JP2004257206A - 地盤改良機械 - Google Patents

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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

【課題】施工対象領域を特定するための石灰等によるライン引きを必要としない施工方法を提供する。
【解決手段】バックホウ1に支持させた混合撹拌ヘッド4の有効幅を処理幅とし、P1方向への移動を一回の処理として処理幅の1/2だけオーバーラップさせながらn回の処理を繰り返し行う。その際、架台9上に置いたレーザー発光器10からレーザービームLを照射して回転平面F内で回転させる。ヘッド4に装着した表示機能付きのレーザー受光器12でレーザービームLを捉えて、その表示を目視確認しながらレーザービーム回転平面Fに沿ってヘッド4を動かして処理を行う。レーザー発光器10は一回の処理を終えるごとに架台9上で所定量だけシフトさせる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤改良機械に関し、特にバックホウ等の建設機械をベースマシンとしてそのアーム先端に混合撹拌ヘッドを装着した地盤改良機械において、施工に際しレーザービームを基準に混合撹拌ヘッドの位置をリアルタイムで可視表示する機能を有した地盤改良機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1,2等に記載の地盤改良機械を用いて地盤改良のための施工を行うにあたっては、例えば図14に示すように、ベースマシンであるバックホウ100等の建設機械のアーム101の先端に装着した混合撹拌ヘッド102の地中への貫入と引き抜きとを繰り返しながら施工を行うのが一般的である。そして、実際の施工に先立って、処理対象領域Eを予め複数の領域に分けておくいわゆる区割りを行うために、従来では例えばポール103を立てたり、あるいは石灰等にてライン104を引くことが行われている。そして、一回の処理幅をWとしてW/2だけオーバーラップさせながら順次施工を行うことになる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−295262号公報 (図1)
特開2001−295265号公報 (図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように予備作業としてのポール立設作業やライン引き等の作業が必要とされる従来の工法では、その分だけ工数や作業時間が増加してコストアップが余儀なくされるほか、地盤改良の対象となる地盤が例えば軟弱地盤等である場合には必ずしもライン引き等を行うことができず、なおも改善の余地を残している。
【0005】
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、とりわけライン引き等による区割りを行わずとも混合撹拌ヘッドの位置をリアルタイムで確認できるようにして、もって効率良く地盤改良のための施工を行えるようにした地盤改良機械を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、建設機械をベーマシンとしてそのアーム先端に混合撹拌ヘッドを装着し、その混合撹拌ヘッドを地中に貫入して混合撹拌処理を行う地盤改良機械であって、レーザー光源から出力されたレーザービームを鉛直平面内で回転させながら混合攪拌機側に向けて照射するレーザー発光器と、アームの先端もしくは混合撹拌ヘッドに装着されて、レーザー発光器から照射されたレーザービームを受光するレーザー受光器とを備えている。そして、上記レーザー受光器は、鉛直平面内にあるレーザービームを基準としたときにアームもしくは撹拌混合ヘッドがそのレーザービーム回転平面と直交する方向でどのような位置関係にあるのかを可視表示する機能を有していることを特徴とする。
【0007】
より具体的には、請求項2に記載のように、レーザー受光器は、その受光部の中央位置にレーザービーム回転平面が一致しているか否かをそのずれ方向とともに可視表示する機能を有しているものとする。
【0008】
レーザービームは、その回転平面が地盤改良のための施工に際して実際に混合撹拌ヘッドを動かす方向を含む平面と平行となるように予め設定するものとする。また、レーザー発光器としては、それ自体が置かれた位置の水平度の度合いに応じてレーザービーム回転平面が鉛直となるように調整可能ないわゆる整準機能を有するものを使用するものとする。
【0009】
したがって、レーザー受光器の表示を目視確認しながら実質的にレーザービームに倣うように混合撹拌ヘッドを動かして施工を行うことにより、区割りのためのライン引き等を行わずとも従来と同等の地盤改良のための施工を行うことができるようになる。
【0010】
【発明の効果】
請求項1,2に記載の発明によれば、従来のように区割りのためのライン引き等を行う必要がないので、予備的な作業工数と時間を削減して作業効率の改善とコストダウンを図ることができるほか、軟弱地盤等においても予め区割りした場合と同等の高精度な地盤改良のための施工を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜6は本発明の好ましい第1の実施の形態を示す図であり、図1に示すように領域Eを地盤改良のための処理対象領域として施工を行う場合の例を示している。
【0012】
図1〜4に示すように、実際の施工を司る地盤改良機械は掘削系建設機械である履帯式のバックホウ1をベースマシン(母機)として構成されているとともに、バックホウ1は所定の起伏自由度を有するブーム2とそのブーム2の先端に連結されて同等の起伏自由度を有するアーム3とを備えていて、アーム3の先端にはトレンチャーと称される混合撹拌ヘッド4を装着してある。
【0013】
この混合撹拌ヘッド4は、フレーム5の上部に駆動輪としてのチェーンスプロケット6を、同じくフレーム5の下端に従動輪としてのチェーンホイール7をそれぞれ装着して、それら両者の間にエンドレスなドライブチェーン8を巻き掛けるとともに、ドライブチェーン8の外周には図示しない複数の撹拌翼を装着したものであり、それらの撹拌翼がドライブチェーン8とともに上下方向に周回駆動されるようになっている。
【0014】
そして、図3に示すように、ドライブチェーン8を周回駆動しながら混合撹拌ヘッド4をバックホウ1の推力をもって地中に所定深度Hまで貫入し、所定ストロークSのもとで上下動させながら混合撹拌ヘッド4をバックホウ1側に引き寄せるようにして矢印P1方向に移動させることで、その混合撹拌ヘッド4の有効幅寸法を一回の処理幅Wとして施工が行われることになる。なお、周知のように、混合撹拌ヘッド4の一部には図示しない固化材吐出口が設けられていて、この固化材吐出口から例えばセメント系等の固化材が吐出されて、掘削された土砂と混合撹拌されるものであることはもちろんである。
【0015】
ここで、図1に示すように処理対象領域Eについて施工を行うにあたり、上記のように混合撹拌ヘッド4の有効幅寸法を一回の処理幅Wとして合計n回の施工を繰り返し行うことになるものの、その際に有効幅寸法Wの二分の一(W/2)だけその都度オーバーラップさせて施工を行うものとする。
【0016】
この場合に、バックホウ1と施工対象領域Eとの間に定規として機能する架台9を配置するとともに、この架台9上に移動可能なレーザー発光器10を載置する一方、ブーム3の先端もしくは混合撹拌ヘッド4の上端にブラケット11を介してレーザー受光器12を取り付けてある。なお、架台9には上記の処理幅Wに相当する目盛り(指標)を長手方向に沿って等ピッチで形成してある。
【0017】
レーザー発光器10は、図5に示すようにそのヘッド部13内にレーザー光源14とその光学系とを含んでいて、レーザー照射口15からレーザービームLを直線状に照射するようになっている。また、ヘッド部13はレーザービーム照射方向と直交する軸心を回転中心としてモーター16にて回転駆動されるようになっていて、その回転に伴いレーザービームLが描く円形の軌跡すなわちレーザービーム回転平面Fが鉛直となるように設定されている。そして、モーター16は調整台17に搭載されているとともに、その調整台17には整準器19を中心とする整準機構18が搭載されていて、調整台17ひいてはレーザービームLの回転中心であるモーター16の回転軸20が水平となるように自動整準されるようになっている。
【0018】
すなわち、調整台17はベース21上の前後2台のパルスモーター22,23にて支えられているとともに、整準器19にはその液面を検知するレベルセンサー24が付設されていて、レベルセンサー24の出力をもとに演算装置25にて所定の演算を行った上で補正指令を各パルスモーター22,23に付与し、各パルスモーター22,23を正逆転駆動させることで調整台17が水平となるように調整される。なお、これらの調整作業はレーザー発光器10を架台9の上に置いた後に行われる。
【0019】
一方、レーザー受光器12は、上記レーザー発光器10から照射されたレーザービームLを受光部であるセンサー部26,27で受光したときにそのセンサー部26,27の中央位置CがレーザービームLと一致しているか否かを、一致していない場合のずれ方向とともに可視表示する機能を有している。なお、先に述べたようにレーザー発光器10から照射されるレーザービームLは常に回転していることから、レーザー受光器12は一定の周期で断続的にレーザービームLを受光することになる。
【0020】
より具体的には、レーザー受光器12は、センサー部26,27および演算部28のほかバックホウ1のキャビンからオペレータが視認可能な大きさの表示窓29を有していて、さらにその表示窓29には基準位置表示部30と左右一対のずれ方向表示部31,32がそれぞれ設けられている。そして、同図に示すようにセンサー部26,27におけるレーザービームLの受光位置がその中央位置Cよりも例えば左方向にずれている場合には一方のずれ方向表示部31が、センサー部26,27におけるレーザービームLの受光位置がその中央位置Cよりも右方向にずれている場合には他方のずれ方向表示部32がそれぞれ所定の発光色をもって点灯もしくは点滅してその旨を可視表示するようになっている。また、レーザー受光器12におけるセンサー部26,27の中央位置CにレーザービームLが一致している場合には、図6に示すように基準位置表示部30が所定の発光色をもって点灯もしくは点滅してその旨を可視表示するようになっている。
【0021】
なお、レーザー受光器12は、オペレータがキャビンから見た場合にその表示窓29が図6の向きとなるようにブーム3あるいは混合撹拌ヘッド4に装着される。また、上記ずれ方向表示部31,32の表示を例えば点灯と点滅との組み合わせとするか、点灯もしくは点滅する面積あるいは点滅状態の速さを数段階の段階表示とすることにより、レーザービームLに対するセンサー部26,27側のずれ量をも段階的に可視表示することが可能である。
【0022】
このように構成された地盤改良機械によれば、実際の施工にあたっては基本的には図14に例示した従来の手順と同じ手順で施工を行うことになるものの、図1,2に示すように施工対象領域Eの近傍に架台9を設置するとともに、その架台9上の目盛りに合わせるように予めレーザー発光器10を配置し、そのレーザー発光器10から照射されるレーザービームLが描く軌跡すなわちレーザービーム回転平面がF混合撹拌ヘッド4の移動方向(矢印P1方向)である掘進方向と平行となり、且つそのレーザービーム回転平面Fがレーザー受光器12におけるセンサー部26,27を横切るように調整しておく。すなわち、オペレータはレーザー受光器12の表示窓29を目視確認しながら基準位置表示部30が点滅もしくは点灯するように混合撹拌ヘッド4の位置を微調整する。なお、貫入開始位置の確認は、ブーム2およびアーム3の最大伸長状態(最大リーチ)をもって混合撹拌ヘッド4が貫入開始位置に位置するように予めバックホウ1の停止位置を調整しておくことで対処する。
【0023】
なお、架台9上にレーザー発光器10を静置すれば先に述べた自動整準機能によりレーザービーム回転平面Fが鉛直となるように自動調整される。
【0024】
上記のようにオペレータがレーザー受光器12の表示窓29における基準位置表示部30の点滅もしくは点灯を確認したならば、図3に示すように混合撹拌ヘッド4を所定量Hだけ地中に貫入した上で、ストロークSのもとで上下動させながら矢印P1方向に移動させて一列分の施工を行う。その際に、混合撹拌ヘッド4を上下動させるのに伴って一時的にずれ方向表示部31,32が全く点滅も点灯もしなかったり、あるいはいずれか一方が点滅もしくは点灯することがあったとしても、最終的には基準位置表示部30が点滅もしくは点灯するのを条件として少しづつ混合撹拌ヘッド4を矢印P1方向に移動させ、このような操作を何回か繰り返す。
【0025】
処理幅Wについて一列分の施工が完了したならば、一旦混合撹拌ヘッド4を引き抜いて施工開始側に戻した上、従来と同様にしてオフセット量W/2のもとで次の列の施工を行う。その際には、架台9上のレーザー発光器10を同架台9上の目盛りに沿って処理幅W分だけシフトさせるものとする。
【0026】
こうすることにより、最終的には混合撹拌ヘッド4は鉛直なレーザービーム回転平面Fに沿って移動させたことになり、従来のようなライン引きによる区割りを行わずともスムーズにその施工を行うことができる。
【0027】
図7は本発明の第2の実施の形態を示し、第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付してある。
【0028】
この第2の実施の形態では、平面視にて多角形たる正六角形の処理対象領域E1を単位要素としてその一辺を共有するように多数の処理対象領域E1,E1…を相互に接続して、全体としていわゆる平面ハニカム状の構造体M1を地中に構築するにあたり、各処理対象領域E1の一辺の施工に際して、架台9上に置いたレーザー発光器10から照射されるレーザービームLすなわちレーザービーム回転平面Fを基準に行うようにしたものである。
【0029】
また、図8は本発明の第3の実施の形態を示し、この第3の実施の形態では、平面視にて正方形の処理対象領域E2を単位要素としてその一辺を共有するように多数の処理対象領域E2,E2…を相互に接続して、全体としていわゆる格子状の構造体M2を地中に構築するにあたり、各処理対象領域E2,E2…の一辺の連続同時施工に際して、架台9上に置いたレーザー発光器10から照射されるレーザービームLすなわちレーザービーム回転平面Fを基準に行うようにしたものである。
【0030】
なお、図示の状態と直交する方向の施工を行う際には、レーザー発光器10を架台9とともに90度異なる方向に移動させるものとする。
【0031】
これら第2,3の実施の形態においても先の第1の実施の形態と同様の効果が得られることになる。
【0032】
図9は本発明の第4の実施の形態を示し、図1〜4に示した第1の実施の形態と比べ地盤改良のための処理深度Hがより大きな場合の例を示している。
【0033】
この第4の実施の形態では、ベースマシンであるバックホウ1のアーム3の先端に鉛直姿勢のケーシング34を支持させるとともに、そのケーシング34に自己昇降式の混合撹拌ヘッド35を挿入支持させたものである。混合撹拌ヘッド35は、外周に撹拌翼を備えたドライブチェーン36を周回駆動するための駆動機構とは別に、それ自身でケーシング34に沿って昇降するための昇降駆動機構37を内蔵している。例えば、ケーシング34の内部に配置された図示外のラックと噛み合うピニオンを回転駆動させるためのブレーキ付きの油圧モータ等を内蔵している。
【0034】
そして、混合撹拌ヘッド35はその施工開始前状態として下端が地面に接しつつケーシング34に案内支持されていて、施工開始の初期段階ではケーシング34と混合撹拌ヘッド35の相対移動を伴うことなくバックホウ1の推力によって混合撹拌ヘッド35が一次貫入として所定の深さまで貫入される。そして、ケーシング134が図9のように地面の近くに位置するようになったならばケーシング34がその位置に保持され、代わって混合撹拌ヘッド35の昇降駆動機構37を駆動させることによりその混合撹拌ヘッド35が自律的に二次貫入を開始する。
【0035】
すなわち、上記一次貫入と二次貫入とをもって混合撹拌ヘッド35が所定深度Hに保たれたならば、以降は微小ストロークS1のもとで混合撹拌ヘッド35を単独で昇降動作させながら矢印P2方向に連続的に移動させて施工を行う。言い換えるならば、一旦地中に貫入した混合撹拌ヘッド35を原則として引き抜くことなく鉛直姿勢のまま移動させることで、あたかも遮水壁のごとき壁状構造体を地中に構築することができる。
【0036】
その際に、架台9上に置いたレーザー発光器10から照射され且つレーザービーム回転平面F内で回転するレーザービームLをケーシング34の下端に設けたレーザー受光器12で捉えて、先の実施の形態と同様にそのレーザービーム回転平面Fに沿って混合撹拌ヘッド35を水平移動させるものとする。こうすることにより、混合撹拌ヘッド35を動かすべき軌跡を石灰等で予め地面に表示するライン引き等の予備作業は一切不要となり、混合撹拌ヘッド35の移動軌跡の直線性を維持することができる。
【0037】
図10〜12は本発明の第5の実施の形態を示し、この第5の実施の形態では、ベースマシンであるバックホウ1のアーム3の先端に旋回機構38を有する混合撹拌ヘッド39を装着して施工を行う場合の例を示している。
【0038】
この実施の形態の混合撹拌ヘッド39は、外周に撹拌翼を有するエンドレスなドライブチェーンを上端のチェーンスプロケットの下端のチェーンホイールとの間に巻き掛けた上で、油圧モータにてそのドライブチェーンを周回駆動させるようになっている点で図1〜4に示したものと基本的に同様であるものの、油圧シリンダや油圧モータ駆動の旋回機構38を有しているために、必要に応じてその混合撹拌ヘッド39を鉛直軸線周りに旋回させて姿勢変更することが可能となっている点で図1〜4に示したものと異なっている。
【0039】
そして、施工方向(矢印P3方向)とほぼ直交するように地面上に設置した架台9上には先の実施の形態と同様のレーザー発光器10が載置してあるとともに、混合撹拌ヘッド39の上端にはブラケットを介して同じく先の実施の形態と同様の図5と同様のレーザー受光器12を配置してある。
【0040】
したがって、この実施の形態によれば、所定深度まで地中に貫入した混合撹拌ヘッド39を連続的にP3方向に移動させて遮水壁のごとき壁状構造体M3を構築するにあたり、レーザー発光器10から照射されてレーザービーム回転平面F内で回転するレーザービームLをレーザー受光器12で捉えながら表示窓29のうち基準位置標示部30が点滅もしくは点灯するようにして混合撹拌ヘッド39を移動させることにより、予め地面にライン引き等を行わずに混合撹拌ヘッド39の移動方向すなわち壁状構造体M3の直線性を確保することができる。
【0041】
図13には本発明の第6の実施の形態として、レーザー発光器の別の例すなわちその整準作業を手動式としたレーザー発光器50を示す。
【0042】
レーザー発光器50は、図13に示すようにそのヘッド部13内にレーザー光源14とその光学系とを含んでいて、レーザー照射口15からレーザービームLを直線状に照射するようになっている。また、ヘッド部13はレーザービーム照射方向と直交する軸心を回転中心としてモーター16にて回転駆動されるようになっていて、その回転に伴いレーザービームLが描く円形の軌跡すなわちレーザービーム回転平面Fが鉛直となるように設定されている。そして、モーター16は調整台51に搭載されているとともに、そのモーター16には水準器52が付設されていて、水準器52を見ながら例えばアジャストナット53を回転操作することでレーザービームLの回転中心であるモーター16の回転軸20が水平となるように手動操作にて調整できるようにしてある。
【0043】
このレーザー発光器50を使用しても基本的には先の各実施の形態と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい第1の実施の形態を示す平面説明図。
【図2】図1の側面説明図。
【図3】図1の状態から混合撹拌ヘッドを地中の貫入した状態を示す側面説明図。
【図4】図1の正面説明図。
【図5】図1,2におけるレーザー発光器およびレーザー受光器の詳細を示す機能説明図。
【図6】図5の作動説明図。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す平面説明図。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示す平面説明図。
【図9】本発明の第4の実施の形態を示す側面説明図。
【図10】本発明の第5の実施の形態を示す平面説明図。
【図11】図9の側面説明図。
【図12】図9の正面説明図。
【図13】本発明の第6の実施の形態としてレーザー発光器の別の例を示す説明図。
【図14】従来の技術の一例を示す平面説明図。
【符号の説明】
1…バックホウ(ベースマシン)
2…アーム
3…ブーム
4…混合撹拌ヘッド
10…レーザー発光器
12…レーザー受光器
14…レーザー光源
16…モーター
26,27…センサー部(受光部)
29…表示部
35…混合撹拌ヘッド
39…混合撹拌ヘッド
50…レーザー発光器
C…中央位置
F…レーザービーム回転平面
L…レーザービーム

Claims (2)

  1. 建設機械をベーマシンとしてそのアーム先端に混合撹拌ヘッドを装着し、その混合撹拌ヘッドを地中に貫入して混合撹拌処理を行う地盤改良機械であって、
    レーザー光源から出力されたレーザービームを鉛直平面内で回転させながら混合攪拌機側に向けて照射するレーザー発光器と、
    アームの先端もしくは混合撹拌ヘッドに装着されて、レーザー発光器から照射されたレーザービームを受光するレーザー受光器と、
    を備えていて、
    上記レーザー受光器は、鉛直平面内にあるレーザービームを基準としたときにアームもしくは撹拌混合ヘッドがそのレーザービーム回転平面と直交する方向でどのような位置関係にあるのかを可視表示する機能を有していることを特徴とする地盤改良機械。
  2. 上記レーザー受光器は、その受光部の中央位置にレーザービーム回転平面が一致しているか否かをそのずれ方向とともに可視表示する機能を有していることを特徴とする請求項1に記載の地盤改良機械。
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