JP2004254141A - 侵入物体監視装置及び侵入物体監視方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】侵入物体の検知に応じて監視対象領域の映像を記録する侵入物体監視装置において、事象の確認を短時間で容易に行える侵入物体監視装置を提供する。
【解決手段】侵入物体の検知に応じて監視対象領域の映像を記録する侵入物体監視装置において、侵入物体監視装置は、上記映像から入力画像を得る手段と、上記入力画像と予め記録した基準画像とを比較して上記侵入物体の移動量を算出する手段と、上記算出した移動量が所定量を超える場合に上記入力画像をメモリに記録する手段から記録した映像のダイジェスト画像を生成する。
【選択図】 図3
【解決手段】侵入物体の検知に応じて監視対象領域の映像を記録する侵入物体監視装置において、侵入物体監視装置は、上記映像から入力画像を得る手段と、上記入力画像と予め記録した基準画像とを比較して上記侵入物体の移動量を算出する手段と、上記算出した移動量が所定量を超える場合に上記入力画像をメモリに記録する手段から記録した映像のダイジェスト画像を生成する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、TVカメラと記録装置を組み合わせた侵入物体監視装置及び侵入物体監視方法に関し、特に記録された事象の確認を容易にする侵入物体監視装置及び侵入物体監視方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の不法投棄等の事象記録方法について図4を用いて説明する。図4の侵入物体監視システムにおいては、監視場所の温度変化等、侵入物体を検出するセンサ1と、監視対象領域を撮像するTVカメラ(テレビジョンカメラ)2と、画像監視装置40と、TVカメラ2で撮像した映像信号をビデオテープに記録する記録装置5−1と、その映像信号を表示するモニタ6とから構成される。
【0003】
ここで、画像監視装置40は、センサ1及び記録装置5−1と接続する外部I/F(インターフェイス)部10と、CPU13−1を動作させるプログラムが格納されているプログラムメモリ12−1と、事象発生時の日時のデータを得るためのタイマ部15と、事象発生件数、事象発生時刻等をディスプレイ7に表示するためのディスプレイ用メモリ18−1と、事象発生件数、事象発生日時等を記憶するメモリ部41とを備えており、これらはみなデータバス21−1を介して接続されるCPU13−1により制御される。
【0004】
センサ1は予め不法投棄等の多い場所に設置し、TVカメラ2はセンサ1の検出範囲が撮像されるように配置されている。センサ1の検出範囲に、車輌や人等が入ってくると、センサ1は監視対象領域の侵入物体を検出し、検出信号を出力する。センサ1より出力された検出信号は画像監視装置3の外部I/F部10を介して画像監視装置40に入力され、CPU13−1で判断可能なデジタル信号に変換される。その信号を受け取ったCPU13−1は外部I/F部10を介して記録装置5−1に記録信号を出力し、タイマ部15より発生日時のデータを読み取りメモリ部41へ記録する。記録したメモリ部41の発生日時のデータをディスプレイ用メモリ18−1に書き込みディスプレイ7に表示する。
【0005】
また、CPU13−1より記録信号を受け取った記録装置5−1はTVカメラ2で撮像された映像信号の記録を開始する。ここで、CPU13−1は記録開始日時より予め設定された時間、記録装置5−1に対して記録信号の出力を続ける。記録装置5−1は記録信号が入力されている間はTVカメラ2の映像信号の記録を続ける。なお、記録装置5−1は映像信号を記録する際、年月日時刻情報を同時に記録しており、モニタ6等により記録映像を再生する際には、映像中に年月日時刻データが表示される。映像記録終了後、センサ1から検出信号が出力されている場合には、更に同様の記録が繰り返される。そして、ディスプレイ7に表示された事象発生日時を基に、記録装置5−1に記録された映像をその事象発生日時により検索し、モニタ6又はディスプレイ7上で再生し事象の確認を行っていた。
【0006】
また、TVカメラと画像監視装置を用いた侵入物体監視装置としては、背景差分法及びフレーム間差分法を用いた侵入物体を監視する装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−176640号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の不法投棄等の事象記録方法においては、センサによる監視対象領域の変化の検出を合図に映像の記録を行っているが、その映像には不法投棄以外に車輌停止、車輌通過等の事象も多く記録されていた。そのため、これらの記録映像から不法投棄等の事象を確認するには多くの時間を必要としていた。
【0009】
本発明は、事象の確認を短時間で容易に行える侵入物体監視装置及び侵入物体監視方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の侵入物体監視装置は、侵入物体の検知に応じて監視対象領域の映像を記録する侵入物体監視装置において、上記映像から入力画像を得る手段と、上記入力画像と予め記録した基準画像とを比較して上記侵入物体の移動量を算出する手段と、上記算出した移動量が所定量を超える場合に上記入力画像をメモリに記録する手段とからなる。
【0011】
また、本発明の侵入物体監視装置においては、更に、上記侵入物体の外形データを検出し、予め記録した基準外形データとを比較する手段からなる。
【0012】
さらに、本発明の侵入物体監視方法は、侵入物体の検知に応じて監視対象領域の映像を記録する侵入物体監視方法において、上記映像から入力画像を得るステップと、上記入力画像と予め記録した基準画像とを比較して上記侵入物体の移動量を算出するステップと、上記算出した移動量が所定量を超える場合に上記入力画像をメモリに記録するステップからなる。
【0013】
また、本発明の侵入物体監視方法においては、更に、上記侵入物体の外形データを検出し、予め記録した基準外形データとを比較するステップを備え、上記侵入物体の外形データが予め記録した基準外形データを超える場合に、上記侵入物体の移動量を算出するステップを行う。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施例に係る侵入物体監視システムの構成を示すブロック図である。図1において、従来の不法投棄等の監視システムである図4と同様のブロックに対しては同じ符号を付している。この侵入物体監視システムは、監視場所の温度変化等、侵入物体を検出するセンサと、監視対象領域を撮像するTVカメラ2と、画像監視装置3と、TVカメラ2で撮像した映像信号を他の装置に分配する映像分配器4と、映像分配器4を介して入力される映像信号を記録する記録装置5と、その映像信号を表示するモニタ6とから構成される。
【0016】
ここで、画像監視装置3は、センサ1及び映像分配器4及び記録装置5と接続する外部I/F(インターフェイス)部10と、処理において必要な画像を記録する画像メモリ11と、CPU13を動作させるプログラム等が格納されているプログラムメモリ12と、物体の検出処理で得られる物体の位置座標等のデータを記録するワークメモリ14と、事象発生時の日時のデータを得るためのタイマ部15と、画像データ上に年月日時刻データを付け加える画像合成部16と、後述する事象抽出処理結果を記録する事象画像記録部17と、処理結果等をディスプレイ7に表示するためのディスプレイ用メモリ18と、操作部8による入力をCPU13に出力する操作器I/F部19と、映像分配器4を介して入力される映像信号をA/D変換する画像入力I/F部20とを備えており、これらはみなデータバス21を介して接続されるCPU13により制御される。
【0017】
また、画像メモリ11は、入力画像を記録する入力画像メモリ51、物体検出に使用する背景画像を格納する背景画像メモリ52、画像メモリ間の演算を行うためのワーク画像メモリ53および54、画像メモリ間の演算結果を記録する結果画像メモリ55、二値化画像を格納する二値化画像メモリ56を備え、それぞれ対応する画像が記録できる程度の容量を持つ。
【0018】
センサ1は予め不法投棄等の多い場所に設置し、TVカメラ2はセンサ1の検出範囲が撮像されるように配置されている。センサ1の検出範囲に、車輌や人等が入ってくると、センサ1は監視対象領域の温度変化等により侵入物体を検出し、検出信号を出力する。センサ1より出力された検出信号は画像監視装置3の外部I/F部10を介して画像監視装置3に入力され、CPU13で判断可能なデジタル信号に変換される。その信号を受け取ったCPU13は外部I/F部10を介して記録装置5に記録信号を出力し、記録装置5は映像分配器4を介して入力される映像信号の記録を開始する。ここで、CPU13は記録開始日時より予め設定された時間(プログラムメモリ12に設定)、記録装置5に対して記録信号の出力を続ける。なお、記録装置5は映像信号を記録する際、年月日時刻情報を同時に記録しており、モニタ6等により記録映像を再生する際には、映像中に年月日時刻データが表示される。記録装置5は記録信号が入力されている間はTVカメラ2の映像信号の記録を続ける。記録終了後、センサ1から検出信号が出力されている場合には、更に同様の記録が繰り返される。
【0019】
このように従来の不法投棄等の監視システムと同様に記録装置5にTVカメラ2で撮像された映像信号を記録する。一方で、CPU13はセンサ1から検出信号を受け取ると、映像分配器4に接続し、映像分配器4を介して出力される映像信号を画像入力I/F部20に入力させる。なお、この映像信号の入力は予め設定された時間続く。画像入力I/F部20では、入力された映像信号をA/D変換し、横方向320画素、高さ方向240画素、1画素(pix)あたりデータビット数8(320×240pix、8bit/pix、0〜255階調の輝度値)の入力画像データを取得する。この入力画像データを用いた画像監視装置3のダイジェスト画像生成処理を以下で説明する。
【0020】
本発明のダイジェスト画像生成処理においては、センサ1による監視対象領域の変化の検出を合図に記録した映像の確認の煩雑性を解消するため、記録装置5に記録される映像のダイジェスト画像を生成する。なお、そのダイジェスト画像を生成する際、一定時間毎にダイジェスト画像を生成すると、その枚数が多くなり、また、そのダイジェスト画像には不法投棄以外に車輌停止、車輌通過等の事象も多く含まれることになり記録事象確認時間の大幅な削減はできない。よって、監視映像の中で大きな動きがあった時点の映像でのみ、ダイジェスト画像を生成することで、ダイジェスト画像の数を効率的に減らし、不法投棄等の事象確認を容易にする。
【0021】
図3は、本発明の一実施例のダイジェスト画像生成処理の手順を示すフローチャートである。まず、センサ1が監視対象領域の侵入物体を検出しているか否かが判定される(ステップ101)。監視対象領域の侵入物体を検出しセンサ1が検出信号を出力している場合には続くステップ102へと分岐する。次に、センサ1の検出信号を受け取った画像監視装置3はTVカメラ2で撮像された映像信号を上記の通り画像入力I/F部20を介して取り込み入力信号を取得する。そして、その初期フレーム(例えば、侵入物体がない状態での背景画像データ)を背景画像メモリ52に記録する(ステップ102)。
【0022】
次に、上記画像入力I/F部20を介して逐一入力される1フレーム分の入力画像データを入力画像メモリ51に記録する(ステップ103)。なお、TVカメラ2が、1秒間に30フレームの撮像を行っている場合には、10フレームおきに入力画像データを得るようにすれば、メモリー容量が少なくて済む。
【0023】
次に、入力画像メモリ51の入力画像データをワーク画像メモリ53へコピーし、背景画像メモリ52の背景画像データをワーク画像メモリ54へコピーする。そして、このワーク画像メモリ53とワーク画像メモリ54の画像データの輝度値を画素毎に比較し、それらの差分画像データを得て、差分画像メモリ55へ記録する(ステップ104)。ここで、ステップ104の処理を図2を用いて説明する。図2において、201は背景画像データ(図2(a))、202は侵入物体のある入力画像データ(図2(b))とすると、ステップ104の差分処理により差分画像データ203(図2(c))が得られる。
【0024】
次に、この差分画像データ203を所定のしきい値で二値化する(ステップ105)。つまり、画素の輝度値が所定のしきい値未満の場合は輝度値“0”とし、画素の輝度値が所定のしきい値以上の場合は輝度値“255”となるよう画像処理を行う。その結果、図2(d)の204で示す二値化画像データを得る。すなわち、侵入物体だけが検出された二値化画像データ204が得られ、これを二値化画像メモリ56に記録する。得られた二値化画像データ204の輝度値が“255”である領域は、画像信号の変化領域、すなわち画像処理で検出された侵入物体を表すことになる。
【0025】
次に、二値化画像データ204内のそれぞれ独立した白画素(輝度値255)の固まりの有無及び、個数を判定し記憶する(ステップ106)。さらに、ステップ106では、検出された二値化画像データ204内の白画素の固まりそれぞれについて、白画素の固まり(検出物体)の外形を計測する。すなわち、図2(e)に示す二値化画像データ205の白画素の固まりの外形209、210を計測する。
【0026】
次に、ステップ106で計測された二値化画像データ205の白画素の固まりの外形209、210と予めプログラムメモリ12に設定された外形範囲データと比較して、検出物体が監視すべき対象であるか、すなわち不法投棄等の行為をする物体であるか否かの判定を行う(ステップ107)。この予め設定された外形範囲データは、監視する必要のない鳥や虫等と、監視すべき対象である人やトラック等とを区別するために定められるデータである。例えば、縦5画素、横5画素分を予め外形範囲データと定めた場合、ステップ107の判定の結果、白画素の固まり(検出物体)の外形209、210がこの予め外形範囲データより小さい場合は、検出対象外の鳥や虫等であって、その検出物体は不法投棄を行う人やトラックではないため、その事象(白画素の固まり)は監視すべき対象でないと判別し、事象抽出処理を終了する。一方、白画素の固まりの外形209、210が予め定めた外形範囲データより大きい場合には、事象抽出処理を続行し、次のステップに分岐する。なお、この予め設定する外形範囲データは設置されたTVカメラ2の位置・倍率等に影響される。すなわち、TVカメラ2の倍率が高い場合には、鳥や虫等も二値化画像中に大きく表示されるため、TVカメラ2の倍率が低い場合と比べて相対的に大きな範囲を外形範囲と設定する必要がある。
【0027】
次に、ステップ106で検出された二値化画像データ204内の白画素の固まり(検出物体)の重心位置をワークメモリ14に格納する。そして、検出物体の移動量、すなわち前フレームの入力画像データの処理でワークメモリ14に記憶した検出物体の重心位置と、現フレームの入力画像データの検出物体の重心位置とが何画素分離れているかを求める(ステップ108)。なお、二値化画像データ204内に複数の白画素の固まりが表れる場合、前フレームの処理で表れた白画素の固まりのうち重心位置が一番近いものと対応させることで同一の検出物体の追跡処理を行う。
【0028】
次に、ステップ108で算出した移動量が、予めプログラムメモリ12に設定された移動量データと比較し大きいか否かが判定される(ステップ109)。例えば、この予め設定された移動量データが、20画素であるとする。その場合、ステップ108で算出した移動量が20画素分以上である場合には、画像記録ステップ110に分岐する。一方、ステップ109で算出した移動量が20画素分より小さい場合には、画像入力ステップ103に戻り、次のフレームの入力画像データに対して同様の処理が繰り返される。これにより、監視映像の中で大きな動きがあった時点の映像では、画像記録ステップ110により、ダイジェスト画像の生成対象となる。なお、この予め定めた移動量データについても上記外形範囲データと同様に、TVカメラ2の位置・倍率等を考慮してシステム運用時に設定される。
【0029】
ステップ110では、入力画像メモリ51の画像データと、タイマ部15の年月日時刻データとを画像合成部16に読み込み、画像データ上に年月日時刻データをインポーズした合成画像を作成する。そして、当該画像をダイジェスト画像として事象画像記録部17に記録する。図5に合成画像の1例を示す。画像データ501に年月日時刻データ502がインポーズされている。このステップ110が終了すると、画像入力ステップ103に戻り、次のフレームの入力画像データに対して同様の処理が繰り返される。そして、予め設定された時間が経過し、映像分配器4から画像監視装置3に映像信号が入力されなくなり、事象抽出処理は終了する。ただし、予め設定された時間の経過後、センサ1から検出信号が出力されている場合には、更に同様の事象抽出処理が繰り返される。
【0030】
上記ダイジェスト画像生成処理の記録結果を図6を用いて説明する。図6(a)はある時刻t0から時刻t0+5の各時刻における検出物体の重心位置の軌跡を表す。図6(a)に示す通り、t0からt0+1の区間、および、t0+3からt0+4の区間が上記ステップ109で移動量が小さいと判定された区間で、他の区間は移動量が大きいと判定された区間である。したがって、図6(b)のように、t0+1およびt0+4の時点における入力画像データに対してはダイジェスト画像が生成されず、ダイジェスト画像の生成数を削減できる。なお、移動量が小さければ直前の時点での事象と大きく変化してないものと考えられ、図6(b)のt0+1の時点の事象は直前のt0の時点で作成されたダイジェスト画像を見ることでおおよそ確認でき、t0+4の時点の事象は直前のt0+3の時点で作成されたダイジェスト画像を見ることでおおよそ確認できる。したがって、長時間の監視では上記ダイジェスト画像生成処理によるダイジェスト画像の数の削減がメモリ容量の削減に大きく貢献する。
【0031】
事象抽出処理終了後、記録されたダイジェスト画像を確認する場合は、操作部8から事象画像のページ更新信号を操作器I/F部19を介してCPU13に送出し、それを読み取ったCPU13が事象画像記録部17の画像データをディスプレイ用メモリ18に転送しディスプレイ7に表示する。そして、この事象画像記録部17に記録されたダイジェスト画像を事象確認時に見ることにより記録装置5の内容が把握可能となる。
【0032】
また、ダイジェスト画像により不法投棄等の事象を確認し、映像による詳細な確認を希望する場合には、記録装置5に記憶された映像を読み出す。その場合、事象画像記録部17に記録されたダイジェスト画像にインポーズされた年月日時刻データと同じ年月日時刻の映像を記録装置5から検索し、モニタ6又はディスプレイ7上で再生し不法投棄等の事象の確認を行う。この再生動作は、ディスプレイ7に表示された画像の選択動作、例えば当該画像をマウスでクリックする動作に応じて自動的に行われてもよい。このように記録装置5に記録された映像により事象を確認する場合においても、事象画像記録部17に記録されたダイジェスト画像により不法投棄等の事象の発生が確認された年月日時刻の映像のみを確認することができるので、その確認時間は従来方式に比べ大幅に削減できる。
【0033】
なお、本明細書に記載した実施例では、背景差分法を応用した侵入物体追跡法を用いているが、これらに限定されるものではない。例えば、フレーム間差分法を適用することが可能である。また、本発明を不法投棄以外のあらゆる事象の監視に応用できることは言うまでもない。また、本発明は侵入物体の検出にセンサを用いているが、テレビカメラの画像処理によって動きを検出し、これによって記録を開始することも容易に実施することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明では、事象の確認を短時間で容易に行える侵入物体監視装置及び侵入物体監視方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る侵入物体監視装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係る侵入物体の検出の処理過程を説明するための図である。
【図3】本発明の一実施例に係る処理プロセスを示すフローチャートである。
【図4】従来の不法投棄等の事象を記録することを目的とした侵入物体監視装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施例に係るダイジェスト画像を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施例に係るダイジェスト画像の生成地点を説明するための図である。
【符号の説明】
1 センサ
2 TVカメラ
3 画像監視装置
4 映像分配器
5 記録装置
5−1 記録装置(従来)
6 モニタ
7 ディスプレイ
8 操作器
10 外部I/F部
11 画像メモリ
12 プログラムメモリ
12−1 プログラムメモリ(従来)
13 CPU
13−1 CPU(従来)
14 ワークメモリ
15 タイマ部
16 画像合成部
17 事象画像記録部
18 ディスプレイ用メモリ
18−1 ディスプレイ用メモリ(従来)
19 操作器I/F部
20 画像入力I/F部
21 データバス
21−1 データバス(従来)
40 従来の画像監視装置
41 メモリ部
51 入力画像メモリ
52 背景画像メモリ
53、54 ワーク画像メモリ
55 結果画像メモリ
56 二値画像メモリ
【発明の属する技術分野】
本発明は、TVカメラと記録装置を組み合わせた侵入物体監視装置及び侵入物体監視方法に関し、特に記録された事象の確認を容易にする侵入物体監視装置及び侵入物体監視方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の不法投棄等の事象記録方法について図4を用いて説明する。図4の侵入物体監視システムにおいては、監視場所の温度変化等、侵入物体を検出するセンサ1と、監視対象領域を撮像するTVカメラ(テレビジョンカメラ)2と、画像監視装置40と、TVカメラ2で撮像した映像信号をビデオテープに記録する記録装置5−1と、その映像信号を表示するモニタ6とから構成される。
【0003】
ここで、画像監視装置40は、センサ1及び記録装置5−1と接続する外部I/F(インターフェイス)部10と、CPU13−1を動作させるプログラムが格納されているプログラムメモリ12−1と、事象発生時の日時のデータを得るためのタイマ部15と、事象発生件数、事象発生時刻等をディスプレイ7に表示するためのディスプレイ用メモリ18−1と、事象発生件数、事象発生日時等を記憶するメモリ部41とを備えており、これらはみなデータバス21−1を介して接続されるCPU13−1により制御される。
【0004】
センサ1は予め不法投棄等の多い場所に設置し、TVカメラ2はセンサ1の検出範囲が撮像されるように配置されている。センサ1の検出範囲に、車輌や人等が入ってくると、センサ1は監視対象領域の侵入物体を検出し、検出信号を出力する。センサ1より出力された検出信号は画像監視装置3の外部I/F部10を介して画像監視装置40に入力され、CPU13−1で判断可能なデジタル信号に変換される。その信号を受け取ったCPU13−1は外部I/F部10を介して記録装置5−1に記録信号を出力し、タイマ部15より発生日時のデータを読み取りメモリ部41へ記録する。記録したメモリ部41の発生日時のデータをディスプレイ用メモリ18−1に書き込みディスプレイ7に表示する。
【0005】
また、CPU13−1より記録信号を受け取った記録装置5−1はTVカメラ2で撮像された映像信号の記録を開始する。ここで、CPU13−1は記録開始日時より予め設定された時間、記録装置5−1に対して記録信号の出力を続ける。記録装置5−1は記録信号が入力されている間はTVカメラ2の映像信号の記録を続ける。なお、記録装置5−1は映像信号を記録する際、年月日時刻情報を同時に記録しており、モニタ6等により記録映像を再生する際には、映像中に年月日時刻データが表示される。映像記録終了後、センサ1から検出信号が出力されている場合には、更に同様の記録が繰り返される。そして、ディスプレイ7に表示された事象発生日時を基に、記録装置5−1に記録された映像をその事象発生日時により検索し、モニタ6又はディスプレイ7上で再生し事象の確認を行っていた。
【0006】
また、TVカメラと画像監視装置を用いた侵入物体監視装置としては、背景差分法及びフレーム間差分法を用いた侵入物体を監視する装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−176640号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の不法投棄等の事象記録方法においては、センサによる監視対象領域の変化の検出を合図に映像の記録を行っているが、その映像には不法投棄以外に車輌停止、車輌通過等の事象も多く記録されていた。そのため、これらの記録映像から不法投棄等の事象を確認するには多くの時間を必要としていた。
【0009】
本発明は、事象の確認を短時間で容易に行える侵入物体監視装置及び侵入物体監視方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の侵入物体監視装置は、侵入物体の検知に応じて監視対象領域の映像を記録する侵入物体監視装置において、上記映像から入力画像を得る手段と、上記入力画像と予め記録した基準画像とを比較して上記侵入物体の移動量を算出する手段と、上記算出した移動量が所定量を超える場合に上記入力画像をメモリに記録する手段とからなる。
【0011】
また、本発明の侵入物体監視装置においては、更に、上記侵入物体の外形データを検出し、予め記録した基準外形データとを比較する手段からなる。
【0012】
さらに、本発明の侵入物体監視方法は、侵入物体の検知に応じて監視対象領域の映像を記録する侵入物体監視方法において、上記映像から入力画像を得るステップと、上記入力画像と予め記録した基準画像とを比較して上記侵入物体の移動量を算出するステップと、上記算出した移動量が所定量を超える場合に上記入力画像をメモリに記録するステップからなる。
【0013】
また、本発明の侵入物体監視方法においては、更に、上記侵入物体の外形データを検出し、予め記録した基準外形データとを比較するステップを備え、上記侵入物体の外形データが予め記録した基準外形データを超える場合に、上記侵入物体の移動量を算出するステップを行う。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施例に係る侵入物体監視システムの構成を示すブロック図である。図1において、従来の不法投棄等の監視システムである図4と同様のブロックに対しては同じ符号を付している。この侵入物体監視システムは、監視場所の温度変化等、侵入物体を検出するセンサと、監視対象領域を撮像するTVカメラ2と、画像監視装置3と、TVカメラ2で撮像した映像信号を他の装置に分配する映像分配器4と、映像分配器4を介して入力される映像信号を記録する記録装置5と、その映像信号を表示するモニタ6とから構成される。
【0016】
ここで、画像監視装置3は、センサ1及び映像分配器4及び記録装置5と接続する外部I/F(インターフェイス)部10と、処理において必要な画像を記録する画像メモリ11と、CPU13を動作させるプログラム等が格納されているプログラムメモリ12と、物体の検出処理で得られる物体の位置座標等のデータを記録するワークメモリ14と、事象発生時の日時のデータを得るためのタイマ部15と、画像データ上に年月日時刻データを付け加える画像合成部16と、後述する事象抽出処理結果を記録する事象画像記録部17と、処理結果等をディスプレイ7に表示するためのディスプレイ用メモリ18と、操作部8による入力をCPU13に出力する操作器I/F部19と、映像分配器4を介して入力される映像信号をA/D変換する画像入力I/F部20とを備えており、これらはみなデータバス21を介して接続されるCPU13により制御される。
【0017】
また、画像メモリ11は、入力画像を記録する入力画像メモリ51、物体検出に使用する背景画像を格納する背景画像メモリ52、画像メモリ間の演算を行うためのワーク画像メモリ53および54、画像メモリ間の演算結果を記録する結果画像メモリ55、二値化画像を格納する二値化画像メモリ56を備え、それぞれ対応する画像が記録できる程度の容量を持つ。
【0018】
センサ1は予め不法投棄等の多い場所に設置し、TVカメラ2はセンサ1の検出範囲が撮像されるように配置されている。センサ1の検出範囲に、車輌や人等が入ってくると、センサ1は監視対象領域の温度変化等により侵入物体を検出し、検出信号を出力する。センサ1より出力された検出信号は画像監視装置3の外部I/F部10を介して画像監視装置3に入力され、CPU13で判断可能なデジタル信号に変換される。その信号を受け取ったCPU13は外部I/F部10を介して記録装置5に記録信号を出力し、記録装置5は映像分配器4を介して入力される映像信号の記録を開始する。ここで、CPU13は記録開始日時より予め設定された時間(プログラムメモリ12に設定)、記録装置5に対して記録信号の出力を続ける。なお、記録装置5は映像信号を記録する際、年月日時刻情報を同時に記録しており、モニタ6等により記録映像を再生する際には、映像中に年月日時刻データが表示される。記録装置5は記録信号が入力されている間はTVカメラ2の映像信号の記録を続ける。記録終了後、センサ1から検出信号が出力されている場合には、更に同様の記録が繰り返される。
【0019】
このように従来の不法投棄等の監視システムと同様に記録装置5にTVカメラ2で撮像された映像信号を記録する。一方で、CPU13はセンサ1から検出信号を受け取ると、映像分配器4に接続し、映像分配器4を介して出力される映像信号を画像入力I/F部20に入力させる。なお、この映像信号の入力は予め設定された時間続く。画像入力I/F部20では、入力された映像信号をA/D変換し、横方向320画素、高さ方向240画素、1画素(pix)あたりデータビット数8(320×240pix、8bit/pix、0〜255階調の輝度値)の入力画像データを取得する。この入力画像データを用いた画像監視装置3のダイジェスト画像生成処理を以下で説明する。
【0020】
本発明のダイジェスト画像生成処理においては、センサ1による監視対象領域の変化の検出を合図に記録した映像の確認の煩雑性を解消するため、記録装置5に記録される映像のダイジェスト画像を生成する。なお、そのダイジェスト画像を生成する際、一定時間毎にダイジェスト画像を生成すると、その枚数が多くなり、また、そのダイジェスト画像には不法投棄以外に車輌停止、車輌通過等の事象も多く含まれることになり記録事象確認時間の大幅な削減はできない。よって、監視映像の中で大きな動きがあった時点の映像でのみ、ダイジェスト画像を生成することで、ダイジェスト画像の数を効率的に減らし、不法投棄等の事象確認を容易にする。
【0021】
図3は、本発明の一実施例のダイジェスト画像生成処理の手順を示すフローチャートである。まず、センサ1が監視対象領域の侵入物体を検出しているか否かが判定される(ステップ101)。監視対象領域の侵入物体を検出しセンサ1が検出信号を出力している場合には続くステップ102へと分岐する。次に、センサ1の検出信号を受け取った画像監視装置3はTVカメラ2で撮像された映像信号を上記の通り画像入力I/F部20を介して取り込み入力信号を取得する。そして、その初期フレーム(例えば、侵入物体がない状態での背景画像データ)を背景画像メモリ52に記録する(ステップ102)。
【0022】
次に、上記画像入力I/F部20を介して逐一入力される1フレーム分の入力画像データを入力画像メモリ51に記録する(ステップ103)。なお、TVカメラ2が、1秒間に30フレームの撮像を行っている場合には、10フレームおきに入力画像データを得るようにすれば、メモリー容量が少なくて済む。
【0023】
次に、入力画像メモリ51の入力画像データをワーク画像メモリ53へコピーし、背景画像メモリ52の背景画像データをワーク画像メモリ54へコピーする。そして、このワーク画像メモリ53とワーク画像メモリ54の画像データの輝度値を画素毎に比較し、それらの差分画像データを得て、差分画像メモリ55へ記録する(ステップ104)。ここで、ステップ104の処理を図2を用いて説明する。図2において、201は背景画像データ(図2(a))、202は侵入物体のある入力画像データ(図2(b))とすると、ステップ104の差分処理により差分画像データ203(図2(c))が得られる。
【0024】
次に、この差分画像データ203を所定のしきい値で二値化する(ステップ105)。つまり、画素の輝度値が所定のしきい値未満の場合は輝度値“0”とし、画素の輝度値が所定のしきい値以上の場合は輝度値“255”となるよう画像処理を行う。その結果、図2(d)の204で示す二値化画像データを得る。すなわち、侵入物体だけが検出された二値化画像データ204が得られ、これを二値化画像メモリ56に記録する。得られた二値化画像データ204の輝度値が“255”である領域は、画像信号の変化領域、すなわち画像処理で検出された侵入物体を表すことになる。
【0025】
次に、二値化画像データ204内のそれぞれ独立した白画素(輝度値255)の固まりの有無及び、個数を判定し記憶する(ステップ106)。さらに、ステップ106では、検出された二値化画像データ204内の白画素の固まりそれぞれについて、白画素の固まり(検出物体)の外形を計測する。すなわち、図2(e)に示す二値化画像データ205の白画素の固まりの外形209、210を計測する。
【0026】
次に、ステップ106で計測された二値化画像データ205の白画素の固まりの外形209、210と予めプログラムメモリ12に設定された外形範囲データと比較して、検出物体が監視すべき対象であるか、すなわち不法投棄等の行為をする物体であるか否かの判定を行う(ステップ107)。この予め設定された外形範囲データは、監視する必要のない鳥や虫等と、監視すべき対象である人やトラック等とを区別するために定められるデータである。例えば、縦5画素、横5画素分を予め外形範囲データと定めた場合、ステップ107の判定の結果、白画素の固まり(検出物体)の外形209、210がこの予め外形範囲データより小さい場合は、検出対象外の鳥や虫等であって、その検出物体は不法投棄を行う人やトラックではないため、その事象(白画素の固まり)は監視すべき対象でないと判別し、事象抽出処理を終了する。一方、白画素の固まりの外形209、210が予め定めた外形範囲データより大きい場合には、事象抽出処理を続行し、次のステップに分岐する。なお、この予め設定する外形範囲データは設置されたTVカメラ2の位置・倍率等に影響される。すなわち、TVカメラ2の倍率が高い場合には、鳥や虫等も二値化画像中に大きく表示されるため、TVカメラ2の倍率が低い場合と比べて相対的に大きな範囲を外形範囲と設定する必要がある。
【0027】
次に、ステップ106で検出された二値化画像データ204内の白画素の固まり(検出物体)の重心位置をワークメモリ14に格納する。そして、検出物体の移動量、すなわち前フレームの入力画像データの処理でワークメモリ14に記憶した検出物体の重心位置と、現フレームの入力画像データの検出物体の重心位置とが何画素分離れているかを求める(ステップ108)。なお、二値化画像データ204内に複数の白画素の固まりが表れる場合、前フレームの処理で表れた白画素の固まりのうち重心位置が一番近いものと対応させることで同一の検出物体の追跡処理を行う。
【0028】
次に、ステップ108で算出した移動量が、予めプログラムメモリ12に設定された移動量データと比較し大きいか否かが判定される(ステップ109)。例えば、この予め設定された移動量データが、20画素であるとする。その場合、ステップ108で算出した移動量が20画素分以上である場合には、画像記録ステップ110に分岐する。一方、ステップ109で算出した移動量が20画素分より小さい場合には、画像入力ステップ103に戻り、次のフレームの入力画像データに対して同様の処理が繰り返される。これにより、監視映像の中で大きな動きがあった時点の映像では、画像記録ステップ110により、ダイジェスト画像の生成対象となる。なお、この予め定めた移動量データについても上記外形範囲データと同様に、TVカメラ2の位置・倍率等を考慮してシステム運用時に設定される。
【0029】
ステップ110では、入力画像メモリ51の画像データと、タイマ部15の年月日時刻データとを画像合成部16に読み込み、画像データ上に年月日時刻データをインポーズした合成画像を作成する。そして、当該画像をダイジェスト画像として事象画像記録部17に記録する。図5に合成画像の1例を示す。画像データ501に年月日時刻データ502がインポーズされている。このステップ110が終了すると、画像入力ステップ103に戻り、次のフレームの入力画像データに対して同様の処理が繰り返される。そして、予め設定された時間が経過し、映像分配器4から画像監視装置3に映像信号が入力されなくなり、事象抽出処理は終了する。ただし、予め設定された時間の経過後、センサ1から検出信号が出力されている場合には、更に同様の事象抽出処理が繰り返される。
【0030】
上記ダイジェスト画像生成処理の記録結果を図6を用いて説明する。図6(a)はある時刻t0から時刻t0+5の各時刻における検出物体の重心位置の軌跡を表す。図6(a)に示す通り、t0からt0+1の区間、および、t0+3からt0+4の区間が上記ステップ109で移動量が小さいと判定された区間で、他の区間は移動量が大きいと判定された区間である。したがって、図6(b)のように、t0+1およびt0+4の時点における入力画像データに対してはダイジェスト画像が生成されず、ダイジェスト画像の生成数を削減できる。なお、移動量が小さければ直前の時点での事象と大きく変化してないものと考えられ、図6(b)のt0+1の時点の事象は直前のt0の時点で作成されたダイジェスト画像を見ることでおおよそ確認でき、t0+4の時点の事象は直前のt0+3の時点で作成されたダイジェスト画像を見ることでおおよそ確認できる。したがって、長時間の監視では上記ダイジェスト画像生成処理によるダイジェスト画像の数の削減がメモリ容量の削減に大きく貢献する。
【0031】
事象抽出処理終了後、記録されたダイジェスト画像を確認する場合は、操作部8から事象画像のページ更新信号を操作器I/F部19を介してCPU13に送出し、それを読み取ったCPU13が事象画像記録部17の画像データをディスプレイ用メモリ18に転送しディスプレイ7に表示する。そして、この事象画像記録部17に記録されたダイジェスト画像を事象確認時に見ることにより記録装置5の内容が把握可能となる。
【0032】
また、ダイジェスト画像により不法投棄等の事象を確認し、映像による詳細な確認を希望する場合には、記録装置5に記憶された映像を読み出す。その場合、事象画像記録部17に記録されたダイジェスト画像にインポーズされた年月日時刻データと同じ年月日時刻の映像を記録装置5から検索し、モニタ6又はディスプレイ7上で再生し不法投棄等の事象の確認を行う。この再生動作は、ディスプレイ7に表示された画像の選択動作、例えば当該画像をマウスでクリックする動作に応じて自動的に行われてもよい。このように記録装置5に記録された映像により事象を確認する場合においても、事象画像記録部17に記録されたダイジェスト画像により不法投棄等の事象の発生が確認された年月日時刻の映像のみを確認することができるので、その確認時間は従来方式に比べ大幅に削減できる。
【0033】
なお、本明細書に記載した実施例では、背景差分法を応用した侵入物体追跡法を用いているが、これらに限定されるものではない。例えば、フレーム間差分法を適用することが可能である。また、本発明を不法投棄以外のあらゆる事象の監視に応用できることは言うまでもない。また、本発明は侵入物体の検出にセンサを用いているが、テレビカメラの画像処理によって動きを検出し、これによって記録を開始することも容易に実施することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明では、事象の確認を短時間で容易に行える侵入物体監視装置及び侵入物体監視方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る侵入物体監視装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係る侵入物体の検出の処理過程を説明するための図である。
【図3】本発明の一実施例に係る処理プロセスを示すフローチャートである。
【図4】従来の不法投棄等の事象を記録することを目的とした侵入物体監視装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施例に係るダイジェスト画像を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施例に係るダイジェスト画像の生成地点を説明するための図である。
【符号の説明】
1 センサ
2 TVカメラ
3 画像監視装置
4 映像分配器
5 記録装置
5−1 記録装置(従来)
6 モニタ
7 ディスプレイ
8 操作器
10 外部I/F部
11 画像メモリ
12 プログラムメモリ
12−1 プログラムメモリ(従来)
13 CPU
13−1 CPU(従来)
14 ワークメモリ
15 タイマ部
16 画像合成部
17 事象画像記録部
18 ディスプレイ用メモリ
18−1 ディスプレイ用メモリ(従来)
19 操作器I/F部
20 画像入力I/F部
21 データバス
21−1 データバス(従来)
40 従来の画像監視装置
41 メモリ部
51 入力画像メモリ
52 背景画像メモリ
53、54 ワーク画像メモリ
55 結果画像メモリ
56 二値画像メモリ
Claims (4)
- 侵入物体の検知に応じて監視対象領域の映像を記録する侵入物体監視装置において、上記映像から入力画像を得る手段と、上記入力画像と予め記録した基準画像とを比較して上記侵入物体の移動量を算出する手段と、上記算出した移動量が所定量を超える場合に上記入力画像をメモリに記録する手段からなることを特徴とする侵入物体監視装置。
- 請求項1記載の侵入物体監視装置において、更に、上記侵入物体の外形データを検出し、予め記録した基準外形データとを比較する手段からなることを特徴とする侵入物体監視装置。
- 侵入物体の検知に応じて監視対象領域の映像を記録する侵入物体監視方法において、上記映像から入力画像を得るステップと、上記入力画像と予め記録した基準画像とを比較して上記侵入物体の移動量を算出するステップと、上記算出した移動量が所定量を超える場合に上記入力画像をメモリに記録するステップからなることを特徴とする侵入物体監視方法。
- 請求項3記載の侵入物体監視方法において、更に、上記侵入物体の外形データを検出し、予め記録した基準外形データとを比較するステップを備え、上記侵入物体の外形データが予め記録した基準外形データを超える場合に、上記侵入物体の移動量を算出するステップを行うことを特徴とする侵入物体監視方法。
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-
2003
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