JP2004269492A - ワイプ及び化粧品分野におけるその使用 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 (A)1つ以上の層を含む水不溶性基体、及び(B)前記基体に添加されるかまたは浸透させる、実質的に無水の組成物であって、該組成物全重量に対して少なくとも10重量%の1つ以上のオイル、少なくとも1つの乳化界面活性剤、及び少なくとも1つの親水性ゲル化剤を含む組成物を含む物品を提供する。
【選択図】 なし
Description
本発明により水不溶性基体に含浸させるために使用される組成物は、局所適用を意図したものであるが、生理学的に許容される、すなわち皮膚、粘膜、髪、及び頭皮と適合性の媒質を含む。
「親水性ゲル化剤」なる表現は、水中に可溶性または分散性の剤を意味すると解される。
「ゲル化剤」なる表現は、これを含む水性組成物の粘度を増大させる剤を意味する。
該組成物は、組成物全重量に対して少なくとも10重量%以上のオイルを含む。これは1つ以上のオイル、特に化粧用オイルを含んで良い。オイルの量は、組成物全重量に対して10乃至99重量%、好ましくは30乃至90重量%、更に好適には40乃至85重量%の範囲をとりうる。
・ 動物由来の炭化水素オイル、例えばペルヒドロスクアレン;
・ 植物由来の炭化水素オイル、例えば4乃至10の炭素原子を含む脂肪酸の液体トリグリセリド、例えばヘプタン酸またはオクタン酸のトリグリセリド、あるいはまた、例えばスウィートアーモンドオイル、サンフラワーオイル、トウモロコシ油、大豆油、コリアンダーオイル、ヒョウタン油(gourd oil)、グレープシードオイル、ゴマ油、ヘーゼルナッツオイル、アプリコットオイル、マカダミアオイル、アララオイル、ヒマシ油、またはアボカドオイル、カプリン酸/カプリル酸のトリグリセリド、例えばDynamit Nobel社によりMiglyol 810, 812, 及び818の名で市販のもの、ホホバオイル、シェアバターオイル;
・ 合成エステル及びエーテル、とりわけ式R1COOR2及びR1OR2(式中、R1は8乃至29の炭素原子を含む脂肪酸の残基を表し、R2は3乃至30の炭素原子を含む分枝状または非分枝状の炭化水素鎖を表す)のオイル、例えばパーセリンオイル、イソノニルイソノナノエート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、2-エチルヘキシルパルミテート(またはオクチルパルミテート)、2-オクチルドデシルステアレート、2-オクシルドデシルエルケート、イソステアリルイソステアレート;脂肪アルコールのヒドロキシル化エステル、例えばイソステアリルラクテート、オクチルヒドロキシステアレート、オクチルドデシルヒドロキシステアレート、ジイソステアリルマレート、トリイソセチルシトレート、ヘプタノエート、オクタノエート、デカノエート;ポリオールエステル、例えばプロピレングリコールジオクタノエート、ネオペンチルグリコールジヘプタノエート、及びジエチレングリコールジイソノナノエート;及びペンタエリスリトールエステル、例えばペンタエリスリチルテトライソステアレート;
・ 直鎖状または分枝状の、鉱物または合成由来の炭化水素、例えば揮発性または不揮発性のパラフィンオイル及びその誘導体、ワセリン、ポリデケン、水素添加ポリイソブテン、例えばParleam(登録商標)オイル;
・ 8乃至26の炭素原子を有する脂肪アルコール、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール及びこれらの混合物(セテアリルアルコール)、オクチルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノール、オレイルアルコール、またはリノレイルアルコール;
・ アルコキシル化、特にエトキシル化脂肪アルコール、例えばオレス-12またはセテアレス-20;
・ 文献JP-A-2-295912に記載のもの等の部分的に炭化水素質及び/またはケイ素化された、フッ化オイル。フッ化オイルとしてはまた、BNFL Fluorochemicals社により”FlUTEC PC1(登録商標)”及び” FlUTEC PC3(登録商標)”の名で市販のペルフルオロメチルシクロペンタン及びペルフルオロ-1,3-ジメチルシクロヘキサン;ペルフルオロ-1,2-ジメチルシクロブタン;ペルフルオロアルカン、例えばドデカフルオロペンタン及びテトラデカフルオロヘキサン(これらは3M社により”PF 5050(登録商標)”及び”PF 5060(登録商標)”の名で市販)あるいはまたAtochem社により”FORALKYL(登録商標)”の名で市販のブロモペルフルオロオクチル;3M社により”MSX 4518(登録商標)”の名で市販のノナフルオロメトキシブタン及びノナフルオロエトキシイソブテン;ペルフルオロモルホリン誘導体、例えば3M社により”PF 5052(登録商標)”の名で市販の4-トリフルオロメチルペルフルオロモルホリン;
・ シリコーンオイル、例えば直鎖状または環状のシリコーン鎖を有する揮発性または不揮発性のポリメチルシロキサン(PDMS)は、室温にて液体またはペースト状であって、特にシクロポリジメチルシロキサン(シクロメチコーン)、例えばシクロヘキサシロキサン;ペンダント状であるかシリコーン鎖の末端にあって、2乃至24の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、またはフェニル基を含むポリジメチルシロキサン;フェニル化シリコーン、例えばフェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート、及びポリメチルフェニルシロキサン;
・ これらの混合物。
該組成物は、1つ以上の乳化界面活性剤を含む。これらの界面活性剤により、物品を水で湿らせた後に、クリームを呈することでオイルを水で乳化することができる。界面活性剤の量は、組成物全重量に対して0.1乃至90重量%、好ましくは1乃至60重量%、更に好適には5乃至40重量%、よりいっそう好適には5乃至30重量%の範囲であって良い。
これらの界面活性剤は、非イオン性、アニオン性、両性、または双性イオン性であってよい。
・オキシエチレン化または非オキシエチレン化された、好ましくはオキシエチレン化された、ソルビタン脂肪酸エステル、例えば(CTFA名)ポリソルベート65、ポリソルベート85、PEG-5ソルビタンイソステアレート、PEG-20 ソルビタントリイソステアレート、PEG-20 ソルビタンイソステアレート、PEG-40 ソルビタンセプタオレエート、PEG-20 ソルビタンテトラオレエート、PEG-20 ソルビタントリオレエート;
・オキシエチレン化または非オキシエチレン化された、好ましくはオキシエチレン化された、グリセリル脂肪酸エステル、例えば(CTFA名)PEG-20 グリセリルトリイソステアレート、PEG-7 グリセリルココエート;
・ポリグリセリル脂肪酸エステル、例えば(CTFA名)ポリグリセリル-3 トリイソステアレート、ポリグリセリル-10 ジイソステアレート、ポリグリセリル-6 イソステアレート、ポリグリセリル-3 ジイソステアレート、ポリグリセリル-10 トリオレエート、ポリグリセリル-10 トリラウレート;
・ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、例えば(CTFA名)PEG-8 ステアレート、PEG-6 オレエート、PEG-6 イソステアレート、PEG-12 イソステアレート、PEG-12 ジイソステアレート、PEG-8 イソステアレート、PEG-8 ジイソステアレート、PEG-10 イソステアレート;
・ポリオキシエチレン化及び/またはポリオキシプロピレン化脂肪アルコールエーテル、例えばセテアレス-12及びセテアレス-20(CTFA名)、及びこれらを含有する混合物、例えばHenkel社によりEmulgade CMの名で市販の混合物(セテアリルイソノナノエート、セテアレス-20、セテアリルアルコール、グリセリルステアレート、グリセリン、セテアレス-12、及びセチルパルミテートの混合物);及び
・これらの混合物。
(1)非イオン性界面活性剤の中では、オキシエチレン化オキシプロピレン化ブロックポリマー、例えばポロキサマー184(CTFA名);アルキルポリグルコシド(APG)、とりわけ6乃至30の炭素原子を含むアルキル基を有するアルキルポリグルコシド(アルキル-C6-C30ポリグルコシド)、好ましくは8乃至16の炭素原子を含むアルキル基を有するアルキルポリグルコシド、例えばデシルグルコシド(C9/C11 アルキルポリグルコシド(1.4))、例えばKao Chemical社によりMYDOL 10の名で市販の製品、Henkel社によりPLANTAREN 2000 UPまたはPLANTACARE 2000 UPの名で市販の製品、及びSeppic社によりORAMIX NS 10の名で市販の製品;カプリリル/カプリルグルコシド、例えばSeppic社によりORAMIX CG 110の名で市販の製品;ラウリルグルコシド、例えばHenkel社によりPLANTAREN 1200 N及びPLANTACARE 1200 UPの名で市販の製品;及びココグルコシド、例えばHenkel社によりPLANTACARE 818/UPの名で市販の製品;
(2)アニオン性界面活性剤の中では、アルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、及びこれらの塩、とりわけこれらのナトリウム塩、例えば、Henkel社によりTexapon ASVの名で市販のナトリウムラウレススルフェート/マグネシウムラウレススルフェート/ナトリウムラウレス-8 スルフェート/マグネシウムラウレス-8 スルフェートの混合物;Henkel社によりSIPON AOS 225またはTEXAPON N702 PATEの名で市販のナトリウムラウリルエーテルスルフェート(C12-14 70/30)(2.2EO)、Henkel社によりSIPON LEA 370の名で市販のアンモニウムラウリルエーテルスルフェート(C12-14 70/30)(3EO);Rhodia Chimie社によりRHODAXAB/20の名で市販のアンモニウム(C12-C14)アルキルエーテル(9EO)スルフェート;
(3)両性または双性イオン性界面活性剤の中では、アルキルアミノアルキルアミン誘導体、例えば、Rhodia Chimie社によりMIRANOL C2M CONC NPの名で市販の水性食塩溶液として市販のN-二ナトリウム N-ココイル-N-カルボキシメトキシエチル-N-カルボキシメチルエチレンジアミン(CTFA名:二ナトリウムココアンフォ-ジアセテート);N-ナトリウム N-ココイル-N-ヒドロキシエチル-N-カルボキシメチルエチレンジアミン(CTFA名:ナトリウムコカンフォアセテート)及びココナッツ酸エタノールアミドの混合物(CTFA名:コカミドDEA)。
基体の含浸に使用される組成物は、化粧品または皮膚科分野において従来使用されている添加剤を更に含んで良い。これは、特に、有機溶媒、皮膚軟化剤、抗酸化剤、キレート剤、香料、UVスクリーン剤、着色物質、親水性または親油性活性剤、親油性ゲル化剤、保存料、1つ以上の活性剤を任意にカプセル化しうる脂質小胞、または化粧品又は皮膚科において従前より使用されるあらゆる他の成分、及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つの補助剤を含んでよい。本発明による組成物の様々な成分の量は、かかる分野において従来使用されているとおりである。むろん、これら補助剤の性質及び量は、本発明による組成物を損なうようであってはならない。これら補助剤の量は、組成物全重量に対して0.01乃至30重量%の範囲をとりうる。
該補助剤は、特に親油性または親水性の活性剤から選択して良い。
水不溶性基体は1つ以上の層を含んでいて良く、これは、織布、不織布、発泡体、スポンジ、及びコットンウールを含む群より、シート、ボール、またはフィルムの形態で選択して良い。とりわけこれは、天然由来の繊維(亜麻、羊毛、綿、絹)または合成由来の繊維(セルロース誘導体、ビスコース、ポリビニル誘導体、ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリオレフィン、例えばポリエチレンまたはポリプロピレン、ポリアミド、例えばナイロン、アクリル誘導体)をベースとする不織布基体であってよい。不織布は、一般的に、RIEDEL"Nonwoven Bonding Methods & Materials", Nonwoven World (1987)に記載されている。これら基体は、不織布の調製のために技術の定法によって得られる。
使用の際、圧縮体を手に取り、これを短時間の間、水道水にくぐらせ、その後顔を拭ってメイクアップを除去する。該圧縮体で顔をこするとすぐに、無水組成物は、加えた水と即時に乳化して、非常に快適であるが流れ出さない、濃厚且つすべすべしたメイクアップ除去乳剤を形成する。その後顔を水、トニックローションで濯ぐか、または乾燥させる。
この圧縮体は、湿らせた後に油中水型逆相エマルジョンを生成する。
Claims (24)
- (A)1つ以上の層を含む水不溶性基体、及び
(B)前記基体に添加されるかまたは浸透させる、実質的に無水の組成物であって、該組成物全重量に対して少なくとも10重量%の1つ以上のオイル、少なくとも1つの乳化界面活性剤、及び少なくとも1つの親水性ゲル化剤を含む組成物
を含む物品。 - 前記組成物が、前記組成物全重量に対して、10重量%未満の水を含むことを特徴とする、請求項1に記載の物品。
- 前記親水性ゲル化剤が、親水性ポリマーから選択されることを特徴とする、請求項1または2に記載の物品。
- 前記親水性ポリマーが、粉末形態または油中水型エマルジョンの形態で存在することを特徴とする、請求項3に記載の物品。
- 前記親水性ポリマーが、アクリル酸又はメタクリル酸の架橋ポリマー、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸のポリマー、アクリルアミドと2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸との架橋コポリマー、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項3または4に記載の物品。
- 前記親水性ゲル化剤が、組成物全重量に対して0.1乃至20重量%、好ましくは1乃至15重量%の量で存在することを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の物品。
- 前記組成物が、組成物全重量に対して10乃至99重量%、好ましくは30乃至90重量%の量のオイルを含むことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の物品。
- 前記組成物が、組成物全重量に対して0.1乃至90重量%、好ましくは1乃至60重量%の量の界面活性剤を含むことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の物品。
- 前記界面活性剤が、5乃至15のHLB値を有することを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の物品。
- 前記界面活性剤が、ポリオールの脂肪酸エステル及びこれらのオキシアルキレン化誘導体;ポリオールの脂肪アルコールエーテル及びこれらのオキシアルキレン化誘導体、並びにこれらの混合物から選択される非イオン性界面活性剤であることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の物品。
- 前記非イオン性界面活性剤が、オキシエチレン化ソルビタン脂肪酸エステル、オキシエチレン化グリセリル脂肪酸エステル、ポリグリセリル脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン化及び/またはポリオキシプロピレン化脂肪アルコールエーテル、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項10に記載の物品。
- 前記組成物が、(i)アクリル酸又はメタクリル酸の架橋ポリマー、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸のポリマー、アクリルアミドと2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸との架橋コポリマーから選択される、1乃至6重量%の1つ以上の親水性ゲル化剤;(ii)30乃至90重量%の1つ以上のオイル;及び(iii)ポリオールの脂肪酸エステル及びこれらのオキシアルキレン化誘導体;ポリオールの脂肪アルコールエーテル及びこれらのオキシアルキレン化誘導体から選択される、5乃至40重量%の1つ以上の乳化界面活性剤を含むことを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の物品。
- 前記組成物が、有機溶媒、皮膚軟化剤、抗酸化剤、キレート剤、香料、スクリーン剤、着色物質、親水性または親油性活性剤、親油性ゲル化剤、脂質小胞を含む少なくとも1つの補助剤を含むことを特徴とする、請求項1乃至12に記載の物品。
- 前記補助剤が、親油性ゲル化剤であることを特徴とする、請求項13に記載の物品。
- 前記組成物が、150mPa.s.未満の粘度を有することを特徴とする、請求項1乃至14に記載の物品。
- 前記基体が、織布、不織布、発泡体、スポンジ、及びコットンウールを含む群より選択されることを特徴とする、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の物品。
- 前記基体が、天然由来または合成由来の繊維をベースとする不織布であることを特徴とする、請求項1乃至16のいずれか一項に記載の物品。
- 前記基体の重量に対して、10乃至1500重量%の組成物を含むことを特徴とする、請求項1乃至17のいずれか一項に記載の物品。
- 長方形ワイプ、グローブ、ミトン、または円形圧縮体の形態で提供されることを特徴とする、請求項1乃至18のいずれか一項に記載の物品。
- 皮膚のケア及び/またはトリートメントのための物品を構成することを特徴とする、請求項1乃至19のいずれか一項に記載の物品。
- 皮膚及び/または目のクレンジング及び/またはメイクアップ除去のための物品を構成することを特徴とする、請求項1乃至19のいずれか一項に記載の物品。
- 皮膚及び/または目のクレンジング及び/またはメイクアップ除去のための、請求項1乃至19のいずれか一項に記載の物品の美容のための使用。
- 敏感肌及び/または敏感な目のためのケア、クレンジング、及び/またはメイクアップ除去のための、請求項1乃至19のいずれか一項に記載の物品の美容のための使用。
- 皮膚及び/または目を、請求項1乃至19のいずれか一項に記載の物品で拭う工程を含む、皮膚及び/または目のケア、クレンジング、及び/またはメイクアップ除去のための美容方法。
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