JP2004265085A - 補修部品出荷システム - Google Patents
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Abstract
【課題】受注残の補修部品に対する設計変更時の変更作業の自動化を図るとともに、変更前の部品の無駄な廃棄を無くすようにする。
【解決手段】第1の補修部品に代わって第2の補修部品を出荷すべきことを示すとともに、前記第1の補修部品から前記第2の補修部品への出荷切り替え方法を指定する図面訂正データを受信する(S201)。この図面訂正データに基づいて、該図面訂正データで指定された出荷切り替え方法に応じて、前記第1の補修部品の出荷を即時停止して前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第1の出荷方法(S205でYES、S209)、及び前記第1の補修部品の出荷完了後に前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第2の出荷方法(S206、S207、S208でYES)のうちのいずれかを選択して出荷を行わせる。
【選択図】 図3
【解決手段】第1の補修部品に代わって第2の補修部品を出荷すべきことを示すとともに、前記第1の補修部品から前記第2の補修部品への出荷切り替え方法を指定する図面訂正データを受信する(S201)。この図面訂正データに基づいて、該図面訂正データで指定された出荷切り替え方法に応じて、前記第1の補修部品の出荷を即時停止して前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第1の出荷方法(S205でYES、S209)、及び前記第1の補修部品の出荷完了後に前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第2の出荷方法(S206、S207、S208でYES)のうちのいずれかを選択して出荷を行わせる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、補修部品出荷システムに関し、特に、製品の設計変更に伴う補修部品の出荷変更を自動的に行うことを可能にした補修部品出荷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にメーカでは、製品を構成する部品を、製品の補修用として製品の出荷に合わせて補修サービスセンタ等に出荷することが行われている。
【0003】
一方、製品の品質向上、意匠の刷新、コストの低減等を目的として製品の設計変更が行われる場合があり、こうした設計変更が行われた場合には原則として、この変更に伴って発生する部品の変更に合わせて、補修サービスセンタ等に出荷する補修用部品も変更後の部品にする必要がある。
【0004】
ところで、補修サービスセンタ等から出荷要求(注文)されている補修部品で、未だ出荷できないでいる受注残の補修部品があった場合、こうした受注残の補修部品に対しても、製品の設計変更に伴って、変更後の部品への切り替えを行う必要があるが、こうした切り替え作業を従来、手作業で行っていた(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−256382号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の切り替え作業において、大幅な設計変更があった場合、変更を必要とする補修部品点数が例えば数十万件にのぼり、また受注残の補修部品点数が例えば常時数万件あった場合、その切り替えは大きな作業負荷になり、事実上切り替えが滞留して変更後の部品の出荷業務に支障をきたすことがあり得、また変更ミスが多発する危険があった。
【0007】
また、製品の設計変更の目的(例えば製品コスト削減)によっては、受注残の補修部品を出荷し続け、その在庫が無くなった後に、部品変更を行っても何ら支障がない場合があり得るが、それにも拘らず、受注残の補修部品を出荷せずに変更後の部品に単純に無条件に切り替えたのでは、変更前の部品が余剰となり、最終的に廃棄という結果になるとすると、多大かつ無駄な損失となってしまうという問題点があった。
【0008】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、受注残の補修部品に対する設計変更時の変更作業の自動化を図るとともに、変更前の部品の無駄な廃棄を無くすようにした補修部品出荷システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、補修部品を出荷する補修部品出荷システムにおいて、第1の補修部品に代わって第2の補修部品を出荷すべきことを示すとともに、前記第1の補修部品から前記第2の補修部品への出荷切り替え方法を指定する切替情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された切替情報に基づいて、該切替情報で指定された出荷切り替え方法に応じて、前記第1の補修部品の出荷を即時停止して前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第1の出荷方法、及び前記第1の補修部品の出荷完了後に前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第2の出荷方法のうちのいずれかを選択して出荷を行わせる出荷制御手段とを有することを特徴とする補修部品出荷システムが提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明に係る補修部品出荷システム(部品割り当てシステム)の一実施の形態の構成を示す系統図である。
【0012】
同図において、サーバ1が部品割り当てシステムを包含し、サーバ1はコンピュータから構成され、LAN(Local Area Network)5に接続される。このLAN5はモデム等の経路制御装置6及び専用回線7を経由して、グループ内ネットワーク100に接続される。グループ内ネットワーク100には、拠点サーバ101、102、103、104が接続される。拠点サーバ101、102、103、104はそれぞれ、品質保証センタ、販社、部品センタ、工場に設けられるコンピュータである。品質保証センタは、製品に関わる図面の管理を行い、製品がいかなる部品から構成されているかを示す情報を管理する。販社は、製品を販売するとともに、製品の補修サービス用の補修部品の供給を受けて、製品の補修サービスを行う。あるいは、他の補修サービス部門へ補修部品を供給して補修サービスを行わせる。部品センタは、販社に出荷するための補修部品の保管を行う。ここでの工場は、補修部品を製造して部品センタに送る。サーバ1は、補修部品の工場から部品センタへの入庫や、部品センタから販社への出庫を管理する。
【0013】
拠点サーバ101、102、103、104はそれぞれ、CRTやLCD等の表示部とキーボード、ポインティングデバイス等の入力部とを有している。さらにサーバ1及び各拠点サーバ101、102、103、104にはそれぞれ、図示を省略するが、LANを介して複数の端末が接続されており、サーバとほぼ同等程度の表示部、入力部を備えている。各端末から入力されたデータは対応のサーバに蓄えられ、結果的には各サーバがそのデータを入力しているものとみなす。
【0014】
図2は、サーバ1の内部構成を示すブロック図である。
【0015】
サーバ1は制御部2及び記憶部3を有し、さらに、制御部2の情報に基づいて受注残に対する部品の切り替えを行うとともに、切り替えデータを記憶部3の所定のデータベースに書き込む部品割り当てシステム4を含む。制御部2はCPU等から構成され、その機能に着目すると入力制御装置21、出力制御装置22及びデータベース制御装置23を備えている。このうち、入力制御装置21はグループ内ネットワーク100を介して接続された各拠点サーバ101、102、103、104から送信されたデータを処理するものであり、出力制御装置22は各拠点サーバ101、102、103、104へ送信すべきデータを処理するものである。データベース制御装置23は入力制御装置21からの制御データに基づいて記憶部3を検索し、対応する情報を出力制御装置22に提供するものである。
【0016】
記憶部3は5つのデータベースを備え、このうち、部品マスタ31には、補修部品の部品番号、部品名称、廃止区分(後述)等の基本情報が記憶され(例えば後述の図4及び図5)、新旧履歴マスタ32には新旧部品対照表が記憶され(例えば後述の図6)、発注残データ33には、工場への正式な注文をしてあるが未だ部品センタに入庫していない発注残の補修部品についてのデータが記憶され(例えば後述の図8)、在庫マスタ34には、部品センタにおいて工場からの補修部品の入庫についての入庫データと、販社への補修部品の出庫についての出庫データとから計算される在庫データが記憶され(例えば後述の図7)、受注残データ35には、販社からの正式な注文を受けているが未だ部品センタから出庫していない受注残の補修部品についてのデータが記憶されている(例えば後述の図9〜図12)。
【0017】
上記のように構成されるサーバ1において製品の設計変更に伴って行われる受注残に対する部品の切り替え処理を、以下に説明する。
【0018】
図3は、サーバ1において製品の設計変更に伴って行われる受注残に対する部品の切り替え処理の手順を示すフローチャートである。
【0019】
まずステップ201にて、品質保証センタから図面訂正データが拠点サーバ101、グループ内ネットワーク100、専用回線7、経路制御装置6、そしてLAN5を経由して、サーバ1に到着する。図面訂正データには、製品の設計変更に伴って発生した部品変更における変更前の補修部品名、対応する変更後の補修部品名、変更前の補修部品の廃止区分が含まれる。廃止区分は、部品の切り替えを行わないか(廃止区分=0)、部品の切り替えを即刻実行するか(廃止区分=1)、変更前の補修部品を使い切った段階で切り替えを実行するか(廃止区分=2)を示す情報である。
【0020】
ステップ202では、図面訂正データを基にして、部品マスタ31において変更前の補修部品を検索し、検出された補修部品の廃止区分欄を更新すると同時に、変更後の補修部品名を追加するという一連の口座設定を行う。
【0021】
次にステップ203にて、新旧履歴マスタ32に、変更前後の補修部品の対応付け情報を追加する。
【0022】
以上のステップ201〜203が前処理として実施されると、つぎに、切り替え判定(ステップ205〜208)を行い、受注残に対する補修部品の切り替えを行うべきと判定されれば、ステップ209で受注残切り替えが実施される。
【0023】
すなわち、受注残データの各補修部品に対してステップ205〜210の処理が実行され、まずステップ205にて、処理対象となる補修部品の受注残に対して即刻切り替えを行うか否かを判別する。具体的には、処理対象となる補修部品をキーにして部品マスタ31を検索し、その部品の廃止区分が1であるか否かを判別する。廃止区分が1であり、即刻切り替えを行う場合にはステップ209に進み、廃止区分が1でない場合にはステップ206に進む。
【0024】
次にステップ206にて、処理対象となる補修部品の受注残に対して全数出荷完了後に切り替えを行うか否かを判別する。具体的には、処理対象となる補修部品をキーにして部品マスタ31を検索し、その部品の廃止区分が2であるか否かを判別する。廃止区分が2であり、全数出荷完了後に切り替えを行う場合にはステップステップ207に進み、廃止区分が2でない場合には受注残切り替えを実施せず、本処理を終了する。
【0025】
さらにステップ207にて、処理対象となる補修部品を部品センタが在庫として持っているか否かを判別する。具体的には、処理対象となる補修部品をキーにして在庫マスタ34を検索し、その部品の在庫数が0より大きいか否かを判別する。処理対象となる補修部品を部品センタが在庫として持っているならば受注残切り替えを実施せず、本処理を終了し、処理対象となる補修部品を部品センタが在庫として持っていないならばステップステップ208に進む。
【0026】
最後にステップ208で、処理対象となる補修部品に発注残があるか否かを判別する。具体的には、処理対象となる補修部品をキーにして発注残データ33を検索し、その部品の発注残数が0より大きいか否かを判別する。処理対象となる補修部品に発注残があるならば受注残切り替えを実施せず、本処理を終了し、処理対象となる補修部品に発注残がないならばステップステップ209に進む。
【0027】
そして、ステップ209で、受注残に対する補修部品の切り替えを行い、ステップ210で、切り替え後の受注残データ35を販社に送信する。
【0028】
以上の処理を、具体的な例を挙げて以下に説明する。
【0029】
図4は、設計変更前における部品マスタ31の内容の一例を示す図である。図5は、設計変更後における部品マスタ31の内容の一例を示す図である。図6は、新旧履歴マスタ32の内容の一例を示す図である。図7は、在庫データ34の内容の一例を示す図である。図8は、発注残データ33の内容の一例を示す図である。図9は、引き当て(後述)がないときの部品切り替え前における受注残データ35の内容の一例を示す図である。図10は、引き当てがないときの部品切り替え後における受注残データ35の内容の一例を示す図である。図11は、引き当てがあるときの部品切り替え前における受注残データ35の内容の一例を示す図である。図12は、引き当てがあるときの部品切り替え後における受注残データ35の内容の一例を示す図である。
【0030】
図4に示す補修部品の基本情報を部品マスタ31に保管するサーバ1に対して、品質保証センタの拠点サーバ101から図面訂正データとして、以下の2つの指令が送信されたと仮定する。
【0031】
(1)旧部品B−001は即刻廃止し、新部品B−002に切り替える(廃止区分=1)。
【0032】
(2)旧部品C−001の受注残を全数出荷完了後に、新部品C−002への切り替えを行う(廃止区分=2)。
【0033】
なおこのとき、図7に示すような在庫数、図8に示す発注残数があると仮定する。
【0034】
こうした図面訂正データに基づき、図4に示す部品マスタ31は、図5に示す部品マスタ31に更新され、部品B−001は廃止区分が0から1へ、部品C−001は廃止区分が0から2へ、さらに部品B−002と部品C−002とが新部品として追加される。
【0035】
さらに新旧履歴マスタ32に、図6に示すように、旧部品から新部品への対応付け情報が登録される。
【0036】
受注残データ35はC/O(Confirmation Order)とも呼ばれ、図9に示すように、全く引き当てが行われていない場合と、図11に示すように、一部引き当てが行われている場合がある。引き当てとは、受注残数に対して、在庫がある時にその在庫をコンピュータ上で予約しておくことであり、物理的に出荷までの手続きが完了しているわけではない。つまり、この在庫部品は、ある出荷注文用に既に確保されているものであり、新たな他の出荷注文に充当することはできない、という意味である。
【0037】
全く引き当てが行われていない場合の図9における切り替え前の受注残状況は、部品A−001、B−001が両方とも受注数量100、受注残数100、引当数0である。なお、ここでは説明の都合上、部品C−001についての図示及び説明を省略する。一方、一部引き当てが行われている場合の図11における切り替え前の受注残状況は、部品B−001、C−001が両方とも受注数量100、受注残数100であるが、部品B−001の一部が引当てられ、引当数40となっている。なお、ここでは説明の都合上、部品A−001についての図示及び説明を省略する。
【0038】
まず、全く引き当てが行われていない場合である図9を参照して、即刻切り替えを説明する。
【0039】
図9に示す部品A−001は、図5の部品マスタ31を参照すると、廃止区分が0であるので、図3のステップ205及びステップ206の両方でNO(否定)となって、切り替えの対象とはならない。一方、図9に示す部品B−001は、図5の部品マスタ31を参照すると、廃止区分が1であるので、図3のステップ205でYES(肯定)となって、即座にステップ209が実行されて、受注残に対して切り替えが行われる。すなわち、新旧履歴マスタ32(図6)を参照して、旧部品B−001が新部品はB−002に対応することを認識して、受注残データ35内の部品B−001を部品B−002に切り替える。実際には図10に示すように、部品B−001を削除して、部品B−002を追加する。
【0040】
次に、一部引き当てが行われている場合である図11を参照して、受注残を全数出荷完了後に行う切り替えを説明する。
【0041】
図11に示す部品B−001は、前述のように、即座に図3のステップ209が実行されて、受注残データ35内の部品B−001が部品B−002に切り替えられる。ただし図11に示す部品B−001の引当数欄には40とあり、受注残数100の内、40が引当済になっているので、その分は切り替えないで、差分(受注残数100から引当数40を引いた差分60)だけを部品B−002に切り替える(図12参照)。
【0042】
また図11に示す部品C−001は、図5の部品マスタ31を参照すると、廃止区分が2であるが、図7の在庫マスタ34を参照すると、在庫数が50とあるので、図3のステップ205でNO(否定)、ステップ206でYES (肯定)、ステップ207でYES (肯定)となり、切り替えの対象とはならない。この結果、図12に示す切り替え処理後の受注残データ35では、部品B−001が引当数に応じて受注数量、受注残数とも40に変更され、差分60に基づき部品B−002が受注数量、受注残数60として新規に追加される。また部品C−001は切り替え条件を満たさないために変更されない。
【0043】
なお、部品C−001の在庫数が50ではなく0であったとしても、図8の発注残データ33を参照すると、部品C−001には発注残があるので、ステップ208でYES (肯定)となり、切り替えの対象とはならない。もし在庫も発注残もない場合には、ステップ209が実行されて、受注残に対して切り替えが行われ、新旧履歴マスタ32(図6)を参照して、旧部品C−001が新部品C−002に対応することを認識して、受注残データ35内の部品C−001を部品C−002に切り替えることが行われる。
【0044】
なお、図11及び図12に示す引当数を在庫数と読み替えて、受注残数よりも在庫数が少ない場合における受注残に対する切り替えを行うようにしてもよい。
【0045】
以上のようにして、受注残の補修部品に対する設計変更時の変更作業の自動化が実現するとともに、変更前の部品の無駄な廃棄を無くすことが可能となる。
【0046】
[他の実施の形態]
なお、本発明の目的は、前述の実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPU、MPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0047】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0048】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0049】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記の実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0050】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0051】
以上のように、本発明の各種の実施の形態を示して説明したが、以下に本発明の実施態様の例を列挙する。
【0052】
〔実施態様1〕 補修部品を出荷する補修部品出荷システムにおいて、
第1の補修部品に代わって第2の補修部品を出荷すべきことを示すとともに、前記第1の補修部品から前記第2の補修部品への出荷切り替え方法を指定する切替情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された切替情報に基づいて、該切替情報で指定された出荷切り替え方法に応じて、前記第1の補修部品の出荷を即時停止して前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第1の出荷方法、及び前記第1の補修部品の出荷完了後に前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第2の出荷方法のうちのいずれかを選択して出荷を行わせる出荷制御手段と
を有することを特徴とする補修部品出荷システム。
【0053】
〔実施態様2〕 前記出荷制御手段による出荷状況を出荷先に通知する通知手段を更に有することを特徴とする実施態様1に記載の補修部品出荷システム。
【0054】
〔実施態様3〕 補修部品の出荷先からの出荷要求の内容を記憶装置に格納する格納手段を更に有し、
前記出荷制御手段は、前記受信手段によって受信された切替情報に含まれる前記第1の補修部品が前記記憶装置に出荷要求の対象として格納されていて、かつ前記切替情報で指定された出荷切り替え方法が前記第2の出荷方法に対応するとき、前記記憶装置に格納されている前記第1の補修部品に対する出荷要求数が、前記第1の補修部品の在庫数以下であるならば、前記第1の補修部品の出荷を行わせることを特徴とする実施態様1に記載の補修部品出荷システム。
【0055】
〔実施態様4〕 補修部品の出荷先からの出荷要求の内容を記憶装置に格納する格納手段を更に有し、
前記出荷制御手段は、前記受信手段によって受信された切替情報に含まれる前記第1の補修部品が前記記憶装置に出荷要求の対象として格納されていて、かつ前記切替情報で指定された出荷切り替え方法が前記第2の出荷方法に対応するとき、前記記憶装置に格納されている前記第1の補修部品に対する出荷要求数が、前記第1の補修部品の在庫数よりも多いならば、前記第1の補修部品の前記在庫数分に対しては前記第1の補修部品の出荷を行わせ、前記出荷要求数と前記在庫数との差分に対しては前記第2の補修部品の出荷を行わせることを特徴とする実施態様1に記載の補修部品出荷システム。
【0056】
〔実施態様5〕 前記在庫数は、前記第1の補修部品の発注済で入庫予定の数も含むことを特徴とする実施態様3または実施態様4に記載の補修部品出荷システム。
【0057】
〔実施態様6〕 前記記憶装置は、廃止されるべき補修部品、該廃止されるべき補修部品に代わって使用されるべき代替部品、および前記廃止されるべき補修部品から前記代替部品への切り替え方法について情報が記載された部品マスタ、前記廃止されるべき補修部品と前記代替部品との対応付け情報が記載された新旧履歴マスタ、発注後で未入庫の補修部品について情報が記載された発注残データ、補修部品の在庫状況について情報が記載された在庫マスタ、並びに受注後で未出庫の補修部品について情報が記載された受注残データのうち、少なくとも1つを格納し、
前記出荷制御手段は、前記少なくとも1つを参照することを特徴とする実施態様1に記載の補修部品出荷システム。
【0058】
〔実施態様7〕 補修部品を出荷する補修部品出荷方法において、
第1の補修部品に代わって第2の補修部品を出荷すべきことを示すとともに、前記第1の補修部品から前記第2の補修部品への出荷切り替え方法を指定する切替情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップによって受信された切替情報に基づいて、該切替情報で指定された出荷切り替え方法に応じて、前記第1の補修部品の出荷を即時停止して前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第1の出荷方法、及び前記第1の補修部品の出荷完了後に前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第2の出荷方法のうちのいずれかを選択して出荷を行う出荷ステップと
を有することを特徴とする補修部品出荷方法。
【0059】
〔実施態様8〕 前記出荷ステップによる出荷状況を出荷先に通知する通知ステップを更に有することを特徴とする実施態様7に記載の補修部品出荷方法。
【0060】
〔実施態様9〕 補修部品の出荷先からの出荷要求の内容を記憶装置に格納する格納ステップを更に有し、
前記出荷ステップは、前記受信ステップによって受信された切替情報に含まれる前記第1の補修部品が前記記憶装置に出荷要求の対象として格納されていて、かつ前記切替情報で指定された出荷切り替え方法が前記第2の出荷方法に対応するとき、前記記憶装置に格納されている前記第1の補修部品に対する出荷要求数が、前記第1の補修部品の在庫数以下であるならば、前記第1の補修部品の出荷を行うことを特徴とする実施態様7に記載の補修部品出荷方法。
【0061】
〔実施態様10〕 補修部品の出荷先からの出荷要求の内容を記憶装置に格納する格納ステップを更に有し、
前記出荷ステップは、前記受信ステップによって受信された切替情報に含まれる前記第1の補修部品が前記記憶装置に出荷要求の対象として格納されていて、かつ前記切替情報で指定された出荷切り替え方法が前記第2の出荷方法に対応するとき、前記記憶装置に格納されている前記第1の補修部品に対する出荷要求数が、前記第1の補修部品の在庫数よりも多いならば、前記第1の補修部品の前記在庫数分に対しては前記第1の補修部品の出荷を行い、前記出荷要求数と前記在庫数との差分に対しては前記第2の補修部品の出荷を行うことを特徴とする実施態様7に記載の補修部品出荷方法。
【0062】
〔実施態様11〕 前記在庫数は、前記第1の補修部品の発注済で入庫予定の数も含むことを特徴とする実施態様9または実施態様10に記載の補修部品出荷方法。
【0063】
〔実施態様12〕 補修部品を出荷する補修部品出荷方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
前記補修部品出荷方法が、
第1の補修部品に代わって第2の補修部品を出荷すべきことを示すとともに、前記第1の補修部品から前記第2の補修部品への出荷切り替え方法を指定する切替情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップによって受信された切替情報に基づいて、該切替情報で指定された出荷切り替え方法に応じて、前記第1の補修部品の出荷を即時停止して前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第1の出荷方法、及び前記第1の補修部品の出荷完了後に前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第2の出荷方法のうちのいずれかを選択して出荷を行う出荷ステップと
を有することを特徴とするプログラム。
【0064】
〔実施態様13〕 前記補修部品出荷方法が、前記出荷ステップによる出荷状況を出荷先に通知する通知ステップを更に有することを特徴とする実施態様12に記載のプログラム。
【0065】
〔実施態様14〕 前記補修部品出荷方法が、補修部品の出荷先からの出荷要求の内容を記憶装置に格納する格納ステップを更に有し、
前記出荷ステップは、前記受信ステップによって受信された切替情報に含まれる前記第1の補修部品が前記記憶装置に出荷要求の対象として格納されていて、かつ前記切替情報で指定された出荷切り替え方法が前記第2の出荷方法に対応するとき、前記記憶装置に格納されている前記第1の補修部品に対する出荷要求数が、前記第1の補修部品の在庫数以下であるならば、前記第1の補修部品の出荷を行うことを特徴とする実施態様12に記載のプログラム。
【0066】
〔実施態様15〕 前記補修部品出荷方法が、補修部品の出荷先からの出荷要求の内容を記憶装置に格納する格納ステップを更に有し、
前記出荷ステップは、前記受信ステップによって受信された切替情報に含まれる前記第1の補修部品が前記記憶装置に出荷要求の対象として格納されていて、かつ前記切替情報で指定された出荷切り替え方法が前記第2の出荷方法に対応するとき、前記記憶装置に格納されている前記第1の補修部品に対する出荷要求数が、前記第1の補修部品の在庫数よりも多いならば、前記第1の補修部品の前記在庫数分に対しては前記第1の補修部品の出荷を行い、前記出荷要求数と前記在庫数との差分に対しては前記第2の補修部品の出荷を行うことを特徴とする実施態様12に記載のプログラム。
【0067】
〔実施態様16〕 前記在庫数は、前記第1の補修部品の発注済で入庫予定の数も含むことを特徴とする実施態様14または実施態様15に記載のプログラム。
【0068】
〔実施態様17〕 補修部品を出荷する補修部品出荷方法をプログラムとして記憶した、コンピュータにより読み出し可能な記憶媒体において、
前記補修部品出荷方法が、
第1の補修部品に代わって第2の補修部品を出荷すべきことを示すとともに、前記第1の補修部品から前記第2の補修部品への出荷切り替え方法を指定する切替情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップによって受信された切替情報に基づいて、該切替情報で指定された出荷切り替え方法に応じて、前記第1の補修部品の出荷を即時停止して前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第1の出荷方法、及び前記第1の補修部品の出荷完了後に前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第2の出荷方法のうちのいずれかを選択して出荷を行う出荷ステップと
を有することを特徴とする記憶媒体。
【0069】
〔実施態様18〕 前記補修部品出荷方法が、前記出荷ステップによる出荷状況を出荷先に通知する通知ステップを更に有することを特徴とする実施態様17に記載の記憶媒体。
【0070】
〔実施態様19〕 前記補修部品出荷方法が、補修部品の出荷先からの出荷要求の内容を記憶装置に格納する格納ステップを更に有し、
前記出荷ステップは、前記受信ステップによって受信された切替情報に含まれる前記第1の補修部品が前記記憶装置に出荷要求の対象として格納されていて、かつ前記切替情報で指定された出荷切り替え方法が前記第2の出荷方法に対応するとき、前記記憶装置に格納されている前記第1の補修部品に対する出荷要求数が、前記第1の補修部品の在庫数以下であるならば、前記第1の補修部品の出荷を行うことを特徴とする実施態様17に記載の記憶媒体。
【0071】
〔実施態様20〕 前記補修部品出荷方法が、補修部品の出荷先からの出荷要求の内容を記憶装置に格納する格納ステップを更に有し、
前記出荷ステップは、前記受信ステップによって受信された切替情報に含まれる前記第1の補修部品が前記記憶装置に出荷要求の対象として格納されていて、かつ前記切替情報で指定された出荷切り替え方法が前記第2の出荷方法に対応するとき、前記記憶装置に格納されている前記第1の補修部品に対する出荷要求数が、前記第1の補修部品の在庫数よりも多いならば、前記第1の補修部品の前記在庫数分に対しては前記第1の補修部品の出荷を行い、前記出荷要求数と前記在庫数との差分に対しては前記第2の補修部品の出荷を行うことを特徴とする実施態様17に記載の記憶媒体。
【0072】
〔実施態様21〕 前記在庫数は、前記第1の補修部品の発注済で入庫予定の数も含むことを特徴とする実施態様19または実施態様20に記載の記憶媒体。
【0073】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、第1の補修部品に代わって第2の補修部品を出荷すべきことを示すとともに、前記第1の補修部品から前記第2の補修部品への出荷切り替え方法を指定する切替情報を受信し、この切替情報に基づいて、該切替情報で指定された出荷切り替え方法に応じて、前記第1の補修部品の出荷を即時停止して前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第1の出荷方法、及び前記第1の補修部品の出荷完了後に前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第2の出荷方法のうちのいずれかを選択して出荷を行う。
【0074】
これにより、補修部品の出荷先から出荷要求され未出荷の補修部品を示す受注残の補修部品に対して製品の設計変更時に行われるべき部品切り替え変更作業が自動化され、また、変更前の部品の無駄な廃棄を無くすことが可能となる。
【0075】
特に、大量の受注残データに対して、変更前の部品の無駄な廃棄を極力なくすべく自動の切り替え作業が行われるので、旧部品の残在庫の防止、新部品の早急な出荷、混乱のない補修部品の一連の出荷作業が可能となる。
【0076】
また、補修部品の発注側は、製品の設計変更に伴う補修部品の新旧切り替えを一切考慮することなく発注することができ、また切り替え時に混乱もなく、補修部品を早期に入手することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部品割り当てシステムの一実施の形態の構成を示す系統図である。
【図2】部品割り当てシステムを含むサーバの内部構成を示すブロック図である。
【図3】部品割り当てシステムを含むサーバにおいて製品の設計変更に伴って行われる受注残に対する部品の切り替え処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】設計変更前における部品マスタの内容の一例を示す図である。
【図5】設計変更後における部品マスタの内容の一例を示す図である。
【図6】新旧履歴マスタの内容の一例を示す図である。
【図7】在庫データの内容の一例を示す図である。
【図8】発注残データの内容の一例を示す図である。
【図9】引き当てがないときの部品切り替え前における受注残データの内容の一例を示す図である。
【図10】引き当てがないときの部品切り替え後における受注残データの内容の一例を示す図である。
【図11】引き当てがあるときの部品切り替え前における受注残データの内容の一例を示す図である。
【図12】引き当てがあるときの部品切り替え後における受注残データの内容の一例を示す図である。
【符号の説明】
1・・・サーバ(補修部品出荷システム)
2・・・制御部
3・・・記憶部
4・・・部品割り当てシステム(出荷制御手段)
5・・・LAN(Local Area Network)
6・・・経路制御装置
7・・・専用回線
21・・・入力制御装置(受信手段)
22・・・出力制御装置
23・・・データベース制御装置
31・・・データベース:部品マスタ
32・・・データベース:新旧履歴マスタ
33・・・データベース:発注残データ
34・・・データベース:在庫マスタ
35・・・データベース:受注残データ
100・・・グループ内ネットワーク
101・・・拠点サーバ(品質保証センタ)
102・・・拠点サーバ(販社)
103・・・拠点サーバ(部品センタ)
104・・・拠点サーバ(工場)
【発明の属する技術分野】
本発明は、補修部品出荷システムに関し、特に、製品の設計変更に伴う補修部品の出荷変更を自動的に行うことを可能にした補修部品出荷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にメーカでは、製品を構成する部品を、製品の補修用として製品の出荷に合わせて補修サービスセンタ等に出荷することが行われている。
【0003】
一方、製品の品質向上、意匠の刷新、コストの低減等を目的として製品の設計変更が行われる場合があり、こうした設計変更が行われた場合には原則として、この変更に伴って発生する部品の変更に合わせて、補修サービスセンタ等に出荷する補修用部品も変更後の部品にする必要がある。
【0004】
ところで、補修サービスセンタ等から出荷要求(注文)されている補修部品で、未だ出荷できないでいる受注残の補修部品があった場合、こうした受注残の補修部品に対しても、製品の設計変更に伴って、変更後の部品への切り替えを行う必要があるが、こうした切り替え作業を従来、手作業で行っていた(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−256382号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の切り替え作業において、大幅な設計変更があった場合、変更を必要とする補修部品点数が例えば数十万件にのぼり、また受注残の補修部品点数が例えば常時数万件あった場合、その切り替えは大きな作業負荷になり、事実上切り替えが滞留して変更後の部品の出荷業務に支障をきたすことがあり得、また変更ミスが多発する危険があった。
【0007】
また、製品の設計変更の目的(例えば製品コスト削減)によっては、受注残の補修部品を出荷し続け、その在庫が無くなった後に、部品変更を行っても何ら支障がない場合があり得るが、それにも拘らず、受注残の補修部品を出荷せずに変更後の部品に単純に無条件に切り替えたのでは、変更前の部品が余剰となり、最終的に廃棄という結果になるとすると、多大かつ無駄な損失となってしまうという問題点があった。
【0008】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、受注残の補修部品に対する設計変更時の変更作業の自動化を図るとともに、変更前の部品の無駄な廃棄を無くすようにした補修部品出荷システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、補修部品を出荷する補修部品出荷システムにおいて、第1の補修部品に代わって第2の補修部品を出荷すべきことを示すとともに、前記第1の補修部品から前記第2の補修部品への出荷切り替え方法を指定する切替情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された切替情報に基づいて、該切替情報で指定された出荷切り替え方法に応じて、前記第1の補修部品の出荷を即時停止して前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第1の出荷方法、及び前記第1の補修部品の出荷完了後に前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第2の出荷方法のうちのいずれかを選択して出荷を行わせる出荷制御手段とを有することを特徴とする補修部品出荷システムが提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明に係る補修部品出荷システム(部品割り当てシステム)の一実施の形態の構成を示す系統図である。
【0012】
同図において、サーバ1が部品割り当てシステムを包含し、サーバ1はコンピュータから構成され、LAN(Local Area Network)5に接続される。このLAN5はモデム等の経路制御装置6及び専用回線7を経由して、グループ内ネットワーク100に接続される。グループ内ネットワーク100には、拠点サーバ101、102、103、104が接続される。拠点サーバ101、102、103、104はそれぞれ、品質保証センタ、販社、部品センタ、工場に設けられるコンピュータである。品質保証センタは、製品に関わる図面の管理を行い、製品がいかなる部品から構成されているかを示す情報を管理する。販社は、製品を販売するとともに、製品の補修サービス用の補修部品の供給を受けて、製品の補修サービスを行う。あるいは、他の補修サービス部門へ補修部品を供給して補修サービスを行わせる。部品センタは、販社に出荷するための補修部品の保管を行う。ここでの工場は、補修部品を製造して部品センタに送る。サーバ1は、補修部品の工場から部品センタへの入庫や、部品センタから販社への出庫を管理する。
【0013】
拠点サーバ101、102、103、104はそれぞれ、CRTやLCD等の表示部とキーボード、ポインティングデバイス等の入力部とを有している。さらにサーバ1及び各拠点サーバ101、102、103、104にはそれぞれ、図示を省略するが、LANを介して複数の端末が接続されており、サーバとほぼ同等程度の表示部、入力部を備えている。各端末から入力されたデータは対応のサーバに蓄えられ、結果的には各サーバがそのデータを入力しているものとみなす。
【0014】
図2は、サーバ1の内部構成を示すブロック図である。
【0015】
サーバ1は制御部2及び記憶部3を有し、さらに、制御部2の情報に基づいて受注残に対する部品の切り替えを行うとともに、切り替えデータを記憶部3の所定のデータベースに書き込む部品割り当てシステム4を含む。制御部2はCPU等から構成され、その機能に着目すると入力制御装置21、出力制御装置22及びデータベース制御装置23を備えている。このうち、入力制御装置21はグループ内ネットワーク100を介して接続された各拠点サーバ101、102、103、104から送信されたデータを処理するものであり、出力制御装置22は各拠点サーバ101、102、103、104へ送信すべきデータを処理するものである。データベース制御装置23は入力制御装置21からの制御データに基づいて記憶部3を検索し、対応する情報を出力制御装置22に提供するものである。
【0016】
記憶部3は5つのデータベースを備え、このうち、部品マスタ31には、補修部品の部品番号、部品名称、廃止区分(後述)等の基本情報が記憶され(例えば後述の図4及び図5)、新旧履歴マスタ32には新旧部品対照表が記憶され(例えば後述の図6)、発注残データ33には、工場への正式な注文をしてあるが未だ部品センタに入庫していない発注残の補修部品についてのデータが記憶され(例えば後述の図8)、在庫マスタ34には、部品センタにおいて工場からの補修部品の入庫についての入庫データと、販社への補修部品の出庫についての出庫データとから計算される在庫データが記憶され(例えば後述の図7)、受注残データ35には、販社からの正式な注文を受けているが未だ部品センタから出庫していない受注残の補修部品についてのデータが記憶されている(例えば後述の図9〜図12)。
【0017】
上記のように構成されるサーバ1において製品の設計変更に伴って行われる受注残に対する部品の切り替え処理を、以下に説明する。
【0018】
図3は、サーバ1において製品の設計変更に伴って行われる受注残に対する部品の切り替え処理の手順を示すフローチャートである。
【0019】
まずステップ201にて、品質保証センタから図面訂正データが拠点サーバ101、グループ内ネットワーク100、専用回線7、経路制御装置6、そしてLAN5を経由して、サーバ1に到着する。図面訂正データには、製品の設計変更に伴って発生した部品変更における変更前の補修部品名、対応する変更後の補修部品名、変更前の補修部品の廃止区分が含まれる。廃止区分は、部品の切り替えを行わないか(廃止区分=0)、部品の切り替えを即刻実行するか(廃止区分=1)、変更前の補修部品を使い切った段階で切り替えを実行するか(廃止区分=2)を示す情報である。
【0020】
ステップ202では、図面訂正データを基にして、部品マスタ31において変更前の補修部品を検索し、検出された補修部品の廃止区分欄を更新すると同時に、変更後の補修部品名を追加するという一連の口座設定を行う。
【0021】
次にステップ203にて、新旧履歴マスタ32に、変更前後の補修部品の対応付け情報を追加する。
【0022】
以上のステップ201〜203が前処理として実施されると、つぎに、切り替え判定(ステップ205〜208)を行い、受注残に対する補修部品の切り替えを行うべきと判定されれば、ステップ209で受注残切り替えが実施される。
【0023】
すなわち、受注残データの各補修部品に対してステップ205〜210の処理が実行され、まずステップ205にて、処理対象となる補修部品の受注残に対して即刻切り替えを行うか否かを判別する。具体的には、処理対象となる補修部品をキーにして部品マスタ31を検索し、その部品の廃止区分が1であるか否かを判別する。廃止区分が1であり、即刻切り替えを行う場合にはステップ209に進み、廃止区分が1でない場合にはステップ206に進む。
【0024】
次にステップ206にて、処理対象となる補修部品の受注残に対して全数出荷完了後に切り替えを行うか否かを判別する。具体的には、処理対象となる補修部品をキーにして部品マスタ31を検索し、その部品の廃止区分が2であるか否かを判別する。廃止区分が2であり、全数出荷完了後に切り替えを行う場合にはステップステップ207に進み、廃止区分が2でない場合には受注残切り替えを実施せず、本処理を終了する。
【0025】
さらにステップ207にて、処理対象となる補修部品を部品センタが在庫として持っているか否かを判別する。具体的には、処理対象となる補修部品をキーにして在庫マスタ34を検索し、その部品の在庫数が0より大きいか否かを判別する。処理対象となる補修部品を部品センタが在庫として持っているならば受注残切り替えを実施せず、本処理を終了し、処理対象となる補修部品を部品センタが在庫として持っていないならばステップステップ208に進む。
【0026】
最後にステップ208で、処理対象となる補修部品に発注残があるか否かを判別する。具体的には、処理対象となる補修部品をキーにして発注残データ33を検索し、その部品の発注残数が0より大きいか否かを判別する。処理対象となる補修部品に発注残があるならば受注残切り替えを実施せず、本処理を終了し、処理対象となる補修部品に発注残がないならばステップステップ209に進む。
【0027】
そして、ステップ209で、受注残に対する補修部品の切り替えを行い、ステップ210で、切り替え後の受注残データ35を販社に送信する。
【0028】
以上の処理を、具体的な例を挙げて以下に説明する。
【0029】
図4は、設計変更前における部品マスタ31の内容の一例を示す図である。図5は、設計変更後における部品マスタ31の内容の一例を示す図である。図6は、新旧履歴マスタ32の内容の一例を示す図である。図7は、在庫データ34の内容の一例を示す図である。図8は、発注残データ33の内容の一例を示す図である。図9は、引き当て(後述)がないときの部品切り替え前における受注残データ35の内容の一例を示す図である。図10は、引き当てがないときの部品切り替え後における受注残データ35の内容の一例を示す図である。図11は、引き当てがあるときの部品切り替え前における受注残データ35の内容の一例を示す図である。図12は、引き当てがあるときの部品切り替え後における受注残データ35の内容の一例を示す図である。
【0030】
図4に示す補修部品の基本情報を部品マスタ31に保管するサーバ1に対して、品質保証センタの拠点サーバ101から図面訂正データとして、以下の2つの指令が送信されたと仮定する。
【0031】
(1)旧部品B−001は即刻廃止し、新部品B−002に切り替える(廃止区分=1)。
【0032】
(2)旧部品C−001の受注残を全数出荷完了後に、新部品C−002への切り替えを行う(廃止区分=2)。
【0033】
なおこのとき、図7に示すような在庫数、図8に示す発注残数があると仮定する。
【0034】
こうした図面訂正データに基づき、図4に示す部品マスタ31は、図5に示す部品マスタ31に更新され、部品B−001は廃止区分が0から1へ、部品C−001は廃止区分が0から2へ、さらに部品B−002と部品C−002とが新部品として追加される。
【0035】
さらに新旧履歴マスタ32に、図6に示すように、旧部品から新部品への対応付け情報が登録される。
【0036】
受注残データ35はC/O(Confirmation Order)とも呼ばれ、図9に示すように、全く引き当てが行われていない場合と、図11に示すように、一部引き当てが行われている場合がある。引き当てとは、受注残数に対して、在庫がある時にその在庫をコンピュータ上で予約しておくことであり、物理的に出荷までの手続きが完了しているわけではない。つまり、この在庫部品は、ある出荷注文用に既に確保されているものであり、新たな他の出荷注文に充当することはできない、という意味である。
【0037】
全く引き当てが行われていない場合の図9における切り替え前の受注残状況は、部品A−001、B−001が両方とも受注数量100、受注残数100、引当数0である。なお、ここでは説明の都合上、部品C−001についての図示及び説明を省略する。一方、一部引き当てが行われている場合の図11における切り替え前の受注残状況は、部品B−001、C−001が両方とも受注数量100、受注残数100であるが、部品B−001の一部が引当てられ、引当数40となっている。なお、ここでは説明の都合上、部品A−001についての図示及び説明を省略する。
【0038】
まず、全く引き当てが行われていない場合である図9を参照して、即刻切り替えを説明する。
【0039】
図9に示す部品A−001は、図5の部品マスタ31を参照すると、廃止区分が0であるので、図3のステップ205及びステップ206の両方でNO(否定)となって、切り替えの対象とはならない。一方、図9に示す部品B−001は、図5の部品マスタ31を参照すると、廃止区分が1であるので、図3のステップ205でYES(肯定)となって、即座にステップ209が実行されて、受注残に対して切り替えが行われる。すなわち、新旧履歴マスタ32(図6)を参照して、旧部品B−001が新部品はB−002に対応することを認識して、受注残データ35内の部品B−001を部品B−002に切り替える。実際には図10に示すように、部品B−001を削除して、部品B−002を追加する。
【0040】
次に、一部引き当てが行われている場合である図11を参照して、受注残を全数出荷完了後に行う切り替えを説明する。
【0041】
図11に示す部品B−001は、前述のように、即座に図3のステップ209が実行されて、受注残データ35内の部品B−001が部品B−002に切り替えられる。ただし図11に示す部品B−001の引当数欄には40とあり、受注残数100の内、40が引当済になっているので、その分は切り替えないで、差分(受注残数100から引当数40を引いた差分60)だけを部品B−002に切り替える(図12参照)。
【0042】
また図11に示す部品C−001は、図5の部品マスタ31を参照すると、廃止区分が2であるが、図7の在庫マスタ34を参照すると、在庫数が50とあるので、図3のステップ205でNO(否定)、ステップ206でYES (肯定)、ステップ207でYES (肯定)となり、切り替えの対象とはならない。この結果、図12に示す切り替え処理後の受注残データ35では、部品B−001が引当数に応じて受注数量、受注残数とも40に変更され、差分60に基づき部品B−002が受注数量、受注残数60として新規に追加される。また部品C−001は切り替え条件を満たさないために変更されない。
【0043】
なお、部品C−001の在庫数が50ではなく0であったとしても、図8の発注残データ33を参照すると、部品C−001には発注残があるので、ステップ208でYES (肯定)となり、切り替えの対象とはならない。もし在庫も発注残もない場合には、ステップ209が実行されて、受注残に対して切り替えが行われ、新旧履歴マスタ32(図6)を参照して、旧部品C−001が新部品C−002に対応することを認識して、受注残データ35内の部品C−001を部品C−002に切り替えることが行われる。
【0044】
なお、図11及び図12に示す引当数を在庫数と読み替えて、受注残数よりも在庫数が少ない場合における受注残に対する切り替えを行うようにしてもよい。
【0045】
以上のようにして、受注残の補修部品に対する設計変更時の変更作業の自動化が実現するとともに、変更前の部品の無駄な廃棄を無くすことが可能となる。
【0046】
[他の実施の形態]
なお、本発明の目的は、前述の実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPU、MPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0047】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0048】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0049】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記の実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0050】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0051】
以上のように、本発明の各種の実施の形態を示して説明したが、以下に本発明の実施態様の例を列挙する。
【0052】
〔実施態様1〕 補修部品を出荷する補修部品出荷システムにおいて、
第1の補修部品に代わって第2の補修部品を出荷すべきことを示すとともに、前記第1の補修部品から前記第2の補修部品への出荷切り替え方法を指定する切替情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された切替情報に基づいて、該切替情報で指定された出荷切り替え方法に応じて、前記第1の補修部品の出荷を即時停止して前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第1の出荷方法、及び前記第1の補修部品の出荷完了後に前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第2の出荷方法のうちのいずれかを選択して出荷を行わせる出荷制御手段と
を有することを特徴とする補修部品出荷システム。
【0053】
〔実施態様2〕 前記出荷制御手段による出荷状況を出荷先に通知する通知手段を更に有することを特徴とする実施態様1に記載の補修部品出荷システム。
【0054】
〔実施態様3〕 補修部品の出荷先からの出荷要求の内容を記憶装置に格納する格納手段を更に有し、
前記出荷制御手段は、前記受信手段によって受信された切替情報に含まれる前記第1の補修部品が前記記憶装置に出荷要求の対象として格納されていて、かつ前記切替情報で指定された出荷切り替え方法が前記第2の出荷方法に対応するとき、前記記憶装置に格納されている前記第1の補修部品に対する出荷要求数が、前記第1の補修部品の在庫数以下であるならば、前記第1の補修部品の出荷を行わせることを特徴とする実施態様1に記載の補修部品出荷システム。
【0055】
〔実施態様4〕 補修部品の出荷先からの出荷要求の内容を記憶装置に格納する格納手段を更に有し、
前記出荷制御手段は、前記受信手段によって受信された切替情報に含まれる前記第1の補修部品が前記記憶装置に出荷要求の対象として格納されていて、かつ前記切替情報で指定された出荷切り替え方法が前記第2の出荷方法に対応するとき、前記記憶装置に格納されている前記第1の補修部品に対する出荷要求数が、前記第1の補修部品の在庫数よりも多いならば、前記第1の補修部品の前記在庫数分に対しては前記第1の補修部品の出荷を行わせ、前記出荷要求数と前記在庫数との差分に対しては前記第2の補修部品の出荷を行わせることを特徴とする実施態様1に記載の補修部品出荷システム。
【0056】
〔実施態様5〕 前記在庫数は、前記第1の補修部品の発注済で入庫予定の数も含むことを特徴とする実施態様3または実施態様4に記載の補修部品出荷システム。
【0057】
〔実施態様6〕 前記記憶装置は、廃止されるべき補修部品、該廃止されるべき補修部品に代わって使用されるべき代替部品、および前記廃止されるべき補修部品から前記代替部品への切り替え方法について情報が記載された部品マスタ、前記廃止されるべき補修部品と前記代替部品との対応付け情報が記載された新旧履歴マスタ、発注後で未入庫の補修部品について情報が記載された発注残データ、補修部品の在庫状況について情報が記載された在庫マスタ、並びに受注後で未出庫の補修部品について情報が記載された受注残データのうち、少なくとも1つを格納し、
前記出荷制御手段は、前記少なくとも1つを参照することを特徴とする実施態様1に記載の補修部品出荷システム。
【0058】
〔実施態様7〕 補修部品を出荷する補修部品出荷方法において、
第1の補修部品に代わって第2の補修部品を出荷すべきことを示すとともに、前記第1の補修部品から前記第2の補修部品への出荷切り替え方法を指定する切替情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップによって受信された切替情報に基づいて、該切替情報で指定された出荷切り替え方法に応じて、前記第1の補修部品の出荷を即時停止して前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第1の出荷方法、及び前記第1の補修部品の出荷完了後に前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第2の出荷方法のうちのいずれかを選択して出荷を行う出荷ステップと
を有することを特徴とする補修部品出荷方法。
【0059】
〔実施態様8〕 前記出荷ステップによる出荷状況を出荷先に通知する通知ステップを更に有することを特徴とする実施態様7に記載の補修部品出荷方法。
【0060】
〔実施態様9〕 補修部品の出荷先からの出荷要求の内容を記憶装置に格納する格納ステップを更に有し、
前記出荷ステップは、前記受信ステップによって受信された切替情報に含まれる前記第1の補修部品が前記記憶装置に出荷要求の対象として格納されていて、かつ前記切替情報で指定された出荷切り替え方法が前記第2の出荷方法に対応するとき、前記記憶装置に格納されている前記第1の補修部品に対する出荷要求数が、前記第1の補修部品の在庫数以下であるならば、前記第1の補修部品の出荷を行うことを特徴とする実施態様7に記載の補修部品出荷方法。
【0061】
〔実施態様10〕 補修部品の出荷先からの出荷要求の内容を記憶装置に格納する格納ステップを更に有し、
前記出荷ステップは、前記受信ステップによって受信された切替情報に含まれる前記第1の補修部品が前記記憶装置に出荷要求の対象として格納されていて、かつ前記切替情報で指定された出荷切り替え方法が前記第2の出荷方法に対応するとき、前記記憶装置に格納されている前記第1の補修部品に対する出荷要求数が、前記第1の補修部品の在庫数よりも多いならば、前記第1の補修部品の前記在庫数分に対しては前記第1の補修部品の出荷を行い、前記出荷要求数と前記在庫数との差分に対しては前記第2の補修部品の出荷を行うことを特徴とする実施態様7に記載の補修部品出荷方法。
【0062】
〔実施態様11〕 前記在庫数は、前記第1の補修部品の発注済で入庫予定の数も含むことを特徴とする実施態様9または実施態様10に記載の補修部品出荷方法。
【0063】
〔実施態様12〕 補修部品を出荷する補修部品出荷方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
前記補修部品出荷方法が、
第1の補修部品に代わって第2の補修部品を出荷すべきことを示すとともに、前記第1の補修部品から前記第2の補修部品への出荷切り替え方法を指定する切替情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップによって受信された切替情報に基づいて、該切替情報で指定された出荷切り替え方法に応じて、前記第1の補修部品の出荷を即時停止して前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第1の出荷方法、及び前記第1の補修部品の出荷完了後に前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第2の出荷方法のうちのいずれかを選択して出荷を行う出荷ステップと
を有することを特徴とするプログラム。
【0064】
〔実施態様13〕 前記補修部品出荷方法が、前記出荷ステップによる出荷状況を出荷先に通知する通知ステップを更に有することを特徴とする実施態様12に記載のプログラム。
【0065】
〔実施態様14〕 前記補修部品出荷方法が、補修部品の出荷先からの出荷要求の内容を記憶装置に格納する格納ステップを更に有し、
前記出荷ステップは、前記受信ステップによって受信された切替情報に含まれる前記第1の補修部品が前記記憶装置に出荷要求の対象として格納されていて、かつ前記切替情報で指定された出荷切り替え方法が前記第2の出荷方法に対応するとき、前記記憶装置に格納されている前記第1の補修部品に対する出荷要求数が、前記第1の補修部品の在庫数以下であるならば、前記第1の補修部品の出荷を行うことを特徴とする実施態様12に記載のプログラム。
【0066】
〔実施態様15〕 前記補修部品出荷方法が、補修部品の出荷先からの出荷要求の内容を記憶装置に格納する格納ステップを更に有し、
前記出荷ステップは、前記受信ステップによって受信された切替情報に含まれる前記第1の補修部品が前記記憶装置に出荷要求の対象として格納されていて、かつ前記切替情報で指定された出荷切り替え方法が前記第2の出荷方法に対応するとき、前記記憶装置に格納されている前記第1の補修部品に対する出荷要求数が、前記第1の補修部品の在庫数よりも多いならば、前記第1の補修部品の前記在庫数分に対しては前記第1の補修部品の出荷を行い、前記出荷要求数と前記在庫数との差分に対しては前記第2の補修部品の出荷を行うことを特徴とする実施態様12に記載のプログラム。
【0067】
〔実施態様16〕 前記在庫数は、前記第1の補修部品の発注済で入庫予定の数も含むことを特徴とする実施態様14または実施態様15に記載のプログラム。
【0068】
〔実施態様17〕 補修部品を出荷する補修部品出荷方法をプログラムとして記憶した、コンピュータにより読み出し可能な記憶媒体において、
前記補修部品出荷方法が、
第1の補修部品に代わって第2の補修部品を出荷すべきことを示すとともに、前記第1の補修部品から前記第2の補修部品への出荷切り替え方法を指定する切替情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップによって受信された切替情報に基づいて、該切替情報で指定された出荷切り替え方法に応じて、前記第1の補修部品の出荷を即時停止して前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第1の出荷方法、及び前記第1の補修部品の出荷完了後に前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第2の出荷方法のうちのいずれかを選択して出荷を行う出荷ステップと
を有することを特徴とする記憶媒体。
【0069】
〔実施態様18〕 前記補修部品出荷方法が、前記出荷ステップによる出荷状況を出荷先に通知する通知ステップを更に有することを特徴とする実施態様17に記載の記憶媒体。
【0070】
〔実施態様19〕 前記補修部品出荷方法が、補修部品の出荷先からの出荷要求の内容を記憶装置に格納する格納ステップを更に有し、
前記出荷ステップは、前記受信ステップによって受信された切替情報に含まれる前記第1の補修部品が前記記憶装置に出荷要求の対象として格納されていて、かつ前記切替情報で指定された出荷切り替え方法が前記第2の出荷方法に対応するとき、前記記憶装置に格納されている前記第1の補修部品に対する出荷要求数が、前記第1の補修部品の在庫数以下であるならば、前記第1の補修部品の出荷を行うことを特徴とする実施態様17に記載の記憶媒体。
【0071】
〔実施態様20〕 前記補修部品出荷方法が、補修部品の出荷先からの出荷要求の内容を記憶装置に格納する格納ステップを更に有し、
前記出荷ステップは、前記受信ステップによって受信された切替情報に含まれる前記第1の補修部品が前記記憶装置に出荷要求の対象として格納されていて、かつ前記切替情報で指定された出荷切り替え方法が前記第2の出荷方法に対応するとき、前記記憶装置に格納されている前記第1の補修部品に対する出荷要求数が、前記第1の補修部品の在庫数よりも多いならば、前記第1の補修部品の前記在庫数分に対しては前記第1の補修部品の出荷を行い、前記出荷要求数と前記在庫数との差分に対しては前記第2の補修部品の出荷を行うことを特徴とする実施態様17に記載の記憶媒体。
【0072】
〔実施態様21〕 前記在庫数は、前記第1の補修部品の発注済で入庫予定の数も含むことを特徴とする実施態様19または実施態様20に記載の記憶媒体。
【0073】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、第1の補修部品に代わって第2の補修部品を出荷すべきことを示すとともに、前記第1の補修部品から前記第2の補修部品への出荷切り替え方法を指定する切替情報を受信し、この切替情報に基づいて、該切替情報で指定された出荷切り替え方法に応じて、前記第1の補修部品の出荷を即時停止して前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第1の出荷方法、及び前記第1の補修部品の出荷完了後に前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第2の出荷方法のうちのいずれかを選択して出荷を行う。
【0074】
これにより、補修部品の出荷先から出荷要求され未出荷の補修部品を示す受注残の補修部品に対して製品の設計変更時に行われるべき部品切り替え変更作業が自動化され、また、変更前の部品の無駄な廃棄を無くすことが可能となる。
【0075】
特に、大量の受注残データに対して、変更前の部品の無駄な廃棄を極力なくすべく自動の切り替え作業が行われるので、旧部品の残在庫の防止、新部品の早急な出荷、混乱のない補修部品の一連の出荷作業が可能となる。
【0076】
また、補修部品の発注側は、製品の設計変更に伴う補修部品の新旧切り替えを一切考慮することなく発注することができ、また切り替え時に混乱もなく、補修部品を早期に入手することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部品割り当てシステムの一実施の形態の構成を示す系統図である。
【図2】部品割り当てシステムを含むサーバの内部構成を示すブロック図である。
【図3】部品割り当てシステムを含むサーバにおいて製品の設計変更に伴って行われる受注残に対する部品の切り替え処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】設計変更前における部品マスタの内容の一例を示す図である。
【図5】設計変更後における部品マスタの内容の一例を示す図である。
【図6】新旧履歴マスタの内容の一例を示す図である。
【図7】在庫データの内容の一例を示す図である。
【図8】発注残データの内容の一例を示す図である。
【図9】引き当てがないときの部品切り替え前における受注残データの内容の一例を示す図である。
【図10】引き当てがないときの部品切り替え後における受注残データの内容の一例を示す図である。
【図11】引き当てがあるときの部品切り替え前における受注残データの内容の一例を示す図である。
【図12】引き当てがあるときの部品切り替え後における受注残データの内容の一例を示す図である。
【符号の説明】
1・・・サーバ(補修部品出荷システム)
2・・・制御部
3・・・記憶部
4・・・部品割り当てシステム(出荷制御手段)
5・・・LAN(Local Area Network)
6・・・経路制御装置
7・・・専用回線
21・・・入力制御装置(受信手段)
22・・・出力制御装置
23・・・データベース制御装置
31・・・データベース:部品マスタ
32・・・データベース:新旧履歴マスタ
33・・・データベース:発注残データ
34・・・データベース:在庫マスタ
35・・・データベース:受注残データ
100・・・グループ内ネットワーク
101・・・拠点サーバ(品質保証センタ)
102・・・拠点サーバ(販社)
103・・・拠点サーバ(部品センタ)
104・・・拠点サーバ(工場)
Claims (1)
- 補修部品を出荷する補修部品出荷システムにおいて、
第1の補修部品に代わって第2の補修部品を出荷すべきことを示すとともに、前記第1の補修部品から前記第2の補修部品への出荷切り替え方法を指定する切替情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された切替情報に基づいて、該切替情報で指定された出荷切り替え方法に応じて、前記第1の補修部品の出荷を即時停止して前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第1の出荷方法、及び前記第1の補修部品の出荷完了後に前記第1の補修部品に代えて前記第2の補修部品を出荷する第2の出荷方法のうちのいずれかを選択して出荷を行わせる出荷制御手段と
を有することを特徴とする補修部品出荷システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003054159A JP2004265085A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 補修部品出荷システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003054159A JP2004265085A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 補修部品出荷システム |
Publications (1)
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---|---|
JP2004265085A true JP2004265085A (ja) | 2004-09-24 |
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ID=33118576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003054159A Pending JP2004265085A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 補修部品出荷システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004265085A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009294702A (ja) * | 2008-06-02 | 2009-12-17 | Nakamura Tome Precision Ind Co Ltd | 工作機械の補給部品管理方法及び装置 |
-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003054159A patent/JP2004265085A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009294702A (ja) * | 2008-06-02 | 2009-12-17 | Nakamura Tome Precision Ind Co Ltd | 工作機械の補給部品管理方法及び装置 |
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