JP2004256820A - 含フッ素接着剤ならびにそれを用いた接着性フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性単量体のうちの少なくとも1種の単量体0.05〜30モル%と、該単量体と共重合可能な含フッ素エチレン性単量体のうちの少なくとも1種の単量体70〜99.95モル%とを共重合してえられるヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性重合体を用いる。
【選択図】なし
Description
1.基材の表面をサンドフラスター処理などで物理的に荒らす方法、
2.含フッ素ポリマーをナトリウム・エッチング、プラズマ処理、光化学的処理などの表面処理を行なう方法、
3.接着剤を用いて接着させる方法
などが主に検討されているが、前記1、2については、処理工程が必要となり、また、工程が複雑で生産性がわるい。また、基材の種類や形状が限定される。そもそも、接着力も不充分であり、えられた積層体の外観上の問題(着色や傷)も生じやすい。
(b)該(a)成分と共重合可能なヒドロキシル基を有さない含フッ素エチレン性単量体のうちの少なくとも1種の単量体70〜99.95モル%
とを共重合してえられるヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性重合体からなる含フッ素接着剤に関する。
CX2=CX1−Rf−CH2OH (1)
(式中、XおよびX1は同じかまたは異なりいずれも水素原子またはフッ素原子、Rfは炭素数1〜40の2価のアルキレン基、炭素数1〜40の含フッ素オキシアルキレン基、炭素数1〜40のエーテル結合を含む含フッ素アルキレン基または炭素数1〜40のエーテル結合を含む含フッ素オキシアルキレン基を表わす)
で示される少なくとも1種の単量体であることが好ましい。
CH2=CFCF2−Rf 1−CH2OH (2)
[式中、Rf 1は炭素数1〜39の2価の含フッ素アルキレン基または−ORf 2(Rf 2は炭素数1〜39の2価の含フッ素アルキレン基または炭素数1〜39のエーテル結合を有する2価の含フッ素アルキレン基)を表わす]
で示される含フッ素単量体であることが好ましい。
また本発明は、前記ヒドロキシル基を有さない含フッ素エチレン性単量体(b)がテトラフルオロエチレン85〜99.7モル%と式(3):
CF2=CF−Rf 3 (3)
[式中、Rf 3は−CF3または−ORf 4(Rf 4は炭素数1〜5のパーフルオロアルキル基)を表わす]
で示される単量体0.3〜15モル%との単量体混合物であることが好ましい。
また本発明は、前記ヒドロキシル基を有さない含フッ素エチレン性単量体(b)からなる単量体混合物が、フッ化ビニリデン70〜99モル%とテトラフルオロエチレン1〜30モル%との単量体混合物、フッ化ビニリデン50〜99モル%とテトラフルオロエチレン0〜30モル%とクロロトリフルオロエチレン1〜20モル%との単量体混合物またはフッ化ビニリデン60〜99モル%とテトラフルオロエチレン0〜30モル%とヘキサフルオロプロピレン1〜10モル%との単量体混合物であることが好ましい。
(B−1)側鎖に官能基を有さない含フッ素重合体からなる層とが積層されてなることが好ましい。
(B−1)ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体およびテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体よりなる群から選ばれた少なくとも1種からなる層とが積層されてなることが好ましい。
(B−1)エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体またはエチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体からなる層
とが積層されてなることが好ましい。
(B−1)ポリフッ化ビニリデンまたはフッ化ビニリデン系共重合体からなる層
とが積層されてなることが好ましい。
(C−1)無機材料からなる層
とからなる積層体に関する。
(D−1)有機材料からなる層
とからなる積層体であることが好ましい。
(B−2)前記側鎖に官能基を有さない含フッ素エチレン性重合体からなる層と
(C−2)前記無機材料からなる層
の3層からなる積層体であって、含フッ素接着剤からなる層(A−4)が官能基を有さない含フッ素エチレン性重合体からなる層(B−2)と無機材料からなる層(C−2)との中間に位置し、接着層を形成していることが好ましい。
(a)ヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性単量体のうちの少なくとも1種の単量体0.05〜30モル%と
(b)該(a)成分と共重合可能な官能基を有さない含フッ素エチレン性単量体のうちの少なくとも1種の単量体70〜99.95モル%と
を共重合してえられる含フッ素エチレン性重合体である。
CX2=CX1−Rf−CH2OH (1)
(X、X1は同じかまたは異なりいずれも水素原子またはフッ素原子、Rfは炭素数1〜40の2価のアルキレン基、炭素数1〜40の含フッ素オキシアルキレン基、炭素数1〜40のエーテル結合を含む含フッ素アルキレン基または炭素数1〜40のエーテル結合を含む含フッ素オキシアルキレン基を表わす)で示される少なくとも1種の単量体0.05〜30モル%と
(b)該(a)成分と共重合可能な含フッ素エチレン性単量体のうちの少なくとも1種70〜99.95モル%
とを共重合してえられるヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性重合体などがあげられる。
CF2=CF−Rf 5−CH2OH (4)
[式中、Rf 5は炭素数1〜40の2価の含フッ素アルキレン基または−ORf 6(Rf 6は炭素数1〜40の2価の含フッ素アルキレン基または炭素数1〜40のエーテル結合を含む2価の含フッ素アルキレン基)を表わす]、式(5):
CF2=CFCF2−ORf 7−CH2OH (5)
[式中、−Rf 7は炭素数1〜39の2価の含フッ素アルキレン基または炭素数1〜39のエーテル結合を含む2価の含フッ素アルキレン基を表わす]、式(2):
CH2=CFCF2−Rf 1−CH2OH (2)
[式中、−Rf 1は炭素数1〜39の2価の含フッ素アルキレン基、または−ORf 2(Rf 2は炭素数1〜39の2価の含フッ素アルキレン基または炭素数1〜39のエーテル結合を含む2価の含フッ素アルキレン基)を表わす]または式(6):
CH2=CH−Rf 8−CH2OH (6)
[式中、Rf 8は炭素数1〜40の2価の含フッ素アルキレン基]で示されるものなどがあげられる。
CF2=CF−Rf 3 (3)
[Rf 2は−CF3またはORf 4(Rf 4は炭素数1〜5のパーフルオロアルキル基)を表わす]
で示される単量体0.3〜15モル%との共重合体(ヒドロキシル基を有するテトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体(ヒドロキシル基を有するPFA)またはヒドロキシル基を有するテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(ヒドロキシル基を有するFEP))、ヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性単量体(a)を単量体の全量に対し0.05〜30モル%含み、さらに単量体(a)を除いた単量体の全量に対して、テトラフルオロエチレンまたはクロロトリフルオロエチレン40〜80モル%、エチレン20〜60モル%、その他の共重合可能な単量体0〜15モル%との共重合体(ヒドロキシル基を有するエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ヒドロキシル基を有するETFE)または官能基を有するエチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ヒドロキシル基を有するECTFE))などがあげられる。
(a)ヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性単量体の少なくとも1種の単量体0.05〜30モル%と
(b)該(a)成分と共重合可能な含フッ素エチレン性単量体のうちの少なくとも1種の単量体70〜99.95モル%
とを共重合してえられるヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性重合体を成形してなる含フッ素接着性フィルムであり、表面処理や一般の接着剤の使用を行なわなくとも、他の種々の基材と接着させることができ、それによって基材にフッ素ポリマーの優れた特性を与えうる。
(A−1)請求項1記載の含フッ素接着剤と
(B−1)側鎖に官能基を有さない含フッ素エチレン性重合体とを積層してなる含フッ素接着性フィルムである。
i)(A−1)請求項4記載の接着剤(いわゆるヒドロキシル基を有するPTFE)または請求項5記載の接着剤(いわゆるヒドロキシル基を有するPFAまたはFEP)からなる層と
(B−1)PTFE、PFAおよびFEPよりなる群から選ばれた少なくとも1種の重合体からなる層とを積層してなる含フッ素接着性フィルムが、耐熱性において最も高く、耐薬品性、非粘着性、低摩擦性、電気絶縁性などの優れた特性を有している点で好ましい。
(B−1)ETFEからなる層とを積層してなる含フッ素接着性フィルムが、優れた耐熱性、耐薬品性、機械的性質などに加え、溶融成形加工性に優れている点で好ましい。
iii)(A−1)請求項7記載の接着剤(いわゆるヒドロキシル基を有するPVDF)、請求項8記載の接着剤から選ばれる少なくとも1種からなる層と
(B−1)PVDF、フッ化ビニリデン系共重合体よりなる群から選ばれた少なくとも1種の重合体からなる層を積層してえられる含フッ素接着性フィルムが耐候性、成形加工性に優れている点で好ましい。
(A−2)請求項1記載のヒドロキシル基を有する含フッ素重合体からなる接着剤と
(C−1)無機材料とからなる積層体
である。
i)(A−2)請求項4、5、6、7または8記載の含フッ素接着剤と
(C−1)アルミニウム系金属材料
からなる積層体があげられる。アルミニウム系金属材料としては、純アルミニウム、アルミニウムの酸化物、Al−Cu系、Al−Si系、Al−Mg系およびAl−Cu−Ni−Mg系、Al−Si−Cu−Ni−Mg系合金、高力アルミニウム合金、耐食アルミニウム合金などの鋳造用または展伸用のアルミニウム合金を用いることができる。また、さらに上記アルミニウムまたはアルミニウム合金表面に防食、表面硬化、接着性の向上などを目的に、苛性ソーダ、シュウ酸、硫酸、クロム酸を用いた陽極酸化を行なって酸化皮膜を形成させたもの(アルマイト)や、その他前述の表面処理を施したものを用いることもできる。
(C−1)鉄系金属材料
からなる積層体があげられる。鉄系金属材料としては、純鉄、酸化鉄、炭素鋼、Ni鋼、Cr鋼、Ni−Cr鋼、Cr−Mo鋼、Ni−Cr−Mo鋼、ステンレス鋼、ケイ素鋼、パーマロイ、不感磁性鋼、磁石鋼、鋳鉄類などを用いることができる。
iii)(A−2)請求項4、5記載の含フッ素接着剤と
(C−1)銅系金属材料からなる積層体
は吸水性も低く、銅系材料にフッ素樹脂の優れた電気特性(とくに高周波電気絶縁性)を与え、高周波用プリント基板、電気電子部品などの電気電子関連用とへの展開が可能であり好ましい対象である。
(C−1)ガラス系材料
とからなる積層体は透明性を有し、さらにガラス表面に、撥水性、撥油性、反射防止性、低屈折率性などを与え、光学関連部品、液晶関連部品、建材用ガラス、ガラス調理機器、自動車用ガラスなどに用いることができる。また、ガラスの破損防止の役割もはたし、照明関連機器などに用いることができ、好ましい対象である。
(B−2)側鎖に官能基を含まない含フッ素重合体と
(C−2)無機材料からなる積層体であって、
(A−4)が(B−2)と(C−2)との間に位置し、接着層を形成した積層体であり、無機材料に含フッ素ポリマーの優れた特性をより効果的に与えることができる。
i)(A−4)が請求項4または5記載の接着剤、
(B−2)がPTFE、PFA、FEPから選ばれる重合体、
(C−2)が無機材料である積層体、
ii)(A−4)が請求項6記載の接着剤、
(B−2)がETFE、
(C−2)が無機材料である積層体、
iii)(A−4)が請求項7または8記載の接着剤、
(B−2)がPVDFまたはVDF系共重合体から選ばれる重合体、
(C−3)が無機重量である積層体
が好ましい例示である。
(A−3)請求項1記載のヒドロキシル基含有含フッ素重合体からなる接着剤
(D−1)含フッ素ポリマーを除く有機材料とからなる積層体である。
つぎに本発明を参考例、実施例に基づいて説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
(ヒドロキシル基を有するPFAの合成)
撹拌機、バルブ、圧力ゲージ、温度計を備えた6リットルのガラスライニング製オートクレーブに純水1500mlを入れ、窒素ガスで充分置換したのち、真空にし、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン(R−114)1500gを仕込んだ。
(ヒドロキシル基を有するPFAの合成)
撹拌機、バルブ、圧力ゲージ、温度計を備えた6リットルのガラスライニング製オートクレーブに純水1500mlを入れ、窒素ガスで充分置換したのち、真空にし、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン(R−114)1500gを仕込んだ。
(官能基を含まないPFAの合成)
参考例1において、パーフルオロ(1,1,9,9−テトラハイドロ−2,5−ビストリフルオロメチル−3,6−ジオキサ−8−ノネノール)(式(7)で示される化合物)を用いないこと、さらにメタノールを240g使用すること以外は、参考例1と同様にして合成を行ない、官能基を含まないPFA597gをえた。
TFE/PPVE=98.2/1.8モル%
Tm=310℃
Td=469℃(1%重量減)
メルトフローレート=24g/10min
であった。
(メチルエステル基を有するPFAの合成)
撹拌機、バルブ、圧力ゲージ、温度計を備えた6リットルのガラスライニング製オートクレーブに純水1500mlを入れ、窒素ガスで充分置換したのち、真空にし、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン(R−114)1500gを仕込んだ。
(カルボキシル基を有するPFAの合成)
合成例4でえたメチルエステル基を有するPFAの白色粉末10gを、NaOH40gをメタノール600ml、水200ml混合溶剤に溶かしたものに加え、70〜75℃で5時間撹拌した。
(フッ素を有さない官能基含有単量体を用いた含フッ素重合体の合成)
撹拌機、バルブ、圧力ゲージ、温度計を備えた1リットルのステンレス製オートクレーブに、酢酸ブチル250g、ピバリン酸ビニル(VPi)36.4g、フッ素を有さないヒドロキシル基含有単量体として、4−ヒドロキシルブチルビニルエーテル(HBVE)32.5g、イソプロポキシカルボニルパーオキサイド4.0gを仕込み、0℃に氷冷し、窒素ガスで充填置換したのち真空にし、イソブチレン(IB)47.5gとテトラフルオロエチレン(TFE)142gを仕込んだ。
(ヒドロキシル基を有するPFAのフィルムの作製)
合成例1でえた8.0gのペレットを100mmφの金型に入れ350℃に設定したプレス機にセットし予熱を30分行なったのち、70kg/cm2で1分間圧縮成形を行ない、厚さ0.5mmのフィルムをえた。
(ヒドロキシル基を有するPFAのフィルムの作製)
合成例2でえたペレットを用いたこと以外は参考例1と同様にして厚さ0.5mmのフィルムをえた。
(官能基を含まないPFAのフィルムの作製)
合成例3でえたペレットを用いたこと以外は参考例1と同様にして厚さ0.5mmのフィルムをえた。
(ヒドロキシル基を有するPFAの押出によるフィルムの作製)
合成例2でえたペレットを用いて、単軸押出機(東洋精機(株)ラボプラストミル)にて360℃〜380℃、ロール温度120℃で押出を行ない、巾10cm、厚さ100〜150μmのフィルムをえた。
(官能基を含まないPFAの押出によるフィルムの作製)
合成例3でえたペレットを用いたこと以外は参考例4と同様にして巾10cm、厚さ100〜150μmのフィルムをえた。
(ヒドロキシル基を有するPFAとPTFEとの積層フィルム)
参考例1でえたヒドロキシル基を有するPFAフィルムと厚さ0.5mmのPTFEフィルムを重ね合わせ、参考例1と同様にして圧縮成形した。
2層は互いに強固に接着していた。
(メチルエステル基を有するPFAフィルムの作成)
合成例4でえた白色粉末8.0gを用い、参考例1と同様にして厚さ0.5mmのフィルムをえた。
(ヒドロキシル基を有するPFAと金属との接着性試験)
金属板として、厚さ0.5mmの脱脂したクロム酸、処理アルミ、純アルミ、鋼板を用いて、ヒドロキシル基を有するPFAフィルム(参考例1、2のフィルム)との接着性試験を以下のように行なった。結果を表1に示した。
図1に示すように参考例でえたヒドロキシル基を有する含フッ素フィルムと、厚さ0.1mmのスペーサー(アルミ箔)を2枚の金属板の間にはさみ、350℃に設定したプレス機にセットし、予熱(20分間)したのち、50kg/cm2で1分間加圧した。
JIS K6854−1977のT型剥離試験方法に基づき、オリエンテック(株)製テンシロン万能試験機を用い、室温下、クロスヘットスピード50mm/minで測定した。測定は最大剥離強度(kgf/25mm)と最小剥離強度(kgf/25mm)を示した。
(官能基を含まないPFAと金属との接着性試験)
参考例1、2のヒドロキシル基を有するPFAフィルムにかえて参考例3でえた官能基を含まないPFAフィルムを用いたこと以外は実施例1と同様にして試験片の作製および剥離試験を行なった。結果を表1に示した。
(ヒドロキシル基を有するPFAとガラスとの接着性試験)
ガラス板として30×20×5mmのパイレックスガラスを用いて、ヒドロキシル基を有するPFAとの接着性試験を以下のように行なった。
図2に示すように参考例でえたヒドロキシル基を有するPFAフィルム(20×10mm)をパイレックスガラス板の間にはさみ、3kgの荷重をのせ、電気炉のなかで350℃、30分間放置し、試験片をえた。接着層の膜厚は、スペーサーにより0.1mmに調整した。
引張剪断法により接着強度を測定した。図3に示すようなサンプル形状にあわせた試験用治具をオリエンテック(株)製テンシロン万能試験機にセットし、クロスヘッドスピード20mm/minで引張剪断試験を行なった。測定は最大接着強度(kgf/cm2)を示した。
前記に示した方法で作製した試験片を用いて、50℃の温水に浸漬し、6時間後の接着性を観察し、72時間後の接着強度(kgf/cm2)を測定した。
前記に示した方法で作製した試験片を用いて室温でメタノール中に浸漬させ接着性を観察した。
(官能基を含まないPFAとガラスとの接着性試験)
参考例1、2のヒドロキシル基を有するPFAフィルムにかえて参考例3でえた官能基を含まないPFAフィルムを用いたこと以外は実施例6と同様にして試験片の作製および各種試験を行なった。
(ヒドロキシル基を有するPFAとステンレスとの接着)
金属板として、長さ150mm、幅70mm、厚さ0.5mmの脱脂したSUS304鋼板を用いて以下のようにしてラミネート試験板を作成した。参考例4でえたヒドロキシル基を含むPFAフィルムと参考例5でえた官能基を含まないPFAフィルムを前記SUS板と同じサイズに切断した。
(官能基を含まないPFAフィルムとステンレスとの接着)
ヒドロキシル基を有するPFAフィルムを用いないこと以外は実施例8と同様にして図6に示したSUS板と官能基を含まないPFAフィルムとの積層体をえた。
(ヒドロキシル基を有するPFAフィルムとポリイミドフィルムとの接着)
参考例4でえたヒドロキシル基を含むPFAフィルム、参考例5でえた官能基を含まないPFAフィルムおよびポリイミドフィルム(実施例8と同じもの)を実施例8と同様の大きさに切断し、図7に示すようにSUS板2枚の間にはさみ、実施例8と同様にしてプレス機で加熱した。冷却後SUS板(図7中の符号1)をはがし、図8に示したような積層体をえた。さらに積層体を幅25mmに切断した。
(官能基を含まないPFAフィルムとポリイミドフィルムとの接着)
実施例9でえた幅25mmの積層体のポリイミドフィルム層(図8中の符号4)と官能基を含まないPFAフィルム層の界面を一部はがし、図10に示す方向で実施例9と同様にT型剥離試験を行なったが、接着力を示さなかった。
(ヒドロキシル基を含むPFAフィルムと多結晶シリコンとの接着)
長さ100mm、幅50mmの多結晶シリコン板に同じ大きさに切断したヒドロキシル基を含有するPFAフィルム(参考例4でえたもの)、官能基を含まないPFAフィルム(参考例5でえたもの)、ポリイミドフィルム(実施例8と同じもの)およびガラス板を図11に示すように重ね、ガラス板の上に1.5kgの荷重をかけ、350℃で20分間加熱した。
(メチルエステル基を有するPFAフィルムと金属との接着性)
金属板として厚さ0.5mmの脱脂した純アルミニウムを用いてメチルエステル基を有するPFAフィルム(参考例7のフィルム)との接着性試験を実施例1と同様にして行ったが、最大剥離強度においても1.0(kgf/25mm)と接着力を示さなかった。
(カルボキシル基を有するPFAの耐熱性)
合成例5でえられたカルボキシル基を有するPFAの分解温度をTGA分析で測定したところ分解開始点257℃、1%熱分解温度335℃であった。ヒドロキシル基を有するPFAより耐熱性が低いことがわかった。
(フッ素を有さない官能基含有単量体を用いた含フッ素重合体の耐熱性)
合成例6でえられた含フッ素共重合体の熱分解温度をTGA分析により測定したところ1%熱分解温度で220℃であった。合成例6でえたようなフッ素を有さない官能基含有単量体を用いた含フッ素共重合体は耐熱性が低いことがわかった。
2 ヒドロキシル基含有PFAフィルム
3 官能基を含まないPFAフィルム
4 ポリイミドフィルム
5 ガラス板
6 多結晶シリコン板
7 アルミ板
8 フッ素を含まない官能基含有単量体を用いた含フッ素共重合体の被膜
Claims (16)
- (a)ヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性単量体のうちの少なくとも1種の単量体0.05〜30モル%と
(b)該(a)成分と共重合可能なヒドロキシル基を有さない含フッ素エチレン性単量体のうちの少なくとも1種の単量体70〜99.95モル%
とを共重合してえられるヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性重合体からなり、
熱活性化により接着する含フッ素熱活性化型接着剤。 - ヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性単量体(a)が、式(1):
CX2=CX1−Rf−CH2OH (1)
(式中、XおよびX1は同じかまたは異なりいずれも水素原子またはフッ素原子、Rfは炭素数1〜40の2価のアルキレン基、炭素数1〜40の含フッ素オキシアルキレン基、炭素数1〜40のエーテル結合を含む含フッ素アルキレン基または炭素数1〜40のエーテル結合を含む含フッ素オキシアルキレン基を表わす)
で示される少なくとも1種の単量体である請求項1記載の含フッ素熱活性化型接着剤。 - ヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性単量体(a)が、式(2):
CH2=CFCF2−Rf 1−CH2OH (2)
[式中、Rf 1は炭素数1〜39の2価の含フッ素アルキレン基または−ORf 2(Rf 2は炭素数1〜39の2価の含フッ素アルキレン基または炭素数1〜39のエーテル結合を含む2価の含フッ素アルキレン基)を表わす]
で示される含フッ素単量体である請求項1または2記載の含フッ素熱活性化型接着剤。 - ヒドロキシル基を有さない含フッ素エチレン性単量体(b)がテトラフルオロエチレンである請求項1〜3のいずれかに記載の含フッ素熱活性化型接着剤。
- ヒドロキシル基を有さない含フッ素エチレン性単量体(b)が、テトラフルオロエチレン85〜99.7モル%と式(3):
CF2=CF−Rf3 (3)
[Rf3は−CF3または−ORf4(Rf4は炭素数1〜5のパーフルオロアルキル基)を表わす]
で示される単量体0.3〜15モル%との単量体混合物である請求項1〜3のいずれかに記載の含フッ素熱活性化型接着剤。 - ヒドロキシル基を有さない含フッ素エチレン性単量体(b)からなる単量体混合物が、テトラフルオロエチレンまたはクロロトリフルオロエチレン40〜80モル%とエチレン20〜60モル%とこれらの単量体と共重合可能な単量体0〜15モル%との単量体混合物である請求項1〜3のいずれかに記載の含フッ素熱活性化型接着剤。
- ヒドロキシル基を有さない含フッ素エチレン性単量体(b)が、フッ化ビニリデンである請求項1〜3のいずれかに記載の含フッ素熱活性化型接着剤。
- ヒドロキシル基を有さない含フッ素エチレン性単量体(b)からなる単量体混合物が、フッ化ビニリデン70〜99モル%とテトラフルオロエチレン1〜30モル%との単量体混合物、フッ化ビニリデン50〜99モル%とテトラフルオロエチレン0〜30モル%とクロロトリフルオロエチレン1〜20モル%との単量体混合物またはフッ化ビニリデン60〜99モル%とテトラフルオロエチレン0〜30モル%とヘキサフルオロプロピレン1〜10モル%との単量体混合物である請求項1〜3のいずれかに記載の含フッ素熱活性化型接着剤。
- 請求項1〜8のいずれかに記載のヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性重合体からなる含フッ素熱活性化型接着剤を成形してえられ、熱活性化により接着する含フッ素接着性フィルム。
- 請求項5〜8のいずれかに記載のヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性重合体からなる含フッ素熱活性化型接着剤を溶融成形してえられ、熱活性化により接着する含フッ素接着性フィルム。
- (A−1)ヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性重合体からなる層と
(B−1)側鎖に官能基を有さない含フッ素重合体からなる層とが積層されてなり、
該ヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性重合体が、
(a)ヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性単量体のうちの少なくとも1種の単量体0.05〜30モル%と
(b)該(a)成分と共重合可能なヒドロキシル基を有さない含フッ素エチレン性単量体のうちの少なくとも1種の単量体70〜99.95モル%
とを共重合してえられるヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性重合体からなる含フッ素熱活性化型接着剤である含フッ素接着性フィルム。 - 層(A−1)におけるヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性重合体が、請求項2〜8のいずれかに記載の含フッ素熱活性化型接着剤である請求項11記載の含フッ素接着性フィルム。
- 側鎖に官能基を有さない含フッ素重合体からなる層(B−1)が、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデンおよびフッ化ビニリデン系共重合体よりなる群から選ばれた少なくとも1種からなるものである請求項11または12記載の含フッ素接着性フィルム。
- (A−1)(a)ヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性単量体のうちの少なくとも1種の単量体0.05〜30モル%と
(b)テトラフルオロエチレンまたはテトラフルオロエチレン85〜99.7モル%と式(3):
CF2=CF−Rf3 (3)
[Rf3は−CF3または−ORf4(Rf4は炭素数1〜5のパーフルオロアルキル基)を表わす]
で示される単量体0.3〜15モル%との単量体混合物70〜99.95モル%
とを共重合してえられるヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性重合体からなる層と
(B−1)ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体およびテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体よりなる群から選ばれた少なくとも1種からなる層とが積層されてなることを特徴とする含フッ素接着性フィルム。 - (A−1)(a)ヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性単量体のうちの少なくとも1種の単量体0.05〜30モル%と
(b)テトラフルオロエチレンまたはクロロトリフルオロエチレン40〜80モル%とエチレン20〜60モル%とこれらの単量体と共重合可能な単量体0〜15モル%との単量体混合物70〜99.95モル%
とを共重合してえられるヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性重合体からなる層と
(B−1)エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体またはエチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体からなる層
とが積層されてなることを特徴とする含フッ素接着性フィルム。 - (A−1)(a)ヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性単量体のうちの少なくとも1種の単量体0.05〜30モル%と
(b)フッ化ビニリデンまたはフッ化ビニリデン70〜99モル%とテトラフルオロエチレン1〜30モル%との単量体混合物、フッ化ビニリデン50〜99モル%とテトラフルオロエチレン0〜30モル%とクロロトリフルオロエチレン1〜20モル%との単量体混合物またはフッ化ビニリデン60〜99モル%とテトラフルオロエチレン0〜30モル%とヘキサフルオロプロピレン1〜10モル%との単量体混合物70〜99.95モル%
とを共重合してえられるヒドロキシル基を有する含フッ素エチレン性重合体からなる層と
(B−1)ポリフッ化ビニリデンまたはフッ化ビニリデン系共重合体からなる層
とが積層されてなることを特徴とする含フッ素接着性フィルム。
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