JP2007001355A - 車両用急速暖房システム - Google Patents

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Shinichi Hara
慎一 原
Norie Aoki
令恵 青木
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    • B60H1/2226Electric heaters using radiation

Abstract

【課題】
本発明の目的は、起動させるとすぐに乗員に暖気を伝えることができること、少量の熱量でも乗員を快適にさせることができること、暖気を伝えるために気流を必要とせず乗員に体感温度を低く感じさせることがないこと、及び、安全な運転に支障をきたすことがないこと、を満たす車両用急速暖房システムを提供することである。
【解決手段】
本発明に係る車両用急速暖房システム100は、座席3の座面高さ16より低位置の内壁面4に配置された赤外線光源11と、赤外線13を所望の照射方向のみに照射させる集光部材6と、を備え、集光部材は、赤外線の照射方向を、座席に乗員9が座ったときに乗員の膝下部分7が位置する領域12を照射し且つ座面高さ16よりも下方の空間8のみを照射する方向としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用暖房システムに関する。より詳細には、赤外線光源から放射される赤外線を利用した車両用急速暖房システムに関する。
車両用空調装置は、エンジンの冷却水の熱を利用している。そのため、冬季に自動車を始動する際、車両用空調装置は、エンジンの水温が上昇するまでのおおよそ5分間程度の時間は、乗員を暖めることができない。このため、乗車後すぐに乗員を暖められるように、乗車前に予めエンジンを作動させて水温を上昇させておくこともできるが、その場合は、排ガスなどの負荷があり好ましくない
そこで、車両用空調装置の熱交換器の風回路中に吹出し風を温める電気ヒーターを置く技術、及び、座席を暖めるシートヒーターを設ける技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。また、車内の内装材に電気抵抗体を設置し暖房する技術も提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
特開平6−156058号公報 特開平10−79287号公報
特許文献1記載の熱交換器の風回路中に電気ヒーターを置く技術では暖気を伝えるためには気流が必要である。しかし、気流が乗員にあたると体感温度が低く感じられるため有効ではなかった。また、座席を暖めるシートヒーターを設ける技術では、乗員は熱源との接触により暖気を得るが、発熱までに時間が掛かり有効ではなかった。特許文献2記載の電気抵抗体を設置し暖房する技術においても、発熱までに時間が掛かり有効ではなかった。
そこで、本発明の目的は、起動させるとすぐに乗員に暖気を伝えることができること、少量の熱量でも乗員を快適にさせることができること、暖気を伝えるために気流を必要とせず乗員に体感温度を低く感じさせることがないこと、及び、安全な運転に支障をきたすことがないこと、を同時に満たす車両用急速暖房システムを提供することである。
本発明者らは、鋭意研究を進めた結果、赤外線光源を使用して、集光部材によって赤外線光源から放射される赤外線を所望の照射方向のみに照射させることによって、上記目的を達成できることを見出し、本発明を為すに至ったものである。すなわち、本発明に係る車両用急速暖房システムは、自動車の車内空間を画する内壁面のうち座席の座面高さより低位置の内壁面若しくは該内壁面の隣接箇所に配置された赤外線光源と、該赤外線光源から放射される赤外線を所望の照射方向のみに照射させる集光部材と、を備え、前記集光部材は、前記赤外線の照射方向を、前記座席に乗員が座ったときに該乗員の膝下部分が位置する領域の全体若しくは一部分を照射し且つ前記車内空間のうち前記座面高さよりも下方の空間のみを照射する方向としていることを特徴とする。
本発明に係る車両用急速暖房システムでは、前記座席は、運転席、運転席及び助手席、又は、運転席、助手席及び後部席のいずれかである場合を含む。
本発明に係る車両用急速暖房システムでは、前記赤外線光源は、前記座席の下部に配置されていることが好ましい。乗員の膝下部分から近距離の位置から、赤外線を照射させることができる。
本発明に係る車両用急速暖房システムでは、前記赤外線光源は、インストルメントパネルの運転席側の下方のみ或いは運転席側の下方と助手席側の下方の両方に配置されており、前記集光部材は、前記赤外線の照射方向を、運転席、又は、運転席及び助手席に乗員が座ったときに該乗員の膝下部分が位置する領域の全体若しくは一部分を照射する方向としていることが好ましい。乗員の膝下部分から近距離の位置から、赤外線を照射させることができる。
本発明に係る車両用急速暖房システムでは、前記赤外線光源は、運転席の下部、又は、運転席及び助手席の各下部に配置されており、前記集光部材は、1本の赤外線光源から放射される赤外線を2方向に分け、且つ、該赤外線の照射方向を、前席に乗員が座ったときに該乗員の膝下部分が位置する領域の全体若しくは一部分並びに後席に乗員が座ったときに該乗員の膝下部分が位置する領域の全体若しくは一部分の両方を照射する方向としていることが好ましい。前席及び後席のいずれの乗員の膝下部分からも近距離の位置から、赤外線を同時に照射させることができ、且つ、赤外線光源の設置数を減らせることから、バッテリー負荷が少ない。
本発明に係る車両用急速暖房システムでは、前記集光部材は、反射板であるか、赤外線光源のガラス面の一部を被覆する内面反射膜であるか、或いは、レンズであることが好ましい。簡易な機構で赤外線を無駄なく乗員に向けることができる。
本発明に係る車両用急速暖房システムでは、前記赤外線光源に、赤外線を透過し且つ可視光線を吸収するフィルターを設けることが好ましい。赤外線光源から放射される可視光線の反射光や散乱光が低減されるため、乗員に対しての違和感が抑えられる。
本発明に係る車両用急速暖房システムでは、前記赤外線光源は、ハロゲンランプ若しくは赤外線LEDである場合を含む。
本発明に係る車両用急速暖房システムでは、前記赤外線光源を点灯又は消灯させる制御手段を設け、該制御手段は、前記自動車のエンジンが作動している又は停止しているとの信号、車内温度の信号及び前記エンジンの水温の信号を受信する入力部と、該入力部が、前記エンジンが作動しているとの信号及び前記車内温度が所定温度以下であるとの信号を受信したときに前記赤外線光源を点灯と判断し、前記エンジンの水温が所定温度以上であるとの信号をさらに受信したときに前記赤外線光源を消灯と判断する判断部と、該判断部の判断により前記赤外線光源を点灯又は消灯させる作動部と、を有することが好ましい。冬季に自動車を始動する際、エンジンの水温が所定温度以上になるまでの間、車両用空調装置の補助暖房として使用することができる。
また、本発明に係る車両用急速暖房システムでは、前記入力部は、車両用空調装置が作動している又は停止しているとの信号をさらに受信し、前記判断部は、前記入力部が、前記エンジンが作動しているとの信号と前記車内温度が所定温度以下であるとの信号と前記車両用空調装置が作動しているとの信号を受信したときに前記赤外線光源を点灯と判断することが好ましい。乗員が暖気を得ようとしているときだけ、赤外線を照射することができる。
また、本発明に係る車両用急速暖房システムでは、前記入力部は、車両用空調装置が作動している又は停止しているとの信号をさらに受信し、前記判断部は、前記入力部が、前記エンジンの水温が所定温度以上であるとの信号及び前記車両用空調装置が作動しているとの信号を受信したときに前記赤外線光源を消灯と判断することが好ましい。エンジンの水温が所定温度以上になった場合において、車両用空調装置を作動させていない場合は、車両用急速暖房システムがそのまま補助暖房として作動しているので乗員の快適性が維持される。
本発明の車両用急速暖房システムは、起動させるとすぐに乗員に暖気を伝えることができること、少量の熱量でも乗員を快適にさせることができること、暖気を伝えるために気流を必要とせず乗員に体感温度を低く感じさせることがないこと、及び、安全な運転に支障をきたすことがないこと、を同時に満たす。
以下、本発明について実施形態を示して詳細に説明するが、本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。
図1に本実施形態に係る車両用急速暖房システムの一形態を示す。車両用急速暖房システム100は、自動車の車内空間14を画する内壁面15のうち座席3の座面高さ16より低位置の内壁面4若しくは内壁面4の隣接箇所に配置された赤外線光源11と、赤外線光源11から放射される赤外線13を所望の照射方向のみに照射させる集光部材6と、を備える。ここで、集光部材6は、赤外線13の照射方向を、座席3に乗員9が座ったときに乗員9の膝下部分7が位置する領域12の全体若しくは一部分を照射し且つ車内空間14のうち座面高さ16よりも下方の空間8(以下、下方空間8という)のみを照射する方向としている。
赤外線光源11には、赤外線13を放射する光源であればいずれも使用することができ、例えば赤外線と可視光線が合わさった光線を放射する光源を使用してもよい。ここで赤外線は、0.76〜1000μmの波長の電磁波である。IECの国際電気技術用語集では、4μm以下の波長の電磁波を近・中赤外線、4μm以上の波長の電磁波を遠赤外線と分けている。人体を含む有機物は2μm以上の波長の赤外線を吸収しやすく、吸収された赤外線は熱エネルギーに変換されるため、身体を暖めることに利用できる。そこで赤外線13は、波長が2μm以上の赤外線を含むことが好ましい。また、赤外線13は赤外線光源11が点灯するとすぐに放射される。したがって、乗員9を赤外線光源11の点灯後すばやく暖めることができる。更に、赤外線13が人体に吸収された際に熱エネルギーに変換されることで乗員9を暖めるため、気流を必要とせず、乗員9の体感温度を下げることがない。
赤外線光源11は、例えばハロゲンランプ又は赤外線LEDである。ここで本実施形態では、ハロゲンランプとして、管形状でその両端が口金になっている両口金形のハロゲンランプ又は電球形状でその一箇所が口金になっている片口金形のハロゲンランプのいずれのタイプを使用しても良い。また、ハロゲンランプにブラックコーティングして、波長2μm以上赤外線の放射効率を高めたハロゲンヒーターを使用しても良い。
赤外線LEDは、赤外線を発光する発光ダイオード(Light−emitting diodeの略)素子である。ここで赤外線LEDは、発光ダイオード素子単体であり、それのみでは市販されていない。通常、所望の配光特性を得るために、発光ダイオード素子の近傍にレンズ、反射板等の集光部材を配置し、この発光ダイオード素子と集光部材とを樹脂で一体にモールドして、赤外線LEDランプとして市販されている。
本実施形態では、赤外線光源11と集光部材6とが部品としてそれぞれ別体に形成されて、赤外線13が所望の照射方向にのみ照射されるように、集光部材6が赤外線光源11の近傍に配置されている形態のみならず、赤外線LEDと集光部材とを一体化した赤外線LEDランプのような一体型の形態も含むものとする。なお、赤外線13の照射方向をより高精度化するために、一体化した赤外線LEDランプの近傍にさらに別体の集光部材を配置する形態も本実施形態に含むものとする。以下、本実施形態の説明では、特に断らない限り、赤外線光源11と集光部材6とは、別体に形成された部品であるとする。
集光部材6は、赤外線13を所望の照射方向のみに照射させるために、赤外線13を反射又は屈折させて照射方向を変換する部材である。集光部材6は、簡易な機構で赤外線を無駄なく所望の方向に向けることが要求されるため、反射板であるか、赤外線光源11のガラス面の一部を被覆する内面反射膜であるか、或いは、レンズであることが好ましい。ここで赤外線光源11のガラスとは、例えばガラス管やガラス球である。
次に集光部材6の形態例を図2〜図4に例示して、具体的に説明する。図2はハロゲンランプと反射板の関係を示す断面概略図である。なお、図2において、赤外線の反射の様子を示すために、集光部材の湾曲面の横断面のうち赤外線光源を通る横断面を断面図として示した。ハロゲンランプ5は、両口金形のタイプの場合は管軸の形状に対応した線光源となり、片口金形のタイプの場合は点光源となる。両口金形のハロゲンランプ5を使用する場合は、反射板2は、管軸に対する横断面で見ると、頂点25を有する放物線形となるように形成されている。ハロゲンランプ5は放物線形の焦点或いはその隣接箇所に配置される。これによりハロゲンランプ5から放射された赤外線26a,26bは、反射板2の端部22,23を結ぶ領域を通過することとなる。すなわち、端部22,23を結ぶ領域は、図2の紙面法線方向の反射板2の大きさ(厚さ)に対応して、開口部28を形成しており、赤外線26a,26bは、開口部28を通過する。開口部28から出射する赤外線には、ハロゲンランプ5から放射されて直接開口部28に向かう赤外線26a、及び、ハロゲンランプ5から放射された後、反射板2の反射面24で反射されて開口部28に向かう赤外線26bが含まれる。赤外線26a,26bは、反射板2によって照射角度が、反射板2の一端22とハロゲンランプ5を結ぶ線分と反射板2の他端23とハロゲンランプ5を結ぶ線分の交差角θとなるように制限を受ける。交差角θ、すなわち反射板2によって制限を受けた赤外線26a,26bの照射角度である照射角度θは、反射板2の形状若しくは大きさ又はハロゲンランプ5の位置をそれぞれ変更することにより、容易に所望の角度に設定できる。例えば、ハロゲンランプ5を開口部28に近づけると照射角度θを大きくでき、ハロゲンランプ5を反射板2の頂点25に近づけると、照射角度θを小さくすることができる。また、反射板2の湾曲度合いを緩めると照射角度θを大きくでき、反射板2の湾曲度合いを強めると照射角度θを小さくできる。このように照射角度θを適宜所望の角度に設定でき、また、開口部28はいずれの方向にも向けることができるため、赤外線26a,26bを所望の照射方向に照射することができる。
反射板2の側部(図2の紙面に対して正面部分及び背面部分)を板材で覆って、側部からの赤外線の漏れを防止しても良い。この側部を板材で覆うことにより、反射板2の全体形状は船底形状となる。
片口金形のハロゲンランプ5を使用する場合は、反射板2の形状は、ボウル形状とすることが好ましい。この場合、側方向から見た断面の形状は、例えば図2に示した放物線形、多角形(不図示)又は四角形(不図示)である。また、A方向から見た形状は、例えば円形、多角形又は四角形である(いずれも不図示)。図2に示した場合と同様に赤外線26a,26bは、反射板2の端部22,23を結ぶ領域を含む開口部28から、照射角度θとなるように制限を受けながら出射される。
反射板2の素材には、赤外線を反射させることができ、且つ、赤外線と同時に放射される可視光線を透過しないものであればいずれを用いることもできる。例えば、ステンレス、金、銀、銅、ニッケル又はアルミニウムを使用できる。更に赤外線の反射効率を高めるため、反射板2の反射面24を鏡面研磨しておくことが好ましい。
次に、図3に示した、ハロゲンランプとその管のガラス面の一部を被覆する内面反射膜との関係について説明する。図3はハロゲンランプとその管のガラス面の一部を被覆する内面反射膜との関係を示す断面概略図であり、(a)は両口金形のハロゲンランプを使用した場合、(b)は片口金形のハロゲンランプを使用した場合、を示す。図3(a)は管軸に対する横断面図を示す。両口金形のハロゲンランプ5aでは、断面が円環状となるガラス管37aの内部中央にタングステン製のフィラメント17aが配置されている。なお、断面が、環状であって、楕円形又は一部放物線形のガラス管を使用してもよい。ここで、ガラス管37aの外表面の一部に内面反射膜31aが被覆されている。内面反射膜31aの端部32a,33aに挟まれた非被覆部分は、フィラメント17aから放射された赤外線36a,36bが通過する窓38aを形成している。窓38aから出射する赤外線には、フィラメント17aから放射されて直接窓38aに向かう赤外線36a、及び、フィラメント17aから放射された後、内面反射膜31aの反射面34で反射されて窓38aに向かう赤外線36bが含まれる。赤外線36a,36bは、内面反射膜31aによって照射角度が、内面反射膜31aの一端32aとフィラメント17aを結ぶ線分と内面反射膜の他端33aとフィラメント17aを結ぶ線分の交差角θとなるように制限を受ける。交差角θ、すなわち照射角度θは、ガラス管37aの形状若しくは管径、窓38aの大きさ又はフィラメント17aの位置をそれぞれ変更することにより、容易に所望の角度に設定できる。例えば、内面反射膜31aの被覆領域を大きくする(窓38aを小さくする)と照射角度θを小さくでき、内面反射膜31aの被覆領域を小さくする(窓38aを大きくする)と照射角度θを大きくすることができる。このように照射角度θを適宜所望の角度に設定でき、また、窓38aはいずれの方向にも向けることができるため、赤外線36a,36bを所望の照射方向に照射することができる。
図3(b)は光軸39における縦断面図を示す。片口金形のハロゲンランプ5bは、断面が一部に放物線形を有する環状となるガラス球37bの内部にフィラメント17bが配置されている。ここでフィラメント17bは、放物線形の焦点或いはその隣接箇所に置かれている。そして、ガラス球37bの放物線形の部分のほぼ全体に内面反射膜31bが被覆されている。内面反射膜31bの端部32b,33bに挟まれた非被覆部分は、フィラメント17bから放射された赤外線36c,36dが通過する窓38bを形成している。片口金形のハロゲンランプ5bを使用した場合も、内面反射膜31bの一端32bとフィラメント17bを結ぶ線分と内面反射膜の他端33bとフィラメント17bを結ぶ線分の交差角θ、すなわち照射角度θを、ガラス球37bの形状若しくは大きさ、窓38bの大きさ又はフィラメント17bの位置をそれぞれ変更することにより、容易に所望の角度に設定できる。
図3(a)(b)に示した内面反射膜31は、塗工、蒸着等の成膜方法により形成することできるが、本発明は成膜方法によって限定されるものではない。図3(a)(b)において、内面反射膜31をガラス管37a及びガラス球37bの外表面に形成している場合について示したが、本実施形態では内面反射膜31を内表面に形成しても良い。内面反射膜31の素材は、図2に示した反射板2の素材と同様のものを選択できる。
本実施形態では、内面反射膜31がガラス管37a又はガラス球37bの外表面又は内表面に形成されることで、ハロゲンランプ5と内面反射膜31が一体化している。つまり、図3(a)(b)に示した形態は、赤外線光源11と集光部材6が一体化している形態である。
次に、図4に示した赤外線LEDと集光部材を一体化した赤外線LEDランプについて説明する。図4は赤外線LEDと集光部材を一体化した赤外線LEDランプの断面概略図であり、(a)は集光部材としてレンズを一体化した場合、(b)は集光部材として反射板を一体化した場合、を示す。図4(a)は光軸49における縦断面図を示す。赤外線LED41aは、その全体が、表面の一部に曲線形状部分を有するエポキシ樹脂体44で固められている。エポキシ樹脂体44の曲線形状部分は、光軸49に対して線対称のレンズ47を形成しており、光軸49に対して赤外線LED41aの発光面側に配置されている。赤外線LED41aから放射された赤外線46a,46bは、レンズ47を通過する。レンズ47から出射する赤外線には、赤外線LED41aから放射された後、レンズ47を直進して出射する赤外線46a、及び、レンズ47で屈折して出射する赤外線46bが含まれる。赤外線46a,46bは、レンズ47によって照射角度がθとなる配光物性を有するように制限を受ける。照射角度θは、レンズ47の大きさ若しくは曲率又は赤外線LED41aの位置をそれぞれ変更することにより、容易に所望の角度に設定できる。このように照射角度θを適宜所望の角度に設定でき、また、光軸49の方向はいずれの方向にも向けることができるため、赤外線46a,46bを所望の照射方向に照射することができる。
なお、赤外線LED41aから放射された後にレンズ47を通過せずにエポキシ樹脂体44から出射される赤外線46cは、照射角度θから外れて拡がる。赤外線LEDランプ40の周囲に反射板を設けて、赤外線46cの照射方向を照射角度θの範囲内にさせても良い。
図4(b)は光軸59における縦断面図を示す。反射板51は、凹面鏡を形成している。凹面鏡の周端は開口部58を形成しており、赤外線LED41bは、その発光面が反射板51の反射面54に向けられている。これにより、赤外線LED41bから放射された赤外線56は、反射板51に向かって照射された後、反射面54で反射されて開口部58から出射する。赤外線56は、反射板51によって照射角度θとなる配光特性を有するように制限を受ける。集光部材として反射板51を使用する場合も、照射角度θは、反射板51の形状若しくは大きさ又は赤外線LED41bの位置をそれぞれ変更することにより、容易に所望の角度に設定できる。
図4(a)(b)に示した赤外線LEDランプ40,50は、基板上に複数個並列に配設して赤外線LEDボードの形態としてもよい。それにより、赤外線の放射量を増やすことができる。さらに、赤外線LEDボードを湾曲させることで赤外線LEDボードから出射される赤外線の照射角度を適宜所望の角度に設定でき、また、赤外線LEDボードから出射される赤外線の光軸の方向は赤外線LEDボードの配置によりいずれの方向にも向けることができるため、赤外線LEDボードから放射された赤外線を所望の照射方向に照射することができる。
本発明に係る車両用急速暖房システム100では、赤外線光源11に、赤外線を透過し且つ可視光線を吸収するフィルターを設けることが好ましい。
図5は、図2で示した形態において反射板にフィルターを装着した時の断面概略図である。ここで、図5では図2と同様に管軸に対する横断面を示した。赤外線を透過するが可視光線は吸収するフィルター61は、端部22,23を結ぶ領域を含む部分(図2における開口部28)を覆っている。したがって、ハロゲンランプ5から、赤外線66a,66bが放射されると同時に、可視光線67a,67bが放射される場合、赤外線66a,66bはフィルター61を通過するが、可視光線67a,67bはフィルター61で吸収される。そのため、可視光線67a,67bは、車室内で反射光や散乱光とはならないため、乗員9に対しての違和感が抑えられる。なお、フィルター61は、可視光線67a,67bがわずかに透過するフィルターとしても良い。その場合は、ハロゲンランプ5の点灯状態を視認できる。
また、フィルター61の代わりに、網を装着しても良い。この場合、乗員9が、発熱した赤外線光源11に直接触れて火傷することがない。
次に、赤外線光源の車内空間における配置及び照射方向の設定について、図1を参照して説明する。本実施形態では、暖気を与える対象となる乗員9は運転者、助手席着座者又は後部席着座者である。運転席には必ず運転者が着座するので、運転者には赤外線が照射されることが好ましい。一方、助手席、後部席に着座する乗員は常にいるとは限らない。本実施形態では、必要に応じて助手席着座者又は後部席着座者に赤外線を照射する形態とすれば良い。したがって本実施形態に係る車両用急速暖房システム100では、座席3は、運転席、運転席及び助手席、又は、運転席、助手席及び後部席のいずれかである場合を想定している。
図1に示すように、内壁面15は、車内空間14と車外空間と仕切る壁の内面である。ここで、内壁面15は、床面4bと床面以外の場所の壁面18,4aである。例えば床面4b、天井面(不図示)、ドアの内壁面(不図示)、インストルメントパネルの表面(不図示)、窓のガラス面(不図示)である。内壁面15で囲まれた内部の空間が車内空間14である。本実施形態では、赤外線13と同時に放射される可視光線のまぶしさで運転の安全に支障をきたすことがないように、赤外線光源11を配置することが必要である。そこで本実施形態では、赤外線光源11を、車内空間14を画する内壁面15のうち座席3の座面高さ16より低位置の内壁面4若しくは内壁面4の隣接箇所に配置することとした。内壁面4の隣接箇所としては、例えば座席3の座部の裏側である。本実施形態では、内壁面4の隣接箇所に赤外線光源11の固定に適するところがあれば内壁面4に直接固定する場合と同等にみなせるため、その箇所にも配置して良いこととした。
赤外線光源11は、いずれの方法で設置しても良く、例えば台付け又は吊り下げである。いずれの方法においても、運転中に赤外線光源11の配置場所が移動しないように固定する。
赤外線は、気流を必要とせずに乗員9を直接暖めることができるが、乗員9が衣服を着込んでいる場合のように赤外線光源11と乗員9の身体の間に障害物が多く存在する場合には、十分に暖めることができない。そのため、障害物が少ない膝下部分7に赤外線13を照射することが有効である。また、膝下部分7は、少ない熱量でも乗員9は暖かいと感じやすい。そこで領域12の全体若しくは一部に赤外線13を照射することが望まれる。ここで領域12は、座席3に乗員9が座ったときに乗員9の膝下部分7が存在しうる場所である。すなわち、座席3の前方であって座面高さ16より下方の空間である。そこで赤外線光源11を設置する際には、赤外線13の照射方向を領域12の全体若しくは一部分を照射する方向とする。これにより、座席3に乗員9が座ったときに、乗員9に効果的に暖気を与えることができる。なお、領域12の全体と一部分を区別しない場合は、以降、単に領域12と記載して領域12の全体若しくは一部分を示すこととする。赤外線光源11を配置する位置が領域12から近距離の場合は、照射角度θを、領域12以外に赤外線13を照射しない程度に大きくしても良いしあるいはそれよりも小さくしても良い。一方、赤外線光源11を配置する位置が領域12から離れている場合は、照射角度θを小さくする。照射角度θを大きくすると領域12以外に赤外線13を照射してしまい、乗員9以外に赤外線13が照射されてしまうこととなり、効率が低下する。このような観点から、集光部材6によって領域12に赤外線13を照射すべく照射角度θを設定することで、赤外線13を効率よく利用することができる。
さらに、赤外線光源11を内壁面4若しくは内壁面4の隣接箇所に配置して、赤外線13の照射方向を領域12を照射する方向とした場合でも、運転の安全に支障をきたすことがある。図6に赤外線光源の配置及び照射方向の設定の比較例を示す。図6は車室内を側方向から見た概略図である。
赤外線光源11は内壁面4の一部であるインストルパネルの運転席側の下方に配置されている。赤外線19の照射方向は、領域12aを照射する方向となっている。赤外線19には、下方空間8を照射している赤外線19aと、車内空間14のうち座面高さ16よりも高位の空間10を照射する赤外線19bが含まれる。赤外線19bと同時に照射される可視光線の直接光が乗員9aの目に入りやすくなるため運転の安全に支障をきたすことがある。そこで図1に示す本実施形態では、赤外線13の照射方向を、下方空間8のみを照射する方向とすることとした。
以上の通り、本実施形態にかかる急速暖房システム100では、赤外線光源11を使用することにより、起動させるとすぐに乗員9に暖気を与えることができ、暖気を伝えるために気流を必要とせず乗員9に体感温度を低く感じさせることがない。また、赤外線13の照射方向を、領域12を照射することで少量の熱量でも乗員9を快適にさせることができ、さらに、下方空間8のみを照射する方向とすることで安全な運転に支障をきたすことがない。
赤外線光源の車内空間における配置及び照射方向の設定の形態例を、図7〜図10に例示して具体的に説明する。図7、8、10は、車室内を側方向から見た概略図であり、図9は、車室内を前方から後方に向かって見た概略図である。図7は運転席の下部に赤外線光源が配置されて運転者に暖気が与えられる形態を示す概略図である。赤外線光源11は、運転席3aの下部に配置されている。そして、集光部材6によって、赤外線13aの照射方向は、運転席3aに運転者9aが座ったときに運転者9aの膝下部分7aが位置する領域12aを照射し且つ下方空間8のみを照射する方向とされている。運転席3aの下部は、領域12aから近距離の位置となる。膝下部分7aから近距離の位置から赤外線13aを照射することができるため、車の構成部品等の障害物もなく運転者9aに暖気を与えやすい。さらに、赤外線光源11が運転席3aの下部に配置されているため、赤外線13aと同時に放射される可視光線の反射光や散乱光が運転者9aから見えにくくなり、運転者9aへの違和感が軽減される。また、運転者9aが赤外線光源11に触れて火傷をすることもなく安全である。
図7に示した形態は、運転席3aの下部に赤外線光源11が配置されて運転者9aに暖気が与えられる形態を示しているが、同様に助手席着座者に暖気を与える場合は、助手席の下部に赤外線光源を配置する形態(不図示)とする。また、同様に後部席着座者に暖気を与える場合は、後部席の下部に赤外線光源を配置する形態(不図示)とする。
図8はインストルメントパネルの運転席側の下方の内壁面に赤外線光源が配置されて運転者に暖気が与えられる形態を示す概略図である。赤外線光源11は、インストルメントパネル20の運転席側の下方の内壁面に配置されている。そして、集光部材6によって、赤外線13bの照射方向は、領域12aを照射し且つ下方空間8のみを照射する方向とされている。インストルメントパネル20の運転席側の下方の内壁面は、領域12aの範囲内にある。そのため、膝下部分7aから近距離の位置から赤外線13bを照射することができるため、車の構成部品等の障害物もなく運転者9aに暖気を与えやすい。また、赤外線13bの照射方向は、インストルメントパネル20の運転席側の下方の内壁面から下方の床面4bに向かって照射する方向とされている。そのため、赤外線13bと同時に放射される可視光線の反射光や散乱光が運転者9aから見えにくくなり、運転者9aへの違和感が軽減される。
図8に示した形態は、インストルメントパネル20の運転席側の下方の内壁面に赤外線光源11が配置されて運転者に暖気が与えられる形態を示しているが、同様に助手席着座者に暖気を与える場合は、インストルメントパネルの助手席側の下方の内壁面に赤外線光源を配置する形態(不図示)とする。
図9は運転席の側面のドアに赤外線光源が配置されて運転者に暖気が与えられる形態を示す概略図である。赤外線光源11は、運転席3aの側面のドア21に配置されている。そして、集光部材6によって、赤外線13cの照射方向は、領域12aを照射し且つ下方空間8のみを照射する方向とされている。運転席3aの側面のドア21は、領域12aから近距離の位置となる。膝下部分7aから近距離の位置から赤外線13cを照射することができるため、車の構成部品等の障害物もなく運転者9aに暖気を与えやすい。
図9に示した形態は、運転席3aの側面のドア21に赤外線光源11が配置されて運転者9aに暖気が与えられる形態を示しているが、同様に助手席着座者に暖気を与える場合は、助手席の側面のドアに赤外線光源を配置する形態(不図示)とする。また、同様に後部席着座者に暖気を与える場合は、後部席の側面のドアに赤外線光源を配置する形態(不図示)とする。
図10は運転席の下部に赤外線光源が配置されて後部席着座者に暖気が与えられる形態を示す概略図である。赤外線光源11は、運転席3aの下部に配置されている。そして、集光部材6によって、赤外線13dの照射方向は、後部席3bに後部席着座者9bが座ったとき後部席着座者9bの膝下部分7bが位置する領域12bを照射し且つ下方空間8のみを照射する方向とされている。運転席3aの下部は、領域12bから近距離の位置となる。膝下部分7bから近距離の位置から赤外線13dを照射することができるため、車の構成部品等の障害物もなく後部席着座者9bに暖気を与えやすい。図10の赤外線光源11から出射される赤外線13dの照射方向は、下方空間8のみを照射する方向とされているため、運転の安全に支障をきたすことはない。さらに、赤外線13dと同時に放射される可視光線の反射光や散乱光が運転者9a及び後部席着座者9bから見えにくいため、違和感を軽減できる。なお、運転者に暖気を与えるための赤外線光源は不図示であるが、図7〜図9のいずれの形態で赤外線光源を配置しても良い。
図10に示した形態は、運転席3aの下部に赤外線光源11が配置されて運転席3aの後ろの後部席着座者9bに暖気が与えられる形態を示しているが、同様に助手席の後ろの後部席着座者に暖気を与える場合は、助手席の下部に赤外線光源を配置する形態(不図示)とする。
さらに、赤外線光源の車内空間における配置及び照射方向の設定の他形態例を、図11に例示して具体的に説明する。図11は、1本の赤外線光源から放射される赤外線を2方向に分けて利用する形態を示す概略図であり、(a)は赤外線光源と集光部材の関係を示し、(b)は赤外線光源の設置及び照射方向の設定を示した。赤外線光源11として両口金形のハロゲンランプ5を、集光部材6として反射板72をそれぞれ使用している。図11(a)は、ハロゲンランプ5の管軸に対する横断面図を示す。反射板72は、図2に示した反射板2の頂点25に孔を設けたものを2つ準備し、その孔同士を合わせて結合させた形状を有している。そして、ハロゲンランプ5を、中央に配置することによって、1本のハロゲンランプ5から放射される赤外線は2方向に分けられることとなる。すなわち、ハロゲンランプ5から放射される赤外線は、反射板72によって、照射角度がθ1に制限された赤外線76a,76bと、照射角度がθ2に制限された赤外線76c,76dとに分けられる。照射角度θ1,θ2は、反射板72の形状若しくは大きさ又はハロゲンランプ5の位置をそれぞれ変更することにより、いずれも容易に所望の角度に設定できる。このとき照射角度θ1,θ2は、同じ大きさであっても異なる大きさであっても良く、車内空間におけるハロゲンランプ5の配置の形態により適宜変更する。
図11(a)に示した形態の他、図3で例示した赤外線光源5a,5bのガラス面に2つの窓を設けた内面反射膜を形成することで赤外線を2方向に分けても良い(不図示)。
次に、図11(a)に示したハロゲンランプ5を運転席の下部に配置して運転者と後部座席着座者に同時に暖気が与えられる形態について図11(b)を参照して説明する。図11(b)は、車室内を側方向から見た概略図である。赤外線光源11は、運転席3aの下部に配置され、赤外線13e,13fを2方向に分けて照射している。このとき、集光部材6によって、赤外線13eの照射方向は、領域12aを照射し且つ下方空間8のみを照射する方向とされており、赤外線13fの照射方向は、領域12bを照射し且つ下方空間8のみを照射する方向とされている。赤外線光源11は、領域12a,12bのいずれからも近距離の位置となる。したがって、赤外線13e,13fを照射する際に車の構成部品等の障害物もなく運転者9a及び後部席着座者9bの両方に暖気を与えやすい。また、1本の赤外線光源11によって2名に暖気を与えることができるので、赤外線光源の設置数を減らすことができる。これにより、バッテリー負荷が少ない。
図11(a)に示した形態は、運転席9aの下部に赤外線光源11が配置されて運転者9aと後部席着座者9bに暖気が与えられる形態を示しているが、同様に助手席着座者と助手席の後ろの後部席着座者に暖気を与える場合は、助手席の下部に赤外線光源を配置する形態(不図示)とする。
本実施形態に係る車両用急速暖房システム100では、乗員9に暖気を与えるために、一人に対して赤外線光源11を複数本併用してもよく、例えば、図7〜図11の形態で示した赤外線光源を2種類以上併用してもよい。
本実施形態に係る車両用急速暖房システム100では、赤外線光源11を点灯又は消灯させるスイッチを設けても良い。赤外線光源11を必要なときにだけ点灯させることができる。
さらに、本実施形態に係る車両用急速暖房システム100では、赤外線光源を点灯又は消灯させる制御手段を設けることが好ましい。図12に、本実施形態に係る車両用急速暖房システムの制御手段200に必要となる構成品をブロック図として記載した。制御手段200は、入力部81、判断部82及び作動部83を有する。エンジン制御装置89から出力されたエンジン84が作動している又は停止しているとの信号が入力部81に入力される。車内温度測定部86から出力された車内温度の信号が入力部81に入力される。ここで、車内温度の信号は、空調制御装置88を介して入力部81に入力されてもよい(不図示)。エンジン水温測定部87から出力されたエンジン84の水温の信号が入力部81に入力される。ここで、エンジン84の水温の信号は、空調制御装置88を介して入力部81に入力されてもよい(不図示)。さらに、空調制御装置88から出力された車両用空調装置85が作動している又は停止しているとの信号が入力部81に入力されることが好ましい。これにより、後述するように車両用空調装置85と本実施形態に係る車両用急速暖房システム100を協働させることができる。さらに、座席3に乗員9の着座の有無を感知する着座センサ90を設けても良く、この時、着座情報を入力部81に入力することで、着座している乗員9に対してのみ赤外線を照射することができる。
入力部81は、入力された信号を判断部82に連絡する。判断部82は、入力された信号から、赤外線光源11を点灯又は消灯させる判断を行なう。そして、判断部82は、判断結果を作動部83に連絡する。作動部83は、赤外線光源11を点灯させる判断が下されたときは、赤外線光源11を点灯させ、一方、赤外線光源11を消灯させる判断が下されたときは、赤外線光源11を消灯させる。
次に制御手段200の制御の流れについて説明する。制御手段200では、判断部82は、入力部81が、エンジン84が作動しているとの信号及び車内温度が所定温度以下であるとの信号を受信したときに赤外線光源11を点灯と判断し、エンジン84の水温が所定温度以上であるとの信号をさらに受信したときに赤外線光源11を消灯と判断することが好ましい。図13は、制御手段200の制御の流れを示すフローチャートである。始めに、エンジン84の作動又は停止のいずれの状態であるかを判断し(ステップS1)、エンジン84が作動している場合は、次に車内温度が20℃以下であるか否かの判断を行なう(ステップS2)。車内温度が20℃以下である場合は、赤外線光源11を点灯させる(ステップS3)。赤外線光源11は、点灯すると同時に乗員9に暖気を与えることができる。一方、車内温度が20℃より高い場合は、赤外線光源11を点灯せずにステップS1に戻る。次に、エンジン84の水温が60℃以上であるか否かの判断を行なう(ステップS4)。エンジン84の水温が60℃以上である場合は、赤外線光源11を消灯しステップS1に戻る。エンジン84の水温が上昇しているため、乗員9はその気になればすぐにでも車両用空調装置85から暖気を得ることが可能であるためである。一方、エンジン84の水温が60℃未満である場合は、赤外線光源11を点灯させたままステップS1に戻る。エンジン84の水温が十分に温まっておらず、車両用空調装置85から暖気を得ようとしてもそれができないためである。図13に示した制御の流れによって、例えば冬季に自動車を始動する際のエンジン84の水温が上昇するまでの間、本実施形態に係る車両用急速暖房システム100を車両用空調装置85の補助暖房として使用することができる。
次に車両用空調装置85と本実施形態に係る車両用急速暖房システム100とを協働させるときの制御の流れについて2つの形態を例として説明する。まず第一の形態としては、図13に示したフローチャートのうち、赤外線光源を点灯させる以前のフローチャートにおいて、判断部82は、入力部81が、エンジン84が作動しているとの信号と車内温度が所定温度以下であるとの信号と車両用空調装置85が作動しているとの信号を受信したときに赤外線光源11を点灯と判断する。この制御の流れを図14に示した。図14は、赤外線光源11の点灯前に車両用空調装置85の作動又は停止のいずれの状態であるかの判断を行なうステップを追加した場合のフローチャートである。ステップS1〜ステップS2は、図13と同様である。ステップS2において、車内温度が20℃以下である場合は、車両用空調装置85の作動又は停止のいずれの状態であるかの判断を行なう(ステップS6)。車両用空調装置85が作動している場合は、赤外線光源11を点灯させる(ステップS3)。乗員9が車両用空調装置85を作動させているときだけ、つまり乗員9が暖気を得ようとしているときだけ赤外線光源11を点灯させる。一方、車両用空調装置85が停止している場合は、赤外線光源11を点灯させずにステップS1に戻る。例えば季節によっては気温が低くても快適である時もあり、乗員9が車両用空調装置85によって、暖気を得ようとしていないときは赤外線光源11を点灯させない。ステップS4〜ステップS5は図13と同様である。エンジン84の水温が60℃以上になった際に赤外線光源11が消灯し、乗員9は車両用空調装置85から暖気を得ることとなる。
図14に示したフローチャートでは、車両用空調装置85の作動又は停止のいずれの状態であるかの判断(ステップS6)を、車内温度が20℃以下であるか否かの判断(ステップS2)の後に行なっているが、その判断(ステップS2)の前に行なっても良い。ステップ6をいずれの段階で行なっても赤外線光源11の点灯のタイミングは変わらない。
また、第二の形態としては、図13に示したフローチャートのうち、赤外線光源を点灯させた後のフローチャートにおいて、判断部82は、入力部81が、エンジン84の水温が所定温度以上であるとの信号及び車両用空調装置85が作動しているとの信号を受信したときに赤外線光源11を消灯と判断する。この制御の流れを図15に示した。図15は、赤外線光源11の点灯後に車両用空調装置85の作動又は停止のいずれの状態であるかの判断を行なうステップを追加した場合のフローチャートである。ステップS1〜ステップS4は図13と同様である。ステップS4において、エンジン84の水温が60℃以上であった場合は、車両用空調装置85の作動又は停止のいずれの状態であるかの判断を行なう(ステップS7)。車両用空調装置85が作動している場合は、赤外線光源11を消灯してステップS1に戻る。この場合、赤外線光源11の消灯は、エンジン84の水温が60℃になった時点で行なわれることとなる。既にエンジン84の水温も充分上昇済であるため、車両用空調装置85が本実施形態に係る車両用急速暖房システム100に代わって乗員9に暖気を与えることが可能であるためである。一方、車両用空調装置85が作動していない場合は、赤外線光源11を点灯させたままステップS1に戻る。車両用空調装置85を作動させていないため暖房による効果が得られない場合は、そのまま赤外線光源11が点灯させているので乗員9の快適性が維持される。そして、車両用空調装置85を作動させた時点で、赤外線光源11が消灯する。車両用空調装置85が本実施形態に係る車両用急速暖房システム100に代わって乗員9に暖気を与えることが可能であるためである。車両用空調装置85をエンジン84の水温が60℃に達する前に作動させていた場合及びエンジン84の水温が60℃に達した後に作動させた場合のいずれにおいても、乗員9は赤外線光源11又は車両用空調装置85によって暖気を与えられているため快適である。
図15に示したフローチャートでは、車両用空調装置85の作動又は停止のいずれの状態であるかの判断(ステップS7)を、エンジン84の水温が60℃以上であるか否かの判断(ステップS4)の後に行なっているが、その判断(ステップS4)の前に行なっても良い。ステップ7をいずれの段階で行なっても赤外線光源11の消灯のタイミングは変わらない。
図13、図14及び図15に示すフローチャートでは、室内温度は20℃を基準として、エンジン84の水温は60℃を基準として判断したが、これは例示であって、任意の温度に設定しても良い。
本実施形態に係る車両用急速暖房システムの一形態を示す概略図である。 ハロゲンランプと反射板の関係を示す断面概略図である。 ハロゲンランプとその管のガラス面の一部を被覆する内面反射膜との関係を示す断面概略図であり、(a)は両口金形のハロゲンランプを使用した場合、(b)は片口金形のハロゲンランプを使用した場合、を示す。 赤外線LEDと集光部材とを一体化した赤外線LEDランプの断面概略図であり、(a)は集光部材としてレンズを一体化した場合、(b)は集光部材として反射板を一体化した場合、を示す。 図2で示した形態において反射板にフィルターを装着した時の断面概略図である。 赤外線光源の配置及び照射方向の設定の比較例を示す、車室内を側方向から見た概略図である。 運転席の下部に赤外線光源が配置されて運転者に暖気が与えられる形態を示す概略図である。 インストルメントパネルの運転席側の下方の内壁面に赤外線光源が配置されて運転者に暖気が与えられる形態を示す概略図である。 運転席の側面のドアに赤外線光源が配置されて運転者に暖気が与えられる形態を示す概略図である。 運転席の下部に赤外線光源が配置されて後部席着座者に暖気が与えられる形態を示す概略図である。 図11に例示して具体的に説明する。図11は、1本の赤外線光源から放射される赤外線を2方向に分けて利用する形態を示す概略図であり、(a)は赤外線光源と集光部材の関係を示し、(b)は赤外線光源の設置及び照射方向の設定を示す。 本実施形態に係る車両用急速暖房システムの制御手段200に必要となる構成品をブロック図である。 制御手段200の制御の流れを示すフローチャートである。 赤外線光源11の点灯前に車両用空調装置85の作動又は停止のいずれの状態であるかの判断を行なうステップを追加した場合のフローチャートである。 赤外線光源の点灯後に車両用空調装置85の作動又は停止のいずれの状態であるかの判断を行なうステップを追加した場合のフローチャートである。
符号の説明
2,51,72,反射板
5,5a,5b,ハロゲンランプ
3,座席
3a,運転席
3b,後部座席
4,内壁面15のうち座面高さ16より低位置の内壁面
4a,内壁面4のうち床面4bを除く内壁面
4b,床面
6,集光部材
7,7a,7b,膝下部分
8,車内空間14のうち座面高さ16よりも下方の空間
9,乗員
9a,運転者
9b,後部席着座者
10,車内空間14のうち座面高さ16よりも高位の空間
11,赤外線光源
12,12a,12b,領域
13,13a,13b,13c,13d,13e,13f,19,19a,19b,26a,26b,36a,36b,36c,36d,46a,46b,46c,56,66a,66b,76a,76b,76c,76d,赤外線
14,車内空間
15,車内空間14を画する内壁面
16,座面高さ
17a,17b,フィラメント
18,内壁面15のうち座面高さ16より高位置の内壁面
20,インストルメントパネル
21,ドア
22,反射板2の一端
23,反射板2の他端
24,34,54,反射面
25,反射板2の頂点
28,58,開口部
31,31a,31b,内面反射膜
32a,内面反射膜31aの一端
33a,内面反射膜31aの他端
32b,内面反射膜31bの一端
33b,内面反射膜31bの他端
37a,ガラス管
37b,ガラス球
38a,38b,窓
39,49,59,光軸
40,50,赤外線LEDランプ
41a,41b,赤外線LED
44,エポキシ樹脂体
47,レンズ
61,フィルター
67a,67b,可視光線
81,入力部
82,判断部
83,作動部
84,エンジン
85,車両用空調装置
86,車内温度測定部
87,エンジン水温測定部
88,空調制御装置
89,エンジン制御装置
90,着座センサ
100,車両用急速暖房システム
200,制御手段

Claims (11)

  1. 自動車の車内空間を画する内壁面のうち座席の座面高さより低位置の内壁面若しくは該内壁面の隣接箇所に配置された赤外線光源と、
    該赤外線光源から放射される赤外線を所望の照射方向のみに照射させる集光部材と、を備え、
    前記集光部材は、前記赤外線の照射方向を、前記座席に乗員が座ったときに該乗員の膝下部分が位置する領域の全体若しくは一部分を照射し且つ前記車内空間のうち前記座面高さよりも下方の空間のみを照射する方向としていることを特徴とする車両用急速暖房システム。
  2. 前記座席は、運転席、運転席及び助手席、又は、運転席、助手席及び後部席のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の車両用急速暖房システム。
  3. 前記赤外線光源は、前記座席の下部に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用急速暖房システム。
  4. 前記赤外線光源は、インストルメントパネルの運転席側の下方のみ或いは運転席側の下方と助手席側の下方の両方に配置されており、
    前記集光部材は、前記赤外線の照射方向を、運転席、又は、運転席及び助手席に乗員が座ったときに該乗員の膝下部分が位置する領域の全体若しくは一部分を照射する方向としていることを特徴とする請求項1に記載の車両用急速暖房システム。
  5. 前記赤外線光源は、運転席の下部、又は、運転席及び助手席の各下部に配置されており、
    前記集光部材は、1本の赤外線光源から放射される赤外線を2方向に分け、且つ、該赤外線の照射方向を、前席に乗員が座ったときに該乗員の膝下部分が位置する領域の全体若しくは一部分並びに後席に乗員が座ったときに該乗員の膝下部分が位置する領域の全体若しくは一部分の両方を照射する方向としていることを特徴とする請求項1に記載の車両用急速暖房システム。
  6. 前記集光部材は、反射板であるか、赤外線光源のガラス面の一部を被覆する内面反射膜であるか、或いは、レンズであることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の車両用急速暖房システム。
  7. 前記赤外線光源に、赤外線を透過し且つ可視光線を吸収するフィルターを設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の車両用急速暖房システム。
  8. 前記赤外線光源は、ハロゲンランプ若しくは赤外線LEDであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の車両用急速暖房システム。
  9. 前記赤外線光源を点灯又は消灯させる制御手段を設け、
    該制御手段は、前記自動車のエンジンが作動している又は停止しているとの信号、車内温度の信号及び前記エンジンの水温の信号を受信する入力部と、
    該入力部が、前記エンジンが作動しているとの信号及び前記車内温度が所定温度以下であるとの信号を受信したときに前記赤外線光源を点灯と判断し、前記エンジンの水温が所定温度以上であるとの信号をさらに受信したときに前記赤外線光源を消灯と判断する判断部と、
    該判断部の判断により前記赤外線光源を点灯又は消灯させる作動部と、
    を有することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8に記載の車両用急速暖房システム。
  10. 前記入力部は、車両用空調装置が作動している又は停止しているとの信号をさらに受信し、
    前記判断部は、前記入力部が、前記エンジンが作動しているとの信号と前記車内温度が所定温度以下であるとの信号と前記車両用空調装置が作動しているとの信号を受信したときに前記赤外線光源を点灯と判断することを特徴とする請求項9に記載の車両用急速暖房システム。
  11. 前記入力部は、車両用空調装置が作動している又は停止しているとの信号をさらに受信し、
    前記判断部は、前記入力部が、前記エンジンの水温が所定温度以上であるとの信号及び前記車両用空調装置が作動しているとの信号を受信したときに前記赤外線光源を消灯と判断することを特徴とする請求項9に記載の車両用急速暖房システム。
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