JP2004266635A - リング型通信システムの信号中継装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の電子機器をリング型に接続した場合であっても必要な電子機器のみを起動して消費電力を低減する。
【解決手段】J/Bは、開閉動作をして隣接する電子機器からの信号をバイパス可能となされると共に、各電子機器への電源供給を開閉制御する複数のスイッチ回路11〜14と、電源からの電力を各電子機器に供給すると共に内部に流れる電流値を検出して各電子機器の接続状態を検出する電流検出部21〜24と、何れかの電子機器間に設けられ、伝送される信号を検出する通信IC31と、通信IC31にて検出した信号に基づいて通信を行う電子機器を認識して、当該通信を行う電子機器のみを起動するようにスイッチ回路を制御するスイッチ制御部32とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】J/Bは、開閉動作をして隣接する電子機器からの信号をバイパス可能となされると共に、各電子機器への電源供給を開閉制御する複数のスイッチ回路11〜14と、電源からの電力を各電子機器に供給すると共に内部に流れる電流値を検出して各電子機器の接続状態を検出する電流検出部21〜24と、何れかの電子機器間に設けられ、伝送される信号を検出する通信IC31と、通信IC31にて検出した信号に基づいて通信を行う電子機器を認識して、当該通信を行う電子機器のみを起動するようにスイッチ回路を制御するスイッチ制御部32とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の電子機器が車両内に設置され、各電子機器を伝送路を介して接続する信号中継装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両内でデータを伝送するデータ伝送システムとしては、光ファイバケーブルを車両内に施設し、光ファイバケーブルを用いてコマンド等の非時系列データや、ビデオデータ等の時系列データを伝送するものが知られている。
【0003】
このデータ伝送システムにおいて、時系列のオーディオデータやビデオデータ等を伝送することを目的とした同期式リング型ネットワークがある。この同期式リング型ネットワークでは、リング状に各通信機器を接続し、データ伝送タイミングを各通信機器間にて同期させてデータ伝送を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の図3に示すような同期式リング型ネットワークでは、その電子機器の接続形態から、図4に示すようなバス型ネットワークのような通信を行う電子機器のみを動作状態とすることができない。例えば電子機器A,B,C,D,Eの5つの通信ノードが存在する場合に、電子機器Aと電子機器Dとの間でのみ通信を行う場合には、バス型ネットワークでは、電子機器A及び電子機器Dのみの電源をオンにし、他の電子機器の電源をオフにしても通信を行うことができるが、リング型ネットワークでは、図5に示すように信号線101にて電子機器A,B,C,D,Eをリング状に接続し、更に電源線102にてバッテリ103と電子機器A,B,C,D,Eを接続した場合に、ディジチェーン方式にて通信を実現しているためにバス型ネットワークのようなことはできない。すなわち、リング型ネットワークでは、電子機器Aと電子機器Dとの間で通信をする場合には、その通信内容のデータを電子機器Aから電子機器B、電子機器Bから電子機器C、電子機器Cから電子機器D、電子機器Dから電子機器Eに送る必要があるため、ネットワークを構成する全電子機器の電源をオンにする必要がある。
【0005】
また、ネットワークを車両に搭載した場合には、エンジンを止めた状態で実際にはデータをやりとりしている電子機器のみが起動していることが望ましいが、リング型ネットワークでは、全ての電子機器を起動する必要があり、通信に要する消費電流が多くなるという問題点がある。特に、車両に搭載した場合には、車両用のバッテリ103が使用不能となる場合がある。
【0006】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、複数の電子機器をリング型に接続した場合であっても必要な電子機器のみを起動して消費電力を低減することができる信号中継装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するために、入力した信号に従った処理をすると共に、入力した信号を隣接する他の電子機器に送出する複数の電子機器がリング状に接続され、各電子機器が信号を中継する光通信システムの信号中継装置であって、上記各電子機器に対応して設けられ、開閉動作をして隣接する電子機器からの信号をバイパス可能となされると共に、各電子機器への電源供給を開閉制御する複数のスイッチ回路と、上記各電子機器に対応して設けられ、電源からの電力を各電子機器に供給すると共に内部に流れる電流値を検出して各電子機器の接続状態を検出する電流検出手段と、何れかの電子機器間に設けられ、伝送される信号を検出する信号検出手段と、上記各電流検出手段にて検出した各電子機器の接続状態に基づいて、何れかの上記電流検出手段に対する上記電子機器の接続状態が変化した場合に、接続状態が変化した電子機器のバイパス状態を変化させるように各スイッチ回路を開閉制御すると共に、上記信号検出手段にて検出した信号に基づいて通信を行う電子機器を認識して、当該通信を行う電子機器のみを起動するように上記スイッチ回路を制御するスイッチ制御手段とを備える。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0009】
本発明は、例えば図1に示すようなJ/B(junction Block、電気接続箱)を有する光通信システムに適用される。
【0010】
このJ/Bは、例えば、車両前部であって前部座席付近に電子機器A、B、C、Dを配設するために設けられ、例えば後部座席付近に他の電子機器を配設した構成の光通信システムを構成する。また、この光通信システムが搭載された車両は、その構造上の理由や電気配線上の理由により、前部座席と後部座席との間付近にJ/Bが設けられ、後部座席とトランクルームとの間付近に他のJ/Bが設けられている。
【0011】
このJ/Bは、各電子機器A,B,C,Dに対応して各部が設けられて構成されている。このJ/Bは、例えば光ファイバ等の光通信ラインを介して電子機器A〜Dに対応して接続された第1〜第4光電変換部1〜4(以下、総称するときには単に「光電変換部」と呼ぶ。)、各光電変換部1〜4に対応して接続された第1〜第4スイッチ回路11〜14(以下、総称するときには単に「スイッチ回路」と呼ぶ。)、電線等の電源ラインを介して各電子機器A〜Dに対応して接続された第1〜第4電流検出部21〜24(以下、総称するときには単に「電流検出部」と呼ぶ。)、及び通信IC31、スイッチ制御部32を備える。
【0012】
また、このJ/Bは、車両用バッテリ接続され、当該車両用バッテリからの電力を各スイッチ回路11〜14及び電流検出部21〜24を介して各電子機器A〜Dに供給するように構成されている。
【0013】
電流検出部は、例えば電力供給を検出する電力供給検出機能付き抵抗等により構成されてなり、車両用バッテリから各電子機器A〜Dへの電源供給状態を検出する。そして、電流検出部は、電力供給検出機能付き抵抗により各電子機器A〜Dが接続されていないと判定した場合には、状態判定信号を生成してスイッチ制御部32に出力する。すなわち、電流検出部では、電子機器A〜Dが接続されていない場合には電流が流れないのでLレベルの状態判定信号を出力し、電子機器A〜Dが接続されている場合には電流が流れるのでHレベルの状態判定信号を出力する。
【0014】
第1〜第4スイッチ回路11〜14は、内部の信号線を介して光電変換部及び隣接するスイッチ回路と接続された第1〜第4信号線スイッチ11a〜14a(以下、総称するときには単に「信号線スイッチ」と呼ぶ。)、車両用バッテリ及び第1〜第4電流検出部21〜24と接続された第1〜第4電源線スイッチ11b〜14b(以下、総称するときには単に「電源線スイッチ」と呼ぶ。)を有している。
【0015】
スイッチ回路は、電流検出部からの状態判定信号に応じたスイッチ制御部32の制御に従って、信号線スイッチを開閉動作をする。具体的には、信号線スイッチは、電流検出部からの状態判定信号がHレベルである場合にはスイッチ制御部32により開(off)状態とされ、電流検出部からの状態判定信号がLレベルである場合にはスイッチ制御部32により閉(on)状態とされる。これにより、信号線スイッチでは、各電子機器に対する光電変換部1〜4(電子機器)のバイパス状態の変更を可能とする。
【0016】
また、スイッチ回路は、電流検出部からの状態判定信号に応じたスイッチ制御部32の制御に従って、電源線スイッチを開閉動作をする。具体的には、電源線スイッチは、電流検出部からの状態判定信号がHレベルである場合にはスイッチ制御部32により閉(on)状態とされ、電流検出部からの状態判定信号がLレベルである場合にはスイッチ制御部32により開(off)状態とされる。これにより、電源線スイッチでは、各電子機器に対する電力供給状態の変更を可能とする。
【0017】
通信IC31は、第1スイッチ回路11と第4スイッチ回路14とを接続する電線に設けられて、第1スイッチ回路11から第4スイッチ回路14に送られる電気信号を中継する。このとき、通信IC31は、入力した電気信号に含まれる送信元情報及び送信先情報を読み出して、スイッチ制御部32に送る。
【0018】
スイッチ制御部32は、通信IC31から入力された送信元情報及び送信先情報から、現在通信をしている電子機器を認識する。そして、スイッチ制御部32は、通信をしている電子機器に対応した信号線スイッチを開状態にすると共に、電源線スイッチを閉状態にする。
【0019】
このようなJ/Bにおいて、スイッチ制御部32は、例えば図1中の斜線部にて示した電子機器Aと電子機器Dとの間でのみ通信をしていることを認識した場合には、信号線スイッチ11aを開状態、電源線スイッチ11bを閉状態、信号線スイッチ14bを開状態、電源線スイッチ14bを閉状態にし、他の信号線スイッチを閉状態、電源線スイッチを開状態にして、リングネットワークを構築する。
【0020】
このようなスイッチ制御部32の処理を図2のフローチャートにて説明すると、先ず、ステップS1において、ネットワークを起動するトリガが発生したことに応じて、スイッチ制御部32により、全ての信号線スイッチを開状態にすると共に、全ての電源線スイッチを閉状態にする。これにより、スイッチ制御部32では、J/Bに接続された全ての電子機器を起動する(ステップS2)。
【0021】
次に、スイッチ制御部32では、車両用バッテリに電力供給するためのエンジンの状態を検出する(ステップS3)。スイッチ制御部32では、エンジンが始動しているときには、車両用バッテリが上がるおそれがないとして処理を終了する。
【0022】
一方、スイッチ制御部32では、エンジンが停止していると判定した場合には、車両用バッテリが上がるおそれがあるとして、リングネットワークにて伝送されている電気信号を例えば所定期間だけ通信IC31により検出させて、各電子機器が接続して通信するために必要な情報を取得する。これにより、スイッチ制御部32では、電気信号の送信元情報及び送信先情報を取得して、通信をしている電子機器を認識する(ステップS4)。
【0023】
次に、スイッチ制御部32では、ステップS4にて認識した通信をしている電子機器のみに電源供給をするように、通信をしている電子機器に相当する電源線スイッチを閉状態にし、他の通信をしていない電子機器に対応した電源線スイッチを開状態にする。また、スイッチ制御部32では、通信をしている電子機器に相当する信号線スイッチを閉状態にし、他の通信をしていない電子機器に対応した電源線スイッチを開状態にする。これにより、スイッチ制御部32では、通信をする電子機器のみを起動させた状態にしてリングネットワークを再起動させる(ステップS5)。
【0024】
以上詳細に説明したように、本発明を適用した光通信システムによれば、J/Bに通信IC31及びスイッチ制御部32を実装することにより、通信を行う電子機器を認識して電源供給をさせるようにしたので、複数の電子機器をリング型に接続した場合であっても必要な電子機器のみを起動して消費電力を低減することができる。
【0025】
また、この光通信システムによれば、車両用バッテリに電力供給をするエンジンが停止している場合に、通信を行う電子機器のみに電力供給することができるので、エンジンが停止しているときに電子機器を使用した場合の車両用バッテリ上がりを抑制することができる。
【0026】
更に、この光通信システムによれば、通信を行う電子機器のみを起動した後には、電流検出部により電子機器の挿入を検出して、リングネットワークに新たな電子機器を拡張することができ、リングネットワークへのホットプラグアンドプレイを実現することができる。
【0027】
更にまた、この光通信システムによれば、通信IC31により検出した電気信号から通信に必要な情報を認識してリングネットワークを構築することができるので、通信を行うことができないような不具合が発生した電子機器を、リングネットワークから確実に排除することができる。
【0028】
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【0029】
すなわち、上述した一例では、J/Bと電子機器を光ファイバ等にて接続した場合について説明したが、これに限らず、全ての伝送路が電線にて構成されたシステムであっても本発明が適用可能であることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、信号検出手段にて検出した信号に基づいて通信を行う電子機器を認識して、当該通信を行う電子機器のみを起動するようにスイッチ回路を制御するので、複数の電子機器をリング型に接続した場合であっても必要な電子機器のみを起動して消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光通信システムを構成するJ/Bのブロック図である。
【図2】スイッチ制御部の処理を示すフローチャートである。
【図3】リング型ネットワークを説明するための図である。
【図4】バス型ネットワークを説明するための図である。
【図5】リング型ネットワークにおける信号線と電源線の接続を説明するための図である。
【符号の説明】
1 第1光電変換部
2 第2光電変換部
3 第3光電変換部
4 第4光電変換部
11 第1スイッチ回路
12 第2スイッチ回路
13 第3スイッチ回路
14 第4スイッチ回路
21 第1電流検出部
22 第2電流検出部
23 第3電流検出部
24 第4電流検出部
31 通信IC
32 スイッチ制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の電子機器が車両内に設置され、各電子機器を伝送路を介して接続する信号中継装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両内でデータを伝送するデータ伝送システムとしては、光ファイバケーブルを車両内に施設し、光ファイバケーブルを用いてコマンド等の非時系列データや、ビデオデータ等の時系列データを伝送するものが知られている。
【0003】
このデータ伝送システムにおいて、時系列のオーディオデータやビデオデータ等を伝送することを目的とした同期式リング型ネットワークがある。この同期式リング型ネットワークでは、リング状に各通信機器を接続し、データ伝送タイミングを各通信機器間にて同期させてデータ伝送を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の図3に示すような同期式リング型ネットワークでは、その電子機器の接続形態から、図4に示すようなバス型ネットワークのような通信を行う電子機器のみを動作状態とすることができない。例えば電子機器A,B,C,D,Eの5つの通信ノードが存在する場合に、電子機器Aと電子機器Dとの間でのみ通信を行う場合には、バス型ネットワークでは、電子機器A及び電子機器Dのみの電源をオンにし、他の電子機器の電源をオフにしても通信を行うことができるが、リング型ネットワークでは、図5に示すように信号線101にて電子機器A,B,C,D,Eをリング状に接続し、更に電源線102にてバッテリ103と電子機器A,B,C,D,Eを接続した場合に、ディジチェーン方式にて通信を実現しているためにバス型ネットワークのようなことはできない。すなわち、リング型ネットワークでは、電子機器Aと電子機器Dとの間で通信をする場合には、その通信内容のデータを電子機器Aから電子機器B、電子機器Bから電子機器C、電子機器Cから電子機器D、電子機器Dから電子機器Eに送る必要があるため、ネットワークを構成する全電子機器の電源をオンにする必要がある。
【0005】
また、ネットワークを車両に搭載した場合には、エンジンを止めた状態で実際にはデータをやりとりしている電子機器のみが起動していることが望ましいが、リング型ネットワークでは、全ての電子機器を起動する必要があり、通信に要する消費電流が多くなるという問題点がある。特に、車両に搭載した場合には、車両用のバッテリ103が使用不能となる場合がある。
【0006】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、複数の電子機器をリング型に接続した場合であっても必要な電子機器のみを起動して消費電力を低減することができる信号中継装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するために、入力した信号に従った処理をすると共に、入力した信号を隣接する他の電子機器に送出する複数の電子機器がリング状に接続され、各電子機器が信号を中継する光通信システムの信号中継装置であって、上記各電子機器に対応して設けられ、開閉動作をして隣接する電子機器からの信号をバイパス可能となされると共に、各電子機器への電源供給を開閉制御する複数のスイッチ回路と、上記各電子機器に対応して設けられ、電源からの電力を各電子機器に供給すると共に内部に流れる電流値を検出して各電子機器の接続状態を検出する電流検出手段と、何れかの電子機器間に設けられ、伝送される信号を検出する信号検出手段と、上記各電流検出手段にて検出した各電子機器の接続状態に基づいて、何れかの上記電流検出手段に対する上記電子機器の接続状態が変化した場合に、接続状態が変化した電子機器のバイパス状態を変化させるように各スイッチ回路を開閉制御すると共に、上記信号検出手段にて検出した信号に基づいて通信を行う電子機器を認識して、当該通信を行う電子機器のみを起動するように上記スイッチ回路を制御するスイッチ制御手段とを備える。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0009】
本発明は、例えば図1に示すようなJ/B(junction Block、電気接続箱)を有する光通信システムに適用される。
【0010】
このJ/Bは、例えば、車両前部であって前部座席付近に電子機器A、B、C、Dを配設するために設けられ、例えば後部座席付近に他の電子機器を配設した構成の光通信システムを構成する。また、この光通信システムが搭載された車両は、その構造上の理由や電気配線上の理由により、前部座席と後部座席との間付近にJ/Bが設けられ、後部座席とトランクルームとの間付近に他のJ/Bが設けられている。
【0011】
このJ/Bは、各電子機器A,B,C,Dに対応して各部が設けられて構成されている。このJ/Bは、例えば光ファイバ等の光通信ラインを介して電子機器A〜Dに対応して接続された第1〜第4光電変換部1〜4(以下、総称するときには単に「光電変換部」と呼ぶ。)、各光電変換部1〜4に対応して接続された第1〜第4スイッチ回路11〜14(以下、総称するときには単に「スイッチ回路」と呼ぶ。)、電線等の電源ラインを介して各電子機器A〜Dに対応して接続された第1〜第4電流検出部21〜24(以下、総称するときには単に「電流検出部」と呼ぶ。)、及び通信IC31、スイッチ制御部32を備える。
【0012】
また、このJ/Bは、車両用バッテリ接続され、当該車両用バッテリからの電力を各スイッチ回路11〜14及び電流検出部21〜24を介して各電子機器A〜Dに供給するように構成されている。
【0013】
電流検出部は、例えば電力供給を検出する電力供給検出機能付き抵抗等により構成されてなり、車両用バッテリから各電子機器A〜Dへの電源供給状態を検出する。そして、電流検出部は、電力供給検出機能付き抵抗により各電子機器A〜Dが接続されていないと判定した場合には、状態判定信号を生成してスイッチ制御部32に出力する。すなわち、電流検出部では、電子機器A〜Dが接続されていない場合には電流が流れないのでLレベルの状態判定信号を出力し、電子機器A〜Dが接続されている場合には電流が流れるのでHレベルの状態判定信号を出力する。
【0014】
第1〜第4スイッチ回路11〜14は、内部の信号線を介して光電変換部及び隣接するスイッチ回路と接続された第1〜第4信号線スイッチ11a〜14a(以下、総称するときには単に「信号線スイッチ」と呼ぶ。)、車両用バッテリ及び第1〜第4電流検出部21〜24と接続された第1〜第4電源線スイッチ11b〜14b(以下、総称するときには単に「電源線スイッチ」と呼ぶ。)を有している。
【0015】
スイッチ回路は、電流検出部からの状態判定信号に応じたスイッチ制御部32の制御に従って、信号線スイッチを開閉動作をする。具体的には、信号線スイッチは、電流検出部からの状態判定信号がHレベルである場合にはスイッチ制御部32により開(off)状態とされ、電流検出部からの状態判定信号がLレベルである場合にはスイッチ制御部32により閉(on)状態とされる。これにより、信号線スイッチでは、各電子機器に対する光電変換部1〜4(電子機器)のバイパス状態の変更を可能とする。
【0016】
また、スイッチ回路は、電流検出部からの状態判定信号に応じたスイッチ制御部32の制御に従って、電源線スイッチを開閉動作をする。具体的には、電源線スイッチは、電流検出部からの状態判定信号がHレベルである場合にはスイッチ制御部32により閉(on)状態とされ、電流検出部からの状態判定信号がLレベルである場合にはスイッチ制御部32により開(off)状態とされる。これにより、電源線スイッチでは、各電子機器に対する電力供給状態の変更を可能とする。
【0017】
通信IC31は、第1スイッチ回路11と第4スイッチ回路14とを接続する電線に設けられて、第1スイッチ回路11から第4スイッチ回路14に送られる電気信号を中継する。このとき、通信IC31は、入力した電気信号に含まれる送信元情報及び送信先情報を読み出して、スイッチ制御部32に送る。
【0018】
スイッチ制御部32は、通信IC31から入力された送信元情報及び送信先情報から、現在通信をしている電子機器を認識する。そして、スイッチ制御部32は、通信をしている電子機器に対応した信号線スイッチを開状態にすると共に、電源線スイッチを閉状態にする。
【0019】
このようなJ/Bにおいて、スイッチ制御部32は、例えば図1中の斜線部にて示した電子機器Aと電子機器Dとの間でのみ通信をしていることを認識した場合には、信号線スイッチ11aを開状態、電源線スイッチ11bを閉状態、信号線スイッチ14bを開状態、電源線スイッチ14bを閉状態にし、他の信号線スイッチを閉状態、電源線スイッチを開状態にして、リングネットワークを構築する。
【0020】
このようなスイッチ制御部32の処理を図2のフローチャートにて説明すると、先ず、ステップS1において、ネットワークを起動するトリガが発生したことに応じて、スイッチ制御部32により、全ての信号線スイッチを開状態にすると共に、全ての電源線スイッチを閉状態にする。これにより、スイッチ制御部32では、J/Bに接続された全ての電子機器を起動する(ステップS2)。
【0021】
次に、スイッチ制御部32では、車両用バッテリに電力供給するためのエンジンの状態を検出する(ステップS3)。スイッチ制御部32では、エンジンが始動しているときには、車両用バッテリが上がるおそれがないとして処理を終了する。
【0022】
一方、スイッチ制御部32では、エンジンが停止していると判定した場合には、車両用バッテリが上がるおそれがあるとして、リングネットワークにて伝送されている電気信号を例えば所定期間だけ通信IC31により検出させて、各電子機器が接続して通信するために必要な情報を取得する。これにより、スイッチ制御部32では、電気信号の送信元情報及び送信先情報を取得して、通信をしている電子機器を認識する(ステップS4)。
【0023】
次に、スイッチ制御部32では、ステップS4にて認識した通信をしている電子機器のみに電源供給をするように、通信をしている電子機器に相当する電源線スイッチを閉状態にし、他の通信をしていない電子機器に対応した電源線スイッチを開状態にする。また、スイッチ制御部32では、通信をしている電子機器に相当する信号線スイッチを閉状態にし、他の通信をしていない電子機器に対応した電源線スイッチを開状態にする。これにより、スイッチ制御部32では、通信をする電子機器のみを起動させた状態にしてリングネットワークを再起動させる(ステップS5)。
【0024】
以上詳細に説明したように、本発明を適用した光通信システムによれば、J/Bに通信IC31及びスイッチ制御部32を実装することにより、通信を行う電子機器を認識して電源供給をさせるようにしたので、複数の電子機器をリング型に接続した場合であっても必要な電子機器のみを起動して消費電力を低減することができる。
【0025】
また、この光通信システムによれば、車両用バッテリに電力供給をするエンジンが停止している場合に、通信を行う電子機器のみに電力供給することができるので、エンジンが停止しているときに電子機器を使用した場合の車両用バッテリ上がりを抑制することができる。
【0026】
更に、この光通信システムによれば、通信を行う電子機器のみを起動した後には、電流検出部により電子機器の挿入を検出して、リングネットワークに新たな電子機器を拡張することができ、リングネットワークへのホットプラグアンドプレイを実現することができる。
【0027】
更にまた、この光通信システムによれば、通信IC31により検出した電気信号から通信に必要な情報を認識してリングネットワークを構築することができるので、通信を行うことができないような不具合が発生した電子機器を、リングネットワークから確実に排除することができる。
【0028】
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【0029】
すなわち、上述した一例では、J/Bと電子機器を光ファイバ等にて接続した場合について説明したが、これに限らず、全ての伝送路が電線にて構成されたシステムであっても本発明が適用可能であることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、信号検出手段にて検出した信号に基づいて通信を行う電子機器を認識して、当該通信を行う電子機器のみを起動するようにスイッチ回路を制御するので、複数の電子機器をリング型に接続した場合であっても必要な電子機器のみを起動して消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光通信システムを構成するJ/Bのブロック図である。
【図2】スイッチ制御部の処理を示すフローチャートである。
【図3】リング型ネットワークを説明するための図である。
【図4】バス型ネットワークを説明するための図である。
【図5】リング型ネットワークにおける信号線と電源線の接続を説明するための図である。
【符号の説明】
1 第1光電変換部
2 第2光電変換部
3 第3光電変換部
4 第4光電変換部
11 第1スイッチ回路
12 第2スイッチ回路
13 第3スイッチ回路
14 第4スイッチ回路
21 第1電流検出部
22 第2電流検出部
23 第3電流検出部
24 第4電流検出部
31 通信IC
32 スイッチ制御部
Claims (3)
- 入力した信号に従った処理をすると共に、入力した信号を隣接する他の電子機器に送出する複数の電子機器がリング状に接続され、各電子機器が信号を中継する光通信システムの信号中継装置であって、
上記各電子機器に対応して設けられ、開閉動作をして隣接する電子機器からの信号をバイパス可能となされると共に、各電子機器への電源供給を開閉制御する複数のスイッチ回路と、
上記各電子機器に対応して設けられ、電源からの電力を各電子機器に供給すると共に内部に流れる電流値を検出して各電子機器の接続状態を検出する電流検出手段と、
何れかの電子機器間に設けられ、伝送される信号を検出する信号検出手段と、
上記各電流検出手段にて検出した各電子機器の接続状態に基づいて、何れかの上記電流検出手段に対する上記電子機器の接続状態が変化した場合に、接続状態が変化した電子機器のバイパス状態を変化させるように各スイッチ回路を開閉制御すると共に、上記信号検出手段にて検出した信号に基づいて通信を行う電子機器を認識して、当該通信を行う電子機器のみを起動するように上記スイッチ回路を制御するスイッチ制御手段と
を備えることを特徴とする信号中継装置。 - 上記各スイッチ回路は、対応した電子機器と隣接するスイッチ回路との間で信号を中継する信号線スイッチと、車両用バッテリからの電力を対応した電子機器に供給する電源線スイッチとを備え、
上記スイッチ制御手段は、通信を行う電子機器に対応した信号線スイッチにより信号を電子機器に送るように制御すると共に、電源線スイッチにより電力供給を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の信号中継装置。 - 上記スイッチ制御手段は、エンジンが停止している場合には上記信号検出手段により検出した信号に基づいて通信を行う電子機器のみを起動させ、エンジンが起動している場合には上記各電流検出手段に検出した各電子機器の接続状態に基づいて電子機器を起動させることを特徴とする請求項1に記載の信号中継装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003055928A JP2004266635A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | リング型通信システムの信号中継装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003055928A JP2004266635A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | リング型通信システムの信号中継装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004266635A true JP2004266635A (ja) | 2004-09-24 |
Family
ID=33119801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003055928A Abandoned JP2004266635A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | リング型通信システムの信号中継装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004266635A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012121453A (ja) * | 2010-12-08 | 2012-06-28 | Autonetworks Technologies Ltd | 制御システム及び制御装置 |
JP2016220055A (ja) * | 2015-05-21 | 2016-12-22 | 矢崎総業株式会社 | ネットワークシステム |
-
2003
- 2003-03-03 JP JP2003055928A patent/JP2004266635A/ja not_active Abandoned
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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