JP2004260383A - 通信回線障害発生試験システム - Google Patents
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Abstract
【課題】実運用システム環境での通信回線障害試験を実現し、通信回線障害試験における通信動作特性の自動測定化により試験工数を低減することにある。
【解決手段】ルータ1とルータ5を接続するWAN801とWAN802に回線障害を発生させる回線障害発生装置3とこれを制御する監視端末2を設け、ルータ1と監視端末2をLANで接続し、回線障害発生装置3にて、切断試験、ノイズ試験、不正パケット注入試験等の回線障害試験のための回線障害を系統的な回線障害発生周期、回線障害発生タイミングにより発生させる。監視端末2は、回線障害が発生されたことを回線障害発生装置3から通知されると、テスト電文をルータ1、ルータ5、PC602等に送信し、各装置からの応答を監視し、回線障害試験結果を取得する。
【選択図】 図1
【解決手段】ルータ1とルータ5を接続するWAN801とWAN802に回線障害を発生させる回線障害発生装置3とこれを制御する監視端末2を設け、ルータ1と監視端末2をLANで接続し、回線障害発生装置3にて、切断試験、ノイズ試験、不正パケット注入試験等の回線障害試験のための回線障害を系統的な回線障害発生周期、回線障害発生タイミングにより発生させる。監視端末2は、回線障害が発生されたことを回線障害発生装置3から通知されると、テスト電文をルータ1、ルータ5、PC602等に送信し、各装置からの応答を監視し、回線障害試験結果を取得する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信回線障害発生試験システムにおける経路制御通信装置等の通信回線障害時における通信動作特性を自動測定、記録、解析し、その問題点を自動抽出し、再試行する通信回線障害発生試験システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ルータなどの経路制御通信装置では、通信回線障害時における通信動作特性の試験が必須であるが、従来の試験技術として、全ての信号線や任意の信号線の切断/接続試験、または、その任意の信号線にノイズを付加する等の評価技術が公知になっている(例えば、特許文献1参照)。
また、プロトコルの障害等に関する評価技術として、回線プロトコル障害を発生させる装置が公知になっている(例えば、特許文献2参照)。
通信回線障害時における経路制御通信装置等の通信動作特性の問題点は、特定の障害発生周期と障害タイミングに潜在するが、既述の公知の評価技術では、全ての回線障害発生パターンの動作試験を 実運用システム環境で実現し、自動測定化するのは不可能である。
多彩な回線障害試験を実運用システム環境で実現し、更には、摘出した経路制御通信装置の通信動作特性の問題点の解析と改善を図れる試験システム環境を提供することが求められる。
【特許文献1】
特開2002−009884号公報
【特許文献2】
特開昭62−43938号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、実運用システム環境での通信回線障害試験を実現することにある。
本発明の他の目的は、通信回線障害試験における通信動作特性の自動測定化による試験工数の低減をすることにある。
本発明のさらに他の目的は、通信回線障害試験における通信動作特性の潜在不良の効率的な摘出をすることにある。
本発明のさらに他の目的は、摘出した経路制御通信装置等の通信動作特性の問題点の解析と改善を図れる試験システム環境を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、経路制御通信装置間を接続する通信回線と、前記通信回線に介設され、該通信回線に対して回線障害を発生させる通信回線障害発生装置を含む通信回線障害発生試験システムにおいて、
被試験経路制御通信装置側に接続されたクライアント端末と前記通信回線障害発生装置との間に専用の制御線を有し、
前記通信回線障害発生装置は、回線障害試験のための回線障害を発生した後、前記専用の制御線により前記クライアント端末に回線障害発生終了と回線障害発生条件の通知をし、
前記クライアント端末は、該通知を受けて、テスト電文を被試験経路制御通信装置に送信し、該被試験経路制御通信装置からの応答を監視し、回線障害試験結果を取得する。
また、前記クライアント端末は、前記専用の制御線を通じて前記取得した回線障害試験結果を前記通信回線障害発生装置に通知する。
また、前記クライアント端末は、前記回線障害試験結果を異常と判断した場合は、障害解除コマンドを前記被試験経路制御通信装置に送る。
また、前記通信回線障害発生装置は、切断試験、ノイズ試験、不正パケットなどの注入等の種類の回線障害試験のための回線障害を発生し、
前記クライアント端末は、前記各回線障害の種類毎に前記試験の試行回数と、前記試験結果の正常または異常回数を採取し、採取結果に基づき再試行する回線障害試験のための回線障害の種類を選択し、該選択した回線障害の種類を前記通信回線障害発生装置に通知し、
前記通信回線障害発生装置は前記選択した種類の回線障害を発生し、
前記クライアント端末は、前記選択した種類の回線障害について前記試験の試行回数と、前記試験結果の正常または異常回数を採取し、異常が再現した時は、回線障害試験を一時凍結する。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形式を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る通信回線障害発生試験システムの一実施例である。
本通信回線システムは、広域網4と経路制御通信装置としてのルータ1、5を介して複数のクライアント端末であるパーソナルコンピュータ(PC)601、602同士を接続した、通信回線障害発生試験システムである。
801、802、803は、広域網4の支線であり、701、702は、構内ローカルエリアネットワーク(LAN)回線を示している。
本通信回線システムにおいて、回線障害発生装置3をワイドエリアネットワーク(WAN)801とWAN802間に接続し、回線障害発生装置3により、意図的に回線障害を発生させ、本通信回線システムが正常機能するかどうかを検証するものである。特に本回線障害により、ルータ1、ルータ5の機能を重点的に検証するものである。
【0006】
本検証のため、回線障害発生装置3は、制御線9を介して、監視機能を有するクライアント端末2(以下、監視端末2という)に接続されている。
監視端末2は、通常LAN701を介して、ルータ1に接続する。
監視端末2は、回線障害発生装置3を制御し、PC601とPC602のネットワーク間の通信環境を監視する。
本接続例では、WAN801とWAN802の間に接続したが、WAN803及び、LAN701、LAN702の中に同様に接続して検証することも可能である。
また、被試験機をルータとしたが、ルータに限定されず、スイッチングハブ、ゲートウェイ、モデム等のネットワーク機器にも適用することが可能である。
【0007】
図2は、監視端末2のブロック図を示す。
201は、監視端末2の制御部である。
202は、ハードディスクドライブ(HDD)であり、通信回線障害発生試験システムで実行した試験結果とその解析結果が保存される。
203は、ランダムアクセスメモリー(RAM)であり、回線障害発生試験手順、動作条件の設定が保存される。
204は、監視端末2が通信回線障害発生試験システムの通信環境を監視するためにLANに接続されるLANアダプタである。
205は、RS−232C制御アダプターで、制御線9を介して回線障害発生装置3と接続され、回線障害発生装置3の設定を可能とする。
206は、監視端末2を操作するための動作条件設定部である。この動作条件設定部で設定された動作条件はRAM203に格納される。
【0008】
図3は、回線障害発生装置3のブロック図を示す。
301は、ノイズ生成回路とパケット生成機能を含む回線障害発生装置3の制御部である。
302は、RAMであり、回線障害発生試験手順、動作条件の設定が保存される。
303は、リードオンリーメモリー(ROM)であり、回線障害発生装置3のファームウェアが格納されている。
304は、RS−232C制御アダプターで、制御線9を介して監視端末2と接続される。
305は、接続された試験対象インターフェースのピンを1ピン単位で、切断、接続するためのスイッチ回路である。
306は、ルータ1に接続する試験回線WAN801を接続する入力部としてのインターフェースであり、307は、WAN802を接続する出力部としてのインターフェースである。
【0009】
図3では、入力部306及び出力部307を各々1ポートとしたが、各々複数ポート搭載し、接続回線の自動切替試験を実行することも可能である。
また、入力部306と出力部307に接続する被試験ルータ等の回線インターフェース形状は、RJ45/RJ11/V.35/V.24/同軸/155MMF/155SMF等を接続し、試験することが可能である。
308は、動作設定情報、試験実行情報、エラー情報等を表示する表示器である。
309は、回線障害発生装置3を操作するための操作キーパッド部である。
本図では、監視端末2と回線障害発生装置3を別装置としたが、回線障害発生装置3にLAN機能を搭載することで、監視端末2と回線障害発生装置3が有する機能を回線障害発生装置3の一装置に集約することも可能である。
【0010】
図4は、回線障害発生時のタイムチャートである。
回線障害発生装置3は、回線の切断、ノイズ、不正パケットなどの注入を回線障害発生時のタイムチャートによるt0(正常接続時間の初期値)とt1(障害発生時間の初期値)の初期設定値から順次、設定された推移条件(後述するΔt0、Δt1)またはランダムな値によって実行される。
【0011】
図5は、回線障害発生装置3の回線障害発生条件テーブルである。このテーブルは、監視端末2のRAM203に格納されていたものが回線障害発生装置3に送られ、RAM302に格納されている。また、このテーブルは監視端末2の動作条件設定部で設定され、RAM203に格納される。
t0初期値は、正常接続時間の初期値を示し、t1初期値は、障害発生時間の初期値を示す。設定項目としては、設定値あるいはランダム値をとり、設定値とは、5秒とか10秒などの一定の値であり、ランダム値とは乱数値のような一定しない値である。
これらの初期値に、Δt0とΔt1に設定した値を回線障害発生毎に加減算した、t0´とt1´によって系統的に定められた回線障害発生時間範囲を試験する。
一回の試験は、t0〜t1までの試験あるいはt0´〜t1´までの試験である。
Δt0とΔt1の設定項目として、上記初期値の場合と同様に、設定値あるいはランダムな値をとる。
また、t0、t1、Δt0、Δt1は、それぞれランダム値に設定することで、特有の回線障害発生周期を系統的に試験することが可能である。
実行回数は、回線障害発生周期のループ回数であり、設定項目としては、設定値あるいは無限大の値をとり、設定値とは1000回とか2000回などの一定の指定値であり、この指定値だけの回数あるいは無限大の回数だけ試験を自動実行する。
障害対象ピン番号は、障害対象とするピン番号であり、設定項目としては、指定ピン、全ピン組み合わせ、ランダムがあり、指定ピンを選択した場合は指定した個別ピンに対する試験を自動実行し、全ピン組み合わせの場合は全てのピンの組み合わせパターンによる試験を自動実行し、ランダムの場合はランダムに指定したピンに対する試験を自動実行する。
また、回線障害種別は、発生させる回線障害の種別であり、設定項目としては、切断、ノイズ、不正パケット、連動、ランダムがあり、そのいずれかを選択できる。
切断が選択された場合は切断試験を実行し、ノイズが選択された場合はノイズ注入試験を実行し、不正パケットが選択された場合は不正パケット注入試験を実行する。
また、連動が選択された場合には、切断、ノイズ、不正パケットの3種類の全てが選択され、系統的に推移する回線障害試験の中で、一回の回線障害発生試験は上記3種類の障害種別を使用して3回実行する。
本設定項目の中で、ランダムを選択した場合は、切断、ノイズ、不正パケットの3種の種別からランダムに種別が選択され、自動実行される。
回線障害発生装置3は、これらの動作条件設定により実行された回線障害発生試験結果、すなわち行った試験の内容、を監視端末2に報告する機能を有する。
【0012】
図6は、監視端末2の監視条件テーブルである。このテーブルはRAM203に格納されている。このテーブルは動作条件設定部206で設定され、RAM203に格納される。
監視端末2は、設定された監視条件テーブルに基づき、回線障害発生装置3が実行した1回の回線障害発生後、又は、1周期の回線障害を発生させる度に通信回線障害発生試験システムをLAN204から送出するテスト電文によって逐次監視する機能を有する。
監視間隔はテスト電文を送る間隔であり、予め定めた設定値をとり、例えば、5秒とか10秒の値をとる。
電文送出回数はテスト電文の送出回数であり、予め定めた設定値が示す回数である。
装置情報採取は、図1の場合、監視装置2からルータ1に送る宛先IPアドレスと送信コマンド群であり、宛先IPアドレスは、例えばPC602のIPアドレスであり、送信コマンド群は、例えばルータ1の内部情報をルータ1から送らせるためにルータ1に送るコマンド群である。
異常(すなわち、応答なし)と判断した場合は、監視端末2より、障害解除コマンドをルータ1または、ルータ5に送信し、試験を続行する。
また、通信回線障害発生試験システムのネットワーク間の監視が必要ない場合は、監視端末2を設置不要とし、回線障害発生装置3に実装されている操作キーパッド309からの動作条件設定により、回線障害発生装置3の単独運用も可能である。
【0013】
図7は、通信回線障害発生試験システムにおける回線障害試験結果の一例を示す。
監視端末2は、回線障害発生条件の各試験項目毎に、試行回数(試験実行回数)と正常または異常回数の試験結果を採取し、これを回線障害試験結果として全て記録する。
さらに、監視端末2は、回線障害試験結果から、重点試験項目を抽出選択し、再試行して、本再試行の中で異常が再現した時は、その状態を保持凍結する。
本状態を保持することで、ルータ1または、ルータ5の問題点を評価者が解析することが可能となる。図中、ピン番号は障害対象ピン番号のことである。
【0014】
図8と図9は、通信回線障害発生試験システムにおける監視端末2と回線障害発生装置3の回線障害試験フローチャートである。
評価者は、監視端末2の動作条件設定部206から通信回線障害発生試験システムの監視条件を監視条件テーブル(図6)に設定する(ステップ8−1)。
次に回線障害発生条件を回線障害発生条件テーブル(図5)に設定する(ステップ8−2)。
監視端末2は、制御部201によって、RAM203へ各設定条件を格納する。
監視端末2は、設定された回線障害発生条件をRS−232C 205から制御線9を介して回線障害発生装置3側のRS−232C 304へ送信する。
回線障害発生装置3は、受信した回線障害発生条件を制御部301によって、RAM302の回線障害発生条件テーブル(図5)に設定する(ステップ8−3)。
回線障害発生装置3は、回線障害発生条件テーブルに従い、ルータ1のWAN801が接続された入力部306と広域網4のWAN802が接続された出力部307の間にスイッチ回路305によって定められた障害対象ピンの回線障害と、定められたノイズ注入及び不正パケット注入を(t0+t1)時間発生させる(ステップ8−4)。
回線障害発生装置3は、第1回目の回線障害発生動作が完了すると制御線9を介して監視端末2へ回線障害発生終了報告を送信する(ステップ8−5)。
監視端末2は、これを得て、LAN204から定められたテスト電文をルータ1または、ルータ5、PC602等に送信し、通信回線障害発生試験システムの通信環境の正常性を監視する(ステップ8−6)。
本監視機能は、被試験経路制御通信装置の通信動作特性の問題点を確実に摘出するために使用する。
たとえば、回線切断/接続を1回発生させ、ルータ1の動作が異常状態に至っても、次の回線切断/接続を連続的に発生させてしまうことで、ルータ1のインターフェースのハードウェアまたは、ソフトウェアの状態がリセットされてしまい、発生した異常状態が回復する場合がある。
このような障害状態が回復または、消滅しやすい問題点を確実に摘出するためには、各試験項目毎に、通信回線障害発生試験システム全体を監視する必要があるからである。
通信回線障害発生試験システムの監視を必要とせず、連続的な回線障害を発生させる場合は、監視端末2を設置不要とし、回線障害発生装置3に実装されている操作キーパッド309からの動作条件設定により、回線障害発生装置3の単独運用にて試験することが可能である。
【0015】
監視端末2は、本監視結果を各試験項目毎に、試行回数(実行回数)と正常または異常回数の試験結果を回線障害試験結果としてHDD202へ記録する(ステップ8−7)。
通信回線障害発生試験システムの通信環境が正常であるか否か判定し(ステップ8−8)、異常がなければ、ステップ8−11に進み、異常があれば、ステップ8−9に進む。
ステップ8−9では、監視端末2の送信したテスト電文に対し、無応答又は、返信された電文が異常であった場合、LAN204に接続したLAN701を介して、ルータ1または、ルータ5に障害解除コマンドを送信し、ルータ1または、ルータ5を正常状態に復旧させる。
次に、本回線障害パターンによって発生したルータ等の異常状態も回線障害試験結果としてHDD202へ格納する(ステップ8−10)。
設定された全ての系統だった回線障害試験が試験回数に到達しているか判定する(ステップ8−11)。
到達していなければ、ステップ8−12へ進み、到達していれば、ステップ8−13に進む。
ステップ8−12では、回線障害発生装置3は監視端末2の要求に従い2回目の回線障害を((t0+Δt0)+(t1+Δt1))時間発生させ、ステップ8−5に戻る。
【0016】
ステップ8−13では、監視端末2は、設定された全ての系統試験回線障害試験結果の解析を制御部201において実行する。
次に、解析の結果、全回線障害試験内での問題点が認められなければ、試験を終了して、結果を表示し、本試験中に異常結果が認められれば、異常が発生した回線障害発生パターンを抽出する(ステップ8−14)。
監視端末2は、抽出した回線障害発生パターンのみを回線障害発生条件テーブルに再設定し、回線障害発生装置3へ送信する(ステップ8−15)。
回線障害発生装置3は、受信した回線障害発生条件を回線障害発生条件テーブルに設定する(ステップ8−16)。
回線障害発生装置3は、再設定された回線障害を(t0+t1)時間発生させる(ステップ8−17)。
回線障害発生動作完了後、回線障害発生終了報告を監視端末2へ送信する(ステップ8−18)。
監視端末2は、これを得て、LAN204から定められたテスト電文をルータ1または、ルータ2、PC602等に送信し、通信回線障害発生試験システムの正常通信環境を監視する(ステップ8−19)。
監視端末2は、本監視結果を各試験項目毎に、再試行回数(再実行回数)と正常または異常回数の試験結果を回線障害試験結果として記録する(ステップ8−20)。
結果、監視端末2の送信したテスト電文に対しての、状態が正常であるか否か判定する(ステップ8−21)。
正常であれば、ステップ8−23に進み、ステップ8−23では、異常発生パターンを終了するか判定し、終了しない場合はステップ8−24に進み、終了する場合はステップ8−25に進む。
正常でなければ、回線障害試験を一時凍結し、評価者による、ルータ1または、ルータ5の問題点の解析と改善を促し、再開する場合はステップ8−23に進む(ステップ8−22)。
ステップ8−24では、回線障害発生装置3に次の異常回線障害発生パターンの実行要求を送信し、障害を発生させ、ステップ8−18に戻る。
ステップ8−25では試験結果を表示し、その後、終了する。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、通信回線障害時における経路制御通信装置等の通信動作特性の問題点を実運用システム環境で自動摘出することを可能とする。
また、通信回線障害試験における経路制御通信装置等の通信動作特性の自動測定化により、試験工数の低減を可能とする。
通信回線障害試験における経路制御通信装置等の通信動作特性の潜在不良を効率的に摘出することを可能とする。
摘出した経路制御通信装置の通信動作特性の問題点の解析と改善を図れる試験システム環境の提供を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信回線障害発生試験システムの接続構成例を示す図である。
【図2】通信回線障害発生試験システムにおける監視端末の回路ブロック図である。
【図3】通信回線障害発生試験システムにおける回線障害発生装置の回路ブロック図である。
【図4】通信回線障害発生試験システムにおける回線障害発生装置の回線障害注入処理動作例を説明するためのタイムチャートである。
【図5】通信回線障害発生試験システムにおける回線障害発生装置の回線障害発生条件設定項目を示す図である。
【図6】通信回線障害発生試験システムにおける監視端末の監視条件設定項目を示す図である。
【図7】通信回線障害発生試験システムにおける監視端末により得られる被試験機の回線障害試験結果を示す図である。
【図8】通信回線障害発生試験システムにおける監視端末と回線障害発生装置との処理動作例を説明するためのフローチャートである。
【図9】図8のフローチャートに続くフローチャートである。
【符号の説明】
1、5 ルータ
2 監視端末
201 制御部
202 HDD
203 RAM
204 LAN
205、304 RS−232C
206 動作条件設定部
3 回線障害発生装置
301 制御部
302 RAM
303 ROM
305 スイッチ回路
306 入力部
307 出力部
308 表示器
309 操作キーパッド
4 広域網
601、602 PC
701、702 LAN
801、802、803 WAN
9 制御線
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信回線障害発生試験システムにおける経路制御通信装置等の通信回線障害時における通信動作特性を自動測定、記録、解析し、その問題点を自動抽出し、再試行する通信回線障害発生試験システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ルータなどの経路制御通信装置では、通信回線障害時における通信動作特性の試験が必須であるが、従来の試験技術として、全ての信号線や任意の信号線の切断/接続試験、または、その任意の信号線にノイズを付加する等の評価技術が公知になっている(例えば、特許文献1参照)。
また、プロトコルの障害等に関する評価技術として、回線プロトコル障害を発生させる装置が公知になっている(例えば、特許文献2参照)。
通信回線障害時における経路制御通信装置等の通信動作特性の問題点は、特定の障害発生周期と障害タイミングに潜在するが、既述の公知の評価技術では、全ての回線障害発生パターンの動作試験を 実運用システム環境で実現し、自動測定化するのは不可能である。
多彩な回線障害試験を実運用システム環境で実現し、更には、摘出した経路制御通信装置の通信動作特性の問題点の解析と改善を図れる試験システム環境を提供することが求められる。
【特許文献1】
特開2002−009884号公報
【特許文献2】
特開昭62−43938号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、実運用システム環境での通信回線障害試験を実現することにある。
本発明の他の目的は、通信回線障害試験における通信動作特性の自動測定化による試験工数の低減をすることにある。
本発明のさらに他の目的は、通信回線障害試験における通信動作特性の潜在不良の効率的な摘出をすることにある。
本発明のさらに他の目的は、摘出した経路制御通信装置等の通信動作特性の問題点の解析と改善を図れる試験システム環境を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、経路制御通信装置間を接続する通信回線と、前記通信回線に介設され、該通信回線に対して回線障害を発生させる通信回線障害発生装置を含む通信回線障害発生試験システムにおいて、
被試験経路制御通信装置側に接続されたクライアント端末と前記通信回線障害発生装置との間に専用の制御線を有し、
前記通信回線障害発生装置は、回線障害試験のための回線障害を発生した後、前記専用の制御線により前記クライアント端末に回線障害発生終了と回線障害発生条件の通知をし、
前記クライアント端末は、該通知を受けて、テスト電文を被試験経路制御通信装置に送信し、該被試験経路制御通信装置からの応答を監視し、回線障害試験結果を取得する。
また、前記クライアント端末は、前記専用の制御線を通じて前記取得した回線障害試験結果を前記通信回線障害発生装置に通知する。
また、前記クライアント端末は、前記回線障害試験結果を異常と判断した場合は、障害解除コマンドを前記被試験経路制御通信装置に送る。
また、前記通信回線障害発生装置は、切断試験、ノイズ試験、不正パケットなどの注入等の種類の回線障害試験のための回線障害を発生し、
前記クライアント端末は、前記各回線障害の種類毎に前記試験の試行回数と、前記試験結果の正常または異常回数を採取し、採取結果に基づき再試行する回線障害試験のための回線障害の種類を選択し、該選択した回線障害の種類を前記通信回線障害発生装置に通知し、
前記通信回線障害発生装置は前記選択した種類の回線障害を発生し、
前記クライアント端末は、前記選択した種類の回線障害について前記試験の試行回数と、前記試験結果の正常または異常回数を採取し、異常が再現した時は、回線障害試験を一時凍結する。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形式を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る通信回線障害発生試験システムの一実施例である。
本通信回線システムは、広域網4と経路制御通信装置としてのルータ1、5を介して複数のクライアント端末であるパーソナルコンピュータ(PC)601、602同士を接続した、通信回線障害発生試験システムである。
801、802、803は、広域網4の支線であり、701、702は、構内ローカルエリアネットワーク(LAN)回線を示している。
本通信回線システムにおいて、回線障害発生装置3をワイドエリアネットワーク(WAN)801とWAN802間に接続し、回線障害発生装置3により、意図的に回線障害を発生させ、本通信回線システムが正常機能するかどうかを検証するものである。特に本回線障害により、ルータ1、ルータ5の機能を重点的に検証するものである。
【0006】
本検証のため、回線障害発生装置3は、制御線9を介して、監視機能を有するクライアント端末2(以下、監視端末2という)に接続されている。
監視端末2は、通常LAN701を介して、ルータ1に接続する。
監視端末2は、回線障害発生装置3を制御し、PC601とPC602のネットワーク間の通信環境を監視する。
本接続例では、WAN801とWAN802の間に接続したが、WAN803及び、LAN701、LAN702の中に同様に接続して検証することも可能である。
また、被試験機をルータとしたが、ルータに限定されず、スイッチングハブ、ゲートウェイ、モデム等のネットワーク機器にも適用することが可能である。
【0007】
図2は、監視端末2のブロック図を示す。
201は、監視端末2の制御部である。
202は、ハードディスクドライブ(HDD)であり、通信回線障害発生試験システムで実行した試験結果とその解析結果が保存される。
203は、ランダムアクセスメモリー(RAM)であり、回線障害発生試験手順、動作条件の設定が保存される。
204は、監視端末2が通信回線障害発生試験システムの通信環境を監視するためにLANに接続されるLANアダプタである。
205は、RS−232C制御アダプターで、制御線9を介して回線障害発生装置3と接続され、回線障害発生装置3の設定を可能とする。
206は、監視端末2を操作するための動作条件設定部である。この動作条件設定部で設定された動作条件はRAM203に格納される。
【0008】
図3は、回線障害発生装置3のブロック図を示す。
301は、ノイズ生成回路とパケット生成機能を含む回線障害発生装置3の制御部である。
302は、RAMであり、回線障害発生試験手順、動作条件の設定が保存される。
303は、リードオンリーメモリー(ROM)であり、回線障害発生装置3のファームウェアが格納されている。
304は、RS−232C制御アダプターで、制御線9を介して監視端末2と接続される。
305は、接続された試験対象インターフェースのピンを1ピン単位で、切断、接続するためのスイッチ回路である。
306は、ルータ1に接続する試験回線WAN801を接続する入力部としてのインターフェースであり、307は、WAN802を接続する出力部としてのインターフェースである。
【0009】
図3では、入力部306及び出力部307を各々1ポートとしたが、各々複数ポート搭載し、接続回線の自動切替試験を実行することも可能である。
また、入力部306と出力部307に接続する被試験ルータ等の回線インターフェース形状は、RJ45/RJ11/V.35/V.24/同軸/155MMF/155SMF等を接続し、試験することが可能である。
308は、動作設定情報、試験実行情報、エラー情報等を表示する表示器である。
309は、回線障害発生装置3を操作するための操作キーパッド部である。
本図では、監視端末2と回線障害発生装置3を別装置としたが、回線障害発生装置3にLAN機能を搭載することで、監視端末2と回線障害発生装置3が有する機能を回線障害発生装置3の一装置に集約することも可能である。
【0010】
図4は、回線障害発生時のタイムチャートである。
回線障害発生装置3は、回線の切断、ノイズ、不正パケットなどの注入を回線障害発生時のタイムチャートによるt0(正常接続時間の初期値)とt1(障害発生時間の初期値)の初期設定値から順次、設定された推移条件(後述するΔt0、Δt1)またはランダムな値によって実行される。
【0011】
図5は、回線障害発生装置3の回線障害発生条件テーブルである。このテーブルは、監視端末2のRAM203に格納されていたものが回線障害発生装置3に送られ、RAM302に格納されている。また、このテーブルは監視端末2の動作条件設定部で設定され、RAM203に格納される。
t0初期値は、正常接続時間の初期値を示し、t1初期値は、障害発生時間の初期値を示す。設定項目としては、設定値あるいはランダム値をとり、設定値とは、5秒とか10秒などの一定の値であり、ランダム値とは乱数値のような一定しない値である。
これらの初期値に、Δt0とΔt1に設定した値を回線障害発生毎に加減算した、t0´とt1´によって系統的に定められた回線障害発生時間範囲を試験する。
一回の試験は、t0〜t1までの試験あるいはt0´〜t1´までの試験である。
Δt0とΔt1の設定項目として、上記初期値の場合と同様に、設定値あるいはランダムな値をとる。
また、t0、t1、Δt0、Δt1は、それぞれランダム値に設定することで、特有の回線障害発生周期を系統的に試験することが可能である。
実行回数は、回線障害発生周期のループ回数であり、設定項目としては、設定値あるいは無限大の値をとり、設定値とは1000回とか2000回などの一定の指定値であり、この指定値だけの回数あるいは無限大の回数だけ試験を自動実行する。
障害対象ピン番号は、障害対象とするピン番号であり、設定項目としては、指定ピン、全ピン組み合わせ、ランダムがあり、指定ピンを選択した場合は指定した個別ピンに対する試験を自動実行し、全ピン組み合わせの場合は全てのピンの組み合わせパターンによる試験を自動実行し、ランダムの場合はランダムに指定したピンに対する試験を自動実行する。
また、回線障害種別は、発生させる回線障害の種別であり、設定項目としては、切断、ノイズ、不正パケット、連動、ランダムがあり、そのいずれかを選択できる。
切断が選択された場合は切断試験を実行し、ノイズが選択された場合はノイズ注入試験を実行し、不正パケットが選択された場合は不正パケット注入試験を実行する。
また、連動が選択された場合には、切断、ノイズ、不正パケットの3種類の全てが選択され、系統的に推移する回線障害試験の中で、一回の回線障害発生試験は上記3種類の障害種別を使用して3回実行する。
本設定項目の中で、ランダムを選択した場合は、切断、ノイズ、不正パケットの3種の種別からランダムに種別が選択され、自動実行される。
回線障害発生装置3は、これらの動作条件設定により実行された回線障害発生試験結果、すなわち行った試験の内容、を監視端末2に報告する機能を有する。
【0012】
図6は、監視端末2の監視条件テーブルである。このテーブルはRAM203に格納されている。このテーブルは動作条件設定部206で設定され、RAM203に格納される。
監視端末2は、設定された監視条件テーブルに基づき、回線障害発生装置3が実行した1回の回線障害発生後、又は、1周期の回線障害を発生させる度に通信回線障害発生試験システムをLAN204から送出するテスト電文によって逐次監視する機能を有する。
監視間隔はテスト電文を送る間隔であり、予め定めた設定値をとり、例えば、5秒とか10秒の値をとる。
電文送出回数はテスト電文の送出回数であり、予め定めた設定値が示す回数である。
装置情報採取は、図1の場合、監視装置2からルータ1に送る宛先IPアドレスと送信コマンド群であり、宛先IPアドレスは、例えばPC602のIPアドレスであり、送信コマンド群は、例えばルータ1の内部情報をルータ1から送らせるためにルータ1に送るコマンド群である。
異常(すなわち、応答なし)と判断した場合は、監視端末2より、障害解除コマンドをルータ1または、ルータ5に送信し、試験を続行する。
また、通信回線障害発生試験システムのネットワーク間の監視が必要ない場合は、監視端末2を設置不要とし、回線障害発生装置3に実装されている操作キーパッド309からの動作条件設定により、回線障害発生装置3の単独運用も可能である。
【0013】
図7は、通信回線障害発生試験システムにおける回線障害試験結果の一例を示す。
監視端末2は、回線障害発生条件の各試験項目毎に、試行回数(試験実行回数)と正常または異常回数の試験結果を採取し、これを回線障害試験結果として全て記録する。
さらに、監視端末2は、回線障害試験結果から、重点試験項目を抽出選択し、再試行して、本再試行の中で異常が再現した時は、その状態を保持凍結する。
本状態を保持することで、ルータ1または、ルータ5の問題点を評価者が解析することが可能となる。図中、ピン番号は障害対象ピン番号のことである。
【0014】
図8と図9は、通信回線障害発生試験システムにおける監視端末2と回線障害発生装置3の回線障害試験フローチャートである。
評価者は、監視端末2の動作条件設定部206から通信回線障害発生試験システムの監視条件を監視条件テーブル(図6)に設定する(ステップ8−1)。
次に回線障害発生条件を回線障害発生条件テーブル(図5)に設定する(ステップ8−2)。
監視端末2は、制御部201によって、RAM203へ各設定条件を格納する。
監視端末2は、設定された回線障害発生条件をRS−232C 205から制御線9を介して回線障害発生装置3側のRS−232C 304へ送信する。
回線障害発生装置3は、受信した回線障害発生条件を制御部301によって、RAM302の回線障害発生条件テーブル(図5)に設定する(ステップ8−3)。
回線障害発生装置3は、回線障害発生条件テーブルに従い、ルータ1のWAN801が接続された入力部306と広域網4のWAN802が接続された出力部307の間にスイッチ回路305によって定められた障害対象ピンの回線障害と、定められたノイズ注入及び不正パケット注入を(t0+t1)時間発生させる(ステップ8−4)。
回線障害発生装置3は、第1回目の回線障害発生動作が完了すると制御線9を介して監視端末2へ回線障害発生終了報告を送信する(ステップ8−5)。
監視端末2は、これを得て、LAN204から定められたテスト電文をルータ1または、ルータ5、PC602等に送信し、通信回線障害発生試験システムの通信環境の正常性を監視する(ステップ8−6)。
本監視機能は、被試験経路制御通信装置の通信動作特性の問題点を確実に摘出するために使用する。
たとえば、回線切断/接続を1回発生させ、ルータ1の動作が異常状態に至っても、次の回線切断/接続を連続的に発生させてしまうことで、ルータ1のインターフェースのハードウェアまたは、ソフトウェアの状態がリセットされてしまい、発生した異常状態が回復する場合がある。
このような障害状態が回復または、消滅しやすい問題点を確実に摘出するためには、各試験項目毎に、通信回線障害発生試験システム全体を監視する必要があるからである。
通信回線障害発生試験システムの監視を必要とせず、連続的な回線障害を発生させる場合は、監視端末2を設置不要とし、回線障害発生装置3に実装されている操作キーパッド309からの動作条件設定により、回線障害発生装置3の単独運用にて試験することが可能である。
【0015】
監視端末2は、本監視結果を各試験項目毎に、試行回数(実行回数)と正常または異常回数の試験結果を回線障害試験結果としてHDD202へ記録する(ステップ8−7)。
通信回線障害発生試験システムの通信環境が正常であるか否か判定し(ステップ8−8)、異常がなければ、ステップ8−11に進み、異常があれば、ステップ8−9に進む。
ステップ8−9では、監視端末2の送信したテスト電文に対し、無応答又は、返信された電文が異常であった場合、LAN204に接続したLAN701を介して、ルータ1または、ルータ5に障害解除コマンドを送信し、ルータ1または、ルータ5を正常状態に復旧させる。
次に、本回線障害パターンによって発生したルータ等の異常状態も回線障害試験結果としてHDD202へ格納する(ステップ8−10)。
設定された全ての系統だった回線障害試験が試験回数に到達しているか判定する(ステップ8−11)。
到達していなければ、ステップ8−12へ進み、到達していれば、ステップ8−13に進む。
ステップ8−12では、回線障害発生装置3は監視端末2の要求に従い2回目の回線障害を((t0+Δt0)+(t1+Δt1))時間発生させ、ステップ8−5に戻る。
【0016】
ステップ8−13では、監視端末2は、設定された全ての系統試験回線障害試験結果の解析を制御部201において実行する。
次に、解析の結果、全回線障害試験内での問題点が認められなければ、試験を終了して、結果を表示し、本試験中に異常結果が認められれば、異常が発生した回線障害発生パターンを抽出する(ステップ8−14)。
監視端末2は、抽出した回線障害発生パターンのみを回線障害発生条件テーブルに再設定し、回線障害発生装置3へ送信する(ステップ8−15)。
回線障害発生装置3は、受信した回線障害発生条件を回線障害発生条件テーブルに設定する(ステップ8−16)。
回線障害発生装置3は、再設定された回線障害を(t0+t1)時間発生させる(ステップ8−17)。
回線障害発生動作完了後、回線障害発生終了報告を監視端末2へ送信する(ステップ8−18)。
監視端末2は、これを得て、LAN204から定められたテスト電文をルータ1または、ルータ2、PC602等に送信し、通信回線障害発生試験システムの正常通信環境を監視する(ステップ8−19)。
監視端末2は、本監視結果を各試験項目毎に、再試行回数(再実行回数)と正常または異常回数の試験結果を回線障害試験結果として記録する(ステップ8−20)。
結果、監視端末2の送信したテスト電文に対しての、状態が正常であるか否か判定する(ステップ8−21)。
正常であれば、ステップ8−23に進み、ステップ8−23では、異常発生パターンを終了するか判定し、終了しない場合はステップ8−24に進み、終了する場合はステップ8−25に進む。
正常でなければ、回線障害試験を一時凍結し、評価者による、ルータ1または、ルータ5の問題点の解析と改善を促し、再開する場合はステップ8−23に進む(ステップ8−22)。
ステップ8−24では、回線障害発生装置3に次の異常回線障害発生パターンの実行要求を送信し、障害を発生させ、ステップ8−18に戻る。
ステップ8−25では試験結果を表示し、その後、終了する。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、通信回線障害時における経路制御通信装置等の通信動作特性の問題点を実運用システム環境で自動摘出することを可能とする。
また、通信回線障害試験における経路制御通信装置等の通信動作特性の自動測定化により、試験工数の低減を可能とする。
通信回線障害試験における経路制御通信装置等の通信動作特性の潜在不良を効率的に摘出することを可能とする。
摘出した経路制御通信装置の通信動作特性の問題点の解析と改善を図れる試験システム環境の提供を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信回線障害発生試験システムの接続構成例を示す図である。
【図2】通信回線障害発生試験システムにおける監視端末の回路ブロック図である。
【図3】通信回線障害発生試験システムにおける回線障害発生装置の回路ブロック図である。
【図4】通信回線障害発生試験システムにおける回線障害発生装置の回線障害注入処理動作例を説明するためのタイムチャートである。
【図5】通信回線障害発生試験システムにおける回線障害発生装置の回線障害発生条件設定項目を示す図である。
【図6】通信回線障害発生試験システムにおける監視端末の監視条件設定項目を示す図である。
【図7】通信回線障害発生試験システムにおける監視端末により得られる被試験機の回線障害試験結果を示す図である。
【図8】通信回線障害発生試験システムにおける監視端末と回線障害発生装置との処理動作例を説明するためのフローチャートである。
【図9】図8のフローチャートに続くフローチャートである。
【符号の説明】
1、5 ルータ
2 監視端末
201 制御部
202 HDD
203 RAM
204 LAN
205、304 RS−232C
206 動作条件設定部
3 回線障害発生装置
301 制御部
302 RAM
303 ROM
305 スイッチ回路
306 入力部
307 出力部
308 表示器
309 操作キーパッド
4 広域網
601、602 PC
701、702 LAN
801、802、803 WAN
9 制御線
Claims (5)
- 経路制御通信装置間を接続する通信回線と、前記通信回線に介設され、該通信回線に対して回線障害を発生させる通信回線障害発生装置を含む通信回線障害発生試験システムにおいて、
被試験経路制御通信装置側に接続されたクライアント端末と前記通信回線障害発生装置との間に専用の制御線を有し、
前記通信回線障害発生装置は、回線障害試験のための回線障害を発生した後、前記専用の制御線により前記クライアント端末に回線障害発生終了と回線障害発生条件の通知をし、
前記クライアント端末は、該通知を受けて、テスト電文を被試験経路制御通信装置に送信し、該被試験経路制御通信装置からの応答を監視し、回線障害試験結果を取得することを特徴とする通信回線障害発生試験システム。 - 請求項1記載の通信回線障害発生試験システムにおいて、
前記クライアント端末は、前記専用の制御線を通じて前記取得した回線障害試験結果を前記通信回線障害発生装置に通知することを特徴とする通信回線障害発生試験システム。 - 請求項2記載の通信回線障害発生試験システムにおいて、
前記クライアント端末は、前記回線障害試験結果を異常と判断した場合は、障害解除コマンドを前記被試験経路制御通信装置に送ることを特徴とする通信回線障害発生試験システム。 - 請求項3記載の通信回線障害発生試験システムにおいて、
前記通信回線障害発生装置は、切断試験、ノイズ試験、不正パケットなどの注入等の種類の回線障害試験のための回線障害を発生し、
前記クライアント端末は、前記各回線障害の種類毎に前記試験の試行回数と、前記試験結果の正常または異常回数を採取し、採取結果に基づき再試行する回線障害試験のための回線障害の種類を選択し、該選択した回線障害の種類を前記通信回線障害発生装置に通知し、
前記通信回線障害発生装置は前記選択した種類の回線障害を発生し、
前記クライアント端末は、前記選択した種類の回線障害について前記試験の試行回数と、前記試験結果の正常または異常回数を採取し、異常が再現した時は、回線障害試験を一時凍結することを特徴とする通信回線障害発生試験システム。 - 請求項1記載の通信回線障害発生試験システムにおいて、
前記クライアント端末は、制御部と、該制御部にそれぞれ接続された、ランダムアクセスメモリと、ハードディスクドライブと、前記経路制御通信装置を接続するアダプタと、前記通信回線障害発生装置を接続するアダプタと、前記制御部と前記通信回線障害発生装置の動作条件を設定する動作条件設定部を有する監視端末であることを特徴とする通信回線障害発生試験システム。
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JP2003046883A JP2004260383A (ja) | 2003-02-25 | 2003-02-25 | 通信回線障害発生試験システム |
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Cited By (3)
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JP2009171117A (ja) * | 2008-01-15 | 2009-07-30 | Fujitsu Ltd | 通信装置試験制御方法、装置及びプログラム |
JP2011170731A (ja) * | 2010-02-22 | 2011-09-01 | Fujitsu Ltd | インタフェース試験装置及びインタフェース試験方法 |
CN113703423A (zh) * | 2021-08-27 | 2021-11-26 | 中汽创智科技有限公司 | 一种车载故障注入设备、系统及控制方法 |
-
2003
- 2003-02-25 JP JP2003046883A patent/JP2004260383A/ja active Pending
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