JP2004259605A - 点火プラグ - Google Patents
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Abstract
【課題】外部に放射されるノイズを可及的に抑制できるようにされた点火プラグを提供する。
【解決手段】上下方向に貫通孔(1a)が形成された筒状の絶縁体(1)の下部外周に筒状の主体金具(4)が外嵌されるとともに、前記貫通孔(1a)の下部及び上部に、それぞれ、下端に放電部(6)を持つ中心電極(5)と、金属中軸(3)及び点火コイルの二次電圧端子に電気的に接続されるターミナル部(2)からなる端子金具(20)と、が配在され、前記貫通孔(1a)における前記中心電極(5)と金属中軸(3)との間で、かつ、前記主体金具(4)で覆われていない部分、言い換えれば、側面視で前記主体金具(4)の上端より上方に、ノイズ抑制用の抵抗体10を配在する。
【選択図】 図1
【解決手段】上下方向に貫通孔(1a)が形成された筒状の絶縁体(1)の下部外周に筒状の主体金具(4)が外嵌されるとともに、前記貫通孔(1a)の下部及び上部に、それぞれ、下端に放電部(6)を持つ中心電極(5)と、金属中軸(3)及び点火コイルの二次電圧端子に電気的に接続されるターミナル部(2)からなる端子金具(20)と、が配在され、前記貫通孔(1a)における前記中心電極(5)と金属中軸(3)との間で、かつ、前記主体金具(4)で覆われていない部分、言い換えれば、側面視で前記主体金具(4)の上端より上方に、ノイズ抑制用の抵抗体10を配在する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関用の点火プラグに関するものであり、特に、火花放電による点火ノイズを防止するための抵抗体入りの点火プラグに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車にはエンジン、ABS(Antilock Brake System)、パワーウインドウ等をコントロールするための各種センサーや制御装置、カーラジオ、カーナビゲーション、携帯電話等数多くの電子機器が搭載されている。さらに最近では、ETC(Electronic Toll Collection System)等のITS(Intelligent Transport System)機器が加わり自動車に搭載される電子機器の数は増大する傾向にある。
【0003】
これら車載電子機器において、自動車点火系から発生するノイズによって、誤作動やノイズが混入するおそれがあること、また、テレビ等の放送電波に影響することが知られている。
【0004】
また、最近では上記に加えて、自動車のエンジンヘッドカバーにおいて、従来は金属製であったものが、燃費向上のための軽量化及び低コスト化のため樹脂製のものが採用されつつある。これによりノイズに関する問題がさらに大きくなりつつある。
【0005】
従来、この自動車の点火系から発生するノイズを抑制すべく、内燃機関用の点火プラグにおいて、主体金具で外周の一部が覆われた絶縁体内に、セラミック抵抗等の抵抗体を配置することが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0006】
この抵抗体入りの点火プラグを図4を参照しながら以下に簡単に説明する。図示の従来の点火プラグ400は、軸方向(上下方向)に貫通孔1aが形成された筒状の絶縁体1の下部外周に筒状の主体金具4が外嵌されるとともに、前記貫通孔1aの下部及び上部に、それぞれ、下端に放電部6を持つ中心電極5と、金属中軸3及び点火コイルの二次電圧端子に電気的に接続されるターミナル部2からなる端子金具20と、が配在され、前記貫通孔1aにおける前記中心電極5と金属中軸3との間で、かつ、前記主体金具4で覆われている部分、言い換えれば、側面視で前記主体金具4の上端より下方に、セラミックからなるノイズ抑制用の抵抗体10(公称抵抗値5kΩ)が配在されている。この抵抗体10は、導電性シール9、9を介して前記中心電極5及び金属中軸3に電気的に接続されている。
【0007】
また、前記主体金具4には、その下部外周に、機関に装着するための雄ねじ部4aが形成されるとともに、その下端には、前記中心電極5の放電部6と所定の放電ギャップdを隔てて対向せしめられる例えばL形の接地電極7が設けられている。
【0008】
前記の如くにノイズ抑制用の抵抗体10を配在したことにより、図5に示される如くに、点火プラグの容量放電時の急峻な電流変化が抑制され、外部に放射されるノイズが低減されることが確認されている。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−306636号公報(第1〜6頁、図1〜図3)
【特許文献2】
特開平11−233232号公報(第1〜23頁、図1〜図8)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来のノイズ抑制用抵抗体入りの点火プラグでは、ある程度のノイズ抑制効果は得られるものの十分とは言えなかった。
【0011】
特に、最近では、前記した如くに、車載電子機器の増大、エンジンヘッドカバーの樹脂化等により、ノイズ対する問題が拡大しつつあり、点火プラグから発生するノイズを、より効果的に抑える方策が強く望まれている。
【0012】
本発明は、前記の如くの要望に応えるべくなされたもので、その目的とするところは、外部に放射されるノイズを可及的に抑制できるようにされた点火プラグを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、本発明に係る点火プラグは、絶縁体内に配在される抵抗体の位置に着目してなされたもので、抵抗体を絶縁体内における主体金具で覆われていない部分に配置したことを特徴としている。
【0014】
つまり、主体金具で外周の一部が覆われた絶縁体内に中心電極、抵抗体、及び金属中軸が直列的に配在されている点火プラグにおいて、前記抵抗体を前記絶縁体における前記主体金具で覆われていない部分に位置せしめたものである。
【0015】
言い換えれば、絶縁体内に中心電極、抵抗体、及び金属中軸が直列的に配在されるとともに、前記絶縁体の外周に、前記中心電極のみを覆い、前記抵抗体は覆わないように、主体金具を外装したものである。
【0016】
具体的には、上下方向に貫通孔が形成された筒状の絶縁体の下部外周に筒状の主体金具が外嵌されるとともに、前記貫通孔の下部及び上部にそれぞれ中心電極と端子金具とが配在され、前記貫通孔における前記中心電極と端子金具との間で、かつ、前記主体金具より上方部分にノイズ抑制用の抵抗体が配在される。
【0017】
さらに詳細には、筒状の主体金具と、この主体金具の内部に保持される筒状の絶縁体と、この絶縁体の内部に保持される中心電極及び金属中軸と、前記中心電極の一端部と放電ギャップを隔てて対向する接地電極と、前記中心電極と前記金属中軸との間に配在されたノイズ抑制用の抵抗体と、前記金属中軸に設けられたターミナル部と、を備え、前記抵抗体が前記絶縁体における前記主体金具に包囲されていない部位に配置されていることを特徴としている。
前記抵抗体としては、セラミック抵抗の他、巻線抵抗、フェライト等を用いることができる。
【0018】
上記のように、本発明に係る点火プラグでは,ノイズ抑制のための抵抗体が絶縁体における主体金具で覆われていない部分に配在されるが、従来の点火プラグでは、その抵抗体が絶縁体における主体金具で覆われている部分に配在されている。ノイズ抑制用抵抗体が、絶縁体における主体金具で覆われている部分に配在されると、金属中軸と主体金具間、抵抗体と主体金具間に、ある値を持つコンデンサ(容量成分)が形成される。コンデンサは高周波でインピーダンスが小さくなるという特性を有するため、高周波の信号は、金属中軸から絶縁体を介して接地電極と同電位である主体金具へ流れることになり、このため、高周波では抵抗体のノイズ抑制効果が小さくなる。
【0019】
それに対し、本発明の点火プラグでは、ノイズ抑制用抵抗体が絶縁体における主体金具で覆われていない部分に配在されているので、金属中軸と主体金具間、抵抗体と主体金具間にコンデンサが形成されない。そのため、高周波での抵抗体のインピーダンスの低下が小さくなり、高周波でも十分なノイズ抑制効果が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1、図2、図3は、それぞれ本発明に係る点火プラグの第1、第2、及び第3実施形態を示す縦断面図であり、各図において、前述した図4に示される従来の点火プラグ400と同一構成ないしは同一機能部分には、同一の符号が付されている。
【0021】
各実施形態の点火プラグ100、200、300は、基本的には、同じ構成を有しており、使用されているノイズ抑制用の抵抗体の種類が異なるだけである。
各実施形態の点火プラグ100、200、300も、従来の点火プラグ400と同様に、軸方向(上下方向)に貫通孔1aが形成された筒状の絶縁体1の下部外周に筒状の主体金具4が外嵌されるとともに、前記貫通孔1aの下部及び上部に、それぞれ、下端に放電部6を持つ中心電極5と、金属中軸3及び点火コイルの二次電圧端子に電気的に接続されるターミナル部2からなる端子金具20と、が配在されて固定保持されている。
【0022】
また、前記主体金具4には、その下部外周に、機関に装着するための雄ねじ部4aが形成されるとともに、その下端には、前記中心電極5の放電部6と所定の放電ギャップdを隔てて対向せしめられる例えばL形の接地電極7が設けられている。
【0023】
そして、前記貫通孔1aにおける前記中心電極5と金属中軸3との間で、かつ、前記主体金具4で覆われていない部分、言い換えれば、側面視で前記主体金具4の上端より上方に、ノイズ抑制用の抵抗体10(第1実施形態)、11(第2実施形態、12(第3実施形態)が配在されている。つまり、前記抵抗体10、11、12は、従来例のものより長くされた中心電極5と従来例のものより短くされた金属中軸3との間に直列的に介装されるとともに、前記絶縁体1における前記主体金具4で包囲されている部分(下半部)より上側に配置されている。
【0024】
前記第1実施形態のノイズ抑制用の抵抗体10は、図4に示されるものと同一の、公称抵抗値5kΩのセラミック抵抗体であり、この抵抗体10は、導電性シール9、9を介して前記中心電極5及び金属中軸3に電気的に接続されている。
【0025】
前記第2実施形態のノイズ抑制用の抵抗体11は、公称抵抗値5kΩの巻き線抵抗であり、この抵抗体11は、前記中心電極5及び金属中軸3にシールを介することなく直に電気的に接続されている。
【0026】
前記第3実施形態のノイズ抑制用の抵抗体12は、公称抵抗値5kΩのフェライト抵抗体であり、この抵抗体12は、前記中心電極5及び金属中軸3にシールを介することなく直に電気的に接続されている。
【0027】
次に、上記した第1、第2、及び第3実施形態の点火プラグ100、200、300のノイズ抑制効果を、前述した図4に示される従来の点火プラグ400と比較して説明する。
【0028】
図6は、ノイズ抑制効果を調べるため実施した各点火プラグ100、200、300、400のインピーダンス特性(各周波数成分信号に対するインピーダンス)測定結果を示す。なお、インピーダンス測定値は、中心電極5と接地電極7を短絡し、その両電極5、7とターミナル部2間のものである。
【0029】
従来の点火プラグ400では、図6において実線で示される如くに、低周波側から約1MHz(10の6乗Hz)までの範囲では約5kΩであるが、それ以上の高い周波数ではインピーダンスが減少し、100MHzでは数100Ω程度となる。スパーク時の容量放電電流の持つ周波数成分は数100MHzと速いものであるため、従来の点火プラグ400では抵抗体のノイズ抑制効果が十分に発揮されていない。
【0030】
一方、第1実施形態の点火プラグ100では、図6において点線で示されている如くに、低周波側から約100MHzまでの範囲で約5kΩであり、100MHzより高い周波数でインピーダンスが減少傾向にある。スパーク時の容量放電電流の周波数成分である数100MHzでは、1kΩ以上のインピーダンスを有しており、従来例の点火プラグ400よりもノイズ抑制効果が良いと言える。
【0031】
従来の点火プラグ400に比較し、第1実施形態の点火プラグ100が、高周波でのインピーダンスの低下が小さいのは、次の理由がある。すなわち、従来の点火プラグ400では、図4に示される如くに、ノイズ抑制のための抵抗体10が、絶縁体1における主体金具4で覆われている部分に配置されているため、金属中軸3と主体金具4間、抵抗体10と主体金具4間に、ある値を持つコンデンサ(容量成分)が形成される。コンデンサは高周波でインピーダンスが小さくなるという特性を有するため、高周波の信号は、金属中軸3から絶縁体1を介して接地電極7と同電位である主体金具4へ流れることになる。これが抵抗体10のノイズ抑制効果を低下させていることになる。
【0032】
それに対し、第1実施形態の点火プラグ100では、ノイズ抑制用の抵抗体10が、絶縁体1における主体金具4で覆われていない部分に配置されているため、金属中軸3と主体金具4間、抵抗体10と主体金具4間に、コンデンサを形成しない。そのため、高周波での抵抗体のインピーダンスの低下が小さくなり、その結果、高周波まで良好なノイズ抑制効果が得られる。
【0033】
なお、100MHzよりも高い周波数でインピーダンスが減少するのは、セラミック抵抗体自体の特性である。詳細には、セラミック抵抗体は、セラミック中に導電性の粒子を散在させ、ある抵抗値を持たせているものであり、微細には導電粒子と導電粒子間にコンデンサを形成する。上記のようにコンデンサは高周波ではインピーダンスが低下するという特性があり、このために高周波ではインピーダンスが低下する。
【0034】
次に、第2実施形態の点火プラグ200では、図6において一点鎖線で示されている如くに、第1実施形態の点火プラグ100とほぼ同じ特性であるが、100MHz以上の高周波でのインピーダンスの低下が第1実施形態の点火プラグ100よりも小さい。第2実施形態でノイズ抑制用抵抗体として使用したのは巻き線抵抗11であり、その特性が現れたものである。セラミック抵抗体10に比較し、容量成分が小さいため、高周波領域でのインピーダンスの低下が小さい。第1実施形態のものよりもノイズ抑制効果は若干大きいと言える。
【0035】
最後に、第3実施形態の点火プラグ300は、ノイズ抑制用抵抗体としてフェライトの抵抗体12を使用したものであり、図6において二点鎖線で示されている如くに、フェライトは低周波では低インピーダンス、高周波では高インピーダンスであるという特徴を持っている。スパーク時の容量放電電流の周波数成分である数100MHzでは、インピーダンスが数kΩあり、従来例の点火プラグ400に比しノイズ低減効果が大きいと言える。
【0036】
図7は、ノイズ抑制効果を調べるため実施した各点火プラグ100、200、300、400の放射ノイズ測定結果(30〜300MHz)を示す。
図7に示されているように、各実施形態点火プラグ100、200、300では、従来例の点火プラグ400に比較し、ノイズレベルが低下していることが分かる。
【0037】
図8は、以上で述べた実施形態の点火プラグ81が用いられた内燃機関を搭載した自動車の概略説明図である。
説明に必要な構成以外は省略して図示している。
【0038】
自動車は、エンジンルーム84、乗員の居室85、トランクルーム86のスリーボックスの形態から構成されている。
ボンネットの下のエンジンルーム84に内燃機関であるエンジン83が搭載されている。
【0039】
点火プラグ81は、エンジンヘッドカバー82で覆われている。点火プラグ81は、放射されるノイズを効果的に抑制できるため、エンジンヘッドカバー82を金属製以外のプラスチックなどの合成樹脂とすることができる。
また、エンジン構造上可能であれば、エンジンヘッドカバー82を不要とできる。
【0040】
よって、軽量化が容易となり、燃費向上、コスト低減を可能にできる。以上では、スリーボックスの形態の自動車を用いて説明したが、ワンボックスの形態の自動車や、ツーボックスの形態の自動車など他の形態の自動車であっても良く、内燃機関を有する自動車であれば適用可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明の点火プラグは、ノイズ抑制のための抵抗体が、絶縁体における主体金具で覆われていない部分に配在されているので、高周波でのインピーダンスの低下が小さく、スパーク時の容量放電電流を十分に小さく抑えることができ、結果として、空中に放射されるノイズを効果的に抑制することができる。
【0042】
また、本発明の点火プラグが用いられた内燃機関を搭載した自動車等では、金属製のエンジンヘッドカバーを不要にでき、軽量化、燃費の向上、低コスト化等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る点火プラグの第1実施形態を示す縦断面図。
【図2】本発明に係る点火プラグの第2実施形態を示す縦断面図。
【図3】本発明に係る点火プラグの第3実施形態を示す縦断面図。
【図4】従来の点火プラグの一例を示す縦断面図。
【図5】ノイズ抑制用抵抗体入りの点火プラグのノイズ抑制効果を説明するために供される、スパーク時の放電電流の変化を示すグラフ。
【図6】本発明に係る点火プラグと従来の点火プラグのインピーダンス特性測定結果を示すグラフ。
【図7】本発明に係る点火プラグと従来の点火プラグの放射ノイズ測定結果を示すグラフ。
【図8】本発明の実施形態の点火プラグが用いられた内燃機関を搭載した自動車の概略説明図。
【符号の説明】
100…第1実施形態の点火プラグ、200…第2実施形態の点火プラグ、300…第3実施形態の点火プラグ、400…従来例の点火プラグ、1…絶縁体、1a…貫通孔、2…ターミナル部、3…金属中軸、4…主体金具、5…中心電極、6…中心電極(放電部)、7…接地電極、d…放電ギャップ、9…導電性シール、10…抵抗体(セラミック抵抗)、11…抵抗体(巻き線抵抗)、12…抵抗体(フェライト)、20…端子金具
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関用の点火プラグに関するものであり、特に、火花放電による点火ノイズを防止するための抵抗体入りの点火プラグに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車にはエンジン、ABS(Antilock Brake System)、パワーウインドウ等をコントロールするための各種センサーや制御装置、カーラジオ、カーナビゲーション、携帯電話等数多くの電子機器が搭載されている。さらに最近では、ETC(Electronic Toll Collection System)等のITS(Intelligent Transport System)機器が加わり自動車に搭載される電子機器の数は増大する傾向にある。
【0003】
これら車載電子機器において、自動車点火系から発生するノイズによって、誤作動やノイズが混入するおそれがあること、また、テレビ等の放送電波に影響することが知られている。
【0004】
また、最近では上記に加えて、自動車のエンジンヘッドカバーにおいて、従来は金属製であったものが、燃費向上のための軽量化及び低コスト化のため樹脂製のものが採用されつつある。これによりノイズに関する問題がさらに大きくなりつつある。
【0005】
従来、この自動車の点火系から発生するノイズを抑制すべく、内燃機関用の点火プラグにおいて、主体金具で外周の一部が覆われた絶縁体内に、セラミック抵抗等の抵抗体を配置することが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0006】
この抵抗体入りの点火プラグを図4を参照しながら以下に簡単に説明する。図示の従来の点火プラグ400は、軸方向(上下方向)に貫通孔1aが形成された筒状の絶縁体1の下部外周に筒状の主体金具4が外嵌されるとともに、前記貫通孔1aの下部及び上部に、それぞれ、下端に放電部6を持つ中心電極5と、金属中軸3及び点火コイルの二次電圧端子に電気的に接続されるターミナル部2からなる端子金具20と、が配在され、前記貫通孔1aにおける前記中心電極5と金属中軸3との間で、かつ、前記主体金具4で覆われている部分、言い換えれば、側面視で前記主体金具4の上端より下方に、セラミックからなるノイズ抑制用の抵抗体10(公称抵抗値5kΩ)が配在されている。この抵抗体10は、導電性シール9、9を介して前記中心電極5及び金属中軸3に電気的に接続されている。
【0007】
また、前記主体金具4には、その下部外周に、機関に装着するための雄ねじ部4aが形成されるとともに、その下端には、前記中心電極5の放電部6と所定の放電ギャップdを隔てて対向せしめられる例えばL形の接地電極7が設けられている。
【0008】
前記の如くにノイズ抑制用の抵抗体10を配在したことにより、図5に示される如くに、点火プラグの容量放電時の急峻な電流変化が抑制され、外部に放射されるノイズが低減されることが確認されている。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−306636号公報(第1〜6頁、図1〜図3)
【特許文献2】
特開平11−233232号公報(第1〜23頁、図1〜図8)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来のノイズ抑制用抵抗体入りの点火プラグでは、ある程度のノイズ抑制効果は得られるものの十分とは言えなかった。
【0011】
特に、最近では、前記した如くに、車載電子機器の増大、エンジンヘッドカバーの樹脂化等により、ノイズ対する問題が拡大しつつあり、点火プラグから発生するノイズを、より効果的に抑える方策が強く望まれている。
【0012】
本発明は、前記の如くの要望に応えるべくなされたもので、その目的とするところは、外部に放射されるノイズを可及的に抑制できるようにされた点火プラグを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、本発明に係る点火プラグは、絶縁体内に配在される抵抗体の位置に着目してなされたもので、抵抗体を絶縁体内における主体金具で覆われていない部分に配置したことを特徴としている。
【0014】
つまり、主体金具で外周の一部が覆われた絶縁体内に中心電極、抵抗体、及び金属中軸が直列的に配在されている点火プラグにおいて、前記抵抗体を前記絶縁体における前記主体金具で覆われていない部分に位置せしめたものである。
【0015】
言い換えれば、絶縁体内に中心電極、抵抗体、及び金属中軸が直列的に配在されるとともに、前記絶縁体の外周に、前記中心電極のみを覆い、前記抵抗体は覆わないように、主体金具を外装したものである。
【0016】
具体的には、上下方向に貫通孔が形成された筒状の絶縁体の下部外周に筒状の主体金具が外嵌されるとともに、前記貫通孔の下部及び上部にそれぞれ中心電極と端子金具とが配在され、前記貫通孔における前記中心電極と端子金具との間で、かつ、前記主体金具より上方部分にノイズ抑制用の抵抗体が配在される。
【0017】
さらに詳細には、筒状の主体金具と、この主体金具の内部に保持される筒状の絶縁体と、この絶縁体の内部に保持される中心電極及び金属中軸と、前記中心電極の一端部と放電ギャップを隔てて対向する接地電極と、前記中心電極と前記金属中軸との間に配在されたノイズ抑制用の抵抗体と、前記金属中軸に設けられたターミナル部と、を備え、前記抵抗体が前記絶縁体における前記主体金具に包囲されていない部位に配置されていることを特徴としている。
前記抵抗体としては、セラミック抵抗の他、巻線抵抗、フェライト等を用いることができる。
【0018】
上記のように、本発明に係る点火プラグでは,ノイズ抑制のための抵抗体が絶縁体における主体金具で覆われていない部分に配在されるが、従来の点火プラグでは、その抵抗体が絶縁体における主体金具で覆われている部分に配在されている。ノイズ抑制用抵抗体が、絶縁体における主体金具で覆われている部分に配在されると、金属中軸と主体金具間、抵抗体と主体金具間に、ある値を持つコンデンサ(容量成分)が形成される。コンデンサは高周波でインピーダンスが小さくなるという特性を有するため、高周波の信号は、金属中軸から絶縁体を介して接地電極と同電位である主体金具へ流れることになり、このため、高周波では抵抗体のノイズ抑制効果が小さくなる。
【0019】
それに対し、本発明の点火プラグでは、ノイズ抑制用抵抗体が絶縁体における主体金具で覆われていない部分に配在されているので、金属中軸と主体金具間、抵抗体と主体金具間にコンデンサが形成されない。そのため、高周波での抵抗体のインピーダンスの低下が小さくなり、高周波でも十分なノイズ抑制効果が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1、図2、図3は、それぞれ本発明に係る点火プラグの第1、第2、及び第3実施形態を示す縦断面図であり、各図において、前述した図4に示される従来の点火プラグ400と同一構成ないしは同一機能部分には、同一の符号が付されている。
【0021】
各実施形態の点火プラグ100、200、300は、基本的には、同じ構成を有しており、使用されているノイズ抑制用の抵抗体の種類が異なるだけである。
各実施形態の点火プラグ100、200、300も、従来の点火プラグ400と同様に、軸方向(上下方向)に貫通孔1aが形成された筒状の絶縁体1の下部外周に筒状の主体金具4が外嵌されるとともに、前記貫通孔1aの下部及び上部に、それぞれ、下端に放電部6を持つ中心電極5と、金属中軸3及び点火コイルの二次電圧端子に電気的に接続されるターミナル部2からなる端子金具20と、が配在されて固定保持されている。
【0022】
また、前記主体金具4には、その下部外周に、機関に装着するための雄ねじ部4aが形成されるとともに、その下端には、前記中心電極5の放電部6と所定の放電ギャップdを隔てて対向せしめられる例えばL形の接地電極7が設けられている。
【0023】
そして、前記貫通孔1aにおける前記中心電極5と金属中軸3との間で、かつ、前記主体金具4で覆われていない部分、言い換えれば、側面視で前記主体金具4の上端より上方に、ノイズ抑制用の抵抗体10(第1実施形態)、11(第2実施形態、12(第3実施形態)が配在されている。つまり、前記抵抗体10、11、12は、従来例のものより長くされた中心電極5と従来例のものより短くされた金属中軸3との間に直列的に介装されるとともに、前記絶縁体1における前記主体金具4で包囲されている部分(下半部)より上側に配置されている。
【0024】
前記第1実施形態のノイズ抑制用の抵抗体10は、図4に示されるものと同一の、公称抵抗値5kΩのセラミック抵抗体であり、この抵抗体10は、導電性シール9、9を介して前記中心電極5及び金属中軸3に電気的に接続されている。
【0025】
前記第2実施形態のノイズ抑制用の抵抗体11は、公称抵抗値5kΩの巻き線抵抗であり、この抵抗体11は、前記中心電極5及び金属中軸3にシールを介することなく直に電気的に接続されている。
【0026】
前記第3実施形態のノイズ抑制用の抵抗体12は、公称抵抗値5kΩのフェライト抵抗体であり、この抵抗体12は、前記中心電極5及び金属中軸3にシールを介することなく直に電気的に接続されている。
【0027】
次に、上記した第1、第2、及び第3実施形態の点火プラグ100、200、300のノイズ抑制効果を、前述した図4に示される従来の点火プラグ400と比較して説明する。
【0028】
図6は、ノイズ抑制効果を調べるため実施した各点火プラグ100、200、300、400のインピーダンス特性(各周波数成分信号に対するインピーダンス)測定結果を示す。なお、インピーダンス測定値は、中心電極5と接地電極7を短絡し、その両電極5、7とターミナル部2間のものである。
【0029】
従来の点火プラグ400では、図6において実線で示される如くに、低周波側から約1MHz(10の6乗Hz)までの範囲では約5kΩであるが、それ以上の高い周波数ではインピーダンスが減少し、100MHzでは数100Ω程度となる。スパーク時の容量放電電流の持つ周波数成分は数100MHzと速いものであるため、従来の点火プラグ400では抵抗体のノイズ抑制効果が十分に発揮されていない。
【0030】
一方、第1実施形態の点火プラグ100では、図6において点線で示されている如くに、低周波側から約100MHzまでの範囲で約5kΩであり、100MHzより高い周波数でインピーダンスが減少傾向にある。スパーク時の容量放電電流の周波数成分である数100MHzでは、1kΩ以上のインピーダンスを有しており、従来例の点火プラグ400よりもノイズ抑制効果が良いと言える。
【0031】
従来の点火プラグ400に比較し、第1実施形態の点火プラグ100が、高周波でのインピーダンスの低下が小さいのは、次の理由がある。すなわち、従来の点火プラグ400では、図4に示される如くに、ノイズ抑制のための抵抗体10が、絶縁体1における主体金具4で覆われている部分に配置されているため、金属中軸3と主体金具4間、抵抗体10と主体金具4間に、ある値を持つコンデンサ(容量成分)が形成される。コンデンサは高周波でインピーダンスが小さくなるという特性を有するため、高周波の信号は、金属中軸3から絶縁体1を介して接地電極7と同電位である主体金具4へ流れることになる。これが抵抗体10のノイズ抑制効果を低下させていることになる。
【0032】
それに対し、第1実施形態の点火プラグ100では、ノイズ抑制用の抵抗体10が、絶縁体1における主体金具4で覆われていない部分に配置されているため、金属中軸3と主体金具4間、抵抗体10と主体金具4間に、コンデンサを形成しない。そのため、高周波での抵抗体のインピーダンスの低下が小さくなり、その結果、高周波まで良好なノイズ抑制効果が得られる。
【0033】
なお、100MHzよりも高い周波数でインピーダンスが減少するのは、セラミック抵抗体自体の特性である。詳細には、セラミック抵抗体は、セラミック中に導電性の粒子を散在させ、ある抵抗値を持たせているものであり、微細には導電粒子と導電粒子間にコンデンサを形成する。上記のようにコンデンサは高周波ではインピーダンスが低下するという特性があり、このために高周波ではインピーダンスが低下する。
【0034】
次に、第2実施形態の点火プラグ200では、図6において一点鎖線で示されている如くに、第1実施形態の点火プラグ100とほぼ同じ特性であるが、100MHz以上の高周波でのインピーダンスの低下が第1実施形態の点火プラグ100よりも小さい。第2実施形態でノイズ抑制用抵抗体として使用したのは巻き線抵抗11であり、その特性が現れたものである。セラミック抵抗体10に比較し、容量成分が小さいため、高周波領域でのインピーダンスの低下が小さい。第1実施形態のものよりもノイズ抑制効果は若干大きいと言える。
【0035】
最後に、第3実施形態の点火プラグ300は、ノイズ抑制用抵抗体としてフェライトの抵抗体12を使用したものであり、図6において二点鎖線で示されている如くに、フェライトは低周波では低インピーダンス、高周波では高インピーダンスであるという特徴を持っている。スパーク時の容量放電電流の周波数成分である数100MHzでは、インピーダンスが数kΩあり、従来例の点火プラグ400に比しノイズ低減効果が大きいと言える。
【0036】
図7は、ノイズ抑制効果を調べるため実施した各点火プラグ100、200、300、400の放射ノイズ測定結果(30〜300MHz)を示す。
図7に示されているように、各実施形態点火プラグ100、200、300では、従来例の点火プラグ400に比較し、ノイズレベルが低下していることが分かる。
【0037】
図8は、以上で述べた実施形態の点火プラグ81が用いられた内燃機関を搭載した自動車の概略説明図である。
説明に必要な構成以外は省略して図示している。
【0038】
自動車は、エンジンルーム84、乗員の居室85、トランクルーム86のスリーボックスの形態から構成されている。
ボンネットの下のエンジンルーム84に内燃機関であるエンジン83が搭載されている。
【0039】
点火プラグ81は、エンジンヘッドカバー82で覆われている。点火プラグ81は、放射されるノイズを効果的に抑制できるため、エンジンヘッドカバー82を金属製以外のプラスチックなどの合成樹脂とすることができる。
また、エンジン構造上可能であれば、エンジンヘッドカバー82を不要とできる。
【0040】
よって、軽量化が容易となり、燃費向上、コスト低減を可能にできる。以上では、スリーボックスの形態の自動車を用いて説明したが、ワンボックスの形態の自動車や、ツーボックスの形態の自動車など他の形態の自動車であっても良く、内燃機関を有する自動車であれば適用可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明の点火プラグは、ノイズ抑制のための抵抗体が、絶縁体における主体金具で覆われていない部分に配在されているので、高周波でのインピーダンスの低下が小さく、スパーク時の容量放電電流を十分に小さく抑えることができ、結果として、空中に放射されるノイズを効果的に抑制することができる。
【0042】
また、本発明の点火プラグが用いられた内燃機関を搭載した自動車等では、金属製のエンジンヘッドカバーを不要にでき、軽量化、燃費の向上、低コスト化等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る点火プラグの第1実施形態を示す縦断面図。
【図2】本発明に係る点火プラグの第2実施形態を示す縦断面図。
【図3】本発明に係る点火プラグの第3実施形態を示す縦断面図。
【図4】従来の点火プラグの一例を示す縦断面図。
【図5】ノイズ抑制用抵抗体入りの点火プラグのノイズ抑制効果を説明するために供される、スパーク時の放電電流の変化を示すグラフ。
【図6】本発明に係る点火プラグと従来の点火プラグのインピーダンス特性測定結果を示すグラフ。
【図7】本発明に係る点火プラグと従来の点火プラグの放射ノイズ測定結果を示すグラフ。
【図8】本発明の実施形態の点火プラグが用いられた内燃機関を搭載した自動車の概略説明図。
【符号の説明】
100…第1実施形態の点火プラグ、200…第2実施形態の点火プラグ、300…第3実施形態の点火プラグ、400…従来例の点火プラグ、1…絶縁体、1a…貫通孔、2…ターミナル部、3…金属中軸、4…主体金具、5…中心電極、6…中心電極(放電部)、7…接地電極、d…放電ギャップ、9…導電性シール、10…抵抗体(セラミック抵抗)、11…抵抗体(巻き線抵抗)、12…抵抗体(フェライト)、20…端子金具
Claims (8)
- 主体金具で外周の一部が覆われた絶縁体内に中心電極、抵抗体、及び金属中軸が直列的に配在されている点火プラグにおいて、前記抵抗体を前記絶縁体における前記主体金具で覆われていない部分に配置したことを特徴とする点火プラグ。
- 絶縁体内に中心電極、抵抗体、及び金属中軸が直列的に配在されるとともに、前記絶縁体の外周に、前記中心電極のみを覆うように主体金具が外装されていることを特徴とする点火プラグ。
- 上下方向に貫通孔が形成された筒状の絶縁体の下部外周に筒状の主体金具が外嵌されるとともに、前記貫通孔の下部及び上部にそれぞれ中心電極と端子金具とが配在されてなる点火プラグであって、前記貫通孔における前記中心電極と端子金具との間で、かつ、前記主体金具より上方部分に、ノイズ抑制用の抵抗体が配在されていることを特徴とする点火プラグ。
- 筒状の主体金具と、この主体金具の内部に保持される筒状の絶縁体と、この絶縁体の内部に保持される中心電極及び金属中軸と、前記中心電極の一端部と放電ギャップを隔てて対向する接地電極と、前記中心電極と前記金属中軸との間に配在されたノイズ抑制用の抵抗体と、前記金属中軸に設けられたターミナル部と、を備えた点火プラグであって、前記抵抗体が前記絶縁体における前記主体金具に包囲されていない部位に配置されていることを特徴とする点火プラグ。
- 前記抵抗体がセラミック抵抗であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の点火プラグ。
- 前記抵抗体が巻線抵抗であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の点火プラグ。
- 前記抵抗体がフェライトであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の点火プラグ。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載の点火プラグが用いられた内燃機関を搭載した自動車。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2003
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