JP2004263887A - 空気調和機及び空気調和機用多パルス整流器 - Google Patents

空気調和機及び空気調和機用多パルス整流器 Download PDF

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Abstract

【課題】受電設備の設置状況に応じて、高調波が問題となる場合にのみ多パルス整流器を接続することのできる汎用性のある空気調和機を提供する。
【解決手段】3相交流電源(1)から受電した3相交流電圧を整流する整流回路(13)と、3相ブリッジ接続された複数のスイッチング素子でなり、整流回路(13)の出力を可変周波数の交流に変換し、冷凍サイクルを形成する圧縮機又は送風機を可変速駆動する電動機(2)に供給するインバータ主回路(15)とを備えた空気調和機において、整流回路(13)の出力側に直流電力を供給することを可能にする外部端子(17)を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、3相交流電圧を整流して得られた直流を可変周波数の交流に変換して冷凍サイクルを形成する圧縮機や送風機を可変速駆動するインバータ装置を備えた空気調和機及び空気調和機用多パルス整流器に関する。
【0002】
【従来の技術】
圧縮機や送風機を可変速駆動するインバータ装置を備えた空気調和機は、3相交流電圧を直流電圧に変換し、この直流電圧を可変周波数の交流に変換して駆動電動機に供給する構成になっている。
【0003】
この場合、ダイオードが3相ブリッジ接続された全波整流器を用いて交流を直流に変換すると、直流側に大きな電流リップルが生じ、これが商用の3相交流電源側での高調波となる。この高調波が様々な障害を引き起こす場合には、3相電源経路に、例えば、アクティブフィルタを設けて高調波を低減する必要があるが、受電設備の状況によっては高調波を低減する必要のない場合もある。
【0004】
すなわち、高調波低減の要否は、空気調和機の容量と、この空気調和機を含む受電設備全体の電源容量との割合で決まることになる。例えば、整流器を用いないで交流のまま交流モータを一定の速度で駆動する機器が多い受電設備では、空気調和機を設置したとしても、設備全体として高調波の割合が低いため、高調波を制限する必要はない。これに対して、整流器を含むインバータ装置を用いた空気調和機の割合又は容量が多くなれば高調波を低減する必要性がでてくる。
【0005】
高調波低減対策として上述したアクティブフィルタは装置自体が高価であるため、空気調和機の価格が高騰する一因になっていた。そこで、より安価な高調波低減対策として、3相交流電圧をそのまま整流する整流回路と、この3相交流電圧に対して所定の角度だけ位相がずれた3相交流電圧を出力する1台の変圧器と、この変圧器の出力を全波整流して直流に変換し、3相交流電圧をそのまま整流する整流回路の出力経路に供給する2つの補助整流回路とを備えた「多パルス整流器(18パルス整流器又は12パルス整流器)」と呼ばれる高調波を低減して直流出力を行う整流器が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献】
特開2002−10646号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような多パルス整流器を最初から空気調和機の直流電源として組み込むことで安価で高調波低減が可能な空気調和機を構成することができる。しかしながら、上述したように、インバータ装置を用いた空気調和機の全てに高調波を抑制する機能を持たせる必要はなく、設置される空気調和機の容量と受電設備の容量との関係で、高調波が問題となる場合にのみ高調波低減の対策が必要になる。
【0008】
また、多パルス整流器は大電流が流れるため、その重量も数キログラム(kg)から数十(kg)程度と重い。したがって、多パルス整流器を組み込んだ空気調和機は重量が重くなるという問題があった。このため、すべての空気調和機に多パルス整流器を組み込むのではなく、多パルス整流器を設けた空気調和機と設けない空気調和機の機種をそれぞれ準備し、高調波低減が必要な場合とそうでない場合にそれぞれの状況に合わせて機種を選択することが考えられる。しかしながら、生産、販売の観点からは機種の増加による物流、販売、生産管理等の手間が増加することから、極力汎用性のある空気調和機が求められる。
【0009】
本発明は上記の事情を考慮してなされたもので、その目的は受電設備の設置状況に応じて、高調波が問題となる場合にのみ多パルス整流器を接続することのできる汎用性のある空気調和機を提供すること、また、このような汎用性のある空気調和機に最適な空気調和機用多パルス整流器を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、多パルス整流器を必要としない状況において、その取り扱いの安全性を十分に確保することのできる空気調和機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、3相交流電源から受電した3相交流電圧を整流する整流回路と、3相ブリッジ接続された複数のスイッチング素子でなり、整流回路の出力を可変周波数の交流に変換し、冷凍サイクルを形成する圧縮機又は送風機を可変速駆動する電動機に供給するインバータ主回路とを備えた空気調和機において、
整流回路の出力側に直流電力を供給することを可能にする外部端子を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
他の発明は、3相交流電源から受電した3相交流電圧を整流する整流回路と、3相ブリッジ接続された複数のスイッチング素子でなり、整流回路の出力を可変周波数の交流に変換し、冷凍サイクルを形成する圧縮機又は送風機を可変速駆動する電動機に供給するインバータ主回路とが収納された空気調和機において、
3相交流電源の3相交流電圧を入力し、この3相交流電圧に対して所定の角度だけ位相が異なる3相交流電圧を出力する変圧器の3相交流電圧出力を整流して出力する多パルス整流器の出力端を整流回路の出力側に接続したことを特徴とするものである。
【0013】
もう一つ他の発明は、3相交流電源の3相交流電圧を入力し、この3相交流電圧に対して所定の角度だけ位相が異なる3相交流電圧を出力する変圧器の3相交流電圧出力を整流する整流回路を備え、この整流回路の出力を、3相交流電源から受電した3相交流電圧を整流する主整流回路と主整流回路の直流出力をインバータ回路によって電動機を可変速駆動する空気調和機における主整流回路の直流出力側に供給することを特徴とする空気調和機用多パルス整流器である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る空気調和機の第1の実施形態の構成を示す回路図である。同図において、3相交流電源1に、空気調和機の空調制御装置10が接続され、この空調制御装置10に空気調和機の冷凍サイクルを構成する圧縮機を駆動する電動機(以下、コンプレッサモータと称する)2が接続されている。空調制御装置10は、3相交流電源1を接続するための電源端子板11と、3相交流電圧を可変周波数の交流に変換してコンプレッサモータ2に供給するインバータ装置12と、外部から多パルス整流器の直流を入力するための直流入力端子板17とを備えている。このうち、インバータ装置12は、複数の整流素子が3相ブリッジ接続され、この入力端が電源端子板11の負荷側に接続された整流回路(以下、他の整流回路と区別するために主整流回路と称する)13と、整流回路13の出力端にそれぞれ接続され、脈流を平滑する平滑コンデンサ14と、平滑された直流を可変周波数の交流に変換するインバータ主回路15と、整流回路13の出力側の電圧、図示省略の電流センサ及び室温センサの各検出値等に基づいて所定の空調能力が得られるようにインバータ主回路15を構成するスイッチング素子をオン、オフ制御するマイクロコンピュータ16とを含んで構成されている。そして、直流入力端子板17の負荷側が整流回路13とインバータ主回路15とを接続する正(+)及び負(−)の直流線路に接続されている。
【0015】
上記のように構成された第1の実施形態の動作について以下に説明する。電源端子板11の電源側に3相交流電源1を接続することによって、3相交流電圧が整流回路13に加えられる。整流回路13は3相交流電圧を全波整流して直流(脈流)を出力し、この直流が平滑コンデンサ14によって平滑されてインバータ主回路15に供給される。マイクロコンピュータ16は整流回路13の出力側の電圧、図示省略の電流センサや室温センサの各検出値等に基づいて所定の空調能力が得られるようにインバータ主回路15を制御する。直流入力端子板17は、その電源側に、後述する多パルス整流器を接続するもので、高調波が問題となる場合にのみ多パルス整流器を接続し、電流リップルの低減及び電源側の高調波を抑制するために用いるものである。すなわち、高調波を低減する必要性がある場合に、空調制御装置10自体の改造なしで多パルス整流器の接続を可能にしている。
【0016】
図2は図1に示した第1の実施形態に多パルス整流器を適用した場合の構成例を示す回路図であり、図中、図1と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。ここで、多パルス整流器20は、空調制御装置10の電源端子板11の電源側に接続するための電源端子板21と、この電源端子板21を介して3相交流電圧を入力し、この3相交流電圧に対してベクトル的に約40度だけ位相が進んだ3相交流電圧及び約40度だけ位相が遅れた3相交流電圧をそれぞれ出力する変圧器22と、この変圧器22から出力される進み位相の3相交流電圧を整流する補助整流回路23と、変圧器22から出力される遅れ位相の3相交流電圧を整流する補助整流回路24と、これらの補助整流回路23,24の各直流出力端を並列接続して、前述の直流入力端子板17の電源側に接続するための直流出力端子板25とで構成されている。
【0017】
この多パルス整流器20の動作について以下に説明する。周知の如く、インバータ主回路15の出力周波数が高くなるほど、インバータ主回路15に供給される直流電流のリップル分は増大し、3相交流電源1側の高調波成分も増大する。多パルス整流器20を構成する変圧器22は、これに入力される3相交流電圧に対して大きさが等しく、位相が約40度進んだ3相交流電圧及び位相が約40度遅れた3相交流電圧を出力する。これらの出力のうち、進み位相の3相交流電圧は補助整流回路23によって全波整流され、遅れ位相の3相交流電圧は補助整流回路24によって全波整流される。補助整流回路23及び24の各出力端子は並列接続されているため、2つの直流分(脈流分)は合成され、直流出力端子板25及び直流入力端子板17を介して、主整流回路13にインバータ主回路15が接続される直流電流経路に供給される。これによって、主整流回路13から出力される電圧リップルの谷間が埋められる。換言すれば、主整流回路13から出力される電圧リップルの谷間を埋めるように補助整流回路23及び24が導通する。この結果、インバータ主回路15に供給される直流電圧のリップルは小さくなり、電源側に現れる高調波成分も低減する。
【0018】
図3(a)は空調制御装置10及び多パルス整流器20を後から組み込んだ空気調和機の室外機30の要部を示した斜視図であり、図3(b)は室外機30の内部に収容されるインバータボックス40の正面板を除去した端子及びケーブル等の取付状態を示した斜視図である。これら、各図において、室外機30の内部の一端部にインバータボックス40及びパルス整流ボックス50が装着されて、側面板31によって覆われている。側面板31の下端の一方(図面の右側の下端)に配管配線用パネル31Aが装着され、この配管配線用パネル31Aを通して、3相電源ケーブル32及びアース線33が導入され、インバータボックス40に接続され、さらに、このインバータボックス40とパルス整流ボックス50とが直流電源ケーブル35によって接続されている。インバータボックス40の内部には、図1に示すインバータ装置12を構成する要素が実装されたプリント配線基板41が装着されると共に、その下部に電源端子板11及び直流入力端子板17等が装着されている。また、パルス整流ボックス50の内部には多パルス整流器20の構成要素が装着されている。
【0019】
この場合、インバータボックス40の背面板42に装着された電源端子板11の電源側に前述した3相電源ケーブル32及び34が接続され、この電源端子板11の負荷側が3相内部配線36によってプリント配線基板41に接続される。また、アース線33はアースねじ43によって電源端子板11の近傍の背面板42にねじ止めされる。また、電源端子板11の側方に直流入力端子板17が装着され、その電源側に直流電源ケーブル35が接続され、その負荷側が接続線36によってプリント配線基板41に接続される。なお、上述した3相電源ケーブル32、アース線33、3相電源ケーブル34及び直流電源ケーブル35はインバータボックス40の側面板44を通して導出され、3相電源ケーブル32は3相交流電源1(図1参照)に接続され、アース線33は接地され、3相電源ケーブル34及び直流電源ケーブル35はパルス整流ボックス50に接続される。
【0020】
図4は多パルス整流器20の構成を示す平面図であり、変圧器22は3脚鉄心を有する内鉄形でなり、上部の継鉄に絶縁性の端子板26が取り付けられている。端子板26は継鉄に沿って細長になっており、その両端部が変圧器22の側端面からはみ出した平面形状を有している。端子板26の長手方向中央部には電源端子板21と直流出力端子板25とを一体化した5極の端子板が取り付られ、電源端子板21に対応する電源側端子に3相電源ケーブル34が接続され、直流出力端子板25に対応する負荷側端子に直流電源ケーブル35が接続されている。端子板26の一端部に補助整流回路23が装着され、他端部に補助整流回路24が装着されている。この補助整流回路23及び24はそれぞれの頂部に3個の交流入力端子と2個の直流出力端子とを有し、補助整流回路23の交流入力端子に進み位相の3相交流電圧巻線が接続され、補助整流回路24の交流入力端子に遅れ位相の3相交流電圧巻線が接続されている。また、補助整流回路23及び24の直流出力端子が直流出力端子板25の電源側に並列接続されている。これによって、図2を用いて説明した多パルス整流器20が構成され、この多パルス整流器20は図3中のパルス整流ボックス50内に装着される。
【0021】
以上のように、高調波低減が必要な場合には変圧器と補助整流器とからなる多パルス整流器を空気調和機の外部端子に取り付けるだけで済み、空気調和機自体は汎用性を持たせることができる。さらに、通常の多パルス整流器の主整流回路は、空気調和機自体に設けられている整流回路を用いるため、多パルス整流回路側には主整流回路は不要となり、空気調和機がもともと備えている部品を有効に活用できる。
【0022】
一方、空気調和機用多パルス整流器としては、3相交流電源電圧をそのまま整流して直流にする主整流回路が不要となり、部品点数を削減することができる。
【0023】
ところで、図1に示した第1の実施形態中、電源端子板11と直流入力端子板17とを、図3(b)に示すように、背面板42に並設した状態における直流入力端子板17の各端子には、多パルス整流器20を設置すると否とに係わらず、接続線36が3相交流電源1に接続された状態で直流の高電圧が印加され続けることになる。保守、点検等の要員がこのことを熟知しないまま不用意に触ると感電する危険がある。図5はその対策として、直流入力端子板17の表面に、「高電圧注意、感電の恐れがありますので、通電時は触れないこと。」と印刷した注意文言ラベル91を貼り付けている。このように、端子部が通電状態であることの注意を促す表示をすることによって感電という事態を未然に防ぐことができる。
【0024】
図6は端子部が通電状態で危険であることの注意を促すための他の構成例であり、直流入力端子板17の負荷側17bに直流配線が接続され、電源側に配線が施されていない状態で、電源側の正、負端子間に通電警告用ランプ92を接続すると共に、直流入力端子板17の電源側17aの下部の領域Aに「高電圧注意、ランプが点灯中は通電中。」と印刷した注意文言ラベル91を貼り付けている。これによって感電という事態を未然に防ぐことができる。
【0025】
図7は感電の危険性を積極的に解消する構成例であり、直流入力端子板17の端子の露呈面を安全カバー94で覆い、かつ、直流入力端子板17の電源側17aの下部の領域Aに「高電圧注意、オプション機器を接続する場合以外は、安全カバーを外さないこと。」と印刷した注意文言ラベル91を貼り付けている。これによってほぼ完璧に感電の危険性を排除することができる。
【0026】
かくして、上述した第1の実施形態によれば、受電設備の設置状況に応じて、高調波が問題となる場合にのみ多パルス整流器を接続することのできる汎用性のある空気調和機が得られる。また、多パルス整流器を必要としない状況において、その取り扱いの安全性を十分に確保することができる。
【0027】
図8(a)は本発明に係る空気調和機の第2の実施形態の概略構成図であり、図8(b)はこの空気調和機にオプションとして付加される多パルス整流器20の概略構成を示す平面図である。これら各図において、第1の実施形態を示す図1及び図4と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。第1の実施形態を構成する直流入力端子板17の代わりに、コネクタを用いたものである。この場合、コネクタを構成する一方の雌形部材18Aの一対の接触子を、主整流回路13とインバータ主回路15とを接続する直流電流経路に接続すると共に、インバータ装置12を収容するインバータボックス40(図3参照)の内部に納めておく。また、コネクタを構成する他方の雄形部材18Bの一対の接触子に多パルス整流器20から導出される直流電源ケーブル35を接続し、多パルス整流器20を接続するとき、他方の雄形部材18Bを空調制御装置10すなわちインバータボックス40の内部に導入して一方の雌形部材18Aと結合する構成としたものである。この構成によれば、コネクタの一方の部材がインバータボックス40の内部に収容されているので、直流入力端子板17を用いる場合と比較して注意文言ラベル等が不要化され、構成の簡易化が図られると共に、安全性をより一層向上させることができる。
【0028】
また、主整流回路13の直流電流経路における外部端子となるコネクタの一方の部材を雌形としたため、コネクタ接続作業時に主整流回路13の直流出力側に作業者が不用意に接触して感電することがなく、安全な接続作業が可能となる。
【0029】
かくして、第2の実施形態によっても、受電設備の設置状況に応じて、高調波が問題となる場合にのみ多パルス整流器を接続することのできる汎用性のある空気調和機が得られ、また、多パルス整流器を必要としない状況において、その取り扱いの安全性を十分に確保することができる。
【0030】
図9は本発明に係る空気調和機の第3の実施形態の概略構成図であり、このうち、図9(a)はインバータ装置12の内部構成を示す回路図であり、図9(b)はこのインバータ装置12を構成する主要素の実装状態を示す斜視図であり、図9(c)はインバータ装置12に接続される多パルス整流器20の平面図である。これら各図において、インバータ装置12を構成する各種の要素はプリント配線基板41上に実装される。そして、プリント配線基板41の一端部に、ファストン端子のオス側19p,19nを植設し、主整流回路13とインバータ主回路15とを接続する直流電流経路にプリント配線する。一方、多パルス整流器20から導出される直流電源ケーブル35にファストン端子のメス側29P,29Nを接続する。そして、多パルス整流器20を接続するとき、ファストン端子のメス側29P,29Nを空調制御装置10すなわちインバータボックス40の内部に導入してファストン端子のオス側19p,19nと結合する構成としたものである。この構成によれば、ファストン端子のオス側19p,19nがインバータボックス40の内部に存在するので、直流入力端子板17を用いる場合と比較して注意文言ラベル等が不要化され、構成の簡易化が図られると共に、安全性をより一層向上させることができる。
【0031】
かくして、第3の実施形態によっても、受電設備の設置状況に応じて、高調波が問題となる場合にのみ多パルス整流器を接続することのできる汎用性のある空気調和機が得られ、また、多パルス整流器を必要としない状況において、その取り扱いの安全性を十分に確保することができる。
【0032】
以上はプリント配線基板上にファストン端子を設ける例を説明したが、図11に示すようにプリント配線基板41上の直流電流経路に接続固定されたネジ端子19gでもよい。この場合、直流電源ケーブル35側の先端部の端子は丸形端子29gとなり、この丸形端子29gは、その孔を通ったネジ30gによりネジ端子19gにネジ止めされる。
【0033】
図10は本発明に係る空気調和機の第4の実施形態の概略構成図であり、このうち、図10(a)は多パルス整流器20Aの詳細な構成を示す平面図であり、図10(b)はこの多パルス整流器20Aを空調制御装置10に接続する接続状態を示す回路図である。図中、第1の実施形態を示す図1及び図4と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。この実施形態に係る多パルス整流器20Aは上述した各実施形態を構成する多パルス整流器20に対して、長手方向に延長させた端子板26Aを変圧器22に装着し、その延長端部に電源端子板21Aを実装し、電源端子板21の負荷側を端子板26Aの電源側に接続し、端子板26Aの負荷側を空調制御装置10の電源端子板11の電源側に接続し、さらに、電源端子板21の電源側を直接3相交流電源1に接続した構成になっている。この構成によれば、多パルス整流器20Aの内部配線数は増えるが、3相交流の電源ケーブルの接続が、単一の端子に単一の線を接続すれば済むことになり、多パルス整流器20Aの追設、除去の手順が上記の実施形態よりも容易になるという利点が得られる。なお、この実施形態における接続線36の空調制御装置10に対する接続形態は、上述した実施形態にて説明したいずれの方法を採用しても良い。
【0034】
かくして、第4の実施形態によっても、受電設備の設置状況に応じて、高調波が問題となる場合にのみ多パルス整流器を接続することのできる汎用性のある空気調和機が得られ、また、多パルス整流器を必要としない状況において、その取り扱いの安全性を十分に確保することができる。
【0035】
なお、上記の各実施形態ではコンプレッサモータを駆動する空調制御装置について説明した。しかしながら、大型の空気調和機の場合、室外側の送風機は風量も大きく、消費電力の大きい電動機が使用される。そして、近年このような送風機も省エネルギー化のためにインバータ装置により駆動されてきている。そこで、このような空気調和機においては、この送風機の電動機をインバータ装置によって可変速駆動する空気制御装置にも適用可能であることはいうまでもない。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明によって明らかなように、本発明によれば、受電設備の設置状況に応じて、高調波が問題となる場合にのみ多パルス整流器を接続することのできる汎用性のある空気調和機を提供することができる。また、このような空気調和機に最適な空気調和機用多パルス整流器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和機の第1の実施形態の構成を示す回路図。
【図2】図1に示した第1の実施形態に多パルス整流器を適用した場合の構成例を示す回路図。
【図3】図2に示した各構成要素を組み込んだ室外機の要部を示した斜視図及び主要な構成要素の端子及びケーブル等の取付状態を示した斜視図。
【図4】多パルス整流器の構成を示す平面図。
【図5】多パルス整流器を接続するための端子部が通電状態であることの注意を促す手段を示した図。
【図6】多パルス整流器を接続するための端子部が通電状態であることの注意を促す手段の他の構成例を示した図。
【図7】多パルス整流器を接続するための端子部が通電状態であることの注意を促す手段と併せて、安全性を向上させる構成例を示した図。
【図8】本発明に係る空気調和機の第2の実施形態の概略構成図及びオプションとして付加する多パルス整流器の概略構成を示した平面図。
【図9】本発明に係る空気調和機の第3の実施形態を構成するインバータ装置の内部構成を示す回路図、このインバータ装置の主要素の実装状態を示す斜視図及びこのインバータ装置に接続される多パルス整流器の平面図。
【図10】本発明に係る空気調和機の第4の実施形態を構成する多パルス整流器の詳細な構成を示す平面図及びこの多パルス整流器を空調制御装置に接続する接続状態を示す回路図。
【図11】図9に示す主要素の変形例の実装状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 3相交流電源
2 コンプレッサモータ
10 空調制御装置
11 電源端子板
12 インバータ装置
13 整流回路(主整流回路)
15 インバータ主回路
17 直流入力端子板
20,20A 多パルス整流器
21,21A 電源端子板
22 変圧器
23,24 補助整流回路
25 直流出力端子板
26,26A 端子板26
30 室外機
40 インバータボックス
50 パルス整流ボックス
91 注意文言ラベル
92 通電警告用ランプ
94 安全カバー
18A,18B コネクタ
19p,19n,29P,29N ファストン端子
19g ネジ端子
29g 丸形端子

Claims (7)

  1. 3相交流電源から受電した3相交流電圧を整流する整流回路と、3相ブリッジ接続された複数のスイッチング素子でなり、前記整流回路の出力を可変周波数の交流に変換し、冷凍サイクルを形成する圧縮機又は送風機を可変速駆動する電動機に供給するインバータ主回路とを備えた空気調和機において、
    前記整流回路の出力側に直流電力を供給することを可能にする外部端子を設けたことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記整流回路とインバータ主回路を収納する制御ボックスを備え、前記制御ボックスは、その外面部に3相交流電源を接続する交流端子台を備え、前記外部端子が前記交流端子台の近傍に設置された直流端子台であることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記直流端子台の端子部にカバーを設けるとともに前記直流端子台若しくはその近傍に、端子部が通電状態であることの注意を促す手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記外部端子は、互いに挿入、抜去が可能であって、挿入時に電気的に接続するコネクタの雌形部材であることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  5. 前記外部端子は、プリント基板に実装されたファストン端子であることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  6. 3相交流電源から受電した3相交流電圧を整流する整流回路と、3相ブリッジ接続された複数のスイッチング素子でなり、前記整流回路の出力を可変周波数の交流に変換し、冷凍サイクルを形成する圧縮機又は送風機を可変速駆動する電動機に供給するインバータ主回路とを備えた空気調和機において、
    前記3相交流電源の3相交流電圧を入力し、この3相交流電圧に対して所定の角度だけ位相が異なる3相交流電圧を出力する変圧器の3相交流電圧出力を整流して出力する多パルス整流器の出力端を前記整流回路の出力側に接続したことを特徴とする空気調和機。
  7. 3相交流電源の3相交流電圧を入力し、この3相交流電圧に対して所定の角度だけ位相が異なる3相交流電圧を出力する変圧器の3相交流電圧出力を整流する整流回路を備え、この整流回路の出力を、前記3相交流電源から受電した3相交流電圧を整流する主整流回路と前記主整流回路の直流出力をインバータ回路によって電動機を可変速駆動する空気調和機における前記主整流回路の直流出力側に供給することを特徴とする空気調和機用多パルス整流器。
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