JP2004261459A - 浴槽湯口仕切装置 - Google Patents

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【課題】予めフランジ付き雄ねじ筒や、給湯通路及び戻湯通路の金具の回り止め位置を調整することなく、ワンタッチでフランジ付き雄ねじ筒に接続できるようにすると共に、金網ストレーナをワンタッチで外被できるようにした浴槽湯口仕切装置を提供する。
【解決手段】浴槽湯口仕切装置10を、フランジ付き雄ねじ筒20に接続するために、湯管15の後端の外周面に山形突条16を形成して、雄ねじ筒20の前端内周面23に刻設した山形突条24に噛合して嵌入し、筒11又は筒12の側壁に取り付けた係合具50を、雄ねじ筒20のフランジ21に係合できるようにしたもの。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フランジ付き雄ねじ筒に接続しやすく、金網ストレーナを外被しやすくした浴槽湯口仕切装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の浴槽湯口仕切装置は、フランジ付き雄ねじ筒に接続する際に、両者をネジ止めしていたが、作業が面倒な上に、雄ねじ筒やこれと螺合する給湯通路及び戻湯通路の金具の回り止め位置を予め調整しておく必要があった。
また、浴槽湯口仕切装置に外被する金網ストレーナは、外被したのち左方向、又は右方向に回転させて嵌合する必要があり、嵌合が不充分なとき脱離する恐れがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、予めフランジ付き雄ねじ筒や、給湯通路及び戻湯通路の金具の回り止め位置を調整することなく、ワンタッチでフランジ付き雄ねじ筒に接続できるようにした浴槽湯口仕切装置を提供するものである。
また、本発明は、金網ストレーナをワンタッチで押し込んで、外被できるようにした浴槽湯口仕切装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明浴槽湯口仕切装置は、上記課題を達成するため、図示するように、金網ストレーナ40、前記金網ストレーナ40内に収納される浴槽湯口仕切装置10、前記浴槽湯口仕切装置10に接続されるフランジ付き雄ねじ筒20、前記フランジ付き雄ねじ筒20に接続される給湯通路及び戻湯通路の金具30、前記給湯通路及び戻湯通路の金具30に連結される給湯配管及び戻湯配管、前記給湯配管及び戻湯配管に連結される循環風呂釜装置において、前記浴槽湯口仕切装置10が、給湯を流出する第1筒11と、これに連通した第1湯管14であって、前記フランジ付き雄ねじ筒20内を突出して前記給湯通路及び戻湯通路の金具30の給湯通路31に連通する内筒301に嵌入されるものと、戻湯を流入する第2筒12と、これに連通した第2湯管15であって、前記フランジ付き雄ねじ筒20の内周面23と連通して前記給湯通路及び戻湯通路の金具30の戻湯通路32に連通するものとを備えてなり、前記フランジ付き雄ねじ筒20と接続するために、第2湯管15の後端の外周面に形成した山形突条16を、前記フランジ付き雄ねじ筒20の前端の内周面23に刻設した山形突条24に噛合して嵌入できるようにすると共に、前記フランジ付き雄ねじ筒20のフランジ21に着脱可能に係合する係合具50を前記第1筒11、又は、前記第2筒12の側壁に取り付けるようにしたものである。
また、本発明浴槽湯口仕切装置は、上記課題を達成するため、図示するように、金網ストレーナ40を、上部をフランジ付き雄ねじ筒20のフランジ21に係合させると共に、下部を前面100に係合させて嵌合させて外被させるようにしたものである。
本発明において、浴槽湯口仕切装置は、先の特許出願(特願2003−33035号)に適用されることは勿論、これ以外の仕切装置にも広く適用されるものである。
また、本発明において、浴槽湯口仕切装置は、フランジ付き雄ねじ筒20に嵌入させて回転止めするためには、前者の山形突条16と後者の山形突条24とを噛合させるが、噛合させるための山形突条16又は24は山形以外の形状であってもよく、また、突条数は回転止めになるならば任意の数でよい。
また、本発明において、浴槽湯口仕切装置を、フランジ付き雄ねじ筒20に嵌入して回転止めしたのち、フランジ付き雄ねじ筒20から脱離しないようにするための係合具50は、図6に示す爪51、レバー52及び可撓片53を有するもののほか、図7に示す爪51B及び可撓片53Bを有するもの、又は、図8に示す爪51C、レバー52C及び可撓片53Cを有するものなどでもよい。
さらに、浴槽湯口仕切装置に、ワンタッチで金網ストレーナ40を外被させるためには、金網ストレーナ40の上部をフランジ付き雄ねじ筒20のフランジ21に断面フック状にフランジ21の半円にわたって外嵌させると共に、下部に設けた少なくとも2突起42、42を前面100に形成した突条18に金網ストレーナ40の僅かな弾性力を利用して引っ掛けるように係合することが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態が図1乃至図6に示されている。
図1及び図2に示すように、本発明装置を含む全体装置は、金網ストレーナ40、前記金網ストレーナ40内に収納される浴槽湯口仕切装置10、前記浴槽湯口仕切装置10に接続されるフランジ付き雄ねじ筒20、前記フランジ付き雄ねじ筒20に接続される給湯通路及び戻湯通路の金具30、前記給湯通路及び戻湯通路の金具30に連結する給湯配管及び戻湯配管(図示しない)、前記給湯配管及び戻湯配管に連結する循環風呂釜装置(図示しない)からなっている。
浴槽湯口仕切装置10は、第1筒11と、第2筒12と、第1筒11と連通するように連設した第1湯管14と、第2筒12に連通するように連設すると共に、第1湯管14の外周面に沿って設けた第2湯管15とからなっている。
第1筒11には筒側面に第1流通口110を形成し、第2筒12には筒側面に第2流通口120を形成している。第1湯管14はフランジ付き雄ねじ筒20を突出して給湯通路及び戻湯通路の金具30の給湯通路31に連通する内筒301に嵌入している。
また、第2湯管15後端の外周面には、図3及び図4に示すように、多数の細かい山形突条16と弾性突条17を形成している。
フランジ付き雄ねじ筒20は、図5に示すように、フランジ21と、筒外周面の雄ねじ22と、内周面23の前端に刻設した多数の細かい山形突条24であって前記第2湯管15の外周面に形成した山形突条16に嵌合して噛合するものと、弾性突条26と、浴槽湯口仕切装置10の第2湯管15と連通する湯筒25とを設けている。
給湯通路及び戻湯通路の金具30は、図1及び図2に示すように、第1湯管14に外嵌して連通する内筒部301と、雄ねじ筒20の雄ねじ22に外嵌してめねじ部35で螺合し、湯筒25と連通する外筒部302と、給湯配管(図示しない)に接続する給湯通路31及び接続口311と、戻湯配管(図示しない)に接続する戻湯通路32及び接続口321とゴムパッキン34を外嵌したフランジ部33とを設けている。
浴槽湯口仕切装置10をフランジ付き雄ねじ筒20に接続するときは、浴槽湯口仕切装置10の山形突条16を、回り止め位置に応じてフランジ付き雄ねじ筒20の山形突条24に噛合するように嵌入して、浴槽湯口仕切装置10の円周状の弾性突条17を雄ねじ筒20の内周面23の弾性突条26を乗り越えるように押し込み、フランジ付き雄ねじ筒20のフランジ21と係合具50の爪51が係合すれば、浴槽湯口仕切装置10とフランジ付き雄ねじ筒20とは迅速に嵌着できる。
浴槽湯口仕切装置10をフランジ付き雄ねじ筒20から脱離させるためには、係合具50のレバー52を図1又は図2の図上で左方向に押圧すればよい。
本発明の実施例では、追だき運転時には、図1に示すように、循環風呂釜装置(図示しない)から給湯配管(図示しない)を介して、金具30の接続口311及び給湯通路31を通じて流入した給湯は、第1湯管14を経て第1筒11の出口111から流出して金網ストレーナ40の側面から浴槽内に流出する。このとき第1筒11の筒側面に設けた第1流通口110からは殆ど流出しない。また、第1湯管14を経て第1筒11の出口111から金網ストレーナ40の側面より流出する給湯は、途中に従来のような往復動体や屈曲流路がないので大容量で流出する。浴槽内の戻湯は、金網ストレーナ40の前面及び側面から第2流通口120に流入してシーソ弁13により出口121が閉鎖された第2筒12から第2湯管15及びフランジ付き雄ねじ筒20の内筒25を経て、金具30の戻湯通路32及び接続口321から戻り湯配管(図示しない)を介して循環風呂釜装置(図示しない)に流入し循環することになる。
なお、循環風呂釜装置(図示しない)から給湯配管(図示しない)を、金具30の接続口321及び戻湯通路32に接続した場合は、追だき運転時の給湯は、フランジ付き雄ねじ筒20の内筒25から第2湯管15を経て、第2筒12の出口121からシーソ弁板13を開いて流出し、金網ストレーナ40の側面から浴槽内に前述した理由により大きな流量で流出する。このとき第2筒12の筒側面に設けた第2流通口120からは殆ど流出しない。また、浴槽内の戻湯は、金網ストレーナ40の前面及び側面から第1流通口110に流入してシーソ弁板13により出口111が閉鎖された第1筒11から第1湯管14を経て、金具30の給湯通路31及び接続口311から戻湯配管(図示しない)を介して循環風呂釜装置(図示しない)に流入し循環することになる。
浴槽湯口仕切装置10に、図9に示す金網ストレーナ40を外被させるためには、フランジ付き雄ねじ筒20のフランジ21の上半に嵌合部41を外嵌させて係合させると共に、2個の円柱状突起42、42を図4に示す浴槽湯口仕切装置10の前面100に設けた直線状突状18の下方に係合すればよい。
【0006】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、浴槽湯口仕切装置10を、フランジ付き雄ねじ筒20に接続するため、従来のように、予め雄ねじ筒20とこれに螺合する給湯通路及び戻湯通路の金具30の回り止め位置を調整することなく、また、ねじ止めすることなく、雄ねじ筒20にそのまま嵌入するだけで済み、作業の大幅な簡単化と能率化をはかることができる。
また、浴槽湯口仕切装置10に金網ストレーナ40を取り付けるときは、金網ストレーナ40を雄ねじ筒20のフランジ21に外嵌して係合させると共に、金網ストレーナ40の突起42を浴槽湯口仕切装置10の突条18に係合するだけでよいので、ワンタッチで迅速に金網ストレーナ40を浴槽湯口仕切装置10に外被させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明の別の実施の形態を示す断面図である。
【図3】図1及び図2に使用した本発明装置の斜視図である。
【図4】図1及び図2に使用した本発明装置の別の斜視図である。
【図5】図1及び図2に使用したフランジ付き雄ねじ筒の斜視図である。
【図6】図1及び図2に使用した本発明装置をフランジ付き雄ねじ筒に接続したときの斜視図である。
【図7】図1及び図2に使用した本発明装置をフランジ付き雄ねじ筒に接続したときの別の斜視図である。
【図8】図1及び図2に使用した本発明装置をフランジ付き雄ねじ筒に接続したときのさらに別の斜視図である。
【図9】図1及び図2に使用した金網ストレーナの斜視図である。
【符号の説明】
10 浴槽湯口仕切装置
100 浴槽湯口仕切装置の前面
11 第1筒
110 第1流通口
111 第1筒出口
12 第2筒
120 第2流通口
121 第2筒出口
13 シーソ状弁板
14 第1湯管
15 第2湯管
16 山形突条
20 フランジ付き雄ねじ筒
21 フランジ
22 雄ねじ
23 内周面
24 山形突条
25 内筒
30 給湯通路及び戻湯通路の金具
31 給湯通路
311 接続口
32 戻湯通路
321 接続口
40 金網ストレーナ
50 係合具

Claims (2)

  1. 金網ストレーナ40、前記金網ストレーナ40内に収納される浴槽湯口仕切装置10、前記浴槽湯口仕切装置10に接続されるフランジ付き雄ねじ筒20、前記フランジ付き雄ねじ筒20に接続される給湯通路及び戻湯通路の金具30、前記給湯通路及び戻湯通路の金具30に連結される給湯配管及び戻湯配管、前記給湯配管及び戻湯配管に連結される循環風呂釜装置において、前記浴槽湯口仕切装置10が、給湯を流出する第1筒11と、これに連通した第1湯管14であって、前記フランジ付き雄ねじ筒20内を突出して前記給湯通路及び戻湯通路の金具30の給湯通路31に連通する内筒301に嵌入されるものと、戻湯を流入する第2筒12と、これに連通した第2湯管15であって、前記フランジ付き雄ねじ筒20の内周面23と連通して前記給湯通路及び戻湯通路の金具30の戻湯通路32に連通するものとを備えてなり、前記フランジ付き雄ねじ筒20と接続するために、第2湯管15の後端の外周面に形成した山形突条16を、前記フランジ付き雄ねじ筒20の前端の内周面23に刻設した山形突条24に噛合して嵌入できるようにすると共に、前記フランジ付き雄ねじ筒20のフランジ21に着脱可能に係合する係合具50を前記第1筒11、又は、前記第2筒12の側壁に取り付けたことを特徴とする浴槽湯口仕切装置。
  2. 金網ストレーナ40を、上部をフランジ付き雄ねじ筒20のフランジ21に係合させると共に、下部を前面100に係合させて嵌合させて外被させるようにしたことを特徴とする浴槽湯口仕切装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007247938A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Hatano Seisakusho:Kk 浴槽用給湯口アダプタ

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