JP2004262283A - 動態検知ミラー - Google Patents

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JP2004262283A JP2003052812A JP2003052812A JP2004262283A JP 2004262283 A JP2004262283 A JP 2004262283A JP 2003052812 A JP2003052812 A JP 2003052812A JP 2003052812 A JP2003052812 A JP 2003052812A JP 2004262283 A JP2004262283 A JP 2004262283A
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Toshiji Yoshioka
利治 吉岡
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Abstract

【課題】気象条件によらず、運転者が車両の前方の側方を安全に確認することが可能な動態検知ミラーを提供する。
【解決手段】車両の前方の側方を確認するために車両の前部へ補助的に装着され、ミラー10と台座部4と発熱部5とフード2とを具備する動態検知ミラー1を用いる。ここで、ミラー10は、複数の凸面鏡12を含んでいる。台座部4は、ミラー10を保持し、車両に着脱可能に結合する。発熱部5は、ミラー10又は台座部4に保持され、ミラー10を加熱する。フード2は、ミラー10と発熱部5とを覆うように、台座部4上に着脱可能に設けられる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に補助的に装着され、車両の前方の側方を確認する動態検知ミラーに関し、特に、ミラーを暖めることが可能な動態検知ミラーに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両が、交差点に進入する場合や側道から本道に合流する場合、壁や店舗、除雪された雪などの障壁により視界が妨げられることがある。その場合、運転者は、前方確認をするために、車両を徐行させる。このとき、車の前方が交差点や本道へ入るため、障壁で見えない車両や人との接触の危険がある。それについて、図13を参照して説明する。
【0003】
図13は、車両が側道から本道に合流する場合を示す図である。運転者108は、車両106を運転し、側道101から本道102へ合流しようとしている。運転者108は、まず、車両106を停止線105の位置で一時停止する。このとき、それぞれの位置は、車両106a及び運転者108aである。この位置において、運転者108aは、障壁104により直線Bの位置よりも右側を確認できない。
運転者108は、次に、車両106を徐行させ、直線Bよりも右側を確認しようとする。このとき、それぞれの位置は、車両106b及び運転者108bである。この位置において、運転者108bは、直線Aの位置まで確認できるようになり、車両107を発見できる。
ただし、車両107の速度が速い場合や、寒冷地で路面が凍結して急ブレーキが効き難い場合など、車両106と車両107とが接触事故を起す危険性がある。
運転者が、車両の前方の側方を、安全に確認することが可能な技術が望まれている。
【0004】
関連する技術として、特開平7−237501号公報(特許文献1)に、自動車用サイドミラーの技術が開示されている。この技術の自動車用サイドミラーは、自動車用のボンネットへの着脱手段を備えたベース上へ、二つの凸面鏡を角度調整手段を付与して蝶着すると共に、その二つの凸面鏡の基部に起伏手段を付与し、その角度調節手段とその起伏手段に電源と制御手段が連結されている。
この技術は、自動車の前方左右を運転席から見えるようにする着脱自在なサイドミラーを得ることを目的としている。
【0005】
昭63−291747号公報(特許文献2)に、自動車の前方横方向の確認技術が開示されている。この技術の自動車は、主として左隣車線後方を確認する左後写鏡、主として右隣斜線後方を確認する右後写鏡を有する自動車において、該自動車の前方横方向の障害物を運転車が確認できるように、該自動車の前方部で、且つ、該左後写鏡、該右後写鏡と異なる位置に該障害物を光学的に検出する前横確認装置を設け、例えば、見通しのきかないT字路から幹線道路へ出ようとするとき、該前横確認装置により該幹線道路の左右の確認が容易に出来る構成にしたことを特徴とする。その前横確認装置は、前方に開き略V字型でその自動車の前部に保持される鏡で構成される。
この技術は、見通しのきかない交差点、踏切などでも左右の確認が容易に出来る自動車を提供することを目的としている。
【0006】
特開平5−162589号公報(特許文献3)に、リトラクタブルコーナーミラー装置の技術が開示されている。この技術のリトラクタブルコーナーミラー装置は、通常は車両前部のエンジンルーム内等に収納しておき、使用するときのみ引き出して、車両前面の側方部の障壁の陰に隠れた部分を確認することが出来る。フロントフードの一部を切り欠くことにより形成されるプレートと、このプレーとの裏面に取り付けられた反射鏡とからなるコーナーミラーを有する。
この技術は、T字路等のコーナ部にさしかかったときのみコーナーミラーを引き出し、障壁等の陰の部分を確認することが出来るようにすることを目的としている。
【0007】
上記のような補助的に設けるミラーは、左右方向にそれぞれ単一のミラーを使用している。確認作業をし易くするには、より大きい面積のミラーを用いることが好ましい。その一方で、ミラーは、前方の視界の妨げや、外観の乱れ、風切り音などの理由により、面積を小さくすることが好ましい。従って、確認作業が容易で、面積の小さいミラーが望まれている。
【0008】
上記のような補助的に設けるミラーは、寒冷地などでは、気象条件により、ミラーに着氷や曇りが生じる場合がある。運転者は、ミラーへの着氷や曇りにより、確認作業が困難になる場合がある。従って、着氷を防止する機能を有し、気象条件に依らず、運転者が車両の前方の側方を安全に確認することが可能なミラーが望まれている。
【0009】
その他関連する技術として、特開平8−225043号公報(特許文献4)に、ミラーとCCDとを組み合わせた車両用視界補助装置の技術が開示されている。また、実開平7−4173号公報(特許文献5)に、ドアミラーの一部を凸面にしたバックアンドサイドミラーの技術が開示されている。
【0010】
【特許文献1】
特開平7−237501号
【特許文献2】
昭63−291747号
【特許文献3】
特開平5−162589号
【特許文献4】
特開平8−225043号
【特許文献5】
実開平7−4173号
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、運転者が車両の前方の側方を安全に確認することが可能な動態検知ミラーを提供することである。
【0012】
また、本発明の他の目的は、気象条件に依らず、運転者が車両の前方の側方を安全に確認することが可能な動態検知ミラーを提供することである。
【0013】
本発明の更に他の目的は、運転者が車両の前方の側方を確認する際に用い、確認作業が容易な動態検知ミラーを提供することである。
【0014】
本発明の別の目的は、運転者が車両の前方の側方を確認する際に用い、大きさが小さく着脱容易な動態検知ミラーを提供することである。
【0015】
本発明の更に別の目的は、運転者が車両の前方の側方を確認する際に用い、安価な動態検知ミラーを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0017】
従って、上記課題を解決するために、本発明の動態検知ミラーは、車両(36)の前方の側方を確認するために車両(36)の前部へ補助的に装着する動態検知ミラー(1)である。そして、ミラー(10)と、ミラー(10)を保持する台座部(4)とを具備する。
ここで、ミラー(10)は、複数の凸面鏡(12)を含んでいる。台座部(4)は、車両(36)に着脱可能に結合する。
【0018】
本発明によれば、側方から接近する車両や人などが、複数の凸面鏡(12)の各々に映る。そして、複数の凸面鏡(12)の各々に同時に同じ鏡像(14)が映し出され、且つ、全ての鏡像(14)が同期して動くので、動いている車両や人などを容易に確認することが可能である。また、凸面鏡(12)のため鏡像の映る範囲が広くなる。すなわち、運転者(38)が車両(36)の前方の側方を安全に確認することが可能となる。更に、動いているものを特定するのではなく、動いているものが存在することを把握する機能に特化しているので、装置が簡単かつ小型である。そのため、安価に作製することが出来る。
【0019】
上記の動態検知ミラーは、ミラー(10)又は台座部(4)に保持され、ミラー(10)を加熱する発熱部(5)を更に具備する。
【0020】
本発明によれば、ミラー(10)を加熱することが出来るので、寒冷地や寒暖の差の激しい気象条件などにおいても、着氷や曇りを防止することが可能となる。すなわち、気象条件に依らず、運転者(38)が車両(36)の前方の側方を安全に確認することが可能となる。
【0021】
上記の動態検知ミラーは、ミラー(10)と発熱部(5)とを覆うように、台座部(4)上に着脱可能に設けられたフード(2)を更に具備する。
【0022】
本発明によれば、フード(2)でミラー(10)を覆っているので、加熱による熱が逃げず、効率よく着氷や曇りを防止することが出来る。また、ミラー(10)が外部から保護される。更に、風切り音を抑制することが出来る。
【0023】
上記の動態検知ミラーにおいて、発熱部(5)は、物質の酸化反応でその熱を発生する。台座部(4)は、フード(2)内の気体の状態に基づいて、開閉する弁部(6)を備える。
【0024】
本発明によれば、物質の酸化反応で熱を得るので、安価で簡単に発熱部(5)を用意することが出来る。その際、フード(2)内の気体の物理状態が高温高圧の場合、閉止し、低温低圧の場合、開放となる弁(6)を有しているので、物質の酸化反応を適切に制御することが出来る。
【0025】
上記課題を解決するために、本発明の動態検知ミラーは、車両(36)の前方の側方を確認するために車両(36)の前部へ補助的に装着する動態検知ミラー(1)である。そして、ミラー(10)と、ミラー(10)を保持する台座部(4)とを具備する。
ここで、ミラー(10)は、複数の凸面鏡(12)と誘導加熱可能な金属(13)とを含んでいる。そして、外部からの電磁波により、金属(13)において誘導加熱される。台座部(4)は、車両(36)に着脱可能に結合する。
【0026】
本発明によれば、複数の凸面鏡(12)を有しているので、既述のように、広範囲で動いている車両や人などを容易に確認することが可能である。そして、ミラー(10)を加熱することが出来るので、着氷や曇りを防止することが可能となる。すなわち、気象条件に依らず、運転者(38)が車両(36)の前方の側方を安全に確認することが可能となる。
【0027】
上記課題を解決するために、本発明の動態検知ミラーは、車両(36)の前方の側方を確認するために車両(36)の前部へ補助的に装着する動態検知ミラー(1)である。そして、ミラー(10)と、ミラー(10)を保持する台座部(4)と、導体(25)とを具備する。
ここで、導体(25)は、一端をミラー(10)の一端に、他端をミラー(10)の他端に接続し、ミラー(10)と共に閉ループを形成する。ミラー(10)は、複数の凸面鏡(12)と金属(13)とを含んでいる。そして、外部からの電磁波によりその閉ループで発生する電流で発熱する。台座部(4)は、車両(36)に着脱可能に結合する。
【0028】
本発明も同様に、複数の凸面鏡(12)を有し、ミラー(10)の加熱が出来るので、気象条件に依らず、運転者(38)が車両(36)の前方の側方を安全に確認することが可能となる。
【0029】
上記の動態検知ミラーは、車両(36)に着脱可能に結合され、その電磁波(交流磁界を含む)を出力する電磁誘導部(41、41’)を更に具備する。
【0030】
本発明によれば、着脱可能な電磁誘導部(41、41’)をもうけることで、電磁波(交流磁界を含む)を容易にミラー(10)の加熱に用いることが出来る。
【0031】
上記の動態検知ミラーは、ミラー(10)を覆うように、台座部(4)上に着脱可能に設けられたフード(2)を更に具備する。
【0032】
本発明によれば、フード(2)でミラー(10)を覆っているので、加熱による熱が逃げず、効率よく着氷や曇りを防止することが出来る。また、ミラー(10)が外部から保護される。更に、風切り音を抑制することが出来る。
【0033】
上記のいずれか一項に記載の動態検知ミラーにおいて、ミラー(10)は、凹面状に複数の凸面鏡(12)を設けている。
【0034】
本発明によれば、凹面上に複数の凸面鏡(12)を設けているので、運転席で視認可能な領域の範囲を広くすることが可能となる。
【0035】
上記のいずれか一項に記載の動態検知ミラーにおいて、ミラー(10)は、第1ミラーと、第2ミラーとを備える。
ここで、第1ミラーの成す第1面と、第2ミラーの成す第2面とは、所定の角度で交差する。
【0036】
本発明によれば、二枚のミラーを用いることで、車両(36)の前部の左側方及び右側方の両方について、安全を確認することが可能となる。
【0037】
上記のいずれか一項に記載の動態検知ミラーにおいて、
台座部(4)は、磁石又は吸盤を含み台座部(4)を車両(36)に着脱可能に取り付ける着脱部(7)を備える。
【0038】
本発明によれば、磁石又は吸盤により容易に車両(36)に着脱することが可能となる。
【0039】
【発明の効果】
本発明の動態検知ミラーにより、気象条件に依らず、運転者が車両の前方の側方を安全に確認することが可能となる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の動態検知ミラーの実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
本実施の形態においては、車両としてのセダンタイプの乗用車に動態検知ミラーを適用した例を示して説明する。ただし、前部の側方の確認が困難な他の車両に対しても、適用可能である。
【0041】
(第1の実施の形態)
本発明の動態検知ミラーの第1の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の動態検知ミラーの第1の実施の形態の構成を示す図である。(a)は上面図、(b)は、(a)のBB’断面図(一部側面図を含む)である。
【0042】
動態検知ミラー1は、乗用車の前方の側方を確認するために、ボンネットフード30の前部へ補助的に装着される。図中、X方向が乗用車の進行方向であり、Y方向が側方の方向である。動態検知ミラー1は、フード2と、台座部4と、発熱部5と、ミラー10とを具備する。
【0043】
ミラー10は、2枚のミラー10a及びミラー10bから構成されている。ミラー10a及びミラー10bの各々は、基板11の上に、複数の凸面鏡12を並べた複眼構造を有する。凸面鏡12の大きさ及び数は任意であり、想定する動態検知ミラー1を装着する位置(運転者と動態検知ミラー1との距離)、想定する検知対象までの距離、想定する検知対象の数や大きさ、設定する動態検知ミラー1の大きさ(基板11の大きさ)のような条件に基づいて、適宜設定される。
【0044】
ミラー10a及びミラー10bは、それぞれの一端は接合され(10cで表示)、それぞれの他端は、10cを基準として所定の角度θを成すように開いている。すなわち、略V字型をしている。角度θは、左側方からの光(左側光)R1と右側方からの光(右側光)R2が運転席の方向へ反射可能なように設定される。角度θの範囲は、凸面鏡12の大きさや数、各ミラー10a及びミラー10bの形状、想定する左側光R1及び右側光R2の範囲に基づいて決定される。
【0045】
ミラー10は、台座部4のシールリップ4d(後述)により、Z方向に、すなわちボンネットフード30に対して垂直となるように固定される。そして、台座部4上に設けられた発熱部5の発生する熱により加熱される。その熱は、ミラー10の着氷や曇りを防止する。
【0046】
図2を参照して、ミラー10について更に説明する。
図2は、ミラー10の図1(b)におけるAA’断面図である。凸面鏡12は、半球レンズ状をなし、凸面を基板11から突出するように設けられている。凸面鏡12及び基板11は、透明な材料で形成されている。透明な材料としては、合成樹脂やガラスが例示される。基板11の裏面には、反射層13が形成されている。反射層としては、銀やクロムのような高反射率の金属材料が例示される。
【0047】
凸面鏡12は、半球レンズ状に限定されるものではない。表側を凸面、裏側を凹面としても良く、その場合は、凹面側に反射層13を蒸着等で形成する。また、基板11と一体に形成しても良く、その場合は、金属板を、複眼構造を有するようにプレス成形することにより形成することができる。
【0048】
基板11は、凸面鏡12の支持部材であるとともに、反射面をなしている。基板11は、平面でも良いが、一般の自動車に用いられている他のミラー(例示:ドアミラー、ルームミラー)のように若干の凹面であることが好ましい(図1(a)及び図2)。この場合、平面の場合に比較してより広い領域の光を集光することが出来、車両の運転席における視認可能な領域を広くすることが可能となる。
また、凸面鏡12を除いた残りの基板11の部分は、鏡でなくても良い。その場合、映像が凸面鏡12だけとなるので、凸面鏡12を強調できる。
【0049】
例えば、セダンタイプの乗用車であれば、動態検知ミラー1の大きさを5×10cm程度とする。この場合、個々の凸面鏡12での鏡像を大きくしたいときは、凸面鏡12の直径を2〜5cm程度とする。一方、多数の鏡像を得たいときは、直径を1〜2cmとする。
【0050】
凸面鏡12をより多く充填したい場合には、隣り合う段における凸面鏡12の配置をその半径相当程度分横へずらす。また、直径の異なる数種類の凸面鏡12を設けても良い。例えば、大きな直径と小さな直径の2種類の凸面鏡12を設ければ、基板11の大きさを変えずに、鏡像の数を多くしつつ鏡像の大きさを大きくすることが出来る。
【0051】
図1を参照して、発熱部5は、台座部4に保持されるように設けられ、熱を発生してミラー10を加熱する。それにより、ミラー10の着氷や曇りを防止する。その熱により、フード2の着氷や曇りも防止することが出来る。発熱部5は、ミラー10の略V字型の内側に設けられることが好ましい。ミラー10の視界の妨げにならないようにするためである。
【0052】
発熱部5としては、室温で酸化する物質を、通気の容易な容器に格納したものを用いる。その物質は、酸化反応により熱を発生する。そのような物質としては、鉄粉が例示される。発熱部5として、空気中の水分と反応して発熱する物質を用いても良い。また、発熱部5として、電池のような電源とヒータとを含む簡易型の加熱装置を用いてもよい。その場合、弁部6(後述)が不要となる。
【0053】
なお、動態検知ミラー1は、乗用者の前方の側方を確認可能な範囲で、乗用者のボンネットフード前方上面で、ラジエタ−等の熱源の近傍に配置されることが好ましい。それらの熱源により、発熱部5の機能を補助することが出来る。
【0054】
フード2は、ミラー10と発熱部5とを覆うように、台座部4上に着脱可能に設けられている。フード2のうち、側面部2aは、透明な材料で形成される。ミラー2に対する入射及び反射する光(左側光R1、右側光R2)の光路の途中にあるからである。透明な材料としては、樹脂やガラスが例示される。
【0055】
フード2は、全体として丸みを帯びた(角となる部分が曲面で構成された)形状となることが好ましい。それにより、動態検知ミラー1を装着して乗用車を運転しても、空気抵抗が少なく、風切り音を低減することが出来る。
【0056】
台座部4は、フード2とミラー10と発熱部5を保持する。そして、動態検知ミラー1(の台座部4)を車両のボンネットフード30に着脱可能に取り付ける。台座部4は、シールリップ4d、ベース部4e、弁部6、着脱部7を備える。
【0057】
着脱部7は、乗用車のボンネットフード30のような車両の部材表面に対して、着脱可能な機能を有する。着脱可能な機能を有する部材としては、磁石を含んだゴム磁石のような磁気的な吸着力を有するものや、吸盤のような物理的な吸着力を有するものが例示される。着脱部7は、乗用車の運転中に落下しない程度の所定の吸着力を有していれば、台座部4の着脱面の全面を覆っていなくても良い。
ベース部4eは、着脱部7上に設けられ、台座部4の基盤となる。ベース部4eとシールリップ4dとでミラー10及びフード2を保持する。また、ベース部4eで発熱部5を保持する。
シールリップ4dは、ベース部4e上にベース部4eの外周に沿って環状に設けられ、その内側でミラー10をその外側でフード2を保持する。シールリップ4dは、弾性変形可能な材料であることが好ましい。そのような材料としては、ゴムや合成樹脂が例示される。
弁部6は、台座部4とフード2とで形成される空間と、その外側の空間とで気体の出入を制御する。空間内が、所定の温度圧力に比較して、高温高圧のとき気体の出入を遮断し、低温低圧のとき気体の出入りを可能とする。
【0058】
図3を参照して、弁部6について更に説明する。
図3は、図1(b)における弁部6の拡大図である。(a)は高温高圧のときであり、(b)は低温低圧のときである。弁部6において、円筒状の虫ゴム8は、その円筒の内側に突起部4aを含んでいる。突起部4aは、ベース部4eから上方(Z方向)に突き出している。突起部4a外周には、孔4cが設けられている。孔4cは、突起部4a内の孔4bに繋がっている。孔4bは、ベース部4eを介して、ベース部4e及び着脱部7に設けられた溝9に達している。すなわち、台座部4とフード2とで形成される空間とその外側の空間とは、孔4c−孔4b−溝9を介して、気体を出入りさせることが出来る。
【0059】
ここで、図3(a)の高温高圧のとき、弁部6では、円筒状の虫ゴム8が、その直径方向に収縮する。そのため、虫ゴム8は、突起部4aに密着して孔4cを塞ぐ。これにより、台座部4とフード2とで形成される空間とその外側の空間とは、気体の出入りをさせることが出来ない。
一方、図3(b)の低温低圧のとき、弁部6では、円筒状の虫ゴム8が、その直径方向に伸張する。そのため、虫ゴム8は、突起部4aから離れて孔4cを開放する。これにより、台座部4とフード2とで形成される空間とその外側の空間とは、気体の出入りをさせることが出来る。
【0060】
このような弁部6を設けると、まず、図3(b)の状態で、発熱部5が酸化反応により熱を発生した場合、台座部4とフード2とで形成される空間の気体が加熱される。それにより、ミラー10及びフード2の着氷及び曇りを防止することが出来る。気体の加熱が進むと、その空間内は高温高圧となり、図3(a)の状態となる。この場合、気体の出入が遮断されるので、発熱部5の酸化反応に用いる酸素が消費し尽くされると、酸化反応が止まる。すなわち、温度が不必要に高温になることを防止することが出来る。そして、発熱部5の寿命(交換周期)を延ばすことができる。酸化反応が停止し、空間の温度が下がってくると、再び図3(b)の状態となり、新たな気体が流入して酸化反応が始まる。
【0061】
図4を参照して、着脱部7について更に説明する。
図4は、動態検知ミラー1を着脱部7の側から見た図である。この例では、着脱部7は、動態検知ミラー1のほぼ全面に対して設けられている。ただし、溝9の部分にはない。溝9は、乗用車の前方の方向(X方向)に設けている。しかし、他の方向に設けても良い。例えば、9aとして示す溝である。この場合、進行方向に対して後側に向いているので、気体の出入りが容易である。溝9及び溝9aの両方設けても良い。更に、気体の出入が容易となる。
【0062】
図5は、動態検知ミラー1の組み立て図を示す。
動態検知ミラー1は、台座部4に、ミラー10を嵌め込み、ミラー10の略V字型の内側に発熱部5を入れ、フード2を被せて完成する。
ここで、発熱部5は、一つの発熱部5を折り目5cに基づいて二つの発熱部5aと発熱部5bとに折ったものを用いている。ただし、発熱部5の形状はこれに限定されるものではなく、適切な発熱量を有していれば、適当な形状の発熱部5を用いることが出来る。また、発熱体5とミラー10とを密着させて配置しても良い。その場合、熱伝導性が向上する。
【0063】
図6は、動態検知ミラー1の乗用車への設置について説明する図である。(a)は側面図であり、(b)は上面図である。図6(a)及び(b)に示すように、動態検知ミラー1は、乗用車(車両)36の運転席側の前部ボンネットフード30上に設置される。このように設置することで、乗用車の前部の側方からの左側光R1及び右側光R2を運転席において捉えることが出来る。すなわち、運転席において、乗用車の前部の側方を確認することが可能となる。
【0064】
次に、本発明の動態検知ミラーの実施の形態における作用について説明する。図7は、本発明の動態検知ミラーの実施の形態における作用を示す図である。図7は、(a)から(c)へ時間が経過する際、前部の側方から乗用車へ向かって移動してくる対象物についての動態検知ミラー1での鏡像を示している。また、図8は、乗用車が側道から本道へ進入する状態を示す図である。図8を参照して、図7で示す動態検知ミラーの実施の形態における作用を説明する。
【0065】
図8において、運転者38は、動態検知ミラー1付きの車両36を運転し、側道31から本道32へ合流しようとしている。
運転者38は、まず、車両36を停止線35の位置で一時停止する。このとき、各位置は、動態検知ミラー1a、車両36a及び運転者38aである。この位置において、運転者38aは、障壁34により直線Bの位置よりも右側を確認できない。しかし、動態検知ミラー1aは、直線Bの位置よりも右側である直線Aの位置の範囲まで視界を有している。したがって、動態検知ミラー1aは、車両37の映像をそのミラー10上に映し出すことが可能となる。この場合、一つ一つの凸面鏡12は小さいため、動いているもの(ここでは、車両37)のみ、以下のようにして把握することが出来る。
すなわち、車両37は、まだ遠い位置にある。そのため、図7(a)に示すように、動態検知ミラー1の全ての凸面鏡12の左隅に、簡略化して示す鏡像14aのように映る。しかし、動いている車両37の動きは速い。そのため、接近するに連れて、鏡像14は、徐々に大きくなり、かつ、各凸面鏡12の中央側へ移動する。この変化は、各凸面鏡12において一斉に同期して生じる。その変化により、運転者38aは、高速で動いているものの接近を把握することが出来、早期に対応することが可能となる。図7(b)は、車両37が接近し、鏡像14bが更に大きくなり、且つ、中央に移動した状態を示す。車両37がこの位置から更に接近すると、図7(c)に示すように、鏡像14cは、更に大きくなり、且つ、反対の右側へ移動する。
【0066】
このように、動態検知ミラー1は、複数の凸面鏡12を有する複眼構造である。そのため、図8の状況において、自分の車両36の前部へ取り付けられた動態検知ミラー1には、右側方から接近する他の車両37を複数の鏡像14として全ての凸面鏡12で捉えることが出来る。このとき、個々の鏡像14は小さいものの、複数個の同じ鏡像14が映っている。しかも、複眼構造であるため、各鏡像14は、車両37の移動に伴い一斉に同方向に大きく移動する。したがって、運転者38にとって、鏡像14の確認が容易である。
【0067】
こうして、運転者38は、車両37の接近の程度に応じて、その移動車、その方向のような動態を簡単且つ的確に検知することが出来る。また、凸面鏡12のため、鏡像14の映る範囲が広角になる。このように、車両36に接近する具体的な物体の詳細ではなく、接近する物体があること検知するという動態検知の機能に特化することで、装置をコンパクト化することができ、簡単且つ確実に動態を検知することが可能となる。また、着脱式なので、必要に応じて利用することが出来るとともに、他の車両へも転用することが出来る。
【0068】
本発明の動態検知ミラー1は、自身が静止していないと、上記の鏡像14を正しく把握することが困難となる。したがって、本発明の動態検知ミラー1を利用することにより、交差点への進入や側道から本道への進入の際、必ず一時停止するという安全面で良い習慣を身に付けることが出来る。
【0069】
また、本発明の動態検知ミラー1を利用することにより、交差点への進入や側道から本道への進入の際、前進・停止を繰り返す必要がなくなる。そして、追突される危険性が減少する。
【0070】
また、本発明の動態検知ミラー1は、発熱部5を設けているので、寒冷地や寒暖の差の激しい気象条件においても、着氷や曇りが発生しない。すなわち、気象条件に関わらず、図7及び図8で説明されるような側方の確認を常時安定して行うことが出来る。
【0071】
(第2の実施の形態)
本発明の動態検知ミラーの第2の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
図9は、本発明の動態検知ミラーの第2の実施の形態の構成を示す図である。(a)は上面図、(b)は(a)のCC’断面図(一部側面図を含む)である。
【0072】
動態検知ミラー1は、乗用車の前方の側方を確認するために、ボンネットフード30の前部へ補助的に装着される。図中、X方向が乗用車の進行方向であり、Y方向が側方の方向である。動態検知ミラー1は、フード2と、台座部4と、ミラー10とを具備する。そして、ボンネットフード30の下部にある電磁誘導部41からの電磁波(交流)により、誘導加熱により発熱する。なお、動態検知ミラー1に電磁誘導部41を含むとしても良い。
【0073】
フード2、台座部4及びミラー10は、第1の実施の形態と同様である。
ただし、台座部4は、弁部6(虫ゴム8、突起部4a、孔4c及び孔4b)が無いこと、着脱部7の構成が異なることで、第1の実施の形態と異なる。
【0074】
図10(a)は、着脱部7を示す図である。
着脱部7は、周辺部7aと主要部7bとを備える(溝9はない)。周辺部7aは、着脱部7の外周近傍にあり、磁石を含んだゴム磁石のような磁気的な吸着力を有するもので形成される。主要部7bは、周辺部7aの内側の部分であり、合成樹脂やゴム製の吸盤のような物理的な吸着力を有するもので形成される。
【0075】
図9(b)を参照して、ボンネットフード30は、電磁波(交流)が透過が容易な材料で形成されている。そのような材料としては、アルミニウムや合成樹脂が例示される。
【0076】
電磁誘導部41は、電磁波(交流)を発生し、動態検知ミラー1のミラー10の金属部分(例示:図2の場合では反射層13、ミラー10の全体が金属の場合には全体)に対して、電磁誘導の効果で渦電流による誘導加熱を行う。ミラー10は、誘導加熱により、着氷や曇りの発生を防止することが出来る。電磁誘導部41は、そのボンネットフード30に平行な断面が、動態検知ミラー1のボンネットフード30に平行な断面とほぼ等しい形状をしている。そして、電磁誘導部41と動態検知ミラー1とはボンネットフード30を挟んで上下に設置される。電磁誘導部41は、ケース42、着脱部47を備える天板部44、コイル15、インバータ16、スイッチ18及びケーブル43を具備する。
【0077】
ケース42は、コイル15とインバータ16とを保持する。そして、ケース42を覆う天板部44に結合している。電磁波(交流)をボンネットフード30と反対の側(エンジンルーム内)へリークさせないように、金属で形成され、アースされている。一部、ケーブル43とスイッチ18用の孔が空いている。
【0078】
天板部44は、ケース42とコイル15とインバータ16とを覆うように、ケース42上に設けられている。電磁誘導部41(の天板部44)を車両のボンネットフード30に着脱可能に取り付ける。その際、ケース42を保持する。天板部44は、シールリップ44d、ベース部44e及び着脱部47を備える。
【0079】
着脱部47は、その周辺部47aが磁石を含んだゴム磁石のような磁気的な吸着力を有する。周辺部47a以外の主要部47bが合成樹脂等製の吸盤のような物理的な吸着力を有する。着脱部47の周辺部47aと着脱部7の周辺部7aとは、ボンネットフード30を介して、その磁力で互いに引き合う。このように、着脱部47の周辺部47aと着脱部7の周辺部7aとの間の磁気的吸着、及び、着脱部47の主要部47bと着脱部7の主要部7bのそれぞれによるボンネットフード30への物理的吸着により、動態検知ミラー1と電磁誘導部41は、ボンネットフード30に固定される。
図10(a)は、着脱部47を示す図である。上記のように周辺部47aが外周近傍にあり、周辺部47a以外の主要部47bが周辺部の内側に設けられている。
【0080】
ベース部44eは、着脱部47上に設けられ、天板部44の基盤となる。ベース部44eとシールリップ44dとでケース42を保持する。
シールリップ44dは、ベース部44e上にベース部44eの外周に沿って環状に設けられ、その外側でケース42を保持する。シールリップ44dは、弾性変形可能な材料であることが好ましい。そのような材料としては、ゴムや合成樹脂が例示される。
【0081】
ケーブル43は、一端を車両のバッテリ(17)に、他方をインバータ16に接続されている。インバータ16に直流電力を供給する。
スイッチ18は、インバータ16への直流電力の供給をON又はOFFする。インバータ16は、バッテリ(17)からの直流電力を、所定の周波数及び電圧を有する交流電力へ変換する。周波数は、例えば50〜500kHzである。電圧は、ミラー10に対応して決める。インバータ16は、必要に応じてヒューズのような安全機構を有する。
コイル15は、インバータ16からの交流電力により電磁波(交流磁界を含む)を発生する。ケース42での収納を優先する場合には、図9(b)で示されるように、ボンネットフード30に対して、コイル15の軸が平行となるように設ける。ミラー10での加熱効率を優先する場合には、図10(b)で示されるように、ボンネットフード30に対して、コイル15の軸が直角となるように設ける。
【0082】
ミラー10とベース部4eとの間に金属性の板を挿入(図示せず)し、その金属性の板で電磁誘導部41からの電磁波(交流磁界を含む)を受けるようにしても良い。その際、ミラー10と金属性の板とは、熱伝導性の高い接触となるように接合する。熱伝導性の高い接合としては、ハンダ付けや溶接、熱伝導率の高い接着剤による接着が例示される。その場合、電磁波(交流磁界を含む)を受ける面積が大きくなるのでより効率的に誘導加熱が行われる。
【0083】
図6で説明される動態検知ミラー1の乗用車への設置位置については、ボンネットフード30の下の動態検知ミラー1の位置に電磁誘導部41がある他は、第1の実施の形態と同様である。
【0084】
図7及び図8で説明される本発明の動態検知ミラーの実施の形態における作用については、第1の実施の形態と同様である。
【0085】
本発明の動態検知ミラー1により、第1の実施の形態と同様の効果を得ることが出来る。
【0086】
また、本発明の動態検知ミラー1は、電磁誘導部41を設けているので、寒冷地や寒暖の差の激しい気象条件においても、着氷や曇りが発生しない。すなわち、気象条件に関わらず、図7及び図8で説明されるような側方の確認を常時安定して行うことが出来る。
【0087】
なお、電磁誘導部41’を車両36に直接設置することも可能である。それを示したのが図11である。
図11は、本発明の動態検知ミラーの第2の実施の形態の変形例を示す図である。この場合、車両36のエンジンルーム内に、バッテリー17及びインバータ16を備える電源部19と、コイル15とを備える。また、運転席近傍に、スイッチ18を備える。
この場合、スイッチ18が運転席近傍にあるので、動態検知ミラー1に着氷や曇りが発生したときのみ、電磁誘導部41’をONにすることができ、省電力である。
【0088】
(第3の実施の形態)
本発明の動態検知ミラーの第3の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
図12は、本発明の動態検知ミラーの第3の実施の形態の構成を示す図である。(a)は上面図、(b)は(a)のDD’断面図(一部側面図を含む)である。
【0089】
動態検知ミラー1は、乗用車の前方の側方を確認するために、ボンネットフード30の前部へ補助的に装着される。図中、X方向が乗用車の進行方向であり、Y方向が側方の方向である。動態検知ミラー1は、フード2、台座部4、ミラー10、バイメタル22、ヒューズ23、蓄電池24及びケーブル25を具備する。そして、ボンネットフード30の下部にある電磁誘導部41からの電磁波(交流磁界を含む)により、誘導電流を流し、ジュール熱で発熱する。なお、動態検知ミラー1に電磁誘導部41を含むとしても良い。
【0090】
本実施の形態における動態検知ミラー1は、ボンネットフード30の下部にある電磁誘導部41からの電磁波(交流磁界を含む)が、環状の電流経路(ミラー10−ケーブル25−バイメタル22−ヒューズ23−蓄電池24−ケーブル25−ミラー10)を通ることにより、誘導電流を発生する。ミラー10では、誘導電流は、図2における保護層13を通る。保護層13は薄い層であるため、抵抗損(ジュール熱)により発熱する。それにより、ミラー10は、加熱され、着氷や曇りの発生を防止することが出来る。
電流が流れ過ぎないようにヒューズ23を設ける。また、加熱し過ぎないようにバイメタル22を設ける。余った電力は、蓄電池24に蓄電する。ただし、バイメタル22、ヒューズ23及び蓄電池24を用いず、ケーブル25だけでも実施可能である。
【0091】
フード2、台座部4及びミラー10は、第2の実施の形態と同様である。
【0092】
図12(b)を参照して、ボンネットフード30は、交流電磁場の透過が容易な材料で形成されている。そのような材料としては、アルミニウムや合成樹脂が例示される。
【0093】
電磁誘導部41は、第2の実施の形態と同様である。図11のような電磁誘導部41’を用いても良い。ただし、インバータ16の発生する交流電力の周波数は、例えば、RF(Radio Frequency)である。電圧は、ミラー10に対応して決める。
【0094】
コイル15は、インバータ16からの交流電力により電磁波(交流)を発生する。ケース42での収納を優先する場合には、図12(b)で示されるように、ボンネットフード30に対して、コイル15の軸が平行となるように設ける。ミラー10での加熱効率を優先する場合には、図10(b)で示されるように、ボンネットフード30に対して、コイル15の軸が直角となるように設ける。
【0095】
蓄電池24として、通常の乾電池や充電済みの蓄電池を用いることで、電磁誘導部41を用いずにミラー10を加熱することも可能である。その場合、乾電池や蓄電池の能力に応じてミラー10の保護層13の厚みや材質を設計することにより実施出来る。
【0096】
図6で説明される動態検知ミラー1の乗用車への設置位置については、ボンネットフード30の下の動態検知ミラー1の位置に電磁誘導部41がある他は、第1の実施の形態と同様である。
【0097】
図7及び図8で説明される本発明の動態検知ミラーの実施の形態における作用については、第1の実施の形態と同様である。
【0098】
本発明の動態検知ミラー1により、第1及び第2の実施の形態と同様の効果を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の動態検知ミラーの第1の実施の形態の構成を示す図である。(a)は上面図、(b)は(a)のBB’断面図(一部側面図を含む)である。
【図2】図2は、ミラーの図1(b)におけるAA’断面図である。
【図3】図3は、図1(b)における弁部の拡大図である。(a)は高温高圧のときであり、(b)は低温低圧のときである。
【図4】図4は、動態検知ミラーを着脱部の側から見た図である。
【図5】図5は、動態検知ミラーの組み立て図を示す。
【図6】図6は、動態検知ミラーの乗用車への設置について説明する図である。(a)は側面図であり、(b)は上面図である。
【図7】図7は、本発明の動態検知ミラーの実施の形態における作用を示す図である。(a)から(c)へ時間が経過している。
【図8】図8は、乗用車が側道から本道へ進入する状態を示す図である。
【図9】図9は、本発明の動態検知ミラーの第2の実施の形態の構成を示す図である。(a)は上面図、(b)は、(a)のCC’断面図(一部側面図を含む)である。
【図10】図10(a)は着脱部の構成を示す図である。(b)はコイルの他の構成である。
【図11】図11は、発明である動態検知ミラーの第2の実施の形態の他の構成を示す図である。
【図12】図12は、本発明の動態検知ミラーの第3の実施の形態の構成を示す図である。
【図13】図13は、車両が側道から本道に合流する場合を示す図である。
【符号の説明】
1、1a、1b 動態検知ミラー
2 フード
2a 側面部
2b 天板部
4、44 台座部
4a 突起部
4c、4b 孔
4d、44d シールリップ
4e、44e ベース部
5 発熱部
5c 折り目
5a、5b 発熱部
6 弁部
7、47 着脱部
7a、47a 周辺部
7b、47b 主要部
8 虫ゴム
9 溝
10 ミラー
11 基板
12 凸面鏡
13 反射層
14、14a、14b 鏡像
15 コイル
16 インバータ
17 バッテリ
18 スイッチ
19 電源部
22 バイメタル
23 ヒューズ
24 蓄電池
25 ケーブル
30 ボンネットフード
31、101 側道
32、102 本道
34、104 障壁
35 停止線
36、36a、36b、37、106、106a、106b、107 車両
38、38a、38b、108、108a、108b 運転者
41(’) 電磁誘導部
42 ケース
43 ケーブル
R1 左側光
R2 右側光

Claims (9)

  1. 車両の前方の側方を確認するために前記車両の前部へ補助的に装着する動態検知ミラーであって、
    ミラーと、
    前記ミラーを保持する台座部と、
    前記ミラー又は前記台座部に保持され、前記ミラーを加熱する発熱部と、
    前記ミラーと前記発熱部とを覆うように、前記台座部上に着脱可能に設けられたフードと
    を具備し、
    前記ミラーは、複数の凸面鏡を含み、
    前記台座部は、前記車両に着脱可能に結合する
    動態検知ミラー。
  2. 請求項1に記載の動態検知ミラーにおいて、
    前記発熱部は、物質の酸化反応で前記熱を発生し、
    前記台座部は、前記フード内の気体の状態に基づいて、開閉する弁部を備える
    動態検知ミラー。
  3. 車両の前方の側方を確認するために前記車両の前部へ補助的に装着する動態検知ミラーであって、
    ミラーと、
    前記ミラーを保持する台座部と
    を具備し、
    前記ミラーは、複数の凸面鏡と誘導加熱可能な金属とを含み、外部からの電磁波により、誘導加熱され、
    前記台座部は、前記車両に着脱可能に結合する
    動態検知ミラー。
  4. 車両の前方の側方を確認するために前記車両の前部へ補助的に装着する動態検知ミラーであって、
    ミラーと、
    前記ミラーを保持する台座部と、
    一端を前記ミラーの一端に、他端を前記ミラーの他端に接続し、前記ミラーと共に閉ループを形成する導体と
    を具備し、
    前記ミラーは、複数の凸面鏡と金属とを含み、外部からの電磁波により前記閉ループで発生する電流で発熱し、
    前記台座部は、前記車両に着脱可能に結合する
    動態検知ミラー。
  5. 請求項3又は4に記載の動態検知ミラーにおいて、
    前記車両に着脱可能に結合され、前記電磁波を出力する電磁誘導部を更に具備する
    動態検知ミラー。
  6. 請求項3乃至5のいずれか一項に記載の動態検知ミラーにおいて、
    前記ミラーを覆うように、前記台座部上に着脱可能に設けられたフードと
    を更に具備する
    動態検知ミラー。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の動態検知ミラーにおいて、
    前記ミラーは、凹面状に前記複数の凸面鏡を設けている
    動態検知ミラー。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の動態検知ミラーにおいて、
    前記ミラーは、
    第1ミラーと、第2ミラーと
    を備え、
    前記第1ミラーの成す第1面と、前記第2ミラーの成す第2面とは、所定の角度で交差する
    動態検知ミラー。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の動態検知ミラーにおいて、
    前記台座部は、磁石又は吸盤を含み前記台座部を車両に着脱可能に取り付ける着脱部を備える
    動態検知ミラー。
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