JP2004264771A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一度、傾き測定工具を使用して傾きを補正した画像形成装置において、前記の傾き測定工具を使用することなく、簡単、確実に傾き調整を可能とし、色ズレのない高品質の画像を得ることを目的とする。
【解決手段】光学装置20の位置を調整する傾き調整板700を感光体ドラム軸と走査線が略平行になるように固定した後、調整ワッシャ730を傾き調整板700の調整板端面706と、基準板720の基準板端面723で挟み込み、密着させながら基準板720を固定する。そして、光学装置20の交換後の位置調整時に、基準板端面723を基準として、調整ワッシャ730を増減させて光学装置20の位置を調整をする。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート等の記録媒体上に画像を形成する機能を備えた、例えば、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置などの、電子写真方式あるいは静電記録方式の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、各色ごとに現像器と感光体を持つカラー画像形成装置では、感光体ドラム軸が装置本体の基準に対して正確に位置決めされて保持され、各色ごとの光学装置から照射される画像の走査線をそれぞれの感光体ドラム軸に対して平行にそろえることで各色間の色ズレのない画像を形成させている。ここで感光体ドラム軸と画像の走査線の位置関係を「傾き」と呼び、傾きがない状態が感光体ドラム軸と画像の走査線が平行である状態を示している。
【0003】
光学装置の組立時の誤差などにより部品精度に頼って光学装置を光学装置取り付け面(以下、光学ステー)に設置しただけでは光学装置と感光体ドラム軸には傾きが生じており十分に平行となっていない。そのために図2に示すような構成で光学装置と感光ドラム軸の位置を調整している。
【0004】
まず、光学装置20は図示しない中心軸を光学ステー80に設けられた回転中心穴83に嵌合させることで、光学ステー80上に回転可能に設置される。
【0005】
また、光学ステー80には、画像の走査線と略直交する方向に長手方向を形成した調整板長穴86が設けられている。そしてこの調整板長穴86と嵌合するように構成された調整板エンボス704を有した傾き調整板700は画像の走査線と略直交する方向に移動可能となる。
【0006】
また、傾き調整板700には画像の走査線と同一方向に開口して、光学装置20に設けられた軸(以下、調整軸21)と嵌合するように構成された、溝部701が設けられている。
【0007】
これによって、傾き調整板700を動作させることで光学装置20を動作させ、受光センサーを備えた傾き測定工具を画像形成装置に取り付け、感光体ドラム12の軸と走査線の傾きが小さくなるように調整している。これによって、色ズレのない美しい画像を形成できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、光学装置20を交換した際に、光学装置20内部の光学素子の取り付けなどによって生じる走査線の位置の光学装置20ごとの固体差によって、新しい光学装置20を取り付けた場合に感光体ドラム軸12aと走査線が略平行になっていない場合が生じる。
【0009】
そして、例えば客先で光学装置20の交換が発生した場合、上記の傾き測定工具を使用しない限り傾きを調整することが不可能であった。
【0010】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、一度、傾き測定工具を使用して傾きを補正した画像形成装置において、前記の傾き測定工具を使用することなく、簡単、確実に傾き調整を可能とし、色ズレのない高品質の画像を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、
回転可能な像担持体と、
前記像担持体に走査光を照射することにより該像担持体上に静電潜像を形成させる露光手段と、
少なくとも前記像担持体と前記露光手段とを支持する筺体と、
を備えた画像形成装置において、
前記像担持体と前記露光手段とのうち少なくともいずれか一方に対して設けられ、一方が前記筺体に支持される場合に、前記露光手段から照射された走査光が前記像担持体の軸と略平行になるように該筺体に対する一方の位置を調整した後該筺体に固定される位置調整手段と、
前記筺体に固定された前記位置調整手段を基準として前記筺体に取り付けられて、一方が前記筺体から取り外された後に再び該筺体に取り付けられる場合に、前記位置調整手段を移動させる基準となる調整基準手段と、
前記位置調整手段と前記調整基準手段との間に設けられ、一方が前記筺体から取り外された後に再び該筺体に取り付けられる場合に、前記調整基準手段に対する前記位置調整手段の位置を微調整する微調整手段と、
を備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
【0013】
図1〜図7は、本発明の実施の形態を示したものである。まず、図1により本発明の実施の形態が具現化されるカラー画像形成装置の一実施態様について説明する。
【0014】
本実施の形態に係るカラー画像形成装置は4色分のプロセスカートリッジ10y,10m,10c,10kを対応する各現像形成ステーションに着脱可能であって、レーザー光を照射可能な露光手段としての光学装置20y,20m,20c,20k、中間転写体ユニット30、被転写材搬送ユニット40、および定着ユニット50などを備えている。
【0015】
各プロセスカートリッジ10y,10m,10c,10kは同一構造とされ、それぞれ電子写真感光体(像担持体)である感光体ドラム12、帯電手段13、現像装置14が一体的に構成されており、画像形成手段を構成している。
【0016】
中間転写体ユニット30は、無端ベルト体である中間転写ベルト31、中間転写ベルト31を回転可能に支持する3つのローラーである駆動ローラー32,テンションローラー33,二次転写対向ローラー34、各感光体ドラム12に形成されたトナー像を転写ベルト31に転写する一次転写ローラー35、及び転写ベルト31上に転写されたトナー像を更に被転写材pに転写する二次転写ローラー36を備えている。
【0017】
被転写材搬送ユニット40は、各給紙カセット41あるいは給紙トレイ42から非転写材pを二次転写領域に搬送するピックアップローラー43、給紙ローラー44、搬送ローラー45、およびレジストローラー46などを備えている。
【0018】
定着ユニット50は、定着ローラー51および加圧ローラー52を備え、被転写材p上のトナー像に熱と圧を加えることで定着を行う。
【0019】
上記構成において、まず1色目例えばイエローのプロセスカートリッジ10yにおいて、感光体ドラム12が帯電手段13によって一様に帯電された後、光学装置20yから照射されたレーザー光22によって潜像が形成され、この潜像が現像装置14によって現像されてトナー像が形成される。
【0020】
感光体ドラム12上に形成されたトナー像は、一次転写ローラー35の作用によって中間転写ベルト31上に一次転写される。
【0021】
同様の画像形成工程がm,c,k用の各プロセスカートリッジ10m,10c,10kにおいても行われて各色のトナー像が形成され、先に形成されたトナー像に順番に重ね転写される。
【0022】
一方、被転写材pが給紙カセット41または給紙トレイ42から被転写材搬送ユニット40によって2次転写領域に搬送され、2次転写ローラー36の作用によって中間転写ベルト31上に形成されたトナー像が被転写材pに転写される。
【0023】
このときに転写しきれずに中間転写ベルト31上に残った廃トナーはクリーニング装置60によって除去され、中間転写ベルト31は次の画像形成に供される。
【0024】
クリーニング装置60に構成されたクリーニングブレード61によって除去された廃トナーは廃トナー容器ユニット80に回収される。トナー像を転写された被転写材pは定着ユニット50に搬送され、定着ローラー51と加圧ローラー52のニップ部にてトナー像が定着され、排紙ローラー55によって排紙トレイ56上に排紙される。
【0025】
次に、図2により、光学装置20とプロセスカートリッジ10の配置構成について説明する。20は光学装置、80は光学ステー、60は前側板、65は後側板、90はP駆動ユニット、500は開閉蓋ユニットを示す。ここで、光学ステー80、前側板60、後側板65、P駆動ユニット90、開閉蓋ユニット500は筺体を構成している。
【0026】
光学装置20Y,光学装置20M,光学装置20C,光学装置20Kを被転写材の搬送方向に並べて設置するための光学ステー80は、前側板60と後側板65によって保持される。前側板60にはプロセスカートリッジ10を挿入するための全てのステーションに対応する一つのP開口部61が設けられている。後側板65には前側板60のP開口部61に相対する位置にP駆動ユニット90が設置されている。前側板60のP開口部61近傍には、P開口部61から挿入されたプロセスカートリッジ10を保持することが可能な構成となっている開閉蓋ユニット500が開閉可能に設けられている。
【0027】
次に、図2で説明した各構成要素の詳細な取り付け構成等について説明する。光学ステー80は光学装置20を被転写材の搬送方向に並べて設置するためのS開口部82Y,S開口部82M,S開口部82C,S開口部82Kが設けられており、ステー差込部84を前側板60と後側板65のステー差込穴64に挿入することで被転写材搬送方向と装置の高さ方向の位置が決定され、前側板60と後側板65に固定される。
【0028】
光学装置20は光学ステー80上に設けられた回転中心穴83に光学装置20に設けられた図示しない回転中心軸を挿入して、光学ステー80に回転中心軸を中心として回転可能に設置される。
【0029】
そして、調整軸21に係合させた傾き調整板700を光学装置の走査線(走査光)と略直交する方向に動作させることで、光学装置20を回転中心穴83を中心に回転移動させて感光体ドラム軸12aと画像の走査線の位置を決定した後、傾き調整板700と光学装置20を光学ステー80に固定する。ここで、傾き調整板700は、位置調整手段を構成している。
【0030】
ここで、図4と図5により、色ズレの検知・補正機構について説明する。
【0031】
図4は光学装置20の概略構成を示した断面図であり、25が光学箱、22が光源、23が折り返しミラー、24が回折格子である。ここで、回折格子24は光路補正手段を構成している。
【0032】
光源22から出たレーザー光29は折り返しミラー23によって反射され回折格子24を経て感光体ドラム12に照射される。回折格子24は、図示しない駆動モータやギアユニットを備えており、光路に対して略直角方向に作動することが可能となっている。これによって色ズレの補正が可能となる。なお、回折格子24の作動量は上限Aが設定されている。
【0033】
図5は色ズレ検知装置100の概略構成を説明する図で、31が中間転写ベルト、32が駆動ローラー、100が色ズレ検知装置を表す。ここで、色ズレ検知装置100は、検出手段を構成する。
【0034】
色ズレ検知装置100は、中間転写ベルト31を支持する駆動ローラー32の図中上方に配置されている。駆動ローラー32の回転軸32aと同軸上にローラー駆動ギア36が固定されており、ローラー駆動ギア36には図示しないモータなどの駆動源から駆動力を受けて回転するモータギア37が係合している。これにより、駆動ローラー32はモータからの駆動力によってモータギア37、ローラー駆動ギア36、回転軸32aを介して回転駆動される。
【0035】
色ズレ検知装置100は投光部101と受光部102を備えている。投光部101からの投射光101aは中間転写ベルト31を目標に投射される。中間転写ベルト31上には感光体ドラム12上に作像されたトナー像が転写され、中間転写ベルト31は駆動ローラー32によって作動し転写されたトナー像が投射光101aの投射点を通過する。通常、中間転写ベルト31はカーボンなどが含まれることで黒色をしているので、色ズレ検知装置100から投射された投射光101aは中間転写ベルト31にあたるとその反射光102aは光量が少なく検出されない。ここに前述したトナー像が通過すると投射光101aはトナーに反射して反射光102aとして受光部102で受光される。
【0036】
受光されたデータをもとに、図示しない演算装置(演算手段)によって色ズレ量を検知する。検知した結果から色ズレ補正を実施し、必要であれば光学装置20内の回折格子24を作動させる。
【0037】
ここで色ズレの検知・補正動作について概略を説明する。最初に色ズレが判別出来るレジストレーションパターンを中間転写ベルト31上に印字する。次にこのレジストレーションパターンを前記色ズレ検知装置100によって検知して色ズレを検出する。そして電気的にレーザー光の照射する位置と発光するタイミングを調整したり、光学装置20に設けられた回折格子24を作動させたりして色ズレを補正する。最後に紙には転写せずに図示しないクリーニング装置によって中間転写ベルト31上のトナー像を除去する。
【0038】
次に、図3を用いて、光学装置20の位置を調整して感光体ドラム軸12aと画像の走査線の位置を決定する構成について詳細を説明する。21は調整軸、83は中心穴、700は傾き調整板、701は溝部を示す。
【0039】
光学ステー80には画像の走査線と略直交する方向に長手方向を形成した調整板長穴86が形成されている。傾き調整板700には、2つの調整板エンボス704が光学ステー80上の調整板長穴86に嵌合して摺動し、光学ステー80上に設けられた調整板長穴86に沿って動作可能に構成されている。
【0040】
また、傾き調整板700には、光学箱20に設けられた調整軸21と嵌合するように構成された調整板長穴86と直交する方向に開口を持つ溝部701と、調整板長穴86と同一位相に長手方向を持ち、傾き調整板700を光学ステー80に固定するための固定手段の第一の逃げ長穴705が設けられている。
【0041】
これらによって傾き調整板700を調整板長穴86に沿って動作させることで、溝部701が調整軸21に作用し、光学装置20が図示しない回転中心軸を中心として回転し、感光体ドラム軸12aと画像の走査線を略平行に調整して、光学装置20の位置を決定し傾き調整板700と光学装置20をビスなどで光学ステー80に固定する。
【0042】
なお、上記調整後に僅かに残る感光体ドラム12上での感光体ドラム軸12aと走査線のズレ量Cは、回折格子24を動作させることで自動補正される。この自動補正が可能な量には上限Aが設定されている。従ってC≦Aの関係を満たすように光学装置20の位置を調整する必要がある。
【0043】
ここで本発明の特徴的構成要件を図3、図6、図7を用いて説明する。720は基準板、723は基準板端面(第2基準面)、706は調整板端面(第1基準面)、730は調整ワッシャ、を表している。ここで、基準板720は調整基準手段を構成し、また、調整ワッシャ730は微調整手段を構成し所定の厚さを有する部材である。
【0044】
まず、各構成要素の配置・構成を説明する。光学ステー80には調整板長穴86と同一方向に長手を形成した基準板長穴88が設けられている。基準板720は、2つの基準板エンボス721が基準板長穴88に嵌合して摺動することで、基準板長穴88に沿って動作可能に構成されている。また基準板720には、これを光学ステー80に固定するための固定手段の第二の逃げ長穴722が設けられている。
【0045】
傾き調整板700は前述した手順により位置が決定され固定されている。同一の厚みを有した調整ワッシャ730はL字型の形状を有しており傾き調整板700の上に乗せるようにして設置される。所定の枚数の調整ワッシャ730を傾き調整板700の一部である調整板端面706と、基準板720の一部である基準板端面723で挟み込み、密着させるように基準板720を基準板長穴88に沿って動作させ光学ステー80に固定する。
【0046】
次に、市場において光学装置を交換・調整する構成と手順について説明する。
【0047】
第1に、光学装置20はこれを固定している4つのビスを取り除く。新しい光学装置20は光学ステー80上に設けられた回転中心穴83に光学装置20に設けられた図示しない回転中心軸を挿入して、且つ調整軸21を傾き調整板700の溝部701に挿入することで位置が決定され、設置する。
【0048】
第2に、光学装置20の交換が問題なく実施されたかを検査する。光学装置20は内部の光学素子の取り付けなどによって走査線の位置に固体差がある。従って、上記手順によって新しい光学装置20を取り付けた場合に感光体ドラム軸12aと走査線が略平行になっていない場合が生じる。これを検査するために図5に示す色ズレ検知装置100を使用し、色ズレ量を検出する。
【0049】
色ズレ検出量Bは感光体ドラム12上での走査線と感光体ドラム軸12aのズレ量Cに略等しい。従って色ズレ検出量Bが自動補正が可能な量の上限Aよりも小さい、つまりB≦Aの場合には光学装置20の位置を再調整する必要はなく、ズレ量Cは回折格子24を作動させることで自動補正される。一方、色ズレ検出量Bが自動補正が可能な量の上限Aよりも大きい、つまりB>Aの場合には回折格子24の自動補正だけでは走査線と感光体ドラム軸12aを完全に平行にすることはできず、光学装置20の位置を再調整する必要が生じる。
【0050】
第3に、光学装置20の位置を再調整する構成と手順を説明する。初めに光学装置20、傾き調整板700を固定しているビスを外す。色ズレ検出量Bに応じて調整ワッシャ730の増減を行う。傾き調整板700を光学装置20とともに移動させて調整板端面706、調整ワッシャ730、基準板端面723の間に間隙が無いようにして傾き調整板700、及び光学装置20を固定する。
【0051】
以上の手順によれば、調整ワッシャ730を増した場合には図6における左方向に傾き調整板700を移動させることで、光学装置20を時計方向に回転移動させることが可能となり、調整ワッシャ730を減じた場合には図6における右方向に傾き調整板700を移動させることで、光学装置20を半時計方向に回転移動させることが可能となる。
【0052】
ここで、調整ワッシャ730の一枚当たりの増減に応じて感光体ドラム12上での感光体ドラム軸12aと走査線のズレ量Cを増減できる量をD、増減する調整ワッシャ730の枚数をNとすると、色ズレ検出量B、及び自動補正が可能な量の上限Aとの関係が、
B−N×D≦A
を満足するように増減する調整ワッシャ730の必要増減枚数Nが図示しない演算装置で決定される。上記の関係を満足するように光学装置の位置を再調整した後に残る色ズレは、回折格子24の自動補正によって補正される。
【0053】
なお、光学装置20の交換が問題なく実施されたかを検査するための色ずれ検知装置100の作動は図示しない操作パネルを用いて実施し、前述した構成、手順によって判断される光学装置20を交換後の再調整の必要の有無、及び調整ワッシャ730の必要増減枚数は、図示しない表示手段としての操作パネル(使用者により画像形成のための各種設定が行われる操作表示部)に表示される。
【0054】
また、図示しない演算装置に記録されている印字パターンを記録紙に出力するための図示しないテストスイッチを作動させることで色ずれの検出動作を実施させ、色ずれ検出結果を図示しない演算装置で処理して、同時に演算の結果から得られる光学装置20の再調整の必要の有無、及び調整ワッシャ730の必要増減枚数を記録紙に印字して出力してもよい。この場合、上述した画像形成手段を用いるとよいが、これに限るものではない。
【0055】
このように、本実施の形態によれば、市場において光学装置を交換した際に、色ずれ検知装置を用いて光学装置の位置を再調整する必要の有無を判断して、その判断結果を基にして調整ワッシャの増減を行うことで光学装置の傾き調整を簡単、確実に実施でき、色ずれのない画像を得ることが可能となる。
【0056】
なお、上述した本実施の形態では、光学装置20を交換した際に感光体ドラム軸12aと走査線が略平行にならない場合を示したが、プロセスカートリッジ10を保持する開閉蓋ユニット500、及びプロセスカートリッジ10を保持すると同時に、プロセスカートリッジ10に構成されている感光体ドラム12を回転駆動させるためのP駆動ユニットを交換することでも、各構成要素の取り付け誤差などによって、感光体ドラム軸12aと走査線が略平行にならない場合がある。このように、画像形成装置を構成する各構成要素の取り付け誤差などによって、感光体ドラム軸12aと走査線が略平行にならない場合には、前述した光学装置20の位置を再調整する必要があり、同様の構成と手順で実施する。
【0057】
なお、上述した本実施の形態では、同一の厚みの調整ワッシャ730を複数枚設置する例を示したが、1枚だけ設置してもよいし、異なる厚さのものを組み合わせて複数、設置してもよい。
【0058】
また、上述した本実施の形態では、傾き調整板700と一体に構成された調整板エンボス704、及び基準板720と一体に構成された基準板エンボス721によって構成されたが、傾き調整板710、及び基準板720に軸をかしめるなどして構成してもかまわない。
【0059】
また、上述した本実施の形態では、光学装置20に設けられた調整軸21に対して傾き調整板700に設けられた溝部701が嵌合したが、光学装置20に溝部を設けて、傾き調整板に設けた調整軸が光学装置20に設けた溝部に嵌合する構成であってもかまわない。
【0060】
また、上述した本実施の形態では、画像形成装置に対して着脱自在なプロセスカートリッジ10として、感光体ドラム12と、該感光体ドラム12に作用するプロセス手段としての帯電手段13、現像手段14、クリーニング手段15を一体に有するプロセスカートリッジ10を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば前記プロセス手段のうち、いずれか一つを一体に有するプロセスカートリッジ10であってもよい。
【0061】
更に、上述した本実施の形態では、感光体ドラム12等からなるプロセスカートリッジ10が画像形成装置に対して着脱自在な構成を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば感光体ドラム12等の各構成部材がそれぞれ着脱自在なユニットとして構成された装置であってもよい。
【0062】
また、上述した本実施の形態では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置であってもよく、該画像形成装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
【0063】
また、上述した本実施の形態では、プロセスカートリッジ10は、Y,M,C,Kの4色で構成する例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば3色だけでもカラー画像を形成することは可能であり、この場合にはプロセスカートリッジ10を一組減らす構成にしてもよい。また、本実施の形態では、カラー画像形成装置について説明したが、これに限るものではなく、また、感光体ドラム12をプロセスカートリッジ10で構成する例を示したが、これに限るものでもない。すなわち、本発明は、画像形成装置の構成部材の交換後、または、再組み付け後に、感光体ドラム軸12aと走査線が略平行にならない場合であれば、好適に適用することができるものである。
【0064】
以下に、本発明の実施態様を示す。
【0065】
上述したように、本発明の目的を実現する手段としては、光学装置20の位置調整手段である傾き調整板700を感光体ドラム軸12aと走査線が略平行になるように固定した後、所定の枚数の所定の厚みを有した板材(調整ワッシャ730)を傾き調整板700の調整板端面706と、調整基準手段である基準板720の基準板端面723で挟み込み、密着させながら基準板720を固定する。これにより、基準板720は、傾き調整板700に対して所定の距離(所定の枚数の所定の厚みを有した板材(調整ワッシャ730)の総厚み分)を持つ基準板端面723を有することとなる。そして、光学装置20の交換後の位置調整時に、基準板端面723を基準として、板材(調整ワッシャ730)を増減させて光学装置20の位置を調整をすることを特徴とする。
【0066】
前記光学装置20の位置を再調整する必要の有無は、中間転写ベルト31上に形成されたレジストレーションパターンを色ズレ検知装置100(光学レジストレーション検出手段)にて検出した結果で判断でき、その結果は操作表示部に表示するか、記録紙に印字して表示され、仮に再調整が必要な場合は、光学装置20、傾き調整板700を固定しているビス(固定手段)を外し、色ズレ検出量に応じて傾き調整板700と基準板720との間に設置された板材(調整ワッシャ730)の増減を行い、傾き調整板700を光学装置20とともに移動させて、調整板端面706、板材(調整ワッシャ730)、基準板端面723を密着させて傾き調整板700、及び光学装置20を固定する。これによって光学装置20の位置を板材の増減に応じた量だけ調整することが可能となり、色ズレのない画像を得ることができる。
【0067】
(実施態様1)
回転可能な像担持体(例えば、感光体ドラム12に相当)と、
前記像担持体に走査光(走査線)を照射することにより該像担持体上に静電潜像を形成させる露光手段(例えば、光学装置20y,20m,20c,20kに相当)と、
少なくとも前記像担持体と前記露光手段とを支持する筺体(例えば、光学ステー80、前側板60、後側板65に相当)、
を備えた画像形成装置において、
前記像担持体と前記露光手段とのうち少なくともいずれか一方に対して設けられ、一方が前記筺体に支持される場合に、前記露光手段から照射された走査光が前記像担持体の軸と略平行になるように該筺体に対する一方の位置を調整した後該筺体に固定される位置調整手段(例えば、傾き調整板700に相当)と、
前記筺体に固定された前記位置調整手段を基準として前記筺体に取り付けられて、一方が前記筺体から取り外された後に再び該筺体に取り付けられる場合に、前記位置調整手段を移動させる基準となる調整基準手段(例えば、基準板720に相当)と、
前記位置調整手段と前記調整基準手段との間に設けられ、一方が前記筺体から取り外された後に再び該筺体に取り付けられる場合に、前記調整基準手段に対する前記位置調整手段の位置を微調整する微調整手段(例えば、調整ワッシャ730に相当)と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【0068】
(実施態様2)
回転可能な像担持体と、
前記像担持体に走査光を照射することにより該像担持体上に静電潜像を形成させる露光手段と、
少なくとも前記像担持体と前記露光手段とを支持する筺体と、
を備えた画像形成装置において、
前記像担持体と前記露光手段とのうち少なくともいずれか一方に対して設けられ、一方が前記筺体に支持される場合に、前記露光手段から照射された走査光が前記像担持体の軸と略平行になるように該筺体に対する一方の位置を調整した後該筺体に固定される位置調整手段と、
前記筺体に固定された前記位置調整手段を基準として前記筺体に取り付けられて、画像形成装置を構成する構成部材が前記筺体から取り外された後に再び該筺体に取り付けられる場合に、前記位置調整手段を移動させる基準となる調整基準手段と、
前記位置調整手段と前記調整基準手段との間に設けられ、構成部材が前記筺体から取り外された後に再び該筺体に取り付けられる場合に、前記調整基準手段に対する前記位置調整手段の位置を微調整する微調整手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【0069】
(実施態様3)
回転可能な像担持体を少なくとも有する複数のプロセスカートリッジと、
前記像担持体に走査光を照射することにより該像担持体上に静電潜像を形成させる露光手段と、
少なくとも前記プロセスカートリッジと前記露光手段とを支持する筺体と、
を備えた画像形成装置において、
前記プロセスカートリッジと前記露光手段とのうち少なくともいずれか一方に対して設けられ、一方が前記筺体に支持される場合に、前記露光手段から照射された走査光が前記像担持体の軸と略平行になるように該筺体に対する一方の位置を調整した後該筺体に固定される位置調整手段と、
前記筺体に固定された前記位置調整手段を基準として前記筺体に取り付けられて、一方が前記筺体から取り外された後に再び該筺体に取り付けられる場合に、前記位置調整手段を移動させる基準となる調整基準手段と、
前記位置調整手段と前記調整基準手段との間に設けられ、一方が前記筺体から取り外された後に再び該筺体に取り付けられる場合に、前記調整基準手段に対する前記位置調整手段の位置を微調整する微調整手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【0070】
(実施態様4)
前記微調整手段は、画像形成装置の構成部材、または、前記像担持体と前記露光手段とのうち少なくともいずれか一方が交換されて再び該筺体に取り付けられる場合に、前記露光手段から照射された走査光が前記像担持体の軸と略平行になるように、前記調整基準手段に対して前記位置調整手段を移動させることを特徴とする実施態様1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0071】
(実施態様5)
前記位置調整手段と前記調整基準手段とは、それぞれ対向する第1基準面(調整板端面706に相当)と第2基準面(例えば、基準板端面723に相当)とを備え、
前記微調整手段は、前記第1基準面と前記第2基準面との間に挟まれることにより、前記調整基準手段に対して前記位置調整手段を移動させる所定の厚さを有する部材(例えば、調整ワッシャ730に相当)であることを特徴とする実施態様1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0072】
(実施態様6)
前記露光手段から照射された走査光と前記像担持体の軸とのずれ量を検出する検出手段(例えば、色ズレ検知装置100に相当)と、
前記検出手段により検出されたずれ量に基づいて、前記微調整手段により前記位置調整手段を前記調整基準手段に対して移動させる量を演算する演算手段と、
を備えることを特徴とする実施態様1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0073】
(実施態様7)
前記露光手段は、照射する走査光の光路を変更する光路補正手段(例えば、回折格子24に相当)を備え、
前記演算手段は、前記検出手段により検出されたずれ量が、前記光路補正手段により補正可能な範囲を越えた場合に、前記微調整手段により前記位置調整手段を前記調整基準手段に対して移動させる量を演算することを特徴とする実施態様6に記載の画像形成装置。
【0074】
(実施態様8)
(前記調整基準手段は、前記筺体に固定された前記位置調整手段を基準として所定の厚さを有する部材を挟んで(介して)前記筺体に取り付けられており、)
前記演算手段が演算する量とは、前記所定の厚さを有する部材を増減させる数を意味することを特徴とする実施態様6または7に記載の画像形成装置。
【0075】
(実施態様9)
前記演算手段による演算結果を表示する表示手段(例えば、操作パネルに相当)を備えることを特徴とする実施態様6〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0076】
(実施態様10)
前記演算手段による演算結果を転写材に印字することを特徴とする実施態様6〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、一度、傾き測定工具を使用して傾きを補正した画像形成装置において、前記の傾き測定工具を使用することなく、簡単、確実に傾き調整を可能とし、色ズレのない高品質の画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置を説明する概略図である。
【図2】光学装置とプロセスカートリッジの配置構成を説明する概略図である。
【図3】光学装置の位置決め構成及び光学装置の位置調整の構成を説明する概略図である。
【図4】光学装置の概略断面を説明する概略図である。
【図5】色ずれ検知装置の概略を説明する概略図である。
【図6】光学装置の位置調整の構成を説明する概略図である。
【図7】光学装置の位置調整の構成を説明する概略図である。
【符号の説明】
10 プロセスカートリッジ
12 感光体ドラム
12a 感光体ドラム軸
20 光学ユニット
21 調整軸
24 回折格子
80 光学ステー
83 回転中心穴
100 色ずれ検知装置
500 開閉蓋ユニット
700 傾き調整板
701 溝部
720 基準板
730 調整ワッシャ

Claims (1)

  1. 回転可能な像担持体と、
    前記像担持体に走査光を照射することにより該像担持体上に静電潜像を形成させる露光手段と、
    少なくとも前記像担持体と前記露光手段とを支持する筺体と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記像担持体と前記露光手段とのうち少なくともいずれか一方に対して設けられ、一方が前記筺体に支持される場合に、前記露光手段から照射された走査光が前記像担持体の軸と略平行になるように該筺体に対する一方の位置を調整した後該筺体に固定される位置調整手段と、
    前記筺体に固定された前記位置調整手段を基準として前記筺体に取り付けられて、一方が前記筺体から取り外された後に再び該筺体に取り付けられる場合に、前記位置調整手段を移動させる基準となる調整基準手段と、
    前記位置調整手段と前記調整基準手段との間に設けられ、一方が前記筺体から取り外された後に再び該筺体に取り付けられる場合に、前記調整基準手段に対する前記位置調整手段の位置を微調整する微調整手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007320223A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Kyocera Mita Corp 走査光学装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2011209567A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Kyocera Mita Corp 回転センサの取付構造及びこれを備えた画像形成装置

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