JP2004261959A - 電動工具用のアングルアタッチメント - Google Patents

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Abstract

【課題】アングルアタッチメントの内部構成部品を取り外す必要なしに手持ち電動工具に結合することを可能にするアタッチメントを提供する。
【解決手段】ロータリー電動工具のためのアングルアタッチメントは、第1の軸と第1のギヤとを含んでいる第1のアセンブリと、第2の軸と第2のギヤとを含んでいる第2のアセンブリとを含んでいる。第2のギヤは第1のギヤと係合し、第2の軸の中心長手軸線は第1の軸の中心長手軸線と同一線上でもなく平行でもなく、アングルアタッチメントを、ロータリー電動工具のモーター軸に対して取り外し可能に結合され且つ第1のアセンブリに取り外し可能に結合される形状とされている部材を含み、この部材の少なくとも一部分は、第1のアセンブリの構成部品内へ挿入する形状とされている。
【選択図】図2

Description

本発明は、概して、ロータリー切断工具のような手持ちの電動工具に関する。より特定すると、本発明は、このような電動工具のためのアングルアタッチメントに関する。
ロータリーの切り取り工具又は切断工具のような電動工具に対して種々のアタッチメントを設けることが知られている。このような電動工具のためにアングルアタッチメントを設けることも知られている。このような公知のアタッチメントは、本明細書に記載しているある種の有利な特徴及び/又はこれらの特徴の組み合わせを実現しない。
ロータリー切り取り又は切断工具は、切断工具ビットを極めて高速で回転させる電動モーターを有する手持ちの電動工具である。モーターは、その中心長手軸線に沿ってモーターハウジングの一端から延びているモーター軸を駆動する。従来のドリル型のチャック又はコレット型の装置のような機械的構造は、切断工具ビット及びその他の付属品又はアタッチメントをモーター軸に取り付けるために、モーターハウジングのモーター軸を外側の端部に取り付けている。
切断工具ビットは、ビットの中心長手軸線(例えば、回転軸)に実質的に平行或且つ直角な方向に工作物に切れ目を形成するような構造とされている。このようにして、切断工具は、工作物の中で、回転している切断工具ビットをビットの回転軸線に直角な方向に動かすことによって、工作物から材料を除去するために使用することができる。従って、切断工具は、一般的には、片方又は両方の手でモーターハウジングを把持し及び/又はモーターハウジングに取り付けられたハンドルを把持し、電動モーターのスイッチをオンして切断工具ビットの高速回転を開始させ、木片のような工作物内へ回転している切断工具を突入させ、次いで、モーターハウジングの軸線を工作物の表面にほぼ直角に保ちながら、工作物の表面の面に平行な方向にモーターハウジングを動かすことによって、螺旋状の切断工具ビットの軸線に直角な方向に切断工具ビットを工作物内で動かすことによって作動せしめられる。
切断工具の有用性は、切断工具ビット以外の付属品をモーター軸に取り付けることによって高めることができる。例えば、切断ホイール又は研磨ディスクを、高速切断工具モーターによって駆動されるように、切断工具モーター軸に取り付けても良い。このようなアタッチメントの使用は、切断工具の実用性を種々の他の切断及び研磨動作へと広げる。しかしながら、このようなアタッチメントの実用性は、モーター軸の端部に直に取り付けられる場合には制限されるかもしれない。このような場合には、モーターハウジングに対するアタッチメントの向きは、制限される制御及び視野により、切断工具の有効な使用を阻害されるかも知れない。
電動工具と共に使用するためのいくつかの一般的なアングルアタッチメントは、アングルアタッチメントのための内部駆動機構の一部分が、同アタッチメントを電動工具に結合するために、アタッチメントから取り外されることを必要とする。例えば、ギヤが結合されている軸は、(例えば、チャック又はコレットアセンブリを使用して)アングルアタッチメントから取り外され且つモーター軸に結合され、その後、軸とギヤとがアタッチメント内に挿入されて、同アタッチメントを電動工具に結合させる。このような構造は、アタッチメントの内部構成要素の不整合を生じ(例えば、ギヤがアタッチメント内の別のギヤと正確に整合されないかも知れない)、これは、アタッチメントの構成部品に摩耗その他の損傷を生じるかも知れない。
従来のアングルアタッチメントにおける関連する困難性は、種々の構成部品間の正しい結合を必要とする点である。例えば、ギヤ又はその他の構成部品間の若干の不整合は、アタッチメント及び/又は電動工具に対する作動不能及び/又は損傷を生じるかも知れない。このような不整合は、部分的には、アタッチメントを電動工具に結合させる作用によって発生するかも知れない。
従って、切断工具モーターハウジングに対して有用な向きで、切断工具モーターに、切断ホイール、研磨ディスク、研磨砥石、研磨パッド及びこれらと類似のアタッチメントが、切断工具アタッチメントが切断モーターに結合されるのを可能にする切断工具又はその他の手持ち電動工具のためのアタッチメント又は付属品を提供することは有利である。アタッチメントの内部構成部品を取り外す必要なしに電動工具に結合することを可能にするアタッチメントを提供することもまた有利である。
発明の概要
例示的な実施形態は、ロータリー切断工具のためのアングルアタッチメントに関する。アングルアタッチメントは、第1の軸と第1のギヤとを含んでいる第1のアセンブリを含んでおり、この第1の軸は中心長手軸線を有している。アングルアタッチメントはまた、第2の軸と第2のギヤとを含んでいる第2のアセンブリをも含んでおり、このアセンブリにおいては、第2のギヤは第1のギヤと係合し、第2の軸は中心長手軸線を有しており、第2の軸の中心長手軸線は、第1の軸の中心長手軸線に対して同一線上でもなく又は平行でもない。アングルアタッチメントは更に、ロータリー電動工具のモーター軸に取り外し可能に結合し且つ第1のアセンブリに取り外し可能に結合する構造とされた部材を含んでいる。この部材の少なくとも一部分は、第1のアセンブリの構成部品内に挿入される構造とされている。
もう一つの例示的な実施形態は、ロータリー電動工具のためのアタッチメントに関する。このアタッチメントは、第1の軸に結合された第1のギヤを含んでいる第1のアセンブリと、第2の軸に結合された第2のギヤを含んでいる第2のアセンブリとを含んでおり、同第2のギヤは前記第1のギヤと相互にかみ合っている。第1のアセンブリの構成部品は、ロータリー電動工具の軸と当該構成部品との間の取り外し可能な結合のための構造とされたコネクタの少なくとも一部分をその内部に受け入れるための開口部を含んでいる。このアタッチメントは、第1の軸の回転を第2の軸の回転に変換する構造とされており、前記第1の軸と第2の軸とは、各々、第1の軸の回転軸線が第2の軸の回転軸線と平行でも同一線上でもないような向きとされた回転軸線を有している。
もう一つ別の例示的な実施形態は、ロータリー電動工具を同ロータリー電動工具のためのアタッチメントに結合させるためのコネクタに関する。このコネクタは、中心長手軸線を有し且つロータリー電動工具の駆動軸に結合する構造とされた軸を含んでいる。このコネクタはまた、複数の面を有するヘッド部分をも含んでおり、同ヘッド部分の少なくとも一部分は、中心長手軸線を横切る概して多角形の断面を有しており、前記複数の面のうちの少なくとも1つは、中心長手軸線の方向において、同中心長手軸線に対して凸状である。このヘッド部分は、アタッチメントの回転部材に結合された構成部品内に設けられた多角形の開口部と係合する構造とされている。
例示的な実施形態の詳細な説明
例示的な実施形態による付属品又はアタッチメント100(アングルアタッチメントとして示されている)が、図1に示されている。アタッチメント100は、同アタッチメント100の種々の構成部品を含み且つ包囲しているアタッチメントハウジング110を含んでいる。
例示的な実施形態によると、アタッチメントハウジング110は、硬質プラスチックのような電気的絶縁材料又は別のポリマー材料によって作られている。他の例示的な実施形態によれば、アタッチメントハウジングは、他の材料(例えば、金属、複合材料等)によって作られても良い。
例示的な実施形態によれば、ハウジング110は、完成したハウジング110を形成するために互いに接合又は結合される2つの相補形状部分112及び114として形成されている。2つの部分112及び114は、種々の一般的な方法(例えば、接着、ねじ又はナット及びボルト型のアセンブリのような締結部材等)のいずれかを使用して相互に結合させることができる。
アタッチメントハウジング110は、電動工具(図5において手持ち切断又は切り取り工具として示されている)のハウジング又はケースと結合するようになされている開口した第1の端部120を含んでいる。図8は、電動工具のハウジング又はケース210の第1の端部212(例えば、カラー220の周囲)において電動工具200に結合されるアタッチメント100を示している。アタッチメントハウジング110の開口した第1の端部120は、アタッチメントハウジング110を電動工具のハウジング210に取り付けるために、モーター軸214が電動工具のハウジング210から出ている位置の周りで電動工具ハウジング210の第1の端部212をその内部に受け入れる構造とされている。アタッチメント100は、図面に示された向きから0〜360度だけ、電動工具の軸線を中心に回転させても良い。
1以上の穴122がアタッチメントハウジング110の開口した第1の端部120から内方へ延びている。例示的な実施形態によれば、穴122は、開口した第1の端部120の周りの2つの場所に(例えば、開口端部120を横切って互いに対向して)形成されている。穴122は、アタッチメントハウジング110の開口した第1の端部120が若干広がり且つ収縮してアタッチメントハウジング110の開口した第1の端部120が電動工具ハウジング210の第1の端部212に取り付けられるのを可能にするのを許容する。
1つの例示的な実施形態によれば、穴122の各側部においてアタッチメントハウジング110の各部分によって形成されるばね力は、アタッチメントハウジング110の開口した第1の端部120を電動工具ハウジング210に結合するように作用する。1つの例示的な実施形態によれば、電動工具ハウジング210の第1の端部212の周りにアタッチメントハウジング110の開口した第1の端部120を締結するために、1以上の締結部材124が設けられている。ねじ、ボルト又はこれらと類似の締結部材のような締結部材124が提供され且つねじ回し(又はレンチのような他の工具等)及び/又は手を使用して締め付けたり緩めたりすることができる構造とされても良い。締結部材124は、第1のハウジング部分112に形成された第1の伸長部126及び第2のハウジング部分114に形成された第2の伸長部128の中に延びている。1つの例示的な実施形態によれば、伸長部126及び128は、アタッチメントハウジング110と一体に形成される。伸長部128は、締結部材124のねじ部分を受け入れるために内部に形成されたねじが切られた締結部材用の穴を含んでいる。もう1つ別の実施形態によれば、伸長部128及び126の位置は、伸長部126が部分114上に設けられ、伸長部128が部分112上に設けられるように逆にしても良い。
1以上の締結部材124が締め付けられると、伸長部126と128とは互いに引き寄せられ、それによって、穴122を部分的に閉じて、アタッチメントハウジング110の開口した第1の端部120の外周が小さくされる。このようにして、アタッチメントハウジング110の開口した端部120は、電動工具ハウジング210の端部の周囲に締結されて、アタッチメントハウジング110が電動工具ハウジング110に結合され又は取り付けられる。
図2及び4に示されているように、アセンブリ150(例えば、第1のギヤと軸受アセンブリ)が、アタッチメントハウジング110内に設けられている。アセンブリ150は、ギヤ154(ピニオンギヤとして示されている)が取り付けられる軸152を含んでいる。軸152は、アタッチメント100が電動工具に結合されたときに電動工具に結合されるので、ここでは、“工具結合軸152”と称されている。ギヤ154は、工具結合軸152の第1の端部153に取り付けられている。
作動中における工具結合軸152の比較的滑らかな回転を許容するために、工具結合軸152上には、軸受け158も設けられている。第1の部分112と第2の部分114とが組み付けられたときのアタッチメントハウジング110からの工具結合軸152の外れは、アタッチメントハウジング110の内側に形成された機構又は構造159(例えば、壁、ストッパ等)との軸受け158の相互作用によって防止される。1つの例示的な実施形態によれば、機構159は、工具結合軸152がその中心長手軸線に平行な方向に摺動する動作を制限する壁又は障壁の形態で設けられている。機構159は、工具結合軸152がその中心長手軸線に沿って横方向に動かされたときに、軸受け158と係合する。1つの例示的な実施形態によれば、機構159は、部分112と部分114との両方に設けられる。他の例示的な実施形態によれば、機構159は、部分112と114とのうちの一方にのみ設けられる。
このアセンブリの構成部品として、アタッチメント100を電動工具に取り付けるために使用されるコネクタに結合するために設けられた開口部が含まれる。アタッチメント100として示された例示的な実施形態によれば、構成部品は、内部に設けられた開口穴160を有している雌型の六角形のナット又はコネクタとして示されたコネクタであり、この構成部品は、工具結合軸152の第1の端部153と反対側の第2の端部155に結合されている。コネクタ156は、以下においては、“雌型コネクタ156”と称される。工具結合軸152の第2の端部155は、雌型コネクタ156内に形成された穴171内へと少なくとも部分的に延びている。他の例示的な実施形態によれば、内部に穴が設けられた構成部品は、異なる構成部品であっても良い(例えば、軸152が、その一端に設けられた開口部を有していても良い)。
1つの例示的な実施形態によれば、穴160(6つの壁163によって画成された六角形の開口部として示されている)が雌型コネクタ156内に設けられる。他の例示的な実施形態によれば、雌型コネクタに形成された穴は、種々の数の壁を有する別の多角形形状(例えば、四角形、五角形、八角形等)を有していても良い。もう一つ別の実施形態によれば、この穴は、12ポイント形状(例えば、図13及び16乃至17を参照)を有していても良い。
雌型コネクタ156の穴160の最外端縁と前方面164との間に、湾曲した又は面取りされた面162が延びている。前方面164によって形成された面は、雌型コネクタ156の中心長手軸線161(図9)にほぼ直角に配置されている。面取りされた面166が、雌型コネクタ156の前方面164と側方外面157との間に延びている。
他の例示的な実施形態によれば、種々の他の形状を使用しても良い。例えば、前方面164と側方面157とが互いにほぼ直角に配置されるように、面取りされた面166は湾曲されるか又は除去されても良い。もう一つ別の例においては、前方面は、湾曲した面162と側方面157との間に比較的連続した曲線を形成するために湾曲せしめられていても良い。種々の形状のうちのいずれもが他の例示的な実施形態において使用しても良く、このような形状のいずれもが、本開示範囲内に含まれることを意図されている。
1つの例示的な実施形態によれば、雌型コネクタ156は、工具結合軸152に対して相対的に永久に取り付けられるか又は結合される。例えば、雌型コネクタ156は、工具結合軸152と一体に形成されるか又は溶接、接着若しくはその他の比較的永久手段によって工具結合軸152に取り付けられても良い。もう一つ別の例示的な実施形態によれば、雌型コネクタは、工具結合軸に取り外し可能に結合される(例えば、工具結合軸152等の回転方向と逆回転方向に螺結される)。例えば、雌型コネクタと工具結合軸とを相互に固定するために、工具結合軸上に設けられた相補形の機構(又はその逆)をその中に受け入れる形状とされた雌型コネクタ内に穴を設けても良い(例えば、雌型コネクタは、取り付けハウジングに形成された1以上の機構を使用して、軸の軸線に沿って横方向に動かないように保持されていても良い)。
1つの例示的な実施形態によれば、コネクタ140のような部材又は要素(以下においては、“雄型コネクタ140”と称され且つクラウン(冠付き)六角ドライバの形状で示されている(例えば、図2及び10乃至12を参照))は、電動工具に結合するために雌型コネクタ156に結合する形状とされている。雄型コネクタ140は、軸142とヘッド又は前方部分149とを含んでいる。軸142は、電動工具に設けられた一般的なコレットアセンブリ又はチャック内に受け入れられるのを可能にするような形状とされた大きさ及び形状を有している(例えば、図5に示されている電動工具200は、コレットナット232及びコレット(図示せず)を含んでいるコレットアセンブリ230を有している)。コレット又はチャックを軸142に締結することは、雄型コネクタ140を電動工具200のモーター軸214に固定結合する役目を果たす。軸142は、概して円筒形状を有しているものとして示されているけれども、軸のための他の形状が使用されても良い。例えば、例示的な実施形態によれば、軸は、断面積がその長さに沿って変化するテーパーが付けられた又はフレア形状を有していても良い。(例えば、正方形、六角形又はその他の多角形のような断面形状を有する)軸のためのその他の形状を使用しても良い。
例示的な実施形態によれば、ヘッド部分149は、その内部に形成された比較的正方形形状の穴又はブローチ穴144を含んでいる。その他の実施形態によれば、穴は他の形状及び/又は大きさを有していても良い。穴144は、種々の装置の駆動軸をその中に受け入れる構造とされている(例えば、雄型コネクタ140が、可撓性の軸切断工具500に結合されている分解斜視図で示されており、可撓性の軸切断工具500の駆動軸(図示せず)が穴144内に受け入れられている、図18を参照のこと)。穴144は、このような駆動軸に対する雄型コネクタ140の比較的安定した結合を提供する助けとなる機構145(例えば、切り欠き、凹部、凹み、伸長部、突出部等)を含んでいても良い。
雄型コネクタ140の前方面146は、前方面146の面が中心長手軸線141(図10)(例えば、雄型コネクタ140の回転軸線)にほぼ直角であるように配置されている。湾曲した又は面取りされた部分148(図11)は、前方面から穴144への比較的滑らかな移行を提供するために、前方面から穴144へと延びている。このような構造の1つの有利な特徴は、穴144への外部駆動軸の結合が、穴144と駆動軸との間の正確な整合がなされることなく達成できるということである(例えば、湾曲した部分148によって提供される移行部分は、カムとして機能し且つ穴144と駆動軸とが結合されたときに若干の不整合が存在する場合に、駆動軸が穴144内へ“摺動する”のを可能にする)。
雄型コネクタ140の形状は、雌型コネクタ156に対する雄型コネクタ140の比較的簡単で且つ安定した結合を提供する。図10及び12に示されているように、ヘッド部分149の外側面を形成している6つの面147は、湾曲した又は凸形状を有している(すなわち、面147は、中心長手軸線141に対して、矢印Aによって示す方向に凸になって、点143は、面147が中心長手軸線141から最も遠い距離に到達する点を表している)。面147は、概して平らな又は平面状であり、中心長手軸線141に対して直角な矢印Bによって示された方向に動く(例えば、面147の最外点143が、中心長手軸線141の方向から見たときにほぼ平らか又は平面状である図11を参照のこと)。
ヘッド部分149は、中心長手軸線141に直角に断面をとった場合に、概して六角形の外形形状を有している(例えば、図11を参照のこと)。面147は、長手方向に凸形状を有しているので、六角形の断面の大きさは、ヘッド部分149の長さ方向に沿って変化する。例えば、図10における点線“C”における六角形の断面は、点線“D”における断面よりも大きな面積を有しているであろう。別の言い方をすると、六角形の辺に直角な中心長手軸線141との間に延びる線の長さは、ヘッド部分149の長さ方向に沿って変化する。図11に示されているように、ヘッド部分149の最外点143は、面147に直角な中心長手軸線141との間の線の最大長さの点を表している。
ヘッド部分149の凸状又は湾曲した形状は、雌型コネクタ156に対するヘッド部分149の比較的簡単な結合を可能にする。例えば、ヘッド部分149は、穴160とヘッド部分149との間の若干の不整合を許容する方法で、雌型コネクタ156の穴160内に挿入することができる。ヘッド部分149はまた、ヘッド部分の前方面146と外側面147との間に、テーパーが付けられた又は面取りされた(例えば、湾曲した)部分151をも含んでいる。ヘッド部分の形状(例えば、凸状面147及びテーパーが付けられるか又は面取りされた部分151)は、ヘッド部分149と雌型コネクタ156内の穴160との間の相対的な安定した嵌合を確保するために、ヘッド部分149を穴160内に整合するためのカムとして機能する。組み立てられると、ヘッド部分の最外点143が雌型コネクタ156の内面と係合する。
好ましい実施形態は、6個のクラウン又は凸状面147を有している雄型コネクタ140を含んでいるけれども、他の実施形態によれば、異なる数の凸状面が設けられても良い。例えば、中心長手軸線に直角なヘッド部分の断面が異なるタイプの多角形(例えば、三角形、正方形、五角形、十二面体等)に対応する形状を有するように、3つ、4つ、5つ、12個又はこれらと異なる数の凸状面を有する雄型コネクタを設けても良い。他の代替的な実施形態によれば、雄型コネクタは、凸状面又は機構(例えば、星形の先端が凸状にされても良い)を含む非多角形状(例えば、六面星形等)を有していても良い。
雄型コネクタ140は、電動工具(例えば、ロータリー切断工具又は切り取り工具等)のための種々のアタッチメントのいずれに結合されても良い。例えば、雄型コネクタ140が電動工具200(例えば、チャック又はコレットアセンブリ内)に結合されると、雄型コネクタと係合する駆動機構を有する電動工具に種々のアタッチメントを結合することができる。例えば、第1の構造においては、アングルアタッチメントが電動工具と共に使用することができ、第2の構造においては、可撓性の軸切断工具アタッチメント(例えば、図18参照)が電動工具と共に使用することができる。雄型コネクタと係合させることができる駆動軸又はその他の機構を有している種々の付加的なアタッチメントのうちのいずれかもまた使用することができる。このようにして、電動工具のための付加的で且つ便利な機能性を提供するために、電動工具への種々のアタッチメントの比較的簡単で且つ迅速な取り付け及び取り外しが提供される。
図2、4及び6に見られるように、第2のギヤと軸受けとのアセンブリ170もまたアタッチメントハウジング110内に設けられ、アセンブリ170は、工具結合軸152に設けられたギヤ154と係合するためのギヤ174(クラウン歯車又はリングギヤとして示されている)が結合されている軸172を含んでいる。ギヤ154及び174の各々は、各々、あらゆる一般的な方法を使用して軸152、172に結合されても良く且つ比較的強く且つ耐摩耗性の材料(例えば、鋼)によって作ることができる。
工具結合軸152の端部155がアタッチメントハウジング110の軸線に沿って同アタッチメントハウジングの開口した第1の端部120に向かって延びるように、アタッチメントハウジング110内に軸152及び172が設けられている。アタッチメント軸172は、アタッチメントハウジング110の第2の端部130から延びているアタッチメント端部176を含んでいる。
例示的な実施形態によれば、アタッチメント軸172は、工具結合軸に対して直角に取り付けられる(例えば、アタッチメント軸172の中心長手軸線は、工具結合軸152の中心長手軸線に対して直角に配置されている)。他の例示的な実施形態によれば、アタッチメント軸172は、工具結合軸152に対して別の角度(例えば、軸の中心長手軸線が同一線上でもなく平行でもないようなあらゆる角度)で設けられても良い。
例示的な実施形態によれば、工具結合軸152に取り付けられたギヤ154は、アタッチメント軸172に設けられたギヤ174と係合し且つかみ合っている。このようにして、工具結合軸152の回転が、ギヤ154及び174を介して、アタッチメント軸172の回転に変換される。このことにより、アタッチメント端部176においてアタッチメント軸172に結合された付属品(例えば、切断ホイール、研磨ディスク等)は、工具結合軸152が回転せしめられたときに回転せしめられる。アタッチメント100が電動工具200に結合されると、電動工具のモーター軸214は、(例えば、上記した方法で雄型コネクタ140を雌型コネクタ156に結合させることによって)アタッチメント100の工具結合軸152に結合される。電動工具200のモーターが起動されてモーター軸214を回転させると、この回転は、工具結合軸152に伝達され且つギヤ154と174との相互噛合によってアタッチメント軸172に移動される。
例示的な実施形態によれば、工具結合軸152とアタッチメント軸172との両方が、アタッチメントハウジング110に相対的に永久に取り付けられている(例えば、これらの軸のいずれもが、電動工具へのアタッチメントの結合又は離脱の際にアタッチメントハウジング110から取り外されない)。軸152及び172はアタッチメントハウジング110内に留まったままであるので、ギヤ154と174とは、係合し且つ相互にかみ合ったままである。このことは、次いで、アタッチメントの使用中に、ギヤに対する過度の摩耗又は損傷を生じるかもしれないギヤの不整合の機会を減じる。
アタッチメント軸172は、アタッチメントハウジング110内での回転運動のために取り付けられるのが好ましい。例示的な実施形態によれば、軸受け178が、アタッチメント軸172に結合され且つアタッチメントハウジング110内に固定させて取り付けられている。例示的な実施形態によれば、2つの軸受け178が使用され、ギヤ174の各側に一つずつアタッチメント軸172に沿って配置されている。軸受け178は、一般的な方法(例えば、ボール軸受けアセンブリ等として)付与されても良い。
アタッチメント100は、アタッチメント軸172の端部176に取り付けられる種々の付属部品と組み合わせて使用することができる。取り付けアセンブリ190(図4及び6)は、種々の付属品を取り付けるための手段を提供するために、アタッチメント軸の端部176に形成されるのが好ましい。例えば、取り付けフランジ192は、アタッチメント軸172の端部176に固定して取り付けられるのが好ましいかも知れない。アタッチメント軸172の端部176の一部分177は、取り付けフランジ192を超えて延びている。例示的な実施形態によれば、部分177は少なくとも部分的にねじが切られている。
ねじ部177が切断ホイールに形成された中央の穴の中に延びるようにして切断ホイール又はその他の付属品を取り付けフランジ192に対して配置することによって、付属品(例えば、切断ホイール、研磨ディスク等)をアタッチメント軸172に取り付けることができる。次いで、フランジナット194をねじ部177にねじ止めし且つ切断ホイールに対して締め付け、それによって、切断ホイールをアタッチメント軸172にしっかりと取り付けることができる。切断ホイールは、フランジナット194を緩めてアタッチメント軸172のねじ部177からフランジナット194を取り外し、次いで、切断ホイールをアタッチメント軸172の端部から取り外すことによって、アタッチメント軸172から取り外すことができる。図6に示されているように、フランジナット195を、アタッチメント100内に形成された穴196を使用してアタッチメント100内に貯蔵しても良い。その他の装置内搭載貯蔵機構(例えば、チャンバ、区画室等)をアタッチメント内に設けても良い。
もう一つ別の例示的な実施形態によれば、研磨ディスク裏打ちパッドをアタッチメント軸172の端部176に取り付けることによって、アタッチメント100を研磨動作のために使用しても良い。裏打ちパッドは、(例えば、接着剤、フック・アンド・ループ・コネクタ等を使用して)研磨ディスクを取り付けることができる底面を含んでいても良い。裏打ちパッドは、その中心に配置された取り付け構造(例えば、ねじが切られた中央穴)を含んでいるのが好ましい。裏打ちパッド取り付け構造は、レンチ又はその他の類似した工具を使用して、アタッチメント軸172に対する裏打ちパッドの取り付けをしっかりとさせる助けとなる六角ナット又はこれと類似した構造を含んでいるのが好ましい。
好ましい実施形態によれば、付属品の取り付け及びアタッチメントの取り外しを容易にするために、アタッチメント軸172の回転を一時的に阻止する手段が設けられる。図2に見ることができるように、アタッチメント100が電動工具200に取り付けられると、アタッチメント軸172の回転は、係止機構250(例えば、軸係止機構)を作動させることによって阻止することができる。係止機構250は、ボタン又はピン256と、リブ又は伸長部255が形成されている板ばね254とを含んでいる。ボタン256は、アタッチメントハウジング110に形成された開口部又は穴252の中に伸長する。ユーザーによってボタン256が押し込まれると、リブ255は、アタッチメント軸172に設けられた開口部又は穴と係合して、アタッチメント軸の回転を阻止する。他の例示的な実施形態に従って、アタッチメント軸172の回転を防止するための他の種々の機構を使用しても良い。
アタッチメント100にガード又はシールド260が設けられている。ガード260は、一般的な方法で提供され且つアタッチメントハウジング110の第2の端部130においてアタッチメント100に取り付けることができる。アタッチメントハウジング110においては、アタッチメント軸172は、アタッチメントハウジング110から出ている。ガードは、アタッチメント軸172に結合されている付属品の少なくとも一部分を包囲し又は囲繞している。ガード260は、種々の材料によって作ることができる。例えば、ガードは、金属、プラスチック、複合材又はその他の材料によって作ることができる。好ましい実施形態によれば、ガードは金属(例えば、鋼)によって作られる。もう一つ別の例示的な実施形態によれば、ガードは、アタッチメントの残りの部分と同じ材料(例えば、硬質プラスチック)によって作られ且つアタッチメントと一体に形成されても良いし又は別個に形成されてアタッチメントに結合しても良い。
調整可能な足部262がガード260に結合されている。足部262は、内部に形成された開口部264を含んでいる。切断ホイール又はその他の付属品は、アタッチメント100に取り付けられたときに、開口部264内に伸長する。足部264の先端縁266は、若干後方に曲がっていても良い。足部262は、同足部262の位置が調整できるように、ねじ268又は他の締結部材によってガード260に取り付けられても良い。従って、足部262は、足部262の面270を切断されつつある工作物の端縁に沿って配置することによって切断が形成されるときに、切断ホイール又はその他の付属品によって形成される切断の深さが調整できるように位置決めすることができる。
アタッチメント100は、電動工具200(例えば、ロータリーの切断又は切り取り工具)に取り付け且つ以下の方法による切断又は研磨動作のために使用することができる。雄型コネクタ140は、電動工具200に設けられ且つ(例えば、雄型コネクタ140の軸142の周囲にコレットナット又はドリルチャックを締結することによって)定位置に固定された一般的なコレット又はドリルチャック内に挿入される。雄型コネクタ140のヘッド部分149は、工具結合軸152に設けられた雄型コネクタ156と係合するためにコレット又はドリルチャックから延びている。
電動工具ハウジング210の端部212が、アタッチメントハウジング110の開口端部120内に挿入される。締結部材124は、アタッチメント100を電動工具200に固定状態に安定して締結するために使用される。このようにして、作動中の電動工具200に対するアタッチメント100の動きが防止される。
電動工具200の端部212の端がアタッチメント100の開口端部120内に挿入されると、雄型コネクタ140のヘッド部分149は、雌型コネクタ156に設けられた穴160とかみ合う。雄型コネクタと雌型コネクタとを結合することによって、電動工具200のモーター軸214の回転が可能になり、(例えば、ギヤ154と174との相互作用によって、)雌型コネクタ156、工具結合軸152及びアタッチメント軸172を相応して回転させる。雄型コネクタと雌型コネクタとの大きさ及び形状は、互いに結合されたときに、構成部品の若干の不整合を許容するのが有利である。このような不整合は、雄型コネクタが雌型コネクタ内に更に挿入されて、アタッチメント100が電動工具200に結合されたときに相対的に安定した整合が得られるようになされたときに補正される。雄型コネクタに凸形状を使用するというもう一つ別の有利な特徴は、アタッチメント100のアセンブリによって生じる不整合が補償され得ることである。例えば、工具結合軸152の中心長手軸線が、アタッチメント100が結合されるロータリー電動工具のモーター軸の中心長手軸線と正確に同一線上でない場合にも、この凸形状は、依然として、アタッチメント100の使用を許容する方法で雄型コネクタを雌型コネクタと係合させる。
アタッチメント100を電動工具200に結合させる際に、軸152及び172の回転又は動きを阻止するために、係止機構250を使用しても良い。電動工具200のモーター軸214の回転を阻止するために、電動工具200に設けられた軸係止ピン234を使用しても良い。軸係止ピン234は、押し込まれると、モーター軸214と係合して軸の回転を阻止する。軸係止ピン234は、アタッチメント100を電動工具200に結合する際に及び/又はモーター軸214に結合されたドリルチャック又はコレットアセンブリ内の種々の付属品(例えば、切断工具ビット、雄型コネクタ等)を締結するために使用しても良い。
以上、例示的な実施形態を、電動工具のモーター軸に結合されている雄型コネクタ及び雄型コネクタを受け入れるようにアタッチメント内に設けられた雌型コネクタに関して説明したけれども、図13乃至17に示された代替的な実施形態に従って、雄型及び雌型コネクタの位置は逆にしても良い。図13は、図1に示されたものと類似しているハウジング410を有しているアタッチメント400を示している。
雄型コネクタ449(例えば、図15に示されている複数の面447及び凸状外面を有している)は、アタッチメントハウジング410に設けられた工具結合軸452に結合されている。雌型コネクタ456は、電動工具450のモーター軸414に結合されている。雌型コネクタ456は、雄型コネクタ449をその中に受け入れるための穴又は開口部460を含んでいる。穴460は、雄型コネクタ449と係合するような構造とされた大きさ及び形状を有している。図面に示されているように、穴460は、6個の側面を有する雄型コネクタと共に使用するための12ポイント穴として設けられている。12ポイント穴を使用することによって、雌型コネクタ456に対する雄型コネクタ449の比較的簡単な結合が可能になる。
電動工具450に対するアタッチメント400の結合は、雄型及び雌型コネクタの反転を考慮に入れた上記した方法で達成される。雌型コネクタ456は、モーター軸414に結合され且つ同モーター軸に固定されている。電動工具ハウジング451の端部は、アタッチメントハウジング410の開口端部420内に挿入されている。電動工具450とアタッチメント400とが結合されると、雄型コネクタ449は、雌型コネクタ456内に受け入れられる。雄型コネクタ449の凸形状(例えば、外側へ且つ工具結合軸452の中心長手軸線から離れる方向に湾曲している凸形状)は、好ましい実施形態に関して上記したものと類似した方法で、雌型コネクタ456に対して比較的簡単な結合を提供する。
図19乃至25は、上記したアタッチメント100と類似のアタッチメント又は付属部品600の特徴を示している。アタッチメント600は、ギヤと、軸受け678及びギヤ674が結合された軸672(アタッチメント軸)を含んでいるギヤと軸受けとのアセンブリを含んでいる。アタッチメント軸672には、アタッチメントフランジ692及びフランジナット694もまた設けられている。アタッチメント600はまた、軸652(工具結合軸)に結合されたギヤ654及び軸受け658を含んでいるギヤと軸受けとのアセンブリをも含んでいる。アタッチメント600は、アタッチメント600の開口端部620において電動工具に結合するようになされている。ラッチアセンブリ680は、図1に示され且つ図1に関して記載されている伸長部126、128及び締結部材124の代わりにアタッチメント600と共に使用される。アタッチメント600はまた、図1に示されたガード260に類似しているガード860をも含んでいる。
ギヤ654及び674は、例えば、図2に示されたギヤ154及び174とは異なる形状を有している。種々の例示的な実施形態によれば、アタッチメント100がアタッチメント600において使用されているギヤは、ビニオンギヤ、複数のベベルギヤ、クラウン歯車及び特定の用途に適しているかも知れないこれらの又はその他のギヤの組み合わせであっても良い。例示的な実施形態に示された種々のギヤを相互に代用しても良い(例えば、アタッチメント600に対して図示されたギヤをアタッチメント100と共に使用しても良いし、その逆でも良い)ことも注目すべきである。
図19乃至25に示されているように、ギヤと軸受けとのアセンブリ650は、例えば、図8に示されている雌型コネクタ156のような雌型コネクタを使用していない。雌型コネクタを軸652に結合させる代わりに、軸652自体は、電動工具のモーター軸に結合することができる雄型コネクタを受け入れるために開口部又は穴660が設けられている。図24に示されているように、開口部660は比較的矩形の断面を有している。
図25は、雄型コネクタとして示されているコネクタ640の斜視図である。雄型コネクタ640は、軸642と、複数の面647を有しているヘッド部分649とを含んでいる。面647とヘッド部分649の前方部分との間には湾曲した部分651が延びている。互いに隣接する面647間にはまた、面取りされた又は丸みが付けられた遷移部分も設けられている。例示的な実施形態によれば、ヘッド部分649は4つの面647を含んでいる。他の例示的な実施形態によれば、異なる数の面が設けられていても良い(例えば、5個、6個、8個、9個、12個等)。
既に示し且つ説明した雄型コネクタ140と異なり、雄型コネクタ640の面は、凸状又は丸みが付けられた形状を有しておらず、その代わりに、軸642の中心長手軸線の方向において比較的平らな形状又は平面状である。すなわち、面647は、雄型コネクタ640の中心長手軸線から外方へと曲がっていない。
ヘッド部分649は、アタッチメント600の工具結合軸652に設けられた穴660内に挿入される。使用時に、雄型コネクタ640は、電動工具のチャック又はコレットアセンブリ内に受け入れられ、その後に、アタッチメント600が同アタッチメント600の開口端部620において電動工具に結合されたときに工具結合軸652の穴660内に挿入される。
工具取り付け軸に穴を設けることの1つの利点は、雌型コネクタ152のような付加的な構成部品を提供する必要性が排除されることである。
図19乃至25に示された実施形態の種々の構成部品のある種の構造は、アタッチメント100として図示され且つ説明されている例示的な実施形態のものと異なっているけれども、例示的な実施形態の各々において使用されている構成部品間に種々の代用物を形成しても良いことは注目すべきである。アタッチメント600のある種の構成部品はアタッチメント100のものと異なっているけれども、電動工具のモーター軸に結合するために設けられたギヤと軸受けとのアセンブリ650が、依然として、軸受けとアタッチメント600の内側に設けられた機構との相互作用によって、アタッチメント600内に留まったままであるように設けられていることにも注目すべきである。このようにして、ギヤ654と674との間の係合は、ギヤ間の不整合の機会が減るように維持される。
本開示を検討する当業者に明らかとなるように、本明細書に記載された種々の例示的な実施形態の特徴を使用しているアングルアタッチメントは、種々の有利な特徴を有することができる。例えば、アタッチメントは、ロータリー切断工具又は切り取り工具のようなロータリー電動工具のための付加的な機能性を提供しても良い(例えば、アタッチメントは、研磨ディスク又は研削ディスク、切断ホイール、研磨パッド及びこれらと類似の付属部品と組み合わせて使用しても良い)。更に、このようなアタッチメントは、比較的簡単で且つ有効な方法でロータリー電動工具に結合することができ且つ電動工具から取り外すことができる。
もう一つ別の有利な特徴は、コネクタが結合されたときに、このようなアタッチメントは、若干の不整合を許容するコネクタを使用してロータリー電動工具に結合することができるという点である。一つの実施形態においては、ロータリー電動工具と共に使用するためのコネクタは、同コネクタに形成された多角形(例えば、五角形、六角形、十二角形)の穴を有する雌型コネクタと噛合するような形状とされたクラウン又は凸状のヘッド部分を含んでいる。このようなコネクタは、アングルアタッチメント及び/又は電動工具のためのその他のアタッチメントのいくつか(例えば、可撓性の軸アタッチメント等)と共に使用しても良い。コネクタは、電動工具から取り外す必要なく、電動工具に取り付けても良く且つ種々のアタッチメントに選択的に取り付け或いは同アタッチメントから取り外しても良い。
もう一つ別の有利な特徴は、このようなアタッチメントは、電動工具へのアタッチメントの結合中に種々のギヤの整合が維持されるように、アタッチメントハウジング内に相対的に永久に設けられているギヤと軸受けとのアセンブリを含んでいても良い(例えば、ギヤと軸受けとのアセンブリは、アタッチメントを電動工具に結合するためにハウジングから取り外されない)。
本開示を検討することによって当業者が理解するであろうように、ここに記載されたものに加えてその他の有利な特徴を得ることができ、本明細書におけるこのような有利な特徴の開示が特許請求の範囲に開示された発明の範囲に対する限定であることは意図されていない。
好ましい他の例示的な実施形態に示されているアタッチメントの要素の構造及び配置は例示のためだけのものである。本開示においては、ほんの2乃至3の実施形態を詳細に説明しているけれども、この開示を検討する当業者は、ここに開示された主題の新規な教示及び効果から著しく逸脱することなく、多くの変形例(例えば、種々の要素の大きさ、寸法、構造、形状及び広さ、取り付け構造、材料の使用方法、配向等)が可能であることを容易に理解するであろう。例えば、一体に形成されたものとして示されている要素は、多くの部品又は要素によって作っても良く、要素の位置は、逆にしても良いしさもなければ変更しても良く、別個の要素又は位置の特性又は数を部分的に変え又は変更しても良い。本装置の要素及び/又はアセンブリは、広範囲の色、手触り及びこれらの組み合わせのいずれかの広範囲の成形可能なプラスチック材料のいずれかを含む十分な強度又は耐久性を提供する広範囲の材料のいずれかによっても形成することができることは注目すべきである。いかなるプロセス又は方法のステップの順序又は配列は、代替的な実施形態に従って変更しても又は配列し直しても良い。本発明の範囲から逸脱することなく、好ましい他の例示的な実施形態の設計、作動条件及び配列によって他の代用、変形、変更及び省略を行っても良い。
図1は、例示的な実施形態による電動工具のためのアタッチメント又は付属品の斜視図である。 図2は、図1に示されたアタッチメントの分解斜視図である。 図3は、図1に示されたアタッチメントの頂部平面図である。 図4は、図3の線4−4に沿ったアタッチメントの断面図である。 図5は、例示的な実施形態に対する図1に示されたアタッチメントの結合を示しているアセンブリの分解斜視図である。 図6は、アタッチメントが電動工具に結合されている図5に示されたアセンブリの一部分を示している断面図である。 図7は、図1に示されているアタッチメントにおいて使用されているギヤと軸受けとのアセンブリの分解斜視図である。 図8は、例示的な実施形態による図1に示されたアタッチメントと共に使用するためのコネクタの斜視図である。 図9は、図8に示されたコネクタの断面図である。 図10は、例示的な実施形態による図1に示されたアタッチメントと共に使用するためにもう一つ別のコネクタの側面図である。 図11は、図10に示されたコネクタの端面図である。 図12は、図10に示されたコネクタの一部分の斜視図である。 図13は、もう一つ別の実施形態によるアタッチメントと電動工具を含むアセンブリの破断分解斜視図である。 図14は、図13に示されたアセンブリと共に使用するためのギヤと軸受けとのアセンブリの斜視図である。 図15は、図14に示されたギヤと軸受けとのアセンブリの側面図である。 図16は、図14に示されたアセンブリと共に使用するためのコネクタの斜視図である。 図17は、図16に示されたコネクタの断面図である。 図18は、電動工具、コネクタ及び可撓性の軸切断工具を含むアセンブリを示している分解斜視図である。 図19は、もう一つ別の実施形態による電動工具のためのアタッチメント又は付属品の断面図である。 図20は、図19に示されたアタッチメントの頂部平面図である。 図21は、図19に示されたアタッチメントの破断斜視図である。 図22は、図19に示されたアタッチメントと共に使用されるギヤと軸受けとのアセンブリの平面図である。 図19に示されたアタッチメントと共に使用されるもう一つ別のギヤと軸受けとのアセンブリの平面図である。 図24は、図23に示されたギヤと軸受けとのアセンブリの一部分の斜視図である。 図19に示されたアタッチメントと共に使用されるコネクタの斜視図である。

Claims (24)

  1. ロータリー電動工具のためのアングルアタッチメントであって、
    第1の軸と第1のギヤとを含む第1のアセンブリであって、前記第1の軸が中心長手軸線を有している第1のアセンブリと、
    第2の軸と第2のギヤとを含む第2のアセンブリであって、前記第2のギヤが前記第1のギヤと係合し、前記第2の軸が中心長手軸線を有している第1のアセンブリと、前記第2の軸の前記中心長手軸線が前記第1の軸の前記中心長手軸線と同一線上でもなく平行でもない、第2のアセンブリと、
    ロータリー電動工具のモーター軸に対して取り外し可能に結合されるような構造とされ且つ前記第1のアセンブリと取り外し可能に結合するための部材と、を含み、
    前記部材の少なくとも一部分が、前記第1のアセンブリの構成部品内へ挿入される構造とされている、アングルアタッチメント。
  2. 請求項1に記載のアングルアタッチメントであって、
    前記第1のアセンブリが、前記アングルアタッチメントが、前記第1のアセンブリを前記アングルアタッチメントから取り外すことなく前記ロータリー電動工具に結合できるように、当該アングルアタッチメント内に保持されている、アングルアタッチメント。
  3. 請求項1に記載のアングルアタッチメントであって、
    前記部材の少なくとも一部分を受け入れるために前記第1のアセンブリ内に設けられた多角形開口部を更に含んでいる、アングルアタッチメント。
  4. 請求項3に記載のアングルアタッチメントであって、
    前記構成部品が前記第1の軸に結合されたコネクタを含んでいる、アングルアタッチメント。
  5. 請求項1に記載のアングルアタッチメントであって、
    前記部材が、中心長手軸線と、複数の面を有するヘッド部分と、を含んでいる、アングルアタッチメント。
  6. 請求項5に記載のアングルアタッチメントであって、
    前記ヘッド部分が、前記部材の前記中心長手軸線に対して横切る多角形の断面形状を有している、アングルアタッチメント。
  7. 請求項6に記載のアングルアタッチメントであって、
    前記複数の面が、前記部材の中心長手軸線に対して凸状である、アングルアタッチメント。
  8. 請求項7に記載のアングルアタッチメントであって、
    前記複数の面が、前記部材の中心長手軸線に対して凸状である、アングルアタッチメント。
  9. 請求項7に記載のアングルアタッチメントであって、
    前記ヘッド部分が、6つの面を含んでおり且つ前記部材の前記中心長手軸線を横切るほぼ六角形の断面形状を有している、アングルアタッチメント。
  10. 請求項1に記載のアングルアタッチメントであって、
    前記部材が、電動工具のためのアタッチメントの駆動軸と結合するために形成された開口部を有している、アングルアタッチメント。
  11. 請求項1に記載のアングルアタッチメントであって、
    前記開口部が、電動工具のための可撓性の軸切断工具アタッチメントの駆動軸と係合する形状とされている、アングルアタッチメント。
  12. 請求項1に記載のアングルアタッチメントであって、
    前記第1のギヤと第2のギヤとのうちの少なくとも1つがビニオンギヤであり、同第1のギヤと第2のギヤとのうちの他方がクラウン歯車である、アングルアタッチメント。
  13. ロータリー電動工具のためのアタッチメントであって、
    第1の軸に結合された第1のギヤを含む第1のアセンブリと、
    第2の軸に結合され且つ前記第1のギヤと相互に噛合している第2のギヤを含んでいる第2のアセンブリと、を含み、
    前記第1のアセンブリの一つの構成部品が、ロータリー電動工具のモーター軸と当該構成部品との間に取り外し可能に結合される構造とされたコネクタの少なくとも一部分を受け入れるための開口部を含んでおり、
    前記アタッチメントは、前記第1の軸の回転を前記第2の軸の回転に変換するような構造とされており、前記第1及び第2の軸は、各々、回転軸線を有し且つ前記第1の軸の回転軸線が前記第2の軸の回転軸線と平行でもなく同一線上でもないように配向されている、アタッチメント。
  14. 請求項13に記載のアタッチメントであって、
    前記第1のアタッチメントをアングルアタッチメントから取り外すことなく、アングルアタッチメントが前記ロータリー電動工具に結合できるように、前記第1のアセンブリが、当該アタッチメント内に保持されている、アタッチメント。
  15. 請求項13に記載のアタッチメントであって、
    前記開口部を含んでいる構成部品が、前記第1の軸に結合されたコネクタを含んでいる、アタッチメント。
  16. 請求項13に記載のアタッチメントであって、
    前記コネクタが、中心長手軸線と、複数の面を有するヘッド部分とを含んでいる、アタッチメント。
  17. 請求項16に記載のアタッチメントであって、
    前記ヘッド部分が、前記部材の中心長手軸線を横切る多角形断面形状を有している、アタッチメント。
  18. 請求項16に記載のアタッチメントであって、
    前記複数の面のうちの複数が、前記コネクタの中心長手軸線に対して凸状である、アタッチメント。
  19. ロータリー電動工具を同ロータリー電動工具のためのアタッチメントに結合するためのコネクタであって、
    中心長手軸線を有し且つロータリー電動工具の駆動軸に結合するような構造とされている軸と、
    複数の面を有するヘッド部分であって、同ヘッド部分の少なくとも一部分は、前記中心長手軸線を横切るほぼ多角形の断面を有し、前記複数の面の少なくとも1つが、前記中心長手軸線の方向において同中心長手軸線に対して凸状である、ヘッド部分と、を含み、
    前記ヘッド部分は、前記アタッチメントの回転部材に結合された構成部品内に設けられた多角形開口部と結合する形状とされており、それによって、前記ロータリー電動工具の駆動軸の回転が、当該コネクタを使用して前記アタッチメントの回転部材に伝達されるようになされた、コネクタ。
  20. 請求項19に記載のコネクタであって、
    前記ヘッド部分の一部分が、前記中心長手軸線を横切る概して六角形の断面を有している、コネクタ。
  21. 請求項19に記載のコネクタであって、
    前記ヘッド部分の複数の面が、前記中心長手軸線の方向において同中心長手軸線に対して凸状である、コネクタ。
  22. 請求項19に記載のコネクタであって、
    前記コネクタが、ロータリー電動工具のアタッチメントの駆動軸と係合するために貫通して形成された開口部を含んでいる、コネクタ。
  23. 請求項22に記載のコネクタであって、
    前記コネクタに設けられた開口部が概して六角形の形状を有している、コネクタ。
  24. 請求項23に記載のコネクタであって、
    前記開口部が、複数の側面を含んでおり、同複数の側面のうちの少なくとも1つが、前記駆動軸に設けられた構造と係合するための切り欠きを含んでいる、コネクタ。

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