JP2004267654A - 穿刺具 - Google Patents

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Abstract

【課題】穿刺針の直進性に優れる穿刺具を提供すること。
【解決手段】チップ(本発明の穿刺具)1は、穿刺手段を備える装置に装着して使用され、内腔部33を有するケーシング3と、内腔部33内に移動可能に設けられ、先端に鋭利な針先511を備える針体51と、この針体51に固定されたハブ52とを有する穿刺針5とを有している。このチップ1では、穿刺針5がケーシング3に対して移動する際に、その長手方向の2箇所(嵌合部531、突部541)でケーシング3に支持されるよう構成されている。これにより、穿刺針5の直進性が高くなる。また、未使用のチップ1では、内腔部33を塞ぐように蓋体8が装着され、第1内腔部331(針先51が位置する内腔部33)の封止性が確保される。
【選択図】図4

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば血糖値の測定に用いられる成分測定装置に装着して使用される穿刺具に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、糖尿病患者の増加に伴い、日常の血糖値の変動を患者自身がモニターする自己血糖測定が推奨されてきている。
【0003】
この血糖値の測定には、血液中のブドウ糖量を自動的に測定する血糖測定装置が用いられる。この測定に先立ち、患者は、自分の血液を採取する必要がある。
【0004】
血液を採取する方法としては、穿刺針により指先の皮膚を穿刺した後、その穿刺部周辺を指等で圧迫して血液を絞り出すことが行われる。
【0005】
この穿刺針による指先の穿刺には、穿刺針を備える穿刺具が用いられる。具体的には、穿刺具を穿刺装置に装着し、穿刺装置を作動させることにより穿刺針を突出させ、指先を穿刺する。
【0006】
このような穿刺具は、一般に、穿刺針をケーシング内に移動可能に収納した構成とされている。
【0007】
ところが、従来の穿刺具は、穿刺針がケーシングに対して移動する際に、穿刺針がケーシングに一箇所のみで支持される構成である(例えば、特許文献1参照。)。このため、何らかの外力が穿刺具に作用すると、穿刺針の直進性が低下し、すなわち、穿刺針の先端がブレてしまい、その結果、患者の苦痛が増大するという問題がある。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−85384号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、穿刺針の直進性に優れる穿刺具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(21)の本発明により達成される。
【0011】
(1) 穿刺手段を備える装置に装着して使用される穿刺具であって、
内腔部を有するケーシングと、
前記内腔部内に移動可能に設けられ、先端に鋭利な針先を備える針体と、該針体に固定されたハブとを有する穿刺針とを有し、
前記穿刺針は、前記ケーシングに対して移動する際に、その長手方向の少なくとも2箇所の支持部で前記ケーシングに支持されるよう構成されていることを特徴とする穿刺具。
【0012】
(2) 前記ケーシングと前記ハブとが嵌合する嵌合部を有する上記(1)に記載の穿刺具。
【0013】
(3) 前記穿刺針は、前記ケーシングに対して移動する際に、前記ハブ側の前記嵌合部において前記ケーシングに支持される上記(2)に記載の穿刺具。
【0014】
(4) 前記穿刺具の未使用時および前記穿刺具を前記装置から取り外した際に、前記ケーシングと前記ハブとが嵌合する上記(2)または(3)に記載の穿刺具。
【0015】
(5) 前記穿刺具を前記装置に装着した際に、前記ケーシングと前記ハブとの嵌合が解除される上記(2)ないし(4)のいずれかに記載の穿刺具。
【0016】
(6) 前記ケーシング側の前記嵌合部には、その先端部および/または基端部にテーパ部が形成されている上記(2)ないし(5)のいずれかに記載の穿刺具。
【0017】
(7) 未使用の前記穿刺具には、その先端部に前記内腔部を塞ぐように蓋体が装着される上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の穿刺具。
【0018】
(8) 前記蓋体は、前記ケーシングに嵌合により装着される上記(7)に記載の穿刺具。
【0019】
(9) 前記蓋体には、少なくとも前記針先が収納可能な穴部が形成されている上記(7)または(8)に記載の穿刺具。
【0020】
(10) 前記蓋体は、前記蓋体を把持した際に、滑るのを防止する滑り止め手段を有する上記(7)ないし(9)のいずれかに記載の穿刺具。
【0021】
(11) 未使用の前記穿刺具において、前記針先が位置する前記内腔部の封止性が確保されている上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の穿刺具。
【0022】
(12) 前記針先の前記ケーシングからの突出長さを規制する突出長さ規制手段を有する上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の穿刺具。
【0023】
(13) 前記突出長さ規制手段は、前記ケーシングに形成された段差部と、前記ハブに突出して形成され、前記段差部に当接する突部とにより構成されている上記(12)に記載の穿刺具。
【0024】
(14) 前記穿刺針は、前記ケーシングに対して移動する際に、前記突部において前記ケーシングに支持される上記(13)に記載の穿刺具。
【0025】
(15) 前記穿刺具を前記装置に装着する際に、前記穿刺具の向きを間違えるのを防止する誤装着防止手段を有する上記(1)ないし(14)のいずれかに記載の穿刺具。
【0026】
(16) 前記装置は、装着された前記穿刺具を押圧することにより位置決めする押圧機構を備え、
前記ケーシングには、前記穿刺具を前記装置に装着した状態で、前記押圧機構の先端部が挿入される凹部が形成されている上記(1)ないし(15)のいずれかに記載の穿刺具。
【0027】
(17) 前記ケーシングには、その長手方向に沿って、前記押圧機構の先端部を前記凹部に案内する案内溝が形成されている上記(16)に記載の穿刺具。
【0028】
(18) 前記凹部と前記案内溝とが連続していない上記(17)に記載の穿刺具。
【0029】
(19) 前記装置は、装着された前記穿刺具を排出するイジェクト機構を備え、
前記ケーシングには、前記穿刺具を前記装置に装着した状態で、前記装置に当接するとともに、前記穿刺具を前記装置から取り外す際に、前記イジェクト機構が当接するフランジが形成されている上記(1)ないし(18)のいずれかに記載の穿刺具。
【0030】
(20) 前記装置は、体液中の所定成分の量および/または性質を測定する測定手段を備え、
前記ケーシングは、前記所定成分を検出する検出部を備える検出ユニットを装着する検出ユニット装着部を有する上記(1)ないし(19)のいずれかに記載の穿刺具。
【0031】
(21) 前記検出ユニット装着部に、前記検出ユニットが設けられている上記(20)に記載の穿刺具。
【0032】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の穿刺具を説明する前に、本発明の穿刺具を装填(装着)して使用する装置について説明する。なお、以下では、この装置として、穿刺手段を備えるとともに、表皮(皮膚)を介して採取された体液中の所定成分を測定(検出)することができる成分測定装置を代表に説明する。
【0033】
また、表皮の前記体液の採取に関与する部位(体液採取部位)は、好ましくは指であるが、この他、例えば、手(手の平、手の甲、手の側部)、腕、大腿、耳たぶ等であってもよい。
【0034】
以下では、体液として血液を、所定成分としてブドウ糖を、体液採取部位として指先(指)を、それぞれ代表に説明する。
【0035】
図6は、チップ(本発明の穿刺具)を装填して使用する成分測定装置を示す正面図、図7は、図6に示す成分測定装置の側面図、図8は、図6中のX−X線断面図、図9および図10は、それぞれ、図7中のY−Y線断面図である。なお、以下では、図6〜図10中、左側を「先端」、右側を「基端」として、図8〜図10中、上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」として説明する。
【0036】
各図に示す成分測定装置(血液成分測定装置)100は、チップ(本発明の穿刺具)1を装着して使用するものであり、本体200と、穿刺手段500を収納、保持する保持部材300と、押圧機構700と、イジェクト機構800と、測定手段900と、回路基板1000上に設けられた制御手段1100と、表示部1200と、マイクロスイッチ1300と、電池(電源部)1400とを備えている。以下、各構成要素について説明する。
【0037】
本体200は、箱状をなしており、その内部には、保持部材300、押圧機構700、イジェクト機構800、測定手段900、制御手段1100を備える回路基板1000、表示部1200、マイクロスイッチ1300および電池(電源部)1400が収納されている。
【0038】
本体200の先端面210には、本体200の内外を貫通する開口230が形成されている。この開口230は、チップ1の横断面形状に対応して形成されている。チップ1は、開口230を介して保持部材300の先端部に形成されたチップ装填部310に装填(装着)される。これにより、チップ1が成分測定装置100に装填された状態(以下、「チップ装填状態」と言う。)となる。
【0039】
チップ装填部310の右側内側面(図9および図10中、上側の側面)には、その長手方向に沿って、溝311が形成されている。この溝311には、チップ1を成分測定装置100に装着する際に、後述するケーシング3の基端部に形成されたリブ9が挿入され、溝311は、リブ9を案内する。
【0040】
また、本体200の両側は、緩やかな湾曲形状をなしており、これにより、成分測定装置100を容易かつ確実に把持することができるようになっている。
【0041】
本体200の上面220には、孔部250が形成されており、この孔部250内には、操作ボタン260が設けられている。
【0042】
成分測定装置100は、この操作ボタン260を押圧操作することにより、後述する穿刺手段500が作動するよう構成されている。なお、操作ボタン260を押圧操作することにより、成分測定装置100の電源がオンされる構成としてもよい。
【0043】
また、本体200の上面220の基端側には、本体200の内外を貫通する表示窓(開口)240が形成されており、この表示窓240は、透明な材料で構成される板状部材で塞がれている。
【0044】
表示窓240の下部(下方)には、表示部1200が設置されている。したがって、表示窓240を介して、表示部1200で表示される各種情報を確認することができる。
【0045】
表示部1200は、例えば、液晶表示素子(LCD)等で構成されている。この表示部1200には、例えば、電源のオン/オフ、電源電圧(電池残量)、測定値、測定日時、エラー表示、操作ガイダンス等を表示することができる。
【0046】
また、表示部1200の下部(下方)には、制御手段1100を備える回路基板1000と電池1400とが設けられている。
【0047】
制御手段1100は、例えば、マイクロコンピュータで構成され、血液が採取されたか否かの判別等や、成分測定装置100の諸動作を制御する。また、この制御手段1100は、後述する測定手段900からの信号に基づいて血液中のブドウ糖量(血糖値)を算出する演算部を内蔵している。
【0048】
電池1400は、測定手段900、制御手段1100、表示部1200およびマイクロスイッチ1300と、それぞれ、電気的に接続され、これらの作動に必要な電力を供給する。
【0049】
保持部材300の上部(上方)には、測定手段900がチップ装填部310に面して設けられている。測定手段900は、チップ1が備える試験紙(検出部)73に血液が供給(採取)されるのを光学的に検出するとともに、試験紙73に展開された血液中のブドウ糖量を光学的に測定するものである。この測定手段900は、光学ブロックで構成され、その設置位置は、チップ装填状態における試験紙73に対面した位置(試験紙73の側位近傍)とされる。
【0050】
このように、測定手段900は、血液の採取を検出する機能と、試験紙73に展開された血液中のブドウ糖の量を測定する機能とを兼ね備えているので、これらの手段をそれぞれ別個に設ける場合に比べ、部品点数を削減することができ、構成を簡素化することができ、また、装置の組立工数を減少させることができる。
【0051】
測定手段900は、ブロック体910と、ブロック体910に固定された発光素子(発光ダイオード)920および受光素子(フォトダイオード)930とを有している。
【0052】
発光素子920は、制御手段1100と電気的に接続され、受光素子930は、図示しない増幅器およびA/D変換器を介して制御手段1100と電気的に接続されている。
【0053】
発光素子920は、制御手段1100からの信号により作動し、光を発する。この光は、所定の時間間隔で間欠的に発光するパルス光であるのが好ましい。
【0054】
チップ装填状態で、発光素子920を点灯させると、発光素子920から発せられた光は試験紙73に照射され、その反射光は、受光素子930に受光され、光電変換される。受光素子930からは、その受光光量に応じたアナログ信号が出力され、その信号は、増幅器で所望に増幅された後、A/D変換器にてデジタル信号に変換され、制御手段1100に入力される。
【0055】
制御手段1100では、入力された信号に基づいて、血液が採取されたか否か、すなわち、血液がチップ1の試験紙73に展開されたか否かを判別する。
【0056】
また、制御手段1100では、入力された信号に基づき、所定の演算処理を行い、必要に応じ補正計算等を行って、血液中のブドウ糖の量(血糖値)を求める。求められた血糖値は、表示部1200に表示される。
【0057】
保持部材300の下部(下方)には、押圧機構700とマイクロスイッチ1300とが、それぞれ、チップ装填部310に面して設けられている。
【0058】
押圧機構700は、チップ装填状態において、チップ1を押圧することにより保持部材300に対して位置決めするものである。この押圧機構700は、チップ装填部310を介して後述する測定手段900に対面する位置に設けられている。
【0059】
押圧機構700は、保持部材300のチップ装填部310に連通する孔部340内に設置されており、プランジャ720と、プランジャ720を上方に向けて付勢するバネ(付勢部材)730とで構成されている。
【0060】
プランジャ720の途中の外周部には、バネ座となるフランジ740が突出して形成されている。プランジャ720の先端部(上端部)は、チップ装填状態で、後述するチップ1の凹部36内に挿入されるよう構成され、これにより、チップ1は、測定手段900側へ向けて良好に押圧される。
【0061】
また、孔部340を封止するように、蓋部材360が保持部材300にネジ360a、360bにより固定されている。
【0062】
バネ730は、圧縮状態とされ、その両端がそれぞれ蓋部材360の内面とフランジ740とに当接することにより、プランジャ720を上方向に付勢する。
【0063】
なお、プランジャ720はバネ730により前記のように付勢されているが、フランジ740が孔部340に形成された段差部370に係合するので、それ以上チップ装填部310内に侵入することが阻止される。
【0064】
このような押圧機構700により、チップ装填状態では、チップ1の保持部材300(成分測定手段100)に対する位置決めがなされる。
【0065】
マイクロスイッチ1300は、チップ装填部310にチップ1が装填されているか否かを検知するものである。
【0066】
マイクロスイッチ1300は、保持部材300のチップ装填部310に連通する孔部380内に設置され、孔部380は、蓋部材390がネジ390a、390bにより保持部材300に固定され、封止されている。
【0067】
また、保持部材300の先端側(本体200内の開口230近傍)内部には、イジェクト機構800が設けられている。このイジェクト機構800は、成分測定装置100からチップ1を排出する機能を有するものであり、先端方向へ移動可能なイジェクトピン810と、このイジェクトピン810を先端方向へ移動させるレバー(図示せず)で構成されている。
【0068】
イジェクトピン810は、チップ装填状態では、保持部材300の内部にあり、その先端部は後述するチップ1のフランジ39に接触している(図9参照)。この状態から、レバーをスライド操作することにより、イジェクトピン810が保持部材300の内部を先端方向へ移動して、フランジ39を先端方向へ押圧する。これにより、チップ1が成分測定装置100に対して先端方向に移動し、チップ装填部310(成分測定装置100)から取り外される。
【0069】
また、別の構成例としては、例えば、保持部材300より先端側(本体200内の開口230近傍)に回転軸を有する偏心カムを配置し、この偏心カムを回転させてチップ1のフランジ39を先端方向に押圧するもの等とすることができる。
【0070】
また、保持部材300の内部には、穿刺手段500が収納、保持されている。換言すれば、穿刺手段500は、保持部材300を介して成分測定装置100の本体200に取り付けられている。したがって、この保持部材300は、穿刺手段500を本体200に取り付けるための取付部材(構造部材)と呼ぶこともできる。
【0071】
この穿刺手段500は、プランジャ510と、プランジャ510を先端方向へ付勢するバネ(付勢部材)520とを有している。
【0072】
プランジャ510は、全体として棒状をなし、プランジャ本体514と、一対の腕部512とを有している。各腕部512は、それぞれ、プランジャ本体514の先端部に、プランジャ本体514と一体的に形成されている。
【0073】
プランジャ本体514は、支持部580に挿通されており、その長手方向に所定の範囲で移動可能とされている。
【0074】
各腕部512の先端部内面には、それぞれ、凹部513が形成されている。この凹部513内には、後述する穿刺針5の連結部524が着脱自在に嵌合する。これにより、チップ装填状態で、穿刺針5が穿刺手段500に連結(接続)される。すなわち、腕部512の先端部は、穿刺針5を連結、保持するホルダ部530を構成する。
【0075】
また、プランジャ510の長手方向の途中(プランジャ本体514と腕部512との境界部付近)には、バネ座となるフランジ540が突出して形成されている。
【0076】
チップ装填状態では、バネ520は、圧縮状態とされ、その両端がそれぞれフランジ540と保持部材300の一部(図示せず)とに当接することにより、プランジャ510を先端方向に付勢する。
【0077】
この状態は、弾性変形可能な弾性片550がフランジ540に係止することにより維持されている(図9参照)。弾性片550は、一端部551が保持部材300に固定(固着)され、他端部がフランジ540に係止する係止部552とされており、一端部551を支点(固定端)として、係止部552がプランジャ510に接近および離間(図9中、二点鎖線で示す)ように変位する。
【0078】
また、この状態では、弾性片550と保持部材300との間に空間560が形成される。この空間560内に、図8に示す係止解除部材571が挿入されると、係止部552がプランジャ510から離間するように、弾性片550が弾性変形する。これにより、弾性片550によるフランジ540の係止状態が解除され、プランジャ510がバネ520に押圧され、先端方向へ移動する(図10参照)。
【0079】
係止解除部材571は、図8に示すように、一端部572を固定端とし、他端部を可動端として、保持部材300に対して片持ち支持された板部材570に一体的に形成されている。この板部材570の他端部側には、前記操作ボタン260に対応する位置に押圧部573が形成されている。
【0080】
また、押圧部573と保持部材300との間には、バネ574が設けられている。
【0081】
操作ボタン260を押圧操作すると、板部材570の押圧部573が下方向に押圧され、これに伴って係止解除部材571が下方に移動して、前記空間560内に挿入される。また、このとき、バネ574は、圧縮状態となり、板部材570の押圧部573を介して操作ボタン260を上方向に付勢する。このため、操作ボタン260の押圧を解除すると、操作ボタン260は、バネ574により、押圧部573を介して上方向に押圧されて移動し、ほぼ元の位置に戻る。
【0082】
このような成分測定装置100にチップ(本発明の穿刺具)1を装着して使用する。
【0083】
以下、チップ(本発明の穿刺具)1について詳細に説明する。
図1は、チップ(本発明の穿刺具)の実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示すチップの分解斜視図、図3は、図1に示すチップを下方より見た斜視図、図4は、図1中A−A線断面図、図5は、図1中B−B線断面図である。なお、以下では、図1〜図5中、左側を「先端」、右側を「基端」として、図1、図2および図5中、上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」として、図3中、上側を「下」または「下方」、下側を「上」または「上方」として説明する。また、図1では、試験紙を省略して示した。
【0084】
各図に示すチップ1は、ケーシング3と、穿刺針5と、検出ユニット7とを有している。以下、各構成要素について、順次説明する。
【0085】
穿刺針5は、針体51と、この針体51に固着(固定)されたハブ52とで構成されている。
【0086】
針体51は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金等の金属材料よりなる中空部材または中実部材で構成され、その先端には、鋭利な針先(刃先)511が形成されている。この針先511により、指先の表面(皮膚)を穿刺して、穿刺部位から血液(体液)を出させる(出血させる)。
【0087】
針体51には、針先511が突出するようにしてハブ52が、例えば、融着、接着剤による接着、嵌合、カシメ等により固定(固着)されている。
【0088】
ハブ52は、先端側のほぼ円柱状をなす円柱状部53と、基端側のほぼ直方体状をなす直方体状部54とで構成されている。そして、円柱状部53の外径(直径)と直方体状部54の高さとは、ほぼ等しくなるよう設定されている。
【0089】
円柱状部53の先端部には、円柱状部53の外径に対して拡径した嵌合部531が形成されている。この嵌合部531は、後述するケーシング3の嵌合部35に嵌合する。
【0090】
直方体状部54の先端部には、一対の突部541が側方に突出して形成されている。各突部541は、それぞれ、後述するケーシング3の段差部34に当接する。
【0091】
また、直方体状部54の基端部には、前述したプランジャ510のホルダ部530の形状に対応した形状の連結部542が形成されている。チップ装填状態で、この連結部542がホルダ部530に嵌合(嵌入)することにより、穿刺針5がプランジャ510(穿刺手段500)に連結される。
【0092】
このような穿刺針5は、ケーシング3が有する内腔部33内に移動可能に設けられている。ケーシング3は、ほぼ直方体形状の部材で構成され、その先端および基端には、それぞれ内腔部33が開放する先端開口31および基端開口32が形成されている。穿刺針5が備える針体51は、先端開口31を通過して、ケーシング3(チップ1)の先端から突出する(図10参照)。
【0093】
内腔部33は、図4に示すように、先端側の第1内腔部331と、基端側の第2内腔部332とで構成されている。
【0094】
第1内腔部331は、ほぼ円柱状をなし、その横断面積がハブ52の嵌合部531の横断面積(最大)とほぼ等しいか、または、若干大きくなるよう設定されている。また、第2内腔部332は、ほぼ直方体状をなし、その横断面積が直方体状部54(突部541の部分)の横断面積(最大)とほぼ等しいか、または、若干大きくなるよう設定されている。
【0095】
そして、穿刺針5がケーシング3に対して移動する際に、ハブ52の嵌合部531が第1内腔部331の内面に沿って移動し、ハブ52の突部541の部分が第2内腔部332の内面に沿って移動する。このとき、嵌合部531、突部541は、支持部となる。
【0096】
このような構成により、穿刺針5は、ケーシング3に対して移動する際に、ハブ52の嵌合部531と突部541との2箇所、すなわち、穿刺針5の長手方向の2箇所でケーシング3に支持される。このため、穿刺針5は、ケーシング3に対して円滑に移動することができるとともに、ケーシング3に対するブレが防止され、高い直進性をもって先端方向に移動する。これにより、針体51の針先511のブレに伴う患者の苦痛の増大を好適に防止することができる。
【0097】
また、第1内腔部331の形状と第2内腔部332の形状とが異なることにより、ケーシング3には、これらの境界部に段差部34が形成されている。このため、穿刺針5が先端方向に移動すると、ハブ52の突部541が段差部34に当接する。これにより、穿刺針5の移動が停止し、穿刺針5の針先511のケーシング3からの突出長さが規制される。すなわち、本実施形態では、ケーシング3に形成された段差部34と、この段差部34に当接する穿刺針5のハブ52に形成された突部541とにより、突出長さ規制手段が構成されている。このような突出長さ規制手段を設けることにより、指(体液採取部位)を必要以上に深く穿刺することを防止することができる。
【0098】
さらに、支持部となる嵌合部531および突部541は、いずれもケーシング3と部分的に接触するのみであるので、穿刺針5がケーシング3に対して移動する際の摩擦抵抗が小さく、その移動がスムーズになされる。このため、穿刺針5のケーシング3に対する動きを制御することが容易となる。
【0099】
また、第1内腔部331の基端部には、第1内腔部331の内径に対して縮径した嵌合部35が形成されている。この嵌合部35には、穿刺針5の嵌合部531が嵌合する。これにより、穿刺針5がケーシング3に対して固定される。
【0100】
この嵌合部35と嵌合部531との嵌合力(固定力)は、穿刺針5の連結部542を穿刺手段500(プランジャ510)のホルダ部530に連結させるのに要する力より大きく設定される。これにより、穿刺針5を穿刺手段500に支障なく連結させることができる。
【0101】
また、嵌合部35と嵌合部531とを嵌合させるのに要する力は、穿刺針5の連結部542と穿刺手段500のホルダ部530との連結を解除するのに要する力より若干大きく設定される。これにより、次のような作用・効果が得られる。
【0102】
すなわち、使用後のチップ1では、穿刺針5の嵌合部531は、ケーシング3の嵌合部35よりも先端側に位置している。この状態から、チップ1を成分測定装置100から取り外すべく、ケーシング3を先端方向に移動させると、穿刺手段500に連結された穿刺針5は相対的に基端側に移動して、嵌合部35と嵌合部531とが嵌合する。また、これとほぼ同時、または、これに前後して、穿刺針5の連結部542と穿刺手段500のホルダ部530との連結が解除され、チップ1が成分測定装置100から取り外される。このように、成分測定装置100から取り外されたチップ1では、嵌合部35と嵌合部531とのほぼ全部または一部が嵌合し、穿刺針5がケーシング3に対して固定される。このため、チップ1の先端を鉛直下方に向けた場合でも、穿刺針5の針先511がケーシング3の先端より突出するのが防止され、また、チップ1の基端を鉛直下方に向けた場合でも、ケーシング3から穿刺針5が脱落するのが防止される。これにより、誤って皮膚等を傷つけてしまうことや、血液が飛散して周囲を汚染すること等を防止することができ、安全性が高い。
【0103】
ケーシング3の嵌合部35の先端部および基端部には、それぞれ、テーパ部351、352が形成されている。
【0104】
チップ1の組立工程では、ケーシング3の基端開口32から穿刺針5を挿入し、ハブ52の嵌合部531をケーシング3の嵌合部35に嵌合させる操作が行われるが、嵌合部35の基端部にテーパ部352が形成されていることにより、これらの嵌合操作を容易に行うことができる。
【0105】
一方、嵌合部35の先端部にテーパ部351が形成されていることにより、前述したように、チップ1を成分測定装置100から取り外す際に、ハブ52の嵌合部531とケーシング3の嵌合部35とをより容易かつ確実に嵌合させることができる。
【0106】
また、ケーシング3の下面には、凹部36およびガイド溝(案内溝)37がそれぞれ凹没形成されている。
【0107】
この凹部36は、チップ装填状態で、プランジャ720(押圧機構700)の先端部が挿入される部分であり、プランジャ720の先端部形状に対応した形状に形成されている。
【0108】
ガイド溝37は、ケーシング3の長手方向に沿って、ケーシング3の基端から凹部36近傍まで形成されている。このガイド溝37は、プランジャ720(押圧機構700)の先端部を凹部36に案内する機能を有するものである。ガイド溝37を設けることにより、プランジャ720の先端部を凹部36により円滑かつ確実に案内することができる。
【0109】
ガイド溝37の横断面形状は、プランジャ720の先端部の縦断面形状に対応した形状に形成されている。
【0110】
また、このガイド溝37は、凹部36に連続して形成されていてもよいが、本実施形態では、これらが連続しない構成とされ、ガイド溝37と凹部36との間には、土手部38が形成されている。
【0111】
このような構成により、チップ1を成分測定装置100に装着する際に、プランジャ720の先端部は、ガイド溝37に案内されながら、凹部36に向かって移動し、土手部38を越えて凹部36内に到達するようになる。このとき、クリック感が得られるので、チップ1がチップ装填部310に確実に装填されたことを知ることができ、便利である。
【0112】
また、ケーシング3の先端部には、その両側面に、一対のフランジ39が突出して形成されている。各フランジ39は、それぞれ、チップ装填状態で、成分測定装置100の本体200の先端に当接する。また、チップ1を成分測定装置100から取り外す際に、各イジェクトピン810が先端方向へ移動し、その先端がフランジ39に当接し、先端方向に押圧する。これにより、チップ1が成分測定装置100に対して先端方向に移動し、チップ装填部310(成分測定装置100)から取り外される。
【0113】
また、ケーシング3の上面には、対向する一対の壁部40と、壁部41と、突起42とが形成されている。壁部40は、ケーシング3の先端側の両側部に沿って立設され、壁部41は、ケーシング3の長手方向の途中に、長手方向とほぼ直交するように立設されている。これらの壁部40、41で囲まれる部分に、後述する検出ユニット7が装着される。すなわち、かかる部分が検出ユニット7を装着する検出ユニット装着部を構成する。
【0114】
壁部40の内側には、壁部40に接触して一対の突起42が立設されている。各突起42は、それぞれ、検出ユニット7のカバー72に形成された凹部723に挿入される。これにより、検出ユニット7がチップ1に対して、位置決め、固定される。なお、この状態では、検出ユニット7の先端位置とケーシング3の先端位置とが、ほぼ一致している。
【0115】
検出ユニット7は、血液(体液)中のブドウ糖(所定成分)を検出するものである。この検出ユニット7は、ベース71と、このベース71に接合されるカバー72と、カバー72に設けられた試験紙(検出部)73とを有している。
【0116】
ベース71は、平板状をなす部材で構成されている。このベース71には、上面に開放する溝711が形成されている。この溝711は、ほぼ一直線状に、かつ、ベース71の長手方向に沿って形成されている。また、溝711は、ベース71の先端で開放している。
【0117】
カバー72は、ほぼ直方体状をなす部材で構成されている。カバー72の下面には、その長手方向に沿って凹部724が形成されている。この凹部724内に、ベース71が固着(固定)されている。
【0118】
このカバー72の上面には、その基端部に試験紙73が設置される試験紙設置部721が形成されている。試験紙設置部721は、平面視での形状がほぼ円形(試験紙73に対応した平面形状)をなす凹部で構成され、その底面の中央部には、凹部724に連通する貫通孔722が形成されている。
【0119】
カバー72の凹部724内にベース71が固着された状態で、これらの間に形成される空間と、カバー72に形成された貫通孔722とにより、血液(体液)を移送する血液移送路(体液移送路)74が構成される。
【0120】
この血液移送路74は、検出ユニット7の先端に開放する血液流入口741と、検出ユニット7の上部(上方)に開放する血液流出口742とを有する。
【0121】
血液移送路74の血液流入口741に接触した血液は、毛細管現象により血液移送路74内を移送され、血液流出口742を介して試験紙設置部721に設置された試験紙73の中央部に供給される。
【0122】
また、ベース71には、血液移送路74内に突出する凸部743が形成されている。この凸部743は、血液移送路742の近傍に設けられている。これにより、血液流入口741側に対して血液流出口742側の血液移送路74の横断面積を小さくすることができ、血液移送路74内における毛細管現象による血液移送をより促進することができる。
【0123】
試験紙73は、血液中のブドウ糖を検出し得るものであり、例えば、血液を吸収可能な担体(吸収体)に、試薬(発色試薬)を担持(含浸)してなるものである。この担体は、好ましくは多孔性膜で構成されている。この場合、多孔性膜は、血液中の赤血球を濾過できる程度の孔径を有するものが好ましい。
【0124】
多孔性膜による担体を用いることにより、含浸させる試薬が特にオキシダーゼ反応のように大気中の酸素を基質として反応する過程を含む試薬系の場合に、血液が試験紙73上に展開後、血液受容側が血液で覆われた状態でも、反応側より大気中に酸素が供給されるので、反応を迅速に進ませることができ、よって、血液を除去することなく発色状態を検出することができる。
【0125】
試験紙73の担体としては、多孔性膜の他に、例えば、不織布、織布、延伸処理したシート等のシート状多孔質基材が挙げられる。
【0126】
多孔性膜等の担体の構成材料としては、ポリエステル類、ポリアミド類、ポリオレフィン類、ポリスルホン類またはセルロース類等が挙げられるが、試薬を溶解した水溶液を含浸させたり、血液の採取時には血球を濾過するため、親水性を有する材料または、親水化処理されたものが好ましい。
【0127】
親水化処理としては、例えばプラズマ処理、グロー放電、コロナ放電、紫外線照射等の物理活性化処理の他、界面活性剤、水溶性シリコン、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の付与(塗布)等により行うことができる。
【0128】
また、試験紙73の担体は、単層のシートで構成してもよく、複数枚のシートを積層した多層構成であってもよい。
【0129】
図示の構成では、試験紙73の担体の平面視での形状は、ほぼ円形をなしているが、その他、長方形、菱形等の四角形、三角形、六角形、八角形、楕円形等のいかなるものであってもよい。
【0130】
担体(多孔性膜)に含浸する試薬としては、血糖値測定用の場合、グルコースオキシダーゼ(GOD)と、ペルオキシダーゼ(POD)と、例えば4−アミノアンチピリン、N−エチルN−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジンのような発色剤(発色試薬)とが挙げられ、その他、測定成分に応じて、例えばアスコルビン酸オキシダーゼ、アルコールオキシダーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ、ガラクトースオキシダーゼ、フルクトースデヒドロゲナーゼ、コレステロールオキシダーゼ、コレステロールデヒドロゲナーゼ、乳酸オキシダーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、ビリルビンオキシダーゼ、キサンチンオキシダーゼ等の血液成分(所定の成分)と反応するものと、前記と同様の発色剤(発色試薬)とが挙げられる。また、さらにリン酸緩衝液のような緩衝剤が含まれていてもよい。なお、試薬の種類、成分については、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0131】
このようなチップ1は、その先端部にケーシング3の内腔部33を塞ぐように蓋体8が装着されている。この蓋体8は、使用前のチップ1(未使用のチップ1)に装着され、チップ1の使用時には、取り外されるものである。蓋体8は、本体部81と嵌合部82とを有している。
【0132】
嵌合部82は、ほぼ円柱状をなし、その外径がケーシング3の第1内腔部331の内径とほぼ等しいか、または、若干大きく設定されている。
【0133】
嵌合部82が、ケーシング3の第1内腔部331の先端部に挿入され、嵌合する。これにより、蓋体8は、ケーシング3(チップ1)に装着される。なお、嵌合部82は、その基端部の縁部がテーパ形状とされており、これにより、嵌合部82をケーシング3の第1内腔部331内により容易に挿入することができる。
【0134】
また、チップ1は、未使用時には、ケーシング3の嵌合部35とハブ52(穿刺針5)の嵌合部531とが嵌合しており、蓋体8の嵌合部82がケーシング3の先端部に嵌合により装着されると、ケーシング3の第1内腔部331、すなわち、針体51(穿刺針5)の針先511が位置するケーシング3の内腔部33の封止性が確保されるよう構成されている。これにより、第1内腔部331内への菌の侵入が防止される。したがって、蓋体8がチップ1から取り外されるまでは、チップ1に施された滅菌処理による滅菌状態が維持される。
【0135】
ここで、「内腔部33の封止性が確保される」とは、細菌が実質的に内腔部33に侵入し得ない状態のことを言い、内腔部33は、気密性が確保されるのが好ましいが、必ずしも気密性が確保されていなくてもよく、前記効果が好適に発揮される程度であれば十分である。
【0136】
本体部81と嵌合部82との間には、嵌合部82の外径に対して拡径した拡径部83が形成されている。蓋体8をチップ1に装着すると、拡径部83の基端面がケーシング3の先端面に当接し、蓋体8のチップ1に対する位置決めがなされる。
【0137】
本体部81は、平面視でほぼ三角形をなしており、蓋体8をケーシング3に着脱する際に、指等で把持される部分である。
【0138】
この本体部81の中央部には、指等で把持される面に凸部811が突出して形成されている。この凸部811は、本体部81を把持する際に、滑るのを防止する機能を有するもの、すなわち、滑り止め手段を構成するものである。この凸部811を設けることにより、本体部81を指等でより確実に把持することができ、蓋体8のケーシング3(チップ1)への着脱操作をより確実に行うことができる。
【0139】
また、この蓋体8には、その長手方向に沿って、基端から本体部81の途中まで延在する穴部84が形成されている。この穴部84は、少なくとも針体51(穿刺針5)の針先511を収納可能な空間であり、穴部84の中心軸と針体51の中心軸とがほぼ一致するように形成されている。これにより、蓋体8をケーシング3に装着した状態で、穿刺針5が不本意に先端方向に移動した場合(誤発射された場合)でも、針体51は、この穴部84内に収納されるので、針先511の変形や破損が防止される。したがって、ハブ52の嵌合部531とケーシング3の嵌合部35とが嵌合する状態に復帰させることにより、再度、未使用状態とすることができるので、無駄に廃棄されるチップ1の数を削減できる。
【0140】
以上説明したような穿刺針5のハブ52、ケーシング3、ベース71、カバー72および蓋体8の構成材料としては、それぞれ、例えば、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリフェニレンオキサイド、熱可塑性ポリウレタン、ポリメチルメタクリレート、ポリオキシエチレン、フッ素樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、アセタール樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂や、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。また、これらの構成材料には、例えば、各種セラミックス材料、各種金属材料等を用いることもできる。
【0141】
また、このようなチップ1は、チップ1を成分測定装置100に装着する際に、チップ1の向きを間違えるのを防止する誤装着防止手段を有している。これにより、成分測定装置100が故障するのを好適に防止することができる。以下、この誤装着防止手段について詳細に説明する。
【0142】
チップ1のケーシング3の基端部には、一方の側面(右側面)にリブ9が突出して形成されている。一方、成分測定装置100のチップ装填部310の内面(右側内面)には、その長手方向に沿って、溝311が形成されている。チップ1を成分測定装置100に装着する際に、リブ9が溝311に案内される。
【0143】
このため、チップ1の上下方向を間違えて、成分測定装置100に装着しようとすると、リブ9が挿入されるべき溝311が存在せず、チップ1をチップ装填部310に装填(装着)することができない。
【0144】
また、前述したように、ケーシング3の先端側には、壁部40、41、突起42、フランジ39が突出して形成されており、チップ1は、ケーシング3の先端側の形状と基端側の形状とが大きく異なる。
【0145】
このため、チップ1の前後方向および上下方向を間違えて、成分測定装置100に装着しようとすると、ケーシング3の先端側の形状と基端側の形状とが異なることにより、チップ1をチップ装填部310に装填(装着)することができない。
【0146】
このように、誤装着防止手段を、ケーシング3の先端側の形状と基端側の形状とを異ならせることによるものとすることにより、チップ1の部品点数や製造コストの増大を防止することができる。
【0147】
また、本実施形態のように、検出ユニット7が血糖測定用である場合、糖尿病患者の中には、合併症により視力低下の著しい患者もいるが、このような誤装着防止手段をチップ1に設けることにより、視力低下の著しい患者でも、チップ1を、正確に成分測定装置100に装填することができ、便利である。
【0148】
次に、チップ1を成分測定装置100に装填して使用する方法(作用)の一例について説明する。
【0149】
[1] まず、チップ1を本体200の開口230を介して、保持部材300のチップ装填部310に挿入し、穿刺針5の連結部542をプランジャ510のホルダ部530に嵌合させる。これにより、穿刺針5と穿刺手段500とを連結する。
【0150】
さらに、チップ1を基端方向へ押し込むと、バネ520の付勢力に抗して、プランジャ510が基端方向へ移動する。
【0151】
ここで、プランジャ510のフランジ540は、チップ1を挿入する前の状態では、係止部552よりも先端側に位置しているが、プランジャ510が基端方向へ移動すると、それに伴ってフランジ540の縁部が係止部552の先端面(傾斜面)に当接し、これをプランジャ510から離間する方向に押圧する。これにより、弾性片550が撓んで係止部552が移動し、フランジ540が係止部552を越えて基端側に移動する。
【0152】
その結果、チップ1によるプランジャ510の基端方向の押圧力を解除してもフランジ540が係止部552に係止されるので、プランジャ510は、先端方向への移動が規制される。なお、このとき、バネ520は、圧縮状態とされる。
【0153】
さらに、チップ1を基端方向へ押し込むと、プランジャ510は、フランジ540の基端が支持部580の先端に当接して、それ以上基端方向へ移動するのが阻止される。これにより、穿刺針5も基端方向へ移動するのも阻止されるが、ケーシング3が基端方向へ移動することにより、穿刺針5の嵌合部531とケーシング3の嵌合部35との嵌合が解除される。
【0154】
また、これとほぼ同時に、押圧機構700のプランジャ720の先端部が、チップ1の凹部36内に挿入される。これにより、チップ1は、チップ装填部310において適正な位置に位置決めされ、試験紙73の測定手段700に対する位置も適正な位置となる。
【0155】
このような状態(すなわち、チップ装填状態)で、穿刺針5による穿刺の準備および血液(検体)採取の準備が完了する。その後、チップ1に装着されている蓋体8を取り外す。
【0156】
[2] 次に、図示しない電源スイッチをオンとする。これにより、成分測定装置100の各部が起動し、測定可能な状態となる。
【0157】
[3] 次に、チップ1の先端に、指先(指)を押し当てる(当がう)。この状態で、操作ボタン260を押圧操作し、穿刺手段500を作動させる。
【0158】
まず、操作ボタン260の押圧操作に連動して、係止解除部材571も下方向に移動し、空間560内に挿入される。これにより、係止部552が、プランジャ510から離間する方向へ移動して、係止部552によるプランジャ510の係止状態が解除される。
【0159】
このとき、圧縮状態のバネ520は、その弾性力により、プランジャ510を先端方向に移動する。このプランジャ510の先端方向への移動により、穿刺針5は、先端方向に移動し、その針体51の針先511がケーシング3の先端開口31を通過し、チップ1の先端より突出して指先の皮膚(表面)を穿刺する。
【0160】
また、このとき、このチップ1では、穿刺針5のハブ52がケーシング3に、2箇所(嵌合部531、突部541)で支持されつつ移動する。このため、穿刺針5のケーシング3に対するブレが効率よく矯正され、高い直進性をもって先端方向に移動する。これにより、針体51の針先511のブレに伴う患者の苦痛の増大を好適に防止することができる。
【0161】
また、穿刺手段500には、プランジャ510を基端方向へ押し戻すバネ(図示せず)が設けられており、このバネが、穿刺針5による指先の穿刺を行った後のプランジャ510を基端方向へ押し戻す。プランジャ510は、バネ520の弾性力と押し戻し用のバネの弾性力とにより、先端方向への移動と基端方向への移動とを繰り返し、やがて、バネ520の弾性力と押し戻し用のバネの弾性力とが釣り合う位置で静止する。このとき、針体51の針先511は、チップ1内に収納されている。このように、針体51の針先511は、穿刺時以外はチップ1の先端から突出しないようになっており、誤って皮膚等を傷つけることが無く、安全性が高い。
【0162】
[4] 次に、一旦、チップ1が装填(装着)された成分測定装置100を机上等へ置いて、穿刺針5による指先の穿刺部位周辺を、他方の指等で揉んで、穿刺部位から血液を出させる。
【0163】
[5] 次に、再度、成分測定装置100を把持して、前記[4]の操作で、穿刺部位に隆起した血液に対して、チップ1の血液流入口741を接触させるように近づける。血液が血液流入口741に接触すると、この血液は、血液移送路74内を毛細管現象により移送され、検出ユニット7の試験紙73の中央部へ供給される。
【0164】
試験紙73へ血液が供給されると、試験紙73では、血液中のブドウ糖と試薬とが反応し、ブドウ糖量に応じて呈色する。
【0165】
[6] この試験紙73の発色は、測定手段900で検出される。測定手段900は、発光素子920から試験紙73に光を照射し、その反射光は、受光素子930で受光され、光電変換される。そして、受光素子930からは、その受光光量に応じたアナログ信号が出力され、所望に増幅された後、A/D変換器にてデジタル信号に変換され、制御手段1100に入力される。
【0166】
[7] 制御手段1100は、このデジタル信号に基づいて、所定の演算処理を行い、また、必要に応じて、温度補正計算、ヘマトクリット値補正計算等の補正を行い、血液中のブドウ糖量(血糖値)を求める。すなわち、血糖値を定量化する。次いで、求められた血糖値を表示部1200に表示する。これにより、血糖値を把握することができる。
【0167】
このような方法によれば、短時間でかつ確実に、測定に必要かつ十分な量の血液を採取することができるとともに、より少ない血液量で血糖値(血液中の所定成分の量)を正確に測定することができる。
【0168】
[8] 次に、イジェクト機構800を作動させると、イジェクトピン810が先端方向へ移動し、フランジ39を先端方向に押圧する。これにより、チップ1が成分測定装置100に対して先端方向に移動し、チップ装填部310(成分測定装置100)から取り外される。
【0169】
このとき、ケーシング3が先端方向に移動すると、穿刺手段500に連結された穿刺針5は相対的に基端側に移動して、嵌合部35と嵌合部531とが嵌合する。また、これとほぼ同時、または、これに前後して、穿刺針5の連結部542と穿刺手段500のホルダ部530との連結が解除される。
【0170】
このように、成分測定装置100から取り外されたチップ1では、嵌合部35と嵌合部531とのほぼ全部または一部が嵌合し、穿刺針5がケーシング3に対して固定される。
【0171】
[9] 次に、必要に応じて、蓋体8をチップ1の先端部に装着して、チップ1を廃棄する。
【0172】
以上、本発明の穿刺具を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものに置換することができる。
【0173】
例えば、前記実施形態では、穿刺針がケーシングに対して移動する際に、その長手方向の2箇所でケーシングに支持されるような構成であったが、本発明では、3箇所以上でケーシングに支持されるような構成であってもよい。これにより、穿刺針の直進性がより向上する。
【0174】
また、前記実施形態では、採取する体液として、血液を代表として説明したが、本発明では、採取する体液は、これに限らず、例えば、尿、汗、リンパ液、髄液、胆汁、唾液等であってもよい。
【0175】
また、前記実施形態では、測定目的とする成分として、ブドウ糖(血糖値)を代表として説明したが、本発明では、測定目的の成分は、これに限らず、例えば、各種アルコール類、各種糖類、コレステロール、乳酸、各種ビタミン類、ヘモグロビン(潜血)、尿酸、クレアチニン、各種タンパク質、ナトリウム等の無機イオン等であってもよい。
【0176】
また、前記実施形態では、所定成分の量を測定(検出)するものとして説明したが、本発明では、所定成分の性質を測定(検出)するものであってもよく、また、所定成分の量および性質の双方を測定(検出)するものであってもよい。
【0177】
また、前記実施形態では、検出部は、体液中の所定成分と試薬との反応により発色(呈色)するもの、すなわち、光学的に所定成分を検出する方式のものについて説明したが、本発明では、電極式の方法(電気的に所定成分を検出する方式)のものであってもよい。この場合、検出部には、電極を設け、また、所定の成分と反応する試薬としては、前述したような酵素のうち、酸化還元酵素の少なくとも1種と、フェリシアン化カリウム、フェロセン誘導体、キノン誘導体、金属錯体等の電子受容体の少なくとも1種とを適宜組み合わせたものを用いるようにすればよい。
【0178】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、穿刺針の直進性が高いため、穿刺針の針先のブレに伴う患者の苦痛の増大を好適に防止することができる。
【0179】
また、未使用時において、針先が位置するケーシングの内腔部の封止性が確保される構成とすることにより、穿刺具の使用時まで滅菌状態を維持することができる。
【0180】
また、向きを間違えて装置に装着するのを防止する誤装着防止手段を設けることにより、誤装着による装置の故障を防ぐことができる。
【0181】
また、検出ユニットを設けることにより、穿刺、体液の採取および検出部への供給、所定成分の検出を連続的に行うことができ、所定成分の検出を容易かつ短時間で行うことができる。また、使用に際しての準備操作が容易であり、このため、定期的に使用する場合や繰り返し使用する場合にも有利である。
【0182】
以上のことから、本発明は、患者自身が自己の血糖値を測定等する際に使用するのに適している。また、構成が簡単であり、安価で、量産にも適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】チップ(本発明の穿刺具)の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示すチップの分解斜視図である。
【図3】図1に示すチップを下方より見た斜視図である。
【図4】図1中A−A線断面図である。
【図5】図1中B−B線断面図である。
【図6】チップ(本発明の穿刺具)を装填して使用する成分測定装置を示す正面図である。
【図7】図6に示す成分測定装置の側面図である。
【図8】図6中のX−X線断面図である。
【図9】図7中のY−Y線断面図である。
【図10】図7中のY−Y線断面図である。
【符号の説明】
1 チップ
3 ケーシング
31 先端開口
32 基端開口
33 内腔部
331 第1内腔部
332 第2内腔部
34 段差部
35 嵌合部
351、352 テーパ部
36 凹部
37 ガイド溝
38 土手部
39 フランジ
40、41 壁部
42 突起
5 穿刺針
51 針体
511 針先
52 ハブ
53 円柱状部
531 嵌合部
54 直方体状部
541 突部
542 連結部
7 検出ユニット
71 ベース
711 溝
72 カバー
721 試験紙設置部
722 貫通孔
723 凹部
724 凹部
73 試験紙
74 血液移送路
741 血液流入口
742 血液流出口
743 凸部
8 蓋体
81 本体部
811 凸部
82 嵌合部
83 拡径部
84 穴部
9 リブ
100 成分測定装置
200 本体
210 先端面
220 上面
230 開口
240 表示窓
250 孔部
260 操作ボタン
300 保持部材
310 チップ装填部
311 溝
340 孔部
360 蓋部材
360a、360b ネジ
370 段差部
380 孔部
390 蓋部材
390a、390b ネジ
500 穿刺手段
510 プランジャ
512 腕部
513 凹部
514 プランジャ本体
520 バネ
530 ホルダ部
540 フランジ
550 弾性片
551 一端部
552 係止部
560 空間
570 板部材
571 係止解除部材
572 一端部
573 押圧部
574 バネ
580 支持部
700 押圧機構
720 プランジャ
730 バネ
740 フランジ
800 イジェクト機構
810 イジェクトピン
900 測定手段
910 ブロック体
920 発光素子
930 受光素子
1000 回路基板
1100 制御手段
1200 表示部
1300 マイクロスイッチ
1400 電池

Claims (12)

  1. 穿刺手段を備える装置に装着して使用される穿刺具であって、
    内腔部を有するケーシングと、
    前記内腔部内に移動可能に設けられ、先端に鋭利な針先を備える針体と、該針体に固定されたハブとを有する穿刺針とを有し、
    前記穿刺針は、前記ケーシングに対して移動する際に、その長手方向の少なくとも2箇所の支持部で前記ケーシングに支持されるよう構成されていることを特徴とする穿刺具。
  2. 前記ケーシングと前記ハブとが嵌合する嵌合部を有する請求項1に記載の穿刺具。
  3. 前記穿刺針は、前記ケーシングに対して移動する際に、前記ハブ側の前記嵌合部において前記ケーシングに支持される請求項2に記載の穿刺具。
  4. 前記穿刺具の未使用時および前記穿刺具を前記装置から取り外した際に、前記ケーシングと前記ハブとが嵌合する請求項2または3に記載の穿刺具。
  5. 未使用の前記穿刺具において、前記針先が位置する前記内腔部の封止性が確保されている請求項1ないし4のいずれかに記載の穿刺具。
  6. 前記穿刺具を前記装置に装着する際に、前記穿刺具の向きを間違えるのを防止する誤装着防止手段を有する請求項1ないし5のいずれかに記載の穿刺具。
  7. 前記装置は、装着された前記穿刺具を押圧することにより位置決めする押圧機構を備え、
    前記ケーシングには、前記穿刺具を前記装置に装着した状態で、前記押圧機構の先端部が挿入される凹部が形成されている請求項1ないし6のいずれかに記載の穿刺具。
  8. 前記ケーシングには、その長手方向に沿って、前記押圧機構の先端部を前記凹部に案内する案内溝が形成されている請求項7に記載の穿刺具。
  9. 前記凹部と前記案内溝とが連続していない請求項8に記載の穿刺具。
  10. 前記装置は、装着された前記穿刺具を排出するイジェクト機構を備え、
    前記ケーシングには、前記穿刺具を前記装置に装着した状態で、前記装置に当接するとともに、前記穿刺具を前記装置から取り外す際に、前記イジェクト機構が当接するフランジが形成されている請求項1ないし9のいずれかに記載の穿刺具。
  11. 前記装置は、体液中の所定成分の量および/または性質を測定する測定手段を備え、
    前記ケーシングは、前記所定成分を検出する検出部を備える検出ユニットを装着する検出ユニット装着部を有する請求項1ないし10のいずれかに記載の穿刺具。
  12. 前記検出ユニット装着部に、前記検出ユニットが設けられている請求項11に記載の穿刺具。
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