JP2004261842A - アルミニウム合金の金型鋳造方法及びその金型 - Google Patents
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Abstract
【課題】砂以外の材料で製作した中子を用いて鋳造する金型鋳造方法にあって、金型の熱により中子が変形したり、溶融してしまうことのないアルミニウム合金の金型鋳造方法及びこの金型鋳造方法に用いる金型を提供することを目的とする。
【解決手段】分割可能な金型に硝酸塩又は亜硝酸塩の単体あるいはこれらの混合物から成る中子を用いて鋳造するアルミニウム合金の金型鋳造方法であって、
前記中子の巾木と接する金型の巾木受け部分を選択的に冷却し、もしくは低温に保つ工程と;分割された前記金型の一方に前記中子を設置する工程と;前記分割された金型の他方を型合わせし、画成されたキャビティー内にアルミニウム合金溶湯を注入する工程と;を具備することを特徴とするアルミニウム合金の金型鋳造方法及びその金型。
【選択図】 図1
【解決手段】分割可能な金型に硝酸塩又は亜硝酸塩の単体あるいはこれらの混合物から成る中子を用いて鋳造するアルミニウム合金の金型鋳造方法であって、
前記中子の巾木と接する金型の巾木受け部分を選択的に冷却し、もしくは低温に保つ工程と;分割された前記金型の一方に前記中子を設置する工程と;前記分割された金型の他方を型合わせし、画成されたキャビティー内にアルミニウム合金溶湯を注入する工程と;を具備することを特徴とするアルミニウム合金の金型鋳造方法及びその金型。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミニウム合金鋳物を砂を使用しない中子を用い、金型により鋳造する方法並びにこれに用いる金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来図5に示すような中央に中子による鋳ぬき穴Hが形成された薄肉の鋳物Mを得ようとした場合、図6に示すような二分割された金型Dの片方に鋳ぬき穴H形成用の中子Cを設置し、しかる後に他方の金型を型合わせして得られたキャビティーK内にアルミニウム合金溶湯を湯口Yを介して注入していた。そして、その後冷却した鋳物Mを離型して中子の残渣を鋳物Mより除去し、鋳ぬき穴Hを有する鋳物Mを得ていた。
【0003】
この場合に用いる中子としては、鋳物砂をフェノール樹脂により固めたシェルモールド法による中子や、鋳物砂をウレタン樹脂により固めたコールドボックス法による中子等、砂を使用した中子が一般的であった。ところが、これらの鋳造方法においては鋳物から中子砂を完全に取り出すことが困難であるという問題があった。特に、鋳物の肉厚が薄い部分にあっては中子の樹脂が完全に熱分解しきれず、中子の残渣を容易に取り出せないため、再度加熱して樹脂分を熱分解させたり、外力を加えて中子を崩壊させて取り出すなど長大な時間と工数が必要となっていた。
【0004】
また、シリンダーヘッドの鋳物に形成される油溝のように細かくて複雑に曲がった鋳ぬき穴を有する中子については中子砂を完全に除去することが極めて困難であった。そして、油溝に中子砂が残っていては油循環系に中子砂が混入して磨耗などの不具合を生ずる危険性があるため、全品CCD等のファイバースコープで目視による検査を実施しているのが現状であり、そのために多大な費用と時間を要していた。
一方、砂を使用していない中子を用いる技術として温水により溶解し、完全かつ容易に除去が可能な硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、亜硝酸ナトリウムなどの硝酸塩、亜硝酸塩の単体あるいはこれらの混合物で中子を作成してこれを使用してゴム製品を製造する先行技術が開示されている(例えば特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭58−18239号公報(第1〜3頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような硝酸塩又は亜硝酸塩の単体あるいはこれらの混合物で作成された中子をアルミニウム合金鋳造用の金型に設置しようとすると、金型の熱によって中子の巾木部分で中子の変形や中子の溶融が生じてしまうため、満足のいく鋳物が得られないといった問題点があった。
【0007】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、砂以外の材料で製作した中子を用いる金型鋳造方法において、金型の熱により中子が変形したり、溶融してしまうことのないアルミニウム合金の鋳造方法及びこの鋳造方法に用いる金型を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明におけるアルミニウム合金の金型鋳造方法は、分割可能な金型に硝酸塩又は亜硝酸塩の単体あるいはこれらの混合物から成る中子を用いて鋳造するアルミニウム合金の金型鋳造方法であって、前記中子の巾木と接する金型の巾木受け部分を選択的に冷却し、もしくは低温に保つ工程と;分割された前記金型の一方に前記中子を設置する工程と;前記分割された金型の他方を型合わせし、画成されたキャビティー内にアルミニウム合金溶湯を注入する工程と;を具備することを特徴とする。
【0009】
さらに本発明におけるアルミニウム合金の鋳造用金型は、前記中子の巾木と接する金型の巾木受け部分を選択的に冷却可能に構成し、もしくは前記中子の巾木と接する金型の巾木受け部分を金型本体部分より低温に保つことが可能となるように構成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図1〜4に基づき詳細に説明する。図1は分割金型を示す正面図及びそのA−A矢視図、図2は分割金型の別の例を示す正面図及びそのB−B矢視図、図3はさらに分割金型の別の例を示す正面図及びそのC−C矢視図、図4はさらに別の金型の例を示す断面図である。
【0011】
図1において、分割可能な金型1を分割した片方の金型2、2Aが示されており、該金型2、2Aには、得ようとする鋳物の外周形状に対応した凹状のキャビティ−3が形成されており、該キャビティ−3の両端部には中子の巾木部分を支持するための巾木受け部分4、4が形成されている。また金型2、2Aの前記巾木受け部分4、4の近傍には、該巾木受け部分4、4の凹形状に沿った流路5、5が穿孔され、その両端部を金型2の外周に開口させている。そして、この流路5、5内に金型2外部から金型2内の一部分(巾木受け部分4、4の近傍部分)のみに冷却された媒体を流入することにより金型2、2Aのキャビティ−3に対応する部分をほとんど冷却することなく巾木受け部分4、4を選択的に冷却することができるようになっている。
【0012】
次に、上記の金型2を用いてアルミニウム合金よりなる鋳物を製作する方法を説明する。予め、融点が380℃である硝酸塩等から成る直径が10mmの円柱状中子を作成準備しておく。ここでいう硝酸塩等とは、温水に容易に溶解すると共に、金属を腐食させることが少なく、熱的に安定な、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸ストロンチウム、硝酸バリウム、亜硝酸ナトリウムなどの硝酸塩や、亜硝酸塩の単体あるいはこれらの混合物を意味する。
【0013】
続いて、必要温度(ここでは400℃)に加熱された金型1の分割された片方の金型2を準備し、前記流路5に冷水を流し込んで前記巾木受け部分4、4の温度を選択的に200℃程度に冷却する。その後、当該金型2の巾木受け部分4、4を介して、予め作成準備した直径が10mmの円柱状の中子を設置する。
この際、巾木受け部分4、4についての選択的な冷却効果により中子の変形や溶融は全く認められなかった。
【0014】
続いて中子を設置した片方の金型2に、同様に加熱して準備された他方の金型2Aを型合わせし、前記キャビティー面3と設置された中子により画成(形成)されたキャビティー内に720℃で溶融したアルミニウム合金を湯口部Yより注入する。そして、注入したアルミニウム合金が冷却凝固した後、型開きを行い、形成された鋳物Mを金型1から取り出す。
【0015】
その後、鋳物Mを80℃以上に加熱された温水(「60℃以上の水」を意味する。以下同じ。)中に浸漬して洗浄し、残存する中子の残渣を除去する。これにより、中子は1分程度の短時間で、特別強力な外力を与えることなく、温水に溶解して完全に洗い落とされ、外形16mmで鋳ぬき穴Hの内径10mm(肉厚3mm)を有する健全な円筒状のアルミニウム合金鋳物が得られた。洗浄後、当該鋳物を放置し乾燥を行ったが乾燥後も有害な腐食は全く認められなかった。
【0016】
なお、鋳物の熱容量に比べ中子の体積が大きい場合にあっては、かなりの中子部分が鋳物に残存、付着してくる。このような場合には鋳物を温水で洗浄する前に前記中子とほぼ同一の成分(「少なくとも95%の成分が中子と同じもの」を意味する。以下同じ。)が、その融点以上の温度で溶融されている浴槽内に浸漬して鋳物に残存する中子を溶融除去する工程を追加することが好ましい。そして、このように鋳物に残存、付着してくる中子成分を温水に溶解させるので、その後水分を蒸発させれば溶解した中子成分を環境に廃棄することなく効率よく回収することができる。
【0017】
また、キャビティー内に注入したアルミニウム合金が冷却凝固した後、型開きを行って形成された鋳物を取り出し、(取り出した鋳物を温水で洗浄することなしに)中子とほぼ同一成分の熱媒体を用いて480〜530℃下、100〜120MPaの圧力で高温等方向加圧処理(以下「HIP処理」)を行った後、前記と同様に温水を用いた洗浄を行って円筒状のアルミニウム合金鋳物Mを得た。当然のことながら、HIP処理を行った槽内には砂等の有害な異物の混入は認められなかった。
【0018】
これら二つの方法で得られた鋳物10個の中央部を長手方向に切断し断面に認められた空孔(0.2mm以上)の数を測定したところ、前者の平均値が7.3個であったのに対し後者によるものは0.5個となっており、明らかにHIP処理による緻密化がなされていることが分かった。
【0019】
一方、金型2、2Aの巾木受け部分4、4の温度と同じく、キャビティー面3の温度も200℃に加熱した金型を用い、同様にアルミニウム合金を注入したところ、キャビティーの1/4程度しかアルミニウム合金は充填出来ず、不完全な鋳物しか得ることができなかった。
【0020】
以上のことから、巾木受け部分4、4を選択的に冷却し、硝酸塩等から成る中子を用いることで、鋳物に残存する中子の残渣を容易に除去できることが確認できた。また、中子には砂等の骨材を使用せず、かつ、当該中子とほぼ等しい成分の熱媒体を用いてHIP処理を行なうことにより、HIP処理槽内を汚染せず高密度で欠陥の少ない、優れたアルミニウム合金鋳物が得られることが分かった。なお、上記実施例においては、流路5に冷水を貫流して巾木受け部分4、4の温度を選択的に冷却するようにしたが、冷却媒体としては冷水に限ったものではなく、冷風などその他の媒体であっても同様の効果を奏することが可能である。
【0021】
次に別の実施例につき図2により説明する。図2においては金型2、2Aにおける両端部を一箇所または複数箇所掘り込み、この掘り込み部分を埋め戻すように設けられた入れ子部分6、6がある。この入れ子部分6、6は前記金型2、2Aの一部を構成すると共に、中子の巾木受け部分を支持するための凹状の巾木受け部分4、4を有している。また、入れ子部分6、6には、その外側面から冷却された媒体を前記巾木受け部分4、4の近傍に貫流させるための流路5が穿設されている。
【0022】
このように、巾木受け部分4、4を入れ子部分6、6に設け、更に巾木受け部分4、4の近傍の入れ子部分6、6に冷却された媒体を貫流可能に流路5を穿設するように構成したため、この入れ子部分6、6を金型2、2Aから分離して流路5を穿設することが可能となり、流路5を設ける作業が大幅に簡略化された。そして、万一流路5の設定に不備があったとしても、改修作業が簡単に行えることも大きな利点である。
【0023】
加えて、この入れ子部分6、6を金型2、2Aと異なった材質で構成することも可能となり、次のような利点をもたらす。即ち、金型2、2Aを強度があり耐熱性の高い鉄鋼材で構成し、入れ子部分6、6を熱伝導性の良い銅合金で構成すると、金型2、2A本体を冷却することなく入れ子部分6、6に設けられた巾木受け部分4、4を効率よく選択的に冷却することができる。また、金型2、2A本体を強度があり耐熱性の高い鉄鋼材で構成し、入れ子部分6、6を蓄熱性に乏しいセラミックスなどで構成すれば面倒な流路5を設けることなしに入れ子部分6、6に設けられた巾木受け部分4、4を金型2、2A本体より選択的に低温に保つことができる。
【0024】
次ぎに別の実施例を図3及び図4により説明する。前記入れ子部分6、6と金型2、2A本体の間にカオーウール(イソライト社製)、ファインフレックス(ニチアス社製)などの断熱部材7を設けることも有効である。このように構成すれば、金型2、2A本体と巾木受け部分4、4を大幅に遮熱することができる。従って、金型2、2A本体の熱は巾木受け部分4、4に伝熱することはなくなり、巾木受け部分4、4のみを効率よく冷却することができる。また、巾木受け部分4、4を大幅に冷却しても金型2、2A本体の温度はほとんど下がらないため、より融点の低い硝酸塩等から成る中子を使用できるようになり、硝酸塩等の選択の自由度が増えると共に、後工程でHIP処理を行う場合にあっては、融点の低い硝酸塩等が使用できるため設備面でのコストも大幅に低減できる。
【0025】
ところで、一般的に断熱性に優れた断熱材は空孔を多く含むため強度は低い。従って、前記入れ子部分6、6と金型2、2A本体の間に断熱部材7を挿入した場合、当該断熱部材7は前記入れ子部分6、6の自重や外力により変形して前記入れ子部分6、6は金型2、2A本体の定位置に納まらなくなってしまう。これに伴い巾木受け部分4、4の位置もずれることとなり、結局、鋳物の定位置に鋳ぬき穴Hが明けられなくなってしまうという不具合が生じる。
【0026】
このような不具合を防止するためには、図4に示すように前記入れ子部分6、6と金型2、2A本体との間に剛性を有する位置決め部材8、8を前記断熱部材7、7を貫通させて複数設けることが有効である。前記位置決め部材8、8は金型2、2A本体の側に設け、その先端面に前記入れ子部分6、6を当接させて設置しても良く、反対に位置決め部材8、8を前記入れ子部分6、6の側に設けるようにしても良い。更に、複数設けられた位置決め部材8、8の内の一部については金型2、2A本体の側に、残りについては入れ子部分6、6の側に設けるようにしても良い。
このようにすれば、前記入れ子部分6、6は複数の剛性のある位置決め部材8、8によって支えられるため、常に一定した位置を保つことが可能となり、中子の位置がずれることはない。
【0027】
【発明の効果】
本発明は上記説明から明らかなように、中子の巾木と接する金型の巾木受け部分を選択的に冷却し、もしくは低温に保つようにしたから、金型の本体部分を必要以上に冷却することなく高温の金型にも硝酸塩等よりなる中子を使用して鋳造することができる。
更に、後工程でHIP処理により鋳物の緻密化を行う際にも、中子の成分とほぼ同一の成分の熱媒体を使用することができるため、工程も簡略化され産業上利するところ著大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】分割金型を示す正面図及びそのA−A矢視図である。
【図2】分割金型の別の例を示す正面図及びそのB−B矢視図である。
【図3】分割金型の更に別の例を示す正面図及びそのC−C矢視図である。
【図4】さらに別の分割金型の例を示す断面図である。
【図5】鋳抜き穴を設けた鋳物の斜視図である。
【図6】従来の金型と中子との組み合わせを示す正面図及びそのE−E矢視図である。
【符号の説明】
1 金型
2,2A 分割金型
3 キャビティ−面
4 巾木受け部分
5 流路
6 入れ子部分
7 断熱部材
8 位置決め部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミニウム合金鋳物を砂を使用しない中子を用い、金型により鋳造する方法並びにこれに用いる金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来図5に示すような中央に中子による鋳ぬき穴Hが形成された薄肉の鋳物Mを得ようとした場合、図6に示すような二分割された金型Dの片方に鋳ぬき穴H形成用の中子Cを設置し、しかる後に他方の金型を型合わせして得られたキャビティーK内にアルミニウム合金溶湯を湯口Yを介して注入していた。そして、その後冷却した鋳物Mを離型して中子の残渣を鋳物Mより除去し、鋳ぬき穴Hを有する鋳物Mを得ていた。
【0003】
この場合に用いる中子としては、鋳物砂をフェノール樹脂により固めたシェルモールド法による中子や、鋳物砂をウレタン樹脂により固めたコールドボックス法による中子等、砂を使用した中子が一般的であった。ところが、これらの鋳造方法においては鋳物から中子砂を完全に取り出すことが困難であるという問題があった。特に、鋳物の肉厚が薄い部分にあっては中子の樹脂が完全に熱分解しきれず、中子の残渣を容易に取り出せないため、再度加熱して樹脂分を熱分解させたり、外力を加えて中子を崩壊させて取り出すなど長大な時間と工数が必要となっていた。
【0004】
また、シリンダーヘッドの鋳物に形成される油溝のように細かくて複雑に曲がった鋳ぬき穴を有する中子については中子砂を完全に除去することが極めて困難であった。そして、油溝に中子砂が残っていては油循環系に中子砂が混入して磨耗などの不具合を生ずる危険性があるため、全品CCD等のファイバースコープで目視による検査を実施しているのが現状であり、そのために多大な費用と時間を要していた。
一方、砂を使用していない中子を用いる技術として温水により溶解し、完全かつ容易に除去が可能な硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、亜硝酸ナトリウムなどの硝酸塩、亜硝酸塩の単体あるいはこれらの混合物で中子を作成してこれを使用してゴム製品を製造する先行技術が開示されている(例えば特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭58−18239号公報(第1〜3頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような硝酸塩又は亜硝酸塩の単体あるいはこれらの混合物で作成された中子をアルミニウム合金鋳造用の金型に設置しようとすると、金型の熱によって中子の巾木部分で中子の変形や中子の溶融が生じてしまうため、満足のいく鋳物が得られないといった問題点があった。
【0007】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、砂以外の材料で製作した中子を用いる金型鋳造方法において、金型の熱により中子が変形したり、溶融してしまうことのないアルミニウム合金の鋳造方法及びこの鋳造方法に用いる金型を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明におけるアルミニウム合金の金型鋳造方法は、分割可能な金型に硝酸塩又は亜硝酸塩の単体あるいはこれらの混合物から成る中子を用いて鋳造するアルミニウム合金の金型鋳造方法であって、前記中子の巾木と接する金型の巾木受け部分を選択的に冷却し、もしくは低温に保つ工程と;分割された前記金型の一方に前記中子を設置する工程と;前記分割された金型の他方を型合わせし、画成されたキャビティー内にアルミニウム合金溶湯を注入する工程と;を具備することを特徴とする。
【0009】
さらに本発明におけるアルミニウム合金の鋳造用金型は、前記中子の巾木と接する金型の巾木受け部分を選択的に冷却可能に構成し、もしくは前記中子の巾木と接する金型の巾木受け部分を金型本体部分より低温に保つことが可能となるように構成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図1〜4に基づき詳細に説明する。図1は分割金型を示す正面図及びそのA−A矢視図、図2は分割金型の別の例を示す正面図及びそのB−B矢視図、図3はさらに分割金型の別の例を示す正面図及びそのC−C矢視図、図4はさらに別の金型の例を示す断面図である。
【0011】
図1において、分割可能な金型1を分割した片方の金型2、2Aが示されており、該金型2、2Aには、得ようとする鋳物の外周形状に対応した凹状のキャビティ−3が形成されており、該キャビティ−3の両端部には中子の巾木部分を支持するための巾木受け部分4、4が形成されている。また金型2、2Aの前記巾木受け部分4、4の近傍には、該巾木受け部分4、4の凹形状に沿った流路5、5が穿孔され、その両端部を金型2の外周に開口させている。そして、この流路5、5内に金型2外部から金型2内の一部分(巾木受け部分4、4の近傍部分)のみに冷却された媒体を流入することにより金型2、2Aのキャビティ−3に対応する部分をほとんど冷却することなく巾木受け部分4、4を選択的に冷却することができるようになっている。
【0012】
次に、上記の金型2を用いてアルミニウム合金よりなる鋳物を製作する方法を説明する。予め、融点が380℃である硝酸塩等から成る直径が10mmの円柱状中子を作成準備しておく。ここでいう硝酸塩等とは、温水に容易に溶解すると共に、金属を腐食させることが少なく、熱的に安定な、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸ストロンチウム、硝酸バリウム、亜硝酸ナトリウムなどの硝酸塩や、亜硝酸塩の単体あるいはこれらの混合物を意味する。
【0013】
続いて、必要温度(ここでは400℃)に加熱された金型1の分割された片方の金型2を準備し、前記流路5に冷水を流し込んで前記巾木受け部分4、4の温度を選択的に200℃程度に冷却する。その後、当該金型2の巾木受け部分4、4を介して、予め作成準備した直径が10mmの円柱状の中子を設置する。
この際、巾木受け部分4、4についての選択的な冷却効果により中子の変形や溶融は全く認められなかった。
【0014】
続いて中子を設置した片方の金型2に、同様に加熱して準備された他方の金型2Aを型合わせし、前記キャビティー面3と設置された中子により画成(形成)されたキャビティー内に720℃で溶融したアルミニウム合金を湯口部Yより注入する。そして、注入したアルミニウム合金が冷却凝固した後、型開きを行い、形成された鋳物Mを金型1から取り出す。
【0015】
その後、鋳物Mを80℃以上に加熱された温水(「60℃以上の水」を意味する。以下同じ。)中に浸漬して洗浄し、残存する中子の残渣を除去する。これにより、中子は1分程度の短時間で、特別強力な外力を与えることなく、温水に溶解して完全に洗い落とされ、外形16mmで鋳ぬき穴Hの内径10mm(肉厚3mm)を有する健全な円筒状のアルミニウム合金鋳物が得られた。洗浄後、当該鋳物を放置し乾燥を行ったが乾燥後も有害な腐食は全く認められなかった。
【0016】
なお、鋳物の熱容量に比べ中子の体積が大きい場合にあっては、かなりの中子部分が鋳物に残存、付着してくる。このような場合には鋳物を温水で洗浄する前に前記中子とほぼ同一の成分(「少なくとも95%の成分が中子と同じもの」を意味する。以下同じ。)が、その融点以上の温度で溶融されている浴槽内に浸漬して鋳物に残存する中子を溶融除去する工程を追加することが好ましい。そして、このように鋳物に残存、付着してくる中子成分を温水に溶解させるので、その後水分を蒸発させれば溶解した中子成分を環境に廃棄することなく効率よく回収することができる。
【0017】
また、キャビティー内に注入したアルミニウム合金が冷却凝固した後、型開きを行って形成された鋳物を取り出し、(取り出した鋳物を温水で洗浄することなしに)中子とほぼ同一成分の熱媒体を用いて480〜530℃下、100〜120MPaの圧力で高温等方向加圧処理(以下「HIP処理」)を行った後、前記と同様に温水を用いた洗浄を行って円筒状のアルミニウム合金鋳物Mを得た。当然のことながら、HIP処理を行った槽内には砂等の有害な異物の混入は認められなかった。
【0018】
これら二つの方法で得られた鋳物10個の中央部を長手方向に切断し断面に認められた空孔(0.2mm以上)の数を測定したところ、前者の平均値が7.3個であったのに対し後者によるものは0.5個となっており、明らかにHIP処理による緻密化がなされていることが分かった。
【0019】
一方、金型2、2Aの巾木受け部分4、4の温度と同じく、キャビティー面3の温度も200℃に加熱した金型を用い、同様にアルミニウム合金を注入したところ、キャビティーの1/4程度しかアルミニウム合金は充填出来ず、不完全な鋳物しか得ることができなかった。
【0020】
以上のことから、巾木受け部分4、4を選択的に冷却し、硝酸塩等から成る中子を用いることで、鋳物に残存する中子の残渣を容易に除去できることが確認できた。また、中子には砂等の骨材を使用せず、かつ、当該中子とほぼ等しい成分の熱媒体を用いてHIP処理を行なうことにより、HIP処理槽内を汚染せず高密度で欠陥の少ない、優れたアルミニウム合金鋳物が得られることが分かった。なお、上記実施例においては、流路5に冷水を貫流して巾木受け部分4、4の温度を選択的に冷却するようにしたが、冷却媒体としては冷水に限ったものではなく、冷風などその他の媒体であっても同様の効果を奏することが可能である。
【0021】
次に別の実施例につき図2により説明する。図2においては金型2、2Aにおける両端部を一箇所または複数箇所掘り込み、この掘り込み部分を埋め戻すように設けられた入れ子部分6、6がある。この入れ子部分6、6は前記金型2、2Aの一部を構成すると共に、中子の巾木受け部分を支持するための凹状の巾木受け部分4、4を有している。また、入れ子部分6、6には、その外側面から冷却された媒体を前記巾木受け部分4、4の近傍に貫流させるための流路5が穿設されている。
【0022】
このように、巾木受け部分4、4を入れ子部分6、6に設け、更に巾木受け部分4、4の近傍の入れ子部分6、6に冷却された媒体を貫流可能に流路5を穿設するように構成したため、この入れ子部分6、6を金型2、2Aから分離して流路5を穿設することが可能となり、流路5を設ける作業が大幅に簡略化された。そして、万一流路5の設定に不備があったとしても、改修作業が簡単に行えることも大きな利点である。
【0023】
加えて、この入れ子部分6、6を金型2、2Aと異なった材質で構成することも可能となり、次のような利点をもたらす。即ち、金型2、2Aを強度があり耐熱性の高い鉄鋼材で構成し、入れ子部分6、6を熱伝導性の良い銅合金で構成すると、金型2、2A本体を冷却することなく入れ子部分6、6に設けられた巾木受け部分4、4を効率よく選択的に冷却することができる。また、金型2、2A本体を強度があり耐熱性の高い鉄鋼材で構成し、入れ子部分6、6を蓄熱性に乏しいセラミックスなどで構成すれば面倒な流路5を設けることなしに入れ子部分6、6に設けられた巾木受け部分4、4を金型2、2A本体より選択的に低温に保つことができる。
【0024】
次ぎに別の実施例を図3及び図4により説明する。前記入れ子部分6、6と金型2、2A本体の間にカオーウール(イソライト社製)、ファインフレックス(ニチアス社製)などの断熱部材7を設けることも有効である。このように構成すれば、金型2、2A本体と巾木受け部分4、4を大幅に遮熱することができる。従って、金型2、2A本体の熱は巾木受け部分4、4に伝熱することはなくなり、巾木受け部分4、4のみを効率よく冷却することができる。また、巾木受け部分4、4を大幅に冷却しても金型2、2A本体の温度はほとんど下がらないため、より融点の低い硝酸塩等から成る中子を使用できるようになり、硝酸塩等の選択の自由度が増えると共に、後工程でHIP処理を行う場合にあっては、融点の低い硝酸塩等が使用できるため設備面でのコストも大幅に低減できる。
【0025】
ところで、一般的に断熱性に優れた断熱材は空孔を多く含むため強度は低い。従って、前記入れ子部分6、6と金型2、2A本体の間に断熱部材7を挿入した場合、当該断熱部材7は前記入れ子部分6、6の自重や外力により変形して前記入れ子部分6、6は金型2、2A本体の定位置に納まらなくなってしまう。これに伴い巾木受け部分4、4の位置もずれることとなり、結局、鋳物の定位置に鋳ぬき穴Hが明けられなくなってしまうという不具合が生じる。
【0026】
このような不具合を防止するためには、図4に示すように前記入れ子部分6、6と金型2、2A本体との間に剛性を有する位置決め部材8、8を前記断熱部材7、7を貫通させて複数設けることが有効である。前記位置決め部材8、8は金型2、2A本体の側に設け、その先端面に前記入れ子部分6、6を当接させて設置しても良く、反対に位置決め部材8、8を前記入れ子部分6、6の側に設けるようにしても良い。更に、複数設けられた位置決め部材8、8の内の一部については金型2、2A本体の側に、残りについては入れ子部分6、6の側に設けるようにしても良い。
このようにすれば、前記入れ子部分6、6は複数の剛性のある位置決め部材8、8によって支えられるため、常に一定した位置を保つことが可能となり、中子の位置がずれることはない。
【0027】
【発明の効果】
本発明は上記説明から明らかなように、中子の巾木と接する金型の巾木受け部分を選択的に冷却し、もしくは低温に保つようにしたから、金型の本体部分を必要以上に冷却することなく高温の金型にも硝酸塩等よりなる中子を使用して鋳造することができる。
更に、後工程でHIP処理により鋳物の緻密化を行う際にも、中子の成分とほぼ同一の成分の熱媒体を使用することができるため、工程も簡略化され産業上利するところ著大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】分割金型を示す正面図及びそのA−A矢視図である。
【図2】分割金型の別の例を示す正面図及びそのB−B矢視図である。
【図3】分割金型の更に別の例を示す正面図及びそのC−C矢視図である。
【図4】さらに別の分割金型の例を示す断面図である。
【図5】鋳抜き穴を設けた鋳物の斜視図である。
【図6】従来の金型と中子との組み合わせを示す正面図及びそのE−E矢視図である。
【符号の説明】
1 金型
2,2A 分割金型
3 キャビティ−面
4 巾木受け部分
5 流路
6 入れ子部分
7 断熱部材
8 位置決め部材
Claims (13)
- 分割可能な金型に硝酸塩又は亜硝酸塩の単体あるいはこれらの混合物から成る中子を用いて鋳造するアルミニウム合金の金型鋳造方法であって、
前記中子の巾木と接する金型の巾木受け部分を選択的に冷却し、もしくは低温に保つ工程と;分割された前記金型の一方に前記中子を設置する工程と;分割された金型の他方を型合わせし、画成されたキャビティー内にアルミニウム合金溶湯を注入する工程と;を具備することを特徴とするアルミニウム合金の金型鋳造方法。 - 分割可能な金型に硝酸塩又は亜硝酸塩の単体あるいはこれらの混合物から成る中子を用いて鋳造するアルミニウム合金の金型鋳造方法であって、
前記中子の巾木と接する金型の巾木受け部分を選択的に冷却し、もしくは低温に保つ工程と;分割された前記金型の一方に前記中子を設置する工程と;分割された金型の他方を型合わせし、画成されたキャビティー内にアルミニウム合金溶湯を注入する工程と;凝固して形成されたアルミニウム合金鋳物を前記金型から離型して温水中に浸漬し、当該鋳物に残存する中子を溶融除去する工程と;を具備することを特徴とするアルミニウム合金の金型鋳造方法。 - 分割可能な金型に硝酸塩又は亜硝酸塩の単体あるいはこれらの混合物から成る中子を用いて鋳造するアルミニウム合金の金型鋳造方法であって、
前記中子の巾木と接する金型の巾木受け部分を選択的に冷却し、もしくは低温に保つ工程と;分割された前記金型の一方に前記中子を設置する工程と;分割された金型の他方を型合わせし、画成されたキャビティー内にアルミニウム合金溶湯を注入する工程と;凝固して形成されたアルミニウム合金鋳物を前記金型から離型し、前記中子とほぼ同一の成分の溶融液中に浸漬して当該鋳物に残存する中子を溶融除去する工程と;を具備することを特徴とするアルミニウム合金の金型鋳造方法。 - 分割可能な金型に硝酸塩又は亜硝酸塩の単体あるいはこれらの混合物から成る中子を用いて鋳造するアルミニウム合金の金型鋳造方法であって、
前記中子の巾木と接する金型の巾木受け部分を選択的に冷却し、もしくは低温に保つ工程と;分割された前記金型の一方に前記中子を設置する工程と;分割された金型の他方を型合わせし、画成されたキャビティー内にアルミニウム合金溶湯を注入する工程と;凝固して形成されたアルミニウム合金鋳物を前記金型から離型し、前記中子とほぼ同一の成分の熱媒体を用いた高温等方向加圧処理を行う工程と;を具備することを特徴とするアルミニウム合金の金型鋳造方法。 - 前記中子の巾木と接する金型の巾木受け部分を前記中子の融点以下になるよう、選択的に冷却すること、もしくは前記中子の巾木と接する金型の巾木受け部分を前記中子の融点以下の温度に保つことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアルミニウム合金の金型鋳造方法。
- 中子の巾木と接する金型の巾木受け部分を選択的に冷却可能に構成し、もしくは中子の巾木と接する金型の巾木受け部分を、金型本体部分より低温に保つことが可能となるように構成したことを特徴とするアルミニウム合金の鋳造用金型。
- 前記金型における巾木受け部分の近傍に冷却用媒体が貫流可能な流路が穿設されていることを特徴とする請求項6に記載のアルミニウム合金の鋳造用金型。
- 前記金型の巾木受け部分を金型本体部分から分割可能な入れ子部分としたことを特徴とする請求項6に記載のアルミニウム合金の鋳造用金型。
- 前記入れ子部分に冷却用媒体が貫流可能な流路が穿設されていることを特徴とする請求項8に記載のアルミニウム合金の鋳造用金型。
- 前記入れ子部分の材質が銅合金であることを特徴とする請求項9に記載のアルミニウム合金の鋳造用金型。
- 前記入れ子部分の材質がセラミックスであることを特徴とする請求項8に記載のアルミニウム合金の鋳造用金型。
- 前記入れ子部分と前記金型本体部分との間に断熱部材を介設させたことを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載のアルミニウム合金の鋳造用金型。
- 前記入れ子部分及び/又は前記金型本体部分に前記断熱部材を貫通する位置決め部材を複数個設けたことを特徴とする請求項12に記載のアルミニウム合金の鋳造用金型。
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CN104148584A (zh) * | 2014-08-20 | 2014-11-19 | 无锡柯马机械有限公司 | 一种金属型铸造方法 |
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CN111761025A (zh) * | 2020-05-26 | 2020-10-13 | 洛阳中重铸锻有限责任公司 | 一种薄壁曲面铸钢件防变形铸造方法 |
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2003
- 2003-03-03 JP JP2003055166A patent/JP2004261842A/ja active Pending
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