JP2004254097A - メッセージ配信システム及び車載用端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リアルタイム性を維持しながら、且つ、ユーザによる操作負荷を増大させることなく、メッセージを配信することのできるメッセージ配信システム、及び車載用端末装置を提供する。
【解決手段】
位置検出機能を有するユーザ端末3は、送信するメッセージに、GPSユニット4にて検出される当該ユーザ端末3の現在位置情報を付加し、メッセージサーバは、ユーザ端末3より送信されるメッセージに基づいて、ユーザ端末3にコマンドメッセージを送信する。そして、コマンド実行部7は、このコマンドを実行することにより、他のユーザ端末3へ送信するメッセージを自動作成する。
【選択図】 図1
【解決手段】
位置検出機能を有するユーザ端末3は、送信するメッセージに、GPSユニット4にて検出される当該ユーザ端末3の現在位置情報を付加し、メッセージサーバは、ユーザ端末3より送信されるメッセージに基づいて、ユーザ端末3にコマンドメッセージを送信する。そして、コマンド実行部7は、このコマンドを実行することにより、他のユーザ端末3へ送信するメッセージを自動作成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のユーザ間でメッセージの配信を行うメッセージ配信システムに係り、特に、メッセージ入力の手間を軽減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来における、自動車等の移動体と間の通信手段としては、主に携帯電話等のリアルタイムな音声による通話か、或いは電子メール等のテキストをベースとした非リアルタイムの通信方法が用いられてきた。ところが、特に自動車の運転中という状況下では様々な制限があり、運転中においても外部とのコミュニケーションを途切れさせたくないというユーザの要望に対しては、必ずしも十分な手段がなかった。
【0003】
例えば、運転中に電話を用いることは、注意力が低下する可能性があることから禁止される方向にある。一方で、電子メールの場合には、そもそもリアルタイム性がないため、ユーザの判断によって停車中や、運転負荷が低いとき等、ユーザの都合にあわせて見ることができる。しかし、この場合には、電話のように、リアルタイムにコミュニケーションを行うことはできない。
【0004】
そこで、最近注目されている手段として、特開2002−108784号公報に記載された如くのクイックメッセージと呼ばれる方法がある。これは、電子メールのような短いテキストをメッセージサーバを介して、送信者と受信者の間で交換するものである。
【0005】
この手法を用いれば、電話のリアルタイム性を維持しつつ、且つテキストをベースとしているので電子メールのような逐次性をも維持することができる。クイックメッセージの具体的な使い方を以下に示す。
【0006】
ユーザは、クイックメッセージクライアントを自身のパソコン等で起動する。この時点でメッセージクライアントとメッセージサーバとがネットワークを介して接続され、そのユーザがメッセージ送受信状態になっていることがサーバ側に記録される。このときに、ユーザの状態として、仕事中、外出中、運転中等の状態値を、サーバ側に記録させることもできる。
【0007】
次に、他のユーザも同様に、クイックメッセージクライアントを起動して、メッセージサーバに接続する。この時点で、他のメッセージサーバに接続しているメッセージクライアントとの間で、メッセージ交換が可能なる。具体的には、メッセージの交換を行いたいユーザのIDを入力する等の手続きにより、相手側となるユーザがメッセージサーバに接続している場合は、直ちにメッセージの交換が可能になる。
【0008】
或いは、相手の状態によってメッセージサーバがメッセージの交換を制限したり、更には相手の状態を確認することもできる。
【0009】
以上が一般的なクイックメッセージの使い方である。携帯電話やパソコンで用いられるメッセージクライアントの場合は、以上の使い方で十分にクイックメッセージならではのメリットを得ることができるが、自動車の走行中となると、このようなメリットがあるとは限らない。
【0010】
基本的に、クイックメッセージもテキストをベースとしているため、テキストの入出力を自動車の走行中に実行すると、それなりの負荷が伴うことになり、注意力が低下する場合が発生する。
【0011】
その解決策として、出力側においては電子メールの場合と同様に、合成音声で読み上げる方法が考えられる。これについては関連するたくさんの発明がなされている。一方、データの入力についても、音声入力や操作系の改善等により、比較的低い負荷で、走行中の入力を可能にする発明がいくつかなされている。しかし、決め手になるものはないのが現状である。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−108784号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来におけるメッセージ配信システムでは、ユーザ端末を車両内に搭載した場合には、運転者による運転操作に負担をかけることなく、且つリアルタイム性を維持しながら、メッセージを配信することができず、何とかこのような機能を具備したシステムの考案が望まれていた。
【0014】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、リアルタイム性を維持しながら、且つ、ユーザによる操作負荷を増大させることなく、メッセージを配信することのできるメッセージ配信システム、及び車載用端末装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るメッセージ配信システムは、サーバ装置、及び該サーバ装置とネットワークを介して接続される複数のユーザ端末を具備し、各ユーザ端末間でメッセージの送受信を行うメッセージ配信システムにおいて、前記ユーザ端末は、前記サーバ装置より送信されるメッセージを受信すると共に、他のユーザ端末へのメッセージの送信を行うメッセージ送受信手段を具備し、且つ、前記複数のユーザ端末のうちの少なくとも一つとしての位置検出機能付きユーザ端末は、前記メッセージ送受信手段に加え、更に、自位置を検出する自位置検出手段と、前記メッセージ送受信手段にて受信したメッセージに基づくコマンドを実行するコマンド実行手段と、を具備し、前記サーバ装置は、前記ユーザ端末より送信されるメッセージを判別するメッセージ判別手段と、各ユーザ端末間での接続状態を保存する接続データベースと、前記メッセージ判別手段にて、メッセージ中に所望の語句が存在することが判別された際に、この語句に対応するコマンドメッセージを送信するコマンド送信手段と、を具備し、前記位置検出機能付きユーザ端末は、送信するメッセージに、前記自位置検出手段にて検出される当該ユーザ端末の現在位置情報を付加し、前記サーバ装置は、前記ユーザ端末より送信されるメッセージに基づいて、前記位置検出機能付きユーザ端末にコマンドメッセージを送信し、前記コマンド実行手段は、このコマンドを実行することにより、他のユーザ端末へ送信するメッセージを自動作成することを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る車載用端末装置は、サーバ装置を介して他の端末装置との間でメッセージの送受信を行う車載用端末装置において、当該車載用端末装置の自位置を検出する自位置検出手段と、前記サーバ装置より送信されるメッセージを受信すると共に、他の端末装置へのメッセージの送信を行うメッセージ送受信手段と、他の端末装置との間の接続状態を保存する接続データベースと、前記他の端末装置より送信されるメッセージを判別するメッセージ判別手段と、前記メッセージ判別手段にて、メッセージ中に所望の語句が存在することが判別された際に、この語句の内容、及び前記自位置検出手段にて検出される当該車載用端末装置の現在位置に応じて、他の端末装置へ送信するメッセージを自動作成するコマンド実行手段と、を具備したことを特徴とする。
【0017】
【発明の効果】
本発明に係るメッセージ配信システム及び車載用端末装置は、基本的にはリアルタイムでやり取りされるテキストメッセージを送受信するものであり、メッセージサーバによってテキストメッセージを解釈することにより、クライアント側に付加的な動作を行わせるコマンドを自動的に挿入することができる。また、同様に、メッセージの解釈によって、自動的にメッセージを補完することによって、走行中のドライバーの入力回数を減らすことができ、運転者の運転負荷を軽減することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るメッセージ配信システムの構成を示すブロック図である。同図に示すように、該メッセージ配信システム1は、メッセージサーバ2と、複数のユーザ端末3(3a,3b)と、を具備しており、これらはネットワーク11により接続されている。
【0019】
ユーザ端末3aは、当該ユーザ端末3aの現在位置を検出するためのGPSユニット(自位置検出手段)4と、メッセージサーバ2を経由して他のユーザ端末3との間で情報の送受信を行うメッセージクライアント5と、メッセージサーバ2より出力されたコマンドを実行するコマンド実行部6と、を具備している。
【0020】
ユーザ端末3bは、他のユーザ端末3との間で情報の送受信を行うメッセージクライアント5を有している。なお、図1では示していないが、ユーザ端末3bが、ユーザ端末3aと同様にGPSユニット4、コマンド実行部6を備えるように構成することもできる。
【0021】
また、メッセージサーバ2は、各ユーザ端末3どうしの接続状態を記憶する接続データベース7と、各ユーザ端末3より送信されたメッセージに含まれる特定のメッセージ内容を判別するメッセージ判別部8と、該メッセージ判別部8に特定のメッセージ内容が存在すると判断された際に、この特定のメッセージに応じたコマンドを、メッセージの送信先となるユーザ端末3に送信するコマンド送信部9と、を具備している。
【0022】
本実施形態の前提として、これからメッセージの送受信を行う2つのユーザ端末3がそれぞれのメッセージクライアント5を起動させ、該メッセージクライアント5を用い、メッセージサーバ2を介して各メッセージクライアント5どうしを接続する場合について説明する。
【0023】
メッセージサーバ2は、サーバマシンの常駐プログラムとして動作する。このプログラムは、ある特定の識別子による呼び出しを待機している。このプログラムは、ユーザ端末3からの呼び出しがあると、自分自身の分身を作成してそのサービスを開始する、所謂デーモンプログラムである。
【0024】
起動したデーモンプログラムは、呼び出し側のメッセージクライアント5との通信路を開く処理を行う。同時に、メッセージクライアント5の状態、即ち、仕事中、移動中等のステータスを取得し、メッセージクライアント5の接続状態を接続データベース7に記憶する。同様に、全てのメッセージクライアント5が接続されると、この接続状態が接続データベース7に記憶される。なお、仕事中、移動中等のステータスは、ユーザにより適宜指定されるものである。
【0025】
ここで、あるユーザ(ユーザ端末3bを操作するユーザAとする)が、他のユーザ(ユーザ端末3aを操作するユーザBとする)との間でメッセージの送受信を行いたい場合には、まず、ユーザAはユーザBを呼び出す。呼び出しには、相手側となるユーザBのユーザIDを指定する。ユーザIDを知らない場合には、基本的には通信することができないが、メッセージクライアント5の属性としてIDの公開を設定しているユーザについては、現在接続中のユーザIDを表示させることによって、そのリストから選択することができる。
【0026】
ユーザIDを直接入力した場合で、相手側となるユーザBのユーザ端末3aが接続状態である場合には、相手側のユーザ端末3aには、呼び出し音等により、接続要求が告げられ、同時に通信を始めるかどうかの判断を示すダイアログが表示される。ユーザBがこのダイアログに対して、「OK」を入力すると、それ以後は、両者の間でメッセージの交換が可能になる。
【0027】
また、ユーザBのユーザ端末3aが接続状態でなかった場合、或いは接続しているが待ち状態となっているの場合、或いはユーザBが前述のダイアログに対して「OK」を入力しなかった場合には、メッセージの交換を行うことはできない。
【0028】
次に、相手側となるユーザBのユーザ端末3が、接続されてはいるが待ち状態となっている場合について説明する。先に説明したように、ユーザ端末3は、メッセージサーバ2への接続と同時に、他のユーザ端末3の状態をアップすることができる。
【0029】
このような場合の具体的な例としては、例えば、車両による移動中、食事中、或いは仕事中等が挙げられる。この際、相手側のユーザ(待ち状態となっている方のユーザB)は、接続しようとしている相手(送信元となるユーザA)を確認することができる。
【0030】
そして、ユーザBが待ち状態を指定した場合には、当該ユーザBのユーザ端末3aに対して接続の要求があった場合でも、接続することはできない。例えば、あるユーザが、移動中にはメッセージの交換をしなくない旨を設定しておくと、このユーザが現在移動中であることを指定した時点で、他のユーザ端末3からの、当該ユーザ端末3への接続要求は拒否される。
【0031】
以下、上記の処理手順を、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、メッセージの送受信を行おうとするユーザAは、ユーザ端末3bのメッセージクライアント5により、メッセージサーバ2との間の接続を行う(ステップS1)。メッセージサーバ2では、各メッセージクライアント5の状態を取得し、且つこれを接続データベース7に記憶する処理を行う(ステップS2)。
【0032】
次いで、メッセージクライアント5は、通信の相手側となるメッセージクライアント5のIDを指定する(ステップS3)。これを受けて、メッセージサーバ2では、このIDに対応するメッセージクライアント5を、接続データベース7に格納されているリスト中から選択する(ステップS4)。
【0033】
そして、メッセージサーバ2では、選択されたリストに基づき、相手側となるメッセージクライアント5が接続中であるかどうかを判断する(ステップS5)。
【0034】
接続中である場合には(ステップS5でYES)、相手側となるメッセージクライアント5は、他の通信を行っているということであるので、このメッセージクライアント5との間でのメッセージの送受信は不可とされる(ステップS8)。
【0035】
また、相手側となるメッセージクライアント5が接続中でない場合には(ステップS5でNO)、接続可能状態であるかどうかが判断される(ステップS6)。つまり、移動中、食事中、仕事中等の待ち受け状態であるかどうかが判断される。そして、接続可能状態ではない場合(ステップS6でNO)には、メッセージの送受信が不可とされる(ステップS8)。また、接続可能状態である場合には(ステップS6でYES)、相手側のメッセージクライアント5との間の接続が行われる(ステップS7)。その後、送信元となるメッセージクライアント5と相手側となるメッセージクライアント5との間のメッセージの送受信が行われるのである。
【0036】
上述した如くのプロセスにより、以下に示す処理での、共通の前提となる接続が行われる。つまり、接続状態では、ユーザA(送信元となるユーザ)のユーザ端末3bより送信されるメッセージは、メッセージサーバ2を介して、ユーザB(送信先となるユーザ)のユーザ端末3aにて受信される状態にある。
【0037】
第2の前提として、少なくともユーザBから送信されるメッセージには、当該ユーザBの現在地の情報が含まれている。即ち、図1に示したように、ユーザ端末3aには、GPSユニット4が搭載されており、該GPSユニット4により取得される当該ユーザ端末3aの位置情報が、メッセージ中にエンコードされる。
【0038】
第3の前提として、メッセージサーバ2は、ユーザどうしの間で取り交わされるメッセージの内容を認識する機能を有している。以下、メッセージサーバ2におけるメッセージの認識方法について説明する。
【0039】
ユーザどうしが交換するメッセージは、メッセージサーバ2でその内容が一度解釈される。つまり、メッセージサーバ2は、どのような意味のあるメッセージがユーザどうしの間で交換されるかを把握することができる。
【0040】
メッセージの意味を解釈する手法の一例として、ワードスポッティング技術を用いることができる。このワードスポッティング技術は、メッセージ文章を検索し、予め登録しておいた特定の語句が、メッセージ中に存在するかどうかを検出するものである。
【0041】
語句としては、例えば、以下の実施形態で説明する「迎えに来て」等が挙げられる。メッセージサーバ2では、まず、文章を文節で切る処理を行い、その後、このワードスポッティング技術を用いることにより、特定の語句が現れたかどうかを判断する。基本的にクイックメッセージで交わされるメッセージは短文なので(場合によっては「迎えに来て」のみ)ワードスポッティングによるメッセージの認識は容易である。
【0042】
また、より確実にメッセージを入力するためには、「迎えに来て」等のメッセージを定型文としてメッセージクライアント2中に保存しておき、ユーザに選択させる方法もある。
【0043】
第1の実施形態として、目的地設定や経路計算などの付加コマンドを自動的に送信する場合について説明する。図3は、第1の実施形態に係るメッセージ配信システム1の処理手順を示すフローチャートである。
【0044】
いま、一つの状況として、ユーザAが駅に到着し、ユーザBに連絡して車で迎えに来てもらう場合を想定する。まず、ユーザAは、自身のユーザ端末3aのメッセージクライアント5によって、「迎えに来て」という文章を入力する。このときのユーザ端末3bとしては、例えば携帯電話が用いられる。
【0045】
このメッセージは、メッセージサーバ2を介してユーザBのメッセージクライアント5に伝送される。このとき、ユーザBは車に乗り込んだところであるとする。ユーザBは、ユーザAより伝送された「迎えに来て」というメッセージに対して「OK」や「了解」等のメッセージを返信する。このメッセージも同様にメッセージサーバ2を介してユーザAのメッセージクライアント5に伝送される。
【0046】
このとき、メッセージサーバ2は「迎えに来て」と「OK」とのメッセージ対を受理する。受理されたメッセージは、メッセージ判別部8(図1)に入力され、メッセージの解釈が行われる。この処理は、前述したワードスポッティング技術を用いることにより行われる。
【0047】
その結果、このケースでは、ユーザBがユーザAのところに迎えに行く状況であることがメッセージサーバ2で認識される。認識結果として得られるデータは、コマンド送信部9に入力され、付加的なコマンドに置き換えられて、双方のメッセージクライアント5に送信される。
【0048】
このケースでは、ユーザBが、ユーザAの現在位置まで迎えに行くので、ユーザBのユーザ端末3aに対して、目的地としてユーザAの現在位置をセットするコマンドメッセージを発する。これを受けたユーザBのユーザ端末3aは、カーナビゲーションの目的地をユーザAの現在位置にセットする。ユーザAの位置データは、「迎えに来て」を含むメッセージに付加されている。
【0049】
次いで、メッセージサーバ2は、ユーザBの現在位置から新たに目的地としてセットされた場所(ユーザAの現在位置)までの経路計算を実行する処理のコマンドメッセージを、ユーザBのユーザ端末3aへ送信する。ユーザBのメッセージクライアント5では、カーナビゲーションに現在位置から目的地までの経路を計算するように指示し、その結果を画面に表示する。更に、経路上の途中情報があればメッセージサーバ2は、この経路情報を逐次メッセージとして送信する。例えば、ユーザBが目的地まで行く経路に渋滞が発生している場合には、この渋滞情報が、短いメッセージとしてユーザBのユーザ端末3aに届く。
【0050】
一方、ユーザAのメッセージクライアント5には、例えば、一定時間毎に現在ユーザBがどこまで到達しているか、というメッセージが送られてくる。メッセージには、ユーザBの現在位置データが付加されているので、ユーザAのユーザ端末3bに地図を表示する機能があれば、地図上でユーザBの位置を確認することができる。
【0051】
これは、本来であれば(本発明を適用しない場合には)、ユーザA、Bの双方の間で、いま自分がどこまで来ているかを確認するためのメッセージ交換が必要であるが、本実施形態に係るメッセージ配信システム1を用いた場合には、その必要がなく、メッセージの入力操作を軽減することが可能となる。
【0052】
このようにして、本実施形態に係るメッセージ配信システム1では、メッセージサーバ2のメッセージ判別部8にて、ユーザより送信されるメッセージ中に特定の語句が存在するかどうかが判断され、特定の語句が含まれる場合には、この内容を解釈し、各ユーザ端末3が有するコマンド実行部6へ、実行するべきコマンドを送信する。そして、このコマンドを実行することにより、自動的にユーザA,B間のメッセージ交換が行われるので、メッセージ入力の手間を著しく軽減することができる。
【0053】
従って、ユーザBが車両を運転してユーザAを迎えに行くような場合においては、車両運転中であるユーザBの、メッセージ入力の手間が軽減されるので、操作性を向上させることができ、また、メッセージ交換のリアルタイム性を確保することができる。
【0054】
これにより、従来のように、ユーザAの「迎えに来て」というメッセージに対して、ユーザBが「OK」と返事をした後に、「迎えに来て」といった本人の位置、或いは迎えに行く場所を確認した後、カーナビゲーションの目的地を設定するという手間が不要になる。
【0055】
また、メッセージを自動作成すると共に、ユーザBが車両で迎えに行く際の経路計算や、この経路の周辺情報のメッセージを取得することができるので、車両を運転中であるユーザBの労力を著しく軽減することができる。
【0056】
また、ユーザBが迎えに行く途中で、ユーザBがどこまで来ているかを、ユーザAに伝えたい場合でも、その都度メッセージクライアント2を用いてメッセージを入力する必要がない。即ち、ユーザBは、「迎えに来て」に対して「OK」と返事するだけで、それ以後ユーザAが必要とする情報のメッセージを自動的に作成してユーザAに送信するので、車両を運転中であるユーザBによる手間を省くことができる。これにより、ユーザBは、運転に集中することができるようになる(請求項1の効果)。
【0057】
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、上述した第1の実施形態において、現在の存在位置を定期的に補完するメッセージを作成する処理を行う。
【0058】
補完するメッセージを作成する場合に、一つの手法として、このメッセージを定期的に配信することが考えられる。つまり、ユーザBがユーザAの現在地まで迎えに行く場合には、ユーザBとユーザAとがその都度通信を行わなくても、所定の時間間隔で、自動的にユーザBの現在地をユーザAに伝える方法が考えられる。
【0059】
しかし、この手法は、必ずしもユーザAにとって好ましいとは言えない。実際の場合には、もうすぐ到着する場合、或いは予定よりも多くの時間がかかってしまい、到着まで遅れる場合に、相手の場所を知りたい、或いは相手に自分の現在地を知らせたい欲求が発生すると考えられる。
【0060】
そこで、本実施形態で用いるメッセージサーバ2では、前述した「迎えに来て」、「OK」といった語句に続くユーザAからユーザBへのメッセージとして、「着いたら教えて」、或いは「遅れるときは教えて」等のメッセージを理解し、メッセージサーバから送信する補完メッセージの送信タイミングを制御する。
【0061】
「着いたら教えて」の場合では、ユーザBの位置をモニタし、ユーザBがユーザAの近傍に到着したときに、「もうすぐ到着します」等のメッセージを、ユーザA側に送信する。同様に、メッセージサーバ2がユーザBの位置をモニタすることにより、平均移動時間に対して遅延が生じていると判断された場合に、「少し送れる、今○○にいる」といった、補完すべきメッセージを作成して送信する。
【0062】
また、第2の実施形態では、「着いたら教えて」、「遅れたら教えて」といったメッセージに対して「OK」と答えるだけで、メッセージサーバ2により、自動的に、ユーザBの到着時、或いは遅延時間等のメッセージが作成され、ユーザAに送信される。
【0063】
これにより、ユーザAは、迎えに来るユーザBが現在どこまで来ているか、を知ることができる。その結果、タイムリーなメッセージ交換を簡単な操作で実現することが可能となる(請求項2の効果)。
【0064】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、前述した第1の実施形態の場合で、ユーザAとユーザBがより親しい間柄である場合に、補完メッセージを作成し、自動的に送信する。
【0065】
例えば、ユーザAとユーザBが親子の関係にある場合には、ユーザAが「迎えに来て」というメッセージを送信した場合には、暗黙に、「駅についたら迎えに来て」という意味が含まれている。従って、その時点(メッセージが送信された時点)では、未だその駅には到着していないことになる。
【0066】
この場合には、メッセージサーバ2のメッセージ判別部8では、まず、メッセージ中の「迎えに来て」という語句を、以下に示すように判断する。まず、過去にユーザAとユーザBの間で、「迎えに来て」のメッセージの交換が存在しているか、存在する場合には、そのときユーザBはどこに迎えにいったのか、を判断する。そして、このときのメッセージ中に含まれる語句を検出して、使用される語句の頻度に基づき、ユーザBが迎えに行く場所として、現在のユーザAの場所ではなく、過去に迎えに行った場所、この場合は最寄の駅を指示する。
【0067】
この実施形態では、ユーザAは、一度は所望の駅(例えば最寄りの駅)に到着した時点で「迎えに来て」のメッセージをユーザBに送信しておく必要があるが、その以後は、「迎えに来て」というメッセージを送信することにより、ユーザAが未だ所望の駅に到着していなくても、ユーザBに対して、所望の駅に迎えに来るように伝えることができる。
【0068】
また、第3の実施形態では、メッセージサーバ2が、各ユーザ端末3より送信されるメッセージの行間に含まれる内容(暗黙的な内容)をも考慮し、この内容に基づいて、ユーザA、ユーザB間のメッセージを補完するので、メッセージを送信するという手間を省くことができる。加えて、メッセージに入力自体を省略し、最低限の入力で、伝えようとする意味を伝達することができるようになる。
【0069】
上述した各実施形態では、いずれもクイックメッセージというテキストベースのコミュニケーションを行いながらも、運転者のメッセージ入力という煩雑な作業を軽減させるものであり、運転者の運転集中に効果を発揮するものである。
【0070】
また、上述した各実施形態では、メッセージサーバ2が、接続データベース7、メッセージ判別部8、及びコマンド送信部9を備える構成を例として説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、ユーザ端末3が、これらの要素を具備する構成とすることも可能である(請求項3の効果)。
【0071】
図4は、このような構成を有する車載用端末装置を示すブロック図である。同図に示すように、該車載用端末装置12は、ネットワーク11を介してサーバ装置13と接続されており、該サーバ装置13を経由して、他の端末装置14との間の通信が行われるようになっている。
【0072】
車載用端末装置12は、GPSユニット(自位置検出手段)4と、コマンド実行部6と、メッセージクライアント5と、接続データベース7と、メッセージ判別部8と、コマンド送信部9と、を具備している。
【0073】
また、サーバ装置13は、他の端末装置14との間での接続を管理する接続管理手段15を具備している。
【0074】
そして、上述した各実施形態と同様の手順により、他の端末装置14との間のメッセージの送受信を行うことができる。このような構成によれば、操作者は、車両に乗車しながら、他のユーザ端末14との間のメッセージのやり取りが可能となる(請求項4,5,6の効果)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るメッセージ配信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】二人のユーザ間での、メッセージ交換の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】付加的なメッセージを添付する処理手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係る車載用端末装置、及びこれと接続されるサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 メッセージ配信システム
2 メッセージサーバ 3 ユーザ端末
4 GPSユニット(自位置検出装置)
5 メッセージクライアント
6 コマンド実行部
7 接続データベース
8 メッセージ判別部
9 コマンド送信部
11 ネットワーク
12 車載用端末装置
13 サーバ装置
14 端末装置
15 接続管理手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のユーザ間でメッセージの配信を行うメッセージ配信システムに係り、特に、メッセージ入力の手間を軽減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来における、自動車等の移動体と間の通信手段としては、主に携帯電話等のリアルタイムな音声による通話か、或いは電子メール等のテキストをベースとした非リアルタイムの通信方法が用いられてきた。ところが、特に自動車の運転中という状況下では様々な制限があり、運転中においても外部とのコミュニケーションを途切れさせたくないというユーザの要望に対しては、必ずしも十分な手段がなかった。
【0003】
例えば、運転中に電話を用いることは、注意力が低下する可能性があることから禁止される方向にある。一方で、電子メールの場合には、そもそもリアルタイム性がないため、ユーザの判断によって停車中や、運転負荷が低いとき等、ユーザの都合にあわせて見ることができる。しかし、この場合には、電話のように、リアルタイムにコミュニケーションを行うことはできない。
【0004】
そこで、最近注目されている手段として、特開2002−108784号公報に記載された如くのクイックメッセージと呼ばれる方法がある。これは、電子メールのような短いテキストをメッセージサーバを介して、送信者と受信者の間で交換するものである。
【0005】
この手法を用いれば、電話のリアルタイム性を維持しつつ、且つテキストをベースとしているので電子メールのような逐次性をも維持することができる。クイックメッセージの具体的な使い方を以下に示す。
【0006】
ユーザは、クイックメッセージクライアントを自身のパソコン等で起動する。この時点でメッセージクライアントとメッセージサーバとがネットワークを介して接続され、そのユーザがメッセージ送受信状態になっていることがサーバ側に記録される。このときに、ユーザの状態として、仕事中、外出中、運転中等の状態値を、サーバ側に記録させることもできる。
【0007】
次に、他のユーザも同様に、クイックメッセージクライアントを起動して、メッセージサーバに接続する。この時点で、他のメッセージサーバに接続しているメッセージクライアントとの間で、メッセージ交換が可能なる。具体的には、メッセージの交換を行いたいユーザのIDを入力する等の手続きにより、相手側となるユーザがメッセージサーバに接続している場合は、直ちにメッセージの交換が可能になる。
【0008】
或いは、相手の状態によってメッセージサーバがメッセージの交換を制限したり、更には相手の状態を確認することもできる。
【0009】
以上が一般的なクイックメッセージの使い方である。携帯電話やパソコンで用いられるメッセージクライアントの場合は、以上の使い方で十分にクイックメッセージならではのメリットを得ることができるが、自動車の走行中となると、このようなメリットがあるとは限らない。
【0010】
基本的に、クイックメッセージもテキストをベースとしているため、テキストの入出力を自動車の走行中に実行すると、それなりの負荷が伴うことになり、注意力が低下する場合が発生する。
【0011】
その解決策として、出力側においては電子メールの場合と同様に、合成音声で読み上げる方法が考えられる。これについては関連するたくさんの発明がなされている。一方、データの入力についても、音声入力や操作系の改善等により、比較的低い負荷で、走行中の入力を可能にする発明がいくつかなされている。しかし、決め手になるものはないのが現状である。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−108784号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来におけるメッセージ配信システムでは、ユーザ端末を車両内に搭載した場合には、運転者による運転操作に負担をかけることなく、且つリアルタイム性を維持しながら、メッセージを配信することができず、何とかこのような機能を具備したシステムの考案が望まれていた。
【0014】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、リアルタイム性を維持しながら、且つ、ユーザによる操作負荷を増大させることなく、メッセージを配信することのできるメッセージ配信システム、及び車載用端末装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るメッセージ配信システムは、サーバ装置、及び該サーバ装置とネットワークを介して接続される複数のユーザ端末を具備し、各ユーザ端末間でメッセージの送受信を行うメッセージ配信システムにおいて、前記ユーザ端末は、前記サーバ装置より送信されるメッセージを受信すると共に、他のユーザ端末へのメッセージの送信を行うメッセージ送受信手段を具備し、且つ、前記複数のユーザ端末のうちの少なくとも一つとしての位置検出機能付きユーザ端末は、前記メッセージ送受信手段に加え、更に、自位置を検出する自位置検出手段と、前記メッセージ送受信手段にて受信したメッセージに基づくコマンドを実行するコマンド実行手段と、を具備し、前記サーバ装置は、前記ユーザ端末より送信されるメッセージを判別するメッセージ判別手段と、各ユーザ端末間での接続状態を保存する接続データベースと、前記メッセージ判別手段にて、メッセージ中に所望の語句が存在することが判別された際に、この語句に対応するコマンドメッセージを送信するコマンド送信手段と、を具備し、前記位置検出機能付きユーザ端末は、送信するメッセージに、前記自位置検出手段にて検出される当該ユーザ端末の現在位置情報を付加し、前記サーバ装置は、前記ユーザ端末より送信されるメッセージに基づいて、前記位置検出機能付きユーザ端末にコマンドメッセージを送信し、前記コマンド実行手段は、このコマンドを実行することにより、他のユーザ端末へ送信するメッセージを自動作成することを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る車載用端末装置は、サーバ装置を介して他の端末装置との間でメッセージの送受信を行う車載用端末装置において、当該車載用端末装置の自位置を検出する自位置検出手段と、前記サーバ装置より送信されるメッセージを受信すると共に、他の端末装置へのメッセージの送信を行うメッセージ送受信手段と、他の端末装置との間の接続状態を保存する接続データベースと、前記他の端末装置より送信されるメッセージを判別するメッセージ判別手段と、前記メッセージ判別手段にて、メッセージ中に所望の語句が存在することが判別された際に、この語句の内容、及び前記自位置検出手段にて検出される当該車載用端末装置の現在位置に応じて、他の端末装置へ送信するメッセージを自動作成するコマンド実行手段と、を具備したことを特徴とする。
【0017】
【発明の効果】
本発明に係るメッセージ配信システム及び車載用端末装置は、基本的にはリアルタイムでやり取りされるテキストメッセージを送受信するものであり、メッセージサーバによってテキストメッセージを解釈することにより、クライアント側に付加的な動作を行わせるコマンドを自動的に挿入することができる。また、同様に、メッセージの解釈によって、自動的にメッセージを補完することによって、走行中のドライバーの入力回数を減らすことができ、運転者の運転負荷を軽減することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るメッセージ配信システムの構成を示すブロック図である。同図に示すように、該メッセージ配信システム1は、メッセージサーバ2と、複数のユーザ端末3(3a,3b)と、を具備しており、これらはネットワーク11により接続されている。
【0019】
ユーザ端末3aは、当該ユーザ端末3aの現在位置を検出するためのGPSユニット(自位置検出手段)4と、メッセージサーバ2を経由して他のユーザ端末3との間で情報の送受信を行うメッセージクライアント5と、メッセージサーバ2より出力されたコマンドを実行するコマンド実行部6と、を具備している。
【0020】
ユーザ端末3bは、他のユーザ端末3との間で情報の送受信を行うメッセージクライアント5を有している。なお、図1では示していないが、ユーザ端末3bが、ユーザ端末3aと同様にGPSユニット4、コマンド実行部6を備えるように構成することもできる。
【0021】
また、メッセージサーバ2は、各ユーザ端末3どうしの接続状態を記憶する接続データベース7と、各ユーザ端末3より送信されたメッセージに含まれる特定のメッセージ内容を判別するメッセージ判別部8と、該メッセージ判別部8に特定のメッセージ内容が存在すると判断された際に、この特定のメッセージに応じたコマンドを、メッセージの送信先となるユーザ端末3に送信するコマンド送信部9と、を具備している。
【0022】
本実施形態の前提として、これからメッセージの送受信を行う2つのユーザ端末3がそれぞれのメッセージクライアント5を起動させ、該メッセージクライアント5を用い、メッセージサーバ2を介して各メッセージクライアント5どうしを接続する場合について説明する。
【0023】
メッセージサーバ2は、サーバマシンの常駐プログラムとして動作する。このプログラムは、ある特定の識別子による呼び出しを待機している。このプログラムは、ユーザ端末3からの呼び出しがあると、自分自身の分身を作成してそのサービスを開始する、所謂デーモンプログラムである。
【0024】
起動したデーモンプログラムは、呼び出し側のメッセージクライアント5との通信路を開く処理を行う。同時に、メッセージクライアント5の状態、即ち、仕事中、移動中等のステータスを取得し、メッセージクライアント5の接続状態を接続データベース7に記憶する。同様に、全てのメッセージクライアント5が接続されると、この接続状態が接続データベース7に記憶される。なお、仕事中、移動中等のステータスは、ユーザにより適宜指定されるものである。
【0025】
ここで、あるユーザ(ユーザ端末3bを操作するユーザAとする)が、他のユーザ(ユーザ端末3aを操作するユーザBとする)との間でメッセージの送受信を行いたい場合には、まず、ユーザAはユーザBを呼び出す。呼び出しには、相手側となるユーザBのユーザIDを指定する。ユーザIDを知らない場合には、基本的には通信することができないが、メッセージクライアント5の属性としてIDの公開を設定しているユーザについては、現在接続中のユーザIDを表示させることによって、そのリストから選択することができる。
【0026】
ユーザIDを直接入力した場合で、相手側となるユーザBのユーザ端末3aが接続状態である場合には、相手側のユーザ端末3aには、呼び出し音等により、接続要求が告げられ、同時に通信を始めるかどうかの判断を示すダイアログが表示される。ユーザBがこのダイアログに対して、「OK」を入力すると、それ以後は、両者の間でメッセージの交換が可能になる。
【0027】
また、ユーザBのユーザ端末3aが接続状態でなかった場合、或いは接続しているが待ち状態となっているの場合、或いはユーザBが前述のダイアログに対して「OK」を入力しなかった場合には、メッセージの交換を行うことはできない。
【0028】
次に、相手側となるユーザBのユーザ端末3が、接続されてはいるが待ち状態となっている場合について説明する。先に説明したように、ユーザ端末3は、メッセージサーバ2への接続と同時に、他のユーザ端末3の状態をアップすることができる。
【0029】
このような場合の具体的な例としては、例えば、車両による移動中、食事中、或いは仕事中等が挙げられる。この際、相手側のユーザ(待ち状態となっている方のユーザB)は、接続しようとしている相手(送信元となるユーザA)を確認することができる。
【0030】
そして、ユーザBが待ち状態を指定した場合には、当該ユーザBのユーザ端末3aに対して接続の要求があった場合でも、接続することはできない。例えば、あるユーザが、移動中にはメッセージの交換をしなくない旨を設定しておくと、このユーザが現在移動中であることを指定した時点で、他のユーザ端末3からの、当該ユーザ端末3への接続要求は拒否される。
【0031】
以下、上記の処理手順を、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、メッセージの送受信を行おうとするユーザAは、ユーザ端末3bのメッセージクライアント5により、メッセージサーバ2との間の接続を行う(ステップS1)。メッセージサーバ2では、各メッセージクライアント5の状態を取得し、且つこれを接続データベース7に記憶する処理を行う(ステップS2)。
【0032】
次いで、メッセージクライアント5は、通信の相手側となるメッセージクライアント5のIDを指定する(ステップS3)。これを受けて、メッセージサーバ2では、このIDに対応するメッセージクライアント5を、接続データベース7に格納されているリスト中から選択する(ステップS4)。
【0033】
そして、メッセージサーバ2では、選択されたリストに基づき、相手側となるメッセージクライアント5が接続中であるかどうかを判断する(ステップS5)。
【0034】
接続中である場合には(ステップS5でYES)、相手側となるメッセージクライアント5は、他の通信を行っているということであるので、このメッセージクライアント5との間でのメッセージの送受信は不可とされる(ステップS8)。
【0035】
また、相手側となるメッセージクライアント5が接続中でない場合には(ステップS5でNO)、接続可能状態であるかどうかが判断される(ステップS6)。つまり、移動中、食事中、仕事中等の待ち受け状態であるかどうかが判断される。そして、接続可能状態ではない場合(ステップS6でNO)には、メッセージの送受信が不可とされる(ステップS8)。また、接続可能状態である場合には(ステップS6でYES)、相手側のメッセージクライアント5との間の接続が行われる(ステップS7)。その後、送信元となるメッセージクライアント5と相手側となるメッセージクライアント5との間のメッセージの送受信が行われるのである。
【0036】
上述した如くのプロセスにより、以下に示す処理での、共通の前提となる接続が行われる。つまり、接続状態では、ユーザA(送信元となるユーザ)のユーザ端末3bより送信されるメッセージは、メッセージサーバ2を介して、ユーザB(送信先となるユーザ)のユーザ端末3aにて受信される状態にある。
【0037】
第2の前提として、少なくともユーザBから送信されるメッセージには、当該ユーザBの現在地の情報が含まれている。即ち、図1に示したように、ユーザ端末3aには、GPSユニット4が搭載されており、該GPSユニット4により取得される当該ユーザ端末3aの位置情報が、メッセージ中にエンコードされる。
【0038】
第3の前提として、メッセージサーバ2は、ユーザどうしの間で取り交わされるメッセージの内容を認識する機能を有している。以下、メッセージサーバ2におけるメッセージの認識方法について説明する。
【0039】
ユーザどうしが交換するメッセージは、メッセージサーバ2でその内容が一度解釈される。つまり、メッセージサーバ2は、どのような意味のあるメッセージがユーザどうしの間で交換されるかを把握することができる。
【0040】
メッセージの意味を解釈する手法の一例として、ワードスポッティング技術を用いることができる。このワードスポッティング技術は、メッセージ文章を検索し、予め登録しておいた特定の語句が、メッセージ中に存在するかどうかを検出するものである。
【0041】
語句としては、例えば、以下の実施形態で説明する「迎えに来て」等が挙げられる。メッセージサーバ2では、まず、文章を文節で切る処理を行い、その後、このワードスポッティング技術を用いることにより、特定の語句が現れたかどうかを判断する。基本的にクイックメッセージで交わされるメッセージは短文なので(場合によっては「迎えに来て」のみ)ワードスポッティングによるメッセージの認識は容易である。
【0042】
また、より確実にメッセージを入力するためには、「迎えに来て」等のメッセージを定型文としてメッセージクライアント2中に保存しておき、ユーザに選択させる方法もある。
【0043】
第1の実施形態として、目的地設定や経路計算などの付加コマンドを自動的に送信する場合について説明する。図3は、第1の実施形態に係るメッセージ配信システム1の処理手順を示すフローチャートである。
【0044】
いま、一つの状況として、ユーザAが駅に到着し、ユーザBに連絡して車で迎えに来てもらう場合を想定する。まず、ユーザAは、自身のユーザ端末3aのメッセージクライアント5によって、「迎えに来て」という文章を入力する。このときのユーザ端末3bとしては、例えば携帯電話が用いられる。
【0045】
このメッセージは、メッセージサーバ2を介してユーザBのメッセージクライアント5に伝送される。このとき、ユーザBは車に乗り込んだところであるとする。ユーザBは、ユーザAより伝送された「迎えに来て」というメッセージに対して「OK」や「了解」等のメッセージを返信する。このメッセージも同様にメッセージサーバ2を介してユーザAのメッセージクライアント5に伝送される。
【0046】
このとき、メッセージサーバ2は「迎えに来て」と「OK」とのメッセージ対を受理する。受理されたメッセージは、メッセージ判別部8(図1)に入力され、メッセージの解釈が行われる。この処理は、前述したワードスポッティング技術を用いることにより行われる。
【0047】
その結果、このケースでは、ユーザBがユーザAのところに迎えに行く状況であることがメッセージサーバ2で認識される。認識結果として得られるデータは、コマンド送信部9に入力され、付加的なコマンドに置き換えられて、双方のメッセージクライアント5に送信される。
【0048】
このケースでは、ユーザBが、ユーザAの現在位置まで迎えに行くので、ユーザBのユーザ端末3aに対して、目的地としてユーザAの現在位置をセットするコマンドメッセージを発する。これを受けたユーザBのユーザ端末3aは、カーナビゲーションの目的地をユーザAの現在位置にセットする。ユーザAの位置データは、「迎えに来て」を含むメッセージに付加されている。
【0049】
次いで、メッセージサーバ2は、ユーザBの現在位置から新たに目的地としてセットされた場所(ユーザAの現在位置)までの経路計算を実行する処理のコマンドメッセージを、ユーザBのユーザ端末3aへ送信する。ユーザBのメッセージクライアント5では、カーナビゲーションに現在位置から目的地までの経路を計算するように指示し、その結果を画面に表示する。更に、経路上の途中情報があればメッセージサーバ2は、この経路情報を逐次メッセージとして送信する。例えば、ユーザBが目的地まで行く経路に渋滞が発生している場合には、この渋滞情報が、短いメッセージとしてユーザBのユーザ端末3aに届く。
【0050】
一方、ユーザAのメッセージクライアント5には、例えば、一定時間毎に現在ユーザBがどこまで到達しているか、というメッセージが送られてくる。メッセージには、ユーザBの現在位置データが付加されているので、ユーザAのユーザ端末3bに地図を表示する機能があれば、地図上でユーザBの位置を確認することができる。
【0051】
これは、本来であれば(本発明を適用しない場合には)、ユーザA、Bの双方の間で、いま自分がどこまで来ているかを確認するためのメッセージ交換が必要であるが、本実施形態に係るメッセージ配信システム1を用いた場合には、その必要がなく、メッセージの入力操作を軽減することが可能となる。
【0052】
このようにして、本実施形態に係るメッセージ配信システム1では、メッセージサーバ2のメッセージ判別部8にて、ユーザより送信されるメッセージ中に特定の語句が存在するかどうかが判断され、特定の語句が含まれる場合には、この内容を解釈し、各ユーザ端末3が有するコマンド実行部6へ、実行するべきコマンドを送信する。そして、このコマンドを実行することにより、自動的にユーザA,B間のメッセージ交換が行われるので、メッセージ入力の手間を著しく軽減することができる。
【0053】
従って、ユーザBが車両を運転してユーザAを迎えに行くような場合においては、車両運転中であるユーザBの、メッセージ入力の手間が軽減されるので、操作性を向上させることができ、また、メッセージ交換のリアルタイム性を確保することができる。
【0054】
これにより、従来のように、ユーザAの「迎えに来て」というメッセージに対して、ユーザBが「OK」と返事をした後に、「迎えに来て」といった本人の位置、或いは迎えに行く場所を確認した後、カーナビゲーションの目的地を設定するという手間が不要になる。
【0055】
また、メッセージを自動作成すると共に、ユーザBが車両で迎えに行く際の経路計算や、この経路の周辺情報のメッセージを取得することができるので、車両を運転中であるユーザBの労力を著しく軽減することができる。
【0056】
また、ユーザBが迎えに行く途中で、ユーザBがどこまで来ているかを、ユーザAに伝えたい場合でも、その都度メッセージクライアント2を用いてメッセージを入力する必要がない。即ち、ユーザBは、「迎えに来て」に対して「OK」と返事するだけで、それ以後ユーザAが必要とする情報のメッセージを自動的に作成してユーザAに送信するので、車両を運転中であるユーザBによる手間を省くことができる。これにより、ユーザBは、運転に集中することができるようになる(請求項1の効果)。
【0057】
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、上述した第1の実施形態において、現在の存在位置を定期的に補完するメッセージを作成する処理を行う。
【0058】
補完するメッセージを作成する場合に、一つの手法として、このメッセージを定期的に配信することが考えられる。つまり、ユーザBがユーザAの現在地まで迎えに行く場合には、ユーザBとユーザAとがその都度通信を行わなくても、所定の時間間隔で、自動的にユーザBの現在地をユーザAに伝える方法が考えられる。
【0059】
しかし、この手法は、必ずしもユーザAにとって好ましいとは言えない。実際の場合には、もうすぐ到着する場合、或いは予定よりも多くの時間がかかってしまい、到着まで遅れる場合に、相手の場所を知りたい、或いは相手に自分の現在地を知らせたい欲求が発生すると考えられる。
【0060】
そこで、本実施形態で用いるメッセージサーバ2では、前述した「迎えに来て」、「OK」といった語句に続くユーザAからユーザBへのメッセージとして、「着いたら教えて」、或いは「遅れるときは教えて」等のメッセージを理解し、メッセージサーバから送信する補完メッセージの送信タイミングを制御する。
【0061】
「着いたら教えて」の場合では、ユーザBの位置をモニタし、ユーザBがユーザAの近傍に到着したときに、「もうすぐ到着します」等のメッセージを、ユーザA側に送信する。同様に、メッセージサーバ2がユーザBの位置をモニタすることにより、平均移動時間に対して遅延が生じていると判断された場合に、「少し送れる、今○○にいる」といった、補完すべきメッセージを作成して送信する。
【0062】
また、第2の実施形態では、「着いたら教えて」、「遅れたら教えて」といったメッセージに対して「OK」と答えるだけで、メッセージサーバ2により、自動的に、ユーザBの到着時、或いは遅延時間等のメッセージが作成され、ユーザAに送信される。
【0063】
これにより、ユーザAは、迎えに来るユーザBが現在どこまで来ているか、を知ることができる。その結果、タイムリーなメッセージ交換を簡単な操作で実現することが可能となる(請求項2の効果)。
【0064】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、前述した第1の実施形態の場合で、ユーザAとユーザBがより親しい間柄である場合に、補完メッセージを作成し、自動的に送信する。
【0065】
例えば、ユーザAとユーザBが親子の関係にある場合には、ユーザAが「迎えに来て」というメッセージを送信した場合には、暗黙に、「駅についたら迎えに来て」という意味が含まれている。従って、その時点(メッセージが送信された時点)では、未だその駅には到着していないことになる。
【0066】
この場合には、メッセージサーバ2のメッセージ判別部8では、まず、メッセージ中の「迎えに来て」という語句を、以下に示すように判断する。まず、過去にユーザAとユーザBの間で、「迎えに来て」のメッセージの交換が存在しているか、存在する場合には、そのときユーザBはどこに迎えにいったのか、を判断する。そして、このときのメッセージ中に含まれる語句を検出して、使用される語句の頻度に基づき、ユーザBが迎えに行く場所として、現在のユーザAの場所ではなく、過去に迎えに行った場所、この場合は最寄の駅を指示する。
【0067】
この実施形態では、ユーザAは、一度は所望の駅(例えば最寄りの駅)に到着した時点で「迎えに来て」のメッセージをユーザBに送信しておく必要があるが、その以後は、「迎えに来て」というメッセージを送信することにより、ユーザAが未だ所望の駅に到着していなくても、ユーザBに対して、所望の駅に迎えに来るように伝えることができる。
【0068】
また、第3の実施形態では、メッセージサーバ2が、各ユーザ端末3より送信されるメッセージの行間に含まれる内容(暗黙的な内容)をも考慮し、この内容に基づいて、ユーザA、ユーザB間のメッセージを補完するので、メッセージを送信するという手間を省くことができる。加えて、メッセージに入力自体を省略し、最低限の入力で、伝えようとする意味を伝達することができるようになる。
【0069】
上述した各実施形態では、いずれもクイックメッセージというテキストベースのコミュニケーションを行いながらも、運転者のメッセージ入力という煩雑な作業を軽減させるものであり、運転者の運転集中に効果を発揮するものである。
【0070】
また、上述した各実施形態では、メッセージサーバ2が、接続データベース7、メッセージ判別部8、及びコマンド送信部9を備える構成を例として説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、ユーザ端末3が、これらの要素を具備する構成とすることも可能である(請求項3の効果)。
【0071】
図4は、このような構成を有する車載用端末装置を示すブロック図である。同図に示すように、該車載用端末装置12は、ネットワーク11を介してサーバ装置13と接続されており、該サーバ装置13を経由して、他の端末装置14との間の通信が行われるようになっている。
【0072】
車載用端末装置12は、GPSユニット(自位置検出手段)4と、コマンド実行部6と、メッセージクライアント5と、接続データベース7と、メッセージ判別部8と、コマンド送信部9と、を具備している。
【0073】
また、サーバ装置13は、他の端末装置14との間での接続を管理する接続管理手段15を具備している。
【0074】
そして、上述した各実施形態と同様の手順により、他の端末装置14との間のメッセージの送受信を行うことができる。このような構成によれば、操作者は、車両に乗車しながら、他のユーザ端末14との間のメッセージのやり取りが可能となる(請求項4,5,6の効果)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るメッセージ配信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】二人のユーザ間での、メッセージ交換の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】付加的なメッセージを添付する処理手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係る車載用端末装置、及びこれと接続されるサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 メッセージ配信システム
2 メッセージサーバ 3 ユーザ端末
4 GPSユニット(自位置検出装置)
5 メッセージクライアント
6 コマンド実行部
7 接続データベース
8 メッセージ判別部
9 コマンド送信部
11 ネットワーク
12 車載用端末装置
13 サーバ装置
14 端末装置
15 接続管理手段
Claims (6)
- サーバ装置、及び該サーバ装置とネットワークを介して接続される複数のユーザ端末を具備し、各ユーザ端末間でメッセージの送受信を行うメッセージ配信システムにおいて、
前記ユーザ端末は、前記サーバ装置より送信されるメッセージを受信すると共に、他のユーザ端末へのメッセージの送信を行うメッセージ送受信手段を具備し、且つ、前記複数のユーザ端末のうちの少なくとも一つとしての位置検出機能付きユーザ端末は、前記メッセージ送受信手段に加え、更に、自位置を検出する自位置検出手段と、前記メッセージ送受信手段にて受信したメッセージに基づくコマンドを実行するコマンド実行手段と、を具備し、
前記サーバ装置は、
前記ユーザ端末より送信されるメッセージを判別するメッセージ判別手段と、
各ユーザ端末間での接続状態を保存する接続データベースと、
前記メッセージ判別手段にて、メッセージ中に所望の語句が存在することが判別された際に、この語句に対応するコマンドメッセージを送信するコマンド送信手段と、を具備し、
前記位置検出機能付きユーザ端末は、送信するメッセージに、前記自位置検出手段にて検出される当該ユーザ端末の現在位置情報を付加し、
前記サーバ装置は、前記ユーザ端末より送信されるメッセージに基づいて、前記位置検出機能付きユーザ端末にコマンドメッセージを送信し、
前記コマンド実行手段は、このコマンドを実行することにより、他のユーザ端末へ送信するメッセージを自動作成することを特徴とするメッセージ配信システム。 - 前記コマンド実行手段は、前記コマンド送信手段より送信されたコマンドに基づき、前記自位置検出手段にて検出される当該ユーザ端末の現在位置情報に応じて、適切なタイミングでメッセージを作成して、他のユーザ端末へメッセージを送信することを特徴とする請求項1に記載のメッセージ配信システム。
- 前記メッセージ送信手段は、前記メッセージ判別手段にて前記メッセージ中に所望の語句が存在することが確認された際に、過去にこの所望の語句が用いられたときのメッセージ内容に基づいたコマンドメッセージを作成して送信することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のメッセージ配信システム。
- サーバ装置を介して他の端末装置との間でメッセージの送受信を行う車載用端末装置において、
当該車載用端末装置の自位置を検出する自位置検出手段と、
前記サーバ装置より送信されるメッセージを受信すると共に、他の端末装置へのメッセージの送信を行うメッセージ送受信手段と、
他の端末装置との間の接続状態を保存する接続データベースと、
前記他の端末装置より送信されるメッセージを判別するメッセージ判別手段と、
前記メッセージ判別手段にて、メッセージ中に所望の語句が存在することが判別された際に、この語句の内容、及び前記自位置検出手段にて検出される当該車載用端末装置の現在位置に応じて、他の端末装置へ送信するメッセージを自動作成するコマンド実行手段と、を具備したことを特徴とする車載用端末装置。 - 前記コマンド実行手段は、前記自位置検出手段にて検出される当該車載用端末装置の現在位置情報に基づき、適切なタイミングでメッセージを作成して、他の端末装置へメッセージを送信することを特徴とする請求項4に記載の車載用端末装置。
- 前記コマンド実行手段は、前記メッセージ判別手段にて前記メッセージ中に所望の語句が存在することが確認された際に、過去にこの所望の語句が用いられたときのメッセージ内容に基づいたメッセージを自動作成することを特徴とする請求項4または請求項5のいずれかに記載の車載用端末装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103167402A (zh) * | 2011-12-15 | 2013-06-19 | 英顺源(上海)科技有限公司 | 基于移动端位置的即时导览系统及其方法 |
JP2013150245A (ja) * | 2012-01-23 | 2013-08-01 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 情報配信システム及び情報配信サーバ |
-
2003
- 2003-02-20 JP JP2003042700A patent/JP2004254097A/ja active Pending
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