JP2004260482A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハードディスクなどの記憶装置に記憶された処理済みの画像データの上書消去の状況を確認し、確認した状況に応じた最適な処理を実行することにより、十分な機密保護を達成することが可能な画像処理装置及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】出力処理が完了した画像データに対する上書指示を操作部4又は通信部10で受付け、上書指示の受付に応じて、ハードディスク12に記憶されている出力処理が完了した画像データに上書する。また、操作部4又は通信部10から、上書指示を受付けた場合は上書の実行予定を報知したり、画像データの上書が完了した場合は上書の完了を報知する。さらに、画像データの上書の実行時刻を操作部4又は通信部10で受付け、受付けた実行時刻に、画像データに上書する。
【選択図】 図1
【解決手段】出力処理が完了した画像データに対する上書指示を操作部4又は通信部10で受付け、上書指示の受付に応じて、ハードディスク12に記憶されている出力処理が完了した画像データに上書する。また、操作部4又は通信部10から、上書指示を受付けた場合は上書の実行予定を報知したり、画像データの上書が完了した場合は上書の完了を報知する。さらに、画像データの上書の実行時刻を操作部4又は通信部10で受付け、受付けた実行時刻に、画像データに上書する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ機能及び/又はファクシミリ機能を有する画像処理装置に関し、好ましくは、ネットワークなどの通信回線に接続された画像処理装置に関し、詳しくは、ハードディスク装置などの記憶装置を備え、処理対象の画像データを記憶装置に一時的に記憶し、処理が完了した画像データを前記記憶装置から消去する画像処理装置及び画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、原稿の画像をスキャナで走査して電子的に読取り、読取った画像データをプリンタから出力するデジタル複写機が商品化されている。最近では、外部機器との通信を行って画像データを送受信する通信機能(ファックス機能及び/又はネットワークプリンタ機能など)を搭載したデジタル複合機が登場している。デジタル複合機に、処理対象の画像データを一時的に記憶する記憶装置を搭載し、大量の画像データ又は複数ジョブの処理効率の向上を図ることも行われている。
【0003】
画像データを記憶する記憶装置には、半導体メモリを用いたもの、ハードディスクなどの磁気記録媒体を用いたものなど様々なタイプがある。これら記憶装置においては、記憶容量、コスト、書込速度、読出速度、揮発性/不揮発性などが夫々異なっている。
【0004】
ハードディスク装置などの磁気記憶装置においては、例えばFAT(File Allocation Table)により、ディスク(記憶媒体)を小さな領域に分割して各領域を管理している。ディスクの各領域にデータを記憶した際はFATが更新され、また、FATを参照して各領域に記憶されているデータが読出される。
【0005】
ハードディスク装置は、データ転送速度は半導体メモリよりも遅いが、記憶容量が大きく、コストも低いため、半導体メモリの補助記憶装置としてデジタル複合機に搭載されている。例えば、半導体メモリに読出した画像データを処理している最中に受付けた別のジョブで処理する画像データは、ハードディスク装置に一時的に記憶され、処理の順番がきた段階で半導体メモリに読出される。このような方法により、画像処理装置(デジタル複合機)で大量のジョブを停滞させることなく効率良く処理することが可能になる。
【0006】
しかし、上述したデジタル複合機で機密性の高い文書データを処理する場合、セキュリティ面で問題がある。例えば、ハードディスク装置に一時的に記憶した画像データは、新規ジョブの画像データにより上書きされるなどして消去されない限り、ハードディスク装置に記憶されたままになっている。
【0007】
このような問題への対策として、例えば、ハードディスク装置に記憶されている処理が完了した画像データを、“0”で上書きしたり、乱数で発生させた不規則なデータで上書きして消去(上書消去)することにより、一時的に記憶した画像データの読出しを防止する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−284572号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、未完了のジョブがある場合は、上書消去よりも未完了のジョブの方を優先して処理するため、処理が済んだ画像データがハードディスク装置に記憶されたままとなり、十分な機密保護が行なえないという問題がある。
【0010】
また、未完了のジョブを処理しているために、処理が完了した画像データの上書消去が実行されていないなどの処理状況を、操作者が確認する方法が無いという問題がある。
【0011】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ハードディスクなどの記憶装置に記憶された処理済みの画像データの上書消去に関する指示を行ない、状況に応じた最適な上書消去を実行することにより、十分な機密保護を達成することが可能な画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明は、上書消去の処理状況を確認し、確認した処理状況に応じた最適な上書消去を実行することが可能な画像処理装置を提供することを他の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像処理装置は、画像データを受付けて記憶部に記憶し、記憶部に記憶した画像データの出力処理を行う画像処理装置において、出力処理が完了した画像データに対する上書指示を受付ける上書受付手段と、該上書受付手段が上書指示を受付けた場合、前記記憶部に記憶されている出力処理が完了した画像データに上書する上書手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る画像処理装置は、前記上書手段は、出力処理の実行中に前記上書受付手段が上書指示を受付けた場合、実行中の出力処理が完了した後、画像データに上書するように構成されていることを特徴とする。
【0015】
本発明に係る画像処理装置は、前記上書受付手段が上書指示を受付けた場合、上書の実行予定を報知する予定報知手段を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明に係る画像処理装置は、時計手段と、上書の実行指定時刻を受付ける時刻受付手段とを備え、前記上書手段は、時刻受付手段が受付けた実行指定時刻に、画像データに上書するように構成されていることを特徴とする。
【0017】
本発明に係る画像処理装置は、出力処理の実行中に前記上書受付手段が上書指示を受付けた場合、実行中の出力処理を中断する中断手段を備え、前記上書手段は、実行中の出力処理が中断手段によって中断されたときに、画像データに上書するように構成されていることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る画像処理装置は、前記上書指示は、上書の対象となる画像データを指定する指示を含んでおり、前記上書手段は、上書指示で指定された画像データに上書するように構成されていることを特徴とする。
【0019】
本発明に係る画像処理装置は、上書が完了した場合、上書の完了を報知する完了報知手段を備えることを特徴とする。
【0020】
本発明に係る画像処理装置は、上書の処理状況の確認指示を受付ける確認受付手段と、該確認受付手段が確認指示を受付けた場合、上書の処理状況を報知する状況報知手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
本発明に係る画像処理方法は、画像データを受付けて記憶部に記憶し、記憶部に記憶した画像データの出力処理を行う画像処理方法において、出力処理が完了した画像データに対する上書指示を受付けるステップと、上書指示を受付けた場合、前記記憶部に記憶されている出力処理が完了した画像データに上書するステップとを有することを特徴とする。
【0022】
本発明においては、出力処理が完了した画像データに対する上書指示を上書受付手段で受付けた場合、ハードディスクなどの記憶部に記憶されている出力処理が完了した画像データに上書手段で上書し、前記画像データを消去(上書消去)する。上書指示は、例えば画像処理装置が備える操作部から受付けたり、画像処理装置に接続されたコンピュータから受付けることが可能である。機密性の高い画像データの印刷又は送信などの出力処理を行なった場合は、上書指示を与えて上書消去を行ない、機密性の高い画像データの読出しを防止することが可能である。
【0023】
本発明においては、出力処理の実行中に上書受付手段が上書指示を受付けた場合、実行中の出力処理が完了した後、上書手段で画像データを上書消去する。例えば複数の出力処理ジョブを受付けている場合は、実行中の出力処理ジョブが完了したときに上書消去を行ない、上書消去の完了後に他の出力処理ジョブを実行する。出力処理に与える影響を最小限に抑えて上書消去を行なうことが可能である。
【0024】
本発明においては、前記上書受付手段が上書指示を受付けた場合、予定報知手段により、上書の実行予定を報知する。例えば画像処理装置が備える表示部に実行予定時刻を表示したり、画像処理装置に接続されたコンピュータに実行予定時刻を通知することが可能である。上書指示を行なったユーザは、上書消去の実行タイミングを把握することが可能になる。例えば、実行中の印刷が完了してから上書消去を行なう場合は、印刷の完了予定時刻を報知することが可能である。また、実行中の印刷を中断して上書消去を行なう場合は、上書消去をこれから開始することを報知することが可能である。
【0025】
本発明においては、上書の実行指定時刻を時刻受付手段で受付け、受付けた実行指定時刻に、出力処理が完了した画像データを上書手段で上書消去する。上書指示を行なったユーザは、上書消去の実行タイミングを指定することが可能になる。例えば、標準では所定時間間隔で上書消去を行なうように予め設定しておき、機密性の高い画像データの印刷又は送信などの出力処理を行なった場合、ユーザは実行指示時刻を早い時刻に指定して即座に上書消去を開始させ、機密性の高い画像データの読出の危険性を低下させることが可能である。また、機密性の低い画像データの上書消去を行なった場合、ユーザは実行指定時刻を遅い時刻に指定して、他の出力処理を優先して行なうことも可能である。
【0026】
本発明においては、出力処理の実行中に前記上書受付手段が上書指示を受付けた場合、実行中の出力処理を中断手段で中断する。上書手段は、実行中の出力処理が中断手段によって中断されたときに画像データを上書消去する。例えば実行中の出力処理を中断して上書消去を行ない、上書消去の完了後、中断していた出力処理を再開する。出力処理を中断させて、上書消去を最優先で実行するため、セキュリティを向上させることが可能である。
【0027】
本発明においては、前記上書指示は、上書対象の画像データを指定する指示を含んでおり、前記上書手段は、上書指示で指定された画像データを上書消去する。例えば、印刷などの出力処理を行なった画像データのうち、機密性の高い画像データに対する上書指示を行なって、セキュリティを向上させることが可能である。他の画像データは、所定時間間隔で上書消去したり、前記機密性の高い画像データを上書消去する際に、まとめて上書消去することが可能である。
【0028】
本発明においては、画像データの上書消去が完了した場合、上書消去の完了を完了報知手段で報知する。例えば画像処理装置が備える表示部に上書消去の完了を表示したり、画像処理装置に接続されたコンピュータに上書消去の完了を通知することが可能である。上書指示を行なったユーザは、上書消去の完了を確認することが可能になる。
【0029】
本発明においては、上書消去の処理状況の確認指示を確認受付手段で受付けた場合、上書消去の処理状況を状況報知手段で報知する。確認指示は、例えば画像処理装置が備える操作部から受付けたり、画像処理装置に接続されたコンピュータから受付けることが可能である。また、処理状況は、画像処理装置が備える表示部に表示したり、画像処理装置に接続されたコンピュータに通知することが可能である。上書指示を行なったユーザは、上書消去の処理状況を確認することが可能になる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明に係る画像処理装置の一実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る画像処理装置の一実施形態であるデジタル複合機1の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態のデジタル複合機1は、画像読取部2、操作部4、画像形成部6、機器制御部8、通信部10、ハードディスク12及び管理部14を備えている。
【0031】
本実施の形態のデジタル複合機1の各構成部2,4,6,10,12,14は、機器制御部8によって制御される。機器制御部8は、操作部4に設けられた入力部4a又は通信部10などから操作指示を受付け、受付けた操作指示に応じて各構成部を制御する。また、管理部14は、各構成部の制御に関する情報を管理しており、機器制御部8は、前記情報に基づいてデジタル複合機1全体の動作を制御する。
【0032】
本実施の形態のデジタル複写機1を複写機として使用する場合は、機器制御部8の制御により、画像読取部2で読取られた原稿の画像データが、画像形成部6から出力される。画像読取部2はCCD(Charge Coupled Device)2aを備えており、所定の読取位置にセットされた原稿の画像を電子的に読取る。読取られた原稿の画像データは、機器制御部8の制御により、揮発性のメモリ6aに送られ、出力画像に変換された後、一旦ハードディスク(記憶部)12に記憶される。原稿が複数枚の場合は、前記読取及び記憶の動作が繰返される。
【0033】
ハードディスク12に記憶された画像データは、機器制御部8の制御により、適切なタイミングで順次メモリ6aに読出され、メモリ6aに読出された画像データは、印字タイミングに合せて印字部6bに送られ、記録紙16に印字される。複数枚印字する場合は、機器制御部8の制御により、ページ単位の画像データをハードディスク12からメモリ6aに読出し、出力枚数の分だけ繰返しメモリ6aから印字部6bへ画像データを送る。
【0034】
本実施の形態のデジタル複写機1をプリンタ(ネットワークプリンタ)として使用する場合は、機器制御部8の制御により、通信部10にて受付けた画像データが、画像形成部6から出力される。通信部10は、通信ケーブル又は無線などによりネットワーク20と接続されており、ネットワーク20に接続されたパーソナルコンピュータ22、22、・・・などの機器から画像データを受付ける。通信部10にて受付けた画像データは、機器制御部8の制御により、ページ単位でメモリ6aに送られ、一旦ハードディスク12に記憶される。ハードディスク12に記憶された画像データは、機器制御部8の制御により、メモリ6aに読出され、上述した複写機として使用する場合と同様にして印字部6bへ送られる。
【0035】
本実施の形態のデジタル複写機1をネットワークスキャナとして使用する場合は、機器制御部8の制御により、画像読取部2で読取られた原稿の画像データを、通信部10から出力する。原稿の画像は画像読取部2が備えるCCD2aで電子的に読取られ、機器制御部8の制御により、読取られた画像データはメモリ6a上で出力画像に変換され、一旦ハードディスク12に記憶される。ハードディスク12に記憶された画像データは、機器制御部8の制御により、メモリ6aを介して通信部10から例えば操作部4で指示されたパーソナルコンピュータ22などの送信先へ送信される。
【0036】
通信部10は、ネットワーク20に加えて電話回線と接続されており、本実施形態のデジタル複合機1をファクシミリ装置として使用することも可能である。ファクシミリ装置として使用する場合は、上述したネットワークスキャナとして使用する場合と同様の動作が行われる。ただし、送信先は、相手のFAX番号などで指定される。
【0037】
上記説明では、画像データを一時的に保存する記憶装置(記憶部)としてハードディスク12を例にしているが、ハードディスク12に限定はされず、装置本体から取外されても画像データの記憶を保持することが可能な不揮発性メモリ、バックアップ機能付きのメモリ、又は、磁気記録媒体を用いた他の記憶装置(記録媒体)を用いることも可能である。
【0038】
操作部4(入力部4a)又は通信部10は、印刷又はファックス送信などの出力処理が完了した画像データに対する上書指示を受付ける手段(上書受付手段)として動作する。機器制御部8は、操作部4又は通信部10が上書指示を受付けた場合、ハードディスク12に記憶されている出力処理が完了した画像データに上書する手段(上書手段)として動作する。例えば画像データにランダムデータ又は“0”データを上書し、前記画像データを消去(上書消去)する。
【0039】
機器制御部8は、出力処理の実行中に上書指示を受付けた場合、実行中の出力処理が完了したとき、画像データを上書消去する。また、例えば、機器制御部8は、出力処理の実行中に上書指示を受付けた場合、実行中の出力処理を中断する手段(中断手段)として動作し、実行中の出力処理を中断して画像データを上書消去することも可能である。実行中の出力処理と上書消去との優先順位は、例えば、操作部4又は通信部10で受付け、管理部14に保存しておくことが可能である。
【0040】
また、操作部4(表示部4b)又は通信部10は、上書指示を受付けた場合に上書消去の実行予定を報知する手段(予定報知手段)、画像データの上書消去が完了した場合に上書消去の完了を報知する手段(完了報知手段)として動作する。ただし、通信部10はネットワーク20を介してパーソナルコンピュータ22と接続されており、パーソナルコンピュータ22の表示装置に実行予定又は完了通知が表示される。例えば機器制御部8により、実行中の印刷の残り枚数に基づいて、印刷の終了予定時刻(上書消去の実行予定時刻)を概算することが可能である。1枚あたりの印刷時間は、例えば管理部14に保存されている。
【0041】
操作部4(入力部4a)は、出力処理が完了した画像データに対する上書消去の実行指定時刻を受付ける手段(時刻受付手段)及び時計手段として動作し、機器制御部8は、受付けた実行指定時刻に画像データの上書消去を開始することが可能である。また、上書指示は、上書消去する画像データを指定する指示を含んでおり、機器制御部8は、指定された画像データを上書消去することが可能である。
【0042】
また、操作部4(入力部4a)又は通信部10は、出力処理が完了した画像データの上書消去の処理状況の確認指示を受付ける手段(確認受付手段)として動作し、操作部4(表示部4b)又は通信部10は、確認指示を受付けた場合、上書消去の処理状況を報知する手段(状況報知手段)として動作する。上書消去の処理状況は、機器制御部8で管理され、管理部14に保存されている。機器制御部8は、確認指示の受付に応じて、処理状況を管理部14から取得し、上述した実行予定又は完了通知と同様にして報知する。
【0043】
図2は、操作部4を詳細に示す図である。操作部4は、入力部4a及び表示部4bを有する。表示部4bは、ドットマトリックスタイプの液晶パネルを有し、利用者に対して報知すべき情報を詳細に案内表示することが可能である。また、液晶パネルの表示画面上に透明なタッチパネルを設け、液晶パネル上に表示される情報に従ってタッチパネルを操作することにより、入力部4aの一部として機能させることが可能である。
【0044】
入力部4aは、液晶パネルに隣接して配置されたキー群を有する。キー群は、コピーなどのスタートを指示するためのスタートキー16、実行中の処理を中断させるための全解除キー17、指示した内容をクリアするクリアキー18、コピー枚数などを指示するためのテンキー22、処理モードを切換える切換キー23a,23b,23c、及び、ユーザ設定キー24などを含む。また、ジョブ状況キー23dへの操作により、例えば印刷などの処理状況と上書消去の処理状況が確認可能である。
【0045】
以下、通信部10がパーソナルコンピュータ22から受付けた画像データを印字部6bで記録紙16に印字(印刷)するプリンタとして使用する場合を例にして説明するが、画像読取部2で読取った画像データを印字部6bから出力する複写機として使用する場合、又は、画像読取部2で読取った画像データを送信するファクシミリ又はネットワークスキャナとして使用する場合も同様の処理が行われる。
【0046】
図3は、未完了の印刷ジョブなどの管理に使用するジョブ管理画面の例を示す図である。ジョブ管理画面は、デジタル複合機1の操作部4のジョブ状況キー23dが押下された場合、機器制御部8によって管理部14から読出され、表示部4bに表示される。ジョブ管理画面は、プリントキー25a,E−MAIL/FTPキー25b、ファックスキー25cを備え、表示モードを切換えることが可能である。図3の例では、プリントモードが選択されている。デジタル複合機1が受付けた印刷ジョブなどは、印刷が終了するまでジョブ管理画面で管理することが可能である。
【0047】
ジョブ管理画面では、管理部14に一時保存されている、受付けた印刷ジョブのユーザ名(ユーザ)と、通常印刷,割込印刷,親展印刷の種別を表すモードと、印刷枚数(枚数)と、現在の状況とが表示されている。複数のジョブを受付けている場合には、上下キー28への操作により画面をスクロールさせることが可能である。また、キー(変更キー、優先キー、中止キー)27を操作することにより、機器制御部8に、特定の印刷ジョブを中止させたり、特定の印刷ジョブを優先的に実行させることが可能である。図3の例では、ユーザ“PC007”から受付けた印刷ジョブ1が実行中で、ユーザ“PC005”、“PC003”、“PC001”から受付けた印刷ジョブ2,3,4が実行待ちの状態である。
【0048】
図4は、印刷処理が完了して上書消去される画像データの管理に使用する消去管理画面の例を示す図である。消去管理画面は、図3に示したジョブ管理画面のキー26が押下された場合、機器制御部8によって管理部14から読出され、表示部4bに表示される。消去管理画面は、ジョブ管理画面と同様にプリント,E−MAIL/FTP,ファクスのモード別に表示を切換可能であり、図4の例ではプリントが選択されている。
【0049】
消去管理画面には、ユーザ名(ユーザ),印刷ジョブを受付けたセット日時、印刷枚数(枚数),親展の区別,消去の状況などが表示されている。図4の例では、印刷ジョブ3,4の画像データはハードディスク12から上書消去されており、印刷ジョブ2の画像データはハードディスク12に記憶された状態であり、20時に上書消去される(時間指定消去)。また、印刷ジョブ1の画像データは、他のジョブが使用するため、印刷ジョブ1の完了後もハードディスク12に保存されている。印刷ジョブ2のように、印刷完了後もハードディスク12に記憶されている画像データは、キー(変更キー、消去キー)27を操作することにより、機器制御部8に、画像データを上書消去させたり、消去時刻の変更を受付させることが可能である。
【0050】
印刷状況又は消去状況の確認又は変更は、デジタル複合機1の操作部4を操作して行なうだけでなく、例えばパーソナルコンピュータ22を操作して行なうことも可能である。例えば、デジタル複合機1で印刷を行なうためのアプリケーションをパーソナルコンピュータ22で実行して確認又は変更を行なったり、専用の管理アプリケーションを実行して確認又は変更を行うことが可能である。この場合、デジタル複写機1は、印刷状況又は消去状況の確認又は変更を通信部10で受付ける。
【0051】
図5は、印刷が完了した画像データの上書消去手順の例を示すフローチャートである。
デジタル複合機1は、例えばパーソナルコンピュータ22から送信された印刷用の画像データ、又は、ファクシミリ送信された画像データを通信部10で受信する。受信した画像データは、機器制御部8の制御により、メモリ6aを経由してハードディスク12に記憶される。ハードディスク12に記憶された画像データは、操作部4又は通信部10から優先印刷又は割込印刷の指示を受付けない限り、機器制御部8の制御により、受信した順番で印刷処理が行なわれる。印刷が完了した画像データは、操作部4又は通信部10から保存指示を受付けていない場合は、機器制御部8の制御により、例えば管理部14に設定されている所定時間間隔で、又は、操作部4又は通信部10から受付けた消去時刻にハードディスク12から上書消去される。
【0052】
操作部4又は通信部10が消去指示を受付けていない場合(S4:NO)、機器制御部8は、管理部14の情報に基づいて、印刷が完了した画像データの有無を確認する。印刷が完了した画像データがある場合(S11:YES)、機器制御部8は、消去時刻に達しているか否かを判定し、消去時刻に達している場合(S12:YES)、画像データを上書消去する(S13)。
【0053】
操作部4又は通信部10が消去指示を受付けた場合(S4:YES)、機器制御部8は、印刷中であるか否かを確認する。印刷中でない場合(S5:NO)は、機器制御部8により、画像データを上書消去する(S13)。印刷中の場合(S5:YES)、機器制御部8は、上書消去が緊急を要するか否かを確認する。例えば、機器制御部8が表示部4bに緊急であるか否かの確認メッセージを表示し、入力部4aからハイ/イイエの回答を受付けることが可能である
【0054】
緊急を要しない場合(S6:NO)、機器制御部8は、印刷の完了後(S5:NO)、画像データを上書消去する(S13)。緊急を要する場合(S6:YES)、機器制御部8は、印刷を例えばページ単位で中断させ(S7)、画像データを上書消去し(S8)、上書消去の完了後、中断している印刷を再開する(S10)。
【0055】
上述した実施の形態では、画像データの上書消去が緊急であるか否かを確認した(S6)が、上書消去よりも印刷の方を優先するように予め管理部14に設定し、印刷の完了後(S5:NO)に上書消去を行なうようにしたり(S13)、印刷よりも上書消去の方を優先するように予め管理部14に設定し、印刷を中断(S7)して上書消去を行なう(S8)ようにすることも可能である。
【0056】
画像データを上書消去する場合、指定された画像データ以外の画像データ、及び/又は、消去時刻が間近に迫った他の画像データを、まとめて上書消去することも可能である。印刷が完了した他の画像データをまとめて上書消去することにより、セキュリティが向上する。
【0057】
また、印刷が完了した画像データをハードディスク12から上書消去した時点で、消去管理画面への表示を停止することが可能である。上書消去が完了した画像データの消去管理画面への表示を機器制御部8で停止することにより、機密文書がハードディスク12に記憶されていることを他のユーザが知ることを防止し、セキュリティを向上させることが可能である。例えば、ハードディスク12を取出して機密文書を不正に取出すことなどを未然に防止することが可能である。この場合、消去状況の確認が行なえないため、ハードディスク12から画像データが上書消去された時点で、機器制御部8により、上書を指示したユーザの使用するパーソナルコンピュータ22へ消去の完了を電子メールなどで通知することが好ましい。
【0058】
上述した消去管理画面(図4)においては、ハードディスク12に記憶されている印刷が完了した画像データを全てリスト表示したが、消去管理画面の表示に制限を加えることも可能である。図6は、消去管理画面の他の例を示す図である。ただし、図6の例では、図4に示した消去管理画面のユーザ“PC003“は非表示になっており、ユーザ“PC003“を除く、ユーザ“PC007”、“PC005”、“PC001”のみがリスト表示されている。例えば、ユーザ“PC003”を非表示にすることを予め管理部14に設定しておくことにより、機器制御部8は、ユーザ“PC003”に関する情報を表示しない。
【0059】
ユーザ“PC003”に関する情報は、消去管理画面にリスト表示されないため、消去処理状況が他人に知られず、セキュリティを向上させることが可能である。例えば、ユーザ“PC003”が印刷した画像データがハードディスク12に残っている場合であっても、消去リストには表示されないため、ハードディスク12を取出してユーザ“PC003”が印刷したデータを不正に取出すことなどを未然に防止し、セキュリティの向上を図ることが可能である。
【0060】
また、消去管理画面を表示する際にユーザ認証を行ない、認証が完了したユーザに関する情報を表示することも可能である。図7は、消去管理画面の他の例を示す図である。ただし、図7の例では、ユーザ“PC003”の認証を行なっており、ユーザ“PC003”の情報は表示されているが、図4に示した他のユーザ“PC007”、“PC005”、“PC001”の情報は表示されない。ユーザの認証には、例えばパスワードを用いることが可能である。例えば、消去管理画面を表示する際に、機器制御部8は操作部4又は通信部10からパスワードを受付け、予め管理部14に記憶されているパスワードと照合して認証を行ない、認証が完了したユーザに関する情報を表示部4bに表示する。認証が完了したユーザに関する情報が消去管理画面に表示されるため、他のユーザに消去処理状況が知られることはなく、セキュリティの向上を図ることが可能である。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、機密性の高い画像データの印刷又は送信などの出力処理を行なった場合は、上書指示を与えて上書(上書消去)を行ない、機密性の高い画像データの読出しを防止することが可能である。例えば出力処理を中断させて、上書消去を最優先で実行することにより、セキュリティを向上させることが可能である。また、例えば出力処理の完了後に上書消去を行なうことにより、出力処理に与える影響を最小限に抑えて上書消去を行なうことが可能である。さらに、出力処理を行なった画像データのうち、秘密性の高い画像データを指定して上書消去することにより、セキュリティを向上させることが可能である。
【0062】
本発明によれば、出力処理が完了した画像データの上書(上書消去)の処理状況を確認することが可能である。例えば、上書消去の実行タイミングを把握したり、上書消去の完了を確認することが可能である。また、上書消去の実行タイミングを指定又は変更することが可能である。上書消去の処理状況を把握し、状況に応じた上書処理を行なうことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置の一実施形態であるデジタル複合機の概略構成を示すブロック図である。
【図2】操作部を詳細に示す図である。
【図3】ジョブ管理画面の例を示す図である。
【図4】消去管理画面の例を示す図である。
【図5】上書消去手順の例を示すフローチャートである。
【図6】消去管理画面の他の例を示す図である。
【図7】消去管理画面の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 デジタル複合機
4 操作部
4a 入力部
4b 表示部
8 機器制御部
10 通信部
12 ハードディスク
14 管理部
22 パーソナルコンピュータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ機能及び/又はファクシミリ機能を有する画像処理装置に関し、好ましくは、ネットワークなどの通信回線に接続された画像処理装置に関し、詳しくは、ハードディスク装置などの記憶装置を備え、処理対象の画像データを記憶装置に一時的に記憶し、処理が完了した画像データを前記記憶装置から消去する画像処理装置及び画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、原稿の画像をスキャナで走査して電子的に読取り、読取った画像データをプリンタから出力するデジタル複写機が商品化されている。最近では、外部機器との通信を行って画像データを送受信する通信機能(ファックス機能及び/又はネットワークプリンタ機能など)を搭載したデジタル複合機が登場している。デジタル複合機に、処理対象の画像データを一時的に記憶する記憶装置を搭載し、大量の画像データ又は複数ジョブの処理効率の向上を図ることも行われている。
【0003】
画像データを記憶する記憶装置には、半導体メモリを用いたもの、ハードディスクなどの磁気記録媒体を用いたものなど様々なタイプがある。これら記憶装置においては、記憶容量、コスト、書込速度、読出速度、揮発性/不揮発性などが夫々異なっている。
【0004】
ハードディスク装置などの磁気記憶装置においては、例えばFAT(File Allocation Table)により、ディスク(記憶媒体)を小さな領域に分割して各領域を管理している。ディスクの各領域にデータを記憶した際はFATが更新され、また、FATを参照して各領域に記憶されているデータが読出される。
【0005】
ハードディスク装置は、データ転送速度は半導体メモリよりも遅いが、記憶容量が大きく、コストも低いため、半導体メモリの補助記憶装置としてデジタル複合機に搭載されている。例えば、半導体メモリに読出した画像データを処理している最中に受付けた別のジョブで処理する画像データは、ハードディスク装置に一時的に記憶され、処理の順番がきた段階で半導体メモリに読出される。このような方法により、画像処理装置(デジタル複合機)で大量のジョブを停滞させることなく効率良く処理することが可能になる。
【0006】
しかし、上述したデジタル複合機で機密性の高い文書データを処理する場合、セキュリティ面で問題がある。例えば、ハードディスク装置に一時的に記憶した画像データは、新規ジョブの画像データにより上書きされるなどして消去されない限り、ハードディスク装置に記憶されたままになっている。
【0007】
このような問題への対策として、例えば、ハードディスク装置に記憶されている処理が完了した画像データを、“0”で上書きしたり、乱数で発生させた不規則なデータで上書きして消去(上書消去)することにより、一時的に記憶した画像データの読出しを防止する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−284572号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、未完了のジョブがある場合は、上書消去よりも未完了のジョブの方を優先して処理するため、処理が済んだ画像データがハードディスク装置に記憶されたままとなり、十分な機密保護が行なえないという問題がある。
【0010】
また、未完了のジョブを処理しているために、処理が完了した画像データの上書消去が実行されていないなどの処理状況を、操作者が確認する方法が無いという問題がある。
【0011】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ハードディスクなどの記憶装置に記憶された処理済みの画像データの上書消去に関する指示を行ない、状況に応じた最適な上書消去を実行することにより、十分な機密保護を達成することが可能な画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明は、上書消去の処理状況を確認し、確認した処理状況に応じた最適な上書消去を実行することが可能な画像処理装置を提供することを他の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像処理装置は、画像データを受付けて記憶部に記憶し、記憶部に記憶した画像データの出力処理を行う画像処理装置において、出力処理が完了した画像データに対する上書指示を受付ける上書受付手段と、該上書受付手段が上書指示を受付けた場合、前記記憶部に記憶されている出力処理が完了した画像データに上書する上書手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る画像処理装置は、前記上書手段は、出力処理の実行中に前記上書受付手段が上書指示を受付けた場合、実行中の出力処理が完了した後、画像データに上書するように構成されていることを特徴とする。
【0015】
本発明に係る画像処理装置は、前記上書受付手段が上書指示を受付けた場合、上書の実行予定を報知する予定報知手段を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明に係る画像処理装置は、時計手段と、上書の実行指定時刻を受付ける時刻受付手段とを備え、前記上書手段は、時刻受付手段が受付けた実行指定時刻に、画像データに上書するように構成されていることを特徴とする。
【0017】
本発明に係る画像処理装置は、出力処理の実行中に前記上書受付手段が上書指示を受付けた場合、実行中の出力処理を中断する中断手段を備え、前記上書手段は、実行中の出力処理が中断手段によって中断されたときに、画像データに上書するように構成されていることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る画像処理装置は、前記上書指示は、上書の対象となる画像データを指定する指示を含んでおり、前記上書手段は、上書指示で指定された画像データに上書するように構成されていることを特徴とする。
【0019】
本発明に係る画像処理装置は、上書が完了した場合、上書の完了を報知する完了報知手段を備えることを特徴とする。
【0020】
本発明に係る画像処理装置は、上書の処理状況の確認指示を受付ける確認受付手段と、該確認受付手段が確認指示を受付けた場合、上書の処理状況を報知する状況報知手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
本発明に係る画像処理方法は、画像データを受付けて記憶部に記憶し、記憶部に記憶した画像データの出力処理を行う画像処理方法において、出力処理が完了した画像データに対する上書指示を受付けるステップと、上書指示を受付けた場合、前記記憶部に記憶されている出力処理が完了した画像データに上書するステップとを有することを特徴とする。
【0022】
本発明においては、出力処理が完了した画像データに対する上書指示を上書受付手段で受付けた場合、ハードディスクなどの記憶部に記憶されている出力処理が完了した画像データに上書手段で上書し、前記画像データを消去(上書消去)する。上書指示は、例えば画像処理装置が備える操作部から受付けたり、画像処理装置に接続されたコンピュータから受付けることが可能である。機密性の高い画像データの印刷又は送信などの出力処理を行なった場合は、上書指示を与えて上書消去を行ない、機密性の高い画像データの読出しを防止することが可能である。
【0023】
本発明においては、出力処理の実行中に上書受付手段が上書指示を受付けた場合、実行中の出力処理が完了した後、上書手段で画像データを上書消去する。例えば複数の出力処理ジョブを受付けている場合は、実行中の出力処理ジョブが完了したときに上書消去を行ない、上書消去の完了後に他の出力処理ジョブを実行する。出力処理に与える影響を最小限に抑えて上書消去を行なうことが可能である。
【0024】
本発明においては、前記上書受付手段が上書指示を受付けた場合、予定報知手段により、上書の実行予定を報知する。例えば画像処理装置が備える表示部に実行予定時刻を表示したり、画像処理装置に接続されたコンピュータに実行予定時刻を通知することが可能である。上書指示を行なったユーザは、上書消去の実行タイミングを把握することが可能になる。例えば、実行中の印刷が完了してから上書消去を行なう場合は、印刷の完了予定時刻を報知することが可能である。また、実行中の印刷を中断して上書消去を行なう場合は、上書消去をこれから開始することを報知することが可能である。
【0025】
本発明においては、上書の実行指定時刻を時刻受付手段で受付け、受付けた実行指定時刻に、出力処理が完了した画像データを上書手段で上書消去する。上書指示を行なったユーザは、上書消去の実行タイミングを指定することが可能になる。例えば、標準では所定時間間隔で上書消去を行なうように予め設定しておき、機密性の高い画像データの印刷又は送信などの出力処理を行なった場合、ユーザは実行指示時刻を早い時刻に指定して即座に上書消去を開始させ、機密性の高い画像データの読出の危険性を低下させることが可能である。また、機密性の低い画像データの上書消去を行なった場合、ユーザは実行指定時刻を遅い時刻に指定して、他の出力処理を優先して行なうことも可能である。
【0026】
本発明においては、出力処理の実行中に前記上書受付手段が上書指示を受付けた場合、実行中の出力処理を中断手段で中断する。上書手段は、実行中の出力処理が中断手段によって中断されたときに画像データを上書消去する。例えば実行中の出力処理を中断して上書消去を行ない、上書消去の完了後、中断していた出力処理を再開する。出力処理を中断させて、上書消去を最優先で実行するため、セキュリティを向上させることが可能である。
【0027】
本発明においては、前記上書指示は、上書対象の画像データを指定する指示を含んでおり、前記上書手段は、上書指示で指定された画像データを上書消去する。例えば、印刷などの出力処理を行なった画像データのうち、機密性の高い画像データに対する上書指示を行なって、セキュリティを向上させることが可能である。他の画像データは、所定時間間隔で上書消去したり、前記機密性の高い画像データを上書消去する際に、まとめて上書消去することが可能である。
【0028】
本発明においては、画像データの上書消去が完了した場合、上書消去の完了を完了報知手段で報知する。例えば画像処理装置が備える表示部に上書消去の完了を表示したり、画像処理装置に接続されたコンピュータに上書消去の完了を通知することが可能である。上書指示を行なったユーザは、上書消去の完了を確認することが可能になる。
【0029】
本発明においては、上書消去の処理状況の確認指示を確認受付手段で受付けた場合、上書消去の処理状況を状況報知手段で報知する。確認指示は、例えば画像処理装置が備える操作部から受付けたり、画像処理装置に接続されたコンピュータから受付けることが可能である。また、処理状況は、画像処理装置が備える表示部に表示したり、画像処理装置に接続されたコンピュータに通知することが可能である。上書指示を行なったユーザは、上書消去の処理状況を確認することが可能になる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明に係る画像処理装置の一実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る画像処理装置の一実施形態であるデジタル複合機1の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態のデジタル複合機1は、画像読取部2、操作部4、画像形成部6、機器制御部8、通信部10、ハードディスク12及び管理部14を備えている。
【0031】
本実施の形態のデジタル複合機1の各構成部2,4,6,10,12,14は、機器制御部8によって制御される。機器制御部8は、操作部4に設けられた入力部4a又は通信部10などから操作指示を受付け、受付けた操作指示に応じて各構成部を制御する。また、管理部14は、各構成部の制御に関する情報を管理しており、機器制御部8は、前記情報に基づいてデジタル複合機1全体の動作を制御する。
【0032】
本実施の形態のデジタル複写機1を複写機として使用する場合は、機器制御部8の制御により、画像読取部2で読取られた原稿の画像データが、画像形成部6から出力される。画像読取部2はCCD(Charge Coupled Device)2aを備えており、所定の読取位置にセットされた原稿の画像を電子的に読取る。読取られた原稿の画像データは、機器制御部8の制御により、揮発性のメモリ6aに送られ、出力画像に変換された後、一旦ハードディスク(記憶部)12に記憶される。原稿が複数枚の場合は、前記読取及び記憶の動作が繰返される。
【0033】
ハードディスク12に記憶された画像データは、機器制御部8の制御により、適切なタイミングで順次メモリ6aに読出され、メモリ6aに読出された画像データは、印字タイミングに合せて印字部6bに送られ、記録紙16に印字される。複数枚印字する場合は、機器制御部8の制御により、ページ単位の画像データをハードディスク12からメモリ6aに読出し、出力枚数の分だけ繰返しメモリ6aから印字部6bへ画像データを送る。
【0034】
本実施の形態のデジタル複写機1をプリンタ(ネットワークプリンタ)として使用する場合は、機器制御部8の制御により、通信部10にて受付けた画像データが、画像形成部6から出力される。通信部10は、通信ケーブル又は無線などによりネットワーク20と接続されており、ネットワーク20に接続されたパーソナルコンピュータ22、22、・・・などの機器から画像データを受付ける。通信部10にて受付けた画像データは、機器制御部8の制御により、ページ単位でメモリ6aに送られ、一旦ハードディスク12に記憶される。ハードディスク12に記憶された画像データは、機器制御部8の制御により、メモリ6aに読出され、上述した複写機として使用する場合と同様にして印字部6bへ送られる。
【0035】
本実施の形態のデジタル複写機1をネットワークスキャナとして使用する場合は、機器制御部8の制御により、画像読取部2で読取られた原稿の画像データを、通信部10から出力する。原稿の画像は画像読取部2が備えるCCD2aで電子的に読取られ、機器制御部8の制御により、読取られた画像データはメモリ6a上で出力画像に変換され、一旦ハードディスク12に記憶される。ハードディスク12に記憶された画像データは、機器制御部8の制御により、メモリ6aを介して通信部10から例えば操作部4で指示されたパーソナルコンピュータ22などの送信先へ送信される。
【0036】
通信部10は、ネットワーク20に加えて電話回線と接続されており、本実施形態のデジタル複合機1をファクシミリ装置として使用することも可能である。ファクシミリ装置として使用する場合は、上述したネットワークスキャナとして使用する場合と同様の動作が行われる。ただし、送信先は、相手のFAX番号などで指定される。
【0037】
上記説明では、画像データを一時的に保存する記憶装置(記憶部)としてハードディスク12を例にしているが、ハードディスク12に限定はされず、装置本体から取外されても画像データの記憶を保持することが可能な不揮発性メモリ、バックアップ機能付きのメモリ、又は、磁気記録媒体を用いた他の記憶装置(記録媒体)を用いることも可能である。
【0038】
操作部4(入力部4a)又は通信部10は、印刷又はファックス送信などの出力処理が完了した画像データに対する上書指示を受付ける手段(上書受付手段)として動作する。機器制御部8は、操作部4又は通信部10が上書指示を受付けた場合、ハードディスク12に記憶されている出力処理が完了した画像データに上書する手段(上書手段)として動作する。例えば画像データにランダムデータ又は“0”データを上書し、前記画像データを消去(上書消去)する。
【0039】
機器制御部8は、出力処理の実行中に上書指示を受付けた場合、実行中の出力処理が完了したとき、画像データを上書消去する。また、例えば、機器制御部8は、出力処理の実行中に上書指示を受付けた場合、実行中の出力処理を中断する手段(中断手段)として動作し、実行中の出力処理を中断して画像データを上書消去することも可能である。実行中の出力処理と上書消去との優先順位は、例えば、操作部4又は通信部10で受付け、管理部14に保存しておくことが可能である。
【0040】
また、操作部4(表示部4b)又は通信部10は、上書指示を受付けた場合に上書消去の実行予定を報知する手段(予定報知手段)、画像データの上書消去が完了した場合に上書消去の完了を報知する手段(完了報知手段)として動作する。ただし、通信部10はネットワーク20を介してパーソナルコンピュータ22と接続されており、パーソナルコンピュータ22の表示装置に実行予定又は完了通知が表示される。例えば機器制御部8により、実行中の印刷の残り枚数に基づいて、印刷の終了予定時刻(上書消去の実行予定時刻)を概算することが可能である。1枚あたりの印刷時間は、例えば管理部14に保存されている。
【0041】
操作部4(入力部4a)は、出力処理が完了した画像データに対する上書消去の実行指定時刻を受付ける手段(時刻受付手段)及び時計手段として動作し、機器制御部8は、受付けた実行指定時刻に画像データの上書消去を開始することが可能である。また、上書指示は、上書消去する画像データを指定する指示を含んでおり、機器制御部8は、指定された画像データを上書消去することが可能である。
【0042】
また、操作部4(入力部4a)又は通信部10は、出力処理が完了した画像データの上書消去の処理状況の確認指示を受付ける手段(確認受付手段)として動作し、操作部4(表示部4b)又は通信部10は、確認指示を受付けた場合、上書消去の処理状況を報知する手段(状況報知手段)として動作する。上書消去の処理状況は、機器制御部8で管理され、管理部14に保存されている。機器制御部8は、確認指示の受付に応じて、処理状況を管理部14から取得し、上述した実行予定又は完了通知と同様にして報知する。
【0043】
図2は、操作部4を詳細に示す図である。操作部4は、入力部4a及び表示部4bを有する。表示部4bは、ドットマトリックスタイプの液晶パネルを有し、利用者に対して報知すべき情報を詳細に案内表示することが可能である。また、液晶パネルの表示画面上に透明なタッチパネルを設け、液晶パネル上に表示される情報に従ってタッチパネルを操作することにより、入力部4aの一部として機能させることが可能である。
【0044】
入力部4aは、液晶パネルに隣接して配置されたキー群を有する。キー群は、コピーなどのスタートを指示するためのスタートキー16、実行中の処理を中断させるための全解除キー17、指示した内容をクリアするクリアキー18、コピー枚数などを指示するためのテンキー22、処理モードを切換える切換キー23a,23b,23c、及び、ユーザ設定キー24などを含む。また、ジョブ状況キー23dへの操作により、例えば印刷などの処理状況と上書消去の処理状況が確認可能である。
【0045】
以下、通信部10がパーソナルコンピュータ22から受付けた画像データを印字部6bで記録紙16に印字(印刷)するプリンタとして使用する場合を例にして説明するが、画像読取部2で読取った画像データを印字部6bから出力する複写機として使用する場合、又は、画像読取部2で読取った画像データを送信するファクシミリ又はネットワークスキャナとして使用する場合も同様の処理が行われる。
【0046】
図3は、未完了の印刷ジョブなどの管理に使用するジョブ管理画面の例を示す図である。ジョブ管理画面は、デジタル複合機1の操作部4のジョブ状況キー23dが押下された場合、機器制御部8によって管理部14から読出され、表示部4bに表示される。ジョブ管理画面は、プリントキー25a,E−MAIL/FTPキー25b、ファックスキー25cを備え、表示モードを切換えることが可能である。図3の例では、プリントモードが選択されている。デジタル複合機1が受付けた印刷ジョブなどは、印刷が終了するまでジョブ管理画面で管理することが可能である。
【0047】
ジョブ管理画面では、管理部14に一時保存されている、受付けた印刷ジョブのユーザ名(ユーザ)と、通常印刷,割込印刷,親展印刷の種別を表すモードと、印刷枚数(枚数)と、現在の状況とが表示されている。複数のジョブを受付けている場合には、上下キー28への操作により画面をスクロールさせることが可能である。また、キー(変更キー、優先キー、中止キー)27を操作することにより、機器制御部8に、特定の印刷ジョブを中止させたり、特定の印刷ジョブを優先的に実行させることが可能である。図3の例では、ユーザ“PC007”から受付けた印刷ジョブ1が実行中で、ユーザ“PC005”、“PC003”、“PC001”から受付けた印刷ジョブ2,3,4が実行待ちの状態である。
【0048】
図4は、印刷処理が完了して上書消去される画像データの管理に使用する消去管理画面の例を示す図である。消去管理画面は、図3に示したジョブ管理画面のキー26が押下された場合、機器制御部8によって管理部14から読出され、表示部4bに表示される。消去管理画面は、ジョブ管理画面と同様にプリント,E−MAIL/FTP,ファクスのモード別に表示を切換可能であり、図4の例ではプリントが選択されている。
【0049】
消去管理画面には、ユーザ名(ユーザ),印刷ジョブを受付けたセット日時、印刷枚数(枚数),親展の区別,消去の状況などが表示されている。図4の例では、印刷ジョブ3,4の画像データはハードディスク12から上書消去されており、印刷ジョブ2の画像データはハードディスク12に記憶された状態であり、20時に上書消去される(時間指定消去)。また、印刷ジョブ1の画像データは、他のジョブが使用するため、印刷ジョブ1の完了後もハードディスク12に保存されている。印刷ジョブ2のように、印刷完了後もハードディスク12に記憶されている画像データは、キー(変更キー、消去キー)27を操作することにより、機器制御部8に、画像データを上書消去させたり、消去時刻の変更を受付させることが可能である。
【0050】
印刷状況又は消去状況の確認又は変更は、デジタル複合機1の操作部4を操作して行なうだけでなく、例えばパーソナルコンピュータ22を操作して行なうことも可能である。例えば、デジタル複合機1で印刷を行なうためのアプリケーションをパーソナルコンピュータ22で実行して確認又は変更を行なったり、専用の管理アプリケーションを実行して確認又は変更を行うことが可能である。この場合、デジタル複写機1は、印刷状況又は消去状況の確認又は変更を通信部10で受付ける。
【0051】
図5は、印刷が完了した画像データの上書消去手順の例を示すフローチャートである。
デジタル複合機1は、例えばパーソナルコンピュータ22から送信された印刷用の画像データ、又は、ファクシミリ送信された画像データを通信部10で受信する。受信した画像データは、機器制御部8の制御により、メモリ6aを経由してハードディスク12に記憶される。ハードディスク12に記憶された画像データは、操作部4又は通信部10から優先印刷又は割込印刷の指示を受付けない限り、機器制御部8の制御により、受信した順番で印刷処理が行なわれる。印刷が完了した画像データは、操作部4又は通信部10から保存指示を受付けていない場合は、機器制御部8の制御により、例えば管理部14に設定されている所定時間間隔で、又は、操作部4又は通信部10から受付けた消去時刻にハードディスク12から上書消去される。
【0052】
操作部4又は通信部10が消去指示を受付けていない場合(S4:NO)、機器制御部8は、管理部14の情報に基づいて、印刷が完了した画像データの有無を確認する。印刷が完了した画像データがある場合(S11:YES)、機器制御部8は、消去時刻に達しているか否かを判定し、消去時刻に達している場合(S12:YES)、画像データを上書消去する(S13)。
【0053】
操作部4又は通信部10が消去指示を受付けた場合(S4:YES)、機器制御部8は、印刷中であるか否かを確認する。印刷中でない場合(S5:NO)は、機器制御部8により、画像データを上書消去する(S13)。印刷中の場合(S5:YES)、機器制御部8は、上書消去が緊急を要するか否かを確認する。例えば、機器制御部8が表示部4bに緊急であるか否かの確認メッセージを表示し、入力部4aからハイ/イイエの回答を受付けることが可能である
【0054】
緊急を要しない場合(S6:NO)、機器制御部8は、印刷の完了後(S5:NO)、画像データを上書消去する(S13)。緊急を要する場合(S6:YES)、機器制御部8は、印刷を例えばページ単位で中断させ(S7)、画像データを上書消去し(S8)、上書消去の完了後、中断している印刷を再開する(S10)。
【0055】
上述した実施の形態では、画像データの上書消去が緊急であるか否かを確認した(S6)が、上書消去よりも印刷の方を優先するように予め管理部14に設定し、印刷の完了後(S5:NO)に上書消去を行なうようにしたり(S13)、印刷よりも上書消去の方を優先するように予め管理部14に設定し、印刷を中断(S7)して上書消去を行なう(S8)ようにすることも可能である。
【0056】
画像データを上書消去する場合、指定された画像データ以外の画像データ、及び/又は、消去時刻が間近に迫った他の画像データを、まとめて上書消去することも可能である。印刷が完了した他の画像データをまとめて上書消去することにより、セキュリティが向上する。
【0057】
また、印刷が完了した画像データをハードディスク12から上書消去した時点で、消去管理画面への表示を停止することが可能である。上書消去が完了した画像データの消去管理画面への表示を機器制御部8で停止することにより、機密文書がハードディスク12に記憶されていることを他のユーザが知ることを防止し、セキュリティを向上させることが可能である。例えば、ハードディスク12を取出して機密文書を不正に取出すことなどを未然に防止することが可能である。この場合、消去状況の確認が行なえないため、ハードディスク12から画像データが上書消去された時点で、機器制御部8により、上書を指示したユーザの使用するパーソナルコンピュータ22へ消去の完了を電子メールなどで通知することが好ましい。
【0058】
上述した消去管理画面(図4)においては、ハードディスク12に記憶されている印刷が完了した画像データを全てリスト表示したが、消去管理画面の表示に制限を加えることも可能である。図6は、消去管理画面の他の例を示す図である。ただし、図6の例では、図4に示した消去管理画面のユーザ“PC003“は非表示になっており、ユーザ“PC003“を除く、ユーザ“PC007”、“PC005”、“PC001”のみがリスト表示されている。例えば、ユーザ“PC003”を非表示にすることを予め管理部14に設定しておくことにより、機器制御部8は、ユーザ“PC003”に関する情報を表示しない。
【0059】
ユーザ“PC003”に関する情報は、消去管理画面にリスト表示されないため、消去処理状況が他人に知られず、セキュリティを向上させることが可能である。例えば、ユーザ“PC003”が印刷した画像データがハードディスク12に残っている場合であっても、消去リストには表示されないため、ハードディスク12を取出してユーザ“PC003”が印刷したデータを不正に取出すことなどを未然に防止し、セキュリティの向上を図ることが可能である。
【0060】
また、消去管理画面を表示する際にユーザ認証を行ない、認証が完了したユーザに関する情報を表示することも可能である。図7は、消去管理画面の他の例を示す図である。ただし、図7の例では、ユーザ“PC003”の認証を行なっており、ユーザ“PC003”の情報は表示されているが、図4に示した他のユーザ“PC007”、“PC005”、“PC001”の情報は表示されない。ユーザの認証には、例えばパスワードを用いることが可能である。例えば、消去管理画面を表示する際に、機器制御部8は操作部4又は通信部10からパスワードを受付け、予め管理部14に記憶されているパスワードと照合して認証を行ない、認証が完了したユーザに関する情報を表示部4bに表示する。認証が完了したユーザに関する情報が消去管理画面に表示されるため、他のユーザに消去処理状況が知られることはなく、セキュリティの向上を図ることが可能である。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、機密性の高い画像データの印刷又は送信などの出力処理を行なった場合は、上書指示を与えて上書(上書消去)を行ない、機密性の高い画像データの読出しを防止することが可能である。例えば出力処理を中断させて、上書消去を最優先で実行することにより、セキュリティを向上させることが可能である。また、例えば出力処理の完了後に上書消去を行なうことにより、出力処理に与える影響を最小限に抑えて上書消去を行なうことが可能である。さらに、出力処理を行なった画像データのうち、秘密性の高い画像データを指定して上書消去することにより、セキュリティを向上させることが可能である。
【0062】
本発明によれば、出力処理が完了した画像データの上書(上書消去)の処理状況を確認することが可能である。例えば、上書消去の実行タイミングを把握したり、上書消去の完了を確認することが可能である。また、上書消去の実行タイミングを指定又は変更することが可能である。上書消去の処理状況を把握し、状況に応じた上書処理を行なうことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置の一実施形態であるデジタル複合機の概略構成を示すブロック図である。
【図2】操作部を詳細に示す図である。
【図3】ジョブ管理画面の例を示す図である。
【図4】消去管理画面の例を示す図である。
【図5】上書消去手順の例を示すフローチャートである。
【図6】消去管理画面の他の例を示す図である。
【図7】消去管理画面の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 デジタル複合機
4 操作部
4a 入力部
4b 表示部
8 機器制御部
10 通信部
12 ハードディスク
14 管理部
22 パーソナルコンピュータ
Claims (9)
- 画像データを受付けて記憶部に記憶し、記憶部に記憶した画像データの出力処理を行う画像処理装置において、
出力処理が完了した画像データに対する上書指示を受付ける上書受付手段と、
該上書受付手段が上書指示を受付けた場合、前記記憶部に記憶されている出力処理が完了した画像データに上書する上書手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記上書手段は、出力処理の実行中に前記上書受付手段が上書指示を受付けた場合、実行中の出力処理が完了した後、画像データに上書するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記上書受付手段が上書指示を受付けた場合、上書の実行予定を報知する予定報知手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
- 時計手段と、上書の実行指定時刻を受付ける時刻受付手段とを備え、
前記上書手段は、時刻受付手段が受付けた実行指定時刻に、画像データに上書するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の画像処理装置。 - 出力処理の実行中に前記上書受付手段が上書指示を受付けた場合、実行中の出力処理を中断する中断手段を備え、前記上書手段は、実行中の出力処理が中断手段によって中断されたときに、画像データに上書するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記上書指示は、上書の対象となる画像データを指定する指示を含んでおり、
前記上書手段は、上書指示で指定された画像データに上書するように構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の画像処理装置。 - 上書が完了した場合、上書の完了を報知する完了報知手段を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の画像処理装置。
- 上書の処理状況の確認指示を受付ける確認受付手段と、
該確認受付手段が確認指示を受付けた場合、上書の処理状況を報知する状況報知手段と
を備えることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の画像処理装置。 - 画像データを受付けて記憶部に記憶し、記憶部に記憶した画像データの出力処理を行う画像処理方法において、
出力処理が完了した画像データに対する上書指示を受付けるステップと、
上書指示を受付けた場合、前記記憶部に記憶されている出力処理が完了した画像データに上書するステップと
を有することを特徴とする画像処理方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003048108A JP2004260482A (ja) | 2003-02-25 | 2003-02-25 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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