JP2004251555A - 空気調和装置 - Google Patents
空気調和装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004251555A JP2004251555A JP2003042851A JP2003042851A JP2004251555A JP 2004251555 A JP2004251555 A JP 2004251555A JP 2003042851 A JP2003042851 A JP 2003042851A JP 2003042851 A JP2003042851 A JP 2003042851A JP 2004251555 A JP2004251555 A JP 2004251555A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- way valve
- refrigerant
- pipe
- heat exchanger
- compressor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
Abstract
【課題】圧縮機からの吐出冷媒が四方弁をバイパスする冷凍サイクルにおいて低圧力損失かつ低熱損失の分岐部を有した空気調和機を提供するするものである。
【解決手段】圧縮機10で圧縮された高温高圧冷媒は四方弁20をバイパスさせ、且つバイパス管93A方向に冷媒の主流をコントロールするような分岐管を設置することで、四方弁20を流れずに、また圧力損失・熱損失が少なく、スムースにバイパス管93Aだけに流れることになる。
【選択図】 図1
【解決手段】圧縮機10で圧縮された高温高圧冷媒は四方弁20をバイパスさせ、且つバイパス管93A方向に冷媒の主流をコントロールするような分岐管を設置することで、四方弁20を流れずに、また圧力損失・熱損失が少なく、スムースにバイパス管93Aだけに流れることになる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮機からの吐出冷媒が四方弁をバイパスするバイパス回路を備えた空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の冷暖房可能な一般的な空気調和機は冷凍サイクル中に四方弁を設け、この四方弁の切り換えによって、冷房運転と暖房運転を行っている。
【0003】
従来、一般的に用いられている四方弁では、1つの弁体の中で高温高圧の冷媒ガスと低温低圧の冷媒ガスが流通する冷媒通路が存在するために、弁体を通じて熱交換を行ってしまい、大きな熱損失となってしまう。
【0004】
一方、従来において提案されているように、四方弁を用いることなく、複数の開閉弁や三方弁を組み合わせる方法によれば、上記のような熱損失は生じないが、現存する開閉弁(二方弁)や三方弁は構造上四方弁にくらべると圧力損失が大きいという問題を有している。
【0005】
従って、四方弁を用いつつ、四方弁の内部で生じる熱損失を少なくすることが重要である。
【0006】
なお、四方弁を用いつつ、四方弁の内部で生じる熱損失を少なくするものがある(例えば特許文献1参照)。
【0007】
これは、圧縮機の吐出側と四方弁との間に三方弁を設けることによって、冷房運転時に圧縮機から吐出される冷媒を四方弁を通すことなく室外熱交換器に送るものである。
【0008】
【特許文献1】
特開昭56−66660号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般に三方弁はその構成上、開閉弁(二方弁)と比較すると圧力損失が大きい。
【0010】
また、四方弁の高圧側通路を遮断して冷媒を四方弁に通すことなく、熱交換器に送る冷凍サイクルの高圧側通路中の冷媒にとっては配管の分岐部や曲げ部での熱損失や圧力損失による性能低下が課題とされてきた。
【0011】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、圧縮機からの吐出冷媒が四方弁をバイパスする冷凍サイクルにおいて低圧力損失かつ低熱損失の分岐部を有した空気調和機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明の空気調和機は圧縮機、室内熱交換器、絞り装置、及び室外熱交換器を四方弁を介して配管で接続し、前記四方弁は暖房運転モードで前記圧縮機から前記室内熱交換器につながる冷媒通路を遮断する構成とし、前記冷媒通路と並列にバイパス管を設けると共に前記バイパス管に開閉弁を設け、暖房運転時に前記バイパス管に冷媒を流す空気調和機において前記バイパス管と前記室内熱交換器につながる冷媒通路が合流する箇所に前記バイパス管からの冷媒が主流になる様な分岐管を設けたことを特徴とするものである。
【0013】
さらに、請求項2記載の本発明の空気調和機は圧縮機、室内熱交換器、絞り装置、及び室外熱交換器を四方弁を介して配管で接続し、前記四方弁は暖房運転モードで前記圧縮機から前記室内熱交換器につながる冷媒通路を遮断する構成とし、前記冷媒通路と並列にバイパス管を設けると共に前記バイパス管に開閉弁を設け、暖房運転時に前記バイパス管に冷媒を流す空気調和機において前記圧縮機の吐出管と前記バイパス管が合流する箇所に前記バイパス管へ流れる冷媒が主流になる様な分岐管を設けたことを特徴とするとするものである。
【0014】
上記分岐管によって、バイパスされた高温高圧冷媒は圧力損失の影響を防止することが出来、またバイパス時に起こる四方弁中に滞留する液冷媒との熱損失も最小限にすることもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態の冷房運転時の冷凍サイクル図である。
【0017】
図2は暖房運転時の冷凍サイクル図である。
【0018】
図のように、圧縮機10、四方弁20、室外熱交換器30、絞り装置40、室内熱交換器50をそれぞれ介して環状に接続している。ここで圧縮機10、四方弁20、室外熱交換器30、絞り装置40は室外機Aに設けられ、室内熱交換器50は室内機Bに設けられている。
【0019】
室外機Aと室外機Bとは、液側接続配管61Cとガス側接続配管62Cとで接続されている。液側接続配管61Cは液側室外バルブ81と液側室内バルブ82によって接続され、ガス側接続配管62Cはガス側室外バルブ83とガス側室内バルブ84によって接続されている。
【0020】
また、液側配管61Aは室外熱交換器30と絞り装置40とを接続し、液側配管61Bは絞り装置40と液側室外バルブ81とを接続している。ガス側配管62Aは、四方弁20と室外熱交換器30とを接続し、ガス側配管62Bは、四方弁20とガス側室外バルブ83とを接続し、ガス側配管62Dは圧縮機10の吐出口と四方弁20とを接続し、ガス側配管62Eは四方弁20と圧縮機10の吸入口とを接続している。なお、ガス側配管62Eにはアキュームレータ70が接続している。
【0021】
なお図1に示す四方弁20中の冷媒通路21はガス側配管62Dとガス側配管62Aとを連通する通路、冷媒通路24はガス側配管62Bとガス側配管62Eとを連通する通路である。このように、四方弁20が冷媒通路21と冷媒通路24を形成するような状態が冷房運転モードである。
【0022】
また図2に示す四方弁20中の冷媒通路23はガス側配管62Aとガス側配管62Eとを連通する通路である。ここで図2に示す四方弁20中の冷媒通路22は弁体によってガス側配管62Bとガス側配管62Dとを遮断している。このように四方弁20が冷媒通路23を形成するような状態が暖房運転モードである。
【0023】
同図に示すように、バイパス管93Aは遮断された冷媒通路22と並列に設けられている。すなわち、バイパス管93Aの一端は、分岐管100Aでガス側配管62Dと接続され、他端は分岐管100Bでガス側配管62Bと接続されている。このバイパス管93Aには、開閉弁93Bが設けられている。
【0024】
冷房運転と暖房運転との切り換えは、四方弁20を切り換えて冷媒の流れを変えることにより行う。冷房運転時には、室外熱交換器30は凝縮器として、室内熱交換器50は蒸発器として機能する。また暖房運転時には室外熱交換器30は蒸発器として、室内熱交換器50は凝縮器として機能する。
【0025】
以下に開閉弁の開閉動作と冷媒の流れについて説明する。
【0026】
まず冷房運転における冷媒流れについて図1を用いて説明する。冷房運転時には、開閉弁93Bは閉状態とする。
【0027】
圧縮機10で圧縮された高温高圧冷媒は分岐管100Aを通って四方弁20の冷媒通路21、ガス側配管62Aを流れて室外熱交換器30に導かれる。そして室外熱交換器30で凝縮した冷媒は、液側配管61Aを通って室内熱交換器50に導かれる。この室内熱交換器50で蒸発した冷媒は、ガス側接続配管62C、ガス側配管62B、分岐管100B、四方弁20の冷媒通路24、ガス側配管62Eを通って圧縮機10の吸入口に吸入される。
【0028】
次に暖房運転における冷媒流れについて図2を用いて説明する。
【0029】
暖房運転の開始時には、まず開閉弁93Bを開とする。このように開閉弁93Bを開状態に動作させた状態で四方弁20を暖房運転モードに切り換える。
【0030】
圧縮機10で圧縮された高圧高温冷媒は、バイパス管方向を主流とするような分岐管100Aとバイパス管93Aと、バイパス管93Aから室内熱交換器50へ主流とするような分岐管100Bを流れることにより、各分岐管での圧力損失を最小限にすることができ、その後ガス側配管62B、ガス側接続配管62Cを流れて室内熱交換器50に導かれる。またこのとき、四方弁20から室内熱交換器50への冷媒流れは阻止されおり、分岐管100Aから四方弁20を介して分岐管100Bまでに冷媒が滞留する可能性があるが、冷媒の主流方向がバイパス管93A側に各分岐管が設置させれているために熱損失の影響も少ない。その後この室内熱交換器50で凝縮した冷媒は液側接続配管61C、液側配管61Bを通って絞り装置40に導かれる。そして絞り装置40で減圧された冷媒は、液側配管61Aを通って、室外熱交換器30に導かれる。この室外熱交換器30で蒸発した冷媒は、ガス側配管62A、四方弁20の冷媒通路23、ガス側配管62Eを通って圧縮機10の吸入口に吸入される。
【0031】
このように、圧縮機10で圧縮された高温高圧冷媒は四方弁20をバイパスさせ、且つバイパス管93A方向に冷媒の主流をコントロールするような分岐管を設置することで、四方弁20を流れずに、また圧力損失・熱損失が少なく、スムースにバイパス管93Aだけに流れることになる。
【0032】
【発明の効果】
上記から明らかなように、本発明は、圧縮機、室内熱交換器、絞り装置、及び室外熱交換器を四方弁を介して配管で接続し、前記四方弁は暖房運転モードで前記圧縮機から前記室内熱交換器につながる冷媒通路を遮断する構成とし、前記冷媒通路と並列にバイパス管を設けると共に前記バイパス管に開閉弁を設け、暖房運転時に前記バイパス管に冷媒を流す空気調和機において前記バイパス管と前記室内熱交換器につながる冷媒通路が合流する箇所に前記バイパス管からの冷媒が主流になる様な分岐管を設けたことを特徴とする冷凍サイクルで、この構成によれば、暖房運転時に圧縮機から吐出される高温冷媒は四方弁をバイパスさせ、且つバイパス管方向に冷媒の主流をコントロールするような分岐管を設置することで、四方弁20を流れずに、また圧力損失・熱損失が少なく、スムースにバイパス管93Aだけに流れることになる。
【0033】
その結果、四方弁を介して低温の冷媒に熱を奪われることがないため、室内熱交換器での凝縮能力が低下することが少なく、また暖房運転時に圧縮機に吸入される低温の冷媒は、四方弁を介して高温の冷媒から熱を与えられることがないので、圧縮機効率を低下させることをすくなくすることができる。という効果を奏し、更に前記圧縮機の吐出管と前記バイパス管が合流する箇所に前記バイパス管へ流れる冷媒が主流になる様な分岐管を設けると効果は向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す空気調和装置の冷房運転状態を示す冷凍サイクル図
【図2】本発明の第1の実施形態を示す空気調和装置の暖房運転状態を示す冷凍サイクル図
【図3】従来の空気調和装置の冷凍サイクル図
【符号の説明】
10 圧縮機
20 四方弁
30 室外熱交換器
40 絞り装置
50 室内熱交換器
93A バイパス管
93B 開閉弁
100A 分岐管
100B 分岐管
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮機からの吐出冷媒が四方弁をバイパスするバイパス回路を備えた空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の冷暖房可能な一般的な空気調和機は冷凍サイクル中に四方弁を設け、この四方弁の切り換えによって、冷房運転と暖房運転を行っている。
【0003】
従来、一般的に用いられている四方弁では、1つの弁体の中で高温高圧の冷媒ガスと低温低圧の冷媒ガスが流通する冷媒通路が存在するために、弁体を通じて熱交換を行ってしまい、大きな熱損失となってしまう。
【0004】
一方、従来において提案されているように、四方弁を用いることなく、複数の開閉弁や三方弁を組み合わせる方法によれば、上記のような熱損失は生じないが、現存する開閉弁(二方弁)や三方弁は構造上四方弁にくらべると圧力損失が大きいという問題を有している。
【0005】
従って、四方弁を用いつつ、四方弁の内部で生じる熱損失を少なくすることが重要である。
【0006】
なお、四方弁を用いつつ、四方弁の内部で生じる熱損失を少なくするものがある(例えば特許文献1参照)。
【0007】
これは、圧縮機の吐出側と四方弁との間に三方弁を設けることによって、冷房運転時に圧縮機から吐出される冷媒を四方弁を通すことなく室外熱交換器に送るものである。
【0008】
【特許文献1】
特開昭56−66660号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般に三方弁はその構成上、開閉弁(二方弁)と比較すると圧力損失が大きい。
【0010】
また、四方弁の高圧側通路を遮断して冷媒を四方弁に通すことなく、熱交換器に送る冷凍サイクルの高圧側通路中の冷媒にとっては配管の分岐部や曲げ部での熱損失や圧力損失による性能低下が課題とされてきた。
【0011】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、圧縮機からの吐出冷媒が四方弁をバイパスする冷凍サイクルにおいて低圧力損失かつ低熱損失の分岐部を有した空気調和機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明の空気調和機は圧縮機、室内熱交換器、絞り装置、及び室外熱交換器を四方弁を介して配管で接続し、前記四方弁は暖房運転モードで前記圧縮機から前記室内熱交換器につながる冷媒通路を遮断する構成とし、前記冷媒通路と並列にバイパス管を設けると共に前記バイパス管に開閉弁を設け、暖房運転時に前記バイパス管に冷媒を流す空気調和機において前記バイパス管と前記室内熱交換器につながる冷媒通路が合流する箇所に前記バイパス管からの冷媒が主流になる様な分岐管を設けたことを特徴とするものである。
【0013】
さらに、請求項2記載の本発明の空気調和機は圧縮機、室内熱交換器、絞り装置、及び室外熱交換器を四方弁を介して配管で接続し、前記四方弁は暖房運転モードで前記圧縮機から前記室内熱交換器につながる冷媒通路を遮断する構成とし、前記冷媒通路と並列にバイパス管を設けると共に前記バイパス管に開閉弁を設け、暖房運転時に前記バイパス管に冷媒を流す空気調和機において前記圧縮機の吐出管と前記バイパス管が合流する箇所に前記バイパス管へ流れる冷媒が主流になる様な分岐管を設けたことを特徴とするとするものである。
【0014】
上記分岐管によって、バイパスされた高温高圧冷媒は圧力損失の影響を防止することが出来、またバイパス時に起こる四方弁中に滞留する液冷媒との熱損失も最小限にすることもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態の冷房運転時の冷凍サイクル図である。
【0017】
図2は暖房運転時の冷凍サイクル図である。
【0018】
図のように、圧縮機10、四方弁20、室外熱交換器30、絞り装置40、室内熱交換器50をそれぞれ介して環状に接続している。ここで圧縮機10、四方弁20、室外熱交換器30、絞り装置40は室外機Aに設けられ、室内熱交換器50は室内機Bに設けられている。
【0019】
室外機Aと室外機Bとは、液側接続配管61Cとガス側接続配管62Cとで接続されている。液側接続配管61Cは液側室外バルブ81と液側室内バルブ82によって接続され、ガス側接続配管62Cはガス側室外バルブ83とガス側室内バルブ84によって接続されている。
【0020】
また、液側配管61Aは室外熱交換器30と絞り装置40とを接続し、液側配管61Bは絞り装置40と液側室外バルブ81とを接続している。ガス側配管62Aは、四方弁20と室外熱交換器30とを接続し、ガス側配管62Bは、四方弁20とガス側室外バルブ83とを接続し、ガス側配管62Dは圧縮機10の吐出口と四方弁20とを接続し、ガス側配管62Eは四方弁20と圧縮機10の吸入口とを接続している。なお、ガス側配管62Eにはアキュームレータ70が接続している。
【0021】
なお図1に示す四方弁20中の冷媒通路21はガス側配管62Dとガス側配管62Aとを連通する通路、冷媒通路24はガス側配管62Bとガス側配管62Eとを連通する通路である。このように、四方弁20が冷媒通路21と冷媒通路24を形成するような状態が冷房運転モードである。
【0022】
また図2に示す四方弁20中の冷媒通路23はガス側配管62Aとガス側配管62Eとを連通する通路である。ここで図2に示す四方弁20中の冷媒通路22は弁体によってガス側配管62Bとガス側配管62Dとを遮断している。このように四方弁20が冷媒通路23を形成するような状態が暖房運転モードである。
【0023】
同図に示すように、バイパス管93Aは遮断された冷媒通路22と並列に設けられている。すなわち、バイパス管93Aの一端は、分岐管100Aでガス側配管62Dと接続され、他端は分岐管100Bでガス側配管62Bと接続されている。このバイパス管93Aには、開閉弁93Bが設けられている。
【0024】
冷房運転と暖房運転との切り換えは、四方弁20を切り換えて冷媒の流れを変えることにより行う。冷房運転時には、室外熱交換器30は凝縮器として、室内熱交換器50は蒸発器として機能する。また暖房運転時には室外熱交換器30は蒸発器として、室内熱交換器50は凝縮器として機能する。
【0025】
以下に開閉弁の開閉動作と冷媒の流れについて説明する。
【0026】
まず冷房運転における冷媒流れについて図1を用いて説明する。冷房運転時には、開閉弁93Bは閉状態とする。
【0027】
圧縮機10で圧縮された高温高圧冷媒は分岐管100Aを通って四方弁20の冷媒通路21、ガス側配管62Aを流れて室外熱交換器30に導かれる。そして室外熱交換器30で凝縮した冷媒は、液側配管61Aを通って室内熱交換器50に導かれる。この室内熱交換器50で蒸発した冷媒は、ガス側接続配管62C、ガス側配管62B、分岐管100B、四方弁20の冷媒通路24、ガス側配管62Eを通って圧縮機10の吸入口に吸入される。
【0028】
次に暖房運転における冷媒流れについて図2を用いて説明する。
【0029】
暖房運転の開始時には、まず開閉弁93Bを開とする。このように開閉弁93Bを開状態に動作させた状態で四方弁20を暖房運転モードに切り換える。
【0030】
圧縮機10で圧縮された高圧高温冷媒は、バイパス管方向を主流とするような分岐管100Aとバイパス管93Aと、バイパス管93Aから室内熱交換器50へ主流とするような分岐管100Bを流れることにより、各分岐管での圧力損失を最小限にすることができ、その後ガス側配管62B、ガス側接続配管62Cを流れて室内熱交換器50に導かれる。またこのとき、四方弁20から室内熱交換器50への冷媒流れは阻止されおり、分岐管100Aから四方弁20を介して分岐管100Bまでに冷媒が滞留する可能性があるが、冷媒の主流方向がバイパス管93A側に各分岐管が設置させれているために熱損失の影響も少ない。その後この室内熱交換器50で凝縮した冷媒は液側接続配管61C、液側配管61Bを通って絞り装置40に導かれる。そして絞り装置40で減圧された冷媒は、液側配管61Aを通って、室外熱交換器30に導かれる。この室外熱交換器30で蒸発した冷媒は、ガス側配管62A、四方弁20の冷媒通路23、ガス側配管62Eを通って圧縮機10の吸入口に吸入される。
【0031】
このように、圧縮機10で圧縮された高温高圧冷媒は四方弁20をバイパスさせ、且つバイパス管93A方向に冷媒の主流をコントロールするような分岐管を設置することで、四方弁20を流れずに、また圧力損失・熱損失が少なく、スムースにバイパス管93Aだけに流れることになる。
【0032】
【発明の効果】
上記から明らかなように、本発明は、圧縮機、室内熱交換器、絞り装置、及び室外熱交換器を四方弁を介して配管で接続し、前記四方弁は暖房運転モードで前記圧縮機から前記室内熱交換器につながる冷媒通路を遮断する構成とし、前記冷媒通路と並列にバイパス管を設けると共に前記バイパス管に開閉弁を設け、暖房運転時に前記バイパス管に冷媒を流す空気調和機において前記バイパス管と前記室内熱交換器につながる冷媒通路が合流する箇所に前記バイパス管からの冷媒が主流になる様な分岐管を設けたことを特徴とする冷凍サイクルで、この構成によれば、暖房運転時に圧縮機から吐出される高温冷媒は四方弁をバイパスさせ、且つバイパス管方向に冷媒の主流をコントロールするような分岐管を設置することで、四方弁20を流れずに、また圧力損失・熱損失が少なく、スムースにバイパス管93Aだけに流れることになる。
【0033】
その結果、四方弁を介して低温の冷媒に熱を奪われることがないため、室内熱交換器での凝縮能力が低下することが少なく、また暖房運転時に圧縮機に吸入される低温の冷媒は、四方弁を介して高温の冷媒から熱を与えられることがないので、圧縮機効率を低下させることをすくなくすることができる。という効果を奏し、更に前記圧縮機の吐出管と前記バイパス管が合流する箇所に前記バイパス管へ流れる冷媒が主流になる様な分岐管を設けると効果は向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す空気調和装置の冷房運転状態を示す冷凍サイクル図
【図2】本発明の第1の実施形態を示す空気調和装置の暖房運転状態を示す冷凍サイクル図
【図3】従来の空気調和装置の冷凍サイクル図
【符号の説明】
10 圧縮機
20 四方弁
30 室外熱交換器
40 絞り装置
50 室内熱交換器
93A バイパス管
93B 開閉弁
100A 分岐管
100B 分岐管
Claims (2)
- 圧縮機、室内熱交換器、絞り装置、及び室外熱交換器を四方弁を介して配管で接続し、前記四方弁は暖房運転モードで前記圧縮機から前記室内熱交換器につながる冷媒通路を遮断する構成とし、前記冷媒通路と並列にバイパス管を設けると共に前記バイパス管に開閉弁を設け、暖房運転時に前記バイパス管に冷媒を流す空気調和機において、前記バイパス管と前記室内熱交換器につながる冷媒通路が合流する箇所に前記バイパス管からの冷媒が主流になる様な分岐管を設けたことを特徴とする空気調和機。
- 前記圧縮機の吐出管と前記バイパス管が合流する箇所に前記バイパス管へ流れる冷媒が主流になる様な分岐管を設けたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003042851A JP2004251555A (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | 空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003042851A JP2004251555A (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | 空気調和装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004251555A true JP2004251555A (ja) | 2004-09-09 |
Family
ID=33026022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003042851A Pending JP2004251555A (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | 空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004251555A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102435026A (zh) * | 2011-11-11 | 2012-05-02 | 广东美的电器股份有限公司 | 一种多联机空调热泵系统的辅助装置 |
-
2003
- 2003-02-20 JP JP2003042851A patent/JP2004251555A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102435026A (zh) * | 2011-11-11 | 2012-05-02 | 广东美的电器股份有限公司 | 一种多联机空调热泵系统的辅助装置 |
CN102435026B (zh) * | 2011-11-11 | 2016-08-03 | 美的集团股份有限公司 | 一种多联机空调热泵系统的辅助装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1980802B1 (en) | Refrigeration system | |
JP2004044921A (ja) | 冷凍装置 | |
WO2004013549A1 (ja) | 冷凍装置 | |
JP2010048506A (ja) | マルチ型空気調和機 | |
JP2006023073A (ja) | 空気調和装置 | |
JP2007032857A (ja) | 冷凍装置 | |
WO2004013550A1 (ja) | 冷凍装置 | |
CN111059732A (zh) | 一种空调器及其控制方法 | |
JP3407866B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP4747439B2 (ja) | 多室形空気調和機 | |
KR100677267B1 (ko) | 냉난 동시형 멀티 공기조화기의 분배유닛 | |
JP2004251555A (ja) | 空気調和装置 | |
JP2004085047A (ja) | 空気調和装置 | |
JP2007285545A (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP2002213839A (ja) | 多室形空気調和機 | |
KR20080006055A (ko) | 공기 조화 시스템 | |
JP3407867B2 (ja) | 空気調和装置の運転制御方法 | |
JP3367649B2 (ja) | 空気調和装置の運転制御方法 | |
JP2000055482A (ja) | 空気調和機 | |
CN112361648B (zh) | 压缩机、热泵系统及热泵系统的控制方法 | |
JPH03170758A (ja) | 空気調和装置 | |
KR100757940B1 (ko) | 공기조화기 | |
JPH08313121A (ja) | 冷凍装置 | |
JP2000337720A (ja) | 空気調和装置 | |
JP2006029604A (ja) | 空気調和機 |