JP2004252482A - プラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

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哲也 加藤
Kazuo Tomita
和男 冨田
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Abstract

【課題】高輝度、高発光効率であり、安定な放電が可能な、プラズマディスプレイパネルの駆動方法、及びそれを用いたディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】少なくとも3種類の電極、第1電極1、第2電極2、第3電極3を有するプラズマディスプレイパネルに対して、自己消去放電、すなわち電極間の電位差を減少させた際に、自らの壁電荷の引力により発生する放電、を発生させ、電極間の電位差を増加させた際に、前記自己消去放電をトリガーとして、放電を発生させ発光させることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
【選択図】図1

Description

本発明はプラズマディスプレイパネルの駆動方法、及びそれを用いたディスプレイ装置に関し、特に、少なくとも3種類の電極、第1電極1、第2電極2、第3電極3を有するプラズマディスプレイパネルに対して、自己消去放電、すなわち電極間の電位差を減少させた際に、自らの壁電荷の引力により発生する放電、を発生させ、電極間の電位差を増加させた際に、前記自己消去放電をトリガーとして、放電を発生させ発光させることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法に関する。
プラズマディスプレイパネル(PDP)は、液晶パネルに比べて高速の表示が可能であり視野角が広いこと、大型化が容易であること、自発光型であるため表示品質が高いことなどの理由から、フラットパネルディスプレイ技術の中で最近特に注目を集めている。
一般にPDPでは、ガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線で蛍光体を励起して発光させカラー表示を行っている。そして、基板上に隔壁によって区画された表示セルが設けられており、これに蛍光体層が形成されている構成を持つ。
特に、現在PDPの主流は3電極構造の面放電型PDPであり、その構造の分解斜視図を図16に示す。一方の基板上に平行に隣接した表示電極対を有し、もう一方の基板上に表示電極と交差する方向に延びるアドレス電極23と、隔壁16、蛍光体層17を有するもので、比較的蛍光体層を厚くすることが出来、蛍光体によるカラー表示に適していると言える。
表示電極対はスキャン電極(走査電極)21とサステイン電極(維持電極)22で一対をなしている。
従来のパネルを駆動する方法は、1フィールド期間を2進法に基づいた発光期間の重みを持った複数のサブフィールドに分割し、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行うものである。各サブフィールドは初期化期間、アドレス期間および維持期間からなる。画像データを表示するためには、初期化期間、アドレス期間および維持期間でそれぞれ異なる信号波形を各電極に印加する。初期化期間では、全てのスキャン電極21に初期化パルスを印加する。アドレス期間では、アドレス電極23とスキャン電極21の間に書き込みパルスを印加することにより、アドレス電極23とスキャン電極21の間でアドレス放電を行い放電セルを選択する。続く維持期間では、一定の期間、スキャン電極21とサステイン電極22との間に、交互に反転する周期的な維持バルスを印加することにより、スキャン電極21とサステイン電極22との間で維持放電を行い表示を行う。
しかしながら、従来のプラズマディスプレイ装置は依然として発光効率が低く、輝度が低いことに問題がある。例えば、発光効率が1lm/WとCRTの1/5程度である。
これまで、上記の課題に対して様々な検討がなされているが、紫外線の発光効率を上げるために陽光柱を利用したPDPが実用化された例はない。これは陽光柱に必要な電極間距離に対してPDPのセルの大きさに制限があること、電極間距離を単純に大きくしただけでは放電が安定せず放電の制御が困難なことなどが上げられると考えられる。
特許としては、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3などがあげられるが、前記特許情報を採用しても十分な結果は得られていない。
特開平5−41165号公報 特開平5−41164号公報 特開平6−275202号公報
上記のように、従来のプラズマディスプレイ装置はCRTなどの表示装置と比較して発光効率が著しく低いという課題があった。一般に放電を起こす電極間の距離を長くすると陽光柱を発生させることが出来るが、PDPのセル構成ではただ単に電極間距離を長くするだけでは陽光柱が安定せず、放電がちらつき、駆動電圧が高く、発光効率もそれほど大きくはならない。
本発明の目的は、上記の問題を解決すること、すなわち陽光柱を安定に利用でき、低電圧駆動、高輝度、高発光効率を実現するプラズマディスプレイパネルの駆動方法、及びそれを用いたディスプレイ装置を提供することにある。
本発明によるプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、少なくとも3種類の電極、第1電極、第2電極、第3電極を有するプラズマディスプレイパネルに対して、自己消去放電、すなわち電極間の電位差を減少させた際に、自らの壁電荷の引力により発生する放電、を発生させ、電極間の電位差を増加させた際に、前記自己消去放電をトリガーとして、放電を発生させ発光させることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法である。
本発明の実施の形態から明らかなように、少なくとも3種類の電極、第1電極、第2電極、第3電極を有するプラズマディスプレイパネルに対して、自己消去放電、すなわち電極間の電位差を減少させた際に、自らの壁電荷の引力により発生する放電、を発生させ、電極間の電位差を増加させた際に、前記自己消去放電をトリガーとして、放電を発生させ発光させることにより、また、少なくとも3種類の電極、第1電極、第2電極、第3電極を有するプラズマディスプレイパネルに対して、第1電極と第2電極間、並びに第1電極と第3電極間、又は/及び第3電極と第2電極間の電位差を減少させた際に、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間で自己消去放電を発生させ、第1電極と第2電極間、並びに第1電極と第3電極間、又は/及び第3電極と第2電極間の電位差を増加させた際に、前記自己消去放電をトリガーとして、第1電極と第2電極間に放電電流Imainを流して発光させ、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間に放電電流Isubを流すことにより、また、少なくとも3種類の電極、第1電極、第2電極、第3電極を有するプラズマディスプレイパネルに対して、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間でトリガー放電を発生させ、これををトリガーとして、第1電極と第2電極間の電位差を増加させた際に、第1電極と第2電極間に放電電流Imainを流して発光させ、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間に放電電流Isubを流すことにより、自己消去放電をトリガー放電として利用できるため、次のサイクルの陽光柱放電を低電圧で発生させることが可能となる。
また、第3電極をトリガー放電に使用することにより、第1電極と第2電極間の壁電荷を減少させることなく有効に利用できる。更に、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間に放電電流Isubを流すことにより、次のサイクルのトリガー放電のための壁電荷を形成することが可能となり、放電を安定に持続させることが可能となる。
更に、第1電極と第2電極間に放電電流Imainを流して発光させる際に、第1電極側、又は/及び第2電極側に、放電電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-mainを発生させることにより、また、第1電極と第2電極間、並びに第1電極と第3電極間、又は/及び第3電極と第2電
極間の電位差を増加させた際に、パネルの充放電電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-Cを発生させることにより、また、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間に放電電流Isubを流す際に、第3電極側に放電電流Isubの変動を抑制する逆起電力Vemf-subを発生させることにより、逆起電力Vemf-mainで放電電流Imainの変動を抑制し、陽光柱放電を安定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑えることが出来る。
しかも、このように形成された陽光柱放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが出来る。更に、放電の直前に於いて、逆起電力Vemf-Cでパネルの充放電電流の減少を抑制し、実質的に放電空間にかかる電圧を強めることが出来るため、強い発光強度を得ることが出来る。
更に、逆起電力Vemf-subにより第3電極に流れる放電電流Isubを必要最小限に抑制することが出来る。これにより、例えば第3電極上に蛍光体層などが形成されているパネルでは、蛍光体層の劣化を抑えることが出来る。
以上のように、陽光柱放電を制御することにより、高輝度、高発光効率、且つ安定な放電が可能なプラズマディスプレイパネルを提供することが出来る。
本発明の第1の発明は、少なくとも3種類の電極、第1電極、第2電極及び第3電極を有するプラズマディスプレイパネルに対して、維持期間中、電極間の電位差を減少させた際に自らの壁電荷の引力により発生する放電である自己消去放電を発生させ、電極間の電位差を増加させた際に、前記自己消去放電をトリガーとして、放電を発生させ発光させることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法である。
このような駆動方法により、自己消去放電をトリガー放電として利用できるため、次のサイクルの陽光柱放電を低電圧で発生させることが可能となる。
本発明の第2の発明は、自己消去放電又はトリガー放電を次サイクルにトリガーとして利用することにより、放電が持続することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法である。
このような駆動方法により、前記自己消去放電、又は前記トリガー放電を次サイクルにトリガーとして利用するか否かにより、放電の持続を制御することが出来る。
本発明の第3の発明は、第1電極と第2電極間に第1の放電電流Imainを流して発光させる際に、第1電極側、又は/及び第2電極側に、放電電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-mainを発生させることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法である。
このような駆動方法により、更に、逆起電力Vemf-mainで放電電流Imainの変動を抑制し、陽光柱放電を安定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑えることが出来る。しかも、このように形成された陽光柱放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが出来る。
本発明の第4の発明は、第1電極と第2電極間、並びに第1電極と第3電極間、又は/及び第3電極と第2電極間の電位差を増加させた際に、パネルの充放電電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-Cを発生させることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法である。
このような駆動方法により、更に、放電の直前に於いて、逆起電力Vemf-Cでパネルの充
放電電流の減少を抑制し、実質的に放電空間にかかる電圧を強めることが出来るため、強い発光強度を得ることが出来る。
本発明の第5の発明は、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間に第2の放電電流Isubを流す際に、第3電極側に前記第2の放電電流Isubの変動を抑制する逆起電力Vemf-subを発生させることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法である。
このような駆動方法により、更に、逆起電力Vemf-subにより第3電極に流れる放電電流Isubを必要最小限に抑制することが出来る。これにより、例えば第3電極上に蛍光体層などが形成されているパネルでは、蛍光体層の劣化を抑えることが出来る。
本発明の第6に記載の発明は、第1電極と第2電極間流れる第1の放電電流Imainのピーク値が、逆起電力Vemf-mainにより10%以上減少することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法である。
このような駆動方法により、更に、逆起電力Vemf-mainで放電電流Imainの変動を抑制し、陽光柱放電を安定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑えることが出来る。しかも、このように形成された陽光柱放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが出来る。
本発明の第7の発明は、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間の第2の放電電流Isubが、第1の放電電流Imainと前記第2の放電電流Isubの和の10%以上流れることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法である。
このような駆動方法により、更に、次のサイクルのトリガー放電のための壁電荷を安定に形成することが可能となり、放電を安定に持続させることが可能となる。
本発明の第8の発明は、第1ないし第9の発明のいずれか記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法を用いることを特徴とするプラズマディスプレイ装置である。
このようなディスプレイ装置により、自己消去放電をトリガー放電として利用できるため、次のサイクルの陽光柱放電を低電圧で発生させることが可能となる。また、第3電極をトリガー放電に使用することにより、第1電極と第2電極間の壁電荷を減少させることなく有効に利用できる。更に、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間に放電電流Isubを流すことにより、次のサイクルのトリガー放電のための壁電荷を形成することが可能となり、放電を持続させることが可能となる。更に、前記自己消去放電、又は前記トリガー放電を次サイクルにトリガーとして利用するか否かにより、放電の持続を制御することが出来る。更に、逆起電力Vemf-mainで放電電流Imainの変動を抑制し、陽光柱放電を安定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑えることが出来る。
しかも、このように形成された陽光柱放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが出来る。更に、放電の直前に於いて、逆起電力Vemf-Cでパネルの充放電電流の減少を抑制し、実質的に放電空間にかかる電圧を強めることが出来るため、強い発光強度を得ることが出来る。更に、逆起電力Vemf-subにより第3電極に流れる放電電流Isubを必要最小限に抑制することが出来る。これにより、例えば第3電極上に蛍光体層などが形成されているパネルでは、蛍光体層の劣化を抑えることが出来る。
本発明の第9の発明は、第3電極と第2電極間、又は/及び第3電極と第2電極間の放電開始電圧が、第1電極と第2電極間の放電開始電圧よりも小さいことを特徴とするプラズマディスプレイ装置である。
このようなディスプレイ装置により、第3電極と第2電極間、又は/及び第3電極と第2電極間で自己消去放電、又はトリガー放電を発生させ易くすることが出来る。
本発明の第10の発明は、第3電極と第2電極間、又は/及び第3電極と第2電極間の距離が、第1電極と第2電極間の距離よりも小さいことを特徴とするプラズマディスプレイ装置である。
このようなディスプレイ装置により、第3電極と第2電極間、又は/及び第3電極と第2電極間で自己消去放電、又はトリガー放電を発生させ易くすることが出来る。
本発明の第11の発明は、第1電極側、又は/及び第2電極側に、インダクタンスが直列に挿入されていることを特徴とするプラズマディスプレイ装置である。
このようなディスプレイ装置により、インダクタンスで放電電流Imainの変動を抑制し、陽光柱放電を安定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑えることが出来る。しかも、このように形成された陽光柱放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが出来る。
本発明の第12の発明は、第1電極と第2電極間流れる第1の放電電流Imainのピーク値が、前記インダクタンスにより10%以上減少することを特徴とするプラズマディスプレイ装置である。
このようなディスプレイ装置により、更に、逆起電力Vemf-mainで放電電流Imainの変動を抑制し、陽光柱放電を安定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑えることが出来る。しかも、このように形成された陽光柱放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが出来る。
本発明の第13の発明は、第1電極と前記第2電極間の距離が0.2mm以上であることを特徴とするプラズマディスプレイ装置である。
このようなディスプレイ装置により、更に、陽光柱を明確に発生させることが可能となる。
本発明の第14の発明は、第1電極と前記第2電極が第1基板に形成され、第1基板と、対向する第2基板間の距離が0.15mm以上であること特徴とするプラズマディスプレイ装置である。
このようなディスプレイ装置により、更に、放電空間を十分にとることが可能となり、陽光柱を強く、安定に発生させることが可能となる。
本発明の第15の発明は、1つの表示セル(最小表示単位)内に、前記第3電極が複数本形成されていることを特徴とするプラズマディスプレイ装置である。
このようなディスプレイ装置により、更に、複数の第3電極上に陽光柱が拡がり(場合によっては複数本形成され)、発光強度、発光効率を高めることが可能となる。
本発明の第16の発明は、1つの表示セル(最小表示単位)内に複数本形成された前記第3電極間に、突起部が形成されていることを特徴とするプラズマディスプレイ装置である。
このようなディスプレイ装置により、更に、複数の第3電極上に陽光柱が複数本形成され、更に発光強度、発光効率を高めることが可能となる。
本発明の第17の発明は、第1電極と第2電極が第1基板に形成され、第3電極が誘電体と介して前記第1電極、前記第2電極と交差するように前記第1基板に形成されていることを特徴とするプラズマディスプレイ装置である。
このようなディスプレイ装置により、更に、第1電極1と第2電極2が第1基板11に形成され、第3電極3が誘電体と介して第1電極1、第2電極2と交差するように前記第1基板11に形成されていることにより、3種類の全ての電極上に、二次電子放出係数の高い材料を保護膜として使用することが出来る。これにより、放電開始電圧を低くすることが可能となるし、第3電極を陰極として使用することに制限が無くなる。
本発明の第18の発明は、第1電極と第2電極が第1基板に形成され、第3電極が前記第1電極、前記第2電極と交差するように、前記第1基板と対向する第2基板に形成されていることを特徴とするプラズマディスプレイ装置である。
このようなディスプレイ装置により、更に、第1電極1と第2電極2が第1基板11に形成され、第3電極3が第1電極1、第2電極2と交差するように、前記第1基板11と対向する第2基板12に形成されていることにより、面放電に加えて対向放電による発光が得られ、より高い発光強度を得ることが出来る。
本発明の第19の発明は、第1電極と第2電極が第1基板に形成され、前記第1基板上の隣接する表示セル(最小表示単位)間にフロート電極が形成されていることを特徴とするプラズマディスプレイ装置である。
このようなディスプレイ装置により、更に、第1電極1と第2電極2が第1基板11に形成され、第1基板11上の隣接する表示セル(最小表示単位)間にフロート電極が形成されていることにより、クロストークを抑えることが出来る。
以下実施の形態により本発明を具体的に説明するが、本発明の実施の態様はこれに限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態で説明するプラズマディスプレイパネルの駆動方法、及びそれを用いたディスプレイ装置は、少なくとも3種類の電極、第1電極、第2電極、第3電極を有するプラズマディスプレイパネルに対して、自己消去放電、すなわち電極間の電位差を減少させた際に、自らの壁電荷の引力により発生する放電、を発生させることを特徴とする。
また、電極間の電位差を増加させた際に、前記自己消去放電をトリガーとして、放電を発生させ発光させることを特徴とする。
また、少なくとも3種類の電極、第1電極、第2電極、第3電極を有するプラズマディスプレイパネルに対して、第1電極と第2電極間、並びに第1電極と第3電極間、又は/及び第3電極と第2電極間の電位差を減少させた際に、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間で自己消去放電を発生させることを特徴とする。
また、第1電極と第2電極間、並びに第1電極と第3電極間、又は/及び第3電極と第2電極間の電位差を増加させた際に、前記自己消去放電をトリガーとして、第1電極と第2電極間に放電電流Imainを流して発光させ、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間に放電電流Isubを流すことを特徴とする。
また、少なくとも3種類の電極、第1電極、第2電極、第3電極を有するプラズマディスプレイパネルに対して、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間でトリガー放電を発生させ、これををトリガーとして、第1電極と第2電極間の電位差を増加させた際に、第1電極と第2電極間に放電電流Imainを流して発光させ、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間に放電電流Isubを流すことを特徴とする。
また、前記自己消去放電、又は前記トリガー放電を次サイクルにトリガーとして利用することにより、放電が持続することを特徴とする。
また、第1電極と第2電極間に放電電流Imainを流して発光させる際に、第1電極側、又は/及び第2電極側に、放電電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-mainを発生させることを特徴とする。
また、第1電極と第2電極間、並びに第1電極と第3電極間、又は/及び第3電極と第2電極間の電位差を増加させた際に、パネルの充放電電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-Cを発生させることを特徴とする。
また、第1電極と第2電極間流れる放電電流Imainのピーク値が、前記逆起電力Vemf-mainにより10%以上減少することを特徴とする。
また、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間の前記放電電流Isubが、前記放電電流Imainと前記放電電流Isubの和の10%以上流れることを特徴とする。
また、第3電極と第2電極間、又は/及び第3電極と第2電極間の放電開始電圧が、第1電極と第2電極間の放電開始電圧よりも小さいことを特徴とする。
また、第3電極と第2電極間、又は/及び第3電極と第2電極間の距離が、第1電極と第2電極間の距離よりも小さいことを特徴とする。
以下、本実施の形態について具体例を示しながら説明するが、本発明の実施の態様はこれに限定されるものではない。
[パネル構造]
図1は本実施の形態1で使用したプラズマディスプレイパネル(PDP)の分解斜視図である。図1のPDPは、放電空間を挟む基板対の一方の第1基板11の内面上に互いにほぼ平行な第1電極1、第2電極2を有し、さらにその上に誘電体層13と保護層14を有する。
他方の第2基板12の内面上に、第1電極1、第2電極2と交差する第3電極3と、その上に誘電体層(オーバーコート層)15と、放電空間を単位発光領域EU毎に区画する隔壁16と、放電により発光する蛍光体17とを有している。また、第1電極1と第2電極2の電極間距離が0.2mm以上である。
基板の材質としてはソーダライムガラスが一般的であるが、特に限定されない。
隔壁の材質としては低融点ガラスを用いるのが一般的であるが、特に限定されない。蛍光体は放電で発生した紫外線により励起され、発光するものであれば特に限定されない。
誘電体の材質としては低融点ガラスを用いるのが一般的であるが、特に限定されない。保護膜は二次電子放出係数γが高い材料が望ましく、MgOが一般的であるが、特に限定されない。放電ガスはHe、Ne、Arのうち少なくとも一種とXeの混合ガスが一般的であるが、特に限定されない。
[駆動方法]
図2に維持期間に第1電極1(同図(a))、第2電極2(同図(b))、第3電極3(同図(c))に対して回路から出力する電圧波形を示す。図2において、縦軸は電圧を表し、横軸は時間を表す。図2では第2電極2の電圧がHiからLoへ、第1電極1の電圧がLoからHiへ変化する期間のみを示している。維持期間では、第2電極2の電圧がHiからLoへ、第1電極1の電圧がLoからHiへ変化する期間と、第1電極1の電圧がHiからLoへ、第2電極2の電圧がLoからHiへ変化する期間を繰り返すことにより連続的に発光させている。
まず、第2電極2の電圧がHiからLoへ変化する期間に於いて、第1電極1と第2電極2間、並びに第3電極3と第2電極2間の電位差を減少させ、パネルのコンデンサを放電している。この時、第3電極3と第2電極2間の放電開始電圧が、第1電極1と第2電極2間の放電開始電圧に比べて十分低く、前のサイクルで、第3電極3と第2電極2間に十分な壁電荷が形成されていれば、第3電極3と第2電極2間の電位差が減少することにより、第3電極3と第2電極2間で自己消去放電を発生させることが出来る。
図3は、第1電極1(同図(a))、第2電極2(同図(b))、第3電極3(同図(c))に流れる電流波形の様子を示している。第3電極3と第2電極2間で自己消去放電に伴う電流が観測される。
続く、第1電極1の電圧がLoからHiへ変化する期間に於いて、第1電極1と第2電極2間、及び第1電極1と第3電極3間に電位差を生じさせ、第1電極1を正に、第2電極2と第3電極3を負にしてパネルを充電している。この時、電位の変化速度が1.0V/ns以上であるように電圧を印加した。更に、パネルの充電電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-Cを発生させるために、回路の第1電極1側に100μHのインダクタンスを挿入した。そのため、実際に第1電極1、第2電極2、第3電極3の電圧、電流波形を観測すると、図3のようになる。これにより、放電開始の直前で第1電極1と第2電極2間にかかる電界強度を大きくすることが出来る。
次に、前記の第3電極3と第2電極2間の自己消去放電がトリガーとなって放電が開始すると、第1電極1と第2電極2間に放電電流Imainが流れ発光する。
この時、放電電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-mainを発生させるために、回路の第1電極1側に挿入した100μHのインダクタンスをそのまま利用する。これにより、放電電流Imainは小さくなり、なだらかな電流波形となることがわかる。この時、陽光柱を観察すると、強く太くなって非常に安定していることがわかる。更に、放電が開始する同時に、電圧を印加していない第3電極3と第2電極2間に放電電流Isubが流れる。このように、放電電流Isubを流すことにより、第2電極2と第3電極3間に次のサイクルのトリガー放電のための壁電荷を形成することが可能となり、放電を持続させることが可能となる。
以下、次のサイクルについて説明する。ここまでの段階で、第2電極2と第3電極3間の壁電荷の極性は、第3電極3側が正、第2電極2側が負である。また、第3電極3上にのみ高二次電子放出係数材料MgOを使用しているため、続く、第1電極1の電圧がHiからLoへ変化する期間に於いて、自己消去放電は起こらない。
更に続く、第2電極2の電圧がLoからHiへ変化する期間に於いて、第2電極2と第1電極1間、及び第2電極2と第3電極3間に電位差を生じさせ、第2電極2を正に、第1電極1と第3電極3
を負にしてパネルを充電している。この時、電位の変化速度が1.0V/ns以上であるように電圧を印加した。
次に、この印加電圧と、第2電極2と第3電極3間の壁電荷により、第2電極2と第3電極3間でトリガー放電が起こる。同時に、これを種火にして、第2電極2と第1電極1間に放電電流Imainが流れ発光する。この時、放電電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-mainを発生させるために、回路の第1電極1側に挿入した100μHのインダクタンスをそのまま利用する。これにより、放電電流Imainは小さくなり、なだらかな電流波形となる。更に、放電が開始する同時に、第2電極2と第3電極3間に放電電流Isubが流れる。このように、放電電流Isubを流すことにより、第2電極2と第3電極3間に更に次のサイクルの自己消去放電のための壁電荷を形成することが可能となり、放電を持続させることが可能となる。
維持期間では、以上を繰り返すことにより連続的に発光させている。
また、逆起電力Vemf-Cを発生させないのであれば、放電直前でインダクタンスを挿入すればよい。
このようにして駆動することにより、陽光柱放電を安定に形成し、持続することが出来、第1電極1と第2電極2の電極間距離が0.5mm、第1基板11と、対向する第2基板12間の距離が0.12mmのパネルで、維持電圧245V、発光効率2.54lm/Wを得ることが出来た。
ここで、第1電極1、第2電極2、第3電極3の各電極間距離を変化させ、各電極間の放電開始電圧を調整したり、駆動電圧を調整することにより、第2電極2の電圧がHiからLoへ変化する期間に於いて、第3電極3と第2電極2間で自己消去放電を発生させないようにすることが出来る。このような駆動を行うと、放電が不安定になったり、放電が停止してしまう。
また、第2電極2の電圧がHiからLoへ変化する期間に於いて、第3電極3と第2電極2間で自己消去放電を発生させてから、続く、第1電極1の電圧をLoからHiへ変化するまでの時間を十分長くすることにより、自己消去放電を発生させても、それをトリガーとして利用しないようにすることが出来る。このような放電を行うと、放電が停止してしまう。
次に、インダクタンスによる逆起電力Vemf-mainを発生させなかった場合の、第1電極1、第2電極2、第3電極3の電圧、電流波形を図4に示す。図4において、同図(a)は第1電極1、同図(b)は第2電極2、同図(c)は第3電極3の電圧、電流波形を示す。インダクタンスの逆起電力Vemf-mainにより、放電電流Imainは10%以上減少する。
この場合、陽光柱放電は不安定で、放電のちらつきも大きく、第1電極1と第2電極2の電極間距離が0.5mm、第1基板11と、対向する第2基板12間の距離が0.12mmのパネルで、維持電圧300V、発光効率1.28lm/Wであった。
次に、インダクタンスの大きさを変えたり、駆動電圧を高くしたときの現象について説明する。
この時、同様にインダクタンスを用いて逆起電力Vemf-mainを発生させ、Isubを0にしたり、Imain+Isubの10%以下に抑えることが出来る。また、逆起電力Vemf-mainにより放電電流Imainが10%未満しか減少しないようにすることが出来る。このような駆動をすると、陽光柱放電は安定せず、発光効率もあまり大きくならない。更に、極端にIsubを小さくした場合は、次のサイクルの自己消去放電、又はトリガー放電のための壁電荷を形成することが不可能となり、放電が不安定になったり、放電が停止してしまう。
また、トリガー放電を強制的に発生させるために、第3電極3にパルスを印加することも可能である。
次に、第1電極1と第2電極2間に電位差を生じさせる過程に於いて、電位の変化速度を変化させた場合の現象について説明する。電位の変化速度を0.5V/nsから2.5V/nsまで変えて調べた結果、電位の変化速度によって発光効率が大きくかわることがわかった。特に、1.0V/ns以上で発光効率は非常に大きくなり、例えば上記パネルでは、電位の変化速度が0.5V/nsの時、発光効率が約1.2lm/Wであるのに対し、電位の変化速度が1.8V/nsの時、発光効率が2.54lm/Wとなる。
また、インダクタンスは今回我々のパネルでは100μHのコイルを用いたが、パネルの容量によって最適な大きさが決まる。すなわち、放電電流Imainが10%以上減少するような逆起電力Vemf-mainを発生させるインダクタンス、放電電流IsubをImain+Isubの10%以上流すようなインダクタンスをパネルの容量にあわせて選べば良い。また、インダクタンス大きさを最適化すれば、インダクタンスを第1電極1側と第2電極2側の両方に用いることにより発光効率は更に上がる。
また、逆起電力Vemf-main、Vemf-Cを発生させる手段としては、上記の例ではインダクタンスを用いたが、逆起電力を発生させうるものであれば、特に限定されない。例えば逆起電力Vemf-mainを発生させる手段として、第1電極1と第2電極2間の電位差をうち消すような逆起電力、逆パルスを印加することも出来る。さらに、連続的にパルスを重畳することで放電電流Imainの波形をなだらかにすることも可能である。同様に、逆起電力Vemf-Cを発生させる手段として、パルスを意図的に重畳することも出来る。図5に逆起電力をパルスにより発生させたときの印加電圧の波形を示す。図5において、同図(a)は第1電極1、同図(b)は第2電極2、同図(c)は第3電極3の電圧波形を示す。
また、放電電流Isubを強制的に流すために、放電開始と同時に第3電極3にパルスを印加することも可能である。
更に放電電流Isubを流しやすくするために、パネルの充電時に第3電極3と第2電極間に電位差を持たせることも出来る。図6に第3電極3にパルスを印加して、放電電流Isubを強制的に流したしたときの印加電圧の波形を示す。図6において、同図(a)は第1電極1、同図(b)は第2電極2、同図(c)は第3電極3の電圧波形を示す。
また、各電極間に電位差を持たせる過程は必ずしもパネルの充電によるものである必要はなく、例えばパネルの放電(ガス放電ではない)を利用しても良い。
また、厳密には、本実施の形態の発明の効果はパネルの点灯率による容量の変化により若干変わってくる。しかし表示量に対して逆起電力Vemf-mainを制御することにより、表示量に応じて発光効率を最適化することが出来る。
[ディスプレイ装置]
以下に示す、スキャン電極、サステイン電極、アドレス電極は、例えば、上記の第1電極1、第2電極2、第3電極3が担う。
図7は本実施の形態に於けるディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。 図7のディスプレイ装置は、PDP100、アドレスドライバ110、スキャンドライバ120、サステインドライバ130、放電制御タイミング発生回路140、A/Dコンバータ(アナログ・デジタル変換器)151、走査数変換部152、及びサブフィールド変換部153を含む。
PDP100は複数のアドレス電極、複数のスキャン電極(走査電極)、複数のサステイン電極(維持電極)を含み、複数のアドレス電極は画面の垂直方向に配列され、複数のスキャン電極及び複数のサステイン電極は画面の水平方向に配列されている。また、複数の
サステイン電極は共通に接続されている。また、アドレス電極、スキャン電極及びサステイン電極の各交点に放電セルが形成され、各放電セルが画面上の画素を構成する。このPDP100に対して、アドレス電極とスキャン電極の間に書き込みパルスを印加することにより、アドレス電極とスキャン電極の間でアドレス放電を行い放電セルを選択した後、スキャン電極とサステイン電極との間に、交互に反転する周期的な維持バルスを印加することにより、スキャン電極とサステイン電極との間で維持放電を行い表示を行う。
AC型PDPに於ける階調表示駆動方式としては、例えばADS(Address and Display-period Separated:アドレス・表示期間分離)方式を用いることが出来る。
図8はADS方式を説明するための図である。図8の縦軸は第1ラインから第mラインまでのスキャン電極の走査方向(垂直走査方向)を示し、横軸は時間を示す。ADS方式では、1フィールド(1/60秒=16.67ms)を複数のサブフィールドに時間的に分割する。例えば、8ビットで256階調表示を行う場合は、1フィールドを8つのサブフィールドに分割する。また、各サブフィールドは、点灯セル選択のためのアドレス放電が行われるアドレス期間と、表示のための維持放電が行われる維持期間とに分離される。ADS方式では、各サブフィールドで第1ラインから第mラインまでPDPの全面にアドレス放電による走査が行われ、全面アドレス放電終了時に維持放電が行われる。
まず、映像信号VDはA/Dコンバータに入力される。また、水平同期信号H及び垂直同期信号Vは放電制御タイミング発生回路、A/Dコンバータ、走査数変換部、サブフィールド変換部に与えられる。A/Dコンバータは映像信号VDをデジタル信号に変換し、その画像データを走査数変換部に与える。走査数変換部は画像データをPDPの画素数に応じたライン数の画像データに変換し、各ラインごとの画像データをサブフィールド変換部に与える。サブフィールド変換部は、各ラインごとの画像データの各画素データを複数のサブフィールドに対応する複数のビットに分割し、各サビフィールドごとに各画素データの各ビットをアドレスドライバにシリアルに出力する。アドレスドライバは電源回路111に接続されており、サブフィールド変換部から各サブフィールドごとにシリアルに与えられるデータをパラレルデータに変換し、そのパラレルデータに基づいて複数のアドレス電極を駆動する。
放電制御タイミング発生回路は、水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vを基準として、放電制御タイミング信号SC、SUを発生し、各々スキャンドライバおよびサステインドライバに与える。スキャンドライバは出力回路121及びシフトレジスタ122を含む。また、サステインドライバは出力回路131及びシフトレジスタ132を含む。これらのスキャンドライバ及びサステインドライバは共通の電源回路123に接続されている。
スキャンドライバのシフトレジスタは放電制御タイミング発生回路から与えられる放電制御タイミング信号SCを垂直走査方向にシフトしつつ出力回路に与える。出力回路はシフトレジスタから与えられる放電制御タイミング信号SCに応答して複数のスキャン電極を順に駆動する。
サステインドライバのシフトレジスタは放電制御タイミング発生回路から与えられる放電制御タイミング信号SUを垂直走査方向にシフトしつつ出力回路に与える。出力回路はシフトレジスタから与えられる放電制御タイミング信号SUに応答して複数のサステイン電極を順に駆動する。
図9はPDP100の各電極に印加される駆動電圧を示すタイミングチャートである。図9では、アドレス電極(同図(a))、サステイン電極(同図(b))、及び第nライン〜第(n+2)(同図(c)〜(e))のスキャン電極の駆動電圧が示されている。ここで、nは任意
の整数である。図9に示すように、発光期間ではサステイン電極に一定周期でサステインパルス(Psu)が印加される。アドレス期間には、スキャン電極に書き込みパルス(Pw)が印加される。この書き込みパルスに同期してアドレス電極に書き込みパルス(Pwa)が印加される。アドレス電極に印加される書き込みパルス(Pwa)のオンオフは表示する画像の各画素に応じて制御される。書き込みパルス(Pw)と書き込みパルス(Pwa)とが同時に印加されると、スキャン電極とアドレス電極との交点の放電セルでアドレス放電が発生し、その放電セルが点灯する。アドレス期間後の維持期間には、スキャン電極に一定の周期で維持パルス(Psc)が印加される。
スキャン電極に印加される維持パルス(Psc)の位相はサステイン電極に印加されるサステインパルス(Psc)の位相に対して180度ずれている。この場合、アドレス放電で点灯した放電セルにおいてのみ維持放電が発生する。
各サブフィールドの終了時には、スキャン電極に消去パルス(Pe)が印加される。それにより、各放電セルの壁電荷が消滅または維持放電が起きない程度に低減し、維持放電が終了する。消去パルス(Pe)の印加後の休止期間には、スキャン電極に一定周期で休止パルス(Pr)が印加される。この休止パルス(Pr)はサステインパルス(Psu)と同位相になっている。
尚、維持期間の駆動方法についての詳細は、上記[駆動方法]に記載の通りである。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態で説明するプラズマディスプレイパネルの駆動方法、及びそれを用いたディスプレイ装置は、(実施の形態1)で説明したものに加えて、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間に放電電流Isubを流す際に、第3電極側に放電電流Isubの変動を抑制する逆起電力Vemf-subを発生させることを特徴とする。
以下、本実施の形態について具体例を示しながら説明するが、本発明の実施の態様はこれに限定されるものではない。
[パネル構造]
パネルの構造については前記実施の形態1と同じである。
[駆動方法]
図2に維持期間に第1電極1、第2電極2、第3電極に印加する電圧波形を示す。まず、第2電極2の電圧がHiからLoへ変化する期間に於いて、第1電極1と第2電極2間、並びに第3電極3と第2電極2間の電位差を減少させ、パネルのコンデンサを放電している。この時、第3電極3と第2電極2間の放電開始電圧が、第1電極1と第2電極2間の放電開始電圧に比べて十分低く、前のサイクルで、第3電極3と第2電極2間に十分な壁電荷が形成されていれば、第3電極3と第2電極2間の電位差が減少することにより、第3電極3と第2電極2間で自己消去放電を発生させることが出来る。
図3は、第1電極1、第2電極2、第3電極3に流れる電流波形の様子を示している。第3電極3と第2電極2間で自己消去放電に伴う電流が観測される。
続く、第1電極1の電圧がLoからHiへ変化する期間に於いて、第1電極1と第2電極2間、及び第1電極1と第3電極3間に電位差を生じさせ、第1電極1を正に、第2電極2と第3電極3を負にしてパネルを充電している。この時、電位の変化速度が1.0V/ns以上であるように電圧を印加した。
更に、パネルの充電電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-Cを発生させるために、回路の第1電極1側に100μHのインダクタンスを挿入した。そのため、実際に第1電極1、第2電極2、第3電極3の電圧、電流波形を観測すると、図3のようになる。これにより、放電開始の直前で第1電極1と第2電極2間にかかる電界強度を大きくすることが出来る。
次に、前記の第3電極3と第2電極2間の自己消去放電がトリガーとなって放電が開始すると、第1電極1と第2電極2間に放電電流Imainが流れ発光する。
この時、放電電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-mainを発生させるために、回路の第1電極1側に挿入した100μHのインダクタンスをそのまま利用する。これにより、放電電流Imainは小さくなり、なだらかな電流波形となることがわかる。この時、陽光柱を観察すると、強く太くなって非常に安定していることがわかる。
更に、放電が開始する同時に、電圧を印加していない第3電極3と第2電極2間に放電電流Isubが流れる。このように、放電電流Isubを流すことにより、第2電極2と第3電極3間に次のサイクルのトリガー放電のための壁電荷を形成することが可能となり、放電を持続させることが可能となる。この時、放電電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-subを発生させるために、回路の第3電極3側に100μHのインダクタンスを挿入した。これにより、第3電極3に流れる放電電流Isubを必要最小限に抑制することが出来る。
以下、次のサイクルについて説明する。ここまでの段階で、第2電極2と第3電極3間の壁電荷の極性は、第3電極3側が正、第2電極2側が負である。また、第3電極3上にのみ高二次電子放出係数材料MgOを使用しているため、続く、第1電極1の電圧がHiからLoへ変化する期間に於いて、自己消去放電は起こらない。
更に続く、第2電極2の電圧がLoからHiへ変化する期間に於いて、第2電極2と第1電極1間、及び第2電極2と第3電極3間に電位差を生じさせ、第2電極2を正に、第1電極1と第3電極3を負にしてパネルを充電している。この時、電位の変化速度が1.0V/ns以上であるように電圧を印加した。
次に、この印加電圧と、第2電極2と第3電極3間の壁電荷により、第2電極2と第3電極3間でトリガー放電が起こる。同時に、これを種火にして、第2電極2と第1電極1間に放電電流Imainが流れ発光する。この時、放電電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-mainを発生させるために、回路の第1電極1側に挿入した100μHのインダクタンスをそのまま利用する。これにより、放電電流Imainは小さくなり、なだらかな電流波形となる。
更に、放電が開始する同時に、第2電極2と第3電極3間に放電電流Isubが流れる。このように、放電電流Isubを流すことにより、第2電極2と第3電極3間に更に次のサイクルの自己消去放電のための壁電荷を形成することが可能となり、放電を持続させることが可能となる。
維持期間では、以上を繰り返すことにより連続的に発光させている。
また、逆起電力Vemf-Cを発生させないのであれば、放電直前でインダクタンスを挿入すればよい。
このようにして駆動することにより、第1電極1と第2電極2の電極間距離が0.5mm、第1基板11と、対向する第2基板12間の距離が0.12mmのパネルで、維持電圧245V、発光効率約2.6lm/Wを得ることが出来た。また、第3電極3上に形成された蛍光体層の劣化を抑えることが出来た。
また、第3電極3と第2電極2間で自己消去放電を発生させなかった場合の現象や、自己消去放電を発生させても、それをトリガーとして利用しなかった場合の現象や、インダクタンスによる逆起電力Vemf-mainを発生させなかった場合の現象や、インダクタンスの大きさを変えたり、駆動電圧を高くしたときの現象や、第1電極1と第2電極2間に電位差を生じさせる過程に於いて、電位の変化速度を変化させた場合の現象や、トリガー放電を強制的に発生させる手段や、逆起電力Vemf-main、Vemf-Cを発生させる手段や、放電電流Isubを強制的に流すための手段や、表示量に対して逆起電力Vemf-mainを制御する手段などについては前記実施の形態1と同じである。
[ディスプレイ装置]
ディスプレイ装置については、前記実施の形態1と同じである。尚、維持期間の駆動方法についての詳細は、上記[駆動方法]に記載の通りである。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態で説明するプラズマディスプレイパネルの駆動方法、及びそれを用いたディスプレイ装置は、(実施の形態1)、(実施の形態2)で説明したものに加えて、前記第1電極と前記第2電極間の距離が0.2mm以上であることを特徴とする。
また、前記第1電極と前記第2電極が第1基板に形成され、第1基板と、対向する第2基板間の距離が0.15mm以上であること特徴とする。
また、1つの表示セル(最小表示単位)内に、前記第3電極が複数本形成されていることを特徴とする。
また、1つの表示セル(最小表示単位)内に複数本形成された前記第3電極間に、突起部が形成されていることを特徴とする。
また、第1電極と第2電極が第1基板に形成され、第3電極が誘電体と介して前記第1電極、前記第2電極と交差するように前記第1基板に形成されていることを特徴とする。
また、第1電極と第2電極が第1基板に形成され、第3電極が前記第1電極、前記第2電極と交差するように、前記第1基板と対向する第2基板に形成されていることを特徴とする。
また、第1電極と第2電極が第1基板に形成され、前記第1基板上の隣接する表示セル(最小表示単位)間にフロート電極が形成されていることを特徴とする。
以下、本実施の形態について具体例を示しながら説明するが、本発明の実施の態様はこれに限定されるものではない。
[駆動方法]については前記実施の形態1と同様である。[ディスプレイ装置]については基本的に前記実施の形態1と同様であるが、パネルの構造が異なる。以下、異なる部分のみ説明する。
[パネル構造]
図1は本実施の形態1で使用したプラズマディスプレイパネル(PDP)の斜視図である。図1のPDPは、放電空間を挟む基板対の一方の第1基板11の内面上に互いにほぼ平行な第1電極1、第2電極を有し、他方の第2基板12の内面上に、第1電極1、第2電極2と交差
する第3電極3と、放電空間を単位発光領域EU毎に区画する隔壁16と、放電により発光する蛍光体17とを有している。また、第1電極1と第2電極2の電極間距離が0.2mm以上である。
図1のパネルに対し、本実施の形態に於ける駆動方法を行うと、第1電極1と第2電極2の電極間距離が0.5mm、第1基板11と、対向する第2基板12間の距離が0.12mmのパネルで、維持電圧245V、発光効率2.54lm/Wを得ることが出来た。
これは、実施の形態1で示した結果である。
この構造のパネルに対して、第1基板11と、対向する第2基板12間の距離を0.12mmから0.25mmまで変えて同様の駆動を行った。その結果、0.15mm以上で特に発光効率が大きくなることがわかった。例えば、第1基板11と、対向する第2基板12間の距離を0.18mmとすると、維持電圧240V、発光効率2.78lm/Wを得ることが出来た。
図10のPDPは、1つの表示セル(最小表示単位)内に、前記第3電極3が複数本形成されている。
図10のパネルに対し、本実施の形態に於ける駆動方法を行うと、第1電極1と第2電極2の電極間距離が0.5mm、第1基板11と、対向する第2基板12間の距離が0.12mmのパネルで、維持電圧245V、発光効率2.94lm/Wを得ることが出来た。
また、第1電極1と第2電極2の電極間距離が0.5mm、第1基板11と、対向する第2基板12間の距離が0.18mmのパネルで、維持電圧250V、発光効率3.14lm/Wを得ることが出来た。尚、第3電極3の本数を更に増やすことにより、更に発光効率を上げることが出来る。
図11のPDPは、1つの表示セル(最小表示単位)内に複数本形成された前記第3電極3間に、突起部18が形成されている。
図11のパネルに対し、本実施の形態に於ける駆動方法を行うと、第1電極1と第2電極2の電極間距離が0.5mm、第1基板11と、対向する第2基板12間の距離が0.18mm、突起部18の高さが0.12mmのパネルで、維持電圧250V、発光効率3.40lm/Wを得ることが出来た。
図12のPDPは、第1電極1と第2電極2が第1基板11に形成され、 第1基板11上の隣接する表示セル(最小表示単位)間にフロート電極4が形成されている。
図12のパネルに対し、本実施の形態に於ける駆動方法を行うことにより、クロストークや放電のちらつきを抑えることが出来た。更に上記フロート電極4を、第1基板11上の隣接する表示セル(最小表示単位)間に複数形成し、これを接続することにより、放電のちらつきは更に抑えることが出来た。
図13のPDPは、第1電極1と第2電極2が第1基板11に形成され、第3電極3が誘電体と介して第1電極1、第2電極2と交差するように前記第1基板11に形成されている。これにより、3種類の全ての電極上に、二次電子放出係数の高い材料、例えばMgOを保護膜として使用することが出来る。
図13のパネルに対し、本実施の形態に於ける駆動方法を行うことにより、維持電圧を約10V低くすることが出来た。更に、第3電極を陰極として使用することも可能であることがわかった。
図14のPDPは、第1電極1と第2電極2が第1基板11に形成され、第3電極3が誘電体と
介して第1電極1、第2電極2と交差するように前記第1基板11に形成されている。更に、1つの表示セル(最小表示単位)内に、前記第3電極3が複数本形成されている。
図14のパネルに対し、本実施の形態に於ける駆動方法を行うことにより、維持電圧を低くすることが出来、発光効率を大きくすることが出来た。
図15のPDPは、第1電極1と第2電極2が第1基板11に形成され、第3電極3が誘電体と介して第1電極1、第2電極2と交差するように前記第1基板11に形成されている。更に、1つの表示セル(最小表示単位)内に複数本形成された前記第3電極3間に、突起部18が形成されている。
図15のパネルに対し、本実施の形態に於ける駆動方法を行うことにより、維持電圧を低くすることが出来、発光効率を更に大きくすることが出来た。
本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、本発明の実施の形態から明らかなように、少なくとも3種類の電極、第1電極、第2電極、第3電極を有するプラズマディスプレイパネルに対して、自己消去放電、すなわち電極間の電位差を減少させた際に、自らの壁電荷の引力により発生する放電、を発生させ、電極間の電位差を増加させた際に、前記自己消去放電をトリガーとして、放電を発生させ発光させることにより、また、少なくとも3種類の電極、第1電極、第2電極、第3電極を有するプラズマディスプレイパネルに対して、第1電極と第2電極間、並びに第1電極と第3電極間、又は/及び第3電極と第2電極間の電位差を減少させた際に、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間で自己消去放電を発生させ、第1電極と第2電極間、並びに第1電極と第3電極間、又は/及び第3電極と第2電極間の電位差を増加させた際に、前記自己消去放電をトリガーとして、第1電極と第2電極間に放電電流Imainを流して発光させ、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間に放電電流Isubを流すことにより、また、少なくとも3種類の電極、第1電極、第2電極、第3電極を有するプラズマディスプレイパネルに対して、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間でトリガー放電を発生させ、これををトリガーとして、第1電極と第2電極間の電位差を増加させた際に、第1電極と第2電極間に放電電流Imainを流して発光させ、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間に放電電流Isubを流すことにより、自己消去放電をトリガー放電として利用できるため、次のサイクルの陽光柱放電を低電圧で発生させることが可能となり、また、第3電極をトリガー放電に使用することにより、第1電極と第2電極間の壁電荷を減少させることなく有効に利用できる。更に、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間に放電電流Isubを流すことにより、次のサイクルのトリガー放電のための壁電荷を形成することが可能となり、放電を安定に持続させることが可能となり、更に、第1電極と第2電極間に放電電流Imainを流して発光させる際に、第1電極側、又は/及び第2電極側に、放電電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-mainを発生させることにより、また、第1電極と第2電極間、並びに第1電極と第3電極間、又は/及び第3電極と第2電極間の電位差を増加させた際に、パネルの充放電電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-Cを発生させることにより、また、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間に放電電流Isubを流す際に、第3電極側に放電電流Isubの変動を抑制する逆起電力Vemf-subを発生させることにより、逆起電力Vemf-mainで放電電流Imainの変動を抑制し、陽光柱放電を安定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑えることが出来き、しかも、このように形成された陽光柱放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが出来る。更に、放電の直前に於いて、逆起電力Vemf-Cでパネルの充放電電流の減少を抑制し、実質的に放電空間にかかる電圧を強めることが出来るため、強い発光強度を得ることが出来き、更に、逆起電力Vemf-subにより第3電極に流れる放電電流Isubを必要最小限に抑制することが出来る。これにより、例えば第3電極上に蛍光体層などが形成されているパネルでは、蛍光体層の劣化を抑えることが出来き、以
上のように、陽光柱放電を制御することにより、高輝度、高発光効率、且つ安定な放電が可能なプラズマディスプレイパネルを有し、本発明はプラズマディスプレイパネルの駆動方法に関し、特に、少なくとも3種類の電極、第1電極1、第2電極2、第3電極3を有するプラズマディスプレイパネルに対して、自己消去放電、すなわち電極間の電位差を減少させた際に、自らの壁電荷の引力により発生する放電、を発生させ、電極間の電位差を増加させた際に、前記自己消去放電をトリガーとして、放電を発生させ発光させることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法等として有用である。
本発明実施の形態1に於けるプラズマディスプレイパネル(PDP)の斜視図 同実施の形態1に於ける各電極に対して回路から出力する電圧波形を示す図 同実施の形態1に於ける各電極で観測される電圧、電流波形を示す図 同実施の形態1に於ける逆起電力Vemf-mainを発生させなかった場合の、各電極の電圧、電流波形を示す図 同実施の形態1に於ける逆起電力をパルスにより発生させたときの印加電圧の波形を示す図 同実施の形態1に於ける放電電流Isubを強制的に流すときの印加電圧の波形を示す図 同実施の形態1に於けるディスプレイ装置の構成を示すブロック図 同実施の形態1に於けるADS方式を説明するための概念図 同実施の形態1に於けるPDPの各電極に印加される駆動電圧を示すタイミングチャート 本発明実施の形態3に於けるプラズマディスプレイパネル(PDP)の分解斜視図 同実施の形態3に於けるプラズマディスプレイパネル(PDP)の分解斜視図 同実施の形態3に於けるプラズマディスプレイパネル(PDP)の分解斜視図 同実施の形態3に於けるプラズマディスプレイパネル(PDP)の分解斜視図 同実施の形態3に於けるプラズマディスプレイパネル(PDP)の分解斜視図 同実施の形態3に於けるプラズマディスプレイパネル(PDP)の分解斜視図 従来の3電極構造の面放電型PDPの分解斜視図
符号の説明
1 第1電極
2 第2電極
3 第3電極
4 フロート電極
11 第1基板
12 第2基板
13 誘電体層
14 保護膜
15 誘電体層(オーバーコート層)
16 隔壁
17 蛍光体
18 突起部
21 スキャン電極
22 サステイン電極
23 アドレス電極
100 PDP
110 アドレスドライバ
111 アドレスドライバの電源回路
120 スキャンドライバ
121 スキャンドライバの出力回路
122 スキャンドライバのシフトレジスタ
123 スキャンドライバ及びサステインドライバ共通の電源回路
130 サステインドライバ
131 サステインドライバの出力回路
132 サステインドライバのシフトレジスタ
140 放電制御タイミング発生回路
151 A/Dコンバータ
152 走査数変換部
153 サブフィールド変換部

Claims (19)

  1. 少なくとも3種類の電極、第1電極、第2電極及び第3電極を有するプラズマディスプレイパネルに対して、維持期間中、電極間の電位差を減少させた際に自らの壁電荷の引力により発生する放電である自己消去放電を発生させ、電極間の電位差を増加させた際に、前記自己消去放電をトリガーとして、放電を発生させ発光させることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  2. 自己消去放電又はトリガー放電を次サイクルにトリガーとして利用することにより、放電が持続することを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  3. 第1電極と第2電極間に第1の放電電流Imainを流して発光させる際に、第1電極側、又は/及び第2電極側に、放電電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-mainを発生させることを特徴とする請求項1又は2記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  4. 第1電極と第2電極間、並びに第1電極と第3電極間、又は/及び第3電極と第2電極間の電位差を増加させた際に、パネルの充放電電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-Cを発生させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  5. 第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間に第2の放電電流Isubを流す際に、第3電極側に前記第2の放電電流Isubの変動を抑制する逆起電力Vemf-subを発生させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  6. 第1電極と第2電極間流れる第1の放電電流Imainのピーク値が、逆起電力Vemf-mainにより10%以上減少することを特徴とする請求項3ないし5のいずれか記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  7. 第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と第3電極間の第2の放電電流Isubが、第1の放電電流Imainと前記第2の放電電流Isubの和の10%以上流れることを特徴とする請求項3ないし6のいずれか記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  8. 請求項1ないし7のいずれか記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法を用いることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  9. 第3電極と第2電極間、又は/及び第3電極と第2電極間の放電開始電圧が、第1電極と第2電極間の放電開始電圧よりも小さいことを特徴とする請求項8に記載のプラズマディスプレイ装置。
  10. 第3電極と第2電極間、又は/及び第3電極と第2電極間の距離が、第1電極と第2電極間の距離よりも小さいことを特徴とする請求項8又は9記載のプラズマディスプレイ装置。
  11. 第1電極側、又は/及び第2電極側に、インダクタンスが直列に挿入されていることを特徴とする前記請求項8ないし10のいずれか記載のプラズマディスプレイ装置。
  12. 第1電極と第2電極間流れる第1の放電電流Imainのピーク値が、前記インダクタンスにより10%以上減少することを特徴とする請求項11記載のプラズマディスプレイ装置。
  13. 第1電極と前記第2電極間の距離が0.2mm以上であることを特徴とする請求項8ないし12
    のいずれか記載のプラズマディスプレイ装置。
  14. 第1電極と前記第2電極が第1基板に形成され、第1基板と、対向する第2基板間の距離が0.15mm以上であること特徴とする請求項8ないし13のいずれか記載のプラズマディスプレイ装置。
  15. 1つの表示セル(最小表示単位)内に、前記第3電極が複数本形成されていることを特徴とする前記請求項8ないし14のいずれか記載のプラズマディスプレイ装置。
  16. 1つの表示セル(最小表示単位)内に複数本形成された前記第3電極間に、突起部が形成されていることを特徴とする請求項15記載のプラズマディスプレイ装置。
  17. 第1電極と第2電極が第1基板に形成され、第3電極が誘電体と介して前記第1電極、前記第2電極と交差するように前記第1基板に形成されていることを特徴とする請求項8ないし16のいずれか記載のプラズマディスプレイ装置。
  18. 第1電極と第2電極が第1基板に形成され、第3電極が前記第1電極、前記第2電極と交差するように、前記第1基板と対向する第2基板に形成されていることを特徴とする請求項8ないし17のいずれか記載のプラズマディスプレイ装置。
  19. 第1電極と第2電極が第1基板に形成され、前記第1基板上の隣接する表示セル(最小表示単位)間にフロート電極が形成されていることを特徴とする請求項8ないし18のいずれか記載のプラズマディスプレイ装置。

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