JP2004251517A - 蓄冷器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガスの通流方向に延伸する複数の金属材料からなる円柱状部材33aを束ねて形成されたバンドル33と、低熱伝導性非金属材料からなる熱遮断材38とを、ガスの通流方向に交互に積層して蓄冷部材を構成し、円筒31の内部に収納して蓄冷器を構成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パルスチューブ冷凍機、スターリング冷凍機などの極低温冷凍機に用いられる蓄冷器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、この種の蓄冷器が用いられる極低温冷凍機の例として示したパルスチューブ冷凍機の構成図である。図に見られるように、パルスチューブ冷凍機は、圧縮機1、蓄冷器3、コールドヘッド4、パルス管5および位相制御部6を主要構成部品として構成される。このパルスチューブ冷凍機では、シリンダー12内をピストン11が往復運動することにより圧縮機1内の作動ガスが圧縮・膨張を繰返し、接続管2、蓄冷器3、コールドヘッド4、パルス管5を通って位相制御部6のバッファタンク62に達する。このとき、圧縮機1内での圧縮・膨張の繰返しにより、作動ガスは往復動流としてこの一連の系を流れる。位相制御部6はイナータンスチューブ61とバッファタンク62とによって構成されており、この中をほぼ正弦波に圧力振幅が変化する作動ガスを流すことによって圧力変化と流量変化の間に位相差を発生することができる。電気回路に模擬すれば、イナータンスチューブ61はインダクタンス成分と抵抗成分に、またバッファタンク62はキャパシタンス成分に相当し、イナータンスチューブ61とバッファタンク62とを適切に選定することにより、圧力に対する流量の位相差を−90°から+90°まで変化させることができる。したがって、冷凍機の運転時には、パルス管5と位相制御部6による位相制御効果によってパルス管5内で圧力と流量との間に位相差が生じ、この圧力と流量のなす仕事が低温部でのPV仕事となり、コールドヘッド4に寒冷を発生する。なお、この寒冷は低温PV仕事と呼ばれる。
【0003】
上記の冷凍機において、蓄冷器3は、高温ガスが存在する圧縮機1と低温ガスが存在するコールドヘッド4との間にあり、圧縮機1で圧縮されたガスは、蓄冷器3内の蓄冷部材との間で熱交換しながらコールドヘッド4へと流れ出る。このとき、ガスと蓄冷部材が効率良く熱交換するためには、蓄冷部材が十分な熱容量と十分な表面積を持つことが必要となる。
図6は、小型の冷凍機に用いられている従来の蓄冷器の構成図で、(a)は縦断面図、(b)は内部に組込まれている金網の斜視図である。図6(a)に見られるように、本蓄冷器は、両端に開口した金属製の円筒31の内部に、金網32の積層体からなる蓄冷部材を収納して構成されており、素線径が数十μm程度で、メッシュ数が数百程度の金網から打ち抜き加工によって図6(b)のごとき円形の金網32を製作し、この金網32を 1000 〜2000枚積層して蓄冷部材としている。さらに表面積および熱容量を大きくして熱交換効率を向上させるために、素線径が 25 〜 30 μmで、メッシュ数が 400程度のステンレス製金網が用いられる場合もある。このように、蓄冷部材には表面積および熱容量を大きく、かつ圧力損失の小さい構成が採用されているが、実際に組込むことのできる蓄冷部材の熱容量と表面積には限界があるため、ガスと蓄冷部材とを完全に熱交換させることは不可能であり、ガスの有する熱の一部は熱交換されることなくコールドヘッド4へと流入し、これに伴って蓄冷器の非効率ロスと呼ばれる損失が生じる。コールドヘッド4で実際に外部に取出すことのできる冷凍出力(すなわち正味冷凍出力)は、低温PV仕事から、上記の非効率ロスや熱伝導ロス、パルス管5内でのシャトルロス等の熱ロスを差し引いた量となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、冷凍機の蓄冷器に用いられる蓄冷部材には、高い熱交換効率を得るために表面積および熱容量が大きいこと、また、通流するガスの圧力損失の小さい構成であることが要求される。圧力損失を小さく抑えるためには、線径が細く、目の粗い金属製金網を用いればよいが、このような金属製金網を蓄冷部材として用いると、有効な仕事に寄与しない死容積である蓄冷器内の空間部分の体積比率(空間率)が上昇し、冷却性能が低下することとなる。一方、蓄冷器の熱的特性の観点から見れば、メッシュ数が大きく、線径の小さい金属金網が好ましいが、このように線形が細くて、密な金網を用いれば圧力損失が大きくなるので、消費電力が増大し、冷凍機の効率が低下する。また、メッシュ数が大きく、線径の小さい金属金網には製作上の限界があり、技術的に難度が高くなるので製作コストも上昇する。
【0005】
したがって、金属製金網を蓄冷器の蓄冷部材として用いる従来の技術においては、コールドヘッド4の温度が液体窒素温度(約77K)のレベルで、正味冷凍出力が数W程度の小型冷凍機においては、熱ロス、とりわけ非効率ロスが大きく、低温PV仕事に対する正味冷凍出力の割合、すなわち、全冷凍発生量のうち有効に取出せる冷凍量の割合は 20 〜 30 %程度である。したがって、全冷凍発生量のうち 70 〜 80 %程度は熱ロスとして消費されており、なかでも非効率ロスはこの熱ロスの 50 %以上を占め、全冷凍発生量の 35 〜 40 %に達している。
この発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、非効率熱ロスや熱伝導ロスが低減され、高効率での運転が可能な極低温冷凍機用の蓄冷器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明においては、
極低温冷凍機に用いられる蓄冷器で、両端が開放した円筒の内部にガスの通流が可能に蓄冷部材を配し、一方の端部より流入した低温のガスを蓄冷部材との熱交換により温度上昇させ、他方の端部より流入した高温のガスを蓄冷部材との熱交換により温度下降させる蓄冷器において、
(1)上記の蓄冷部材を、ガスの通流方向に延伸する複数の金属材料よりなる円柱状部材を束ねて形成されたバンドルと、低熱伝導性非金属材料よりなる熱遮断材とを、ガスの通流方向に交互に積層して構成することとする。
【0007】
(2)さらに、上記の(1)において、蓄冷部材を構成するバンドルを、ユニット、例えば、7本撚り線、3本撚り線あるいは4本撚り線として形成された円柱状部材を束ねて形成することとする。
(3)また、上記の(1)あるいは(2)において、円柱状部材を形成する上記の金属材料を、ステンレス鋼、銅合金、ニッケル、ニッケル合金のうちの少なくともいずれか一つとする。
(4)また、上記の(1)あるいは(3)において、上記の低熱伝導性非金属材料をポリテトラフルオロエチレンとする。
【0008】
上記の(1)のごとく、複数の金属材料よりなる円柱状部材を束ねて形成されたバンドルを用いることとすれば、円柱状部材が密に配置されるので死容積を低減させて熱容量を大きくすることができ、かつ通流するガスに接する表面積を大きくすることができるので非効率熱ロスが低減される。また、このバンドルと低熱伝導性非金属材料よりなる熱遮断材がガスの通流方向に交互に積層されているため、ガスの通流方向の実効的な熱伝導は極めて小さく抑えられ、熱伝導ロスが低減される。また、バンドルを形成する円柱状部材がガスの通流方向に延伸するよう配置されているので、円柱状部材間のガス空間は小さいが圧力損失は小さく抑えられる。
【0009】
また、上記の(2)のごとく、蓄冷部材を構成するバンドルを、例えば、7本撚り線、3本撚り線あるいは4本撚り線等のユニットとして形成された円柱状部材を束ねて形成することとすれば、空間率の調整が容易となるので、圧力損失が少なく、非効率熱ロスや熱伝導ロスが低減され、高効率で運転が可能な蓄冷器が安定して得られることとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例を挙げて説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、同一の基本理念に基づく構成に広く適用されるものである。
<実施例1>
図1は、本発明の極低温冷凍機用の蓄冷器の第1の実施例の構成図で、(a)は縦断面図、(b)は内部に組込まれている円柱状部材のバンドルの斜視図、(c)は内部に組込まれている熱遮断材の斜視図である。図1(a)には蓄冷器の全体が示されており、上下のいずれか一方の端部に圧縮機が配置され、他方の端部にコールドヘッドが取り付けられる。
【0011】
本蓄冷器の特徴は、金属製の円筒31の内部に収納された蓄冷部材が、円柱状部材33aを束ねて構成されたバンドル33(図1(b)参照)と低熱伝導性非金属材料よりなる熱遮断材38(図1(c)参照)とをガスの通流方向に交互に積層して構成されている点にある。円柱状部材33aには直径 42 μmのステンレス鋼の素線が用いられ、このステンレス鋼の素線を空間率 45 %で束ねてバンドル33が形成されている。また、熱遮断材38は熱伝導率の小さいポリテトラフルオロエチレンのネットより形成されている。これらのバンドル33と熱遮断材38との積層方向の厚さの比は凡そ 50 :1に設定されており、熱遮断材38は熱伝導による熱の侵入を防止する役割を果たすのみで、蓄冷の役割は果たさない。
【0012】
次表1は、バンドルを蓄冷部材とする本実施例の構成の蓄冷器(バンドル構造蓄冷器)の諸特性とこの蓄冷器を用いたパルスチューブ冷凍機の諸特性を、金属製金網を蓄冷部材とする従来の蓄冷器(メッシュ蓄冷器)の特性およびこの蓄冷器を用いた従来のパルスチューブ冷凍機の諸特性と比較して示したものである。なお、表に示した特性値は、いずれも理論計算により得られたもので、蓄冷器の直径をφ20 mm 、長さを 100 mm 、蓄冷器前面流量を 3.5 g/s とし、最適なパルスチューブを用いたときの計算値である。なお、表中に比較して示したメッシュ蓄冷器の特性値は金属製金網による最適なメッシュ構造としたときの特性値である。
【0013】
【表1】
表に見られるように、蓄冷器を本実施例のごときバンドル構造とすることによって、従来のメッシュ構造の蓄冷器に比べて蓄冷部材の質量および表面積が共に増加し、非効率熱ロスが 8.6Wから 4.4Wへと大幅に低減する。
【0014】
また、この蓄冷器を組込んだパルスチューブ冷凍機では、この蓄冷器の圧力損失が小さくなることによって熱ロスが従来の 13.1 Wから 8.9Wへと 4.2W低減されるとともに、低温PV仕事が従来の 15.8 Wから 16.4 Wへと 0.6W増加するので、得られる冷凍出力は従来の 2.7Wから 7.5Wへと約 2.8倍に上昇し、冷凍機の性能が飛躍的に向上する。
<実施例2>
図2は、本発明の極低温冷凍機用の蓄冷器の第2の実施例に用いられている円柱状部材のバンドルの構成を示す要部断面図である。
【0015】
本実施例のバンドルの特徴は、7本の直径 42 μmのステンレス鋼の素線からなる円柱状部材33aを撚って形成した7本撚り線ユニット34を束ねて、空間率が約 40 %のバンドルが構成されている点にある。7本撚り線は1本の素線を軸としてその周りに6本の素線を撚って形成される撚り線で、極めて安定な構成であり、周知のごとくロープの撚り構成として用いられている。この7本撚り線ユニット34を必要本数だけ用意し、外周方向から集めるように束ねることにより図2に見られるような蜂の巣状の構成が得られる。
前記の実施例1の蓄冷器のごとく、円柱状部材33aを単純に束ねてバンドル33を構成する方式においては、40%を越える空間率に設定すると、円柱状部材33aがバンドル33内に比較的粗に分布し、比較的可動可能に配置されることとなるので、バンドル33の断面内で円柱状部材33aの間の隙間に広狭が生じ、ガスの通流に断面内で偏りが生じて、所定の蓄冷器の性能が得られない恐れがある。これに対して、本実施例のバンドルのごとく、7本撚り線ユニット34を束ねてバンドルを形成すれば、ガスの通流空間は、7本撚り線ユニット34の内部の円柱状部材33aの間の空間と7本撚り線ユニット34相互の間の空間となるので、40%を越える空間率の場合にも7本撚り線ユニット34が密に束ねられることとなる。したがって、バンドルはほぼ均一に分散した7本撚り線ユニット34で構成されることとなり、断面内でのガスの通流の偏りが防止され、所定の蓄冷器の特性が得られる。
【0016】
<実施例3>
図3は、本発明の極低温冷凍機用の蓄冷器の第3の実施例に用いられている円柱状部材のバンドルの構成を示す要部断面図である。
本実施例のバンドルの特徴は、3本の直径 42 μmのステンレス鋼の素線からなる円柱状部材33aを撚って形成した3本撚り線ユニット35を束ねて、空間率が約 50 %のバンドルが構成されている点にある。3本撚り線構造も上記の7本撚り線構造と同様に極めて安定な構成であり、3本撚り線ユニット35を必要本数だけ用意し、外周方向から集めるように束ねることにより図3に見られるような蜂の巣状の構成が得られる。
【0017】
本実施例のバンドルにおいても、第2の実施例のバンドルと同様に、3本撚り線ユニット35の内部の円柱状部材33aの間の空間と3本撚り線35相互の間の空間がガスの通流空間となるので、3本撚り線ユニット35が密に束ねられることとなり、断面内でのガスの通流の偏りが防止され、所定の蓄冷器の特性が得られることとなる。なお、3本撚り線ユニット35は7本撚り線ユニット34に比べて撚り線内のガス空間の割合が大きいので、本実施例の構成は空間率の高いバンドルを構成するのに適している。
<実施例4>
図4は、本発明の極低温冷凍機用の蓄冷器の第4の実施例に用いられている円柱状部材のバンドルの構成を示す要部断面図である。
【0018】
本実施例のバンドルの特徴は、4本の直径 42 μmのステンレス鋼の素線からなる円柱状部材33aを撚って形成した4本撚り線ユニット36を束ねて、空間率が約 46 %のバンドルが構成されている点にある。4本撚り線は4本の素線が平行四辺形状に配置される可能性があるため、上記の7本撚り線や3本撚り線に比べて安定性に劣るという難点があるが、4本撚り線ユニット36を必要本数だけ用意し、外周方向から集めるように束ねることにより図4に見られるような蜂の巣状の稠密な構成が得られる。4本撚り線ユニット36は3本撚り線ユニット35に比べると撚り線内のガス空間の割合が小さいが、7本撚り線ユニット34に比べて大きいので、本実施例のごとく空間率が約 46 %のバンドルを構成するのに適している。
【0019】
なお、以上に挙げた実施例では、いずれも円柱状部材33aとして直径 42 μmのステンレス鋼の素線を用いているが、素線の太さは所望の蓄冷器の特性に応じて選定されるものである。また、その特性から見て、円柱状部材33aはステンレス鋼の素線に限定されるものではなく、例えば、銅合金、ニッケル、あるいはニッケル合金等の素線を用いることもできる。
【0020】
【発明の効果】
上述のごとく、本発明によれば、
(1)極低温冷凍機用の蓄冷器を請求項1に記載のごとく構成することとしたので、非効率熱ロスや熱伝導ロスが低減され、高効率での運転が可能な極低温冷凍機用の蓄冷器が得られることとなった。
(2)また、極低温冷凍機用の蓄冷器を請求項2、さらには請求項3に記載のごとく構成することとすれば、蓄冷器の空間率の調整が容易となり、均一に分散したガス流通空間が得られるので、非効率熱ロスや熱伝導ロスが低減され、高効率での運転が可能な蓄冷器が安定して得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の極低温冷凍機用の蓄冷器の第1の実施例の構成図で、(a)は縦断面図、(b)は内部に組込まれている円柱状部材のバンドルの斜視図、(c)は内部に組込まれている熱遮断材の斜視図
【図2】本発明の極低温冷凍機用の蓄冷器の第2の実施例に用いられている円柱状部材のバンドルの構成を示す要部断面図
【図3】本発明の極低温冷凍機用の蓄冷器の第3の実施例に用いられている円柱状部材のバンドルの構成を示す要部断面図
【図4】本発明の極低温冷凍機用の蓄冷器の第4の実施例に用いられている円柱状部材のバンドルの構成を示す要部断面図
【図5】この種の蓄冷器が用いられるパルスチューブ冷凍機の構成図
【図6】小型の冷凍機に用いられている従来の蓄冷器の構成図で、(a)は縦断面図、(b)は内部に組込まれている金網の斜視図
【符号の説明】
1 圧縮機
3 蓄冷器
4 コールドヘッド
5 パルス管
6 位相制御部
31 金属製円筒
33 バンドル
33a 円柱状部材
34 7本撚り線ユニット
35 3本撚り線ユニット
36 4本撚り線ユニット
38 熱遮断材
Claims (5)
- 極低温冷凍機に用いられる蓄冷器で、両端が開放した円筒の内部にガスの通流が可能に蓄冷部材を配し、一方の端部より流入した低温のガスを該蓄冷部材との熱交換により温度上昇させ、他方の端部より流入した高温のガスを該蓄冷部材との熱交換により温度下降させる蓄冷器において、
前記の蓄冷部材が、ガスの通流方向に延伸する複数の金属材料よりなる円柱状部材を束ねて形成されたバンドルと、低熱伝導性非金属材料よりなる熱遮断材を、ガスの通流方向に交互に積層して構成されていることを特徴とする蓄冷器。 - 請求項1に記載の蓄冷器において、蓄冷部材を構成する前記のバンドルが、ユニットとして形成された円柱状部材を束ねて形成されていることを特徴とする蓄冷器。
- 請求項2に記載の蓄冷器において、蓄冷部材を構成するバンドルの形成に用いられる前記のユニットが、円柱状部材の7本撚り線、あるいは3本撚り線、あるいは4本撚り線であることを特徴とする蓄冷器。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の蓄冷器において、円柱状部材を形成する前記の金属材料が、ステンレス鋼、銅合金、ニッケル、ニッケル合金のうちの少なくともいずれか一つであることを特徴とする蓄冷器。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の蓄冷器において、前記の低熱伝導性非金属材料が、ポリテトラフルオロエチレンであることを特徴とする蓄冷器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003041449A JP2004251517A (ja) | 2003-02-19 | 2003-02-19 | 蓄冷器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004251517A true JP2004251517A (ja) | 2004-09-09 |
Family
ID=33025029
Family Applications (1)
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JP2003041449A Pending JP2004251517A (ja) | 2003-02-19 | 2003-02-19 | 蓄冷器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010019432A (ja) * | 2008-07-08 | 2010-01-28 | Aritomi Okuno | 通気性蓄熱板 |
CN101799229A (zh) * | 2010-03-26 | 2010-08-11 | 上海理工大学 | 一种回热式低温制冷机的回热器 |
CN108444131A (zh) * | 2018-04-09 | 2018-08-24 | 杨厚成 | 一种用于声能制冷机的回热器及其制造方法、声能制冷机及工作过程 |
-
2003
- 2003-02-19 JP JP2003041449A patent/JP2004251517A/ja active Pending
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JP2010019432A (ja) * | 2008-07-08 | 2010-01-28 | Aritomi Okuno | 通気性蓄熱板 |
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