JP2004270667A - Scroll compressor - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調機、冷凍機等に使用されるスクロール圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
低振動、低騒音特性を備えたスクロール圧縮機は、吸入室が圧縮空間を形成する渦巻きの外周部にあり、吐出口が渦巻きの中心部に設けられ、吸入完了時の容積と圧縮終了時の容積とで決まる設定圧縮比が一定であるという特徴を有する。したがって、吸入圧力と吐出圧力がほぼ一定の場合には、設定圧縮比を最適化することによって高効率化が実現できる。
【0003】
このスクロール圧縮機を空調用冷媒圧縮機として使用し、可変速運転を行った場合や空調負荷変動が起こった場合には、冷媒の吸入圧力と吐出圧力が変化する。そして、実際の運転圧縮比と設定圧縮比との間の差によって不足圧縮や過圧縮運転現象が発生する。
【0004】
不足圧縮時には、吐出室の高圧冷媒ガスが吐出口から圧縮室に間欠的に逆流し入力の増加を招き、過圧縮時には、必要動力以上の圧縮動力が発生し入力の増加を招く結果となる。過圧縮を低減する手段としてはバイパス穴を設けることが知られており、特に、固定、旋回の両スクロールの噛み合わせによって形成される対称形の一対の圧縮空間の圧力が異なる設計の場合には例えば特許文献1に開示されているように、図7においてバイパス穴125を対称形の一対の圧縮室111に非対称に配置させることによって効率の最適化を図っている。
【0005】
また、過圧縮低減の別の手段として例えば特許文献2に開示されているように、図8において吐出口212とつながる段差部228を固定スクロールラップ206b底面に設けることによって設定圧縮比を減少させ、効率の最適化を図っている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−148190号公報(第1−6頁、図1)
【特許文献2】
特開平10−169574号公報(第1−8頁、図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
固定スクロールのラップ内壁をほとんど吸入室まで延長させた場合、対称形の一対の圧縮空間のうち、固定スクロールラップ内壁と旋回スクロールラップ外壁とで形成される圧縮空間は他方の圧縮空間に対して約180°早く吸入閉じ込みが行われるため常に圧力が他方の圧縮空間よりも高い状態になっており、過圧縮になりやすい。
【0008】
また、空調用冷媒圧縮機として使用した場合、可変速運転を行ったとしても運転圧縮比はおおむね4以下であり、バイパス穴の設定圧縮比をおおむね4以下に設定すれば過圧縮を低減することができる。
【0009】
さらに、バイパス穴の作用には過圧縮低減による高効率化以外にも、運転過渡時の液圧縮発生の際、液冷媒を早期にバイパス穴から逃がし、ラップの破損や焼き付き等を緩和することも可能である。したがって、液圧縮緩和のみを目的とした場合にはバイパス穴はより吸入側に設定すべきである。ただし、バイパス穴の設定圧縮比を減少させるとバイパス穴と吐出口ともに開口しない圧縮空間における再圧縮が発生し、効率の低下を招きやすい。
【0010】
しかしながら、特許文献1の構成ではバイパス穴と吐出口との位置関係およびバイパス穴の設定圧縮比については特に規定されていない。
【0011】
一方、過圧縮低減の別の手段として特許文献2で用いられる吐出口につながる段差部では設計自由度が低く、十分な高効率化は望めない。また、段差部とバイパス穴との位置関係については特に規定されていない。
【0012】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、バイパス穴の設定圧縮比をおおむね4以下とし、圧縮空間を通じて吐出口と連通する位置にバイパス穴を設けることによって、ほとんどの運転圧縮比に対応し、過圧縮を低減することができる。また、圧縮空間を通じて吐出口と連通しないほど吸入側へ設定されたバイパス穴と、吐出口につながる凹部を同時に設けることにより、液圧縮を緩和させることができると同時に過圧縮を低減させることができ、高効率化と信頼性との両立を実現可能である。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の本発明は、圧縮空間が吐出口に開口し始める吐出行程において圧縮空間を通じて吐出口と連通し、固定スクロールラップの鏡板を挟んで反対側の吐出空間を吐出口と共有するバイパス穴を備えるとともに、バイパス穴での設定圧縮比をおおよそ4以下に設定している。
【0014】
本構成によれば、ほとんどの運転圧縮比において圧縮空間内の圧力が吐出圧力に達してから、さらに圧縮が進んで圧縮空間が吐出口と連通するまでの間バイパス穴から吐出することができ、吐出口から吐出されている間も補助的にバイパス穴から吐出することができるため、過圧縮を低減し、高効率を実現することができる。
【0015】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の発明において、吐出口の位置を移動させずに、早期に吐出口に連通させる手段を設けている。
【0016】
本構成によれば、バイパス穴のみからの吐出では圧力損失が大きすぎる場合でも、吐出口の位置を移動させることなく圧縮空間を早期に吐出口に連通させることができ、吐出抵抗を低減させることができる。
【0017】
請求項3記載の本発明は、固定スクロールラップの鏡板を挟んで反対側の吐出空間を吐出口と共有するバイパス穴を備え、圧縮空間内で吐出口とバイパス穴が同時に開口せず、圧縮空間が吐出口に早期連通させる手段を設けている。
【0018】
本構成によれば、バイパス穴をより吸入側へ近づけることで、液圧縮時の液冷媒を早期に吐出させ、スクロールラップの破損や焼き付きを緩和させることができると同時に吐出口に早期連通させる手段によって過圧縮を低減させることができ、高効率化と信頼性との両立を実現可能である。
【0019】
請求項4記載の本発明は、請求項2または3記載の発明において、固定スクロールラップまたは旋回スクロールラップを立設した鏡板部の少なくともいずれかに、吐出口に早期連通する凹部を設けている。
【0020】
本構成によれば、凹部の形状および深さに自由度を持たせることができ、幅広い設計を行うことができる。
【0021】
請求項5記載の本発明は、請求項2または3記載の発明において、固定スクロールラップまたは旋回スクロールラップの少なくともいずれかに、吐出口に早期連通する凹部を設けている。
【0022】
本構成によれば、ラップの仕上げ加工時に同時に加工することができ、加工設備の増設が不要であるとともに、加工タクトが長くなることもない。
【0023】
請求項6記載の本発明は、請求項2または3記載の発明において、固定スクロールラップまたは旋回スクロールラップの少なくともいずれかのラップ上面部に、吐出口に早期連通する凹部を設けている。
【0024】
本構成によれば、ラップ上面の仕上げ加工時に同時に加工することができるため、加工設備の増設が不要であり、加工タクトが長くなることもない。また、ラップ高さ方向に凹部深さが自由度を持つため、吐出行程の最適化が可能である。
【0025】
請求項7記載の本発明は、請求項2または3記載の発明において、固定スクロールラップの鏡板を挟んで反対側に設けられた吐出口の逆止弁を共有する第二の吐出口を設け、早期に吐出をさせている。
【0026】
本構成によれば、圧縮空間の吐出口への連通をできる限り遅らせることができるため、不足圧縮時でも吐出口のデッドボリュームに存在する吐出圧に達した流体が逆流しにくく、再膨張による効率悪化を緩和することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0028】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における縦型スクロール圧縮機の縦断面図である。
【0029】
図1において、鉄製の密閉容器1の内部全体は吐出管2に連通する高圧雰囲気となり、その中央部にモータ3、上部に圧縮部が配置され、モータ3の回転子3aに固定された駆動軸4の一端を支承する圧縮部の本体フレーム5が密閉容器1に固定されており、その本体フレーム5に固定スクロール6が取り付けられている。
【0030】
駆動軸4に設けられた主軸方向の油穴7は、その一端が給油ポンプ装置8に通じ、他端が最終的に旋回スクロール9の偏心軸受10に通じている。固定スクロール6と噛み合って圧縮室11を形成する旋回スクロール9は、渦巻き状の旋回スクロールラップ9aと偏心軸受10とを直立させたラップ支持円板9bとからなり、固定スクロール6と本体フレーム5との間に配置されている。
【0031】
固定スクロール6は、鏡板6aと渦巻き状の固定スクロールラップ6bとからなり、固定スクロールラップ6bの中央部に吐出口12、外周部に吸入室13が配置されている。
【0032】
駆動軸4の主軸から偏心して駆動軸4の上端部に配置された偏心軸14は、旋回スクロール9の偏心軸受10と係合摺動すべく構成されている。旋回スクロール9のラップ支持円板9bと本体フレーム5に設けられたスラスト軸受15との間は、油膜形成可能な微小隙間が設けられている。ラップ支持円板9bには偏心軸受10とほぼ同心の環状シール部材16が遊合状態で装着されており、その環状シール部材16はその内側の背面室17と外側の背圧室18とを仕切っている。
【0033】
給油ポンプ装置8によって吸い上げられた潤滑油は駆動軸4の油穴7を通り旋回スクロール9の偏心軸受10と偏心軸14との間に形成された内部空間20へ導かれ、一方は旋回スクロール9のラップ支持円板9bの背面に設けられた絞り部21を経由して固定スクロール6と本体フレーム5とによって囲まれて形成される背圧室18へと通じ、旋回スクロール9を固定スクロール6に押さえつける機能を持った背圧調整弁22を通って吸入室13へと導かれる。もう一方は偏心軸受10、背面室17、主軸受19を通り圧縮部外部へ排出される。
【0034】
吐出口12の出口側を開閉する逆止弁装置23が固定スクロール6の鏡板6aの平面上に取り付けられており、その逆止弁装置23は薄鋼板製のリード弁23aと弁押さえ23bとからなる。
【0035】
鏡板6aの中央部付近には、吐出口12と間欠的に連通する第二圧縮室11bと吐出室24とに開口し、かつ、第二圧縮室11bへの開口部が旋回スクロールラップ9aの幅よりも小さい第一バイパス穴25a、第二バイパス穴25bが旋回スクロールラップ9aの壁面に沿って圧縮進行方向に追従する形態で配置されており、第一バイパス穴25a、第二バイパス穴25bの出口側を開閉するバイパス弁装置26が鏡板6a上に配置されている。
【0036】
図2は図1における圧縮部の横断面を示した図で、吐出口12と間欠的に連通する第二圧縮室11bが吐出口12と連通した直後の圧縮空間の状態を示す。第二圧縮室11bが吐出口12に連通した後も第一バイパス穴25a、第二バイパス穴25bは旋回スクロールラップ9aによってその一部を遮閉されることのない位置に配置されている。
【0037】
通常の冷凍サイクル運転における吸入圧力は、圧縮機が低速から高速運転に変化するのに追従して低下する。一方、吐出圧力は上昇し、圧縮比が上昇するのが一般的である。したがって、バイパス穴25が設置されない場合の圧縮機低速運転時などの運転圧縮比は、定格負荷運転状態で設定された吐出口12の設定圧縮比よりも小さくなり過圧縮状態となる。
【0038】
このような場合に、第一バイパス穴25a、第二バイパス穴25bの出口側を閉塞するバイパス弁装置26が開いて冷媒を吐出室24に流出させ、圧縮室11の圧力が途中降下して圧縮負荷が軽減される。
【0039】
一方、圧縮機高速運転時は吸入室13の圧力が低下、吐出室24の圧力が上昇する結果、実際の運転圧縮比が設定圧縮比よりも大きい不足圧縮状態となって、第二圧縮室11bの容積が拡大する過程で、しかも逆止弁装置23が吐出口12を閉塞するまでの間に吐出室24の冷媒ガスが吐出口12を介して第二圧縮室11bに間欠的に逆流する。その結果、再圧縮による圧縮動力の増加による効率低下を招くばかりでなく、逆止弁装置23の動作が大きくなることによってリード弁23aが固定スクロール6の鏡板6aに激しく叩きつけられ、騒音発生の要因ともなる。この現象はバイパス穴25およびバイパス弁装置26においても同様に発生する。
【0040】
このとき、バイパス穴25の設定圧縮比をおおむね4以下とすることによって低速から高速運転までのほとんどの運転圧縮比に対して過圧縮状態とすることができ、上記不足圧縮による逆流現象を緩和させることが可能である。
【0041】
また、第二圧縮室11bを通じて吐出口12とバイパス穴25が連通する設定とすることによって、過圧縮運転状態において常に吐出口12、バイパス穴25の少なくともいずれかから冷媒ガスを吐出させることができ、過圧縮損失を限りなく低減させることが可能である。
【0042】
なお、本実施の形態において、バイパス穴25を各圧縮室で2から3個隣接させて設けているが、1個で構成させても良いし、固定スクロールラップ6bに沿って分散させて設けても良い。また、以下に説明する吐出口12から早期に吐出させる手段を同時に用いても良い。
【0043】
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2の縦型スクロール圧縮機の横断面図である。
【0044】
図3において、バイパス穴25は吐出口12と間欠的に連通する第二圧縮室11bを通じて吐出口12と連通しない位置に設けている。
スクロール圧縮機は圧縮比が一定であることから、圧縮機冷時始動初期には多量の冷媒液が給入管27を介して冷凍サイクルから帰還し、圧縮室11に流入して液圧縮が生じることがあり、圧縮室11が異常圧力上昇して吐出室24の圧力より高くなる。この時、圧縮室11が吐出口12に未だ連通しない場合でも、バイパス穴25を通じて吐出室24に排出させることができるため、圧縮室11内部の過剰な圧力上昇を軽減することができる。その結果、固定スクロールラップ6b、旋回スクロールラップ9aの破損を抑制させることができるばかりでなく、冷媒液による潤滑油の粘度低下が起因となる固定スクロールラップ6b、鏡板6a、旋回スクロールラップ9a、ラップ支持円板9b間の焼き付きや異常摩耗も抑制させることが可能である。
【0045】
しかし、図3のようにバイパス穴25の設定圧縮比を低く、すなわちバイパス穴25を吸入側に近付けると、第二圧縮室11bがバイパス穴25、吐出口12のいずれにも連通しない時間が存在し、その間圧力が上昇し、過圧縮による損失が少なからず発生してしまう。
【0046】
この時、過圧縮を緩和させるためには吐出口12を設定圧縮比の低い吸入側へ移動させる必要があるが、固定スクロールラップ6bの内壁と旋回スクロールラップ9aの外壁とで形成される圧縮室11に合わせて吐出口12を移動させても、固定スクロールラップ6bの外壁と旋回スクロールラップ9aの内壁とで形成される圧縮室11における吐出口12の設定圧縮比は何ら変わることはなく、依然として過圧縮による損失は発生してしまう。
【0047】
そこで、固定スクロール6の鏡板6aの固定スクロールラップ6b側底面に吐出口12につながる吐出ザグリ28を設け、吐出口12からの冷媒ガスの早期吐出を行う。本実施例では吐出ザグリ28を固定スクロール6に設けているが、同様に旋回スクロール9に設けてもよいし、固定スクロール6、旋回スクロール9の両方に設けてもよい。また、ザグリ28は長円でもよいし、ザグリ28の断面形状は円弧状でもよい。さらには、ザグリ28の代用として固定スクロール6の鏡板6aの固定スクロールラップ6b側底面にスロープまたは段差を設けてもよい。
【0048】
上記設定圧縮比を低く設定したバイパス穴25と吐出口12につながる吐出ザグリ28を設けることにより、冷媒液圧縮時の異常圧力上昇による破損や焼き付きの緩和、および、吐出口12を移動させることなく過圧縮を低減させることができ、信頼性向上と高効率化を両立させることが可能である。
【0049】
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3の縦型スクロール圧縮機の横断面図である。
【0050】
図4において、実施の形態2で説明した冷媒ガスを早期に吐出させる手段として、固定スクロールラップ6bの中心部付近内壁側に壁面凹部29を設けている。
【0051】
この壁面凹部29を設けることによって、実施の形態2で説明したとおりの作用により冷媒液圧縮時の異常圧力上昇による破損や焼き付きの緩和と過圧縮の低減が可能であり、信頼性向上と高効率化を両立させることができる。
【0052】
さらに、ラップの仕上げ加工時に同時に加工することができ、加工設備の増設が不要であるとともに、加工タクトが長くなることもなく、コストアップすることなく高効率化を図ることができる。
【0053】
本実施例では固定スクロールラップ6bの中心部内壁に壁面凹部29を設けているが、外壁に設けてもよいし、旋回スクロールラップ9aに設けてもよい。また、中心部以外の場所に設けてもよいし、これらを組み合わせて用いてもよい。さらには、実施の形態2で説明した固定スクロール6の鏡板6aの固定スクロールラップ6b側底面に吐出口12につながる吐出ザグリ28等を同時に用いてもよい。
【0054】
なお、壁面凹部29の逃げ量はラップ厚みの約1/3以下が望ましい。また、ラップ高さ方向全体に必ずしも設ける必要はなく、壁面凹部29の高さはラップ高さの約1/2以上が望ましい。
【0055】
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4の縦型スクロール圧縮機の横断面図である。
【0056】
図5において、実施の形態2で説明した冷媒ガスを早期に吐出させる手段として、旋回スクロールラップ9aの中心部付近上面に上面凹部30を設けている。
【0057】
この上面凹部30を設けることによって、実施の形態2で説明したとおりの作用により冷媒液圧縮時の異常圧力上昇による破損や焼き付きの緩和と過圧縮の低減が可能であり、信頼性向上と高効率化を両立させることができる。
【0058】
さらに、ラップ上面の仕上げ加工時に同時に加工することができるため、加工設備の増設が不要であり、加工タクトが長くなることもなく、コストアップすることなく高効率化を図ることができる。また、ラップ高さ方向に上面凹部30の深さが自由度を持つため、吐出行程の最適化が容易に可能である。
【0059】
本実施例では旋回スクロールラップ9aの中心部上面に上面凹部30を設けているが、固定スクロールラップ6b上面に設けてもよいし、両方同時に設けてもよい。また、中心部以外の場所に設けてもよいし、スロープにしてもよい。さらには、吐出ザグリ28や壁面凹部29を同時に用いてもよい。
【0060】
(実施の形態5)
図6は、本発明の実施の形態5の縦型スクロール圧縮機の横断面図である。
【0061】
図6において、実施の形態2で説明した冷媒ガスを早期に吐出させる手段として、吐出口12の逆止弁装置23を共有する第二吐出口31を設けている。
【0062】
この第二吐出口31を設けることによって、実施の形態2で説明したとおりの作用により冷媒液圧縮時の異常圧力上昇による破損や焼き付きの緩和と過圧縮の低減が可能であり、信頼性向上と高効率化を両立させることができる。
【0063】
また、第二圧縮室11bの吐出口12への連通をできる限り遅らせることができるため、不足圧縮時でも吐出口12のデッドボリュームに存在する吐出圧に達した流体が逆流しにくく、再膨張による効率悪化を緩和することができる。
【0064】
本実施例では、固定スクロールラップ6bの内壁と旋回スクロールラップ9aの外壁とで形成される圧縮室11に開口するように第二吐出口31を設けているが、固定スクロールラップ6bの外壁と旋回スクロールラップ9aの内壁とで形成される圧縮室11に開口するように第二吐出口31を設けてもよいし、併用してもよい。また、吐出口12の逆止弁装置23と共有させず、第二吐出口31固有の逆止弁装置を設けてもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、ほとんどの運転圧縮比において圧縮空間内の圧力が吐出圧力に達してから、さらに圧縮が進んで圧縮空間が吐出口と連通するまでの間バイパス穴から吐出することができ、吐出口から吐出されている間も補助的にバイパス穴から吐出することができるため、過圧縮を低減し、高効率を実現することができる。
【0066】
請求項2記載の発明によれば、バイパス穴のみからの吐出では圧力損失が大きすぎる場合でも、吐出口の位置を移動させることなく圧縮空間を早期に吐出口に連通させることができ、吐出抵抗を低減させることができる。
【0067】
請求項3記載の発明によれば、バイパス穴をより吸入側へ近づけることで、液圧縮時の液冷媒を早期に吐出させ、スクロールラップの破損や焼き付きを緩和させることができると同時に吐出口に早期連通させる手段によって過圧縮を低減させることができ、高効率化と信頼性との両立を実現可能である。
【0068】
請求項4記載の発明によれば、凹部の形状および深さに自由度を持たせることができ、幅広い設計を行うことができる。
【0069】
請求項5記載の発明によれば、ラップの仕上げ加工時に同時に加工することができ、加工設備の増設が不要であるとともに、加工タクトが長くなることもない。
【0070】
請求項6記載の発明によれば、ラップ上面の仕上げ加工時に同時に加工することができるため、加工設備の増設が不要であり、加工タクトが長くなることもない。また、ラップ高さ方向に凹部深さが自由度を持つため、吐出行程の最適化が可能である。
【0071】
請求項7記載の発明によれば、圧縮空間の吐出口への連通をできる限り遅らせることができるため、不足圧縮時でも吐出口のデッドボリュームに存在する吐出圧に達した流体が逆流しにくく、再膨張による効率悪化を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における縦型スクロール圧縮機の縦断面図
【図2】本発明の実施の形態1における縦型スクロール圧縮機の横断面図
【図3】本発明の実施の形態2における縦型スクロール圧縮機の横断面図
【図4】本発明の実施の形態3における縦型スクロール圧縮機の横断面図
【図5】本発明の実施の形態4における縦型スクロール圧縮機の横断面図
【図6】本発明の実施の形態5における縦型スクロール圧縮機の横断面図
【図7】従来例の特許文献1における横型スクロール圧縮機の横断面図
【図8】従来例の特許文献2における固定スクロール中心部の正面拡大図
【符号の説明】
1 密閉容器
2 吐出管
3 モータ
3a 回転子
3b 固定子
4 駆動軸
5 本体フレーム
6 固定スクロール
6a 鏡板
6b 固定スクロールラップ
7 油穴
8 給油ポンプ装置
9 旋回スクロール
9a 旋回スクロールラップ
9b ラップ支持円板
10 偏心軸受
11 圧縮室
11b 第二圧縮室
12 吐出口
13 吸入室
14 偏心軸
15 スラスト軸受
16 環状シール部材
17 背面室
18 背圧室
19 主軸受
20 内部空間
21 絞り部
22 背圧調整弁
23 逆止弁装置
23a リード弁
23b 弁押さえ
24 吐出室
25 バイパス穴
25a 第一バイパス穴
25b 第二バイパス穴
26 バイパス弁装置
27 吸入管
28 吐出ザグリ
29 壁面凹部
30 上面凹部
31 第二吐出口[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a scroll compressor used for an air conditioner, a refrigerator, and the like.
[0002]
[Prior art]
In a scroll compressor having low vibration and low noise characteristics, the suction chamber is located on the outer periphery of the spiral forming the compression space, the discharge port is provided in the center of the spiral, and the volume at the time of completion of suction and the volume at the end of compression are reduced. It is characterized in that the set compression ratio determined by the volume is constant. Therefore, when the suction pressure and the discharge pressure are substantially constant, high efficiency can be realized by optimizing the set compression ratio.
[0003]
When this scroll compressor is used as a refrigerant compressor for air conditioning and the variable speed operation is performed or the air conditioning load fluctuates, the suction pressure and discharge pressure of the refrigerant change. Then, an under-compression or over-compression operation phenomenon occurs due to a difference between the actual operation compression ratio and the set compression ratio.
[0004]
At the time of insufficient compression, the high-pressure refrigerant gas in the discharge chamber intermittently flows backward from the discharge port to the compression chamber, causing an increase in input. At the time of over-compression, compression power more than required power is generated, resulting in an increase in input. It is known to provide a bypass hole as a means for reducing over-compression, especially when the pressure of a pair of symmetrical compression spaces formed by engagement of fixed and revolving scrolls is different from each other. For example, as disclosed in
[0005]
As another means for reducing the overcompression, for example, as disclosed in
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-10-148190 (page 1-6, FIG. 1)
[Patent Document 2]
JP-A-10-169574 (page 1-8, FIG. 2)
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
When the inner wall of the fixed scroll wrap is almost extended to the suction chamber, the compression space formed by the inner wall of the fixed scroll wrap and the outer wall of the orbiting scroll wrap of the pair of symmetrical compression spaces is approximately equal to the other compression space. Since the suction closing is performed 180 ° earlier, the pressure is always higher than that of the other compression space, and it is likely to be over-compressed.
[0008]
Also, when used as an air-conditioning refrigerant compressor, the operating compression ratio is generally 4 or less even when variable speed operation is performed. If the set compression ratio of the bypass hole is set to approximately 4 or less, overcompression can be reduced. Can be.
[0009]
Furthermore, in addition to increasing the efficiency by reducing over-compression, the operation of the bypass hole also allows liquid refrigerant to escape from the bypass hole early in the event of liquid compression during operation transients, thereby mitigating wrap damage and seizure. It is possible. Therefore, when only the purpose of liquid compression relaxation is intended, the bypass hole should be set on the suction side. However, if the set compression ratio of the bypass hole is reduced, recompression occurs in a compression space in which both the bypass hole and the discharge port are not opened, and the efficiency tends to be reduced.
[0010]
However, in the configuration of
[0011]
On the other hand, as another means for reducing overcompression, a step portion connected to a discharge port used in
[0012]
The present invention solves the above-mentioned conventional problems. By setting the compression ratio of the bypass hole to approximately 4 or less and providing the bypass hole at a position communicating with the discharge port through the compression space, it is possible to cope with most operation compression ratios. In addition, overcompression can be reduced. In addition, by simultaneously providing a bypass hole set on the suction side so as not to communicate with the discharge port through the compression space and a concave portion connected to the discharge port, liquid compression can be eased and overcompression can be reduced. It is possible to achieve both high efficiency and reliability.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the present invention according to
[0014]
According to this configuration, it is possible to discharge from the bypass hole until the pressure in the compression space reaches the discharge pressure at most of the operation compression ratio, and then the compression further proceeds and the compression space communicates with the discharge port. Since the discharge can be assisted from the bypass hole even during the discharge from the discharge port, excessive compression can be reduced and high efficiency can be realized.
[0015]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, there is provided a means for early communication with the discharge port without moving the position of the discharge port.
[0016]
According to this configuration, even if the pressure loss is too large in the discharge only from the bypass hole, the compression space can be communicated with the discharge port early without moving the position of the discharge port, and the discharge resistance is reduced. Can be.
[0017]
According to a third aspect of the present invention, there is provided a bypass hole which shares the discharge space on the opposite side of the fixed scroll wrap with the discharge port, and the discharge port and the bypass hole are not simultaneously opened in the compression space. Are provided with means for early communication with the discharge port.
[0018]
According to this configuration, by bringing the bypass hole closer to the suction side, the liquid refrigerant at the time of liquid compression can be discharged early, and damage and seizure of the scroll wrap can be alleviated, and at the same time, means for early communication with the discharge port. As a result, overcompression can be reduced, and both high efficiency and reliability can be realized.
[0019]
According to a fourth aspect of the present invention, in the second or third aspect of the invention, at least one of the end plates on which the fixed scroll wrap or the orbiting scroll wrap is erected is provided with a concave portion that communicates early with the discharge port.
[0020]
According to this configuration, the shape and depth of the concave portion can be given a degree of freedom, and a wide range of designs can be performed.
[0021]
According to a fifth aspect of the present invention, in the second or third aspect of the invention, at least one of the fixed scroll wrap and the orbiting scroll wrap is provided with a concave portion that communicates early with the discharge port.
[0022]
According to this configuration, the lap can be processed at the same time as the finishing processing, so that additional processing equipment is not required and the processing tact does not become long.
[0023]
According to a sixth aspect of the present invention, in the second or third aspect of the invention, at least one of the fixed scroll wrap and the orbiting scroll wrap is provided with a concave portion that communicates with the discharge port at an early stage.
[0024]
According to this configuration, since the upper surface of the lap can be processed at the same time as the finishing process, no additional processing equipment is required, and the processing tact does not become longer. Further, since the depth of the concave portion has a degree of freedom in the wrap height direction, the discharge stroke can be optimized.
[0025]
The present invention according to
[0026]
According to this configuration, communication with the discharge port of the compression space can be delayed as much as possible, so that the fluid that has reached the discharge pressure existing in the dead volume of the discharge port does not easily flow backward even during insufficient compression, and efficiency due to re-expansion. Deterioration can be mitigated.
[0027]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0028]
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a vertical sectional view of a vertical scroll compressor according to
[0029]
In FIG. 1, the entire interior of an iron
[0030]
One end of the main shaft
[0031]
The fixed
[0032]
An eccentric shaft 14 eccentric from the main shaft of the
[0033]
The lubricating oil sucked up by the oil
[0034]
A check valve device 23 that opens and closes the outlet side of the
[0035]
In the vicinity of the center of the end plate 6a, the second compression chamber 11b and the discharge chamber 24 which intermittently communicate with the
[0036]
FIG. 2 is a diagram showing a cross section of the compression unit in FIG. 1, and shows a state of the compression space immediately after the second compression chamber 11 b intermittently communicating with the
[0037]
The suction pressure in normal refrigeration cycle operation decreases as the compressor changes from low speed to high speed operation. On the other hand, the discharge pressure generally rises, and the compression ratio generally rises. Therefore, the operation compression ratio at the time of low-speed operation of the compressor when the bypass hole 25 is not installed is smaller than the set compression ratio of the
[0038]
In such a case, the bypass valve device 26 that closes the outlet side of the first bypass hole 25a and the second bypass hole 25b opens to allow the refrigerant to flow out to the discharge chamber 24, and the pressure in the
[0039]
On the other hand, during high-speed operation of the compressor, the pressure in the suction chamber 13 decreases and the pressure in the discharge chamber 24 increases, resulting in an under-compression state in which the actual operation compression ratio is larger than the set compression ratio, and the second compression chamber 11b The refrigerant gas in the discharge chamber 24 intermittently flows back into the second compression chamber 11b through the
[0040]
At this time, by setting the set compression ratio of the bypass hole 25 to about 4 or less, it is possible to put the compressor in an over-compressed state with respect to most of the operation compression ratios from low speed to high speed operation, thereby alleviating the backflow phenomenon due to the insufficient compression. It is possible.
[0041]
Further, by setting the
[0042]
In this embodiment, two or three bypass holes 25 are provided adjacent to each other in each compression chamber. However, one bypass hole 25 may be provided or may be provided separately along the fixed scroll wrap 6b. Is also good. In addition, a means for discharging from the
[0043]
(Embodiment 2)
FIG. 3 is a cross-sectional view of a vertical scroll compressor according to
[0044]
3, the bypass hole 25 is provided at a position not communicating with the
Since the compression ratio of the scroll compressor is constant, a large amount of refrigerant liquid returns from the refrigeration cycle via the supply pipe 27 at the initial stage of the cold start of the compressor, and flows into the
[0045]
However, as shown in FIG. 3, when the set compression ratio of the bypass hole 25 is lowered, that is, when the bypass hole 25 is brought closer to the suction side, there is a time during which the second compression chamber 11b does not communicate with either the bypass hole 25 or the
[0046]
At this time, it is necessary to move the
[0047]
Therefore, a discharge counterbore 28 connected to the
[0048]
By providing the bypass hole 25 and the discharge counterbore 28 connected to the
[0049]
(Embodiment 3)
FIG. 4 is a cross-sectional view of a vertical scroll compressor according to
[0050]
In FIG. 4, a
[0051]
By providing the wall surface
[0052]
Furthermore, the lap can be processed at the same time as the finishing process, so that it is not necessary to increase the number of processing equipment, the processing tact is not lengthened, and the efficiency can be increased without increasing the cost.
[0053]
In this embodiment, the
[0054]
In addition, it is desirable that the relief amount of the wall surface
[0055]
(Embodiment 4)
FIG. 5 is a cross-sectional view of a vertical scroll compressor according to
[0056]
In FIG. 5, an upper surface recess 30 is provided in the upper surface near the center of the orbiting scroll wrap 9a as a means for discharging the refrigerant gas as described in the second embodiment at an early stage.
[0057]
By providing the upper surface recess 30, it is possible to mitigate breakage and seizure due to an abnormal pressure rise during refrigerant liquid compression and reduce overcompression by the operation described in the second embodiment, thereby improving reliability and increasing efficiency. Can be compatible.
[0058]
Furthermore, since the lap upper surface can be simultaneously processed at the time of finishing processing, it is not necessary to increase the processing equipment, the processing tact is not lengthened, and the efficiency can be improved without increasing the cost. Further, since the depth of the upper surface concave portion 30 has a degree of freedom in the wrap height direction, it is possible to easily optimize the discharge stroke.
[0059]
In this embodiment, the upper surface concave portion 30 is provided on the upper surface of the central portion of the orbiting scroll wrap 9a, but may be provided on the upper surface of the fixed scroll wrap 6b, or both may be provided at the same time. Further, it may be provided at a place other than the center, or may be a slope. Further, the discharge counterbore 28 and the
[0060]
(Embodiment 5)
FIG. 6 is a cross-sectional view of a vertical scroll compressor according to
[0061]
In FIG. 6, a second discharge port 31 sharing the check valve device 23 of the
[0062]
By providing the second discharge port 31, it is possible to alleviate breakage and seizure due to an abnormal rise in pressure during refrigerant liquid compression and reduce overcompression by the operation described in the second embodiment, thereby improving reliability. High efficiency can be achieved at the same time.
[0063]
In addition, since communication with the
[0064]
In the present embodiment, the second discharge port 31 is provided so as to open to the
[0065]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, in most operating compression ratios, from when the pressure in the compression space reaches the discharge pressure until the compression further proceeds and the compression space communicates with the discharge port. Since discharge can be performed from the bypass hole and the discharge can be performed from the bypass hole while discharging from the discharge port, excessive compression can be reduced and high efficiency can be realized.
[0066]
According to the second aspect of the present invention, even if the pressure loss is too large in the discharge from only the bypass hole, the compression space can be communicated with the discharge port early without moving the position of the discharge port, and the discharge resistance can be reduced. Can be reduced.
[0067]
According to the third aspect of the invention, by bringing the bypass hole closer to the suction side, the liquid refrigerant at the time of liquid compression can be discharged early, and the damage and seizure of the scroll wrap can be alleviated. Overcompression can be reduced by means of early communication, and both high efficiency and reliability can be realized.
[0068]
According to the fourth aspect of the invention, the shape and depth of the concave portion can be given a degree of freedom, and a wide range of designs can be performed.
[0069]
According to the fifth aspect of the present invention, the lap can be processed at the same time as the finishing processing, so that additional processing equipment is not required and the processing tact does not become long.
[0070]
According to the sixth aspect of the present invention, since the lap upper surface can be processed at the same time as the finish processing, no additional processing equipment is required, and the processing tact does not become long. Further, since the depth of the concave portion has a degree of freedom in the wrap height direction, the discharge stroke can be optimized.
[0071]
According to the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a vertical scroll compressor according to
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記圧縮空間が前記吐出口に開口し始める吐出行程において、前記固定スクロールラップの前記鏡板を挟んで反対側の吐出空間を前記吐出口と共有するバイパス穴を備え、前記圧縮空間内で前記吐出口と前記バイパス穴が同時に開口せず、前記圧縮空間が前記吐出口に早期連通させる手段を設けてなるスクロール圧縮機。In contrast to the spiral fixed scroll wrap formed upright on one surface of the end plate forming a part of the fixed scroll, the wrap forming a part of the orbiting scroll is erected on the support disk, and the fixed scroll wrap is formed on the fixed scroll wrap. Orbiting scroll wraps of similar shape are engaged with each other to form a pair of spiral symmetrical compression spaces between both scrolls, and a discharge port communicating with a discharge chamber is provided at the center of the fixed scroll wrap, and the fixed scroll wrap is provided. A suction chamber is provided outside the scroll wrap, and the orbiting scroll performs a revolving motion with respect to the fixed scroll via a rotation preventing member, whereby the compression spaces continuously shift from the suction side toward the discharge side. A scroll compressor which is divided into a plurality of compression chambers and changes in volume to compress a fluid,
In a discharge stroke in which the compression space starts to open to the discharge port, the fixed scroll wrap includes a bypass hole that shares the discharge space on the opposite side of the end plate with the discharge port, and the discharge port in the compression space. And the bypass hole is not opened at the same time, and a means is provided for allowing the compression space to communicate with the discharge port at an early stage.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003066477A JP2004270667A (en) | 2003-03-12 | 2003-03-12 | Scroll compressor |
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JP2003066477A JP2004270667A (en) | 2003-03-12 | 2003-03-12 | Scroll compressor |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004270667A true JP2004270667A (en) | 2004-09-30 |
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ID=33127190
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003066477A Pending JP2004270667A (en) | 2003-03-12 | 2003-03-12 | Scroll compressor |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004270667A (en) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102042224A (en) * | 2009-10-14 | 2011-05-04 | 松下电器产业株式会社 | Scroll compressor |
JP2016169689A (en) * | 2015-03-13 | 2016-09-23 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | Scroll compressor |
US10267311B2 (en) | 2014-08-22 | 2019-04-23 | Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. | Horizontal step scroll compressor with bypass ports |
-
2003
- 2003-03-12 JP JP2003066477A patent/JP2004270667A/en active Pending
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US10267311B2 (en) | 2014-08-22 | 2019-04-23 | Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. | Horizontal step scroll compressor with bypass ports |
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