JP2004260573A - コンテンツ提供システム、および、コンテンツ提供方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの利便を図り、ユーザにとって有効な情報を提供できるとともに、放送局や広告主に対してもメリットが生じる。
【解決手段】コンテンツ提供システムは、放送局から発せられた番組を再生するための信号であって、映像・音声信号と、ウェブサーバへのアクセス情報を含む付加データとを有する信号を受理するテレビジョン受像機14と、テレビジョンシステムに設けられた送受信手段から、信号中の補助データを受理可能な携帯電話16と、携帯電話16による、補助データを用いた、インターネット22を経たアクセスに応答して、放送局からの信号に関連する番組に連動したコンテンツを、携帯電話に提供するウェブサーバ20とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】コンテンツ提供システムは、放送局から発せられた番組を再生するための信号であって、映像・音声信号と、ウェブサーバへのアクセス情報を含む付加データとを有する信号を受理するテレビジョン受像機14と、テレビジョンシステムに設けられた送受信手段から、信号中の補助データを受理可能な携帯電話16と、携帯電話16による、補助データを用いた、インターネット22を経たアクセスに応答して、放送局からの信号に関連する番組に連動したコンテンツを、携帯電話に提供するウェブサーバ20とを備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地上波ディジタル放送など放送信号中の情報を利用したコンテンツ提供に関する。
【0002】
【従来の技術】
CSディジタル放送およびBSディジタル放送が開始され、ユーザは、双方向通信を含めた種々の番組の視聴が可能となっている。また、2003年には地上波ディジタル放送が開始される予定となっている。このようなディジタル放送の普及により、ユーザが視聴可能なチャンネル数(番組)数が増大することが予想される。チャンネル数が増大しても、ユーザは、ある時間帯には単一の番組しか視聴できない。このため、ハードディスク録画装置等を用いて録画した番組を、後日視聴するという視聴形態が普及するものと考えられる。このような視聴形態の普及は、言い換えれば、リアルタイム視聴の頻度が低下することを意味する。
【0003】
ところで、ディジタル放送においては、映像・音声信号に併せて、文字情報等の種々の情報(付随情報)を伝送することができる。したがって、上記映像・音声信号、付随情報を、いったん蓄積しておき、これらの中から必要なデータだけを携帯端末に送信するシステムが提案されている。たとえば、特許文献1には、ユーザ要求に基づいて、受信した放送番組データおよび番組関連データの一部または全部を取り出すフィルタリング手段とを備え、フィルタリングされたデータを蓄積する手段と、蓄積されたデータの一部または全部を携帯端末に受け渡すことができるシステムが開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2001−1244701号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記システムを利用すると、ユーザは、システムを組み込んだテレビジョン受像機から伝送されたデータを携帯電話などの携帯端末を用いて表示することが可能となる。このようなシステムにおいては、ユーザが実際に視聴するタイミングを想定した対策が何ら取られていない。例えば携帯端末に伝送されるデータが通販サイトのデータであり、この通販サイトの営業期間が限定されていた場合、ユーザは、営業期間外のタイミングで番組を視聴(データをアクセス)した場合、無意味な情報に遭遇することになる。このような状況は、情報の提供者、例えば広告主や放送局のイメージダウンにつながる。また、広告主や放送局は、或る属性を持ったユーザに対して情報を発信したいという要望を持っており、このような要望を満たすシステムの提供を望んでいる。
【0006】
本発明は、ユーザが不要な情報を目にする事態を回避し、さらに或る属性を持ったユーザに向けて情報を発信することができるシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、放送局から発せられた番組を再生するための信号であって、映像・音声信号と、ウェブサーバへのアクセス情報を含む付加データとを有する信号を受理するテレビジョンシステムと、前記テレビジョンシステムに設けられた送受信手段から、前記信号中の補助データを受理可能な携帯電話と、前記携帯電話による、補助データを用いたアクセスに応答して、前記放送局からの信号に関連する番組に連動したコンテンツを、前記携帯電話に提供するウェブサーバとを備えたことを特徴とするコンテンツ提供システムにより達成される。
【0008】
本発明によれば、携帯電話に、番組と連動するコンテンツを提供することにより、携帯電話のユーザは、番組に関連する種々の情報(たとえば、番組で紹介された商品の広告やそのプレゼントなど)を取得することができる。その一方、ウェブサーバへのアクセスにより、広告主に対して、具体的にユーザのアクセスがあったことをフィードバックすることができる。また、放送局、ウェブサーバおよび広告主がタイアップすることで、アクセスしたユーザの携帯電話に対して、番組の広告などを配信することもできる。
【0009】
また、本発明の目的は、放送局から発せられた番組を再生するための信号であって、映像・音声信号と、ウェブサーバへのアクセス情報を含む付加データとを有する信号のうち、少なくとも付加データを受理可能な携帯電話と、前記携帯電話による、補助データを用いたアクセスに応答して、前記放送局からの信号に関連する番組に連動したコンテンツを、前記携帯電話に提供するウェブサーバとを備えたことを特徴とするコンテンツ提供システムによっても達成される。
【0010】
これら発明において、携帯電話自体が、テレビジョンシステムからの信号(たとえば、Bluetoothの信号や赤外線信号)を受理し、或いは、映像・音声信号や付加データを受理できるように構成しても良いが、このような信号を受理可能なアダプタを、携帯電話に装着するような構成を採用しても良い。
【0011】
好ましい実施態様においては、前記付加データが、補助データの有効期限を示す期限データを含み、前記有効期限が経過する前のウェブサーバへのアクセスのみが有効となる。期限データによる期限の判断は、テレビジョンシステムや携帯電話にて実行することができる。これにより、リアルタイムにウェブサーバにアクセスしない場合であっても、一定期間内であれば、ユーザはコンテンツの提供を受けることが可能となる。たとえば、プレゼントの応募期間などを設定する場合、上記構成を採用するのが好適である。
【0012】
また、別の好ましい実施態様においては、前記補助データとともに、前記携帯電話によるアクセスを指示したユーザのユーザ属性が、前記ウェブサーバに与えられ、前記ウェブサーバが、前記ユーザ属性に応じたコンテンツを提供するように構成されたことを特徴とする。前記補助データは、ユーザ属性ごとの複数のアクセス情報を含み、前記携帯電話にて用いられるアクセス情報が、アクセスを指示したユーザのユーザ属性に対応するものであっても良い。
【0013】
これにより、ウェブサーバは、ユーザに対して、より効果の高い広告やコンテンツを配信することが可能となる。
【0014】
また、別の好ましい実施態様においては、前記テレビジョン受像機が、前記ユーザの視聴した番組に関する所定事項を記憶する視聴番組記憶手段と、前記視聴番組記憶手段に記憶された所定事項に基づき、ユーザの嗜好を抽出する嗜好抽出手段とを備え、前記補助データとともに、抽出されたユーザの嗜好に関する情報が、前記携帯電話に伝達されるとともに、前記携帯電話によるアクセス時に、前記ユーザの嗜好に関する情報がウェブサーバに伝達され、前記ウェブサーバが、前記ユーザの嗜好に応じたコンテンツを提供するように構成されている。
【0015】
さらに、本発明の目的は、放送局から発せられた番組を再生するための信号であって、映像・音声信号と、ウェブサーバへのアクセス情報を含む付加データとを有する信号を、テレビジョンシステムにて受理するステップと、前記テレビジョンシステムに設けられた送受信手段から発せられた、前記信号中の補助データを、携帯電話にて受理するステップと、前記携帯電話による、補助データを用いたアクセスに応答して、前記放送局からの信号に関連する番組に連動したコンテンツを、前記ウェブサーバから前記携帯電話に提供するステップとを備えたことを特徴とするコンテンツ提供方法によっても達成される。
【0016】
或いは、本発明の目的は、放送局から発せられた番組を再生するための信号であって、映像・音声信号と、ウェブサーバへのアクセス情報を含む付加データとを有する信号のうち、少なくとも付加データを、携帯電話にて受理するステップと、前記携帯電話による、補助データを用いたアクセスに応答して、前記放送局からの信号に関連する番組に連動したコンテンツを、前記ウェブサーバから前記携帯電話に提供するステップとを備えたことを特徴とするコンテンツ提供方法によっても達成される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるシステム全体を概略的に示すブロックダイヤグラムである。図1に示すように、このシステムにおいては、地上波ディジタル放送局12からのディジタル信号が、テレビジョン受像機14に受信されて、番組が放映されるようになっている。また、テレビジョン受像機14には、たとえば、ハードディスク記録装置15が接続され、所望の番組を録画できるように構成されていても良い。
【0018】
テレビジョン受像機14には、赤外線やBluetoothによる送受信部30が設けられ、携帯電話16との間で、データ授受が可能となっている。また、携帯電話16は、テレビジョン受像機14とのデータ授受のために、赤外線通信装置やBluetoothを備えている。或いは、携帯電話16の外部端子に、赤外線通信装置やBluetooth通信装置を有するアダプタを装着するように構成しても良い。また、携帯電話16は、公衆網およびキャリア(携帯電話事業者)のゲートウェイ18を介して、インターネット22に接続可能であり、ウェブサーバ20との間でデータ授受が可能である。なお、ここで携帯電話16には、PDAのような端末装置も含まれる。
【0019】
図2(a)は、放送局12から放送されるディジタル信号の概略を示す図である。ディジタル信号は、テレビジョン受像機の表示画面に表示される映像やスピーカから発生される音声のための映像・音声データ201と、後述する携帯電話に伝達される補助データ202と、期限を示す情報を含む期限データ203とを含む。補助データ202および期限データ203が、付加データ群を構成する。
【0020】
図2(b)に示すように、補助データは、携帯電話16において、インターネットにアクセスする際に利用されるアクセス情報(URL)であっても良いし、或いは、図2(c)に示すように、ユーザ属性ごとにURL(URL1、URL2、・・・)が対応付けられたテーブル形式のデータであっても良い。
【0021】
図3は、本実施の形態にかかるテレビジョン受像機14の構成を示すブロックダイヤグラムである。図3に示すように、上記ディジタル信号中の映像・音声データに基づいて、表示装置に映像を表示し、また、スピーカから音声を発するための受像装置24と、ディジタル信号から付加データ群を取り出す付加データ取得部26と、期限データを参照して、補助データの期限を判断する期限判別部28と、送受信部30とを有している。
このように構成されたテレビジョン受像機と携帯電話との間で実行される処理について図4を参照して説明する。
【0022】
本実施の形態において、テレビジョン受像機14において、放送局12からの信号が受理され番組が放映され、或いは、ハードディスク記録装置15がアクセスされて番組が再生されている際に(ステップ401参照)、放映或いは再生されているディジタル信号中に、付加データ群が含まれる場合、放映或いは再生される映像中に、付加データ群が含まれることを示す印が表示されるのが望ましい。これにより、視聴者は、付加データを取得できるタイミングであることを知ることが可能となる。
【0023】
このように付加データが含まれることを示す印(誘導マーク)が、テレビジョン受像機14の表示装置の画面上に表示されると、ユーザは携帯電話16のキーを操作して、テレビジョン受像機14に向けて、補助データの送信を要求する(ステップ402)。テレビジョン受像機14の送受信部30は、要求の受理に応答して、付加データ取得部26を起動し、付加データ取得部26は、放映或いは再生されているディジタル信号から付加データ群を取得する(ステップ403)。次いで、期限判別部28は、付加データ群のうちの期限データを参照して、当該ディジタル信号が、サービス提供の期限内であるか否かを判断する(ステップ404)。
【0024】
ここに、期限データは、後述するコンテンツ提供を含む、サービス提供を受けることができる期限を示す。たとえば、ハードディスク記録装置15に記録された映像を再生している場合であっても、一定の期間内であれば、所定のサービスの提供を受けることができる。
【0025】
期限内でない場合、つまり、期限が到来していない若しくは経過している場合(ステップ404でノー(No))には、携帯電話16に対して、たとえば、「サービス提供期限外である」ことを示すエラーメッセージが送信される(ステップ405)。これに対して、期限内であれば(ステップ404でイエス(Yes))、付加データ群から取り出された補助データが、送受信部30から携帯電話16に伝達される(ステップ407)。携帯電話16に受理された補助データは、携帯電話16のメモリ(図示せず)に記憶される(ステップ408)。
【0026】
このようにして、補助データが受理されると、携帯電話16のユーザは、所望のときに、補助データを利用して、インターネット22を介して、ウェブサーバ20にアクセスすることができる。ウェブサーバ20は、補助データを利用した携帯電話16からのアクセスに応答して、所定のコンテンツを提供することができる。コンテンツには、地上波ディジタル放送の、放映中或いは再生中であった番組と連動したもの、たとえば、ドラマで使用されているグッズのプレゼント応募ページやグッズの購入ページ、旅行番組で紹介された旅館への宿泊券プレゼントページなどにすることができる。これは、あらかじめ、番組の放送中に信号に含まれる補助データが示すアクセス情報と、当該番組と連動したコンテンツとを関連付けて、上記コンテンツをウェブサーバ20に用意しておくことにより実現できる。また、このコンテンツは影響にウェブサーバ20上に保持しておく必要はなく、上記期限データが示す期限が経過したときに、ウェブサーバ20から削除することができる。
【0027】
なお、図4に示す例では、補助データの送信要求に応答して、期限内であれば、補助データを携帯電話16に与えるように構成しているが、これに限定されるものではない。たとえば、テレビジョン受像機16の表示画面上に付加データ群が含まれることを示す印が表示されている間だけ、補助データ(期限が経過している場合にはエラーメッセージ)を送受信部30が出力し、携帯電話16が、作業者のキー操作に応答して、出力された信号を受理できるような構成としても良い。なお、期限判別部28の制御により誘導マークをスーパーインポーズできる場合、期限判定部28は、誘導マークの表示制御を起動する前に期限の判定を行い、期限内の判定を下した場合のみ、誘導マークが表示されるよう制御する。この制御により、ユーザが期限外の情報を入手する操作、即ち携帯電話16を操作して情報を入手した後に初めて期限外である旨を認識する事態を回避できる。
【0028】
また、図2(c)に示すように、補助データが、ユーザ属性ごとのアクセス情報(URL)を含むテーブル形式である場合には、以下に示すように、システムを構成する部材のいずれかにおいて、フィルタリングを実行し、ユーザ属性に合致するアクセス情報のみを利用するように構成しても良い。
【0029】
図5(a)は、テレビジョン受像機14においてフィルタリングを実行する場合の処理を示すフローチャートである。なお、この場合には、ユーザがリモコン等を操作して、ユーザ属性(たとえば、年齢、性別、携帯電話端末ID、携帯電話番号など)を、テレビジョン受像機14にあらかじめ登録しておく。また、ウェブサーバ22は、ユーザ属性に応じたコンテンツや配信すべき広告を定めておけばよい。テレビジョン受像機14のユーザが一人である場合、テレビジョン受像機14には一つのユーザ属性が登録されるため、ユーザを識別する処理、即ちユーザ属性を選択する処理は必要無い。しかしながら、テレビジョン受像14のユーザが複数、例えば家族で共有している場合、テレビジョン受像機14には複数のユーザ属性が登録される。この場合、ユーザ属性として、例えば携帯電話16の端末ID若しくは携帯電話番号を登録し、テレビジョン受像機14側で、これらの登録情報と、携帯電話16から通知される端末ID若しくは携帯電話番号を照合することにより、アクセス情報を提供すべきユーザ(ユーザ属性)を選択することができる。このような選択処理により、テレビジョン受像機14は、選択されたユーザ属性に応じたアクセス情報を出力することができる。
【0030】
なお、テレビジョン受像機14を視聴中のユーザが誰であるか、テレビジョン受像機14のリモコン装置等を操作してテレビジョン受像機14に通知することにより、携帯電話16から情報を受け入れることなく、ユーザ属性を選択することもできる。
【0031】
また、録画番組をユーザ毎に管理できる場合、即ち、録画指示を出したユーザに応じて、録画番組のオーナを管理できる場合、再生中の録画情報のオーナに応じてユーザ属性を選択することもできる。この場合ユーザは、録画指示を出す際、ユーザを特定する情報をテレビジョン受像機14に入力する。テレビジョン受像機に入力されたユーザ特定情報を録画番組に付加する、若しくは録画空間がユーザ特定情報毎に区画された場合は、再生すべき録画番組が記録された録画空間に応じて、ユーザ属性を選択することができる。
【0032】
図4に示すような番組の放映/再生中に、携帯電話16からの補助データの送信要求があると(図4のステップ401、402参照)、テレビジョン受像機14において、付加データ群中の期限データが参照されて、期限内であるか否かが判断される(ステップ501)。ステップ501でノー(No)と判断されれば、図4のステップ405と同様に、エラーメッセージが携帯電話16に伝達される(ステップ502)。
【0033】
その一方、ステップ501でイエス(Yes)と判断された場合には、テーブル形式の補助データ(図2(c))、および、あらかじめ登録されているユーザ属性が参照されて、ユーザ属性に合致するアクセス情報(URL)が選択される(ステップ503)。選択されたアクセス情報は、送受信部30から携帯電話16に伝達される(ステップ504)。以後、携帯電話16によるインターネット22を介したウェブサーバ20へのアクセスは、前述した例と同様である。
【0034】
図5(b)は、携帯電話16においてフィルタリングを実行する場合の処理を示すフローチャートである。この場合には、ユーザは、キーを操作して携帯電話にユーザ属性をあらかじめ登録しておく。また、図4の処理によって、テレビジョン受像機14から携帯電話16には、テーブル形式の補助データ全体が伝達される。
【0035】
ユーザが携帯電話16のキーを操作して、伝達された補助データを用いたアクセスを指示すると(ステップ511)、携帯電話16は、これに応答して、メモリ(図示せず)に記憶された、テーブル形式の補助データを参照して、登録されているユーザ属性と合致するアクセス情報を選択し(ステップ512)、選択されたアクセス情報を利用してウェブサーバにアクセスする(ステップ513)。
【0036】
これらフィルタリングにより選択されたアクセス情報を用いて、ウェブサーバ20にアクセスすることで、ウェブサーバからは、属性に応じたコンテンツを提供することができる。これにより、ユーザの好みに合致したコンテンツや広告の配信が実現される。なお、テレビジョン受像機14から携帯電話16へは、補助データ中、選択されたアクセス情報のみが伝送される。
【0037】
さらに、ウェブサーバにおいて、フィルタリングを実行しても良い。図6は、ウェブサーバにてフィルタリングを実行する際の処理等を示すフローチャートである。ユーザが携帯電話16のキーを操作して、補助データ(図2(b))を用いたアクセスを指示すると(ステップ601)、携帯電話16は、メモリ(図示せず)に記憶された補助データおよびユーザ属性を読み出す(ステップ602)。ここで、補助データは、ユーザ属性ごとの複数のアクセス情報を含むテーブル形式である必要はない。また、ユーザ属性は、テレビジョン受信機14から携帯電話16に伝達されても良いし、携帯電話16に登録されていても良い。
【0038】
携帯電話16は、補助データを利用して、インターネット22を介してウェブサーバ20にアクセスする(ステップ603)。この際に、付加データとしてユーザ属性を、ウェブサーバ20に伝達する(ステップ604)。
ウェブサーバ20は、補助データを利用し、かつ、ユーザ属性が付加されたアクセスにしたがって、番組と連動し、かつ、ユーザ属性に合致するコンテンツを選択或いは生成し(ステップ605)、これを携帯電話16に送信する(ステップ606)。ここで、ウェブサーバ20は、番組と連動し、かつ、ユーザ属性に合致する広告を選択して、これをコンテンツに含めることもできる。
【0039】
本実施の形態によれば、番組のディジタル信号に含まれる付加データ群中の補助データを、携帯電話16が受理し、これを用いて、インターネットを介してウェブサーバにアクセスすることで、ユーザは、番組に連動した種々のコンテンツ提供サービスを受けることが可能となる
【0040】
また、放送局や番組を提供する広告主にとっても以下のような利点が生じる。強力なマーケティングメディアである放送、特に、ディジタル地上波とシームレスに連動したコンテンツをユーザに提供することで、コンテンツの需要拡大を図ることができる。これにより、広告主は、より多くの、ユーザに自己の製品等をアピールする時間および機会をもつことができる。また、放送局にとっては、これにともなう広告収入の増大を期待することもできる。
【0041】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図7は、第2の実施の形態にかかるシステム全体を概略的に示すブロックダイヤグラムである。図7において、携帯電話16は、放送局12からのディジタル信号を受信して、番組を放映することができるようになっている。ここで、携帯電話16自体が、ディジタル信号を受信し、映像・音声データに基づいて、必要な映像を表示し、かつ、音声を発することが出来ても良いし、ディジタル信号を受信し、映像・音声データを携帯電話16に伝達できるアダプタ(図示せず)を、携帯電話16に装着しても良い。また、放送局12から携帯電話向けの専用のディジタル信号が発せられても良いし、或いは、テレビジョン受像機用のディジタル信号を、携帯電話16が受理し、映像・音声データに基づいて番組を放映できるように構成されていても良い。
【0042】
このようなシステムにおいて、携帯電話16の表示装置の画面上に放映された映像中に、たとえば、付加データ群が含まれることを示す印が表示された場合(ステップ801)、ユーザは、携帯電話16のキーを操作して、付加データ群の取り込みを指示すればよい。当該指示を受理すると(ステップ802)、携帯電話16は、ディジタル信号中の付加データ群を取り出して、これをメモリ(図示せず)に記憶する(ステップ803)。また、補助データを利用したアクセスの際には、ユーザの指示に応答して、携帯電話16は、メモリ(図示せず)に記憶された付加データ群を取り出し(ステップ811)、付加データ群中の期限データを参照する。期限が経過している場合(ステップ812でノー(No)))、携帯電話16の表示装置の画面上にエラーメッセージが表示される(ステップ813)。その一方、期限内である場合(ステップ812でイエス(Yes))には、携帯電話16は、アクセス情報(補助データ)を利用して、ウェブサーバ20にアクセスする(ステップ814)。これにより、携帯電話16は、番組に連動した種々のコンテンツを取得することができる。
【0043】
補助データは、図2(b)に示すようなアクセス情報であっても良いし、図2(c)に示すようなテーブル形式であっても良い。また、テーブル形式の補助データが利用される場合には、携帯電話16において登録されたユーザの属性に基づいて、フィルタリング(ユーザ属性に基づくアクセス情報の抽出)を実行しても良い。
【0044】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の形態にかかるシステムにおいては、携帯電話16が、放送局12から発せられるディジタル信号中、少なくとも付加データ群を受理できるような構成となっている。この構成において、たとえば、ディジタル信号を受理するように携帯電話16に指示が与えられると、当該ディジタル信号中の付加データ群を取得して、これらをメモリ(図示せず)に記憶する。ウェブサーバ20へのアクセスは、図8(b)に示す処理と同様である。
これら実施形態によれば、テレビジョン受像機がない場合であっても、放映される番組に連動したコンテンツ提供を受けることが可能となる。
【0045】
次に、本発明にかかる第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態においては、ユーザ属性に加えて、視聴者が実際に視聴した番組からユーザの嗜好を抽出し、ウェブサーバにおいて、番組に連動し、かつ、ユーザ属性およびユーザ嗜好に合致した広告を含むコンテンツを提供するように構成されている。第4の実施の形態にかかるシステムの概略は、図1に示す第1の実施の形態のものと同様である。
【0046】
図9は、第4の実施の形態にかかるテレビジョン受像機の構成を示すブロックダイヤグラムである。なお、図9において、図3に示すテレビジョン受像機14と同一の構成要素には同一の符号を付している。図9に示すように、テレビジョン受像機14は、付加データ取得部26、期限判別部28、送受信部30に加えて、ユーザが視聴した番組の所定事項(たとえば、放送日時、番組名、番組のカテゴリ、時間帯など)のデータを記憶した視聴番組記憶部90と、番組のデータに基づいて、ユーザの嗜好を抽出する嗜好抽出部92とを有している。このテレビジョン受像機14は、ユーザが視聴した番組、および、これに加えて、ハードディスク記録装置15に記録した番組の所定事項を、視聴番組記憶部90に蓄積しておく。
【0047】
ユーザが携帯電話16のキーを操作して、テレビジョン受像機14に向けて、補助データの送信を要求すると、テレビジョン受像機14は、付加データ群中の期限データを参照して、期限内であるか否かを判断する。期限が経過していれば、携帯電話16に対して、エラーメッセージが送信される。その一方、期限内であれば、付加データ群中の補助データが取得される。同時に、嗜好抽出部92は、視聴番組記憶部90から、所定期間内の、ユーザが視聴した番組の所定事項を取り出して、取り出された情報に基づいて、当該ユーザの嗜好を抽出する。
【0048】
たとえば、番組のカテゴリごとにユーザが視聴した時間を把握することで、ユーザの嗜好を抽出しても良い。また、番組名と視聴日時から当該ユーザが必ずその番組を視聴しているかどうかを判断して、当該番組に対する嗜好を抽出することもできる。
【0049】
テレビジョン受像機14は、補助データ、および、嗜好抽出部92により抽出されたユーザの嗜好を示す情報を、携帯電話16に伝達する。携帯電話16は、補助データを用いて、ウェブサーバ20にアクセスする。その際に、テレビジョン受像機14から受理したユーザの嗜好を示す情報を、ウェブサーバ20に伝達する。これにより、ウェブサーバは、ユーザ嗜好を参照して、より適切なコンテンツや広告を選択して、ユーザに提示することが可能となる。
【0050】
ここで、ユーザの嗜好を示す情報に加えて、ユーザ属性をウェブサーバ20に伝達し、ウェブサーバ20が、ユーザ属性およびユーザの嗜好の双方を加味して、コンテンツや広告を選択するように構成しても良い。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【0051】
たとえば、前記第1の実施の形態において、フィルタリング処理は、テレビジョン受像機14や携帯電話16にて実行されている。しかしながら、これらにて実行されるのに限定されるものではなく、キャリアにおいて、公衆網とインターネットとの間のいずれか(たとえば、ゲートウェイ)で実行されても良い。携帯電話のキャリアは、ユーザの属性を把握しているため、ユーザが特に別途登録手続を行なうことなく、フィルタリングを実行できるという利点がある。無論、一定のユーザ属性の登録が必要であるが、ウェブサーバにおいてフィルタリングを実行しても良い。
【0052】
この場合、キャリアは、携帯電話16の電話番号若しくは端末IDに基づいて、キャリアが保持するユーザ属性を特定し、そのユーザ属性をウェブサーバに通知する。このユーザ属性の通知は、ウェブサーバ自体がユーザ属性を保持する場合、不必要となる。ウェブサーバ自体がユーザ属性を保持する事例は、例えばウェブサーバにユーザが会員登録する場合が想定される。ウェブサーバは、キャリアから通知される端末ID若しくは携帯電話番号に応じて自己が保持するユーザ属性を選択し、そのユーザ属性に対応するコンテンツ等を配信することができる。ウェブサーバは、配信したコンテンツに対するユーザの反応、即ち行動履歴を把握することができる。行動履歴とは、複数のコンテンツがユーザに配信される場合、何れのコンテンツが参照(アクセス)されたか(されなかったか)を把握し、次回このユーザによる参照を受け付けた場合、過去に参照されなかったコンテンツに応じたコンテンツについては、配信対象から除外する、若しくは配信順位を下げる等の処理を実行することができる。例えばウェブサーバから、住宅と自動車に関するコンテンツを配信したが、自動車に対するアクセスが無い事は把握された場合、ウェブサーバは、次回から自動車に対する配信を回避する、若しくは順次配信される場合は配信順位(一画面中に複数のコンテンツが表示される場合は表示順位)を下げる処理を実行する。
【0053】
また、前記実施の形態において、アクセス情報を含む補助データや、ユーザ属性ごとのアクセス情報を含むテーブル形式の補助データを利用したがこれに限定されるものではない。たとえば、アクセス情報とは別途のユーザ属性を示す情報が付加されていても良い。この場合には、ウェブサーバにおいて、付加されたユーザ属性を示す情報にしたがって、適切なコンテンツを選択或いは生成することができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザの利便を図り、ユーザにとって有効な情報を提供できるとともに、放送局や広告主に対してもメリットが生じるシステムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるシステム全体を概略的に示すブロックダイヤグラムである。
【図2】図2は、放送局から放送されるディジタル信号の概略および補助データの概略を示す図である。
【図3】図3は、本実施の形態にかかるテレビジョン受像機の構成を示すブロックダイヤグラムである。
【図4】図4は、本実施の形態にかかるテレビジョン受像機と携帯電話との間で実行される処理を示すフローチャートである。
【図5】図5は、本実施の形態にかかるフィルタリング処理の例を示すフローチャートである。
【図6】図6は、本実施の形態において、ウェブサーバにてフィルタリングを実行する際の処理等を示すフローチャートである。
【図7】図7は、第2の実施の形態にかかるシステム全体を概略的に示すブロックダイヤグラムである。
【図8】図8は、第2の実施の形態にかかる携帯電話にて実行される処理の例を示すフローチャートである。
【図9】図9は、第4の実施の形態にかかるテレビジョン受像機の構成を示すブロックダイヤグラムである。
【符号の説明】
12 放送局
14 テレビジョン受像機
15 ハードディスク記録装置
16 携帯電話
18 ゲートウェイ
20 ウェブサーバ
22 インターネット
24 受像装置
26 付加データ取得部
28 期限判別部
30 送受信部
【発明の属する技術分野】
本発明は、地上波ディジタル放送など放送信号中の情報を利用したコンテンツ提供に関する。
【0002】
【従来の技術】
CSディジタル放送およびBSディジタル放送が開始され、ユーザは、双方向通信を含めた種々の番組の視聴が可能となっている。また、2003年には地上波ディジタル放送が開始される予定となっている。このようなディジタル放送の普及により、ユーザが視聴可能なチャンネル数(番組)数が増大することが予想される。チャンネル数が増大しても、ユーザは、ある時間帯には単一の番組しか視聴できない。このため、ハードディスク録画装置等を用いて録画した番組を、後日視聴するという視聴形態が普及するものと考えられる。このような視聴形態の普及は、言い換えれば、リアルタイム視聴の頻度が低下することを意味する。
【0003】
ところで、ディジタル放送においては、映像・音声信号に併せて、文字情報等の種々の情報(付随情報)を伝送することができる。したがって、上記映像・音声信号、付随情報を、いったん蓄積しておき、これらの中から必要なデータだけを携帯端末に送信するシステムが提案されている。たとえば、特許文献1には、ユーザ要求に基づいて、受信した放送番組データおよび番組関連データの一部または全部を取り出すフィルタリング手段とを備え、フィルタリングされたデータを蓄積する手段と、蓄積されたデータの一部または全部を携帯端末に受け渡すことができるシステムが開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2001−1244701号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記システムを利用すると、ユーザは、システムを組み込んだテレビジョン受像機から伝送されたデータを携帯電話などの携帯端末を用いて表示することが可能となる。このようなシステムにおいては、ユーザが実際に視聴するタイミングを想定した対策が何ら取られていない。例えば携帯端末に伝送されるデータが通販サイトのデータであり、この通販サイトの営業期間が限定されていた場合、ユーザは、営業期間外のタイミングで番組を視聴(データをアクセス)した場合、無意味な情報に遭遇することになる。このような状況は、情報の提供者、例えば広告主や放送局のイメージダウンにつながる。また、広告主や放送局は、或る属性を持ったユーザに対して情報を発信したいという要望を持っており、このような要望を満たすシステムの提供を望んでいる。
【0006】
本発明は、ユーザが不要な情報を目にする事態を回避し、さらに或る属性を持ったユーザに向けて情報を発信することができるシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、放送局から発せられた番組を再生するための信号であって、映像・音声信号と、ウェブサーバへのアクセス情報を含む付加データとを有する信号を受理するテレビジョンシステムと、前記テレビジョンシステムに設けられた送受信手段から、前記信号中の補助データを受理可能な携帯電話と、前記携帯電話による、補助データを用いたアクセスに応答して、前記放送局からの信号に関連する番組に連動したコンテンツを、前記携帯電話に提供するウェブサーバとを備えたことを特徴とするコンテンツ提供システムにより達成される。
【0008】
本発明によれば、携帯電話に、番組と連動するコンテンツを提供することにより、携帯電話のユーザは、番組に関連する種々の情報(たとえば、番組で紹介された商品の広告やそのプレゼントなど)を取得することができる。その一方、ウェブサーバへのアクセスにより、広告主に対して、具体的にユーザのアクセスがあったことをフィードバックすることができる。また、放送局、ウェブサーバおよび広告主がタイアップすることで、アクセスしたユーザの携帯電話に対して、番組の広告などを配信することもできる。
【0009】
また、本発明の目的は、放送局から発せられた番組を再生するための信号であって、映像・音声信号と、ウェブサーバへのアクセス情報を含む付加データとを有する信号のうち、少なくとも付加データを受理可能な携帯電話と、前記携帯電話による、補助データを用いたアクセスに応答して、前記放送局からの信号に関連する番組に連動したコンテンツを、前記携帯電話に提供するウェブサーバとを備えたことを特徴とするコンテンツ提供システムによっても達成される。
【0010】
これら発明において、携帯電話自体が、テレビジョンシステムからの信号(たとえば、Bluetoothの信号や赤外線信号)を受理し、或いは、映像・音声信号や付加データを受理できるように構成しても良いが、このような信号を受理可能なアダプタを、携帯電話に装着するような構成を採用しても良い。
【0011】
好ましい実施態様においては、前記付加データが、補助データの有効期限を示す期限データを含み、前記有効期限が経過する前のウェブサーバへのアクセスのみが有効となる。期限データによる期限の判断は、テレビジョンシステムや携帯電話にて実行することができる。これにより、リアルタイムにウェブサーバにアクセスしない場合であっても、一定期間内であれば、ユーザはコンテンツの提供を受けることが可能となる。たとえば、プレゼントの応募期間などを設定する場合、上記構成を採用するのが好適である。
【0012】
また、別の好ましい実施態様においては、前記補助データとともに、前記携帯電話によるアクセスを指示したユーザのユーザ属性が、前記ウェブサーバに与えられ、前記ウェブサーバが、前記ユーザ属性に応じたコンテンツを提供するように構成されたことを特徴とする。前記補助データは、ユーザ属性ごとの複数のアクセス情報を含み、前記携帯電話にて用いられるアクセス情報が、アクセスを指示したユーザのユーザ属性に対応するものであっても良い。
【0013】
これにより、ウェブサーバは、ユーザに対して、より効果の高い広告やコンテンツを配信することが可能となる。
【0014】
また、別の好ましい実施態様においては、前記テレビジョン受像機が、前記ユーザの視聴した番組に関する所定事項を記憶する視聴番組記憶手段と、前記視聴番組記憶手段に記憶された所定事項に基づき、ユーザの嗜好を抽出する嗜好抽出手段とを備え、前記補助データとともに、抽出されたユーザの嗜好に関する情報が、前記携帯電話に伝達されるとともに、前記携帯電話によるアクセス時に、前記ユーザの嗜好に関する情報がウェブサーバに伝達され、前記ウェブサーバが、前記ユーザの嗜好に応じたコンテンツを提供するように構成されている。
【0015】
さらに、本発明の目的は、放送局から発せられた番組を再生するための信号であって、映像・音声信号と、ウェブサーバへのアクセス情報を含む付加データとを有する信号を、テレビジョンシステムにて受理するステップと、前記テレビジョンシステムに設けられた送受信手段から発せられた、前記信号中の補助データを、携帯電話にて受理するステップと、前記携帯電話による、補助データを用いたアクセスに応答して、前記放送局からの信号に関連する番組に連動したコンテンツを、前記ウェブサーバから前記携帯電話に提供するステップとを備えたことを特徴とするコンテンツ提供方法によっても達成される。
【0016】
或いは、本発明の目的は、放送局から発せられた番組を再生するための信号であって、映像・音声信号と、ウェブサーバへのアクセス情報を含む付加データとを有する信号のうち、少なくとも付加データを、携帯電話にて受理するステップと、前記携帯電話による、補助データを用いたアクセスに応答して、前記放送局からの信号に関連する番組に連動したコンテンツを、前記ウェブサーバから前記携帯電話に提供するステップとを備えたことを特徴とするコンテンツ提供方法によっても達成される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるシステム全体を概略的に示すブロックダイヤグラムである。図1に示すように、このシステムにおいては、地上波ディジタル放送局12からのディジタル信号が、テレビジョン受像機14に受信されて、番組が放映されるようになっている。また、テレビジョン受像機14には、たとえば、ハードディスク記録装置15が接続され、所望の番組を録画できるように構成されていても良い。
【0018】
テレビジョン受像機14には、赤外線やBluetoothによる送受信部30が設けられ、携帯電話16との間で、データ授受が可能となっている。また、携帯電話16は、テレビジョン受像機14とのデータ授受のために、赤外線通信装置やBluetoothを備えている。或いは、携帯電話16の外部端子に、赤外線通信装置やBluetooth通信装置を有するアダプタを装着するように構成しても良い。また、携帯電話16は、公衆網およびキャリア(携帯電話事業者)のゲートウェイ18を介して、インターネット22に接続可能であり、ウェブサーバ20との間でデータ授受が可能である。なお、ここで携帯電話16には、PDAのような端末装置も含まれる。
【0019】
図2(a)は、放送局12から放送されるディジタル信号の概略を示す図である。ディジタル信号は、テレビジョン受像機の表示画面に表示される映像やスピーカから発生される音声のための映像・音声データ201と、後述する携帯電話に伝達される補助データ202と、期限を示す情報を含む期限データ203とを含む。補助データ202および期限データ203が、付加データ群を構成する。
【0020】
図2(b)に示すように、補助データは、携帯電話16において、インターネットにアクセスする際に利用されるアクセス情報(URL)であっても良いし、或いは、図2(c)に示すように、ユーザ属性ごとにURL(URL1、URL2、・・・)が対応付けられたテーブル形式のデータであっても良い。
【0021】
図3は、本実施の形態にかかるテレビジョン受像機14の構成を示すブロックダイヤグラムである。図3に示すように、上記ディジタル信号中の映像・音声データに基づいて、表示装置に映像を表示し、また、スピーカから音声を発するための受像装置24と、ディジタル信号から付加データ群を取り出す付加データ取得部26と、期限データを参照して、補助データの期限を判断する期限判別部28と、送受信部30とを有している。
このように構成されたテレビジョン受像機と携帯電話との間で実行される処理について図4を参照して説明する。
【0022】
本実施の形態において、テレビジョン受像機14において、放送局12からの信号が受理され番組が放映され、或いは、ハードディスク記録装置15がアクセスされて番組が再生されている際に(ステップ401参照)、放映或いは再生されているディジタル信号中に、付加データ群が含まれる場合、放映或いは再生される映像中に、付加データ群が含まれることを示す印が表示されるのが望ましい。これにより、視聴者は、付加データを取得できるタイミングであることを知ることが可能となる。
【0023】
このように付加データが含まれることを示す印(誘導マーク)が、テレビジョン受像機14の表示装置の画面上に表示されると、ユーザは携帯電話16のキーを操作して、テレビジョン受像機14に向けて、補助データの送信を要求する(ステップ402)。テレビジョン受像機14の送受信部30は、要求の受理に応答して、付加データ取得部26を起動し、付加データ取得部26は、放映或いは再生されているディジタル信号から付加データ群を取得する(ステップ403)。次いで、期限判別部28は、付加データ群のうちの期限データを参照して、当該ディジタル信号が、サービス提供の期限内であるか否かを判断する(ステップ404)。
【0024】
ここに、期限データは、後述するコンテンツ提供を含む、サービス提供を受けることができる期限を示す。たとえば、ハードディスク記録装置15に記録された映像を再生している場合であっても、一定の期間内であれば、所定のサービスの提供を受けることができる。
【0025】
期限内でない場合、つまり、期限が到来していない若しくは経過している場合(ステップ404でノー(No))には、携帯電話16に対して、たとえば、「サービス提供期限外である」ことを示すエラーメッセージが送信される(ステップ405)。これに対して、期限内であれば(ステップ404でイエス(Yes))、付加データ群から取り出された補助データが、送受信部30から携帯電話16に伝達される(ステップ407)。携帯電話16に受理された補助データは、携帯電話16のメモリ(図示せず)に記憶される(ステップ408)。
【0026】
このようにして、補助データが受理されると、携帯電話16のユーザは、所望のときに、補助データを利用して、インターネット22を介して、ウェブサーバ20にアクセスすることができる。ウェブサーバ20は、補助データを利用した携帯電話16からのアクセスに応答して、所定のコンテンツを提供することができる。コンテンツには、地上波ディジタル放送の、放映中或いは再生中であった番組と連動したもの、たとえば、ドラマで使用されているグッズのプレゼント応募ページやグッズの購入ページ、旅行番組で紹介された旅館への宿泊券プレゼントページなどにすることができる。これは、あらかじめ、番組の放送中に信号に含まれる補助データが示すアクセス情報と、当該番組と連動したコンテンツとを関連付けて、上記コンテンツをウェブサーバ20に用意しておくことにより実現できる。また、このコンテンツは影響にウェブサーバ20上に保持しておく必要はなく、上記期限データが示す期限が経過したときに、ウェブサーバ20から削除することができる。
【0027】
なお、図4に示す例では、補助データの送信要求に応答して、期限内であれば、補助データを携帯電話16に与えるように構成しているが、これに限定されるものではない。たとえば、テレビジョン受像機16の表示画面上に付加データ群が含まれることを示す印が表示されている間だけ、補助データ(期限が経過している場合にはエラーメッセージ)を送受信部30が出力し、携帯電話16が、作業者のキー操作に応答して、出力された信号を受理できるような構成としても良い。なお、期限判別部28の制御により誘導マークをスーパーインポーズできる場合、期限判定部28は、誘導マークの表示制御を起動する前に期限の判定を行い、期限内の判定を下した場合のみ、誘導マークが表示されるよう制御する。この制御により、ユーザが期限外の情報を入手する操作、即ち携帯電話16を操作して情報を入手した後に初めて期限外である旨を認識する事態を回避できる。
【0028】
また、図2(c)に示すように、補助データが、ユーザ属性ごとのアクセス情報(URL)を含むテーブル形式である場合には、以下に示すように、システムを構成する部材のいずれかにおいて、フィルタリングを実行し、ユーザ属性に合致するアクセス情報のみを利用するように構成しても良い。
【0029】
図5(a)は、テレビジョン受像機14においてフィルタリングを実行する場合の処理を示すフローチャートである。なお、この場合には、ユーザがリモコン等を操作して、ユーザ属性(たとえば、年齢、性別、携帯電話端末ID、携帯電話番号など)を、テレビジョン受像機14にあらかじめ登録しておく。また、ウェブサーバ22は、ユーザ属性に応じたコンテンツや配信すべき広告を定めておけばよい。テレビジョン受像機14のユーザが一人である場合、テレビジョン受像機14には一つのユーザ属性が登録されるため、ユーザを識別する処理、即ちユーザ属性を選択する処理は必要無い。しかしながら、テレビジョン受像14のユーザが複数、例えば家族で共有している場合、テレビジョン受像機14には複数のユーザ属性が登録される。この場合、ユーザ属性として、例えば携帯電話16の端末ID若しくは携帯電話番号を登録し、テレビジョン受像機14側で、これらの登録情報と、携帯電話16から通知される端末ID若しくは携帯電話番号を照合することにより、アクセス情報を提供すべきユーザ(ユーザ属性)を選択することができる。このような選択処理により、テレビジョン受像機14は、選択されたユーザ属性に応じたアクセス情報を出力することができる。
【0030】
なお、テレビジョン受像機14を視聴中のユーザが誰であるか、テレビジョン受像機14のリモコン装置等を操作してテレビジョン受像機14に通知することにより、携帯電話16から情報を受け入れることなく、ユーザ属性を選択することもできる。
【0031】
また、録画番組をユーザ毎に管理できる場合、即ち、録画指示を出したユーザに応じて、録画番組のオーナを管理できる場合、再生中の録画情報のオーナに応じてユーザ属性を選択することもできる。この場合ユーザは、録画指示を出す際、ユーザを特定する情報をテレビジョン受像機14に入力する。テレビジョン受像機に入力されたユーザ特定情報を録画番組に付加する、若しくは録画空間がユーザ特定情報毎に区画された場合は、再生すべき録画番組が記録された録画空間に応じて、ユーザ属性を選択することができる。
【0032】
図4に示すような番組の放映/再生中に、携帯電話16からの補助データの送信要求があると(図4のステップ401、402参照)、テレビジョン受像機14において、付加データ群中の期限データが参照されて、期限内であるか否かが判断される(ステップ501)。ステップ501でノー(No)と判断されれば、図4のステップ405と同様に、エラーメッセージが携帯電話16に伝達される(ステップ502)。
【0033】
その一方、ステップ501でイエス(Yes)と判断された場合には、テーブル形式の補助データ(図2(c))、および、あらかじめ登録されているユーザ属性が参照されて、ユーザ属性に合致するアクセス情報(URL)が選択される(ステップ503)。選択されたアクセス情報は、送受信部30から携帯電話16に伝達される(ステップ504)。以後、携帯電話16によるインターネット22を介したウェブサーバ20へのアクセスは、前述した例と同様である。
【0034】
図5(b)は、携帯電話16においてフィルタリングを実行する場合の処理を示すフローチャートである。この場合には、ユーザは、キーを操作して携帯電話にユーザ属性をあらかじめ登録しておく。また、図4の処理によって、テレビジョン受像機14から携帯電話16には、テーブル形式の補助データ全体が伝達される。
【0035】
ユーザが携帯電話16のキーを操作して、伝達された補助データを用いたアクセスを指示すると(ステップ511)、携帯電話16は、これに応答して、メモリ(図示せず)に記憶された、テーブル形式の補助データを参照して、登録されているユーザ属性と合致するアクセス情報を選択し(ステップ512)、選択されたアクセス情報を利用してウェブサーバにアクセスする(ステップ513)。
【0036】
これらフィルタリングにより選択されたアクセス情報を用いて、ウェブサーバ20にアクセスすることで、ウェブサーバからは、属性に応じたコンテンツを提供することができる。これにより、ユーザの好みに合致したコンテンツや広告の配信が実現される。なお、テレビジョン受像機14から携帯電話16へは、補助データ中、選択されたアクセス情報のみが伝送される。
【0037】
さらに、ウェブサーバにおいて、フィルタリングを実行しても良い。図6は、ウェブサーバにてフィルタリングを実行する際の処理等を示すフローチャートである。ユーザが携帯電話16のキーを操作して、補助データ(図2(b))を用いたアクセスを指示すると(ステップ601)、携帯電話16は、メモリ(図示せず)に記憶された補助データおよびユーザ属性を読み出す(ステップ602)。ここで、補助データは、ユーザ属性ごとの複数のアクセス情報を含むテーブル形式である必要はない。また、ユーザ属性は、テレビジョン受信機14から携帯電話16に伝達されても良いし、携帯電話16に登録されていても良い。
【0038】
携帯電話16は、補助データを利用して、インターネット22を介してウェブサーバ20にアクセスする(ステップ603)。この際に、付加データとしてユーザ属性を、ウェブサーバ20に伝達する(ステップ604)。
ウェブサーバ20は、補助データを利用し、かつ、ユーザ属性が付加されたアクセスにしたがって、番組と連動し、かつ、ユーザ属性に合致するコンテンツを選択或いは生成し(ステップ605)、これを携帯電話16に送信する(ステップ606)。ここで、ウェブサーバ20は、番組と連動し、かつ、ユーザ属性に合致する広告を選択して、これをコンテンツに含めることもできる。
【0039】
本実施の形態によれば、番組のディジタル信号に含まれる付加データ群中の補助データを、携帯電話16が受理し、これを用いて、インターネットを介してウェブサーバにアクセスすることで、ユーザは、番組に連動した種々のコンテンツ提供サービスを受けることが可能となる
【0040】
また、放送局や番組を提供する広告主にとっても以下のような利点が生じる。強力なマーケティングメディアである放送、特に、ディジタル地上波とシームレスに連動したコンテンツをユーザに提供することで、コンテンツの需要拡大を図ることができる。これにより、広告主は、より多くの、ユーザに自己の製品等をアピールする時間および機会をもつことができる。また、放送局にとっては、これにともなう広告収入の増大を期待することもできる。
【0041】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図7は、第2の実施の形態にかかるシステム全体を概略的に示すブロックダイヤグラムである。図7において、携帯電話16は、放送局12からのディジタル信号を受信して、番組を放映することができるようになっている。ここで、携帯電話16自体が、ディジタル信号を受信し、映像・音声データに基づいて、必要な映像を表示し、かつ、音声を発することが出来ても良いし、ディジタル信号を受信し、映像・音声データを携帯電話16に伝達できるアダプタ(図示せず)を、携帯電話16に装着しても良い。また、放送局12から携帯電話向けの専用のディジタル信号が発せられても良いし、或いは、テレビジョン受像機用のディジタル信号を、携帯電話16が受理し、映像・音声データに基づいて番組を放映できるように構成されていても良い。
【0042】
このようなシステムにおいて、携帯電話16の表示装置の画面上に放映された映像中に、たとえば、付加データ群が含まれることを示す印が表示された場合(ステップ801)、ユーザは、携帯電話16のキーを操作して、付加データ群の取り込みを指示すればよい。当該指示を受理すると(ステップ802)、携帯電話16は、ディジタル信号中の付加データ群を取り出して、これをメモリ(図示せず)に記憶する(ステップ803)。また、補助データを利用したアクセスの際には、ユーザの指示に応答して、携帯電話16は、メモリ(図示せず)に記憶された付加データ群を取り出し(ステップ811)、付加データ群中の期限データを参照する。期限が経過している場合(ステップ812でノー(No)))、携帯電話16の表示装置の画面上にエラーメッセージが表示される(ステップ813)。その一方、期限内である場合(ステップ812でイエス(Yes))には、携帯電話16は、アクセス情報(補助データ)を利用して、ウェブサーバ20にアクセスする(ステップ814)。これにより、携帯電話16は、番組に連動した種々のコンテンツを取得することができる。
【0043】
補助データは、図2(b)に示すようなアクセス情報であっても良いし、図2(c)に示すようなテーブル形式であっても良い。また、テーブル形式の補助データが利用される場合には、携帯電話16において登録されたユーザの属性に基づいて、フィルタリング(ユーザ属性に基づくアクセス情報の抽出)を実行しても良い。
【0044】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の形態にかかるシステムにおいては、携帯電話16が、放送局12から発せられるディジタル信号中、少なくとも付加データ群を受理できるような構成となっている。この構成において、たとえば、ディジタル信号を受理するように携帯電話16に指示が与えられると、当該ディジタル信号中の付加データ群を取得して、これらをメモリ(図示せず)に記憶する。ウェブサーバ20へのアクセスは、図8(b)に示す処理と同様である。
これら実施形態によれば、テレビジョン受像機がない場合であっても、放映される番組に連動したコンテンツ提供を受けることが可能となる。
【0045】
次に、本発明にかかる第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態においては、ユーザ属性に加えて、視聴者が実際に視聴した番組からユーザの嗜好を抽出し、ウェブサーバにおいて、番組に連動し、かつ、ユーザ属性およびユーザ嗜好に合致した広告を含むコンテンツを提供するように構成されている。第4の実施の形態にかかるシステムの概略は、図1に示す第1の実施の形態のものと同様である。
【0046】
図9は、第4の実施の形態にかかるテレビジョン受像機の構成を示すブロックダイヤグラムである。なお、図9において、図3に示すテレビジョン受像機14と同一の構成要素には同一の符号を付している。図9に示すように、テレビジョン受像機14は、付加データ取得部26、期限判別部28、送受信部30に加えて、ユーザが視聴した番組の所定事項(たとえば、放送日時、番組名、番組のカテゴリ、時間帯など)のデータを記憶した視聴番組記憶部90と、番組のデータに基づいて、ユーザの嗜好を抽出する嗜好抽出部92とを有している。このテレビジョン受像機14は、ユーザが視聴した番組、および、これに加えて、ハードディスク記録装置15に記録した番組の所定事項を、視聴番組記憶部90に蓄積しておく。
【0047】
ユーザが携帯電話16のキーを操作して、テレビジョン受像機14に向けて、補助データの送信を要求すると、テレビジョン受像機14は、付加データ群中の期限データを参照して、期限内であるか否かを判断する。期限が経過していれば、携帯電話16に対して、エラーメッセージが送信される。その一方、期限内であれば、付加データ群中の補助データが取得される。同時に、嗜好抽出部92は、視聴番組記憶部90から、所定期間内の、ユーザが視聴した番組の所定事項を取り出して、取り出された情報に基づいて、当該ユーザの嗜好を抽出する。
【0048】
たとえば、番組のカテゴリごとにユーザが視聴した時間を把握することで、ユーザの嗜好を抽出しても良い。また、番組名と視聴日時から当該ユーザが必ずその番組を視聴しているかどうかを判断して、当該番組に対する嗜好を抽出することもできる。
【0049】
テレビジョン受像機14は、補助データ、および、嗜好抽出部92により抽出されたユーザの嗜好を示す情報を、携帯電話16に伝達する。携帯電話16は、補助データを用いて、ウェブサーバ20にアクセスする。その際に、テレビジョン受像機14から受理したユーザの嗜好を示す情報を、ウェブサーバ20に伝達する。これにより、ウェブサーバは、ユーザ嗜好を参照して、より適切なコンテンツや広告を選択して、ユーザに提示することが可能となる。
【0050】
ここで、ユーザの嗜好を示す情報に加えて、ユーザ属性をウェブサーバ20に伝達し、ウェブサーバ20が、ユーザ属性およびユーザの嗜好の双方を加味して、コンテンツや広告を選択するように構成しても良い。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【0051】
たとえば、前記第1の実施の形態において、フィルタリング処理は、テレビジョン受像機14や携帯電話16にて実行されている。しかしながら、これらにて実行されるのに限定されるものではなく、キャリアにおいて、公衆網とインターネットとの間のいずれか(たとえば、ゲートウェイ)で実行されても良い。携帯電話のキャリアは、ユーザの属性を把握しているため、ユーザが特に別途登録手続を行なうことなく、フィルタリングを実行できるという利点がある。無論、一定のユーザ属性の登録が必要であるが、ウェブサーバにおいてフィルタリングを実行しても良い。
【0052】
この場合、キャリアは、携帯電話16の電話番号若しくは端末IDに基づいて、キャリアが保持するユーザ属性を特定し、そのユーザ属性をウェブサーバに通知する。このユーザ属性の通知は、ウェブサーバ自体がユーザ属性を保持する場合、不必要となる。ウェブサーバ自体がユーザ属性を保持する事例は、例えばウェブサーバにユーザが会員登録する場合が想定される。ウェブサーバは、キャリアから通知される端末ID若しくは携帯電話番号に応じて自己が保持するユーザ属性を選択し、そのユーザ属性に対応するコンテンツ等を配信することができる。ウェブサーバは、配信したコンテンツに対するユーザの反応、即ち行動履歴を把握することができる。行動履歴とは、複数のコンテンツがユーザに配信される場合、何れのコンテンツが参照(アクセス)されたか(されなかったか)を把握し、次回このユーザによる参照を受け付けた場合、過去に参照されなかったコンテンツに応じたコンテンツについては、配信対象から除外する、若しくは配信順位を下げる等の処理を実行することができる。例えばウェブサーバから、住宅と自動車に関するコンテンツを配信したが、自動車に対するアクセスが無い事は把握された場合、ウェブサーバは、次回から自動車に対する配信を回避する、若しくは順次配信される場合は配信順位(一画面中に複数のコンテンツが表示される場合は表示順位)を下げる処理を実行する。
【0053】
また、前記実施の形態において、アクセス情報を含む補助データや、ユーザ属性ごとのアクセス情報を含むテーブル形式の補助データを利用したがこれに限定されるものではない。たとえば、アクセス情報とは別途のユーザ属性を示す情報が付加されていても良い。この場合には、ウェブサーバにおいて、付加されたユーザ属性を示す情報にしたがって、適切なコンテンツを選択或いは生成することができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザの利便を図り、ユーザにとって有効な情報を提供できるとともに、放送局や広告主に対してもメリットが生じるシステムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるシステム全体を概略的に示すブロックダイヤグラムである。
【図2】図2は、放送局から放送されるディジタル信号の概略および補助データの概略を示す図である。
【図3】図3は、本実施の形態にかかるテレビジョン受像機の構成を示すブロックダイヤグラムである。
【図4】図4は、本実施の形態にかかるテレビジョン受像機と携帯電話との間で実行される処理を示すフローチャートである。
【図5】図5は、本実施の形態にかかるフィルタリング処理の例を示すフローチャートである。
【図6】図6は、本実施の形態において、ウェブサーバにてフィルタリングを実行する際の処理等を示すフローチャートである。
【図7】図7は、第2の実施の形態にかかるシステム全体を概略的に示すブロックダイヤグラムである。
【図8】図8は、第2の実施の形態にかかる携帯電話にて実行される処理の例を示すフローチャートである。
【図9】図9は、第4の実施の形態にかかるテレビジョン受像機の構成を示すブロックダイヤグラムである。
【符号の説明】
12 放送局
14 テレビジョン受像機
15 ハードディスク記録装置
16 携帯電話
18 ゲートウェイ
20 ウェブサーバ
22 インターネット
24 受像装置
26 付加データ取得部
28 期限判別部
30 送受信部
Claims (8)
- 放送局から発せられた番組を再生するための信号であって、映像・音声信号と、ウェブサーバへのアクセス情報を含む付加データとを有する信号を受理するテレビジョンシステムと、
前記テレビジョンシステムに設けられた送受信手段から、前記信号中の補助データを受理可能な携帯電話と、
前記携帯電話による、補助データを用いたアクセスに応答して、前記放送局からの信号に関連する番組に連動したコンテンツを、前記携帯電話に提供するウェブサーバとを備えたことを特徴とするコンテンツ提供システム。 - 放送局から発せられた番組を再生するための信号であって、映像・音声信号と、ウェブサーバへのアクセス情報を含む付加データとを有する信号のうち、少なくとも付加データを受理可能な携帯電話と、
前記携帯電話による、補助データを用いたアクセスに応答して、前記放送局からの信号に関連する番組に連動したコンテンツを、前記携帯電話に提供するウェブサーバとを備えたことを特徴とするコンテンツ提供システム。 - 前記付加データが、補助データの有効期限を示す期限データを含み、前記有効期限が経過する前のウェブサーバへのアクセスのみが有効となることを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ提供システム。
- 前記補助データとともに、前記携帯電話によるアクセスを指示したユーザのユーザ属性が、前記ウェブサーバに与えられ、
前記ウェブサーバが、前記ユーザ属性に応じたコンテンツを提供するように構成されたことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載のコンテンツ提供システム。 - 前記補助データが、ユーザ属性ごとの複数のアクセス情報を含み、前記携帯電話にて用いられるアクセス情報が、アクセスを指示したユーザのユーザ属性に対応するものであることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載のコンテンツ提供システム。
- 前記テレビジョン受像機が、前記ユーザの視聴した番組に関する所定事項を記憶する視聴番組記憶手段と、前記視聴番組記憶手段に記憶された所定事項に基づき、ユーザの嗜好を抽出する嗜好抽出手段とを備え、
前記補助データとともに、抽出されたユーザの嗜好に関する情報が、前記携帯電話に伝達されるとともに、前記携帯電話によるアクセス時に、前記ユーザの嗜好に関する情報がウェブサーバに伝達され、
前記ウェブサーバが、前記ユーザの嗜好に応じたコンテンツを提供するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供システム。 - 放送局から発せられた番組を再生するための信号であって、映像・音声信号と、ウェブサーバへのアクセス情報を含む付加データとを有する信号を、テレビジョンシステムにて受理するステップと、
前記テレビジョンシステムに設けられた送受信手段から発せられた、前記信号中の補助データを、携帯電話にて受理するステップと、
前記携帯電話による、補助データを用いたアクセスに応答して、前記放送局からの信号に関連する番組に連動したコンテンツを、前記ウェブサーバから前記携帯電話に提供するステップとを備えたことを特徴とするコンテンツ提供方法。 - 放送局から発せられた番組を再生するための信号であって、映像・音声信号と、ウェブサーバへのアクセス情報を含む付加データとを有する信号のうち、少なくとも付加データを、携帯電話にて受理するステップと、
前記携帯電話による、補助データを用いたアクセスに応答して、前記放送局からの信号に関連する番組に連動したコンテンツを、前記ウェブサーバから前記携帯電話に提供するステップとを備えたことを特徴とするコンテンツ提供方法。
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