JP2004267448A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の画像データを再生する際に、同一条件下における被写体を再現する。
【解決手段】コンピュータには、被写体の分光反射率を示す多数の物体色成分データが記憶されている。まず、比較対象となる複数の物体色成分データが選択される(ステップST11)。そして、選択された複数の物体色成分データのそれぞれに、照明光の分光分布を示す同一の照明成分データが合成され、複数の合成画像データが生成される(ステップST16)。合成画像データは、さらに、明るさの調整および被写体のサイズの調整がなされ(ステップST18,ST19)、ディスプレイに表示される。これにより、照明光の分光分布および強度、ならびに、スケールが同一となる被写体が再現される。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データを処理する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば医療分野においては、患者の患部に係る画像データを時間を変えて取得しておき、取得された複数の画像データを事後的に閲覧および比較することで、患部に対する治療の経過観察が行われている。このように比較を目的として複数の画像データを取得する場合には、被写体への照明環境などの撮影条件を同一にすることが好ましい。
【0003】
なお、この出願に関連する先行技術文献情報として特許文献1ないし3がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−8224号公報
【特許文献2】
特開2001−78202号公報
【特許文献3】
特開2002−133395号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、比較対象となる複数の画像データの撮影時間や撮影場所は一般に異なるため、撮影条件を一致させることは事実上不可能である。このため、複数の画像データを再生した場合においては、異なる条件下における被写体が再現される。例えば、複数の画像データの撮影時における被写体への照明光が互いに異なれば、再生時において同一の被写体が、複数の画像データの間で異なる色で再現される。このことから、複数の画像データを再生する際に、再現される被写体を的確に比較できないという問題が生じていた。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、複数の画像データを出力する際に、複数の画像データ間で同一の条件下における被写体を再現できる技術を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、画像に関するデータを処理する画像処理装置であって、被写体への照明光の影響を取り除いた画像データに相当する複数の物体色成分データに、照明光の分光分布を示す同一の照明成分データをそれぞれ合成して、複数の合成画像データを生成する手段と、生成された前記複数の合成画像データを閲覧可能に出力する手段と、を備えている。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記複数の合成画像データのそれぞれは、無彩色の基準被写体を撮影して得られる基準領域を含み、前記複数の合成画像データ間において前記基準領域の明るさが一致するように、前記複数の合成画像データの明るさをそれぞれ調整する手段、をさらに備えている。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記複数の合成画像データのそれぞれは、所定のサイズの基準被写体を撮影して得られる基準領域を含み、前記複数の合成画像データ間において前記基準領域のサイズが一致するように、前記複数の合成画像データ中の被写体のサイズをそれぞれ調整する手段、をさらに備えている。
【0010】
また、請求項4の発明は、画像に関するデータを処理する画像処理方法であって、被写体への照明光の影響を取り除いた画像データに相当する複数の物体色成分データに、照明光の分光分布を示す同一の照明成分データをそれぞれ合成して、複数の合成画像データを生成する工程と、生成された前記複数の合成画像データを閲覧可能に出力する工程と、を備えている。
【0011】
また、請求項5の発明は、コンピュータに画像に関するデータの処理を実行させるプログラムであって、前記プログラムは前記コンピュータに、被写体への照明光の影響を取り除いた画像データに相当する複数の物体色成分データに、照明光の分光分布を示す同一の照明成分データをそれぞれ合成して、複数の合成画像データを生成する工程と、生成された前記複数の合成画像データを閲覧可能に出力する工程と、を実行させる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
【0013】
<1.第1の実施の形態>
<1−1.全体構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置が適用される画像処理システムの一例を示す概略図である。図に示すように画像処理システム10は、画像入力装置として機能するデジタルカメラ1と、画像再生装置として機能するコンピュータ3とを備えている。
【0014】
デジタルカメラ1は、被写体を撮影して画像データを取得し、この画像データから後述する物体色成分データを生成して記録媒体であるメモリカード91に保存する。物体色成分データは、メモリカード91を介してデジタルカメラ1からコンピュータ3に受け渡される。コンピュータ3には、デジタルカメラ1から受け渡された複数の物体色成分データがデータベースとして蓄積される。コンピュータ3は、データベース中の複数の物体色成分データを用いて複数の画像データを再生する。ユーザは、このようにして再生される複数の画像データを閲覧し、それぞれにおいて再現される被写体を比較することとなる。
【0015】
なお、図1においては、デジタルカメラ1が1台のみ描かれているが、多数のものが画像処理システム10に含まれていてもよい。また、物体色成分データは、インターネットなどの電気通信回線、専用の伝送ケーブル等を介した電気的な伝送によってデジタルカメラ1からコンピュータ3に受け渡されてもよい。
【0016】
<1−2.コンピュータ>
図2はコンピュータ3の概略構成を示す図である。図2に示すように、コンピュータ3は、CPU301、ROM302およびRAM303をバスラインに接続した一般的なコンピュータシステムの構成となっている。バスラインにはさらに、データやプログラム等を保存するハードディスク304、各種情報を表示するディスプレイ305、操作部306としてユーザからの入力を受け付けるキーボード306aおよびマウス306b、記録ディスク92(光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等)との間で情報の受け渡しを行う読取装置307、並びに、メモリカード91との間で情報の受け渡しを行うカードスロット308が、適宜、インターフェイス(I/F)を介する等して接続される。
【0017】
RAM303、ハードディスク304、読取装置307およびカードスロット308は互いにデータの受け渡しが可能とされており、CPU301の制御の下、ディスプレイ305には、RAM303、ハードディスク304およびメモリカード91等に記憶されている画像データや各種情報の表示が可能とされる。
【0018】
図2に示すプログラム341は、記録ディスク92から読取装置307を介してハードディスク304に記憶されたものであり、適宜、ハードディスク304からRAM303へと読み出されて、CPU301により実行される。CPU301がプログラム341に従って動作することにより画像データを処理する機能が実現され、これにより、コンピュータ3が本実施の形態に係る画像処理装置として機能する。CPU301がプログラム341に従って動作することにより実現される機能の詳細については後述する。なお、コンピュータ3がインターネットなどの電気通信回線を介した通信機能を備えている場合は、プログラム341は、電気通信回線を通じて取得されてハードディスク304に記憶されてもよい。
【0019】
<1−3.デジタルカメラ>
図3は、デジタルカメラ1の主要な構成をブロック等にて示す図である。デジタルカメラ1は、入射光を結像するレンズユニット11と、画像データを処理する本体部12とを有する。レンズユニット11は、複数のレンズを有するレンズ系111、および、絞り112を備えている。レンズ系111により結像された被写体の光像は、本体部12のCCD121にて光電変換されて画像信号とされる。CCD121は各画素の値としてR,G,Bの各色に関する値を取得する3バンドの撮像デバイスとなっている。CCD121から出力される画像信号は後述する処理が行われた後、本体部12に着脱可能に装着される外部メモリであるメモリカード91に記憶される。
【0020】
本体部12には、ユーザインターフェースとして機能するシャッタボタン123、ディスプレイ125および操作ボタン126が設けられる。ユーザがファインダ等を介して被写体を捉え、シャッタボタン123を操作することにより、その被写体を示す画像データが取得される。また、ディスプレイ125に表示されるメニューに従ってユーザが操作ボタン126を操作することにより、撮影条件の設定、メモリカード91の保守等ができるようにされている。
【0021】
図3に示す構成のうち、レンズ系111、CCD121、A/D変換部122、シャッタボタン123、ならびに、マイクロコンピュータとしてのCPU21、ROM22およびRAM23は画像データを取得する機能を実現する。すなわち、レンズ系111により被写体の像がCCD121上に結像され、シャッタボタン123が押されると、CCD121からの画像信号がA/D変換部122によりデジタル変換される。A/D変換部122にて変換されたデジタルの画像信号は、RAM23に画像データとして記憶される。なお、これらの処理の制御は、CPU21がROM22内に記憶されているプログラム221に従って動作することにより行われる。
【0022】
また、本体部12に設けられるCPU21、ROM22およびRAM23が画像データを処理する機能を実現する。具体的には、ROM22に記憶されているプログラム221に従って、RAM23を作業領域として利用しながらCPU21が動作することにより、画像データに画像処理が施される。
【0023】
カードI/F(インターフェイス)124はRAM23と接続され、操作ボタン126からの入力操作に基づいてRAM23とメモリカード91との間の各種データの受け渡しを行う。また、ディスプレイ125もCPU21からの信号に基づいてユーザに対して各種情報の表示を行う。
【0024】
<1−4.物体色成分データの取得>
次に、デジタルカメラ1が、物体色成分データを取得する処理について説明する。
【0025】
図4は、デジタルカメラ1のCPU21、ROM22およびRAM23により実現される機能を他の構成とともにブロックにて示す図である。図4に示す構成のうち、物体色成分データ生成部201は、CPU21、ROM22、RAM23等により実現される機能である。図5は、デジタルカメラ1の撮影および画像処理の流れを示す流れ図である。以下、図4および図5を参照しながらデジタルカメラ1の物体色成分データの取得動作について説明する。
【0026】
まず、被写体に対して撮影がなされ、レンズユニット11を介してCCD121にて画像信号が取得される。CCD121から出力された画像信号は、A/D変換部122からRAM23へと送られ、画像データ231として記憶される(ステップST1)。この撮影にあたっては、図6に示す如く、主被写体81とともに、基準被写体となるパッチ82が同時に撮影される。パッチ82としては、白色またはグレーの無彩色、かつ、正方形の紙などが使用される。撮影の際には、画像データ231中においてパッチ82を示す領域が略正方形の領域として得られるように、デジタルカメラ1(の撮像面)とパッチ82とが略平行に配置される。
【0027】
RAM23に画像データ231が記憶されると、次に、物体色成分データを求める際に用いる照明成分データ232が設定される(ステップST2)。照明成分データ232は、照明光の分光分布を示すデータであり、より一般的には、照明光の画像データに与える影響を示すデータである。照明成分データ232が示す分光分布の強度は最大の分光強度を1として正規化されており、照明成分データ232は照明光の相対的な分光分布を示す。
【0028】
デジタルカメラ1のROM23には、様々な照明光(光源)にそれぞれ対応する複数の照明成分データ232が予め記憶されており、ユーザが撮影時の光源に応じて操作ボタン126によりこれらから一の照明成分データ232を選択する。なお、デジタルカメラ1にマルチバンドセンサを設けておき、このマルチバンドセンサからの出力に基づいて実際の照明光の分光分布が求められて、物体色成分データを求める際に用いる照明成分データ232としてRAM23に記憶されてもよい。マルチバンドセンサとしては、複数の光強度検出器のそれぞれに各波長帯の光のみを透過するフィルタを設けたものを利用することができる。
【0029】
照明成分データ232が設定されると、次に、物体色成分データ生成部201により、画像データ231および照明成分データ232を用いて、画像データ231から照明環境の影響を取り除いた成分として物体色成分データ233が求められる(ステップST3)。物体色成分データ233は、被写体の分光反射率に実質的に相当するデータである。以下、被写体の分光反射率を求める手法について説明する。
【0030】
まず、可視領域の波長をλとして被写体を照明する照明光の分光分布をE(λ)とし、ある画素(以下、「対象画素」という。)に対応する被写体上の位置の分光反射率をS(λ)とする。分光反射率S(λ)は3つの基底関数S(λ),S(λ),S(λ)および加重係数σ,σ,σの加重和として、
【0031】
【数1】
Figure 2004267448
【0032】
と表される。したがって、対象画素に対応する被写体上の位置からの反射光(すなわち、対象画素への入射光)の分光分布I(λ)は、
【0033】
【数2】
Figure 2004267448
【0034】
と表現される。また、対象画素のR,G,Bのいずれかの色(以下、「対象色」という。)に関する値(画素値)をρとし、デジタルカメラ1の対象色の総合分光感度(レンズ系111の分光透過率およびCCD121の分光感度を考慮した感度)をR(λ)とすると、ρは、
【0035】
【数3】
Figure 2004267448
【0036】
と表される。数3において、基底関数S(λ)は予め定められた関数であり、総合分光感度R(λ)は予め計測により求めることができる関数である。これらの情報は予めROM22やRAM23に記憶される。また、照明光の分光分布E(λ)は、物体色成分データ233としてRAM23に記憶されている。
【0037】
したがって、数3に示す方程式において未知数は3つの加重係数σ,σ,σのみである。また、数3に示す方程式は対象画素におけるR,G,Bの3つの色のそれぞれに関して求めることができ、これら3つの方程式を解くことにより3つの加重係数σ,σ,σを求めることができる。
【0038】
このようにして求められる3つの加重係数σ,σ,σと、基底関数S(λ)とを数1に代入すれば、対象画素に対応する被写体上の位置の分光反射率S(λ)を表現することができる。したがって、対象画素の加重係数σ,σ,σを求めることは、対象画素に対応する被写体上の位置の分光反射率S(λ)を求めることに相当する。
【0039】
以上の手法に基づき、デジタルカメラ1の物体色成分データ生成部201は画像データ231の画素値および照明成分データ232を参照しながら、各画素に対応する被写体上の位置の分光反射率(すなわち、各画素の加重係数σ,σ,σ)を求める。そして、求められた全画素に関しての加重係数σ,σ,σが、物体色成分データ233としてRAM23に記憶される(ステップST3)。物体色成分データ233が求められると、物体色成分データ233は、メモリカード91へと転送されて保存される(ステップST4)。
【0040】
物体色成分データ233は、各画素に相当するデータが被写体の分光反射率を示すものであり、「分光画像」とも呼ばれる。より一般的には、物体色成分データ233は、照明光の影響が取り除かれた画像データに相当するデータである。ただし、上記の手法によって加重係数σ,σ,σを求めると、照明成分データ232には実際の照明光の強度は反映されていないため、求められる加重係数σ,σ,σは、実際の照明光の強度に応じた値となる。すなわち、実際の照明光の強度が比較的高い場合は加重係数σ,σ,σは比較的高く求められ、逆に、照明光の強度が比較的低い場合は加重係数σ,σ,σは比較的低く求められる。したがって、物体色成分データ233は、絶対的な分光反射率ではなく、波長ごとの反射率の相対関係(以下、「相対分光反射率」という。)を示すこととなる。
【0041】
デジタルカメラ1は、以上のような一連の処理を撮影対象(被写体)毎に実行し、複数の撮影対象の物体色成分データ233を取得する。取得された複数の物体色成分データ233は、メモリカード91を介してコンピュータ3に受け渡されコンピュータ3においてデータベースとして蓄積される。
【0042】
<1−5.物体色成分データの再生>
次に、コンピュータ3が、物体色成分データ233を用いて画像データを再生する処理について説明する。
【0043】
図7は、コンピュータ3のCPU301がプログラム341に従って動作することにより実現される機能を他の構成とともにブロックにて示す図である。図7に示す構成のうち、データ選択受付部311、合成画像生成部312、基準受付部313、画像調整部314、合成画像記録部315および表示データ生成部316が、CPU21がプログラム341に従って動作することにより実現される。
【0044】
図に示すように、ハードディスク304には、デジタルカメラ1により得られた複数の物体色成分データ233から構成される物体色成分データベース351が構築されている。さらにハードディスク304には、複数の照明成分データ232から構成される照明成分データベース352が構築されている。この照明成分データ232は、上記で説明したものと同じく照明光の分光分布を示すデータであり、より一般的には、照明光の画像データに与える影響を示すデータである。
【0045】
コンピュータ3では、物体色成分データ233が示す被写体をユーザに閲覧させる。ただし、物体色成分データ233はそのままではディスプレイ305の表示に供することができないため、コンピュータ3は、物体色成分データ233に照明成分データ232を合成し、これにより生成される画像データ(以下、「合成画像データ」という。)をディスプレイ305に表示する。この処理により、ユーザは物体色成分データ233が示す被写体の閲覧および比較が可能となる。照明成分データベース352には、この合成画像データの生成に用いるための候補となる複数の照明成分データ232が含まれている。照明成分データ232としては、例えば、CIE規格のD65、CIE規格のD50、白熱灯、蛍光灯、太陽光などの様々な照明光(光源)に対応したものが存在している。
【0046】
図8は、CPU301がプログラム341に従って実現する処理の流れ図であり、具体的には物体色成分データ233を用いて合成画像データを再生する処理の流れを示している。以下、図7および図8を参照しながらコンピュータ3の処理について説明する。
【0047】
まず、ユーザが操作部306を介して指示を行うことにより、物体色成分データベース351から複数の物体色成分データ233が選択される。ユーザによる選択の指示はデータ選択受付部311に受け付けられ、選択された複数の物体色成分データ233はハードディスク304からRAM303に読み出される。これにより、ユーザが比較を所望する複数の物体色成分データ233が決定される(ステップST11)。
【0048】
次に、ユーザの操作部306を介しての指示により、照明成分データベース352から、合成画像データの生成に用いるための一の照明成分データ232が選択される。図9は、照明成分データ232を選択するためのディスプレイ305の表示例を示す図である。図に示すように、ディスプレイ305には、照明成分データベース352に含まれる照明成分データ232の名称の一覧が表示される。ユーザは、マウスポインタMCにより所望の照明成分データ232の名称を選択し、「OK」と表記されたコマンドボタン361をクリックする。これにより、一の照明成分データ232の選択の指示がデータ選択受付部311により受け付けられ、選択された照明成分データ232がRAM303に読み出される(ステップST12)。
【0049】
次に、ユーザの操作部306を介しての指示により、合成画像データの明るさを調整する際の基準となる基準値が指定される。図10は、基準値を指定するためのディスプレイ305の表示例を示す図である。ユーザはディスプレイ305に表示されるスライダーコントロール362をマウスポインタMCにより移動させる、あるいは、入力ボックス363に直接的に数値を入力することによって、基準値を0から1の範囲の数値で指定することができる。なお、スライダーコントロール362を移動することによって基準値を指定する場合、その移動に伴って入力ボックス363に表示される数値を更新することが望ましい。基準値の指定の指示は、「OK」と表記されたコマンドボタン364をクリックすることにより基準受付部313に受け付けられる(ステップST13)。
【0050】
さらに、ユーザの操作部306を介しての指示により、合成画像データ中の被写体のサイズを調整する際の基準となる基準サイズが画素数で指定される。図11は、基準サイズを指定するためのディスプレイ305の表示例を示す図である。ユーザはディスプレイ305に表示されるスライダーコントロール365をマウスポインタMCにより移動させる、あるいは、入力ボックス366に直接的に数値を入力することによって、基準サイズを10から100の範囲の数値で指定することができる。なお、上記の明るさの基準値の指定の場合と同様に、スライダーコントロール365を移動することによって基準サイズを指定する場合、その移動に伴って入力ボックス366に表示される数値を更新することが望ましい。基準サイズの指定の指示は、「OK」と表記されたコマンドボタン367をクリックすることにより基準受付部313に受け付けられる(ステップST14)。
【0051】
次に、RAM303に読み出された複数の物体色成分データ233のうち一の物体色成分データ233が処理の対象(以下、「注目物体色成分データ」という。)として決定される(ステップST15)。
【0052】
注目物体色成分データが決定されると、次に、注目物体色成分データおよび照明成分データ232が合成画像生成部312に入力される。合成画像生成部312は、注目物体色成分データの各画素に相当するデータを、数1の加重係数σとして用いることにより被写体上の各位置の分光反射率S(λ)を求める。なお、基底関数S(λ)は予めハードディスク304に記憶される。そして、求めた被写体上の各位置の分光反射率S(λ)と、照明成分データ232が示す照明光の分光分布E(λ)とを数2に用いて、これらを乗算した分光分布(以下、「合成分光分布」という。)I(λ)を求める。これにより、各画素が合成分光分布I(λ)で表現される合成画像データ331が生成される。合成分光分布I(λ)は、注目物体色成分データが示す被写体を照明成分データ232が示す照明光で照明したと仮定した場合の、被写体からの反射光の分光分布に相当する。
【0053】
合成画像データ331の各画素は、合成分光分布I(λ)を数4に代入することにより、三刺激値(XYZ値)で表現することも可能である。数4においてR(λ),R(λ),R(λ)はXYZ表色系の等色関数である。
【0054】
【数4】
Figure 2004267448
【0055】
また、合成画像データ331の各画素は、周知のマトリクス演算により三刺激値(XYZ値)をRGB値に変換することで、RGB値で表現することも可能である。したがって、合成画像データ331は、ディスプレイ305の表示に容易に供することが可能なデータである(ステップST16)。
【0056】
このようにして生成された合成画像データ331を表示してもよいが、本実施の形態ではさらに、明るさの調整、および、被写体のサイズの調整が合成画像データ331に対してなされる。これらの調整を行う際には、合成画像データ331の各画素は合成分光分布I(λ)で表現された状態とされる。
【0057】
合成画像データ331の調整にあたっては、まず、合成画像データ331中においてパッチ82を示す領域が、基準領域として画像調整部314により特定される。パッチ82は正方形かつ無彩色であるため、基準領域は略正方形であり、基準領域に含まれる画素の合成分光分布I(λ)は波長ごとの強度差が少なく平坦な分布を示す。したがって、このような条件に合致する領域を合成画像データ331から探し出すことで基準領域を特定することができる。なお、ディスプレイ305に合成画像データ331を表示し、表示された合成画像データ331に基づいて、操作部306を介してユーザから基準領域が指定されるようになってもよい(ステップST17)。
【0058】
次に、画像調整部314は、特定された基準領域の明るさが基準受付部313に受け付けられた基準値に一致するように、合成画像データ331の明るさを調整する。具体的には、基準値を基準領域の明るさで除算して調整係数を導出し、導出した調整係数を合成画像データ331の各画素の合成分光分布I(λ)に乗算する。基準領域の明るさとしては、基準領域に含まれる各画素の合成分光分布I(λ)から得られる特定波長(例えば、560nm)における分光強度の平均値が利用される。これにより、合成画像データ331中の全被写体の明るさが調整される。調整後の合成画像データ331中の基準領域の明るさは、基準値に一致する(ステップST18)。
【0059】
続いて、画像調整部314は、基準領域のサイズが基準受付部313に受け付けられた基準サイズに一致するように、合成画像データ331中の被写体のサイズを調整する。具体的には、基準サイズと基準領域のサイズとを比較して、基準領域のサイズが基準サイズに一致するための拡大倍率または縮小倍率を導出する。基準領域のサイズとしては、基準領域の一辺の画素数が利用される。そして、導出した拡大倍率または縮小倍率に基づいて、合成画像データ331を拡大または縮小する。これにより、合成画像データ331中の全被写体のサイズが調整される。調整後の合成画像データ331中の基準領域のサイズは、基準サイズに一致する(ステップST19)。
【0060】
このような明るさの調整および被写体のサイズの調整がなされると、表示データ生成部316によって、合成画像データ331の各画素の合成分光分布I(λ)は、数4による演算によりXYZ値とされ、さらにRGB値に変換される。そして、調整済の合成画像データ331がディスプレイ305に表示される。これにより、ユーザは生成された合成画像データ331を閲覧することができる。なお、XYZ値からRGB値への変換には、ディスプレイ305に固有の特性を示すICCプロファイルを用いてもよい。変換にICCプロファイルを用いることで、ディスプレイ305に表示する画像から、ディスプレイ305に固有の特性を排除することができる(ステップST20)。
【0061】
このようにして、一の注目物体色成分データから生成される合成画像データ331が表示されると、次の注目物体色成分データが決定される(ステップST21,ST15)。そして、上記と同じ処理(ステップST16ないしST20)が、その注目物体色成分データに関して行われる。このような処理の繰り返しにより、最終的に、比較対象とする全ての物体色成分データ233からそれぞれ合成画像データ331が生成される。そして、生成された複数の合成画像データ331は、それぞれディスプレイ305に表示される。
【0062】
上記処理において、合成画像データ331の生成に用いられる照明成分データ232は、比較対象とする複数の物体色成分データ233間で同一である。したがって、複数の物体色成分データ233の取得時における照明光の分光分布が相違していた場合であっても、生成された複数の合成画像データ331は、同一分光分布の照明光に照明された被写体を示すこととなる。つまり、同一分光分布の照明光下における被写体を再現することができ、同一の被写体は同一色で再現される。これにより、ユーザは同一分光分布の照明光下の被写体を比較することができ、被写体の比較を的確に行うことができる。また、合成画像データ331の生成に用いる一の照明成分データ232の選択の指示をユーザから受け付けるため、ユーザにとって所望の分光分布の照明光下における被写体を再現できる。
【0063】
また、物体色成分データ233は相対分光反射率を示すことから、単に物体色成分データ233に照明成分データ232を合成した場合は、生成される合成画像データ331の明るさは物体色成分データ233の取得時における照明光の強度に影響される。したがってこの場合は、複数の合成画像データ331の再生時に、同一の被写体が同一の明るさで再現されない可能性がある。本実施の形態では、基準領域の明るさが基準値に一致するように合成画像データ331の明るさが調整され、複数の合成画像データ331間で基準領域の明るさが一致される。したがって、複数の合成画像データ331は、同一の強度の照明光に照明された被写体を示すこととなる。つまり、同一強度の照明光下における被写体を再現することができ、同一の被写体は同一の明るさで再現される。これにより、ユーザは、同一強度の照明光下における被写体を比較することができ、被写体の比較をさらに的確に行うことができる。また、基準領域の明るさを一致させるための基準となる基準値の指定をユーザから受け付けるため、ユーザにとって所望の強度の照明光下における被写体を再現できる。
【0064】
また、単に物体色成分データ233に照明成分データ232を合成した場合は、生成される合成画像データ331中の被写体のサイズは、物体色成分データ233の取得時における撮影距離に影響される。したがってこの場合は、複数の合成画像データ331の再生時に、同一の被写体が同一のサイズで再現されない可能性がある。本実施の形態では、基準領域のサイズが基準サイズに一致するように合成画像データ331中の被写体のサイズが調整(拡大または縮小)され、複数の合成画像データ331間で基準領域のサイズが一致される。したがって、複数の合成画像データ331は、実際の被写体に対するスケールが同一となる被写体を示すこととなる。つまり、被写体を同一スケールで再現することができ、同一の被写体は同一のサイズで再現される。これにより、ユーザは、同一スケールの被写体を比較することができ、被写体の比較をさらに的確に行うことができる。また、基準領域のサイズを一致させるための基準となる基準サイズの指定をユーザから受け付けるため、ユーザにとって所望のスケールで被写体を再現できる。
【0065】
生成された複数の合成画像データ331は、合成画像記録部315によりハードディスク304に記録され、合成画像データベース353として蓄積される(ステップST22)。このように生成された複数の合成画像データ331をデータベースとして蓄積することで、物体色成分データ233が示す被写体を再び再生する際に合成画像データ331を生成する必要がなくなり、ユーザは短時間で目的とする被写体を閲覧することができる。なお、生成された複数の合成画像データ331を記録するか否かを、ユーザが指定できるようになっていてもよい。
【0066】
以上説明したように、本実施の形態では、複数の物体色成分データ237から複数の合成画像データ331を生成し、明るさの調整および被写体のサイズの調整を行った後、ユーザに対して閲覧可能に表示する。これにより、複数の合成画像データ331間で同一の分光分布および同一の強度の照明光下における、同一スケールの被写体を再現できる。このため、複数の合成画像データ331が示す被写体を的確に比較することができる。
【0067】
生成される複数の合成画像データ331は、例えば、医療行為における患部の経過観察を行うための画像として適切に使用することができる。すなわち、患者の患部を被写体として時間を変えて物体色成分データ233を取得しておき、これらの複数の物体色成分データ233から生成される複数の合成画像データ331を医者であるユーザが閲覧するようにすれば、患部の経過観察を的確に行うことができる。また、合成画像データ331の生成に用いる照明成分データ232は選択可能であるため、医者であるユーザは日常使用している照明光に対応するものを選択することで、使い慣れた照明光下の被写体(患者の患部など)を閲覧することができ、診察や診断の精度を向上することができる。
【0068】
また、生成される複数の合成画像データ331は、複数の商品の写真を含むカタログの印刷に用いる画像としても適切に使用することができる。このように複数の合成画像データ331を印刷に用いる場合は、プリンタなどの印刷手段が、複数の合成画像データ331を閲覧可能に出力する手段となる。本実施の形態の手法によれば、別々の機会に撮影された複数の画像であっても同一条件で被写体(商品)が再現されるため、カタログ中における商品の比較を的確に行うことができる。また、照明成分データ232として、CIE規格のD65やCIE規格のD50などの標準光に対応するものを選択すれば、画像中の被写体(商品)の色を正確に再現できるため、実際の商品と画像中の商品との色の相違を解消することができる。同様に、生成される複数の合成画像データ331を、インターネットショッピング等のための画像としても適切に使用することができる。
【0069】
<2.第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態においては、物体色成分データ233が相対分光反射率を示すものであったため、合成画像データ331の再生時にその明るさを調整するようにしていたが、本実施の形態では、デジタルカメラ1が絶対的な分光反射率を示す物体色成分データを得ることで、再生時における明るさの調整を不要としている。
【0070】
本実施の形態に適用される画像処理システムは図1に示すものと同様であり、また、コンピュータ3およびデジタルカメラ1の構成もそれぞれ、図2および図3に示すものと同様である。このため、以下の説明においては、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明を行う。
【0071】
<2−1.物体色成分データの取得>
まず、本実施の形態のデジタルカメラ1が、絶対的な分光反射率を示す物体色成分データを取得する処理について説明する。
【0072】
図12は、本実施の形態のデジタルカメラ1のCPU21、ROM22およびRAM23により実現される機能を他の構成とともにブロックにて示す図である。図12に示す構成のうち、物体色成分データ生成部201および撮影制御部202は、CPU21、ROM22、RAM23等により実現される。図13は、デジタルカメラ1の撮影および画像処理の流れを示す流れ図である。以下、図12および図13を参照しながらデジタルカメラ1の物体色成分データの取得動作について説明する。
【0073】
まず、物体色成分データを求めるための画像データの取得に先立って、図14に示す如く基準被写体となる校正板83に対して撮影が行われ、露出条件を決定するための画像(以下、「露出制御用画像」という。)234が取得される。本実施の形態では、校正板83として、矩形、かつ、表面全体が白色の白色板が用いられる。校正板83の分光反射率は、予め測定されて既知とされている。撮影の際には、デジタルカメラ1の撮像面と校正板83とが平行となり、かつ、デジタルカメラ1のファインダ内を校正板83のみが占めるように、デジタルカメラ1と校正板83とが配置される(ステップST31)。なお、校正板83は無彩色であればよく、グレーの板などを校正板83として用いてもよい。
【0074】
次に、取得された露出制御用画像234に基づいて所定のプログラム線図が参照され、被写体を撮影する際の露出条件が撮影制御部202により求められる。求められる露出条件は、該露出条件で校正板83を撮影した場合に、取得される画像データ中の校正板83を示す領域の画素値が特定値となるもの(以下、「特定露出条件」という。)である。校正板83は無彩色であることから、特定露出条件を求める際に参照する画素値としてはR,G,Bのいずれに関するものであってもよいが、例えばGの画素値が参照される。また、特定値は、例えば画素値が8ビット(「255」が最大値)で表現される場合は「245」とされる。
【0075】
本実施の形態のデジタルカメラ1は、露出制御をレンズユニット11内の絞り112の開口径とCCD121の露光時間とを調整して行う。撮影制御部202からはレンズユニット11およびCCD121に信号が送信され、以降の撮影が特定露出条件で行われるように制御がなされる(ステップST32)。
【0076】
次に、物体色成分データを求めるべき被写体に対して特定露出条件で撮影がなされ、RAM23に画像データ235が記憶される(ステップST33)。この撮影にあたってはパッチ82の同時撮影は必要でなく、図15に示す如く主被写体81のみが撮影される。
【0077】
続いて、物体色成分データを求める際に用いる照明成分データ236が設定される。デジタルカメラ1のROM23には、様々な照明光(光源)にそれぞれ対応する複数の照明成分データ236が予め記憶されており、ユーザが撮影時の光源に応じて操作ボタン126によりこれらから一の照明成分データ236を選択する。(ステップST34)。
【0078】
本実施の形態の照明成分データ236は、第1の実施の形態の照明成分データ232と同様に照明光の相対的な分光分布を示すものであるが、その分光分布の強度は特定値に基づいて予め調整されている。具体的には、最大の分光強度を1として正規化された照明光の分光分布をE(λ)とし、本実施の形態において用いられる照明成分データ236が示す分光分布をE(λ)とすると、数5に示すように、分光分布E(λ)の強度は係数kにより調整されている。
【0079】
【数5】
Figure 2004267448
【0080】
この係数kは、分光分布Eと、校正板83の分光反射率とから理論的に導出される画素値(例えば、Gに関するもの)が、特定値に一致するように決定される。ここで、画素値の理論値をρとすると、理論値ρは、
【0081】
【数6】
Figure 2004267448
【0082】
で与えられる。数6において、R(λ)はデジタルカメラ1の総合分光感度(例えば、Gに関するもの)を示し、S(λ)は校正板83の絶対的な分光反射率を示しており、双方共に既知である。係数kは、数6においてρに特定値を代入することにより決定される。つまり、分光分布Eの強度は、分光分布Eと分光反射率S(λ)とに基づいて導出される画素値の理論値ρが特定値に一致するように、予め調整される。デジタルカメラ1のROM23には、このように特定値に基づいて強度が調整された分光分布を示す照明成分データ236が予め記憶される。
【0083】
照明成分データ236が設定されると、次に、物体色成分データ生成部201により、画像データ235および照明成分データ236を用いて、画像データ235から照明環境の影響を取り除いた成分として物体色成分データ237が求められる。物体色成分データ237を求める手法は、第1の実施の形態と同じ手法が採用される(ステップST35)。求められた物体色成分データ237は、メモリカード91へと転送されて保存される(ステップST36)。
【0084】
ここで仮に、本実施の形態の手法により、校正板83を撮影して得られる画像データに基づいて物体色成分データ237を求める場合を想定する。校正板83を特定露出条件で撮影するため、実際の照明光の強度にかかわらず、取得された画像データ中のR,G,Bの全ての画素値は特定値となる。そして、この画素値(すなわち特定値)と、特定値に基づいて調整された分光分布Eを示す照明成分データ236とを用いて、物体色成分データ237を求める。したがって、求められる物体色成分データ237は、校正板83の絶対的な分光反射率S(λ)を示すこととなる。
【0085】
一方、校正板83以外の一般的な被写体を撮影して得られる画像データに基づいて、物体色成分データ237を求めた場合を想定する。この場合においても、被写体を特定露出条件で撮影するため、実際の照明光の強度にかかわらず、取得された画像データ中のR,G,Bの全ての画素値は、特定値に対する相対値となる。そして、この画素値(特定値に対する相対値)と、特定値に基づいて調整された分光分布Eを示す照明成分データ236とを用いて、物体色成分データ237を求める。これにより、求められる物体色成分データ237は、特定値から得られる分光反射率に対する相対値を示すこととなる。ここで、特定値から得られる分光反射率は、校正板83の絶対的な分光反射率S(λ)である。このことから、物体色成分データ237は、被写体の絶対的な分光反射率を示すこととなる。したがって、本実施の形態の手法を採用することで、実際の照明光の強度にかかわらず、被写体の絶対的な分光反射率を示す物体色成分データ237を得ることができる。
【0086】
<2−2.物体色成分データの再生>
次に、本実施の形態のコンピュータ3が、上記のようにして得られた物体色成分データ237を用いて画像データを再生する処理について説明する。
【0087】
図16は、本実施の形態のコンピュータ3のCPU301がプログラム341に従って動作することにより実現される機能を他の構成とともにブロックにて示す図である。図16と図7とを比較してわかるように、本実施の形態のコンピュータ3は、図7に示す構成から、基準受付部313および画像調整部314を除いた構成となっている。
【0088】
また、ハードディスク304に構築される物体色成分データベース351は、被写体の絶対的な分光反射率を示す複数の物体色成分データ237から構成されている。一方、照明成分データベース352は、第1の実施の形態と同様に、最大の分光強度を1として正規化された照明光の分光分布を示す複数の照明成分データ232から構成されている。
【0089】
図17は、CPU301がプログラム341に従って実現する処理の流れ図であり、具体的には物体色成分データ237を用いて合成画像データを再生する処理の流れを示している。本実施の形態の処理は、図8に示す処理とは相違し、合成画像データに対する明るさの調整、および、被写体のサイズの調整はなされない。以下、図16および図17を参照しながら、本実施の形態のコンピュータ3の処理について説明する。
【0090】
まず、ユーザの操作部306を介しての指示により物体色成分データベース351から複数の物体色成分データ237が選択される。選択された物体色成分データ237は、RAM303に読み出される。これにより、ユーザが比較を所望する複数の物体色成分データ237が決定される(ステップST41)。
【0091】
次に、ユーザの操作部306を介しての指示により、照明成分データベース352から、合成画像データの生成に用いるための一の照明成分データ232が選択される。選択された照明成分データ232は、RAM303に読み出される(ステップST42)。
【0092】
次に、RAM303に読み出された複数の物体色成分データ237のうち一の物体色成分データ237が注目物体色成分データとして決定される(ステップST43)。
【0093】
次に、注目物体色成分データおよび照明成分データ232が合成画像生成部312に入力される。合成画像生成部312は、注目物体色成分データの各画素に相当するデータを、数1の加重係数σとして用いることにより被写体上の各位置の分光反射率S(λ)を求める。この分光反射率S(λ)は、絶対的な分光反射率である。そして、求めた分光反射率S(λ)と、照明成分データ232が示す照明光の分光分布E(λ)とを数2に用いて、合成分光分布I(λ)を求める。これにより、各画素が合成分光分布I(λ)で表現される合成画像データ332が生成される(ステップST44)。合成画像データ332の各画素の合成分光分布I(λ)は、表示データ生成部316によって、数4の演算によりXYZ値とされ、さらにRGB値に変換される。これにより、調整済の合成画像データ332がディスプレイ305に表示され、注目物体色成分データの示す被写体が再現される(ステップST45)。
【0094】
一の注目物体色成分データから生成される合成画像データ332が表示されると、次の注目物体色成分データが決定される(ステップST46,ST43)。そして、その注目物体色成分データに関して上記と同じ処理が行われ、このような処理の繰り返しにより、最終的に、比較対象とする全ての物体色成分データ237からそれぞれ合成画像データ332が生成される。そして、生成された複数の合成画像データ332は、それぞれディスプレイ305に表示される。さらに、複数の合成画像データ332は、ハードディスク304に記録され、合成画像データベース353として蓄積される(ステップST47)。
【0095】
本実施の形態においても、合成画像データ332の生成に用いられる照明成分データ232は、比較対象とする複数の物体色成分データ237間で同一であるため、同一分光分布の照明光下における被写体を再現することができる。そして、複数の物体色成分データ237はそれぞれ絶対的な分光反射率を示すことから、複数の合成画像データ332は、実質的に、同一の強度の照明光に照明された被写体を示すこととなる。すなわち、合成画像データ332の明るさの調整を行わなくとも、同一の被写体は同一の明るさで再現される。したがって、本実施の形態では、複数の合成画像データ332間で同一の分光分布および同一の強度の照明光下における被写体を再現できる。このため、第1の実施の形態と同様に、複数の合成画像データ331が示す被写体を的確に比較することができる。
【0096】
<3.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0097】
例えば、上記の実施の形態では、画像データから物体色成分データを求める処理をデジタルカメラ1が行っていたが、この処理の一部をコンピュータ3が行ってもよい。この場合、処理の分担はデジタルカメラ1とコンピュータ3との間で任意に設定されてよい。
【0098】
また、上記の実施の形態では、物体色成分データとして各画素に対応する加重係数σ,σ,σが保存されるとして説明していたが、これらのデータは被写体の分光反射率の基底関数S(λ),S(λ),S(λ)とともに保存されてもよい。また、n(n>3)個の基底関数とn個の加重係数の加重和で分光反射率を表現し、このn個の加重係数が物体色成分データとされてもよい。さらに、分光反射率の特性曲線自体が物体色成分データとされてもよい。
【0099】
また、照明光の分光分布E(λ)を、被写体の分光反射率と同様に、3つの基底関数E(λ),E(λ),E(λ)および加重係数ε,ε,εの加重和として表現し、加重係数ε,ε,εを照明成分データとしてもよい。
【0100】
また、上記第1の実施の形態では、明るさの調整および被写体のサイズの調整を行う際には、合成画像データ331の各画素は合成分光分布I(λ)で表現されると説明していたが、XYZ値またはRGB値で表現された状態であってもよい。基準領域の明るさとしては、XYZ値で画素値が表現される場合はY値、RGB値で画素値が表現される場合はG値を用いることができる。
【0101】
また、上記第1の実施の形態では、明るさの基準値および基準サイズはユーザから指定されると説明したが、生成された複数の合成画像データ331のうちの一の合成画像データ331内の基準領域の明るさおよびサイズをそれぞれ、明るさの基準値および基準サイズとしてもよい。さらに、明るさの基準値および基準サイズは予め定められた値であってもよい。これによれば、合成画像データ331を生成する処理が複数回に分けて行われても、明るさの基準値および基準サイズは常に一定となる。したがって、合成画像データベース353として蓄積された合成画像データ331を閲覧する場合において、互いに異なる処理にて生成された複数の合成画像データ331を閲覧対象とするときも、同一条件下の被写体を比較することができる。
【0102】
また、物体色成分データベース351に含まれる物体色成分データと一の照明成分データとから比較的小さなサムネイル画像を予め生成しておき、物体色成分データを選択する際に、サムネイル画像の一覧が表示されてもよい。物体色成分データ自体は表示に供することができないが、このようなサムネイル画像を表示することで、物体色成分データの選択が容易となる。
【0103】
また、上記実施の形態では、物体色成分データベース351および照明成分データベース352は、コンピュータ3内に構築されているものとして説明したが、外部のサーバ装置などに構築されていてもよい。この場合は、コンピュータ3は、ネットワークなどを介してサーバ装置から適宜必要な物体色成分データおよび照明成分データを取得する。
【0104】
また、上記実施の形態では、CPUがプログラムに従って演算処理を行うことにより各種機能が実現されると説明したが、これら機能の全部または一部は専用の電気的回路により実現されてもよい。特に、繰り返し演算を行う箇所をロジック回路にて構築することにより、高速な演算が実現される。
【0105】
◎なお、上述した具体的実施の形態には以下の構成を有する発明が含まれている。
【0106】
(1) 請求項1に記載の画像処理装置において、
照明成分データの複数の候補から、前記合成画像データの生成に用いる一の照明成分データの選択を受け付ける手段、
をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
【0107】
これによれば、所望の分光分布の照明光下における被写体を再現できる。
【0108】
(2) 請求項2に記載の画像処理装置において、
前記基準領域の明るさを一致させるための基準となる基準値の指定を受け付ける手段、
をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
【0109】
これによれば、所望の強度の照明光下における被写体を再現できる。
【0110】
(3) 請求項3に記載の画像処理装置において、
前記基準領域のサイズを一致させるための基準となる基準サイズの指定を受け付ける手段、
をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
【0111】
これによれば、所望のスケールで被写体を再現できる。
【0112】
(4) 請求項1ないし3および上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の画像処理装置において、
生成された前記複数の合成画像データを記録する手段、
をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
【0113】
これによれば、生成された複数の合成画像データが記録されるため、物体色成分データが示す被写体を再び出力する際に、合成画像データを生成する必要がない。
【0114】
(5) 画像に関するデータを処理する画像処理装置であって、
被写体への照明光の影響を取り除いた画像データに相当する複数の物体色成分データに、照明光の分光分布を示す同一の照明成分データをそれぞれ合成して、複数の合成画像データを生成する手段と、
生成された前記複数の合成画像データを記憶してデータベースを構築する手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【0115】
これによれば、複数の合成画像データの生成に用いられる照明成分データが同一であるため、同一分光分布の照明光下における被写体を示す画像データ(合成画像データ)を、データベースとして構築することができる。
【0116】
(6) 請求項4に記載の画像処理方法において、
前記複数の合成画像データのそれぞれは、無彩色の基準被写体を撮影して得られる基準領域を含み、
前記複数の合成画像データ間において前記基準領域の明るさが一致するように、前記複数の合成画像データの明るさをそれぞれ調整する工程、
をさらに備えることを特徴とする画像処理方法。
【0117】
(7) 請求項4に記載の画像処理方法において、
前記複数の合成画像データのそれぞれは、所定のサイズの基準被写体を撮影して得られる基準領域を含み、
前記複数の合成画像データ間において前記基準領域のサイズが一致するように、前記複数の合成画像データ中の被写体のサイズをそれぞれ調整する工程、
をさらに備えることを特徴とする画像処理方法。
【0118】
(8) 請求項4に記載の画像処理方法において、
照明成分データの複数の候補から、前記合成画像データの生成に用いる一の照明成分データの選択を受け付ける工程、
をさらに備えることを特徴とする画像処理方法。
【0119】
(9) 上記(6)に記載の画像処理方法において、
前記基準領域の明るさを一致させるための基準となる基準値の指定を受け付ける工程、
をさらに備えることを特徴とする画像処理方法。
【0120】
(10) 上記(7)に記載の画像処理方法において、
前記基準領域のサイズを一致させるための基準となる基準サイズの指定を受け付ける工程、
をさらに備えることを特徴とする画像処理方法。
【0121】
(11) 請求項4および上記(6)ないし(10)のいずれかに記載の画像処理方法において、
生成された前記複数の合成画像データを記録する工程、
をさらに備えることを特徴とする画像処理方法。
【0122】
(12) 画像に関するデータを処理する方法であって、
被写体への照明光の影響を取り除いた画像データに相当する複数の物体色成分データに、照明光の分光分布を示す同一の照明成分データをそれぞれ合成して、複数の合成画像データを生成する工程と、
生成された前記複数の合成画像データを記憶してデータベースを構築する工程と、
を備えることを特徴とする画像処理方法。
【0123】
(13) 請求項5に記載のプログラムにおいて、
前記複数の合成画像データのそれぞれは、無彩色の基準被写体を撮影して得られる基準領域を含み、
前記プログラムは前記コンピュータに、
前記複数の合成画像データ間において前記基準領域の明るさが一致するように、前記複数の合成画像データの明るさをそれぞれ調整する工程、
をさらに実行させることを特徴とするプログラム。
【0124】
(14) 請求項5に記載のプログラムにおいて、
前記複数の合成画像データのそれぞれは、所定のサイズの基準被写体を撮影して得られる基準領域を含み、
前記プログラムは前記コンピュータに、
前記複数の合成画像データ間において前記基準領域のサイズが一致するように、前記複数の合成画像データ中の被写体のサイズをそれぞれ調整する工程、
をさらに実行させることを特徴とするプログラム。
【0125】
(15) 請求項5に記載のプログラムにおいて、前記プログラムは前記コンピュータに、
照明成分データの複数の候補から、前記合成画像データの生成に用いる一の照明成分データの選択を受け付ける工程、
をさらに実行させることを特徴とするプログラム。
【0126】
(16) 上記(13)に記載のプログラムにおいて、前記プログラムは前記コンピュータに、
前記基準領域の明るさを一致させるための基準となる基準値の指定を受け付ける工程、
をさらに実行させることを特徴とするプログラム。
【0127】
(17) 上記(14)に記載のプログラムにおいて、前記プログラムは前記コンピュータに、
前記基準領域のサイズを一致させるための基準となる基準サイズの指定を受け付ける工程、
をさらに実行させることを特徴とするプログラム。
【0128】
(18) 請求項5および上記(13)ないし(17)のいずれかに記載のプログラムにおいて、前記プログラムは前記コンピュータに、
生成された前記複数の合成画像データを記録する工程、
をさらに実行させることを特徴とするプログラム。
【0129】
(19) コンピュータに画像に関するデータの処理を実行させるプログラムであって、前記プログラムは前記コンピュータに、
被写体への照明光の影響を取り除いた画像データに相当する複数の物体色成分データに、照明光の分光分布を示す同一の照明成分データをそれぞれ合成して、複数の合成画像データを生成する工程と、
生成された前記複数の合成画像データを記憶してデータベースを構築する工程と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【0130】
(20) 画像に関するデータを処理する方法であって、
無彩色の基準被写体を撮影して得られる画像データ中の前記基準被写体を示す領域の画素値が、特定値となる特定露出条件を求める第1工程と、
前記特定露出条件で、被写体を撮影して画像データを取得する第2工程と、
前記第2工程により取得された画像データ、および、前記被写体への照明光の分光分布に基づいて、前記被写体への照明光の影響を取り除いた画像データに相当する物体色成分データを求める第3工程と、
を備え、
前記照明光の分光分布の強度は、該照明光の分光分布と前記基準被写体の分光反射率とに基づいて導出される前記画素値の理論値が前記特定値に一致するように、調整されていることを特徴とする画像処理方法。
【0131】
これによれば、被写体の絶対的な分光反射率を示す物体色成分データを得ることができる。
【0132】
(21) 上記(20)に記載の画像処理方法において、
前記第3工程により得られる複数の物体色成分データに、照明光の分光分布を示す同一の照明成分データをそれぞれ合成して、複数の合成画像データを生成する工程と、
生成された前記複数の合成画像データを閲覧可能に出力する工程と、
を備えることを特徴とする画像処理方法。
【0133】
これによれば、複数の合成画像データの生成に用いられる照明成分データが同一であり、また、物体色成分データは絶対的な分光反射率に相当するため、同一分光分布かつ同一強度の照明光下における被写体を再現することができる。
【0134】
(22) 画像処理装置であって、
無彩色の基準被写体を撮影して得られる画像データ中の前記基準被写体を示す領域の画素値が、特定値となる特定露出条件を求める第1手段と、
前記特定露出条件で、被写体を撮影して画像データを取得する第2手段と、
前記第2手段により取得された画像データ、および、前記被写体への照明光の分光分布に基づいて、前記被写体への照明光の影響を取り除いた画像データに相当する物体色成分データを求める第3手段と、
を備え、
前記照明光の分光分布の強度は、該照明光の分光分布と前記基準被写体の分光反射率とに基づいて導出される前記画素値の理論値が前記特定値に一致するように、調整されていることを特徴とする画像処理装置。
【0135】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1ないし5の発明によれば、複数の合成画像データの生成に用いられる照明成分データが同一であるため、複数の合成画像データ間で同一分光分布の照明光下の被写体を再現することができる。
【0136】
また、特に請求項2の発明によれば、基準領域の明るさが一致するように複数の合成画像データの明るさをそれぞれ調整するため、複数の合成画像データ間で同一強度の照明光下の被写体を再現することができる。
【0137】
また、特に請求項3の発明によれば、基準領域のサイズが一致するように、複数の合成画像データ中の被写体のサイズをそれぞれ調整するため、複数の合成画像データ間で同一スケールの被写体を再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理システムの一例を示す図である。
【図2】コンピュータの概略構成を示す図である。
【図3】デジタルカメラの主要な構成を示す図である。
【図4】第1の実施の形態のデジタルカメラの機能をブロックにて示す図である。
【図5】第1の実施の形態のデジタルカメラの動作の流れを示す流れ図である。
【図6】被写体、パッチおよびデジタルカメラの配置例を示す図である。
【図7】第1の実施の形態のコンピュータの機能をブロックにて示す図である。
【図8】第1の実施の形態のコンピュータの動作の流れを示す流れ図である。
【図9】照明成分データを選択するためのディスプレイの表示を示す図である。
【図10】基準値を指定するためのディスプレイの表示を示す図である。
【図11】基準サイズを指定するためのディスプレイの表示を示す図である。
【図12】第2の実施の形態のデジタルカメラの機能をブロックにて示す図である。
【図13】第2の実施の形態のデジタルカメラの動作の流れを示す流れ図である。
【図14】校正板およびデジタルカメラの配置例を示す図である。
【図15】被写体およびデジタルカメラの配置例を示す図である。
【図16】第2の実施の形態のコンピュータの機能をブロックにて示す図である。
【図17】第2の実施の形態のコンピュータの動作の流れを示す流れ図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
3 コンピュータ
10 画像処理システム
82 パッチ
83 校正板
232 照明成分データ
233 物体色成分データ
331 合成画像データ

Claims (5)

  1. 画像に関するデータを処理する画像処理装置であって、
    被写体への照明光の影響を取り除いた画像データに相当する複数の物体色成分データに、照明光の分光分布を示す同一の照明成分データをそれぞれ合成して、複数の合成画像データを生成する手段と、
    生成された前記複数の合成画像データを閲覧可能に出力する手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記複数の合成画像データのそれぞれは、無彩色の基準被写体を撮影して得られる基準領域を含み、
    前記複数の合成画像データ間において前記基準領域の明るさが一致するように、前記複数の合成画像データの明るさをそれぞれ調整する手段、
    をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記複数の合成画像データのそれぞれは、所定のサイズの基準被写体を撮影して得られる基準領域を含み、
    前記複数の合成画像データ間において前記基準領域のサイズが一致するように、前記複数の合成画像データ中の被写体のサイズをそれぞれ調整する手段、
    をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 画像に関するデータを処理する方法であって、
    被写体への照明光の影響を取り除いた画像データに相当する複数の物体色成分データに、照明光の分光分布を示す同一の照明成分データをそれぞれ合成して、複数の合成画像データを生成する工程と、
    生成された前記複数の合成画像データを閲覧可能に出力する工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  5. コンピュータに画像に関するデータの処理を実行させるプログラムであって、前記プログラムは前記コンピュータに、
    被写体への照明光の影響を取り除いた画像データに相当する複数の物体色成分データに、照明光の分光分布を示す同一の照明成分データをそれぞれ合成して、複数の合成画像データを生成する工程と、
    生成された前記複数の合成画像データを閲覧可能に出力する工程と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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