JP2004270622A - 筒内噴射圧縮着火式エンジン - Google Patents

筒内噴射圧縮着火式エンジン Download PDF

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Abstract

【課題】筒内噴射圧縮着火式エンジンにおいて、複雑な機構を用いず、簡単な構成により、熱効率(燃費)の悪化を抑えつつ、NOxおよびPMの排出量を低減するのに有効な触媒の活性化を促進しえる手段を提供する。
【解決手段】各気筒に複数の吸気バルブ15a,15bを設け、これら吸気バルブ15a,15bに対応する系統別の吸気ポート17a,17bおよび吸気マニホールド18a,18bと、上流側の吸気通路19を各マニホールド18a,18bにそれぞれ接続する分岐通路20a,20bと、これら分岐通路20a,20bの1つを開閉する吸気遮断バルブ21と、吸気遮断バルブ21の介在しない系統の吸気マニホールド18aにEGR通路36の出口部を接続するEGR装置13と、を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、筒内噴射圧縮着火式エンジンに関する。詳しくは、エンジンの排気通路から放出される排気中のNOx量やPM量を低減するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
過給機を備えるエンジンの動弁機構において、吸気バルブの閉弁時期を遅く制御することにより、有効膨張比を有効圧縮比(実圧縮比)よりも高めつつ、有効圧縮比の低下を低温高圧の過給気で補うことにより、耐ノック性を高めるようにしたものが開示される(特許文献1)。
【0003】
気筒毎に1対(2個)の吸気バルブを備えるエンジンにおいて、1対の吸気バルブを開閉する動弁機構にこれら吸気バルブの開閉作動態様を運転状態に応じて変化(低速時に一方の吸気バルブを休止)させる機構を付加したものが開示される(特許文献2)。
【0004】
吸気行程中に排気バルブを所定期間だけ開弁させることにより、吸排気の圧力差に基づいて排気の一部を筒内に導入する(EGRを行う)ようにしたエンジンにおいて、吸気マニホールドに接続する慣性過給管と、その吸気脈動を低減する手段と、運転状態に応じた最適なEGR率が得られるように吸気脈動の低減を制御する手段と、を備えるものが開示される(特許文献3)。
【0005】
EGR通路に排気脈動を利用して中高負荷時にEGRを可能とするリードバルブと、低負荷時はリードバルブを無効状態に切り替える手段と、を備えるものが開示される(特許文献4)。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−264782号
【特許文献2】
特開平7−310515号
【特許文献3】
特開平11−44228号
【特許文献4】
特開平9−137754号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ディーゼルエンジンに代表される、筒内噴射圧縮着火エンジンにおいては、一般に拡散燃焼主体の燃焼が行われる。燃料は、圧縮行程のピストン上死点(TDC)付近において、高温の筒内へ噴射され、略同時に圧縮着火する。その際、NOxやPMを発生しやすく、これらの排出量を低減するため、希薄予混合燃焼が有望視されるのである。
【0008】
NOxおよびPMの低減に有効な予混合燃焼を成立させるのに高EGRなどの条件が望まれる。しかしながら、とくに過給エンジンの場合、吸気圧力と排気圧力との兼ね合いから、高EGRの確保が難しく、予混合燃焼に必要な着火遅れ期間を十分に稼げない。そのため、可変ノズル式ターボチャージャを用いてタービンの入口圧力をコンプレッサの出口圧力よりも高めるように可変ノズルを制御する手法も考えられるが、これだと制御機構の複雑化に留まらず、可変ノズルの絞りにより、排気圧力が上昇するので、熱効率(燃費)の悪化を招いてしまう。
【0009】
この発明は、このような不具合を解決するための有効な手段の提供を目的とする。具体的には、熱効率(燃費)の悪化を抑えつつ、NOxおよびPMの排出量を低減するのに有効な予混合燃焼を実現しえる手段の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、筒内噴射圧縮着火式エンジンにおいて、各気筒に複数の吸気バルブを設け、これら吸気バルブに対応する系統別の吸気ポートおよび吸気マニホールドと、上流側の吸気通路を各マニホールドにそれぞれ接続する分岐通路と、これら分岐通路の少なくとも1つを開閉する吸気遮断バルブと、吸気遮断バルブの介在する系統の吸気マニホールドにEGR通路の出口部を接続するEGR装置と、を備えることを特徴とする。
【0011】
第2の発明は、第1の発明に係る筒内噴射圧縮着火式エンジンにおいて、EGR装置は、EGR通路にEGRガスを冷却するEGRクーラを備えることを特徴とする。
【0012】
第3の発明は、第1の発明に係る筒内噴射圧縮着火式エンジンにおいて、系統別の吸気バルブを異なるタイミングで開閉する動弁機構と、を備えることを特徴とする。
【0013】
第4の発明は、第3の発明に係る筒内噴射圧縮着火式エンジンにおいて、動弁機構は、吸気遮断バルブの下流に当たる吸気バルブの開弁期間が吸気遮断バルブの下流に当たらない吸気バルブの開弁期間よりも長く設定されることを特徴とする。
【0014】
第5の発明は、第1の発明に係る筒内噴射圧縮着火式エンジンにおいて、吸気遮断バルブの下流に当たる吸気ポートは、ストレートポート、それ以外の吸気ポートについては、スワールポート、に設定されることを特徴とする。
【0015】
第6の発明は、第5の発明に係る筒内噴射圧縮着火式エンジンにおいて、スワールポートの吸気バルブは、ストレートポートの吸気バルブよりもバルブヘッドの有効径が大きく設定されることを特徴とする。
【0016】
第7の発明は、第5の発明に係る筒内噴射圧縮着火式エンジンにおいて、上流側の吸気通路に過給機およびその過給気を冷却する手段を備えることを特徴とする。
【0017】
第8の発明は、第1の発明に係る筒内噴射圧縮着火式エンジンにおいて、吸気遮断バルブを高負荷高回転域のときに開弁する一方、それ以外の運転領域のときに閉弁する手段を備えることを特徴とする。
【0018】
【発明の効果】
第1の発明においては、吸気遮断バルブの閉弁により、吸気遮断バルブの下流に当たらない系統の吸気バルブから空気が筒内へ吸入される一方、吸気遮断バルブの下流に当たる系統の吸気バルブからEGRガスが筒内へ吸入される。そのため、熱効率(燃費)を悪化させることなく、着火遅れ期間を稼ぐのに必要な高EGRが得られやすくなる。
【0019】
第2の発明においては、EGRガスの導入に伴う筒内の温度上昇が避けられ、着火遅れ期間を稼ぐのに高EGRが有効に生かせるようになる。
【0020】
第3の発明においては、吸気遮断バルブの下流に当たらない系統の吸気バルブと、吸気遮断バルブの下流に当たる系統の吸気バルブと、が異なるタイミングで開閉するので、これら吸気バルブの開弁期間により、吸気遮断バルブが閉弁中の吸気量に占めるEGR量も設定しやすくなる。
【0021】
第4の発明においては、空気の吸入期間よりもEGRガスの吸入期間が長くなり、高EGRを確実に実現できる。
【0022】
第5の発明においては、スワールにより、燃料とEGRガスと空気との混合が促進され、圧縮着火前に均一な混合気を生成しえるようになる。スワールは、EGRガスによるのでなく、密度の比較的に高い空気により、効率よく生成されるのである。
【0023】
第6の発明においては、スワールの生成に伴うポンピングロスが軽減され、燃費の改善を図れるようになる。
【0024】
第7の発明においては、低温高圧の過給気からスワールが生成され、燃料とEGRガスと空気との混合気の温度が低減されるため、着火遅れ期間が長くなり、予混合燃焼が生じやすくなる。
【0025】
第8の発明においては、高負荷高回転時に吸気遮断バルブが開弁すると、その下流に当たる吸気バルブからも空気が筒内へ吸入され、ポンピングロスも小さくなり、出力や燃費の向上が得られる。高負荷高回転時を除く運転領域においては、高EGRにより着火遅れ期間が稼げるため、熱効率(燃費)の悪化を抑えつつ、NOxおよびPMの低減に有効な予混合燃焼を実現しえるようになる。また、吸気遮断バルブの下流へEGRする構成のため、熱効率(燃費)を悪化させることなく、高EGRの行える運転領域を広げられるのである。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1,図2において、10はエンジン(ディーゼルエンジン)であり、吸気通路11および排気通路12と、吸気系へ排気の一部を環流させるEGR装置13と、などを備える。気筒毎に吸気バルブ15および排気バルブ16が1対(2個)ずつ配置される。
【0027】
図示しないが、燃料噴射装置については、例えばコモンレール式が採用され、気筒毎に燃料噴射弁(インジェクタ)が配置される。インジェクタは、コモンレール(蓄圧室)に接続され、後述するエンジンECU45の制御に基づいてコモンレールの蓄える高圧燃料を燃焼室へ噴射する。もちろん、ユニットインジェクタでもよい。
【0028】
吸気通路11は、各気筒の吸気バルブ15a,15b毎に対応する吸気ポート17a,17bと、系統別に配置される吸気マニホールド18a,18bと、が備えられる。19は上流側の吸気管であり、その下流側に各マニホールド18a,18bに接続する分岐通路20a,20bが形成され、図示の場合、吸気管19から下流側が2系統の吸気経路に分岐される。50はエアクリーナである。
【0029】
2つの分岐通路20a,20bの一方にこれを開閉する吸気遮断バルブ21が設けられる。吸気遮断バルブ21は、弁体21a(バタフライバルブ)と、その開閉を駆動するアクチュエータ21bと、からなり、アクチュエータ21bのON(伸作動)により、バタフライバルブ21aが閉弁(分岐通路20bを全閉する位置へ回動)する一方、アクチュエータ21bのOFF(縮作動)により、バタフライバルブ21aが開弁(分岐通路20bを全開する位置へ回動)する。
【0030】
各気筒の2系統の吸気ポート17について、その一方(吸気遮断バルブ21の下流に当たる吸気ポート17b)はスワール生成の少ないストレートポート、もう一方は(吸気遮断バルブ21の下流に当たらない吸気ポート17a)はスワール生成の多いスワールポート、に形成される。
【0031】
排気通路12は、排気マニホールド25が1つであり、各気筒の排気ポート26において、その上流側が1対の排気バルブ16a,16bへの分岐部に形成される。27はマニホールド25に接続する排気管であり、NOxおよびPMを後処理するため、触媒28がマフラ29の上流に配置される。
【0032】
30はターボチャージャであり、タービン30aとコンプレッサ30bとからなり、タービン30aが排気の熱エネルギで回転すると、これと同軸に連結するコンプレッサ30bが駆動され、各気筒への吸気を過給する。31は過給気を冷却するインタクーラである。
【0033】
EGR装置13は、吸気通路11と排気通路12を連絡するEGR通路35と、EGR率を制御するEGRバルブ36と、を備えるものであり、筒内の温度上昇を避けられるよう、EGRガスを冷却するEGRクーラ37が介装される。EGR通路35の入口は、排気マニホールド25の集合部(分岐管38の合流部)に接続される一方、同じく出口については、2つの吸気マニホールド18a,18bのうち、吸気遮断バルブ21の下流に当たる(吸気の経路に吸気遮断バルブ21の介在する)系統の吸気マニホールド18bの集合部(分岐管39の合流部)に接続される。40はEGRバルブ36をエンジンECU45の指令に応じた開度(EGR率)に調整するアクチュエータである。
【0034】
図2において、1対の吸気バルブ15a,15bを異なるタイミングで開閉するのがカムシャフト42,43(動弁機構の一部を構成する)であり、これらカムシャフト42,43はギヤまたはチェーンを介してクランクシャフトに連結され、クランクシャフトが2回転する間に1回転する。1対の排気バルブ16a,16bは、図示しないカムシャフト(クランクシャフトにより、カムシャフト42,43と同様に駆動される)により、同一のタイミングで開閉する。
【0035】
吸気バルブ15a,15bおよび排気バルブ16a,16bに係るカムプロフィルは、図3のようなバルブタイミングに設定される。図示の場合、吸気バルブ15については、ピストン上死点(TDC)前に両方とも同時に開弁する一方、吸気遮断バルブ21の下流に当たる吸気バルブ15bは、ピストン下死点(BDC)後、吸気遮断バルブ21の下流に当たらない吸気バルブ15aは、ピストン下死点(BDC)前、に閉弁する。排気バルブ16は、ピストン下死点(BDC)前に開弁する一方、ピストン上死点(TDC)後に閉弁するのである。
【0036】
吸気遮断バルブ21が開弁状態のときは、2系統の吸気経路から各気筒へ吸気が供給される。EGR量は、バルブ36の開度に応じたEGR率に制御され、吸気遮断バルブ21の下流に当たる吸気マニホールド18bへ供給される。吸気は、両方の吸気ポート17a,17bを流れるので、両方の吸気バルブ15a,15bから吸入され、吸気バルブ15bが遅れて閉弁するまでの間、筒内に充填されるのである。燃料噴射時期が圧縮行程の上死点(TDC)付近に制御されると、拡散燃焼主体の燃焼になり、ターボチャージャの過給効果により、高負荷高回転域において、出力や燃費を十分に確保できるようになる。
【0037】
吸気遮断バルブ21が閉弁すると、分岐通路20bが遮断され、エアクリーナ50からの空気は、吸気遮断バルブ21の下流に当たらない吸気マニホールド18aへのみ供給され、吸気マニホールド18bからのEGRガスと一緒に筒内へ吸入される。2系統の空気経路が1系統に削減され(一方の経路を空気が流れ、他方の経路をEGRガスが流れ)、吸気バルブ15bが吸気バルブ15aに遅れて閉弁するため、EGR量は大幅に増加する。
【0038】
高EGR(EGR量の大幅な増加)は、吸気遮断バルブ21の閉弁により、筒内への吸気抵抗(ポンピングロス)を殆ど変えることなく、もたらされるのであり、従って熱効率(燃費)の悪化を抑えつつ、燃料の着火遅れ期間を大きく稼げることになる。スワールについては、EGRガスによるのでなく、密度の比較的に高い空気(この場合、低温高圧の過給気)から生成される。そのため、高EGRにより大きく稼げる着火遅れ期間において、燃料と空気とEGRガスとの混合(ミキシング)が効率よく促進され、圧縮着火前に均一な混合気を生成しやすくなり、高出力が要求される高負荷高回転域を除く運転領域において、NOxやPMの低減に有効な予混合燃焼主体の燃焼を生じさせることが可能となるのである。
【0039】
図4は、吸気遮断バルブ21の制御特性を説明するものであり、エンジン回転速度Nとエンジン負荷L(アクセル開度)をパラメータに高負荷高回転域を除く運転領域A)において、分岐通路20bを閉弁する一方、それ以外の運転領域において、分岐通路21bを開弁する、制御特性に設定される。この制御特性は、エンジンECU45に格納される。
【0040】
ECU45は、燃料噴射を制御する機能のほか、吸気遮断バルブ21およびEGRバルブ36を制御する機能を備える。これらの制御に必要な検出手段に運転状態を代表する、エンジン回転速度およびエンジン負荷(アクセル開度)を検出するエンジン回転センサ46およびアクセル開度センサ47が設けられる(図1、参照)。
【0041】
図5は、吸気遮断バルブ21を制御する機能を説明する流れ図であり、S1においては、エンジン回転センサ46の検出信号およびアクセル開度センサ47の検出信号を読み込む。S2においては、これらの検出値から図4の制御特性に基づいて運転状態が領域Aかどうかを判定する。S2の判定がyesのときは、S3において、吸気遮断バルブ21を閉弁する一方、S2の判定がnoのときは、S4において、吸気遮断バルブ21を開弁するのである。
【0042】
高負荷高回転域においては、吸気遮断バルブ21が開弁され、EGR量は低減(EGRバルブ36の開度に制御)されるが、排気温度が高いため、触媒の活性化により、NOおよびPMの低減が促進されるのである。また、吸気遮断バルブ21の閉弁により、空気の流れる経路と、EGRガスが流れる経路と、の2つが独立的に開成する形になり、過給圧に大きく影響されることなく、高EGRの行える運転領域Aが広げられるのである(図4の網掛領域)。
【0043】
図6は、別の実施形態を表すものであり、スワールポート17aの径がストレートポート17bの径よりも大きく形成される。つまり、スワールポート17aの吸気バルブ15aは、ストレートポート17bの吸気バルブ15bよりもバルブヘッドの有効径が大きく設定される。これにより、吸気遮断バルブ21が閉弁する運転領域Aにおいて、吸気バルブ15a(吸気バルブ15bよりも開弁期間が短い)から筒内への吸入量が増え、スワールの生成に伴うポンピングロスも軽減され、熱効率(燃費)の向上が得られるのである。
【0044】
吸気バルブ15a,15bのバルブタイミングは、燃料の噴射時期にスワールを効果的に働かせるため、図7のように設定される。吸気バルブ15については、吸気遮断バルブ21の下流に当たる吸気バルブ15bは、ピストン上死点(TDC)前、吸気遮断バルブ21の下流に当たらない吸気バルブ15aは、ピストン上死点(TDC)後、に開弁する一方、ピストン下死点(BDC)後に両方とも同時に閉弁する。図6において、図1と同一の手段に同一の符号を付け、重複説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を表すシステムの概要構成図である。
【図2】同じく一部の構成図である。
【図3】同じく給排気バルブの動作特性を表す説明図である。
【図4】同じく吸気遮断バルブの制御特性を表す説明図である。
【図5】同じくECUの制御内容を説明する流れ図である。
【図6】別の実施形態を表すシステムの概要構成図である。
【図7】同じく給排気バルブの動作特性を表す説明図である。
【符号の説明】
10 エンジン
11 吸気通路
12 排気通路
13 EGR装置
15(15a,15b) 吸気バルブ
16(16a,16b) 排気バルブ
17(17a,17b) 吸気ポート
18a,18b 吸気マニホールド
20a,20b 分岐通路
21 吸気遮断バルブ
25 排気マニホールド
26 排気ポート
28 触媒
36 EGRバルブ
37 EGRクーラ
42 吸気バルブのカムシャフト
43 排気バルブのカムシャフト
45 エンジンECU
46 エンジン回転センサ
47 アクセル開度センサ

Claims (8)

  1. 筒内噴射圧縮着火式エンジンにおいて、各気筒に複数の吸気バルブを設け、これら吸気バルブに対応する系統別の吸気ポートおよび吸気マニホールドと、上流側の吸気通路を各マニホールドにそれぞれ接続する分岐通路と、これら分岐通路の少なくとも1つを開閉する吸気遮断バルブと、吸気遮断バルブの介在する系統の吸気マニホールドにEGR通路の出口部を接続するEGR装置と、を備えることを特徴とする筒内噴射圧縮着火式エンジン。
  2. EGR装置は、EGR通路にEGRガスを冷却するEGRクーラを備えることを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射圧縮着火式エンジン。
  3. 系統別の吸気バルブを異なるタイミングで開閉する動弁機構と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射圧縮着火式エンジン。
  4. 動弁機構は、吸気遮断バルブの下流に当たる吸気バルブの開弁期間が吸気遮断バルブの下流に当たらない吸気バルブの開弁期間よりも長く設定されることを特徴とする請求項3に記載の筒内噴射圧縮着火式エンジン。
  5. 吸気遮断バルブの下流に当たる吸気ポートは、ストレートポート、それ以外の吸気ポートについては、スワールポート、に設定されることを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射圧縮着火式エンジン。
  6. スワールポートの吸気バルブは、ストレートポートの吸気バルブよりもバルブヘッドの有効径が大きく設定されることを特徴とする請求項5に記載の筒内噴射圧縮着火式エンジン。
  7. 上流側の吸気通路に過給機およびその過給気を冷却する手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の筒内噴射圧縮着火式エンジン。
  8. 吸気遮断バルブを高負荷高回転域のときに開弁する一方、それ以外の運転領域のときに閉弁する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射圧縮着火式エンジン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2915239A1 (fr) * 2007-04-17 2008-10-24 Renault Sas Procede d'estimation et systeme de controle du taux d'egr sur un moteur equipe de deux collecteurs d'admission, d'un volet de swirl en amont du collecteur sans egr et d'un volet d'admission en amont du collecteur avec egr.

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FR2915239A1 (fr) * 2007-04-17 2008-10-24 Renault Sas Procede d'estimation et systeme de controle du taux d'egr sur un moteur equipe de deux collecteurs d'admission, d'un volet de swirl en amont du collecteur sans egr et d'un volet d'admission en amont du collecteur avec egr.

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