JP2004262997A - Rubber composition for fuel hose and fuel hose made therefrom - Google Patents

Rubber composition for fuel hose and fuel hose made therefrom Download PDF

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JP2004262997A JP2003052549A JP2003052549A JP2004262997A JP 2004262997 A JP2004262997 A JP 2004262997A JP 2003052549 A JP2003052549 A JP 2003052549A JP 2003052549 A JP2003052549 A JP 2003052549A JP 2004262997 A JP2004262997 A JP 2004262997A
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Yasuo Yamamoto
康雄 山本
Koji Senda
弘二 仙田
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a rubber composition which gives fuel hoses excellent in flexibility, ozone resistance, oil resistance, fuel oil permeation resistance, and low-temperature properties. <P>SOLUTION: The rubber composition for the fuel hoses essentially consists of the following components (A) to (C): (A) an acrylonitrile/butadiene copolymer rubber having an acrylonitrile content in the range of 20 to 29 wt.%, (B) a vinylidene fluoride resin, and (C) an acrylic resin-based compatibilizer and having an (A)/(B) ratio in the range of 95/5 to 60/40. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料ホース用ゴム組成物およびそれを用いてなる燃料ホースに関するものであり、少なくとも燃料ホース内を流通する燃料に接する層の形成材料として用いられる燃料ホース用ゴム組成物、およびそれを用いてなる燃料ホースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車等の燃料ホースに用いられる燃料ホース用材料としては、機械的強度、柔軟性、耐オゾン性、耐油性(耐燃料油性)、耐燃料油透過性(燃料油低透過性)、低温性(低温での柔軟性)等の特性が要求される。そこで、柔軟性および耐油性に特に優れたアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)と、耐オゾン性および耐燃料油透過性に特に優れたポリ塩化ビニル(PVC)とをブレンドしたNBR−PVCブレンド材料が使用されている。
【0003】
しかし、昨今の環境負荷物質削減動向に鑑み、PVCないしそれを含有する材料もその対象になっており、代替材料の提案が求められている。また、自動車に関する規制強化も進み、特に燃料ガスの蒸散規制の強化は、個々のホース部品の蒸散量にも、詳細な目標値設定がなされるほどの状況となっている。このような状況から、NBR−PVCブレンド材料の代替材料として、下記に示すような組成物▲1▼および組成物▲2▼が提案されている。
【0004】
〔組成物▲1▼〕
ポリフッ化ビニリデン(PVDF)のマトリクス中に、主にフッ素を含まない加硫ゴム(例えば、NBR等)の節が分散している組成物において、ISO規格R527 H2で測定した射出方向に対して平行な引張強度が15MPa以上である組成物(特許文献1参照)。なお、組成物中に相溶化剤を配合してもよいとの記載がある。
【0005】
〔組成物▲2▼〕
少なくとも1種の熱可塑性フッ素化ポリマー5〜95重量%と、少なくとも1種のニトリルエラストマー95〜5重量%との混合物からなり、ニトリルエラストマー中のアクリロニトリルの全重量の比率が30%以上である組成物(特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−225702号公報
【特許文献2】
特開平10−204215号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載の組成物は、PVDFのマトリクス中に、NBR等の加硫ゴムが分散されており、PVDFの混合比が高いため、コストが高くなるとともに、比較的硬質の樹脂成分が多くなることにより、柔軟性や低温性に乏しくなるという難点がある。また、上記特許文献2に記載の組成物は、ニトリルエラストマー中のアクリロニトリルの全重量の比率が30%以上であるため、低温性が劣るとともに、相溶化剤を用いていないため、耐油性、耐オゾン性等にも劣るという難点がある。このように、上記特許文献1および2に記載の組成物は、いずれも燃料ホース用材料としては不向きである。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、柔軟性、耐オゾン性、耐油性、耐燃料油透過性、および低温性に優れた、燃料ホース用ゴム組成物およびそれを用いてなる燃料ホースの提供をその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、下記の(A)〜(C)を必須成分とし、かつ、(A)と(B)との重量混合比が、(A)/(B)=95/5〜60/40の範囲内である燃料ホース用ゴム組成物を第1の要旨とし、この燃料ホース用ゴム組成物を用い、ホース形状に成形してなる燃料ホースを第2の要旨とする。
(A)アクリロニトリル量が20〜29重量%の範囲内であるアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム。
(B)フッ化ビニリデン系樹脂。
(C)アクリル樹脂系相溶化剤。
【0010】
本発明者らは、柔軟性、耐オゾン性、耐油性、耐燃料油透過性、および低温性に優れた燃料ホースを得るべく、燃料ホース用ゴム組成物を中心に鋭意研究を重ねた。その研究の過程で、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)のアクリロニトリル量に着目し、これを中心に研究を重ねた結果、アクリロニトリル量が高すぎると、低温性が劣り、逆にアクリロニトリル量が低すぎると、燃料油透過量が多くなり、耐油性に劣るようになることを突き止めた。そこで、好適なアクリロニトリル量の範囲についてさらに研究を続けたところ、アクリロニトリル量が20〜29重量%の範囲内に設定された特定のNBRを用いると、好結果が得られることを突き止めた。また、上記の研究と併行して、フッ素系樹脂についても研究したところ、汎用のエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)は、融点が高く、加工温度を高めにする必要があるため、高温によってNBR等のゴム材の劣化が生じるが、フッ化ビニリデン系樹脂は、融点が低く、加工温度を低くできるため、ゴム材の劣化を防止することができることを突き止めた。すなわち、PVDFの融点は160〜170℃と低温であるため、加工温度を200℃程度まで下げることが可能となり、NBR等のゴム材の劣化を防止することができるが、ETFEの融点は270℃と高温であるため、加工温度を200℃程度まで下げると、ETFEの混合状態が悪くなって耐オゾン性等が劣るようになり、逆に加工温度を高くすると、ゴム材の劣化が生じるようになることを突き止めた。このような研究の結果から、アクリロニトリル量が20〜29重量%の範囲内に設定された特定のNBRと、フッ化ビニリデン系樹脂とを特定の割合で配合するとともに、アクリル樹脂系相溶化剤を併用すると、所期の目的が達成できることを見いだし、本発明に到達した。
【0011】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
【0012】
本発明の燃料ホース用ゴム組成物は、特定のNBR(A成分)と、フッ化ビニリデン系樹脂(B成分)と、アクリル樹脂系相溶化剤(C成分)とを用いて得ることができる。本発明の燃料ホース用ゴム組成物は、燃料ホース、特に燃料に接する層(燃料ホースが多層構造のときは最内層)の形成材料として好適に用いられる。
【0013】
上記特定のNBR(A成分)としては、アクリロニトリル量(AN量)が、20〜29重量%(以下「%」と略す)の範囲内のものが用いられ、好ましくはAN量が、24〜27.5%の範囲内のものが用いられる。すなわち、AN量が20%未満であると、耐油性が悪くなり、逆にAN量が29%を超えると、低温性が悪くなるからである。
【0014】
また、上記特定のNBR(A成分)のムーニー粘度(ML1+4 ,100℃)は、押出加工性の点から、30〜80の範囲内のものが好ましく、特に好ましくは45〜65の範囲内のものである。
【0015】
上記特定のNBR(A成分)とともに用いられるフッ化ビニリデン系樹脂(B成分)としては、特に限定はないが、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、フッ化ビニリデンと6−フッ化プロピレンとの共重合体、フッ化ビニリデンと4−フッ化エチレンとの共重合体、フッ化ビニリデンと6−フッ化プロピレンと4−フッ化エチレンとの共重合体等があげられ、これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。これらのなかでも、耐燃料油透過性に優れる点で、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)が好適に用いられる。
【0016】
上記フッ化ビニリデン系樹脂(B成分)は、融点が200℃以下のものが好ましく、特に好ましくは160〜170℃の範囲内である。このように融点が低いものを用いると、加工温度を低くすることが可能となり、NBR(A成分)等のゴム材の劣化を防止することができる。
【0017】
本発明においては、特定のNBR(A成分)と、フッ化ビニリデン系樹脂(B成分)との重量混合比が、A成分/B成分=95/5〜60/40の範囲内に設定されているのであって、これが最大の特徴であり、好ましくは、A成分/B成分=90/10〜85/15の範囲内である。すなわち、A成分の重量混合比が60未満である(B成分の重量混合比が40を超える)と、コストが高くなるとともに柔軟性が劣り、逆にA成分の重量混合比が95を超える(B成分の重量混合比が5未満である)と、機械的強度、耐燃料油透過性が劣るようになるからである。
【0018】
上記特定のNBR(A成分)およびフッ化ビニリデン系樹脂(B成分)とともに用いられるアクリル樹脂系相溶化剤(C成分)としては、特に限定はないが、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、イミド化ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレート(MMA)等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。これらのなかでも、A成分とB成分との相溶性がより良好となる点で、PMMAが好適に用いられる。
【0019】
このアクリル樹脂系相溶化剤(C成分)の配合割合は、A成分とB成分との合計量100重量部(以下「部」と略す)に対して、2〜20部の範囲内が好ましく、特に好ましくは5〜15部の範囲内である。すなわち、アクリル樹脂系相溶化剤(C成分)の配合割合が2部未満であると、A成分とB成分との相溶性が劣るため、機械的強度、伸び、耐燃料油透過性、耐オゾン性が劣る傾向がみられ、逆に20部を超えると、A成分とB成分との相溶性が増すが、組成物全体の粘度低下により、機械的強度が低下する傾向がみられるからである。
【0020】
本発明の燃料ホース用ゴム組成物には、A〜C成分とともに、補強剤(導電剤)、加硫剤、加硫促進助剤、プロセスオイル、老化防止剤、可塑剤、加工助剤等を、必要に応じて配合しても差し支えない。
【0021】
上記補強剤としては、例えば、カーボンブラック、ホワイトカーボン等があげられる。
【0022】
また、このような補強剤の配合割合は、A成分とB成分との合計量100部に対して、5〜100部の範囲内が好ましく、特に好ましくは30〜80部の範囲内である。
【0023】
上記加硫剤としては、過酸化物加硫剤や安息香酸アンモニウム等があげられる。この過酸化物加硫剤としては、例えば、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)オクタン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート等のパーオキシケタール類や、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、α,α′−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、α,α′−ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3等のジアルキルパーオキサイド類や、アセチルパーオキサイド、イソブチリルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、m−トリオイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド類や、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシラウリレート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、クミルパーオキシオクテート等のパーオキシエステル類や、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド、1,1,3,3,−テトラメチルブチルパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。これらのなかでも、臭気の問題がない点で、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサンが好適に用いられる。
【0024】
この加硫剤の配合割合は、A成分とB成分との合計量100部に対して、0.1〜10部の範囲内が好ましく、特に好ましくは0.5〜5部の範囲内である。
【0025】
また、加硫促進助剤としては、例えば、酸化亜鉛、活性亜鉛華、酸化マグネシウム等があげられる。
【0026】
この加硫促進助剤の配合割合は、A成分とB成分との合計量100部に対して、0.1〜30部の範囲内が好ましく、特に好ましくは1〜10部の範囲内である。
【0027】
また、老化防止剤としては、例えば、カルバメート系老化防止剤、フェニレンジアミン系老化防止剤、フェノール系老化防止剤、ジフェニルアミン系老化防止剤、キノリン系老化防止剤、ワックス類等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
【0028】
この老化防止剤の配合割合は、A成分とB成分との合計量100部に対して、0.5〜8部の範囲内が好ましく、特に好ましくは1〜5部の範囲内である。
【0029】
また、可塑剤としては、例えば、フタル酸ジオクチル(DOP),フタル酸ジ−n−ブチル(DBP)等のフタル酸系可塑剤、ジブチルカルビトールアジペート,ジオクチルアジペート(DOA)等のアジピン酸系可塑剤、セバシン酸ジオクチル(DOS),セバシン酸ジブチル(DBS)等のセバシン酸系可塑剤等があげられる。
【0030】
この可塑剤の配合割合は、A成分とB成分との合計量100部に対して、1〜50部の範囲内が好ましく、特に好ましくは5〜35部の範囲内である。
【0031】
また、加工助剤としては、例えば、ステアリン酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、炭化水素樹脂等があげられる。
【0032】
この加工助剤の配合割合は、A成分とB成分との合計量100部に対して、0.1〜5部の範囲内が好ましく、特に好ましくは0.5〜3部の範囲内である。
【0033】
本発明の燃料ホース用ゴム組成物は、例えば、上記A〜C成分とともに、カーボンブラック、加硫剤、老化防止剤、可塑剤等を必要に応じて配合し、これらをニーダー,バンバリーミキサー,ロール等の混練機を用いて混練することにより、調製することができる。本発明においては、汎用のフッ素系樹脂(例えば、ETFE等)よりも融点が低いフッ化ビニリデン系樹脂(B成分)を用いているため、加工温度を低くすることができ、NBR(A成分)等のゴム材の劣化を防止することができる。
【0034】
本発明の燃料ホースは、例えば、つぎのようにして作製することができる。すなわち、前記と同様にして、燃料ホース用ゴム組成物を調製し、これを単軸の押出成形機を用いて円筒状に押し出した後、所定の条件で加硫することにより、単層構造の燃料ホースを作製することができる。
【0035】
なお、本発明の燃料ホースの製法は、上記押出成形法に限定されるものではなく、例えば、射出成形法、ブロー成形法等により作製することも可能である。
【0036】
このようにして得られる本発明の燃料ホースは、厚みが、通常、1.5〜12mmの範囲内であり、ホース内径は、通常、5〜50mmの範囲内である。
【0037】
なお、本発明の燃料ホースは、製造コスト、製造設備等の点からは、上記のような単層構造が好ましいが、これに限定されるものではなく、必要に応じて外周を補強糸等で被覆した2層構造や、外周補強系層との間に、例えば、ガスバリヤー層を介在させた等の多層構造に形成しても差し支えない。この場合、燃料に接する層(最内層)は、本発明の燃料ホース用ゴム組成物を用いて形成されていることとなる。
【0038】
本発明の燃料ホースは、ガソリン、アルコール混合ガソリン(ガソホール)、アルコール、水素、液体石油ガス(LPG)、圧縮天然ガス(CNG)、軽油、ジメチルエーテルのような燃料の輸送用配管等として用いられる。特に、本発明の燃料ホースは、自動車用の燃料ホースとして好適に用いられるが、トラクター、耕運機等の自動車以外の燃料ホースとして用いることも可能である。
【0039】
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
【0040】
まず、実施例および比較例に先立ち、下記に示す材料を準備した。
【0041】
〔NBR▲1▼〕
日本ゼオン社製、ニポールDN−302〔AN量:27.5%、ムーニー粘度(ML1+4 ,100℃):63〕
【0042】
〔NBR▲2▼〕
JSR社製、JSR N250S〔AN量:20%、ムーニー粘度(ML1+4 ,100℃):63〕
【0043】
〔NBR▲3▼〕
JSR社製、JSR N241〔AN量:29%、ムーニー粘度(ML1+4 ,100℃):56〕
【0044】
〔NBR▲4▼〕
JSR社製、JSR N260S〔AN量:15%、ムーニー粘度(ML1+4 ,100℃):62〕
【0045】
〔NBR▲5▼〕
JSR社製、JSR N210S〔AN量:30%、ムーニー粘度(ML1+4 ,100℃):58〕
【0046】
〔NBR▲6▼〕
JSR社製、JSR N235S〔AN量:36%、ムーニー粘度(ML1+4 ,100℃):65〕
【0047】
〔NBR▲7▼〕
日本ゼオン社製、ニポールDN−009〔AN量:50%、ムーニー粘度(ML1+4 ,100℃):65〕
【0048】
〔PVDF〕
エルフ・アトケム・ジャパン社製、KYNAR 720(融点:170℃)
【0049】
〔ETFE〕
旭硝子社製、アフロンCOP C−55A(融点:270℃)
【0050】
〔PMMA〕
東亜合成社製、レゼダGP−301
【0051】
〔フェニルアミン系老化防止剤〕
N−フェニル−N′−イソプロピル−p−フェニレンジアミン(精工化学社製、オゾノン3C)
【0052】
〔カーボンブラック〕
東海カーボン社製、シーストSO
【0053】
〔可塑剤〕
旭電化社製、アデカイザーRS−107
【0054】
〔過酸化物加硫剤〕
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン(日本油脂社製、パーヘキサ25B)
【0055】
つぎに、上記材料を用い、つぎのようにして燃料ホース用ゴム組成物を調製した。
【0056】
【実施例1〜7、比較例1〜8】
下記の表1〜表3に示す各成分を同表に示す割合で配合し、容積100ccのラボプラストミルで、200℃にて混練りした。加硫剤は、ロール(40℃以下)を用いて混合し、燃料ホース用ゴム組成物を調製した。
【0057】
【表1】

Figure 2004262997
【0058】
【表2】
Figure 2004262997
【0059】
【表3】
Figure 2004262997
【0060】
このようにして得られた実施例品および比較例品の燃料ホース用ゴム組成物を用い、下記の基準に従って各特性の評価を行った。これらの結果を、後記の表4〜表6に併せて示した。
【0061】
〔常態物性▲1▼〕
各燃料ホース用ゴム組成物を用い、これを180℃で10分間プレス加硫して、加硫シート(厚み2mm)に成形した。そして、JIS K6251に準じて、引張強度および伸びを評価した。
【0062】
〔常態物性▲2▼〕
各燃料ホース用ゴム組成物を用い、これを180℃で10分間プレス加硫して、加硫シート(厚み2mm)に成形した。そして、ISO R527 H2に準じて、引張強度および伸びを評価した。
【0063】
〔燃料油透過量〕
FuelC(イソオクタン/トルエン=50/50体積%)中に、上記加硫シート(厚み2mm)の片面を浸漬し、40℃の恒温槽中に14日間(336時間)放置した。1日毎の重量減少量を測定し、一番多い日の重量減少量から、燃料油透過量を求めた。ここで、燃料油透過量(mg・mm/cm・day)=重量減少量(mg/day)×加硫シートの厚み(mm)/加硫シートの面積(cm)で示される。
【0064】
〔押出加工性〕
単軸の押出成形機を用いて、各燃料ホース用ゴム組成物を、100℃×20rpmで、内径10mmの円筒状に押し出した。そして、押し出し時の吐出量を測定するとともに、外観を目視評価し、肌荒れがないものを○、肌荒れがあるものを×とした。
【0065】
〔耐オゾン性〕
各燃料ホース用ゴム組成物を用い、これを180℃で10分間プレス加硫して、加硫シート(厚み2mm)に成形した。そして、JIS K6259に準じて、60%伸張の条件で、オゾン濃度(50pphm)、40℃の恒温槽中に7日間(168時間)放置し、耐オゾン性の評価を行った。評価は、7日後にシートに亀裂が見られなかったものを○、7日以内に亀裂がみられたものを×とし、亀裂がみられたものについては亀裂が発生するまでの時間(亀裂発生時間)を表記した。
【0066】
〔低温性〕
各燃料ホース用ゴム組成物を用い、これを180℃で10分間プレス加硫して、加硫シート(厚み2mm)に成形した。そして、JIS K6261に準じて、脆化温度を測定し、低温性の評価を行った。
【0067】
【表4】
Figure 2004262997
【0068】
【表5】
Figure 2004262997
【0069】
【表6】
Figure 2004262997
【0070】
上記結果より、いずれの実施例品も、耐燃料油透過性、押出加工性、柔軟性、耐オゾン性、低温性に優れていた。
【0071】
これに対して、比較例1品は、ETFEに代えてPVDFを用いており、PVDFの融点が混練り温度よりも高いため、混合状態が悪く、引張強度や伸びが小さく、耐オゾン性、押出加工性(外観)が劣っている。比較例2品は、NBRのAN量が少なすぎるため、耐燃料油透過性に劣っている。比較例3〜5品は、NBRのAN量が多すぎるため、低温性に劣っている。比較例6品は、PVDFの配合量が少なすぎるため、耐燃料油透過性、耐オゾン性が劣っている。比較例7品は、PVDFの配合量が多すぎるため、押出加工性(吐出量)が劣っている。比較例8品は、アクリル樹脂系相溶化剤を配合していないため、引張強度や伸びが小さく、耐燃料油透過性、耐オゾン性、押出加工性(外観)が劣っている。
【0072】
【発明の効果】
以上のように、本発明の燃料ホース用ゴム組成物は、特定のNBR(A成分)と、フッ化ビニリデン系樹脂(B成分)と、アクリル樹脂系相溶化剤(C成分)とを必須成分とし、かつ、A成分とB成分との重量混合比が、A成分/B成分=95/5〜60/40の範囲内に設定されている。そのため、本発明の燃料ホース用ゴム組成物は、ホース用材料としての機械的強度および柔軟性を確保しつつ、燃料部品材料としての、耐燃料油透過性、低温性、耐オゾン性の確保を、低コストで達成することができる。また、本発明では、汎用のフッ素系樹脂(ETFE等)に比べて、融点が低いフッ化ビニリデン系樹脂(B成分)を用いているため、加工温度を下げることができ、NBR(A成分)等のゴム材の劣化を防止し燃料ホースの性能低下を防ぐことができる。
【0073】
また、上記アクリル樹脂系相溶化剤(C成分)の配合割合を、特定の範囲内に設定すると、A成分中でのB成分の分散状態が特に良好となるため、柔軟性、耐オゾン性、耐燃料油透過性、低温性等の各種特性がさらに向上する。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a rubber composition for a fuel hose and a fuel hose using the same, and at least a rubber composition for a fuel hose used as a material for forming a layer in contact with a fuel flowing through the fuel hose, and the same. The present invention relates to a fuel hose used.
[0002]
[Prior art]
Generally, fuel hose materials used for fuel hoses of automobiles and the like include mechanical strength, flexibility, ozone resistance, oil resistance (fuel oil resistance), fuel oil permeability (fuel oil low permeability), and low temperature. Properties such as flexibility (low-temperature flexibility) are required. Therefore, an NBR-PVC blend material obtained by blending acrylonitrile-butadiene copolymer rubber (NBR), which is particularly excellent in flexibility and oil resistance, with polyvinyl chloride (PVC), which is particularly excellent in ozone resistance and fuel oil permeability. Is used.
[0003]
However, in view of the recent trend of reducing environmentally hazardous substances, PVC or a material containing the same is also a target, and a proposal for an alternative material is required. In addition, regulations on automobiles have been strengthened, and in particular, regulations on fuel gas transpiration have been set so that detailed target values are set for the transpiration amount of individual hose parts. Under such circumstances, the following composition (1) and composition (2) have been proposed as alternative materials to the NBR-PVC blend material.
[0004]
[Composition (1)]
In a composition in which nodes of mainly fluorine-free vulcanized rubber (eg, NBR) are dispersed in a matrix of polyvinylidene fluoride (PVDF), the composition is parallel to the injection direction measured according to ISO standard R527 H2. A composition having a high tensile strength of 15 MPa or more (see Patent Document 1). It is described that a compatibilizer may be blended in the composition.
[0005]
[Composition (2)]
A composition comprising a mixture of 5 to 95% by weight of at least one thermoplastic fluorinated polymer and 95 to 5% by weight of at least one nitrile elastomer, wherein the ratio of the total weight of acrylonitrile in the nitrile elastomer is 30% or more. (See Patent Document 2).
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-8-225702 [Patent Document 2]
JP-A-10-204215
[Problems to be solved by the invention]
However, the composition described in Patent Document 1 described above has a matrix of PVDF in which vulcanized rubber such as NBR is dispersed, and has a high mixing ratio of PVDF. There is a problem that flexibility and low-temperature property become poor due to an increase in the number of components. Further, the composition described in Patent Document 2 is inferior in low-temperature property because the ratio of the total weight of acrylonitrile in the nitrile elastomer is 30% or more, and has no oil compatibilizing agent. There is a disadvantage that it is inferior in ozone properties and the like. Thus, none of the compositions described in Patent Documents 1 and 2 are suitable as fuel hose materials.
[0008]
The present invention has been made in view of such circumstances, and has excellent flexibility, ozone resistance, oil resistance, fuel oil permeation resistance, and excellent low-temperature properties, and uses a rubber composition for a fuel hose and the rubber composition. Its purpose is to provide a fuel hose.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention comprises the following (A) to (C) as essential components, and the weight mixing ratio of (A) and (B) is (A) / (B) The first gist is a rubber composition for a fuel hose in the range of 95/5 to 60/40, and the second gist is a fuel hose formed into a hose shape using the rubber composition for a fuel hose. And
(A) An acrylonitrile-butadiene copolymer rubber having an acrylonitrile content in the range of 20 to 29% by weight.
(B) Vinylidene fluoride resin.
(C) an acrylic resin-based compatibilizer.
[0010]
The present inventors have intensively studied a rubber composition for a fuel hose in order to obtain a fuel hose excellent in flexibility, ozone resistance, oil resistance, fuel oil permeability, and low temperature property. In the course of the research, the acrylonitrile-butadiene copolymer rubber (NBR) was focused on the amount of acrylonitrile, and as a result of repeated studies focusing on this, if the amount of acrylonitrile was too high, the low-temperature property was poor, and conversely, the amount of acrylonitrile was low. It was found that when too much, the amount of permeated fuel oil increased and the oil resistance became poor. Therefore, the present inventor further continued research on a suitable range of acrylonitrile amount, and found that good results were obtained by using a specific NBR in which the acrylonitrile amount was set in the range of 20 to 29% by weight. In parallel with the above research, a study was also conducted on a fluorine-based resin. As a result, general-purpose ethylene-tetrafluoroethylene copolymer (ETFE) has a high melting point and requires a high processing temperature. However, it was found that the vinylidene fluoride resin has a low melting point and can be processed at a low temperature, thereby preventing the rubber material from being deteriorated. That is, since the melting point of PVDF is as low as 160 to 170 ° C., the processing temperature can be lowered to about 200 ° C., and deterioration of rubber materials such as NBR can be prevented, but the melting point of ETFE is 270 ° C. When the processing temperature is lowered to about 200 ° C., the mixed state of ETFE becomes poor and the ozone resistance and the like become poor. Conversely, when the processing temperature is increased, the rubber material deteriorates. I figured out. From the results of such research, a specific NBR whose acrylonitrile amount is set in the range of 20 to 29% by weight and a vinylidene fluoride resin are mixed at a specific ratio, and an acrylic resin compatibilizer is added. The inventors have found that the intended purpose can be achieved when used together, and have reached the present invention.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described in detail.
[0012]
The rubber composition for a fuel hose of the present invention can be obtained by using a specific NBR (component A), a vinylidene fluoride-based resin (component B), and an acrylic resin-based compatibilizer (component C). The rubber composition for a fuel hose of the present invention is suitably used as a material for forming a fuel hose, particularly a layer in contact with fuel (the innermost layer when the fuel hose has a multilayer structure).
[0013]
As the above-mentioned specific NBR (component A), those having an acrylonitrile amount (AN amount) in the range of 20 to 29% by weight (hereinafter abbreviated as "%") are used, and preferably the AN amount is 24 to 27%. Those within the range of 0.5% are used. That is, when the AN amount is less than 20%, the oil resistance becomes poor, and when the AN amount exceeds 29%, the low-temperature property becomes poor.
[0014]
The Mooney viscosity (ML 1 + 4 , 100 ° C.) of the specific NBR (component A) is preferably in the range of 30 to 80, particularly preferably in the range of 45 to 65, from the viewpoint of extrudability. Things.
[0015]
The vinylidene fluoride resin (component B) used together with the specific NBR (component A) is not particularly limited, but is polyvinylidene fluoride (PVDF), a copolymer of vinylidene fluoride and 6-propylenepropylene. And copolymers of vinylidene fluoride and 4-fluoroethylene, copolymers of vinylidene fluoride, 6-propylene fluoride and 4-fluoroethylene, and the like, alone or in combination of two or more. Used. Among these, polyvinylidene fluoride (PVDF) is preferably used because of its excellent fuel oil permeability.
[0016]
The vinylidene fluoride resin (component B) preferably has a melting point of 200 ° C. or less, and particularly preferably in the range of 160 to 170 ° C. The use of a material having a low melting point makes it possible to lower the processing temperature and prevent deterioration of a rubber material such as NBR (component A).
[0017]
In the present invention, the weight mixing ratio of the specific NBR (component A) and the vinylidene fluoride resin (component B) is set in the range of component A / component B = 95/5 to 60/40. This is the most significant feature, and is preferably within the range of component A / component B = 90/10 to 85/15. That is, when the weight mixing ratio of the component A is less than 60 (the weight mixing ratio of the component B exceeds 40), the cost increases and the flexibility is inferior, and conversely, the weight mixing ratio of the component A exceeds 95 ( If the weight mixing ratio of the component B is less than 5, the mechanical strength and the fuel oil permeability will be inferior.
[0018]
The acrylic resin-based compatibilizer (component C) used together with the specific NBR (component A) and the vinylidene fluoride resin (component B) is not particularly limited. For example, polymethyl methacrylate (PMMA), imide Polymethyl methacrylate, methyl methacrylate (MMA) and the like. These may be used alone or in combination of two or more. Among these, PMMA is preferably used in that the compatibility between the component A and the component B becomes better.
[0019]
The mixing ratio of the acrylic resin-based compatibilizer (C component) is preferably in the range of 2 to 20 parts with respect to 100 parts by weight of the total of the A component and the B component (hereinafter abbreviated as "part"). Particularly preferably, it is in the range of 5 to 15 parts. That is, if the mixing ratio of the acrylic resin-based compatibilizer (C component) is less than 2 parts, the compatibility between the A component and the B component is poor, so that the mechanical strength, elongation, fuel oil permeability, and ozone resistance are reduced. This is because when the amount exceeds 20 parts, the compatibility between the component A and the component B increases, but the mechanical strength tends to decrease due to a decrease in the viscosity of the entire composition. .
[0020]
The rubber composition for a fuel hose of the present invention contains a reinforcing agent (conductive agent), a vulcanizing agent, a vulcanization accelerating aid, a process oil, an antioxidant, a plasticizer, a processing aid and the like together with the A to C components. , May be added as needed.
[0021]
Examples of the reinforcing agent include carbon black and white carbon.
[0022]
The mixing ratio of such a reinforcing agent is preferably in the range of 5 to 100 parts, more preferably in the range of 30 to 80 parts, based on 100 parts of the total amount of the component A and the component B.
[0023]
Examples of the vulcanizing agent include a peroxide vulcanizing agent and ammonium benzoate. Examples of the peroxide curing agent include 1,1-bis (t-butylperoxy) -3,3,5-trimethylcyclohexane and 1,1-bis (t-hexylperoxy) -3,3. , 5-Trimethylcyclohexane, 1,1-bis (t-hexylperoxy) cyclohexane, 1,1-bis (t-butylperoxy) cyclododecane, 1,1-bis (t-butylperoxy) cyclohexane, , 2-bis (t-butylperoxy) octane, n-butyl-4,4-bis (t-butylperoxy) butane, n-butyl-4,4-bis (t-butylperoxy) valerate and the like Peroxyketals, di-t-butyl peroxide, dicumyl peroxide, t-butylcumyl peroxide, α, α'-bis (t-butylperoxy-m-iso Propyl) benzene, α, α'-bis (t-butylperoxy) diisopropylbenzene, 2,5-dimethyl-2,5-di (t-butylperoxy) hexane, 2,5-dimethyl-2,5-bis Dialkyl peroxides such as (t-butylperoxy) hexine-3, acetyl peroxide, isobutyryl peroxide, octanoyl peroxide, decanoyl peroxide, lauroyl peroxide, 3,5,5-trimethylhexanoyl Diacyl peroxides such as peroxide, benzoyl peroxide, 2,4-dichlorobenzoyl peroxide, m-trioil peroxide, t-butyl peroxyacetate, t-butyl peroxyisobutyrate, and t-butyl peroxide Oxy-2-ethylhexanoate , T-butylperoxylaurate, t-butylperoxybenzoate, di-t-butylperoxyisophthalate, 2,5-dimethyl-2,5-di (benzoylperoxy) hexane, t-butylperoxymalein Acid, peroxyesters such as t-butylperoxyisopropyl carbonate, cumylperoxyoctate, t-butyl hydroperoxide, cumene hydroperoxide, diisopropylbenzene hydroperoxide, 2,5-dimethylhexane-2, Hydroperoxides such as 5-dihydroperoxide and 1,1,3,3-tetramethylbutyl peroxide are exemplified. These may be used alone or in combination of two or more. Among them, 2,5-dimethyl-2,5-di (t-butylperoxy) hexane is preferably used because there is no problem of odor.
[0024]
The compounding ratio of the vulcanizing agent is preferably in the range of 0.1 to 10 parts, more preferably in the range of 0.5 to 5 parts, based on 100 parts of the total amount of the component A and the component B. .
[0025]
Examples of the vulcanization accelerating aid include zinc oxide, activated zinc white, and magnesium oxide.
[0026]
The compounding ratio of the vulcanization accelerator is preferably in the range of 0.1 to 30 parts, more preferably in the range of 1 to 10 parts, based on 100 parts of the total amount of the component A and the component B. .
[0027]
Examples of the antioxidant include carbamate antioxidants, phenylenediamine antioxidants, phenolic antioxidants, diphenylamine antioxidants, quinoline antioxidants, and waxes. These may be used alone or in combination of two or more.
[0028]
The compounding ratio of the antioxidant is preferably in the range of 0.5 to 8 parts, particularly preferably in the range of 1 to 5 parts, based on 100 parts of the total amount of the component A and the component B.
[0029]
Examples of the plasticizer include phthalic acid-based plasticizers such as dioctyl phthalate (DOP) and di-n-butyl phthalate (DBP), and adipic acid-based plasticizers such as dibutyl carbitol adipate and dioctyl adipate (DOA). And sebacic acid-based plasticizers such as dioctyl sebacate (DOS) and dibutyl sebacate (DBS).
[0030]
The mixing ratio of the plasticizer is preferably in the range of 1 to 50 parts, more preferably in the range of 5 to 35 parts, based on 100 parts of the total amount of the component A and the component B.
[0031]
Examples of the processing aid include stearic acid, fatty acid esters, fatty acid amides, and hydrocarbon resins.
[0032]
The mixing ratio of this processing aid is preferably in the range of 0.1 to 5 parts, more preferably in the range of 0.5 to 3 parts, based on 100 parts of the total amount of the component A and the component B. .
[0033]
The rubber composition for a fuel hose of the present invention comprises, for example, carbon black, a vulcanizing agent, an antioxidant, a plasticizer, and the like, if necessary, together with the above-mentioned components A to C, and these are kneader, Banbury mixer, and roll. It can be prepared by kneading using a kneading machine such as In the present invention, since a vinylidene fluoride resin (component B) having a lower melting point than a general-purpose fluororesin (eg, ETFE) is used, the processing temperature can be lowered, and NBR (component A) And the like can be prevented from deteriorating.
[0034]
The fuel hose of the present invention can be manufactured, for example, as follows. That is, in the same manner as described above, a rubber composition for a fuel hose is prepared, extruded into a cylindrical shape using a single-screw extruder, and then vulcanized under predetermined conditions, thereby obtaining a single-layer structure. A fuel hose can be made.
[0035]
The method for producing the fuel hose of the present invention is not limited to the extrusion molding method described above, but may be produced by, for example, an injection molding method or a blow molding method.
[0036]
The fuel hose of the present invention thus obtained has a thickness usually in the range of 1.5 to 12 mm, and an inner diameter of the hose usually in the range of 5 to 50 mm.
[0037]
The fuel hose of the present invention preferably has a single-layer structure as described above from the viewpoint of manufacturing cost, manufacturing equipment, and the like, but is not limited thereto. It may be formed in a multi-layered structure, for example, with a gas barrier layer interposed between the coated two-layer structure and the outer peripheral reinforcing layer. In this case, the layer (the innermost layer) in contact with the fuel is formed using the rubber composition for a fuel hose of the present invention.
[0038]
The fuel hose of the present invention is used as a pipe for transporting fuel such as gasoline, alcohol-mixed gasoline (gasohol), alcohol, hydrogen, liquid petroleum gas (LPG), compressed natural gas (CNG), light oil, and dimethyl ether. In particular, the fuel hose of the present invention is suitably used as a fuel hose for automobiles, but can also be used as a fuel hose for non-automobiles such as tractors and cultivators.
[0039]
Next, examples will be described together with comparative examples.
[0040]
First, prior to Examples and Comparative Examples, the following materials were prepared.
[0041]
[NBR [1]]
Nippon DN-302 manufactured by Zeon Corporation [AN content: 27.5%, Mooney viscosity (ML 1 + 4 , 100 ° C): 63]
[0042]
[NBR [2]]
JSR N250S [AN content: 20%, Mooney viscosity (ML 1 + 4 , 100 ° C): 63], manufactured by JSR Corporation
[0043]
[NBR [3]]
JSR N241 [AN content: 29%, Mooney viscosity (ML 1 + 4 , 100 ° C): 56], manufactured by JSR Corporation
[0044]
[NBR 4]
JSR N260S [AN content: 15%, Mooney viscosity (ML 1 + 4 , 100 ° C): 62] manufactured by JSR Corporation
[0045]
[NBR [5]]
JSR N210S [AN content: 30%, Mooney viscosity (ML 1 + 4 , 100 ° C): 58] manufactured by JSR Corporation
[0046]
[NBR [6]]
JSR N235S [AN content: 36%, Mooney viscosity (ML 1 + 4 , 100 ° C): 65] manufactured by JSR Corporation
[0047]
[NBR [7]]
Nipol DN-009 manufactured by Zeon Corporation [AN content: 50%, Mooney viscosity (ML 1 + 4 , 100 ° C): 65]
[0048]
[PVDF]
KYNAR 720 (melting point: 170 ° C) manufactured by Elf Atochem Japan
[0049]
[ETFE]
Aflon COP C-55A (melting point: 270 ° C) manufactured by Asahi Glass Co., Ltd.
[0050]
[PMMA]
Reseda GP-301, manufactured by Toa Gosei Co., Ltd.
[0051]
(Phenylamine anti-aging agent)
N-phenyl-N'-isopropyl-p-phenylenediamine (manufactured by Seiko Chemical Co., Ltd., Ozonone 3C)
[0052]
〔Carbon black〕
Seat SO manufactured by Tokai Carbon Co., Ltd.
[0053]
(Plasticizer)
Asahi Denka Co., Ltd., Adekizer RS-107
[0054]
(Peroxide vulcanizing agent)
2,5-dimethyl-2,5-di (t-butylperoxy) hexane (manufactured by NOF CORPORATION, Perhexa 25B)
[0055]
Next, a rubber composition for a fuel hose was prepared as follows using the above materials.
[0056]
Examples 1 to 7, Comparative Examples 1 to 8
The components shown in the following Tables 1 to 3 were blended in the proportions shown in the same table, and kneaded at 200 ° C. in a Labo Plastomill having a volume of 100 cc. The vulcanizing agent was mixed using a roll (40 ° C. or lower) to prepare a rubber composition for a fuel hose.
[0057]
[Table 1]
Figure 2004262997
[0058]
[Table 2]
Figure 2004262997
[0059]
[Table 3]
Figure 2004262997
[0060]
Using the rubber compositions for fuel hoses of the example product and the comparative example product thus obtained, each characteristic was evaluated according to the following criteria. These results are shown in Tables 4 to 6 below.
[0061]
[Normal physical properties (1)]
Each rubber composition for a fuel hose was press-vulcanized at 180 ° C. for 10 minutes to form a vulcanized sheet (2 mm thick). The tensile strength and elongation were evaluated according to JIS K6251.
[0062]
[Normal physical properties 2]
Each rubber composition for a fuel hose was press-vulcanized at 180 ° C. for 10 minutes to form a vulcanized sheet (2 mm thick). And tensile strength and elongation were evaluated according to ISO R527 H2.
[0063]
(Fuel oil penetration)
One side of the vulcanized sheet (thickness: 2 mm) was immersed in FuelC (isooctane / toluene = 50/50% by volume) and left in a thermostat at 40 ° C. for 14 days (336 hours). The amount of weight loss for each day was measured, and the amount of fuel oil permeation was determined from the amount of weight reduction on the day with the largest amount. Here, fuel oil permeation amount (mg · mm / cm 2 · day) = weight loss amount (mg / day) × thickness of vulcanized sheet (mm) / area of vulcanized sheet (cm 2 ).
[0064]
(Extrusion processability)
Using a single screw extruder, each rubber composition for a fuel hose was extruded at 100 ° C. × 20 rpm into a cylindrical shape having an inner diameter of 10 mm. Then, the ejection amount at the time of extrusion was measured, and the appearance was visually evaluated.
[0065]
[Ozone resistance]
Each rubber composition for a fuel hose was press-vulcanized at 180 ° C. for 10 minutes to form a vulcanized sheet (2 mm thick). Then, according to JIS K6259, it was left in a constant temperature bath at an ozone concentration (50 pphm) of 40 ° C. for 7 days (168 hours) under conditions of 60% elongation to evaluate ozone resistance. The evaluation was evaluated as ○ when no cracks were found in the sheet after 7 days, × when cracks were found within 7 days, and as time until cracks occurred ( Time).
[0066]
(Low temperature)
Each rubber composition for a fuel hose was press-vulcanized at 180 ° C. for 10 minutes to form a vulcanized sheet (2 mm thick). Then, the embrittlement temperature was measured according to JIS K6261, and the low-temperature property was evaluated.
[0067]
[Table 4]
Figure 2004262997
[0068]
[Table 5]
Figure 2004262997
[0069]
[Table 6]
Figure 2004262997
[0070]
From the above results, all the products of Examples were excellent in fuel oil permeability, extrudability, flexibility, ozone resistance, and low temperature property.
[0071]
On the other hand, the product of Comparative Example 1 uses PVDF instead of ETFE, and the melting point of PVDF is higher than the kneading temperature, so that the mixing state is poor, the tensile strength and elongation are small, the ozone resistance, the extrusion Poor workability (appearance). The product of Comparative Example 2 was inferior in fuel oil permeability because the AN amount of NBR was too small. Comparative Examples 3 to 5 are inferior in low-temperature properties because the AN amount of NBR is too large. The product of Comparative Example 6 was inferior in fuel oil permeability and ozone resistance because the amount of PVDF was too small. The product of Comparative Example 7 was inferior in extrusion processability (discharge amount) because the amount of PVDF was too large. Since the product of Comparative Example 8 did not contain an acrylic resin-based compatibilizer, it had low tensile strength and elongation, and was inferior in fuel oil permeability, ozone resistance, and extrudability (appearance).
[0072]
【The invention's effect】
As described above, the rubber composition for a fuel hose of the present invention comprises a specific NBR (component A), a vinylidene fluoride resin (component B), and an acrylic resin compatibilizer (component C) as essential components. And the weight mixing ratio of the A component and the B component is set within a range of A component / B component = 95/5 to 60/40. Therefore, the rubber composition for a fuel hose of the present invention secures mechanical strength and flexibility as a material for a hose, and secures fuel oil permeability, low temperature resistance, and ozone resistance as a fuel component material. , Can be achieved at low cost. Further, in the present invention, since a vinylidene fluoride resin (component B) having a lower melting point than that of a general-purpose fluorine resin (ETFE or the like) is used, the processing temperature can be lowered, and NBR (component A) And the like, and the deterioration of the fuel hose can be prevented.
[0073]
Further, when the blending ratio of the acrylic resin-based compatibilizer (component C) is set within a specific range, the dispersion state of the component B in the component A is particularly good, so that flexibility, ozone resistance, Various properties such as fuel oil permeability and low temperature properties are further improved.

Claims (3)

下記の(A)〜(C)を必須成分とし、かつ、(A)と(B)との重量混合比が、(A)/(B)=95/5〜60/40の範囲内であることを特徴とする燃料ホース用ゴム組成物。
(A)アクリロニトリル量が20〜29重量%の範囲内であるアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム。
(B)フッ化ビニリデン系樹脂。
(C)アクリル樹脂系相溶化剤。
The following (A) to (C) are essential components, and the weight mixing ratio of (A) and (B) is in the range of (A) / (B) = 95/5 to 60/40. A rubber composition for a fuel hose, comprising:
(A) An acrylonitrile-butadiene copolymer rubber having an acrylonitrile content in the range of 20 to 29% by weight.
(B) Vinylidene fluoride resin.
(C) an acrylic resin-based compatibilizer.
上記(C)のアクリル樹脂系相溶化剤の配合割合が、(A)と(B)との合計量100重量部に対して、2〜20重量部の範囲内である請求項1記載の燃料ホース用ゴム組成物。The fuel according to claim 1, wherein the blending ratio of the acrylic resin-based compatibilizer of (C) is in the range of 2 to 20 parts by weight based on 100 parts by weight of the total amount of (A) and (B). Rubber composition for hoses. 請求項1または2記載の燃料ホース用ゴム組成物を用い、ホース形状に成形してなる燃料ホース。A fuel hose formed by using the rubber composition for a fuel hose according to claim 1 or 2 into a hose shape.
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