JP2004270803A - 締結具 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造が容易で、不良品を発生させる虞がなく、且つ、締結作業の容易な締結具を得る。
【解決手段】円筒体12の一端に鍔部13を備え、且つ、内筒部14が該鍔部13方向に拡開するテーパ状に形成された第1締結体15と、該内筒部14に嵌合自在の円筒体16を有し、該円筒体16の一端に鍔部17を備え、且つ、該円筒体16に割り溝18,18が形成された第2締結体19と、該第2締結体19の内筒部20に嵌合自在の棒状体21を有し、該棒状体21の一端に鍔部22を備えた第3締結体23とから成る締結具11であって、該締結具11の前記第1締結体15の円筒体12を被締結対象物24に開穿した孔25内に貫入し、該第1締結体15の鍔部13と前記第2締結体19の鍔部17間に被締結物26を挟着する如く該第1締結体15の内筒部14内に該第2締結体19の円筒体16を圧入し、更に、該第2締結体19の内筒部20内に前記第3締結体23の棒状体21を圧入して前記被締結物26を前記被締結対象物24に締結する。
【選択図】 図1
【解決手段】円筒体12の一端に鍔部13を備え、且つ、内筒部14が該鍔部13方向に拡開するテーパ状に形成された第1締結体15と、該内筒部14に嵌合自在の円筒体16を有し、該円筒体16の一端に鍔部17を備え、且つ、該円筒体16に割り溝18,18が形成された第2締結体19と、該第2締結体19の内筒部20に嵌合自在の棒状体21を有し、該棒状体21の一端に鍔部22を備えた第3締結体23とから成る締結具11であって、該締結具11の前記第1締結体15の円筒体12を被締結対象物24に開穿した孔25内に貫入し、該第1締結体15の鍔部13と前記第2締結体19の鍔部17間に被締結物26を挟着する如く該第1締結体15の内筒部14内に該第2締結体19の円筒体16を圧入し、更に、該第2締結体19の内筒部20内に前記第3締結体23の棒状体21を圧入して前記被締結物26を前記被締結対象物24に締結する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、締結具に関するものであり、特に、例えば、電子機器の筐体にプリント基板等を取り付けるための締結具であって、締結作業の容易化を図った締結具に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来の此種締結具として、例えば、樹脂成形品にナットの端面が露出されて埋設される樹脂成形品用インサートナットが知られており(特許文献1参照。)、該インサートナットは、例えば電子機器等の合成樹脂製の筐体と、プリント基板等の構成部材とを固定する場合、該筐体側に埋設され、該インサートナットに金属ネジを螺合させて、該筐体に該構成部材を締結するものであり、合成樹脂製の筐体に直接螺刻する場合に比較して締結強度を向上させることができる。
【0003】
そして、本願出願人も此種締結具を既に製造しており、該締結具を図4に従って説明する。
【0004】
図に於て、1は締結具であり、該締結具1は真鍮等から成るインサートナット2とボルト3とから成り、該インサートナット2は電子機器等の合成樹脂製の筐体4が成型される時、端部2aが露出された状態で埋設されて一体に成型される。
【0005】
而して、該筐体4にプリント基板等の構成部材5を締結する場合は、前記インサートナット2と前記ボルト3間に該構成部材5を挟着する如く該ボルト3を該インサートナット2に螺着し、該構成部材5を該筐体4に締結する。
【0006】
然しながら、前記特許文献1の樹脂成型品用インサートナット及び前記締結具1の何れも合成樹脂体の成型時にインサートナットを埋設するものであり、該インサートナットを合成樹脂体に埋設する作業は極めて複雑であり、製造効率が悪く、又、合成樹脂体等に不良品を発生させる虞があり、更に、ボルトで螺着する作業も極めて煩雑である。
【0007】
そこで、製造が容易で、不良品を発生させる虞がなく、且つ、締結作業の容易な締結具を得るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−234047号公報 (第1−4頁、第1−3図)
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、円筒体の一端に鍔部を備え、且つ、該円筒体の内筒部が該鍔部方向に拡開するテーパ状に形成された第1締結体と、該内筒部に嵌合自在の円筒体を有し、該円筒体の一端に鍔部を備え、且つ、該円筒体に割り溝が形成された第2締結体と、該第2締結体の内筒部に嵌合自在の棒状体を有し、該棒状体の一端に鍔部を備えた第3締結体とから成る締結具であって、該締結具の前記第1締結体の円筒体を被締結対象物に開穿した孔内に貫入し、該第1締結体の鍔部と前記第2締結体の鍔部間に被締結物を挟着する如く該第1締結体の内筒部内に該第2締結体の円筒体を圧入し、更に、該第2締結体の内筒部内に前記第3締結体の棒状体を圧入して前記第1締結体の円筒体を前記被締結対象物に開穿した孔壁に圧接させ、前記被締結物を前記被締結対象物に締結するように構成した締結具、
及び、円筒体の一端に鍔部を備えた第1締結体と、該内筒部に嵌合自在の円筒体を有し、該円筒体の一端に鍔部を備えると共に、該円筒体の内筒部が該鍔部方向に拡開するテーパ状に形成され、且つ、該円筒体に割り溝が形成された第2締結体と、該第2締結体の内筒部に嵌合自在の棒状体を有し、該棒状体の一端に鍔部を備えた第3締結体とから成る締結具であって、該締結具の前記第1締結体の円筒体を被締結対象物に開穿した孔内に貫入し、該第1締結体の鍔部と前記第2締結体の鍔部間に被締結物を挟着する如く該第1締結体の内筒部内に該第2締結体の円筒体を圧入し、更に、該第2締結体の内筒部内に前記第3締結体の棒状体を圧入して前記第1締結体の円筒体を前記被締結対象物に開穿した孔壁に圧接させ、前記被締結物を前記被締結対象物に締結するように構成した締結具を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図3に従って詳述する。先ず、請求項1記載の発明について説明する。図1に於て、11は締結具であり、該締結具11はナイロン系の軟質合成樹脂から成り、円筒体12の一端に鍔部13を備え、且つ、該円筒体12の内筒部14が該鍔部13方向に拡開するテーパ状に形成された第1締結体15と、該内筒部14に嵌合自在の円筒体16を有し、該円筒体16の一端に鍔部17を備え、且つ、該円筒体16に2箇所の割り溝18,18が形成された第2締結体19と、該第2締結体19の内筒部20に嵌合自在の棒状体21を有し、該棒状体21の一端に鍔部22を備えた第3締結体23とから成る。
【0011】
而して、前記締結具11の構成部品である前記第1締結体15の円筒体12を例えば電化製品の筐体等である被締結対象物24に開穿した孔25内に貫入し、該第1締結体15の鍔部13と前記第2締結体19の鍔部17間にプリント基板等の被締結物26を挟着する如く該第1締結体15の内筒部14内に該第2締結体19の円筒体16を圧入し、更に、該第2締結体19の内筒部20内に前記第3締結体23の棒状体21を圧入し、前記第1締結体15の円筒体12を前記被締結対象物24に開穿した孔25壁面に圧接させることにより、前記被締結物26を前記被締結対象物24に締結する。
【0012】
図2は前記締結具11によって、前記被締結物26が前記被締結対象物24に締結された状態を示し、前記第1締結体15の円筒体12の内筒部14が前記鍔部13方向に拡開するテーパ状に形成されているため、前記第2締結体19、及び、前記第3締結体23の圧入により、該第1締結体15の円筒体12が外方に押圧されて拡径し、前記孔25壁面に圧接され、該第1締結体15が前記被締結対象物24に固定され、且つ、前記第2締結体19が該第1締結体15に固定され、該第3締結体23が該第2締結体19に固定され、前記被締結物26は該第1締結体15の鍔部13と該第2締結体19の鍔部17に挟着されて固定される。
【0013】
次に、前記被締結物26を取り外す時は、前記第3締結体23の鍔部22と前記第2締結体19の鍔部17間に例えばドライバー等を差し込んで該第3締結体23を該第2締結体19から抜き取り、そして、該第2締結体19を前記第1締結体15から抜き取ると前記被締結物26を取り外すことができる。
【0014】
斯くして、前記締結具11は前記第2締結体19、及び、前記第3締結体23を圧入するだけで締結作業が行え、締結作業が極めて容易となる。又、前記締結具11は、従来例の如く、前記被締結対象物24と一体に成型する必要がなく、製造が容易であるため、製造効率が良く、更に、不良品を発生させる虞もない。そして、該締結具11は被締結物26を取り外す時、先に、比較的形状が小さく、抜き取る力が小さくて済む第3締結体23を抜き取るため、被締結物26を取り外す作業も容易である。
【0015】
次に、請求項2記載の発明を図3に従って説明する。図に於て、27は締結具であり、該締結具27は前記締結具(図1に於て11)を改良したものであり、第2締結体28の内筒部29が鍔部17方向に拡開するテーパ状に形成され、第1締結体30の内筒部31が軸方向に延びる同径の孔状に形成されている。
【0016】
而して、前記締結具27の前記第1締結体30の円筒体32を例えば被締結対象物24に開穿した孔25内に貫入し、該第1締結体30の鍔部13と前記第2締結体28の鍔部17間に被締結物26を挟着する如く該第1締結体30の内筒部31内に該第2締結体28の円筒体33を圧入し、更に、該第2締結体28の内筒部29内に前記第3締結体23の棒状体21を圧入して前記第1締結体30の円筒体32を前記被締結対象物24に開穿した孔25壁面に圧接させることにより、前記被締結物26を前記被締結対象物24に締結する。
【0017】
前記締結具27は、前記第2締結体28の内筒部29が前記鍔部17方向に拡開するテーパ状に形成されているため、前記第3締結体23の圧入により、該第2締結体28の円筒体33が外方に押圧されて拡径し、前記第1締結体30の円筒体32が前記被締結対象物24に圧接されて固定され、且つ、前記第2締結体28が該第1締結体30に固定され、前記第3締結体23が該第2締結体28に固定され、前記被締結物26は該第1締結体30の鍔部13と該第2締結体28の鍔部17に挟着されて固定される。
【0018】
次に、前記被締結物26を取り外す時は、前記第3締結体23の鍔部22と前記第2締結体28の鍔部17間にドライバー等を差し込んで該第3締結体23を該第2締結体28から抜き取り、次に、該第2締結体28を前記第1締結体30から抜き取ると前記被締結物26を取り外すことができる。
【0019】
斯くして、前記締結具27は前記締結具11と略同様に被締結物26を固定することができ、締結作業が極めて容易となると共に、製造が容易であるため、製造効率が良く、更に、不良品を発生させる虞もない。又、前記締結具27は被締結物26を取り外す作業も容易である。
【0020】
尚、前記第2締結体19,28に形成される割り溝18,18は2箇所に限定されることなく、任意の箇所に適宜個数形成することが可能であり、又、前記第1締結体15,30に割り溝を形成することも可能である。
【0021】
又、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0022】
【発明の効果】
本発明は上記一実施の形態に詳述したように、請求項1記載の発明は円筒体の一端に鍔部を備え、且つ、該円筒体の内筒部が該鍔部方向に拡開するテーパ状に形成された第1締結体と、該内筒部に嵌合自在の円筒体を有し、該円筒体の一端に鍔部を備え、且つ、該円筒体に割り溝が形成された第2締結体と、該第2締結体の内筒部に嵌合自在の棒状体を有し、該棒状体の一端に鍔部を備えた第3締結体とから成る締結具であるので、前記第1締結体の円筒体を被締結対象物に開穿した孔内に貫入し、該第1締結体の内筒部内に該第2締結体の円筒体を圧入し、更に、該第2締結体の内筒部内に前記第3締結体の棒状体を圧入して前記第1締結体の円筒体を前記被締結対象物に開穿した孔壁に圧接させ、前記被締結物を前記被締結対象物に締結することができ、前記締結具は圧入するだけで締結作業が行え、締結作業が極めて容易となると共に、製造が容易であり、不良品を発生させる虞もない。又、該締結具は被締結物を取り外す作業も容易である。
【0023】
更に、請求項2記載の発明は、円筒体の一端に鍔部を備えた第1締結体と、該内筒部に嵌合自在の円筒体を有し、該円筒体の一端に鍔部を備えると共に、該円筒体の内筒部が該鍔部方向に拡開するテーパ状に形成され、且つ、該円筒体に割り溝が形成された第2締結体と、該第2締結体の内筒部に嵌合自在の棒状体を有し、該棒状体の一端に鍔部を備えた第3締結体とから成る締結具であるので、請求項1記載の発明と略同様の効果が期待できる等、正に著大なる効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、締結前の締結具の正面縦断面図。
【図2】(a)本発明の一実施の形態を示し、締結状態の締結具の平面図。
(b)本発明の一実施の形態を示し、締結状態の締結具の正面縦断面図。
【図3】本発明の他の実施の形態を示し、締結前の締結具の正面縦断面図。
【図4】(a)従来例を示し、締結状態の締結具の平面図。
(b)従来例を示し、締結状態の締結具の正面縦断面図。
【符号の説明】
11,27 締結具
12,16,32,33 円筒体
13,17,22 鍔部
14,20,29,31 内筒部
15,30 第1締結体
18 割り溝
19,28 第2締結体
21 棒状体
23 第3締結体
24 被締結対象物
25 孔
26 被締結物
【発明の属する技術分野】
この発明は、締結具に関するものであり、特に、例えば、電子機器の筐体にプリント基板等を取り付けるための締結具であって、締結作業の容易化を図った締結具に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来の此種締結具として、例えば、樹脂成形品にナットの端面が露出されて埋設される樹脂成形品用インサートナットが知られており(特許文献1参照。)、該インサートナットは、例えば電子機器等の合成樹脂製の筐体と、プリント基板等の構成部材とを固定する場合、該筐体側に埋設され、該インサートナットに金属ネジを螺合させて、該筐体に該構成部材を締結するものであり、合成樹脂製の筐体に直接螺刻する場合に比較して締結強度を向上させることができる。
【0003】
そして、本願出願人も此種締結具を既に製造しており、該締結具を図4に従って説明する。
【0004】
図に於て、1は締結具であり、該締結具1は真鍮等から成るインサートナット2とボルト3とから成り、該インサートナット2は電子機器等の合成樹脂製の筐体4が成型される時、端部2aが露出された状態で埋設されて一体に成型される。
【0005】
而して、該筐体4にプリント基板等の構成部材5を締結する場合は、前記インサートナット2と前記ボルト3間に該構成部材5を挟着する如く該ボルト3を該インサートナット2に螺着し、該構成部材5を該筐体4に締結する。
【0006】
然しながら、前記特許文献1の樹脂成型品用インサートナット及び前記締結具1の何れも合成樹脂体の成型時にインサートナットを埋設するものであり、該インサートナットを合成樹脂体に埋設する作業は極めて複雑であり、製造効率が悪く、又、合成樹脂体等に不良品を発生させる虞があり、更に、ボルトで螺着する作業も極めて煩雑である。
【0007】
そこで、製造が容易で、不良品を発生させる虞がなく、且つ、締結作業の容易な締結具を得るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−234047号公報 (第1−4頁、第1−3図)
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、円筒体の一端に鍔部を備え、且つ、該円筒体の内筒部が該鍔部方向に拡開するテーパ状に形成された第1締結体と、該内筒部に嵌合自在の円筒体を有し、該円筒体の一端に鍔部を備え、且つ、該円筒体に割り溝が形成された第2締結体と、該第2締結体の内筒部に嵌合自在の棒状体を有し、該棒状体の一端に鍔部を備えた第3締結体とから成る締結具であって、該締結具の前記第1締結体の円筒体を被締結対象物に開穿した孔内に貫入し、該第1締結体の鍔部と前記第2締結体の鍔部間に被締結物を挟着する如く該第1締結体の内筒部内に該第2締結体の円筒体を圧入し、更に、該第2締結体の内筒部内に前記第3締結体の棒状体を圧入して前記第1締結体の円筒体を前記被締結対象物に開穿した孔壁に圧接させ、前記被締結物を前記被締結対象物に締結するように構成した締結具、
及び、円筒体の一端に鍔部を備えた第1締結体と、該内筒部に嵌合自在の円筒体を有し、該円筒体の一端に鍔部を備えると共に、該円筒体の内筒部が該鍔部方向に拡開するテーパ状に形成され、且つ、該円筒体に割り溝が形成された第2締結体と、該第2締結体の内筒部に嵌合自在の棒状体を有し、該棒状体の一端に鍔部を備えた第3締結体とから成る締結具であって、該締結具の前記第1締結体の円筒体を被締結対象物に開穿した孔内に貫入し、該第1締結体の鍔部と前記第2締結体の鍔部間に被締結物を挟着する如く該第1締結体の内筒部内に該第2締結体の円筒体を圧入し、更に、該第2締結体の内筒部内に前記第3締結体の棒状体を圧入して前記第1締結体の円筒体を前記被締結対象物に開穿した孔壁に圧接させ、前記被締結物を前記被締結対象物に締結するように構成した締結具を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図3に従って詳述する。先ず、請求項1記載の発明について説明する。図1に於て、11は締結具であり、該締結具11はナイロン系の軟質合成樹脂から成り、円筒体12の一端に鍔部13を備え、且つ、該円筒体12の内筒部14が該鍔部13方向に拡開するテーパ状に形成された第1締結体15と、該内筒部14に嵌合自在の円筒体16を有し、該円筒体16の一端に鍔部17を備え、且つ、該円筒体16に2箇所の割り溝18,18が形成された第2締結体19と、該第2締結体19の内筒部20に嵌合自在の棒状体21を有し、該棒状体21の一端に鍔部22を備えた第3締結体23とから成る。
【0011】
而して、前記締結具11の構成部品である前記第1締結体15の円筒体12を例えば電化製品の筐体等である被締結対象物24に開穿した孔25内に貫入し、該第1締結体15の鍔部13と前記第2締結体19の鍔部17間にプリント基板等の被締結物26を挟着する如く該第1締結体15の内筒部14内に該第2締結体19の円筒体16を圧入し、更に、該第2締結体19の内筒部20内に前記第3締結体23の棒状体21を圧入し、前記第1締結体15の円筒体12を前記被締結対象物24に開穿した孔25壁面に圧接させることにより、前記被締結物26を前記被締結対象物24に締結する。
【0012】
図2は前記締結具11によって、前記被締結物26が前記被締結対象物24に締結された状態を示し、前記第1締結体15の円筒体12の内筒部14が前記鍔部13方向に拡開するテーパ状に形成されているため、前記第2締結体19、及び、前記第3締結体23の圧入により、該第1締結体15の円筒体12が外方に押圧されて拡径し、前記孔25壁面に圧接され、該第1締結体15が前記被締結対象物24に固定され、且つ、前記第2締結体19が該第1締結体15に固定され、該第3締結体23が該第2締結体19に固定され、前記被締結物26は該第1締結体15の鍔部13と該第2締結体19の鍔部17に挟着されて固定される。
【0013】
次に、前記被締結物26を取り外す時は、前記第3締結体23の鍔部22と前記第2締結体19の鍔部17間に例えばドライバー等を差し込んで該第3締結体23を該第2締結体19から抜き取り、そして、該第2締結体19を前記第1締結体15から抜き取ると前記被締結物26を取り外すことができる。
【0014】
斯くして、前記締結具11は前記第2締結体19、及び、前記第3締結体23を圧入するだけで締結作業が行え、締結作業が極めて容易となる。又、前記締結具11は、従来例の如く、前記被締結対象物24と一体に成型する必要がなく、製造が容易であるため、製造効率が良く、更に、不良品を発生させる虞もない。そして、該締結具11は被締結物26を取り外す時、先に、比較的形状が小さく、抜き取る力が小さくて済む第3締結体23を抜き取るため、被締結物26を取り外す作業も容易である。
【0015】
次に、請求項2記載の発明を図3に従って説明する。図に於て、27は締結具であり、該締結具27は前記締結具(図1に於て11)を改良したものであり、第2締結体28の内筒部29が鍔部17方向に拡開するテーパ状に形成され、第1締結体30の内筒部31が軸方向に延びる同径の孔状に形成されている。
【0016】
而して、前記締結具27の前記第1締結体30の円筒体32を例えば被締結対象物24に開穿した孔25内に貫入し、該第1締結体30の鍔部13と前記第2締結体28の鍔部17間に被締結物26を挟着する如く該第1締結体30の内筒部31内に該第2締結体28の円筒体33を圧入し、更に、該第2締結体28の内筒部29内に前記第3締結体23の棒状体21を圧入して前記第1締結体30の円筒体32を前記被締結対象物24に開穿した孔25壁面に圧接させることにより、前記被締結物26を前記被締結対象物24に締結する。
【0017】
前記締結具27は、前記第2締結体28の内筒部29が前記鍔部17方向に拡開するテーパ状に形成されているため、前記第3締結体23の圧入により、該第2締結体28の円筒体33が外方に押圧されて拡径し、前記第1締結体30の円筒体32が前記被締結対象物24に圧接されて固定され、且つ、前記第2締結体28が該第1締結体30に固定され、前記第3締結体23が該第2締結体28に固定され、前記被締結物26は該第1締結体30の鍔部13と該第2締結体28の鍔部17に挟着されて固定される。
【0018】
次に、前記被締結物26を取り外す時は、前記第3締結体23の鍔部22と前記第2締結体28の鍔部17間にドライバー等を差し込んで該第3締結体23を該第2締結体28から抜き取り、次に、該第2締結体28を前記第1締結体30から抜き取ると前記被締結物26を取り外すことができる。
【0019】
斯くして、前記締結具27は前記締結具11と略同様に被締結物26を固定することができ、締結作業が極めて容易となると共に、製造が容易であるため、製造効率が良く、更に、不良品を発生させる虞もない。又、前記締結具27は被締結物26を取り外す作業も容易である。
【0020】
尚、前記第2締結体19,28に形成される割り溝18,18は2箇所に限定されることなく、任意の箇所に適宜個数形成することが可能であり、又、前記第1締結体15,30に割り溝を形成することも可能である。
【0021】
又、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0022】
【発明の効果】
本発明は上記一実施の形態に詳述したように、請求項1記載の発明は円筒体の一端に鍔部を備え、且つ、該円筒体の内筒部が該鍔部方向に拡開するテーパ状に形成された第1締結体と、該内筒部に嵌合自在の円筒体を有し、該円筒体の一端に鍔部を備え、且つ、該円筒体に割り溝が形成された第2締結体と、該第2締結体の内筒部に嵌合自在の棒状体を有し、該棒状体の一端に鍔部を備えた第3締結体とから成る締結具であるので、前記第1締結体の円筒体を被締結対象物に開穿した孔内に貫入し、該第1締結体の内筒部内に該第2締結体の円筒体を圧入し、更に、該第2締結体の内筒部内に前記第3締結体の棒状体を圧入して前記第1締結体の円筒体を前記被締結対象物に開穿した孔壁に圧接させ、前記被締結物を前記被締結対象物に締結することができ、前記締結具は圧入するだけで締結作業が行え、締結作業が極めて容易となると共に、製造が容易であり、不良品を発生させる虞もない。又、該締結具は被締結物を取り外す作業も容易である。
【0023】
更に、請求項2記載の発明は、円筒体の一端に鍔部を備えた第1締結体と、該内筒部に嵌合自在の円筒体を有し、該円筒体の一端に鍔部を備えると共に、該円筒体の内筒部が該鍔部方向に拡開するテーパ状に形成され、且つ、該円筒体に割り溝が形成された第2締結体と、該第2締結体の内筒部に嵌合自在の棒状体を有し、該棒状体の一端に鍔部を備えた第3締結体とから成る締結具であるので、請求項1記載の発明と略同様の効果が期待できる等、正に著大なる効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、締結前の締結具の正面縦断面図。
【図2】(a)本発明の一実施の形態を示し、締結状態の締結具の平面図。
(b)本発明の一実施の形態を示し、締結状態の締結具の正面縦断面図。
【図3】本発明の他の実施の形態を示し、締結前の締結具の正面縦断面図。
【図4】(a)従来例を示し、締結状態の締結具の平面図。
(b)従来例を示し、締結状態の締結具の正面縦断面図。
【符号の説明】
11,27 締結具
12,16,32,33 円筒体
13,17,22 鍔部
14,20,29,31 内筒部
15,30 第1締結体
18 割り溝
19,28 第2締結体
21 棒状体
23 第3締結体
24 被締結対象物
25 孔
26 被締結物
Claims (2)
- 円筒体の一端に鍔部を備え、且つ、該円筒体の内筒部が該鍔部方向に拡開するテーパ状に形成された第1締結体と、該内筒部に嵌合自在の円筒体を有し、該円筒体の一端に鍔部を備え、且つ、該円筒体に割り溝が形成された第2締結体と、該第2締結体の内筒部に嵌合自在の棒状体を有し、該棒状体の一端に鍔部を備えた第3締結体とから成る締結具であって、該締結具の前記第1締結体の円筒体を被締結対象物に開穿した孔内に貫入し、該第1締結体の鍔部と前記第2締結体の鍔部間に被締結物を挟着する如く該第1締結体の内筒部内に該第2締結体の円筒体を圧入し、更に、該第2締結体の内筒部内に前記第3締結体の棒状体を圧入して前記第1締結体の円筒体を前記被締結対象物に開穿した孔壁に圧接させ、前記被締結物を前記被締結対象物に締結するように構成したことを特徴とする締結具。
- 円筒体の一端に鍔部を備えた第1締結体と、該内筒部に嵌合自在の円筒体を有し、該円筒体の一端に鍔部を備えると共に、該円筒体の内筒部が該鍔部方向に拡開するテーパ状に形成され、且つ、該円筒体に割り溝が形成された第2締結体と、該第2締結体の内筒部に嵌合自在の棒状体を有し、該棒状体の一端に鍔部を備えた第3締結体とから成る締結具であって、該締結具の前記第1締結体の円筒体を被締結対象物に開穿した孔内に貫入し、該第1締結体の鍔部と前記第2締結体の鍔部間に被締結物を挟着する如く該第1締結体の内筒部内に該第2締結体の円筒体を圧入し、更に、該第2締結体の内筒部内に前記第3締結体の棒状体を圧入して前記第1締結体の円筒体を前記被締結対象物に開穿した孔壁に圧接させ、前記被締結物を前記被締結対象物に締結するように構成したことを特徴とする締結具。
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