JP2004259544A - 車載用入力装置 - Google Patents

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Naoki Kamiya
直城 神谷
Shuichi Takeuchi
修一 竹内
Kenji Kimura
賢治 木村
Masaru Inagaki
大 稲垣
Atsushi Nakajima
敦史 中嶋
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Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

【課題】各操作手段をそれぞれ操作した際に、その操作した操作手段を振動させることができる車載用入力装置を提供する。
【解決手段】ダイヤル45及び押圧ノブ29,30,31に振動子をそれぞれ設けた。このため、ダイヤル45を操作した際にダイヤル45のみを振動させたり、押圧ノブ29を操作した際に押圧ノブ29のみを振動させたり、押圧ノブ30を操作した際に押圧ノブ30のみを振動させたり、押圧ノブ31を操作した際に押圧ノブ31のみを振動させたりすることができる。従って、操作者がダイヤル45及び押圧ノブ29,30,31のうちどれを操作したのかを振動により認識することができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用入力装置に係り、詳しくは操作性に優れた車載用入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両などにおいて、エアコン・オーディオ等の複数の電子機器を一つの入力装置により操作する車載用入力装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この車載用入力装置は、複数のスイッチを有するマウス本体を備えており、そのスイッチを操作することによりマウス本体内に設けられた一つの振動装置が振動するようになっている。
【0003】
また、上記のような車載用入力装置として特許文献2に示すような車載用入力装置が提案されている。この車載用入力装置は、マウス本体と、そのマウス本体に設けられた複数のスイッチと、同マウス本体内に設けられた一つの振動装置とを備えている。マウス本体はそれ自体の位置を複数の位置に切り替え可能となっている。そして、そのマウス本体の位置を切り替えることにより、その切り替え位置に応じた特有の振動(異なるモードの振動)を発生し、操作者に所望の位置に切り替えたことを振動で伝えるようになっている。
【0004】
さらに、上記のような車載用入力装置として特許文献3に示すような車載用入力装置が提案されている。この車載用入力装置は、マウス本体と、そのマウス本体の近傍に設けられた複数のスイッチと、同マウス本体内に設けられた一つの振動装置とを備えている。そして、その各スイッチをそれぞれ操作すると、振動装置は各スイッチに応じた特有の振動を発生し、操作者に所望の操作を行ったことを振動で伝えるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−149721号公報
【特許文献2】
特開平11−339601号公報
【特許文献3】
特開2001−283683号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1及び特許文献3の車載用入力装置には、振動装置はマウス本体に設けた一つの振動装置しかなく、複数のスイッチのうちどのスイッチを操作したのかを振動の違いにより判断することは困難であった。また、特許文献2の車載用入力装置においては、マウス本体における切り替え位置の違いでしか振動を発生しない。このため、スイッチを操作しても複数のスイッチのうちどのスイッチを操作したのかを振動により認識できなかった。
【0007】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は各操作手段をそれぞれ操作した際に、その操作した操作手段を振動させることができる車載用入力装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、手載置部材と、同手載置部材に設けられた複数の操作手段と、各操作手段にそれぞれ設けらると共に前記操作手段を振動させる振動発生手段とを備えたことを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載用入力装置において、前記振動発生手段は、2つの振動周波数領域の振動を発生することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車載用入力装置において、前記振動発生手段が発生する振動は、10Hz〜20Hz及び80Hz〜200Hzの振動としたことを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の車載用入力装置において、前記手載置部材は可動可能とされており、前記手載置部材内にはその手載置部材を振動させる振動体を備えたことを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を車載用入力装置に具体化した一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0012】
なお、図1において、右方向を前方向、左方向を後方向、上下方向を上下方向という。図3における上下方向を前後方向という。
図1に示すように、車載用入力装置11は、筐体12と、同筐体12上に設けられると共に筐体12に対して前後動可能な手載置部材としてのマウス本体13とを備えている。図1及び図3に示すように、前記マウス本体13は、略半球状の中空体とされている。
【0013】
マウス本体13の内面には振動体としての振動子14が固定されている。前記振動子14は、公知のソレノノイド、公知の圧電素子を駆動源とするものでもよい。また、前記振動子14は、偏心作用を備えたモータである公知のバイブレータでもよく、強磁性体からなる弾性体の先端におもりが取り付けられその弾性体が電磁石で励振される公知の機構としてもよい。図2に示すように、前記マウス本体13の内面には4つの支柱24(図2においては2つのみ図示)を介して基板25が固定されている。
【0014】
前記基板25における支柱24側には3つの押圧スイッチ26,27,28(図2においては押圧スイッチ27のみ図示)が固定されている。前記各押圧スイッチ26,27,28におけるマウス本体13側には突出入可能な押圧部26a,27a,28aをそれぞれ備え、その各押圧部26a,27a,28aの先端には押圧ノブ29,30,31(図2においては押圧ノブ30のみ図示)がそれぞれ配置されている。前記押圧ノブ29,30,31は押圧部材に相当する。図1及び図3に示すように、前記マウス本体13には前記各押圧ノブ29,30,31を挿通可能な3つの押圧ノブ挿通孔13aが形成され、各押圧ノブ挿通孔13a内には各押圧ノブ29,30,31がそれぞれ挿通されている。図2に示すように、前記各押圧ノブ29,30,31内には、前記振動子14と同様の構成の振動子32,33,34(図2においては振動子33のみ図示)がそれぞれ配置されている。前記振動子32,33,34は振動発生手段に相当する。なお、押圧ノブ29と振動子32とを示す図面及び押圧ノブ31と振動子34とを示す図面は、図2における押圧ノブ30と振動子33とを示す図面と同様の関係のため図示を省略する。
【0015】
前記各押圧ノブ29,30,31の外面29a,30a,31aの形状は、前記マウス本体13の外面13bの形状にそれぞれ一致可能に形成されている。また、前記基板25と各押圧ノブ29,30,31との間でかつ前記各押圧スイッチ26,27,28の外周には、コイルスプリング35がそれぞれ配置されている。この各コイルスプリング35により前記押圧ノブ29,30,31が付勢方向へ向けそれぞれ付勢されている。なお、付勢方向とは基板25から押圧ノブ29,30,31へ向かう方向のことをいう。前記各押圧ノブ29,30,31には、図示しない移動規制機構がそれぞれ設けられており、この移動規制機構により前記押圧ノブ29,30,31が付勢方向へ移動する際の限界位置を決めている。前記各押圧ノブ29,30,31が限界位置に位置する際には、前記各押圧ノブ29,30,31の外面29a,30a,31aとマウス本体13の外面13bとがそれぞれ一致するように構成されている。
【0016】
前記押圧スイッチ26及び押圧ノブ29により、操作手段及び押圧操作手段としての押圧スイッチ機構36(図3参照)が構成されている。前記押圧スイッチ27及び押圧ノブ30により、操作手段及び押圧操作手段としての押圧スイッチ機構37(図3参照)が構成されている。前記押圧スイッチ28及び押圧ノブ31により、操作手段及び押圧操作手段としての押圧スイッチ機構38(図3参照)が構成されている。
【0017】
図1に示すように、前記マウス本体13内には、回転操作部材としてのダイヤル45がその軸心Oを中心として回転可能に設けられている。また、ダイヤル45は軸心O方向へ移動不能に設けられている。前記マウス本体13には前記ダイヤル45の一部をマウス本体13外へ突出させるための図示しない貫通孔が形成されている。ダイヤル45の一部はその図示しない貫通孔を介してマウス本体13外へ突出(図3参照)されている。前記ダイヤル45にはその軸心部分に軸部46が貫通状態で固定され、その軸部46の両側は図示しない軸受によりそれぞれ支持されている。前記図示しない両軸受は、図示しない固定部材を介してマウス本体13にそれぞれ固定されている。またマウス本体13内において、図示しない固定部材を介して前記振動子14と同様の構成の振動子47が固定されている。前記振動子47は振動発生手段に相当する。前記振動子47は前記軸部46の上端(一端)に配置され、同振動子47は軸部46を介してダイヤル45へ振動を伝達可能とされている。前記軸部46の下端(他端)には傘歯車48が固定されている。
【0018】
前記マウス本体13には図示しない固定部材を介してロータリーエンコーダ49が固定されている。前記ロータリーエンコーダ49は「回転量及び回転方向検出手段」に相当する。前記ロータリーエンコーダ49は先端に傘歯車50が固定された軸部51を備えている。この軸部51の傘歯車50は、前記傘歯車48と噛合されている。このため、ロータリーエンコーダ49は軸部51、傘歯車50、傘歯車48、軸部46を介してダイヤル45の回転量及び回転方向を検出する。前記ダイヤル45、軸部46、及びロータリーエンコーダ49にて操作手段及び回転操作手段としての回転操作機構52が構成されている。
【0019】
前記マウス本体13の前後にはマウス本体13を筐体12に支持するための支持片55が固定されている。前記筐体12の上部には前記各支持片55をそれぞれ前後方向へ案内するためのガイド部56を備えている。前記各ガイド部56には前後方向に延びるガイド溝56aをそれぞれ備えており、その各ガイド溝56a内を前記各支持片55がスライド可能に配置されている。前記筐体12の上部には、前記各支持片55をガイド溝56aから離脱させないための蓋体57が固定されている。この結果、筐体12上において、マウス本体13が前後方向へ移動可能とされている。また、前記マウス本体13が前後方向へ移動することに合わせて前記ダイヤル45、振動子47、ロータリーエンコーダ49も前後方向へ移動する。なお、上述した13〜55までの符号を付した部材を総称して可動群60という。
【0020】
前記筐体12には、前記可動群60をその付勢力により中立位置P1(図1参照)に位置させると共に同可動群60をその付勢力に抗して前後方向へ移動可能とさせる図示しない復帰バネが設けられている。以下、図1に示すように可動群60が最前方に位置する際を前方位置P2と、可動群60が最後方に位置する際を後方位置P3という。前記筐体12内には、位置検出装置61が配置されている。前記位置検出装置61は例えば光学式位置検出装置であり、前記可動群60が中立位置P1、前方位置P2、後方位置P3のうちの何れかに位置するか否かを検出する。
【0021】
次に、車載用入力装置11の電気的構成を図4に従って説明する。
図4に示すように、前記車載用入力装置11はECU(電子制御装置)65を備えている。前記ECU65には、押圧スイッチ26,27,28、ロータリーエンコーダ49、振動子14,32,33,34,47、及び位置検出装置61が接続されている。本実施形態では、前記振動子14,32,33,34,47は、前記ECU65からの制御信号に応じて第1振動周波数である15Hzの振動と第2振動周波数である100Hzの振動とを選択的に発生可能とされている。また、本実施形態では、前記振動子14,32,33,34,47は、3Gの振動加速度で振れ方向へ自身を振れさせつつ15Hz(第1振動周波数)の振動を発生させたり、3Gの振動加速度で振れ方向へ自身を振れさせつつ100Hz(第2振動周波数)の振動を発生させたりする。
【0022】
以下、説明の便宜上、前記振動子14,32,33,34,47が3Gの振動加速度で振れつつ15Hzの振動を発生することを、単に「振動子14,32,33,34,47が15Hzで振動する」という趣旨で記載することがある。また、前記振動子14,32,33,34,47が3Gの振動加速度で振れつつ100Hzの振動を発生することを、単に「振動子14,32,33,34,47が100Hzで振動する」という趣旨で記載することがある。なお、「1G」は9.8m/sとされている(m:メートル、s:秒)。即ち、振動加速度が大きくなるほど振動の振幅(振動の強さ)が大きくなる。前記振動加速度は、2G〜6Gの範囲が望ましい範囲とされている。振動加速度が3Gの場合には、操作者は気持ち悪くもなく心地よい強さに感じる。
【0023】
そのため、本実施形態では、押圧ノブ29の押圧操作に基づいて押圧スイッチ26がオン作動し、同押圧スイッチ26はECU65へ押圧信号を出力する。ECU65は、その押圧信号に基づいて振動子32を15Hzまたは100Hzで振動させる。また、押圧ノブ30の押圧操作に基づいて押圧スイッチ27がオン作動し、同押圧スイッチ27はECU65へ押圧信号を出力する。ECU65は、その押圧信号に基づいて振動子33を15Hzまたは100Hzで振動させる。さらに、押圧ノブ31の押圧操作に基づいて押圧スイッチ28がオン作動し、同押圧スイッチ28はECU65へ押圧信号を出力する。ECU65は、その押圧信号に基づいて振動子34を15Hzまたは100Hzで振動させる。
【0024】
加えて、ダイヤル45の回転操作に基づいてロータリーエンコーダ49はその回転量及び回転方向を検出し、同ロータリーエンコーダ49はECU65へ回転量及び回転方向に応じた回転信号を出力する。ECU65は、その回転信号に基づいて振動子47を15Hzまたは100Hzで振動させる。また、前記マウス本体13(可動群60)を前方位置P2または後方位置P3へ移動させることにより、位置検出装置61はそのマウス本体13(可動群60)の移動を検出し、同位置検出装置61はECU65へ移動信号を出力する。ECU65は、その移動信号に基づいて振動子14を15Hzまたは100Hzで振動させる。
【0025】
次に、本実施形態の車載用入力装置11を、オーディオとエアコンとを切り替え操作する車載用入力装置として具体化した実施例を図5に従って説明する。
即ち、図5に示すように、操作者がマウス本体13を図示しない復帰バネの付勢力に抗して中立位置P1から前方位置P2へ移動させ、その後、同復帰バネはその付勢力に基づいてマウス本体13を前方位置P2から中立位置P1へ移動させる。するとECU65は、前記マウス本体13が中立位置P1から前方位置P2へ移動した際に、振動子14を15Hzで振動させる。なお、振動子14が15Hzで振動した後のモードをエアコンモードという。一方、操作者がマウス本体13を図示しない復帰バネの付勢力に抗して中立位置P1から後方位置P3へ移動させ、その後、同復帰バネはその付勢力に基づいてマウス本体13を後方位置P3から中立位置P1へ移動させる。するとECU65は、前記マウス本体13が中立位置P1から後方位置P3へ移動した際に、振動子14を100Hzで振動させる。なお、振動子14が100Hzで振動した後のモードをオーディオモードという。
【0026】
そして、前記エアコンモードからオーディオモードへの切り替えは、マウス本体13を中立位置P1から後方位置P3へ移動させることにより行う。また、オーディオモードからエアコンモードへの切り替えは、マウス本体13を中立位置P1から前方位置P2へ移動させることにより行う。
【0027】
次に、エアコンモードにおいて、押圧ノブ29,30,31及びダイヤル45の操作による作用を説明する。
押圧ノブ29を押圧すると押圧スイッチ26からECU65へ押圧信号(音量選択信号)が出力され、ECU65は所定時間の間15Hzで振動するように振動子32を制御する。この状態で、ダイヤル45を正回転または逆回転させると、ECU65は図示しない風量調節装置に制御信号を出力することにより風量を増加または減少させる。加えて、図示しない風量調節装置により風量を増加または減少させる際にECU65は、15Hzまたは100Hzで振動するように振動子32,47を制御する。この結果、押圧ノブ29及びダイヤル45が15Hzで振動したり、押圧ノブ29及びダイヤル45が100Hzで振動したりする。
【0028】
押圧ノブ30を押圧すると押圧スイッチ27からECU65へ押圧信号(温度選択信号)が出力され、ECU65は所定時間の間15Hzで振動するように振動子33を制御する。この状態で、ダイヤル45を正回転または逆回転させると、ECU65は図示しない温度調節装置に制御信号を出力することによりエアコンの温度を上げるまたは下げる。加えて、図示しない温度調節装置に制御信号を出力することによりエアコンの温度を上げるまたは下げる際にECU65は、15Hzまたは100Hzで振動するように振動子33,47を制御する。この結果、押圧ノブ30及びダイヤル45が15Hzで振動したり、押圧ノブ30及びダイヤル45が100Hzで振動したりする。
【0029】
押圧ノブ31を押圧すると押圧スイッチ28からECU65へ押圧信号(内外気切り替え信号)が出力される。ECU65は押圧スイッチ28から押圧信号を入力すると、内気モードと外気モードとを切り替える図示しない内外気切り替え装置を制御する。即ち、押圧ノブ31を押圧する毎に、内気モードと外気モードとを交互に切り替えるようにECU65は内外気切り替え装置を制御する。加えて、ECU65は内気モードに切り替えた際に15Hzで振動するように振動子34を制御し、外気モードに切り替えた際に100Hzで振動するように振動子34を制御する。この結果、内気モードに切り替えた際に押圧ノブ31が15Hzで振動し、外気モードに切り替えた際に押圧ノブ31が100Hzで振動する。
【0030】
次に、オーディオモードにおいて、押圧ノブ29,30,31及びダイヤル45の操作による作用を説明する。
押圧ノブ29を押圧すると押圧スイッチ26からECU65へ押圧信号(ボリューム選択信号)が出力され、ECU65は所定時間の間15Hzで振動するように振動子32を制御する。この状態で、ダイヤル45を正回転または逆回転させると、ECU65は図示しないオーディオ装置に制御信号を出力することにより音量を増加または減少させる。加えて、図示しないオーディオ装置の音量を増加または減少させる際にECU65は、15Hzまたは100Hzで振動するように振動子32,47を制御する。この結果、押圧ノブ29及びダイヤル45が15Hzで振動したり、押圧ノブ29及びダイヤル45が100Hzで振動したりする。
【0031】
押圧ノブ30を押圧すると押圧スイッチ27からECU65へ押圧信号(選曲信号)が出力され、ECU65は振動子33を所定時間の間15Hzで振動するように制御する。この状態で、ダイヤル45を正回転または逆回転させると、ECU65は図示しないオーディオ装置に制御信号を出力することによりオーディオ装置のプラス選曲またはマイナス選曲を行う。加えて、図示しないオーディオ装置に制御信号を出力することによりプラス選曲またはマイナス選曲を行う際にECU65は、15Hzまたは100Hzで振動するように振動子33,47を制御する。この結果、押圧ノブ30及びダイヤル45が15Hzで振動したり、押圧ノブ30及びダイヤル45が100Hzで振動したりする。
【0032】
押圧ノブ31を押圧すると押圧スイッチ28からECU65へ押圧信号(ソース信号)が出力される。ECU65は押圧スイッチ28から押圧信号を入力すると、図示しないオーディオ装置に制御信号を出力し、CDモードとチューナモードとを切り替える。即ち、押圧ノブ31を押圧する毎に、CDモードとチューナモードとを交互に切り替えるようにECU65はオーディオ装置を制御する。加えて、ECU65は、CDモードに切り替えた際に15Hzで振動するように振動子34を制御し、チューナモードに切り替えた際に100Hzで振動するように振動子34を制御する。この結果、CDモードに切り替えた際に押圧ノブ31が15Hzで振動し、チューナモードに切り替えた際に押圧ノブ31が100Hzで振動する。
【0033】
ところで、前記振動子14,32,33,34,47が発生する振動は15Hz及び100Hzに限らず以下に示すようにしてもよい。即ち、前記第1振動周波数は、15Hzとしていたがこれに限らず、10Hz〜20Hzの範囲(振動周波数領域)が望ましい範囲で、12Hz〜18Hzの範囲(振動周波数領域)がより好ましい範囲とされている。また、前記第2振動周波数は、100Hzとしていたがこれに限らず、80Hz〜200Hzの範囲(振動周波数領域)が望ましい範囲で、90Hz〜150Hzの範囲(振動周波数領域)がより好ましい範囲とされている。
【0034】
以下、第1振動周波数が10Hz〜20Hzの範囲が望ましい範囲である理由、及び第2振動周波数が80Hz〜200Hzの範囲が望ましい範囲である理由を説明する。
【0035】
図6は、振動周波数[Hz]と振動感受閾値[m/s]との関係を示した特性図である。
なお、振動感受閾値の定義を次に示す。例えば振動子32(押圧ノブ29)に対して所定の振動周波数でかつ所定の振動加速度を与えた場合(以下、振動モードという)と、振動子32に対して振動周波数を「0」でかつ振動加速度を「0」にした場合(以下、振動しないモードという)とでその差を感じられるか否かを被験者に実験した際の値である。
【0036】
上記した「所定の振動周波数」とは具体的には10・20・30・40・50・80・100・150・200・250・300[Hz]の振動周波数である。そして、上記各振動周波数の際に、振動モードの振動加速度を「0」から次第に大きくし、振動モードと振動しないモードとの差を被験者が気づいたときの振動加速度を振動感受閾値として図6に示している。なお、この実験では被験者は5人としたため、振動感受閾値の値は5人の平均値とされている。即ち、振動子32の振動周波数が10[Hz]の際には、被験者は、振動子32が約0.3[m/s]にて振動する振動モードと、振動しないモードとの差に気づいたこととなる。また、振動子32の振動周波数が40[Hz]の際には、被験者は、振動子32が約0.7[m/s]にて振動する振動モードと、振動しないモードとの差に気づいたこととなる。
【0037】
従って、振動子14,32,33,34,47が振動周波数10Hz〜20Hzの範囲で振動する際には、振動しないモードと、小さな振動加速度(約0.3[m/s])にて振動する振動モードとの差を被験者が感じられるため、感度はよいといえる。さらに、図6に示すように振動周波数10Hz〜20Hzの範囲では振動感受閾値が約0.3を維持している。そのため、振動周波数10Hz〜20Hzの範囲における中央部分である振動周波数12Hz〜18Hzはより好ましい範囲といえる。
【0038】
また、振動子14,32,33,34,47が振動周波数80Hz〜200Hzの範囲で振動する際においても、振動しないモードと、小さな振動加速度(約0.3[m/s])にて振動する振動モードとの差を被験者が感じられるため、感度はよいといえる。特に振動周波数100Hzの際に振動感受閾値が最も小さくなっている。そのため、振動周波数80Hz〜200Hzの範囲の中でも振動周波数90Hz〜150Hzがより好ましい範囲といえる。
【0039】
上記のように感度がよい振動周波数の場合には、振動加速度が小さくても振動を感じやすい。そのため、振動加速度3Gにて振動子14,32,33,34,47を振動させる場合であっても、振動周波数を10Hz〜20Hzの範囲及び80Hz〜200Hzの範囲に設定することにより、振動モードと振動しないモードとの差に気づきやすくなる。
【0040】
従って、本実施形態の車載用入力装置11によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、ダイヤル45及び押圧ノブ29,30,31に振動子14,32,33,34をそれぞれ設けた。このため、ダイヤル45を操作した際にダイヤル45のみを振動させたり、押圧ノブ29を操作した際に押圧ノブ29のみを振動させたり、押圧ノブ30を操作した際に押圧ノブ30のみを振動させたり、押圧ノブ31を操作した際に押圧ノブ31のみを振動させたりすることができる。従って、操作者がダイヤル45及び押圧ノブ29,30,31のうちどれを操作したのかを振動により認識することができる。
【0041】
(2)本実施形態では、振動子14,32,33,34,47が2パターン(2つの振動周波数領域)の振動を発生するように構成した。従って、例えばダイヤル45を正回転させた際に発生させる振動と、逆回転させた際に発生させる振動とを使い分けることができる。また、例えば押圧ノブ29を押圧操作する毎に2つのモードを交互に切り替える際に、一方のモードに切り替えた際に発生させる振動と、他方のモードに切り替えた際に発生させる振動とを使い分けることができる。さらに、マウス本体13(可動群60)を前方位置P2へ移動させた際に発生させる振動と、マウス本体13(可動群60)を後方位置P3へ移動させた際に発生させる振動とを使い分けることができる。
【0042】
(3)本実施形態では、振動子14,32,33,34,47が発生する振動(振動周波数)は、15Hz及び100Hzの振動である2パターンとした。この振動周波数15Hz及び100Hzを振動加速度約0.3[m/s]にて振動させても、操作者が振動を感じることができる。従って、振動周波数15Hz,100Hzでかつ振動加速度3Gにて振動子14,32,33,34,47(押圧ノブ29,30,31、ダイヤル45、及びマウス本体13)を振動させるため、操作者はその振動を的確に認識することができる。
【0043】
(4)本実施形態では、マウス本体13内において図示しない固定部材を介して振動子47を固定した。そして振動子47の振動が軸部46を介してダイヤル45へ伝達するように構成した。そのため、振動子47をダイヤル45と共に回転させる機構としなくとも、振動子47の振動をダイヤル45へ伝達することができる。従って、ダイヤル45と共に振動子47を回転させるように車載用入力装置を構成した場合と比べて、本実施形態の車載用入力装置11は振動子47の取付構造を容易にすることができる。
【0044】
(5)本実施形態では、振動子14,32,33,34,47を振動させる振動加速度(振動の強さ)を3Gとした。従って、操作者は気持ち悪くもなく心地よい強さの振動に感じることができる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態は以下のような他の実施形態に変更して具体化してもよい。
【0045】
・前記実施形態では、マウス本体13(可動群60)を前後方向へ移動可能となるように車載用入力装置11を構成していた。これに限らず、マウス本体13(可動群60)を左右方向(図3における左右方向)へ移動可能となるように車載用入力装置11を構成してもよい。
【0046】
・前記実施形態では、マウス本体13の内面に振動子14を固定していたが、その振動子14を省略してもよい。
・前記実施形態では、第1振動周波数を10Hz〜20Hzの範囲、第2振動周波数を80Hz〜200Hzの範囲としていたが、それぞれその範囲内の振動周波数にしなくてもよい。
【0047】
・前記実施形態では、振動子14,32,33,34,47は2パターン(2つの振動周波数領域)の振動を発生するように構成していた。これに限らず、振動子14,32,33,34,47は1パターン(1つの振動周波数領域)または3以上のパターン(3以上の振動周波数領域)の振動を発生するように構成してもよい。
【0048】
・前記実施形態では、押圧スイッチ機構を3つ、回転操作機構を一つ設けていた。これに限らず、車載用入力装置11に設ける押圧スイッチ機構及び回転操作機構の数はいくつでもよい。用は、一つずつの回転操作機構に対して振動子をそれぞれ設け、一つずつの回転操作機構に対して振動子それぞれ設けてあればよい。
【0049】
次に、上記実施形態及び他の実施形態から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記各操作手段のうち少なくとも一つの操作手段は押圧操作可能な押圧操作手段であり、前記押圧操作手段は押圧部材を備え、前記押圧部材の内部には前記振動発生手段が配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の車載用入力装置。
【0050】
(ロ)前記各操作手段のうち前記押圧操作手段以外の操作手段は回転操作可能な回転操作手段であり、前記回転操作手段は回転操作部材と同回転操作部材に取り付けられた軸部とを備え、前記軸部の一端に前記振動発生手段が設けられていることを特徴とする技術的思想(イ)に記載の車載用入力装置。
【0051】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、各操作手段をそれぞれ操作した際に、その操作した操作手段を振動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における車載用入力装置の正面部分断面図。
【図2】図1における部分拡大図。
【図3】本実施形態におけるマウス本体の正面図。
【図4】本実施形態における車載用入力装置の電気的構成を示すブロック図。
【図5】本実施形態の車載用入力装置の具体的な実施例を示す説明図。
【図6】本実施形態における振動周波数と振動感受閾値との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
11…車載用入力装置、13…手載置部材としてのマウス本体、
14…振動体としての振動子、
32,33,34,47…振動発生手段としての振動子、
36,37,38…操作手段としての押圧スイッチ機構、
52…操作手段としての回転操作機構。

Claims (4)

  1. 手載置部材と、同手載置部材に設けられた複数の操作手段と、各操作手段にそれぞれ設けらると共に前記操作手段を振動させる振動発生手段とを備えたことを特徴とする車載用入力装置。
  2. 前記振動発生手段は、2つの振動周波数領域の振動を発生することを特徴とする請求項1に記載の車載用入力装置。
  3. 前記振動発生手段が発生する振動は、10Hz〜20Hz及び80Hz〜200Hzの振動としたことを特徴とする請求項2に記載の車載用入力装置。
  4. 前記手載置部材は可動可能とされており、前記手載置部材内にはその手載置部材を振動させる振動体を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の車載用入力装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006158815A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Ibox:Kk ネットワークを使用した遊技システム
JP2007242390A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 車両用シート
JP2017084380A (ja) * 2006-12-27 2017-05-18 イマージョン コーポレーションImmersion Corporation 振動触感フィードバックによる仮想移動止め機構

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