JP2004265768A - Fpc用電気コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、平型柔軟ケーブル用電気コネクタ(FPC)に係り、前記FPCを強固に保持すると共に、ケーブルを外す際にも作業性を良くすることが課題である。
【解決手段】絶縁ハウジングと、該絶縁ハウジングに所定のピッチで横方向に併設された複数のコンタクトと、前記絶縁ハウジングに回動自在に支持され該絶縁ハウジング前方の接続口から挿入されたケーブルを押圧し保持する回転カバーと、から構成され、前記回転カバーが該カバーの横方向の両端部にある回転軸部と、前記ケーブルを押圧する蓋部と、該蓋部を前記回転軸部を中心に揺動させる開閉操作部とから成るとともに、前記両回転軸部の軸心に対して前記蓋部と開閉操作部とが共にコネクタの前後方向において前記接続口の反対側に設けられているFPC用電気コネクタ。
【選択図】 図1
【解決手段】絶縁ハウジングと、該絶縁ハウジングに所定のピッチで横方向に併設された複数のコンタクトと、前記絶縁ハウジングに回動自在に支持され該絶縁ハウジング前方の接続口から挿入されたケーブルを押圧し保持する回転カバーと、から構成され、前記回転カバーが該カバーの横方向の両端部にある回転軸部と、前記ケーブルを押圧する蓋部と、該蓋部を前記回転軸部を中心に揺動させる開閉操作部とから成るとともに、前記両回転軸部の軸心に対して前記蓋部と開閉操作部とが共にコネクタの前後方向において前記接続口の反対側に設けられているFPC用電気コネクタ。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平型柔軟ケーブル(以下、FPCという)用電気コネクタに係り、詳しくは、前記FPCを接続口からゼロ挿入力で電気コネクタに接続し、この電気コネクタの回転カバーを閉蓋することで当該FPCを保持するFPC用電気コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において、FPCを接続口からゼロ挿入力で差込み、回転カバーでコンタクトに接続させて保持する電気コネクタは、絶縁ハウジングと、該絶縁ハウジングに所定のピッチで横方向に併設された複数のコンタクトと、前記絶縁ハウジングに回動自在に支持され接続口から挿入されたFPCを押圧して該FPCと前記コンタクトの接続部との電気的接続を図る回転カバーとから構成されているものが、知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実開平06−77186号公報(第1頁乃至第2頁、第1図乃至第5図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のFPC用電気コネクタは、絶縁ハウジングの接続口側に回転カバーがあり、軽薄短小及び低背化によって電気コネクタが小型化されているので、FPC挿入時に当該FPCが邪魔になって同一側にある回転カバーの開閉がし難くなる。また、このFPCのこねり等により回転カバーが開方向に付勢され、FPCの固定力が弱くなる、という課題がある。
本発明に係るFPC用電気コネクタは、このような課題を解決するために提案されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るFPC用電気コネクタの要旨は、絶縁ハウジングと、該絶縁ハウジングに所定のピッチで横方向に併設された複数のコンタクトと、前記絶縁ハウジングに回動自在に支持され該絶縁ハウジング前方の接続口から挿入されたケーブルを押圧し保持する回転カバーと、から構成され、前記回転カバーが該カバーの横方向の両端部にある回転軸部と、前記ケーブルを押圧する蓋部と、該蓋部を前記回転軸部を中心に揺動させる開閉操作部とから成るとともに、前記両回転軸部の軸心に対して前記蓋部と開閉操作部とが共にコネクタの前後方向において前記接続口の反対側に設けられていることである。
【0006】
前記回転カバーの蓋部には、コンタクトのピッチに合わせて一つ置きで横方向に、コンタクトの弾性腕部の下位置に係合され回転カバーが上方向に浮き上がるのを防止するとともに、ケーブルを食い込み方向に押さえる係合押圧部材が設けられていること、;
前記回転カバーの開閉操作部は、絶縁ハウジングの後方端部から更に後方に突出して配設されていること、;
前記回転カバーの係合押圧部材は、該回転カバーが開状態の時に略45゜の開き角度若しくはそれ以下の開き角度となるように、コンタクトの弾性腕部の係合部と係合する形状であることを含むものである。
【0007】
本発明に係るFPC用電気コネクタによれば、電気コネクタの前方にある接続口にケーブルを挿入した後に、前記両回転軸部の軸心に対してこの接続口の反対側に配設された回転カバーの開閉操作部を作業者が手で閉方向に揺動させるので、手前にあるケーブルが邪魔にならない。開作業の場合にも同様に邪魔になることがない。
【0008】
また、回転カバーの蓋部には係合押圧部材が設けられているので、接続口から差し込んだケーブルが、確実に把持固定され、しかも、ケーブルを食い込み方向に押さえるので、ケーブルの引張りに対しての固定保持力が増大する。さらに、回転カバーの開閉操作部は、絶縁ハウジングの後方端部から更に後方に突出して配設されているので、この開閉操作部に作業者の指先を引っかけやすく、開閉作業が容易となる。そして、回転カバーの係合押圧部材は、該回転カバーが開状態の時に略45゜の開き角度若しくはそれ以下の開き角度となるように、コンタクトの弾性腕部の係合部と係合する形状であることにより、電気コネクタ全体の上下方向の高さが低くなり、例えば、デジタルカメラなどの電子機器において、一層の低背化が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るFPC用電気コネクタ1について、図面を参照して説明する。
【0010】
FPC用電気コネクタ1は、図1乃至図3に示すように、合成樹脂製の絶縁ハウジング2と、該絶縁ハウジング2に所定のピッチtで横方向(左右方向)にケーブル用当接部3a,4aを千鳥配置にして併設された複数のコンタクト3,4と、前記絶縁ハウジング2に回動自在に支持され該絶縁ハウジング前方の接続口5から挿入されたケーブル(FPC)A(図9参照)を押圧し保持する合成樹脂製の回転カバー6とから構成される。この電気コネクタ1は、一例としてその大きさが、横寸法が約18mm、縦寸法が4.5mm、高さ1.2mm程度のものである。
【0011】
前記回転カバー6は、図4に示すように、該カバー6の横方向の両端部にある回転軸部6a,6bと、前記ケーブルAを押圧する蓋部6cと、該蓋部6cを前記回転軸部6a,6bを中心に揺動させる開閉操作部6dとから成る。更に、前記両回転軸部6a,6bの軸心6eに対して、前記蓋部6cと開閉操作部6dとが共に電気コネクタ1の前後方向において、前記接続口5の反対側に設けられている。また、中央部には、左右に長い長孔6fが、絶縁ハウジング2の上部を避けるようにして設けられている。
【0012】
前記回転カバー6の蓋部6cには、図3(A),(B)及び図7に示すように、絶縁ハウジング2の嵌合孔に圧入されるコンタクト3,4のピッチtに合わせて一つ置きで横方向に、前記コンタクト3の弾性腕部3aの下位置に係合され回転カバー6がケーブル押圧の反力で上方向に浮き上がるのを防止するとともに、ケーブルAを食い込み方向に押さえる係合押圧部材6gが設けられている。
【0013】
前記係合押圧部材6gは、図3(C)に示すように、絶縁ハウジング2に回転カバー2を装着する際に、絶縁ハウジング2の軸受け部に回転軸部を嵌装させつつ、コンタクト3の弾性腕部3aの下面に当接させるようにして、回転カバー6を前方から後方へと差し入れて、嵌装させるものである。図示するように、回転カバー6の開状態では、θ=略45゜程度の開き角度になるように、前記弾性腕部3aの下面と、係合押圧部材6gの上面とが、略水平となる形状になっている。なお、この開き角度θに関しては、実際の開閉作業性を考慮して、20゜≦θ≦45゜程度にするものである。更に、低背化のためには、高さHを低くするために、略45゜以下にするものである。
【0014】
また、回転カバー6の開閉操作部6dは、絶縁ハウジング2の後方端部からさらに後方に突出して配設されている。これにより、閉蓋状態の回転カバー6を開状態にする際に、作業者の指先を、前記突出している当該開閉操作部6dに当てがい易くなるものである。
【0015】
このようなFPC用電気コネクタ1の使用方法は、図9乃至図10に示すように、まず、図3(C)に示す電気コネクタ1が、例えば、リフローによりプリント基板上に半田付けされて実装される。コンタクト3の前方の下面の一部がリード部3bとなって半田付けされ、同様に、コンタクト4の後方の下面の一部がリード部4bとなって回路パターンに半田付けされる。その際の、フラックスの上がり防止のために、コンタクト3の前方には、フラックス溜まりとなる凹部3cが設けられている。
【0016】
次ぎに、図3(C)の回転カバー6の開状態から、図9乃至図10に示すように、FPCであるケーブルAを、接続口5から差し込む。このケーブルAの先端部が突き当たりまで差し込まれたならば、絶縁ハウジング2の後端よりも後方に突出している開閉操作部6dを、指等で押すことで回転軸部6aを中心にして下方向に揺動させる。これにより、蓋部6cと係合押圧部材6gが共に、回転軸部6aを中心に回転し、ケーブルAを作業性良く押圧することができる。開閉操作部6dは、絶縁ハウジング2の横端部にあるロック部2aにより閉状態で係止される。
【0017】
前記ケーブルAの回路パターンと、コンタクト3,4の当接部3d,4aとが当接して接続され、プリント基板に半田付けされた前記コンタクト3のリード部3b,4bを介してプリント基板の回路パターンと前記ケーブルAとの電気的接続が図られるものである。
【0018】
ケーブルAは、前記蓋部6cで押圧されてコンタクト4との接続が確実に成されると共に、係合押圧部材6gによって前方へ引張ると食い込む方向に押圧されているので引抜き難く、この電気コネクタ1にしっかりと固定されるものである。
【0019】
【発明の効果】
上記説明したように、本発明に係るFPC用電気コネクタは、絶縁ハウジングと、該絶縁ハウジングに所定のピッチで横方向に併設された複数のコンタクトと、前記絶縁ハウジングに回動自在に支持され該絶縁ハウジング前方の接続口から挿入されたケーブルを押圧し保持する回転カバーと、から構成され、前記回転カバーが該カバーの横方向の両端部にある回転軸部と、前記ケーブルを押圧する蓋部と、該蓋部を前記回転軸部を中心に揺動させる開閉操作部とから成るとともに、前記両回転軸部の軸心に対して前記蓋部と開閉操作部とが共にコネクタの前後方向において前記接続口の反対側に設けられているので、接続口に挿入されたFPCの蓋部による閉蓋作業がしやすくなり、また、開作業においても、前記FPCが邪魔にならず能率的となると言う優れた効果を奏するものである。
【0020】
前記回転カバーの蓋部材には、コンタクトのピッチに合わせて一つ置きで横方向に、コンタクトの弾性腕部の下位置に係合され回転カバーが上方向に浮き上がるのを防止するとともに、ケーブルを食い込み方向に押さえる係合押圧部材が設けられているので、接続されたFPCの固定力が高められる。
【0021】
前記回転カバーの開閉操作部は、絶縁ハウジングの後方端部から更に後方に突出して配設されているので、絶縁ハウジング後方端部からの突出部分に指を掛けやすくなって、蓋部材の開作業がしやすくなるものである。
【0022】
回転カバーの係合押圧部材は、該回転カバーが開状態の時に略45゜の開き角度若しくはそれ以下の開き角度となるように、コンタクトの弾性腕部の係合部と係合する形状であるので、低背化の要求に応じるものとなると言う優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るFPC用電気コネクタ1の平面図(A)、正面図(B)である。
【図2】同本発明に係るFPC用電気コネクタ1の側面図である。
【図3】図1におけるX−X線に沿った断面図(A)、同図Y−Y線に沿った断面図(B)、回転カバー6の開状態のX−X線に沿った断面図(C)である。
【図4】回転カバー6の平面図(A)、背面図(B)、正面図(C)である。
【図5】回転カバー6の側面図である。
【図6】図4におけるX−X線に沿った断面図である。
【図7】図4におけるY−Y線に沿った断面図である。
【図8】図4におけるZ−Z線に沿った断面図である。
【図9】電気コネクタ1にFPCを接続させた状態の平面図である。
【図10】電気コネクタ1にFPCを接続させて回転カバー6で閉蓋する様子を示す断面図(A)、閉蓋状態の断面図(B),(C)である。
【符号の説明】
1 FPC用電気コネクタ、 2 絶縁ハウジング、
2a ロック部、
3 コンタクト、 3a 弾性腕部、
3b リード部、 3c 凹部、
3d 当接部、
4 コンタクト、 4a 当接部、
4b リード部、
5 接続口、
6 回転カバー、 6a,6b 回転軸部、
6c 蓋部、 6d 開閉操作部、
6e 軸心、 6f 長孔、
6g 係合押圧部材。
【発明の属する技術分野】
本発明は、平型柔軟ケーブル(以下、FPCという)用電気コネクタに係り、詳しくは、前記FPCを接続口からゼロ挿入力で電気コネクタに接続し、この電気コネクタの回転カバーを閉蓋することで当該FPCを保持するFPC用電気コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において、FPCを接続口からゼロ挿入力で差込み、回転カバーでコンタクトに接続させて保持する電気コネクタは、絶縁ハウジングと、該絶縁ハウジングに所定のピッチで横方向に併設された複数のコンタクトと、前記絶縁ハウジングに回動自在に支持され接続口から挿入されたFPCを押圧して該FPCと前記コンタクトの接続部との電気的接続を図る回転カバーとから構成されているものが、知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実開平06−77186号公報(第1頁乃至第2頁、第1図乃至第5図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のFPC用電気コネクタは、絶縁ハウジングの接続口側に回転カバーがあり、軽薄短小及び低背化によって電気コネクタが小型化されているので、FPC挿入時に当該FPCが邪魔になって同一側にある回転カバーの開閉がし難くなる。また、このFPCのこねり等により回転カバーが開方向に付勢され、FPCの固定力が弱くなる、という課題がある。
本発明に係るFPC用電気コネクタは、このような課題を解決するために提案されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るFPC用電気コネクタの要旨は、絶縁ハウジングと、該絶縁ハウジングに所定のピッチで横方向に併設された複数のコンタクトと、前記絶縁ハウジングに回動自在に支持され該絶縁ハウジング前方の接続口から挿入されたケーブルを押圧し保持する回転カバーと、から構成され、前記回転カバーが該カバーの横方向の両端部にある回転軸部と、前記ケーブルを押圧する蓋部と、該蓋部を前記回転軸部を中心に揺動させる開閉操作部とから成るとともに、前記両回転軸部の軸心に対して前記蓋部と開閉操作部とが共にコネクタの前後方向において前記接続口の反対側に設けられていることである。
【0006】
前記回転カバーの蓋部には、コンタクトのピッチに合わせて一つ置きで横方向に、コンタクトの弾性腕部の下位置に係合され回転カバーが上方向に浮き上がるのを防止するとともに、ケーブルを食い込み方向に押さえる係合押圧部材が設けられていること、;
前記回転カバーの開閉操作部は、絶縁ハウジングの後方端部から更に後方に突出して配設されていること、;
前記回転カバーの係合押圧部材は、該回転カバーが開状態の時に略45゜の開き角度若しくはそれ以下の開き角度となるように、コンタクトの弾性腕部の係合部と係合する形状であることを含むものである。
【0007】
本発明に係るFPC用電気コネクタによれば、電気コネクタの前方にある接続口にケーブルを挿入した後に、前記両回転軸部の軸心に対してこの接続口の反対側に配設された回転カバーの開閉操作部を作業者が手で閉方向に揺動させるので、手前にあるケーブルが邪魔にならない。開作業の場合にも同様に邪魔になることがない。
【0008】
また、回転カバーの蓋部には係合押圧部材が設けられているので、接続口から差し込んだケーブルが、確実に把持固定され、しかも、ケーブルを食い込み方向に押さえるので、ケーブルの引張りに対しての固定保持力が増大する。さらに、回転カバーの開閉操作部は、絶縁ハウジングの後方端部から更に後方に突出して配設されているので、この開閉操作部に作業者の指先を引っかけやすく、開閉作業が容易となる。そして、回転カバーの係合押圧部材は、該回転カバーが開状態の時に略45゜の開き角度若しくはそれ以下の開き角度となるように、コンタクトの弾性腕部の係合部と係合する形状であることにより、電気コネクタ全体の上下方向の高さが低くなり、例えば、デジタルカメラなどの電子機器において、一層の低背化が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るFPC用電気コネクタ1について、図面を参照して説明する。
【0010】
FPC用電気コネクタ1は、図1乃至図3に示すように、合成樹脂製の絶縁ハウジング2と、該絶縁ハウジング2に所定のピッチtで横方向(左右方向)にケーブル用当接部3a,4aを千鳥配置にして併設された複数のコンタクト3,4と、前記絶縁ハウジング2に回動自在に支持され該絶縁ハウジング前方の接続口5から挿入されたケーブル(FPC)A(図9参照)を押圧し保持する合成樹脂製の回転カバー6とから構成される。この電気コネクタ1は、一例としてその大きさが、横寸法が約18mm、縦寸法が4.5mm、高さ1.2mm程度のものである。
【0011】
前記回転カバー6は、図4に示すように、該カバー6の横方向の両端部にある回転軸部6a,6bと、前記ケーブルAを押圧する蓋部6cと、該蓋部6cを前記回転軸部6a,6bを中心に揺動させる開閉操作部6dとから成る。更に、前記両回転軸部6a,6bの軸心6eに対して、前記蓋部6cと開閉操作部6dとが共に電気コネクタ1の前後方向において、前記接続口5の反対側に設けられている。また、中央部には、左右に長い長孔6fが、絶縁ハウジング2の上部を避けるようにして設けられている。
【0012】
前記回転カバー6の蓋部6cには、図3(A),(B)及び図7に示すように、絶縁ハウジング2の嵌合孔に圧入されるコンタクト3,4のピッチtに合わせて一つ置きで横方向に、前記コンタクト3の弾性腕部3aの下位置に係合され回転カバー6がケーブル押圧の反力で上方向に浮き上がるのを防止するとともに、ケーブルAを食い込み方向に押さえる係合押圧部材6gが設けられている。
【0013】
前記係合押圧部材6gは、図3(C)に示すように、絶縁ハウジング2に回転カバー2を装着する際に、絶縁ハウジング2の軸受け部に回転軸部を嵌装させつつ、コンタクト3の弾性腕部3aの下面に当接させるようにして、回転カバー6を前方から後方へと差し入れて、嵌装させるものである。図示するように、回転カバー6の開状態では、θ=略45゜程度の開き角度になるように、前記弾性腕部3aの下面と、係合押圧部材6gの上面とが、略水平となる形状になっている。なお、この開き角度θに関しては、実際の開閉作業性を考慮して、20゜≦θ≦45゜程度にするものである。更に、低背化のためには、高さHを低くするために、略45゜以下にするものである。
【0014】
また、回転カバー6の開閉操作部6dは、絶縁ハウジング2の後方端部からさらに後方に突出して配設されている。これにより、閉蓋状態の回転カバー6を開状態にする際に、作業者の指先を、前記突出している当該開閉操作部6dに当てがい易くなるものである。
【0015】
このようなFPC用電気コネクタ1の使用方法は、図9乃至図10に示すように、まず、図3(C)に示す電気コネクタ1が、例えば、リフローによりプリント基板上に半田付けされて実装される。コンタクト3の前方の下面の一部がリード部3bとなって半田付けされ、同様に、コンタクト4の後方の下面の一部がリード部4bとなって回路パターンに半田付けされる。その際の、フラックスの上がり防止のために、コンタクト3の前方には、フラックス溜まりとなる凹部3cが設けられている。
【0016】
次ぎに、図3(C)の回転カバー6の開状態から、図9乃至図10に示すように、FPCであるケーブルAを、接続口5から差し込む。このケーブルAの先端部が突き当たりまで差し込まれたならば、絶縁ハウジング2の後端よりも後方に突出している開閉操作部6dを、指等で押すことで回転軸部6aを中心にして下方向に揺動させる。これにより、蓋部6cと係合押圧部材6gが共に、回転軸部6aを中心に回転し、ケーブルAを作業性良く押圧することができる。開閉操作部6dは、絶縁ハウジング2の横端部にあるロック部2aにより閉状態で係止される。
【0017】
前記ケーブルAの回路パターンと、コンタクト3,4の当接部3d,4aとが当接して接続され、プリント基板に半田付けされた前記コンタクト3のリード部3b,4bを介してプリント基板の回路パターンと前記ケーブルAとの電気的接続が図られるものである。
【0018】
ケーブルAは、前記蓋部6cで押圧されてコンタクト4との接続が確実に成されると共に、係合押圧部材6gによって前方へ引張ると食い込む方向に押圧されているので引抜き難く、この電気コネクタ1にしっかりと固定されるものである。
【0019】
【発明の効果】
上記説明したように、本発明に係るFPC用電気コネクタは、絶縁ハウジングと、該絶縁ハウジングに所定のピッチで横方向に併設された複数のコンタクトと、前記絶縁ハウジングに回動自在に支持され該絶縁ハウジング前方の接続口から挿入されたケーブルを押圧し保持する回転カバーと、から構成され、前記回転カバーが該カバーの横方向の両端部にある回転軸部と、前記ケーブルを押圧する蓋部と、該蓋部を前記回転軸部を中心に揺動させる開閉操作部とから成るとともに、前記両回転軸部の軸心に対して前記蓋部と開閉操作部とが共にコネクタの前後方向において前記接続口の反対側に設けられているので、接続口に挿入されたFPCの蓋部による閉蓋作業がしやすくなり、また、開作業においても、前記FPCが邪魔にならず能率的となると言う優れた効果を奏するものである。
【0020】
前記回転カバーの蓋部材には、コンタクトのピッチに合わせて一つ置きで横方向に、コンタクトの弾性腕部の下位置に係合され回転カバーが上方向に浮き上がるのを防止するとともに、ケーブルを食い込み方向に押さえる係合押圧部材が設けられているので、接続されたFPCの固定力が高められる。
【0021】
前記回転カバーの開閉操作部は、絶縁ハウジングの後方端部から更に後方に突出して配設されているので、絶縁ハウジング後方端部からの突出部分に指を掛けやすくなって、蓋部材の開作業がしやすくなるものである。
【0022】
回転カバーの係合押圧部材は、該回転カバーが開状態の時に略45゜の開き角度若しくはそれ以下の開き角度となるように、コンタクトの弾性腕部の係合部と係合する形状であるので、低背化の要求に応じるものとなると言う優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るFPC用電気コネクタ1の平面図(A)、正面図(B)である。
【図2】同本発明に係るFPC用電気コネクタ1の側面図である。
【図3】図1におけるX−X線に沿った断面図(A)、同図Y−Y線に沿った断面図(B)、回転カバー6の開状態のX−X線に沿った断面図(C)である。
【図4】回転カバー6の平面図(A)、背面図(B)、正面図(C)である。
【図5】回転カバー6の側面図である。
【図6】図4におけるX−X線に沿った断面図である。
【図7】図4におけるY−Y線に沿った断面図である。
【図8】図4におけるZ−Z線に沿った断面図である。
【図9】電気コネクタ1にFPCを接続させた状態の平面図である。
【図10】電気コネクタ1にFPCを接続させて回転カバー6で閉蓋する様子を示す断面図(A)、閉蓋状態の断面図(B),(C)である。
【符号の説明】
1 FPC用電気コネクタ、 2 絶縁ハウジング、
2a ロック部、
3 コンタクト、 3a 弾性腕部、
3b リード部、 3c 凹部、
3d 当接部、
4 コンタクト、 4a 当接部、
4b リード部、
5 接続口、
6 回転カバー、 6a,6b 回転軸部、
6c 蓋部、 6d 開閉操作部、
6e 軸心、 6f 長孔、
6g 係合押圧部材。
Claims (4)
- 絶縁ハウジングと、
該絶縁ハウジングに所定のピッチで横方向に併設された複数のコンタクトと、
前記絶縁ハウジングに回動自在に支持され該絶縁ハウジング前方の接続口から挿入されたケーブルを押圧し保持する回転カバーと、から構成され、
前記回転カバーが該カバーの横方向の両端部にある回転軸部と、前記ケーブルを押圧する蓋部と、該蓋部を前記回転軸部を中心に揺動させる開閉操作部とから成るとともに、
前記両回転軸部の軸心に対して前記蓋部と開閉操作部とが共にコネクタの前後方向において前記接続口の反対側に設けられていること、
を特徴とするFPC用電気コネクタ。 - 回転カバーの蓋部には、コンタクトのピッチに合わせて一つ置きで横方向に、コンタクトの弾性腕部の下位置に係合され回転カバーが上方向に浮き上がるのを防止するとともに、ケーブルを食い込み方向に押さえる係合押圧部材が設けられていること、
を特徴とする請求項1に記載のFPC用電気コネクタ。 - 回転カバーの開閉操作部は、絶縁ハウジングの後方端部から更に後方に突出して配設されていること、
を特徴とする請求項1または2に記載のFPC用電気コネクタ。 - 回転カバーの係合押圧部材は、該回転カバーが開状態の時に略45゜の開き角度若しくはそれ以下の開き角度となるように、コンタクトの弾性腕部の係合部と係合する形状であること、
を特徴とする請求項2に記載のFPC用電気コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003055726A JP2004265768A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | Fpc用電気コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003055726A JP2004265768A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | Fpc用電気コネクタ |
Publications (1)
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---|---|
JP2004265768A true JP2004265768A (ja) | 2004-09-24 |
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ID=33119651
Family Applications (1)
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JP4484218B2 (ja) * | 2004-10-22 | 2010-06-16 | 第一電子工業株式会社 | コネクタ |
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