JP2004269058A - 熱可塑性樹脂フィルムからなる袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ゴミ回収時または分別作業時には指定した種類のごみ以外のものが混入していることを確認でき、かつゴミ回収時等以外には内容物のプライバシーが保護できる、熱可塑性樹脂製フィルムからなる袋を提供する。
【解決手段】 全光線透過率が90%以上、ヘイズが30〜80である、水酸化アルミニウムを混練してなる熱可塑性樹脂製フィルムからなる袋。熱可塑性樹脂は、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状ポリエチレン、分岐状ポリエチレン、超低密度ポリエチレンおよびポリプロピレンから選ばれる。
【選択図】 なし
【解決手段】 全光線透過率が90%以上、ヘイズが30〜80である、水酸化アルミニウムを混練してなる熱可塑性樹脂製フィルムからなる袋。熱可塑性樹脂は、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状ポリエチレン、分岐状ポリエチレン、超低密度ポリエチレンおよびポリプロピレンから選ばれる。
【選択図】 なし
Description
本発明は熱可塑性樹脂製フィルムからなる袋に関する。詳細には内容物のプライバシー保護の目的に適度な透明性が付与され、ごみ袋や買い物用袋に好適な熱可塑性樹脂製フィルムからなる袋に関するものである。
昨今、生活様式の変化、所得水準の向上に伴い、家庭ごみや商業ごみの量が増加しており、これらごみの処理は各地方自治体に於いて極めて大きい問題となっている。通常これらごみは省資源化、資源のリサイクル化、環境保護の観点から各種有価成分を回収した後、不燃性ごみと可燃性ごみに分別し、埋め立てや焼却処理に付されている。
特に資源のリサイクル化に関しては平成7年6月に容器包装リサイクル法が成立し国を挙げての取り組みとなっている。このような法制度の整備に伴い、地方自治体でも一般廃棄物の分別回収の徹底を図っており、紙ごみや生ごみなどの可燃物、発泡トレー、ペットボトル、その他樹脂製品等リサイクルが容易に行えるよう、より細分化した分別回収を進められている。しかしこのような詳細分別回収を実施し成果を挙げるためには住民の協力が不可欠であり、地域住民のごみ問題の対する意識向上やモラルの徹底が大きな問題であった。
一方、一般家庭より出される可燃性ゴミは、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂製のゴミ袋や、一般小売店等で配布・販売されている買い物用袋(レジ袋)にまとめられ、焼却炉にて焼却されるのが一般的である。
このような問題点に対して、自治体では住民への啓蒙活動や指定制ごみ袋、包装材の導入などの方法を行ってきた。その際、一部自治体では分別回収徹底のため内容物の見える透明袋等を指定袋に指定している。しかしその反面、ごみを捨てる住民にとっては内容物が露呈するためプライバシーが侵害されるとの問題があり、廉価でかつ袋に適度な透明性を与える手法の開発が嘱望されていた。
透明度の基準は、自治体により異なるが、概ねフィルムを通して新聞紙の文字が透けて読める程度である。
本発明の目的は、ゴミ回収時または分別作業時には指定した種類のごみ以外のものが混入していることを判別でき、かつゴミ回収時等以外には内容物のプライバシーが保護できるゴミ袋、買い物用袋等に用いられる熱可塑性樹脂製フィルムからなる袋を提供することにある。
本発明者等は、ごみ袋やレジ袋等において袋内部にありフィルムと離れている内容物を判別できないが、フィルムと接触しているか、またはフィルムにきわめて近い内容物を判別できるフィルムであれば、プライバシーを保護しつつ、かつ内容物の判別時にはフィルムを内容物に接触させるか、またはきわめて近づけることにより、内容物を判別できることに着目した。
かかる事情下に鑑み、本発明者らは上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、かかる熱可塑性樹脂製フィルムとして特定の光学物性を有する、水酸化アルミニウムを混練した熱可塑性樹脂製フィルムを用いる場合には、上記目的を全て満足することを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、全光線透過率が90%以上、ヘイズが30〜80である、水酸化アルミニウムを混練してなる熱可塑性樹脂製フィルムからなる袋を提供するにある。
本発明の袋は、指定した種類のごみ以外のものが混入しているか判別でき、かつ内容物のプライバシーが保護できる。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の袋に適用される熱可塑性樹脂製フィルムは、全光線透過率が90%以上、好ましくは92%以上である。全光線透過率が90%未満の場合、近距離から内容物を判別することができない。全光線透過率の上限は特にないが、通常、98%、好ましくは95%である。
本発明の袋に適用される熱可塑性樹脂製フィルムは、全光線透過率が90%以上、好ましくは92%以上である。全光線透過率が90%未満の場合、近距離から内容物を判別することができない。全光線透過率の上限は特にないが、通常、98%、好ましくは95%である。
本発明の袋を構成する熱可塑性樹脂製フィルムは、ヘイズが30〜80、好ましくは50〜75である。本発明における熱可塑性樹脂フィルムのヘイズは、以下の式(1)から算出する。
ヘイズ=(1−直線透過率/全光線透過率)×100 (1)
ヘイズが30未満の場合、遠距離からでも内容物が透けて見えるために本発明の目的を達成しない。一方、ヘイズが80より大きい場合は、たとえ全光線透過率が高い場合でも、近距離から内容物を判別することができず本発明の目的を達成しない。
ヘイズ=(1−直線透過率/全光線透過率)×100 (1)
ヘイズが30未満の場合、遠距離からでも内容物が透けて見えるために本発明の目的を達成しない。一方、ヘイズが80より大きい場合は、たとえ全光線透過率が高い場合でも、近距離から内容物を判別することができず本発明の目的を達成しない。
このような熱可塑性樹脂製フィルムは、水酸化アルミニウムを混練してなることを特徴とする。
本発明に用いる熱可塑性樹脂は、例えば、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、分岐状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ABS樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニール樹脂、アセタール樹脂等、好ましくは高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、分岐状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。
本発明に用いる水酸化アルミニウムは、例えば、ギブサイト、バイヤライト、ベーマイト、ノルトストランダイト等、結晶水を有している水酸化アルミニウム等が挙げられ、これらの中でも特にギブサイトはバイヤー法により大量に生産されていることから容易にかつ安価に入手できることから好適である。
前記水酸化アルミニウムの平均粒子径は、通常、30μm以下、好ましくは約2μm〜約10μmであり、より好ましくは約2μm〜約8μmである。
また、前記水酸化アルミニウムは、表面処理を行ったものであってもよい。表面処理は、例えば、ステアリン酸等の脂肪酸もしくはその誘導体、パラフイン、ワックス、有機シラン、有機チタネート等の表面処理剤により行えばよい。該表面処理を行うことにより、成形加工性の向上及び樹脂中での分散性向上による熱可塑性樹脂製フィルムの機械的強度の向上を計ることが可能である。
前記水酸化アルミニウムの混練量は、熱可塑性樹脂製フィルムの全光線透過率、ヘイズが上記範囲内なる混練量であればよい。通常、熱可塑性樹脂製フィルムが厚い場合には、水酸化アルミニウムの混練量は少なくすることにより目的とする全光線透過率、ヘイズが達成される傾向にある。例えば、低密度ポリエチレン製フィルム(厚さ:約30μm)の場合、水酸化アルミニウムの混練量は約10%である。
前記水酸化アルミニウムを混練するに際しては、従来公知の方法で行えばよい。混練方法としては例えば加圧ニーダー、バンバリーミキサー、1軸押出機、2軸押出機を用いる方法等が挙げられる。
本発明に用いる熱可塑性樹脂製フィルムの製造方法の具体例としては、ポリエチレン等熱可塑性樹脂と水酸化アルミニウム、必要に応じて添加剤等を加え混合した後、加熱混練し、均一組成の樹脂組成物を得た後、インフレーション成型法またはTダイ成型法によってフィルムに成形する方法等が挙げられる。
水酸化アルミニウム、添加剤等は、フィルムに成形する前に予め、水酸化アルミニウム及び添加剤等の濃度を上げたマスターバッチとして、熱可塑性樹脂と混練しておくのが一般的である。マスターバッチでの水酸化アルミニウムの混練量は、通常、50重量%〜90重量%の範囲で適宜選択すればよい。また、マスターバッチの調製は、加圧ニーダー、バンバリーミキサー、1軸押出機、2軸押出機等を用いて行えばよい。
次いで、上記方法で調製し得られたマスターバッチ、該マスターバッチ希釈用の熱可塑性樹脂及びその他添加剤を混合した後、1軸押出機等で加熱混練し溶融状態になった樹脂組成物をインフレーション成型法もしくはTダイ成形法によって所定の厚みのフィルムを成形することができる。
本発明に用いる熱可塑性樹脂製フィルムの製造に際しては、水酸化アルミニウムに加えて、他の無機充填材を混練することも可能である。前記無機充填材としては、例えば、炭酸カルシウム、タルク、酸化チタン、酸化アルミニウム、水酸化鉄等、好ましくは炭酸カルシウムが挙げられる。
さらに、水酸化アルミニウム、前記無機充填材に加えて、加工助剤、酸化防止剤、顔料、帯電防止剤、防・消臭剤及び害虫等に対する忌避剤等を混練することも可能である。
本発明に用いる熱可塑性樹脂製フィルムは、通常、厚さが約100μm以下、好ましくは約10〜40μmであり、引張強度(JIS K−6781の測定法による)が縦方向(MD)で約200kg/cm2以上、好ましくは約250kg/cm2以上、横方向(CD)で約100kg/cm2、好ましくは以上150上kg/cm2以上である。
本発明に用いる熱可塑性樹脂製フィルムの用途としては、例えば、ゴミ袋、買い物用袋等が挙げられる。具体例としては、容積90リットル以下であるポリエチレン製ゴミ袋、巾と長さの合計が1m以下であるポリエチレン製レジ袋等が挙げられる。
加えて本発明の熱可塑性樹脂製フィルムは、ごみ袋等として使用し可燃物を入れ、これを可燃性ゴミとして焼却処理するに際して、更に特異な効果を発揮するものである。地方自治体や焼却設備を備えている事業所等でごみの焼却に一般に用いられる焼却炉は、ストーカー式焼却炉や流動層式焼却炉が多い。該焼却炉でのごみの焼却温度は通常、約500℃〜約1000℃であるが、本発明の熱可塑性樹脂製ゴミ袋を該温度雰囲気で焼却する場合には、樹脂中に存在する水酸化アルミニウムは結晶水を放出すると共に、ガス吸着能力や金属イオンの吸着能力の高い、高BET比表面積の遷移アルミナ(活性アルミナ)に結晶転移する。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例により制限されるものではない。
実施例1
メルトフローレート2g/10min、密度0.92g/cm3の直鎖状低密度ポリエチレンと水酸化アルミニウム(住友化学工業株式会社製)とをバンバリーミキサーを用いて加熱混練し、マスターバッチ(水酸化アルミニウム混練量70重量%)を得た。熱可塑性樹脂製フィルムの水酸化アルミニウム混練量が9重量%になるように、得られたマスターバッチとメルトフローレート1g/10min、密度0.92g/cm3の直鎖状低密度ポリエチレンとを混合し、インフレーション成型機により成形して熱可塑性樹脂製フィルムを得た。得られた熱可塑性樹脂性フィルムをヒートシール、切断して、巾:650mm、長さ:800mm、厚さ:33μmのごみ袋を得た。
得られた熱可塑性樹脂性フィルムの全光線透過率、直線透過率をJIS K6758に準拠した方法により測定した。その結果を表1に示す。
メルトフローレート2g/10min、密度0.92g/cm3の直鎖状低密度ポリエチレンと水酸化アルミニウム(住友化学工業株式会社製)とをバンバリーミキサーを用いて加熱混練し、マスターバッチ(水酸化アルミニウム混練量70重量%)を得た。熱可塑性樹脂製フィルムの水酸化アルミニウム混練量が9重量%になるように、得られたマスターバッチとメルトフローレート1g/10min、密度0.92g/cm3の直鎖状低密度ポリエチレンとを混合し、インフレーション成型機により成形して熱可塑性樹脂製フィルムを得た。得られた熱可塑性樹脂性フィルムをヒートシール、切断して、巾:650mm、長さ:800mm、厚さ:33μmのごみ袋を得た。
得られた熱可塑性樹脂性フィルムの全光線透過率、直線透過率をJIS K6758に準拠した方法により測定した。その結果を表1に示す。
近距離からの内容物の判別の可否:
新聞紙の上に厚さ5mmの透明樹脂板を置き、その上に得られた熱可塑性樹脂性フィルム(1枚)を載せた。新聞紙を透明樹脂板、前記熱可塑性樹脂性フィルムを通して見て文字が読めるか否かをパネル3人の目視試験で行った。その結果を表1に示す。
遠距離からの内容物の判別の可否:
得られたごみ袋に模擬ごみを詰め、袋から3m離れた位置から内容物が判別できるか否かをパネル3人の目視試験で行った。その結果を表1に示す。
新聞紙の上に厚さ5mmの透明樹脂板を置き、その上に得られた熱可塑性樹脂性フィルム(1枚)を載せた。新聞紙を透明樹脂板、前記熱可塑性樹脂性フィルムを通して見て文字が読めるか否かをパネル3人の目視試験で行った。その結果を表1に示す。
遠距離からの内容物の判別の可否:
得られたごみ袋に模擬ごみを詰め、袋から3m離れた位置から内容物が判別できるか否かをパネル3人の目視試験で行った。その結果を表1に示す。
実施例2
熱可塑性樹脂製フィルムの水酸化アルミニウム混練量が8重量%になるように、実施例1で得られたマスターバッチとメルトフローレート0.04g/10min、密度0.95g/cm3の高密度ポリエチレンとを混合し、インフレーション成型機により成形して熱可塑性樹脂性フィルムを得た。得られた熱可塑性樹脂性フィルムをヒートシール、切断して、巾:650mm、長さ:800mm、厚さ:33μmのごみ袋を得た。
得られた熱可塑性樹脂製フィルムの全光線透過率、直線透過率をJIS K6758に準拠した方法により測定した。その結果を表1に示す。
実施例1と同様にして目視試験を行った。その結果を表1に示す。
熱可塑性樹脂製フィルムの水酸化アルミニウム混練量が8重量%になるように、実施例1で得られたマスターバッチとメルトフローレート0.04g/10min、密度0.95g/cm3の高密度ポリエチレンとを混合し、インフレーション成型機により成形して熱可塑性樹脂性フィルムを得た。得られた熱可塑性樹脂性フィルムをヒートシール、切断して、巾:650mm、長さ:800mm、厚さ:33μmのごみ袋を得た。
得られた熱可塑性樹脂製フィルムの全光線透過率、直線透過率をJIS K6758に準拠した方法により測定した。その結果を表1に示す。
実施例1と同様にして目視試験を行った。その結果を表1に示す。
比較例1
実施例1において、マスターバッチ(水酸化アルミニウム混練量70重量%)に変えて酸化チタンを加熱混練し得られたマスターバッチを、熱可塑性樹脂製フィルムの酸化チタン混練量が1重量%になるように、添加した以外は同様にして行った。その結果を表1に示す。
実施例1と同様にして目視試験を行った。その結果を表1に示す。
実施例1において、マスターバッチ(水酸化アルミニウム混練量70重量%)に変えて酸化チタンを加熱混練し得られたマスターバッチを、熱可塑性樹脂製フィルムの酸化チタン混練量が1重量%になるように、添加した以外は同様にして行った。その結果を表1に示す。
実施例1と同様にして目視試験を行った。その結果を表1に示す。
比較例2
熱可塑性樹脂性フィルムの水酸化アルミニウム混練量が32%になるように、実施例1で得られたマスターバッチとメルトフローレート0.04g/10min、密度0.95g/cm3の高密度ポリエチレンとを混合し、インフレーション成型機により成形して熱可塑性樹脂製フィルムを得た。得られた熱可塑性樹脂製フィルムをヒートシール、切断して、巾:300mm、長さ:400mm、厚さ:80μmの手提袋を得た。
得られた熱可塑性樹脂製フィルムの全光線透過率、直線透過率をJIS K6758に準拠した方法により測定した。その結果を表1に示す。
実施例1と同様にして目視試験を行った。その結果を表1に示す。
熱可塑性樹脂性フィルムの水酸化アルミニウム混練量が32%になるように、実施例1で得られたマスターバッチとメルトフローレート0.04g/10min、密度0.95g/cm3の高密度ポリエチレンとを混合し、インフレーション成型機により成形して熱可塑性樹脂製フィルムを得た。得られた熱可塑性樹脂製フィルムをヒートシール、切断して、巾:300mm、長さ:400mm、厚さ:80μmの手提袋を得た。
得られた熱可塑性樹脂製フィルムの全光線透過率、直線透過率をJIS K6758に準拠した方法により測定した。その結果を表1に示す。
実施例1と同様にして目視試験を行った。その結果を表1に示す。
本発明の熱可塑性樹脂製フィルムは、フィルムと接触しているか、またはフィルムにきわめて近い内容物を判別できるが、フィルムと離れている内容物を判別できないことがわかった。
以上詳述した様に、本発明の袋は、ごみを包んでごみ回収場所に捨てた場合、指定した種類のごみ以外のものが混入しているか判別でき、かつ内容物のプライバシーが保護できるものであり、その工業的価値は頗る大である。
表1
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
全光線透過率 ヘイズ 目視試験*
% 近距離 遠距離
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
実施例1 92.8 52.8 3 0
実施例2 93.8 71 3 0
比較例1 88.9 29.1 3 0
比較例2 84.8 82.1 0 0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
*判別することができた人数を示す。
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全光線透過率 ヘイズ 目視試験*
% 近距離 遠距離
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
実施例1 92.8 52.8 3 0
実施例2 93.8 71 3 0
比較例1 88.9 29.1 3 0
比較例2 84.8 82.1 0 0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
*判別することができた人数を示す。
Claims (3)
- 全光線透過率が90%以上、ヘイズが30〜80である、水酸化アルミニウムを混練してなる熱可塑性樹脂製フィルムからなる袋。
- ヘイズが50〜75である請求項1記載の袋。
- 熱可塑性樹脂が、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状ポリエチレン、分岐状ポリエチレン、超低密度ポリエチレンおよびポリプロピレンから選ばれるものである請求項1記載の袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004116461A JP2004269058A (ja) | 2004-04-12 | 2004-04-12 | 熱可塑性樹脂フィルムからなる袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004116461A JP2004269058A (ja) | 2004-04-12 | 2004-04-12 | 熱可塑性樹脂フィルムからなる袋 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31067498A Division JP2000136309A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 熱可塑性樹脂製フィルム |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=33128481
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004269058A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007161411A (ja) * | 2005-11-17 | 2007-06-28 | Okura Ind Co Ltd | 鳥害対策用フィルム及びごみ袋 |
JP2007161412A (ja) * | 2005-12-14 | 2007-06-28 | Okura Ind Co Ltd | 鳥害対策用フィルム及びごみ袋 |
JP2012116867A (ja) * | 2010-11-14 | 2012-06-21 | Nihon Tetra Pak Kk | 包装材料用組成物 |
WO2022074731A1 (ja) * | 2020-10-06 | 2022-04-14 | 日本サニパック株式会社 | 樹脂組成物、樹脂組成物により成形されたフィルム、及び、フィルムの製造方法 |
-
2004
- 2004-04-12 JP JP2004116461A patent/JP2004269058A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007161411A (ja) * | 2005-11-17 | 2007-06-28 | Okura Ind Co Ltd | 鳥害対策用フィルム及びごみ袋 |
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