JP2004252248A - 電子入稿処理システム - Google Patents
電子入稿処理システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004252248A JP2004252248A JP2003043557A JP2003043557A JP2004252248A JP 2004252248 A JP2004252248 A JP 2004252248A JP 2003043557 A JP2003043557 A JP 2003043557A JP 2003043557 A JP2003043557 A JP 2003043557A JP 2004252248 A JP2004252248 A JP 2004252248A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- file
- manuscript
- server
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
【課題】印刷原稿データの入稿から校正までの作業を効率化する。
【解決手段】出稿端末2のユーザは出願原稿データをインターネットゲートウエイサーバ4を介して入稿処理システム5のファイル送受信サーバ52に送信する。プリリップ処理サーバ53は、ファイル送受信サーバ52の印刷原稿データの受信を監視し、印刷原稿データが受信されたならば、印刷原稿データから当該印刷原稿の印刷に用いる印刷データを作成すると共に、印刷データを低品質化した校正用データと、印刷データのプリフライトチェックレポートを作成する。そして、ファイル送受信サーバ52、インターネットゲートウエイサーバ4を介して、校正用データとプリフライトチェックレポートを出稿端末2に送信する。
【選択図】図1
【解決手段】出稿端末2のユーザは出願原稿データをインターネットゲートウエイサーバ4を介して入稿処理システム5のファイル送受信サーバ52に送信する。プリリップ処理サーバ53は、ファイル送受信サーバ52の印刷原稿データの受信を監視し、印刷原稿データが受信されたならば、印刷原稿データから当該印刷原稿の印刷に用いる印刷データを作成すると共に、印刷データを低品質化した校正用データと、印刷データのプリフライトチェックレポートを作成する。そして、ファイル送受信サーバ52、インターネットゲートウエイサーバ4を介して、校正用データとプリフライトチェックレポートを出稿端末2に送信する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子的な印刷原稿の入稿を受け入れ処理する入稿処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ドキュメントファイル等として電子的に作成された印刷原稿データの印刷発注元からの印刷会社への出稿は、ドキュメントファイルを添付した印刷会社への電子メールの送信や、FTPサーバ等を利用した印刷原稿データの印刷会社への転送によって実現されてきた。
【0003】
一方、印刷会社では、このようにして入稿された印刷原稿データを、オペレータがハンドリングして、印刷データへの展開や、校正用の印刷出力や、印刷出力した校正用の印刷物の印刷発注元への発送などを行っていた。また、この後、オペレータが、印刷発注元からの校正OKの連絡を待って最終的な印刷を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の入稿された印刷原稿データの処理によれば、印刷会社においてオペレータが不在や多忙などの場合には、入稿された印刷原稿データの処理が行えなくなってしまい非効率的であった。
また、印刷会社における最終的な印刷または印刷前のプリフライトチェックにおいてエラーが生じた場合、エラーの原因の追求やその対策のために、印刷会社側と印刷発注元で相互に連絡を取り合う必要があるなど、非効率的な作業が必要となっていた。また、校正用印刷物の入手までに、以上のような印刷会社側及び印刷会社側の処理が必要となるために、簡便、迅速、低コストかつ効率的に印刷原稿データの実際の印刷イメージを得ることができなかった。
【0005】
そこで、本発明は、より効率的に、印刷原稿データの入稿や入稿された印刷原稿データの処理を行うことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題達成のために、本発明は、コンピュータシステムにおいて、印刷原稿データの入稿を受け入れ処理する入稿データ処理方法として、印刷原稿データを自動受信するステップと、受信した前記印刷原稿データを、当該原稿データが規定する原稿のコンテンツを、実際に印刷に用いるコンテンツに置き換えた印刷データに変換するステップと、変換された印刷データに基づいて、当該印刷データの印刷イメージを表す校正用データを作成するステップと、作成された校正用データを含む校正用情報を、前記印刷原稿データの送信元に電子的な通信を介して提供するステップとを有する方法を提供する。
【0007】
このような方法によれば、印刷会社側では、時間的な制限やオペレータの介在なしに、入稿された印刷原稿データ受け入れを行い、校正用データの印刷発注元への提供する処理を自動的に遂行することができる。一方、印刷発注元は、印刷原稿データが自動受信されるので、時間的な制限無しに、印刷原稿データの出稿を行うことができると共に、速やかに校正用データの提供を受けることができるので、簡便、迅速、低コストかつ効率的に印刷原稿データの実際の印刷イメージを得て、その校正等を行うことができる。
【0008】
より具体的には、本発明は、このような入稿データ処理方法を適用したシステムとして、たとえば、印刷原稿データを電子的な通信を介して自動受信する自動受信する原稿データ受信手段と、受信した前記印刷原稿データの発生を監視し、当該印刷原稿データの発生があった場合に、当該印刷原稿データを、当該原稿データが規定する原稿のコンテンツを、実際に印刷に用いるコンテンツに置き換えた印刷データに変換する印刷データ変換手段と、前記印刷データの発生を監視し、当該印刷データが発生した場合に、当該印刷データに基づいて、当該印刷データの印刷イメージを表す校正用データを作成する校正用データ生成手段と、前記校正用データの発生を監視し、当該校正用データが発生した場合に、当該校正用データを含む校正用情報を、前記印刷原稿データの送信元に送信する校正用情報送信手段とを有する入稿データ処理システムを提供する。
【0009】
また、たとえば、印刷原稿データを電子的な通信を介して自動受信する自動受信する原稿データ受信手段と、受信した前記印刷原稿データの発生を監視し、当該印刷原稿データの発生があった場合に、当該印刷原稿データを、当該原稿データが規定する原稿のコンテンツを、実際に印刷に用いるコンテンツに置き換えた印刷データに変換する印刷データ変換手段と、前記印刷データの発生を監視し、当該印刷データが発生した場合に、当該印刷データに基づいて、当該印刷データの印刷イメージを表す校正用データを作成する校正用データ生成手段と、前記校正用データの発生を監視し、当該校正用データが発生した場合に、当該校正用データを含む校正用情報を、前記印刷原稿データの送信元がアクセス可能なサーバ上に格納する校正用情報格納手段と、前記サーバ上の校正用情報へのリンクを含めた電子メールを、前記印刷原稿データの送信元に送信するメール通知手段とを有する入稿データ処理システムを提供する。
【0010】
ここで、このような入稿データ処理システムにおける複数の処理の逐次実行は、各々ホットフォルダ内に格納されたデータに対して行うべき処理を規定した複数のホットフォルダを連結して用いる周知の技術を適用して実現することができる。また、このような複数のホットフォルダを、印刷原稿データの送信元毎に系列化して設けることにより、特段の手段を設けることなく、各データと印刷原稿データの送信元の対応を管理することができる。
【0011】
なお、印刷データ変換手段により、当該原稿データが規定する原稿のコンテンツの実際に印刷に用いるコンテンツへの置き換えには、たとえば印刷原稿データに含まれる画像の、より高解像度の画像への置き換えや、印刷原稿データ中で使用されているフォントの置き換えやアウトライン化などがある。
【0012】
ここで、このような入稿データ処理システムでは、前記校正用データ生成手段において、前記校正用データの生成と共に、前記印刷データのプリフライトチェックを行ってプリフライトチェックのレポートを生成し、前記校正用情報に含めることが好ましい。
【0013】
このようにすることにより、印刷原稿データの送信元に校正用データと共にプリフライトチェックのレポートを提供することができる。したがって、実際の印刷に先立って、印刷発注元において、印刷で生じ得る問題を回避する方策を適切にとることができるようになると共に、印刷発注元と印刷会社との間における責任の所在が明確化される。
【0014】
なお、以上の入稿処理システムにおいては、前記校正用データを、前記印刷データよりも低品質に、当該印刷データの印刷イメージを表すデータとしたり、前記校正用データに、当該校正用データの利用形態が限定されるべきことを規定する利用制限情報を設定するようにしても良い。
【0015】
このようにすることにより、印刷発注元における校正用データの校正以外の目的への印刷会社側が許可しない使用を抑止することができる。
また、以上の入稿処理システムにおいては、前原稿データ受信手段を、前記印刷原稿データの送信元から当該印刷原稿データの転送を受けるためのゲートウエイとなるWEBページを提供するWEBサーバと、前記WEBページを介して転送された前記印刷原稿データを受信する受信手段とを含めて構成することも、印刷発注者の印刷原稿データの出稿作業の容易化を図る上で好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
まず、第1の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る電子入稿処理システムの構成を示す。
図示するように、電子入稿処理システムは、印刷発注者によって使用されるインターネット1に接続した1または複数の出稿端末2、インターネット1とプライベートWAN3に接続したインターネットゲートウエイサーバ4、プライベートWAN3に接続した入稿処理システム5、プライベートWAN3にCTP用ファイル送受信サーバ6を介して接続したCTPシステム7とを有する。そして、入稿処理システム5は、LAN51によって接続されたファイル送受信サーバ52、プリリップ処理サーバ53、プリントシステム54、ファイルサーバ55、コンテンツサーバ56と、LAN51とインターネット1に接続されたプロクシサーバ57とを有する。
【0017】
なお、出稿端末2、インターネットゲートウエイサーバ4、CTP用ファイル送受信サーバ6、ファイル送受信サーバ52、プリリップ処理サーバ53、ファイルサーバ55、コンテンツサーバ56、プロクシサーバ57は、各々接続するネットワークに適合されたネットワークインタフェースと、CPUや、主記憶や、外部記憶装置や、表示装置や、キーボードやポインティングデバイスなどの入出力装置などの一般的な電子計算機としての構成を備えたコンピュータシステムであり、各々所定のプログラムを実行することにより、以下に示す各機能がコンピュータシステム上で実現される。
【0018】
次に、図2に、インターネットゲートウエイサーバ4の構成を示す。
インターネットゲートウエイサーバ4は、インターネット1に接続したユーザx、y、zの出稿端末2と、プライベートWAN3に接続したファイル送受信サーバ52やCTP用ファイル送受信サーバ6などのサーバ装置A、B、Cとの間のデータの送受信を仲介する装置である。
【0019】
そして、図示するように、インターネットゲートウエイサーバ4は、WEBサーバ41とユーザ認証処理部42とデータ記憶部43と送受信データ管理部44とメール通知部45とファイル転送部46とを有する。
そして、データ記憶部43には、サーバ装置A、B、Cの各々に対して設けられたディレクトリであるサーバユーザフォルダを有し、各サーバユーザフォルダにはアップ用フォルダとダウン用フォルダが設けられている。そして、アップ用フォルダには、出稿端末2のユーザx、y、zに対応して各々設けられたアップロードフォルダxu、yu、zuが設けられ、ダウン用フォルダには、出稿端末2のユーザx、y、zに対応して各々設けられたダウンロードフォルダxd、yd、zdが設けられている。
【0020】
次に、図3に、入稿処理システム5のファイル送受信サーバ52、プリリップ処理サーバ53の構成を示す。
図示するように、ファイル送受信サーバ52は、ファイル送受信部521と、ファイル共有サービスサーバ522と、ファイル記憶部523とを有する。そして、ファイル記憶部523には、受信用フォルダと送信用フォルダが設けられ、受信用フォルダには、出稿端末2のユーザx、y、zに対応して各々設けられた受信フォルダxr、yr、zrが設けられ、送信用フォルダには、出稿端末2のユーザx、y、zに対応して各々設けられた送信フォルダxs、ys、zsが設けられている。
【0021】
次に、プリリップ処理サーバ53は、コピー処理部531、メール報告部532、復号処理部533、プリリップ処理部534、印刷用ファイル生成部535、出力処理部536、校正用ファイル生成部537、記憶部538を有する。そして、記憶部538には、出稿端末2のユーザx、y、zに対応して各々設けられた第1ホットフォルダxin、yin、zin、出稿端末2のユーザx、y、zに対応して各々設けられた第2ホットフォルダxchk、ychk、zchk、出稿端末2のユーザx、y、zに対応して各々設けられた出力フォルダxout、yout、zoutが設けられている。
【0022】
以下、図4を参照しながら、このような電子入稿処理システムの動作について説明する。
まず、印刷発注元の編集者等は出稿端末2上でDTP作業を行って印刷原稿を示す印刷原稿データを、ページ記述言語でページレイアウト等を記述したポストスクリプト(「ポストスクリプト」はアドビ システムズ インコーポレイテッドの登録商標)形式のファイルとして作成する。または、ポストスクリプト形式のファイルを必要に応じて圧縮符号化したファイルを印刷原稿データとする。ここで、入稿処理システム5のコンテンツサーバ56は、同じ対象についての印刷用の高解像度の画像データとプリピュー用の低解像度の画像データをセットとして、多数蓄積しているサーバであり、インターネット1、プロクシサーバ57、LAN51を介した、出稿端末2からアクセスを受け入れ、低解像度の画像データを出稿端末2に提供する。出稿端末2では、DTP作業において、この提供を受けた低解像度の画像データを印刷原稿のコンテンツとして、高解像度画像へのリンク情報(OPIコメント等)と共に含めることができる。
【0023】
さて、編集者等の出稿端末2のユーザは、次のようにして、印刷原稿データを電子入稿システムに送信する。
すなわち、まず、出稿端末2の一般的なWEBブラウザを用いて、インターネットゲートウエイサーバ4のWEBサーバ41の図12aに示すログインページにアクセスし、予め与えられているユーザIDとパスワードを入力し、ログインボタンを操作する。ここで、サーバ装置A、B、Cのうち、当該出稿端末2のユーザとデータの送受信を行うサーバ装置の管理者は、その出稿端末2のユーザに予めユーザIDとパスワードを供与する。したがって、出稿端末2のユーザの一つのユーザIDとパスワードの組は、そのユーザIDとパスワードを供与したサーバ装置とのデータ送受信に対してのみ有効であり、異なるサーバ装置とデータの送受信を行う場合には当該サーバ装置から供与された異なるユーザIDとパスワードを用いることになる。ここでは、出稿端末2のユーザは、入稿処理システム5のファイル送受信サーバ52に対するユーザIDとパスワードを入力する。
【0024】
出稿端末2のユーザから入力されたユーザIDとパスワードは、ログインページの記述に従って、WEBサーバ41にログイン要求として送信される。WEBサーバ41はログイン要求を受け取ると、送受信データ管理部44にログイン要求を転送し、ログイン要求を受けた送受信データ管理部44は、ユーザ認証処理部42において、ユーザIDとパスワードの組み合わせが正当であるかどうかを調べ、正当であれば、その出稿端末2のユーザに対するセッションを設定し、WEBサーバ41にセッション識別子を通知すると共に、WEBサーバ41にメニューページの出稿端末2への送信を要求する。ことで、ユーザ認証処理部42には、ユーザIDとパスワードが供与された各ユーザの、ユーザ識別情報と、メールアドレスと、ユーザIDと、パスワードと、当該ユーザのアップロードフォルダとダウンロードフォルダの識別が登録されている。ここで、当該ユーザのアップロードフォルダとダウンロードフォルダは、当該ユーザがユーザIDとパスワードを供与されたサーバ装置に対応するサーバユーザフォルダ内のアップロードフォルダとダウンロードフォルダである。
【0025】
さて、出稿端末2のユーザは、たとえば、図12bに示すようにWEBブラウザに表示されたメニューページ上でファイル送信を行うのか、ファイルの受信を行うのかを、ファイル送信ボタンまたはファイル受信ボタンの操作により選択する。
【0026】
ここでは、印刷データの出稿を行うのでファイル送信が選択される。ファイル送信が選択されると、WEBブラウザはメニューページの記述に従って、出稿端末2のOSの機能を利用してファイル選択ウインドウを読み出し、ファイル選択ウインドウ上で印刷原稿データのファイルの選択をユーザから受け付ける。そして、ファイルの選択を受け付けたならば、そのファイルをWEBサーバ41に送信する(図4、401)。
【0027】
WEBサーバ41は、このようにしてセッション中で受け取ったファイルをセッション識別子と共に送受信データ管理部44に引き渡す。送受信データ管理部44は受け取ったファイルを、ユーザ認証処理部42を参照して求まる当該セッション識別子のセッションが設定されたユーザに対して設定されているアップロードフォルダに格納する。ここでは、たとえば、印刷原稿データの送信元となった出稿端末2のユーザがyであり、入稿処理システム5のファイル送受信サーバ52がサーバ装置Bであれば、サーバユーザフォルダB内のアップ用フォルダのアップロードフォルダyuに印刷原稿データが転送される
一方、ファイル転送部46は、任意のアップロードフォルダにファイルが格納されると、プライベートLANを介して、そのアップロードフォルダが含まれるサーバユーザフォルダに対応するサーバ装置上にある、そのアップロードフォルダに対応するユーザ用の受信フォルダに、格納されたファイルを転送する。したがって、ここでは、たとえば、印刷原稿データの送信元となった出稿端末2のユーザがyであれば、入稿処理システム5のファイル送受信サーバ52上の、印刷原稿データ送信ユーザに対応する受信フォルダyrに印刷原稿データが転送される(402)。
【0028】
さて、入稿処理システム5のファイル送受信サーバ52のファイル送受信部521は、インターネットゲートウエイサーバ4から送信された印刷原稿データを受信し、印刷原稿データの送信元となった出稿端末2のユーザの受信フォルダに格納する。
【0029】
ファイル共有サービスサーバ522は、ファイル記憶部523をLAN51上に公開するサーバであり、ファイル共有サービスサーバ522を介して、LAN51上の各装置はファイル記憶部523の各フォルダやファイルにリード/ライトアクセスすることができる。
【0030】
さて、プリリップ処理サーバ53のコピー処理部531は、このファイル共有サービスサーバ522の機能を利用して、ファイル記憶部523の各受信フォルダxr、yr、zrへの印刷データのファイルの新規格納を監視し、いずれかの受信フォルダへの新たなファイルの格納が検出されたならば、そのファイルを受信フォルダから読み出し、当該ファイルが圧縮符号化されたファイルである場合には復号処理部533で復号した上で、ファイルを読み出した受信フォルダと同じ出稿端末2のユーザに対応する第1ホットフォルダに格納する(403)。また、コピー処理部531は、メール報告部532に、ファイルを読み出した受信フォルダに対応する出稿端末2のユーザ宛の、印刷データ受領を通知する電子メールをLAN51、プロクシサーバ57を介して、インターネット1に送信させる(404)。なお、各受信フォルダに対応する出稿端末2のユーザの電子メールアドレスは予めメール報告部532に設定しておくようにする。
【0031】
次に、プリリップ処理部534は、第1ホットフォルダxin、yin、zinへの新たなファイルの格納を監視し、いずれかの第1ホットフォルダへの新たなファイルの格納が検出されたならば、そのファイルを第1ホットフォルダから読み出し、プリリップ処理処理を施して印刷データのファイルを生成する。そして、生成した印刷原稿データのファイルを読み出した第1フォルダと同じ出稿端末2のユーザに対応する第2ホットフォルダに格納する(405)。ここで、このプリリップ処理処理では、読み出した印刷原稿データのファイルであるポストスクリプト形式のファイルに対して、ページに含まれる低解像度の画像のOPIコメント等に基づく当該画像と同対象のコンテンツサーバ56上の高解像度の画像への置き換え、フォントの印刷可能フォントへの置き換え、フォントのアウトライン化、印刷に用いるカラースペースへのカラー変換などを行う。なお、プリリップ処理処理で生成される印刷データは、ポストスクリプト形式のファイルとする。
【0032】
次に、校正用ファイル生成部537は、第2ホットフォルダxchk、ychk、zchkへの新たなファイルの格納を監視し、いずれかの第2ホットフォルダへの新たなファイルの格納が検出されたならば、そのファイルを第2ホットフォルダから読み出し、プリフライトチェックのレポートのファイルの作成と、校正用データのファイルの作成を行い、作成したレポートのファイルと校正用データのファイルを、ファイルを読み出した第2ホットフォルダと同じ出稿端末2のユーザに対応する、ファイル送受信サーバ52のフィル記憶部523上の送信フォルダに格納する(406)。
【0033】
ここでは、校正用データのファイルとして、アドビ システムズ インコーポレイテッドが開発したPDF(Portable Document Format)のファイルを生成する。この校正用データのファイルと、その元となったポストスクリプト形式の印刷データのファイルの違いは、校正用データのファイルには、印刷データのファイル内の画像を当該画像の解像度よりも低解像度の画像に変換して含めている点と、校正用データのファイルには、印刷データのファイル内のCMYK画像をRGB画像に変換して含めている点と、印刷の禁止または高解像度での印刷の禁止や編集の禁止などの利用制限設定をファイルに行っている点などである。
【0034】
また、ここでは、プリフライトチェックのレポートのファイルとして、ポストスクリプト形式の印刷データのファイルの、ドキュメントサイズや、フォントの使用状況や、画像やチント(平網)がCMYKプロセスカラー/RGBであるかや、スポットカラー(特色)が使用されているかや、ICCプロファイルの使用状況や、校正用データのPDFバージョンなどを記述したファイルを生成する。
【0035】
さて、ファイル送受信サーバ52において、ファイル送受信部521は、フィル記憶部の送信フォルダxs、ys、zsのいずれかに新たなな校正用データのファイルとレポートのファイルのセットが格納されると、格納されたファイルのセットをプライベートWAN3を介してインターネットゲートウエイサーバ4のデータ記憶部43の、入稿処理システム5のファイル送受信サーバ52に対応するサーバユーザフォルダのダウン用フォルダ内の、ファイルのセットを読み出した送信フォルダに対応する出稿端末2のユーザに対応するダウンロードフォルダに転送する(407)。
【0036】
インターネットゲートウエイサーバ4のファイル転送部46は、入稿処理システム5のファイル送受信サーバ52から転送されたファイルのセットを、ファイル送受信サーバ52から指定された転送先のダウンロードフォルダに格納する。送受信データ管理部44は、いずれかのダウンロードフォルダにファイルのセットが格納されると、そのダウンロードフォルダに対応する出稿端末2のユーザのメールアドレスを、ユーザ認証処理部42から入手し、メール通知部45に、入手したメールアドレス宛の、受信ファイルがある旨を示す電子メールをインターネット1を介して送信させる(408)。
【0037】
この後、この電子メールを受け取った出稿端末2のユーザが、前述のようにインターネットゲートウエイサーバ4にログインするとセッションが開始され、その後、ユーザが図12bのメニューページでファイル受信ボタンを選択すると、送受信データ管理部44は、当該セッションの当該セッション識別子のセッションが設定されたユーザに対して設定されているダウンロードフォルダに格納されたファイルの一覧を示すページを生成して、WEBサーバ41に出稿端末2への送信を要求する。WEBサーバ41は要求されたページを出稿端末2に送信する。そして、出稿端末2のユーザが、WEBブラウザに表示されたこのページ上で受信するファイルのセットを選択しダウンロードを要求すると、ウエブサーバを介してこの要求を受け取った送受信データ管理部44は選択されたファイルのセットをデータ記憶部43から読み出し、WEBサーバ41、インターネット1を介して当該ユーザの出稿端末2に送信する(409)。
【0038】
出稿端末2のユーザは、送信された校正用データのファイルとレポートのファイルの内容を、表示またはそれが許可されている場合には印刷するなどして確認し、問題が無ければ、入稿処理システム5のオペレータにその旨を電話、電子メールなどで連絡する。
【0039】
連絡を受けたオペレータは、プリリップ処理サーバ53の印刷ファイル生成部535に、記憶部538の第2ホットフォルダに格納されている校正が完了した印刷データのファイルの印刷用ファイルへの変換を指示する。印刷ファイル生成部535は指示に従って第2ホットフォルダからポストスクリプト形式の印刷データのファイルを読み出し、これをPDFのファイルに変換し、印刷データのファイルを読み出した第2ホットフォルダと同じユーザに対応する出力フォルダに印刷用ファイルとして格納する。
【0040】
次に、オペレータは、印刷発注の内容に応じて、出力処理部536に出力フォルダに格納された印刷用ファイルをLAN51を介してプリントシステム54に出力させ、プリントシステム54に用紙上への印刷を行わせるか、出力処理部536に出力フォルダに格納された印刷用ファイルのファイル送受信サーバ52への転送とCTP用ファイル送受信サーバ6への送信の依頼を行わせる。ただし、プリントシステム54やCTPシステム7を、ポストスクリプト形式の印刷データを直接受け入れるように構成した場合には、PDFへの変換の処理は省略し、出力処理部536に、第2ホットフォルダの印刷データのファイルを、直接LANを介してプリントシステム54に出力させ、プリントシステム54に用紙上への印刷を行わせるか、出力処理部536に、第2ホットフォルダの印刷データのファイルのファイル送受信サーバ52への転送とCTP用ファイル送受信サーバ6への送信の依頼を行わせるようにしてよい。
【0041】
CTP用ファイル送受信サーバ6への転送を依頼されると、ファイル送受信サーバ52は、プライベートWAN3を介して依頼された印刷用ファイルをCTP用ファイル送受信サーバ6へ転送し、転送を受けたCTP用ファイル送受信サーバ6は、CTPシステム7からの要求に応じて転送された印刷用ファイルをCTPシステム7に送信する。CTPシステム7は、CTPシステム7のオペレータの指示等に従って、CTP用ファイル送受信サーバ6から印刷用ファイルを読み出し刷版を出力する。そして、この刷版を、用紙上への印刷に供する。
【0042】
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
なお、以上の第1実施形態では、プリリップ処理サーバ53から、出稿端末2のユーザへの校正用データのファイルの転送に、インターネットゲートサーバを用いたが、この転送は、プリリップ処理サーバ53において、校正用データのファイルとレポートファイルのセットのファイルサーバ55への格納と、出稿端末2への、これらファイルのセットのURLを知らせるメールの送信を行い、出稿端末2のユーザがメールで通知されたファイルサーバ55上のURLから校正用データのファイルとレポートファイルのセットをダウンロードするような形態によって行うようにしても良い。
【0043】
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
本第2実施形態は、以上の第1実施形態におけるプリリップ処理サーバ53から、出稿端末2のユーザへの校正用データのファイルの転送を、電子メールにより行うようにしたものである。
すなわち、図5に示すように、本第2実施形態では、プリリップ処理サーバ53にメール送信部539を設けると共に、記憶部538に出稿端末2のユーザx、y、zに対応して各々設けた第3ホットフォルダxms、yms、zmsを設ける。
そして、図6に示すように、校正用ファイル生成部537において、作成したレポートのファイルと校正用データのファイルとのセットを、ファイルを読み出した第2ホットフォルダと同じ出稿端末2のユーザに対応する第3ホットフォルダに格納する(601)。また、メール送信部539は、第3ホットフォルダxms、yms、zmsへの新たなファイルのセット格納を監視し、いずれかの第3ホットフォルダへの新たなファイルのセット格納が検出されたならば、そのファイルのセットを第3ホットフォルダから読み出し、ファイルを読み出した第3ホットフォルダに対応する出稿端末2のユーザ宛の、読み出したファイルのセットを添付ファイルとして添付した電子メールをLAN51、プロクシサーバ57を介して、インターネット1に送信する(602)。なお、各第3ホットフォルダに対応する出稿端末2のユーザの電子メールアドレスは予めメール送信部539に設定しておくようにする。
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。なお、印刷用ファイル生成部535、出力処理部536の処理は、前記第1実施形態と同様である。
【0044】
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。
図7に示すように、本第3実施形態では、プリリップ処理サーバ53の記憶部538の第1ホットフォルダin、第2ホットフォルダchkを各々一つだけ設けている。また、コピー処理部531に代えて、コピー処理部531の機能に加えファイル名の操作機能を備えたリネームコピー処理部5321を設けている。
【0045】
このような構成において、図8に示すように、リネームコピー処理部5321は、ファイル記憶部523の各受信フォルダxr、yr、zrへの印刷データのファイルの新規格納を監視し、前記第1実施形態と同様にして、いずれかの受信フォルダへの新たなファイルが格納されたならば、そのファイルを受信フォルダから読み出し、当該ファイルが圧縮符号化されたファイルである場合には復号処理部533で復号した上で、ファイルを読み出した受信フォルダに対応する出稿端末2のユーザのユーザ名称を含めたファイル名のファイルとして第1ホットフォルダinに格納する(801)。また、コピー処理部531は、メール報告部532に、ファイルを読み出した受信フォルダに対応する出稿端末2のユーザ宛の、印刷データ受領を通知する電子メールをLAN51、プロクシサーバ57を介して、インターネット1に送信させる(403)。
【0046】
一方、プリリップ処理部534は、第1ホットフォルダinへの新たなファイルの格納を監視し、第1ホットフォルダへの新たなファイルの格納が検出されたならば、そのファイルを第1ホットフォルダから読み出し、プリリップ処理処理を施して印刷データのファイルを、読み出したファイルの拡張子を除くファイル名部分を継承して生成し、第2ホットフォルダchkに格納する(802)。
【0047】
そして、校正用ファイル生成部537は、第2ホットフォルダchkへの新たなファイルの格納を監視し、第2ホットフォルダchkへの新たなファイルの格納が検出されたならば、そのファイルを第2ホットフォルダchkから読み出し、プリフライトチェックのレポートのファイルの作成と、校正用データのファイルの作成を行い、作成したレポートのファイルと校正用データのファイルを、読み出したファイルのファイル名が示す出稿端末2のユーザに対応する、ファイル送受信サーバ52のファイル記憶部523上の送信フォルダに格納する(803)。
【0048】
以降、前記第1実施形態と同様にしてレポートのファイルと校正用データのファイルのセットが出稿端末2のユーザに送られる。
また、本第3実施形態において、印刷ファイル生成部535は、オペレータの指示に従って第2ホットフォルダからポストスクリプト形式の印刷データのファイルを読み出し、これをPDFのファイルに変換し、印刷データのファイルのファイル名が示すユーザに対応する出力フォルダに印刷用ファイルとして格納する。出力処理部536は、前記第1実施形態と同様に、その処理を行う。
【0049】
以上、本発明の第3の実施形態について説明した。
なお、本第3実施形態は、出稿端末2のユーザにおいて、印刷原稿データのファイルを自己のユーザ名を含めたファイル名のファイルとして作成する場合には、リネームコピー処理部5321におけるファイル名の操作は不要である。
以下、本発明の第4の実施形態について説明する。
図9に、本実施形態に係る電子入稿処理システムの構成を示す
図示するように、本第4実施形態に係る電子入稿処理システムは、第1実施形態に示した電子入稿処理システムの構成において、インターネットゲートウエイサーバ4と、プライベートWAN3と、入稿処理システム5のファイル送受信サーバ52を廃し、入稿処理システム5にLAN51に接続した入稿サーバ9を備えた構成を有している。また、第1実施形態に示した電子入稿処理システムの構成において、CTP用ファイル送受信サーバ6を介してプライベートWAN3に接続していたCTPシステム7を直接LANに接続した形態を有している。
【0050】
図10に示すように、入稿サーバ9は、WEBサーバ91とWEBアプリケーションサーバ等として実装されたファイル転送リネーム処理部92とファイル記憶部93とファイル共有サービスサーバ94とを有する。一方、プリリップ処理サーバ53は、前記第1実施形態に係るプリリップ処理サーバ53とほぼ同様の構成を備えているが、校正用ファイル生成部537に代えて校正用ファイル生成及びメール通知部5371を設けている点と、記憶部538に第1ホットフォルダin、第2ホットフォルダchk、出力フォルダoutとして、それぞれ一つのフォルダのみが設けられている点が異なる。また、ファイルサーバ55は、ファイル記憶部551と、ファイル記憶部551の各フォルダやファイルを、適当なアクセス権の設定をもって、LAN51やインターネット1上に公開するファイルサーバ部552とを有する。
【0051】
このような構成において、入稿サーバ9のWEBサーバ91は任意の出稿端末2からのアクセスに応答して、図12cに示す入稿受付ページを送信する。入稿受付ページにWEBブラウザでアクセスした入稿端末のユーザは、当該入稿受付ページ上で自己の氏名とメールアドレスを入力し、原稿送信ボタンの操作によって入稿受付ページの記述に従って出稿端末2のOSの機能を利用して表示されるファイル選択ウインドウ上で印刷原稿データのファイルを選択する。
【0052】
図11に示すように、WEBブラウザは、入稿受付ページの記述に従ってユーザから入力された氏名とメールアドレスと印刷原稿データのファイルを入稿サーバ9に送信する(111)。
入稿サーバ9において、ファイル転送リネーム処理部92は、WEBサーバ91から氏名とメールアドレスと印刷原稿データのファイルを受け取り、印刷原稿データの受付番号を生成し、WEBサーバ91に図12dに示すような受付番号を通知するページを出稿端末2に送信させる。また、WEBサーバ91から受け取った氏名とメールアドレスと生成した受付番号を(図中における送信元情報)として含めた名称のファイルとして、印刷原稿データのファイルをファイル記憶部93に格納する。
【0053】
一方、プリリップ処理部のコピー処理部531は、LAN51、ファイル共有サービスサーバ522を介して、ファイル記憶部93への印刷データのファイルの新規格納を監視し、新たなファイルの格納が検出されたならば、そのファイルをファイル記憶部93から読み出し、当該ファイルが圧縮符号化されたファイルである場合には復号処理部533で復号した上で、ファイル名の拡張子を除く部分を継承したファイル名を有するファイルとして第1ホットフォルダinに格納する(112)。一方、プリリップ処理部534は、第1ホットフォルダinへの新たなファイルの格納を監視し、第1ホットフォルダinへの新たなファイルの格納が検出されたならば、そのファイルを第1ホットフォルダinから読み出し、プリリップ処理処理を施して印刷データのファイルを、読み出したファイルの拡張子を除くファイル名部分を継承して生成し、第2ホットフォルダchkに格納する(113)。
【0054】
そして、校正用ファイル生成及びメール通知部5371は、第2ホットフォルダchkへの新たなファイルの格納を監視し、第2ホットフォルダchkへの新たなファイルの格納が検出されたならば、そのファイルを第2ホットフォルダchkから読み出し、プリフライトチェックのレポートのファイルの作成と、校正用データの作成を行い、作成したレポートのファイルと校正用データのファイルのセットを、ファイルサーバ55上のファイル記憶部551に格納する(114)と共に、第2ホットフォルダchkから読み出したファイルのファイル名が示すメールアドレス宛の、ファイルのセットを格納したファイルサーバ55上のURLを通知する、当該ファイル名が示す受付番号と氏名の表示を含む電子メールを作成し、インターネット1に送信する(115)。
【0055】
そして、出稿端末2のユーザは、電子メールで通知されたファイルサーバ55上のURLから校正用データのファイルとレポートファイルのセットをダウンロードし(116)、これを利用する。
また、出稿端末2のユーザは、校正用データに対応する印刷原稿の印刷を発注する場合には、入稿処理システム5のオペレータまたは印刷会社の営業担当者に受付番号を明示して印刷の発注を行う。入稿処理システム5のオペレータは、受付番号とファイル名の比較により、第2ホットフォルダchk内の印刷すべき印刷データのファイルを選択し、印刷用ファイル生成部535の印刷用ファイルの生成や、出力処理部536による印刷用ファイルのプリントシステム54における印刷や、CTPシステム7における刷版の出力を操作する。
【0056】
以上、本発明の実施形態について説明した。
なお、以上の第3、第4実施形態では、ファイル名に印刷原稿送信元の情報を含めて、各ファイルに対応する出稿端末2のユーザを管理したが、このような印刷原稿送信元の情報は、ジョブチケット等としてファイル内に含めたり、ファイルに付随させたりするようにしてもよいし、別途、これら印刷原稿送信元の情報と生成される各ファイルの対応を管理するファイルユーザ対応管理部を設け、ファイルユーザ対応管理部において、ファイルに対応する出稿端末2のユーザを管理するようにしても良い。
【0057】
以上説明してきたように本実施形態によれば、印刷会社側では、時間的な制限やオペレータの介在なしに、入稿された印刷原稿データ受け入れを行い、自動的に校正用データの印刷発注元への提供までの処理を遂行することができる。一方、印刷発注元は、印刷原稿データが自動受信されるので、時間的な制限無しに、印刷原稿データの出稿を行うことができると共に、速やかに校正用データの提供を受けることができるので、簡便、迅速、低コストかつ効率的に印刷原稿データの実際の印刷イメージを得て、その校正等を行うことができる。また、印刷原稿データの送信元に校正用データと共にプリフライトチェックのレポートを提供するので、実際の印刷に先立って、印刷発注元において、印刷で生じ得る問題を回避する方策を適切にとることができるようになると共に、印刷発注元と印刷会社との間における責任の所在が明確化される。
【0058】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、より効率的に、印刷原稿データの入稿や入稿された印刷原稿データの処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電子入稿処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るインターネットゲートウエイサーバの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るファイル送受信サーバとプリリップ処理サーバの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る電子入稿処理システムの動作を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るファイル送受信サーバとプリリップ処理サーバの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る電子入稿処理システムの動作を示す図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係るファイル送受信サーバとプリリップ処理サーバの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る電子入稿処理システムの動作を示す図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る電子入稿処理システムの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る入稿サーバとファイルサーバとプリリップ処理サーバの構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係る電子入稿処理システムの動作を示す図である。
【図12】本発明の第1、第4実施形態に係る電子入稿処理システムにおいて用いるWEBページ例を示す図である。
【符号の説明】
1…インターネット、2…出稿端末、3…プライベートWAN、4…インターネットゲートウエイサーバ、5…入稿処理システム、6…CTP用ファイル送受信サーバ、7…CTPシステム、9…入稿サーバ、41…WEBサーバ、42…ユーザ認証処理部、43…データ記憶部、44…送受信データ管理部、45…メール通知部、46…ファイル転送部、51…LAN、52…ファイル送受信サーバ、53…プリリップ処理サーバ、54…プリントシステム、55…ファイルサーバ、56…コンテンツサーバ、57…プロクシサーバ、91…WEBサーバ、92…ファイル転送リネーム処理部、93…ファイル記憶部、94…ファイル共有サービスサーバ、521…ファイル送受信部、522…ファイル共有サービスサーバ、523…ファイル記憶部、531…コピー処理部、532…メール報告部、533…復号処理部、534…プリリップ処理部、535…印刷用ファイル生成部、536…出力処理部、537…校正用ファイル生成部、538…記憶部、539…メール送信部、551…ファイル記憶部、552…ファイルサーバ部、5321…リネームコピー処理部、5371…校正用ファイル生成及びメール通知部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子的な印刷原稿の入稿を受け入れ処理する入稿処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ドキュメントファイル等として電子的に作成された印刷原稿データの印刷発注元からの印刷会社への出稿は、ドキュメントファイルを添付した印刷会社への電子メールの送信や、FTPサーバ等を利用した印刷原稿データの印刷会社への転送によって実現されてきた。
【0003】
一方、印刷会社では、このようにして入稿された印刷原稿データを、オペレータがハンドリングして、印刷データへの展開や、校正用の印刷出力や、印刷出力した校正用の印刷物の印刷発注元への発送などを行っていた。また、この後、オペレータが、印刷発注元からの校正OKの連絡を待って最終的な印刷を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の入稿された印刷原稿データの処理によれば、印刷会社においてオペレータが不在や多忙などの場合には、入稿された印刷原稿データの処理が行えなくなってしまい非効率的であった。
また、印刷会社における最終的な印刷または印刷前のプリフライトチェックにおいてエラーが生じた場合、エラーの原因の追求やその対策のために、印刷会社側と印刷発注元で相互に連絡を取り合う必要があるなど、非効率的な作業が必要となっていた。また、校正用印刷物の入手までに、以上のような印刷会社側及び印刷会社側の処理が必要となるために、簡便、迅速、低コストかつ効率的に印刷原稿データの実際の印刷イメージを得ることができなかった。
【0005】
そこで、本発明は、より効率的に、印刷原稿データの入稿や入稿された印刷原稿データの処理を行うことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題達成のために、本発明は、コンピュータシステムにおいて、印刷原稿データの入稿を受け入れ処理する入稿データ処理方法として、印刷原稿データを自動受信するステップと、受信した前記印刷原稿データを、当該原稿データが規定する原稿のコンテンツを、実際に印刷に用いるコンテンツに置き換えた印刷データに変換するステップと、変換された印刷データに基づいて、当該印刷データの印刷イメージを表す校正用データを作成するステップと、作成された校正用データを含む校正用情報を、前記印刷原稿データの送信元に電子的な通信を介して提供するステップとを有する方法を提供する。
【0007】
このような方法によれば、印刷会社側では、時間的な制限やオペレータの介在なしに、入稿された印刷原稿データ受け入れを行い、校正用データの印刷発注元への提供する処理を自動的に遂行することができる。一方、印刷発注元は、印刷原稿データが自動受信されるので、時間的な制限無しに、印刷原稿データの出稿を行うことができると共に、速やかに校正用データの提供を受けることができるので、簡便、迅速、低コストかつ効率的に印刷原稿データの実際の印刷イメージを得て、その校正等を行うことができる。
【0008】
より具体的には、本発明は、このような入稿データ処理方法を適用したシステムとして、たとえば、印刷原稿データを電子的な通信を介して自動受信する自動受信する原稿データ受信手段と、受信した前記印刷原稿データの発生を監視し、当該印刷原稿データの発生があった場合に、当該印刷原稿データを、当該原稿データが規定する原稿のコンテンツを、実際に印刷に用いるコンテンツに置き換えた印刷データに変換する印刷データ変換手段と、前記印刷データの発生を監視し、当該印刷データが発生した場合に、当該印刷データに基づいて、当該印刷データの印刷イメージを表す校正用データを作成する校正用データ生成手段と、前記校正用データの発生を監視し、当該校正用データが発生した場合に、当該校正用データを含む校正用情報を、前記印刷原稿データの送信元に送信する校正用情報送信手段とを有する入稿データ処理システムを提供する。
【0009】
また、たとえば、印刷原稿データを電子的な通信を介して自動受信する自動受信する原稿データ受信手段と、受信した前記印刷原稿データの発生を監視し、当該印刷原稿データの発生があった場合に、当該印刷原稿データを、当該原稿データが規定する原稿のコンテンツを、実際に印刷に用いるコンテンツに置き換えた印刷データに変換する印刷データ変換手段と、前記印刷データの発生を監視し、当該印刷データが発生した場合に、当該印刷データに基づいて、当該印刷データの印刷イメージを表す校正用データを作成する校正用データ生成手段と、前記校正用データの発生を監視し、当該校正用データが発生した場合に、当該校正用データを含む校正用情報を、前記印刷原稿データの送信元がアクセス可能なサーバ上に格納する校正用情報格納手段と、前記サーバ上の校正用情報へのリンクを含めた電子メールを、前記印刷原稿データの送信元に送信するメール通知手段とを有する入稿データ処理システムを提供する。
【0010】
ここで、このような入稿データ処理システムにおける複数の処理の逐次実行は、各々ホットフォルダ内に格納されたデータに対して行うべき処理を規定した複数のホットフォルダを連結して用いる周知の技術を適用して実現することができる。また、このような複数のホットフォルダを、印刷原稿データの送信元毎に系列化して設けることにより、特段の手段を設けることなく、各データと印刷原稿データの送信元の対応を管理することができる。
【0011】
なお、印刷データ変換手段により、当該原稿データが規定する原稿のコンテンツの実際に印刷に用いるコンテンツへの置き換えには、たとえば印刷原稿データに含まれる画像の、より高解像度の画像への置き換えや、印刷原稿データ中で使用されているフォントの置き換えやアウトライン化などがある。
【0012】
ここで、このような入稿データ処理システムでは、前記校正用データ生成手段において、前記校正用データの生成と共に、前記印刷データのプリフライトチェックを行ってプリフライトチェックのレポートを生成し、前記校正用情報に含めることが好ましい。
【0013】
このようにすることにより、印刷原稿データの送信元に校正用データと共にプリフライトチェックのレポートを提供することができる。したがって、実際の印刷に先立って、印刷発注元において、印刷で生じ得る問題を回避する方策を適切にとることができるようになると共に、印刷発注元と印刷会社との間における責任の所在が明確化される。
【0014】
なお、以上の入稿処理システムにおいては、前記校正用データを、前記印刷データよりも低品質に、当該印刷データの印刷イメージを表すデータとしたり、前記校正用データに、当該校正用データの利用形態が限定されるべきことを規定する利用制限情報を設定するようにしても良い。
【0015】
このようにすることにより、印刷発注元における校正用データの校正以外の目的への印刷会社側が許可しない使用を抑止することができる。
また、以上の入稿処理システムにおいては、前原稿データ受信手段を、前記印刷原稿データの送信元から当該印刷原稿データの転送を受けるためのゲートウエイとなるWEBページを提供するWEBサーバと、前記WEBページを介して転送された前記印刷原稿データを受信する受信手段とを含めて構成することも、印刷発注者の印刷原稿データの出稿作業の容易化を図る上で好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
まず、第1の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る電子入稿処理システムの構成を示す。
図示するように、電子入稿処理システムは、印刷発注者によって使用されるインターネット1に接続した1または複数の出稿端末2、インターネット1とプライベートWAN3に接続したインターネットゲートウエイサーバ4、プライベートWAN3に接続した入稿処理システム5、プライベートWAN3にCTP用ファイル送受信サーバ6を介して接続したCTPシステム7とを有する。そして、入稿処理システム5は、LAN51によって接続されたファイル送受信サーバ52、プリリップ処理サーバ53、プリントシステム54、ファイルサーバ55、コンテンツサーバ56と、LAN51とインターネット1に接続されたプロクシサーバ57とを有する。
【0017】
なお、出稿端末2、インターネットゲートウエイサーバ4、CTP用ファイル送受信サーバ6、ファイル送受信サーバ52、プリリップ処理サーバ53、ファイルサーバ55、コンテンツサーバ56、プロクシサーバ57は、各々接続するネットワークに適合されたネットワークインタフェースと、CPUや、主記憶や、外部記憶装置や、表示装置や、キーボードやポインティングデバイスなどの入出力装置などの一般的な電子計算機としての構成を備えたコンピュータシステムであり、各々所定のプログラムを実行することにより、以下に示す各機能がコンピュータシステム上で実現される。
【0018】
次に、図2に、インターネットゲートウエイサーバ4の構成を示す。
インターネットゲートウエイサーバ4は、インターネット1に接続したユーザx、y、zの出稿端末2と、プライベートWAN3に接続したファイル送受信サーバ52やCTP用ファイル送受信サーバ6などのサーバ装置A、B、Cとの間のデータの送受信を仲介する装置である。
【0019】
そして、図示するように、インターネットゲートウエイサーバ4は、WEBサーバ41とユーザ認証処理部42とデータ記憶部43と送受信データ管理部44とメール通知部45とファイル転送部46とを有する。
そして、データ記憶部43には、サーバ装置A、B、Cの各々に対して設けられたディレクトリであるサーバユーザフォルダを有し、各サーバユーザフォルダにはアップ用フォルダとダウン用フォルダが設けられている。そして、アップ用フォルダには、出稿端末2のユーザx、y、zに対応して各々設けられたアップロードフォルダxu、yu、zuが設けられ、ダウン用フォルダには、出稿端末2のユーザx、y、zに対応して各々設けられたダウンロードフォルダxd、yd、zdが設けられている。
【0020】
次に、図3に、入稿処理システム5のファイル送受信サーバ52、プリリップ処理サーバ53の構成を示す。
図示するように、ファイル送受信サーバ52は、ファイル送受信部521と、ファイル共有サービスサーバ522と、ファイル記憶部523とを有する。そして、ファイル記憶部523には、受信用フォルダと送信用フォルダが設けられ、受信用フォルダには、出稿端末2のユーザx、y、zに対応して各々設けられた受信フォルダxr、yr、zrが設けられ、送信用フォルダには、出稿端末2のユーザx、y、zに対応して各々設けられた送信フォルダxs、ys、zsが設けられている。
【0021】
次に、プリリップ処理サーバ53は、コピー処理部531、メール報告部532、復号処理部533、プリリップ処理部534、印刷用ファイル生成部535、出力処理部536、校正用ファイル生成部537、記憶部538を有する。そして、記憶部538には、出稿端末2のユーザx、y、zに対応して各々設けられた第1ホットフォルダxin、yin、zin、出稿端末2のユーザx、y、zに対応して各々設けられた第2ホットフォルダxchk、ychk、zchk、出稿端末2のユーザx、y、zに対応して各々設けられた出力フォルダxout、yout、zoutが設けられている。
【0022】
以下、図4を参照しながら、このような電子入稿処理システムの動作について説明する。
まず、印刷発注元の編集者等は出稿端末2上でDTP作業を行って印刷原稿を示す印刷原稿データを、ページ記述言語でページレイアウト等を記述したポストスクリプト(「ポストスクリプト」はアドビ システムズ インコーポレイテッドの登録商標)形式のファイルとして作成する。または、ポストスクリプト形式のファイルを必要に応じて圧縮符号化したファイルを印刷原稿データとする。ここで、入稿処理システム5のコンテンツサーバ56は、同じ対象についての印刷用の高解像度の画像データとプリピュー用の低解像度の画像データをセットとして、多数蓄積しているサーバであり、インターネット1、プロクシサーバ57、LAN51を介した、出稿端末2からアクセスを受け入れ、低解像度の画像データを出稿端末2に提供する。出稿端末2では、DTP作業において、この提供を受けた低解像度の画像データを印刷原稿のコンテンツとして、高解像度画像へのリンク情報(OPIコメント等)と共に含めることができる。
【0023】
さて、編集者等の出稿端末2のユーザは、次のようにして、印刷原稿データを電子入稿システムに送信する。
すなわち、まず、出稿端末2の一般的なWEBブラウザを用いて、インターネットゲートウエイサーバ4のWEBサーバ41の図12aに示すログインページにアクセスし、予め与えられているユーザIDとパスワードを入力し、ログインボタンを操作する。ここで、サーバ装置A、B、Cのうち、当該出稿端末2のユーザとデータの送受信を行うサーバ装置の管理者は、その出稿端末2のユーザに予めユーザIDとパスワードを供与する。したがって、出稿端末2のユーザの一つのユーザIDとパスワードの組は、そのユーザIDとパスワードを供与したサーバ装置とのデータ送受信に対してのみ有効であり、異なるサーバ装置とデータの送受信を行う場合には当該サーバ装置から供与された異なるユーザIDとパスワードを用いることになる。ここでは、出稿端末2のユーザは、入稿処理システム5のファイル送受信サーバ52に対するユーザIDとパスワードを入力する。
【0024】
出稿端末2のユーザから入力されたユーザIDとパスワードは、ログインページの記述に従って、WEBサーバ41にログイン要求として送信される。WEBサーバ41はログイン要求を受け取ると、送受信データ管理部44にログイン要求を転送し、ログイン要求を受けた送受信データ管理部44は、ユーザ認証処理部42において、ユーザIDとパスワードの組み合わせが正当であるかどうかを調べ、正当であれば、その出稿端末2のユーザに対するセッションを設定し、WEBサーバ41にセッション識別子を通知すると共に、WEBサーバ41にメニューページの出稿端末2への送信を要求する。ことで、ユーザ認証処理部42には、ユーザIDとパスワードが供与された各ユーザの、ユーザ識別情報と、メールアドレスと、ユーザIDと、パスワードと、当該ユーザのアップロードフォルダとダウンロードフォルダの識別が登録されている。ここで、当該ユーザのアップロードフォルダとダウンロードフォルダは、当該ユーザがユーザIDとパスワードを供与されたサーバ装置に対応するサーバユーザフォルダ内のアップロードフォルダとダウンロードフォルダである。
【0025】
さて、出稿端末2のユーザは、たとえば、図12bに示すようにWEBブラウザに表示されたメニューページ上でファイル送信を行うのか、ファイルの受信を行うのかを、ファイル送信ボタンまたはファイル受信ボタンの操作により選択する。
【0026】
ここでは、印刷データの出稿を行うのでファイル送信が選択される。ファイル送信が選択されると、WEBブラウザはメニューページの記述に従って、出稿端末2のOSの機能を利用してファイル選択ウインドウを読み出し、ファイル選択ウインドウ上で印刷原稿データのファイルの選択をユーザから受け付ける。そして、ファイルの選択を受け付けたならば、そのファイルをWEBサーバ41に送信する(図4、401)。
【0027】
WEBサーバ41は、このようにしてセッション中で受け取ったファイルをセッション識別子と共に送受信データ管理部44に引き渡す。送受信データ管理部44は受け取ったファイルを、ユーザ認証処理部42を参照して求まる当該セッション識別子のセッションが設定されたユーザに対して設定されているアップロードフォルダに格納する。ここでは、たとえば、印刷原稿データの送信元となった出稿端末2のユーザがyであり、入稿処理システム5のファイル送受信サーバ52がサーバ装置Bであれば、サーバユーザフォルダB内のアップ用フォルダのアップロードフォルダyuに印刷原稿データが転送される
一方、ファイル転送部46は、任意のアップロードフォルダにファイルが格納されると、プライベートLANを介して、そのアップロードフォルダが含まれるサーバユーザフォルダに対応するサーバ装置上にある、そのアップロードフォルダに対応するユーザ用の受信フォルダに、格納されたファイルを転送する。したがって、ここでは、たとえば、印刷原稿データの送信元となった出稿端末2のユーザがyであれば、入稿処理システム5のファイル送受信サーバ52上の、印刷原稿データ送信ユーザに対応する受信フォルダyrに印刷原稿データが転送される(402)。
【0028】
さて、入稿処理システム5のファイル送受信サーバ52のファイル送受信部521は、インターネットゲートウエイサーバ4から送信された印刷原稿データを受信し、印刷原稿データの送信元となった出稿端末2のユーザの受信フォルダに格納する。
【0029】
ファイル共有サービスサーバ522は、ファイル記憶部523をLAN51上に公開するサーバであり、ファイル共有サービスサーバ522を介して、LAN51上の各装置はファイル記憶部523の各フォルダやファイルにリード/ライトアクセスすることができる。
【0030】
さて、プリリップ処理サーバ53のコピー処理部531は、このファイル共有サービスサーバ522の機能を利用して、ファイル記憶部523の各受信フォルダxr、yr、zrへの印刷データのファイルの新規格納を監視し、いずれかの受信フォルダへの新たなファイルの格納が検出されたならば、そのファイルを受信フォルダから読み出し、当該ファイルが圧縮符号化されたファイルである場合には復号処理部533で復号した上で、ファイルを読み出した受信フォルダと同じ出稿端末2のユーザに対応する第1ホットフォルダに格納する(403)。また、コピー処理部531は、メール報告部532に、ファイルを読み出した受信フォルダに対応する出稿端末2のユーザ宛の、印刷データ受領を通知する電子メールをLAN51、プロクシサーバ57を介して、インターネット1に送信させる(404)。なお、各受信フォルダに対応する出稿端末2のユーザの電子メールアドレスは予めメール報告部532に設定しておくようにする。
【0031】
次に、プリリップ処理部534は、第1ホットフォルダxin、yin、zinへの新たなファイルの格納を監視し、いずれかの第1ホットフォルダへの新たなファイルの格納が検出されたならば、そのファイルを第1ホットフォルダから読み出し、プリリップ処理処理を施して印刷データのファイルを生成する。そして、生成した印刷原稿データのファイルを読み出した第1フォルダと同じ出稿端末2のユーザに対応する第2ホットフォルダに格納する(405)。ここで、このプリリップ処理処理では、読み出した印刷原稿データのファイルであるポストスクリプト形式のファイルに対して、ページに含まれる低解像度の画像のOPIコメント等に基づく当該画像と同対象のコンテンツサーバ56上の高解像度の画像への置き換え、フォントの印刷可能フォントへの置き換え、フォントのアウトライン化、印刷に用いるカラースペースへのカラー変換などを行う。なお、プリリップ処理処理で生成される印刷データは、ポストスクリプト形式のファイルとする。
【0032】
次に、校正用ファイル生成部537は、第2ホットフォルダxchk、ychk、zchkへの新たなファイルの格納を監視し、いずれかの第2ホットフォルダへの新たなファイルの格納が検出されたならば、そのファイルを第2ホットフォルダから読み出し、プリフライトチェックのレポートのファイルの作成と、校正用データのファイルの作成を行い、作成したレポートのファイルと校正用データのファイルを、ファイルを読み出した第2ホットフォルダと同じ出稿端末2のユーザに対応する、ファイル送受信サーバ52のフィル記憶部523上の送信フォルダに格納する(406)。
【0033】
ここでは、校正用データのファイルとして、アドビ システムズ インコーポレイテッドが開発したPDF(Portable Document Format)のファイルを生成する。この校正用データのファイルと、その元となったポストスクリプト形式の印刷データのファイルの違いは、校正用データのファイルには、印刷データのファイル内の画像を当該画像の解像度よりも低解像度の画像に変換して含めている点と、校正用データのファイルには、印刷データのファイル内のCMYK画像をRGB画像に変換して含めている点と、印刷の禁止または高解像度での印刷の禁止や編集の禁止などの利用制限設定をファイルに行っている点などである。
【0034】
また、ここでは、プリフライトチェックのレポートのファイルとして、ポストスクリプト形式の印刷データのファイルの、ドキュメントサイズや、フォントの使用状況や、画像やチント(平網)がCMYKプロセスカラー/RGBであるかや、スポットカラー(特色)が使用されているかや、ICCプロファイルの使用状況や、校正用データのPDFバージョンなどを記述したファイルを生成する。
【0035】
さて、ファイル送受信サーバ52において、ファイル送受信部521は、フィル記憶部の送信フォルダxs、ys、zsのいずれかに新たなな校正用データのファイルとレポートのファイルのセットが格納されると、格納されたファイルのセットをプライベートWAN3を介してインターネットゲートウエイサーバ4のデータ記憶部43の、入稿処理システム5のファイル送受信サーバ52に対応するサーバユーザフォルダのダウン用フォルダ内の、ファイルのセットを読み出した送信フォルダに対応する出稿端末2のユーザに対応するダウンロードフォルダに転送する(407)。
【0036】
インターネットゲートウエイサーバ4のファイル転送部46は、入稿処理システム5のファイル送受信サーバ52から転送されたファイルのセットを、ファイル送受信サーバ52から指定された転送先のダウンロードフォルダに格納する。送受信データ管理部44は、いずれかのダウンロードフォルダにファイルのセットが格納されると、そのダウンロードフォルダに対応する出稿端末2のユーザのメールアドレスを、ユーザ認証処理部42から入手し、メール通知部45に、入手したメールアドレス宛の、受信ファイルがある旨を示す電子メールをインターネット1を介して送信させる(408)。
【0037】
この後、この電子メールを受け取った出稿端末2のユーザが、前述のようにインターネットゲートウエイサーバ4にログインするとセッションが開始され、その後、ユーザが図12bのメニューページでファイル受信ボタンを選択すると、送受信データ管理部44は、当該セッションの当該セッション識別子のセッションが設定されたユーザに対して設定されているダウンロードフォルダに格納されたファイルの一覧を示すページを生成して、WEBサーバ41に出稿端末2への送信を要求する。WEBサーバ41は要求されたページを出稿端末2に送信する。そして、出稿端末2のユーザが、WEBブラウザに表示されたこのページ上で受信するファイルのセットを選択しダウンロードを要求すると、ウエブサーバを介してこの要求を受け取った送受信データ管理部44は選択されたファイルのセットをデータ記憶部43から読み出し、WEBサーバ41、インターネット1を介して当該ユーザの出稿端末2に送信する(409)。
【0038】
出稿端末2のユーザは、送信された校正用データのファイルとレポートのファイルの内容を、表示またはそれが許可されている場合には印刷するなどして確認し、問題が無ければ、入稿処理システム5のオペレータにその旨を電話、電子メールなどで連絡する。
【0039】
連絡を受けたオペレータは、プリリップ処理サーバ53の印刷ファイル生成部535に、記憶部538の第2ホットフォルダに格納されている校正が完了した印刷データのファイルの印刷用ファイルへの変換を指示する。印刷ファイル生成部535は指示に従って第2ホットフォルダからポストスクリプト形式の印刷データのファイルを読み出し、これをPDFのファイルに変換し、印刷データのファイルを読み出した第2ホットフォルダと同じユーザに対応する出力フォルダに印刷用ファイルとして格納する。
【0040】
次に、オペレータは、印刷発注の内容に応じて、出力処理部536に出力フォルダに格納された印刷用ファイルをLAN51を介してプリントシステム54に出力させ、プリントシステム54に用紙上への印刷を行わせるか、出力処理部536に出力フォルダに格納された印刷用ファイルのファイル送受信サーバ52への転送とCTP用ファイル送受信サーバ6への送信の依頼を行わせる。ただし、プリントシステム54やCTPシステム7を、ポストスクリプト形式の印刷データを直接受け入れるように構成した場合には、PDFへの変換の処理は省略し、出力処理部536に、第2ホットフォルダの印刷データのファイルを、直接LANを介してプリントシステム54に出力させ、プリントシステム54に用紙上への印刷を行わせるか、出力処理部536に、第2ホットフォルダの印刷データのファイルのファイル送受信サーバ52への転送とCTP用ファイル送受信サーバ6への送信の依頼を行わせるようにしてよい。
【0041】
CTP用ファイル送受信サーバ6への転送を依頼されると、ファイル送受信サーバ52は、プライベートWAN3を介して依頼された印刷用ファイルをCTP用ファイル送受信サーバ6へ転送し、転送を受けたCTP用ファイル送受信サーバ6は、CTPシステム7からの要求に応じて転送された印刷用ファイルをCTPシステム7に送信する。CTPシステム7は、CTPシステム7のオペレータの指示等に従って、CTP用ファイル送受信サーバ6から印刷用ファイルを読み出し刷版を出力する。そして、この刷版を、用紙上への印刷に供する。
【0042】
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
なお、以上の第1実施形態では、プリリップ処理サーバ53から、出稿端末2のユーザへの校正用データのファイルの転送に、インターネットゲートサーバを用いたが、この転送は、プリリップ処理サーバ53において、校正用データのファイルとレポートファイルのセットのファイルサーバ55への格納と、出稿端末2への、これらファイルのセットのURLを知らせるメールの送信を行い、出稿端末2のユーザがメールで通知されたファイルサーバ55上のURLから校正用データのファイルとレポートファイルのセットをダウンロードするような形態によって行うようにしても良い。
【0043】
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
本第2実施形態は、以上の第1実施形態におけるプリリップ処理サーバ53から、出稿端末2のユーザへの校正用データのファイルの転送を、電子メールにより行うようにしたものである。
すなわち、図5に示すように、本第2実施形態では、プリリップ処理サーバ53にメール送信部539を設けると共に、記憶部538に出稿端末2のユーザx、y、zに対応して各々設けた第3ホットフォルダxms、yms、zmsを設ける。
そして、図6に示すように、校正用ファイル生成部537において、作成したレポートのファイルと校正用データのファイルとのセットを、ファイルを読み出した第2ホットフォルダと同じ出稿端末2のユーザに対応する第3ホットフォルダに格納する(601)。また、メール送信部539は、第3ホットフォルダxms、yms、zmsへの新たなファイルのセット格納を監視し、いずれかの第3ホットフォルダへの新たなファイルのセット格納が検出されたならば、そのファイルのセットを第3ホットフォルダから読み出し、ファイルを読み出した第3ホットフォルダに対応する出稿端末2のユーザ宛の、読み出したファイルのセットを添付ファイルとして添付した電子メールをLAN51、プロクシサーバ57を介して、インターネット1に送信する(602)。なお、各第3ホットフォルダに対応する出稿端末2のユーザの電子メールアドレスは予めメール送信部539に設定しておくようにする。
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。なお、印刷用ファイル生成部535、出力処理部536の処理は、前記第1実施形態と同様である。
【0044】
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。
図7に示すように、本第3実施形態では、プリリップ処理サーバ53の記憶部538の第1ホットフォルダin、第2ホットフォルダchkを各々一つだけ設けている。また、コピー処理部531に代えて、コピー処理部531の機能に加えファイル名の操作機能を備えたリネームコピー処理部5321を設けている。
【0045】
このような構成において、図8に示すように、リネームコピー処理部5321は、ファイル記憶部523の各受信フォルダxr、yr、zrへの印刷データのファイルの新規格納を監視し、前記第1実施形態と同様にして、いずれかの受信フォルダへの新たなファイルが格納されたならば、そのファイルを受信フォルダから読み出し、当該ファイルが圧縮符号化されたファイルである場合には復号処理部533で復号した上で、ファイルを読み出した受信フォルダに対応する出稿端末2のユーザのユーザ名称を含めたファイル名のファイルとして第1ホットフォルダinに格納する(801)。また、コピー処理部531は、メール報告部532に、ファイルを読み出した受信フォルダに対応する出稿端末2のユーザ宛の、印刷データ受領を通知する電子メールをLAN51、プロクシサーバ57を介して、インターネット1に送信させる(403)。
【0046】
一方、プリリップ処理部534は、第1ホットフォルダinへの新たなファイルの格納を監視し、第1ホットフォルダへの新たなファイルの格納が検出されたならば、そのファイルを第1ホットフォルダから読み出し、プリリップ処理処理を施して印刷データのファイルを、読み出したファイルの拡張子を除くファイル名部分を継承して生成し、第2ホットフォルダchkに格納する(802)。
【0047】
そして、校正用ファイル生成部537は、第2ホットフォルダchkへの新たなファイルの格納を監視し、第2ホットフォルダchkへの新たなファイルの格納が検出されたならば、そのファイルを第2ホットフォルダchkから読み出し、プリフライトチェックのレポートのファイルの作成と、校正用データのファイルの作成を行い、作成したレポートのファイルと校正用データのファイルを、読み出したファイルのファイル名が示す出稿端末2のユーザに対応する、ファイル送受信サーバ52のファイル記憶部523上の送信フォルダに格納する(803)。
【0048】
以降、前記第1実施形態と同様にしてレポートのファイルと校正用データのファイルのセットが出稿端末2のユーザに送られる。
また、本第3実施形態において、印刷ファイル生成部535は、オペレータの指示に従って第2ホットフォルダからポストスクリプト形式の印刷データのファイルを読み出し、これをPDFのファイルに変換し、印刷データのファイルのファイル名が示すユーザに対応する出力フォルダに印刷用ファイルとして格納する。出力処理部536は、前記第1実施形態と同様に、その処理を行う。
【0049】
以上、本発明の第3の実施形態について説明した。
なお、本第3実施形態は、出稿端末2のユーザにおいて、印刷原稿データのファイルを自己のユーザ名を含めたファイル名のファイルとして作成する場合には、リネームコピー処理部5321におけるファイル名の操作は不要である。
以下、本発明の第4の実施形態について説明する。
図9に、本実施形態に係る電子入稿処理システムの構成を示す
図示するように、本第4実施形態に係る電子入稿処理システムは、第1実施形態に示した電子入稿処理システムの構成において、インターネットゲートウエイサーバ4と、プライベートWAN3と、入稿処理システム5のファイル送受信サーバ52を廃し、入稿処理システム5にLAN51に接続した入稿サーバ9を備えた構成を有している。また、第1実施形態に示した電子入稿処理システムの構成において、CTP用ファイル送受信サーバ6を介してプライベートWAN3に接続していたCTPシステム7を直接LANに接続した形態を有している。
【0050】
図10に示すように、入稿サーバ9は、WEBサーバ91とWEBアプリケーションサーバ等として実装されたファイル転送リネーム処理部92とファイル記憶部93とファイル共有サービスサーバ94とを有する。一方、プリリップ処理サーバ53は、前記第1実施形態に係るプリリップ処理サーバ53とほぼ同様の構成を備えているが、校正用ファイル生成部537に代えて校正用ファイル生成及びメール通知部5371を設けている点と、記憶部538に第1ホットフォルダin、第2ホットフォルダchk、出力フォルダoutとして、それぞれ一つのフォルダのみが設けられている点が異なる。また、ファイルサーバ55は、ファイル記憶部551と、ファイル記憶部551の各フォルダやファイルを、適当なアクセス権の設定をもって、LAN51やインターネット1上に公開するファイルサーバ部552とを有する。
【0051】
このような構成において、入稿サーバ9のWEBサーバ91は任意の出稿端末2からのアクセスに応答して、図12cに示す入稿受付ページを送信する。入稿受付ページにWEBブラウザでアクセスした入稿端末のユーザは、当該入稿受付ページ上で自己の氏名とメールアドレスを入力し、原稿送信ボタンの操作によって入稿受付ページの記述に従って出稿端末2のOSの機能を利用して表示されるファイル選択ウインドウ上で印刷原稿データのファイルを選択する。
【0052】
図11に示すように、WEBブラウザは、入稿受付ページの記述に従ってユーザから入力された氏名とメールアドレスと印刷原稿データのファイルを入稿サーバ9に送信する(111)。
入稿サーバ9において、ファイル転送リネーム処理部92は、WEBサーバ91から氏名とメールアドレスと印刷原稿データのファイルを受け取り、印刷原稿データの受付番号を生成し、WEBサーバ91に図12dに示すような受付番号を通知するページを出稿端末2に送信させる。また、WEBサーバ91から受け取った氏名とメールアドレスと生成した受付番号を(図中における送信元情報)として含めた名称のファイルとして、印刷原稿データのファイルをファイル記憶部93に格納する。
【0053】
一方、プリリップ処理部のコピー処理部531は、LAN51、ファイル共有サービスサーバ522を介して、ファイル記憶部93への印刷データのファイルの新規格納を監視し、新たなファイルの格納が検出されたならば、そのファイルをファイル記憶部93から読み出し、当該ファイルが圧縮符号化されたファイルである場合には復号処理部533で復号した上で、ファイル名の拡張子を除く部分を継承したファイル名を有するファイルとして第1ホットフォルダinに格納する(112)。一方、プリリップ処理部534は、第1ホットフォルダinへの新たなファイルの格納を監視し、第1ホットフォルダinへの新たなファイルの格納が検出されたならば、そのファイルを第1ホットフォルダinから読み出し、プリリップ処理処理を施して印刷データのファイルを、読み出したファイルの拡張子を除くファイル名部分を継承して生成し、第2ホットフォルダchkに格納する(113)。
【0054】
そして、校正用ファイル生成及びメール通知部5371は、第2ホットフォルダchkへの新たなファイルの格納を監視し、第2ホットフォルダchkへの新たなファイルの格納が検出されたならば、そのファイルを第2ホットフォルダchkから読み出し、プリフライトチェックのレポートのファイルの作成と、校正用データの作成を行い、作成したレポートのファイルと校正用データのファイルのセットを、ファイルサーバ55上のファイル記憶部551に格納する(114)と共に、第2ホットフォルダchkから読み出したファイルのファイル名が示すメールアドレス宛の、ファイルのセットを格納したファイルサーバ55上のURLを通知する、当該ファイル名が示す受付番号と氏名の表示を含む電子メールを作成し、インターネット1に送信する(115)。
【0055】
そして、出稿端末2のユーザは、電子メールで通知されたファイルサーバ55上のURLから校正用データのファイルとレポートファイルのセットをダウンロードし(116)、これを利用する。
また、出稿端末2のユーザは、校正用データに対応する印刷原稿の印刷を発注する場合には、入稿処理システム5のオペレータまたは印刷会社の営業担当者に受付番号を明示して印刷の発注を行う。入稿処理システム5のオペレータは、受付番号とファイル名の比較により、第2ホットフォルダchk内の印刷すべき印刷データのファイルを選択し、印刷用ファイル生成部535の印刷用ファイルの生成や、出力処理部536による印刷用ファイルのプリントシステム54における印刷や、CTPシステム7における刷版の出力を操作する。
【0056】
以上、本発明の実施形態について説明した。
なお、以上の第3、第4実施形態では、ファイル名に印刷原稿送信元の情報を含めて、各ファイルに対応する出稿端末2のユーザを管理したが、このような印刷原稿送信元の情報は、ジョブチケット等としてファイル内に含めたり、ファイルに付随させたりするようにしてもよいし、別途、これら印刷原稿送信元の情報と生成される各ファイルの対応を管理するファイルユーザ対応管理部を設け、ファイルユーザ対応管理部において、ファイルに対応する出稿端末2のユーザを管理するようにしても良い。
【0057】
以上説明してきたように本実施形態によれば、印刷会社側では、時間的な制限やオペレータの介在なしに、入稿された印刷原稿データ受け入れを行い、自動的に校正用データの印刷発注元への提供までの処理を遂行することができる。一方、印刷発注元は、印刷原稿データが自動受信されるので、時間的な制限無しに、印刷原稿データの出稿を行うことができると共に、速やかに校正用データの提供を受けることができるので、簡便、迅速、低コストかつ効率的に印刷原稿データの実際の印刷イメージを得て、その校正等を行うことができる。また、印刷原稿データの送信元に校正用データと共にプリフライトチェックのレポートを提供するので、実際の印刷に先立って、印刷発注元において、印刷で生じ得る問題を回避する方策を適切にとることができるようになると共に、印刷発注元と印刷会社との間における責任の所在が明確化される。
【0058】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、より効率的に、印刷原稿データの入稿や入稿された印刷原稿データの処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電子入稿処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るインターネットゲートウエイサーバの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るファイル送受信サーバとプリリップ処理サーバの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る電子入稿処理システムの動作を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るファイル送受信サーバとプリリップ処理サーバの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る電子入稿処理システムの動作を示す図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係るファイル送受信サーバとプリリップ処理サーバの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る電子入稿処理システムの動作を示す図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る電子入稿処理システムの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る入稿サーバとファイルサーバとプリリップ処理サーバの構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係る電子入稿処理システムの動作を示す図である。
【図12】本発明の第1、第4実施形態に係る電子入稿処理システムにおいて用いるWEBページ例を示す図である。
【符号の説明】
1…インターネット、2…出稿端末、3…プライベートWAN、4…インターネットゲートウエイサーバ、5…入稿処理システム、6…CTP用ファイル送受信サーバ、7…CTPシステム、9…入稿サーバ、41…WEBサーバ、42…ユーザ認証処理部、43…データ記憶部、44…送受信データ管理部、45…メール通知部、46…ファイル転送部、51…LAN、52…ファイル送受信サーバ、53…プリリップ処理サーバ、54…プリントシステム、55…ファイルサーバ、56…コンテンツサーバ、57…プロクシサーバ、91…WEBサーバ、92…ファイル転送リネーム処理部、93…ファイル記憶部、94…ファイル共有サービスサーバ、521…ファイル送受信部、522…ファイル共有サービスサーバ、523…ファイル記憶部、531…コピー処理部、532…メール報告部、533…復号処理部、534…プリリップ処理部、535…印刷用ファイル生成部、536…出力処理部、537…校正用ファイル生成部、538…記憶部、539…メール送信部、551…ファイル記憶部、552…ファイルサーバ部、5321…リネームコピー処理部、5371…校正用ファイル生成及びメール通知部。
Claims (8)
- 印刷原稿データの入稿を受け入れ処理する入稿データ処理システムであって、
印刷原稿データを電子的な通信を介して自動受信する原稿データ受信手段と、
受信した前記印刷原稿データの発生を監視し、当該印刷原稿データの発生があった場合に、当該印刷原稿データを、当該原稿データが規定する原稿のコンテンツを、実際に印刷に用いるコンテンツに置き換えた印刷データに変換する印刷データ変換手段と、
前記印刷データの発生を監視し、当該印刷データが発生した場合に、当該印刷データに基づいて、当該印刷データの印刷イメージを表す校正用データを作成する校正用データ生成手段と、
前記校正用データの発生を監視し、当該校正用データが発生した場合に、当該校正用データを含む校正用情報を、前記印刷原稿データの送信元に送信する校正用情報送信手段とを有することを特徴とする入稿データ処理システム。 - 印刷原稿データの入稿を受け入れ処理する入稿データ処理システムであって、
印刷原稿データ電子的な通信を介して自動受信する原稿データ受信手段と、
受信した前記印刷原稿データの発生を監視し、当該印刷原稿データの発生があった場合に、当該印刷原稿データを、当該原稿データが規定する原稿のコンテンツを、実際に印刷に用いるコンテンツに置き換えた印刷データに変換する印刷データ変換手段と、
前記印刷データの発生を監視し、当該印刷データが発生した場合に、当該印刷データに基づいて、当該印刷データの印刷イメージを表す校正用データを作成する校正用データ生成手段と、
前記校正用データの発生を監視し、当該校正用データが発生した場合に、当該校正用データを含む校正用情報を、前記印刷原稿データの送信元がアクセス可能なサーバ上に格納する校正用情報格納手段と、
前記サーバ上の校正用情報へのリンクを含めた電子メールを、前記印刷原稿データの送信元に送信するメール通知手段とを有することを特徴とする入稿データ処理システム。 - 請求項1または2記載の入稿データ処理システムであって、
前記校正用データ生成手段は、前記校正用データの生成と共に、前記印刷データのプリフライトチェックを行ってプリフライトチェックのレポートを生成し、前記校正用情報に含めることを特徴とする入稿データ処理システム。 - 請求項1、2または3記載の入稿データ処理システムであって、
前記校正用データは、前記印刷データよりも低品質に、当該印刷データの印刷イメージを表すデータであることを特徴とする入稿データ処理システム。 - 請求項1、2、3または4記載の入稿データ処理システムであって、
前記校正用データには、当該校正用データの利用形態が限定されるべきことを規定する利用制限情報が設定されていることを特徴とする入稿データ処理システム。 - 請求項1、2、3、4、5または6記載の入稿データ処理システムであって、
前原稿データ受信手段は、前記印刷原稿データの送信元から、当該印刷原稿データの転送を受けるためのゲートウエイとなるWEBページを提供するWEBサーバと、前記WEBページを介して転送された前記印刷原稿データを受信する受信手段とを有することを特徴とする入稿データ処理システム。 - コンピュータシステムにおいて、印刷原稿データの入稿を受け入れ処理する入稿データ処理方法であって、
印刷原稿データを電子的な通信を介して自動受信するステップと、
受信した前記印刷原稿データを、当該原稿データが規定する原稿のコンテンツを、実際に印刷に用いるコンテンツに置き換えた印刷データに変換するステップと、
変換された印刷データに基づいて、当該印刷データの印刷イメージを表す校正用データを作成するステップと、
作成された校正用データを含む校正用情報を、前記印刷原稿データの送信元に電子的な通信を介して提供するステップとを有することを特徴とする入稿データ処理方法。 - コンピュータシステムによって読みとられ実行されるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータシステムに、
印刷原稿データを電子的な通信を介して自動受信するステップと、
受信した前記印刷原稿データを、当該原稿データが規定する原稿のコンテンツを、実際に印刷に用いるコンテンツに置き換えた印刷データに変換するステップと、
変換された印刷データに基づいて、当該印刷データの印刷イメージを表す校正用データを作成するステップと、
作成された校正用データを含む校正用情報を、前記印刷原稿データの送信元に電子的な通信を介して提供するステップとを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003043557A JP2004252248A (ja) | 2003-02-21 | 2003-02-21 | 電子入稿処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003043557A JP2004252248A (ja) | 2003-02-21 | 2003-02-21 | 電子入稿処理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004252248A true JP2004252248A (ja) | 2004-09-09 |
Family
ID=33026519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003043557A Pending JP2004252248A (ja) | 2003-02-21 | 2003-02-21 | 電子入稿処理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004252248A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7916319B2 (en) | 2007-03-16 | 2011-03-29 | Eastman Kodak Company | Printing management system |
JP2019067223A (ja) * | 2017-10-03 | 2019-04-25 | 大日本印刷株式会社 | フォトブックの製造受注装置、プログラム |
CN110991153A (zh) * | 2019-12-05 | 2020-04-10 | 北京天华航宇科技有限公司 | 一种仪表着陆系统的飞行校验报告自动生成方法 |
-
2003
- 2003-02-21 JP JP2003043557A patent/JP2004252248A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7916319B2 (en) | 2007-03-16 | 2011-03-29 | Eastman Kodak Company | Printing management system |
US7978356B2 (en) | 2007-03-16 | 2011-07-12 | Eastman Kodak Company | Printing management system |
JP2019067223A (ja) * | 2017-10-03 | 2019-04-25 | 大日本印刷株式会社 | フォトブックの製造受注装置、プログラム |
JP7035435B2 (ja) | 2017-10-03 | 2022-03-15 | 大日本印刷株式会社 | フォトブックの製造受注装置、プログラム |
CN110991153A (zh) * | 2019-12-05 | 2020-04-10 | 北京天华航宇科技有限公司 | 一种仪表着陆系统的飞行校验报告自动生成方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9086832B2 (en) | Printer | |
KR101377468B1 (ko) | 화상처리장치, 화상처리장치의 제어 방법 및 컴퓨터 프로그램을 격납한 기록 매체 | |
JP4045798B2 (ja) | プリントシステム | |
CN102479062B (zh) | 打印系统、信息处理装置及打印方法 | |
US9069504B2 (en) | Printing apparatus and method for increasing storage area | |
JP6364738B2 (ja) | 情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び処理実行方法 | |
US20120314245A1 (en) | Image processing apparatus, image processing system, method for controlling the same, and storage medium therefor | |
JP5866921B2 (ja) | 印刷システム、印刷装置及びプログラム | |
JP6300456B2 (ja) | 通信方法、装置、プログラム、およびネットワークシステム | |
JP6555892B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成装置による印刷制御方法 | |
US9232100B2 (en) | Information processing system, control method thereof, and non-transitory computer-readable medium with generating authorization information to use a function of the first service and link information to call an input window | |
CN103543967A (zh) | 图像处理装置和方法 | |
JP2012034277A (ja) | 画像処理システム、その制御方法およびプログラム | |
JP4045800B2 (ja) | プリントシステム及び方法 | |
JP2004252248A (ja) | 電子入稿処理システム | |
JP5858092B2 (ja) | プリンタ | |
JP2008040935A (ja) | 文書配信システム、文書配信サーバ及び文書配信サーバプログラム | |
JP2005327317A (ja) | ネットワーク上での印刷を仲介するシステム | |
JP2005251179A (ja) | ネットワーク上での印刷を仲介するシステム | |
US9189180B1 (en) | Converting page description language to enhance the capabilities of multifunction peripherals | |
JP2015118517A (ja) | 印刷システム、印刷システムの方法、印刷システムのプログラム、管理装置、管理方法、管理プログラム、画像形成装置、画像形成方法、及び画像形成プログラム | |
JP4189118B2 (ja) | ネットワーク上での印刷を仲介するシステム | |
JP6074923B2 (ja) | 情報処理装置、ネットワークシステム、動作情報取込方法及び動作情報取込プログラム | |
US20160150103A1 (en) | Printing server, printing management method, and data storage printing system | |
JP4109408B2 (ja) | ネットワーク上での印刷を仲介するシステム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050301 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050315 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050927 |