる。これにより、当該対面式低温ショーケースにおける対面販売時において、販売員の顔を容易に視認することができるため、販売促進を図ることができるようになる。
【００１２】
請求項２の発明の対面式低温ショーケースは、上記発明において、コンデンシングユニットの低位部に対応して当該コンデンシングユニット以外の電装部品を配置したことを特徴とする。
【００１３】
請求項２の発明によれば、上記発明において、コンデンシングユニットの低位部に対応して当該コンデンシングユニット以外の電装部品を配置したので、これによっても、陳列室内の有効容積を維持しつつ、低温ショーケース全体の高さ寸法を抑えることが可能となる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について説明する。図１は本発明の対面式低温ショーケースＲの縦断側面図を示している。本実施例の対面式低温ショーケースＲは、ケーキ類、総菜、ハム類などの冷蔵食品を貯蔵する冷蔵ショーケースであり、本発明が対象とするショーケースの１種類である。２は、ショーケース１の基台を構成する部分であり、当該基台２内には冷却室７が構成されている。
【００１５】
また、この基台２の上面には、商品を陳列するための陳列室３が構成されている。この陳列室３は、基台２を上方から覆う陳列室カバー４内に形成される。陳列室カバー４は、斜め前下方へ傾斜した透明の前壁４Ａと、後壁４Ｂと、透明の左右側壁４Ｃと、前壁４Ａと後壁４Ｂとに渡って形成される上壁４Ｄとにより構成されている。本実施例では、前壁４Ａと上壁４Ｄとは強化ガラス又は強化プラスチック等で一体に成形されており、後壁４Ｂは、左右方向へ引き違いに開閉できる複数透明なカバー構成とされている。これにより、対面式低温ショーケースＲの前後左右及び上方から陳列室３内に陳列された商品を視認することができ、陳列効果を向上させることができるようになる。
【００１６】
一方、基台２は、上面が水平に形成されていると共に、底面は、後述するコンデンシングユニット１の高さ寸法に対応して、前部が所定寸法分だけ高く形成された高位部２Ａとされ、後部が所定寸法分だけ低く形成された低位部２Ｂとされている。そして、この低位部２Ｂには、冷凍システムを構成する蒸発器８及び冷気循環用の図示しない送風機が配設されている。
【００１７】
そして、この基台２の下方には、コンデンシングユニット１を収納する機械室５が形成されている。尚、この機械室５の前面を構成する前面パネル６には図示しない空気吸込口が形成されている。ここで、本発明に適用されるコンデンシングユニット１について図２及び図３を参照して説明する。図２はコンデンシングユニット１の側面図、図３はコンデンシングユニット１の平面図をそれぞれ示している。
【００１８】
コンデンシングユニット１は、ベース板１０と、このベース板１０上に設置された凝縮器１１と、この凝縮器１１を冷却するように対向して設けられた凝縮器用送風機１２と、この送風機１２からの風の流れを案内するように凝縮器１１に取付られたファンケーシング１３と、凝縮器１１の後方であって、当該凝縮器１１を流れる風と同一方向に長手方向を一致させた横型回転圧縮機１４と、前記蒸発器８に接続されるサービスバルブ１５、１６と、このサービスバルブに接続されて圧縮機１４にガス冷媒を供給するためのアキュームレータ１７と、レシーバータンク１８とで構成されている。尚、図３において、１９は、送風機１２のモータであり、２０は、各電装部品を収容した電装箱である。
【００１９】
凝縮器１１はプレートフィン型の熱交換器により構成されており、機械室５の前面に形成された前記空気吸込口に対向して設けられる。この凝縮器１１に取り付けられたファンケーシング１３には、凝縮器１１の後方に位置して凝縮器用送風機１２が配設される。そして、凝縮器１１及びファンケーシング１３よりも低い高さ寸法、本実施例では、電装箱２０の高さ寸法よりも低い高さのレシーバータンク１８が、送風機１２の後方であって、送風機１２のモータ１９の右隣やや後方に位置して配設される。
【００２０】
そして、凝縮器１１、凝縮器用送風機１２及びレシーバータンク１８の後方であって、ベース板１０の右後部には、上述した如く凝縮器１１を流れる風と同一方向に長手方向を一致させた横型回転圧縮機１４が配設される。この圧縮機１４の左側方には、アキュームレーター１７が配設される。このアキュームレーター１７の後方には、電装箱２０が設けられる。尚、この電装箱２０は、一般にショーケースに設けられているものであり、通常、当該電装箱２０の高さ寸法は、凝縮器１１やファンケーシング１３よりも低いものであるものとする。
【００２１】
また、本発明では、アキュームレーター１７の高さ寸法は、前記電装箱２０の高さ寸法よりも低い高さ、本実施例では、圧縮機１４とほぼ同じ高さ寸法であるものとする。アキュームレーター１７と圧縮機１４とを接続する冷媒配管２１及び蒸発器８に接続されるサービスバルブ１５、１６は、電装箱２０の高さ寸法よりも低い高さに配設される。更に、該サービスバルブ１６とアキュームレーター１７を接続する冷媒配管２２も電装箱２０の高さ寸法よりも低い高さに配設される。
【００２２】
これにより、ベース板１０上の機器は、前部は高く、後部が低くなるように配設され、凝縮器１１、凝縮器用送風機１２及びファンケーシング１３が配設される部分を高位部１０Ａとし、これらより、後方を低位部１０Ｂとする。尚、圧縮機１４と凝縮器１１とを接続する冷媒配管２３は、圧縮機１４から前記冷媒配管２２と略同じ高さにおいて前方に向かって延出され、サービスバルブ１６が設けられる位置より前方には、緩やかに上方に傾斜して形成される。そして、凝縮器１１の高さ寸法と略同じ高さとなったところから水平に設けられ、凝縮器１１に接続される。
【００２３】
以上の構成により、コンデンシングユニット１は、ショーケースＲの前面パネル６を開放し、当該ショーケースＲの前方からベース板１０ごと機械室５内に押し入れることにより、該機械室５内に収容される。このとき、コンデンシングユニット１は、上述した如く、前部が比較的高い寸法にて構成される機器を設置した高位部１０Ａとし、後部が比較的低い寸法にて構成される機器を設置した低位部１０Ｂとされていることから、上述した如く当該機械室５の上方に形成される冷却室８を当該コンデンシングユニット１の高位部１０Ａと低位部１０Ｂとに対応させて、前部を高位部２Ａとし、後部を低位部２Ｂとすることができる。
【００２４】
これにより、当該冷却室８の低位部２Ｂに蒸発器８を配設することにより、陳列室３内の有効容積を維持しつつ、低温ショーケースＲ全体の高さ寸法を抑えることが可能となる。そのため、当該対面式低温ショーケースＲにおける対面販売時において、販売員の顔を容易に視認することができるため、販売促進を図ることができるようになる。
【００２５】
また、コンデンシングユニット１は、前部に高さ寸法の大きいファンケーシング１３を配置し、後部に比較的高さ寸法の低い電装箱２０を配置すると共に、これらの間に位置する圧縮機１４、アキュームレーター１７やレシーバータンク１８は、これらファンケーシング１３及び電装箱２０よりも低い高さ寸法とされていることにより、コンデンシングユニット１のみを保管する際に、上方からの荷重を比較的丈夫なケーシングにより構成されるファンケーシング１３や電装箱２０により受けることができる。これにより、他の機器の保護を行うことができるようになる。尚、これまでに説明してきた横型回転式圧縮機１４を、横型スクロール圧縮機としても良いものとする。
【００２６】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、上部に陳列室を備え、下部にコンデンシングユニットを内蔵して成る対面式低温ショーケースにおいて、コンデンシングユニットの一部を高さ寸法の低い低位部を構成し、該低位部に対応して陳列室内を冷却するための蒸発器を配置したので、陳列室内の有効容積を維持しつつ、低温ショーケース全体の高さ寸法を抑えることが可能となる。これにより、当該対面式低温ショーケースにおける対面販売時において、販売員の顔を容易に視認することができるため、販売促進を図ることができるようになる。
【００２７】
請求項２の発明によれば、上記発明において、コンデンシングユニットの低位部に対応して当該コンデンシングユニット以外の電装部品を配置したので、これによっても、陳列室内の有効容積を維持しつつ、低温ショーケース全体の高さ寸法を抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の対面式低温ショーケースの断面図である。
【図２】コンデンシングユニットの側面図である。
【図３】コンデンシングユニットの平面図である。
【図４】従来の対面式低温ショーケースの縦断側面図である。
【図５】従来のコンデンシングユニットの側面図である。
【符号の説明】
Ｒ 対面式低温ショーケース
１ コンデンシングユニット
２ 基台
２Ａ 高位部
２Ｂ 低位部
３ 陳列室
５ 機械室
７ 冷却室
８ 蒸発器
１０ ベース板
１０Ａ 高位部
１０Ｂ 低位部
１１ 凝縮器
１２ 凝縮器用送風機
１３ ファンケーシング
１４ 圧縮機
１５、１６ サービスバルブ
１７ アキュームレーター
１８ レシーバータンク
２０ 電装箱
２１、２２、２３ 冷媒配管
【発明の属する技術分野】
本発明は、上部に陳列室を備え、下部にコンデンシングユニットを内蔵して成る対面式低温ショーケースに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
この種のショーケースは、ショーケースの背面から販売員が商品を取り出して商品の販売を行う対面販売方式を採用したショーケースである。一般に、基台の上面に陳列室を設け、透明の前壁と、後壁と、左右側壁と、前壁と後壁とに渡る上壁とを有して陳列室を覆うように陳列室カバーを設ける。
【０００３】
そして、陳列室の下部には、コンデンシングユニットが設けられる。ここで、図４、図５を参照して従来のコンデンシングユニットを備えた対面式低温ショーケースについて説明する。図４は従来のコンデンシングユニットを備えた対面式低温ショーケースの縦断側面図、図５はコンデンシングユニットの側面図を示している。従来のコンデンシングユニット１００を備えたショーケース１０１は、基台１０２の上面に透明の陳列室カバー１０３を設け、当該陳列室カバー１０３の内方に陳列室１０４を構成する。
【０００４】
そして、基台１０２内の冷却室１０５内には、蒸発器１０６と図示しない冷気循環用送風機を備え、蒸発器１０６は、コンデンシングユニット１００に設けられる圧縮機１０７と、凝縮器１０８と、レシーバータンク１０９と、アキュームレーター１１０と共に冷媒サイクルを構成する。
【０００５】
基台１０２の下方には、機械室１１１が形成され、当該機械室１１１内には、コンデンシングユニット１００が設けられる。コンデンシングユニット１００は、ベース板１１２上に前記凝縮器１０８と、図示しない凝縮器用送風機と、レシーバータンク１０９と、アキュームレーター１１０と、横型回転圧縮機１０７と、電装部品を収容した電装箱１１３を設けていた。尚、圧縮機１０７は、凝縮器１０８及び凝縮器用送風機の後方において、左右に延在して横置きとされていた。尚、当該コンデンシングユニット１００については、特許文献１にも記載されている。
【０００６】
【特許文献１】
特開平４−２４４４６号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のコンデンシングユニット１００を備えた対面式ショーケース１０１では、コンデンシングユニット１００を構成する凝縮器１０８やレシーバータンク１０９、凝縮器用送風機及び電装箱は、高さ寸法が大きく機械室１１１内の高さ寸法はこれらの高さ寸法に限定される。そのため、陳列室１０４内の有効容積を拡大するためには、基台１０２より上方に設けられる陳列部カバー１０３の高さ寸法を拡大する方法がとられる。
【０００８】
しかしながら、陳列部カバー１０３の高さ寸法を拡大してしまうと、当該ショーケース１０１を挟んで対面販売を行う場合に、販売員と顧客とが顔を合わせることができず、効果的な対面販売を実行することができないという問題がある。
【０００９】
そこで、本発明は従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、陳列室内の有効容積を維持しつつ、低温ショーケース全体の高さ寸法を抑え、対面販売を効果的に実行することができる対面式低温ショーケースを提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明の対面式低温ショーケースは、上部に陳列室を備え、下部にコンデンシングユニットを内蔵して成るものであって、コンデンシングユニットの一部を高さ寸法の低い低位部を構成し、該低位部に対応して陳列室内を冷却するための蒸発器を配置したことを特徴とする。
【００１１】
本発明によれば、上部に陳列室を備え、下部にコンデンシングユニットを内蔵して成る対面式低温ショーケースにおいて、コンデンシングユニットの一部を高さ寸法の低い低位部を構成し、該低位部に対応して陳列室内を冷却するための蒸発器を配置したので、陳列室内の有効容積を維持しつつ、低温ショーケース全体の高さ寸法を抑えることが可能となる。これにより、当該対面式低温ショーケースにおける対面販売時において、販売員の顔を容易に視認することができるため、販売促進を図ることができるようになる。
【００１２】
請求項２の発明の対面式低温ショーケースは、上記発明において、コンデンシングユニットの低位部に対応して当該コンデンシングユニット以外の電装部品を配置したことを特徴とする。
【００１３】
請求項２の発明によれば、上記発明において、コンデンシングユニットの低位部に対応して当該コンデンシングユニット以外の電装部品を配置したので、これによっても、陳列室内の有効容積を維持しつつ、低温ショーケース全体の高さ寸法を抑えることが可能となる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について説明する。図１は本発明の対面式低温ショーケースＲの縦断側面図を示している。本実施例の対面式低温ショーケースＲは、ケーキ類、総菜、ハム類などの冷蔵食品を貯蔵する冷蔵ショーケースであり、本発明が対象とするショーケースの１種類である。２は、ショーケース１の基台を構成する部分であり、当該基台２内には冷却室７が構成されている。
【００１５】
また、この基台２の上面には、商品を陳列するための陳列室３が構成されている。この陳列室３は、基台２を上方から覆う陳列室カバー４内に形成される。陳列室カバー４は、斜め前下方へ傾斜した透明の前壁４Ａと、後壁４Ｂと、透明の左右側壁４Ｃと、前壁４Ａと後壁４Ｂとに渡って形成される上壁４Ｄとにより構成されている。本実施例では、前壁４Ａと上壁４Ｄとは強化ガラス又は強化プラスチック等で一体に成形されており、後壁４Ｂは、左右方向へ引き違いに開閉できる複数透明なカバー構成とされている。これにより、対面式低温ショーケースＲの前後左右及び上方から陳列室３内に陳列された商品を視認することができ、陳列効果を向上させることができるようになる。
【００１６】
一方、基台２は、上面が水平に形成されていると共に、底面は、後述するコンデンシングユニット１の高さ寸法に対応して、前部が所定寸法分だけ高く形成された高位部２Ａとされ、後部が所定寸法分だけ低く形成された低位部２Ｂとされている。そして、この低位部２Ｂには、冷凍システムを構成する蒸発器８及び冷気循環用の図示しない送風機が配設されている。
【００１７】
そして、この基台２の下方には、コンデンシングユニット１を収納する機械室５が形成されている。尚、この機械室５の前面を構成する前面パネル６には図示しない空気吸込口が形成されている。ここで、本発明に適用されるコンデンシングユニット１について図２及び図３を参照して説明する。図２はコンデンシングユニット１の側面図、図３はコンデンシングユニット１の平面図をそれぞれ示している。
【００１８】
コンデンシングユニット１は、ベース板１０と、このベース板１０上に設置された凝縮器１１と、この凝縮器１１を冷却するように対向して設けられた凝縮器用送風機１２と、この送風機１２からの風の流れを案内するように凝縮器１１に取付られたファンケーシング１３と、凝縮器１１の後方であって、当該凝縮器１１を流れる風と同一方向に長手方向を一致させた横型回転圧縮機１４と、前記蒸発器８に接続されるサービスバルブ１５、１６と、このサービスバルブに接続されて圧縮機１４にガス冷媒を供給するためのアキュームレータ１７と、レシーバータンク１８とで構成されている。尚、図３において、１９は、送風機１２のモータであり、２０は、各電装部品を収容した電装箱である。
【００１９】
凝縮器１１はプレートフィン型の熱交換器により構成されており、機械室５の前面に形成された前記空気吸込口に対向して設けられる。この凝縮器１１に取り付けられたファンケーシング１３には、凝縮器１１の後方に位置して凝縮器用送風機１２が配設される。そして、凝縮器１１及びファンケーシング１３よりも低い高さ寸法、本実施例では、電装箱２０の高さ寸法よりも低い高さのレシーバータンク１８が、送風機１２の後方であって、送風機１２のモータ１９の右隣やや後方に位置して配設される。
【００２０】
そして、凝縮器１１、凝縮器用送風機１２及びレシーバータンク１８の後方であって、ベース板１０の右後部には、上述した如く凝縮器１１を流れる風と同一方向に長手方向を一致させた横型回転圧縮機１４が配設される。この圧縮機１４の左側方には、アキュームレーター１７が配設される。このアキュームレーター１７の後方には、電装箱２０が設けられる。尚、この電装箱２０は、一般にショーケースに設けられているものであり、通常、当該電装箱２０の高さ寸法は、凝縮器１１やファンケーシング１３よりも低いものであるものとする。
【００２１】
また、本発明では、アキュームレーター１７の高さ寸法は、前記電装箱２０の高さ寸法よりも低い高さ、本実施例では、圧縮機１４とほぼ同じ高さ寸法であるものとする。アキュームレーター１７と圧縮機１４とを接続する冷媒配管２１及び蒸発器８に接続されるサービスバルブ１５、１６は、電装箱２０の高さ寸法よりも低い高さに配設される。更に、該サービスバルブ１６とアキュームレーター１７を接続する冷媒配管２２も電装箱２０の高さ寸法よりも低い高さに配設される。
【００２２】
これにより、ベース板１０上の機器は、前部は高く、後部が低くなるように配設され、凝縮器１１、凝縮器用送風機１２及びファンケーシング１３が配設される部分を高位部１０Ａとし、これらより、後方を低位部１０Ｂとする。尚、圧縮機１４と凝縮器１１とを接続する冷媒配管２３は、圧縮機１４から前記冷媒配管２２と略同じ高さにおいて前方に向かって延出され、サービスバルブ１６が設けられる位置より前方には、緩やかに上方に傾斜して形成される。そして、凝縮器１１の高さ寸法と略同じ高さとなったところから水平に設けられ、凝縮器１１に接続される。
【００２３】
以上の構成により、コンデンシングユニット１は、ショーケースＲの前面パネル６を開放し、当該ショーケースＲの前方からベース板１０ごと機械室５内に押し入れることにより、該機械室５内に収容される。このとき、コンデンシングユニット１は、上述した如く、前部が比較的高い寸法にて構成される機器を設置した高位部１０Ａとし、後部が比較的低い寸法にて構成される機器を設置した低位部１０Ｂとされていることから、上述した如く当該機械室５の上方に形成される冷却室８を当該コンデンシングユニット１の高位部１０Ａと低位部１０Ｂとに対応させて、前部を高位部２Ａとし、後部を低位部２Ｂとすることができる。
【００２４】
これにより、当該冷却室８の低位部２Ｂに蒸発器８を配設することにより、陳列室３内の有効容積を維持しつつ、低温ショーケースＲ全体の高さ寸法を抑えることが可能となる。そのため、当該対面式低温ショーケースＲにおける対面販売時において、販売員の顔を容易に視認することができるため、販売促進を図ることができるようになる。
【００２５】
また、コンデンシングユニット１は、前部に高さ寸法の大きいファンケーシング１３を配置し、後部に比較的高さ寸法の低い電装箱２０を配置すると共に、これらの間に位置する圧縮機１４、アキュームレーター１７やレシーバータンク１８は、これらファンケーシング１３及び電装箱２０よりも低い高さ寸法とされていることにより、コンデンシングユニット１のみを保管する際に、上方からの荷重を比較的丈夫なケーシングにより構成されるファンケーシング１３や電装箱２０により受けることができる。これにより、他の機器の保護を行うことができるようになる。尚、これまでに説明してきた横型回転式圧縮機１４を、横型スクロール圧縮機としても良いものとする。
【００２６】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、上部に陳列室を備え、下部にコンデンシングユニットを内蔵して成る対面式低温ショーケースにおいて、コンデンシングユニットの一部を高さ寸法の低い低位部を構成し、該低位部に対応して陳列室内を冷却するための蒸発器を配置したので、陳列室内の有効容積を維持しつつ、低温ショーケース全体の高さ寸法を抑えることが可能となる。これにより、当該対面式低温ショーケースにおける対面販売時において、販売員の顔を容易に視認することができるため、販売促進を図ることができるようになる。
【００２７】
請求項２の発明によれば、上記発明において、コンデンシングユニットの低位部に対応して当該コンデンシングユニット以外の電装部品を配置したので、これによっても、陳列室内の有効容積を維持しつつ、低温ショーケース全体の高さ寸法を抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の対面式低温ショーケースの断面図である。
【図２】コンデンシングユニットの側面図である。
【図３】コンデンシングユニットの平面図である。
【図４】従来の対面式低温ショーケースの縦断側面図である。
【図５】従来のコンデンシングユニットの側面図である。
【符号の説明】
Ｒ 対面式低温ショーケース
１ コンデンシングユニット
２ 基台
２Ａ 高位部
２Ｂ 低位部
３ 陳列室
５ 機械室
７ 冷却室
８ 蒸発器
１０ ベース板
１０Ａ 高位部
１０Ｂ 低位部
１１ 凝縮器
１２ 凝縮器用送風機
１３ ファンケーシング
１４ 圧縮機
１５、１６ サービスバルブ
１７ アキュームレーター
１８ レシーバータンク
２０ 電装箱
２１、２２、２３ 冷媒配管
Claims (2)
- 上部に陳列室を備え、下部にコンデンシングユニットを内蔵して成る対面式低温ショーケースにおいて、
前記コンデンシングユニットの一部を高さ寸法の低い低位部を構成し、該低位部に対応して前記陳列室内を冷却するための蒸発器を配置したことを特徴とする対面式低温ショーケース。 - 前記コンデンシングユニットの低位部に対応して当該コンデンシングユニット以外の電装部品を配置したことを特徴とする請求項１の対面式低温ショーケース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003063396A JP2004271077A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | 対面式低温ショーケース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003063396A JP2004271077A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | 対面式低温ショーケース |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004271077A true JP2004271077A (ja) | 2004-09-30 |
Family
ID=33124983
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003063396A Pending JP2004271077A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | 対面式低温ショーケース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004271077A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008005968A (ja) * | 2006-06-28 | 2008-01-17 | Sanyo Electric Co Ltd | ショーケース |
-
2003
- 2003-03-10 JP JP2003063396A patent/JP2004271077A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008005968A (ja) * | 2006-06-28 | 2008-01-17 | Sanyo Electric Co Ltd | ショーケース |
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Legal Events
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
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Effective date: 20080812 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |