JP2004265345A - ユーザ状態公開システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯端末内のユーザ状態公開クライアント部1が入力要求間隔記憶部3で記憶している一定時間ごとにユーザに対して状態情報の入力を要求し、状態情報の更新を促すことを特徴としている。このユーザ状態入力要求方法を用いることで、ユーザは忘れがちな自分自身の状態情報の更新を定期的に行うことになる。よって、そのユーザの状態情報を参照している他のユーザにとっては、そのユーザに関する信頼性の高い状態情報を取得でき、取得した状態情報に合わせて、インスタントメッセージや電子メール、電話などの連絡手段を選択することができる。このことは言い換えると、各々のユーザは仲間ユーザに関する信頼性の高い状態情報を取得できるということを意味する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザ状態公開システムに関するものであり、特にインスタントメッセージシステムのプレゼンス機能に代表される、携帯端末向けのユーザ状態公開システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯端末はユーザに持ち運びされるため、ユーザ状態公開システムにおいて状態情報を入力するのに適したツールと考えられる。しかしユーザは状態情報の入力を忘れがちであり、ユーザの正確な状態情報を取得するための解決策が求められている。
【0003】
そこで、特許文献1に代表とされるユーザのスケジュール情報と連動したユーザ状態入力方法や、ユーザの位置情報と連動したユーザ状態入力方法などが存在している。しかし、ユーザのスケジュール情報と連動したユーザ状態入力方法においては、携帯端末などの電子媒体でスケジュール管理を行っているユーザが少なく、あまり効果的な解決策とは言えない。またユーザ位置情報と連動したユーザ状態入力方法においても、例えば寝室では読書をしている場合もあれば眠っている場合もあるように、同じ場所に滞在しても状態が全く異なる場合があり、これもあまり効果的な解決策とは言えない。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−318871号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような状況を鑑みて、一定時間ごとにユーザに対して状態情報の入力を要求し、状態情報の更新を促すようにするユーザ状態公開システムを提供することを目的とする。
【0006】
その際このような状態情報の入力要求を視覚的に行うようにし、この視覚的な入力要求をより効果的にする具体的な機能を備えたユーザ状態公開システムを提供することを目的とする。
【0007】
その具体的な機能としては、自身のユーザ状態を的確に表現している状態情報の入力および送信する機能と、状態情報入力後の元の操作への継続性を高める機能と、入力要求に伴う不快感を緩和する機能がある。
【0008】
また、状態情報の入力要求を触覚的に行うようにするユーザ状態公開システムを提供することを目的とする。
【0009】
また、状態情報の入力要求を聴覚的に行うようにするユーザ状態公開システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を解決するため、請求項1に記載の発明は、各ユーザの状態を表すユーザ状態を状態情報として管理しているユーザ状態公開サーバと、自身に関するユーザ状態の状態情報をユーザ状態公開サーバに送信し、他のユーザに関する状態情報をユーザ状態公開サーバより受信するユーザ状態公開クライアントとは、互いに接続されてネットワークを形成しており、各ユーザ状態公開クライアントは他のユーザ状態公開クライアントのユーザ状態を把握することができるユーザ状態公開システムであって、少なくとも一つのユーザ状態公開クライアントは、ユーザ状態の状態情報の入力を自身のユーザに要求する入力要求があり、入力要求の時間間隔を記憶する入力要求間隔記憶手段と、入力要求間隔記憶手段を参照することで指定された時間に定期的に入力要求を行うユーザ状態公開手段を有することを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ユーザ状態公開クライアントは、ユーザ状態の状態情報を入力するためのユーザ状態入力画像を表示する表示手段をさらに有し、ユーザ状態公開手段は、入力要求間隔記憶手段を参照することで指定された時間に定期的に入力要求を行い、表示手段を制御して、ユーザ状態入力画像を表示させることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、ユーザ状態公開クライアントは、ユーザ状態入力画像に表示されるユーザ状態の状態情報の一覧を記憶する状態選択肢記憶手段と、ユーザ状態の状態情報を入力する入力手段と、各ユーザを識別する識別情報を記憶するユーザID記憶手段とをさらに有し、ユーザ状態公開手段は、状態選択肢記憶手段を参照することでユーザ状態の状態情報の一覧を取り出し、表示手段にユーザ状態の状態情報の一覧を加えたユーザ状態入力画像を表示させ、入力手段よりユーザ状態の状態情報が入力されると、ユーザ状態公開手段はユーザID記憶手段を参照することで識別情報を取り出し、ユーザ状態公開サーバに入力手段より入力されたユーザ状態の状態情報および識別情報を送信することを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、状態選択肢記憶手段が記憶するユーザ状態の状態情報の一覧に、新たな状態情報の追加もしくは既存の状態情報の削除を行うことで新規のユーザ状態の状態情報の一覧を作成し、ユーザ状態公開手段は、状態選択肢記憶手段を参照することで新規のユーザ状態の状態情報の一覧を取り出し、表示手段に新規のユーザ状態の状態情報の一覧を加えたユーザ状態入力画像を表示させることを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、ユーザ状態公開手段は、表示手段に表示させるユーザ状態入力画像の大きさを変更制御することを特徴とする。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、状態選択肢記憶手段が記憶するユーザ状態の状態情報の一覧に、個々のユーザ状態の状態情報に対応した、エンタテイメント性を有する画像データが付加されたことを特徴とし、ユーザ状態公開手段は、状態選択肢記憶手段を参照することで画像データが付加されたユーザ状態の状態情報の一覧を取り出し、表示手段に画像データが付加されたユーザ状態の状態情報の一覧を加えたユーザ状態入力画像を表示させることを特徴とする。
【0016】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6の何れか1項に記載の発明において、ユーザ状態公開クライアントは、所定の振動を発生させる振動手段をさらに有し、ユーザ状態公開手段は、入力要求間隔記憶手段を参照することで指定された時間に定期的に入力要求を行い、振動手段を制御して振動を発生させることを特徴とする。
【0017】
請求項8に記載の発明は、請求項1から6の何れか1項に記載の発明において、ユーザ状態公開クライアントは、所定の音声を出力する音声出力手段をさらに有し、ユーザ状態公開手段は、入力要求間隔記憶手段を参照することで指定された時間に定期的に入力要求を行い、音声出力手段を制御して音声を出力させることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0019】
<構成>
本発明の実施の形態は、図1で示すようなユーザ状態公開システムであり、ユーザ、仲間ユーザ、携帯端末、ネットワーク、ユーザ状態公開サーバから構成される。
【0020】
ユーザ状態公開サーバは、ネットワークを介してユーザもしくは仲間ユーザの状態情報を管理している。
【0021】
携帯端末は、図2で示すように、ユーザ状態公開クライアント部1、状態選択肢記憶部2、入力要求間隔記憶部3、ユーザID記憶部4、ウィンドウ表示制御部5、ディスプレイ部6、振動制御部7、モータ部8、音声制御部9、スピーカー部10、キーボード部11、ネットワークインターフェイス部12から構成される。
【0022】
ユーザ状態公開クライアント部1は、ユーザ状態公開サーバと通信を行い、ユーザの状態情報をユーザ状態公開サーバに通知したり、またユーザ状態公開サーバから仲間ユーザの状態情報の取得を行う。
【0023】
状態選択肢記憶部2は、「電車の中」、「会議中」、「電話OK」などのユーザ状態としてとりうる選択肢群を記憶している。
【0024】
入力要求間隔記憶部3は、ユーザ状態公開クライアント部1がユーザに対してユーザ状態の入力要求を行う時間間隔を記憶している。
【0025】
ユーザID記憶部4は、ユーザ状態公開システムにおいてユーザを一意に判別するためのIDを記憶している。
【0026】
ウィンドウ表示制御部5は、ディスプレイ部6に表示するウィンドウの制御を行う。例えば、UNIX(登録商標)系OSによく見られるXウィンドウシステムがこれに相当する。
【0027】
ディスプレイ部6は、ユーザが見るウィンドウを表示する箇所であり、特に状態選択肢記憶部2に記憶されているユーザ状態を指定する状態入力ウィンドウを表示し、ウィンドウ表示制御部5により制御されている。
【0028】
振動制御部7は、携帯端末を振動させるモータ部8の制御を行う。
【0029】
モータ部8は、携帯端末を振動させる箇所であり、振動制御部7により制御されている。
【0030】
音声制御部9は、音声出力を行うスピーカー部10の制御を行う。
【0031】
スピーカー部10は、音声を出力する箇所であり、音声制御部9により制御されている。
【0032】
キーボード部11は、ユーザ状態公開クライアント部1によるユーザ状態の入力要求に応じ、ユーザが自身のユーザ状態を入力する箇所である。
【0033】
ネットワークインターフェイス部12は、ユーザ状態公開クライアント部1が所定の情報を、ユーザ状態公開サーバもしくは仲間ユーザの携帯端末と送受信するためのインターフェイスである。
【0034】
<実施の形態1の動作>
まず実施の形態1にて、ユーザへの状態情報の入力要求を視覚的に行う方法を説明する。つまり一定時間経過すると、ユーザが状態情報を入力するまでユーザ状態公開クライアント部1は携帯端末のディスプレイに状態入力ウィンドウを表示させておく様子を説明する。
【0035】
まず図3で示すように、ユーザ状態公開クライアント部1が入力要求間隔記憶部3を参照し、状態情報の入力要求間隔を取得する(▲1▼)。そして取得した時間だけ経過する(▲2▼)と、ユーザ状態公開クライアント部1は状態選択肢記憶部2を参照し、記憶されている選択肢群を取得する(▲3▼)。そして選択肢群の表示とユーザからの入力受付を行うためのユーザ状態入力ウィンドウを生成し、ウィンドウ表示制御部5にユーザ状態入力ウィンドウを表示要求する(▲4▼)。ウィンドウ表示制御部5は、ユーザ状態公開クライアント部1より表示要求されたユーザ状態入力ウィンドウをディスプレイ部6に表示させる(▲5▼)。
【0036】
ここでユーザ状態入力ウィンドウは、ディスプレイ部6の全画面サイズで生成される。またユーザ状態入力ウィンドウは、ディスプレイ部6上で発生する全てのイベントをキャッチする。またユーザ状態入力ウィンドウは、キャッチしたイベントのうち、状態情報の入力に用いられるイベントは正常に処理し、状態情報の入力に必要ないイベントをキャッチしたとしても、それを他のプログラムに伝えない。
【0037】
上記のようなウィンドウをディスプレイ部6に表示させることによって、ユーザは状態情報の入力以外の操作を行うことができなくなる。こうしてユーザに対して、状態情報の入力を促すことができる。
【0038】
上述の動作処理では、ユーザ状態公開クライアント部1が生成したユーザ状態入力ウィンドウは、ユーザへのユーザ状態の入力要求の意味と、ユーザ状態の選択肢群の提示の意味の両方が含まれたウィンドウになっているが、別々でも構わない。つまり、入力要求用のユーザ状態入力ウィンドウと、選択肢群を提示したユーザ状態入力ウィンドウの2種類のウィンドウがあり、まず入力要求用のユーザ状態入力ウィンドウを表示して入力要求してから、ユーザの応答に合わせて選択肢群を提示したユーザ状態入力ウィンドウを表示する動作処理でも良い。
【0039】
また上述の動作処理では、ユーザ状態公開クライアント部1が生成したユーザ状態入力ウィンドウにより、選択肢群の提示をしているが、ユーザに選択肢群を提示する方法としては、音声による提示方法も可能である。このときには、スピーカー部10を介して選択肢群の内容を音声で出力する。
【0040】
次に図4で示すように、ユーザがキーボード部11から状態情報の入力を行うと(▲6▼)、ユーザ状態公開クライアント部1はユーザID記憶部4からユーザIDを取得し(▲7▼)、ユーザIDとユーザによって入力された状態情報を、ネットワークインターフェイス部12とネットワークを介して、ユーザ状態公開サーバに通知する(▲8▼)。
なお、動作処理▲6▼での状態情報の入力は対象となるボタンを押すことでも良いし、所定の音声を入力することでも良い。
【0041】
こうした処理手順により、定期的にディスプレイに表示させ、忘れがちな状態入力を促すことで、ユーザは自分自身の信頼性の高い状態情報を仲間ユーザに対して通知することができる。
【0042】
また、仲間ユーザも同様のユーザ状態入力要求方法を用いており、定期的に状態情報を入力していることが保証されているため、ユーザは仲間ユーザに関する信頼性の高い状態情報を取得することができ、これにより仲間ユーザと連絡をとりたい場合、インスタントメッセージや電子メール、電話などの連絡手段を選択できる。
【0043】
また、ユーザ状態公開システムの運営者は、ユーザ状態公開システムを利用する全ユーザがこの入力方法を用いることで、全ユーザの状態情報が定期的に入力されることになるため、ユーザ状態公開システムの特長に「通信される状態情報の信頼性が高い」ということを挙げることができ、新規顧客獲得のための宣伝効果に繋がる。
【0044】
ここで上記のユーザ状態入力ウィンドウの表示に関し、工夫を凝らしたものを実施例(1)〜(3)にて説明する。
【0045】
<実施の形態1の実施例(1)>
ユーザ状態公開クライアント部1は、既に状態選択肢記憶部2に記憶されている選択肢群以外にユーザ独自の状態情報も入力可能なユーザ状態入力ウィンドウを生成することができる。
【0046】
例えば、ユーザは最初にキーボード部11よりユーザ独自の状態情報である「食事中」を入力しておく。「食事中」を表すユーザ状態情報は、状態選択肢記憶部2に記憶される。
【0047】
ユーザ状態公開クライアント部1がある時間になり、ユーザに状態情報の入力を要求するときは、実施の形態1の動作で説明した動作処理▲1▼〜▲5▼が行われ、図5に示すように、ディスプレイに「食事中」の項目が表示される。
【0048】
もしユーザが「食事中」の項目を選択しキーボード部11より入力したときは、実施の形態1の動作で説明した動作処理▲6▼〜▲8▼が行われ、ユーザ状態公開サーバにユーザIDと「食事中」の状態情報が通知される。
【0049】
このようにユーザは、ユーザ状態入力ウィンドウで表示されている選択肢の中に適切な項目が無い場合でも、自分自身の状態に合った状態を入力することができる。
【0050】
また必要に応じて既に存在している状態情報のうち不必要と思えるものを削除することも状態選択肢記憶部2に記憶されている選択肢を消去することで可能である。
【0051】
またこのような選択肢の追加や削除は、上述のようにあらかじめ行っておくだけでなく、ユーザ状態公開クライアント部1による状態情報の入力要求が行われて、実際に状態を選択する段階でオリジナルの選択肢を書き込むことも可能である。
【0052】
<実施の形態1の実施例(2)>
ユーザ状態公開クライアント部1は、全画面表示ではなく、電池残量領域や時刻表示領域などを除いた領域にユーザ状態入力ウィンドウを生成することができる。
【0053】
ユーザ状態公開クライアント部1がある時間になり、ユーザに状態情報の入力を要求するときは、実施の形態1の動作で説明した動作処理▲1▼〜▲5▼が行われるが、▲4▼の動作処理のときに、ユーザ状態公開クライアント部1がウィンドウ表示制御部5に表示要求するユーザ状態入力ウィンドウを、全画面サイズではなく、任意のサイズで表示することでよい。
【0054】
ウィンドウ表示制御部5はディスプレイ部6にその任意のサイズを表示させることで、図6に示すように、ディスプレイに表示されるユーザ状態入力ウィンドウは部分的に表示され、電池残量領域や時刻表示領域も見ることができるようになる。
【0055】
このようにユーザは、状態情報を入力しなくてもユーザ状態入力ウィンドウ以外の領域で表示されている情報を見ることができるので、状態情報入力後の元の操作への継続性を高めることができる。
【0056】
<実施の形態1の実施例(3)>
ユーザ状態公開クライアント部1にエンタテインメント機能を持たせることができる。例えば、エンタテインメント機能として仮想生命の育成機能を持ったユーザ状態公開クライアント部1ならば、図7で示すように、ユーザ状態入力ウィンドウに仮想生命も表示する。更にユーザ状態公開クライアント部1は、ユーザから入力される状態情報によって仮想生命の様子を変化させる。
【0057】
ユーザ状態公開クライアント部1がある時間になり、ユーザに状態情報の入力を要求するときは、実施の形態1の動作で説明した動作処理▲1▼〜▲5▼が行われるが、▲4▼の動作処理のときに、ユーザ状態公開クライアント部1がウィンドウ表示制御部5に表示要求するユーザ状態入力ウィンドウに仮想生命の画像も表示させておく。
【0058】
もしユーザが「2:仕事中」の項目を選択しキーボード部11より入力したときは、実施の形態1の動作で説明した動作処理▲6▼〜▲8▼が行われるが、ユーザ状態公開クライアント部1は入力された「2:仕事中」項目に応じて、ユーザ状態入力ウィンドウ内の仮想生命を変化させ、ウィンドウ表示制御部5にその変化させた仮想生命の画像を表示するように要求する。ウィンドウ表示制御部5はディスプレイ部6に相応の画像を表示することで、ユーザは図7に示すような仮想生命を見ることができる。
【0059】
携帯端末への操作を制限されるため、ユーザは本発明のユーザ状態入力要求方法に不快感を感じる可能性があるが、本実施例により、ユーザは楽しみながら状態情報の入力を行うことができる。
【0060】
<実施の形態2の動作>
次に実施の形態2にて、ユーザへの状態情報の入力要求を触覚的に行う方法を説明する。つまり一定時間経過すると、ユーザが状態情報を入力するまでユーザ状態公開クライアント部1は携帯端末をバイブレーションさせておく様子を説明する。ただし実施の形態1と異なり、ユーザが状態入力ウィンドウの表示を要求しない限り、状態入力ウィンドウは表示されない。
【0061】
まず図8で示すように、ユーザ状態公開クライアント部1が入力要求間隔記憶部3を参照し、状態情報の入力要求間隔を取得する(▲1▼)。そして取得した時間だけ経過する(▲2▼)と、ユーザ状態公開クライアント部1は、振動制御部7に携帯端末を振動させる要求をする(▲3▼)。振動制御部7は、ユーザ状態公開クライアント部1による要求に応じて、モータ部8を振動させる(▲4▼)。ユーザから何らかの応答があると、ユーザ状態公開クライアント部1は状態選択肢記憶部2を参照し、記憶されている選択肢群を取得する(▲5▼)。そしてユーザに対して、ユーザ状態入力ウィンドウもしくは音声により選択肢群を提示する。
【0062】
次に図9で示すように、ユーザがキーボード部11から状態情報の入力を行うと(▲6▼)、ユーザ状態公開クライアント部1はユーザID記憶部4からユーザIDを取得し(▲7▼)、ユーザIDとユーザによって入力された状態情報を、ネットワークインターフェイス部12とネットワークを介して、ユーザ状態公開サーバに通知する(▲8▼)。
なお、動作処理▲6▼での状態情報の入力は対象となるボタンを押すことでも良いし、所定の音声を入力することでも良い。
【0063】
もしユーザが振動による状態情報の入力要求に応じるときに、ユーザ状態入力ウィンドウを見たいと思うのであれば、▲4▼の動作処理にてユーザ状態公開クライアント部1は、ウィンドウ表示制御部5に自身が生成したユーザ状態入力ウィンドウを表示要求する。それからウィンドウ表示制御部5が、ユーザ状態公開クライアント部1より表示要求されたユーザ状態入力ウィンドウをディスプレイ部6に表示させることでよい。またユーザ状態入力ウィンドウの表示に関しては、実施の形態1の実施例(1)〜(3)の表示方法が適用可能である。
【0064】
上記の動作処理により図10で示すように、入力要求間隔記憶部3から取得した時間だけ経過すると、ユーザが状態情報を入力するまで携帯端末が振動する。
【0065】
これにより、ユーザが状態情報の入力要求に気づいていなくても、バイブレーションで気づかせることができ、状態情報の入力を促すことができる。またユーザが状態情報の入力要求に気づいていながら入力を行っていない場合にも、バイブレーションを停止させたいために状態情報の入力を行うと思われ、ユーザに状態情報の入力を促すことができる。また実施の形態1とは異なり、ユーザが状態情報を入力するにあたって携帯端末への操作の制限がなくなる。
【0066】
<実施の形態3の動作>
次に実施の形態3にて、ユーザへの状態情報の入力要求を聴覚的に行う方法を説明する。つまり一定時間経過すると、ユーザが状態情報を入力するまでユーザ状態公開クライアント部1は音声で状態情報の入力を要求する様子を説明する。ただし実施の形態1と異なり、ユーザが状態入力ウィンドウの表示を要求しない限り、状態入力ウィンドウは表示されない。
【0067】
まず図11で示すように、ユーザ状態公開クライアント部1が入力要求間隔記憶部3を参照し、状態情報の入力要求間隔を取得する(▲1▼)。そして取得した時間だけ経過する(▲2▼)と、ユーザ状態公開クライアント部1は、音声制御部9にあらかじめ録音されている音声を出力させる要求をする(▲3▼)。音声制御部9は、ユーザ状態公開クライアント部1による要求に応じて、スピーカー部10より音声を出力させる(▲4▼)。ユーザから何らかの応答があると、ユーザ状態公開クライアント部1は状態選択肢記憶部2を参照し、記憶されている選択肢群を取得する(▲5▼)。そしてユーザに対して、ユーザ状態入力ウィンドウもしくは音声により選択肢群を提示する。
【0068】
次に図12で示すように、ユーザがキーボード部11から状態情報の入力を行うと(▲6▼)、ユーザ状態公開クライアント部1はユーザID記憶部4からユーザIDを取得し(▲7▼)、ユーザIDとユーザによって入力された状態情報を、ネットワークインターフェイス部12とネットワークを介して、ユーザ状態公開サーバに通知する(▲8▼)。
なお、動作処理▲6▼での状態情報の入力は対象となるボタンを押すことでも良いし、所定の音声を入力することでも良い。
【0069】
もしユーザが音声による状態情報の入力要求に応じるときに、ユーザ状態入力ウィンドウを見たいと思うのであれば、▲4▼の動作処理にてユーザ状態公開クライアント部1は、ウィンドウ表示制御部5に自身が生成したユーザ状態入力ウィンドウを表示要求する。それからウィンドウ表示制御部5が、ユーザ状態公開クライアント部1より表示要求されたユーザ状態入力ウィンドウをディスプレイ部6に表示させることでよい。またユーザ状態入力ウィンドウの表示に関しては、実施の形態1の実施例(1)〜(3)の表示方法が適用可能である。
【0070】
上記の動作処理により図13で示すように、入力要求間隔記憶部3から取得した時間だけ経過すると、ユーザが状態情報を入力するまで音声で状態情報の入力を要求する。
【0071】
これにより、ユーザが状態情報の入力要求に気づいていない場合に、音声で気づかせることができ、状態情報の入力を促すことができる。またユーザが状態情報の入力要求に気づいていながら入力を行っていない場合にも、音声を停止させたいために状態情報の入力を行うと思われ、ユーザに状態情報の入力を促すことができる。また実施の形態1とは異なり、ユーザが状態情報を入力するにあたって携帯端末への操作の制限がなくなる。
【0072】
なお実施の形態1〜3において、ユーザ状態公開サーバに接続しているユーザ、仲間ユーザの携帯端末すべてが、入力要求機能を備えている必要はなく、該機能を備えていない携帯端末がユーザ状態公開サーバに接続しているシステムも考えられる。
【0073】
【発明の効果】
以上の説明により、本発明のユーザ状態公開システムは一定時間ごとにユーザに対して状態情報の入力を要求し、状態情報の更新を促すようにすることができる。
【0074】
その際このような状態情報の入力要求を視覚的に行うことができる。
【0075】
また、状態情報の入力要求を触覚的に行うことができる。
【0076】
また、状態情報の入力要求を聴覚的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のユーザ状態公開システムのブロック図である。
【図2】本実施形態における携帯端末の構成ブロック図である。
【図3】実施の形態1の動作処理フローチャートの一例である。
【図4】図3の動作処理フローチャートの続きである。
【図5】実施例(1)のウィンドウ表示制御の様子を表したものである。
【図6】実施例(2)のウィンドウ表示制御の様子を表したものである。
【図7】実施例(3)のウィンドウ表示制御の様子を表したものである。
【図8】実施の形態2の動作処理フローチャートの一例である。
【図9】図8の動作処理フローチャートの続きである。
【図10】実施の形態2の振動制御の様子を表したものである。
【図11】実施の形態3の動作処理フローチャートの一例である。
【図12】図11の動作処理フローチャートの続きである。
【図13】実施の形態3の音声制御の様子を表したものである。
【符号の説明】
1 ユーザ状態公開クライアント部
2 状態選択肢記憶部
3 入力要求間隔記憶部
4 ユーザID記憶部
5 ウィンドウ表示制御部
6 ディスプレイ部
7 振動制御部
8 モータ部
9 音声制御部
10 スピーカー部
11 キーボード部
12 ネットワークインターフェイス部
Claims (8)
- 各ユーザの状態を表すユーザ状態を状態情報として管理しているユーザ状態公開サーバと、自身に関する前記ユーザ状態の状態情報を前記ユーザ状態公開サーバに送信し、他のユーザに関する前記状態情報を前記ユーザ状態公開サーバより受信するユーザ状態公開クライアントとは、互いに接続されてネットワークを形成しており、各ユーザ状態公開クライアントは他のユーザ状態公開クライアントの前記ユーザ状態を把握することができるユーザ状態公開システムであって、
少なくとも一つの前記ユーザ状態公開クライアントは、
前記ユーザ状態の状態情報の入力を自身のユーザに要求する入力要求があり、前記入力要求の時間間隔を記憶する入力要求間隔記憶手段と、
前記入力要求間隔記憶手段を参照することで指定された時間に定期的に前記入力要求を行うユーザ状態公開手段を有することを特徴とするユーザ状態公開システム。 - 前記ユーザ状態公開クライアントは、
前記ユーザ状態の状態情報を入力するためのユーザ状態入力画像を表示する表示手段をさらに有し、
ユーザ状態公開手段は、前記入力要求間隔記憶手段を参照することで指定された時間に定期的に前記入力要求を行い、前記表示手段を制御して、前記ユーザ状態入力画像を表示させることを特徴とする請求項1に記載のユーザ状態公開システム。 - 前記ユーザ状態公開クライアントは、
前記ユーザ状態入力画像に表示される前記ユーザ状態の状態情報の一覧を記憶する状態選択肢記憶手段と、
前記ユーザ状態の状態情報を入力する入力手段と、
各ユーザを識別する識別情報を記憶するユーザID記憶手段とをさらに有し、
前記ユーザ状態公開手段は、前記状態選択肢記憶手段を参照することで前記ユーザ状態の状態情報の一覧を取り出し、前記表示手段に前記ユーザ状態の状態情報の一覧を加えた前記ユーザ状態入力画像を表示させ、
前記入力手段より前記ユーザ状態の状態情報が入力されると、前記ユーザ状態公開手段は前記ユーザID記憶手段を参照することで前記識別情報を取り出し、前記ユーザ状態公開サーバに前記入力手段より入力された前記ユーザ状態の状態情報および前記識別情報を送信することを特徴とする請求項2に記載のユーザ状態公開システム。 - 前記状態選択肢記憶手段が記憶する前記ユーザ状態の状態情報の一覧に、新たな状態情報の追加もしくは既存の状態情報の削除を行うことで新規のユーザ状態の状態情報の一覧を作成し、
前記ユーザ状態公開手段は、前記状態選択肢記憶手段を参照することで前記新規のユーザ状態の状態情報の一覧を取り出し、前記表示手段に前記新規のユーザ状態の状態情報の一覧を加えた前記ユーザ状態入力画像を表示させることを特徴とする請求項2または3に記載のユーザ状態公開システム。 - 前記ユーザ状態公開手段は、前記表示手段に表示させる前記ユーザ状態入力画像の大きさを変更制御することを特徴とする請求項2または3に記載のユーザ状態公開システム。
- 前記状態選択肢記憶手段が記憶する前記ユーザ状態の状態情報の一覧に、個々のユーザ状態の状態情報に対応した、エンタテイメント性を有する画像データが付加されたことを特徴とし、
前記ユーザ状態公開手段は、前記状態選択肢記憶手段を参照することで前記画像データが付加された前記ユーザ状態の状態情報の一覧を取り出し、前記表示手段に前記画像データが付加された前記ユーザ状態の状態情報の一覧を加えた前記ユーザ状態入力画像を表示させることを特徴とする請求項2または3に記載のユーザ状態公開システム。 - 前記ユーザ状態公開クライアントは、
所定の振動を発生させる振動手段をさらに有し、
ユーザ状態公開手段は、前記入力要求間隔記憶手段を参照することで指定された時間に定期的に前記入力要求を行い、前記振動手段を制御して振動を発生させることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のユーザ状態公開システム。 - 前記ユーザ状態公開クライアントは、
所定の音声を出力する音声出力手段をさらに有し、
ユーザ状態公開手段は、前記入力要求間隔記憶手段を参照することで指定された時間に定期的に前記入力要求を行い、前記音声出力手段を制御して音声を出力させることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のユーザ状態公開システム。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20060059044A (ko) * | 2004-11-26 | 2006-06-01 | 엘지전자 주식회사 | 이동통신 단말기용 인스턴트 메세지 서비스에서의개인상태 정보제공 방법 |
JP2009070358A (ja) * | 2007-08-22 | 2009-04-02 | Nec Corp | 情報端末、サーバ装置および情報処理方法 |
JP2014513851A (ja) * | 2011-05-17 | 2014-06-05 | マイクロソフト コーポレーション | 存在下での提示又は共有状態 |
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