JP2004253377A - 内燃機関用スパークプラグの製造方法及び製造装置 - Google Patents

内燃機関用スパークプラグの製造方法及び製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡易に、中心電極の先端に対する接地電極の先端面のX方向位置を一定にすることができる内燃機関用スパークプラグの製造方法及び製造装置を提供する。
【解決手段】 本発明の内燃機関用スパークプラグの製造方法は、中心電極120の先端120bについてX方向位置を測定する中心電極位置測定工程と、中心電極120の先端120bのX方向位置に基づいて、接地電極110をY方向に押圧して屈曲させたときに接地電極110の先端面112cのX方向位置を規制する規制部材340について、そのX方向位置を位置決めする規制部材位置決め工程と、規制部材340により接地電極110の先端面112cのX方向位置を規制しつつ、接地電極110をY方向に押圧して屈曲させ、火花放電ギャップgを形成するギャップ形成工程とを備える。
【選択図】 図9

Description

本発明は、内燃機関用スパークプラグの製造方法及び製造装置に関する。
従来より、様々な内燃機関用スパークプラグの製造方法及び製造装置が提案されている。(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平11−121143号公報(第10頁、第1図) 欧州特許出願公開第0540159A1号明細書(第4図)
ところで、近年において、様々な条件下で適切な火花放電を行うことができる内燃機関用スパークプラグが要求されている。このため、近年の内燃機関用スパークプラグでは、中心電極の先端からの接地電極の先端面のX方向(主体金具の中心軸に直交し且つ接地電極の固着部の幅方向と直交する方向のうち、接地電極の固着部から主体金具の中心軸側に向かう方向をいう、以下同じ)の位置(いわゆる被り寸法)の精度についての要求が厳しくなっている。
ところが、従来の製造方法及び製造装置では、中心電極の先端に対する接地電極の先端面のX方向位置を一定にすることは困難であった。例えば、特許文献1に開示されている製造方法及び製造装置では、接地電極の先端面のX方向位置を規制することなく接地電極を押圧して屈曲させるため、中心電極の先端に対する接地電極の先端面のX方向位置を一定にすることは困難である。
また、特許文献2に開示されている製造方法及び製造装置では、接地電極の先端面のX方向位置を規制しつつ接地電極を押圧して屈曲させているが、その後に、中心電極と共に絶縁体を主体金具に組付けるようにしている。このため、中心電極と接地電極との相対位置関係を一定とすることが困難となり、やはり、中心電極の先端に対する接地電極の先端面のX方向位置を一定にすることは困難である。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、簡易に、中心電極の先端に対する接地電極の先端面のX方向位置を一定にすることができる内燃機関用スパークプラグの製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
その解決手段は、軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁体と、上記絶縁体の上記軸孔に挿設された中心電極であって、先端が上記絶縁体の先端面から突出する中心電極と、上記絶縁体の周囲を取り囲む主体金具と、固着部で上記主体金具に固着され、屈曲され、先端部と上記中心電極の上記先端との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、を有する内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、上記主体金具の中心軸に直交し且つ上記接地電極の上記固着部の幅方向と直交する方向のうち、上記接地電極の上記固着部から上記主体金具の上記中心軸側に向かう方向をX方向とし、上記主体金具の上記中心軸に沿い、上記内燃機関用スパークプラグの先端側から基端側に向かう方向をY方向としたとき、上記中心電極の上記先端のX方向位置を測定する中心電極位置測定工程と、上記接地電極を上記Y方向に押圧して屈曲させたときに上記接地電極の先端面のX方向位置を規制する規制部材について、上記中心電極位置測定工程にて測定された上記中心電極の上記先端の上記X方向位置に基づいて、上記規制部材の上記X方向位置を位置決めする規制部材位置決め工程と、上記規制部材により上記接地電極の上記先端面の上記X方向位置を規制しつつ、上記接地電極を上記Y方向に押圧して屈曲させ、上記火花放電ギャップを形成するギャップ形成工程と、を備える内燃機関用スパークプラグの製造方法である。
本発明の内燃機関用スパークプラグの製造方法では、まず、中心電極位置測定工程において中心電極の先端のX方向位置を測定する。次いで、規制部材位置決め工程において、接地電極の先端面のX方向位置を規制する規制部材について、そのX方向位置を中心電極の先端のX方向位置に基づいて位置決めする。その後、ギャップ形成工程において、規制部材によって接地電極の先端面のX方向位置を規制しつつ、接地電極をY方向に押圧して屈曲させ、火花放電ギャップを形成するようにしている。このようにすることで、個々の内燃機関用スパークプラグによって中心電極の先端の位置が異なる場合であっても、中心電極の先端に対する接地電極の先端面のX方向位置を一定にすることが可能となる。
なお、中心電極が、中心電極本体部と、その先端に固着された貴金属チップとを有する場合には、この貴金属チップの先端が中心電極の先端に相当する。
また、接地電極が、その先端部に貴金属チップを含む場合には、規制部材によって、中心電極の先端に対する接地電極の先端面のX方向位置を位置決め(調整)することにより、中心電極の先端に対する接地電極の貴金属チップのX方向位置を位置決め(調整)することも可能となる。従って、この場合には、個々の内燃機関用スパークプラグによって中心電極の先端の位置が異なる場合であっても、中心電極の先端に対する接地電極の貴金属チップのX方向位置を一定にすることが可能となる。
さらに、上記の内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、前記規制部材位置決め工程では、前記ギャップ形成工程の後に、前記接地電極の前記先端面が前記中心電極の前記先端に対し前記X方向について所定範囲内に位置するように、前記規制部材の前記X方向位置を位置決めする内燃機関用スパークプラグの製造方法とすると良い。
本発明の内燃機関用スパークプラグの製造方法では、ギャップ形成工程の後に、接地電極の先端面が中心電極の先端に対しX方向について所定範囲内に位置するように規制部材の位置決めを行っている。このため、中心電極の先端に対する接地電極の先端面のX方向位置を所定範囲内で一定にすることができる。
あるいは、前記の内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、前記接地電極は、前記先端部に、前記中心電極側に突出する凸形状の貴金属チップを含み、前記火花放電ギャップは、上記接地電極の上記貴金属チップと上記中心電極の先端との間に形成されてなり、前記規制部材位置決め工程では、前記ギャップ形成工程の後に、上記接地電極の上記貴金属チップが上記中心電極の先端に対し前記X方向について所定範囲内に位置するように、前記規制部材の前記X方向位置を位置決めする内燃機関用スパークプラグの製造方法とすると良い。
本発明の内燃機関用スパークプラグの製造方法では、ギャップ形成工程の後に、接地電極の貴金属チップが中心電極の先端に対しX方向について所定範囲内に位置するように規制部材の位置決めを行っている。このため、中心電極の先端に対する接地電極の貴金属チップのX方向位置を所定範囲内で一定にすることができる。
さらに、上記いずれかの内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、前記規制部材は、前記ギャップ形成工程において前記接地電極の前記先端面と当接する規制当接面を有する内燃機関用スパークプラグの製造方法とすると良い。
本発明の内燃機関用スパークプラグの製造方法では、規制部材が接地電極の先端面と当接する規制当接面を有しており、ギャップ形成工程において、接地電極の先端面を規制部材の規制当接面に当接させることで、接地電極の先端面のX方向位置が規制できる。このように、簡易な方法で中心電極の先端に対する接地電極の先端面のX方向位置を規制できるので、低コストである。
さらに、上記の内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、前記ギャップ形成工程では、少なくとも前記接地電極が押圧された後の前記火花放電ギャップが形成される時点には、前記規制部材の前記規制当接面の前記X方向位置が固定されている内燃機関用スパークプラグの製造方法とすると良い。
本発明の内燃機関用スパークプラグの製造方法では、少なくとも接地電極が押圧された後の火花放電ギャップが形成される時点には、規制部材の規制当接面のX方向位置が固定される。このため、ギャップ形成工程において火花放電ギャップが形成される時点(接地電極が屈曲し終わる時点)で、確実に、中心電極の先端に対する接地電極の先端面のX方向位置を規制することができる。なお、接地電極が、その先端部に貴金属チップを含む場合には、上記のように中心電極の先端に対する接地電極の先端面のX方向位置を規制することで、中心電極の先端に対する接地電極の貴金属チップのX方向位置を規制することができる。
本発明の規制部材としては、例えば、接地電極をY方向に押圧して屈曲させる前に、規制当接面のX方向位置が固定されるものが挙げられる。また、接地電極がY方向に押圧されて屈曲するとき、規制当接面が接地電極の先端面と当接しつつ接地電極の先端面と共にX方向に移動し、接地電極が屈曲し終わるまで(火花放電ギャップが形成される時点まで)に規制当接面のX方向位置が固定されるようにしても良い。
さらに、上記いずれかの内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、前記ギャップ形成工程では、前記接地電極が前記Y方向に押圧されて屈曲するときに、前記規制部材の前記規制当接面が前記接地電極の前記先端面と当接しつつ上記接地電極の上記先端面と共に前記X方向に移動し、前記火花放電ギャップが形成される時点までに上記規制当接面のX方向位置が固定される内燃機関用スパークプラグの製造方法とすると良い。
本発明の内燃機関用スパークプラグの製造方法では、接地電極の先端面を規制部材の規制当接面に当接させつつ接地電極を屈曲させ、火花放電ギャップが形成される時点まで(接地電極が屈曲し終わるまで)に規制当接面のX方向位置を固定させている。すなわち、接地電極の先端面のX方向位置を規制部材の規制当接面で規制しつつ接地電極を屈曲させ、最終的に規制部材の規制当接面を固定することで接地電極の先端面のX方向位置を規定している。このため、接地電極の先端面のX方向位置を、規制部材の規制当接面のX方向位置に規定することができる。なお、接地電極が、その先端部に貴金属チップを含む場合には、上記のように接地電極の先端面のX方向位置を規定することで、中心電極の先端に対する接地電極の貴金属チップのX方向位置を規定することができる。
さらに、上記いずれかの内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、前記ギャップ形成工程の後に、前記規制部材を前記規制部材位置決め工程前の位置に戻す復帰工程を備え、上記復帰工程は、上記接地電極に当接している上記規制部材を、X方向成分を含む方向に移動させて両者を離間させる離間工程を含む内燃機関用スパークプラグの製造方法とすると良い。
規制部材を規制部材位置決め工程前の位置に戻す復帰工程において、接地電極に当接している規制部材を接地電極から離間させる際、規制部材の規制当接面と接地電極の先端面とが係合してギャップ寸法(例えば、火花放電ギャップの最短距離)が変化してしまう虞がある。
これに対し、本発明の復帰工程は、接地電極に当接している規制部材をX方向成分を含む方向に移動させて両者を離間させる離間工程を含んでいる。従って、規制部材の規制当接面が接地電極の先端面から離れる方向に、接地電極に当接している規制部材を接地電極から離間できる。このため、接地電極に当接している規制部材を接地電極から離間させる際、規制部材の規制当接面と接地電極の先端面とが係合することがないので、ギャップ寸法を変化させることなく、規制部材を規制部材位置決め工程前の位置に戻すことができる。
さらに、上記の内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、前記離間工程では、前記接地電極に当接している前記規制部材を、X方向に移動させて両者を離間させる内燃機関用スパークプラグの製造方法であると好ましい。
この離間工程では、接地電極に当接している規制部材を、X方向に移動させて両者を離間させる。接地電極は規制部材に対しX方向に当接するため、規制部材をX方向に移動させて両者を離間させれば、両者の係合によるギャップ寸法の変化を確実に防止できる。
さらに、上記いずれかの内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、前記ギャップ形成工程では、前記接地電極と当接する押圧当接面を有する押圧部材によって上記接地電極を前記Y方向に押圧して屈曲させ、上記押圧部材の上記押圧当接面は、これに当接する上記接地電極の接地電極当接面との間の摩擦係数が0.2以下となるように表面処理されてなる内燃機関用スパークプラグの製造方法とすると良い。
本発明のギャップ形成工程では、押圧部材によって接地電極をY方向に押圧して屈曲させる。ところで、この押圧部材の押圧当接面は、接地電極の接地電極当接面との間の摩擦係数が0.2以下となるように表面処理されている。このため、接地電極が押圧部材の押圧当接面上をX方向に滑りやすくなるので、押圧部材によって接地電極を変形させる際、接地電極はY方向の変形と共にX方向へもスムーズに変形し、規制部材によって接地電極の先端面のX方向位置を規定できるようになる。
なお、押圧部材の押圧当接面の表面処理としては、例えば、ダイアモンドライクカーボンや潤滑油等を押圧当接面に形成あるいは塗布することが挙げられる。また、押圧当接面を研磨して押圧当接面を滑らかに(低摩擦係数化)するようにしても良い。さらに、押圧当接面を切削して、断面略三角形状等(Y方向に向かうに従って先細りとなる)でX方向に沿って延びる複数の凸状部を配列するようにしても良い。この場合は、凸状部の先端部が接地電極の接地電極当接面と当接し、押圧部材による押圧と共に、接地電極の接地電極当接面が凸状部の先端部が延びるX方向に沿って移動するので、接地電極当接面に働く摩擦抵抗が小さくなり、接地電極がX方向へスムーズに変形する。
また、押圧部材は、規制部材と別体で形成されていても、規制部材と一体に形成されていても良い。
さらに、上記いずれかの内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、前記主体金具の前記中心軸に直交し、且つ前記X方向に直交する方向をZ方向としたとき、前記ギャップ形成工程の後あるいは前記復帰工程の後に、前記中心電極の前記先端に対する前記接地電極の前記先端面の上記Z方向の偏位寸法を測定する偏位寸法測定工程と、上記偏位寸法測定工程にて測定された上記偏位寸法に基づいて、上記接地電極の上記先端面が上記中心電極の上記先端に対して上記Z方向について所定範囲内に位置するように、上記接地電極の上記先端面の上記Z方向位置を調整する偏位調整工程と、を備える内燃機関用スパークプラグの製造方法とすると良い。
本発明の内燃機関用スパークプラグの製造方法では、ギャップ形成工程の後あるいは復帰工程の後、中心電極に対する接地電極のZ方向の偏位寸法を測定する偏位寸法測定工程を備え、さらに、偏位寸法の測定値に基づいて、接地電極の先端面が中心電極の先端に対してZ方向について所定範囲内に位置するように、接地電極の先端面のZ方向位置を調整する偏位調整工程を備えている。このため、火花放電ギャップ形成工程における中心電極の先端に対する接地電極の先端面のX方向位置の調整に加えて、偏位調整工程において、中心電極の先端に対する接地電極の先端面のZ方向位置を調整することも可能である。従って、火花放電ギャップを形成したときに、中心電極の先端に対する接地電極の先端面のZ方向位置がずれて、所定の範囲から外れてしまった場合でも、所定範囲内に調整(修正)することができる。なお、接地電極が、その先端部に貴金属チップを含む場合にも、上記のように中心電極の先端に対する接地電極の先端面のZ方向位置を調整することで、中心電極の先端に対する接地電極の貴金属チップのZ方向位置を調整することも可能となる。
あるいは、前記のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、前記接地電極は、前記先端部に、前記中心電極側に突出する凸形状の貴金属チップを含み、前記火花放電ギャップは、上記接地電極の上記貴金属チップと上記中心電極の先端との間に形成されてなり、前記主体金具の前記中心軸に直交し、且つ前記X方向に直交する方向をZ方向としたとき、前記ギャップ形成工程の後あるいは前記復帰工程の後に、上記中心電極の先端に対する上記接地電極の上記貴金属チップの上記Z方向の偏位寸法を測定する偏位寸法測定工程と、上記偏位寸法測定工程にて測定された上記偏位寸法に基づいて、上記接地電極の上記貴金属チップが上記中心電極の上記先端に対して上記Z方向について所定範囲内に位置するように、上記接地電極の上記貴金属チップの上記Z方向位置を調整する偏位調整工程と、を備える内燃機関用スパークプラグの製造方法とすると良い。
本発明の内燃機関用スパークプラグの製造方法では、ギャップ形成工程の後あるいは復帰工程の後、中心電極に対する接地電極の貴金属チップのZ方向の偏位寸法を測定する偏位寸法測定工程を備え、さらに、偏位寸法の測定値に基づいて、接地電極の貴金属チップが中心電極の先端に対してZ方向について所定範囲内に位置するように、接地電極の貴金属チップのZ方向位置を調整する偏位調整工程を備えている。このため、火花放電ギャップ形成工程における中心電極の先端に対する接地電極の貴金属チップ(または接地電極の先端面)のX方向位置の調整に加えて、偏位調整工程において、中心電極の先端に対する接地電極の貴金属チップのZ方向位置を調整することも可能である。従って、火花放電ギャップを形成したときに、中心電極の先端に対する接地電極の貴金属チップのZ方向位置がずれて、所定範囲内から外れてしまった場合でも、所定範囲内に調整(修正)することができる。
さらに、上記いずれかの内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、前記偏位調整工程の後、前記火花放電ギャップのギャップ寸法を測定するギャップ寸法測定工程と、前記接地電極の前記先端面の前記X方向位置を規制しつつ、上記ギャップ寸法測定工程にて測定された上記ギャップ寸法に基づいて、上記接地電極を前記Y方向に押圧して屈曲させ、上記ギャップ寸法を所定範囲内に調整するギャップ調整工程と、を備える内燃機関用スパークプラグの製造方法とすると良い。
偏位調整工程において接地電極について偏位調整を施すと、火花放電ギャップのギャップ寸法が変化して、所定の範囲を外れてしまう虞がある。これに対し、本発明の内燃機関用スパークプラグの製造方法では、偏位調整工程の後にギャップ寸法を測定し、測定したギャップ寸法に基づいてギャップ寸法を所定範囲内に調整する。これによって、偏位調整工程においてギャップ寸法が所定の範囲を外れてしまった場合でも、ギャップ寸法を所定範囲内に調整することができる。
なお、ギャップ調整工程は、先の火花放電ギャップ形成工程においてギャップ寸法を所定範囲内あるいは所定範囲より僅かに大きい値にしておき、偏位調整工程において僅かに変化したギャップ寸法変化量について調整するのが好ましい。このようにすれば、ギャップ調整工程でのY方向への押圧量は微量となる。このため、ギャップ調整工程での中心電極に対する接地電極のZ方向への偏位量は極めて微量となり、ギャップ調整によって偏位寸法が所定範囲を外れてしまうという虞がなくなるからである。
さらに、上記の内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、前記ギャップ形成工程では、前記火花放電ギャップのギャップ寸法が第1ギャップ寸法値となるように上記火花放電ギャップを形成し、前記ギャップ調整工程では、上記ギャップ寸法を上記第1ギャップ寸法値より小さい第2ギャップ寸法値に調整する内燃機関用スパークプラグの製造方法とすると良い。
前述したように、偏位調整工程において接地電極について偏位調整を施すと、火花放電ギャップのギャップ寸法が変化することがある。
これに対し、本発明の内燃機関用スパークプラグの製造方法では、ギャップ形成工程において、ギャップ寸法が第1ギャップ寸法値となるように火花放電ギャップを形成し、偏位調整工程後のギャップ調整工程において、ギャップ寸法を第1ギャップ寸法値より小さい第2ギャップ寸法値に調整している。このようにすることで、ギャップ調整工程での押圧によるギャップ調整によって、確実に、所定範囲内の第2ギャップ寸法値に調整することができる。
他の解決手段は、軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁体と、上記絶縁体の上記軸孔に挿設された中心電極であって、先端が上記絶縁体の先端面から突出する中心電極と、上記絶縁体の周囲を取り囲む主体金具と、固着部で上記主体金具に固着され、屈曲され、先端部と上記中心電極の上記先端との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、を有する内燃機関用スパークプラグの製造装置であって、上記主体金具の中心軸に直交し且つ上記接地電極の上記固着部の幅方向と直交する方向のうち、上記接地電極の上記固着部から上記主体金具の上記中心軸側に向かう方向をX方向とし、上記主体金具の上記中心軸に沿い、上記内燃機関用スパークプラグの先端側から基端側に向かう方向をY方向としたとき、上記中心電極の上記先端のX方向位置を測定する中心電極位置測定手段と、上記接地電極を上記Y方向に押圧して屈曲させ、上記中心電極の上記先端と上記接地電極の上記先端部との間に上記火花放電ギャップを形成する押圧部材と、上記押圧部材によって上記接地電極を押圧して屈曲させたときに上記接地電極の先端面のX方向位置を規制する規制部材と、上記中心電極位置測定手段にて測定された上記中心電極の上記先端の上記X方向位置に基づいて、上記規制規制部材のX方向位置を位置決めする位置決め手段と、を備える内燃機関用スパークプラグの製造装置である。
本発明の内燃機関用スパークプラグの製造装置は、中心電極の先端のX方向位置を測定する中心電極位置測定手段、接地電極を押圧して屈曲させ火花放電ギャップを形成する押圧部材、接地電極の先端面のX方向位置を規制する規制部材、及び、中心電極位置測定手段にて測定された中心電極の先端のX方向位置に基づいて規制部材のX方向位置を位置決めする位置決め手段を備えている。従って、本発明の内燃機関用スパークプラグの製造装置を用いれば、火花放電ギャップを形成しつつ、中心電極の先端に対する接地電極の先端面のX方向位置を一定にすることが可能となる。
なお、中心電極が、中心電極本体部と、その先端に固着された貴金属チップとを有する場合には、この貴金属チップの先端が中心電極の先端に相当する。
また、接地電極が、その先端部に貴金属チップを含む場合には、規制部材によって、中心電極の先端に対する接地電極の先端面のX方向位置を位置決め(調整)することにより、中心電極の先端に対する接地電極の貴金属チップのX方向位置を位置決め(調整)することも可能となる。従って、この場合には、火花放電ギャップを形成しつつ、中心電極の先端に対する接地電極の貴金属チップのX方向位置を一定にすることが可能となる。
さらに、上記の内燃機関用スパークプラグの製造装置であって、前記位置決め手段は、前記押圧部材によって前記火花放電ギャップを形成した後に、前記接地電極の前記先端面が前記中心電極の前記先端に対し前記X方向について所定範囲内に位置するように、前記規制部材の前記X方向位置を位置決めする内燃機関用スパークプラグの製造装置とすると良い。
本発明の内燃機関用スパークプラグの製造装置では、押圧部材によって火花放電ギャップを形成した後に、接地電極の先端面が中心電極の先端に対しX方向について所定範囲内に位置するように、位置決め手段によって規制部材のX方向位置が位置決めされている。従って、本発明の内燃機関用スパークプラグの製造装置を用いれば、中心電極の先端に対する接地電極の先端面のX方向位置を所定範囲内で一定にすることができる。
あるいは、前記の内燃機関用スパークプラグの製造装置であって、前記接地電極は、前記先端部に、前記中心電極側に突出する凸形状の貴金属チップを含み、前記火花放電ギャップは、上記接地電極の上記貴金属チップと上記中心電極の先端との間に形成されてなり、前記位置決め手段は、前記押圧部材によって上記火花放電ギャップを形成した後に、上記接地電極の上記貴金属チップが前記中心電極の前記先端に対し前記X方向について所定範囲内に位置するように、前記規制部材の前記X方向位置を位置決めする内燃機関用スパークプラグの製造装置とすると良い。
本発明の内燃機関用スパークプラグの製造装置では、押圧部材によって火花放電ギャップを形成した後に、接地電極の貴金属チップが中心電極の先端に対しX方向について所定範囲内に位置するように、位置決め手段によって規制部材のX方向位置が位置決めされている。従って、本発明の内燃機関用スパークプラグの製造装置を用いれば、中心電極の先端に対する接地電極の貴金属チップのX方向位置を所定範囲内で一定にすることができる。
さらに、上記いずれかの内燃機関用スパークプラグの製造装置であって、前記規制部材は、前記接地電極の前記先端面と当接する規制当接面を有する内燃機関用スパークプラグの製造装置とすると良い。
本発明の内燃機関用スパークプラグの製造装置では、規制部材が接地電極の先端面と当接する規制当接面を有している。従って、接地電極の先端面が規制部材の規制当接面と当接することで、接地電極の先端面のX方向位置が規制される。このように、本発明の内燃機関用スパークプラグの製造装置は、簡易な構造の規制部材で中心電極の先端に対する接地電極の先端面のX方向位置を規制しており、低コストである。
さらに、上記の内燃機関用スパークプラグの製造装置であって、前記規制部材の前記規制当接面の前記X方向位置を固定する固定手段を備える内燃機関用スパークプラグの製造装置とすると良い。
本発明の内燃機関用スパークプラグの製造装置は、規制部材の規制当接面のX方向位置を固定する固定手段を備えている。この固定手段によって、少なくとも接地電極が押圧された後の火花放電ギャップが形成される時点に、規制部材の規制当接面のX方向位置を固定することにより、火花放電ギャップを形成する時点(接地電極が屈曲し終わる時点)で、確実に、中心電極の先端に対する接地電極の先端面のX方向位置を規制することができる。なお、接地電極が、その先端部に貴金属チップを含む場合には、上記のように中心電極の先端に対する接地電極の先端面のX方向位置を規制することで、中心電極の先端に対する接地電極の貴金属チップのX方向位置を規制することができる。
本発明の固定手段としては、例えば、押圧部材が接地電極をY方向に押圧して屈曲させる前に、規制部材の規制当接面のX方向位置を固定するものが挙げられる。また、接地電極がY方向に押圧されて屈曲するとき、規制部材の規制当接面のX方向位置を固定しないで、規制部材の規制当接面が接地電極の先端面と当接しつつ接地電極の先端面と共にX方向に移動するようにさせ、接地電極が屈曲し終わるまで(火花放電ギャップが形成される時点まで)に規制当接面のX方向位置を固定するようにしても良い。
さらに、上記いずれかの内燃機関用スパークプラグの製造装置であって、前記押圧部材によって前記火花放電ギャップを形成した後、前記接地電極に当接している前記規制部材を、X方向成分を含む方向に移動させて両者を離間させる離間手段を備える内燃機関用スパークプラグの製造装置とすると良い。
接地電極の先端面のX方向位置を規制する前の位置(初期位置)に規制部材を戻すとき、接地電極に当接している規制部材を接地電極から離間させる際、規制部材の規制当接面と接地電極の先端面とが係合してギャップ寸法が変化してしまう虞がある。
これに対し、本発明の製造装置では、接地電極に当接している規制部材をX方向成分を含む方向に移動させて両者を離間させる離間手段を備えている。従って、この離間手段を用いれば、規制部材の規制当接面が接地電極の先端面から離れる方向に、接地電極に当接している規制部材を接地電極から離間できる。このため、接地電極に当接している規制部材を接地電極から離間させる際、規制部材の規制当接面と接地電極の先端面とが係合する虞がないので、ギャップ寸法を変化させることなく、規制部材を初期位置に戻すことが可能となる。
さらに、上記の内燃機関用スパークプラグの製造装置であって、前記離間手段は、前記接地電極に当接している前記規制部材を、X方向に移動させて両者を離間させる内燃機関用スパークプラグの製造装置であると好ましい。
この離間手段では、接地電極に当接している規制部材をX方向に移動させて両者を離間させる。接地電極は規制部材に対しX方向に当接しているため、この離間手段によって、規制部材をX方向に移動させて両者を離間させれば、両者の係合によるギャップ寸法の変化を確実に防止できる。
さらに、上記いずれかの内燃機関用スパークプラグの製造装置であって、前記押圧部材は、上記接地電極と当接する押圧当接面を有し、上記押圧当接面は、これに当接する上記接地電極の接地電極当接面との間の摩擦係数が0.2以下となるように表面処理されてなる内燃機関用スパークプラグの製造装置とすると良い。
本発明の製造装置では、押圧部材が接地電極と当接する押圧当接面を有し、さらに、この押圧当接面が、接地電極の接地電極当接面との間の摩擦係数が0.2以下となるように表面処理されている。このため、接地電極が押圧部材の押圧当接面上をX方向に滑りやすくなるので、押圧部材によって接地電極を変形させる際、接地電極はY方向の変形と共にX方向へもスムーズに変形し、規制部材によって接地電極の先端面のX方向位置を規定できるようになる。
なお、押圧部材の押圧当接面の表面処理としては、例えば、ダイアモンドライクカーボンや潤滑油等を押圧当接面に形成あるいは塗布することが挙げられる。また、押圧当接面を研磨して押圧当接面を滑らかに(低摩擦係数化)するようにしても良い。
また、押圧部材は、規制部材と別体で形成されていても、規制部材と一体に形成されていても良い。
次に、本発明の実施例について、図面を参照しつつ説明する。
まず、本発明の実施例1について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施例1で製造されるスパークプラグ100の側面図である。スパークプラグ100は、筒状の絶縁体140、これに挿設された中心電極120、絶縁体140の周囲を取り囲む主体金具130、及び主体金具130に固着された接地電極110を有する。接地電極110は、固着部111で主体金具130の先端面130cに固着され、屈曲されている。また、中心電極120の先端120bとこれに対向する接地電極110の先端部112の対向面112bとの間に、火花放電ギャップgを形成している。なお、本実施例1のスパークプラグ100では、中心電極の先端120bは、Ni合金からなる電極本体部122の先端に溶接された貴金属チップ121の先端によって構成されている。
さらに、スパークプラグ100では、図1に拡大して示すように、火花放電ギャップgのギャップ寸法がg2(mm)(第2ギャップ寸法値に相当する)で、中心電極120に対する接地電極110の被り寸法値がQ(mm)となっている。ここで、被り寸法とは、図1に示すように、スパークプラグ100を側面視したとき、中心電極120の先端120bのうち接地電極110の固着部111から最も離れた位置(図中右端)と接地電極110の先端面112cとの間のX方向距離をいう。
なお、本実施例1では、主体金具130の中心軸Cに直交し且つ接地電極110の固着部111の幅方向と直交する方向のうち、接地電極110の固着部111から主体金具130の中心軸C側に向かう方向をX方向とし、これと反対の方向を−X方向とする(図1参照)。さらに、主体金具130の中心軸Cに沿い、スパークプラグ100の先端側(火花放電ギャップgの位置する側)から基端側(火花放電ギャップgの位置する側とは反対側)に向かう方向をY方向とし、これと反対の方向を−Y方向とする(図1参照)。さらに、主体金具130の中心軸Cに直交し、且つX方向に直交する方向をZ方向とする(図3参照)。
図2は、本実施例1のスパークプラグ製造装置200を模式的に表した上面図である。スパークプラグ製造装置200は、被成形スパークプラグ(以下、ワークともいう)101を搬送経路Dに沿って(本実施例1では直線状であるが、環状等いずれの形状であっても良い)間欠的に搬送する搬送機構としてのリニアコンベア210を有する。そして、スパークプラグ製造装置200は、搬送経路Dに沿って上流側(図中左側)から順に、ワーク101をセットするセッタ220、ワーク101のギャップ寸法を測定する第1ギャップ寸法測定装置230、ワーク101の中心電極120の位置を測定する第1電極位置測定装置240、ワーク101の火花放電ギャップgを形成するギャップ形成装置300を有する。
さらに、ワーク101の中心電極120に対する接地電極110の偏位寸法を測定する偏位寸法測定装置250、ワーク101の中心電極120に対する接地電極110の偏位寸法を所定範囲内に調整する偏位調整装置260、ワーク101のギャップ寸法を測定する第2ギャップ寸法測定装置270、ワーク101を取り出す第1取出装置290を有する。さらに、ワーク101の中心電極120の位置を測定する第2電極位置測定装置280、ワーク101の火花放電ギャップgを調整するギャップ調整装置400、ワーク101を取り出す第2取出装置390を有する。
リニアコンベア210には、ワーク101が着脱可能に装着されるキャリア211が所定の間隔で取付られており(図2参照)、このキャリア211には、上端が開閉する筒状のワークホルダ212が一体に取付けられている(図3参照)。ワーク101は、このワークホルダ212によって固定された状態で、各装置での処理に供される。
図3は、第1ギャップ寸法測定装置230を模式的に示した側面図である。図3に示すように、第1ギャップ寸法測定装置230は、照明装置232、撮影カメラ231、及びこれに接続された図示しないコンピュータによって構成される。照明装置232は、例えば、面発光型LEDあるいは多数のLEDを平面的に配列したLED照明であり、光を−Z方向に照射してワーク101の中心電極120及び接地電極110を照らすように設けられている。撮影カメラ231は、例えば、2次元CCD撮像素子を画像検出部として有するCCDカメラとして構成されており、照明装置232とZ方向に対向する位置に配置され、ワーク101の中心電極120及び接地電極110のシルエットを撮影する。図4は、撮影カメラ231による撮影画像を示しており、中心電極120及び接地電極110がシルエットとなり、その輪郭線が明るい背景とのコントラストによって明瞭化されている。この画像に基づいて、図示しないコンピュータを用いてギャップ寸法が決定される。なお、第2ギャップ寸法測定装置270についても、第1ギャップ寸法測定装置230と同様な構成である。
図5は、第1電極位置測定装置240を模式的に表した側面図である。図5に示すように、第1電極位置測定装置240は、照明装置242、撮影カメラ241、及びこれに接続された図示しないコンピュータによって構成される。照明装置242は、例えば、面発光型LEDあるいは多数のLEDを平面的に配列したLED照明であり、光を−Z方向に照射してワーク101の中心電極120及び接地電極110を照らすように設けられている。撮影カメラ241は、撮影カメラ231と同様に、例えば、CCDカメラであり、照明装置242とZ方向に対向する位置に配置され、ワーク101の中心電極120及び接地電極110のシルエットを撮影する。図6は、撮影カメラ241による撮影画像を示しており、中心電極120及び接地電極110がシルエットとなり、その輪郭線が明るい背景とのコントラストによって明瞭化されている。この撮影画像に基づいて、図示しないコンピュータを用いて中心電極120の先端120bの位置が決定される。なお、第2電極位置測定装置280についても、第1電極位置測定装置240と同様な構成である。
図8は、ギャップ形成装置300を模式的に表した側面図である。図8に示すように、ギャップ形成装置300は、ブレーキ付サーボモータを含む第1電動アクチュエータ310、略円柱形状の押圧部材330、ブレーキ付サーボモータを含む第2電動アクチュエータ320、スライダ350、略直方体形状の規制部材340を有する。第1電動アクチュエータ310のピストンロッド311の先端には押圧部材330が取付られており、この押圧部材330は第1電動アクチュエータ310によってY方向及び−Y方向(図中上下方向)に移動する。第2電動アクチュエータ320にはスライダ350が取付けられており、さらに、このスライダ350には規制部材340及び第1電動アクチュエータ310が取付けられている。このため、第2電動アクチュエータ320によってスライダ350がX方向及び−X方向(図中左右方向)に移動すると共に、第1電動アクチュエータ310、これに取付られている押圧部材330、及び規制部材340が一体となってX方向に移動するように構成されている。なお、押圧部材330と規制部材340とは別体に形成されているため、押圧部材330は、単独でY方向に移動できるように構成されている。
このようなギャップ形成装置300では、第1電動アクチュエータ310によって押圧部材330をY方向に移動させ、この押圧部材330によって接地電極110をY方向に押圧して屈曲させる。これによって、接地電極110の先端部112の対向面112bと中心電極120の先端120bとの間に、所定のギャップ寸法(本実施例1では、第1ギャップ寸法値g1)を有する火花放電ギャップgを形成することができる(図9(d)参照)。このとき、接地電極110の先端面112cがX方向に移動し過ぎないようにするため、ギャップ形成装置300では、押圧部材330によって接地電極110をY方向に押圧するときは、規制部材340によって接地電極110の先端面112cのX方向位置を規制するようにしている(図9(b)参照)。
具体的には、まず、図示しないコンピュータを用いて、前述のギャップ寸法測定装置230で測定したギャップ寸法値gn(図4参照)と第1ギャップ寸法値g1との差を算出する。この寸法差は、押圧部材330の押圧当接面331が接地電極110に当接した後の第1電動アクチュエータ310の押圧ストローク量として決定される。さらに、前述の第1電極位置測定装置240で測定した中心電極120の先端120bの位置に基づいて、図示しないコンピュータを用いて、所定のX方向位置に規制部材340の規制当接面341が位置するように、第2電動アクチュエータ320の移動量を決定する。そして、第2電動アクチュエータ320によって、規制部材340を決定した移動量だけX方向(図中左方向)に移動させる。その後、第2電動アクチュエータ320のサーボモータのブレーキを作動させ、規制部材340を固定する。
なお、決定された第2電動アクチュエータ320の移動量は、これに対応する第2電動アクチュエータ320のサーボモータの目標回転数に変換される。一方、図示しないパルスカウンタによって、第2電動アクチュエータ320のサーボモータの回転数が計測される。そして、第2電動アクチュエータ320によって規制部材340を−X方向(図中左方向)に移動させ、パルスカウンタによる計測値が目標回転数に到達すると、規制ストローク終了(移動終了)とみなし、第2電動アクチュエータ320のモータを停止させる。その後、第2電動アクチュエータ320のサーボモータのブレーキを作動させ、規制部材340を所定のX方向位置に固定する。
次に、第1電動アクチュエータ310によって、押圧部材330をY方向(図中下方向)に移動させ、押圧部材330の押圧当接面331を接地電極110に当接させる。なお、ギャップ形成装置300では、押圧部材330の押圧当接面331が接地電極110に当接すると、当接に伴う押圧当接面331の圧力変化を図示しないロードセルが検知するようになっている。その後、規制部材340と同様に、パルスカウンタを用いて、決定された押圧ストローク量だけ押圧部材330をY方向移動させることによって、接地電極110をY方向に押圧し、屈曲させて、第1ギャップ寸法値g1を有する火花放電ギャップgを形成することができる。このとき、屈曲した接地電極110の先端面112cが規制部材340の規制当接面341に当接することで、接地電極110の先端面112cのX方向位置が規定される。このようにして、ギャップ形成装置300では、中心電極120の先端120bに対する接地電極110の先端面112cのX方向位置を一定のX方向位置に規制しつつ、接地電極110をY方向に押圧して屈曲させ、第1ギャップ寸法値g1を有する火花放電ギャップgを形成することができる(図9参照)。
その後、第1電動アクチュエータ310によって、押圧部材330を−Y方向(図中上方向)に移動させ、押圧部材330と接地電極110とを離間させる。次いで、第2電動アクチュエータ320によって、規制部材340をX方向(図中右方向)に移動させ、接地電極110と規制部材340とを離間させる。なお、ギャップ形成装置300では、第2電動アクチュエータ320及びこれに接続された図示しないコンピュータが、位置決め手段、固定手段及び離間手段に相当する。
また、押圧部材330の押圧当接面331は、ダイアモンドライクカーボンによって表面処理されており、接地電極110の接地電極当接面112dとの間の摩擦係数を0.2以下としている。このため、接地電極110が押圧部材330の押圧当接面331上をX方向に滑りやすくなるので、押圧部材330によって接地電極110を変形させる際、接地電極110はY方向の変形と共にX方向へもスムーズに変形し、規制部材340によって接地電極110の先端面112cのX方向位置を規定できるようになる。
なお、ギャップ調整装置400も、上述したギャップ形成装置300と同様の構造を有する(図8参照)。中心電極120の先端120bに対する接地電極110の先端面112cのX方向位置を一定のX方向位置に規制しつつ、接地電極110をY方向に押圧して、火花放電ギャップgのギャップ寸法を所定のギャップ寸法値(本実施例1では、第2ギャップ寸法値g2)に調整することができる(図19参照)。
図10は、偏位寸法測定装置250を模式的に表した側面図である。図10に示すように、偏位寸法測定装置250は、第1照明装置252、第2照明装置253、背景ユニット254、撮影カメラ251、及びこれに接続された図示しないコンピュータによって構成される。第1照明装置252は、面発光型LEDあるいは多数のLEDを平面的に配列したLED照明で、撮影カメラ251の視野を確保するための貫通孔252bを有し、光を−X方向(図中右方向)に照射してワーク101の中心電極120及び接地電極110を照らすように設けられている。第2照明装置253は、光ファイバ照明であり、接地電極110と中心電極120との隙間に配置され、光を−X方向(図中右方向)に照射して接地電極110の内側面110dを照らすように設けられている。
撮影カメラ251は、撮影カメラ241と同様に、例えば、CCDカメラであり、第1照明装置252の貫通孔252bを通じてワーク101とX方向に対向する位置に配置されている。そして、第1照明装置252によってワーク101を照射したときには、接地電極110の平坦な先端面112cで光が一様に反射されるため、接地電極110の先端面112cは他の部分よりも明るく浮き立って撮影される(図11参照)。この撮影画像に基づいて、図示しないコンピュータを用いて接地電極110の先端面112cの位置が決定される。
一方、第2照明装置253によってワーク101を照射したときには、接地電極110の内側面110dが明るく見える一方中心電極120がシルエットとなるので、その輪郭線が明るい背景とのコントラストによって明瞭に撮影される(図12参照)。この撮影画像に基づいて、中心電極120の先端120bの位置が決定される。このように測定された中心電極120の先端120bの位置と接地電極110の先端面112cの位置とに基づいて、中心電極120の先端120bに対する接地電極110の先端面112cのZ方向偏位寸法Pが算出される(図13参照)。
図14は、偏位調整装置260を模式的に表した側面図である。偏位調整装置260は、接地電極110の先端部112をZ方向に押圧する曲げ部材261、これと一体に設けられた雌ネジ部262、この雌ネジ部262と螺合する雄ネジ部263、及び雄ネジ部263を軸廻りに回転させる駆動モータ264を有している。この偏位調整装置260では、駆動モータ264によって雄ネジ部263をその軸廻りに回転させ、曲げ部材261をZ方向に移動させることで、曲げ部材261に形成された溝部261bが接地電極110の先端部112と係合しつつ、接地電極110の先端部112をZ方向に押圧して変形させる。このようにして、中心電極120の先端120bに対する接地電極110の先端面112cのZ方向偏位を調整することができる。なお、偏位調整装置260では、偏位寸法測定装置250によって算出されたZ方向偏位寸法Pに基づいて、図示しないコンピュータを用いて、Z方向偏位寸法Pが0.0mmとなるように駆動モータ264の駆動回転数が算出される。
次に、上述した構成のスパークプラグ製造装置200を用いた、スパークプラグ100の製造方法について説明する。図15は、スパークプラグ100の製造方法の工程の流れを示すフローチャート(メインルーチン)であり、このフローチャート及び図2のスパークプラグ製造装置200全体図に沿って説明する。
まず、ステップS1(ワークセット工程)では、図2中Eの位置において、ワーク101をリニアコンベア210に所定の間隔で取付けられているキャリア211にセットする(図2参照)。具体的には、セッタ220を用いて、キャリア211に設置された筒状のワークホルダ212にワーク101を装着する(図3参照)。
次いで、ステップS2(1回目のギャップ寸法測定工程)に進み、図2中Fの位置において、ワーク101のギャップ寸法を測定する(図2参照)。具体的には、リニアコンベア210を1ストローク進行させた位置において、撮影カメラ231を有するギャップ寸法測定装置230によって、ワーク101のギャップ寸法を測定する(図3参照)。ここで、ステップS2のサブルーチンを図16に示し、ギャップ寸法測定処理について詳細に説明する。まず、ステップS21において、照明装置232によって照射されたワーク101の中心電極120及び接地電極110のシルエットを、ワーク101に対し−Z方向側に配置された撮影カメラ231によって撮影する(図3参照)。次いで、ステップS22に進み、図示しないコンピュータによって、撮影カメラ231で撮影した画像を取り込む(図4参照)。次いで、ステップS23に進み、この撮影画像に基づいて、火花放電ギャップgに面する接地電極110側のエッヂF1を決定し、ステップS24に進んで、中心電極120側のエッヂF2を決定する。
次いで、ステップS25に進み、エッヂF2のいずれか一方の端(本実施例1では左端)に原点O(X,Y)=(0,0)設定し、ステップS26に進んで、スキャン位置F4(X,Y)をその原点Oに設定する。次いで、ステップS27に進み、そのスキャン位置F4を通ってエッヂF2と直交する基準線F3を作成し、ステップS28に進んで、エッヂF1との交点F5の座標を求め、ステップS29に進んで、火花放電ギャップgのギャップ寸法gnをF4とF5を結ぶ線分の長さとして算出し、これを記憶する。次に、ステップS2A,S2Bに進み、スキャン位置F4のX座標を一定量ΔXだけ増加させて新たな基準線F3を作成する。そして、ステップS2Cに進み、基準線F3がエッヂF1と交わるかどうか判定する。次いで、基準線F3がエッヂF1と交わる場合には、ステップS28,S29に戻ってエッヂF1との交点F5を求めることにより、同様にギャップ寸法gnの算出、記憶を行う。このように、S28〜S2Bの処理をエッヂF1との交点がなくなるまで繰り返し、その後、ステップS2Dに進み、測定されたギャップ寸法gnのうち最小のものをギャップ寸法gmとして決定し、図15のメインルーチンに戻る。
次に、ステップS3(中心電極位置測定工程)に進み、図2中Gの位置において、ワーク101の中心電極120の先端120bの位置を測定する(図2参照)。具体的には、第1電極位置測定装置240(図5参照)によって、ワーク101の中心電極120の先端120bの位置を測定する。ここで、ステップS3のサブルーチンを図17に示し、中心電極位置測定処理について詳細に説明する。まず、ステップS31において、照明装置242によって照射されたワーク101の中心電極120及び接地電極110のシルエットを、ワーク101に対し−Z方向側に配置された撮影カメラ241によって撮影する(図5参照)。次いで、ステップS32に進み、撮影カメラ241で撮影した画像を取り込む(図6参照)。
次いで、ステップS33に進み、撮影画像において中心電極120の先端120bを構成する貴金属チップ121の存在が見込まれる領域Aに、Y方向に一定の幅を有しX方向に帯状に延びる判定領域G5を設定する。次いで、ステップS34に進んで、X方向の各画素位置において求めたY方向濃度分布に基づいて、先端位置G1を決定する(図7(a)参照)。次いで、ステップS35に進み、先端位置G1から所定距離(例えば0.1mm)だけY方向(図中下方向)にずらした位置に、サーチ線G2を設定する(図7(b)参照)。次いで、ステップS36に進み、このサーチ線G2に沿ってX方向の画素濃度分布を求め、この画素濃度分布に基づいて、左端位置G3,右端位置G4の座標を決定する。なお、本実施例1では、右端位置G4の座標(Xg,Yg)が中心電極120の先端120bの位置として記憶される。その後、図15のメインルーチンに戻る。
次に、ステップS4,S5(規制部材位置決め工程)に進み、図2中Hの位置において、ギャップ形成装置300の規制部材340のX方向位置を位置決めする。具体的には、まず、ステップS3(中心電極位置測定工程)で測定した中心電極120の先端120bのX座標Xgに基づいて、予め設定されている中心電極120に対する接地電極110の被り寸法Q(図1参照)、及び押圧後に接地電極110が−X方向にスプリングバックすると見込まれる量を加えたX座標Xf(図9(a)参照)を算出する。すなわち、ステップS3で測定した中心電極120の先端120bのX座標Xgに対し、中心電極120に対する接地電極110の被り寸法Q(図1参照)と、押圧後に接地電極110が−X方向にスプリングバックすると見込まれる量Sbとを加えたX座標Xfを算出する(Xf=Xg+Q+Sb)。そして、規制部材340の規制当接面341のX座標がXfとなる位置に規制部材340を移動させるために、第2電動アクチュエータ320の移動量を算出する。次いで、この移動量を、これに対応する第2電動アクチュエータ320のサーボモータの目標回転数に変換する。
次いで、第2電動アクチュエータ320によって、規制部材340を第1電動アクチュエータ310及び押圧部材330と共に−X方向(図8中左方向)に移動させる。このとき、図示しないパルスカウンタによって第2電動アクチュエータ320のサーボモータの回転数が計測される。そして、パルスカウンタによる計測値が目標回転数に到達したときに規制ストローク終了とみなし、第2電動アクチュエータ320のサーボモータを停止させる。その後、ステップS5に進み、第2電動アクチュエータ320のサーボモータのブレーキを作動させ、この位置に規制部材340を固定する。このようにして、図9(a)に示すように、ギャップ形成装置300の規制部材340のX方向位置が位置決めされる。
次に、ステップS6(ギャップ形成工程)に進み、図2中Hの位置において、ワーク101の火花放電ギャップgを形成する。具体的には、まず、ステップS2(ギャップ寸法測定工程)で測定されたギャップ寸法gmと予め設定されている第1ギャップ寸法g1(図9(d)参照)との差を算出し、これを第1電動アクチュエータ310の押圧ストローク量とする。そして、この押圧ストローク量を、これに対応する第1電動アクチュエータ310のサーボモータの目標回転数に変換する。なお、本実施例1では、第1ギャップ寸法値g1の値は、スパークプラグ100のギャップ寸法に一致する第2ギャップ寸法値g2に比して、僅かに大きく(例えば、0.05mm大きく)設定されている。
次いで、第1電動アクチュエータ310によって、押圧部材330をY方向(図8中下方向)に移動させる。そして、前述したように、図示しないロードセル及びパルスカウンタを用いて、第1電動アクチュエータ310のサーボモータの回転数が決定された目標回転数に到達したときに、電動アクチュエータ310のモータを停止する。このとき、図9(b)に示すように、接地電極110は、押圧部材330によってY方向に押圧されて屈曲すると共に、接地電極110の先端面112cがX方向に移動し、規制部材340の規制当接面341と当接する。この規制部材340は固定されているため、接地電極110の先端面112cのX方向位置が規定される。かくして、中心電極120の先端120bに対する接地電極110の先端面112cのX方向位置を一定のX方向位置に規定することができる。
次に、ステップS7,S8(復帰工程)に進み、図2中Hの位置において、押圧部材330をステップS6(ギャップ形成工程)前の位置に戻すと共に、規制部材340をステップS4(規制部材位置決め工程)前の位置に戻す。具体的には、まず、ステップS7において、図9(c)に示すように、第1電動アクチュエータ310のサーボモータをステップS6(ギャップ形成工程)と同じ回転数だけ逆回転させて、押圧部材330を−Y方向(図中上方向)に移動し、接地電極110と押圧部材330とを離間させる。次いで、ステップS8(離間工程)に進み、図9(d)に示すように、第2電動アクチュエータ320のサーボモータを、ステップS4(規制部材位置決め工程)と同じ回転数だけ逆回転させて、規制部材340を第1電動アクチュエータ310及び押圧部材330と共にX方向(図中右方向)に移動させ、規制部材340と接地電極110とを離間させる。このとき、中心電極120に対する接地電極110の被り寸法がQとなり、ギャップ寸法が第1ギャップ寸法値g1となった火花放電ギャップgが形成される。
なお、本実施例1のステップS8(離間工程)では、上述したように、接地電極110に当接している規制部材340をX方向に移動させて両者を離間させる。このため、接地電極110に当接している規制部材340を接地電極110から離間させる際、ギャップ寸法(第1ギャップ寸法値g1)を変化させることなく、規制部材340をステップS4(規制部材位置決め工程)前の位置に戻すことができる。
次に、ステップS9(偏位寸法測定工程)に進み、図2中Iの位置において、ワーク101の中心電極120に対する接地電極110の偏位寸法を測定する。具体的には、偏位寸法測定装置250によって、ワーク101の中心電極120に対する接地電極110の偏位寸法を測定する(図10参照)。ここで、ステップS9のサブルーチンを図18に示し、偏位寸法測定処理について詳細に説明する。まず、ステップS91において、第1照明装置252を点灯させる。次いで、ステップS92に進み、第1照明装置252によって照射されたワーク101のうち他の部分よりも明るく浮き立った接地電極110の先端面112cを、ワーク101に対しX方向側に配置された撮影カメラ251によって撮影する(図10参照)。次いで、ステップS93に進み、撮影カメラ251で撮影した画像を取り込む(図11(a)参照)。
次いで、ステップS94に進み、撮影画像において、図11(a)に示すように、Z方向に一定の幅を有しY方向に延びる帯状の判定領域を設定し、Y方向濃度分布に基づいて、接地電極110の先端面112cの上下端位置I1,I2を決定する。さらに、ステップS95に進み、Y方向に上端位置I1と下端位置I2との間隔と一致する幅を有しZ方向に延びる帯状の判定領域を設定し、Z方向濃度分布に基づいて、接地電極110の先端面112cの左右端位置I3,I4を決定する。次いで、ステップS96に進み、I1,I2,I3,I4で囲まれた領域のうち上下1/3の領域を除いた中央1/3の領域I5を求め、これに基づいて接地電極110の先端面112cの重心位置I6を決定する。次いで、ステップS97に進み、図11(b)に示すように、重心位置I6を通って、主体金具130の中心軸Cに平行な接地電極中心線I8を設定する。そして、ステップS98に進み、この接地電極中心線I8上において、既に求めてある接地電極110の下端位置(Yiとする)に対応するZ座標を求めてZiとし、(Zi,Yi)を接地電極中心位置I7とする。
次いで、ステップS99に進み、第1照明装置252を消灯し、第2照明装置253を点灯させる。そして、ステップS9Aに進み、中心電極120がシルエットとなり、その輪郭線が明るい背景とのコントラストによって明瞭化された画像(図12(a)参照)を、ワーク101に対しX方向側に配置された撮影カメラ251によって撮影する(図10参照)。次いで、ステップS9Bに進み、撮影カメラ251で撮影した画像を取り込む(図12(a)参照)。次いで、ステップS9Cに進み、図12(a)に示すように、中心電極120の先端120bを構成する貴金属チップ121の存在が見込まれる領域に、Y方向に一定の幅を有しZ方向に延びる帯状の判定領域J1を設定し、Z方向の各画素位置において求めたY方向濃度分布に基づいて、先端位置J2を決定する。次いで、ステップS9Dに進み、図12(b)に示すように、先端位置J2から所定距離(例えば0.1mm)だけY方向(図中下方向)にずらした位置に、サーチ線J3を設定する。そして、このサーチ線J3に沿ってZ方向の画素濃度分布を求め、この画素濃度分布に基づいて、左端位置J4,右端位置J5の座標を決定する。
次いで、ステップS9Eに進み、中心電極左右端のZ座標の平均値をZjとし、先端位置J2のY座標をYjとして、中心電極中心位置J6の座標を(Zj,Yj)として決定する(図12(c)参照)。次いで、図13に示すように、既に設定されている接地電極中心線I8を基準として、中心電極中心位置J6のZ座標が接地電極中心線I8の左右いずれにあるかを判定し、偏心寸法の符号を決定する。この符号は、後のステップSA(偏位調整工程、図15参照)での接地電極110の曲げ加工の向きを規定するものである。そして、ステップS9Fに進み、接地電極中心線I8と中心電極中心位置J6との距離を、中心電極120の先端120bに対する接地電極110の先端面112cのZ方向偏位寸法Pとして算出し、図15に示すメインルーチンに戻る。
次に、ステップSA(偏位調整工程)に進み、図2中Jの位置において、ワーク101の中心電極120に対する接地電極110のZ方向偏位寸法Pを所定範囲内に調整する。具体的には、図14に示した偏位調整装置260を用いて、Z方向偏位寸法Pを減少させる向き(ステップS9(偏位寸法測定工程)で決定した向きであり、本実施例では図中右向き)に、接地電極110の先端部112について曲げ加工を行う。なお、曲げ加工量(曲げ部材261の移動量)は、Z方向偏位寸法Pに、曲げ部材261による付勢を解除したときの接地電極110のスプリングバックの量を加えた値としている。このようにして、中心電極120の先端120bに対する接地電極110の先端面112cのZ方向偏位寸法が0.0mmとなるように調整する。
次に、ステップSB(2回目のギャップ寸法測定工程)に進み、図2中Kの位置において、ワーク101のギャップ寸法を測定する(図2参照)。具体的には、ステップS2と同様なギャップ寸法測定処理(S21〜S2D)を行い、ギャップ寸法gmを決定する(図3,図4参照)。そして、ステップSCに進み、ギャップ寸法gmが、最終的なギャップ寸法目標値である第2ギャップ寸法値g2(mm)から所定の公差範囲内(例えば、g2±0.1(mm))にあるかどうか判定する。所定の公差範囲内にあるときは、ステップSJ(ワーク取出工程)に進み、図2中Lの位置において、ワーク101をリニアコンベア210に所定の間隔で取付けられているキャリア211から取り出す。具体的には、第1取出装置290を用いて、筒状のワークホルダ212からワーク101を離脱させ、ワーク101をリニアコンベア210のキャリア211から取り出す。このようにして、図1に示したようなスパークプラグ100が完成する。
これに対し、ギャップ寸法gmが、第2ギャップ寸法値g2(mm)の所定の公差範囲(例えば、g2±0.1(mm))から外れている場合には、ステップSD〜SIに進み、以下に説明する各工程を実施する。なお、以下の工程は、前述したステップS3(中心電極位置測定工程)、ステップS4(規制部材位置決め工程)、ステップS6(ギャップ形成工程)、及びステップS7,S8(復帰工程)とほぼ同様であるため、同様な箇所については説明を省略または簡略化する。
まず、ステップSD(2回目の中心電極位置測定工程)で、図2中Mの位置において、ワーク101の中心電極120の先端120bの位置を測定する(図2参照)。具体的には、ステップS3と同様な中心電極位置測定処理(ステップS31〜S36)を行い、右端位置G4の座標(Xg,Yg)を中心電極120の先端120bの位置として記憶する(図5,図6,図7参照)。
次に、ステップSE(2回目の規制部材位置決め工程)に進み、図2中Nの位置において、ギャップ形成装置300の規制部材340のX方向位置を位置決めする(図19(a)参照)。具体的には、ステップS4と同様の規制部材移動処理を行い、規制部材340の規制当接面341のX座標がXfとなるように規制部材340を−X方向に移動させる。そして、ステップSFに進み、ステップS5と同様の規制部材固定処理を行い、ギャップ形成装置300の規制部材340を固定する。なお、先のステップSA(偏位調整工程)において、接地電極110の先端面112cのX方向位置が変化して被り寸法がQより大きくなっている場合でも、このステップSE(2回目の規制部材位置決め工程)において、接地電極110の先端面112cのX方向位置を所定の位置(X座標がXfの位置)に戻すことができる。
次に、ステップSG(ギャップ調整工程)に進み、図2中Nの位置において、ギャップ調整装置400を用いて、ワーク101の火花放電ギャップgのギャップ寸法を調整する(図19(b)参照)。具体的には、ステップSD(2回目のギャップ寸法測定工程)で測定されたギャップ寸法gmと予め設定されている第2ギャップ寸法値g2(図19(d)参照)との差を算出し、これを第1電動アクチュエータ310の押圧ストロークとする。そして、この押圧ストロークに基づいて、第1電動アクチュエータ310によって、押圧部材330をY方向(図19中下方向)に移動させる。このとき、図19(b)に示すように、接地電極110は、その先端面112cが規制部材340の規制当接面341に当接しつつ、押圧部材330によってY方向に押圧される。このため、中心電極120の先端120bに対する接地電極110の先端面112cのX方向位置を一定のX方向位置に規定することができる。
ところで、先のステップS6(ギャップ形成工程)では、ギャップ寸法を第2ギャップ寸法値g2より僅かに大きい(例えば、0.05mm)第1ギャップ寸法値としているため、ステップSG(ギャップ調整工程)でのY方向への押圧量は微量となる。このため、ステップSGでの中心電極120の先端120bに対する接地電極110の先端面112cのZ方向への偏位量は極めて微量となり、ステップSA(偏位調整工程)で調整したZ方向偏位寸法が所定の範囲から外れてしまう虞はない。
次に、ステップSH,SI(2回目の復帰工程)に進み、図2中Nの位置において、押圧部材330をステップSG(ギャップ調整工程)前の位置に戻すと共に、規制部材340をステップSE(2回目の規制部材位置決め工程)前の位置に戻す。具体的には、ステップS7,S8と同様の離間処理を行い、押圧部材330を接地電極110から離間させ(図19(c)参照)、次いで、規制部材340を接地電極110から離間させる(図19(d)参照)。このとき、中心電極120に対する接地電極110の被り寸法がQ(mm)となり、ギャップ寸法が第2ギャップ寸法値g2となった火花放電ギャップgが形成される。
なお、ステップSH,SI(2回目の復帰工程)においても、ステップS7,S8(1回目の復帰工程)と同様に、接地電極110に当接している規制部材340をX方向に移動させて両者を離間させる。このため、ギャップ寸法(第2ギャップ寸法値g2)を変化させることなく、規制部材340をステップSE(2回目の規制部材位置決め工程)前の位置に戻すことができる。
最後に、ステップSJ(ワーク取出工程)に進み、図2中Rの位置において、ワーク101をリニアコンベア210のキャリア211から取り出す。具体的には、第2取出装置390を用いて、ワーク101をキャリア211のワークホルダ212から離脱させ、パレットに移動させる。
以上のようにして、図1に示したようなスパークプラグ100が完成する。
次に、本発明の実施例2について、図20〜図22を参照しつつ説明する。本実施例2のスパークプラグ製造装置600は、実施例1のスパークプラグ製造装置200と比較して、ギャップ形成装置が異なり、その他の装置についてはほぼ同様である。また、本実施例2のスパークプラグ100の製造方法は、ステップS4,S5(規制部材位置決め工程)、ステップS6(ギャップ形成工程)、及びステップS7,S8(復帰工程)が異なり、その他の工程についてはほぼ同様である。従って、実施例1と異なる部分を中心に説明し、同様な部分については、説明を省略または簡略化する。
図20は、本実施例2のギャップ形成装置700を模式的に表した図であり、(a)はその上面図、(b)はその側面図である。図20に示すように、ギャップ形成装置700は、ブレーキ付サーボモータを含む第2電動アクチュエータ720、ガイド760、ギャップ形成部材730、バネ750、直動軸受780、図示しない第1電動アクチュエータを有する。なお、実施例1のギャップ形成装置300では、押圧部材330と規制部材340とが別体に形成されていたが、本実施例2のギャップ形成装置700では、ギャップ形成部材730が押圧部731及び規制部732を有している。すなわち、押圧部731と規制部732とが一体に形成されている。
第2電動アクチュエータ720にはガイド760が連結され、このガイド760には、その長孔761に挿設されたピン735によってギャップ形成部材730が連結されている。このため、実施例1のギャップ形成装置300では、第2電動アクチュエータ320によって、第1電動アクチュエータ310、押圧部材330、及び規制部材340が一体となってX方向及び−X方向に移動したが、本実施例2のギャップ形成装置700では、電動アクチュエータ720によって、ギャップ形成部材730がガイド760の動きに連動してX方向及び−X方向(図中左右方向)に移動する。
さらに、ギャップ形成部材730は、X方向に延びる直動軸受780に取付けられている。このため、ギャップ形成部材730がX方向及び−X方向に移動するとき、Z方向位置が規定されつつX方向及び−X方向に直進する。さらに、ギャップ形成部材730は、バネ750に連結されている。このため、図20(b)に示すように、ギャップ形成部材730の押圧部731によって接地電極110を押圧する前は、ギャップ形成部材730がバネ750によって−X方向(図中左方向)に引っ張られ、ピン735が長孔761の左端に位置するように構成されている。
さらに、図示しない第1電動アクチュエータには、第2電動アクチュエータ720、ガイド760、ギャップ形成部材730、バネ750、及び直動軸受780を含むギャップ形成ユニット701が一体に連結されている。このため、実施例1のギャップ形成装置300では、第1電動アクチュエータ310によって、押圧部材330が単独でY方向に移動したが、本実施例2のギャップ形成装置700は、図示しない第1電動アクチュエータによって、ギャップ形成部材730を含むギャップ形成ユニット701が一体となってY方向に移動する(図20(b)参照)。
このようなギャップ形成装置700では、図示しない第1電動アクチュエータによってギャップ形成部材730を含むギャップ形成ユニット701をY方向に移動させ、ギャップ形成部材730の押圧部731によって接地電極110をY方向に押圧して屈曲させる。これによって、接地電極110の先端部112の対向面112bと中心電極120の先端120bとの間に、所定のギャップ寸法(本実施例1では、第1ギャップ寸法値g1)を有する火花放電ギャップgを形成することができる(図21(c)参照)。なお、図示しない第1電動アクチュエータの押圧ストローク量は、実施例1の第1電動アクチュエータ310の押圧ストローク量と同様に決定される。さらに、図示しないロードセル及びパルスカウンタを用いて、決定された押圧ストローク量だけギャップ形成部材730をY方向に移動させる。
ところで、ギャップ形成ユニット701をY方向に移動させるときは、電動アクチュエータ720に対しガイド760を固定している。このため、ギャップ形成部材730の押圧部731によって接地電極110を押圧して屈曲させると、接地電極110の先端面112cが規制部732の規制当接面732bに当接する。そして、長孔761内をX方向(図中右方向)に移動するピン735と共に、規制部732の規制当接面732bが接地電極110の先端面112cと当接しつつ、接地電極110の先端面112cと共にX方向(図中右方向)に移動する。その後、ピン735が長孔761の右端に到達したときに、ギャップ形成部材730のX方向位置が規定され、規制部732の規制当接面732bのX方向位置が固定される。このため、規制当接面732bによって、接地電極110の先端面112cのX方向位置を規制することができる(図21(b)参照)。
なお、本実施例2では、ギャップ形成部材730によって接地電極110を押圧し、ピン735がガイド760の長孔761の右端に位置したときに、規制部732の規制当接面732bが所定のX方向位置に位置するように、ガイド760の長孔761のX方向位置を位置決めしている。このようにすることで、中心電極120の先端120bに対する接地電極110の先端面112cのX方向位置を所定のX方向位置に規定することができる。
また、本実施例2の押圧部731の押圧当接面731bは、実施例1の押圧部材330の押圧当接面331と同様に、ダイアモンドライクカーボンによって表面処理されており、接地電極110の接地当接面112dとの間の摩擦係数を0.2以下としている。このため、接地電極110が押圧部731の押圧当接面731b上をX方向に滑りやすくなるので、押圧部731によって接地電極110を変形させる際、接地電極110はY方向の変形と共にX方向へもスムーズに変形し、規制部732によって接地電極110の先端面112cのX方向位置を規定できるようになる。
次に、本実施例2のスパークプラグ100の製造方法について説明する。
図22は、スパークプラグ100の製造方法の工程の流れを示すフローチャート(メインルーチン)であり、このフローチャート及び図2のスパークプラグ製造装置600の全体図に沿って以下に説明していく。なお、本実施例2の製造方法は、図22に示すように、実施例1のステップS4〜S8の処理をステップT4〜T8の処理に変更したものであり、その他の部分については同様である。従って、実施例1と同様な部分については、説明を省略あるいは簡略化する。
まず、実施例1と同様に、ステップS1(ワークセット工程)においてワーク101をセットし、次いでステップS2(1回目のギャップ寸法測定工程)に進み、ワーク101のギャップ寸法を測定し、次いでステップS3(中心電極位置測定工程)に進み、ワーク101の中心電極120の先端120bの位置を測定する。
次に、ステップT4,T5(ガイド位置決め工程)に進み、図2中Hの位置において、ギャップ形成装置700のガイド760のX方向位置を位置決めする。具体的には、まず、ステップT4において、先のステップS3(中心電極位置測定工程)で測定した中心電極120の先端120bのX座標Xgに、予め設定されている中心電極120に対する接地電極110の被り寸法Q(図1参照)、及び押圧後に接地電極110が−X方向にスプリングバックすると見込まれる量を加えたX座標Xfを算出する。そして、ピン735が長孔761の右端に到達したときに、規制部732の規制当接面732bのX座標がXfとなる(図21(b)参照)ように、第2電動アクチュエータ720の移動量を算出する。さらに、この移動量を、これに対応する第2電動アクチュエータ720のモータの目標回転数に変換する。
次いで、第2電動アクチュエータ720によって、ガイド760と共にギャップ形成部材730をX方向(図20中右方向)に移動させる。このとき、図示しないパルスカウンタによって第2電動アクチュエータ720のモータの回転数が計測され、パルスカウンタによる計測値が目標回転数に到達したときに移動終了とみなし、第2電動アクチュエータ720のモータを停止する。その後、ステップT5に進み、第2電動アクチュエータ720のサーボモータのブレーキを作動させ、この位置でガイド760を固定する。このとき、ギャップ形成部材730はバネ750によって−X方向(図中左方向)に引っ張られており、ピン735はガイド760の長孔761の左端に位置している。このようにして、図21(a)に示すように、ガイド760のX方向位置が位置決めされる。なお、本実施例2のステップT4,T5(ガイド位置決め工程)は、規制部材位置決め工程に相当する。
次に、ステップT6(ギャップ形成工程)に進み、ワーク101の火花放電ギャップgを形成する。具体的には、まず、ステップS2(ギャップ寸法測定工程)で測定されたギャップ寸法gmと予め設定されている第1ギャップ寸法値g1(図21(c)参照)との差を算出し、これを図示しない電動アクチュエータの押圧ストロークとする。なお、本実施例2でも実施例1と同様に、第1ギャップ寸法値g1の値は、スパークプラグ100のギャップ寸法に一致する第2ギャップ寸法値g2値に比して、僅かに大きく(例えば、0.05mm大きく)設定されている。
次いで、図示しない電動アクチュエータによって、ギャップ形成ユニット701(ギャップ形成部材730)をY方向(図21(a)中下方向)に移動させる。そして、図示しないロードセル及びパルスカウンタを用いて、決定された押圧ストローク量だけギャップ形成部材730をY方向に移動させる。このとき、図21(b)に示すように、接地電極110は、押圧部731によってY方向に押圧されて屈曲し、接地電極110の先端面112cが規制部732の規制当接面732bと当接する。この規制当接面732bのX方向位置は、ピン735のX方向位置がガイド760の長孔761の右端に規定されることによって規定されている。このため、中心電極120の先端120bに対する接地電極110の先端面112cのX方向位置を一定のX方向位置に規定することができる。
次に、ステップT7,T8(復帰工程)に進み、ギャップ形成部材730をステップT4(ガイド位置決め工程)前の位置に戻す。具体的には、まず、ステップT7(離間工程)において、図21(c)に示すように、第2電動アクチュエータ720によってギャップ形成部材730をX方向(図中右方向)に移動し、接地電極110の先端面112cと規制部732の規制当接面732bとを離間させる。次いで、ステップT8に進み、図示しない第1電動アクチュエータのモータを、ステップT6(ギャップ形成工程)と同じ回転数だけ逆回転させて、ギャップ形成部材730を含むギャップ形成ユニット701を−Y方向(図中上方向)に移動させる。次いで、第2電動アクチュエータ720によってギャップ形成部材730を−X方向(図中左方向)に移動させる。このようにして、ギャップ形成部材730をステップT4(ガイド位置決め工程)前の位置に戻す。このとき、中心電極120に対する接地電極110の被り寸法がQとなり、ギャップ寸法が第1ギャップ寸法値g1となった火花放電ギャップgが形成される。
なお、本実施例2のステップT7(離間工程)においても、前述の実施例1におけるステップS7(離間工程)と同様に、接地電極110の先端面112cに当接しているギャップ形成部材730の規制部732をX方向に移動させて両者を離間させる。このため、接地電極110に当接しているギャップ形成部材730を接地電極110から離間させる際、ギャップ寸法(第1ギャップ寸法値g1)を変化させることがない。
次に、実施例1と同様に、ステップS9(偏位寸法測定工程)に進み、ワーク101の中心電極120に対する接地電極110の偏位寸法を測定する。さらに、ステップSA(偏位調整工程)に進み、ワーク101の中心電極120に対する接地電極110のZ方向偏位寸法Pを所定範囲内に調整する。
次に、ステップSB(2回目のギャップ寸法測定工程)に進み、ワーク101のギャップ寸法を測定する(図2参照)。具体的には、実施例1と同様なギャップ寸法測定処理で、ギャップ寸法gmを決定する(図3,図4参照)。そして、ステップSCに進み、ギャップ寸法gmが、最終的なギャップ寸法目標値である第2ギャップ寸法値g2(mm)から所定の公差範囲内(例えば、g2±0.1(mm))にあるかどうか判定する。所定の公差範囲内にあるときは、ステップSJ(ワーク取出工程)に進み、ワーク101をリニアコンベア210のキャリア211から取り出す(SJ)。このようにして、図1に示したようなスパークプラグ100が完成する。
これに対し、ギャップ寸法gmが、第2ギャップ寸法値g2(mm)の公差範囲(例えば、g2±0.1(mm))から外れている場合には、実施例1と同様に、ステップSD(2回目の中心電極位置測定工程)、ステップSE,SF(規制部材位置決め工程)、ステップSG(ギャップ調整工程)、ステップSH,SI(復帰工程)、ステップSJ(ワーク搬出工程)の順に各工程を実施する。
以上のようにして、図1に示したようなスパークプラグ100が完成する。
次に、本発明の実施例3について、図面を参照しつつ説明する。
本実施例3のスパークプラグ1100は、図23に示すように、実施例1のスパークプラグ100と比較して、接地電極に貴金属チップ113が設けられている点のみが異なる。具体的には、接地電極1110の内側面114のうち中心電極120の先端120bと対向する位置に、貴金属チップ113が溶接されており、この貴金属チップ113の先端113bと中心電極120の先端120bとの間に火花放電ギャップgを形成している。なお、図23に拡大して示すように、火花放電ギャップgのギャップ寸法は、g2(mm)(第2ギャップ寸法に相当する)となっている。
また、本実施例3のスパークプラグ製造装置1200は、図24に示すように、実施例1のスパークプラグ製造装置200と比較して、偏位寸法測定装置250に代えて、偏位寸法測定装置1250を配置させている点で異なり、その他の装置についてはほぼ同様である。
また、本実施例3のスパークプラグ1100の製造方法では、実施例1の製造方法におけるステップS9(偏位寸法測定工程)、ステップSE(2回目の規制部材位置決め工程)を、ステップU9、ステップUGに変更している(図15、図32参照)。さらに、本実施例3の製造方法では、ステップUC(1回目のチップ間距離測定工程)、ステップUD(1回目のチップ角度測定工程)、ステップUJ(3回目のギャップ寸法測定工程)、ステップUK(2回目のチップ間距離測定工程)、ステップUL(2回目のチップ角度測定工程)を新たに追加しているが、その他の工程についてはほぼ同様である。従って、実施例1と異なる部分を中心に説明し、同様な部分については、説明を省略または簡略化する。
図26は、本実施例3にかかる偏位寸法測定装置1250を模式的に表した側面図である。図26に示すように、偏位寸法測定装置1250は、第1照明装置1253、接地電極チャック1255、撮影カメラ1251、及びこれに接続された図示しないコンピュータによって構成される。
接地電極チャック1255は、接地電極1110の先端部112を把持し、被成形スパークプラグ(以下、ワークともいう)1101を中心軸Cの廻りに回転させ、撮影カメラ1251に対するワーク1101の向きを調整する(図28参照)。
撮影カメラ1251は、例えば、CCDカメラであり、上記のように接地電極チャック1255によってワーク1101の向きを調整することで、ワーク1101の中心電極120が手前側、接地電極1110の基端部111が奥側となり、且つ中心電極120と接地電極1110の基端部111とが重なる画像を取得することができる。
第1照明装置1253は、光ファイバ照明であり、撮影カメラ1251からワーク1101を見たときに、接地電極1110の内側面114のうち中心電極120より奥側に位置する後背部114bを照らすように、接地電極チャック1255の下端面1255bに固設されている。さらに、第1照明装置1253について詳細に説明するために、図26のA−A断面図を図27に示す。図27に示すように、第1照明装置1253は、中心電極120を挟んで対称な位置に2つ設けられており、それぞれが接地電極1110の後背部114bに対し、カメラ撮影方向(図中右方向)から約45度ずれた斜めの方向に光を照射するように配置される。この第1照明装置1253によって接地電極1110の後背部114bを照らしたときには、接地電極1110の後背部114bでの反射光が中心電極120の貴金属チップ121及び接地電極1110の貴金属チップ113に遮られる。その結果、撮影カメラ1251によって、接地電極1110の後背部114bを明るい背景として、中心電極120の貴金属チップ121及び接地電極1110の貴金属チップ113のシルエットが明瞭化された画像を取得することができる(図29参照)。
このような撮影画像に基づいて、図示しないコンピュータを用い、後述するようにして、接地電極1110の貴金属チップ113の位置と、中心電極120の貴金属チップ121の位置を決定する。具体的には、本実施例3では、接地電極1110の貴金属チップ113の先端113bの中心位置を接地電極中心位置I6として決定し(図29(c)参照)、中心電極120(貴金属チップ121)の先端120bの中心位置を中心電極中心位置J6として決定する(図30(c)参照)。そして、接地電極中心位置I6と中心電極中心位置J6とに基づいて、中心電極120の貴金属チップ121に対する接地電極110の貴金属チップ113のZ方向の偏位寸法Pを算出する(図31参照)。
次に、本実施例3のスパークプラグ1100の製造方法について説明する。
図32は、スパークプラグ1100の製造方法の工程の流れを示すフローチャート(メインルーチン)であり、このフローチャートに沿って以下に説明していく。
まず、実施例1と同様に、ステップS1(ワークセット工程)においてワーク1101をセットする。次いで、ステップS2(1回目のギャップ寸法測定工程)に進み、実施例1と同様にして、ワーク1101のギャップ寸法を測定する。具体的には、実施例1と同様なギャップ寸法測定処理で、最小のギャップ寸法gmを決定する。本実施例3では、図25に示すような撮影画像に基づいて、ステップS23,S24(図16参照)において、接地電極1110側のエッヂF1、中心電極120側のエッヂF2を決定する。なお、本実施例3では、接地電極1110に貴金属チップ113を設けているため、エッヂF1が貴金属チップ113の先端面113bの位置に決定される。次いで、ステップS3(1回目の中心電極位置測定工程)に進み、ワーク1101の中心電極120の先端120bの位置を測定する。具体的には、貴金属チップ121の右端位置G4の座標(Xg,Yg)を測定し、これを中心電極120の先端120bの位置として記憶する(図7参照)。
さらに、実施例1と同様に、ステップS4,S5(規制部材位置決め工程)に進み、ギャップ形成装置300の規制部材340のX方向位置を位置決めする。そして、ステップS6(ギャップ形成工程)において、ワーク1101の火花放電ギャップgを形成した後、ステップS7,S8(復帰工程)に進み、押圧部材330及び規制部材340をステップS6及びステップS4を行う前の位置に戻す。これにより、実施例1と同様に、中心電極120に対する接地電極1110の被り寸法がQとなり、ギャップ寸法が第1ギャップ寸法値g1となった火花放電ギャップgが形成される(図9参照)。
次に、ステップU9(偏位寸法測定工程)に進み、図24中Iの位置において、ワーク1101の中心電極120に対する接地電極1110の偏位寸法を測定する。具体的には、偏位寸法測定装置1250によって、中心電極120の貴金属チップ121に対する接地電極1110の貴金属チップ113のZ方向の偏位寸法Pを測定する(図31参照)。
ここで、ステップU9のサブルーチンを図33に示し、偏位寸法測定処理について詳細に説明する。まず、ステップU91において、ワーク1101の上方から接地電極チャック1255を下降させ(図28(a)参照)、所定の位置で停止させる(図28(b)参照)。次いで、ステップU92に進み、この接地電極チャック1255によって接地電極1110の先端部112を把持し、ワーク1101を中心軸Cの廻りに回転させ、所定の位置に設置されている撮影カメラ1251に対するワーク1101の向きを調整する(図28(c)参照)。これにより、撮影カメラ1251によって、中心電極120が手前側、接地電極1110の基端部111が奥側となり、且つ中心電極120と接地電極1110の基端部111とが重なる画像が得られるようになる。また、これと同時に、接地電極チャック1255の下端面1255bに固設されている第1照明装置1253が、所定の位置に配置される(図26,図27参照)。
次いで、ステップU93に進み、第1照明装置1253を点灯させ、接地電極1110の後背部114bに光を照射する(図27参照)。次いで、ステップU94に進み、撮影カメラ1251によって、接地電極1110の後背部114bを明るい背景として、中心電極120の貴金属チップ121及び接地電極1110の貴金属チップ113のシルエットが明瞭化した画像を撮影する(図26参照)。次いで、ステップU95に進み、撮影カメラ1251で撮影した画像を取り込む(図29(a)参照)。このように、本実施例3では、一度の撮影で中心電極120の貴金属チップ121及び接地電極1110の貴金属チップ113の両方が明瞭な画像を取得することができる。
次いで、ステップU96に進み、図29(a)に示すように、取得した画像において、接地電極1110の貴金属チップ113の存在が見込まれる領域に、Y方向に一定の幅を有しZ方向に延びる帯状の判定領域I1を設定する。そして、Z方向の各画素位置において求めたY方向濃度分布に基づいて、先端位置I2を決定する。次いで、ステップU97に進み、図29(b)に示すように、先端位置I2から所定距離(例えば0.1mm)だけ−Y方向(図中上方向)にずらした位置に、サーチ線I3を設定する。そして、このサーチ線I3に沿ってZ方向の画素濃度分布を求め、この画素濃度分布に基づいて、左端位置I4,右端位置I5の座標値を決定する。次いで、ステップU98に進み、左端位置I4及び右端位置I5のZ座標値の平均値をZiとし、先端位置I2のY座標値をYiとして、貴金属チップ113の中心位置I6の座標値を(Zi,Yi)として決定する(図29(c)参照)。
次いで、ステップU99に進み、図30(a)に示すように、取得した画像において、中心電極120の先端120bをなす貴金属チップ121の存在が見込まれる領域に、Y方向に一定の幅を有しZ方向に延びる帯状の判定領域J1を設定する。そして、Z方向の各画素位置において求めたY方向濃度分布に基づいて、先端位置J2を決定する。次いで、ステップU9Aに進み、図30(b)に示すように、先端位置J2から所定距離(例えば0.1mm)だけY方向(図中下方向)にずらした位置に、サーチ線J3を設定する。そして、このサーチ線J3に沿ってZ方向の画素濃度分布を求め、この画素濃度分布に基づいて、左端位置J4,右端位置J5の座標値を決定する。次いで、ステップU9Bに進み、左端位置J4及び右端位置J5のZ座標値の平均値をZjとし、先端位置J2のY座標値をYjとして、中心電極120(貴金属チップ121)の先端120bの中心位置J6の座標値を(Zj,Yj)として決定する(図30(c)参照)。
次いで、ステップU9Cに進み、図31に示すように、貴金属チップ113の中心位置I6を通りY軸に平行な中心線I8を設定する。そして、この中心線I8を基準として、中心電極120(貴金属チップ121)の先端120bの中心位置J6が中心線I8の左右いずれにあるかを判定し、偏位寸法の符号を決定する。この符号は、後のステップSA(偏位調整工程)での接地電極1110の曲げ加工の向きを規定するものである。次いで、中心線I8と中心位置J6との距離を、中心電極120の先端120bに対する接地電極1110の貴金属チップ113のZ方向の偏位寸法Pとして算出し、図32に示すメインルーチンに戻る。
なお、本実施例3では、接地電極1110の貴金属チップ113の中心位置I6の座標値(Zi,Yi)、及び中心電極120(貴金属チップ121)の先端120bの中心位置J6の座標値(Zj,Yj)を、貴金属チップ113及び貴金属チップ121のシルエットが明瞭化した画像に基づいて算出するため、高い精度で中心位置I6,J6の座標値を取得することができる。さらに、このような精度の高い中心位置I6,J6に基づいて偏位寸法Pを算出するため、高い精度で偏位寸法Pを取得することができる。
次いで、ステップSA(偏位調整工程)に進み、実施例1と同様に、ワーク1101について、中心電極120(貴金属チップ121)の先端120bに対する接地電極1110の貴金属チップ113のZ方向偏位寸法Pを、所定範囲内に調整する。
次に、ステップSB(2回目のギャップ寸法測定工程)に進み、ステップS2(1回目のギャップ寸法測定工程)と同様に、ワーク1101のギャップ寸法gmを測定する。
次いで、ステップUC(1回目のチップ間距離測定工程)に進み、中心電極120の貴金属チップ121と接地電極1110の貴金属チップ113との間のX方向距離(X方向の位置ずれ)を測定する。ここで、ステップUCのサブルーチンを図34に示し、図35,図36を参照しつつ、チップ間距離測定処理について詳細に説明する。
まず、ステップUC1において、ステップSB(2回目のギャップ寸法測定工程)で撮影した画像を取り込む(図25参照)。次いで、ステップUC2に進み、図35(a)に示すように、中心電極120の貴金属チップ121の存在が見込まれる領域において、Y方向に一定の幅を有しX方向に帯状に延びる判定領域K1を設定する。次いで、ステップUC3に進み、X方向の各画素位置において求めたY方向濃度分布に基づいて、中心電極120の貴金属チップ121の先端位置K2を決定する(図35(a)参照)。次いで、ステップUC4に進み、先端位置K2から所定距離(例えば0.1mm)だけY方向(図中下方向)にずらした位置に、サーチ線K3を設定する(図35(b)参照)。次いで、ステップUC5に進み、このサーチ線K3に沿ってX方向の画素濃度分布を求め、この画素濃度分布に基づいて、左端位置K4,右端位置K5の座標を決定する。次いで、ステップUC6に進み、左端位置K4及び右端位置K5のX座標値の平均値をXkとし、先端位置K2のY座標値をYkとして、貴金属チップ121の中心位置K6の座標値を(Xk,Yk)として決定する(図35(b)参照)。
次いで、ステップUC7に進み、図36(a)に示すように、接地電極1110の貴金属チップ113の存在が見込まれる領域において、Y方向に一定の幅を有しX方向に延びる帯状の判定領域M1を設定する。そして、ステップUC8に進み、X方向の各画素位置において求めたY方向濃度分布に基づいて、接地電極1110の貴金属チップ113の先端位置M2を決定する。次いで、ステップUC9に進み、図36(b)に示すように、先端位置M2から所定距離(例えば0.1mm)だけ−Y方向(図中上方向)にずらした位置に、サーチ線M3を設定する。そして、ステップUCAに進み、このサーチ線M3に沿ってX方向の画素濃度分布を求め、この画素濃度分布に基づいて、左端位置M4,右端位置M5の座標値を決定する。次いで、ステップUCBに進み、左端位置M4及び右端位置M5のX座標値の平均値をXmとし、先端位置M2のY座標値をYmとして、貴金属チップ113の中心位置M6の座標値を(Xm,Ym)として決定する(図36(b)参照)。
次いで、ステップUCCに進み、貴金属チップ121の中心位置K6の座標値(Xk,Yk)と貴金属チップ113の中心位置M6の座標値(Xm,Ym)とに基づいて、中心電極120の貴金属チップ121と接地電極1110の貴金属チップ113との間のX方向距離(X方向の位置ずれ)ΔX1を算出する。具体的には、ΔX1=Xk−Xmとして算出し、図32に示すメインルーチンに戻る。
次に、ステップUD(1回目のチップ角度測定工程)に進み、中心電極120の貴金属チップ121と接地電極1110の貴金属チップ113とがなす角度(角度ずれ)を測定する。ここで、ステップUDのサブルーチンを図37に示し、図38,図39を参照しつつ、チップ角度測定処理について詳細に説明する。
まず、ステップUD1において、ステップSB(2回目のギャップ寸法測定工程)で撮影した画像を取り込む(図25参照)。次いで、ステップUD2に進み、図38(a)に示すように、中心電極120の貴金属チップ121の存在が見込まれる領域において、Y方向に一定の幅を有しX方向に帯状に延びる判定領域P1を設定する。次いで、ステップUD3に進み、X方向の各画素位置において求めたY方向濃度分布に基づいて、中心電極120の貴金属チップ121の先端位置P2を決定する(図38(a)参照)。
次いで、ステップUD4に進み、図38(b)に示すように、先端位置P2よりもY方向(図中下方向)の位置に、貴金属チップ121の中心線(軸線)を決定するための中心線決定領域P3を設定する。次いで、ステップUD5に進み、中心線決定領域P3内において、X軸に平行な例えば3本のサーチ線P4,P6,P8を、Y方向(図中下方向)に所定間隔(例えば0.1mm)をあけて設定し、このサーチ線P4,P6,P8に沿ってX方向の画素濃度分布を求め、この画素濃度分布に基づいて中心位置P5,P7,P9を決定する。そして、この中心位置P5,P7,P9に基づいて、貴金属チップ121の中心線P10を決定する(図38(b)参照)。
次いで、ステップUD6に進み、図39(a)に示すように、接地電極1110の貴金属チップ113の存在が見込まれる領域において、Y方向に一定の幅を有しX方向に延びる帯状の判定領域N1を設定する。そして、ステップUD7に進み、X方向の各画素位置において求めたY方向濃度分布に基づいて、接地電極1110の貴金属チップ113の先端位置N2を決定する。次いで、ステップUD8に進み、図39(b)に示すように、先端位置N2よりも−Y方向(図中上方向)の位置に、貴金属チップ113の中心線(軸線)を決定するための中心線決定領域N3を設定する。次いで、ステップUD9に進み、中心線決定領域N3内において、X軸に平行な例えば3本のサーチ線N4,N6,N8を,Y方向(図中下方向)に所定間隔(例えば0.1mm)をあけて設定し、このサーチ線N4,N6,N8に沿ってX方向の画素濃度分布を求め、この画素濃度分布に基づいて中心位置N5,N7,N9を決定する。そして、この中心位置N5,N7,N9に基づいて、貴金属チップ113の中心線N10を決定する(図39(b)参照)。
次いで、ステップUDAに進み、貴金属チップ121の中心線P10と貴金属チップ113の中心線N10とに基づいて、中心電極120の貴金属チップ121と接地電極1110の貴金属チップ113とがなす角度を算出する。具体的には、中心線P10と中心線N10とがなす角度のうち鋭角のほうをチップ角度θとして算出し(図40参照)、図32に示すメインルーチンに戻る。
そして、ステップUEに進み、ギャップ寸法gmが、最終的なギャップ寸法目標値である第2ギャップ寸法値g2(mm)から所定の公差範囲内(例えば、g2±0.1(mm))にあるかどうか判定する。同様に、チップ間距離ΔX1及びチップ角度θについても、所定の範囲内にあるかどうか判定する。ギャップ寸法gm、チップ間距離ΔX1、及びチップ角度θが、所定の範囲内にあるときは、ステップSJ(ワーク取出工程)に進み、ワーク1101をリニアコンベア210のキャリア211から取り出す。このようにして、図23に示したようなスパークプラグ1100が完成する。
これに対し、ギャップ寸法gm、チップ間距離ΔX1、及びチップ角度θが、所定の寸法範囲から外れている場合には、ステップSD(2回目の中心電極位置測定工程)に進み、ステップS3(1回目の中心電極位置測定工程)と同様にして、中心電極120の貴金属チップ121の右端位置G4の座標(Xg,Yg)を測定する(図7参照)。
次いで、ステップUG,SF(2回目の規制部材位置決め工程)に進み、ギャップ形成装置300の規制部材340のX方向位置を位置決めする。具体的には、まず、ステップS3(1回目の中心電極位置測定工程)で測定した位置G4のX座標と、ステップSD(2回目の中心電極位置測定工程)で測定した位置G4のX座標との差ΔXg(ステップSDのXg−ステップS3のXg)を算出する。次いで、ステップS6,S7(1回目の規制部材位置決め工程)で設定した規制部材340の規制当接面341のX座標Xfに対し、上記の差ΔXgを加え、さらに、ステップUCで算出したチップ間距離ΔX1を加えたX座標Xd(図41(a)参照)を算出する(Xd=Xf+ΔXg+ΔX1)。そして、規制部材340の規制当接面341のX座標がXdとなるように、規制部材340を移動させ、その位置に固定する。
本実施例3では、このように規制部材340の位置決めを行うことにより、次のステップSG(ギャップ調整工程)において、ギャップ寸法を調整すると共に、中心電極120(貴金属チップ121)の先端120bに対する接地電極1110の貴金属チップ113のX方向位置を所定範囲内の位置に調整することが可能となる。
次いで、実施例1と同様に、ステップSG(ギャップ調整工程)(図41(b)参照)、ステップSH,SI(復帰工程)(図41(c)(d)参照)の順に各工程を行い、ギャップ寸法が第2ギャップ寸法値g2となった火花放電ギャップgを形成する。このとき、上述のように、中心電極120(貴金属チップ121)の先端120bに対する接地電極1110の貴金属チップ113のX方向位置をも調整できる。
次いで、ステップUJ(3回目のギャップ寸法測定工程)、ステップUK(2回目のチップ間距離測定工程)、ステップUL(2回目のチップ角度測定工程)の順に進み、前述したステップSB、ステップUC、ステップUDと同様にして、ギャップ寸法gm、チップ間距離ΔX1、チップ角度θを算出する。
次いで、ステップUMに進み、ギャップ寸法gm、チップ間距離ΔX1、チップ角度θが所定の範囲内にあるか否かを判定する。所定範囲内である場合には、ステップSJに進み、合格品として、ワーク1101をリニアコンベア210のキャリア211から取り出す。反対に、所定の寸法範囲から外れている場合には、ステップUNに進み、不良品として、ワーク1101をリニアコンベア210のキャリア211から取り出す。
以上のようにして、図23に示したようなスパークプラグ1100が完成する。
次に、本発明の実施例4について、図面を参照しつつ説明する。
本実施例4のスパークプラグ1100の製造方法は、実施例3の製造方法におけるステップS3(1回目の中心電極位置測定工程)、ステップS4,UG(規制部材位置決め工程)を、ステップV3、ステップV5,VGに変更し、さらに、ステップV4(接地電極チップ位置測定工程)を追加したものであり、その他の工程についてはほぼ同様である(図32、図42参照)。従って、実施例3と異なる部分を中心に説明し、同様な部分については、説明を省略または簡略化する。
本実施例4のスパークプラグ1100の製造方法について、図面を参照しつつ説明する。
図42は、スパークプラグ1100の製造方法の工程の流れを示すフローチャート(メインルーチン)である。まず、実施例3と同様に、ステップS1(ワークセット工程)においてワーク1101をセットし、次いで、ステップS2(1回目のギャップ寸法測定工程)に進み、実施例3と同様にして、ワーク1101のギャップ寸法gmを測定する。
次いで、ステップV3(1回目の中心電極位置測定工程)に進み、ワーク1101のうち、中心電極120の先端120bの位置を測定する。具体的には、実施例3のステップS3と同様の第1電極位置測定装置240(図5参照)を用いて、中心電極120(貴金属チップ121)の先端120bの中心位置を測定する。ここで、ステップV3のサブルーチンを図43に示し、中心電極位置測定処理について詳細に説明する。まず、ステップV31において、ワーク1101の画像を撮影カメラ241によって撮影し、次いで、ステップV32に進み、撮影した画像を取り込む(図44参照)。
次いで、ステップV33に進み、図45(a)に示すように、撮影画像において中心電極120の貴金属チップ121の存在が見込まれる領域Aに、Y方向に一定の幅を有しX方向に帯状に延びる判定領域R5を設定する。次いで、ステップV34に進み、X方向の各画素位置において求めたY方向濃度分布に基づいて、先端位置R1を決定する(図45(a)参照)。次いで、ステップV35に進み、先端位置R1から所定距離(例えば0.1mm)だけY方向(図中下方向)にずらした位置に、サーチ線R2を設定する(図45(b)参照)。次いで、ステップV36に進み、このサーチ線R2に沿ってX方向の画素濃度分布を求め、この画素濃度分布に基づいて、左端位置R3,右端位置R4の座標を決定する。次いで、ステップV37に進み、左端位置R3及び右端位置R4のX座標値の平均値をXrとし、先端位置R1のY座標値をYrとして、中心電極120(貴金属チップ121)の先端120bの中心位置R6の座標値を(Xr,Yr)として決定する(図45(b)参照)。その後、図32のメインルーチンに戻る。
次いで、ステップV4(接地電極チップ位置測定工程)に進み、接地電極1110の貴金属チップ113の位置を測定する。具体的には、ステップV3と同様の第1電極位置測定装置240(図5参照)を用いて、接地電極1110の先端面112cと貴金属チップ113の中心位置との間のX方向距離を測定する(図47参照)。ここで、ステップV4のサブルーチンを図46に示し、接地電極チップ位置測定処理について詳細に説明する。まず、ステップV41において、先のステップV3で撮影した画像を取り込む(図44参照)。
次いで、ステップV42に進み、撮影画像において接地電極1110の貴金属チップ113の存在が見込まれる領域Bを作成し(図44参照)、これを貴金属チップ113の中心軸がY軸に平行となるようにXY平面上で回転移動させる(図47(a)参照)。そして、この領域B内において、接地電極1110の先端面112cの存在が見込まれる位置に、X方向に一定の幅を有しY方向に帯状に延びる判定領域Q1を設定する。次いで、ステップV43に進み、Y方向の各画素位置において求めたX方向濃度分布に基づいて、先端位置Q2を決定する(図47(a)参照)。
次いで、ステップV44に進み、領域B内において、接地電極1110の貴金属チップ113の先端113bの存在が見込まれる位置に、Y方向に一定の幅を有しX方向に帯状に延びる判定領域Q3を設定する(図47(b)参照)。次いで、ステップV45に進み、X方向の各画素位置において求めたY方向濃度分布に基づいて、先端位置Q4を決定する。次いで、ステップV46に進み、先端位置Q4から所定距離(例えば0.1mm)だけ−Y方向(図中上方向)にずらした位置に、サーチ線Q5を設定する(図47(c)参照)。
次いで、ステップV47に進み、このサーチ線Q5に沿ってX方向の画素濃度分布を求め、この画素濃度分布に基づいて、左端位置Q6,右端位置Q7の座標を決定する。次いで、ステップV48に進み、左端位置Q6及び右端位置Q7のX座標値の平均値をXqとし、先端位置Q4のY座標値をYqとして、接地電極1110の貴金属チップ113の中心位置Q8の座標値を(Xq,Yq)として決定する(図47(c)参照)。次いで、ステップV49に進み、接地電極1110の先端位置Q2と貴金属チップ113の中心位置Q8とのX方向距離Q9(接地電極1110の先端面112cから貴金属チップ113の中心軸までの距離)を算出する。その後、図42のメインルーチンに戻る。
次いで、ステップV5,S5(規制部材位置決め工程)に進み、ギャップ形成装置300の規制部材340のX方向位置を位置決めする。具体的には、まず、ステップV3(1回目の中心電極位置測定工程)で測定した中心電極120(貴金属チップ121)の先端120bの中心位置R6のX座標Xrに対し、ステップV4で算出したX方向距離Q9(接地電極1110の先端面112cから貴金属チップ113の中心軸までの距離)と、押圧後に接地電極1110が−X方向にスプリングバックすると見込まれる量Sbとを加えたX座標Xf(図48(a)参照)を算出する(Xf=Xr+Q9+Sb)。そして、規制部材340の規制当接面341のX座標がXf=Xr+Q9+Sbとなるように、規制部材340を移動させ、その位置に固定する。
本実施例4では、このように規制部材340の位置決めを行うことにより、次のステップS6(ギャップ形成工程)において、火花放電ギャップgを形成すると共に、接地電極1110の貴金属チップ113を、中心電極120(貴金属チップ121)の先端120bに対し、所定範囲内のX方向位置に配置させることが可能となる。
その後、実施例3と同様に、ステップS6(ギャップ形成工程)(図48(b)参照)において、ワーク1101の火花放電ギャップgを形成した後、ステップS7,S8(復帰工程)(図48(c)(d)参照))に進み、押圧部材330及び規制部材340をステップS6及びステップV5を行う前の位置に戻す。このようにして、中心電極120(貴金属チップ121)の先端120bに対する接地電極1110の貴金属チップ113のX方向位置を規制しつつ、ギャップ寸法が第1ギャップ寸法値g1となった火花放電ギャップgを形成できる(図48(d)参照)。
次いで、実施例3と同様に、ステップU9(偏位寸法測定工程)、ステップSA(偏位調整工程)の順に進み、中心電極120の貴金属チップ121に対する接地電極1110の貴金属チップ113の偏位寸法Pを測定した後、この偏位寸法Pを、所定範囲内に調整する。
次いで、実施例3と同様に、ステップSB(2回目のギャップ寸法測定工程)、ステップUC(1回目のチップ間距離測定工程)、ステップUD(1回目のチップ角度測定工程)の順に進み、ギャップ寸法gm(図25参照)、チップ間距離ΔX1(図35,図36参照)、チップ角度θ(図40参照)を算出する。次いで、ステップUEに進み、ギャップ寸法gm、チップ間距離ΔX1、チップ角度θが所定の範囲内であるか否かを判定する。所定範囲内である場合には、ステップSJに進み、合格品として、ワーク1101をリニアコンベア210のキャリア211から取り出す。
これに対し、ギャップ寸法gm、チップ間距離ΔX1、及びチップ角度θが、所定の寸法範囲から外れている場合には、ステップVFに進み、(2回目の中心電極位置測定工程)に進み、ステップV3と同様に、中心電極120(貴金属チップ121)の先端の中心位置R6の座標値を(Xr,Yr)を測定する(図45(b)参照)。
次いで、ステップVG,SF(2回目の規制部材位置決め工程)に進み、ギャップ形成装置300の規制部材340のX方向位置を位置決めする。具体的には、まず、ステップV3(1回目の中心電極位置測定工程)で測定したR6のX座標と、ステップVF(2回目の中心電極位置測定工程)で測定したR6のX座標との差ΔXr(ステップVFのXr−ステップV3のXr)を算出する。次いで、ステップS6,S7(1回目の規制部材位置決め工程)で設定した規制部材340の規制当接面341のX座標Xfに対し、上記のΔXrを加え、さらに、ステップUCで算出したチップ間距離ΔX1を加えたX座標Xd(図41(a)参照)を算出する(Xd=Xf+ΔXr+ΔX1)。そして、規制部材340の規制当接面341のX座標がXdとなるように、規制部材340を移動させ、その位置に固定する。
本実施例4では、このように規制部材340の位置決めを行うことにより、次のステップSG(ギャップ調整工程)において、ギャップ寸法を調整すると共に、中心電極120(貴金属チップ121)の先端120bに対する接地電極1110の貴金属チップ113のX方向位置を所定範囲内の位置に調整することが可能となる。
次いで、実施例3と同様に、ステップSG(ギャップ調整工程)(図41(b)参照)、ステップSH,SI(復帰工程)(図41(c)(d)参照)の順に各工程を行い、ギャップ寸法が第2ギャップ寸法値g2となった火花放電ギャップgを形成する。このとき、上述のように、中心電極120(貴金属チップ121)の先端120bに対する接地電極1110の貴金属チップ113のX方向位置をも調整できる。
次いで、実施例3と同様に、ステップUJ(3回目のギャップ寸法測定工程)、ステップUK(2回目のチップ間距離測定工程)、ステップUL(2回目のチップ角度測定工程)の順に進み、ギャップ寸法gm、チップ間距離ΔX1、チップ角度θを算出する。
次いで、実施例3と同様に、ステップUMに進み、ギャップ寸法gm、チップ間距離ΔX1、チップ角度θが所定の範囲内であるか否かを判定する。所定範囲内である場合には、ステップSJに進み、合格品として、ワーク1101をリニアコンベア210のキャリア211から取り出す。反対に、所定の寸法範囲から外れている場合には、ステップUNに進み、不良品として、ワーク1101をリニアコンベア210のキャリア211から取り出す。
以上のようにして、図23に示したようなスパークプラグ1100が完成する。
以上において、本発明を実施例1〜4に即して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1等では、ステップSG(ギャップ調整工程)において、ギャップ形成装置300を用いて、接地電極110,1110の先端面112cのX方向位置を規制しつつ、接地電極110,1110をY方向に押圧してギャップ寸法を調整した。しかし、先のステップS6,T6(ギャップ形成工程)において、ギャップ寸法を第2ギャップ寸法値g2より僅かに大きい(例えば、0.05mm)第1ギャップ寸法値g1としているため、ステップSG(ギャップ調整工程)でのY方向への押圧量は微量となる。このため、接地電極110,1110の先端面112cのX方向位置の変化は極めて微量となるので、ステップSG(ギャップ調整工程)では、接地電極110,1110をY方向に押圧する際に、接地電極110,1110の先端面112cのX方向位置を規制しなくても良い場合もある。
また、実施例1等では、ステップS9,U9(偏位寸法測定工程)の後、ステップSA(偏位調整工程)を行っているが、ステップS9,U9(偏位寸法測定工程)で測定されたワーク101,1101の偏位寸法が所定の寸法範囲内の値である場合には、ステップSA(偏位調整工程)を実施しないようにしても良い。
また、実施例1等では、規制部材位置決め工程において、規制部材340の規制当接面341のX座標として、1回目と2回目とでそれぞれ算出した値を用いているが、1回目で算出した値を記憶しておき、これと同一の値を2回目に用いるようにしても良い。
また、実施例1等では、中心電極位置測定工程を、ギャップ形成工程前とギャップ調整工程前とで、計2回実施している。しかし、1回目の中心電極位置測定工程にて測定された中心電極の右端座標(Xg,Yg)を記憶しておき、この記憶しておいた中心電極の右端座標(Xg,Yg)を用いて、2回目の規制部材位置決め工程で規制部材のX方向位置を位置決めするようにすれば、2回目の中心電極位置測定工程を省略することができる。
さらに、実施例1,2では、ギャップ調整工程の後に、ワークの偏位寸法値や被り寸法値が所定の寸法範囲内であるかどうかを確認するために、偏位寸法測定工程や中心電極位置測定工程等を実施するようにしても良い。また、これらの寸法値が所定の寸法範囲内にない場合には、再度、偏位寸法調整工程等を実施するようにしても良い。
実施例1にかかるスパークプラグ100の側面図である。 実施例1にかかるスパークプラグ製造装置200を模式的に表した上面図である。 実施例1にかかるギャップ寸法測定装置230,270を模式的に表した側面図である。 実施例1にかかるギャップ寸法測定工程を説明する説明図である。 実施例1にかかる第1,第2電極位置測定装置240,280を模式的に表した側面図ある。 実施例1にかかる第1,第2電極位置測定装置240,280の撮影画像を示す説明図である。 実施例1にかかる第1,第2電極位置測定装置240,280の撮影画像のA部拡大図を示し、中心電極位置測定工程を説明する説明図である。 実施例1にかかるギャップ形成装置300及びギャップ調整装置400を模式的に表した側面図である。 実施例1にかかる規制部材位置決め工程、ギャップ形成工程、及び復帰工程を説明する説明図である。 実施例1にかかる偏位寸法測定装置250を模式的に表した側面図である。 実施例1にかかる偏位寸法測定工程において、接地電極中心位置I7の測定方法を説明する説明図である。 実施例1にかかる偏位寸法測定工程において、中心電極中心位置J6の測定方法を説明する説明図である。 実施例1にかかる偏位寸法測定工程において、Z方向偏位寸法Pの測定方法を説明する説明図である。 実施例1にかかる偏位調整装置260を模式的に表した側面図である。 実施例1にかかるスパークプラグ100の製造方法の工程の流れを示すフローチャートである。 実施例1にかかるギャップ寸法測定処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1にかかる中心電極位置測定処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1にかかる偏位寸法測定処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1にかかる2回目の規制部材位置決め工程、ギャップ調整工程、及び復帰工程を説明する説明図である。 実施例2にかかるギャップ形成装置700を模式的に表した側面図である。 実施例2にかかる規制部材位置決め工程、ギャップ形成工程、及び復帰工程を説明する説明図である。 実施例2にかかるスパークプラグ100の製造方法の工程の流れを示すフローチャートである。 実施例3にかかるスパークプラグ1100の側面図である。 実施例3にかかるスパークプラグ製造装置1200を模式的に表した上面図である。 実施例3にかかるギャップ寸法測定工程を説明する説明図である。 実施例3にかかる偏位寸法測定装置1250を模式的に表した側面図である。 図26のA−A断面図であり、第1照明装置1253による照明方法を説明する説明図である。 実施例3にかかる偏位寸法測定工程において、接地電極1110のチャックを説明する説明図である。 実施例3にかかる偏位寸法測定工程において、接地電極中心位置I6の測定方法を説明する説明図である。 実施例3にかかる偏位寸法測定工程において、中心電極中心位置J6の測定方法を説明する説明図である。 実施例3にかかる偏位寸法測定工程において、偏位寸法Pの測定方法を説明する説明図である。 実施例3にかかるスパークプラグ1100の製造方法の工程の流れを示すフローチャートである。 実施例3にかかる偏位寸法測定処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3にかかるチップ間距離測定処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3にかかるチップ間距離測定工程において、中心電極中心位置K6の測定方法を説明する説明図である。 実施例3にかかるチップ間距離測定工程において、接地電極中心位置M6の測定方法を説明する説明図である。 実施例3にかかるチップ角度測定処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3にかかるチップ角度測定工程において、中心電極120の貴金属チップ121の中心線P10の決定方法を説明する説明図である。 実施例3にかかるチップ角度測定工程において、接地電極1110の貴金属チップ113の中心線N10の決定方法を説明する説明図である。 実施例3にかかるチップ角度測定工程において、中心電極120の貴金属チップ121と接地電極1110の貴金属チップ113とがなす角度θを示す説明図である。 実施例3にかかる2回目の規制部材位置決め工程、ギャップ調整工程、及び復帰工程を説明する説明図である。 実施例4にかかるスパークプラグ1100の製造方法の工程の流れを示すフローチャートである。 実施例4にかかる中心電極位置測定処理の流れを示すフローチャートである。 実施例4にかかる第1電極位置測定装置240の撮影画像を示す説明図である。 実施例4にかかる第1電極位置測定装置240の撮影画像のA部拡大図を示し、中心電極位置測定工程を説明する説明図である。 実施例4にかかる接地電極チップ位置測定処理の流れを示すフローチャートである。 実施例4にかかる第1電極位置測定装置240の撮影画像のB部拡大図を示し、接地電極チップ位置測定工程を説明する説明図である。 実施例4にかかる規制部材位置決め工程、ギャップ形成工程、及び復帰工程を説明する説明図である。
符号の説明
100,1100 スパークプラグ
110,1110 接地電極
111 接地電極の固着部
112 接地電極の先端部
112c 接地電極の先端面
112d 接地電極当接面
113 接地電極の貴金属チップ
120 中心電極
120b 中心電極の先端
130 主体金具
140 絶縁体
200,600,1200 スパークプラグ製造装置
300,700 ギャップ形成装置
320,720 第2電動アクチュエータ(位置決め手段、固定手段、離間手段)
330 押圧部材
331,731b 押圧当接面
340 規制部材
341,732b 規制当接面
730 ギャップ形成部材
731 押圧部(押圧部材)
732 規制部(規制部材)
C 主体金具の中心軸
g 火花放電ギャップ
g1 第1ギャップ寸法値
g2 第2ギャップ寸法値

Claims (19)

  1. 軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁体と、
    上記絶縁体の上記軸孔に挿設された中心電極であって、先端が上記絶縁体の先端面から突出する中心電極と、
    上記絶縁体の周囲を取り囲む主体金具と、
    固着部で上記主体金具に固着され、屈曲され、先端部と上記中心電極の上記先端との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、
    を有する内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、
    上記主体金具の中心軸に直交し且つ上記接地電極の上記固着部の幅方向と直交する方向のうち、上記接地電極の上記固着部から上記主体金具の上記中心軸側に向かう方向をX方向とし、
    上記主体金具の上記中心軸に沿い、上記内燃機関用スパークプラグの先端側から基端側に向かう方向をY方向としたとき、
    上記中心電極の上記先端のX方向位置を測定する中心電極位置測定工程と、
    上記接地電極を上記Y方向に押圧して屈曲させたときに上記接地電極の先端面のX方向位置を規制する規制部材について、上記中心電極位置測定工程にて測定された上記中心電極の上記先端の上記X方向位置に基づいて、上記規制部材の上記X方向位置を位置決めする規制部材位置決め工程と、
    上記規制部材により上記接地電極の上記先端面の上記X方向位置を規制しつつ、上記接地電極を上記Y方向に押圧して屈曲させ、上記火花放電ギャップを形成するギャップ形成工程と、
    を備える内燃機関用スパークプラグの製造方法。
  2. 請求項1に記載の内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、
    前記規制部材位置決め工程では、前記ギャップ形成工程の後に、前記接地電極の前記先端面が前記中心電極の前記先端に対し前記X方向について所定範囲内に位置するように、前記規制部材の前記X方向位置を位置決めする
    内燃機関用スパークプラグの製造方法。
  3. 請求項1に記載の内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、
    前記接地電極は、前記先端部に、前記中心電極側に突出する凸形状の貴金属チップを含み、
    前記火花放電ギャップは、上記接地電極の上記貴金属チップと上記中心電極の先端との間に形成されてなり、
    前記規制部材位置決め工程では、前記ギャップ形成工程の後に、上記接地電極の上記貴金属チップが上記中心電極の先端に対し前記X方向について所定範囲内に位置するように、前記規制部材の前記X方向位置を位置決めする
    内燃機関用スパークプラグの製造方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、
    前記規制部材は、前記ギャップ形成工程において前記接地電極の前記先端面と当接する規制当接面を有する
    内燃機関用スパークプラグの製造方法。
  5. 請求項4に記載の内燃機関用スパークプラグの製造方法であって
    前記ギャップ形成工程では、少なくとも前記接地電極が押圧された後の前記火花放電ギャップが形成される時点には、前記規制部材の前記規制当接面の前記X方向位置が固定されている
    内燃機関用スパークプラグの製造方法。
  6. 請求項4または請求項5に記載の内燃機関用スパークプラグの製造方法であって
    前記ギャップ形成工程では、前記接地電極が前記Y方向に押圧されて屈曲するときに、前記規制部材の前記規制当接面が前記接地電極の前記先端面と当接しつつ上記接地電極の上記先端面と共に前記X方向に移動し、前記火花放電ギャップが形成される時点までに上記規制当接面のX方向位置が固定される
    内燃機関用スパークプラグの製造方法。
  7. 請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、
    前記ギャップ形成工程の後に、前記規制部材を前記規制部材位置決め工程前の位置に戻す復帰工程を備え、
    上記復帰工程は、上記接地電極に当接している上記規制部材を、X方向成分を含む方向に移動させて両者を離間させる離間工程を含む
    内燃機関用スパークプラグの製造方法。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、
    前記ギャップ形成工程では、前記接地電極と当接する押圧当接面を有する押圧部材によって上記接地電極を前記Y方向に押圧して屈曲させ、
    上記押圧部材の上記押圧当接面は、これに当接する上記接地電極の接地電極当接面との間の摩擦係数が0.2以下となるように表面処理されてなる
    内燃機関用スパークプラグの製造方法。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、
    前記主体金具の前記中心軸に直交し、且つ前記X方向に直交する方向をZ方向としたとき、
    前記ギャップ形成工程の後あるいは前記復帰工程の後に、前記中心電極の前記先端に対する前記接地電極の前記先端面の上記Z方向の偏位寸法を測定する偏位寸法測定工程と、
    上記偏位寸法測定工程にて測定された上記偏位寸法に基づいて、上記接地電極の上記先端面が上記中心電極の上記先端に対して上記Z方向について所定範囲内に位置するように、上記接地電極の上記先端面の上記Z方向位置を調整する偏位調整工程と、
    を備える内燃機関用スパークプラグの製造方法。
  10. 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、
    前記接地電極は、前記先端部に、前記中心電極側に突出する凸形状の貴金属チップを含み、
    前記火花放電ギャップは、上記接地電極の上記貴金属チップと上記中心電極の先端との間に形成されてなり、
    前記主体金具の前記中心軸に直交し、且つ前記X方向に直交する方向をZ方向としたとき、
    前記ギャップ形成工程の後あるいは前記復帰工程の後に、上記中心電極の先端に対する上記接地電極の上記貴金属チップの上記Z方向の偏位寸法を測定する偏位寸法測定工程と、
    上記偏位寸法測定工程にて測定された上記偏位寸法に基づいて、上記接地電極の上記貴金属チップが上記中心電極の上記先端に対して上記Z方向について所定範囲内に位置するように、上記接地電極の上記貴金属チップの上記Z方向位置を調整する偏位調整工程と、
    を備える内燃機関用スパークプラグの製造方法。
  11. 請求項9または請求項10に記載の内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、
    前記偏位調整工程の後、前記火花放電ギャップのギャップ寸法を測定するギャップ寸法測定工程と、
    前記接地電極の前記先端面の前記X方向位置を規制しつつ、上記ギャップ寸法測定工程にて測定された上記ギャップ寸法に基づいて、上記接地電極を前記Y方向に押圧して屈曲させ、上記ギャップ寸法を所定範囲内に調整するギャップ調整工程と、
    を備える内燃機関用スパークプラグの製造方法。
  12. 請求項11に記載の内燃機関用スパークプラグの製造方法であって、
    前記ギャップ形成工程では、前記火花放電ギャップのギャップ寸法が第1ギャップ寸法値となるように上記火花放電ギャップを形成し、
    前記ギャップ調整工程では、上記ギャップ寸法を上記第1ギャップ寸法値より小さい第2ギャップ寸法値に調整する
    内燃機関用スパークプラグの製造方法。
  13. 軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁体と、
    上記絶縁体の上記軸孔に挿設された中心電極であって、先端が上記絶縁体の先端面から突出する中心電極と、
    上記絶縁体の周囲を取り囲む主体金具と、
    固着部で上記主体金具に固着され、屈曲され、先端部と上記中心電極の上記先端との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、
    を有する内燃機関用スパークプラグの製造装置であって、
    上記主体金具の中心軸に直交し且つ上記接地電極の上記固着部の幅方向と直交する方向のうち、上記接地電極の上記固着部から上記主体金具の上記中心軸側に向かう方向をX方向とし、
    上記主体金具の上記中心軸に沿い、上記内燃機関用スパークプラグの先端側から基端側に向かう方向をY方向としたとき、
    上記中心電極の上記先端のX方向位置を測定する中心電極位置測定手段と、
    上記接地電極を上記Y方向に押圧して屈曲させ、上記中心電極の上記先端と上記接地電極の上記先端部との間に上記火花放電ギャップを形成する押圧部材と、
    上記押圧部材によって上記接地電極を押圧して屈曲させたときに上記接地電極の先端面のX方向位置を規制する規制部材と、
    上記中心電極位置測定手段にて測定された上記中心電極の上記先端の上記X方向位置に基づいて、上記規制部材のX方向位置を位置決めする位置決め手段と、を備える
    内燃機関用スパークプラグの製造装置。
  14. 請求項13に記載の内燃機関用スパークプラグの製造装置であって、
    前記位置決め手段は、前記押圧部材によって前記火花放電ギャップを形成した後に、前記接地電極の前記先端面が前記中心電極の前記先端に対し前記X方向について所定範囲内に位置するように、前記規制部材の前記X方向位置を位置決めする
    内燃機関用スパークプラグの製造装置。
  15. 請求項13に記載の内燃機関用スパークプラグの製造装置であって、
    前記接地電極は、前記先端部に、前記中心電極側に突出する凸形状の貴金属チップを含み、
    前記火花放電ギャップは、上記接地電極の上記貴金属チップと上記中心電極の先端との間に形成されてなり、
    前記位置決め手段は、前記押圧部材によって上記火花放電ギャップを形成した後に、上記接地電極の上記貴金属チップが前記中心電極の前記先端に対し前記X方向について所定範囲内に位置するように、前記規制部材の前記X方向位置を位置決めする
    内燃機関用スパークプラグの製造装置。
  16. 請求項13〜請求項15のいずれか一項に記載の内燃機関用スパークプラグの製造装置であって、
    前記規制部材は、前記接地電極の前記先端面と当接する規制当接面を有する
    内燃機関用スパークプラグの製造装置。
  17. 請求項16に記載の内燃機関用スパークプラグの製造装置であって、
    前記規制部材の前記規制当接面の前記X方向位置を固定する固定手段を備える
    内燃機関用スパークプラグの製造装置。
  18. 請求項16または請求項17に記載の内燃機関用スパークプラグの製造装置であって、
    前記押圧部材によって前記火花放電ギャップを形成した後、前記接地電極に当接している前記規制部材を、X方向成分を含む方向に移動させて両者を離間させる離間手段を備える
    内燃機関用スパークプラグの製造装置。
  19. 請求項13〜請求項18のいずれか一項に記載の内燃機関用スパークプラグの製造装置であって、
    前記押圧部材は、上記接地電極と当接する押圧当接面を有し、
    上記押圧当接面は、これに当接する上記接地電極の接地電極当接面との間の摩擦係数が0.2以下となるように表面処理されてなる
    内燃機関用スパークプラグの製造装置。
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