JP2004252314A - 形状可変ミラー - Google Patents

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Abstract

【課題】反射面に複雑な断面形状を比較的容易に実現し得る形状可変ミラーを提供する。
【解決手段】反射面12aが形成される可撓性の薄膜11と電極13との間に印加される電圧を制御することにより、反射面12aの断面形状を可変とする形状可変ミラー10、110。反射面12aの断面形状は、電極13および薄膜11間が等電位にある状態で、曲面を呈する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、反射面が形成された薄膜に静電吸引力を作用させて反射面の断面形状を可変とし得る形状可変ミラーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の形状可変ミラーに、表面に反射面が形成された可撓性の薄膜を平坦に保持し、この薄膜の裏面側から電極を介して薄膜に静電吸引力を作用させることにより、平坦な反射面を電極と反対方向に向けて凹状に変形させるものがある(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
【0003】
このような形状変形ミラーでは、反射面が設けられた薄膜と電極との間に電圧が印加されていない状態では、薄膜と電極との間に電位差が与えられておらず、従って、薄膜と電極との間に静電吸引力は作用しないことから、反射面が設けられた薄膜は略平坦となるように保持されている。そのため、形状変形ミラーは、薄膜に対する電圧が電極に印加されていない状態では、略平面鏡として作用する。
【0004】
電極に電圧が印加されると、電極を介して薄膜に電圧の値に応じた静電吸引力が作用することから、電極に対応した部分が該電極に向けて部分的に撓む。従って、電極に印加される電圧を制御することにより、反射面の断面形状を所望の凹状に変えることができる。この種の形状変形ミラーの適用例としては、典型的には、生体眼の網膜からの反射光に含まれる波面収差を補正するために、生体眼からの反射光路中に挿入することが挙げられる(例えば、特許文献3参照。)。
【0005】
いずれにしても、従来の前記した形状可変ミラーでは、平坦に保持されている薄膜に電極を介して静電吸引力を作用させることにより、この平面鏡として作用する反射面を部分的に凹状に撓ませることができるので、比較的容易に反射面に所望の凹状曲面を与えることができる。
【0006】
また、電極への電圧の印加により、平坦な反射面に凹状の撓みが与えられるので、電極を構成する電極部材の数、配置および各電極部材への電圧制御を考慮することにより、反射面に形成される凹状の撓みの程度および凹状部の配置を組み合わせることができ、これにより、平坦な反射面に種々の断面形状を与えることができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−49460号公報(第3頁、図1)
【特許文献2】
米国特許第5,774,252号明細書(第2−4欄、図1−3)
【特許文献3】
特表2001−507258号公報(第12−15頁、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、平坦面に形成される凹状曲面の組み合わせによって所望の複雑な断面形状を形成することは容易ではない。また、複雑な断面形状の実現のためには、電極部材の数の増大および各電極部材への電圧の高精度の制御が不可欠となり、構成の複雑化を招く。そのため、反射面に非球面形状を含めた所望の複雑な断面形状を比較的容易に与えることのできる形状可変ミラーが望まれていた。
【0009】
そこで、本発明の目的は、反射面に従来よりも複雑な断面形状を従来に比較して容易に実現し得る形状可変ミラーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る請求項1記載の発明は、一方の面に反射面が形成される可撓性の薄膜と、該薄膜の他方の面に間隔をおいて対向して配置された電極とを備え、前記薄膜と前記電極との間に印加される電圧を制御することにより、前記反射面の断面形状を可変とする形状可変ミラーであって、前記反射面の断面形状が、前記電極および前記薄膜間が等電位にある状態で、前記電極の側と反対側の方向へ凸状の曲面であることを特徴とする。
【0011】
請求項1に記載の発明では、反射面が形成される薄膜は、電極に電圧が印加された状態では、従来における例と同様に電極を介して静電吸引力を受けることから、この静電吸引力により電極へ向けての撓み変形を受ける。この反射面が形成される薄膜は、該薄膜に対する電圧が電極に与えられていない状態、すなわち薄膜と電極とが等電位におかれた状態では、平坦に保持されていない。そのため、薄膜に形成された反射面の断面は、従来のような平面を呈することなく曲面を呈する。
【0012】
静電吸引力による薄膜の撓み変形によって、例えば反射面の曲面内に部分的に凹状部を形成することができることから、反射面の断面形状は、曲面と該曲面内に形成される凹状部との組み合わせにより規定される。従って、電極の電圧を制御することにより、凹状部を該凹状部を除く他の曲面部分と組み合わせることができ、この凹状部と、該凹状部を除く他の曲面部分との組み合わせにより、従来のような平坦部と凹状部との組み合わせに比較して、反射面に凸状部等を含む複雑な所望の断面形状を容易に付与することができる。
【0013】
また、曲面と凹状部との組み合わせにより、凸状部を含む複雑な所望の断面形状を反射面に与えることができるので、例えば眼底カメラを用いて被検眼の眼底像を得る光学装置に本発明に係る形状可変ミラーを組み込むことにより、被検眼の眼底で反射して、被検眼の水晶体、角膜等を経て射出される光束からその水晶体あるいは角膜等で生じる収差を除去するために、反射面の断面形状を被検眼の水晶体あるいは角膜等のゆがみに応じて微妙に調整することができる。これにより、構成の複雑化を招くことなく、被検眼からの反射光束の収差を除去することができ、反射光束の波面の乱れを適正に修正して高解像度の眼底像を得ることができる。
【0014】
また、請求項1に記載の発明は、電圧が電極に印加されていない状態で、反射面の断面形状を凸状曲面としたことを特徴とする。
【0015】
反射面の断面形状は、電極に電圧が印加されていない状態で、凸状曲面に保持されることから、電極に電圧を印加することにより、この凸状曲面と、該凸状曲面内に形成される凹状部との組み合わせにより、反射面の断面形状を規定することができる。従って、反射面の断面形状を凹凸を含む所望形状に設定することができる。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の形状可変ミラーにおいて、電極を複数の電極部材で構成し、各電極部材の電圧値を個々に制御可能としたことを特徴とする。電圧値が個々に制御可能の複数の電極部材を電極として用いることにより、一層複雑な断面形状を反射面に設定することが可能となる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の形状可変ミラーにおいて、薄膜はシリコンを主材料として形成されていることを特徴とする。
【0018】
薄膜をシリコン単結晶基板のようなシリコン材料で形成することにより、フォト・リソグラフィおよびエッチングのような半導体製造技術を利用して、適正な厚さ寸法を有する微小な薄膜を比較的容易に形成することができる。この薄膜の一方の面には、反射光の波長に応じて選択される例えばアルミニゥム、金あるいは銀のような鏡面材料が蒸着あるいはスパッタリング等により適宜堆積され、これにより反射面を形成することができる。反射面の表面は、必要に応じて、例えば酸化アルミニゥムのような保護膜で覆うことができる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の形状可変ミラーにおいて、薄膜は、該薄膜の前記両面にほぼ等しい圧力が作用する状態で反射面が凸面形状を呈するように、全体にわん曲して形成されていることを特徴とする。
【0020】
請求項4に記載の発明では、薄膜がわん曲して形成されていることから、この薄膜の両面への圧力差を及ぼすための格別な圧力付与手段を用いることなく、反射面の断面に凸状形状を与えることができる。
【0021】
請求項5に記載の発明は、請求項3または4記載の形状可変ミラーにおいて、薄膜に撓み変形を与えるための歪み導入層が形成されていることを特徴とする。
この歪み導入層は、薄膜の反射面の側あるいはその反対側の面の少なくともいずれか一方の面に形成することができる。
【0022】
薄膜の反射面が形成される一方の面の側に歪み導入層が形成される場合、この歪み導入層は、薄膜との接合面の側で圧縮歪みが生じるように、該薄膜上に形成される。この圧縮歪み導入層は、薄膜との接合面と反対側の面を凸状とするように撓み変形を生じる。圧縮歪み導入層に接合する薄膜は、この歪み導入層に沿って撓み変形を生じる。その結果、薄膜は、その一方の面に形成された反射面の断面形状が凸形状となるように、すなわち、反射面の側が全体的に外方に張り出すように、わん曲し、あるいは弧状となるように、撓み変形を生じる。
【0023】
反射面が形成される面と反対側、すなわち薄膜の電極に対向する他方の面側に歪み導入層が形成される場合、歪み導入層は、薄膜との接合面の側で引張り歪みが生じるように、該薄膜上に形成される。この引張り歪み導入層は、薄膜との接合面と反対側の面を凹状とするように撓み変形を生じる。引張り歪み導入層に接合する薄膜は、この歪み導入層に沿って撓み変形を生じる。その結果、薄膜は、この薄膜の一方の面に圧縮歪み導入層が形成される場合におけると同様に、その一方の面に形成された反射面の断面形状が凸形状となるように、わん曲しあるいは弧状となるように、撓み変形を生じる。
【0024】
圧縮歪み導入層および引張り歪み導入層は、必要に応じて、薄膜の両面側にそれぞれ形成することができる。
【0025】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の形状可変ミラーにおいて、歪み導入層をシリコン窒化膜で形成することを特徴とする。シリコン窒化膜は、シリコンを主材料とする薄膜上に、例えば蒸着法、スパッタリング法あるいはプラズマCVD法等を用いて、薄膜と緊密に接合された状態で成長させることができる。
また、歪み導入層をシリコン窒化膜で形成することにより、例えば成長条件を選択することにより、引張り歪み導入層および圧縮歪み導入層を作り分けることができる。
【0026】
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の形状可変ミラーにおいて、薄膜の反射面は大気に晒され、該薄膜の他方の面は前記電極を配置するための空気室に面し、該空気室には通気口を経て大気が導入されることを特徴とする。空気室には通気口を経て大気が導入されることから、薄膜の両面は等圧力に保持されるので、薄膜は圧力差による影響を受けることはない。従って、薄膜の一方の面に形成された反射面に、電極に印加する電圧に応じて、その断面でみて適正な曲線形状を付与することができる。
【0027】
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の形状可変ミラーにおいて、反射面に凸面形状を付与すべく薄膜に所定の圧力を作用させるための圧力付与手段が設けられていることを特徴とする。
【0028】
圧力付与手段は、例えば、反射面に作用する大気圧力よりも大きな値の圧力を反射面が設けられた面と反対側の面である他方の面に作用させる。これにより、薄膜に歪み導入膜を形成することなく、反射面の断面形状に凸面形状を与えることができる。必要に応じて、反射面が設けられた薄膜の一方の面に、該面に作用する全圧力が他方の面に作用する圧力よりも小さな圧力の範囲内で、補助的に作用させることができる。また、圧力付与手段として、負圧付与手段を用いることができる。この場合、反射面に凸状断面形状が与えられるように、少なくとも薄膜の反射面が設けられた一方の面に、大気圧よりも圧力値の小さな負圧が適用される。
【0029】
請求項9に記載の発明は、請求項8記載の形状可変ミラーにおいて、圧力付与手段は薄膜の反射面に圧力を及ぼす密閉された第1の空気室と、電極が配置され、薄膜の他方の面に圧力を及ぼす密閉された第2の空気室とを有し、この第2の空気室の圧力は第1の空気室のそれより高く、当該圧力差により薄膜の反射面は凸面形状を付与されていることを特徴とする。薄膜を挟んでその両面に形成される第1および第2の空気室の圧力差を適正に設定することにより、薄膜の反射面に適正な凸状断面形状を与えることができる。
【0030】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の形状可変ミラーにおいて、第1および第2の空気室の少なくとも一方には、該空気室内の圧力を可変とするための圧力調整手段が設けられていることを特徴とする。圧力調整手段は、初期設定で第1および第2の両空気室の圧力差を適正値に調整することを可能にする。また、圧力調整手段は、例えば不均等な温度差により設定された両空気室の圧力差に変動が生じたとき、その補正を可能とする。このような圧力差の補正により、電極電圧の制御による反射面の正確な形状制御が可能となる。
【0031】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の形状可変ミラーにおいて、圧力調整手段は、空気室内の容量を可変とすべく、該空気室内を区画する壁体に当該空気室に連通して形成されたねじ孔に、進退可能にかつ気密的に螺合する雄ねじ部材を有することを特徴とする。空気室に連通して形成されたねじ孔に螺合する雄ねじ部材の回転操作により、該雄ねじ部材をねじ孔に沿って進退させることができ、これによりねじ孔が連通する空気室の容量を微調整することができる。
従って、比較的単純な構成でもって比較的単純な操作により、薄膜の両側に規定される両空気室の圧力差を適正に調整することが可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の特徴を図示の実施の形態に沿って詳細に説明する。
【0033】
<実施の形態1>
図1および図2は、本発明に係る形状可変ミラーの実施の形態1を示す平面図および断面図である。本発明に係る形状可変ミラー10は、図2に示すように、一方の面11a上に反射面12aが形成された可撓性を有する薄膜11と、該薄膜の他方の面11bに対向して配置される電極13(13a〜13d)とを備える。
【0034】
薄膜11は、図示の例では、シリコン結晶板により形成された支持枠14に一体的に形成されている。この薄膜11および支持枠14の形成のために、図3に示すようなシリコン結晶基板15の一方の面に、フォトリソグラフィ技術を用いて円形開口16aを有するエッチングマスク16が形成される。このエッチングマスク16を保護マスクとし、シリコン結晶基板15にエッチガスあるいはエッチング液のようなエッチング手段を用いて選択エッチング処理が施される。この選択エッチ処理により、マスク開口16aに対応する部分が、所定の厚さ寸法hを残すまで除去される。この厚さ寸法hは、例えば数μmとすることができる。
【0035】
このシリコン結晶基板15への選択エッチ処理に用いるエッチングマスク16およびエッチング手段は、従来の半導体製造技術で用いられるそれらと同様であり、詳細な説明は省略する。このシリコン結晶基板15への選択エッチング処理により、例えば4.4μmの厚さ寸法hを有し、可撓性を有する薄膜11がその円形縁部を支持枠14に支持された状態で、該支持枠と一体に形成される。
【0036】
再び図2を参照するに、薄膜11の一方の面11a、すなわちシリコン結晶基板15の凹所底面側に位置する面11a上には、薄膜11に撓み変形を導入するための歪み導入膜17が形成されている。この歪み導入膜17は、図3に示した薄膜11の一方の面11a上に、例えばシリコン窒化膜を蒸着法、スパッタリング法あるいはプラズマCVD法等を用いて形成することができる。薄膜11の一方の面11a上に形成されるシリコン窒化膜からなる歪み導入膜17には、該膜の形成時、薄膜11との接合面に圧縮歪みが導入される。この圧縮歪みにより、この歪みが開放されるように薄膜11上に形成された歪み導入膜17自体が支持枠14により規定される凹所14aへ向けて張り出すように、わん曲して形成される。このわん曲する歪み導入膜17の形成により、この歪み導入膜17下の薄膜11は、歪み導入膜17と一体的にわん曲する。
【0037】
歪み導入膜17の凹所14aへ張り出す一方の面17a上には、鏡面材料であるアルミニゥム、金あるいは銀のような金属材料が、例えば蒸着法あるいはスパッタリング法により堆積され、これにより薄膜11の一方の面11a上には、歪み導入膜17を介して、凹所14a側に凸状に張り出すわん曲した反射面12aが形成される。従って、薄膜11上に歪み導入膜17を介して形成された反射面12aには、図2に示すように、凸状の断面形状が与えられている。
【0038】
また、本実施の形態1では、わん曲する薄膜11の他方の面11bを覆うように、金属膜からなる円形の共通電極部材18が形成されている。
【0039】
支持枠14は、例えばガラスのような電気絶縁材料からなる絶縁基板19上に配置されている。絶縁基板19には、薄膜11の直径よりも大きな口径を有する円形の凹所19aが形成され、該凹所の底面には、電極13を構成する前記した多数の電極部材(図2にはその一部が符号13a〜13dで示されている。)がマトリクス状に配列されている。支持枠14は、薄膜11の共通電極部材18を電極13(13a〜13d)から間隔をおいてこれらに対向させるように支持枠14に固着されている。
【0040】
電極13(13a〜13d)が配置される絶縁基板19の凹所19aには、絶縁基板19に形成された通気口20を経て、大気が導入されている。そのため、凹所19aは、薄膜11の他方の面11bに形成されかつ凹所19aに面する共通電極部材18に大気圧を作用させる空気室として作用する。また、支持枠14の凹所14aは大気に開放し、薄膜11の一方の面11a上に歪み導入膜17を介して形成された反射面12aは凹所14aで大気に晒されることから、反射面12aには大気圧が作用する。
【0041】
従って、薄膜11の両面11a、11bには、歪み導入膜17、反射面12aあるいは共通電極部材18を介して、互いに等しい大気圧力が作用することから、薄膜11および該薄膜に一体的に形成された歪み導入膜17、反射面12aおよび共通電極部材18は、大気圧の影響を受けることなく所定の凸状断面形状を有するように、わん曲した状態で保持される。その結果、電極13(13a〜13d)に電圧が印加されていない状態では、前記積層体の表面に形成された反射面12aの断面形状は、凸状にわん曲した曲面に保持されている。
【0042】
反射面12aは、必要に応じて、例えば酸化アルミニゥムのような可撓性を有する保護膜(図示せず)で覆うことができる。
【0043】
電極13(13a〜13d)には、共通電極部材18との間にポテンシャル差を与えるための直流電圧源21が接続されている。図示の例では、直流電圧源21の正極が各電極部材13(13a〜13d)に接続され、負極である共通電極部材18は図示しないが接地されている。直流電圧源21は、各電極部材13a〜13dへの印加電圧値を個別に制御可能である。
【0044】
電極13(13a〜13d)に電圧が印加されると、電圧が印加された電極13(13a〜13d)と共通電極部材18との間には、それぞれのポテンシャル差に応じた静電吸引力が作用することから、薄膜11および該薄膜に一体的に形成された歪み導入膜17、反射面12aおよび共通電極部材18からなる積層体のうち、電圧が印加された電極部材13(13a〜13d)に対向する部分が、対向する電極部材13(13a〜13d)に向けての撓み変形を生じる。
【0045】
前記した静電吸引力は、電極13(13a〜13d)と薄膜11との間で作用させることができることから、共通電極部材18を不要とすることができる。共通電極部材18を薄膜11の他方の面11bに形成する場合、支持枠14を絶縁基板19に接合する前であれば、歪み導入膜17の形成の前後に拘わらず、適宜、形成することができる。
【0046】
図4は、電極13のうち、電極部材13b、13eに直流電圧源21から電圧が印加された例を示す。この選択された電極部材13b、13eへの電圧の印加により、前記積層体(11、12a、17および18)の全面のうち、選択された電極部材13b、13eに対向する部分が対応する電極部材13b、13eに向けて撓み変形を生じる。他方、前記積層体のうち、電圧が印加されていない電極部材13a、13dに対応する部分は、静電吸引力を受けることはなく、基本的には、電極13との間にポテンシャル差が与えられていない状態を示す図2に示す形態を保持する。
【0047】
その結果、反射面12aには、凸状のわん曲した曲面領域内に、電極部材13b、13eに選択的に電圧を印加された電極部材に対応して形成される凹状部を形成することができ、この曲面領域と凹状部との組み合わせにより、反射面12aの断面形状に、凸部を含む比較的複雑な凹凸形状を付与することができる。
【0048】
電極13(13a〜13d)への電圧の印加を停止することにより、主として薄膜11の弾性により、反射面12aを含む前記積層体は、図2に示した形態に復帰する。
【0049】
従って、本発明に係る形状可変ミラー10によれば、電圧を印加される電極部材13a〜13dを選択しかつその電圧値を選択することにより、反射面12aの断面形状を凸状の曲面と、該曲面内に部分的に形成される凹状部との組み合わせ形状によって実現できる複雑な形状に設定可能となる。
【0050】
また、直流電圧源21による電極13(13a〜13d)への電圧制御により、反射面12aの微妙な変形を容易に調整することができることから、本発明に係る形状可変ミラー10を眼底カメラに組み込むことにより、被検眼の眼底からの反射光に含まれる水晶体あるいは角膜等で生じる収差を補正すべく反射面12aの形状を被検眼の水晶体あるいは角膜とのゆがみに応じて微妙に調整することができるので、反射光の波面の乱れを適正に修正し、高解像の眼底像を得ることが可能になる。
【0051】
薄膜11に形成される歪み導入膜17として、薄膜11の他方の面11bに該面との接合面に引張り歪みを有する歪み導入膜を形成することができる。この引張り歪み導入膜は、薄膜11の他方の面11bに、前記したと同様なシリコン窒化膜を形成するとき、薄膜11との接合面に引張り歪みが導入される。この引張り歪み導入膜の形成により、反射面12aが形成された薄膜11に前記したと同様な撓み変形を与えることができる。
【0052】
薄膜11の一方の面11aに圧縮歪み導入膜17を形成し、必要に応じて、さらに他方の面11bに引張り歪み膜を形成することができる。このような圧縮歪みあるいは引張り歪みが導入される歪み導入膜として、前記したシリコン窒化膜以外にも、薄膜11との関係でこれに強固に接合される種々の薄膜材料を選択することができる。
【0053】
実施の形態1は歪み導入膜により薄膜11に撓み変形を与える例を示したが、実施の形態2は、このような歪み導入膜を用いることなく薄膜11に作用する圧力差によって薄膜11に撓み変形を与える例を示す。
【0054】
<実施の形態2>
図5には、本発明に係る形状可変ミラーの実施の形態2が圧力調整前の状態で示されている。また、実施の形態2を示す図5以下の各図面では、図面の簡素化のために直流電圧源21が省略されている。
【0055】
実施の形態2を示す形状可変ミラー110では、図2に沿って説明したように、シリコン結晶基板15に選択エッチング処理を施すことにより、平坦な薄膜11と該薄膜の縁部を支持する支持枠14とが一体的に形成される。この薄膜11の一方の面11aには、図2に示した歪み導入膜17を介することなく、前記したと同様な鏡面材料が直接的に面11a上に堆積され、これにより、薄膜11上に反射面12aが直接的に形成される。また、薄膜11の他方の面11bには、共通電極部材18が形成される。
【0056】
反射面12aが露出する支持枠14の凹所14aの開放端面には、該凹所を密閉するために透光性を有する例えばガラスのような封止体22が固着される。これにより、薄膜11の一方の面11aの側には、該面上に形成された反射面12aが面する第1の空気室23が規定されている。この第1の空気室23は密閉されており、該空気室内の圧力V1が薄膜11の一方の面11aの側に反射面12aを介して作用することから、第1の圧力付与手段を構成する。
【0057】
薄膜11が一体に形成された支持枠14は、凹所19a内に電極13(13a〜13d)が配置された絶縁基板19に接合され、これにより薄膜11の他方の面11bの側には、電極13(13a〜13d)が配置されかつ共通電極部材18が露出する第2の空気室24が規定されている。第2の空気室24は、密閉されており、第1の空気室23の容積にほぼ等しい容積を有する。第2の空気室24は、その容積に応じた圧力V2を薄膜11の他方の面11bの側に共通電極部材18を介して及ぼすことから、第2の圧力付与手段を構成する。
【0058】
第2の空気室24には、該空気室内の圧力V2を調整するための圧力調整手段25が設けられている。圧力調整手段25は、空気室23の壁体となる支持枠14の外壁から第1の空気室23内に伸長し該空気室に連通するねじ孔25aと、該ねじ孔に気密的に螺合する雄ねじ部材25bとを備える。雄ねじ部材25bは、支持枠14の外方から例えばドライバーのような操作器具を用いて回転操作することができ、この回転操作により雄ねじ部材25bはねじ孔25aの軸線方向に沿って進退可能である。ねじ孔25aの先端は、第2の空気室24に開放していることから、雄ねじ部材25bをねじ孔25aに沿って進退させることにより、第2の空気室24の実質的な容積を増減することができる。この容積の増減によって、密閉された第2の空気室24内の圧力V2を第1の空気室23の圧力V1よりも大きな値を保持する範囲で増減することができる。
【0059】
今、第2の空気室24の圧力V2が第1の空気室23の圧力V1よりもΔP高い値(Pa)に保持されたとき、このΔPと、薄膜11に生じるであろう撓み量δとの関係を図6に沿って説明する。
【0060】
薄膜11に生じるであろう撓み量δ(μm)と、薄膜11に等分布加重として作用する圧力ΔP(Pa)との間には、図6に示された式(1)すなわち次式
δ=[3(1−ν)・r/(16E・h)]・ΔP … (1)
が成り立つ。ここで、νはシリコン結晶からなる薄膜11のポアソン比(ν=0.26)、Eは薄膜11のヤング率(E=106.8GPa)、rは薄膜11の半径(r=5000μm)、hは薄膜11の厚さ寸法(h=4.4μm)である。
【0061】
式(1)に薄膜11についてのポアソン比ν、半径rおよび厚さ寸法hを代入し、10μmの撓み量δを生じるときの等分布加重ΔPを求めると、図6に示された代入式(2)で導かれ、図6の式(3)で示されるとおり、約0.8Paの値が得られる。式(3)の結果が示すところは、圧力調整手段25の雄ねじ部材25bの調整により、第1の空気室23の圧力よりも第2の空気室24の圧力が1気圧の約10の5乗分の1(10万分の1)分、高められると、図6に破線で示すとおり薄膜11に、10μmの最大撓み量で、弧状にわん曲する撓み変形が生じることを意味する。
【0062】
従って、第1の空気室23および第2の空気室24の圧力V1およびV2がほぼ等しい調整前では、図5に示されているように、反射面12aが形成された薄膜11はほぼ平坦に保持されているが、雄ねじ部材25bの回転操作により該雄ねじ部材を第2の空気室24へ向けて押し進めることにより、第2の空気室24の圧力V2を第1の第1の空気室23の圧力V1よりも高めることができ、この圧力差(ΔP=V2−V1)により、図7に示すように、反射面12aが形成された薄膜11に、第1の空気室23へ向けての適正な撓み変形を与えることができる。
【0063】
この調整後、図示しないが実施の形態1に示したと同様な直流電圧源21を用いて、例えば電極部材13b、13dに電圧を印加したときに図8に示されているように、実施の形態1の図4に示したと同様な形態の反射面12aを設定することができる。調整後に、例えば不均等な温度変化によって両空気室23、24の圧力差(V2−V1)が変動したとき、圧力調整手段25の雄ねじ部材25bの回転操作により、所定の圧力差ΔPに調整することができる。
【0064】
従って、実施の形態2の形状可変ミラー110によれば、圧力付与手段22、23により、歪み導入膜17を用いることなく反射面12aが形成された薄膜11に適正な撓み変形を付与することができ、電極13(13a〜13d)への電圧制御によって、薄膜11の弾性限界内で、反射面12aの断面形状を凸状の曲面と、該曲面内に部分的に形成される凹状部との組み合わせ形状によって実現できる複雑な形状に設定することができる。
【0065】
第2の空気室24の圧力を第1の空気室23の圧力よりも高めることにより、反射面12aに凸状断面形状を与える例を示したが、第2の空気室24に大気圧あるいは大気圧よりも圧力の低い負圧を導入し、さらに第1の空気室23に、第2の空気室24の圧力よりも低い値を示す負圧を導入することによって、反射面12aに凸状断面形状を与えることができる。
【0066】
前記したところでは、薄膜11の材料にシリコン結晶を用いた例を示したが、本発明は、薄膜11に多結晶シリコン、非結晶シリコンの他、パイレックガラスと称されるガラス材料等、種々の可撓性を有するダイヤフラム材料を用いることができる。
【0067】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、薄膜に形成された反射面の断面形状を電極および薄膜間が等電位にある状態で曲面とすることにより、電極に電位が付与されたとき、この電位により薄膜に形成される凹状部と、該凹状部を除く他の曲面部分との組み合わせにより、反射面に凸状部等を含む複雑な所望の断面形状を容易に付与することができる。
【0068】
請求項2に記載の発明によれば、電極を構成する複数の電極部材のそれぞれの電圧値を個々に制御可能とすることにより、一層複雑な断面形状を反射面に付与することができる。
【0069】
請求項3に記載の発明によれば、薄膜を例えばシリコン単結晶基板のようなシリコン材料で形成することにより、半導体製造技術を利用して、適正な厚さ寸法を有する微小な薄膜を比較的容易に形成することができる。
【0070】
請求項4に記載の発明によれば、薄膜がわん曲して形成されていることから、この薄膜の両面への圧力差を及ぼすための格別な圧力付与手段を用いることなく、反射面の断面に凸状形状を与えることができる。
【0071】
請求項5に記載の発明によれば、薄膜に形成される歪み導入層により、薄膜自体に撓み変形が与えられることから、格別な圧力付与手段を用いることなく比較的容易に反射面の断面を凸状曲面とすることができる。
【0072】
請求項6に記載の発明によれば、歪み導入層をシリコン窒化膜で形成することにより、薄膜に凸状の歪みを与える引張り歪み導入層および圧縮歪み導入層を製造方法により作り分けることができる。
【0073】
請求項7に記載の発明によれば、大気に晒される薄膜の反射面と反対側の他方の面には、通気口を経て導入された大気が作用することから、薄膜の両面は等圧に保持されるので、薄膜は圧力差による影響を受けることはない。従って、薄膜の一方の面に形成された反射面に、電極に印加する電圧に応じて、その断面でみて適正な曲線形状を付与することができる。
【0074】
請求項8に記載の発明によれば、圧力付与手段の調整により、反射面が形成される薄膜に歪み導入膜を形成することなく、反射面の断面形状に適正な凸面形状を与えることができる。
【0075】
請求項9に記載の発明によれば、反射面が形成される薄膜を挟んでその両面に形成される第1および第2の空気室の圧力差を適正に設定することにより、薄膜の反射面に適正な凸状断面形状を与えることができる。
【0076】
請求項10に記載の発明によれば、薄膜の両側に規定される第1および第2の空気室の少なくとも一方に設けられた圧力調整手段の操作により、初期設定で第1および第2の両空気室の圧力差を適正値に調整することができる。また、空気室の圧力差に変動が生じたとき、この圧力差を補正することができるので、圧力差の変動に拘わらず、電極電圧の制御に応じた反射面の正確な形状制御が可能となる。
【0077】
請求項11に記載の発明によれば、空気室に連通して形成されたねじ孔に螺合する雄ねじ部材の回転操作により、このねじ孔が連通する空気室の容量を微調整することができるので、比較的単純な構成でもって比較的単純な操作により、薄膜の両側に規定される両空気室の圧力差を適正に調整することが可能となり、これにより薄膜の反射面の断面形状を電極に電圧が印加されていない状態で比較的容易に適正な凸形状曲面に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る形状可変ミラーの実施の形態1を示す平面図である。
【図2】図1に示した線II−IIに沿って得られた断面図である。
【図3】実施の形態1における薄膜の製造工程を示すシリコン結晶板の断面図である。
【図4】実施の形態1における形状可変ミラーの反射面の形状を変えた一使用例を示す図2と同様な図面である。
【図5】本発明に係る形状可変ミラーの実施の形態2を圧力調整前の状態で示す図2と同様な図面である。
【図6】実施の形態2における第1および第2の空気室の圧力差と撓み量との関係を示す説明図である。
【図7】本発明に係る形状可変ミラーの実施の形態2を圧力調整後の状態で示す図2と同様な図面である。
【図8】実施の形態2における形状可変ミラーの反射面の形状を変えた一使用例を示す図2と同様な図面である。
【符号の説明】
10、110 形状可変ミラー
11 薄膜
12a 反射面
13(13a〜13d) 電極(電極部材)
14 支持枠
17 歪み導入膜
18 共通電極部材
19 絶縁基板
20 通気口
21 直流電圧源
23 第1の空気室(圧力付与手段)
24 第2の空気室(圧力付与手段)
25 圧力調整手段
25a ねじ孔
25b 雄ねじ部材

Claims (11)

  1. 一方の面に反射面が形成される可撓性の薄膜と、該薄膜の他方の面に間隔をおいて対向して配置された電極とを備え、前記薄膜と前記電極との間に印加される電圧を制御することにより、前記反射面の断面形状を可変とする形状可変ミラーであって、前記反射面の断面形状は、前記電極および前記薄膜間が等電位にある状態で、前記電極の側と反対側の方向へ凸状の曲面であることを特徴とする形状可変ミラー。
  2. 前記電極は複数の電極部材を有し、前記各電極部材の前記薄膜に対するそれぞれの電圧値を個々に制御可能である請求項1記載の形状可変ミラー。
  3. 前記薄膜はシリコンを主材料として形成されている請求項1記載の形状可変ミラー。
  4. 前記薄膜は、該薄膜の前記両面にほぼ等しい圧力が作用する状態で前記反射面が凸面形状を呈するように、全体にわん曲して形成されている請求項1ないし3のいずれか一項に記載の形状可変ミラー。
  5. 前記薄膜には、前記反射面に凸状形状を与えるべく前記薄膜に撓み変形を与えるための歪み導入層が形成されている請求項3または4記載の形状可変ミラー。
  6. 前記歪み導入層はシリコン窒化膜からなる請求項5記載の形状可変ミラー。
  7. 前記薄膜の前記反射面は大気に晒され、前記薄膜の前記他方の面は前記電極を配置するための空気室に面し、該空気室には通気口を経て大気が導入される請求項1ないし6のいずれか一項に記載の形状可変ミラー。
  8. 前記反射面に凸面形状を付与すべく前記薄膜に所定の圧力を作用させるための圧力付与手段が設けられている請求項1ないし3のいずれか一項に記載の形状可変ミラー。
  9. 前記圧力付与手段は、前記反射面に圧力を及ぼす密閉された第1の空気室と、前記電極が配置され前記他方の面に圧力を及ぼす密閉された第2の空気室とを有し、前記第2の空気室の圧力は前記第1の空気室のそれより高く、当該圧力差により前記薄膜の前記反射面は凸面形状を付与されている請求項8記載の形状可変ミラー。
  10. 前記第1および第2の空気室の少なくとも一方には、該空気室内の圧力を可変とするための圧力調整手段が設けられている請求項9記載の形状可変ミラー。
  11. 前記圧力調整手段は、前記空気室内の容量を可変とすべく、該空気室内を区画する壁体に当該空気室に連通して形成されたねじ孔に、進退可能にかつ気密的に螺合する雄ねじ部材を有する請求項10記載の形状可変ミラー。
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