JP2004265285A - 携帯型文字記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷物上の文字列をテキストデータとして記録し、他の機器で利用可能とする携帯型文字記録装置を提供する。
【解決手段】印刷物の記録したい文字列をなぞることで、光学式読み取り部、前処理部により光学的に印刷物の文字列を読み取り、内蔵された文字認識部により、テキストデータに置き換え、内蔵された記録部に記録することができ、無線入出力部を通じて、パソコン、ワープロ等にテキストデータを送信することができることを特徴とする携帯型文字記録装置を提供することで、印刷物上の文字列をテキストデータとして記録し、他の機器で利用可能とすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】印刷物の記録したい文字列をなぞることで、光学式読み取り部、前処理部により光学的に印刷物の文字列を読み取り、内蔵された文字認識部により、テキストデータに置き換え、内蔵された記録部に記録することができ、無線入出力部を通じて、パソコン、ワープロ等にテキストデータを送信することができることを特徴とする携帯型文字記録装置を提供することで、印刷物上の文字列をテキストデータとして記録し、他の機器で利用可能とすることができる。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の所属する技術分野】
本発明は、印刷物上の文字情報を電子化する文字記録装置に関する。
詳しくは、印刷物から文字列の読み取りを光学的に行い、文字認識させることで文字列をテキストデータ化して、記録するようにし、テキストデータの入出力が可能な携帯型文字記録装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷物の文字情報をテキストデータに置き換えるには、印刷物の文字列を見ながら、パソコンやワープロ等でキーボード操作を行い、文字入力という作業を行うのが一般に行われていた。この作業は、パソコンやワープロ等があるところで行われていた。
【0003】
また、印刷物を光学的にスキャンを行い、パソコン、ワープロ等にテキストデータとして取り込むという技術があった。この従来の技術は、スキャンの範囲が広く、ページ単位スキャンを行うものであった。また、読み込み作業を行う際には、文字認識部がパソコン、ワープロ等の本体に内蔵されているため、パソコン、ワープロ等を立ち上げる必要があり、また、パソコン、ワープロ等があるところで行っていた。
この技術では、キーボード入力の手間を軽減させるという利点があった。
【0004】
また、従来、印刷物のような紙メディアとインターネットのような電子メディアをを簡単につなげるためのツールとして、例えば、URL等の情報を2次元バーコードやナンバー化する、などの特殊な変換があった。その変換情報を利用することで、キーボード入力の手間を軽減させるという利点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
パソコンやワープロ等でキーボード操作を行い、文字入力を行うことは、時間がかかったり、打ち間違いがおきるなどの問題点があり、また、パソコンやワープロ等をその都度立ち上げたり、パソコン、ワープロ等があるところでしか行えないなどの問題点があった。
【0006】
また、印刷物を光学的にスキャンを行い、パソコン、ワープロ等にテキストデータとして取り込むという従来の技術では、印刷物の中の必要な部分だけを選択して読み込むことは困難であった。
また、読み込み作業を行う際には、文字認識部がパソコン、ワープロ等の本体に内蔵されているため、パソコン、ワープロ等を立ち上げる必要があり、また、パソコン、ワープロ等があるところでしか行うことができなかった。
また、この従来の技術は、テキストデータをパソコン、ワープロ等に取り込みを行う用途にしか用いられず、利用の範囲が狭いものになっていた。
【0007】
2次元バーコードやナンバー化する、などの特殊な変換は、利用できる情報は印刷物上の限られたもので、また、その情報の利用範囲が限られているため、広く利用される手段とはなっていなかった。
【0008】
本発明は、これらの問題点の低減を図ることを目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、印刷物の記録したい文字列をなぞることで、光学式読み取り部、前処理部により光学的に印刷物の文字列を読み取り、内蔵された文字認識部によりテキストデータに置き換え、内蔵された記録部に記録することができ、無線入出力部を通じて、パソコン、ワープロ等にテキストデータを送信することができることを特徴とする携帯型文字記録装置を提供することで上記問題点の低減を図るものである。また、本発明の携帯型文字記録装置の光学式読み取り部は、印刷物の中の一行のみを読み取ることができる大きさであることを特徴としている。
【0010】
即ち、本発明において、光学式読み取り部は、印刷物上の文字列を画像データとして取り込む作用がある。また、光学式読み取り部の大きさを文字一つ分の大きさにすることによって、必要な部分だけ記録できると共に、機器が小型化でき、携帯性、操作性も高まるといった作用がある。前処理部は、光学式読み取り部で、取り込んだ画像データを文字認識しやすいように、文字のコントラストを強めるなどの加工を行う作用がある。文字認識部は、テキストデータへの変換を行うことでそのまま文字列の画像データを記録するより、記録容量を縮小でき、また、記録したテキストデータの利用において利便性が増すといった作用がある。記録部は、記録を行う毎に別の記録部を備えた機器を用意する必要がなくなり、使い勝手が増し、携帯性も高まるといった作用がある。文字表示部は、他の機器に接続しなくとも、記録部に記録されているテキストデータを即座に確認できたり、特定のテキストデータを選択したりでき、使い勝手が増し、携帯性も高まるといった作用がある。無線入出力部は、記録したテキストデータをパソコン、ワープロ等の機器に出力を行う時に、接続のための接続ケーブルや入出力端子部分をなくし、機器が小型化でき、携帯、操作に適した形状を備えることができるといった作用がある。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る携帯型文字記録装置についての実施例の構成を、図面を用いて説明する。
【0012】
図1は本発明の第一の実施例に係る外観図である。図2は本発明の第一の実施例の構造を概略的に示す斜視図である。
【0013】
図1に示すように、この携帯型文字記録装置1は、従来の筆記具と同様の外観を持ち、筆記具と同様の操作性を有する。
また、図2に示すように、携帯型文字記録装置は、筐体3と、これの先端に配された光学式読み取り部2と、これに内蔵して配された前処理部7と、文字認識部8と、記録部9と、文字表示部4と、電源部10と、これの表面に配された無線入出力部5と、操作キー6とによって構成されている。
【0014】
筐体3は、例えば、プラスチックの部材であって、従来の筆記具と同様に円筒形の外観を有していて、大きさも筆記具程度である。この筐体3の先端に光学的読み取り部2を有している。この光学的読み取り部2は、例えば、印刷物上の文字列の読み取りに適した二次元センサであるCCD(図示せず)を主体に構成されている。なお、CCDの他にも、フォトダイオードアレイやCMOS画像センサなどを用いてもよい。また、前処理部7は筐体3の内部にあり、光学的読み取り部2により読み取られた画像を一時的に記録し、文字認識しやすく画像を処理する。文字認識部8は、筐体3の内部にあり、記録された文字列画像をテキストデータに置き換えるものであり、ひらがな、かたかな、漢字、英語大文字、英語小文字、その他記号の認識を行うことができるものとする。記録部9は、筐体3の内部にあり、テキストデータを記録するものであり、例えば、書換可能な記録装置からなるものである。文字表示部8は、記録されたテキストデータを表示するためのものであり、例えば液晶によるものであり、有機EL等でもよい。操作キー6は、表示内容や機能を選択するためのものであり、筐体3の表面に設けられていて、手で操作するものである。ボタンのような形状のものであり、ダイヤルのようなものでもよい。無線入出力部5は、筐体3の表面に設けられていて、テキストデータを外部機器とやり取りを行うためのものであり、例えば、Bluetoothを用いたものであり、双方向通信が可能なものであれば、他のものでもよく、802.11や赤外線等でもよい。電源部10は、例えば、充電可能な二次電池で構成されるものである。
【0015】
次に、本発明に係る携帯型文字記録装置1の実施の動作について図面3を用いて説明する。図面3は本発明の第一の実施例に内蔵される各部の接続を示すブロック図である。
【0016】
この携帯型文字記録装置1を用いて、電源を入れ、筐体3を手で握り、光学式読み取り部2で記録したい印刷物の文字列に接触させ、文字列をなぞると、光学式文字読み取り部2が文字列を画像として取り込み画像データを前処理部7に送出する、前処理部7が受け取った画像データを一時的に記録し、文字認識を確実に行うための画像処理を行い、文字認識部8に送出する。文字認識部8が受け取った画像データをテキストデータに置き換えをおこない、テキストデータを記録部9に送出する。記録部9は、受け取ったテキストデータを記録する。このため、印刷物上の文字列をなぞるという動作を行うことで、文字列のテキストデータとしての記録が実現できる。
【0017】
また、記録したテキストデータは記録部9から読み出して、操作キー6を操作することにより、文字表示部4に表示して選択、確認することができる。記録部9に記録されたテキストデータは、操作キー6を操作することで、無線入出力部5を通して別の機器に送信して利用することができる。また、無線入出力部5を通して、記録部9に別の機器からテキストデータを入力、記録することも可能となる。
【0018】
次に、本発明に係る携帯型文字記録装置1における他の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0019】
図4は先の第一の実施の形態に加え、機能として携帯電話や携帯情報端末等に内蔵したものである。
【0020】
この実施の形態においては、機能として携帯電話や携帯情報端末等の本来の機能に加え、携帯型文字記録装置として用いることができる。本来、携帯電話や携帯情報端末等は、携帯型文字記録装置を構成する上で必要な文字表示部4や操作キー6を備えており、一部の機種によっては、無線入出力部5を備えているものもある。こうすることで、携帯する機器の数を減らすことができる。この図4では、携帯電話のアンテナ部分に光学式文字読み取り部2を取り付けている。この光学式読み取り部2はアンテナ部分以外に取り付けることもできる。また、携帯電話や携帯情報端末等は、パソコン等と同じように、それ自身がテキストデータを使う端末であるのでテキストデータを入出力する手間が軽減できるといった利点がある。
【0021】
図5は先の第一の実施の形態に加え、記録部を内蔵するのではなく、記録部にメモリーカード等の着脱可能な外部記録メディア12を用いたものである。
【0022】
この実施の形態においては、記録メディアを入れ替えることで、大容量の記録も可能となる。また、テキストデータを別の機器で利用する際に、同じ記録メディアを利用できる機器であれば、記録メディアを通じてテキストデータのやりとりを行うことができて、無線入出力部を省略することも可能である。
【0023】
図6は先の第一の実施の形態に加え、光学式読み取り部にカメラ機能を付加したものである。
【0024】
この実施の形態においては、印刷物上の文字列をテキストデータとして取り込むための光学式読み取り部を、印刷物上の画像(写真など)の情報は画像データとして取りこむ光学式文字読み取り部 兼 映像入力部13として利用するというものである。この場合は、本発明の携帯型文字記録装置を印刷物に接触させ、なぞるといった操作ではなく、印刷物より適度に距離をとって、画像の状態を表示部で確認しつつ、適当な状態で操作キーの操作により、記録をおこなう。このことにより、印刷物より、テキストデータのみならず、画像データといった、より多くの情報を取り込むことができるようになる。この場合、記録部は、テキストデータだけでなく、画像データも記録することとする。
【0025】
【発明の効果】
以上、本発明の携帯型文字記録装置によって、記録したい印刷物上の文字列をなぞると、光学式文字読み取り部が文字列を画像として取り込み、前処理部が文字認識を行い易くするために画像処理を行い、文字認識部がテキストデータに置き換えをおこなうと、記録部がテキストデータとして記録できる構成を採ったことで、パソコンやワープロ等を用いずとも印刷物上の文字列のテキストデータ化が行えるとともに、機器の小型化が可能となり、機器の持ち運びが容易になり、いつでもどこでも文字の記録が簡単、確実に行えるようになるといった効果がある。また、筆記具の形状をとることで、他の筆記具と同様のイメージを持つことができ、直感的な操作を可能とした。このことにより、新聞、雑誌、書籍等の記録しておきたい部分を、傍線を引く感覚で記録でき、文字列利用の機会損失を軽減できるといった効果が期待できる。
【0026】
また、印刷物上のURL等の情報を簡単にパソコン等に入力することができ、印刷物のような紙メディアとインターネットのような電子メディアを容易に繋ぐことが可能となる。2次元バーコード等の特殊な変換を行う必要もなくなる。また、同じ内容を何度も入力する必要のあるもの(住所、氏名、等)は、この携帯型文字記録装置に記録しておけば、キーボード等の操作の手間を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例に係る外観図である。
【図2】本発明の第一の実施例の構造を概略的に示す斜視図である。
【図3】本発明の第一の実施例に内蔵される各部の接続を示すブロック図である。
【図4】本発明の第二の実施例に係る模式図である。
【図5】本発明の第三の実施例に係る模式図である。
【図6】本発明の第四の実施例に係る模式図である。
【符号の説明】
1 携帯型文字記録装置
2 光学式読み取り部
3 筐体
4 文字表示部
5 無線入出力部
6 操作キー
7 前処理部
8 文字認識部
9 記録部
10 電源部
11 制御部
12 外部記録メディア
13 光学式読み取り部 兼 映像入力部
【発明の所属する技術分野】
本発明は、印刷物上の文字情報を電子化する文字記録装置に関する。
詳しくは、印刷物から文字列の読み取りを光学的に行い、文字認識させることで文字列をテキストデータ化して、記録するようにし、テキストデータの入出力が可能な携帯型文字記録装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷物の文字情報をテキストデータに置き換えるには、印刷物の文字列を見ながら、パソコンやワープロ等でキーボード操作を行い、文字入力という作業を行うのが一般に行われていた。この作業は、パソコンやワープロ等があるところで行われていた。
【0003】
また、印刷物を光学的にスキャンを行い、パソコン、ワープロ等にテキストデータとして取り込むという技術があった。この従来の技術は、スキャンの範囲が広く、ページ単位スキャンを行うものであった。また、読み込み作業を行う際には、文字認識部がパソコン、ワープロ等の本体に内蔵されているため、パソコン、ワープロ等を立ち上げる必要があり、また、パソコン、ワープロ等があるところで行っていた。
この技術では、キーボード入力の手間を軽減させるという利点があった。
【0004】
また、従来、印刷物のような紙メディアとインターネットのような電子メディアをを簡単につなげるためのツールとして、例えば、URL等の情報を2次元バーコードやナンバー化する、などの特殊な変換があった。その変換情報を利用することで、キーボード入力の手間を軽減させるという利点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
パソコンやワープロ等でキーボード操作を行い、文字入力を行うことは、時間がかかったり、打ち間違いがおきるなどの問題点があり、また、パソコンやワープロ等をその都度立ち上げたり、パソコン、ワープロ等があるところでしか行えないなどの問題点があった。
【0006】
また、印刷物を光学的にスキャンを行い、パソコン、ワープロ等にテキストデータとして取り込むという従来の技術では、印刷物の中の必要な部分だけを選択して読み込むことは困難であった。
また、読み込み作業を行う際には、文字認識部がパソコン、ワープロ等の本体に内蔵されているため、パソコン、ワープロ等を立ち上げる必要があり、また、パソコン、ワープロ等があるところでしか行うことができなかった。
また、この従来の技術は、テキストデータをパソコン、ワープロ等に取り込みを行う用途にしか用いられず、利用の範囲が狭いものになっていた。
【0007】
2次元バーコードやナンバー化する、などの特殊な変換は、利用できる情報は印刷物上の限られたもので、また、その情報の利用範囲が限られているため、広く利用される手段とはなっていなかった。
【0008】
本発明は、これらの問題点の低減を図ることを目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、印刷物の記録したい文字列をなぞることで、光学式読み取り部、前処理部により光学的に印刷物の文字列を読み取り、内蔵された文字認識部によりテキストデータに置き換え、内蔵された記録部に記録することができ、無線入出力部を通じて、パソコン、ワープロ等にテキストデータを送信することができることを特徴とする携帯型文字記録装置を提供することで上記問題点の低減を図るものである。また、本発明の携帯型文字記録装置の光学式読み取り部は、印刷物の中の一行のみを読み取ることができる大きさであることを特徴としている。
【0010】
即ち、本発明において、光学式読み取り部は、印刷物上の文字列を画像データとして取り込む作用がある。また、光学式読み取り部の大きさを文字一つ分の大きさにすることによって、必要な部分だけ記録できると共に、機器が小型化でき、携帯性、操作性も高まるといった作用がある。前処理部は、光学式読み取り部で、取り込んだ画像データを文字認識しやすいように、文字のコントラストを強めるなどの加工を行う作用がある。文字認識部は、テキストデータへの変換を行うことでそのまま文字列の画像データを記録するより、記録容量を縮小でき、また、記録したテキストデータの利用において利便性が増すといった作用がある。記録部は、記録を行う毎に別の記録部を備えた機器を用意する必要がなくなり、使い勝手が増し、携帯性も高まるといった作用がある。文字表示部は、他の機器に接続しなくとも、記録部に記録されているテキストデータを即座に確認できたり、特定のテキストデータを選択したりでき、使い勝手が増し、携帯性も高まるといった作用がある。無線入出力部は、記録したテキストデータをパソコン、ワープロ等の機器に出力を行う時に、接続のための接続ケーブルや入出力端子部分をなくし、機器が小型化でき、携帯、操作に適した形状を備えることができるといった作用がある。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る携帯型文字記録装置についての実施例の構成を、図面を用いて説明する。
【0012】
図1は本発明の第一の実施例に係る外観図である。図2は本発明の第一の実施例の構造を概略的に示す斜視図である。
【0013】
図1に示すように、この携帯型文字記録装置1は、従来の筆記具と同様の外観を持ち、筆記具と同様の操作性を有する。
また、図2に示すように、携帯型文字記録装置は、筐体3と、これの先端に配された光学式読み取り部2と、これに内蔵して配された前処理部7と、文字認識部8と、記録部9と、文字表示部4と、電源部10と、これの表面に配された無線入出力部5と、操作キー6とによって構成されている。
【0014】
筐体3は、例えば、プラスチックの部材であって、従来の筆記具と同様に円筒形の外観を有していて、大きさも筆記具程度である。この筐体3の先端に光学的読み取り部2を有している。この光学的読み取り部2は、例えば、印刷物上の文字列の読み取りに適した二次元センサであるCCD(図示せず)を主体に構成されている。なお、CCDの他にも、フォトダイオードアレイやCMOS画像センサなどを用いてもよい。また、前処理部7は筐体3の内部にあり、光学的読み取り部2により読み取られた画像を一時的に記録し、文字認識しやすく画像を処理する。文字認識部8は、筐体3の内部にあり、記録された文字列画像をテキストデータに置き換えるものであり、ひらがな、かたかな、漢字、英語大文字、英語小文字、その他記号の認識を行うことができるものとする。記録部9は、筐体3の内部にあり、テキストデータを記録するものであり、例えば、書換可能な記録装置からなるものである。文字表示部8は、記録されたテキストデータを表示するためのものであり、例えば液晶によるものであり、有機EL等でもよい。操作キー6は、表示内容や機能を選択するためのものであり、筐体3の表面に設けられていて、手で操作するものである。ボタンのような形状のものであり、ダイヤルのようなものでもよい。無線入出力部5は、筐体3の表面に設けられていて、テキストデータを外部機器とやり取りを行うためのものであり、例えば、Bluetoothを用いたものであり、双方向通信が可能なものであれば、他のものでもよく、802.11や赤外線等でもよい。電源部10は、例えば、充電可能な二次電池で構成されるものである。
【0015】
次に、本発明に係る携帯型文字記録装置1の実施の動作について図面3を用いて説明する。図面3は本発明の第一の実施例に内蔵される各部の接続を示すブロック図である。
【0016】
この携帯型文字記録装置1を用いて、電源を入れ、筐体3を手で握り、光学式読み取り部2で記録したい印刷物の文字列に接触させ、文字列をなぞると、光学式文字読み取り部2が文字列を画像として取り込み画像データを前処理部7に送出する、前処理部7が受け取った画像データを一時的に記録し、文字認識を確実に行うための画像処理を行い、文字認識部8に送出する。文字認識部8が受け取った画像データをテキストデータに置き換えをおこない、テキストデータを記録部9に送出する。記録部9は、受け取ったテキストデータを記録する。このため、印刷物上の文字列をなぞるという動作を行うことで、文字列のテキストデータとしての記録が実現できる。
【0017】
また、記録したテキストデータは記録部9から読み出して、操作キー6を操作することにより、文字表示部4に表示して選択、確認することができる。記録部9に記録されたテキストデータは、操作キー6を操作することで、無線入出力部5を通して別の機器に送信して利用することができる。また、無線入出力部5を通して、記録部9に別の機器からテキストデータを入力、記録することも可能となる。
【0018】
次に、本発明に係る携帯型文字記録装置1における他の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0019】
図4は先の第一の実施の形態に加え、機能として携帯電話や携帯情報端末等に内蔵したものである。
【0020】
この実施の形態においては、機能として携帯電話や携帯情報端末等の本来の機能に加え、携帯型文字記録装置として用いることができる。本来、携帯電話や携帯情報端末等は、携帯型文字記録装置を構成する上で必要な文字表示部4や操作キー6を備えており、一部の機種によっては、無線入出力部5を備えているものもある。こうすることで、携帯する機器の数を減らすことができる。この図4では、携帯電話のアンテナ部分に光学式文字読み取り部2を取り付けている。この光学式読み取り部2はアンテナ部分以外に取り付けることもできる。また、携帯電話や携帯情報端末等は、パソコン等と同じように、それ自身がテキストデータを使う端末であるのでテキストデータを入出力する手間が軽減できるといった利点がある。
【0021】
図5は先の第一の実施の形態に加え、記録部を内蔵するのではなく、記録部にメモリーカード等の着脱可能な外部記録メディア12を用いたものである。
【0022】
この実施の形態においては、記録メディアを入れ替えることで、大容量の記録も可能となる。また、テキストデータを別の機器で利用する際に、同じ記録メディアを利用できる機器であれば、記録メディアを通じてテキストデータのやりとりを行うことができて、無線入出力部を省略することも可能である。
【0023】
図6は先の第一の実施の形態に加え、光学式読み取り部にカメラ機能を付加したものである。
【0024】
この実施の形態においては、印刷物上の文字列をテキストデータとして取り込むための光学式読み取り部を、印刷物上の画像(写真など)の情報は画像データとして取りこむ光学式文字読み取り部 兼 映像入力部13として利用するというものである。この場合は、本発明の携帯型文字記録装置を印刷物に接触させ、なぞるといった操作ではなく、印刷物より適度に距離をとって、画像の状態を表示部で確認しつつ、適当な状態で操作キーの操作により、記録をおこなう。このことにより、印刷物より、テキストデータのみならず、画像データといった、より多くの情報を取り込むことができるようになる。この場合、記録部は、テキストデータだけでなく、画像データも記録することとする。
【0025】
【発明の効果】
以上、本発明の携帯型文字記録装置によって、記録したい印刷物上の文字列をなぞると、光学式文字読み取り部が文字列を画像として取り込み、前処理部が文字認識を行い易くするために画像処理を行い、文字認識部がテキストデータに置き換えをおこなうと、記録部がテキストデータとして記録できる構成を採ったことで、パソコンやワープロ等を用いずとも印刷物上の文字列のテキストデータ化が行えるとともに、機器の小型化が可能となり、機器の持ち運びが容易になり、いつでもどこでも文字の記録が簡単、確実に行えるようになるといった効果がある。また、筆記具の形状をとることで、他の筆記具と同様のイメージを持つことができ、直感的な操作を可能とした。このことにより、新聞、雑誌、書籍等の記録しておきたい部分を、傍線を引く感覚で記録でき、文字列利用の機会損失を軽減できるといった効果が期待できる。
【0026】
また、印刷物上のURL等の情報を簡単にパソコン等に入力することができ、印刷物のような紙メディアとインターネットのような電子メディアを容易に繋ぐことが可能となる。2次元バーコード等の特殊な変換を行う必要もなくなる。また、同じ内容を何度も入力する必要のあるもの(住所、氏名、等)は、この携帯型文字記録装置に記録しておけば、キーボード等の操作の手間を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例に係る外観図である。
【図2】本発明の第一の実施例の構造を概略的に示す斜視図である。
【図3】本発明の第一の実施例に内蔵される各部の接続を示すブロック図である。
【図4】本発明の第二の実施例に係る模式図である。
【図5】本発明の第三の実施例に係る模式図である。
【図6】本発明の第四の実施例に係る模式図である。
【符号の説明】
1 携帯型文字記録装置
2 光学式読み取り部
3 筐体
4 文字表示部
5 無線入出力部
6 操作キー
7 前処理部
8 文字認識部
9 記録部
10 電源部
11 制御部
12 外部記録メディア
13 光学式読み取り部 兼 映像入力部
Claims (3)
- 印刷物上の記録したい文字列をなぞることにより、映像として読み取るための光学式読み取り部と、その文字列の映像を文字認識が行われやすいように映像処理を行うための前処理部と、処理された文字列の映像をテキストデータに置き換えるための文字認識部と、そのテキストデータを記録するための記録部と、記録部に記録されているテキストデータを表示するための文字表示部と、記録部に記録されているテキストデータを出力し、外部からテキストデータを入力するための無線入出力部、とから構成されていることを特徴とする携帯型文字記録装置
- 筆記具の様に手に持って操作することが可能な大きさ、重量であることを特徴とする請求項1に記載する携帯型文字記録装置
- 光学式読み取り部は、印刷物の中の一行のみを読み取ることができる大きさであることを特徴とする請求項1に記載する携帯型文字記録装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003056729A JP2004265285A (ja) | 2003-03-04 | 2003-03-04 | 携帯型文字記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003056729A JP2004265285A (ja) | 2003-03-04 | 2003-03-04 | 携帯型文字記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004265285A true JP2004265285A (ja) | 2004-09-24 |
Family
ID=33120329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003056729A Pending JP2004265285A (ja) | 2003-03-04 | 2003-03-04 | 携帯型文字記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004265285A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014194599A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-09 | Hammock:Kk | Ocrシステム |
CN112309179A (zh) * | 2019-08-23 | 2021-02-02 | 北京字节跳动网络技术有限公司 | 一种点读笔、点读方法、点读装置、点读系统及介质 |
-
2003
- 2003-03-04 JP JP2003056729A patent/JP2004265285A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014194599A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-09 | Hammock:Kk | Ocrシステム |
CN112309179A (zh) * | 2019-08-23 | 2021-02-02 | 北京字节跳动网络技术有限公司 | 一种点读笔、点读方法、点读装置、点读系统及介质 |
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