JP2004252739A - 領域分割タッチパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】お手つきがあっても再入力の必要がなく意図しない入力のみを排除し、意図した入力のみを分別できるタッチパネルを提供する。
【解決手段】下部基板41の各領域の上下電極を一括して電位検出用に用い、上部フィルム21のx1〜x4の各領域の左右電極に順次電圧を加え、下部基板の電極で電位を読み、電位から座標を計算し、ついで左右電極の電圧を反転して順次印加して同様に座標を計算して両座標が一致すればX座標を特定し、一致しなければお手つき処理に移り、次は下部基板41の左右電極に順次正電圧と逆電圧を加えて上部フィルム21の電極で電位を検出して、X座標を確定するか、またはお手つきとしてデータを廃棄する。Y座標についても同様に処理をしてY座標を確定するか、またはお手つきとしてデータを廃棄する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画面上の指示位置を検出する領域分割タッチパネルに関し、さらに詳しくは不意の操作やお手つきなど意図しない入力操作を排除することができる領域分割タッチパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来のタッチパネルの検出方法を示す概念図である。図において上部フィルム1の下面にはインジウム錫酸化物(以下ITO)による透明導電膜3が形成され、1対の対辺にそれぞれ電極5、7が形成され、この電極に座標検出回路A9が接続されている。
【0003】
図9において、フィルム1と同じ大きさのガラスなどの基板11がフィルム1と重畳されていて、基板11上にはITOによる透明導電膜13が形成され、フィルム1の電極と直交する一組の対辺に電極15、17が形成され、これら電極に座標検出回路B19が接続されている。なお、フィルム1と基板11の両者を表示するためにこれらをずらして表示していることを理解されたい。
【0004】
フィルム1と基板11との間には、図示しないが基板11側に微細な、たとえばガラスビーズのような絶縁物(ドットスペーサ)が多数取り付けられ、常時は両者の透明導電膜同士を絶縁している。
【0005】
このような従来の構成において、ペン、または指などで上部フィルム1の一点を押圧して入力すると、透明電極膜3と13とが押圧点で接触する。このとき座標検出回路A9により電極5−7間に電圧を印加し、電極15、17から座標検出回路B19で電圧を検出すると、その電圧は電極5、7間のX座標を表す。つぎに座標検出回路B9により電極15−17間に電圧を印加し、電極5、7から座標検出回路A9で電圧を検出すると、その電圧は電極15、17間のY座標を表すので、この結果から押圧された点のX、Y座標を検出することができる。
【0006】
ところが、入力中に、ペンや指先などで指示する本来の入力点以外に、手の甲や他の物体などが無意識にタッチパネル面に触れてしまうことがあり、従来の構成では複数箇所の同時入力となり、誤差を生じてしまう。
【0007】
この意図しない入力を排除するための抵抗膜方式タッチパネルとしては、特開平8−54977号公報(特許文献1)に所載のものが知られている。これは特許文献1のタッチパネルの抵抗膜シート50の2電極から電圧を検出し、その差を電圧比較回路55により測定して2点接触を検知するものである。
【0008】
また特開2000−250710号公報(特許文献2)に記載のものは、一定時間内に接触位置の座標が設定値より変化すると、接触位置を無効と判定する。または検出電流値の変化量が設定値以上であると、接触位置を無効と判定するものである。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−54977号公報(第2−3頁、図1−4)
【特許文献2】
特開2000−250710号公報(第2−4頁、図1−図3)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の構成においては、不意の操作であるお手つきにより、複数入力点の合成抵抗にかかる電圧を検出することになり、誤入力され検出誤差となる。
【0011】
また特許文献1および特許文献2に示された構成では、お手つきをしたときは検出値自体を無効にするので、再入力しなければならず、操作に手間がかかるという不都合が生じる。
【0012】
本発明は不意の行為であるお手つきが発生しても、本来の入力とは分離して正規の入力データだけ処理し、お手つきのデータを排除することができ、再入力を不要とすることができる領域分割タッチパネルを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の領域分割タッチパネルは、一方の面に導電膜を形成した基板と、内面に導電膜を形成し前記基板とはドットスペーサによって隔離されたフィルムとを備え、前記フィルムの導電膜は第1の方向に複数の矩形領域に分割し複数の第1の領域のそれぞれは四辺に互いに絶縁された電極を有し、前記基板の導電膜は前記第1の方向と直交する第2の方向に複数の矩形領域に分割し前記複数の第2の領域のそれぞれは四辺に互いに絶縁された電極を設ける。
【0014】
そして、前記フィルムには第1の電極対および第2の電極対を備え前記第1の電極対は前記各矩形領域の第1の方向の両端の対辺に配置され、前記第2の電極対は前記各矩形領域の第2の方向の両端の対辺に配置され、前記基板は第3の電極対および第4の電極対を備え前記第3の電極対は各矩形領域の第2の方向の両端の対辺に配置され、前記第4の電極対は前記各矩形領域の第1の方向の両端の対辺に配置されており、前記フィルムの外面から押圧された点の第1の方向の座標検出のため少なくとも前記第3の電極対を一括して電位検出に用い、前記第1の電極対に順次電圧を印加して検出電位から第1の方向の押圧点の第1の座標を検出し、ついで前記第1の電極対に順次逆方向の電圧を印加して検出電位から第1の方向の第2の座標を検出し、第1と第2の座標が一致したときは押圧点の第1の方向の座標として決定し、一致しないときはお手つきと判定し、前記フィルムの外面から押圧された点の第2の方向の座標検出のため少なくとも前記第1の電極対を一括して電位検出に用い、前記第3の電極対に順次電圧を印加して検出電位から第2の方向の押圧点の第3の座標を検出し、ついで前記第3の電極対に順次逆方向の電圧を印加して検出電位から第2の方向の第4の座標を検出し、第3と第4の座標が一致したときは押圧点の第2の方向の座標として決定し、一致しないときはお手つきと判定するものである。
【0015】
また上記の判定で前記押圧点における第1の方向の座標がお手つきと判定されたとき、さらに少なくとも前記第1の電極対を一括して電位検出に使い、前記基板の第4の電極対に順次電圧を印加して検出電位から第1の方向の第5の座標を検出し、ついで前記第4の電極対に順次逆方向の電圧を印加して検出電位から第1の方向の第6の座標を検出し、第5と第6の座標が一致したときは押圧点の第1の方向の座標として決定し、一致しないときはお手つきと判定してデータを廃棄するものである。
【0016】
また上記の判定で前記押圧点における第2の方向の座標がお手つきと判定されたとき、さらに少なくとも前記第3の電極対を一括して電位検出に使い、前記フィルムの第2の電極対に順次電圧を印加して検出電位から第2の方向の第7の座標を検出し、ついで前記第2の電極対に順次逆方向の電圧を印加して検出電位から第2の方向の第8の座標を検出し、第7と第8の座標が一致したときは押圧点の第2の方向の座標として決定し、一致しないときはお手つきと判定してデータを廃棄するものである。
【0017】
そうして上記各構成において、前記上部フィルム、前記下部基板および少なくともそれぞれの矩形領域間にある電極は透明であることを特徴とする構成も可能である。
【0018】
本発明は上記のような構成によって、意図した本来の正規入力であるか、不意な操作によるお手つきであるかを正確に判別し、お手つきのデータを排除するとともに、同時に入力された本来のデータは無効にされることなく、再入力の手間もなくスムーズに処理されるので、通常の紙に手をついてペンでサインするのと同じ操作感覚でタッチパネルに手書き入力することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の領域分割タッチパネルの一実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態の領域分割タッチパネルの説明概念図、図2は同じく動作概念の説明図、図3は同じく上部フィルムの各電極に対する印加電圧の制御方法を示すブロック図、図4は同じく基板の各電極に対する印加電圧の制御方法を示すブロック図、図5は同じくX座標検出処理の制御フローチャート、図6は同じくY座標検出処理の制御フローチャート、図7は同じくX座標お手つき処理の制御フローチャート、図8は同じくY座標お手つき処理の制御フローチャートである。
【0020】
図1において、X座標検出用の上部フィルム21は第1の方向である矢印X方向にx1、x2、x3およびx4の4つの矩形領域に分割している。上部フィルム21の内面すなわち後述の基板と対向する面には従来例と同様インジウム錫酸化物(以下ITO)による透明導電膜23を成膜形成する。従来と異なる点は、分割した矩形領域のそれぞれの4辺に、各別に絶縁した透明な電極を形成することである。4辺のうち対辺の2つの電極で電極対を構成する。たとえば矢印X方向に着目すると、矩形領域x1には電極25aと電極25bとで構成された第1の電極対を形成する。同様に矩形領域x2には電極25bと電極25cとで構成された第1の電極対を形成する。すなわち、矩形領域x1とx2との境界の電極25bは共用されている。こうした関係、すなわち電極を共用する構成は矩形領域x3およびx4にも当てはまる。これらの電極には座標検出回路A27を接続する。
【0021】
4辺の電極のうち矢印Y方向に着目すると、矩形領域x1〜x4には第2の電極対としてそれぞれ電極29aと29b、31aと31b、33aと33bおよび35aと35bを形成している。そして、それらの電極には座標検出回路D37を接続する。
【0022】
Y座標検出用の下部基板41は、上部フィルム21の領域分割方向とは直交した第2の方向であるY方向にy1、y2、y3およびy4の4つの矩形領域に分割し、上部フィルム21に対向する一方の面にはITOによる透明導電膜43を形成する。これも上部フィルム21と同様に分割された各領域の4辺には、それぞれ絶縁された電極を有し、分割された境界上の電極を含む対辺の第3の電極対となる電極45a〜45eのうち隣り合う領域の境界の電極45b〜45dは共通となっていて、これらの電極には座標検出回路B47を接続する。
【0023】
そして各領域の他の対辺には第4の電極対として電極対49aと49b、51aと51b、53aと53bおよび55aと55b(図1示では電極51b、53b、55bは隠れているが、実際は電極51a、53a、55aのそれぞれに対向した位置に存在する)のそれぞれ電極対が形成され、それらの電極には座標検出回路Cが接続されている。上記においてそれぞれの領域の境界の電極は液晶表示装置のドットピッチよりも十分細くする。またそれぞれの領域の境界の電極は少なくとも透明電極とする。図示しないが基板41側に微細な、たとえばガラスビーズのような絶縁物が多数取り付けられ、常時は両者の透明導電膜同士を絶縁している。
【0024】
図2を用いて本実施形態の動作概念を説明する。なお、表現が複雑になることを避けるために、以下の説明において、“左右電極”および“上下電極”なる語句を用いる。この意味は図を正視してそれぞれの矩形領域や所定箇所の左右に形成した電極およびそれらの上下に形成した電極であることを示す。また、単に“左電極”、“右電極”、“上電極”および“下電極”なる語句を用いる。これらの定義も上記“左右電極”や“上下電極”の同じ意味合いで定義する。さてA点にペンによる正規な入力操作が行われ、同時にB点にお手つきがあったとする。このとき、下部基板41の各領域の上下電極を一括して電位検出に用い、上部フィルム21に対して領域x1の左右の電極に電圧Vxaを印加し、領域x1では押圧がされていないので電圧は検出されない。
【0025】
つぎに領域x2に電圧Vxbを印加すると、点Aの左右電極からの位置に比例した電圧が下部基板41の電極で検出され、ペン入力によるX座標が確定する。
【0026】
領域x3では電圧Vxcの印加に対してB点によるお手つきで異常電位を検出してお手つき状態が検出され、同様に領域x4でも電圧Vxdの印加に対してB点によるお手つきで異常電位を検出してお手つき状態が検出され、領域x3、x4のデータはお手つき状態と判定される。
【0027】
つぎに上部フィルム21の各領域の左右電極を一括して検出に用い、下部基板41の領域y1に電圧Vyaを印加すると、上部フィルム21の電極で位置に比例した電圧が検出され、ペンによるY座標入力が確定する。
【0028】
下部基板の領域y2への電圧Vybの印加では上部フィルム21での電圧の検出はなく、領域y3、y4への電圧Vyc、Vydの印加では、B点によるお手つきでそれぞれ異常電圧の検出によりお手つき状態と判定される。
【0029】
このように領域を分割し、順次電圧を加えながら判定していくことによって正規の入力とお手つきとを分別することができる。
【0030】
ここで仮にC点にペン入力があったとすると、X座標においてはペン入力を分別できるが、Y座標においてはお手つきと分別することができないため、さらに他の対辺にある電極を用いた構成に戻って詳細を説明する。
【0031】
まずX座標の検出処理を図3、図4および図5を参照しながら詳細に説明する。図3、図4のブロック図において、それぞれの電極に接続するスイッチは制御信号Cxx、Cxy、CyyおよびCyxによって一斉に切り換えられるのではなく、必要なスイッチだけを必要な方に切り換えるものとする。
【0032】
図5のステップ501で上部基板21の領域数Nを初期化する。ステップ502でNをインクリメントし、ステップ503でスイッチ制御信号Cyyにより矩形領域y1、y2、y3およびy4の上下対辺の電極45a〜45eをすべてVy1端子に接続する。ステップ504でスイッチ制御信号Cxxにより矩形領域xNの左電極にVx1端子から高電位を、右電極にVx2端子から接地電位を印加する。そしてステップ505でVy1端子に電位が発生したかを見る。発生しなければステップ502へ戻り、発生すればステップ506で発生電位からX座標を計算して第1の座標としてX座標(1)を得る。ステップ507でスイッチ制御信号Cxxにより矩形領域xNの左電極にVx2端子から接地電位を、右電極にVx1端子から高電位を印加する。すなわちステップ504とは逆電位を与える。そうしてVy1端子に電位が発生したかどうかを見る。電位発生がなければステップ502へ戻り、電位発生があればステップ509で電位の値からX座標を計算し、第2の座標としてX座標(2)を得る。先のX座標(1)とX座標(2)を比較して同一座標を示せばステップ511でX座標を特定する。同一座標を示さなければステップ512でX座標お手つき処理に移る。
【0033】
つぎにY座標の検出処理を図3、図4および図6を参照しながら詳細を説明する。ステップ601、602はステップ501、502と同様で以下の処理にも共通する。ステップ603でスイッチ制御信号Cxxにより矩形領域x1、x2、x3、x4のそれぞれの左電極と右電極25a〜25eを全てVx1端子に接続する。ステップ604でスイッチ制御信号Cyyにより矩形領域yNの上電極にVy1端子から高電位を、下電極にVy2端子から接地電位を印加する。そしてステップ605でVx1端子に電位が発生しなければステップ602へ戻り、電位発生があれば、電位の値から第3の座標としてY座標(3)を計算する。
【0034】
ステップ607でスイッチ制御信号Cyyにより矩形領域yNの上電極にVy2端子から接地電位を、下電極にVy1端子から高電位を印加する。そうしてステップ608でVx1端子に電位が発生しなければステップ602へ戻り、発生があればステップ609で電位の値から第4の座標としてY座標(4)を計算する。ステップ610でY座標(3)とY座標(4)を比較して同一座標であればステップ611でY座標を特定する。一致しなければステップ612でY座標お手つき処理に移行する。
【0035】
つぎにステップ512から入るX座標のお手つき処理を図3、図4および図7を参照しながら詳細を説明する。ステップ703でスイッチ制御信号Cxxにより矩形領域x1、x2、x3およびx4の左電極と右電極25a〜25eを全てVx1端子に接続し、スイッチ制御信号Cyxにより矩形領域yNの左電極にVy1端子から高電位を、右電極にVy2端子から接地電位を印加する。ステップ705でVx1端子に電位発生がなければステップ702へ戻り、電位発生があればステップ706で電位の値から第5の座標としてX座標(5)を計算する。ステップ707でスイッチ制御信号Cyxにより矩形領域yNの左電極にVy2端子から接地電位を、右電極にVy1端子から高電位を印加する。そしてステップ708でVx1端子に電位発生なければステップ702へ戻り、電位発生があればステップ709で電位の値から第6の座標としてX座標(6)を計算し、ステップ710でX座標(5)とX座標(6)が同一であればX座標を特定し、同一でなければ無効座標として廃棄処理する。
【0036】
つぎにステップ612から入るY座標のお手つき処理を図3、図4および図8を参照しながら詳細を説明する。ステップ803でスイッチ制御信号Cyyにより矩形領域y1、y2、y3およびy4の上電極と下電極45a〜45eを全てVy1端子に接続する。ステップ804でスイッチ制御信号Cxyにより矩形領域xNの上電極にVx1端子から高電位を、下電極にVx2端子から接地電位を印加する。ステップ805でVy1端子に電位発生がなければステップ802へ戻り、電位発生があれば、ステップ806で電位の値から第7の座標としてY座標(7)を計算する。ステップ807でスイッチ制御信号Cxyにより矩形領域xNの上電極にVx2端子から接地電位を、下電極にVx1端子から高電位を印加する。ステップ808でVy1端子に電位発生がなければステップ802へ戻り、電位発生があれば、ステップ809で電位の値から第8の座標としてY座標(8)を計算し、ステップ810でY座標(7)と(8)が同一であればステップ811でY座標を特定し、同一でなければステップ812で無効座標として廃棄処理をする。
【0037】
このように本実施形態においては、互いに対向する面にITOによる透明導電膜を形成した上部フィルムと下部基板とが対向し、下部基板上面にドットスペーサとして微細な絶縁物が多数取り付けられていて、常時は両者の透明導電膜同士が絶縁され、上部フィルムをX方向にN個の矩形領域に分割し、それぞれの4辺に互いに絶縁した透明電極を設け、また下部基板はY方向にN個の矩形領域に分割し、それぞれの4辺に互いに絶縁した透明電極を設け、上部フィルムの各領域の左右電極に順次電圧を加えて、下部基板の電極で電位を検知してX座標を計算し、ついで各領域の左右電極に順次逆電圧を加えて下部基板の電極で電位を検出してX座標を検出し、両者の結果が同じであればX座標を特定し、異なればX座標のお手つき処理へ移行する。
【0038】
Y座標においてもN個に分割した下部基板の上下電極に同様に正逆電圧を加えてY座標を特定し、X座標のお手つき処理においては下部基板の左右電極を用いて同様に正逆電圧を加えてX座標を特定するかお手つきであると決定する。Y座標のお手つき処理においては上部フィルムの上下電極を用いて同様に正逆電圧を加えてY座標を特定するかお手つきであると決定する。このような方法により同時に意図した入力と、意図しないお手つき入力があっても分別されて、意図した入力が採用され、意図しない入力のみが廃棄されて再入力する必要もない。
【0039】
なお、上記実施形態では上部フィルムと下部基板とは、いずれも4個の領域に分割して示したが、領域の数はこれに限るものではなく、また上部フィルムと下部基板の分割数を変えても差し支えない。
【0040】
また上部フィルムをY方向に分割し、下部基板をX方向に分割しても差し支えない。
【0041】
またタッチパネルは液晶表示装置に好適なように透明材料として説明したが、タッチパネル単体で用いる場合は下部基板や上部フィルム、さらには電極も透明でなくてもよい。
【0042】
さらに使用材料などは一例であり、同じ機能を果たす他の材料に置き換えても差し支えない。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の領域分割タッチパネルによれば、上部フィルムと下部基板とをそれぞれ異なる方向に複数領域に分割し、それぞれの領域の四辺に電極を設けたことによって、意図した本来の入力であるか、意図しないお手つきであるかを判別し、お手つきのデータを排除するとともに、同時に入力された本来のデータは無効にされることなく、再入力の手間もなくスムーズに処理されるので、通常の紙に手をついてペンでサインするのと同じ操作感覚でタッチパネルに手書き入力することができるので、その工業的価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る領域分割タッチパネルの説明概念図
【図2】同じく動作概念の説明図
【図3】同じく上部フィルムの各電極に対する印加電圧の制御方法を示すブロック図
【図4】同じく基板の各電極に対する印加電圧の制御方法を示すブロック図
【図5】同じくX座標検出処理の制御フローチャート
【図6】同じくY座標検出処理の制御フローチャート
【図7】同じくX座標お手つき処理の制御フローチャート
【図8】同じくY座標お手つき処理の制御フローチャート
【図9】従来のタッチパネル説明概念図
【符号の説明】
21 上部フィルム
23 透明導電膜
25a〜25e 領域x1〜x4の左右の電極
27 座標検出回路A
29a,29b,31a,31b,33a,33b,35a,35b 領域x1〜x4の上下の電極
37 座標検出回路D
41 下部基板
43 透明導電膜
45a〜45e 領域y1〜y4の上下の電極
47 座標検出回路B
49a,49b,51a,51b,53a,53b,55a,55b 領域y1〜y4の左右の電極
57 座標検出回路C
x1〜x4 上部フィルムの矩形領域
y1〜y4 下部基板の矩形領域

Claims (5)

  1. 一方の面に導電膜を形成した基板と、
    前記基板の導電膜形成面と対向する面に導電膜を形成し前記基板とはドットスペーサによって隔離されたフィルムとを備え、
    前記フィルムの導電膜は第1の方向に複数の第1の矩形領域に分割され前記複数の第1の領域のそれぞれは四辺に互いに絶縁された電極を有し、
    前記基板の導電膜は前記第1の方向と直交する第2の方向に複数の第2の矩形領域に分割され前記複数の第2の矩形領域のそれぞれは四辺に互いに絶縁された電極を設けたことを特徴とする領域分割タッチパネル。
  2. 前記フィルムにおいて第1の電極対は前記各矩形領域の第1の方向の両端の対辺に配置され、
    前記フィルムにおいて第2の電極対は前記各矩形領域の第2の方向の両端の対辺に配置され、
    前記基板において第3の電極対は前記各矩形領域の第2の方向の両端の対辺に配置され、
    前記基板において第4の電極対は前記各矩形領域の第1の方向の両端の対辺に配置されており、
    前記フィルムの上から押圧された点の第1の方向の座標検出のため少なくとも前記第3の電極対を一括して電位検出に用い、前記第1の電極対に順次電圧を印加して検出電位から第1の方向の押圧点の第1の座標を検出し、ついで前記第1の電極対に順次逆方向の電圧を印加して検出電位から第1の方向の第2の座標を検出し、第1と第2の座標が一致したときは押圧点の第1の方向の座標として決定し、一致しないときはお手つきと判定し、
    前記フィルムの上から押圧された点の第2の方向の座標検出のため少なくとも前記第1の電極対を一括して電位検出に用い、前記第3の電極対に順次電圧を印加して検出電位から第2の方向の押圧点の第3の座標を検出し、ついで前記第3の電極対に順次逆方向の電圧を印加して検出電位から第2の方向の第4の座標を検出し、第3と第4の座標が一致したときは押圧点の第2の方向の座標として決定し、一致しないときはお手つきと判定することを特徴とする請求項1記載の領域分割タッチパネル。
  3. 前記押圧点における第1の方向の座標がお手つきと判定されたとき、さらに少なくとも前記第1の電極対を一括して電位検出に使い、前記基板の第4の電極対に順次電圧を印加して検出電位から第1の方向の第5の座標を検出し、ついで前記第4の電極対に順次逆方向の電圧を印加して検出電位から第1の方向の第6の座標を検出し、第5と第6の座標が一致したときは押圧点の第1の方向の座標として決定し、一致しないときはお手つきと判定してデータを廃棄することを特徴とする請求項2記載の領域分割タッチパネル。
  4. 前記押圧点における第2の方向の座標がお手つきと判定されたとき、さらに少なくとも前記第3の電極対を一括して電位検出に使い、前記フィルムの第2の電極対に順次電圧を印加して検出電位から第2の方向の第7の座標を検出し、ついで前記第2の電極対に順次逆方向の電圧を印加して検出電位から第2の方向の第8の座標を検出し、第7と第8の座標が一致したときは押圧点の第2の方向の座標として決定し、一致しないときはお手つきと判定してデータを廃棄することを特徴とする請求項2記載の領域分割タッチパネル。
  5. 前記上部フィルム、前記下部基板および少なくともそれぞれの矩形領域間にある電極は透明であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の領域分割タッチパネル。
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