JP2004267976A - 紫外線消毒装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紫外線ランプのスタンバイ電力の消費を防ぎ、もって、処理水の消毒処理量に対するコストの低減化を図ること。
【解決手段】本発明の紫外線消毒装置によれば、処理水Wを導入/排出する導入口30/排出口3とを備えた複数の流路23と、各流路23に各々備えられ点灯時に紫外線を発する紫外線ランプ28と、各流路23内を流れる処理水Wの流量を測定する流量計37と、処理水Wを複数の導入口30のうちの何れかに分配し、この分配した処理水Wが導入された流路23における処理水Wに関し、流量計37によって測定された流量が予め定めた許容値を超えた場合には、許容値を超えた流量に相当する処理水Wを別の導入口30に分配するようにした隔壁26と、各流量計37によって測定された流量に基づいて、対応する流路23に備えられた紫外線ランプ28の点灯の可否を判定するシーケンサ40とを備えている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば上下水道水、工業用水等の処理水に、紫外線を照射することによって消毒する紫外線消毒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば上下水道の殺菌、消毒、および脱色や、工業用水の脱臭や脱色、あるいはパルプの漂白、更には医療機器の殺菌等を行うために、オゾンや塩素等の薬品を注入する消毒装置が主に用いられている。
【0003】
この種の消毒装置によって殺菌を行う場合には、オゾンや塩素等の薬品を、上下水道や工業用水等の処理水内に均一に溶け込ませるために、滞留槽やスプレーポンプ等の撹拌装置が用いられている。
【0004】
しかしながら、このような消毒装置では、滞留槽やスプレーポンプ等の撹拌装置の設置が必須となり、装置構成の複雑化をもたらすと共に、これに伴うコストが発生する。また、滞留槽やスプレーポンプ等の撹拌装置は、予め性能が決まっているので、処理水の水質や流量がその性能を超える程度にまで変化した場合には、十分に攪拌できず、所望の消毒効果を発揮することができない。
【0005】
そこで、このような消毒装置に代わるものとして、紫外線を用いた紫外線消毒装置が用いられている。紫外線には、殺菌、消毒、脱色、工業用水の脱臭や脱色、あるいはパルプの漂白作用等がある。また、処理水の水質や水量の変化に対して即対応することができる。
【0006】
このような紫外線消毒装置に関する公知文献としては、例えば以下に示す特許文献がある。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−3686号公報
【0008】
【特許文献2】
特開平10−269993号公報
【0009】
【特許文献3】
特開平10−241635号公報
【0010】
【特許文献4】
特開平10−188912号公報
【0011】
【特許文献5】
特開平10−188911号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の紫外線消毒装置では、以下のような問題がある。
【0013】
すなわち、紫外線消毒装置では、紫外線ランプを用い、この紫外線ランプを点灯することによって発せられる紫外線を処理水に照射することにより消毒している。この紫外線ランプは、照射量が少なく、紫外線発生量を絞った場合であっても、点灯を維持するために必要な一定のスタンバイ電力を必要とする。このため、処理水の量が少ない場合には、一定の処理量に要するコストが高くなるという問題がある。
【0014】
また、この紫外線消毒装置を用いて、例えば下水を連続的に消毒する場合、万が一、紫外線ランプが、破損あるいは電源故障等によって点灯不可の状態になった場合には、消毒されていない下水がそのまま放流されてしまう恐れがあるという問題がある。
【0015】
更に、紫外線ランプの交換やメンテナンス時にもまた、下水の流入を止めるか、あるいは薬品注入タイプの消毒装置等といった他の消毒装置を起動させないと、消毒されていない下水がそのまま放流されてしまう恐れがあるという問題がある。
【0016】
更にまた、処理水を導入する流路を複数備え、各流路にそれぞれ紫外線ランプを備えたような紫外線消毒装置の場合、各流路の配置および構成によっては、流路間における処理水流量のアンバランスが生じ、結果として、各紫外線ランプに均等に処理水が流れ込まなくなる。このため、各紫外線ランプ間で消毒効果に差が生じてしまい、一定の消毒性能を得ることができなくなるという問題がある。
【0017】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、紫外線ランプのスタンバイ電力の消費を防ぎ、もって、処理水の消毒処理量に対するコストの低減を図ることが可能な紫外線消毒装置を提供することにある。
【0018】
また、その第2の目的は、万が一、紫外線ランプが、破損あるいは電源故障等によって点灯不可の状態になった場合であっても、消毒されていない処理水がそのまま放流されることを阻止することが可能な紫外線消毒装置を提供することにある。
【0019】
更に、その第3の目的は、紫外線ランプの交換やメンテナンス時であっても、他のタイプの消毒装置を起動させることなく、消毒されていない処理水がそのまま放流されることを阻止することが可能な紫外線消毒装置を提供することにある。
【0020】
更にまた、その第4の目的は、処理水を導入する流路を複数備え、各流路にそれぞれ紫外線ランプを備えたような紫外線消毒装置の場合であっても、各紫外線ランプによる消毒効果をほぼ一定に保つことが可能な紫外線消毒装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0022】
すなわち、請求項1の発明は、上記第1の目的を達成するために、紫外線を対象水に照射することによって対象水を消毒する紫外線消毒装置において、分配された対象水を導入する導入口とこの導入口から導入された対象水を排出する排出口とを備えたそれぞれ独立した複数の流路と、各流路にそれぞれ備えられ、点灯時に紫外線を発することにより流路内を流れる対象水に紫外線を照射する複数の紫外線ランプと、各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の流量を測定する複数の流量測定手段と、対象水を複数の導入口のうちの何れかに分配し、この分配した対象水が導入された流路における対象水に関し、流量測定手段によって測定された流量が予め定めた許容値を超えた場合には、許容値を超えた流量に相当する対象水を、複数の導入口のうちの別の導入口に分配する分配手段と、各流量測定手段によって測定された流量に基づいて、対応する流路に備えられた紫外線ランプの点灯の可否を判定する判定手段とを備えている。
【0023】
従って、請求項1の発明の紫外線消毒装置においては、以上のような手段を講じることにより、対象水が流れている流路に備えられた紫外線ランプのみを点灯することができる。その結果、スタンバイ電力の消費を阻止することができ、対象水の消毒処理量に対するコストの低減を図ることが可能となる。
【0024】
請求項2の発明は、上記第1の目的を達成するために、紫外線を対象水に照射することによって対象水を消毒する紫外線消毒装置において、分配された対象水を導入する導入口と導入口から導入された対象水を排出する排出口とを備えたそれぞれ独立した複数の流路と、各流路を区分している障壁と、複数の導入口のうちの何れかに導入された対象水が障壁を越流した場合にはそれを検知する越流センサと、各流路にそれぞれ備えられ点灯時に紫外線を発することにより流路内を流れる対象水に紫外線を照射する複数の紫外線ランプと、各流路にそれぞれ備えられ流路内を流れる対象水の流量を測定する複数の流量測定手段と、各流量測定手段によって測定された流量または越流センサによる検知結果に基づいて、対応する流路に備えられた紫外線ランプの点灯の可否を判定する判定手段とを備えている。
【0025】
従って、以上のような手段を講じた請求項2の発明の紫外線消毒装置によっても、対象水が流れている流路に備えられた紫外線ランプのみを点灯することができる。その結果、スタンバイ電力の消費を阻止することができ、対象水の消毒処理量に対するコストの低減を図ることが可能となる。
【0026】
請求項3の発明は、上記第1の目的を達成するために、紫外線を対象水に照射することによって対象水を消毒する紫外線消毒装置において、分配された対象水を導入する導入口とこの導入口から導入された対象水を排出する排出口とを備えたそれぞれ独立した複数の流路と、各流路にそれぞれ備えられ、点灯時に紫外線を発することにより流路内を流れる対象水に紫外線を照射する複数の紫外線ランプと、各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の流量を測定する複数の流量測定手段と、各流量測定手段によって測定された流量に基づいて、対応する流路に備えられた紫外線ランプから発せられる紫外線の照射量を調節する調節手段と、対象水を複数の導入口のうちの何れかに分配し、この分配した対象水が導入された流路における対象水に関し、調節手段によって調節された照射量が予め定めた最大照射量を超えた場合には、対象水を、複数の導入口のうちの別の導入口にも分配するようにした分配手段とを備えている。
【0027】
従って、請求項3の発明の紫外線消毒装置においては、以上のような手段を講じることにより、複数の流路のうち、対象水を流す流路の数をできる限り少なくすることができる。そして、対象水が流れている流路に備えられた紫外線ランプのみを点灯することによって、不要なスタンバイ電力の消費を阻止することができ、対象水の消毒処理量に対するコストの低減を図ることが可能となる。
【0028】
請求項4の発明は、上記第1の目的を達成するために、紫外線を対象水に照射することによって対象水を消毒する紫外線消毒装置において、分配された対象水を導入する導入口とこの導入口から導入された対象水を排出する排出口とを備えたそれぞれ独立した複数の流路と、各流路にそれぞれ備えられ、点灯時に紫外線を発することにより流路内を流れる対象水に紫外線を照射する複数の紫外線ランプと、各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の流量を測定する複数の流量測定手段と、各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の水質を測定する複数の水質測定手段と、各流量測定手段によって測定された流量と、各水質測定手段によって測定された水質とに基づいて、対応する流路に備えられた紫外線ランプから発せられる紫外線の照射量を調節する調節手段と、対象水を複数の導入口のうちの何れかに分配し、この分配した対象水が導入された流路における対象水に関し、調節手段によって調節された照射量が予め定めた最大照射量を超えた場合には、対象水を、複数の導入口のうちの別の導入口にも分配するようにした分配手段とを備えている。
【0029】
従って、請求項4の発明の紫外線消毒装置においては、以上のような手段を講じることにより、複数の流路のうち、対象水を流す流路の数をできる限り少なくすることができる。そして、対象水が流れている流路に備えられた紫外線ランプのみを点灯することによって、不要なスタンバイ電力の消費を阻止することができ、対象水の消毒処理量に対するコストの低減を図ることが可能となる。
【0030】
請求項5の発明は、上記第1の目的を達成するために、請求項4に記載の紫外線消毒装置において、各流路を区分している障壁と、複数の導入口のうちの何れかに導入された対象水が障壁を越流した場合にはそれを検知する越流センサとを更に備えている。そして、調節手段は、越流センサによる検知結果と、各流量測定手段によって測定された流量と、各水質測定手段によって測定された水質とに基づいて、対応する流路に備えられた紫外線ランプから発せられる紫外線の照射量を調節するようにしている。
【0031】
このような構成とすることによって、不要なスタンバイ電力の消費を更に効果的に阻止することができ、対象水の消毒処理量に対するコストの低減化をより図ることが可能となる。
【0032】
請求項6の発明は、上記第1の目的を達成するために、紫外線を対象水に照射することによって対象水を消毒する紫外線消毒装置において、分配された対象水を導入する導入口とこの導入口から導入された対象水を排出する排出口とを備えたそれぞれ独立した複数の流路と、各流路にそれぞれ備えられ、点灯時に紫外線を発することにより流路内を流れる対象水に紫外線を照射する複数の紫外線ランプと、各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の流量を測定する複数の流量測定手段と、対応する流路に備えられたバルブを開くことによって対象水を複数の導入口のうちの何れかに分配し、この分配した対象水が導入された流路における対象水に関し、流量測定手段によって測定された流量が予め定めた許容値を超えた場合には、許容値を超えた流量に相当する対象水を、対応する流路に備えられたバルブを開くことによって複数の導入口のうちの別の導入口に分配する分配手段と、分配手段によって対象水が分配された流路に備えられた紫外線ランプを点灯させる点灯手段とを備えている。
【0033】
従って、請求項6の発明の紫外線消毒装置においては、以上のような手段を講じることにより、複数の流路のうち、対象水を流す流路の数をできる限り少なくすることができる。そして、対象水が流れている流路に備えられた紫外線ランプのみを点灯することによって、不要なスタンバイ電力の消費を阻止することができ、対象水の消毒処理量に対するコストの低減を図ることが可能となる。
【0034】
請求項7の発明は、上記第1の目的を達成するために、紫外線を対象水に照射することによって対象水を消毒する紫外線消毒装置において、分配された対象水を導入する導入口、導入口から導入された対象水を排出する排出口、および導入口に導かれる対象水の水量を調節するバルブを備えたそれぞれ独立した複数の流路と、各流路にそれぞれ備えられ、点灯時に紫外線を発することにより流路内を流れる対象水に紫外線を照射する複数の紫外線ランプと、各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の流量を測定する複数の流量測定手段と、各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の水質を測定する複数の水質測定手段と、対応する流路に備えられたバルブを開くことによって対象水を複数の導入口のうちの何れかに分配し、この分配した対象水が導入された流路における対象水に関し、流量測定手段および水質測定手段によって測定された流量および水質が予め定めた許容値を超えた場合には、許容値を超えた分に相当する対象水を、対応する流路に備えられたバルブを開くことによって複数の導入口のうちの別の導入口に分配する分配手段と、分配手段によって対象水が分配された流路に備えられた紫外線ランプを点灯させる点灯手段とを備えている。
【0035】
従って、請求項7の発明の紫外線消毒装置においては、上述したように、バルブを制御することこによって、対象水を流す流路の数をできる限り少なくすることができる。そして、対象水が流れている流路に備えられた紫外線ランプのみを点灯することによって、不要なスタンバイ電力の消費を阻止することができ、対象水の消毒処理量に対するコストの低減を図ることが可能となる。
【0036】
請求項8の発明は、上記第1の目的を達成するために、紫外線を対象水に照射することによって対象水を消毒する紫外線消毒装置において、分配された対象水を導入する導入口、この導入口から導入された対象水を排出する排出口、および導入口に導かれる対象水の水量を調節するバルブを備えたそれぞれ独立した複数の流路と、各流路にそれぞれ備えられ、点灯時に紫外線を発することにより流路内を流れる対象水に紫外線を照射する複数の紫外線ランプと、各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の流量を測定する複数の流量測定手段と、各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の水質を測定する複数の水質測定手段と、対応する流路に備えられたバルブを開くことによって対象水を複数の導入口のうちの何れかに分配し、この分配した対象水が導入された流路における対象水に関し、流量測定手段および水質測定手段によって測定された流量および水質が予め定めた許容値を超えた場合には、許容値を超えた分に相当する対象水を、対応する流路に備えられたバルブを開くことによって複数の導入口のうちの別の導入口に分配する分配手段と、分配手段によって対象水が分配された流路に備えられた紫外線ランプを点灯させる点灯手段と、点灯手段によって点灯された紫外線ランプについて、対応する流路に備えられた流量測定手段および水質測定手段によって測定された流量および水質に基づいて、発する紫外線の照射量を調節する調節手段とを備えている。
【0037】
従って、請求項8の発明の紫外線消毒装置においては、上述したように、バルブを制御することこによって、対象水を流す流路の数をできる限り少なくすることができる。そして、対象水が流れている流路に備えられた紫外線ランプのみを点灯することによって、不要なスタンバイ電力の消費を阻止することができ、処理水の消毒処理量に対するコストの低減を図ることが可能となる。
【0038】
請求項9の発明は、上記第1の目的を達成するために、請求項1乃至8のうち何れか1項の発明の紫外線消毒装置において、紫外線ランプに代えて、複数の紫外線ランプからなる紫外線ランプモジュールを用いている。
【0039】
従って、請求項9の発明の紫外線消毒装置においては、以上のような手段を講じることにより、流路あたりの消毒処理能力を高めることができる。
【0040】
請求項10の発明は、上記第2および第3の目的を達成するために、請求項9の発明の紫外線消毒装置において、各流路には少なくとも2つ以上の紫外線ランプモジュールを直列配置して備え、そのうちの1つを常用系、それ以外を非常用系としている。
【0041】
従って、請求項10の発明の紫外線消毒装置においては、以上のような手段を講じることにより、紫外線ランプの破損もしくは電源故障を起こし、点灯不可の状態になった場合でも、非常用系の紫外線ランプを起動させることによって、消毒されていない対象水がそのまま放流されるのを阻止することができる。また、紫外線ランプの交換やメンテナンス時であっても、非常用系の紫外線ランプを起動させることによって、消毒されていない対象水がそのまま放流されるのを阻止することができる。
【0042】
請求項11の発明は、上記第2および第3の目的を達成するために、請求項1および請求項3乃至8の発明の紫外線消毒装置において、紫外線ランプに代えて、複数の紫外線ランプからなる紫外線ランプモジュールを備えている。更に分配手段は、対象水を分配した流路に備えられた紫外線ランプモジュールが点灯不能な場合には、この流路に代えて、点灯可能な紫外線ランプモジュールが備えられた流路へと対象水を分配するようにしている。
【0043】
従って、請求項12の発明の紫外線消毒装置にもまた、請求項10の発明の紫外線消毒装置と同様に、常用系の紫外線ランプモジュールが、破損、故障、交換、あるいはメンテナンスによって点灯不能な場合であっても、非常用系の紫外線ランプモジュールを起動させることによって、消毒されていない対象水がそのまま放流されるのを阻止することができる。
【0044】
請求項12の発明は、上記第2および第3の目的を達成するために、請求項1乃至8のうち何れか1項の発明の紫外線消毒装置において、各流路には少なくとも2本以上の紫外線ランプを備え、そのうち1本を常用系、それ以外を非常用系としている。
【0045】
従って、請求項12の発明の紫外線消毒装置にもまた、請求項10の発明の紫外線消毒装置と同様に、常用系の紫外線ランプが、破損、故障、交換、あるいはメンテナンスによって点灯不能な場合であっても、非常用系の紫外線ランプを起動させることによって、消毒されていない対象水がそのまま放流されるのを阻止することができる。
【0046】
請求項13の発明は、上記第2および第3の目的を達成するために、請求項12の発明の紫外線消毒装置において、同一の流路に備えられた2本以上の紫外線ランプを並列配置している。
【0047】
従って、請求項13の発明の紫外線消毒装置においては、同一流路に備えられた複数の紫外線ランプを並列に配置しているので、流路の長さが短い装置に対しても、複数の紫外線ランプを配置することができる。
【0048】
請求項14の発明は、上記第2および第3の目的を達成するために、請求項10の発明の紫外線消毒装置において、同一の流路に備えられた2本以上の紫外線ランプを直列配置している。
【0049】
従って、請求項14の発明の紫外線消毒装置においては、同一流路に備えられた複数の紫外線ランプを直列に配置しているので、常用系の紫外線ランプが万が一、破損あるいは故障した場合であっても、非常用系の紫外線ランプを用いることによって、常用系の紫外線ランプとほぼ同じ消毒効果で対象水を消毒することができる。
【0050】
請求項15の発明は、上記第2および第3の目的を達成するために、請求項1および請求項3乃至8のうち何れか1項の発明の紫外線消毒装置において、分配手段は、対象水を分配した流路に備えられた紫外線ランプが点灯不能な場合には、この流路に代えて、点灯可能な紫外線ランプが備えられた流路へと対象水を分配するようにしている。
【0051】
従って、請求項15の発明の紫外線消毒装置においては、以上のような手段を講じることにより、故障等によって点灯不能な紫外線ランプが備えられている流路には対象水を流れ込まないようにする一方、点灯可能な紫外線ランプが備えられている流路に対象水を分配することにより、消毒されていない対象水がそのまま放流されるのを阻止することができる。
【0052】
請求項16の発明は、上記第4の目的を達成するために、紫外線を対象水に照射することによって対象水を消毒する紫外線消毒装置において、対象水を導入する導入口と、点灯時に紫外線を発する紫外線ランプと、紫外線ランプがそれぞれ備えられ、導入口を介して下部側から導かれた対象水を、紫外線ランプから発せられる紫外線によって照射することによって消毒した後に上部側から排出する複数の流路と、各流路に導かれた対象水の流量をそれぞれ等しくなるようにする整流手段とを備えている。
【0053】
従って、請求項16の発明の紫外線消毒装置においては、以上のような手段を講じることにより、複数の流路に対して同時に対象水を導く場合であっても、各流路に対して等しい流量で対象水を導くことができる。その結果、各流路においてほぼ一定の消毒効果を得られるようになる。
【0054】
請求項17の発明は、上記第4の目的を達成するために、紫外線を対象水に照射することによって対象水を消毒する紫外線消毒装置において、対象水を導入する導入口と、点灯時に紫外線を発する紫外線ランプと、紫外線ランプがそれぞれ備えられ、導入口を介して下部開口部から導かれた対象水を、紫外線ランプから発せられる紫外線によって照射することによって消毒した後に上部開口部から排出する円筒状の複数の流路とを備え、各上部開口部から排出された対象水を、上部開口部から落下させてから装置外部へと排出するようにしている。
【0055】
従って、請求項17の発明の紫外線消毒装置においては、以上のような手段を講じることにより、複数の流路に対して同時に対象水を導く場合であっても、ポンプ等の動的機器を用いることなく、各流路に対して等しい流量で対象水を導くことができる。その結果、低コストで、かつ各流路においてほぼ一定の消毒効果が得られるようになる。
【0056】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しながら説明する。各実施の形態では、本発明の紫外線消毒装置を、下水消毒システムに適用した場合を例に説明する。
【0057】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図1から図4を用いて説明する。
【0058】
図1は、本発明の紫外線消毒装置を適用した下水処理システムの一例を示す機能ブロック図である。
【0059】
すなわち、下水処理システムに取り込まれた下水Gは、汚水調整池12に流入し、更に最初沈殿池14に送られる。そして、最初沈殿池14において上澄みの下水Gと、沈殿物の余剰汚泥Yとに分離される。更に、上澄みの下水Gは、エアレーションタンク16に送られ、ここで生物・薬品等による処理がなされた後に最終沈殿池18に流入する。一方、余剰汚泥Yは、濃縮タンク19に送られる。
【0060】
最終沈殿池18に流入した下水Gは、ここで、上澄みの水Mと、沈殿物の余剰汚泥Yとに更に分離され、上澄みの水Mは、砂ろ過層20に送られる一方、余剰汚泥Yは、エアレーションタンク16もしくは濃縮タンク19に送られる。
【0061】
濃縮タンク19に送られた余剰汚泥Yは、ここで濃縮され、脱水機21で更に脱水された後に、焼却処分されたり、あるいは肥料等に再生利用される。
【0062】
一方、砂ろ過層20を通過した水Mは、図2に例示するように、紫外線消毒装置10に処理水Wとして導入され、ここで消毒された消毒済水Rが放流溝24に放流されるようにしている。
【0063】
次に、本実施の形態に係る紫外線消毒装置について説明する。
【0064】
図2は、本実施の形態に係る紫外線消毒装置の一例を示す断面構成図である。
【0065】
すなわち、本実施の形態に係る紫外線消毒装置は、図2に示すように、砂ろ過層20から導入配管27を介して処理水Wが導入される水槽22内に、それぞれ独立した2つの流路23(#1,#2)を備えている。なお、図2では、2つの流路23(#1,#2)のみを示しているが、3つ以上の流路を備えていても良い。流路23(#1)と流路23(#2)とは、隔壁26によって区分されている。そして、流路23(#2)の導入口30(#2)を、流路23(#1)の導入口30(#1)よりも、導入配管27から隔離して配置している。更に、隔壁26の頂部には越流センサ39を備えている。越流センサ39は、導入配管27からの処理水Wが隔壁26を越えて導入口30(#2)に導入されるとそれを検知し、検知信号をシーケンサ40へと出力する。
【0066】
各流路23(#1,#2)にはそれぞれ紫外線ランプ28(#1,#2)を配置している。紫外線ランプ28は、点灯時に紫外線を発する。この紫外線は、処理水Wを照射することによって消毒する。
【0067】
なお、各流路23(#1,#2)にそれぞれ備えられた紫外線ランプ28(#1,#2)は、1本に限るものではなく、複数備えていても構わない。配置方法についても、並列配置、直列配置何れであっても良い。あるいは、図3に示すように、例えば5×5本の紫外線ランプ28をまとめた単数あるいは複数のモジュール43であっても良い。図3(a)は、5×5本の紫外線ランプ28を並列配置して成るモジュール43を示す図であり、図3(b)は、図3(a)に示すモジュール43を3つ直列配置した状態を示す図である。
【0068】
また、導入配管27には、導入配管27を流れる処理水Wの紫外線透過率を測定する紫外線透過率計32と、同処理水Wの汚濁率を計測する汚濁計34と、同処理水Wの流量を測定する流量計36とを備えている。また、各流路23(#1,#2)には、それぞれの流量を測定する流量計37(#1,#2)と、それぞれの液面を測定する水位計38(#1,#2)とを備えている。また、紫外線ランプ28(#1,#2)の側部側には、放電検知センサ41(#1,#2)をそれぞれ備えている。更にまた、これら測定器32,34,36,37,38からの測定信号、および越流センサ39からの検知信号に基づいて、紫外線ランプ28の点灯の可否、および点灯する場合には更に紫外線発生量の制御を行うシーケンサ40を備えている。
【0069】
紫外線透過率計32は、処理水Wの紫外線透過率を測定すると、測定信号をシーケンサ40へと出力する。汚濁計34は、処理水Wの汚濁率を測定すると、測定信号をシーケンサ40へと出力する。流量計36は、処理水Wの流量を測定すると、測定信号をシーケンサ40へと出力する。流量計37(#1,#2)は、それぞれの流路23(#1,#2)における処理水Wの流量を測定すると、測定信号をシーケンサ40へと出力する。水位計38(#1,#2)は、それぞれの流路23(#1,#2)の水位を測定すると、測定信号をシーケンサ40へと出力する。放電検知センサ41(#1,#2)は、それぞれ紫外線ランプ28(#1,#2)から発せられた紫外線を検知し、検知信号をシーケンサ40へと出力する。
【0070】
シーケンサ40は、紫外線透過率計32、汚濁計34、流量計36、流量計37(#1,#2)、および水位計38(#1,#2)から出力された測定信号に基づいて、処理水Wを消毒するために必要な紫外線の照射量が得られるように、以下のようにして紫外線ランプ28からの紫外線発生量を制御する。
【0071】
まず、流量計37(#1,#2)からの測定信号、および越流センサ39からの検知信号に基づいて、紫外線ランプ28(#1,#2)を点灯するか否かを判定する。導入配管27から処理水Wが導入されている限り、流路23(#1)には処理水Wが流れるために紫外線ランプ28(#1)は常時点灯する必要があるが、流路23(#2)には、処理水Wの流量が増えて、隔壁26を越流しない限り処理水Wは流れ込まない。したがって、越流センサ39からの検知信号が出力されず、かつ流量計37(#2)から測定信号が出力されない場合には、流路23(#2)に処理水Wが流れ込んでいないと判定し、紫外線ランプ28(#2)を消灯させる。越流センサ39から検知信号が出力された場合、あるいは流量計37(#2)から測定信号が出力された場合には、流路23(#2)に処理水Wが流れ込んだものと判定し、紫外線ランプ(#2)を点灯させる。
【0072】
また、紫外線透過率が低かったり汚濁率が高いと、同じ紫外線発生量であっても消毒効果が低くなるので、流量計37(#1,#2)からの測定信号に加えて、紫外線透過率計32からの測定信号と、汚濁計34からの測定信号との結果に基づいて、処理水Wを消毒するために必要な紫外線の照射量を演算する。次に、この照射量が得られるような紫外線発生量を演算し、演算結果に基づいて紫外線ランプ28(#1,#2)から紫外線を発生させる。
【0073】
なお、流量計37(#1,#2)からの測定信号に代えて、水位計38(#1,#2)からの測定信号を用いても良い。この場合、水位を、例えば低レベル、中レベル、高レベルの3段階に予め分けておき、測定された水位がどのレベルに属するかによって、段階的に紫外線ランプ28(#1,#2)からの紫外線発生量を制御するようにしても良い。流量計37(#1,#2)からの測定信号と、水位計38(#1,#2)からの測定信号との両方を考慮して紫外線発生量を制御するようにしても良い。
【0074】
紫外線によって消毒された処理水Wは、消毒済水Rとなって、排出口31(#1,#2)を介して水槽22外の放流溝24へと排出されるようにしている。
【0075】
次に、図4を用いて、紫外線ランプ28の交換時やメンテナンス時における運転方法について説明する。
【0076】
流路23(#1)に備えられた紫外線ランプ28(#1)の交換、あるいはメンテナンスを行う場合には、図4に示すように、導入口30(#1)に蓋42を置いて導入口30(#1)を閉塞し、導入配管27によって導入された処理水Wが全て導入口30(#2)を介して流路23(#2)に導入されるようにしている。導入配管27から導入される処理水Wが、紫外線ランプ28(#2)の処理許容量を越える場合には、導入配管27に備えられた図示しないバルブを閉めることによって、処理許容量以下の処理水Wのみが流路23(#2)に導入されるようにする。
【0077】
そして、紫外線ランプ28(#2)によって、流路23(#2)に導入された処理水Wの消毒処理を行いながら、紫外線ランプ28(#1)の交換、あるいはメンテナンスを行う。紫外線ランプ28(#2)の紫外線発生量もまた、上述したようにシーケンサ40が制御する。このようにすることによって、紫外線消毒装置の運転を停止することなく紫外線ランプ28の交換やメンテナンスを行うことができる。
【0078】
紫外線ランプ28(#2)の交換あるいはメンテナンスを行う場合には、逆に導入口30(#2)に蓋42を置いて導入口30(#2)を閉塞し、紫外線ランプ28(#1)によって処理水Wの消毒処理を行いながら行う。あるいは、導入配管27によって導入された処理水Wの量が、紫外線ランプ28(#1)による許容処理量以下である場合には、全てを導入口30(#1)から流路23(#1)へ導入することができるので、蓋42置いて導入口30(#2)を閉塞しなくても交換およびメンテナンスを行うことが可能である。
【0079】
次に、図4を用いて、紫外線ランプ28の破損あるいは電源故障等によって紫外線ランプ28が点灯不可の状態になった場合の運転方法について説明する。
【0080】
シーケンサ40によって制御がなされている紫外線ランプ28からは紫外線が発せられ、この紫外線は、放電検知センサ41が検知し、検知信号をシーケンサ40に出力する。シーケンサ40は、この検知信号を取得することによって、紫外線ランプ28が正しく動作していることを認識する。
【0081】
しかしながら、紫外線ランプ28の破損あるいは電源故障等によって紫外線ランプ28が点灯不可の状態になった場合には、紫外線ランプ28から紫外線が発せられないので、放電検知センサ41は何も検知しないために、検知信号をシーケンサ40に出力しない。これによって、シーケンサ40は、紫外線ランプ28が点灯不可の状態になったことを認識する。
【0082】
この場合も、交換あるいはメンテナンスを行う場合と同様に、点灯不可となった紫外線ランプ28が備えられている流路23の導入口30を蓋42によって閉塞し、処理水Wが導入されない状態とした上で交換あるいは修理作業を行う。同時に処理水Wを他方の流路23へと導入し、この流路23に備えられた紫外線ランプ28によって消毒処理を行うことによって、紫外線消毒装置の運転を停止することなく紫外線ランプ28の交換や修理作業を行うことができる。
【0083】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る紫外線消毒装置の作用について説明する。
【0084】
すなわち、本実施の形態に係る紫外線消毒装置は、砂ろ過層20から導入配管27を介して処理水Wが導入されると、この処理水Wの紫外線透過率が紫外線透過率計32によって、汚濁率が汚濁計34によって、流量が流量計36によってそれぞれ測定され、測定信号がシーケンサ40へと出力される。
【0085】
流路23(#2)の導入口30(#2)は、流路23(#1)の導入口30(#1)よりも導入配管27から隔離して配置されているので、導入配管27を介して導入された処理水Wは、優先的に導入口30(#1)を介して流路23(#1)へと導入される。処理水Wの流量が大きく、導入口30(#1)を越流した場合には、処理水Wは、導入口30(#2)を介して流路23(#2)へも導入される。この場合、越流センサ39によってそれが検知され、検知信号がシーケンサ40に出力される。
【0086】
流路23(#1)へ処理水Wが導入されると、流路23(#1)内における流量が流量計37(#1)によって、水位が水位計28(#1)によってそれぞれ測定され、それぞれの測定信号がシーケンサ40に出力される。
【0087】
シーケンサ40では、まず、越流センサ39からの検知信号、および流量計37(#1,#2)からの測定信号に基づいて、紫外線ランプ28(#1,#2)を点灯するか否かが判定される。導入配管27から処理水Wが導入されている限り、流路23(#1)には処理水Wが流れるために紫外線ランプ28(#1)は常時点灯されている。一方、流路23(#2)には、処理水Wの流量が増えて、隔壁26を越流しない限り処理水Wは流れ込まない。したがって、越流センサ39から検知信号が出力されず、かつ流量計37(#2)からも測定信号が出力されない場合には、シーケンサ40によって、流路23(#2)に処理水Wが流れ込んでいないと判定され、紫外線ランプ28(#2)が消灯される。
【0088】
次に、シーケンサ40によって、処理水Wを消毒するために必要な紫外線の照射量が演算される。紫外線透過率が低い場合、あるいは汚濁率が高い場合には、同じ紫外線発生量であっても消毒効果が低くなる。このため、照射量は、流量計37(#1,#2)からの測定信号に加えて、紫外線透過率計32からの測定信号と、汚濁計34からの測定信号との結果に基づいて演算される。更に、この照射量が得られるような紫外線発生量が演算され、演算結果に基づいて制御され、紫外線ランプ28(#1,#2)から紫外線が発せられる。
【0089】
紫外線ランプ28(#1)の交換、メンテナンス、あるいは修理作業を行う場合には、蓋42によって導入口30(#1)を閉塞し、処理水Wを流路23(#2)側に導入することによって、紫外線ランプ28(#1)の交換、メンテナンス、あるいは修理作業を行いながら、紫外線ランプ28(#2)による消毒処理がなされる。これによって、紫外線消毒装置の運転を停止することなく紫外線ランプ28(#1)の交換、メンテナンス、あるいは修理作業がなされる。同様に、蓋42によって導入口30(#2)を閉塞することによって、紫外線ランプ28(#2)の交換、メンテナンス、あるいは修理作業を行う場合にも、紫外線消毒装置の運転を停止することなく、紫外線ランプ28(#2)の交換やメンテナンスがなされる。
【0090】
なお、紫外線ランプ28が点灯不可の状態になった場合には、放電検知センサ41から検知信号が出力されなくなることによって、シーケンサ40によって認識される。
【0091】
上述したように、本実施の形態に係る紫外線消毒装置においては、上記のような作用により、処理水Wの量に応じて、必要最低限の個数の紫外線ランプ28のみを点灯するようにし、その他の紫外線ランプ28については消灯することができる。その結果、スタンバイ電力の消費を防ぐことができ、処理量に対するコストの低減を図ることが可能となる。
【0092】
また、運転を停止することなく紫外線ランプ28の交換、メンテナンス、あるいは修理作業を行うことができるために、消毒されていない処理水Wがそのまま放流されることを阻止することが可能となる。
【0093】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図5から図6を用いて説明する。
【0094】
図5および図6は、本実施の形態に係る紫外線消毒装置の一例を示す断面構成図である。
【0095】
図5および図6に示す本実施の形態に係る紫外線消毒装置は、図2に示す第1の実施の形態に係る紫外線消毒装置の一変形例である。したがって、図5および図6では、図2と同一部分には同一符号を付し、重複説明を避ける。
【0096】
すなわち、水槽22内にそれぞれ独立した複数の流路23(#1,#2)を備えた紫外線消毒装置において、図2に示す第1の実施の形態では、処理水Wが優先的に導入口30(#1)に導入されるような構成としているのに対して、図5に示す本実施の形態に係る紫外線消毒装置では、それぞれの流路23(#1,#2)にゲート44(#1,#2)を設け、このゲート44を開閉することによって任意の流路23に処理水Wを導入するような構成とした点が異なっている。
【0097】
また、図6に示す本実施の形態に係る紫外線消毒装置では、それぞれ並列に配置された2つの流路23(#1,#2)を導入配管27に接続し、各流路23(#1,#2)にそれぞれバルブ44(#1,#2)を設けている。そして、これらバルブ44を開閉することによって導入配管27から任意の流路23へと処理水Wを導入するような構成とした点が異なっている。
【0098】
つまり、図5に示すような構成の場合、ゲート44(#2)を閉じた状態でゲート44(#1)のみを開くことによって、導入配管27から導入された処理水Wを、全て流路23(#1)に導入し、紫外線ランプ28(#1)によって処理水Wを消毒する。逆に、ゲート44(#1)を閉じた状態でゲート44(#2)のみを開くことによって、導入配管27から導入された処理水Wを、全て流路23(#2)に導入し、紫外線ランプ28(#2)によって処理水Wを消毒する。
【0099】
ゲート44が閉じられ、処理水Wが導入されない流路23に備えられている紫外線ランプ28については、第1の実施の形態と同様にして消灯する。
【0100】
また、導入配管27から導入される処理水Wの量が、1つの紫外線ランプ28の処理許容量を超える場合には、一方のゲート44を全開にした状態で、他方のゲート44を部分的に開くとともに、消灯していた紫外線ランプ28を点灯し、2つの紫外線ランプ28によって消毒処理することによって、1つの紫外線ランプ28の処理許容値を越えることなく、消毒性能を低下させないで消毒する。
【0101】
一方、図6に示すような構成の場合、バルブ44(#2)を閉じた状態でバルブ44(#1)のみを開くことによって、導入配管27から導入された処理水Wを全て流路23(#1)に導入し、紫外線ランプ28(#1)によって処理水Wを消毒する。逆に、バルブ44(#1)を閉じた状態でバルブ44(#2)のみを開き、導入配管27から導入された処理水Wを全て流路23(#2)に導入し、紫外線ランプ28(#2)によって処理水Wを消毒する。
【0102】
バルブ44が閉じられ、処理水Wが導入されない流路23に備えられている紫外線ランプ28については、第1の実施の形態と同様にして消灯する。
【0103】
また、導入配管27から導入される処理水Wの量が、1つの紫外線ランプ28の処理許容量を超える場合には、一方のバルブ44を全開にした状態で、他方のバルブ44を部分的に開くとともに、消灯していた紫外線ランプ28を点灯し、2つの紫外線ランプ28によって消毒処理することによって、1つの紫外線ランプ28の処理許容値を越えることなく、消毒性能を低下させないで消毒する。
【0104】
紫外線ランプ28からの紫外線発生量は、第1の実施の形態と同様にしてシーケンサ40が制御する。
【0105】
交換やメンテナンスを行う対象である紫外線ランプが例えば紫外線ランプ28(#1)である場合には、ゲート44(#1)あるいはバルブ44(#1)を閉じて流路23(#1)に処理水Wが導入されないようにした状態で紫外線ランプ28(#1)の交換あるいはメンテナンスを行う一方、ゲート44(#2)あるいはバルブ44(#2)を開いて流路23(#2)に処理水Wを導入し、紫外線ランプ28(#2)によってこの処理水Wの消毒処理を行う。これによって、第1の実施の形態と同様に、運転を停止することなく紫外線ランプ28の交換やメンテナンスを行うことが可能となる。
【0106】
上述したような構成とすることによっても、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0107】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態を図7から図9を用いて説明する。
【0108】
図7は、本実施の形態に係る紫外線消毒装置の一例を示す断面構成図である。
【0109】
図7に示す本実施の形態に係る紫外線消毒装置は、図2に示す第1の実施の形態に係る紫外線消毒装置の各流路23(#1,#2)に、それぞれ非常用系の紫外線ランプ29(#1,#2)と、放電検知センサ46(#1,#2)とを付加した構成としている。その他の構成については、図2に示す紫外線消毒装置と同様であるので、図7では、図2と同一部分には同一符号を付している。
【0110】
すなわち、流路23(#1)は2つの紫外線モニタ、すなわち紫外線ランプ29(#1)と紫外線ランプ28(#1)とを、流路方向に対して直列に備えている。そして、紫外線ランプ28(#1)を常用系として用い、紫外線ランプ29(#1)を非常用系として用いる。更に、紫外線ランプ29(#1)の側部には、放電検知センサ46(#1)を備えている。
【0111】
同様に、流路23(#2)もまた2つの紫外線モニタ、すなわち紫外線ランプ29(#2)と紫外線ランプ28(#2)とを、流路方向に対して直列に備えており、紫外線ランプ29(#2)の側部には、放電検知センサ46(#2)を備えている。そして、紫外線ランプ28(#2)を常用系として用い、紫外線ランプ29(#2)を非常用系として用いる。
【0112】
放電検知センサ46(#1,#2)は、それぞれ紫外線ランプ29(#1,#2)から発せられた紫外線を検知し、検知信号をシーケンサ40へと出力する。シーケンサ40は、この検知信号を取得することによって、紫外線ランプ29が正しく動作していることを認識する。しかしながら、紫外線ランプ29の破損あるいは電源故障等によって紫外線ランプ29が点灯不可の状態になった場合には、紫外線ランプ29から紫外線が発せられないので、放電検知センサ46は何も検知せず、検知信号をシーケンサ40に出力しない。これによって、シーケンサ40は、紫外線ランプ29が点灯不可の状態になったことを認識する。
【0113】
このような構成によって、仮に紫外線ランプ28,29が故障した場合であっても、運転を継続することができることを以下に説明する。
【0114】
例えば、紫外線ランプ28(#1)のみで運転している状態で、紫外線ランプ28(#1)が故障して紫外線を発することができなくなった場合には、放電検知センサ41(#1)から検知信号がシーケンサ40に出力されなくなるので、シーケンサ40は、紫外線ランプ28(#1)が故障したものと判定し、紫外線ランプ29(#1)を点灯させる。これによって、紫外線ランプ29(#1)が紫外線を発し、処理水Wを消毒する。
【0115】
逆に、紫外線ランプ29(#1)のみで運転している状態で、紫外線ランプ29(#1)が故障して紫外線を発することができなくなった場合には、放電検知センサ46(#1)から検知信号がシーケンサ40に出力されなくなるので、シーケンサ40は、紫外線ランプ29(#1)が故障したものと判定し、紫外線ランプ28(#1)を点灯させる。これによって、紫外線ランプ28(#1)が紫外線を発し、処理水Wを消毒する。
【0116】
紫外線ランプ28(#2)のみで運転している状態に紫外線ランプ28(#2)が故障した場合、あるいは紫外線ランプ29(#2)のみで運転している状態で紫外線ランプ29(#2)が故障した場合も、同様にして、それぞれ紫外線ランプ29(#2)、あるいは紫外線ランプ28(#2)でバックアップすることによって、運転を継続する。
【0117】
本実施の形態に係る紫外線消毒装置は、上述したような構成をしているために、第1の実施の形態に係る紫外線消毒装置の作用効果に加えて、更に以下に示すように優れた運転性を備えている。
【0118】
すなわち、本実施の形態に係る紫外線消毒装置は、各流路23が、常用系の紫外線ランプ28と非常用系の紫外線ランプ29とをそれぞれ備えているために、常用系の紫外線ランプ28の交換、メンテナンス、あるいは修理作業を行う場合であっても、非常用の紫外線ランプ29によって消毒処理を継続することができるために、流路23を切り替える必要はない。
【0119】
このように、非常時においても優れた運転性を備えているために、図8および図9に示すように、1つの流路23のみを備えたより簡素な構成の紫外線消毒装置であっても、第1の実施の形態に係る紫外線消毒装置と同じ作用効果を奏することができる。
【0120】
すなわち、図8および図9に示す紫外線消毒装置は、流路23が1系統しかないが、通常は常用系の紫外線ランプ28のみを点灯することによって処理水Wの消毒処理を行う一方、紫外線ランプ28が点灯不可の状態になった場合には、放電検知センサ41からの検知信号がシーケンサ40に出力されなくなることによりそれが認識され、シーケンサ40によって非常用系の紫外線ランプ29が点灯されることによって運転が継続される。
【0121】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態を図10から図12を用いて説明する。
【0122】
図10は、本実施の形態に係る紫外線消毒装置の一例を示す断面構成図である。
【0123】
図10に示す本実施の形態に係る紫外線消毒装置は、図2に示す第1の実施の形態に係る紫外線消毒装置の一変形例である。したがって、図10では、図2と同一部分には同一符号を付し、重複説明を避ける。
【0124】
すなわち、図10にその構成を示す紫外線消毒装置は、水槽22内に単一の主流路50を備え、更に互いに連通した状態でかつ主流路50に対して並列配置された3つの流路23(#1〜#3)を備えている。この流路23(#1〜#3)は、円筒体52(#1〜#3)によってそれぞれ形成され、各円筒体52(#1〜#3)の内部にはそれぞれ紫外線ランプ28(#1〜#3)を備えている。各円筒体52(#1〜#3)の上部開口部は、水槽22本体よりも高い位置に配置している。図11は、図10に示す紫外線消毒装置のA−A線に沿った平断面図である。
【0125】
そして、導入配管27から主流路50へと導入された処理水Wを、流路23(#1〜#3)のうちの何れかに導入し、対応する流路23に備えられた紫外線ランプ28によって消毒する。そしてその後、消毒済水Rとして、対応する円筒体52の上部開口部から排出する。更に、上部開口部は、水槽22本体よりも高い位置にあることから、上部開口部から排出された消毒済水Rは、水槽22の最上部の外壁まで一旦落下した後に、図11に示すように、放流溝24へ放流されるようにしている。
【0126】
本実施の形態に係る紫外線消毒装置は、各円筒体52(#1〜#3)の上部開口部を水槽22本体よりも高い位置に配置することによって、ポンプのように強制的に処理水Wを各流路23(#1〜#3)に分配する動的機器を設けることなく、各流路23(#1〜#3)における処理水Wの流量の均等化を図ることができる。この原理を図12を用いて説明する。
【0127】
図12は、各円筒体52(#1〜#3)の上部開口部を水槽22の最上部と同じ高さに配置した構成の紫外線消毒装置である。
【0128】
このような構成の紫外線消毒装置において、導入配管27から主流路50へと導入された処理水Wが、流路23(#1〜#3)のうちの何れかに導入され、対応する流路23に備えられた紫外線ランプ28によって消毒され、しかる後に、対応する円筒体52の上部開口部から水槽22の最上部から外部へと排出されると、図12に示すように、排出された消毒済水Rの液面Sは、放流溝24側が最も低くなるような傾斜を有するようになる。すなわち、流路23(#1)の上部の液面Sが最も高くなり、次いで流路23(#2)、流路23(#3)の順に液面Sが低くなって行く。これは、消毒済水Rは、放流溝24側に近い方がより放流溝24に流れやすいためである。
【0129】
このように、消毒済水Rの液面Sの高さが放流溝24側ほど低くなると、放流溝24側の流路23ほど液面Sによって受ける圧力が低くなる。つまり、図12の場合、流路23(#3)の圧力が最も低く、次いで流路23(#2)、流路23(#3)の順に圧力が高くなる。
【0130】
その結果、導入配管27から導入された処理水Wは、主流路50から各流路23(#1〜#3)に均等に導入されるのではなく、圧力の低い流路23(#3)にますます導入される。しかして、液面Sの勾配は更に大きくなる傾向となり、各流路23(#1〜#3)に導入される処理水Wの流量差がますます大きくなる。
【0131】
これによって、流路23(#3)には、紫外線ランプ28(#3)の処理能力を超える量の処理水Wが流れ込むようになる一方、流路23(#1)には、紫外線ランプ28(#1)の処理能力よりも少ない量の処理水Wしか流れ込まなくなり、消毒効率が低下する。
【0132】
しかしながら、本実施の形態に係る紫外線消毒装置は、各円筒体52(#1〜#3)の上部開口部を水槽22本体よりも高い位置に配置し、上部開口部から排出された消毒済水Rは、水槽22の最上部の外壁まで一旦落下した後に、放流溝24へ放流される。
【0133】
これによって、各流路23(#1〜#3)の上部には、処理後の消毒済水Rが蓄積しないので、各流路23(#1〜#3)の圧力は等しくなる。したがって、導入配管27から導入された処理水Wは、主流路50から各流路23(#1〜#3)に均等に導入されるようになり、複数の紫外線ランプ28(#1〜#3)を用いた効率良い消毒処理を行うことができる。
【0134】
上述したように、本実施の形態に係る紫外線消毒装置においては、上記のような作用により、ポンプのように強制的に処理水Wを各流路23(#1〜#3)に分配する動的機器を設けることなく、各流路23(#1〜#3)における処理水Wの流量の均等化を図ることが可能となる。
【0135】
その結果、装置構成を簡素化し、かつ複数の紫外線ランプ28(#1〜#3)を用いて効率良く消毒処理を行うことが可能となる。
【0136】
以上、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0137】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、紫外線ランプのスタンバイ電力の消費を防ぎ、もって、処理水の消毒処理量に対するコストの低減を図ることが可能な紫外線消毒装置を実現することができる。
【0138】
また、万が一、紫外線ランプが破損あるいは電源故障等によって点灯不可の状態になった場合であっても、消毒されていない処理水がそのまま放流されることを阻止することが可能な紫外線消毒装置を実現することができる。
【0139】
更に、紫外線ランプの交換やメンテナンス時であっても、他のタイプの消毒装置を起動させることなく、消毒されていない処理水がそのまま放流されることを阻止することが可能な紫外線消毒装置を実現することができる。
【0140】
更にまた、処理水を導入する流路を複数備え、各流路にそれぞれ紫外線ランプを備えたような紫外線消毒装置の場合であっても、各紫外線ランプによる消毒効果をほぼ一定に保つことが可能な紫外線消毒装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紫外線消毒装置を適用した下水処理システムの一例を示す機能ブロック図
【図2】第1の実施の形態に係る紫外線消毒装置の一例を示す断面構成図
【図3】紫外線ランプモジュールの一例を示す斜視図
【図4】第1の実施の形態に係る紫外線消毒装置において紫外線ランプの交換およびメンテナンス時における運転方法を説明するための図
【図5】第2の実施の形態に係る紫外線消毒装置の一例を示す断面構成図
【図6】第2の実施の形態に係る紫外線消毒装置の一例を示す断面構成図
【図7】第3の実施の形態に係る紫外線消毒装置の一例を示す断面構成図
【図8】第3の実施の形態に係る紫外線消毒装置の変形例を示す断面構成図(流路が1つの備えた場合)
【図9】第3の実施の形態に係る紫外線消毒装置の変形例を示す断面構成図(流路が1つの備えた場合)
【図10】第4の実施の形態に係る紫外線消毒装置の一例を示す断面構成図
【図11】図10に示す紫外線消毒装置のA−A線に沿った平断面図
【図12】第4の実施の形態に係る紫外線消毒装置の原理を説明するための図
【符号の説明】
G…下水、Y…余剰汚泥、M…水、W…処理水、R…消毒済水、S…液面、10…紫外線消毒装置、12…汚水調整池、14…最初沈殿池、16…エアレーションタンク、18…最終沈殿池、19…濃縮タンク、20…砂ろ過層、21…脱水機、22…水槽、23…流路、24…放流溝、26…隔壁、27…導入配管、28,29…紫外線ランプ、30…導入口、31…排出口、34…汚濁計、36,37…流量計、38…水位計、39…越硫センサ、40…シーケンサ、41,46…放電検知センサ、42…蓋、43…モジュール、44…バルブ、50…主流路、52…円筒体

Claims (17)

  1. 紫外線を対象水に照射することによって前記対象水を消毒する紫外線消毒装置において、
    分配された前記対象水を導入する導入口と、前記導入口から導入された対象水を排出する排出口とを備えたそれぞれ独立した複数の流路と、
    前記各流路にそれぞれ備えられ、点灯時に紫外線を発することにより流路内を流れる対象水に紫外線を照射する複数の紫外線ランプと、
    前記各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の流量を測定する複数の流量測定手段と、
    前記対象水を前記複数の導入口のうちの何れかに分配し、この分配した対象水が導入された流路における対象水に関し、前記流量測定手段によって測定された流量が予め定めた許容値を超えた場合には、前記許容値を超えた流量に相当する対象水を、前記複数の導入口のうちの別の導入口に分配する分配手段と、
    前記各流量測定手段によって測定された流量に基づいて、対応する流路に備えられた紫外線ランプの点灯の可否を判定する判定手段と
    を備えた紫外線消毒装置。
  2. 紫外線を対象水に照射することによって前記対象水を消毒する紫外線消毒装置において、
    分配された前記対象水を導入する導入口と、前記導入口から導入された対象水を排出する排出口とを備えたそれぞれ独立した複数の流路と、
    前記各流路を区分している障壁と、
    複数の前記導入口のうちの何れかに導入された対象水が、前記障壁を越流した場合にはそれを検知する越流センサと、
    前記各流路にそれぞれ備えられ、点灯時に紫外線を発することにより流路内を流れる対象水に紫外線を照射する複数の紫外線ランプと、
    前記各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の流量を測定する複数の流量測定手段と、
    前記各流量測定手段によって測定された流量、または前記越流センサによる検知結果に基づいて、対応する流路に備えられた紫外線ランプの点灯の可否を判定する判定手段と
    を備えた紫外線消毒装置。
  3. 紫外線を対象水に照射することによって前記対象水を消毒する紫外線消毒装置において、
    分配された前記対象水を導入する導入口と、前記導入口から導入された対象水を排出する排出口とを備えたそれぞれ独立した複数の流路と、
    前記各流路にそれぞれ備えられ、点灯時に紫外線を発することにより流路内を流れる対象水に紫外線を照射する複数の紫外線ランプと、
    前記各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の流量を測定する複数の流量測定手段と、
    前記各流量測定手段によって測定された流量に基づいて、対応する流路に備えられた紫外線ランプから発せられる紫外線の照射量を調節する調節手段と、
    前記対象水を前記複数の導入口のうちの何れかに分配し、この分配した対象水が導入された流路における対象水に関し、前記調節手段によって調節された照射量が予め定めた最大照射量を超えた場合には、前記対象水を、前記複数の導入口のうちの別の導入口にも分配するようにした分配手段と
    を備えた紫外線消毒装置。
  4. 紫外線を対象水に照射することによって前記対象水を消毒する紫外線消毒装置において、
    分配された前記対象水を導入する導入口と、前記導入口から導入された対象水を排出する排出口とを備えたそれぞれ独立した複数の流路と、
    前記各流路にそれぞれ備えられ、点灯時に紫外線を発することにより流路内を流れる対象水に紫外線を照射する複数の紫外線ランプと、
    前記各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の流量を測定する複数の流量測定手段と、
    前記各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の水質を測定する複数の水質測定手段と、
    前記各流量測定手段によって測定された流量と、前記各水質測定手段によって測定された水質とに基づいて、対応する流路に備えられた紫外線ランプから発せられる紫外線の照射量を調節する調節手段と、
    前記対象水を前記複数の導入口のうちの何れかに分配し、この分配した対象水が導入された流路における対象水に関し、前記調節手段によって調節された照射量が予め定めた最大照射量を超えた場合には、前記対象水を、前記複数の導入口のうちの別の導入口にも分配するようにした分配手段と
    を備えた紫外線消毒装置。
  5. 請求項4に記載の紫外線消毒装置において、
    前記各流路を区分している障壁と、
    複数の前記導入口のうちの何れかに導入された対象水が、前記障壁を越流した場合にはそれを検知する越流センサとを更に備え、
    前記調節手段は、前記越流センサによる検知結果と、前記各流量測定手段によって測定された流量と、前記各水質測定手段によって測定された水質とに基づいて、対応する流路に備えられた紫外線ランプから発せられる紫外線の照射量を調節するようにした紫外線消毒装置。
  6. 紫外線を対象水に照射することによって前記対象水を消毒する紫外線消毒装置において、
    分配された前記対象水を導入する導入口と、前記導入口から導入された対象水を排出する排出口とを備えたそれぞれ独立した複数の流路と、
    前記各流路にそれぞれ備えられ、点灯時に紫外線を発することにより流路内を流れる対象水に紫外線を照射する複数の紫外線ランプと、
    前記各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の流量を測定する複数の流量測定手段と、
    対応する流路に備えられたバルブを開くことによって前記対象水を前記複数の導入口のうちの何れかに分配し、この分配した対象水が導入された流路における対象水に関し、前記流量測定手段によって測定された流量が予め定めた許容値を超えた場合には、前記許容値を超えた流量に相当する対象水を、対応する流路に備えられたバルブを開くことによって前記複数の導入口のうちの別の導入口に分配する分配手段と、
    前記分配手段によって対象水が分配された流路に備えられた紫外線ランプを点灯させる点灯手段と
    を備えた紫外線消毒装置。
  7. 紫外線を対象水に照射することによって前記対象水を消毒する紫外線消毒装置において、
    分配された前記対象水を導入する導入口と、前記導入口から導入された対象水を排出する排出口と、前記導入口に導かれる対象水の水量を調節するバルブとを備えたそれぞれ独立した複数の流路と、
    前記各流路にそれぞれ備えられ、点灯時に紫外線を発することにより流路内を流れる対象水に紫外線を照射する複数の紫外線ランプと、
    前記各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の流量を測定する複数の流量測定手段と、
    前記各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の水質を測定する複数の水質測定手段と、
    対応する流路に備えられた前記バルブを開くことによって前記対象水を前記複数の導入口のうちの何れかに分配し、この分配した対象水が導入された流路における対象水に関し、前記流量測定手段および前記水質測定手段によって測定された流量および水質が予め定めた許容値を超えた場合には、前記許容値を超えた分に相当する対象水を、対応する流路に備えられたバルブを開くことによって前記複数の導入口のうちの別の導入口に分配する分配手段と、
    前記分配手段によって対象水が分配された流路に備えられた紫外線ランプを点灯させる点灯手段と
    を備えた紫外線消毒装置。
  8. 紫外線を対象水に照射することによって前記対象水を消毒する紫外線消毒装置において、
    分配された前記対象水を導入する導入口と、前記導入口から導入された対象水を排出する排出口と、前記導入口に導かれる対象水の水量を調節するバルブとを備えたそれぞれ独立した複数の流路と、
    前記各流路にそれぞれ備えられ、点灯時に紫外線を発することにより流路内を流れる対象水に紫外線を照射する複数の紫外線ランプと、
    前記各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の流量を測定する複数の流量測定手段と、
    前記各流路にそれぞれ備えられ、流路内を流れる対象水の水質を測定する複数の水質測定手段と、
    対応する流路に備えられた前記バルブを開くことによって前記対象水を前記複数の導入口のうちの何れかに分配し、この分配した対象水が導入された流路における対象水に関し、前記流量測定手段および前記水質測定手段によって測定された流量および水質が予め定めた許容値を超えた場合には、前記許容値を超えた分に相当する対象水を、対応する流路に備えられたバルブを開くことによって前記複数の導入口のうちの別の導入口に分配する分配手段と、
    前記分配手段によって対象水が分配された流路に備えられた紫外線ランプを点灯させる点灯手段と、
    前記点灯手段によって点灯された紫外線ランプについて、対応する流路に備えられた前記流量測定手段および前記水質測定手段によって測定された流量および水質に基づいて、発する紫外線の照射量を調節する調節手段と
    を備えた紫外線消毒装置。
  9. 前記紫外線ランプに代えて、複数の紫外線ランプからなる紫外線ランプモジュールとした請求項1乃至8のうち何れか1項に記載の紫外線消毒装置。
  10. 前記各流路には少なくとも2つ以上の紫外線ランプモジュールを直列配置して備え、そのうちの1つを常用系、それ以外を非常用系とした請求項9に記載の紫外線消毒装置。
  11. 請求項1および請求項3乃至8のうち何れか1項に記載の紫外線消毒装置において、
    前記紫外線ランプに代えて、複数の紫外線ランプからなる紫外線ランプモジュールを備えるとともに、
    前記分配手段は、前記対象水を分配した流路に備えられた紫外線ランプモジュールが点灯不能な場合には、この流路に代えて、点灯可能な紫外線ランプモジュールが備えられた流路へと前記対象水を分配するようにした紫外線消毒装置。
  12. 前記各流路には少なくとも2本以上の紫外線ランプを備え、そのうち1本を常用系、それ以外を非常用系とした請求項1乃至8のうち何れか1項に記載の紫外線消毒装置。
  13. 同一の流路に備えられた2本以上の紫外線ランプを並列配置した請求項12に記載の紫外線消毒装置。
  14. 同一の流路に備えられた2本以上の紫外線ランプを直列配置した請求項12に記載の紫外線消毒装置。
  15. 請求項1および請求項3乃至8のうち何れか1項に記載の紫外線消毒装置において、
    前記分配手段は、前記対象水を分配した流路に備えられた紫外線ランプが点灯不能な場合には、この流路に代えて、点灯可能な紫外線ランプが備えられた流路へと前記対象水を分配するようにした紫外線消毒装置。
  16. 紫外線を対象水に照射することによって前記対象水を消毒する紫外線消毒装置において、
    前記対象水を導入する導入口と、
    点灯時に紫外線を発する紫外線ランプと、
    前記紫外線ランプがそれぞれ備えられ、前記導入口を介して下部側から導かれた対象水を、前記紫外線ランプから発せられる紫外線によって照射することによって消毒した後に上部側から排出する複数の流路と、
    前記各流路に導かれた対象水の流量をそれぞれ等しくなるようにする整流手段と
    を備えた紫外線消毒装置。
  17. 紫外線を対象水に照射することによって前記対象水を消毒する紫外線消毒装置において、
    前記対象水を導入する導入口と、
    点灯時に紫外線を発する紫外線ランプと、
    前記紫外線ランプがそれぞれ備えられ、前記導入口を介して下部開口部から導かれた対象水を、前記紫外線ランプから発せられる紫外線によって照射することによって消毒した後に上部開口部から排出する円筒状の複数の流路とを備え、
    前記各上部開口部から排出された対象水を、前記上部開口部から落下させてから装置外部へと排出するようにした紫外線消毒装置。
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