JP2004258833A - 医用画像装置及びその情報送信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】医用画像装置が有する主要でない情報について当該医用画像装置以外の装置にも転送し共有することで、情報の有効利用を図ると共に操作者の負担軽減、診断精度の向上等を図ることができる医用画像装置を提供する。
【解決手段】医用画像を収集する手段と、前記医用画像の収集に係わる補助的な情報を少なくとも一時的に保持する保持手段と、この保持手段により保持された前記補助的な情報の少なくとも一部を少なくとも1の他の装置に送信する送信手段とを具備することを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】医用画像を収集する手段と、前記医用画像の収集に係わる補助的な情報を少なくとも一時的に保持する保持手段と、この保持手段により保持された前記補助的な情報の少なくとも一部を少なくとも1の他の装置に送信する送信手段とを具備することを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は他の装置に情報送信可能な医用画像装置及びその情報送信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、X線診断装置を初め医用画像を得ることを可能とする各種画像診断装置を代表とする医用画像装置においては、その機能の向上と共に各種設定条件や取扱い情報等も多様化し、その扱う情報は増加する傾向にある。
【0003】
このように多種多様化した情報の取扱いを容易にする方法として、例えば、一連の検査に必要な設定項目を一まとめにしたデータセットを検査プロトコルとして保存し、操作者は複数の検査プロトコルからの選択により選択プロトコルに定められた設定条件に従って作業を進めれば良いというものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、造影剤を用いた場合の検査において、造影剤を注入するインジェクタと画像診断装置を通信回線で接続し、画像診断装置からインジェクタに造影条件を転送することで、インジェクタでの造影条件設定の負担を軽減するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
さらに、情報の転用の例として、注射薬品の在庫管理の精度を上げるために、注射薬調剤制御システムと連動させて注射データを利用することも知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
これらの例に示されるように、多種多様化した種々の情報をいかに有効にかつ容易に扱うかということが従来から考えられている。
【0007】
医用業界にあっては、近年、医用画像装置にかかる多種多様な情報をもっと広範囲に生かそうということで、これらの情報の一部を画像管理システム(以下、PACS:Picture Archiving and Communications Systemと称す)においては例えばDICOM(Digital Imaging and Communications for Medicine)のような規格により、画像診断装置、画像保管サーバ、画像表示装置などの間において転送、利用することが行われている。さらに、PACSと画像診断結果としての所見を作成するレポートシステムとの接続、さらには病院情報システムとの接続なども行われるようになってきている。
【0008】
このように、病院における各システムあるいは各装置を互いにネットワークで結んだ電子化情報の授受は、大病院を中心として徐々に普及しつつある。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−149354号公報 (例えば、第3頁)
【特許文献2】
特開2002−177252号公報 (例えば、特許請求の範囲)
【特許文献3】
特開2001−350842号公報 (例えば、第2頁)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術で扱われる情報は主要情報であり、検査進行に必要となるデータ(例えば特許文献1の場合)、インジェクタでの設定に必要な情報(例えば特許文献2の場合)、システム連動したデータ転送(例えば特許文献3の場合)、或いはDICOM等の規格に定められた取扱データなどである。
【0011】
一方、医用画像装置においては外部に転送することのない多くの情報を有している。これらの情報の中には検査中の情報のみならず検査終了後一定時間を経過してから生じるものもある。これらの情報は従来において授受されてきた情報と比べると軽視されがちであり、医用画像装置以外の装置において必要とする場合は操作者が手入力を行うなどして対応していた。
【0012】
このように操作者の入力に頼ることにより、入力漏れが生じる恐れがあり、また、必要に応じて手入力を行うことは操作者にとって非常に煩わしいものであり、一方では入力ミスを犯してしまう恐れもあった。さらに、これらの情報は主要でないだけに操作者が入力をする際に情報自体を容易に入手できないという可能性もあり、作業効率が下がってしまうこともあった。
【0013】
さらに、操作者に頼った入力による場合、医用画像装置における検査と主要でない情報との間に時間的関係が得られない、あるいは入力漏れも含めた無視又は軽視ということが有り得た。また、誤入力や不注意な入力により、その後の利用に基づく種々の判断等に大きな影響を与えてしまうこともあった。また、これらの情報が保険点数に係わる場合など、正確性と迅速性が求められるにもかかわらず、操作者が迅速に対応できない場合は遅滞が生じてしまい、会計作業に影響が出てしまうこともあった。
【0014】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、従来、医用画像装置が有する主要でない情報についても当該医用画像装置以外の装置に転送し共有することで、情報の有効利用を図ると共に操作者の負担軽減、診断精度の向上を図ることができる医用画像装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の本発明の医用画像装置は、医用画像を収集する手段と、前記医用画像の収集に係わる補助的な情報を少なくとも一時的に保持する保持手段と、この保持手段により保持された前記補助的な情報の少なくとも一部を少なくとも1の他の装置に送信する送信手段とを具備することを特徴とする。
【0016】
また、上記目的を達成するために請求項16記載の本発明の医用画像装置の情報送信方法は、医用画像を収集する医用画像装置において、前記医用画像の収集に係わる補助的な情報を少なくとも一時的に保持し、保持された前記補助的な情報の少なくとも一部を少なくとも1の他の装置に送信することを特徴とする。
【0017】
このような本発明によれば、医用画像装置が有する補助的な情報を他の装置が共有することが可能となり、当該他の装置において正しい情報に基づく情報処理が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0019】
図1は本発明に係る医用システムの概略構成を示すブロック図である。本医用システムは、病院情報システム(以下、HIS:Hospital Information Systemsと称す)10、X線診断装置11、X線CT装置12、MRI装置13、画像サーバ14、ワークステーション▲1▼乃至▲3▼15,16,17、レポートシステム18、および上記各装置を接続するネットワーク19から構成される。前記HIS10は少なくとも会計システム101と在庫管理システム102を含む構成となっている。
【0020】
X線診断装置11、X線CT装置12、MRI装置13はいずれも医用画像装置に相当するものであり、本医用システムの構成として例示的に示すものである。本発明に係る医用画像装置は上記の他にも核医学装置、超音波診断装置、内視鏡装置、等、医用画像を発生するものであれば特に限定するものではない。なお、後述する本発明の各実施の形態においては、一例としてX線診断装置の場合を例にとって説明する。
【0021】
画像サーバ14はこれらX線診断装置11、X線CT装置12、MRI装置13でそれぞれ発生した(得られた)画像を保管するものである。ワークステーション▲1▼15、ワークステーション▲2▼16、ワークステーション▲3▼17はそれぞれ前記画像サーバ14に保管された各種画像を表示、観察するためのものである。例えばワークステーション▲1▼15はX線診断装置11で発生した画像の表示・観察、ワークステーション▲2▼16はX線CT装置12で発生した画像の表示・観察、そしてワークステーション▲3▼17はMRI装置13で発生した画像の表示・観察をするようそれぞれ使い分けてもよい。これら画像サーバ14及びワークステーション▲1▼乃至▲3▼15,16,17は(ここでは前記X線診断装置11、X線CT装置12、MRI装置13を含まないものとする)PACSを構成している。
【0022】
また、レポートシステム18はワークステーション▲1▼15、ワークステーション▲2▼16、又はワークステーション▲3▼17において画像観察(読影)された結果についてレポート(所見)を作成・保管するものである。レポート作成は専用のレポート作成端末等のレポート入力画面において作成されるが、このレポート作成においては、検査におけるレポートそのものを記すのみでなく、必要に応じて、例えばPACS側から検査画像の一部を取り込み所見に添付したり、書誌的事項や所見作成に参考となる情報などをX線診断装置11、X線CT装置12、MRI装置13、乃至はPACS側やHIS10、さらには図示しない検査予約システムや受付システムなどから取り込むことが行われる。作成されたレポートはレポート専用に設けられたサーバなどに保管されることになる。
【0023】
HIS10は会計システム101や在庫管理システム102の他にも病院業務の効率化や経営的な面まで広く種々の病院関連情報を扱い得るものである。
【0024】
会計システム101は当該システムが設置されている病院内などにおける患者が受けた検査や診察の費用について取り扱うシステムである。費用算出にあたってはX線診断装置11、X線CT装置12、MRI装置13等による検査情報や、診察室における医師からの入力情報(図示しない診察室に設けられたワークステーションからの入力情報)等に基づいて保険点数の計算が行われる。
【0025】
また、在庫管理システム102はX線診断装置11やX線CT装置12、MRI装置13による検査等における画像収集にて消費される部材(例えば、造影剤、X線フィルム、CD−RやDVD−R等のディスク類、等)の在庫について管理するものである。本発明の実施の形態において、前記画像収集にて消費される部材とは、当該画像収集(例えば検査中)に直接使用される物又は当該画像収集の事後(例えば検査後:終了直後のみならず一定時間経過後も含む)において使用される物を指し、いずれの場合も「医用画像の収集により結果として使用された物」と定義されるものである。なお、本発明の実施の形態においては、在庫管理システム102において管理される情報として、前記画像収集に係わる補助的な情報(詳細は後述)をも含むものとする。
【0026】
図1において会計システム101及び在庫管理システム102はHIS10の一部として記載されているが、これら会計システム101や在庫管理システム102はHIS10から全く独立したシステムであってもよいことはいうまでもない。
【0027】
以上の各構成要素は病院内のLAN(Local Area Network)等のネットワーク19を介して互いに又は個別に接続される。
(第1の実施の形態)
図2は本発明の第1の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図である。本実施の形態では本発明のX線診断装置が会計システムに対して情報転送する場合について説明する。
【0028】
同図に示すように、X線診断装置11はX線を発生するX線管201、検査を受ける患者等(以下、被検体と称す)が寝るための寝台202、被検体を透過したX線を可視光線に変換するイメージインテンシファイア(以下、I.I.と称す)203、可視光線を電気信号に変換するTVカメラ204、X線管201とI.I.203(及びTVカメラ204)とを寝台202を挟んで対向する位置に保持するアーム205、アーム205を駆動するアーム駆動装置206、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器(以下、A/D変換器と称す)207、変換されたデジタル信号を記憶する画像メモリ208、造影画像等を用いてサブトラクション処理を行う減算処理装置209、デジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル/アナログ変換器(以下、D/A変換器と称す)210、収集画像の観察/確認等のために画像等を表示するモニタ211、X線診断装置11の各部を制御する中央処理装置(以下、CPUと称す)212、各種の入力や出力の指示のための入出力装置213、検査用設定データを格納するデータベース214、インジェクタ用インターフェース(以下、インジェクタ用I/Fと称す)215、造影剤注入のためのインジェクタ216、及びX線診断装置11の外部に設けられた装置とX線診断装置11との接続ための外部インターフェース(以下、外部I/Fと称す)217を有している。
【0029】
X線診断装置11は外部I/F217によりネットワーク19を介して会計システム101と接続されている。
【0030】
次に上記構成によるX線診断装置11の動作について説明する。まず、画像収集にあたりデータベース214に格納された検査用設定データに基づいて造影剤の使用量、注入時間、及び注入速度、等についての情報がインジェクタ用I/F215を介してインジェクタ216に送られる。インジェクタ216では当該受信情報を下に設定された条件で被検体に対して造影剤の注入が行われる。
【0031】
一方、インジェクタ216によって造影剤が注入された被検体は寝台202に乗った状態で、X線照射される。X線照射においては、X線管201によりX線が発生される。この発生されたX線は被検体を透過した後、透過X線としてI.I.203及びTVカメラ204により検出される(電気信号として取り出される)。検出された信号はA/D変換器207でデジタル信号に変換された後、画像メモリ208に記憶される。画像メモリ208には例えば前回撮影分の画像を記憶しておき、減算処理装置209では異なる条件で撮影された画像を用いて画像間の減算(引き算/サブトラクション)処理が行われる。減算処理が行われた画像はD/A変換器210により再びアナログ信号に変換され、モニタ211に表示される。
【0032】
このようにして被検体について当該検査における所定枚数の画像が収集されると、当該画像収集においてインジェクタ216により使用された造影剤の名称等(造影剤識別情報)、造影剤の注入総量、造影剤の注入時間、及び造影剤の注入速度(単位時間当りの注入スピード)のうちの1つ以上について、被検体の識別情報(例えば患者ID)及び当該画像収集に係る検査識別情報(例えば検査ID)、さらに必要に応じて各画像の収集時刻を表す情報と共に、外部I/F217を介して外部に送信される。
【0033】
ここで上記各情報はデータベース214から取り出された検査用設定データに基づいてもよいし、インジェクタ216が前記送信のための情報を有する場合は当該インジェクタ216の情報を利用してもよい。データベース214の検査用設定データを用いる場合は、実際の造影剤の使用にあたっては当該データに基づいて行われたとの前提の下に情報送信することになる(インジェクタ216から直接に情報を得られない場合もこの手段を用いることになる)。一方、インジェクタ216が前記送信情報を有する場合、特に、前記検査用設定データに基づいて実際に行われた(使用された)造影剤について各情報を有する場合、これらの情報は(インジェクタ216が出力する機能を有する限りにおいて)インジェクタ用I/F215を介してCPU212に送られる。CPU212に送られた情報はCPU212の内部やデータベース214に一時的又はある程度長期に渡って保持(保存)される。また、CPU212の内部やデータベース214に保持されない場合も、外部I/F217に含まれる送信バッファにおいて一時的に保持された後、外部装置への送信が行われることになる。なお、インジェクタ用I/F215を介して得られる情報は必ずしもCPU212を介する必要はなく、インジェクタ用I/F215を介して直接、データベース214での保持や外部I/F217への送信が行われるようにしてもよい。このようにして、実際に行われた(使用された)造影剤についての各情報を外部装置に送信することが可能になる。
【0034】
いずれの場合も、前記画像収集の際にインジェクタ216で使用された(或いは使用されたはずである)造影剤についての情報は、被検体の識別情報及び当該画像収集に係る検査識別情報、さらに各画像の収集時刻を表す情報等と共に、外部I/F217を介してネットワーク19上に送信され、この送信情報は会計システム101にて受信される。
【0035】
会計システム101では当該情報をX線診断装置11から受け取るとその受信情報が会計システム101のデータベースに自動的に仮登録される。当該画像収集に係る検査の終了後、会計システムの入力装置を用いて操作者(医療従事者等)が仮登録の内容を確認することにより問題なければ確定の入力がなされる。これにより、当該検査においてインジェクタ216により使用された造影剤に係る情報(造影剤の名称等(造影剤識別情報)、造影剤の注入総量、造影剤の注入時間、及び造影剤の注入速度(単位時間当りの注入スピード)のうちの1つ以上)が会計システム101にて登録される。
【0036】
会計システム101における保険点数の計算においては、造影剤の名称等(造影剤識別情報)、造影剤の注入総量、造影剤の注入時間、及び造影剤の注入速度(単位時間当りの注入スピード)等の情報、すなわち、通常では電子的情報転送の対象とならず会計システムにおける操作者の入力に頼っていたような医用画像収集における補助的な情報(主要情報として電子情報の授受の対象とならない情報)、も自動的にX線診断装置11から得られるので、従来のような手入力に頼ったことによる計算ミスや計算漏れなどを起こすことを防ぎ、会計精度の向上と操作者の負担を軽減することが可能となる。
【0037】
なお、上述のインジェクタ216に係る情報はX線診断装置11から直接会計システム101に対して送信されてもよいし、他の装置を経由して送信されるようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
図3は本発明の第2の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図である。図2を用いて説明した本発明の第1の実施の形態はインジェクタに係る情報の取扱いについて説明したが、本実施の形態ではX線フィルム出力をするための自動現像装置に係る情報の取扱いについて説明する。なお、図3において図2と重複する構成については同じ番号を付し、構成説明は省略する。
【0038】
図3に示すように、X線診断装置11aは図2のインジェクタ用I/F215及びインジェクタ216に代えて、自動現像装置用インターフェース(以下、自動現像装置用I/Fと称す)218及び画像情報のX線フィルム出力のための自動現像装置219を有している。
【0039】
第2の実施の形態に係るX線診断装置11aの動作について説明する。まず、図示しないインジェクタにより被検体に対して造影剤の注入が行われる。
【0040】
造影剤が注入された被検体は寝台202に乗った状態で、X線照射される。X線照射においては、X線管201によりX線が発生される。この発生されたX線は被検体を透過した後、透過X線としてI.I.203及びTVカメラ204により検出される(電気信号として取り出される)。検出された信号はA/D変換器207でデジタル信号に変換された後、画像メモリ208に記憶される。画像メモリ208には例えば前回撮影分の画像を記憶しておき、減算処理装置209では異なる条件で撮影された画像を用いて画像間の減算(引き算/サブトラクション)処理が行われる。減算処理が行われた画像はD/A変換器210により再びアナログ信号に変換され、モニタ211に表示される。
【0041】
ところで、このモニタ211での表示による画像確認/観察とは別に、収集された画像についてはX線フィルムに出力することが可能である。CPU212は検査用設定データが格納されたデータベース214からフィルミング設定情報を取得すると、このフィルミング設定情報は自動現像装置用I/F218を介して自動現像装置219に送られる。自動現像装置219では当該受信情報を基に設定された条件でX線フィルム出力が行われる。
【0042】
X線フィルム出力が行われると、当該X線フィルム出力に係る情報、例えばX線フィルム出力に当たって使用されたX線フィルムのサイズ(X線フィルムの種類)などのX線フィルム識別情報やそのX線フィルムの枚数の少なくともどちらかについて、被検体の識別情報(例えば患者ID)及び当該画像収集に係る検査識別情報(例えば検査ID)、さらに必要に応じて各画像の収集時刻を表す情報と共に、外部I/F217を介して外部に送信される。
【0043】
ここで上記X線フィルム出力に係る情報はデータベース214から取り出された検査用設定データ(フィルミング設定情報)に基づいてもよいし、自動現像装置219が前記送信のための情報を有する場合は当該自動現像装置219の情報を利用してもよい。データベース214の検査用設定データを用いる場合は、実際のX線フィルム出力にあたっては当該データに基づいて行われたとの前提の下に情報送信することになる(自動現像装置219から直接に情報を得られない場合もこの手段を用いることになる)。一方、自動現像装置219が前記送信情報を有する場合、特に、前記検査用設定データ(フィルミング設定情報)に基づいて実際に行われたX線フィルム出力について各情報を有する場合、これらの情報は(自動現像装置219が出力する機能を有する限りにおいて)自動現像装置用I/F218を介してCPU212に送られる。CPU212に送られた情報はCPU212の内部やデータベース214に一時的又はある程度長期に渡って保持(保存)される。また、CPU212の内部やデータベース214に保持されない場合も、外部I/F217に含まれる送信バッファにおいて一時的に保持された後、外部装置への送信が行われることになる。なお、自動現像装置用I/F218を介して得られる情報は必ずしもCPU212を介する必要はなく、自動現像装置用I/F218を介して直接、データベース214での保持や外部I/F217への送信が行われるようにしてもよい。このようにして、実際に行われたX線フィルム出力についての各情報を外部装置に送信することが可能になる。
【0044】
いずれの場合も、前記X線フィルム出力の際に自動現像装置219で使用された(或いは使用されたはずである)X線フィルムについての情報は、被検体の識別情報及び当該画像収集に係る検査識別情報、さらに各画像の収集時刻を表す情報等と共に、外部I/F217を介してネットワーク19上に送信され、この送信情報は会計システム101にて受信される。
【0045】
会計システム101では当該情報をX線診断装置11aから受け取るとその受信情報が会計システム101のデータベースに自動的に仮登録される。当該画像収集に係る検査の終了後、会計システムの入力装置を用いて操作者(医療従事者等)が仮登録の内容を確認することにより問題なければ確定の入力がなされる。これにより、当該検査において自動現像装置219により使用されたX線フィルムに係る情報(X線フィルムのサイズ等(X線フィルム識別情報)及びX線フィルム枚数のうちの少なくとも一方)が会計システム101にて登録される。
【0046】
会計システム101における保険点数の計算においては、X線フィルムのサイズ等(X線フィルム識別情報)及びX線フィルム枚数等の情報、すなわち、通常では電子的情報転送の対象とならず会計システムにおける操作者の入力に頼っていたような医用画像収集における補助的な情報(主要情報として電子情報の授受の対象とならない情報)、も自動的にX線診断装置11aから得られるので、従来のような手入力に頼ったことによる計算ミスや計算漏れなどを起こすことを防ぎ、会計精度の向上と操作者の負担を軽減することが可能となる。
【0047】
なお、上述の自動現像装置219に係る情報(X線フィルム(出力)に係る情報)はX線診断装置11aから直接会計システム101に対して送信されてもよいし、他の装置を経由して送信されるようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
次に図4は本発明の第3の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図である。図2を用いて説明した本発明の第1の実施の形態はインジェクタに係る情報の取扱いについて説明したが、本実施の形態では画像情報を記録するための電子記録媒体に係る情報の取扱いについて説明する。なお、図4において図2と重複する構成については同じ番号を付し、構成説明は省略する。
【0048】
図4に示すように、X線診断装置11bは図2のインジェクタ用I/F215及びインジェクタ216に代えて、ディスクドライブ220及び画像情報の電子保存のための電子記録媒体(例えばCD−RやDVD−R、DVD−RAM、等)(以下、ディスクと称す)221を有している。ディスク221はディスクドライブ220に対して着脱可能であってもよい。
【0049】
第3の実施の形態に係るX線診断装置11bの動作について説明する。まず、図示しないインジェクタにより被検体に対して造影剤の注入が行われる。
【0050】
造影剤が注入された被検体は寝台202に乗った状態で、X線照射される。X線照射においては、X線管201によりX線が発生される。この発生されたX線は被検体を透過した後、透過X線としてI.I.203及びTVカメラ204により検出される(電気信号として取り出される)。検出された信号はA/D変換器207でデジタル信号に変換された後、画像メモリ208に記憶される。画像メモリ208には例えば前回撮影分の画像を記憶しておき、減算処理装置209では異なる条件で撮影された画像を用いて画像間の減算(引き算/サブトラクション)処理が行われる。減算処理が行われた画像はD/A変換器210により再びアナログ信号に変換され、モニタ211に表示される。
【0051】
ところで、このモニタ211での表示による画像確認/観察とは別に、収集された画像についてはディスク221に記録(出力)することが可能である。収集された画像はディスク221を駆動するためのディスクドライブ220を介してディスク221に送られ、所定の情報と共に記録される。
【0052】
ディスク記録が行われると、当該ディスク記録に係る情報、例えば当該ディスク221の種類及びその他の情報(ディスクの識別情報)並びに数量のうちの1つ以上について、被検体の識別情報(例えば患者ID)及び当該画像収集に係る検査識別情報(例えば検査ID)、さらに必要に応じて各画像の収集時刻を表す情報と共に、外部I/F217を介して外部に送信される。
【0053】
ここで上記ディスク記録に係る情報はデータベース214から取り出された検査用設定データに基づいてもよいし、ディスクドライブ220を介して得られた情報を利用してもよい。データベース214の検査用設定データを用いる場合は、実際のディスク記録にあたっては当該データに基づいて行われたとの前提の下に情報送信することになる(ディスクドライブ220を介して情報を得られない場合もこの手段を用いることになる)。一方、装着されたディスク221のディスク情報をディスクドライブ220が読み取ることによりディスク記録に係る情報が得られる場合、すなわち、実際に行われたディスク記録について各情報が得られる場合、これらの情報はディスクドライブ220の情報をCPU212が読み取ることにより得られる。CPU212により読み取られた情報はCPU212の内部やデータベース214に一時的又はある程度長期に渡って保持(保存)される。また、CPU212の内部やデータベース214に保持されない場合も、外部I/F217に含まれる送信バッファにおいて一時的に保持された後、外部装置への送信が行われることになる。なお、ディスクドライブ220を介して得られる情報は必ずしもCPU212を介する必要はなく、ディスクドライブ220を介して直接、データベース214での保持や外部I/F217への送信が行われるようにしてもよい。このようにして、実際に行われたディスク記録についての各情報を外部装置に送信することが可能になる。
【0054】
いずれの場合も、前記ディスク記録に係るディスク221についての情報は、被検体の識別情報及び当該画像収集に係る検査識別情報、さらに各画像の収集時刻を表す情報等と共に、外部I/F217を介してネットワーク19上に送信され、この送信情報は会計システム101にて受信される。
【0055】
会計システム101では当該情報をX線診断装置11bから受け取るとその受信情報が会計システム101のデータベースに自動的に仮登録される。当該画像収集に係る検査の終了後、会計システムの入力装置を用いて操作者(医療従事者等)が仮登録の内容を確認することにより問題なければ確定の入力がなされる。これにより、当該検査において画像情報が記録されたディスク221に係る情報(ディスク221の種類及びその他の情報(ディスク221の識別情報)並びに数量)が会計システム101にて登録される。
【0056】
会計システム101における保険点数の計算においては、ディスク221の種類及びその他の情報(ディスク221の識別情報)並びに数量等の情報、すなわち、通常では電子的情報転送の対象とならず会計システムにおける操作者の入力に頼っていたような医用画像収集における補助的な情報(主要情報として電子情報の授受の対象とならない情報)、も自動的にX線診断装置11bから得られるので、従来のような手入力に頼ったことによる計算ミスや計算漏れなどを起こすことを防ぎ、会計精度の向上と操作者の負担を軽減することが可能となる。
【0057】
なお、上述のディスク221に係る情報はX線診断装置11bから直接会計システム101に対して送信されてもよいし、他の装置を経由して送信されるようにしてもよい。
(第4の実施の形態)
上述した本発明の第1の実施の形態から第3の実施の形態まではX線診断装置に係わる補助的な情報の送信先(外部装置)が会計システムに対する場合についてであった。本発明の第4の実施の形態においては前記第1の実施の形態の場合におけるX線診断装置の構成の場合において在庫管理システムに対してX線診断装置に係わる補助的な情報を送信する場合について説明する。
【0058】
図5は本発明の第4の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図である。同図において本発明の第1の実施の形態に係る図2と重複する構成については同じ番号を付し、構成説明は省略する。
【0059】
図5に示すように、X線診断装置11cは図2に示すX線診断装置11と全く同じ構成となっている。本実施の形態において、X線診断装置11cはネットワーク19を介して在庫管理システム102と接続されている。
【0060】
X線診断装置11cにおいて、所定の検査における画像が収集されると、当該画像収集においてインジェクタ216により使用された造影剤の名称等(造影剤識別情報)、造影剤の注入総量、造影剤の注入時間、及び造影剤の注入速度(単位時間当りの注入スピード)のうちの1つ以上について、被検体の識別情報(例えば患者ID)及び当該画像収集に係る検査識別情報(例えば検査ID)、さらに必要に応じて各画像の収集時刻を表す情報と共に、外部I/F217を介して外部に送信される。
【0061】
ここで上記各情報はデータベース214から取り出された検査用設定データに基づいてもよいし、インジェクタ216が前記送信のための情報を有する場合は当該インジェクタ216の情報を利用してもよい。データベース214の検査用設定データを用いる場合は、実際の造影剤の使用にあたっては当該データに基づいて行われたとの前提の下に情報送信することになる(インジェクタ216から直接に情報を得られない場合もこの手段を用いることになる)。一方、インジェクタ216が前記送信情報を有する場合、特に、前記検査用設定データに基づいて実際に行われた(使用された)造影剤について各情報を有する場合、これらの情報は(インジェクタ216が出力する機能を有する限りにおいて)インジェクタ用I/F215を介してCPU212に送られる。CPU212に送られた情報はCPU212の内部やデータベース214に一時的又はある程度長期に渡って保持(保存)される。また、CPU212の内部やデータベース214に保持されない場合も、外部I/F217に含まれる送信バッファにおいて一時的に保持された後、外部装置への送信が行われることになる。なお、インジェクタ用I/F215を介して得られる情報は必ずしもCPU212を介する必要はなく、インジェクタ用I/F215を介して直接、データベース214での保持や外部I/F217への送信が行われるようにしてもよい。このようにして、実際に行われた(使用された)造影剤についての各情報を外部装置に送信することが可能になる。
【0062】
いずれの場合も、前記画像収集の際にインジェクタ216で使用された(或いは使用されたはずである)造影剤についての情報は、被検体の識別情報及び当該画像収集に係る検査識別情報、さらに各画像の収集時刻を表す情報等と共に、外部I/F217を介してネットワーク19上に送信され、この送信情報は在庫管理システム102にて受信される。
【0063】
在庫管理システム102では当該情報をX線診断装置11cから受け取るとその受信情報が在庫管理システム102のデータベースに自動的に登録される。この登録は仮登録としてもよく、その場合は例えば、在庫管理システム102の入力装置を用いて操作者が仮登録の内容を確認することにより問題なければ確定の入力がなされる。これにより、当該検査においてインジェクタ216により使用された造影剤に係る情報(造影剤の名称等(造影剤識別情報)、造影剤の注入総量、造影剤の注入時間、及び造影剤の注入速度(単位時間当りの注入スピード)のうちの1つ以上)が在庫管理システム102にて登録される。
【0064】
在庫管理システム102においては、造影剤の名称等(造影剤識別情報)、造影剤の注入総量、造影剤の注入時間、及び造影剤の注入速度(単位時間当りの注入スピード)等の情報に基づいて、どの造影剤がどの程度使用され造影剤の在庫量としてどのような状況になっているか、またその状況に基づいて所定の造影剤についての補充の要否等が判断される。すなわち、通常では電子的情報転送の対象とならず、必要であればメモや書類或いはカルテ等の別途手段にて入手することにより在庫管理システム102における操作者の入力に頼っていたような医用画像収集における補助的な情報(主要情報として電子情報の授受の対象とならない情報)、も自動的にX線診断装置11cから得られるので、従来のような手入力等に頼ったことによる誤入力や入力漏れなどを起こすことを防ぎ、在庫管理の精度向上と操作者の負担を軽減することが可能となる。
【0065】
なお、上述のインジェクタ216に係る情報はX線診断装置11cから直接在庫管理システム102に対して送信されてもよいし、他の装置を経由して送信されるようにしてもよい。
(第5の実施の形態)
図6は本発明の第5の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図である。本発明の第5の実施の形態においては前記第2の実施の形態の場合におけるX線診断装置の構成の場合において在庫管理システムに対してX線診断装置に係わる補助的な情報を送信する場合について説明する。同図において本発明の第2の実施の形態に係る図3と重複する構成については同じ番号を付し、構成説明は省略する。
【0066】
図6に示すように、X線診断装置11dは図3に示すX線診断装置11aと全く同じ構成となっている。本実施の形態において、X線診断装置11dはネットワーク19を介して在庫管理システム102と接続されている。
【0067】
X線診断装置11dにおいて、所定の検査において収集された画像についてX線フィルム出力が行われると、当該X線フィルム出力に係る情報、例えばX線フィルム出力に当たって使用されたX線フィルムのサイズ(X線フィルムの種類)などのX線フィルム識別情報やそのX線フィルムの枚数の少なくともどちらかについて、被検体の識別情報(例えば患者ID)及び当該画像収集に係る検査識別情報(例えば検査ID)、さらに必要に応じて各画像の収集時刻を表す情報と共に、外部I/F217を介して外部に送信される。
【0068】
ここで上記X線フィルム出力に係る情報はデータベース214から取り出された検査用設定データ(フィルミング設定情報)に基づいてもよいし、自動現像装置219が前記送信のための情報を有する場合は当該自動現像装置219の情報を利用してもよい。データベース214の検査用設定データを用いる場合は、実際のX線フィルム出力にあたっては当該データに基づいて行われたとの前提の下に情報送信することになる(自動現像装置219から直接に情報を得られない場合もこの手段を用いることになる)。一方、自動現像装置219が前記送信情報を有する場合、特に、前記検査用設定データ(フィルミング設定情報)に基づいて実際に行われたX線フィルム出力について各情報を有する場合、これらの情報は(自動現像装置219が出力する機能を有する限りにおいて)自動現像装置用I/F218を介してCPU212に送られる。CPU212に送られた情報はCPU212の内部やデータベース214に一時的又はある程度長期に渡って保持(保存)される。また、CPU212の内部やデータベース214に保持されない場合も、外部I/F217に含まれる送信バッファにおいて一時的に保持された後、外部装置への送信が行われることになる。なお、自動現像装置用I/F218を介して得られる情報は必ずしもCPU212を介する必要はなく、自動現像装置用I/F218を介して直接、データベース214での保持や外部I/F217への送信が行われるようにしてもよい。このようにして、実際に行われたX線フィルム出力(実際に使用されたフィルム)についての各情報を外部装置に送信することが可能になる。
【0069】
なお、上記所定の検査において収集された画像についてのX線フィルム出力とは検査中や検査直後等に限らず検査終了後数時間或いは検査日から数日経た後であっても、その時点でX線フィルム出力の必要が生じた場合であればそのX線フィルム出力をも対象とするものである。このように検査終了から所定の時間が経過した後に実施されたX線フィルム出力に係るX線フィルムについても在庫管理システム102への送信対象とすることで、例えその実施が深夜等に行われたとしても確実に在庫管理システム102へ情報が通知されるので、より正確な在庫管理を可能とする。
【0070】
さて、前記いずれの場合も、前記X線フィルム出力の際に自動現像装置219で使用された(或いは使用されたはずである)X線フィルムについての情報は、被検体の識別情報及び当該画像収集に係る検査識別情報、さらに各画像の収集時刻を表す情報等と共に、外部I/F217を介してネットワーク19上に送信され、この送信情報は在庫管理システム102にて受信される。
【0071】
在庫管理システム102では当該情報をX線診断装置11dから受け取るとその受信情報が在庫管理システム102のデータベースに自動的に登録される。この登録は仮登録としてもよく、その場合は例えば、在庫管理システム102の入力装置を用いて操作者が仮登録の内容を確認することにより問題なければ確定の入力がなされる。これにより、当該検査において自動現像装置219により使用されたX線フィルムに係る情報(X線フィルムのサイズ等(X線フィルム識別情報)及びX線フィルム枚数のうちの少なくとも一方)が在庫管理システム102にて登録される。
【0072】
在庫管理システム102においては、X線フィルムのサイズ等(X線フィルム識別情報)及びX線フィルム枚数等の情報に基づいて、どの(サイズの)X線フィルムがどの程度使用されX線フィルムの在庫量としてどのような状況になっているか、またその状況に基づいて所定のX線フィルムについての補充の要否等が判断される。すなわち、通常では電子的情報転送の対象とならず、必要であればメモや書類或いはカルテ等の別途手段にて入手することにより在庫管理システム102における操作者の入力に頼っていたような医用画像収集における補助的な情報(主要情報として電子情報の授受の対象とならない情報)、も自動的にX線診断装置11dから得られるので、従来のような手入力等に頼ったことによる誤入力や入力漏れなどを起こすことを防ぎ、在庫管理の精度向上と操作者の負担を軽減することが可能となる。
【0073】
なお、上述の自動現像装置219に係る情報はX線診断装置11dから直接在庫管理システム102に対して送信されてもよいし、他の装置を経由して送信されるようにしてもよい。
(第6の実施の形態)
図7は本発明の第6の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図である。本発明の第6の実施の形態においては前記第3の実施の形態の場合におけるX線診断装置の構成の場合において在庫管理システムに対してX線診断装置に係わる補助的な情報を送信する場合について説明する。同図において本発明の第3の実施の形態に係る図4と重複する構成については同じ番号を付し、構成説明は省略する。
【0074】
図7に示すように、X線診断装置11eは図4に示すX線診断装置11bと全く同じ構成となっている。本実施の形態において、X線診断装置11eはネットワーク19を介して在庫管理システム102と接続されている。
【0075】
X線診断装置11eにおいて、所定の検査において収集された画像についてディスク記録が行われると、当該ディスク記録に係る情報、例えば当該ディスク221の種類及びその他の情報(ディスクの識別情報)並びに数量のうちの1つ以上について、被検体の識別情報(例えば患者ID)及び当該画像収集に係る検査識別情報(例えば検査ID)、さらに必要に応じて各画像の収集時刻を表す情報と共に、外部I/F217を介して外部に送信される。
【0076】
ここで上記ディスク記録に係る情報はデータベース214から取り出された検査用設定データに基づいてもよいし、ディスクドライブ220を介して得られた情報を利用してもよい。データベース214の検査用設定データを用いる場合は、実際のディスク記録にあたっては当該データに基づいて行われたとの前提の下に情報送信することになる(ディスクドライブ220を介して情報を得られない場合もこの手段を用いることになる)。一方、装着されたディスク221のディスク情報をディスクドライブ220が読み取ることによりディスク記録に係る情報が得られる場合、すなわち、実際に行われたディスク記録について各情報が得られる場合、これらの情報はディスクドライブ220の情報をCPU212が読み取ることにより得られる。CPU212により読み取られた情報はCPU212の内部やデータベース214に一時的又はある程度長期に渡って保持(保存)される。また、CPU212の内部やデータベース214に保持されない場合も、外部I/F217に含まれる送信バッファにおいて一時的に保持された後、外部装置への送信が行われることになる。なお、ディスクドライブ220を介して得られる情報は必ずしもCPU212を介する必要はなく、ディスクドライブ220を介して直接、データベース214での保持や外部I/F217への送信が行われるようにしてもよい。このようにして、実際に行われたディスク記録(実際に使用されたディスク221)についての各情報を外部装置に送信することが可能になる。
【0077】
なお、上記所定の検査において収集された画像についてのディスク記録とは検査中や検査直後等に限らず検査終了後数時間或いは検査日から数日経た後であっても、その時点でディスク記録の必要が生じた場合であればそのディスク記録をも対象とするものである。このように検査終了から所定の時間が経過した後に実施されたディスク記録に係るディスク221についても在庫管理システム102への送信対象とすることで、例えその実施が深夜等に行われたとしても確実に在庫管理システム102へ情報が通知されるので、より正確な在庫管理を可能とする。
【0078】
さて、上記いずれの場合も、前記ディスク記録に係るディスク221についての情報は、被検体の識別情報及び当該画像収集に係る検査識別情報、さらに各画像の収集時刻を表す情報等と共に、外部I/F217を介してネットワーク19上に送信され、この送信情報は在庫管理システム102にて受信される。
【0079】
在庫管理システム102では当該情報をX線診断装置11eから受け取るとその受信情報が在庫管理システム102のデータベースに自動的に登録される。この登録は仮登録としてもよく、その場合は例えば、在庫管理システム102の入力装置を用いて操作者が仮登録の内容を確認することにより問題なければ確定の入力がなされる。これにより、当該検査において画像情報が記録されたディスク221に係る情報(ディスク221の種類及びその他の情報(ディスクの識別情報)並びに数量)が在庫管理システム102にて登録される。
【0080】
在庫管理システム102においては、ディスク221の種類及びその他の情報(ディスク221の識別情報)並びに数量等の情報に基づいて、どのディスク221がどの程度使用されディスク221の在庫量としてどのような状況になっているか、またその状況に基づいて所定のディスク221についての補充の要否等が判断される。すなわち、通常では電子的情報転送の対象とならず、必要であればメモや書類或いはカルテ等の別途手段にて入手することにより在庫管理システム102における操作者の入力に頼っていたような医用画像収集における補助的な情報(主要情報として電子情報の授受の対象とならない情報)、も自動的にX線診断装置11eから得られるので、従来のような手入力等に頼ったことによる誤入力や入力漏れなどを起こすことを防ぎ、在庫管理の精度向上と操作者の負担を軽減することが可能となる。
【0081】
なお、上述のディスク221に係る情報はX線診断装置11eから直接在庫管理システム102に対して送信されてもよいし、他の装置を経由して送信されるようにしてもよい。
(第7の実施の形態)
本発明の第7の実施の形態においては、カテーテルに係る情報を取扱う場合に当該情報をレポートシステムに対して送信する例について説明する。
【0082】
図8は本発明の第7の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図である。同図において本発明の第1の実施の形態に係る図2と重複する構成については同じ番号を付し、構成説明は省略する。
【0083】
図8に示すように、X線診断装置11fは図2のインジェクタ用I/F215及びインジェクタ216に代えて、カテーテル用インターフェース(以下、カテーテル用I/Fと称す)222及びカテーテル223を有している。さらに、医薬品用インターフェース(以下、医薬品用I/Fと称す)224及び医薬品225を有している。なお、X線診断装置11fはネットワーク19を介してレポートシステム18と接続されている。
【0084】
第7の実施の形態に係るX線診断装置11fの動作について説明する。まず、図示しないインジェクタにより被検体に対して造影剤の注入が行われる。
【0085】
造影剤が注入された被検体は寝台202に乗った状態で、X線照射される。X線照射においては、X線管201によりX線が発生される。この発生されたX線は被検体を透過した後、透過X線としてI.I.203及びTVカメラ204により検出される(電気信号として取り出される)。検出された信号はA/D変換器207でデジタル信号に変換された後、画像メモリ208に記憶される。画像メモリ208には例えば前回撮影分の画像を記憶しておき、減算処理装置209では異なる条件で撮影された画像を用いて画像間の減算(引き算/サブトラクション)処理が行われる。減算処理が行われた画像はD/A変換器210により再びアナログ信号に変換され、モニタ211に表示される。
【0086】
ところで、心臓等の循環器系の検査においては鼠径部等からカテーテル223を動脈に挿入して体内観察や治療を行う場合がある。また、その際、このカテーテル223を挿入した状態で前記X線照射による画像収集を行う場合もある。
【0087】
カテーテル223を用いる場合、当該使用されるカテーテルについての情報、例えば、カテーテルの種類(識別情報)、そのチューブの直径(フレンチ)等のサイズ情報(カテーテルの太さ情報)、及びその本数のうちの1つ以上について、被検体の識別情報(例えば患者ID)及び当該画像収集に係る検査識別情報(例えば検査ID)、カテーテル223を使用した時刻(時間)情報、さらに必要に応じて各画像の収集時刻を表す情報と共に、外部I/F217を介して外部に送信される。
【0088】
ここで上記カテーテル223に係る情報はデータベース214から取り出された検査用設定データに基づいてもよいし、カテーテル223自体が前記送信のための情報を有する場合は当該カテーテル223の情報を利用してもよい。データベース214の検査用設定データを用いる場合は、実際のカテーテル223の使用にあたっては当該データに基づいて行われたとの前提の下に情報送信することになる(カテーテル223から直接に情報を得られない場合もこの手段を用いることになる)。
【0089】
データベース214には検査用設定データとして、一連の検査で使用する医用部材(カテーテル、その他のデバイスや機器、等)が検査プロトコルと関連づけて格納されている。図9はカテーテル名称テーブルの一例を示す図である。同図に示すように、このテーブルにはカテーテル毎に番号付し、各番号を与えられたカテーテルの名称とその使用単位が対応付けされている。また、図10はデバイス名称テーブルの一例を示す図である。カテーテルの場合と同様に、このテーブルにはカテーテル以外に一連の検査で用いられるデバイスについて、そのデバイス毎に番号付けし、各番号を与えられたデバイスの名称とその使用単位が対応付けされている。そして、これらカテーテルの名称やデバイスの名称は後述する医薬品の名称と共に、各検査プロトコルに対応付けて記憶されている(図11参照)。図11に示すようなテーブルを持つことにより、実際の検査にあたっては、所定の検査プロトコルを選択すると、その検査プロトコルで使用すべき医薬品、カテーテル、及びデバイスの各名称が分かることになる。また、各名称に係る物の詳細は図9や図10に示される情報により判断することが可能であり、検査オペレータはこれらの情報に従って検査を進行すればよいことになる。
【0090】
前記外部I/F217を介して外部に送信されるカテーテル情報としてはこれらの情報が該当することになる。なお、上記各テーブルは必要に応じて適宜、追加、修正、又は削除をできるようにしてもよい。特に図11に示す検査プロトコルと対応付けされたテーブルの内容については実際に実施した検査の内容に合わせて修正するようにすれば、正確な情報を外部装置に伝えることが可能となる。この場合、修正は当該プロトコルについてのテーブル内容の変更(全くの書き換え)としてもよいし、修正は一時的なものとし、当該修正内容を外部装置に対して送信した後は原則として当該修正前の内容を維持するようにしてもよい。
【0091】
なお、通常、カテーテルの名称(カテーテルの識別情報)が分かれば当該カテーテルの仕様により、そのチューブ部分の直径が何フレンチであるか等のサイズ情報(カテーテルの太さ情報)等は得ることが可能であるが、予めこのような情報をデータベース214に格納しておくことで、このような情報も外部装置に送信するようにしてもよい。
【0092】
さて一方、カテーテル223が前記送信情報を有する場合、特に、前記検査用設定データに基づいて実際に行われた検査に係る当該カテーテル223について各情報を有する場合、これらの情報は(カテーテル223が出力する機能を有する限りにおいて)カテーテル用I/F222を介してCPU212に送られる。CPU212に送られた情報はCPU212の内部やデータベース214に一時的又はある程度長期に渡って保持(保存)される。また、CPU212の内部やデータベース214に保持されない場合も、外部I/F217に含まれる送信バッファにおいて一時的に保持された後、外部装置への送信が行われることになる。なお、カテーテル用I/F222を介して得られる情報は必ずしもCPU212を介する必要はなく、カテーテル用I/F222を介して直接、データベース214での保持や外部I/F217への送信が行われるようにしてもよい。このようにして、実際に使用されたカテーテル223についての各情報を外部装置に送信することが可能になる。
【0093】
いずれの場合も、使用された(或いは使用されたはずである)カテーテル223についての情報は、被検体の識別情報及び当該画像収集に係る検査識別情報、カテーテル223を使用した時刻(時間)情報、さらに各画像の収集時刻を表す情報等と共に、外部I/F217を介してネットワーク19上に送信され、この送信情報はレポートシステム18にて受信される。
【0094】
ところで、カテーテル223に加えて、本実施の形態においては医薬品についても情報を扱う。
【0095】
検査において画像収集する際、検査開始時や終了時、あるいは検査中など、必要に応じて医薬品を使用する場合が生じることがある。CPU212は検査用設定データが格納されたデータベース214から医薬品設定情報を取得すると、この医薬品設定情報は医薬品用I/F224を介して医薬品225に送られる。医薬品225では当該受信情報を基に設定された条件で医薬品の使用が行われる。
【0096】
例えば、医薬品用I/F224は造影剤のインジェクタのような機械に対するコントローラとして機能してもよい。医薬品(例えば、カテーテルを介して被検体の体内へ流される薬品)を被検体の体内に注入する前に、使用予定の医薬品の名称と注入量を決めておくことで、当該情報をI/F224を介して得ることにより、その医薬品と注入量が準備される(すなわち、注射器内に医薬品が満たされる)。
【0097】
医薬品の使用が行われると、当該使用に係る医薬品の情報、例えば医薬品の種類(医薬品識別情報)やその使用量について、被検体の識別情報(例えば患者ID)及び当該画像収集に係る検査識別情報(例えば検査ID)、医薬品225を使用した時刻(時間)情報、さらに必要に応じて各画像の収集時刻を表す情報と共に、外部I/F217を介して外部に送信される。
【0098】
ここで上記医薬品225に係る情報はデータベース214から取り出された検査用設定データに基づいてもよいし、医薬品225自体が前記送信のための情報を有する場合は当該医薬品225の情報を利用してもよい。データベース214の検査用設定データを用いる場合は、実際の医薬品225の使用にあたっては当該データに基づいて行われたとの前提の下に情報送信することになる(医薬品225から直接に情報を得られない場合もこの手段を用いることになる)。
【0099】
データベース214には検査用設定データとして、一連の検査で使用する各種医薬品が検査プロトコルと関連づけて格納されている。図12は医薬品名称テーブルの一例を示す図である。同図に示すように、このテーブルには医薬品毎に番号付し、各番号を与えられた医薬品の名称とその使用単位が対応付けされている。上述したように、この医薬品の名称は前記カテーテルの名称やデバイスの名称と共に、各検査プロトコルに対応付けて記憶されている(図11参照)。図11に示すようなテーブルを持つことにより、実際の検査にあたっては、所定の検査プロトコルを選択すると、その検査プロトコルで使用すべき医薬品、カテーテル、及びデバイスの各名称が分かることになる。また、各名称に係る物の詳細は図9、図10、及び図12に示される情報により判断することが可能であり、検査オペレータはこれらの情報に従って検査を進行すればよいことになる。
【0100】
前記外部I/F217を介して外部に送信される医薬品情報としてはこれらの情報が該当することになる。なお、上記各テーブルは必要に応じて適宜、追加、修正、又は削除をできるようにしてもよい。
【0101】
ところで、医薬品225が前記送信情報を有する場合、特に、前記検査用設定データに基づいて実際に行われた検査に係る当該医薬品225について各情報を有する場合、これらの情報は(医薬品225が出力する機能を有する限りにおいて)医薬品用I/F224を介してCPU212に送られる。CPU212に送られた情報はCPU212の内部やデータベース214に一時的又はある程度長期に渡って保持(保存)される。また、CPU212の内部やデータベース214に保持されない場合も、外部I/F217に含まれる送信バッファにおいて一時的に保持された後、外部装置への送信が行われることになる。なお、医薬品用I/F224を介して得られる情報は必ずしもCPU212を介する必要はなく、医薬品用I/F224を介して直接、データベース214での保持や外部I/F217への送信が行われるようにしてもよい。このようにして、実際に使用された医薬品225についての各情報を外部装置に送信することが可能になる。
【0102】
いずれの場合も、使用された(或いは使用されたはずである)医薬品225についての情報は、被検体の識別情報及び当該画像収集に係る検査識別情報、医薬品225を使用した時刻(時間)情報、さらに各画像の収集時刻を表す情報等と共に、外部I/F217を介してネットワーク19上に送信され、この送信情報はレポートシステム18にて受信される。
【0103】
さて、レポートシステム18ではカテーテル223や医薬品225等の情報をX線診断装置11fから受け取るとその受信情報がレポートシステム18のデータベースに自動的に仮登録される。当該検査の終了後、レポートシステム18のレポート作成装置を用いて操作者(例えば読影者)が予め又はレポート作成時に仮登録の内容を確認することにより問題なければ確定の入力がなされる。これにより、当該検査において使用されたカテーテル223に係る情報(カテーテルの種類(識別情報)、そのチューブの直径が何フレンチであるか等のサイズ情報(カテーテルの太さ情報)、及びその本数のうちの1つ以上)、さらに使用された医薬品情報(医薬品の種類(識別情報)及びその使用量)などが時刻情報と共にレポートシステム18にて登録される。
【0104】
レポートシステム18における検査レポートの作成は、当該検査において収集された医用画像を観察しながら、あるいは観察した結果に基づき行われる。その際、腫瘍などの患部の大きさを正確に把握することは正しいレポート(診断/読影結果)を作成する上で重要な要素の1つとなる。例えば1画素当りの長さを求めるピクセルキャリブレーションにより画像観察装置等の画面上に表示されている画像の所定部(例えば心臓の血管の太さなど)についての長さや腫瘍等の患部の大きさの測定を行うことが可能である。
【0105】
本実施の形態によれば、カテーテル223についてその名称(名称からその仕様に基づきチューブの直径などの情報は取得可能)又はそのチューブの直径などの情報そのものについてX線診断装置11fから送信されて来る。従って、当該カテーテル223を含む画像をレポート作成時又は読影時に画像観察用端末装置に或いはレポートシステム18の表示装置(例えばレポート作成装置のモニタ)に表示すれば、その表示装置の画面上に表示されたカテーテルサイズから他の表示物、すなわち、血管等の所定部位についてのサイズを測定可能せしめる。或いはそのカテーテルサイズを基にピクセルキャリブレーションを行い、より正確な測定を実現することも可能である。
【0106】
また、本実施の形態においてはカテーテル223や医薬品225、さらにはその他の検査に使用されたデバイスについて、その使用時の時刻情報がX線診断装置11fから送信される。従って、例えば図13に示すように検査毎に当該検査中に使用されたカテーテル223などの名称を使用時刻順にその使用時刻と共に表示することも可能である。このように医薬品225やカテーテル223等が使用された順が分かることは読影やレポート作成において有益となる場合が少なくなく、これらの情報を考慮したより好ましいレポートを作成することが可能となる。
【0107】
なお、カテーテル223や医薬品225に係る情報はX線診断装置11fから直接レポートシステム18に対して送信されてもよいし、他の装置(例えば画像サーバ)を経由して送信されるようにしてもよい。
【0108】
本実施の形態では外部装置としてレポートシステム18が接続された場合について説明したが、本実施の形態におけるX線診断装置11fからの送信情報は会計システムに対して送信される場合についても有益である。図14はカテーテル223や医薬品225等の数量について実際の実施結果を検査プロトコルに対応付けて外部装置に送信する場合の送信情報の一例を示す図である。会計システムではこのような情報を受け取ることにより更に正確な保険点数の計算、患者に対する課金が可能になる。
【0109】
以上、本発明の各実施の形態について例示的に説明したが、本発明についてはこれらに限られることはない。例えば、各実施の形態において、データベース214に格納された情報は追加、修正、又は削除が可能であってもよい。
【0110】
また、データベース214に格納された情報については個々に随時呼び出せるようにしてもよい。これにより、上記追加、修正、又は削除の他、その登録内容の確認など、必要に応じて参照できるようになる。この情報の呼び出しは、任意の範囲でできるようにしてもよいし、検査プロトコルや操作者のID等に基づく許された権限の範囲など、アクセスできる情報に制限を設けるようにしてもよい。
【0111】
さらに、本発明の実施の形態として、上記各実施の形態がそれぞれ独立して実施される場合について説明した。しかしながら、本発明はこのような独立実施に限られることはなく、複数の実施の形態に係る構成を有し、複数の実施の形態について行われるようにしてもよいのは言うまでもない。
【0112】
なお、装置やシステムの構成、取り扱う情報、その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、上記に説明した実施の形態以外の形態においても本発明は適用・実施し得るものである。
【0113】
以上説明したように、本発明によればX線診断装置などによる医用画像の収集に伴って使用が生じる物(造影剤、X線フィルム、ディスク、カテーテル、医薬品、等)についての従来扱われていなかった補助的な情報について医用画像装置から外部装置へ送信することで、これら送信情報を受けた外部装置では従来操作者等による手入力に頼っていた情報が確実に電子情報として届く。従って、会計計算や在庫管理においては誤入力や入力漏れの回避、操作者の作業負担の軽減、等が図れ、また、レポート作成においてはより正確な読影(診断)やレポート作成が行えるという効果を奏する。
【0114】
【発明の効果】
本発明によれば、医用画像装置が有する補助的な情報を他の装置が共有することが可能となり、当該他の装置において正しい情報に基づく情報処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る医用システムの概略構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図。
【図7】本発明の第6の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図。
【図8】本発明の第7の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図。
【図9】カテーテル名称テーブルの一例を示す図。
【図10】デバイス名称テーブルの一例を示す図。
【図11】医薬品名称、カテーテル名称、及びデバイス名称と共に検査プロトコルを対応付けるテーブルの一例を示す図。
【図12】医薬品名称テーブルの一例を示す図。
【図13】検査中に使用されたカテーテルや医薬品の使用時刻を表示する一例を示す図。
【図14】カテーテルや医薬品等の数量について実際の実施結果を検査プロトコルに対応付けて外部装置に送信する場合の送信情報の一例を示す図。
【符号の説明】
10・・・病院情報システム
11,11a,11b,11c,11d,11e,11f・・・X線診断装置
12・・・X線CT装置
13・・・MRI装置
18・・・レポートシステム
101・・・会計システム
102・・・在庫管理システム
212・・・CPU
214・・・データベース
215・・・インジェクタ用インターフェース
216・・・インジェクタ
217・・・外部インターフェース
218・・・自動現像装置用インターフェース
219・・・自動現像装置
220・・・ディスクドライブ
221・・・ディスク
222・・・カテーテル用インターフェース
223・・・カテーテル
224・・・医薬品用インターフェース
225・・・医薬品
【発明の属する技術分野】
本発明は他の装置に情報送信可能な医用画像装置及びその情報送信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、X線診断装置を初め医用画像を得ることを可能とする各種画像診断装置を代表とする医用画像装置においては、その機能の向上と共に各種設定条件や取扱い情報等も多様化し、その扱う情報は増加する傾向にある。
【0003】
このように多種多様化した情報の取扱いを容易にする方法として、例えば、一連の検査に必要な設定項目を一まとめにしたデータセットを検査プロトコルとして保存し、操作者は複数の検査プロトコルからの選択により選択プロトコルに定められた設定条件に従って作業を進めれば良いというものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、造影剤を用いた場合の検査において、造影剤を注入するインジェクタと画像診断装置を通信回線で接続し、画像診断装置からインジェクタに造影条件を転送することで、インジェクタでの造影条件設定の負担を軽減するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
さらに、情報の転用の例として、注射薬品の在庫管理の精度を上げるために、注射薬調剤制御システムと連動させて注射データを利用することも知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
これらの例に示されるように、多種多様化した種々の情報をいかに有効にかつ容易に扱うかということが従来から考えられている。
【0007】
医用業界にあっては、近年、医用画像装置にかかる多種多様な情報をもっと広範囲に生かそうということで、これらの情報の一部を画像管理システム(以下、PACS:Picture Archiving and Communications Systemと称す)においては例えばDICOM(Digital Imaging and Communications for Medicine)のような規格により、画像診断装置、画像保管サーバ、画像表示装置などの間において転送、利用することが行われている。さらに、PACSと画像診断結果としての所見を作成するレポートシステムとの接続、さらには病院情報システムとの接続なども行われるようになってきている。
【0008】
このように、病院における各システムあるいは各装置を互いにネットワークで結んだ電子化情報の授受は、大病院を中心として徐々に普及しつつある。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−149354号公報 (例えば、第3頁)
【特許文献2】
特開2002−177252号公報 (例えば、特許請求の範囲)
【特許文献3】
特開2001−350842号公報 (例えば、第2頁)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術で扱われる情報は主要情報であり、検査進行に必要となるデータ(例えば特許文献1の場合)、インジェクタでの設定に必要な情報(例えば特許文献2の場合)、システム連動したデータ転送(例えば特許文献3の場合)、或いはDICOM等の規格に定められた取扱データなどである。
【0011】
一方、医用画像装置においては外部に転送することのない多くの情報を有している。これらの情報の中には検査中の情報のみならず検査終了後一定時間を経過してから生じるものもある。これらの情報は従来において授受されてきた情報と比べると軽視されがちであり、医用画像装置以外の装置において必要とする場合は操作者が手入力を行うなどして対応していた。
【0012】
このように操作者の入力に頼ることにより、入力漏れが生じる恐れがあり、また、必要に応じて手入力を行うことは操作者にとって非常に煩わしいものであり、一方では入力ミスを犯してしまう恐れもあった。さらに、これらの情報は主要でないだけに操作者が入力をする際に情報自体を容易に入手できないという可能性もあり、作業効率が下がってしまうこともあった。
【0013】
さらに、操作者に頼った入力による場合、医用画像装置における検査と主要でない情報との間に時間的関係が得られない、あるいは入力漏れも含めた無視又は軽視ということが有り得た。また、誤入力や不注意な入力により、その後の利用に基づく種々の判断等に大きな影響を与えてしまうこともあった。また、これらの情報が保険点数に係わる場合など、正確性と迅速性が求められるにもかかわらず、操作者が迅速に対応できない場合は遅滞が生じてしまい、会計作業に影響が出てしまうこともあった。
【0014】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、従来、医用画像装置が有する主要でない情報についても当該医用画像装置以外の装置に転送し共有することで、情報の有効利用を図ると共に操作者の負担軽減、診断精度の向上を図ることができる医用画像装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の本発明の医用画像装置は、医用画像を収集する手段と、前記医用画像の収集に係わる補助的な情報を少なくとも一時的に保持する保持手段と、この保持手段により保持された前記補助的な情報の少なくとも一部を少なくとも1の他の装置に送信する送信手段とを具備することを特徴とする。
【0016】
また、上記目的を達成するために請求項16記載の本発明の医用画像装置の情報送信方法は、医用画像を収集する医用画像装置において、前記医用画像の収集に係わる補助的な情報を少なくとも一時的に保持し、保持された前記補助的な情報の少なくとも一部を少なくとも1の他の装置に送信することを特徴とする。
【0017】
このような本発明によれば、医用画像装置が有する補助的な情報を他の装置が共有することが可能となり、当該他の装置において正しい情報に基づく情報処理が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0019】
図1は本発明に係る医用システムの概略構成を示すブロック図である。本医用システムは、病院情報システム(以下、HIS:Hospital Information Systemsと称す)10、X線診断装置11、X線CT装置12、MRI装置13、画像サーバ14、ワークステーション▲1▼乃至▲3▼15,16,17、レポートシステム18、および上記各装置を接続するネットワーク19から構成される。前記HIS10は少なくとも会計システム101と在庫管理システム102を含む構成となっている。
【0020】
X線診断装置11、X線CT装置12、MRI装置13はいずれも医用画像装置に相当するものであり、本医用システムの構成として例示的に示すものである。本発明に係る医用画像装置は上記の他にも核医学装置、超音波診断装置、内視鏡装置、等、医用画像を発生するものであれば特に限定するものではない。なお、後述する本発明の各実施の形態においては、一例としてX線診断装置の場合を例にとって説明する。
【0021】
画像サーバ14はこれらX線診断装置11、X線CT装置12、MRI装置13でそれぞれ発生した(得られた)画像を保管するものである。ワークステーション▲1▼15、ワークステーション▲2▼16、ワークステーション▲3▼17はそれぞれ前記画像サーバ14に保管された各種画像を表示、観察するためのものである。例えばワークステーション▲1▼15はX線診断装置11で発生した画像の表示・観察、ワークステーション▲2▼16はX線CT装置12で発生した画像の表示・観察、そしてワークステーション▲3▼17はMRI装置13で発生した画像の表示・観察をするようそれぞれ使い分けてもよい。これら画像サーバ14及びワークステーション▲1▼乃至▲3▼15,16,17は(ここでは前記X線診断装置11、X線CT装置12、MRI装置13を含まないものとする)PACSを構成している。
【0022】
また、レポートシステム18はワークステーション▲1▼15、ワークステーション▲2▼16、又はワークステーション▲3▼17において画像観察(読影)された結果についてレポート(所見)を作成・保管するものである。レポート作成は専用のレポート作成端末等のレポート入力画面において作成されるが、このレポート作成においては、検査におけるレポートそのものを記すのみでなく、必要に応じて、例えばPACS側から検査画像の一部を取り込み所見に添付したり、書誌的事項や所見作成に参考となる情報などをX線診断装置11、X線CT装置12、MRI装置13、乃至はPACS側やHIS10、さらには図示しない検査予約システムや受付システムなどから取り込むことが行われる。作成されたレポートはレポート専用に設けられたサーバなどに保管されることになる。
【0023】
HIS10は会計システム101や在庫管理システム102の他にも病院業務の効率化や経営的な面まで広く種々の病院関連情報を扱い得るものである。
【0024】
会計システム101は当該システムが設置されている病院内などにおける患者が受けた検査や診察の費用について取り扱うシステムである。費用算出にあたってはX線診断装置11、X線CT装置12、MRI装置13等による検査情報や、診察室における医師からの入力情報(図示しない診察室に設けられたワークステーションからの入力情報)等に基づいて保険点数の計算が行われる。
【0025】
また、在庫管理システム102はX線診断装置11やX線CT装置12、MRI装置13による検査等における画像収集にて消費される部材(例えば、造影剤、X線フィルム、CD−RやDVD−R等のディスク類、等)の在庫について管理するものである。本発明の実施の形態において、前記画像収集にて消費される部材とは、当該画像収集(例えば検査中)に直接使用される物又は当該画像収集の事後(例えば検査後:終了直後のみならず一定時間経過後も含む)において使用される物を指し、いずれの場合も「医用画像の収集により結果として使用された物」と定義されるものである。なお、本発明の実施の形態においては、在庫管理システム102において管理される情報として、前記画像収集に係わる補助的な情報(詳細は後述)をも含むものとする。
【0026】
図1において会計システム101及び在庫管理システム102はHIS10の一部として記載されているが、これら会計システム101や在庫管理システム102はHIS10から全く独立したシステムであってもよいことはいうまでもない。
【0027】
以上の各構成要素は病院内のLAN(Local Area Network)等のネットワーク19を介して互いに又は個別に接続される。
(第1の実施の形態)
図2は本発明の第1の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図である。本実施の形態では本発明のX線診断装置が会計システムに対して情報転送する場合について説明する。
【0028】
同図に示すように、X線診断装置11はX線を発生するX線管201、検査を受ける患者等(以下、被検体と称す)が寝るための寝台202、被検体を透過したX線を可視光線に変換するイメージインテンシファイア(以下、I.I.と称す)203、可視光線を電気信号に変換するTVカメラ204、X線管201とI.I.203(及びTVカメラ204)とを寝台202を挟んで対向する位置に保持するアーム205、アーム205を駆動するアーム駆動装置206、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器(以下、A/D変換器と称す)207、変換されたデジタル信号を記憶する画像メモリ208、造影画像等を用いてサブトラクション処理を行う減算処理装置209、デジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル/アナログ変換器(以下、D/A変換器と称す)210、収集画像の観察/確認等のために画像等を表示するモニタ211、X線診断装置11の各部を制御する中央処理装置(以下、CPUと称す)212、各種の入力や出力の指示のための入出力装置213、検査用設定データを格納するデータベース214、インジェクタ用インターフェース(以下、インジェクタ用I/Fと称す)215、造影剤注入のためのインジェクタ216、及びX線診断装置11の外部に設けられた装置とX線診断装置11との接続ための外部インターフェース(以下、外部I/Fと称す)217を有している。
【0029】
X線診断装置11は外部I/F217によりネットワーク19を介して会計システム101と接続されている。
【0030】
次に上記構成によるX線診断装置11の動作について説明する。まず、画像収集にあたりデータベース214に格納された検査用設定データに基づいて造影剤の使用量、注入時間、及び注入速度、等についての情報がインジェクタ用I/F215を介してインジェクタ216に送られる。インジェクタ216では当該受信情報を下に設定された条件で被検体に対して造影剤の注入が行われる。
【0031】
一方、インジェクタ216によって造影剤が注入された被検体は寝台202に乗った状態で、X線照射される。X線照射においては、X線管201によりX線が発生される。この発生されたX線は被検体を透過した後、透過X線としてI.I.203及びTVカメラ204により検出される(電気信号として取り出される)。検出された信号はA/D変換器207でデジタル信号に変換された後、画像メモリ208に記憶される。画像メモリ208には例えば前回撮影分の画像を記憶しておき、減算処理装置209では異なる条件で撮影された画像を用いて画像間の減算(引き算/サブトラクション)処理が行われる。減算処理が行われた画像はD/A変換器210により再びアナログ信号に変換され、モニタ211に表示される。
【0032】
このようにして被検体について当該検査における所定枚数の画像が収集されると、当該画像収集においてインジェクタ216により使用された造影剤の名称等(造影剤識別情報)、造影剤の注入総量、造影剤の注入時間、及び造影剤の注入速度(単位時間当りの注入スピード)のうちの1つ以上について、被検体の識別情報(例えば患者ID)及び当該画像収集に係る検査識別情報(例えば検査ID)、さらに必要に応じて各画像の収集時刻を表す情報と共に、外部I/F217を介して外部に送信される。
【0033】
ここで上記各情報はデータベース214から取り出された検査用設定データに基づいてもよいし、インジェクタ216が前記送信のための情報を有する場合は当該インジェクタ216の情報を利用してもよい。データベース214の検査用設定データを用いる場合は、実際の造影剤の使用にあたっては当該データに基づいて行われたとの前提の下に情報送信することになる(インジェクタ216から直接に情報を得られない場合もこの手段を用いることになる)。一方、インジェクタ216が前記送信情報を有する場合、特に、前記検査用設定データに基づいて実際に行われた(使用された)造影剤について各情報を有する場合、これらの情報は(インジェクタ216が出力する機能を有する限りにおいて)インジェクタ用I/F215を介してCPU212に送られる。CPU212に送られた情報はCPU212の内部やデータベース214に一時的又はある程度長期に渡って保持(保存)される。また、CPU212の内部やデータベース214に保持されない場合も、外部I/F217に含まれる送信バッファにおいて一時的に保持された後、外部装置への送信が行われることになる。なお、インジェクタ用I/F215を介して得られる情報は必ずしもCPU212を介する必要はなく、インジェクタ用I/F215を介して直接、データベース214での保持や外部I/F217への送信が行われるようにしてもよい。このようにして、実際に行われた(使用された)造影剤についての各情報を外部装置に送信することが可能になる。
【0034】
いずれの場合も、前記画像収集の際にインジェクタ216で使用された(或いは使用されたはずである)造影剤についての情報は、被検体の識別情報及び当該画像収集に係る検査識別情報、さらに各画像の収集時刻を表す情報等と共に、外部I/F217を介してネットワーク19上に送信され、この送信情報は会計システム101にて受信される。
【0035】
会計システム101では当該情報をX線診断装置11から受け取るとその受信情報が会計システム101のデータベースに自動的に仮登録される。当該画像収集に係る検査の終了後、会計システムの入力装置を用いて操作者(医療従事者等)が仮登録の内容を確認することにより問題なければ確定の入力がなされる。これにより、当該検査においてインジェクタ216により使用された造影剤に係る情報(造影剤の名称等(造影剤識別情報)、造影剤の注入総量、造影剤の注入時間、及び造影剤の注入速度(単位時間当りの注入スピード)のうちの1つ以上)が会計システム101にて登録される。
【0036】
会計システム101における保険点数の計算においては、造影剤の名称等(造影剤識別情報)、造影剤の注入総量、造影剤の注入時間、及び造影剤の注入速度(単位時間当りの注入スピード)等の情報、すなわち、通常では電子的情報転送の対象とならず会計システムにおける操作者の入力に頼っていたような医用画像収集における補助的な情報(主要情報として電子情報の授受の対象とならない情報)、も自動的にX線診断装置11から得られるので、従来のような手入力に頼ったことによる計算ミスや計算漏れなどを起こすことを防ぎ、会計精度の向上と操作者の負担を軽減することが可能となる。
【0037】
なお、上述のインジェクタ216に係る情報はX線診断装置11から直接会計システム101に対して送信されてもよいし、他の装置を経由して送信されるようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
図3は本発明の第2の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図である。図2を用いて説明した本発明の第1の実施の形態はインジェクタに係る情報の取扱いについて説明したが、本実施の形態ではX線フィルム出力をするための自動現像装置に係る情報の取扱いについて説明する。なお、図3において図2と重複する構成については同じ番号を付し、構成説明は省略する。
【0038】
図3に示すように、X線診断装置11aは図2のインジェクタ用I/F215及びインジェクタ216に代えて、自動現像装置用インターフェース(以下、自動現像装置用I/Fと称す)218及び画像情報のX線フィルム出力のための自動現像装置219を有している。
【0039】
第2の実施の形態に係るX線診断装置11aの動作について説明する。まず、図示しないインジェクタにより被検体に対して造影剤の注入が行われる。
【0040】
造影剤が注入された被検体は寝台202に乗った状態で、X線照射される。X線照射においては、X線管201によりX線が発生される。この発生されたX線は被検体を透過した後、透過X線としてI.I.203及びTVカメラ204により検出される(電気信号として取り出される)。検出された信号はA/D変換器207でデジタル信号に変換された後、画像メモリ208に記憶される。画像メモリ208には例えば前回撮影分の画像を記憶しておき、減算処理装置209では異なる条件で撮影された画像を用いて画像間の減算(引き算/サブトラクション)処理が行われる。減算処理が行われた画像はD/A変換器210により再びアナログ信号に変換され、モニタ211に表示される。
【0041】
ところで、このモニタ211での表示による画像確認/観察とは別に、収集された画像についてはX線フィルムに出力することが可能である。CPU212は検査用設定データが格納されたデータベース214からフィルミング設定情報を取得すると、このフィルミング設定情報は自動現像装置用I/F218を介して自動現像装置219に送られる。自動現像装置219では当該受信情報を基に設定された条件でX線フィルム出力が行われる。
【0042】
X線フィルム出力が行われると、当該X線フィルム出力に係る情報、例えばX線フィルム出力に当たって使用されたX線フィルムのサイズ(X線フィルムの種類)などのX線フィルム識別情報やそのX線フィルムの枚数の少なくともどちらかについて、被検体の識別情報(例えば患者ID)及び当該画像収集に係る検査識別情報(例えば検査ID)、さらに必要に応じて各画像の収集時刻を表す情報と共に、外部I/F217を介して外部に送信される。
【0043】
ここで上記X線フィルム出力に係る情報はデータベース214から取り出された検査用設定データ(フィルミング設定情報)に基づいてもよいし、自動現像装置219が前記送信のための情報を有する場合は当該自動現像装置219の情報を利用してもよい。データベース214の検査用設定データを用いる場合は、実際のX線フィルム出力にあたっては当該データに基づいて行われたとの前提の下に情報送信することになる(自動現像装置219から直接に情報を得られない場合もこの手段を用いることになる)。一方、自動現像装置219が前記送信情報を有する場合、特に、前記検査用設定データ(フィルミング設定情報)に基づいて実際に行われたX線フィルム出力について各情報を有する場合、これらの情報は(自動現像装置219が出力する機能を有する限りにおいて)自動現像装置用I/F218を介してCPU212に送られる。CPU212に送られた情報はCPU212の内部やデータベース214に一時的又はある程度長期に渡って保持(保存)される。また、CPU212の内部やデータベース214に保持されない場合も、外部I/F217に含まれる送信バッファにおいて一時的に保持された後、外部装置への送信が行われることになる。なお、自動現像装置用I/F218を介して得られる情報は必ずしもCPU212を介する必要はなく、自動現像装置用I/F218を介して直接、データベース214での保持や外部I/F217への送信が行われるようにしてもよい。このようにして、実際に行われたX線フィルム出力についての各情報を外部装置に送信することが可能になる。
【0044】
いずれの場合も、前記X線フィルム出力の際に自動現像装置219で使用された(或いは使用されたはずである)X線フィルムについての情報は、被検体の識別情報及び当該画像収集に係る検査識別情報、さらに各画像の収集時刻を表す情報等と共に、外部I/F217を介してネットワーク19上に送信され、この送信情報は会計システム101にて受信される。
【0045】
会計システム101では当該情報をX線診断装置11aから受け取るとその受信情報が会計システム101のデータベースに自動的に仮登録される。当該画像収集に係る検査の終了後、会計システムの入力装置を用いて操作者(医療従事者等)が仮登録の内容を確認することにより問題なければ確定の入力がなされる。これにより、当該検査において自動現像装置219により使用されたX線フィルムに係る情報(X線フィルムのサイズ等(X線フィルム識別情報)及びX線フィルム枚数のうちの少なくとも一方)が会計システム101にて登録される。
【0046】
会計システム101における保険点数の計算においては、X線フィルムのサイズ等(X線フィルム識別情報)及びX線フィルム枚数等の情報、すなわち、通常では電子的情報転送の対象とならず会計システムにおける操作者の入力に頼っていたような医用画像収集における補助的な情報(主要情報として電子情報の授受の対象とならない情報)、も自動的にX線診断装置11aから得られるので、従来のような手入力に頼ったことによる計算ミスや計算漏れなどを起こすことを防ぎ、会計精度の向上と操作者の負担を軽減することが可能となる。
【0047】
なお、上述の自動現像装置219に係る情報(X線フィルム(出力)に係る情報)はX線診断装置11aから直接会計システム101に対して送信されてもよいし、他の装置を経由して送信されるようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
次に図4は本発明の第3の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図である。図2を用いて説明した本発明の第1の実施の形態はインジェクタに係る情報の取扱いについて説明したが、本実施の形態では画像情報を記録するための電子記録媒体に係る情報の取扱いについて説明する。なお、図4において図2と重複する構成については同じ番号を付し、構成説明は省略する。
【0048】
図4に示すように、X線診断装置11bは図2のインジェクタ用I/F215及びインジェクタ216に代えて、ディスクドライブ220及び画像情報の電子保存のための電子記録媒体(例えばCD−RやDVD−R、DVD−RAM、等)(以下、ディスクと称す)221を有している。ディスク221はディスクドライブ220に対して着脱可能であってもよい。
【0049】
第3の実施の形態に係るX線診断装置11bの動作について説明する。まず、図示しないインジェクタにより被検体に対して造影剤の注入が行われる。
【0050】
造影剤が注入された被検体は寝台202に乗った状態で、X線照射される。X線照射においては、X線管201によりX線が発生される。この発生されたX線は被検体を透過した後、透過X線としてI.I.203及びTVカメラ204により検出される(電気信号として取り出される)。検出された信号はA/D変換器207でデジタル信号に変換された後、画像メモリ208に記憶される。画像メモリ208には例えば前回撮影分の画像を記憶しておき、減算処理装置209では異なる条件で撮影された画像を用いて画像間の減算(引き算/サブトラクション)処理が行われる。減算処理が行われた画像はD/A変換器210により再びアナログ信号に変換され、モニタ211に表示される。
【0051】
ところで、このモニタ211での表示による画像確認/観察とは別に、収集された画像についてはディスク221に記録(出力)することが可能である。収集された画像はディスク221を駆動するためのディスクドライブ220を介してディスク221に送られ、所定の情報と共に記録される。
【0052】
ディスク記録が行われると、当該ディスク記録に係る情報、例えば当該ディスク221の種類及びその他の情報(ディスクの識別情報)並びに数量のうちの1つ以上について、被検体の識別情報(例えば患者ID)及び当該画像収集に係る検査識別情報(例えば検査ID)、さらに必要に応じて各画像の収集時刻を表す情報と共に、外部I/F217を介して外部に送信される。
【0053】
ここで上記ディスク記録に係る情報はデータベース214から取り出された検査用設定データに基づいてもよいし、ディスクドライブ220を介して得られた情報を利用してもよい。データベース214の検査用設定データを用いる場合は、実際のディスク記録にあたっては当該データに基づいて行われたとの前提の下に情報送信することになる(ディスクドライブ220を介して情報を得られない場合もこの手段を用いることになる)。一方、装着されたディスク221のディスク情報をディスクドライブ220が読み取ることによりディスク記録に係る情報が得られる場合、すなわち、実際に行われたディスク記録について各情報が得られる場合、これらの情報はディスクドライブ220の情報をCPU212が読み取ることにより得られる。CPU212により読み取られた情報はCPU212の内部やデータベース214に一時的又はある程度長期に渡って保持(保存)される。また、CPU212の内部やデータベース214に保持されない場合も、外部I/F217に含まれる送信バッファにおいて一時的に保持された後、外部装置への送信が行われることになる。なお、ディスクドライブ220を介して得られる情報は必ずしもCPU212を介する必要はなく、ディスクドライブ220を介して直接、データベース214での保持や外部I/F217への送信が行われるようにしてもよい。このようにして、実際に行われたディスク記録についての各情報を外部装置に送信することが可能になる。
【0054】
いずれの場合も、前記ディスク記録に係るディスク221についての情報は、被検体の識別情報及び当該画像収集に係る検査識別情報、さらに各画像の収集時刻を表す情報等と共に、外部I/F217を介してネットワーク19上に送信され、この送信情報は会計システム101にて受信される。
【0055】
会計システム101では当該情報をX線診断装置11bから受け取るとその受信情報が会計システム101のデータベースに自動的に仮登録される。当該画像収集に係る検査の終了後、会計システムの入力装置を用いて操作者(医療従事者等)が仮登録の内容を確認することにより問題なければ確定の入力がなされる。これにより、当該検査において画像情報が記録されたディスク221に係る情報(ディスク221の種類及びその他の情報(ディスク221の識別情報)並びに数量)が会計システム101にて登録される。
【0056】
会計システム101における保険点数の計算においては、ディスク221の種類及びその他の情報(ディスク221の識別情報)並びに数量等の情報、すなわち、通常では電子的情報転送の対象とならず会計システムにおける操作者の入力に頼っていたような医用画像収集における補助的な情報(主要情報として電子情報の授受の対象とならない情報)、も自動的にX線診断装置11bから得られるので、従来のような手入力に頼ったことによる計算ミスや計算漏れなどを起こすことを防ぎ、会計精度の向上と操作者の負担を軽減することが可能となる。
【0057】
なお、上述のディスク221に係る情報はX線診断装置11bから直接会計システム101に対して送信されてもよいし、他の装置を経由して送信されるようにしてもよい。
(第4の実施の形態)
上述した本発明の第1の実施の形態から第3の実施の形態まではX線診断装置に係わる補助的な情報の送信先(外部装置)が会計システムに対する場合についてであった。本発明の第4の実施の形態においては前記第1の実施の形態の場合におけるX線診断装置の構成の場合において在庫管理システムに対してX線診断装置に係わる補助的な情報を送信する場合について説明する。
【0058】
図5は本発明の第4の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図である。同図において本発明の第1の実施の形態に係る図2と重複する構成については同じ番号を付し、構成説明は省略する。
【0059】
図5に示すように、X線診断装置11cは図2に示すX線診断装置11と全く同じ構成となっている。本実施の形態において、X線診断装置11cはネットワーク19を介して在庫管理システム102と接続されている。
【0060】
X線診断装置11cにおいて、所定の検査における画像が収集されると、当該画像収集においてインジェクタ216により使用された造影剤の名称等(造影剤識別情報)、造影剤の注入総量、造影剤の注入時間、及び造影剤の注入速度(単位時間当りの注入スピード)のうちの1つ以上について、被検体の識別情報(例えば患者ID)及び当該画像収集に係る検査識別情報(例えば検査ID)、さらに必要に応じて各画像の収集時刻を表す情報と共に、外部I/F217を介して外部に送信される。
【0061】
ここで上記各情報はデータベース214から取り出された検査用設定データに基づいてもよいし、インジェクタ216が前記送信のための情報を有する場合は当該インジェクタ216の情報を利用してもよい。データベース214の検査用設定データを用いる場合は、実際の造影剤の使用にあたっては当該データに基づいて行われたとの前提の下に情報送信することになる(インジェクタ216から直接に情報を得られない場合もこの手段を用いることになる)。一方、インジェクタ216が前記送信情報を有する場合、特に、前記検査用設定データに基づいて実際に行われた(使用された)造影剤について各情報を有する場合、これらの情報は(インジェクタ216が出力する機能を有する限りにおいて)インジェクタ用I/F215を介してCPU212に送られる。CPU212に送られた情報はCPU212の内部やデータベース214に一時的又はある程度長期に渡って保持(保存)される。また、CPU212の内部やデータベース214に保持されない場合も、外部I/F217に含まれる送信バッファにおいて一時的に保持された後、外部装置への送信が行われることになる。なお、インジェクタ用I/F215を介して得られる情報は必ずしもCPU212を介する必要はなく、インジェクタ用I/F215を介して直接、データベース214での保持や外部I/F217への送信が行われるようにしてもよい。このようにして、実際に行われた(使用された)造影剤についての各情報を外部装置に送信することが可能になる。
【0062】
いずれの場合も、前記画像収集の際にインジェクタ216で使用された(或いは使用されたはずである)造影剤についての情報は、被検体の識別情報及び当該画像収集に係る検査識別情報、さらに各画像の収集時刻を表す情報等と共に、外部I/F217を介してネットワーク19上に送信され、この送信情報は在庫管理システム102にて受信される。
【0063】
在庫管理システム102では当該情報をX線診断装置11cから受け取るとその受信情報が在庫管理システム102のデータベースに自動的に登録される。この登録は仮登録としてもよく、その場合は例えば、在庫管理システム102の入力装置を用いて操作者が仮登録の内容を確認することにより問題なければ確定の入力がなされる。これにより、当該検査においてインジェクタ216により使用された造影剤に係る情報(造影剤の名称等(造影剤識別情報)、造影剤の注入総量、造影剤の注入時間、及び造影剤の注入速度(単位時間当りの注入スピード)のうちの1つ以上)が在庫管理システム102にて登録される。
【0064】
在庫管理システム102においては、造影剤の名称等(造影剤識別情報)、造影剤の注入総量、造影剤の注入時間、及び造影剤の注入速度(単位時間当りの注入スピード)等の情報に基づいて、どの造影剤がどの程度使用され造影剤の在庫量としてどのような状況になっているか、またその状況に基づいて所定の造影剤についての補充の要否等が判断される。すなわち、通常では電子的情報転送の対象とならず、必要であればメモや書類或いはカルテ等の別途手段にて入手することにより在庫管理システム102における操作者の入力に頼っていたような医用画像収集における補助的な情報(主要情報として電子情報の授受の対象とならない情報)、も自動的にX線診断装置11cから得られるので、従来のような手入力等に頼ったことによる誤入力や入力漏れなどを起こすことを防ぎ、在庫管理の精度向上と操作者の負担を軽減することが可能となる。
【0065】
なお、上述のインジェクタ216に係る情報はX線診断装置11cから直接在庫管理システム102に対して送信されてもよいし、他の装置を経由して送信されるようにしてもよい。
(第5の実施の形態)
図6は本発明の第5の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図である。本発明の第5の実施の形態においては前記第2の実施の形態の場合におけるX線診断装置の構成の場合において在庫管理システムに対してX線診断装置に係わる補助的な情報を送信する場合について説明する。同図において本発明の第2の実施の形態に係る図3と重複する構成については同じ番号を付し、構成説明は省略する。
【0066】
図6に示すように、X線診断装置11dは図3に示すX線診断装置11aと全く同じ構成となっている。本実施の形態において、X線診断装置11dはネットワーク19を介して在庫管理システム102と接続されている。
【0067】
X線診断装置11dにおいて、所定の検査において収集された画像についてX線フィルム出力が行われると、当該X線フィルム出力に係る情報、例えばX線フィルム出力に当たって使用されたX線フィルムのサイズ(X線フィルムの種類)などのX線フィルム識別情報やそのX線フィルムの枚数の少なくともどちらかについて、被検体の識別情報(例えば患者ID)及び当該画像収集に係る検査識別情報(例えば検査ID)、さらに必要に応じて各画像の収集時刻を表す情報と共に、外部I/F217を介して外部に送信される。
【0068】
ここで上記X線フィルム出力に係る情報はデータベース214から取り出された検査用設定データ(フィルミング設定情報)に基づいてもよいし、自動現像装置219が前記送信のための情報を有する場合は当該自動現像装置219の情報を利用してもよい。データベース214の検査用設定データを用いる場合は、実際のX線フィルム出力にあたっては当該データに基づいて行われたとの前提の下に情報送信することになる(自動現像装置219から直接に情報を得られない場合もこの手段を用いることになる)。一方、自動現像装置219が前記送信情報を有する場合、特に、前記検査用設定データ(フィルミング設定情報)に基づいて実際に行われたX線フィルム出力について各情報を有する場合、これらの情報は(自動現像装置219が出力する機能を有する限りにおいて)自動現像装置用I/F218を介してCPU212に送られる。CPU212に送られた情報はCPU212の内部やデータベース214に一時的又はある程度長期に渡って保持(保存)される。また、CPU212の内部やデータベース214に保持されない場合も、外部I/F217に含まれる送信バッファにおいて一時的に保持された後、外部装置への送信が行われることになる。なお、自動現像装置用I/F218を介して得られる情報は必ずしもCPU212を介する必要はなく、自動現像装置用I/F218を介して直接、データベース214での保持や外部I/F217への送信が行われるようにしてもよい。このようにして、実際に行われたX線フィルム出力(実際に使用されたフィルム)についての各情報を外部装置に送信することが可能になる。
【0069】
なお、上記所定の検査において収集された画像についてのX線フィルム出力とは検査中や検査直後等に限らず検査終了後数時間或いは検査日から数日経た後であっても、その時点でX線フィルム出力の必要が生じた場合であればそのX線フィルム出力をも対象とするものである。このように検査終了から所定の時間が経過した後に実施されたX線フィルム出力に係るX線フィルムについても在庫管理システム102への送信対象とすることで、例えその実施が深夜等に行われたとしても確実に在庫管理システム102へ情報が通知されるので、より正確な在庫管理を可能とする。
【0070】
さて、前記いずれの場合も、前記X線フィルム出力の際に自動現像装置219で使用された(或いは使用されたはずである)X線フィルムについての情報は、被検体の識別情報及び当該画像収集に係る検査識別情報、さらに各画像の収集時刻を表す情報等と共に、外部I/F217を介してネットワーク19上に送信され、この送信情報は在庫管理システム102にて受信される。
【0071】
在庫管理システム102では当該情報をX線診断装置11dから受け取るとその受信情報が在庫管理システム102のデータベースに自動的に登録される。この登録は仮登録としてもよく、その場合は例えば、在庫管理システム102の入力装置を用いて操作者が仮登録の内容を確認することにより問題なければ確定の入力がなされる。これにより、当該検査において自動現像装置219により使用されたX線フィルムに係る情報(X線フィルムのサイズ等(X線フィルム識別情報)及びX線フィルム枚数のうちの少なくとも一方)が在庫管理システム102にて登録される。
【0072】
在庫管理システム102においては、X線フィルムのサイズ等(X線フィルム識別情報)及びX線フィルム枚数等の情報に基づいて、どの(サイズの)X線フィルムがどの程度使用されX線フィルムの在庫量としてどのような状況になっているか、またその状況に基づいて所定のX線フィルムについての補充の要否等が判断される。すなわち、通常では電子的情報転送の対象とならず、必要であればメモや書類或いはカルテ等の別途手段にて入手することにより在庫管理システム102における操作者の入力に頼っていたような医用画像収集における補助的な情報(主要情報として電子情報の授受の対象とならない情報)、も自動的にX線診断装置11dから得られるので、従来のような手入力等に頼ったことによる誤入力や入力漏れなどを起こすことを防ぎ、在庫管理の精度向上と操作者の負担を軽減することが可能となる。
【0073】
なお、上述の自動現像装置219に係る情報はX線診断装置11dから直接在庫管理システム102に対して送信されてもよいし、他の装置を経由して送信されるようにしてもよい。
(第6の実施の形態)
図7は本発明の第6の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図である。本発明の第6の実施の形態においては前記第3の実施の形態の場合におけるX線診断装置の構成の場合において在庫管理システムに対してX線診断装置に係わる補助的な情報を送信する場合について説明する。同図において本発明の第3の実施の形態に係る図4と重複する構成については同じ番号を付し、構成説明は省略する。
【0074】
図7に示すように、X線診断装置11eは図4に示すX線診断装置11bと全く同じ構成となっている。本実施の形態において、X線診断装置11eはネットワーク19を介して在庫管理システム102と接続されている。
【0075】
X線診断装置11eにおいて、所定の検査において収集された画像についてディスク記録が行われると、当該ディスク記録に係る情報、例えば当該ディスク221の種類及びその他の情報(ディスクの識別情報)並びに数量のうちの1つ以上について、被検体の識別情報(例えば患者ID)及び当該画像収集に係る検査識別情報(例えば検査ID)、さらに必要に応じて各画像の収集時刻を表す情報と共に、外部I/F217を介して外部に送信される。
【0076】
ここで上記ディスク記録に係る情報はデータベース214から取り出された検査用設定データに基づいてもよいし、ディスクドライブ220を介して得られた情報を利用してもよい。データベース214の検査用設定データを用いる場合は、実際のディスク記録にあたっては当該データに基づいて行われたとの前提の下に情報送信することになる(ディスクドライブ220を介して情報を得られない場合もこの手段を用いることになる)。一方、装着されたディスク221のディスク情報をディスクドライブ220が読み取ることによりディスク記録に係る情報が得られる場合、すなわち、実際に行われたディスク記録について各情報が得られる場合、これらの情報はディスクドライブ220の情報をCPU212が読み取ることにより得られる。CPU212により読み取られた情報はCPU212の内部やデータベース214に一時的又はある程度長期に渡って保持(保存)される。また、CPU212の内部やデータベース214に保持されない場合も、外部I/F217に含まれる送信バッファにおいて一時的に保持された後、外部装置への送信が行われることになる。なお、ディスクドライブ220を介して得られる情報は必ずしもCPU212を介する必要はなく、ディスクドライブ220を介して直接、データベース214での保持や外部I/F217への送信が行われるようにしてもよい。このようにして、実際に行われたディスク記録(実際に使用されたディスク221)についての各情報を外部装置に送信することが可能になる。
【0077】
なお、上記所定の検査において収集された画像についてのディスク記録とは検査中や検査直後等に限らず検査終了後数時間或いは検査日から数日経た後であっても、その時点でディスク記録の必要が生じた場合であればそのディスク記録をも対象とするものである。このように検査終了から所定の時間が経過した後に実施されたディスク記録に係るディスク221についても在庫管理システム102への送信対象とすることで、例えその実施が深夜等に行われたとしても確実に在庫管理システム102へ情報が通知されるので、より正確な在庫管理を可能とする。
【0078】
さて、上記いずれの場合も、前記ディスク記録に係るディスク221についての情報は、被検体の識別情報及び当該画像収集に係る検査識別情報、さらに各画像の収集時刻を表す情報等と共に、外部I/F217を介してネットワーク19上に送信され、この送信情報は在庫管理システム102にて受信される。
【0079】
在庫管理システム102では当該情報をX線診断装置11eから受け取るとその受信情報が在庫管理システム102のデータベースに自動的に登録される。この登録は仮登録としてもよく、その場合は例えば、在庫管理システム102の入力装置を用いて操作者が仮登録の内容を確認することにより問題なければ確定の入力がなされる。これにより、当該検査において画像情報が記録されたディスク221に係る情報(ディスク221の種類及びその他の情報(ディスクの識別情報)並びに数量)が在庫管理システム102にて登録される。
【0080】
在庫管理システム102においては、ディスク221の種類及びその他の情報(ディスク221の識別情報)並びに数量等の情報に基づいて、どのディスク221がどの程度使用されディスク221の在庫量としてどのような状況になっているか、またその状況に基づいて所定のディスク221についての補充の要否等が判断される。すなわち、通常では電子的情報転送の対象とならず、必要であればメモや書類或いはカルテ等の別途手段にて入手することにより在庫管理システム102における操作者の入力に頼っていたような医用画像収集における補助的な情報(主要情報として電子情報の授受の対象とならない情報)、も自動的にX線診断装置11eから得られるので、従来のような手入力等に頼ったことによる誤入力や入力漏れなどを起こすことを防ぎ、在庫管理の精度向上と操作者の負担を軽減することが可能となる。
【0081】
なお、上述のディスク221に係る情報はX線診断装置11eから直接在庫管理システム102に対して送信されてもよいし、他の装置を経由して送信されるようにしてもよい。
(第7の実施の形態)
本発明の第7の実施の形態においては、カテーテルに係る情報を取扱う場合に当該情報をレポートシステムに対して送信する例について説明する。
【0082】
図8は本発明の第7の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図である。同図において本発明の第1の実施の形態に係る図2と重複する構成については同じ番号を付し、構成説明は省略する。
【0083】
図8に示すように、X線診断装置11fは図2のインジェクタ用I/F215及びインジェクタ216に代えて、カテーテル用インターフェース(以下、カテーテル用I/Fと称す)222及びカテーテル223を有している。さらに、医薬品用インターフェース(以下、医薬品用I/Fと称す)224及び医薬品225を有している。なお、X線診断装置11fはネットワーク19を介してレポートシステム18と接続されている。
【0084】
第7の実施の形態に係るX線診断装置11fの動作について説明する。まず、図示しないインジェクタにより被検体に対して造影剤の注入が行われる。
【0085】
造影剤が注入された被検体は寝台202に乗った状態で、X線照射される。X線照射においては、X線管201によりX線が発生される。この発生されたX線は被検体を透過した後、透過X線としてI.I.203及びTVカメラ204により検出される(電気信号として取り出される)。検出された信号はA/D変換器207でデジタル信号に変換された後、画像メモリ208に記憶される。画像メモリ208には例えば前回撮影分の画像を記憶しておき、減算処理装置209では異なる条件で撮影された画像を用いて画像間の減算(引き算/サブトラクション)処理が行われる。減算処理が行われた画像はD/A変換器210により再びアナログ信号に変換され、モニタ211に表示される。
【0086】
ところで、心臓等の循環器系の検査においては鼠径部等からカテーテル223を動脈に挿入して体内観察や治療を行う場合がある。また、その際、このカテーテル223を挿入した状態で前記X線照射による画像収集を行う場合もある。
【0087】
カテーテル223を用いる場合、当該使用されるカテーテルについての情報、例えば、カテーテルの種類(識別情報)、そのチューブの直径(フレンチ)等のサイズ情報(カテーテルの太さ情報)、及びその本数のうちの1つ以上について、被検体の識別情報(例えば患者ID)及び当該画像収集に係る検査識別情報(例えば検査ID)、カテーテル223を使用した時刻(時間)情報、さらに必要に応じて各画像の収集時刻を表す情報と共に、外部I/F217を介して外部に送信される。
【0088】
ここで上記カテーテル223に係る情報はデータベース214から取り出された検査用設定データに基づいてもよいし、カテーテル223自体が前記送信のための情報を有する場合は当該カテーテル223の情報を利用してもよい。データベース214の検査用設定データを用いる場合は、実際のカテーテル223の使用にあたっては当該データに基づいて行われたとの前提の下に情報送信することになる(カテーテル223から直接に情報を得られない場合もこの手段を用いることになる)。
【0089】
データベース214には検査用設定データとして、一連の検査で使用する医用部材(カテーテル、その他のデバイスや機器、等)が検査プロトコルと関連づけて格納されている。図9はカテーテル名称テーブルの一例を示す図である。同図に示すように、このテーブルにはカテーテル毎に番号付し、各番号を与えられたカテーテルの名称とその使用単位が対応付けされている。また、図10はデバイス名称テーブルの一例を示す図である。カテーテルの場合と同様に、このテーブルにはカテーテル以外に一連の検査で用いられるデバイスについて、そのデバイス毎に番号付けし、各番号を与えられたデバイスの名称とその使用単位が対応付けされている。そして、これらカテーテルの名称やデバイスの名称は後述する医薬品の名称と共に、各検査プロトコルに対応付けて記憶されている(図11参照)。図11に示すようなテーブルを持つことにより、実際の検査にあたっては、所定の検査プロトコルを選択すると、その検査プロトコルで使用すべき医薬品、カテーテル、及びデバイスの各名称が分かることになる。また、各名称に係る物の詳細は図9や図10に示される情報により判断することが可能であり、検査オペレータはこれらの情報に従って検査を進行すればよいことになる。
【0090】
前記外部I/F217を介して外部に送信されるカテーテル情報としてはこれらの情報が該当することになる。なお、上記各テーブルは必要に応じて適宜、追加、修正、又は削除をできるようにしてもよい。特に図11に示す検査プロトコルと対応付けされたテーブルの内容については実際に実施した検査の内容に合わせて修正するようにすれば、正確な情報を外部装置に伝えることが可能となる。この場合、修正は当該プロトコルについてのテーブル内容の変更(全くの書き換え)としてもよいし、修正は一時的なものとし、当該修正内容を外部装置に対して送信した後は原則として当該修正前の内容を維持するようにしてもよい。
【0091】
なお、通常、カテーテルの名称(カテーテルの識別情報)が分かれば当該カテーテルの仕様により、そのチューブ部分の直径が何フレンチであるか等のサイズ情報(カテーテルの太さ情報)等は得ることが可能であるが、予めこのような情報をデータベース214に格納しておくことで、このような情報も外部装置に送信するようにしてもよい。
【0092】
さて一方、カテーテル223が前記送信情報を有する場合、特に、前記検査用設定データに基づいて実際に行われた検査に係る当該カテーテル223について各情報を有する場合、これらの情報は(カテーテル223が出力する機能を有する限りにおいて)カテーテル用I/F222を介してCPU212に送られる。CPU212に送られた情報はCPU212の内部やデータベース214に一時的又はある程度長期に渡って保持(保存)される。また、CPU212の内部やデータベース214に保持されない場合も、外部I/F217に含まれる送信バッファにおいて一時的に保持された後、外部装置への送信が行われることになる。なお、カテーテル用I/F222を介して得られる情報は必ずしもCPU212を介する必要はなく、カテーテル用I/F222を介して直接、データベース214での保持や外部I/F217への送信が行われるようにしてもよい。このようにして、実際に使用されたカテーテル223についての各情報を外部装置に送信することが可能になる。
【0093】
いずれの場合も、使用された(或いは使用されたはずである)カテーテル223についての情報は、被検体の識別情報及び当該画像収集に係る検査識別情報、カテーテル223を使用した時刻(時間)情報、さらに各画像の収集時刻を表す情報等と共に、外部I/F217を介してネットワーク19上に送信され、この送信情報はレポートシステム18にて受信される。
【0094】
ところで、カテーテル223に加えて、本実施の形態においては医薬品についても情報を扱う。
【0095】
検査において画像収集する際、検査開始時や終了時、あるいは検査中など、必要に応じて医薬品を使用する場合が生じることがある。CPU212は検査用設定データが格納されたデータベース214から医薬品設定情報を取得すると、この医薬品設定情報は医薬品用I/F224を介して医薬品225に送られる。医薬品225では当該受信情報を基に設定された条件で医薬品の使用が行われる。
【0096】
例えば、医薬品用I/F224は造影剤のインジェクタのような機械に対するコントローラとして機能してもよい。医薬品(例えば、カテーテルを介して被検体の体内へ流される薬品)を被検体の体内に注入する前に、使用予定の医薬品の名称と注入量を決めておくことで、当該情報をI/F224を介して得ることにより、その医薬品と注入量が準備される(すなわち、注射器内に医薬品が満たされる)。
【0097】
医薬品の使用が行われると、当該使用に係る医薬品の情報、例えば医薬品の種類(医薬品識別情報)やその使用量について、被検体の識別情報(例えば患者ID)及び当該画像収集に係る検査識別情報(例えば検査ID)、医薬品225を使用した時刻(時間)情報、さらに必要に応じて各画像の収集時刻を表す情報と共に、外部I/F217を介して外部に送信される。
【0098】
ここで上記医薬品225に係る情報はデータベース214から取り出された検査用設定データに基づいてもよいし、医薬品225自体が前記送信のための情報を有する場合は当該医薬品225の情報を利用してもよい。データベース214の検査用設定データを用いる場合は、実際の医薬品225の使用にあたっては当該データに基づいて行われたとの前提の下に情報送信することになる(医薬品225から直接に情報を得られない場合もこの手段を用いることになる)。
【0099】
データベース214には検査用設定データとして、一連の検査で使用する各種医薬品が検査プロトコルと関連づけて格納されている。図12は医薬品名称テーブルの一例を示す図である。同図に示すように、このテーブルには医薬品毎に番号付し、各番号を与えられた医薬品の名称とその使用単位が対応付けされている。上述したように、この医薬品の名称は前記カテーテルの名称やデバイスの名称と共に、各検査プロトコルに対応付けて記憶されている(図11参照)。図11に示すようなテーブルを持つことにより、実際の検査にあたっては、所定の検査プロトコルを選択すると、その検査プロトコルで使用すべき医薬品、カテーテル、及びデバイスの各名称が分かることになる。また、各名称に係る物の詳細は図9、図10、及び図12に示される情報により判断することが可能であり、検査オペレータはこれらの情報に従って検査を進行すればよいことになる。
【0100】
前記外部I/F217を介して外部に送信される医薬品情報としてはこれらの情報が該当することになる。なお、上記各テーブルは必要に応じて適宜、追加、修正、又は削除をできるようにしてもよい。
【0101】
ところで、医薬品225が前記送信情報を有する場合、特に、前記検査用設定データに基づいて実際に行われた検査に係る当該医薬品225について各情報を有する場合、これらの情報は(医薬品225が出力する機能を有する限りにおいて)医薬品用I/F224を介してCPU212に送られる。CPU212に送られた情報はCPU212の内部やデータベース214に一時的又はある程度長期に渡って保持(保存)される。また、CPU212の内部やデータベース214に保持されない場合も、外部I/F217に含まれる送信バッファにおいて一時的に保持された後、外部装置への送信が行われることになる。なお、医薬品用I/F224を介して得られる情報は必ずしもCPU212を介する必要はなく、医薬品用I/F224を介して直接、データベース214での保持や外部I/F217への送信が行われるようにしてもよい。このようにして、実際に使用された医薬品225についての各情報を外部装置に送信することが可能になる。
【0102】
いずれの場合も、使用された(或いは使用されたはずである)医薬品225についての情報は、被検体の識別情報及び当該画像収集に係る検査識別情報、医薬品225を使用した時刻(時間)情報、さらに各画像の収集時刻を表す情報等と共に、外部I/F217を介してネットワーク19上に送信され、この送信情報はレポートシステム18にて受信される。
【0103】
さて、レポートシステム18ではカテーテル223や医薬品225等の情報をX線診断装置11fから受け取るとその受信情報がレポートシステム18のデータベースに自動的に仮登録される。当該検査の終了後、レポートシステム18のレポート作成装置を用いて操作者(例えば読影者)が予め又はレポート作成時に仮登録の内容を確認することにより問題なければ確定の入力がなされる。これにより、当該検査において使用されたカテーテル223に係る情報(カテーテルの種類(識別情報)、そのチューブの直径が何フレンチであるか等のサイズ情報(カテーテルの太さ情報)、及びその本数のうちの1つ以上)、さらに使用された医薬品情報(医薬品の種類(識別情報)及びその使用量)などが時刻情報と共にレポートシステム18にて登録される。
【0104】
レポートシステム18における検査レポートの作成は、当該検査において収集された医用画像を観察しながら、あるいは観察した結果に基づき行われる。その際、腫瘍などの患部の大きさを正確に把握することは正しいレポート(診断/読影結果)を作成する上で重要な要素の1つとなる。例えば1画素当りの長さを求めるピクセルキャリブレーションにより画像観察装置等の画面上に表示されている画像の所定部(例えば心臓の血管の太さなど)についての長さや腫瘍等の患部の大きさの測定を行うことが可能である。
【0105】
本実施の形態によれば、カテーテル223についてその名称(名称からその仕様に基づきチューブの直径などの情報は取得可能)又はそのチューブの直径などの情報そのものについてX線診断装置11fから送信されて来る。従って、当該カテーテル223を含む画像をレポート作成時又は読影時に画像観察用端末装置に或いはレポートシステム18の表示装置(例えばレポート作成装置のモニタ)に表示すれば、その表示装置の画面上に表示されたカテーテルサイズから他の表示物、すなわち、血管等の所定部位についてのサイズを測定可能せしめる。或いはそのカテーテルサイズを基にピクセルキャリブレーションを行い、より正確な測定を実現することも可能である。
【0106】
また、本実施の形態においてはカテーテル223や医薬品225、さらにはその他の検査に使用されたデバイスについて、その使用時の時刻情報がX線診断装置11fから送信される。従って、例えば図13に示すように検査毎に当該検査中に使用されたカテーテル223などの名称を使用時刻順にその使用時刻と共に表示することも可能である。このように医薬品225やカテーテル223等が使用された順が分かることは読影やレポート作成において有益となる場合が少なくなく、これらの情報を考慮したより好ましいレポートを作成することが可能となる。
【0107】
なお、カテーテル223や医薬品225に係る情報はX線診断装置11fから直接レポートシステム18に対して送信されてもよいし、他の装置(例えば画像サーバ)を経由して送信されるようにしてもよい。
【0108】
本実施の形態では外部装置としてレポートシステム18が接続された場合について説明したが、本実施の形態におけるX線診断装置11fからの送信情報は会計システムに対して送信される場合についても有益である。図14はカテーテル223や医薬品225等の数量について実際の実施結果を検査プロトコルに対応付けて外部装置に送信する場合の送信情報の一例を示す図である。会計システムではこのような情報を受け取ることにより更に正確な保険点数の計算、患者に対する課金が可能になる。
【0109】
以上、本発明の各実施の形態について例示的に説明したが、本発明についてはこれらに限られることはない。例えば、各実施の形態において、データベース214に格納された情報は追加、修正、又は削除が可能であってもよい。
【0110】
また、データベース214に格納された情報については個々に随時呼び出せるようにしてもよい。これにより、上記追加、修正、又は削除の他、その登録内容の確認など、必要に応じて参照できるようになる。この情報の呼び出しは、任意の範囲でできるようにしてもよいし、検査プロトコルや操作者のID等に基づく許された権限の範囲など、アクセスできる情報に制限を設けるようにしてもよい。
【0111】
さらに、本発明の実施の形態として、上記各実施の形態がそれぞれ独立して実施される場合について説明した。しかしながら、本発明はこのような独立実施に限られることはなく、複数の実施の形態に係る構成を有し、複数の実施の形態について行われるようにしてもよいのは言うまでもない。
【0112】
なお、装置やシステムの構成、取り扱う情報、その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、上記に説明した実施の形態以外の形態においても本発明は適用・実施し得るものである。
【0113】
以上説明したように、本発明によればX線診断装置などによる医用画像の収集に伴って使用が生じる物(造影剤、X線フィルム、ディスク、カテーテル、医薬品、等)についての従来扱われていなかった補助的な情報について医用画像装置から外部装置へ送信することで、これら送信情報を受けた外部装置では従来操作者等による手入力に頼っていた情報が確実に電子情報として届く。従って、会計計算や在庫管理においては誤入力や入力漏れの回避、操作者の作業負担の軽減、等が図れ、また、レポート作成においてはより正確な読影(診断)やレポート作成が行えるという効果を奏する。
【0114】
【発明の効果】
本発明によれば、医用画像装置が有する補助的な情報を他の装置が共有することが可能となり、当該他の装置において正しい情報に基づく情報処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る医用システムの概略構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図。
【図7】本発明の第6の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図。
【図8】本発明の第7の実施の形態に係るX線診断装置等の構成を示すブロック図。
【図9】カテーテル名称テーブルの一例を示す図。
【図10】デバイス名称テーブルの一例を示す図。
【図11】医薬品名称、カテーテル名称、及びデバイス名称と共に検査プロトコルを対応付けるテーブルの一例を示す図。
【図12】医薬品名称テーブルの一例を示す図。
【図13】検査中に使用されたカテーテルや医薬品の使用時刻を表示する一例を示す図。
【図14】カテーテルや医薬品等の数量について実際の実施結果を検査プロトコルに対応付けて外部装置に送信する場合の送信情報の一例を示す図。
【符号の説明】
10・・・病院情報システム
11,11a,11b,11c,11d,11e,11f・・・X線診断装置
12・・・X線CT装置
13・・・MRI装置
18・・・レポートシステム
101・・・会計システム
102・・・在庫管理システム
212・・・CPU
214・・・データベース
215・・・インジェクタ用インターフェース
216・・・インジェクタ
217・・・外部インターフェース
218・・・自動現像装置用インターフェース
219・・・自動現像装置
220・・・ディスクドライブ
221・・・ディスク
222・・・カテーテル用インターフェース
223・・・カテーテル
224・・・医薬品用インターフェース
225・・・医薬品
Claims (16)
- 医用画像を収集する手段と、
前記医用画像の収集に係わる補助的な情報を少なくとも一時的に保持する保持手段と、
この保持手段により保持された前記補助的な情報の少なくとも一部を少なくとも1の他の装置に送信する送信手段と
を具備することを特徴とする医用画像装置。 - 前記他の装置は前記医用画像の収集に係わる会計のための会計システムに用いられる装置であることを特徴とする請求項1に記載の医用画像装置。
- 前記他の装置は前記医用画像に対する診断レポートを作成するレポート作成システムに用いられる装置であることを特徴とする請求項1に記載の医用画像装置。
- 前記補助的な情報は前記医用画像の収集により結果として使用された物に係わる時間的情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の医用画像装置。
- 前記補助的な情報は前記医用画像の収集により結果として使用された物を特定する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の医用画像装置。
- 前記補助的な情報は前記医用画像の収集により結果として使用された物に関する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の医用画像装置。
- 前記他の装置は前記医用画像の収集により結果として使用された物を管理する在庫管理システムに用いられる装置であることを特徴とする請求項6に記載の医用画像装置。
- 前記物に関する情報はその物を識別する情報、その物の長さ、及びその物の数量のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項6に記載の医用画像装置。
- 前記物が造影剤インジェクタであるとき、前記物に関する情報は造影剤に関する情報であることを特徴とする請求項6に記載の医用画像装置。
- 前記造影剤に関する情報は造影剤識別情報、造影剤注入総量、造影剤注入時間、及び造影剤の単位時間当りの注入スピードのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項9に記載の医用画像装置。
- 前記物に関する情報はカテーテルに関する情報であることを特徴とする請求項6に記載の医用画像装置。
- 前記カテーテルに関する情報はカテーテル識別情報、カテーテルの太さ、及びカテーテルの数量のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項11に記載の医用画像装置。
- 前記物に関する情報は前記収集された医用画像の出力媒体に関する情報であることを特徴とする請求項6に記載の医用画像装置。
- 前記出力媒体が電子保存媒体のとき、前記出力媒体に関する情報は前記電子保存媒体の識別情報及び数量のうち少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項13に記載の医用画像装置。
- 前記出力媒体がフィルムのとき、前記出力媒体に関する情報は前記フィルムの識別情報及び数量のうち少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項13に記載の医用画像装置。
- 医用画像を収集する医用画像装置において、
前記医用画像の収集に係わる補助的な情報を少なくとも一時的に保持し、
保持された前記補助的な情報の少なくとも一部を少なくとも1の他の装置に送信する
ことを特徴とする医用画像装置の情報送信方法。
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