JP2004256465A - 時差症候群治療薬 - Google Patents
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Abstract
【課題】時差症候群をより効果的に予防及び/または治療するための医薬組成物並びに方法を提供する。
【解決手段】有効量のベンゾジオキサン系5−HT1A作動薬を、遠隔時間帯を移動する哺乳類に対して、出発地の午前中にあたる時間帯に投与することを特徴とする時差症候群の予防及び/または治療のための医薬組成物。
【解決手段】有効量のベンゾジオキサン系5−HT1A作動薬を、遠隔時間帯を移動する哺乳類に対して、出発地の午前中にあたる時間帯に投与することを特徴とする時差症候群の予防及び/または治療のための医薬組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定のベンゾジオキサン系5−HT1A作動薬を特定の時間帯に投与することを特徴とする時差症候群の予防及び/または治療用の医薬組成物、並びに、予防及び/または治療方法に存する。
【0002】
【従来の技術】
多くの生物は、内分泌や体温・血圧・睡眠覚醒等の広範な行動に一定周期の活動リズムを示すことが知られており、この一定周期の活動リズムを概日リズム(circadian rhythm)という。
【0003】
時差症候群(jetlag syndrome)は、ジェット機等で急速に東西方向に移動した場合に、移動前の概日リズムを移動後の時刻にすぐに合わせられないために起こる心身の不調、いわゆる時差ぼけのことである。時差症候群の一般的な対処法としては、睡眠、活動、食事のタイミング等、同調因子として早く現地時間に合わせる作用のあるものを、できる限り新しい時間帯に適応させることが重要と言われている。
【0004】
概日リズムに影響を及ぼす同調因子としては、種々の社会的同調因子や光、音、温度、湿度等があるが、それらの中でも、光が重要であると考えられている。
【0005】
一方、下記の式:
【0006】
【化3】
【0007】
(式中、Xは酸素原子または結合を表し、mは2〜5の整数を表し、nは1〜3の整数を表す)で示されるベンゾジオキサン誘導体は血圧降下作用を持つ化合物として知られている(特許文献1、特許文献2参照)。また、一般式(I)で示されるベンゾジオキサン誘導体の内、Xが酸素原子である化合物はセロトニン1A(5−HT1A)受容体サブタイプに結合するとともに、抗コンフリクト作用を示し、不安障害、精神分裂病、及び、躁うつ病等の治療に有効であることが刊行物に開示されている(特許文献3、特許文献4参照)。更に、これらの化合物は、光による概日リズムの位相変化を増強する効果を持ち、概日リズム睡眠障害の予防及び/又は治療に有用であり、また、高照度光療法に有用であることについても刊行物に記載されている(特許文献5参照)。
【0008】
しかしながら、これらの化合物によって概日リズムの位相を効果的に変化させる投与方法、投与タイミングについては全く知られていなかった。
【0009】
【特許文献1】特開昭57−108088号公報
【特許文献2】特開昭58−26881号公報
【特許文献3】特開平3−264528号公報
【特許文献4】特開平4−288072号公報
【特許文献5】特開平11−35461号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、より効果的な時間帯に投与するための時差症候群の予防及び/または治療のための医薬組成物、並びに予防及び/または治療方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記した課題を達成すべく鋭意研究した結果、5−[3−[(2S)−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノ]プロポキシ]−1,3−ベンゾジオキソールの位相変化増強には、出発地における概日リズムの位相が関係することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】
すなわち本発明の要旨は、以下の通りである。
(1)有効量のベンゾジオキサン系5−HT1A作動薬を、遠隔時間帯を移動する哺乳類に対して、出発地の午前中にあたる時間帯に投与することを特徴とする時差症候群の予防及び/または治療のための医薬組成物。
(2)該時間帯が出発地の日の出からその4時間後までであることを特徴とする(1)に記載の医薬組成物。
(3)該遠隔時間帯の移動が出発地から東方への移動であることを特徴とする(1)に記載の医薬組成物。
(4)ベンゾジオキサン系5−HT1A作動薬が前記一般式(I)(式中、Xは酸素原子または結合を表し、mは2〜5の整数を表し、nは1〜3の整数を表す。)で示されるベンゾジオキサン誘導体若しくはその薬学的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくはそれらの溶媒和物であることを特徴とする(1)に記載の医薬組成物。
(5)ベンゾジオキサン系5−HT1A作動薬が前記一般式(II)(式中、Xは酸素原子または結合を表し、mは2〜5の整数を表し、nは1〜3の整数を表す。)で示されるベンゾジオキサン誘導体若しくはその薬学的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくはそれらの溶媒和物であることを特徴とする(4)に記載の医薬組成物。
(6)ベンゾジオキサン誘導体が5−[3−[(2S)−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノ]プロポキシ]−1,3−ベンゾジオキソールまたは5−[4−[(2S)−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノ]ブチル]−1,3−ベンゾジオキソールである(5)に記載の医薬組成物。
(7)有効量のベンゾジオキサン系5−HT1A作動薬を、遠隔時間帯を移動する哺乳類に対して、出発地の午前中にあたる時間帯に投与することを特徴とする時差症候群予防及び/または治療方法。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0014】
時差症候群を含む概日リズム睡眠障害の治療方法の一つとして、リズムの同調因子として重要な光を用いる「高照度光療法」が知られている。これは、2500ルクス以上の高照度光を照射することにより、概日リズムの位相を人為的にずらすことにより治療効果を得る方法であり、通常、朝方数時間、高照度光を患者に照射する方法が用いられる。この治療方法からも類推できるように、一般的に概日リズムを生活時間帯に同調させるためには、朝に目から入る光が重要と考えられている。光による同調のメカニズムは、朝起きて目から太陽光が入ると、体内時計がその14〜15時間後に眠りに入る準備をすると考えられている。
【0015】
一方、本発明者らは、一般式(I)のベンゾジオキサン誘導体の内、Xが酸素原子である化合物が光による概日リズムの位相前進を増強することを既に報告した(特許文献5参照)。
【0016】
これらのことから、移動後の時間帯における朝方に一般式(I)のベンゾジオキサン誘導体を投与することにより、効果的に概日リズムの位相が前進し時差症候群の症状が軽減されるであろうと予想される。
【0017】
しかしながら、後述する実施例から明らかなように、本発明の医薬組成物は、移動後の時間帯が明け方であるかどうかに関わらず、出発地の午前中に相当する時間帯に投与することにより、概日リズムの位相変化量をより大きくする効果を発揮する。従って、本発明の医薬組成物を、遠隔時間帯、特に、時差の大きい時間帯の間を移動する哺乳類(好ましくはヒト)に出発地の午前中に相当する時間帯に投与することによって、概日リズムをより短期間に移動後の現地時間帯に同調(再同調)させることができ、時差症候群の症状を早期に解消することが可能となる。本医薬組成物の投与時間帯は出発地の日の出からその約4時間後までに相当する時間帯であることがより好ましい。また、時差症候群の中でもリズムの再同調が難しいと言われている東方飛行時に特に有効であると考えられる。
【0018】
本発明の医薬組成物は、ベンゾジオキサン系5−HT1A作動薬、好ましくは上記式(I)で示される化合物もしくはその薬学的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくはそれらの溶媒和物を有効成分として含むことを特徴としている。一般式(I)で示されるベンゾジオキサン誘導体は公知であり、例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3等に開示されているので、当業者は容易に入手可能である。上記式(I)に包含されるベンゾジオキサン誘導体のうち、nが1である誘導体が好適である。フェニル基上に置換するアミノアルキレンオキシ基(Xが酸素原子である場合)、またはアミノアルキレン基(Xが結合である場合)の結合位置はアルキレンジオキシ基の1個の酸素原子に対してオルト位又はメタ位のいずれでもよいが、メタ位であることがより好ましい。また、Xが酸素原子であり、かつ、mが3である化合物、または、Xが結合であり、かつ、mが4である化合物も好ましい。
【0019】
本発明の医薬組成物の有効成分としては、一般式(I)で示される遊離形態のベンゾジオキサン誘導体の他、生理学的に許容されるそれらの塩を用いてもよい。このような塩としては、例えば、塩酸塩、リン酸塩、又は硫酸塩等の鉱酸塩;酢酸塩、ギ酸塩、クエン酸塩、又はパラトルエンスルホン酸塩等の有機酸塩を挙げることができる。また、遊離形態の化合物又は上記の塩の任意の水和物あるいは溶媒和物を本発明の医薬の有効成分として用いてもよい。溶媒和物を形成しうる溶媒は生理学的に許容される溶媒であれば特に限定されないが、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、又は酢酸エチル等を挙げることができる。これらのうち、エタノール溶媒和物などを好適に用いることができる。
【0020】
一般式(I)で示されるベンゾジオキサン誘導体は1個の不斉炭素を有しており、2種類の光学異性体が存在する。このような光学異性体の製造方法及び医薬用途については、特許文献4に記載があり、2種の光学異性体はいずれも当業者に利用可能である。本発明の医薬の有効成分としては、上記ベンゾジオキサン誘導体の光学的に純粋な形態の光学異性体、又は光学異性体の任意の混合物のいずれを用いてもよい。光学異性体を用いる場合にはS体を用いることが好ましい。また、光学異性体の等量混合物であるラセミ体を用いてもよい。
【0021】
本発明の医薬組成物の有効成分として好適なベンゾジオキサン誘導体を以下に例示するが、本発明の医薬組成物の有効成分は下記の誘導体に限定されることはない。
【0022】
【化4】
【0023】
【表1】
【0024】
上記の表1に例示された化合物のうち、特に好ましいものとして5−[3−[(2S)−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノ]プロポキシ]−1,3−ベンゾジオキソール(化合物番号1)及び5−[4−[(2S)−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノ]ブチル]−1,3−ベンゾジオキソール(化合物番号25)を挙げることができる。
【0025】
上記ベンゾジオキサン誘導体及びその薬学的に許容される塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和物からなる群から選ばれる物質は、それ自体をヒトを含む哺乳類に投与してもよいが、一般的には、有効成分である上記物質の1種又は2種と製剤用添加物とを含む医薬組成物を製造して患者に投与することが好適である。このような医薬組成物としては、例えば、錠剤、カプセル剤、細粒剤、散剤、丸剤、トローチ、舌下剤、若しくは液剤などの経口投与用の製剤、または注射剤、点滴剤、座剤、経皮吸収剤、経粘膜吸収剤、吸入剤、若しくは経皮吸収型の貼付剤等の非経口投与用の製剤を挙げることができる。
【0026】
経口投与用の錠剤又はカプセル剤は、通常は単位投与物として提供され、結合剤、充填剤、希釈剤、打錠剤、滑沢剤、崩壊剤、着色剤、香味剤、又は湿潤剤のような通常の製剤用添加物を用いて製造することができる。錠剤は当業界で周知の方法に従って、例えば、腸溶性コーティング剤を用いてコーティングすることができ、例えば、セルロース、マンニトール、又はラクトースなどの充填剤;澱粉、ポリビニルポリピロリドン、澱粉誘導体、又はナトリウム澱粉グリコラートなどの崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤;ラウリル硫酸ナトリウムなどの湿潤剤を用いて製造してもよい。
【0027】
経口投与用の液剤は、例えば、水性又は油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シロップ剤又はエリキシル剤などのほか、使用前に水又は適当な水性媒体を添加することにより溶解可能な凍結乾燥品などの形態の乾燥製剤として提供することができる。このような液剤には、通常の製剤用添加物、例えばソルビトール、シロップ、メチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル又は水素化食用脂肪のような沈殿防止剤;レシチン、ソルビタンモノオレート、アラビアゴムのような乳化剤;アーモンド油、精留ココナッツ油、油状エステル(例えばグリセリンのエステル)、プロピレングリコール、エチルアルコールのような(食用油も包含しうる)非水性媒体;p−ヒドロキシ安息香酸のメチルエステル、エチルエステル、若しくはプロピルエステル、又はソルビン酸のような保存剤;及び必要に応じて通常の香味剤又は着色剤を配合することができる。
【0028】
経口投与用の製剤は、混合、充填、または打錠などの当業界で周知の方法により製造することができる。また反復複合操作を用いて、多量の充填剤などを使用した製剤中に有効成分を分布させてもよい。注射剤や点滴剤などの非経口投与用の製剤は、一般的には、有効成分である上記の物質と滅菌媒体とを含有する単位投与量製剤として提供されるが、上記物質を適宜の媒体に溶解して滅菌濾過し、ついで適当なバイアル又はアンプルに充填して密封することにより製造することができる。安定性を高めるために、組成物を凍結した後にバイアル中に充填し、水を真空下で除去してもよい。非経口投与用の懸濁液は、実質的に非経口溶液の場合と同じ方法で製造されるが、有効成分を媒体に懸濁してエチレンオキシドなどのガス滅菌を行うことにより好適に製造できる。また、有効成分が均一分布となるように、必要に応じて界面活性剤や湿潤剤等を添加してもよい。
【0029】
本発明の医薬組成物の投与量は、治療や予防の目的、患者の症状、体重、年齢や性別等を考慮して適宜決定すればよいが、通常の場合、成人1日あたり、経口投与により有効成分量として0.01mg〜1000mg程度、好ましくは1〜100mg程度を投与することができる。
【0030】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0031】
実施例1
マウスを回し車の付いた飼育ケージで、Zeitgeber time(光の明暗周期によって規定される時間;以下、ZT)0〜12を明期、ZT12〜24を暗期とした部屋で飼育した。回し車の回転数をマウスの活動リズムとして経日的に記録した。明暗周期に同調して安定した活動リズムが観察された後、明暗周期を6時間前進(明期を前進)させた。これは、東方へ時差6時間分移動した状態に相当する。
【0032】
明暗周期を前進させた日のZT18,20,22,24,2,4,6,8にあたる時刻(ここで、ZT12が明暗周期前進前の暗期の開始時刻である)に5−[3−[(2S)−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノ]プロポキシ]−1,3−ベンゾジオキソール(表1の化合物番号1;以下、化合物1)を3mg/kgまたは溶媒を経口投与した。明暗周期前進翌日の活動開始時刻は前進前と比較して溶媒投与群で約1時間位相前進した。化合物1をZT24,2,4に投与した群では2時間を越える位相前進が見られ、溶媒群と比較して有意に再同調を促進した(図1)。この結果は、本発明の医薬組成物を明暗周期前進前、すなわち出発地での明期の開始時刻からその後約4時間の間に相当する時間帯に投与することが、時差症候群の早期解消に特に効果的であることを示している。
【0033】
実施例2
実施例1と同様にマウスを飼育後、明暗周期を6時間前進させ、ZT24に5−[4−[(2S)−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノ]ブチル]−1,3−ベンゾジオキソール(表1の化合物番号25;以下、化合物25)を1,3mg/kgまたは溶媒を経口投与した。番号25の化合物は3mg/kgで投与後1日目、3日目に有意な再同調促進作用を示した(図2)。この結果は番号1の化合物と同様の作用に基づくものであり、化合物25についてもZT24,2,4に投与を行うと効率的に位相を前進させるであろうことが示唆される。
【0034】
【発明の効果】
本発明の医薬組成物及び方法により、概日リズムの位相変化量をより大きくすることが可能であるので、本発明の医薬組成物及び方法は、時差症候群を効果的に予防及び/又は治療するために有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】化合物1の投与タイミングによる明暗サイクル前進時の光同調作用を示す図である。
【図2】化合物25単回投与による明暗サイクル前進時の光同調作用を示す図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定のベンゾジオキサン系5−HT1A作動薬を特定の時間帯に投与することを特徴とする時差症候群の予防及び/または治療用の医薬組成物、並びに、予防及び/または治療方法に存する。
【0002】
【従来の技術】
多くの生物は、内分泌や体温・血圧・睡眠覚醒等の広範な行動に一定周期の活動リズムを示すことが知られており、この一定周期の活動リズムを概日リズム(circadian rhythm)という。
【0003】
時差症候群(jetlag syndrome)は、ジェット機等で急速に東西方向に移動した場合に、移動前の概日リズムを移動後の時刻にすぐに合わせられないために起こる心身の不調、いわゆる時差ぼけのことである。時差症候群の一般的な対処法としては、睡眠、活動、食事のタイミング等、同調因子として早く現地時間に合わせる作用のあるものを、できる限り新しい時間帯に適応させることが重要と言われている。
【0004】
概日リズムに影響を及ぼす同調因子としては、種々の社会的同調因子や光、音、温度、湿度等があるが、それらの中でも、光が重要であると考えられている。
【0005】
一方、下記の式:
【0006】
【化3】
【0007】
(式中、Xは酸素原子または結合を表し、mは2〜5の整数を表し、nは1〜3の整数を表す)で示されるベンゾジオキサン誘導体は血圧降下作用を持つ化合物として知られている(特許文献1、特許文献2参照)。また、一般式(I)で示されるベンゾジオキサン誘導体の内、Xが酸素原子である化合物はセロトニン1A(5−HT1A)受容体サブタイプに結合するとともに、抗コンフリクト作用を示し、不安障害、精神分裂病、及び、躁うつ病等の治療に有効であることが刊行物に開示されている(特許文献3、特許文献4参照)。更に、これらの化合物は、光による概日リズムの位相変化を増強する効果を持ち、概日リズム睡眠障害の予防及び/又は治療に有用であり、また、高照度光療法に有用であることについても刊行物に記載されている(特許文献5参照)。
【0008】
しかしながら、これらの化合物によって概日リズムの位相を効果的に変化させる投与方法、投与タイミングについては全く知られていなかった。
【0009】
【特許文献1】特開昭57−108088号公報
【特許文献2】特開昭58−26881号公報
【特許文献3】特開平3−264528号公報
【特許文献4】特開平4−288072号公報
【特許文献5】特開平11−35461号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、より効果的な時間帯に投与するための時差症候群の予防及び/または治療のための医薬組成物、並びに予防及び/または治療方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記した課題を達成すべく鋭意研究した結果、5−[3−[(2S)−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノ]プロポキシ]−1,3−ベンゾジオキソールの位相変化増強には、出発地における概日リズムの位相が関係することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】
すなわち本発明の要旨は、以下の通りである。
(1)有効量のベンゾジオキサン系5−HT1A作動薬を、遠隔時間帯を移動する哺乳類に対して、出発地の午前中にあたる時間帯に投与することを特徴とする時差症候群の予防及び/または治療のための医薬組成物。
(2)該時間帯が出発地の日の出からその4時間後までであることを特徴とする(1)に記載の医薬組成物。
(3)該遠隔時間帯の移動が出発地から東方への移動であることを特徴とする(1)に記載の医薬組成物。
(4)ベンゾジオキサン系5−HT1A作動薬が前記一般式(I)(式中、Xは酸素原子または結合を表し、mは2〜5の整数を表し、nは1〜3の整数を表す。)で示されるベンゾジオキサン誘導体若しくはその薬学的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくはそれらの溶媒和物であることを特徴とする(1)に記載の医薬組成物。
(5)ベンゾジオキサン系5−HT1A作動薬が前記一般式(II)(式中、Xは酸素原子または結合を表し、mは2〜5の整数を表し、nは1〜3の整数を表す。)で示されるベンゾジオキサン誘導体若しくはその薬学的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくはそれらの溶媒和物であることを特徴とする(4)に記載の医薬組成物。
(6)ベンゾジオキサン誘導体が5−[3−[(2S)−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノ]プロポキシ]−1,3−ベンゾジオキソールまたは5−[4−[(2S)−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノ]ブチル]−1,3−ベンゾジオキソールである(5)に記載の医薬組成物。
(7)有効量のベンゾジオキサン系5−HT1A作動薬を、遠隔時間帯を移動する哺乳類に対して、出発地の午前中にあたる時間帯に投与することを特徴とする時差症候群予防及び/または治療方法。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0014】
時差症候群を含む概日リズム睡眠障害の治療方法の一つとして、リズムの同調因子として重要な光を用いる「高照度光療法」が知られている。これは、2500ルクス以上の高照度光を照射することにより、概日リズムの位相を人為的にずらすことにより治療効果を得る方法であり、通常、朝方数時間、高照度光を患者に照射する方法が用いられる。この治療方法からも類推できるように、一般的に概日リズムを生活時間帯に同調させるためには、朝に目から入る光が重要と考えられている。光による同調のメカニズムは、朝起きて目から太陽光が入ると、体内時計がその14〜15時間後に眠りに入る準備をすると考えられている。
【0015】
一方、本発明者らは、一般式(I)のベンゾジオキサン誘導体の内、Xが酸素原子である化合物が光による概日リズムの位相前進を増強することを既に報告した(特許文献5参照)。
【0016】
これらのことから、移動後の時間帯における朝方に一般式(I)のベンゾジオキサン誘導体を投与することにより、効果的に概日リズムの位相が前進し時差症候群の症状が軽減されるであろうと予想される。
【0017】
しかしながら、後述する実施例から明らかなように、本発明の医薬組成物は、移動後の時間帯が明け方であるかどうかに関わらず、出発地の午前中に相当する時間帯に投与することにより、概日リズムの位相変化量をより大きくする効果を発揮する。従って、本発明の医薬組成物を、遠隔時間帯、特に、時差の大きい時間帯の間を移動する哺乳類(好ましくはヒト)に出発地の午前中に相当する時間帯に投与することによって、概日リズムをより短期間に移動後の現地時間帯に同調(再同調)させることができ、時差症候群の症状を早期に解消することが可能となる。本医薬組成物の投与時間帯は出発地の日の出からその約4時間後までに相当する時間帯であることがより好ましい。また、時差症候群の中でもリズムの再同調が難しいと言われている東方飛行時に特に有効であると考えられる。
【0018】
本発明の医薬組成物は、ベンゾジオキサン系5−HT1A作動薬、好ましくは上記式(I)で示される化合物もしくはその薬学的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくはそれらの溶媒和物を有効成分として含むことを特徴としている。一般式(I)で示されるベンゾジオキサン誘導体は公知であり、例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3等に開示されているので、当業者は容易に入手可能である。上記式(I)に包含されるベンゾジオキサン誘導体のうち、nが1である誘導体が好適である。フェニル基上に置換するアミノアルキレンオキシ基(Xが酸素原子である場合)、またはアミノアルキレン基(Xが結合である場合)の結合位置はアルキレンジオキシ基の1個の酸素原子に対してオルト位又はメタ位のいずれでもよいが、メタ位であることがより好ましい。また、Xが酸素原子であり、かつ、mが3である化合物、または、Xが結合であり、かつ、mが4である化合物も好ましい。
【0019】
本発明の医薬組成物の有効成分としては、一般式(I)で示される遊離形態のベンゾジオキサン誘導体の他、生理学的に許容されるそれらの塩を用いてもよい。このような塩としては、例えば、塩酸塩、リン酸塩、又は硫酸塩等の鉱酸塩;酢酸塩、ギ酸塩、クエン酸塩、又はパラトルエンスルホン酸塩等の有機酸塩を挙げることができる。また、遊離形態の化合物又は上記の塩の任意の水和物あるいは溶媒和物を本発明の医薬の有効成分として用いてもよい。溶媒和物を形成しうる溶媒は生理学的に許容される溶媒であれば特に限定されないが、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、又は酢酸エチル等を挙げることができる。これらのうち、エタノール溶媒和物などを好適に用いることができる。
【0020】
一般式(I)で示されるベンゾジオキサン誘導体は1個の不斉炭素を有しており、2種類の光学異性体が存在する。このような光学異性体の製造方法及び医薬用途については、特許文献4に記載があり、2種の光学異性体はいずれも当業者に利用可能である。本発明の医薬の有効成分としては、上記ベンゾジオキサン誘導体の光学的に純粋な形態の光学異性体、又は光学異性体の任意の混合物のいずれを用いてもよい。光学異性体を用いる場合にはS体を用いることが好ましい。また、光学異性体の等量混合物であるラセミ体を用いてもよい。
【0021】
本発明の医薬組成物の有効成分として好適なベンゾジオキサン誘導体を以下に例示するが、本発明の医薬組成物の有効成分は下記の誘導体に限定されることはない。
【0022】
【化4】
【0023】
【表1】
【0024】
上記の表1に例示された化合物のうち、特に好ましいものとして5−[3−[(2S)−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノ]プロポキシ]−1,3−ベンゾジオキソール(化合物番号1)及び5−[4−[(2S)−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノ]ブチル]−1,3−ベンゾジオキソール(化合物番号25)を挙げることができる。
【0025】
上記ベンゾジオキサン誘導体及びその薬学的に許容される塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和物からなる群から選ばれる物質は、それ自体をヒトを含む哺乳類に投与してもよいが、一般的には、有効成分である上記物質の1種又は2種と製剤用添加物とを含む医薬組成物を製造して患者に投与することが好適である。このような医薬組成物としては、例えば、錠剤、カプセル剤、細粒剤、散剤、丸剤、トローチ、舌下剤、若しくは液剤などの経口投与用の製剤、または注射剤、点滴剤、座剤、経皮吸収剤、経粘膜吸収剤、吸入剤、若しくは経皮吸収型の貼付剤等の非経口投与用の製剤を挙げることができる。
【0026】
経口投与用の錠剤又はカプセル剤は、通常は単位投与物として提供され、結合剤、充填剤、希釈剤、打錠剤、滑沢剤、崩壊剤、着色剤、香味剤、又は湿潤剤のような通常の製剤用添加物を用いて製造することができる。錠剤は当業界で周知の方法に従って、例えば、腸溶性コーティング剤を用いてコーティングすることができ、例えば、セルロース、マンニトール、又はラクトースなどの充填剤;澱粉、ポリビニルポリピロリドン、澱粉誘導体、又はナトリウム澱粉グリコラートなどの崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤;ラウリル硫酸ナトリウムなどの湿潤剤を用いて製造してもよい。
【0027】
経口投与用の液剤は、例えば、水性又は油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シロップ剤又はエリキシル剤などのほか、使用前に水又は適当な水性媒体を添加することにより溶解可能な凍結乾燥品などの形態の乾燥製剤として提供することができる。このような液剤には、通常の製剤用添加物、例えばソルビトール、シロップ、メチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル又は水素化食用脂肪のような沈殿防止剤;レシチン、ソルビタンモノオレート、アラビアゴムのような乳化剤;アーモンド油、精留ココナッツ油、油状エステル(例えばグリセリンのエステル)、プロピレングリコール、エチルアルコールのような(食用油も包含しうる)非水性媒体;p−ヒドロキシ安息香酸のメチルエステル、エチルエステル、若しくはプロピルエステル、又はソルビン酸のような保存剤;及び必要に応じて通常の香味剤又は着色剤を配合することができる。
【0028】
経口投与用の製剤は、混合、充填、または打錠などの当業界で周知の方法により製造することができる。また反復複合操作を用いて、多量の充填剤などを使用した製剤中に有効成分を分布させてもよい。注射剤や点滴剤などの非経口投与用の製剤は、一般的には、有効成分である上記の物質と滅菌媒体とを含有する単位投与量製剤として提供されるが、上記物質を適宜の媒体に溶解して滅菌濾過し、ついで適当なバイアル又はアンプルに充填して密封することにより製造することができる。安定性を高めるために、組成物を凍結した後にバイアル中に充填し、水を真空下で除去してもよい。非経口投与用の懸濁液は、実質的に非経口溶液の場合と同じ方法で製造されるが、有効成分を媒体に懸濁してエチレンオキシドなどのガス滅菌を行うことにより好適に製造できる。また、有効成分が均一分布となるように、必要に応じて界面活性剤や湿潤剤等を添加してもよい。
【0029】
本発明の医薬組成物の投与量は、治療や予防の目的、患者の症状、体重、年齢や性別等を考慮して適宜決定すればよいが、通常の場合、成人1日あたり、経口投与により有効成分量として0.01mg〜1000mg程度、好ましくは1〜100mg程度を投与することができる。
【0030】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0031】
実施例1
マウスを回し車の付いた飼育ケージで、Zeitgeber time(光の明暗周期によって規定される時間;以下、ZT)0〜12を明期、ZT12〜24を暗期とした部屋で飼育した。回し車の回転数をマウスの活動リズムとして経日的に記録した。明暗周期に同調して安定した活動リズムが観察された後、明暗周期を6時間前進(明期を前進)させた。これは、東方へ時差6時間分移動した状態に相当する。
【0032】
明暗周期を前進させた日のZT18,20,22,24,2,4,6,8にあたる時刻(ここで、ZT12が明暗周期前進前の暗期の開始時刻である)に5−[3−[(2S)−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノ]プロポキシ]−1,3−ベンゾジオキソール(表1の化合物番号1;以下、化合物1)を3mg/kgまたは溶媒を経口投与した。明暗周期前進翌日の活動開始時刻は前進前と比較して溶媒投与群で約1時間位相前進した。化合物1をZT24,2,4に投与した群では2時間を越える位相前進が見られ、溶媒群と比較して有意に再同調を促進した(図1)。この結果は、本発明の医薬組成物を明暗周期前進前、すなわち出発地での明期の開始時刻からその後約4時間の間に相当する時間帯に投与することが、時差症候群の早期解消に特に効果的であることを示している。
【0033】
実施例2
実施例1と同様にマウスを飼育後、明暗周期を6時間前進させ、ZT24に5−[4−[(2S)−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノ]ブチル]−1,3−ベンゾジオキソール(表1の化合物番号25;以下、化合物25)を1,3mg/kgまたは溶媒を経口投与した。番号25の化合物は3mg/kgで投与後1日目、3日目に有意な再同調促進作用を示した(図2)。この結果は番号1の化合物と同様の作用に基づくものであり、化合物25についてもZT24,2,4に投与を行うと効率的に位相を前進させるであろうことが示唆される。
【0034】
【発明の効果】
本発明の医薬組成物及び方法により、概日リズムの位相変化量をより大きくすることが可能であるので、本発明の医薬組成物及び方法は、時差症候群を効果的に予防及び/又は治療するために有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】化合物1の投与タイミングによる明暗サイクル前進時の光同調作用を示す図である。
【図2】化合物25単回投与による明暗サイクル前進時の光同調作用を示す図である。
Claims (7)
- 有効量のベンゾジオキサン系5−HT1A作動薬を、遠隔時間帯を移動する哺乳類に対して、出発地の午前中にあたる時間帯に投与することを特徴とする時差症候群の予防及び/または治療のための医薬組成物。
- 該時間帯が出発地の日の出からその4時間後までであることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
- 該遠隔時間帯の移動が出発地から東方への移動であることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
- ベンゾジオキサン誘導体が5−[3−[(2S)−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノ]プロポキシ]−1,3−ベンゾジオキソールまたは5−[4−[(2S)−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノ]ブチル]−1,3−ベンゾジオキソールである請求項5に記載の医薬組成物。
- 有効量のベンゾジオキサン系5−HT1A作動薬を、遠隔時間帯を移動する哺乳類に対して、出発地の午前中にあたる時間帯に投与することを特徴とする時差症候群予防及び/または治療方法。
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