JP2016512622A - さまざまな認知能力レベルの人々のためのコンテクスト依存型アプリケーション/イベント起動 - Google Patents
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Abstract
システムは、認知能力が低下した患者についての時刻依存型イベントに関する情報を格納するように構成されたデータ構造と、オプションで患者の認知能力を反映する電子データとを有する、コンピュータ読み出し可能なメモリを含む。コンピュータ読み出し可能なメモリに接続された、ネットワーク化されたコンピュータシステムは、情報通信インタフェースを患者に提供する。コンピュータシステムは、患者に関するコンテクスト情報を監視し、且つ、格納された情報の提示を、コンテクストおよび、オプションで、患者の認知能力に基づき、動的に調節するようにプログラムされている。【選択図】図1
Description
本開示は、認知能力が低下した人が来たるべきイベントを管理するのを援助するための、コンピュータで実装されたシステムに関する。
このセクションは、必ずしも従来技術ではない本開示に関連した背景情報を提供する。
初期から軽度のアルツハイマー病または痴呆症の人々は、記憶喪失および複雑な機器を作動できないことの両方で苦しんでいる。これらの人々は、イベントまたはアクティビティを逸すること、もしくはその他の時刻の決まった案件を忘れることをいつも心配している。その結果、これらの人々はいつも、自分自身に宛てた夥しい量のメモを書く。それらのメモが溜まると、結果として、別の混乱が生じる。どのメモが重要なのか、それらが何時重要になるのかを忘れてしまうからである。
現在の日付および/または時刻が常にわかっているわけではないので、カレンダ上に配置されるメモが常に効果的であるということはない。実際、今日の日付や、今日の曜日や、一日のうちのどの時間帯であるか(例えば、朝なのか夕方なのか)を見失わないようにすることは、難しいことであり得る。
アルツハイマー病の人が重要なイベントが近づいていることを憶えているが、このイベントがまだ何日もまたは何週も先である場合、彼らはイベントを憶えているが、それが何時なのかを憶えていないので、不安が生じる。または、イベントが数週間先まで行われないにも拘わらず、彼らはイベントが明日行われると間違って思い得る。その結果、人々はこの人から間違った情報を聞かされ、且つ/又は、この人が友人や家族に何度も電話をかけて、イベントの詳細について尋ねる。
アルツハイマー病の人が、一日のうちの特定の時刻に薬を飲むこと等の定期的なアクティビティを憶えている必要がある場合、第1の挑戦は、薬を飲むのを憶えていることである。第2の挑戦は、薬を飲んだ後に、飲んだことを憶えていることである。第3の挑戦は、薬を飲んでいない場合にはリマインダの電話をかけてもらえるように、離れた場所に居る友人または家族に、薬を飲んだことを示す何らかのサインを送ることである。
この人がイベントに気付くことを望む友人および家族は、もし彼らが訪問する機会があれば、彼ら自身のメモを追加しようとするかもしれない。しかし、やはり、これらのメモは、しばしば無視されるかまたは忘れられる他のメモの束に加えられ得る。更に、誰かがこの人を小旅行に連れて行く場合、他の人はこの旅行について知らないかもしれず、その結果、電話に出なかった場合に、この人は大丈夫なのだろうかと思う。
アルツハイマー病の人が介助付きホームに入居している場合、スタッフは、イベントの当日に、目立つ場所にリマインダのメモを置くことができる。しかし、これらのメモを置くことは労働を必要とし、イベント開始時になってもメモはしばしば無視される。その結果、スタッフは、イベントの時間であることを思い出させるために、その人を再び訪問しなければならないかもしれない。
したがって、アクセスの良い時代において、自分の医療記録、医師の連絡先情報および自分のカレンダスケジュールを、ボタンをクリックすることにより有することができるというアイデアは、平凡に思われる。しかし、500万人を超えるアルツハイマー病や痴呆などの精神疾患の人々にとって、これらの平凡な利器をそのように使用することは、手が届かない。このような人々は、年齢またはアルツハイマー病や痴呆などの精神疾患のため、新規な技術およびアプリケーションを利用することができない。認知能力が低下した人は、集中するのが困難であり且つ容易に混乱するので、ディスプレイ、コンピュータ、遠隔制御装置および他の多くの毎日のオブジェクト/機器と対話することが、挑戦になる。さらに、認知能力が低下した人は、単純な毎日の作業を実行するために、第三者(例えば、家族、友人およびその他の介護者)の恒常的な援助を必要とする。
認知能力が低下した人(本明細書中では患者と呼ぶ)は、自立したアクションを全くできないわけではない。多くは自分で服を着て、自分で食事をすることができるが、それは、第三者の援助無しでの生活を妨げるそのようなアクションを実行することを思い出すという単純なアクションかもしれない。
現在の市場技術は、医療記録用の携帯型記憶装置、緊急通知機器、携帯型医療監視システム、日々のカレンダ警告などの製品を含む。しかし、これらの機器の全てが、第三者の連続的なアクションを要求し、且つ/又は、患者の認知能力が原因で使用が限定される。
認知能力が低下した人々が単純な作業(イベントを思い出すことなど)を実行するのを第三者が援助し得る一方、さまざまなレベルに認知能力が低下した人々がさまざまな作業およびイベントを実行したり楽しんだりするのを自然且つ邪魔にならない様態で援助する自動のソリューションを開発する必要がある。
このセクションは、開示内容の概要を提供するものであり、開示内容の全範囲またはその特徴の全てを包括的に提供するものではない。
開示されたコンピュータで実装されたシステムは、認知能力が低下した人を援助する。このシステムは、患者の認知能力に基づいて患者の精神的作業をコンピュータシステムに動的に移譲し得る。加えて、このシステムは、患者の認知能力に基づき患者と対話する方法を動的にカスタマイズするインタフェースを提供する。いくつかの例において、患者の低下した認知能力は、アルツハイマー病または痴呆などの診断された医学的状態が原因かもしれない。他の例において、低下した認知能力は、老化、ストレス、不安または他の要因など、他の要因が原因かもしれない。開示されたシステムは、これらの状況の全てにおいて患者を援助することができ、したがって、アルツハイマー病や痴呆などの診断された医学的状態に限定されない。
ある局面において、開示されたコンピュータで実装されたシステムは、患者の認知能力を示す電子データを格納するように構成されたデータ構造を有するメモリを用いる。コンピュータシステムは、データ構造にアクセスすることによって確かめられるように、患者の認知能力に基づいて情報を動的に提示するようにプログラムされている。
別の局面において、コンピュータシステムは、患者に関するコンテクスト情報を取得し且つ格納するようにプログラムされている。
コンピュータで実装されたシステムは、患者の認知能力および/またはコンテクスト情報を用いて、患者との対話、さらには患者の介護者などの第三者との対話をどのように行うかをカスタマイズする。本明細書において、「介護者」という用語は、家族、医師、プロの看護ホームのスタッフ等を含む、患者への援助を提供する任意の人を指すことを意図している。
患者の認知能力および/またはコンテクスト情報に基づく、コンピュータで実装されたシステムは、患者への援助情報を動的に表現し、コンピュータアプリケーションを動的且つ自動的に起動して、患者の注意深い対話を必要とせずに、患者を援助する。システムは、提示されたメッセージの内容および複雑さを適応させることにより、さらに、患者によって使用されるマルチモード機器のモダリティ(modality)を適応させること(認知能力および/またはコンテクストに基づき可聴情報および視覚情報を患者に提供することを含む)により、患者への情報の提示を動的に適応させ且つカスタマイズする。可聴情報は発話を含んでもよく、発話は、認知能力および/またはコンテクストに基づきボキャブラリー、発話速度、文法的複雑さ、メッセージの長さを適応させるように、システムが患者の能力およびニーズに適するように動的に適応させることができる。
別の局面において、システムは、認知能力が低下した患者についての時刻依存型イベントに関する複数の情報アイテムを格納するように構成された、コンピュータで実装された記憶装置を用いる。この記憶装置に接続されたネットワーク化されたコンピュータシステムは、患者に第1の情報通信インタフェースを提供し、患者に関連付けられた介護者に第2の情報通信インタフェースを提供する。
記憶装置は、患者の認知能力を示す電子データを格納するデータ構造を有する。ネットワーク化されたコンピュータシステムは、特定の時刻依存型イベントに関する複数の情報アイテムを第2のインタフェースを介して受け取るようにプログラムされており、且つ、受け取られた複数の情報アイテムを、レコードとして、特定の時刻依存型イベントに関連付けられた記憶装置に格納するようにさらにプログラムされている。
ネットワーク化されたコンピュータシステムは、イベントに関連付けられた格納された複数の情報アイテムを用いて、イベントの時刻が近づくにつれて詳細のレベルが上昇するように、患者に伝えられる動的メッセージを作成するような様態で、第1のインタフェースを介して患者に情報を提供するようにさらにプログラムされている。
加えて、ネットワーク化されたコンピュータシステムは、患者の認知能力を示す電子データを格納しているデータ構造にアクセスし、アクセスされた電子データに基づき動的メッセージを患者に配送する方法を制御するように、さらにプログラムされている。
更なる利用可能な分野は、本明細書の記載事項から明らかになる。この概要の説明および具体例は、説明の目的のみを意図したものであり、本開示の範囲を限定すること意図したものではない。
本願明細書に記載した図面は、選択された実施形態を説明するためのものに過ぎず、全ての考え得る実施態様を記載したものではなく、また、本開示の範囲を限定しようとするものでもない。
対応する参照符号は、複数の図面の間で対応する部分を示す。
概要
本開示のシステムは、遠隔地またはローカル地にある人(例えば、友人、家族、管理者)が、適切な時刻に比較的簡易な表示装置上に適切なメッセージングにより表示されるリマインダメッセージを作成させる。この表示装置は、閲覧者がいかなるコントロール要素とも対話する必要が無いので、アルツハイマー病の人はその操作方法を学ぶ必要がない。この表示装置が必要とする唯一の対話は、1回の初期設定ステップにおいて行われ、また、1つのボタンを押すことだけを要求するオプションのリマインダ受領確認時に行われる。
本開示のシステムは、遠隔地またはローカル地にある人(例えば、友人、家族、管理者)が、適切な時刻に比較的簡易な表示装置上に適切なメッセージングにより表示されるリマインダメッセージを作成させる。この表示装置は、閲覧者がいかなるコントロール要素とも対話する必要が無いので、アルツハイマー病の人はその操作方法を学ぶ必要がない。この表示装置が必要とする唯一の対話は、1回の初期設定ステップにおいて行われ、また、1つのボタンを押すことだけを要求するオプションのリマインダ受領確認時に行われる。
システムは、インターネットおよび/またはローカルエリアネットワーク(LAN)等のネットワークを介して動作する。人々(友人、家族、管理者)は、任意の近年のブラウザを介してシステムに繋がる。そして、システムは、ネットワークを介して表示装置と対話する。
システムは、複数の表示装置および複数のアカウントを含み、リマインダメッセージを作成する能力を、複数の人に与えることができる。マスターアカウントは、他のアカウントからのメッセージを編集する能力や、その他の権限をも与えられている。援助生活ホーム等の状況の場合、グループ管理者アカウントが、表示装置のグループに、または1台の表示装置に、メッセージを送信することができる。しかし、特定の表示装置に直接関連付けられたアカウントは、必要に応じて、そのようなグループメッセージを隠すことができる。
1台の特定の表示装置に関連付けられたアカウント所有者は、グループメッセージを含む互いのリマインダを見ることができるので、友人および家族は、そのリマインダが宛てられた人物の計画されたまたは現在のアクティビティについて知ることができる。しかし、プライバシー保護のため、閲覧の許可が与えられない限り、グループアカウント所有者は自分たち自身のグループメッセージしか見ることができない。
メッセージングは、前もって設定することができ、それらが言及しているイベントを基準として適切な時刻に表示させることができる。音声を含むメッセージングの内容および詳細さのレベルは、対象イベントにどれくらい近いかに応じて変化する。一旦そのイベントが始まると、イベントが終了するまでメッセージングが続き、その後、このメッセージングの内容は、イベント終了時点を基準として現在はどの時点であるかに応じて変化する。
リマインダは、特定の間隔(1日毎〜1年毎)で自動的に繰り返されて、さまざまな状況およびイベントを含むようにプログラムされ得る。
リマインダは、必要に応じて、閲覧者が受領確認することを要求し得る。複数の受領確認リクエストを同時にアクティブにし得る。このようなリマインダが受領確認されない場合、遠隔ユーザ(友人、家族および管理者)は、ステータスの確認および/またはショートメッセージサービスまたは電子メールによる警告の受信を行い得る。
タイピングを減らせるように、プリセットリマインダが設けられている。アカウント所有者は、システムが定義したプリセットメッセージを使用するか、または、将来使用するために自分自身のメッセージを作成することができる。アカウントユーザは、プリセットメッセージをカスタマイズすることができる。
メッセージは、いかなる特定のイベントにも結び付けられていない「インスタントメッセージ」であってもよい。このようなインスタントメッセージは、比較的短い時間表示され、且つ、閲覧者がそのメッセージを見るためにいかなるアクションも要求しない。
機器の障害、電力喪失、または通信不通などの潜在的な障害状況を回避するため、システムは、各表示装置の調子を監視し、そのような障害について、適切なアカウント所有者および/または管理者に警告することができる。
ある局面において、本システムは、患者の認知能力、すなわち、第三者による完全な管理状態から、共同管理状態(shared control)、そして自立的活動状態の患者に至る範囲、に応じたハイブリッドな介護援助を、自動的且つ自然な様態で提供することを旨とする。システムの第三者制御は、ローカルまたは遠隔であり得る。更に、システム自体は、認知能力の更なる向上または低下に基づいて、提供される対話のレベルを患者に適応させていく。
したがって、システムは、以下に示す中核的な機能に基づいて、イベントのトリガリング(例えば、ディスプレイ上におけるアプリケーション/イベントの起動)を自動的且つ自然に適応させるように動作する:
A. 第三者(例えば、家族)によって、イベント/アプリを準備/セットする。
B. イベントコンテクストの推定。コンテクストは、開始しようとするイベントに応じて、いくつかの形態(医学的形態、状況的形態など)をとり得る。
C. コンテクストの現在の状況およびその者の認知能力とのマッチングに基づくイベントの起動。
A. 第三者(例えば、家族)によって、イベント/アプリを準備/セットする。
B. イベントコンテクストの推定。コンテクストは、開始しようとするイベントに応じて、いくつかの形態(医学的形態、状況的形態など)をとり得る。
C. コンテクストの現在の状況およびその者の認知能力とのマッチングに基づくイベントの起動。
システムはさらに、上記の中核的な機能に加えて、以下に示すものを含む多数の追加的な利点を提供する:
・ アプリケーションは、邪魔にならない様態(例えば、患者が眠っていない場合には音声メッセージ)で、自動的に開始できる。
・ 起動およびアプリケーションとの対話は、患者の認知能力にあわせてカスタマイズできる。
・ 患者は、アプリケーション/イベントをどのように起動するかを知る必要なく、多数のサービス(例えば、家族の画像、テレビ会議または動画リマインダ)を楽しむことができる。
・ 患者の個人的な好みを考慮してシステムのサービスをカスタマイズすることができる。
・ ソリューションは、明示的な対話(イベント/アプリケーションを準備する第三者の観点からみた場合)に対する暗黙的な対話(患者の観点からみた場合)を含む。
・ 我々のソリューションは、いつアプリケーション/イベントを起動するか、ならびに、どのようにアプリケーション/イベントを起動するかに関する。
・ アプリケーションは、邪魔にならない様態(例えば、患者が眠っていない場合には音声メッセージ)で、自動的に開始できる。
・ 起動およびアプリケーションとの対話は、患者の認知能力にあわせてカスタマイズできる。
・ 患者は、アプリケーション/イベントをどのように起動するかを知る必要なく、多数のサービス(例えば、家族の画像、テレビ会議または動画リマインダ)を楽しむことができる。
・ 患者の個人的な好みを考慮してシステムのサービスをカスタマイズすることができる。
・ ソリューションは、明示的な対話(イベント/アプリケーションを準備する第三者の観点からみた場合)に対する暗黙的な対話(患者の観点からみた場合)を含む。
・ 我々のソリューションは、いつアプリケーション/イベントを起動するか、ならびに、どのようにアプリケーション/イベントを起動するかに関する。
詳細な説明
添付の図面を参照して、実施形態の例をより詳細に説明する。
添付の図面を参照して、実施形態の例をより詳細に説明する。
図1は、システムアーキテクチャの概要を示す図であって、1組の異なる種類の遠隔ユーザと、サーバシステムと、1組の表示装置(以下、単に「ディスプレイ」または「複数のディスプレイ」とも呼ぶ)とを示している。各ユーザ100、110は、ネットワーク130を介してシステムと対話する。ネットワーク130は、複数のワイドエリアネットワーク(インターネット等)またはローカルエリアネットワークを組み合わせたものであり得る。各ユーザは、特定のディスプレイ140と関連付けられている。図中、マスターユーザA100および関連するノーマルユーザ110は、ディスプレイAと対話する。さらに、ディスプレイB等と関連付けられた別の組のユーザが存在する。
ユーザーアカウントは、ディスプレイが中心になっている。各ディスプレイと関連付けられた少なくとも1人のマスターユーザ100が存在する。マスターユーザは、ディスプレイがどのように見えるかについて、最終的な制御を有している。マスターユーザは、以下のことを行うことができる:
□ 新しいイベントリマインダおよびメッセージを作成すること。
□ 彼らが作成したイベントリマインダおよびメッセージ、もしくは管理下のディスプレイに属する他のマスターユーザまたはノーマルユーザが作成したイベントリマインダおよびメッセージを編集すること。
□ 彼らのディスプレイについて、新しいマスターユーザまたはノーマルユーザを作成すること。
□ グループイベントが彼らのディスプレイ上で有効化されるかどうかを制御すること(グループユーザを参照)。
□ 彼らのディスプレイに送信された特定のグループイベントリマインダを隠すまたは見せること。このイベントがマスターユーザ(またはノーマルユーザ)が計画した他のイベントとコンフリクトする場合、グループイベントリマインダを隠すことが必要かもしれない。
□ 彼らのディスプレイに対して作成したイベントリマインダおよびメッセージは、誰が作成したものであっても見ることができる。
□ 他の人が使用することもできるプリセットイベントリマインダを作成および編集すること。
□ ディスプレイの詳細(名前、位置、タイムゾーンなど)を変更すること。
□ 彼ら自身のユーザ詳細(名前、ユーザー名、電子メールアドレスおよびパスワード等)を変更すること。
□ 新しいイベントリマインダおよびメッセージを作成すること。
□ 彼らが作成したイベントリマインダおよびメッセージ、もしくは管理下のディスプレイに属する他のマスターユーザまたはノーマルユーザが作成したイベントリマインダおよびメッセージを編集すること。
□ 彼らのディスプレイについて、新しいマスターユーザまたはノーマルユーザを作成すること。
□ グループイベントが彼らのディスプレイ上で有効化されるかどうかを制御すること(グループユーザを参照)。
□ 彼らのディスプレイに送信された特定のグループイベントリマインダを隠すまたは見せること。このイベントがマスターユーザ(またはノーマルユーザ)が計画した他のイベントとコンフリクトする場合、グループイベントリマインダを隠すことが必要かもしれない。
□ 彼らのディスプレイに対して作成したイベントリマインダおよびメッセージは、誰が作成したものであっても見ることができる。
□ 他の人が使用することもできるプリセットイベントリマインダを作成および編集すること。
□ ディスプレイの詳細(名前、位置、タイムゾーンなど)を変更すること。
□ 彼ら自身のユーザ詳細(名前、ユーザー名、電子メールアドレスおよびパスワード等)を変更すること。
ノーマルユーザまたはレギュラーユーザ110は、メッセージをこのディスプレイ上に配置することができるが、有している権限が少ない:
□ 自分自身が作成したイベントリマインダおよびメッセージを編集すること。
□ 彼らのディスプレイに送信された特定のグループイベントリマインダを隠すまたは見せること。
□ 彼らのディスプレイに対して作成したイベントリマインダおよびメッセージは、誰が作成したものであっても見ることができる。
□ 他の人が使用することもできるプリセットイベントリマインダを作成および編集すること。
□ 自分自身のユーザ詳細(名前、ユーザー名、電子メールアドレスおよびパスワード等)を変更すること。
□ 自分自身が作成したイベントリマインダおよびメッセージを編集すること。
□ 彼らのディスプレイに送信された特定のグループイベントリマインダを隠すまたは見せること。
□ 彼らのディスプレイに対して作成したイベントリマインダおよびメッセージは、誰が作成したものであっても見ることができる。
□ 他の人が使用することもできるプリセットイベントリマインダを作成および編集すること。
□ 自分自身のユーザ詳細(名前、ユーザー名、電子メールアドレスおよびパスワード等)を変更すること。
グループユーザ120は、複数のディスプレイと関連付けられ得る。図1は、1つのグループユーザのみを示し、特定の施設に、このグループユーザがアクセスを有する3台のディスプレイ(A、B、C)が配置されている状況を説明する。マスターユーザは、以下のことを行うことができる:
□ 電子メール招待状を送信することによって、マスターユーザをこのグループに加入するよう招待すること。このような招待を送信するために、グループユーザは、マスターユーザの「ユーザー名」を求める必要がある。グループに加入する旨の電子メール招待状を受信したマスターユーザは、リンクをクリックして招待を受けなければならない。マスターユーザは、グループイベントのいずれかまたは全てをディスプレイ上に表示させないように無効化する権限を依然保有している。
□ このグループユーザからのグループイベントを受け入れるように有効化された全てのディスプレイに送信されるグループイベントリマインダおよびインスタントメッセージを作成および編集すること。
□ イベントリマインダまたはインスタントメッセージが(全てのディスプレイではなく)1台のディスプレイのみに送信されることを指定すること。
□ グループユーザは、特定のアイテムを公開する許可を与えない限りにおいて、いずれのディスプレイでも、マスターユーザおよびノーマルユーザによって作成されたイベントリマインダおよびメッセージを見ることができない。
□ 自分自身のユーザ詳細(名前、ユーザー名、電子メールアドレスおよびパスワード等)を変更すること。
□ 電子メール招待状を送信することによって、マスターユーザをこのグループに加入するよう招待すること。このような招待を送信するために、グループユーザは、マスターユーザの「ユーザー名」を求める必要がある。グループに加入する旨の電子メール招待状を受信したマスターユーザは、リンクをクリックして招待を受けなければならない。マスターユーザは、グループイベントのいずれかまたは全てをディスプレイ上に表示させないように無効化する権限を依然保有している。
□ このグループユーザからのグループイベントを受け入れるように有効化された全てのディスプレイに送信されるグループイベントリマインダおよびインスタントメッセージを作成および編集すること。
□ イベントリマインダまたはインスタントメッセージが(全てのディスプレイではなく)1台のディスプレイのみに送信されることを指定すること。
□ グループユーザは、特定のアイテムを公開する許可を与えない限りにおいて、いずれのディスプレイでも、マスターユーザおよびノーマルユーザによって作成されたイベントリマインダおよびメッセージを見ることができない。
□ 自分自身のユーザ詳細(名前、ユーザー名、電子メールアドレスおよびパスワード等)を変更すること。
サーバ150は、各ユーザによるシステムへのアクセスおよび各ディスプレイの更新を含む、システムの管理を行う。1台のサーバ150が世界中に点在する多数のユーザおよびディスプレイのセットを管理できるので、図1は可能なことのうち部分集合のみを示す。データベース160は、全てのユーザ、ディスプレイおよびメッセージに関する情報の全てを格納している。パスワードおよび電子メールアドレス等の取り扱いに注意を要する情報は、暗号化した状態に保たれている。
典型的な動作において、ユーザは、ウェブブラウザまたは専用のアプリケーションを介してシステムと対話して、リマインダを作成する。このリマインダはデータベースに格納され、その後、サーバが、どのリマインダが適切な時刻に各特定のディスプレイに送信されるべきかを決定する。ユーザは、適宜編集を行うことおよびメッセージを隠すことを含む、全てのリマインダおよびメッセージのステータスを閲覧することができる。
ディスプレイは、それらが送信されるというメッセージを表示するのみである。それらは、必要に応じて、これらのメッセージの若干の管理を行って、動作中に必要な通信量を最小化することができる。これらのディスプレイは、必要に応じて、要求された場合に、メッセージに応答する簡単な手段(例えば、ディスプレイにタッチする、言葉で返事する等)を閲覧者に提供してもよく、この応答はサーバに送り返される。
図2は、ディスプレイ上に表示され得る典型的な種類のメッセージのセットを示す。人がアルツハイマー病にかかっている場合、複雑なメッセージおよびグラフィックスは混乱につながり得るので、メッセージングは、シンプルで、直接的で、且つ状況に対して適切である必要がある。
ディスプレイ200の最上段は、現在の日付および時刻のみを示す。「朝」または「夕方」等、その日の時間帯も表示される。時刻および日付は、ネットワークから自動的に取得される。ディスプレイがあるタイムゾーンに存在する間に、ユーザが他のタイムゾーンに居るということが起こり得るので、ディスプレイのタイムゾーンは、ディスプレイのマスターユーザによってなされる選択1710により決定される。
本図面では、人は左から右へと読み進めるものだと仮定しているので、サンプルディスプレイにおいて、イベントまたはリマインダの「タイトル」210は左側に表示される。もちろん、文化が異なればこのルールも異なり得、どのようにディスプレイを配置するかについての調整は、それぞれの国に採用され得る。
メッセージのタイトルは、入力メニュー1100内のタイトルの長さを限定することにより、わざと短くしてある。
メッセージタイトル(およびメッセージングの他の部分)を表示するために用いるサイズおよびフォントカラーは、対象イベントにどれくらい近いかに応じて変化する。イベントの開始(および、イベントが任意の長さを有する場合は、イベントの終了)に近づくにつれ、フォントが徐々に大きくなり、フォントカラーはより緊急性の高い色へと変化する。
メッセージタイトルが短か過ぎる場合もあり得るので、第2行目210は、メッセージまたは指示を追加することができる。この第2行目はオプションであり、時刻がイベントにより近くなるまで非表示にすることができる。第2行目を遅れて表示させることは、あまり早くにあまりに多くの情報を表示することは読み手を混乱させるだけである、という仮定に基づいたものである。
付加的なメッセージング240、250をリマインダに追加して、イベントがいつ行われることになっているのかについての手掛かりを与える。補足的なタイミングメッセージの文言は、シンプルな口語体で作成される。「約2時間後に」のような文言で同じ意味を伝達できる場合、イベントが「2011年4月10日午前11時30分」に開始される予定であると言うのは、読み手にとってあまりに混乱させるものであろう。このようなタイミングメッセージングがどのように働くかについてのアルゴリズムは、かなり複雑であり得、且つ、閲覧者の文化様式および言語様式に合わせて調整する必要がある。いつもそうであるように、メッセージングは最小に維持される必要がある。しかし、与えられる情報が少なすぎる場合、それもまた問題であり得る。
図22は、より多くのメッセージングの例が動作中のディスプレイに表示されている様子を示す。
サンプルメッセージ「朝の薬」は、応答(この場合、「OKボタン」220を押すこと)を求めている。応答方法についての指示は、言葉または他の手段で与えられ得る。この図では、OKボタンは単にディスプレイ上のグラフィックであり、システムは、タッチ感応型ディスプレイ1015システムを用いて、このボタンを押したことを感知する。後述するように、応答のステータスを監視することができる。
図3は、図1と同様のサンプルディスプレイを示す。但し、OKボタンが、チェックされたボックスのアイコン320と置き換えられた1点で異なっている。このアイコン(または同様の種類のインジケータ)は、メッセージが実行されたことを閲覧者に伝える。人は時々、薬の服用など、定期的に行っている何かを既に実行したことを忘れることがある。チェックされたボックスのアイコンは、リマインダの別の形として機能する。
図4は、システムのロジックを分配する2つの方法を示す。
上段のバージョンは、サーバ側400、410にほぼ全てのロジックを配置しており、ディスプレイ430は、インターネット420に接続されたブラウザ等のシンクライアントと同程度である。そのような配置は、新型のタブレットコンピュータ等の市販製品をディスプレイに使用することができることを意味している。
この配置では、タブレットコンピュータは、基本的に、ブラウザディスプレイとして使用される。さまざまなウェブページにおけるHTMLおよびPHPコマンドは、何を表示すべきか、ならびに、いつそれを表示すべきかを決定する。
ネットワーク時間を読み、次のオートリダイレクトコマンド(header( 'Location: page_url.php' ) )を計算することにより、毎分の開始直後または他の選択された時刻に行われるディスプレイのリフレッシュがウェブページ内にプログラムされる。リフレッシュ毎に、ディスプレイは、表示された時刻を更新し、新しいメッセージを取得し、現在アクティブなリマインダメッセージの文言およびフォントを更新することができる。要求された場合には、HTML5内に見つかったコマンドまたはその代替物により、音声を再生し得る。
下段のバージョンは、メッセージングロジックの一部をクライアント側440に配置する。将来のイベントに関する情報は、ディスプレイのローカルデータベース460に格納され得る。その後、ディスプレイのシステム内に配置されたアルゴリズムは、サーバのシステムと通信する必要なく、所与の時刻に何を表示すべきかを決定し得る。ディスプレイは、依然、メッセージの更新を取得するために周期的にサーバと通信する必要があるが、そのような通信の頻度はより低くなり得る。システムのロジックの大部分、特にマスター、レギュラー、グループのインターフェーシング、アカウント管理および全般的なシステム管理のための部分は、依然、サーバ450内に配置されている。
実施は多数の方法をもってなされ得る。一方のバージョンにおいて、ソフトウェアコードは、AJAX等の言語を用いて、ディスプレイのブラウザに効果的にダウンロードされ得る。
他のバージョンとして、ディスプレイは、存在する場合には、不揮発性メモリに常駐するソフトウェアアプリケーションを含み得る。このソフトウェアは、ディスプレイが最初にオンにされた時に自動的に実行されるようにされ得る。このことは、電力の遮断および通信の遮断が自動的に対処され得ることを意味している。
図5は、システムで使用した典型的なデータベース500テーブルのカテゴリを示す。動作の間、サーバに格納されたアルゴリズムは、各ディスプレイ、ユーザおよび状況をどのように扱うかを決定するために、以下のデータベーステーブルにアクセスする。
ディスプレイ505のためのテーブルは、ディスプレイに関連付けられた名前およびタイムゾーン等、各単体のディスプレイに関する情報を含む。ユーザ510のためのテーブルは、彼らの名前、コンタクト情報、パスワードおよびユーザーアカウントの種類を含む、各ユーザに関する情報を含んでいる。このテーブルに現れるユーザは、1台のディスプレイまたは1組のディスプレイ(グループユーザである場合)に関連付けられている。メッセージテーブル515は、個々のメッセージの各々がいつどのように表示されるべきかに関する情報、誰がそのメッセージを作成したのかに関する情報、およびメッセージの種類に関する情報を含む、全てのメッセージを保持している。これら3つのテーブルは、システムにより使用されるデータベースの中核を含む。
中核的なテーブルに加えて、重要な補足的なテーブルが多数存在する。ディスプレイチェックテーブル520は、各ディスプレイの調子を格納するために使用される。プリセットテーブルは、タイピングをある程度減らすために使用され得る、予め定義されたメッセージを格納する。これらのプリセットメッセージは、メッセージテーブルに格納されたレギュラーメッセージと同じ情報のほとんどの部分を含む。グループリクエストテーブルは、グループユーザがマスターユーザに対しておこなったグループへの加入を求めるリクエストを格納するために使用される。グループハイドテーブルは、特定のグループメッセージが特定のディスプレイ上に表示されるべきかどうかを決定する情報を格納するために使用される。OKボタンテーブルは、そのような応答を要求する各メッセージについて、応答のステータスを格納する。命令テーブルは、ユーザインタフェースのための、ローカライズされた(異なる言語の)命令および文言を格納するために使用される。画像テーブルは、特定のメッセージに関連付けられ得る画像を格納するために使用される。音声テーブルは、特定のメッセージまたは状況に関連付けられ得る適切なフォーマットの音声ファイルを格納するために使用される。
図6は、まず、アルゴリズムおよびデータベーステーブルがどのように協働して全てのディスプレイを管理するかを示す。
周期的にデータベース600を参照して、現在どのメッセージがアクティブであるかが確認される(610)。メッセージテーブル内のエントリが、現在のタイムゾーン、日付および時刻650に基づいてメッセージを表示すべきであることを示している場合、そのメッセージはアクティブである。
次に、特定のメッセージがグループユーザから来た場合、グループハイドテーブルにアクセスして(615)、このメッセージをこの特定のディスプレイ上に表示すべきかどうかを判定する。
次に、OKボタンテーブルにアクセスして(620)、この特定の時刻に応答が要求されるかどうかを判定する。メッセージは、イベントが始まる前の所定時間まで応答を要求せずに表示され得る。したがって、例えば、閲覧者は、イベントが近づいてきていることを知ることができる。しかし、イベントがちょうど行われようとするまでは、閲覧者からの応答は求められない。
次に、メッセージテーブルおよび他のテーブルに格納されたパラメータに基づき、正確な文言およびフォントの選択がコンパイルされる(625)。各状況にあわせていかにメッセージングを調整するかは、科学と言うより芸術の領域と言ってもよいぐらいだが、本開示の重要な要素は、そのような調整がシステムと一体になっている点にある。
次に、メッセージまたは状況と関連付けられた任意の音声が存在する場合、音声テーブルがアクセスされて、適宜メッセージ内にコンパイルされる(630)。以前のステップで先に選択された文言およびフォントと同様に、音声もまた調整され得る。
同様に、メッセージと関連付けられた任意のグラフィックスまたは画像が存在する場合、これらもまた635に一体にされている。やはり、状況に応じた調整が行われ得る。
最後に、完成した、コンパイルされたメッセージが、ディスプレイ上に表現される(640)。これは、以前のステップにおいてメッセージの一部であると判定された任意のテキスト、音声および/または画像を含む。その後、ディスプレイおよびメッセージは、必要に応じて、リフレッシュタイマーに基づいてリフレッシュされる。
図7は、メッセージを特定のディスプレイ上に配置した場合の、グループユーザ700、マスターユーザB715およびレギュラーユーザB720の関係の一部を示す。
最もシンプルな状況は、マスターユーザがメッセージB1730をディスプレイB760上に配置しようとする時である。ディスプレイBがこのユーザによって管理されているので、このメッセージは許可される。ディスプレイA、ディスプレイC770およびディスプレイD780等のネットワーク上の他のディスプレイは、メッセージB1を無視する。同様に、ユーザBはメッセージB2735を同じディスプレイB上に配置することができる。このユーザは、マスターユーザBによってそうする権限を与えられたからである。
マスターユーザBはまた、レギュラーユーザBによって作成されたメッセージB2を編集または削除する能力を有する。レギュラーユーザBもまたメッセージB2を編集することができるが、このユーザはマスターユーザBよって作成されたメッセージB1を編集することはできない。 マスターユーザBおよびレギュラーユーザBは、ディスプレイBに宛てられた全てのメッセージを、それらが現在このディスプレイ上に表示されているか否かに拘わらず、見ることができる。
この図において、グループユーザは、2つのグループメッセージ705、710を作成するものとして示されている。これらのグループメッセージは、このグループに属する全てのディスプレイ760、770に送信される可能性があるが、このグループの一部ではないディスプレイ780には、ディスプレイ780が同じネットワーク上に存在する場合であっても、送信されない。
グループメッセージが任意のディスプレイに宛てられている場合、そのディスプレイに関連付けられたマスターユーザおよびレギュラーユーザは、このメッセージを見ることができる。マスターユーザまたはレギュラーユーザのいずれかが、あるグループメッセージが、彼らが計画しているイベントとコンフリクトすると判断した場合、これらのユーザはこのグループメッセージを隠す能力を有する。個々のグループメッセージは表示するまたは隠すことが許可され得るので、隠されている状態のグループメッセージ2710(750)とは別個に、グループメッセージ1705を隠すことができる(745)。このマスターユーザBおよびレギュラーユーザBによる判断は、他のディスプレイ770、780上に何が表示されるかということに影響を及ぼさない。
図8は、特定のディスプレイが特定のグループの一部であるかどうかについて判定する処理のフローを示す。ディスプレイの制御はそのディスプレイのマスターユーザに帰属するので、グループユーザはまず、マスターユーザのユーザー名を要求する必要がある(800)。マスターユーザが同意する場合(810)、グループユーザは、そのマスターユーザに、グループに加入する旨の招待状を電子メールで送信できる(820)。この電子メールは、暗号化された鍵の付いた特別なリンクを含み、このリンクをクリックすると、マスターユーザは、そのディスプレイが加入したばかりのグループを表示するウェブページに移動する(830)。この観点から、グループユーザのグループメッセージは、マスターユーザがこのディスプレイをグループから排除する(850)かまたはその特定のグループメッセージを隠す(860)と決断しない限り、当該ディスプレイ上に表示される(840)。ノーマルユーザはまた、(ステップ860と同様に)個々のグループメッセージを隠すことができるが、グループからディスプレイを排除することはできない。
図9は、図1のバリエーションを示し、OKボタンまたは受領確認システムがどのように動作するかについて説明するために用いられる。まず、リマインダメッセージが、ディスプレイの閲覧者による受領確認の必要性を指定するマスターユーザ900、レギュラーユーザ910またはグループユーザ915によって作成される。メッセージは、データベース980内に保存され、適切なタイミングでディスプレイ940に供出される(970)。その後、特定の時刻に、OKボタンが、他の言語的または視覚的なプロンプトと共に表示される(950)。あるいは、外部機器960を作動して、ある種のアクションを要求し得る。その後、要求された受領確認が閲覧者によりなされて、データベース980内にログ付けされる。その後、さまざまなユーザが、ウェブページを介して、受領確認がなされたかどうかを見ることができる。あるいは、サーバは、ショートメッセージ(SMS)または電子メールを送信するか、もしくは電話をかけ得る。
図10は、ディスプレイの典型的なハードウェアブロック図を示す。ディスプレイは、プロセッサ1000、命令動作および変数のためのメモリ1040、BIOSのための不揮発性メモリ1045、オペレーティングシステム1050およびアプリケーション1055、電源1060およびオプションのバッテリー1065、ディスプレイ1010およびオプションのタッチパネルシステム1015、ならびに、WAN/LAN1035に接続するためのネットワーキング(有線および/または無線)1030を含む要素の、典型的なセットから構成される。
このディスプレイは、スタンドアロン製品であるかまたは別の製品の一部であり得る。例えば、このディスプレイは、テレビに内蔵され得る。その場合、タッチパネルユーザインタフェースは、遠隔制御構成と置き換えられ得る。他の要素のほとんどの全てがすでに今日のテレビの一部であるので、これらの要素は共有され且つ活用され得る。
図11は、リマインダメッセージを入力または編集するための、ユーザインタフェーススクリーンショットの一例を示す。これは、ウェブページの一部またはアプリケーションの一部であり得る。
この例は、メッセージタイトルまたはヘッドラインを入力する場所1100から始まる。また、説明の第2行目を入力する場所1105もある。行数を増やすことができるが、本図面は、これらの2つの部分だけに説明を限定して、閲覧者へのメッセージをシンプルに保つ。
一旦イベントが始まると、メッセージを変更するほうが有用である場合がある。例えば、メッセージは、誕生日に至るまでの日には、「もうすぐあなたの誕生日」であり得るが、誕生日当日には、「誕生日おめでとう」となり得る。このオプションを設けるために、メッセージタイトルおよびメモの第2のセットが与えられる(1110)。
その後、各リマインダメッセージは、開始日および時刻1120を与えられる。休日および誕生日等のある種のイベントは、実際その日自体についてのイベントなので、イベントは「終日」と指定され得る(1125)。
そのイベントが終日イベントでない場合、その次に指定するのは、そのイベントがどれくらいの長さ続くか(1130)である。イベントが1日未満しか続かない場合、イベントの長さは分や時間などで特定され得る。イベントが複数の日にわたって行われる場合、特定の日付および時刻1140を指定することによって、イベントの終了を定義し得る。
次に、いつディスプレイ上にイベントを表示し始めるか(1150)を特定し得る。イベントを表示し始めるタイミングは、イベントの種類ならびにユーザおよび閲覧者の好みに大いに依存しており、イベントの長さに縛られていない。
必要に応じて、イベントへの注意をひくために音声リマインダを再生し得る。このような音声メッセージングをいつ再生し始めるか(1160)は、いつイベントを表示し始めるかとは独立に指定することができる。但し、メッセージが視覚的に表示されるまで、音声メッセージングを開始すべきではない。音声メッセージングの種類は独立に選択され得る(1165)。
リマインダメッセージの受領確認が要求された場合、ユーザがチェックできるチェックボックスが設けられている(1170)。さらに、特定の期間の後に(イベントの終了までに)受領確認がなされていない場合に警告されることをユーザが希望する場合、その目的のために別のチェックボックス1175が提供されている。
ある程度予測可能にイベントが繰り返される場合、システムは、このイベントをどのように繰り返すかをユーザに特定させる(1180)。1日毎から1年毎までの多数の繰り返しオプションおよびそれらの間のいくつかのオプションが提供され得る。PC、PDAおよび電話システムにおいて使用されるカレンダーシステムとは異なり、ディスプレイの閲覧者による混乱を避けるために、繰り返されるイベントの1回のみを一度に示す。
図12は、ディスプレイ上に表示することが予定されている全てのメッセージをレビューおよび管理するためにマスターユーザが見る典型的なユーザインタフェースを示す。これは、ウェブページ上で見られ得るか、または、アプリケーションの一部であり得る。
インタフェースは、どのディスプレイを表示しているか(1200)、ならびに、ディスプレイが配置された場所の時刻等の他の補足情報、および、このディスプレイがグループメッセージを受け入れるように有効化されているかどうか(1205)を表示する。
モバイル機器でより使いやすいフォーマットで情報を表示するためのボタン(1210)が設けられている(このモードに自動的に切り替えることも可能である)。新規リマインダメッセージを追加するためのボタン(1215)または新規インスタントメッセージを追加するためのボタン(1220)が設けられている。ディスプレイ自体がその瞬間にどのように見えるかを確認するためのボタン(1225)が設けられている。他に、ヘルプおよび使用頻度の低い管理機能を表示するためのボタン(1230)が設けられている。
メインテーブルは、このディスプレイについて現在挙げられている全てのアクティブなイベントのサマリーを示す。テーブルの列は、タイトルおよびメモ(1240、1245)、イベントがいつ始まるか、ならびに、さまざまな時刻においてディスプレイが何をしなければならないかについての情報(1250)、イベントがいつ終了するか、ならびに、それらイベントを繰り返すかどうかまたはイベントをどのように繰り返すかについての情報(1255)、いつイベントの表示を開始するか、もしくは、イベントが現在ディスプレイ上に表示されているかどうかについての情報(1260)を示している。受領確認が要求されるかどうか、または、受領確認がされたかどうか、ならびに、受領確認がなされなかった場合に警告を発するべきかどうかについての情報も示されている(1270)。最後の列は、誰がメッセージを作成したか(1275)を示し、且つ、メッセージがこのユーザが編集できるメッセージである場合に編集ボタンを示す(1280)。図12はマスターユーザ用なので、このユーザは、他のマスターユーザまたはレギュラーユーザによって作成されたいずれのメッセージについても編集権限を有している。特定のメッセージが他の誰かによって作成された場合、編集ボタンは少し異なって見えるように形成され得る(1280)。
2個以上のイベントが重複またはコンフリクトする場合に表示されるフラグは、ここでは図示していない。異なるユーザが同じディスプレイ上にイベントリマインダを配置しようとすることができるので、あるユーザが他とコンフリクトするイベントを偶然作成することがあり得、よって、そのようなコンフリクトを何らかの形で表示することが重要である。
グループメッセージに対して、編集ボタンの代わりに、そのグループメッセージを隠すかまたは表示するために使用するボタンが設けられている。この場合、メッセージが閲覧可能であれば開いた目1285を表示し、そうでなければ閉じた目を表示する。この機能の具体的な実施態様は、ユーザインタフェースのプリファレンスに応じて異なり得る。
図13は、リマインダメッセージを管理するための同様の図面を示す。この図だけが、それがノーマルユーザにどのように見えるかを示す。ノーマルユーザは自分自身が入力したメッセージしか編集できないので、列挙されたメッセージの部分集合に対してのみ編集ボタンが表示されており(1300)、他人が作成したメッセージに編集ボタンは表示されない(1310)。ノーマルユーザはグループメッセージを隠すことおよび表示することができるので、それを行うためのボタンも表示されている(1320)。
図14は、これらのインタフェースがモバイル機器にどのように見えるかを示す。インタフェース全体のうちの一部のみを表示し、残りの部分はスクローリングまたはページングによって見ることができる。「フルバージョン」のインタフェースを見る手段も設けられている(1400)。
図15は、インタフェースがグループユーザにどのように見えるかを示す。用いられた例は1つのグループメッセージを有するだけだったので、1つのメッセージ1500のみをこのテーブルに示す。マスターユーザやノーマルユーザとは異なり、グループユーザはグループメッセージを編集することができるので、編集ボタンが表示されている。
図16は、ディスプレイにインスタントメッセージを送信するための典型的インタフェースを示す。メッセージタイトル1600および詳細用の第2行目1610のための場所が設けられている。また、どれくらいの期間メッセージを表示するのかを指定する手段が設けられている(1620)。
電話またはPCで使用される典型的インスタントメッセージとは異なり、本開示に記載されたディスプレイの種類の閲覧者は、より受動的な閲覧者である。メッセージをディスプレイ上に表示させるための閲覧者によるアクションは要求されないが、その一方で、この人が必ずメッセージに気付くという保証もない。メッセージへの注意を喚起するために、音声通知を指定し得る(1630)。あるいは(ここでは図示しないが)、先に説明したメッセージと同様に、受領確認を求めるようにメッセージを作成し得る。
図17は、システムの管理機能(ここではディスプレイ(図中の名称は「フレーム」)の管理)の一部を示す。各ディスプレイには、名前1700を与えることができる。その名前は、通常、ディスプレイを閲覧している人の名前である。次は、ディスプレイのタイムゾーンを指定する手段である(1710)。あるいは、タイムゾーン情報は、ディスプレイが接続されたネットワークを介して取得され得る。
次に、都市または部屋番号等の何らかの形式での位置の説明を指定し得る(1720)。ディスプレイ名および位置の組合せは、各ディスプレイをユニークに特定するのを助ける。
このディスプレイがグループメッセージを受け入れることがOKである場合、そのためにチェックボックス1730が設けられている。このチェックボックスは、マスターユーザが電子メール招待状をクリックした場合(830)に、自動的にチェックが入るが、その後、いつでも、チェックを外すことや再びチェックを入れることができる。
図18は、プリセットリマインダを管理するためのインタフェースを示す。いくつかのプリセットリマインダが、システムによって定義されており、ここでは管理者から来たものとして示されている(1820)。いくつかのプリセットが、マスターユーザ、ノーマルユーザまたはグループユーザによって定義されていてもよい。ユーザが編集権限(通常のリマインダメッセージと同様のルールに従う編集権限)を有する場合、編集ボタンが表示される(1810)。
図19は、プリセットを選ぶための簡単な手段を示す。一旦プリセットが定義されると、新規リマインダメッセージを作成する際に、プリセット用のボタン(図示しないが、図11に示したのと同様のインタフェース上に現れる)をクリックすることにより、プリセットが選択可能である(1900)。一旦プリセットが選択されても、その後修正することもカスタマイズすることも可能である。したがって、ユーザは、パラメータ、日付、時刻などの特定のセットに縛られない。
図20は、所与のディスプレイの組の調子を監視するように設計された低レベル動作を示す。ディスプレイは、偶発的にオフされたり、電力または通信を喪失したり、もしくは、ハードウェアの故障が起きたりし得る。ディスプレイは通常、それを管理する人の近くに存在しないので、ディスプレイの調子についての何らかのインディケーションを得る手段が設けられている必要がある。
そのためにまずはじめに、ディスプレイが、ネットワーク2020を介してサーバに周期的な「生存(keep-alive)」信号2000を送信する。生存信号の周期は、プリセットされ得(2010)、ニーズに応じて、あまり頻度が高い必要はない。
サーバ(この図面中では「システム」)は、サーバが監視している全てのディスプレイからの生存信号を受け入れる。それらディスプレイのうちの1台またはそれ以上が生存信号を送信しなかった場合(2040)、警告を送信し得る(2050)。あるいは、ウェブページを更新して、疑わしいディスプレイの名前および位置を掲載し得る。
その間、ユーザ2060は、ディスプレイの近くに存在していないにも拘わらず、ディスプレイのステータスの閲覧および/または警告の受信を行える。
図21は、低レベルの管理機能、ディスプレイおよびマスターユーザの他のセットアップを示す。
各ディスプレイについて、固有のアカウントを作成する必要がある。このアカウントは、システム管理者によって作成され得る(2100)。この管理者は、サービスプロバイダまたは工場に居る者等であり得る。ディスプレイがこのシステムで動作するように特定的に構成された固有の機器である場合、固有のアカウントコード(おそらくアルゴリズム的に生成される)が、ディスプレイの不揮発性メモリに格納され得る。サービスプロバイダがディスプレイのアカウントを作成している場合、固有のコードを作成するために、様々な手段を用いてもよい。一旦作成されると、これらの固有のアカウントコードは、システムデータベース160、505にも格納される。
次に、システム管理者は、新しいマスターユーザアカウントを作成する。このアカウントは、固有のユーザー名および特定のディスプレイへのポインタからなる。パスワード(望ましくは、固有のパスワード)も生成される。また、このシステム専用のディスプレイが製造される場合、マスターユーザのセットアップはディスプレイの工場においてなされ得る。あるいは、サービスプロバイダが、マスターユーザアカウントの詳細を作成し得る。いずれの方法でも、この情報は、一旦作成されると、同じデータベース160、510にも格納される。
次に、新しいマスターユーザは、新しいユーザー名およびパスワードを与えられる。その後、このマスターユーザは、システムにログインする(2120)。一旦ログインすると、この人は、新規リマインダメッセージを作成でき(2130)、上で説明したように、他のユーザ等を作成することができる。
このステップの前か後に、マスターユーザは、(例えば、アルツハイマー病の人)が使用することを意図して、ディスプレイをインストールする。インストールは、ディスプレイをシステムにログインさせること(2140)を含む。システムへのログインは、2つのステップを含む。第1のステップは、ネットワーク接続を確立することである。この接続は、使用するネットワーク接続性の具体的な種類に応じて、多くの方法で達成され得る。接続性は、さまざまな有線(例えば、ケーブルを介したLAN、電話を介したモデム)または無線の(例えば、Wi‐Fi、セル方式、ブルートゥース)手段を介して達成され得る。例えば、Wi‐Fi接続を介して利用可能な既存のインターネットサービスがある場合、ディスプレイはまず、このWi‐Fiへのリンクを確立する必要がある。
ディスプレイをシステムにログインさせるための第2のステップは、先に確立されたディスプレイの固有識別コードをシステムに認識させることである(2100)。このステップは、ディスプレイによって手動または自動的に実行され得る。
手動で実行された場合、ディスプレイ上の画面は、ユーザー名およびパスワード等の、ディスプレイのアカウントログイン情報を求める。ユーザは、要求された情報を入力するために、さまざまな入力デバイス(例えば、タッチスクリーン、遠隔制御またはキーボード)のいずれかを使用し得る。
自動的に実行された場合、ディスプレイは、その固有の識別情報を不揮発性メモリから読み出し、この情報をシステムに与える。要求された情報がディスプレイの不揮発性メモリに一旦与えられると、ディスプレイの自動ログインは、工場またはマスターユーザのいずれかによってなされ得る。
パスワードは、特に、サーバに与えられる前に暗号化される。暗号化は、プライバシー保護のために必要である。
図22は、プロトタイプの表示装置を示す。この表示装置は、卓上に配置できるように、スタンド内に設置されている。あるいは、このようなディスプレイは、壁に組み込まれ得るかまたは、テレビ等の他の機器の一部であり得る。
図2および図3と同様に、メッセージングは、各イベントに対する現在時刻に合うように調整されることに留意されたい。例えば、「ジェリーと夕食」は、「2日後」と表示される(2210)。これは、火曜日の午後6時である(2215)。誕生日は「3日後」である。この誕生日は終日イベントなので、時刻は与えられず、「水曜日」とだけ表示される(2220)。
「アリスを訪問する」イベントは、もう少し多くの詳細を表示している(2230)。このイベントは複数日イベントであり、「約1週間後」の「12月17日」に開始され、3日間続くことがわかる(2235)。
これらのメッセージの各々は、それがイベントにどれだけ近いか、ならびに、イベントが開始したかどうかまたはちょうど終了したかどうかに応じて、時間の経過とともに自動的に変化する。
写真が日中に撮影されたので、図示したサンプルディスプレイは白い背景を有する。誰か眠っている人を妨げる可能性を減らすため、夜間には、ディスプレイの背景は黒くなり、そして、フォントカラーはそれに応じて読みやすくなるように調整される。ディスプレイが夜間モードになるタイミングは、任意であり得るか、マスターユーザが選択したオプションにより設定され得るか、もしくは、ディスプレイにより検出されたIPアドレスのジオロケーションにより決定されるように、ディスプレイが世界のどこに配置されているかに応じて自動的に調整され得る。
ここで、図33を参照して、認知能力が低下した人が、来るべきイベントを管理するのを援助するための、コンピュータで実装されたシステムについて説明する。コンピュータで実装されたシステムは、その全体が参照符号10で示されており、コンピュータシステム12を含む。コンピュータシステム12は、本願明細書において分類的な様態で記載されたさまざまな機能を扱うために、1台のコンピュータまたはネットワーク化された1群のコンピュータを用いて実装されてもよい。コンピュータシステム12は、電子データベース14と、必要に応じて、データベース14に格納されたデータを解析するために使用される解析システムとを管理する。データベース14は、患者についての時刻依存型イベント(およびその他のコンテクスト依存型イベント)に関する複数の情報アイテムを格納するように構成されたデータ記憶装置として機能する。解析システムは、例えば、特定の患者の認知能力における傾向を解析して、患者の認知能力に適合するようにシステムの性能を調整したり、また、患者に関するフィードバック情報を患者の介護者等の関係者に提供するようにプログラムされてもよい。
必要に応じて、いくつかの異なるプレゼンテーション機器が、1人の患者に使用されてもよい。例えば、1台の機器が患者によって操作されるタブレットコンピュータで、もう1台の機器が患者の部屋の壁掛け型のテレビディスプレイであってもよい。システムは、どの機器を用いて患者と対話するかを動的に制御し得る。ある場合には、両方の機器を同時に用いてもよい。システムは、各機器に個別に送信されるプレゼンテーションをカスタマイズすることが可能である。したがって、テレビディスプレイについての複雑さのレベルは、所与の状況において、タブレットコンピュータについて使用されるそれとは異なり得る。システムは、コンテクスト情報と、更には患者の認知能力とを使用して、患者のニーズに対して適宜各ディスプレイを適応させることが可能である。
コンピュータシステム12はまた、患者に提供される記憶ゲームを生成するようにプログラムされてもよい。したがって、記憶ゲーム生成部16がコンピュータシステムに接続されているとして図示されている。生成部はまた、コンピュータシステム12をプログラムすることによって、患者の認知能力に基づいて適切な記憶ゲームを生成し、利用可能とするように実装されてもよいことが理解される。記憶ゲームは、患者の記憶をはたらかせるために大いに役立ち得、患者の病気の進行を遅らせる可能性がある。さらに、患者がゲームをプレイした際に自動的に取得されたフィードバック情報を用いて、患者の現在の認知能力に関する情報が収集され、この収集された情報は、他のシステムによって使用される。このことについては、以下に、より詳細に説明する。
コンピュータシステム12は、好ましくは、サードパーティアプリケーション開発者が、システム10と対話(例えば、データベースからのデータの読み出しまたはデータベースへのデータの書き込み)するソフトウェアアプリケーションおよび物理デバイスを開発することを可能にする、一組の標準化された入力/出力およびそれらに付随する通信プロトコルを提示するアプリケーションプログラムインタフェース(API)をさらに含む。
コンピュータシステム12はウェブサーバ22を含み、このウェブサーバ22により、介護者26および患者28がコンピュータシステム12とやりとりする。この点に即して、タブレット、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、スマートフォンなどのコンピュータ機器による閲覧および対話のために、ウェブページが提供される。コンピュータシステム12は、ローカルエリアネットワーク(LAN)24に接続されてもよい。LAN24は、他のコンピュータ機器が、例えば、看護ホームのスタッフ30によって利用されるワークステーションコンピュータ端末などの、コンピュータシステム12と通信することを可能にする。
データベース14は、コンピュータシステムによって実行されるサービスの提供を容易にする予め定義されたデータ構造に従って構築されたデータを格納するように構成されている。データベースは、それぞれが該当コンテクスト属性および関連付けられたトリガの1つのセットに関連付けられた複数の情報アイテム(情報コンテンツ)を格納するデータ構造32を含む。例えば、情報コンテンツの1つのアイテムは、患者が検眼士の予約をしている旨のリマインダメッセージであり得る。そのメッセージに関連付けられているのは、予約がいつ予定されているかを示すトリガデータであり得る。また、そのメッセージに関連付けられているのは、メッセージがどんな機器上で閲覧されているかに基づいてメッセージをどのような大きさで表示すべきか等の、他のコンテクスト属性であり得る。このメッセージの表示の一例として、図32を参照。
予約が時間的にまだ先である場合、そのイベントについて格納された情報コンテンツは、非常に一般的なテキストリマインダを含み得、1つのレコードとしてデータ構造32に格納されている。イベントの時刻が近付くと、システムは、イベントに関するより詳細な情報(「あなたの古い眼鏡を持って行く」旨のリマインダ等)を提供し得る。これは、第2のレコードとしてデータ構造内に格納される。システムは、現在のコンテクストに適合するものを選択することによって、情報の適切なアイテムを選択する。
この点に関して、システムはまた、他のデータ構造内に、患者の所在地や任意の該当する医学的状態の属性などの、患者についての現在のコンテクストを格納する。これらは、コンテクストデータ構造34として図示されている。コンテクスト属性のさらなる詳細について、以下に説明する。コンピュータシステム12は、どの情報コンテンツを構造32から取得するかを決定する際に、構造34内の現在のコンテクスト属性を用いる。
患者の現在のコンテクストに加えて、コンピュータシステムは、患者の認知能力を示すデータを格納する認知能力データ構造36を更に維持する。これは、例えば、スライディングスケール(例えば、1〜10のスケール)として表するのに適した相対値として定量化されてもよい。患者の認知能力は、介護者または看護ホームスタッフによる明示的な入力によって評価されてもよい。あるいは、システムは、記憶ゲーム生成部18からのフィードバックを介して、または、患者が一般的にどれくらい上手くシステムと対話することが可能かを解析することによって、認知能力データ自体を確立することができる。
ある実施形態において、システムは、患者のコンテクスト、技術的コンテクストおよび状況コンテクスト等の具体的な情報を考慮して第三者によって設定されたセットパラメータに基づいて、特定のアプリケーションおよびイベントを自動的に起動する。図23は、どのアプリケーション/イベントを起動するのか、いつそれを起動するのか、ならびに、どのようにそれを起動するのかを決定するプロセスにおいて考慮される、鍵となる検討事項を示す。コンテクスト情報がパラメータ設定を満たす場合、アプリケーションおよび/またはイベントの実行が開始される。これは、タブレットコンピュータ等のコンピュータ端末上で個人が見るかまたは使用するなんらかの情報または対話を提供する。システムはまた、患者の認知能力に基づいて対話能力のレベルを調節する。目的は、患者またはユーザに、該当しまた時に必要である情報およびサービスを得るための、邪魔にならない自動的な手段を提供することである。
図23において、第三者は、一般に少なくともなんらかの形で介護に関与している個人または団体である。このような第三者は、リマインダを入力すること、テレビ会議を開始すること、画像をアップロードすること、予約を設定すること、ならびに遠隔介護の他の機能に対する権限を有していてもよい。本明細書において、「介護者」という用語は、そのような第三者を指し、家族、医師、看護スタッフなどを含み得る。
図23に示すように、コンテクストもまた、有用な情報を提供する。システムは、介護者が気付いていないかもしれない他の要因についての知識を持って、イベント/アプリケーションのいくつかを開始することが可能である。これらは、看護ホームまたは他の患者センターにおける現在の状況(カメラ、マイク、看護師/医師による入力、医療センサー等によって検出可能な現在の状況)、アクティブな/利用可能な技術情報(例えば、人の腕時計にリマインダを送らず、それをTVに表示する)、ならびに医療情報(医療センサ、現在の医師による報告、ユーザによる現状レポートから得られたデータ)を含む。
認知能力
図23に示すように、患者の認知能力もまた、システムの重要な局面を形成する。患者の認知能力は、患者が電子システム、タブレットまたはシステムにおける他の機器と対話する能力の(評点スケール上での)現在のレベルである。評点が高い場合、患者は、おそらく自分自身で機器と対話でき、なんらかのコンテクストまたは第三者の支援からの援助をそれほど必要としないかもしれない。評点が低い場合、システムおよび第三者は、より多くの支援を提供し得る。認知能力スケール、およびそれがどのように決定されるかについて、図29および図30を参照して以下にさらに説明する。
図23に示すように、患者の認知能力もまた、システムの重要な局面を形成する。患者の認知能力は、患者が電子システム、タブレットまたはシステムにおける他の機器と対話する能力の(評点スケール上での)現在のレベルである。評点が高い場合、患者は、おそらく自分自身で機器と対話でき、なんらかのコンテクストまたは第三者の支援からの援助をそれほど必要としないかもしれない。評点が低い場合、システムおよび第三者は、より多くの支援を提供し得る。認知能力スケール、およびそれがどのように決定されるかについて、図29および図30を参照して以下にさらに説明する。
コンピュータで実装されたシステムは、患者の認知能力を示す電子データレコードを取得し、格納する。ある実施形態において、電子データは、それぞれが0〜10の範囲などの適切な範囲において数値で表される個別のスキル測定値または評価値(スキル変数)の集まりに対応する。必要に応じて、個別の測定値または評価に基づいて、総合認知能力評点または合計評価を計算し、格納してもよい。
ダイナミックレンダリングシステムは、これらのスキル変数を用いて、患者のスキルセットに基づき最も適当な様態で事実を表現する。この実施形態において、コンピュータのメモリに格納されたスキル変数の集まりは、患者の総合「認知能力」に対応する。
スキル変数は、静的または動的であり得るセットを含む。ある変数は人間のオペレータにより測定または評価され、別の変数はシステムにより履歴観察およびセンサデータに基づいて自動的に評価される。以下は、システムによって利用されるスキル変数のリストである。この点に関しては、システムは、これらの変数の全てを要求しないかもしれず、またこの開示の範囲内に含まれるがここには挙げていない他の変数が存在することが、当業者に理解される。
・ 心配レベル
・ 視覚障害またはスキル
・ 短期間記憶スキル
・ 長期間記憶スキル
・ 名前/身近な人の顔を認識且つ記憶していること
・ 読解スキル
・ 注意スキル
・ 時間および空間の検知
・ 発話スキル
・ 聴解スキル
・ 単純な論理的問題を解決する能力
・ 推理スキル(動きおよび事実の通常の暗示された結果を理解する能力)
・ 心配レベル
・ 視覚障害またはスキル
・ 短期間記憶スキル
・ 長期間記憶スキル
・ 名前/身近な人の顔を認識且つ記憶していること
・ 読解スキル
・ 注意スキル
・ 時間および空間の検知
・ 発話スキル
・ 聴解スキル
・ 単純な論理的問題を解決する能力
・ 推理スキル(動きおよび事実の通常の暗示された結果を理解する能力)
必要に応じて、これらのスキル変数をコンピュータシステムによってアルゴリズム的に組み合わせて、単一値の「認知能力」スコアを導出してもよい。適切なスコア付けメカニズムは、以下に示すアルツハイマー病の臨床的に認識された段階に基づいてもよい。
ステージ1:障害なし
ステージ2:ごく緩やかに低下
ステージ3:緩やかに低下
ステージ4:穏やかに低下
ステージ5:やや深刻な低下
ステージ6:深刻な低下
ステージ7:非常に深刻な低下
ステージ1:障害なし
ステージ2:ごく緩やかに低下
ステージ3:緩やかに低下
ステージ4:穏やかに低下
ステージ5:やや深刻な低下
ステージ6:深刻な低下
ステージ7:非常に深刻な低下
コンテクスト
システムは、認知能力に加えて、患者に該当するコンテクスト情報も考慮する。図24は、認知能力が異なる人々のための、このコンテクスト依存型のアプリケーション/イベント起動の高レベルフローチャートを示す。(ステップ1)第三者(例えば、家族、友人、介護者)が、情報を入力し、イベントおよびアプリケーションを開始するためのパラメータを設定する。(ステップ2)一旦システムが準備されると、システムは、コンテクスト情報を収集して格納する。イベント等に関するこのようなコンテクスト情報は、好ましくは、患者関連情報、状況/外部情報、イベント/アプリケーション/機器情報という、3つの下位コンテクストからなる。(ステップ3)コンテクストがシステムの準備されたセッティングを満たす場合、イベントが開始され得る。(ステップ4)開始された場合、システムは、患者についての対話レベルをカスタマイズしつつ、アプリケーションを起動する。
システムは、認知能力に加えて、患者に該当するコンテクスト情報も考慮する。図24は、認知能力が異なる人々のための、このコンテクスト依存型のアプリケーション/イベント起動の高レベルフローチャートを示す。(ステップ1)第三者(例えば、家族、友人、介護者)が、情報を入力し、イベントおよびアプリケーションを開始するためのパラメータを設定する。(ステップ2)一旦システムが準備されると、システムは、コンテクスト情報を収集して格納する。イベント等に関するこのようなコンテクスト情報は、好ましくは、患者関連情報、状況/外部情報、イベント/アプリケーション/機器情報という、3つの下位コンテクストからなる。(ステップ3)コンテクストがシステムの準備されたセッティングを満たす場合、イベントが開始され得る。(ステップ4)開始された場合、システムは、患者についての対話レベルをカスタマイズしつつ、アプリケーションを起動する。
ある実施形態において、イベント(アプリケーションやタスクなどであるイベント)のコンテクストは、患者関連コンテクスト、状況または外部条件コンテクスト、技術コンテクストという、3つの下位コンテクストからなり得る。これらのコンテクストの状態は、システムの一部を構成するコンピュータのメモリ内のコンテクストデータ構造内に格納される。
患者関連コンテクスト
患者関連コンテクストは、含んでいる患者から入手可能な全ての情報を含む(これに限られない)。この情報は、コンテクストデータ構造内に、データとして格納される。患者関連コンテクストデータの例として、以下のものが挙げられる:
・ センサ(例えばバイタルサイン)から得られる医療コンテクスト
・ デジタルの医療記録(履歴)
・ 患者の挙動(例えば、眠っているまたは眠っていない)
・ 患者の位置(例えば、室内において、ディスプレイを見ている)
・ 患者の好み(例えば、好まれる音声による開始/通知、サウンド、動画、TV番組、画像の好み)
・ 家族/介護者の要望
患者関連コンテクストは、含んでいる患者から入手可能な全ての情報を含む(これに限られない)。この情報は、コンテクストデータ構造内に、データとして格納される。患者関連コンテクストデータの例として、以下のものが挙げられる:
・ センサ(例えばバイタルサイン)から得られる医療コンテクスト
・ デジタルの医療記録(履歴)
・ 患者の挙動(例えば、眠っているまたは眠っていない)
・ 患者の位置(例えば、室内において、ディスプレイを見ている)
・ 患者の好み(例えば、好まれる音声による開始/通知、サウンド、動画、TV番組、画像の好み)
・ 家族/介護者の要望
状況または外部条件コンテクスト
状況/外部コンテクストは、患者が外部ソースから入手可能な全ての情報を含む(これに限られない)。この情報は、同様に、コンテクストデータ構造内にデータとして格納される。状況または外部条件コンテクストデータの例として、以下のものが挙げられる:
・ 気象情報
・ 時刻
・ 第三者情報(例えばアイデンティティ)
・ テレビの視聴および放送中の番組
・ 他の人が患者の部屋の中に居る
状況/外部コンテクストは、患者が外部ソースから入手可能な全ての情報を含む(これに限られない)。この情報は、同様に、コンテクストデータ構造内にデータとして格納される。状況または外部条件コンテクストデータの例として、以下のものが挙げられる:
・ 気象情報
・ 時刻
・ 第三者情報(例えばアイデンティティ)
・ テレビの視聴および放送中の番組
・ 他の人が患者の部屋の中に居る
技術コンテクスト
イベントアプリケーション/機器コンテクストは、システムを構成する機器から入手可能な全ての情報を含む。機器自体と通信することによって収集されるこの情報は、同様に、コンテクストデータ構造内にデータとして格納される。技術コンテクストデータの例として、以下のものが挙げられる:
・ タブレット表示装置のステータス
・ 利用可能な帯域幅の量
・ ディスプレイの種類(例えばサイズ)
・ ネットワークの種類
・ 利用可能な他の機器(スマートウォッチ、室内のテレビ、システムの他の構成要素)
イベントアプリケーション/機器コンテクストは、システムを構成する機器から入手可能な全ての情報を含む。機器自体と通信することによって収集されるこの情報は、同様に、コンテクストデータ構造内にデータとして格納される。技術コンテクストデータの例として、以下のものが挙げられる:
・ タブレット表示装置のステータス
・ 利用可能な帯域幅の量
・ ディスプレイの種類(例えばサイズ)
・ ネットワークの種類
・ 利用可能な他の機器(スマートウォッチ、室内のテレビ、システムの他の構成要素)
技術コンテクストは、将来異なる機器をネットワークに追加して追加の機能を追加し得るので、有用である。例えば、患者または患者の介護者が「私を助けて」ネックレス、または新たなテレビ、もしくはデジタル画像フレームを購入した場合、システムはこれらの新技術を含むコンテクストを認識し得る(例えばマスタータブレット機器の代わりに画像フレーム上に画像を表示するなど、システムがその挙動を修正することを可能にする)。
各イベント/アプリケーションは、特定のコンテクスト(最も一般的なコンテクストの部分集合)を用いて開始される。
ポーリングコンテクスト情報
図25は、システムが図24のステップ2から収集するポーリングコンテクスト情報を示す。前述のように、情報は3つのカテゴリに分類される。医療記録などの患者関連の情報は、第三者が手動でシステムデータベースに入力する必要がする。しかし、現在の医療情報は、固定型および携帯型のセンサを介してシステムによりコンスタントに収集される。
図25は、システムが図24のステップ2から収集するポーリングコンテクスト情報を示す。前述のように、情報は3つのカテゴリに分類される。医療記録などの患者関連の情報は、第三者が手動でシステムデータベースに入力する必要がする。しかし、現在の医療情報は、固定型および携帯型のセンサを介してシステムによりコンスタントに収集される。
一旦全てのコンテクスト情報が収集されると、システムは、データを解析し、第三者によって設定されたパラメータ(図26)に基づいて、イベントが開始されるかどうかを判定する。開始コンテクストが満たされたと判定された場合、システムは、イベントが起動されるかどうかを評価する。例えば、スケジュールリマインダが特定の時刻にオフである場合、システムは、患者が部屋に居るかどうかを判定する必要がある。患者が部屋に居ない場合、システムは警告を起動しない。しかし、患者が在室中であることが確認された場合、システムはイベントを開始する。同様に、例えば家族がビデオコールをしたいが、コンテクストが(プライオリティランキングに基づいて)現在仮眠時間であることまたは現在医師が治療中であることを示す場合には、システムは警告またはイベントを起動しない。同様に、患者が未だ夕食中であり、投薬が夕食後になされることになっている場合、システムは投薬についてのリマインダを起動しない。
開始イベントの他の例として、以下のものが挙げられる:
・ 人が倒れる
・ 時間が指定されたイベント(例えば、投薬/リマインダ)
・ 睡眠、食事、血圧
・ 第三者による開始
・ 他人の入室
・ 音声コマンド
・ 人が倒れる
・ 時間が指定されたイベント(例えば、投薬/リマインダ)
・ 睡眠、食事、血圧
・ 第三者による開始
・ 他人の入室
・ 音声コマンド
図27に示すように、患者の認知能力に応じて、患者の注意を得る方法は、より押し付けがましく明白なものであってもよい。警告が、タブレットディスプレイ画面の方へ患者を引きつけ、その時に、カメラが患者の存在を検出する。その存在が患者であると認識された場合(識別は、顔認識、音声または他の電子識別システムにより実施され得る)、システムは、アプリケーション/コンテンツを不適当に起動する。イベントを起動すると、システムは、患者の認知レベルを再度考慮して、対話能力のレベルおよび解釈の必要性を適切に調節する。例えば、患者がビデオコールを受信している場合、システムは患者に警告する。患者の機能が完全である場合、システムは、患者がビデオコールを受け入れるかまたは拒否するためのオプションを表示する。認知レベルが低い患者の場合、システムは、ビデオコールを自動的に開始する前に患者の身元を認証するか、もしくは、図28に示すように、コールを発信している第三者がアプリケーションを自動的に開始し得る。
患者のためのインタフェースをカスタマイズする際に、システムはいくつかの要因(図29)を考慮に入れる。まず最初に、患者の認知能力は、第三者が手動で入力する必要がある。しかし、患者がシステムを利用し続けるにしたがって、システムは、以前の対話から患者のスキルの履歴を記録し、それに適応するようになる。システムはまた、現在の認知能力を試験するように特に設計されたミニゲームを提供することもでき、したがって、システムは、それがどのようにユーザと対話すべきかを自動的に更新することができる。
加えて、システムは、患者および第三者の個人(例えば、医師、介護者、家族、友人など)の好みを適用する。したがって、患者は、システムのイベントを使用または解釈することが難しくない。システムのインタフェースは、同様に、患者の好みおよび認知レベルに応じて変化する。認知的に(または技術的に)能力不足な人々のためのシンプル且つ自動的なインタフェースから、独立し且つ認知レベルが高い患者のためのより複雑で且つ手動のインタフェースに至るまで広範囲に亘る(図30)。
アプリケーションの実際の使用(アプリケーションの起動だけでなく、ユーザインタフェース、ボタンおよび/または対話モードの変更も含む)を決定された認知能力ファクタに基づいて調節することは、アプリケーションを患者にとって有用なものにするために重要である。
ある実施形態は、患者の認知レベルの手入力を要求するが、システムは、患者にシステム内で試験を行わせることによって、患者に適応する。この実施形態は、日々変化する認知レベルに合わせて構成されてもよい。システムのパラメータは、第三者によってルーチン的に調節され得る。あるいは、システムは、毎日または毎週または隔週でテストを実施して、患者のニーズに自動的に応じるように構成され得る。
システムのカスタマイズは、コンテクストが開始された時に起動されるイベントに限定されない。システムは、休止状態であるときに、イベントを起動してもよい。例えば、起動が設定されたイベントが無いが、患者が在室中であることが観察された場合、システムタブレットディスプレイは、暗くなるか、画像ショーを表示するか、もしくは、反射鏡になってもよい。
図31は、システムが、タブレット画面と、イベントデータベースと、複数のウェブアプリケーションと、RF通信(例えば、ブルートゥース)と、多数の機器(例えば、カメラ、マイク、スピーカ、コンピュータ、携帯機器など)への接続とを含む、一実施形態を示す。システムは、ウェブAPIも表示する。図32は、起動されたアプリケーション/イベントを含むユーザインタフェースの一例を示す。
必要に応じて、介護者または他の第三者に追加のディスプレイを提供し得る。この追加ディスプレイは、タブレットまたはスマートフォン上に実装され得、患者が何をしようとしているのかに関する情報および患者が過去に行ったアクティビティに関する情報、ならびに患者の医学的状態に関するフィードバックを、介護者に提供する。このフィードバックループは、安心できる情報を介護者に提供する。一般的な使用において、この追加ディスプレイは、患者が使用する機器上に表示される情報とは異なる情報を提示する。患者に対して提示される情報のように、介護者に提示される情報は、データベースシステムに格納された情報に由来する。データベースシステムは、看護ホームまたはヘルスケアプロバイダと関連付けられたサーバによってサポートされてもよく、または、インターネットベースまたはクラウドの計算リソースを用いてサービスを提供するサービスプロバイダによってサポートされてもよい。
追加の説明的な使用事例
開示されたシステムの考えられる用途のいくつかをさらに説明するため、開示されたコンピュータで実装されたシステムにより可能になる以下の使用事例を検討する:
・ 患者がディスプレイを見ているときに起動される、遠隔地の第三者によって開始される動画通信。可聴信号により患者の注意を喚起して、患者をディスプレイに向けることができる。
・ ブルートゥース通信を介して接続された機器から読み取ったデータに基づき、医学的状態によって開始されるアプリケーション(例えば、読み取ったデータが患者が脱水状態であることを示す場合に送信される患者のディスプレイへのメッセージ)。
・ 患者の挙動(例えば、患者が在室中で、眠っていない)の理解によって開始されるアプリケーション。
・ その日の所定の時刻に基づく作動。
・ 外部条件に応じてディスプレイ上に表示されるメッセージ(例えば、屋外が寒いことがわかったことに基づいて、患者に暖かいジャケットを着るように忠告する、もしくは、火事の場合に、緊急メッセージおよび何をすべきかを表示する)。
・ ディスプレイが他の情報を表示しない場合にディスプレイ上に表示された画像(つまり、技術コンテクストはコンフリクトを示さず、患者のコンテクストは、患者が画像を楽しんでよいその日の時間帯を示している)。
開示されたシステムの考えられる用途のいくつかをさらに説明するため、開示されたコンピュータで実装されたシステムにより可能になる以下の使用事例を検討する:
・ 患者がディスプレイを見ているときに起動される、遠隔地の第三者によって開始される動画通信。可聴信号により患者の注意を喚起して、患者をディスプレイに向けることができる。
・ ブルートゥース通信を介して接続された機器から読み取ったデータに基づき、医学的状態によって開始されるアプリケーション(例えば、読み取ったデータが患者が脱水状態であることを示す場合に送信される患者のディスプレイへのメッセージ)。
・ 患者の挙動(例えば、患者が在室中で、眠っていない)の理解によって開始されるアプリケーション。
・ その日の所定の時刻に基づく作動。
・ 外部条件に応じてディスプレイ上に表示されるメッセージ(例えば、屋外が寒いことがわかったことに基づいて、患者に暖かいジャケットを着るように忠告する、もしくは、火事の場合に、緊急メッセージおよび何をすべきかを表示する)。
・ ディスプレイが他の情報を表示しない場合にディスプレイ上に表示された画像(つまり、技術コンテクストはコンフリクトを示さず、患者のコンテクストは、患者が画像を楽しんでよいその日の時間帯を示している)。
プライオリティおよびコンフリクト解消
いくつかのアプリケーションが準備された場合、いくつかのコンテクストが同時に満たされるとコンフリクトが起こり得る。この問題を解決するために、各アプリケーション/イベントは、プライオリティのレベルを割り当てられている。同じプライオリティの場合、キューに最初に登録されたものが実行される。
いくつかのアプリケーションが準備された場合、いくつかのコンテクストが同時に満たされるとコンフリクトが起こり得る。この問題を解決するために、各アプリケーション/イベントは、プライオリティのレベルを割り当てられている。同じプライオリティの場合、キューに最初に登録されたものが実行される。
上記実施形態の説明は、図示および説明を目的として提供されたものである。網羅的であることや、開示内容を限定することを意図したものではない。特定の実施形態の個々の要素または特徴は、概して、その特定の実施形態に限定されないが、適用可能であれば、交換可能であり、且つ、具体的に図示または説明されなくても選択された実施形態において使用され得る。同様のことを、さまざまな方法で改変してもよい。そのような改変は開示内容からの逸脱とは見なされず、また、そのような修正の全てが本開示の範囲内に含まれるものとする。
Claims (39)
- 認知能力が低下した人が来たるべきイベントを管理するのを援助するための、コンピュータで実装されたシステムであって、
認知能力が低下した患者についてのコンテクスト依存型イベントに関する情報を格納するように構成された、コンピュータで実装された記憶装置と、
情報通信インタフェースを前記患者に提供する、前記記憶装置に接続された、ネットワーク化されたコンピュータシステムと、
を含むコンピュータで実装されたシステムであって、
前記コンピュータシステムは、前記患者に関するコンテクスト情報を監視するようにプログラムされており、
前記コンピュータシステムは、前記患者に対する前記格納された情報の提示を、前記コンテクスト情報に基づいて動的に調節するように、さらにプログラムされている、コンピュータで実装されたシステム。 - 前記コンテクスト情報は、前記コンテクスト依存型イベントに関する時刻を含む、請求項1に記載のシステム。
- 前記コンテクスト情報は、前記患者の医学的状態、体重、バイタルサイン、アクティビティレベル、習慣的挙動および生活様式のうち少なくとも1つに関する情報を含む、請求項1に記載のシステム。
- 前記患者の医学的状態、体重、バイタルサイン、アクティビティレベル、習慣的挙動および生活様式のうち少なくとも1つを測定するための少なくとも1つのセンサをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
- 前記コンテクスト情報は、患者の位置、患者の移動性および周囲温度、ならびに患者近傍の天気状況のうち少なくとも1つに関する情報を含む、請求項1に記載のシステム。
- 患者の位置、患者の移動性および周囲温度、ならびに患者近傍の天気状況のうち少なくとも1つを測定するための少なくとも1つのセンサをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
- 前記コンテクスト情報は、患者関連コンテクストである、請求項1に記載のシステム。
- 前記コンテクスト情報は、前記患者の外部の状況コンテクストである、請求項1に記載のシステム。
- 前記コンテクスト情報は、前記ネットワーク化されたコンピュータシステムに関連付けられた技術コンテクストである、請求項1に記載のシステム。
- 前記コンピュータシステムは、前記コンピュータシステム上で実行されるアプリケーションを自動的に起動することにより、前記格納された情報の提示を動的に調節するようにさらにプログラムされている、請求項1に記載のシステム。
- 前記コンピュータシステムは、前記患者の近傍にある機器上で実行されるアプリケーションを自動的に起動することにより、前記格納された情報の提示を動的に調節するようにさらにプログラムされている、請求項1に記載のシステム。
- 前記コンピュータシステムは、マルチモード機器のモダリティ(modality)を適応させることにより、前記格納された情報の提示を動的に調節するようにさらにプログラムされている、請求項1に記載のシステム。
- 前記コンピュータシステムは、提示された情報の複雑さを動的に調節するようにさらにプログラムされている、請求項1に記載のシステム。
- 前記コンピュータシステムは、提示された情報の内容を動的に調節するようにさらにプログラムされている、請求項1に記載のシステム。
- 前記コンピュータシステムは介護者インタフェースを含み、前記介護者インタフェースを介して、介護者が、前記患者についての時刻依存型イベントに関する情報を前記記憶装置に提供する、請求項1に記載のシステム。
- 前記コンピュータシステムは、前記コンテクスト情報に基づき前記提示を第1の機器から第2の機器へ自動的に転送するようにさらにプログラムされている、請求項1に記載のシステム。
- 前記コンピュータシステムは、前記格納された情報を第1の機器および第2の機器上に提示するようにプログラムされており、且つ、前記コンテクスト情報に基づき、前記第1および第2の機器上における前記提示を個別的且つ動的に調節するようにさらにプログラムされている、請求項1に記載のシステム。
- 認知能力が低下した人が来たるべきイベントを管理するのを援助するための、コンピュータで実装されたシステムであって、
認知能力が低下した患者についてのコンテクスト依存型イベントに関する複数の情報アイテムを格納するように構成された、コンピュータで実装された記憶装置と、
前記記憶装置に接続されたネットワーク化されたコンピュータシステムであって、
前記患者に第1の情報通信インタフェースを提供し、
前記患者に関連付けられた介護者に第2の情報通信インタフェースを提供する、ネットワーク化されたコンピュータシステムと、を含み、
前記記憶装置は、前記患者の認知能力を示す電子データを格納するデータ構造を有し、
前記ネットワーク化されたコンピュータシステムは、特定のコンテクスト依存型イベントに関する複数の情報アイテムを前記第2のインタフェースを介して受け取るようにプログラムされており、且つ、前記受け取られた複数の情報アイテムを、レコードとして、前記特定のコンテクスト依存型イベントに関連付けられた前記記憶装置に格納するようにプログラムされており、
前記ネットワーク化されたコンピュータシステムは、前記格納された情報を前記第1のインタフェースを介して前記患者に対して動的に表現するようにプログラムされており、このとき前記表現は前記コンテクストが変化するにつれて変化し、
前記ネットワーク化されたコンピュータシステムは、前記患者の認知能力を示す前記電子データを格納している前記データ構造にアクセスし、且つ、前記アクセスされた電子データに基づき前記動的な提示を前記患者に送達する様態を制御するようにさらにプログラムされている、コンピュータで実装されたシステム。 - 前記コンテクスト依存型イベントは、時刻依存型イベントである、請求項18に記載のシステム。
- 前記ネットワーク化されたコンピュータシステムは、前記第1のインタフェースを介して前記患者から対話データを収集し、且つ、前記第2のインタフェースを介して前記収集された対話データを前記介護者に提供するようにさらにプログラムされている、請求項18に記載のシステム。
- 前記ネットワーク化されたコンピュータシステムは、前記第1のインタフェースを介して認知能力を示す情報を収集し、且つ、前記患者の認知能力を示す電子データを格納している前記データ構造に前記収集された情報を格納するようにさらにプログラムされている、請求項18に記載のシステム。
- 前記ネットワーク化されたコンピュータシステムは、認知能力を示す情報を収集するようにさらにプログラムされており、
前記ネットワーク化されたコンピュータシステムは、前記第1のインタフェースを介して記憶訓練ゲームを提供し、且つ、前記ゲームから前記認知能力を示す情報を抽出するようにプログラムされている、請求項18に記載のシステム。 - 前記第1のインタフェースは、前記患者によって使用される携帯機器およびウェアラブル機器のうち少なくとも1つによってサポートされたディスプレイインタフェースである、請求項18に記載のシステム。
- 前記第1のインタフェースは、ディスプレイインタフェースを含み、
前記患者の認知能力を示す前記電子データを用いて、前記ディスプレイ画面上に同時に提示される情報の量を調節する、請求項18に記載のシステム。 - 前記第1のインタフェースは、スピーチメッセージを生成するオーラルインタフェースを含み、
前記患者の認知能力を示す前記電子データを用いて、前記スピーチメッセージの発話速度、ボキャブラリーおよび文法的複雑さのうち少なくとも1つを調節する、請求項18に記載のシステム。 - 前記患者の医学的状態、体重、バイタルサイン、アクティビティレベル、習慣的挙動、および生活様式、位置、移動性、周囲温度、ならびに患者近傍の天気状況のうち少なくとも1つを測定するセンサをさらに含み、
前記ネットワーク化されたコンピュータシステムは、前記センサによって測定された状態に基づき、前記動的な提示を調節するようにプログラムされている、請求項18に記載のシステム。 - 前記複数の情報アイテムの各々は、連続的に増大する量の、前記時刻依存型イベントに関する情報を提供する、請求項18に記載のシステム。
- 前記介護者は、前記患者の家族の一員であり、
前記第2のインタフェースは、前記介護者によって操作され且つ前記ネットワーク化されたコンピュータシステムと通信する機器上で実行されるブラウザによってサポートされている、請求項18に記載のシステム。 - 前記介護者は、プロフェッショナルな看護ホームまたはヘルスケア団体の一員であり、
前記第2のインタフェースは、前記介護者によって操作され且つ前記ネットワーク化されたコンピュータシステムと通信する機器上で実行されるブラウザによってサポートされている、請求項18に記載のシステム。 - 前記介護者は、プロフェッショナルな看護ホームまたはヘルスケア団体の一員であり、
前記第2のインタフェースは、前記介護者によって操作され且つ前記ネットワーク化されたコンピュータシステムと通信する機器上で実行されるクライアントアプリケーションによってサポートされている、請求項18に記載のシステム。 - 前記第1のインタフェースは、前記患者によってまたは前記患者の近傍において操作されるコンピュータ機器を使用し、前記コンピュータ機器は、前記ネットワーク化されたコンピュータシステムとの通信が中断された場合であっても前記動的な提示を提供する自律プログラムを実行する、請求項18に記載のシステム。
- 前記第1のインタフェースは、前記患者の発話に反応する音声入力を含み、
前記ネットワーク化されたコンピュータシステムは、前記音声入力を受け取り、それを用いて前記患者の前記認知能力または感情的状態を評価する、請求項18に記載のシステム。 - 前記ネットワーク化されたコンピュータシステムは、前記患者の前記状態に関する情報を入力する別の介護者に、第3の情報通信インタフェースを提供する、請求項18に記載のシステム。
- 前記ネットワーク化されたコンピュータシステムは、前記患者の前記状態に関する情報を入力する別の介護者に、第3の情報通信インタフェースを提供し、
前記別の介護者により入力された前記情報を用いて、前記患者の認知能力を示す前記電子データを更新する、請求項18に記載のシステム。 - 前記ネットワーク化されたコンピュータシステムは、前記患者の前記状態に関する情報を入力する別の介護者に、第3の情報通信インタフェースを提供し、
前記別の介護者により入力された前記情報を用いて、前記第2のインタフェースを介して前記患者に関するステータス情報を提供する、請求項18に記載のシステム。 - 前記ネットワーク化されたコンピュータシステムは、他のソフトウェアシステムが前記記憶装置と対話するのを可能にするように適応されたソフトウェアインタフェースを提供する、請求項18に記載のシステム。
- 前記ネットワーク化されたコンピュータシステムは、前記患者の医学的状態、体重、アクティビティレベル、習慣的挙動、生活様式、位置、移動性、周囲温度、および患者近傍の天気状況のうち少なくとも1つを測定するセンサが前記記憶装置と対話するのを可能にするように適応されたソフトウェアインタフェースを提供する、請求項18に記載のシステム。
- 前記データ構造は、心配レベル、視覚障害、視覚スキル、短期間記憶スキル、長期間記憶スキル、名前/身近な人の顔を認識且つ記憶していること、読解スキル、注意スキル、時間および空間の検知、発話スキル、聴解スキル、単純な論理的問題を解決する能力、ならびに、動きおよび事実の通常の暗示された結果を理解する能力を含む推理スキルのうち少なくとも1つを含む1組のディメンションに対応するモデルとして、認知能力を表すように構成されている、請求項18に記載のシステム。
- 前記ネットワーク化されたコンピュータシステムは、前記アクセスされた電子データによって反映されるように、前記患者の認知能力が変化すると、前記メッセージを自動的に調節するようにプログラムされている、請求項18に記載のシステム。
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