JP2004255340A - ラバースクリーン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】横ロープ状素体1と縦ロープ状素体2とを交差させると共に交差部を接合して、目開き部3を設けた下層スクリーン4を形成すると共に、横ロープ状素体1の両端部に装着具5を取り付ける。横ロープ状素体6と縦ロープ状素体7とを交差させると共に交差部を接合して、目開き部8を設けた上層スクリーン9を形成し、上層スクリーン9の一側端部に係合用突片を突出して設ける。下層スクリーン4の上面に上層スクリーン9を重ねて配置すると共に係合用突片を下層スクリーン4の目開き部3に差し込む。振動篩い機に装着具5を取り付けることによって緊張される下層スクリーン4の横ロープ状素体1間に係合用突片を係止固定させる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉱石、砕石、コークス、化学薬品等の塊状物や粉粒状物を篩い分けするために用いられる振動篩い機用のラバースクリーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
振動篩い機に装着して使用されるこの種のラバースクリーンとして、抗張体の周囲をポリウレタン等の弾性体で被覆した有芯の横ロープ状素体を並列状に引き揃え、この上に有芯あるいは無芯の縦ロープ状素材を直交させて積層交差させ、横ロープ状素体と縦ロープ状素体の交差部を接合することによって、横ロープ状素体と縦ロープ状素体で囲まれる正方形あるいは長方形の目開き部を設けて形成したものが用いられている。このラバースクリーンの横ロープ状素体の両端には、振動篩い機に装着するための装着具が設けてある。
【0003】
このように形成されるラバースクリーンは、両端の装着具を振動篩い機に引掛け係止することによって、横ロープ状素体に緊張力を与えながら、傾斜させた姿勢でラバースクリーンを振動篩い機に装着されるものである。そして振動篩い機でラバースクリーンを振動させながら、ラバースクリーンの上に塊状物や粉粒状物の被処理物を供給すると、ラバースクリーンの傾斜に沿って流れながら、被処理物のうちラバースクリーンの目開き部より小さい粒度のものはラバースクリーンを下方へ通過し、篩い分けられるものである。
【0004】
しかしこのようなラバースクリーンにあって、石炭粉や石灰粉などのように水分を多く含み、付着した後に硬化するような被処理物を篩い分けする場合、目開き部が目詰まりして、篩い分けの効率が低下するおそれがあるという問題があった。
【0005】
そこで、本出願人は特許文献1において、上記のような目詰まりの発生を防いで篩い分けの効率が高いラバースクリーンを提供している。すなわち図6に示すように、横ロープ状素体1と縦ロープ状素体2とからなる上記のようなラバースクリーンを下層スクリーン4として用い、そしてこの下層スクリーン4の上に、横ロープ状素体6と縦ロープ状素体7とからなる上層スクリーン9を重ねて配置し、傾斜姿勢の上端部の箇所でのみ、下層スクリーン4に上層スクリーン9を帯状シート16で接合固定することによって、二層構造に形成するようにしたものである。
【0006】
このように二層構造に形成したラバースクリーンにあって、下層スクリーン4の横ロープ状素体1の両端に設けた装着具5を振動篩い機に引掛け係止し、横ロープ状素体1に緊張力を与えながら、傾斜させた姿勢でラバースクリーンを振動篩い機に装着し、振動篩い機でラバースクリーンを振動させて、ラバースクリーンの上に塊状物や粉粒状物の被処理物を供給すると、被処理物は上層スクリーン9の目開き部8及び下層スクリーン4の目開き部3を通過し、篩い分けを行なうことができるものである。そしてこのように振動篩い機でラバースクリーンを振動させると、上層スクリーン9はその上端部でのみ下層スクリーン4に結合されているだけであるので、ラバースクリーンの振動によって上層スクリーン9の全体が波打ったり上下に暴れたりし、上層スクリーン9の目開き部8や下層スクリーン4の目開き部3から被処理物を叩き落として、目詰まりを防ぐことができるのである。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−89896号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにラバースクリーンを下層スクリーン4と上層スクリーン9の二層構造に形成することによって、目詰まりを防止することができるが、下層スクリーン4と上層スクリーン9は帯状シート16で接合されて一体となっている。従って、上層スクリーン9のみが損傷した場合や、上層スクリーン9の目開き部8の径や形状のみを変更する場合であっても、下層スクリーン4ごと交換する必要があり、経済的に問題を有するものであった。
【0009】
そこで、上層スクリーン9を下層スクリーン4と別体に形成し、嵌合構造で上層スクリーン9を下層スクリーン4に結合できるようにすることが検討されているが、ラバースクリーンには篩い分けを行なう際に激しい振動が作用するので、容易に嵌合が外れて下層スクリーン4から上層スクリーン9が脱落してしまうおそれがあるという問題があった。
【0010】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、上層スクリーンを下層スクリーンから取り外して交換することができ、しかも振動の際に脱落するようなことなく上層スクリーンを下層スクリーンに強固に固定することができるラバースクリーンを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るラバースクリーンは、抗張体の周囲を弾性体で被覆した複数本の横ロープ状素体1と複数本の縦ロープ状素体2とを交差させると共に両ロープ状素体1,2の交差部を接合して、横ロープ状素体1と縦ロープ状素体2で囲まれる目開き部3を設けた下層スクリーン4を形成すると共に、横ロープ状素体1の両端部に装着具5を取り付け、複数本の横ロープ状素体6と複数本の縦ロープ状素体7とを直交させると共に両ロープ状素体6,7の交差部を接合して、横ロープ状素体6と縦ロープ状素体7で囲まれる目開き部8を設けた上層スクリーン9を形成し、上層スクリーン9の一側端部に下方へ突出する係合用突片10を設け、下層スクリーン4の上面に上層スクリーン9を重ねて配置すると共に係合用突片10を下層スクリーン4の目開き部3に差し込み、振動篩い機に装着具5を取り付けることによって緊張される下層スクリーン4の横ロープ状素体1間に係合用突片10を係止固定して成ることを特徴とするものである。
【0012】
また請求項2の発明は、請求項1において、振動篩い機に装着具5を取り付けることによって緊張された下層スクリーン4の横ロープ状素体1の間隔寸法よりも幅寸法が大きい突出部11を、上層スクリーン9の係合用突片10に形成して成ることを特徴とするものである。
【0013】
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、上層スクリーン9の係合用突片10が差し込み係止される下層スクリーン4の目開き部3を、横ロープ状素体1と平行な方向に長い矩形状に形成して成ることを特徴とするものである。
【0014】
また請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、下層スクリーン4を複数に分割した大きさに上層スクリーン9を形成すると共に、複数枚の上層スクリーン9を下層スクリーン4の上に並べて配置し、上層スクリーン9の一側端に設けた係合用突片10で各上層スクリーン9を下層スクリーン4に固定して成ることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
下層スクリーン4は図1に示すように、横ロープ状素体1と縦ロープ状素体2とからなるものであり、横ロープ状素体1はスチールコード、アラミド繊維、脂肪族ポリアミド繊維、ポリエステル、化学繊維などの屈曲性の良い撚糸を抗張体とし、その周囲を熱可塑性ポリウレタンやゴム等の弾性体で被覆した、断面形状が円形、楕円形、多角形などの任意形状を有する有芯のロープ材によって形成してある。縦ロープ状素体2はこのような有芯のロープ材の他に、耐摩耗性ポリウレタンやゴム等の弾性体のみからなる無芯のロープ材であってもよい。そして複数本の横ロープ状素体1を所定の一定間隔で平行に横方向へ引き揃えて配置し、その上に縦ロープ状素体2を所定の一定間隔で平行に縦方向へ引き揃えて配置することによって、横ロープ状素体1と縦ロープ状素体2を直交させて積層し、横ロープ状素体1と縦ロープ状素体2の交差部を溶着等して接合することによって、横ロープ状素体1と縦ロープ状素体2で囲まれる目開き部3を設けた下層スクリーン4を作製することができるものである。
【0017】
この下層スクリーン4にはその両側端縁の全長に亘って横L字型断面の装着具5が取り付けてあり、各横ロープ状素体1の両端部はこの装着具5に強固に固定してある。
【0018】
一方、上層スクリーン9は図1に示すように、横ロープ状素体6と縦ロープ状素体7とからなるものであり、横ロープ状素体6や縦ロープ状素体7としては上記のような有芯のロープ材や無芯のロープ材を用いることができる。そして複数本の横ロープ状素体6を所定の一定間隔で平行に横方向へ引き揃えて配置し、その上に縦ロープ状素体7を所定の一定間隔で平行に縦方向へ引き揃えて配置することによって、横ロープ状素体6と縦ロープ状素体7を直交させて積層し、横ロープ状素体6と縦ロープ状素体7の交差部を溶着等して接合することによって、横ロープ状素体6と縦ロープ状素体7で囲まれる目開き部8を設けた上層スクリーン9を作製することができるものである。
【0019】
この上層スクリーン9にはその一側端部の全長に亘って耐摩耗性ポリウレタンなどで形成される帯状の係合用ブロック18が取り付けてある。この係合用ブロック18は上層スクリーン9に一体成形されているものであり、液状ポリウレタンで係合用ブロック18を成形する際に、上層スクリーン9の一側端部を埋入させるように液状ポリウレタンを注型して硬化させることによって、係合用ブロック18を上層スクリーン9に一体成形して取り付けることができるものである。そしてこの係合用ブロック18には上層スクリーン9の下面側に突出する係合用突片10が一体に設けてある。係合用突片10は下層スクリーン4の目開き部3のピッチに適合する間隔で複数箇所に設けられるものであり、円柱形などに形成してある。また係合用突片10の先端部には円盤状に突出部11が張り出して形成してあり、突出部11の下面は断面略V字型に形成して目開き部3に差し込む際のガイド面19として働くようにしてある。尚、係合用突片10や突出部11の強度を向上させるために、内部に補強金属などをインサート成形することも可能である。
【0020】
そして、下層スクリーン4の上に上層スクリーン9を重ね、下層スクリーン4の一側端部に沿って上層スクリーン9の係合用ブロック18を配置すると共に、上層スクリーン9の下面に突出する係合用突片10を下層スクリーン4の目開き部3に差し込み係合し、図2(a)(b)に示すように、係合用突片10の突出部11を下層スクリーン4の横ロープ状素体1の下面に係止させることによって、図1のように下層スクリーン4の上に上層スクリーン9を取り付けることができるものである。このようにして下層スクリーン4と上層スクリーン9とからなる二層構造のラバースクリーンAを形成することができるものである。
【0021】
このように形成されるラバースクリーンAは、下層スクリーン4の両端の装着具5を振動篩い機に引掛け係止などして取り付けることによって、下層スクリーン4の横ロープ状素体1を緊張させて引張り力を与えながら、振動篩い機に装着されるものである。このときラバースクリーンAは、上層スクリーン9を係合用突片10で下層スクリーン4に取り付けた一側端部が傾斜の上端となるように、傾斜させた状態で振動篩い機に装着されるものである。そして振動篩い機でラバースクリーンAを振動させながら、ラバースクリーンAの上に塊状物や粉粒状物の被処理物を供給すると、被処理物はラバースクリーンAの傾斜に沿って流動しながら、上層スクリーン9の目開き部8及び下層スクリーン4の目開き部3を通過してラバースクリーンAの下方へ落下し、篩い分けが行なわれるものである。またこのとき、上層スクリーン9はその上端部でのみ下層スクリーン4に結合されているだけであり、上記のように振動篩い機でラバースクリーンAを振動させると、ラバースクリーンAの振動によって上層スクリーン9の全体が波打ったり上下に暴れたりするので、上層スクリーン9の目開き部8や下層スクリーン4の目開き部3から被処理物をはじき飛ばしたり叩き落としたりすることができ、これらの目開き部3,8の目詰まりを防ぐことができるのである。
【0022】
ここで、上層スクリーン9の係合用突片10の外径R1は、装着具5を振動篩い機に取り付けることによって、下層スクリーン4の横ロープ状素体1を緊張させた状態での目開き部3の目開き寸法H(目開き部3を挟んで隣り合う横ロープ状素体1の内側間の間隔寸法H)と同じかやや大き目に形成してあり、また係合用突片10の下端部の突出部11の外径R2は、同様に下層スクリーン4の横ロープ状素体1を緊張させた状態での目開き部3の目開き寸法Hより大きく形成してある。従って、ラバースクリーンAを振動篩い機に装着して下層スクリーン4の横ロープ状素体1を緊張させているときには、係合用突片10の突出部11は横ロープ状素体1に引っ掛かった状態から外れることがなく、上層スクリーン9の係合用突片10が下層スクリーン4の目開き部3から抜け外れることがなくなる。このため、振動篩い機によってラバースクリーンAに激しい振動が作用しても、係合用突片10による下層スクリーン4への上層スクリーン9の結合が外れることがなくなり、下層スクリーン4から上層スクリーン9が脱落することを確実に防ぐことができるものである。
【0023】
また、ラバースクリーンAを振動篩い機から取り外すと、下層スクリーン4の横ロープ状素体1は緊張が解除されて弛む。そして下層スクリーン4の横ロープ状素体1と縦ロープ状素体2はいずれも柔軟性を有するので、下層スクリーン4の目開き部3の径を広げることができ、横ロープ状素体1に対する突出部11の係止を外して目開き部3から係合用突片10を容易に抜くことができるものであり、また逆に目開き部3に係合用突片10を容易に差し込むことができるものである。従って、ラバースクリーンAを振動篩い機から取り外した状態では、下層スクリーン4の目開き部3から上層スクリーン9の係合用突片10を抜き外して、下層スクリーン4から上層スクリーン9を取り外すことや、下層スクリーン4の目開き部3に上層スクリーン9の係合用突片10を差し込んで、下層スクリーン4に上層スクリーン9を取り付けることを、容易に行なうことができるものであり、上層スクリーン9のみが損傷した場合や、上層スクリーン9の目開き部8の径や形状のみを変更する場合などに、下層スクリーン4はそのまま使用して上層スクリーン9のみを交換することができるものである。ここで、横ロープ状素体1が弛んだときに目開き部3に係合用突片10を容易に抜き差しすることができるようにするには、突出部11の径R2は、{H+(1〜2)×D[Dは横ロープ状素体1の直径]}の範囲に設定するのが好ましい。
【0024】
図3及び図4は本発明の他の実施の形態を示すものである。下層スクリーン4は図1の実施の形態と同様に、有芯のロープ材からなる横ロープ状素体1と、有芯あるいは無芯のロープ材からなる縦ロープ状素体2とから形成されるものである。そしてこの下層スクリーン4の一側端には、上記と同様な有芯のロープ材からなる端部用横ロープ状素体1aと、上記と同様な有芯あるいは無芯のロープ材からなる端部用縦ロープ状素体2aとから横方向に長い端部目開き部3aを形成するようにしてある。すなわち、端部用横ロープ状素体1aを横ロープ状素体1と平行に引き揃えて等間隔で配置し、また端部用縦ロープ状素体2aを複数本まとめたものを一組にして等間隔で、横ロープ状素体1の上から端部用横ロープ状素体1aの上にかけて、端部用横ロープ状素体1aに直交させて配置し、そして端部用縦ロープ状素体2aを端部用横ロープ状素体1a及び横ロープ状素体1に溶着等して接合することによって、端部用横ロープ状素体1aと端部用縦ロープ状素体2aで囲まれる端部目開き部3aを形成することができるものである。ここで、端部用横ロープ状素体1aの間隔よりも、端部用縦ロープ状素体2aの組の間隔を大きく設定することによって、端部用目開き部3aを端部用横ロープ状素体1aの長手方向と平行な方向、つまり横ロープ状素体1の長手方向と平行な方向に長い矩形に形成してある。そして、下層スクリーン4の両側端には装着具5が取り付けられるが、横ロープ状素体1と同様に、端部用横ロープ状素体1aの両端も装着具5に固定されているものである。
【0025】
また上層スクリーン9は図1の実施の形態と同様に、有芯あるいは無芯のロープ材からなる横ロープ状素体6と縦ロープ状素体7から形成されるものである。そしてこの上層スクリーン9の一側端縁の上面にその全長に亘って、耐摩耗性ポリウレタンなどで形成される帯状の係合用ブロック18が溶着等して固着してある。この係合用ブロック18は上層スクリーン9の端縁から張り出すようにしてあり、張り出し部の下面に上層スクリーン9の下方へ突出する係合用突片10が突設してある。係合用突片10は下層スクリーン4の端部目開き部3aのピッチに適合する間隔で係合用ブロック18の複数箇所に設けられるものであり、端部目開き部3aの長手方向と平行な方向に細長い形状に形成してある。係合用突片10の長手方向の寸法は、端部目開き部3aの長手方向での目開き寸法H1よりやや小さい寸法に形成してあり、また係合用突片10の幅方向の寸法W1は端部目開き部3aの短手方向での目開き寸法H2よりやや大きい寸法に形成してあると共に、係合用突片10の下端部に突設される突出部11の幅方向の寸法W2は端部目開き部3aの短手方向での目開き寸法H2より大きい寸法に形成してある。
【0026】
そして、下層スクリーン4の上に上層スクリーン9を重ね、下層スクリーン4の一側端部に沿って上層スクリーン9の係合用ブロック18を配置すると共に、係合用ブロック18の係合用突片10を下層スクリーン4の端部目開き部3aに差し込み係合して、図4に示すように、係合用突片10の突出部11を下層スクリーン4の横ロープ状素体1の下面に係止させることによって、図3のように下層スクリーン4の上に上層スクリーン9を取り付けてラバースクリーンAを形成することができるものである。ここで下層スクリーン4の端部用横ロープ状素体1aと端部用縦ロープ状素体2aはいずれも柔軟性を有するので、下層スクリーン4の端部目開き部3の径を広げることができ、端部目開き部3に係合用突片10を容易に差し込むことができるものであり、逆に端部目開き部3から係合用突片10を容易に抜くこともできるものである。
【0027】
また上記の実施の形態と同様に、振動篩い機に装着具5を取り付けてラバースクリーンAを装着したときには、下層スクリーン4の端部用横ロープ状素体1aは緊張しているので、端部目開き部3aに差し込んだ係合用突片10の突出部11は端部用ロープ状素体1aに引っ掛かった状態から外れることがなく、上層スクリーン9の係合用突片10が下層スクリーン4の端部目開き部3aから抜け外れることを防ぐことができるものである。特に図3及び図4の実施の形態では、端部目開き部3aは端部用ロープ状素体1aに沿って細長い矩形状に形成してあるので、係合用突片10の突出部11を長い寸法で端部用横ロープ状素体1aに係止させることができ、係合用突片10が端部目開き部3aから抜け外れることをより強固に防ぐことができるものである。尚、下層スクリーン4の端部目開き部3aの上面は上層スクリーン9の係合用ブロック18で覆われているので、被処理物が端部目開き部3aを通して篩い分けがなされるようなことはないものである。
【0028】
図5は本発明の他の実施の形態を示すものであり、上層スクリーン9の寸法を、下層スクリーン4を四等分など、複数等分に分割した小さい面積に形成してある。下層スクリーン4や上層スクリーン9としては、上記の各実施の形態と同様に作製したものを用いることができる。そして複数枚の上層スクリーン9を下層スクリーン4の上に隙間なく並べて配置し、上層スクリーン9の一側端に設けた係合用突片10を上記の各実施の形態と同様にして下層スクリーン4の目開き部3に差し込み係合させることによって、各上層スクリーン9を下層スクリーン4に取り付け、一枚の下層スクリーン4と複数枚の上層スクリーン9からなるラバースクリーンAを形成することができるものである。
【0029】
このラバースクリーンAは上記の実施の形態と同様に、振動篩い機に下層スクリーン4の装着具5を取り付けて装着することによって使用されるものである。そして振動篩い機でラバースクリーンAを振動させると、小さい面積に分割された各上層スクリーン9は、大きな面積の上層スクリーン9よりも、大きく波打ったり大きく上下に暴れたりするものであり、上層スクリーン9の目開き部8や下層スクリーン4の目開き部3から被処理物をはじき飛ばしたり叩き落としたりする効果が高く、これらの目開き部3,8の目詰まりを防ぐ効果を高く得ることができるものである。
【0030】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1に係るラバースクリーンは、抗張体の周囲を弾性体で被覆した複数本の横ロープ状素体と複数本の縦ロープ状素体とを交差させると共に両ロープ状素体の交差部を接合して、横ロープ状素体と縦ロープ状素体で囲まれる目開き部を設けた下層スクリーンを形成すると共に、横ロープ状素体の両端部に装着具を取り付け、複数本の横ロープ状素体と複数本の縦ロープ状素体とを交差させると共に両ロープ状素体の交差部を接合して、横ロープ状素体と縦ロープ状素体で囲まれる目開き部を設けた上層スクリーンを形成し、上層スクリーンの一側端部に下方へ突出する係合用突片を設け、下層スクリーンの上面に上層スクリーンを重ねて配置すると共に係合用突片を下層スクリーンの目開き部に差し込み、振動篩い機に装着具を取り付けることによって緊張される下層スクリーンの横ロープ状素体間に係合用突片を係止固定するようにしたので、下層スクリーンと上層スクリーンから二層構造に形成したラバースクリーンを振動させる際に、下層スクリーンに対して一側端のみが取り付けられた上層スクリーンは波打ったり上下に暴れたりして、上層スクリーンや下層スクリーンの目開き部から篩い分けする被処理物をはじき飛ばしたり叩き落としたりすることができ、目開き部が目詰まりすることを防ぐことができるものである。そして、上層スクリーンは係合用突片を下層スクリーンの目開き部から抜き出すことによって取り外すことができ、下層スクリーンをそのまま用いて上層スクリーンのみを交換することができるものであり、しかも装着具を振動篩い機に取り付けてラバースクリーンを装着することにより緊張される下層スクリーンの横ロープ状素体によって係合用突片の差し込み係止を強固に保持することができ、ラバースクリーンを振動させる際に脱落するようなことなく上層スクリーンを下層スクリーンに強固に固定することができるものである。
【0031】
また請求項2の発明は、請求項1において、振動篩い機に装着具を取り付けることによって緊張された下層スクリーンの横ロープ状素体の間隔寸法よりも幅寸法が大きい突出部を、上層スクリーンの係合用突片に形成するようにしたので、下層スクリーンの目開き部に差し込んだ係合用突片の突出部が横ロープ状素体に確実に引っ掛かり、係合用突片が目開き部から抜けることを強固に防いで、上層スクリーンを下層スクリーンにより強固に固定することができるものである。
【0032】
また請求項3の発明は、請求項1又は2のいずれかにおいて、上記係合用突片が差し込み係止される下層スクリーンの目開き部を、横ロープ状素体と平行な方向に長い矩形状に形成するようにしたので、下層スクリーンの目開き部に差し込んだ上層スクリーンの係合用突片を長い寸法で横ロープ状素体に係止させることができ、係合用突片が目開き部から抜け外れることをより強固に防ぐことができるものである。
【0033】
また請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、下層スクリーンを複数に分割した大きさに上層スクリーンを形成すると共に、複数枚の上層スクリーンを下層スクリーンの上に並べて配置し、上層スクリーンの一側端に設けた係合用突片で各上層スクリーンを下層スクリーンに固定するようにしたので、分割して小さい面積に形成された各上層スクリーンは、ラバースクリーンを振動させる際に大きく波打ったり大きく上下に暴れたりするものであり、上層スクリーンや下層スクリーンの目開き部から篩い分ける被処理物をはじき飛ばしたり叩き落としたりする効果が高く、目開き部の目詰まりを防ぐ効果を高く得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す一部破断した斜視図である。
【図2】(a)は図1をX方向から見た一部の断面図、(b)は図1をY方向から見た一部の側面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態の一例を示す一部破断した斜視図である。
【図4】図3の一部を拡大した側断面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施の形態を示す、縮小した平面図である。
【図6】従来例の一部破断した斜視図である。
【符号の説明】
1 横ロープ状素体
2 縦ロープ状素体
3 目開き部
4 下層スクリーン
5 装着具
6 横ロープ状素体
7 縦ロープ状素体
8 目開き部
9 上層スクリーン
10 係合用突片
11 突出部
Claims (4)
- 抗張体の周囲を弾性体で被覆した複数本の横ロープ状素体と複数本の縦ロープ状素体とを交差させると共に両ロープ状素体の交差部を接合して、横ロープ状素体と縦ロープ状素体で囲まれる目開き部を設けた下層スクリーンを形成すると共に、横ロープ状素体の両端部に装着具を取り付け、複数本の横ロープ状素体と複数本の縦ロープ状素体とを交差させると共に両ロープ状素体の交差部を接合して、横ロープ状素体と縦ロープ状素体で囲まれる目開き部を設けた上層スクリーンを形成し、上層スクリーンの一側端部に下方へ突出する係合用突片を設け、下層スクリーンの上面に上層スクリーンを重ねて配置すると共に係合用突片を下層スクリーンの目開き部に差し込み、振動篩い機に装着具を取り付けることによって緊張される下層スクリーンの横ロープ状素体間に係合用突片を係止固定して成ることを特徴とするラバースクリーン。
- 振動篩い機に装着具を取り付けることによって緊張された下層スクリーンの横ロープ状素体の間隔寸法よりも幅寸法が大きい突出部を、上層スクリーンの係合用突片に形成して成ることを特徴とする請求項1に記載のラバースクリーン。
- 上記係合用突片が差し込み係止される下層スクリーンの目開き部を、横ロープ状素体と平行な方向に長い矩形状に形成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のラバースクリーン。
- 下層スクリーンを複数に分割した大きさに上層スクリーンを形成すると共に、複数枚の上層スクリーンを下層スクリーンの上に並べて配置し、上層スクリーンの一側端に設けた係合用突片で各上層スクリーンを下層スクリーンに固定して成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のラバースクリーン。
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- 2003-02-27 JP JP2003051630A patent/JP4044856B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR200455817Y1 (ko) | 2011-07-11 | 2011-09-29 | 박기연 | 메시 크기 변경이 가능한 체 |
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