JP2004250982A - カラーコーン - Google Patents
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Abstract
【課題】カラーコーンを照明付きのものとし、しかも電池の交換を不要とすると共に電源への接続なども不要とし、設置作業及び保守作業が簡単に行えるようにすること。
【解決手段】カラーコーンにソーラーパネルを配設すると共に、前記ソーラーパネルにより充電される充電池と、前記充電池に接続した発光ダイオードを設ける。そしてソーラーパネルと充電池と発光ダイオードを一体型の点灯装置部とし、カラーコーン本体を截頭円錐体形状とし、このカラーコーン本体の截頭円錐体形状の頂部に対して点灯装置部を嵌脱自在とすると共に、ソーラーパネルは点灯装置部の上面に設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】カラーコーンにソーラーパネルを配設すると共に、前記ソーラーパネルにより充電される充電池と、前記充電池に接続した発光ダイオードを設ける。そしてソーラーパネルと充電池と発光ダイオードを一体型の点灯装置部とし、カラーコーン本体を截頭円錐体形状とし、このカラーコーン本体の截頭円錐体形状の頂部に対して点灯装置部を嵌脱自在とすると共に、ソーラーパネルは点灯装置部の上面に設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、道路の工事現場などにおいて使用されるカラーコーンに関するものであり、特に夜間など暗いときに目立つようにした自発光式のカラーコーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラーコーンは工事区域を示すためなどに使用されるものであるが、夜間は見えにくい欠点があり、それを補うためにカラーコーンに反射材を取り付けたりして自動車のヘッドライトなどに対して反射して積極的にその存在を示すような工夫がされている。
【0003】
更に、カラーコーン内に電球を設けこの電球を点灯することにより、反射材に頼ることなく積極的にその存在をアピールするようなものも用いられている。そして、電球により照明を行うカラーコーンには大別して、電源をカラーコーンに内蔵した電池によって行うものと、電源を外部に設けこの外部の電源に電線を接続しこの電線をカラーコーン内部に引き込んでカラーコーン内で電球を点灯させるようにするものの二通りのものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
電池で行う方法のものは、設置は簡単であるが電池の寿命をいちいちチェックしなければならず、また電池切れにより夜間知らないうちに消灯してしまうことがある。さらに、照明に電球を使用しているものは消費電力が大きいため電池の持続時間が短いものとなっている。
【0005】
また、電球と電池より構成した照明部をカラーコーンとは別体とし、カラーコーンの頂部などにこの照明部を差し込むようにしたものもあるが、設置や収納作業に余計な手間がかかり、また照明部が簡単に取り外せるために盗難やいたずらなどにもあい易い欠点があった。
【0006】
一方、外部の電源から電線を引き込んでカラーコーン内の電球を点灯させるものは、電池の寿命を心配する必要はないが、必ず外部に100Vや大容量のバッテリーなどの電源を必要とし、更に設置時には多数のカラーコーンにそれぞれ電線を接続する必要があり設置作業が面倒である。また、電線を引き回す必要があるので、設置箇所の制約も受け易い。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、設置を簡単にするためにはカラーコーン個々に電力供給可能な電源を有することが望ましく、しかもこの電源が人手に頼ることなく常に電気を供給可能な状態となっていることが望ましいことになる。また、電池の持続時間を長くするためには消費電力が小さい発光体を使用するのが望ましい。
【0008】
さらにまた、設置時や収納保管時の便宜のためにはカラーコーンと照明部が一体となっている構造の方が従来のカラーコーンと同様に取り扱えて便利であるとともに照明部の盗難防止にもなる。しかし、照明部が故障した場合などには修理が簡単に行えるような構造となっている方が便利であるとともに経済的でもある。
【0009】
そこで、この発明にかかるカラーコーン(請求項1)はカラーコーンの任意箇所にソーラーパネルを配設すると共に、カラーコーン内に前記ソーラーパネルにより充電される充電池と、前記充電池に接続した発光ダイオードを設けたものである。
【0010】
また、この発明にかかるカラーコーン(請求項2)は請求項1に加えソーラーパネルと充電池と発光ダイオードを一体型の点灯装置部とし、この点灯装置部をカラーコーンの任意箇所に着脱可能としたものである。
【0011】
さらに、この発明にかかるカラーコーン(請求項3)は請求項2に加え点灯装置部をカラーコーンの頂部に着脱可能としたものである。
【0012】
さらにまた、この発明にかかるカラーコーン(請求項4)は請求項3に加えカラーコーン本体を截頭円錐体形状とし、このカラーコーン本体の截頭円錐体形状の頂部に対して点灯装置部を嵌脱自在とすると共に、ソーラーパネルは点灯装置部の上面に設けたものである。
【0013】
また、この発明にかかるカラーコーン(請求項5)は請求項4に加え点灯装置部に設けたソーラーパネルを太陽に対し角度調整可能としたものである。
【0014】
さらに、この発明にかかるカラーコーン(請求項6)は請求項1〜請求項4に加えカラーコーンは略円錐体形状とし、点灯装置部以外は空洞とし、この空胴部を利用してカラーコーンの底部から他のカラーコーンを頂部から差し込んで重ねられるようにしたものである。
【0015】
さらにまた、この発明にかかるカラーコーン(請求項7)は請求項1〜請求項4に加え点灯装置部に光導電セルを設け、一定以上の暗さになった場合に発光ダイオードを点灯させるようにしたものである。
【0016】
【作用】
日中ソーラーパネル(太陽電池)は太陽光を受けることにより発電し、この電力により充電池は充電される。そして、日が落ちて光導電セルが一定の明るさ以下になったことを検知すると、充電池から発光ダイオードに電流が流れ発光ダイオードが点灯する。また、朝になり光導電セルが一定の明るさ以上になったことを検知すると、充電池から発光ダイオードへの電流がOFFとなり発光ダイオードは消灯する。そして、日中は発光ダイオードはOFFの状態で充電池はソーラーパネルにより充電されることになる。よって、発光ダイオードは他からの電源を用いずに夜間の点灯と日中の消灯を自動的に繰り返すことになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
[実施例1]
次に、この発明にかかるカラーコーンの一実施例を図1及び図2に基づいて説明する。1は截頭円錐体形状のカラーコーン本体であり、上下方向には開放してカラーコーン本体1内部は空洞部2となっている。また、截頭円錐体形状の頂部3の内側面には螺子部4が形成してある。カラーコーン本体1は従来から一般に使用されているカラーコーンに相当する部分であり、光透過性の素材であれば何で形成してもよいが、通常はプラスチックにより成形する。また、色も用途により従来から使用されているものが各種選択できる。
【0018】
5はソーラーパネル6と充電池7と発光ダイオード8より構成した点灯装置部である。点灯装置部5は截頭円錐体形状のカラーコーン本体1の頂部3と略同径の筒状をしており上面にはソーラーパネル6を設けると共に下部外周部には前記カラーコーン本体1の螺子部4と螺合する螺子部9が形成してある。
【0019】
そして、点灯装置部5内に充放電可能な充電池7、例えばニッカド電池やリチウムイオン電池やニッケル水素電池などを収納し、ソーラーパネル6と接続してソーラーパネル6により充電可能とする。なお、ソーラーパネル6は太陽電池をパネル状にして並べたものであり、パネルとしては硬質タイプのものと軟質タイプのものがあるが、使用箇所などに応じて現在使用されている各種形式のものが使用できる。ただし、使用環境が厳しいので耐久性に優れたものを使用するのが望ましい。
【0020】
また、所望数の発光ダイオード8をカラーコーン本体1の空胴部2に向けて照射可能なように点灯装置部5に設け、充電池7と接続して充電池により発光ダイオード8が点灯するようにする。発光ダイオード8の数や色や設置箇所は用途などにより自由に選択可能であるが、カラーコーンとしての機能を発揮するためにはカラーコーン全体が照明されるようなものが望ましい。
【0021】
10はソーラーパネル6の横に設けた光導電セル(CdS)であり、充電池7と発光ダイオード8の間に接続し、一定照度以下となると充電池7から発光ダイオード8に電流が流れるようにしてある。なお、光導電セル(CdS)10に代えて、使用場所などによっては赤外線や紫外線の検知感度に優れた他の光導電素子を使用してもよい。
【0022】
11は手動により点灯と消灯を切り替えられるようにした手動スイッチであり、道路照明などが明るいところやトンネル内などで強制的に点灯させたい場合、或いは保管時など点灯不要な場合に消灯させておくためである。なお、光導電セル10や手動スイッチ11は必ずしもなくてもよい。また、自動車のヘッドライトなどにより瞬間的に照らされた場合に光導電セル10がその明かりを検知して発光ダイオード8が消えないようにするために、光導電セル10の感度調整スイッチや遅延タイマーなどを回路に組み込んでもよい。
【0023】
なお、図面においてはソーラーパネル6が出っ張っているが、上面が面一となるようにソーラーパネル6を設置してもよい。また、カラーコーン本体1と点灯装置部5はそれぞれに形成した螺子部4と螺子部9が螺合する構造としたが、ソーラーパネル6に嵌合用の突起を形成し、カラーコーン本体1にこれと嵌合する溝を形成してソーラーパネル6をカラーコーン本体1の頂部3に差し込んで若干回転させると突起と溝が嵌合するような構造としてもよい。
【0024】
常時はカラーコーン本体1と点灯装置部6が一体となっているようにしておくと、従来のカラーコーンと同様にカラーコーン本体1の空胴部2を利用して底部から他のカラーコーンを頂部から差し込めるので、多数のカラーコーンを簡単に取り扱うことができる。そして、修理などで必要な場合には点灯装置部6を逆方向に回転させるだけで点灯装置部6がカラーコーン本体1から分離でき、点灯装置部6だけを簡単に交換することができる。
【0025】
[実施例2]
図3に示すものは上記実施例1の変形例を示したものであり、点灯装置部6の上面を斜めに形成し、そこにソーラーパネル6を設けるようにしたものである。ソーラーパネル6を傾斜させることにより太陽光をより効率的に受光することができる。12はマグネットコンパスであり、コンパスにより方位を簡単に知ることができるのでソーラーパネル6を太陽に対して最大効率を期待できる方向に向けてカラーコーン本体1を設置することができる。ソーラーパネル6の向きを変更するには、カラーコーン本体1ごと設置方向を変えてもよいが、螺子部9を緩める方向に点灯装置部6だけを捻って所望の方向まで回転させてもよい。
【0026】
[実施例3]
図4に示すものは基本的には上記実施例1と同じであるが、点灯装置部5はカラーコーン本体1に対しビス13により取り付けてある。ビス13により固定することによりカラーコーン1と点灯装置部5は完全に一体化されることになり、通常の取扱はより便利なものとなる。なお、ビス13を緩めることにより修理などを行う場合には点灯装置部5をカラーコーン本体1から取り外すことができる。
【0027】
[実施例4]
図5に示すものは、頂部まで一体成形したカラーコーン14の頂部にソーラーパネル6を設けた例である。そして、カラーコーン14の内部にソーラーパネル6により充電される充電池7と、充電池7に接続してこの充電池7からの電力により点灯する発光ダイオード8を設ける。
【0028】
なお、図示した実施例ではソーラーパネル6をカラーコーンの頂部に設けた例を示したが、ソーラーパネル6はカラーコーンの頂部に必ずしも設けなければならないものではなく、例えばカラーコーンの側面外周部や底部など太陽光を受けることが可能な面ならどこに設けてもよい。そして、充電池や発光ダイオードを設ける場所も自由であり、少なくとも発光ダイオードによりカラーコーンを内部より照らすことができればよい。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、この発明にかかるカラーコーン(請求項1)によればカラーコーンの任意箇所にソーラーパネルを配設すると共に、カラーコーン内に前記ソーラーパネルにより充電される充電池と、前記充電池に接続した発光ダイオードを設けたので、充電池はソーラーパネルにより日中自動的に充電され、夜間はこの充電池からの電力により発光ダイオードが点灯するのでメンテナンスフリーで照明付きのカラーコーンを利用することができる。また発光ダイオードを使用することにより電球と比べ、消費電力を少なくすることができると共に長寿命化が図れる。
【0030】
また、この発明にかかるカラーコーン(請求項2)によればソーラーパネルと充電池と発光ダイオードを一体型の点灯装置部とし、この点灯装置部をカラーコーンの任意箇所に着脱可能としたので、通常は従来のカラーコーンと同様に取扱が可能でありながら、修理などが必要な場合は点灯装置部のみを交換できる。
【0031】
さらに、この発明にかかるカラーコーン(請求項3)によれば点灯装置部をカラーコーンの頂部に着脱可能としたので、従来の使用されてきたカラーコーンを若干変更するだけで照明装置付きのものとすることができる。
【0032】
さらにまた、この発明にかかるカラーコーン(請求項4)によればカラーコーン本体を截頭円錐体形状とし、このカラーコーン本体の截頭円錐体形状の頂部に対して点灯装置部を嵌脱自在とすると共に、ソーラーパネルは点灯装置部の上面に設けたので、通常は点灯装置部をカラーコーン本体が容易に分離しないように一体化されながら、必要に応じて点灯装置部のみを簡単にカラーコーン本体から取り外すことができる。
【0033】
また、この発明にかかるカラーコーン(請求項5)によれば点灯装置部に設けたソーラーパネルを太陽に対し角度調整可能としたもので、ソーラーパネルが最大効率を得られる角度に受光面を向けることができる。
【0034】
さらに、この発明にかかるカラーコーン(請求項6)によれば点灯装置部以外は空洞とし、この空胴部を利用してカラーコーンの底部から他のカラーコーンを頂部から差し込んで重ねることができるようにしたので、作業現場などにおいて多数のカラーコーンの設置作業や保管作業を簡単に行うことができる。
【0035】
さらにまた、この発明にかかるカラーコーン(請求項7)によれば点灯装置部に光導電セルを設け、一定以上の暗さになった場合に発光ダイオードを点灯させるようにしたもので充電池の無用な消費を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるカラーコーン一実施例を示す正面図である。
【図2】図1に示すカラーコーンの点灯装置部の拡大斜視図である。
【図3】図1に示すカラーコーンの変形例を示す正面図である。
【図4】この発明にかかるカラーコーン他の実施例を示す正面図である。
【図5】この発明にかかるカラーコーン他の実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 カラーコーン本体
2 空胴部
3 頂部
4 螺子部
5 点灯装置部
6 ソーラーパネル
7 充電池
8 発光ダイオード
9 螺子部
10 光導電セル
11 手動スイッチ
12 マグネットコンパス
13 ビス
14 カラーコーン
【発明の属する技術分野】
この発明は、道路の工事現場などにおいて使用されるカラーコーンに関するものであり、特に夜間など暗いときに目立つようにした自発光式のカラーコーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラーコーンは工事区域を示すためなどに使用されるものであるが、夜間は見えにくい欠点があり、それを補うためにカラーコーンに反射材を取り付けたりして自動車のヘッドライトなどに対して反射して積極的にその存在を示すような工夫がされている。
【0003】
更に、カラーコーン内に電球を設けこの電球を点灯することにより、反射材に頼ることなく積極的にその存在をアピールするようなものも用いられている。そして、電球により照明を行うカラーコーンには大別して、電源をカラーコーンに内蔵した電池によって行うものと、電源を外部に設けこの外部の電源に電線を接続しこの電線をカラーコーン内部に引き込んでカラーコーン内で電球を点灯させるようにするものの二通りのものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
電池で行う方法のものは、設置は簡単であるが電池の寿命をいちいちチェックしなければならず、また電池切れにより夜間知らないうちに消灯してしまうことがある。さらに、照明に電球を使用しているものは消費電力が大きいため電池の持続時間が短いものとなっている。
【0005】
また、電球と電池より構成した照明部をカラーコーンとは別体とし、カラーコーンの頂部などにこの照明部を差し込むようにしたものもあるが、設置や収納作業に余計な手間がかかり、また照明部が簡単に取り外せるために盗難やいたずらなどにもあい易い欠点があった。
【0006】
一方、外部の電源から電線を引き込んでカラーコーン内の電球を点灯させるものは、電池の寿命を心配する必要はないが、必ず外部に100Vや大容量のバッテリーなどの電源を必要とし、更に設置時には多数のカラーコーンにそれぞれ電線を接続する必要があり設置作業が面倒である。また、電線を引き回す必要があるので、設置箇所の制約も受け易い。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、設置を簡単にするためにはカラーコーン個々に電力供給可能な電源を有することが望ましく、しかもこの電源が人手に頼ることなく常に電気を供給可能な状態となっていることが望ましいことになる。また、電池の持続時間を長くするためには消費電力が小さい発光体を使用するのが望ましい。
【0008】
さらにまた、設置時や収納保管時の便宜のためにはカラーコーンと照明部が一体となっている構造の方が従来のカラーコーンと同様に取り扱えて便利であるとともに照明部の盗難防止にもなる。しかし、照明部が故障した場合などには修理が簡単に行えるような構造となっている方が便利であるとともに経済的でもある。
【0009】
そこで、この発明にかかるカラーコーン(請求項1)はカラーコーンの任意箇所にソーラーパネルを配設すると共に、カラーコーン内に前記ソーラーパネルにより充電される充電池と、前記充電池に接続した発光ダイオードを設けたものである。
【0010】
また、この発明にかかるカラーコーン(請求項2)は請求項1に加えソーラーパネルと充電池と発光ダイオードを一体型の点灯装置部とし、この点灯装置部をカラーコーンの任意箇所に着脱可能としたものである。
【0011】
さらに、この発明にかかるカラーコーン(請求項3)は請求項2に加え点灯装置部をカラーコーンの頂部に着脱可能としたものである。
【0012】
さらにまた、この発明にかかるカラーコーン(請求項4)は請求項3に加えカラーコーン本体を截頭円錐体形状とし、このカラーコーン本体の截頭円錐体形状の頂部に対して点灯装置部を嵌脱自在とすると共に、ソーラーパネルは点灯装置部の上面に設けたものである。
【0013】
また、この発明にかかるカラーコーン(請求項5)は請求項4に加え点灯装置部に設けたソーラーパネルを太陽に対し角度調整可能としたものである。
【0014】
さらに、この発明にかかるカラーコーン(請求項6)は請求項1〜請求項4に加えカラーコーンは略円錐体形状とし、点灯装置部以外は空洞とし、この空胴部を利用してカラーコーンの底部から他のカラーコーンを頂部から差し込んで重ねられるようにしたものである。
【0015】
さらにまた、この発明にかかるカラーコーン(請求項7)は請求項1〜請求項4に加え点灯装置部に光導電セルを設け、一定以上の暗さになった場合に発光ダイオードを点灯させるようにしたものである。
【0016】
【作用】
日中ソーラーパネル(太陽電池)は太陽光を受けることにより発電し、この電力により充電池は充電される。そして、日が落ちて光導電セルが一定の明るさ以下になったことを検知すると、充電池から発光ダイオードに電流が流れ発光ダイオードが点灯する。また、朝になり光導電セルが一定の明るさ以上になったことを検知すると、充電池から発光ダイオードへの電流がOFFとなり発光ダイオードは消灯する。そして、日中は発光ダイオードはOFFの状態で充電池はソーラーパネルにより充電されることになる。よって、発光ダイオードは他からの電源を用いずに夜間の点灯と日中の消灯を自動的に繰り返すことになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
[実施例1]
次に、この発明にかかるカラーコーンの一実施例を図1及び図2に基づいて説明する。1は截頭円錐体形状のカラーコーン本体であり、上下方向には開放してカラーコーン本体1内部は空洞部2となっている。また、截頭円錐体形状の頂部3の内側面には螺子部4が形成してある。カラーコーン本体1は従来から一般に使用されているカラーコーンに相当する部分であり、光透過性の素材であれば何で形成してもよいが、通常はプラスチックにより成形する。また、色も用途により従来から使用されているものが各種選択できる。
【0018】
5はソーラーパネル6と充電池7と発光ダイオード8より構成した点灯装置部である。点灯装置部5は截頭円錐体形状のカラーコーン本体1の頂部3と略同径の筒状をしており上面にはソーラーパネル6を設けると共に下部外周部には前記カラーコーン本体1の螺子部4と螺合する螺子部9が形成してある。
【0019】
そして、点灯装置部5内に充放電可能な充電池7、例えばニッカド電池やリチウムイオン電池やニッケル水素電池などを収納し、ソーラーパネル6と接続してソーラーパネル6により充電可能とする。なお、ソーラーパネル6は太陽電池をパネル状にして並べたものであり、パネルとしては硬質タイプのものと軟質タイプのものがあるが、使用箇所などに応じて現在使用されている各種形式のものが使用できる。ただし、使用環境が厳しいので耐久性に優れたものを使用するのが望ましい。
【0020】
また、所望数の発光ダイオード8をカラーコーン本体1の空胴部2に向けて照射可能なように点灯装置部5に設け、充電池7と接続して充電池により発光ダイオード8が点灯するようにする。発光ダイオード8の数や色や設置箇所は用途などにより自由に選択可能であるが、カラーコーンとしての機能を発揮するためにはカラーコーン全体が照明されるようなものが望ましい。
【0021】
10はソーラーパネル6の横に設けた光導電セル(CdS)であり、充電池7と発光ダイオード8の間に接続し、一定照度以下となると充電池7から発光ダイオード8に電流が流れるようにしてある。なお、光導電セル(CdS)10に代えて、使用場所などによっては赤外線や紫外線の検知感度に優れた他の光導電素子を使用してもよい。
【0022】
11は手動により点灯と消灯を切り替えられるようにした手動スイッチであり、道路照明などが明るいところやトンネル内などで強制的に点灯させたい場合、或いは保管時など点灯不要な場合に消灯させておくためである。なお、光導電セル10や手動スイッチ11は必ずしもなくてもよい。また、自動車のヘッドライトなどにより瞬間的に照らされた場合に光導電セル10がその明かりを検知して発光ダイオード8が消えないようにするために、光導電セル10の感度調整スイッチや遅延タイマーなどを回路に組み込んでもよい。
【0023】
なお、図面においてはソーラーパネル6が出っ張っているが、上面が面一となるようにソーラーパネル6を設置してもよい。また、カラーコーン本体1と点灯装置部5はそれぞれに形成した螺子部4と螺子部9が螺合する構造としたが、ソーラーパネル6に嵌合用の突起を形成し、カラーコーン本体1にこれと嵌合する溝を形成してソーラーパネル6をカラーコーン本体1の頂部3に差し込んで若干回転させると突起と溝が嵌合するような構造としてもよい。
【0024】
常時はカラーコーン本体1と点灯装置部6が一体となっているようにしておくと、従来のカラーコーンと同様にカラーコーン本体1の空胴部2を利用して底部から他のカラーコーンを頂部から差し込めるので、多数のカラーコーンを簡単に取り扱うことができる。そして、修理などで必要な場合には点灯装置部6を逆方向に回転させるだけで点灯装置部6がカラーコーン本体1から分離でき、点灯装置部6だけを簡単に交換することができる。
【0025】
[実施例2]
図3に示すものは上記実施例1の変形例を示したものであり、点灯装置部6の上面を斜めに形成し、そこにソーラーパネル6を設けるようにしたものである。ソーラーパネル6を傾斜させることにより太陽光をより効率的に受光することができる。12はマグネットコンパスであり、コンパスにより方位を簡単に知ることができるのでソーラーパネル6を太陽に対して最大効率を期待できる方向に向けてカラーコーン本体1を設置することができる。ソーラーパネル6の向きを変更するには、カラーコーン本体1ごと設置方向を変えてもよいが、螺子部9を緩める方向に点灯装置部6だけを捻って所望の方向まで回転させてもよい。
【0026】
[実施例3]
図4に示すものは基本的には上記実施例1と同じであるが、点灯装置部5はカラーコーン本体1に対しビス13により取り付けてある。ビス13により固定することによりカラーコーン1と点灯装置部5は完全に一体化されることになり、通常の取扱はより便利なものとなる。なお、ビス13を緩めることにより修理などを行う場合には点灯装置部5をカラーコーン本体1から取り外すことができる。
【0027】
[実施例4]
図5に示すものは、頂部まで一体成形したカラーコーン14の頂部にソーラーパネル6を設けた例である。そして、カラーコーン14の内部にソーラーパネル6により充電される充電池7と、充電池7に接続してこの充電池7からの電力により点灯する発光ダイオード8を設ける。
【0028】
なお、図示した実施例ではソーラーパネル6をカラーコーンの頂部に設けた例を示したが、ソーラーパネル6はカラーコーンの頂部に必ずしも設けなければならないものではなく、例えばカラーコーンの側面外周部や底部など太陽光を受けることが可能な面ならどこに設けてもよい。そして、充電池や発光ダイオードを設ける場所も自由であり、少なくとも発光ダイオードによりカラーコーンを内部より照らすことができればよい。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、この発明にかかるカラーコーン(請求項1)によればカラーコーンの任意箇所にソーラーパネルを配設すると共に、カラーコーン内に前記ソーラーパネルにより充電される充電池と、前記充電池に接続した発光ダイオードを設けたので、充電池はソーラーパネルにより日中自動的に充電され、夜間はこの充電池からの電力により発光ダイオードが点灯するのでメンテナンスフリーで照明付きのカラーコーンを利用することができる。また発光ダイオードを使用することにより電球と比べ、消費電力を少なくすることができると共に長寿命化が図れる。
【0030】
また、この発明にかかるカラーコーン(請求項2)によればソーラーパネルと充電池と発光ダイオードを一体型の点灯装置部とし、この点灯装置部をカラーコーンの任意箇所に着脱可能としたので、通常は従来のカラーコーンと同様に取扱が可能でありながら、修理などが必要な場合は点灯装置部のみを交換できる。
【0031】
さらに、この発明にかかるカラーコーン(請求項3)によれば点灯装置部をカラーコーンの頂部に着脱可能としたので、従来の使用されてきたカラーコーンを若干変更するだけで照明装置付きのものとすることができる。
【0032】
さらにまた、この発明にかかるカラーコーン(請求項4)によればカラーコーン本体を截頭円錐体形状とし、このカラーコーン本体の截頭円錐体形状の頂部に対して点灯装置部を嵌脱自在とすると共に、ソーラーパネルは点灯装置部の上面に設けたので、通常は点灯装置部をカラーコーン本体が容易に分離しないように一体化されながら、必要に応じて点灯装置部のみを簡単にカラーコーン本体から取り外すことができる。
【0033】
また、この発明にかかるカラーコーン(請求項5)によれば点灯装置部に設けたソーラーパネルを太陽に対し角度調整可能としたもので、ソーラーパネルが最大効率を得られる角度に受光面を向けることができる。
【0034】
さらに、この発明にかかるカラーコーン(請求項6)によれば点灯装置部以外は空洞とし、この空胴部を利用してカラーコーンの底部から他のカラーコーンを頂部から差し込んで重ねることができるようにしたので、作業現場などにおいて多数のカラーコーンの設置作業や保管作業を簡単に行うことができる。
【0035】
さらにまた、この発明にかかるカラーコーン(請求項7)によれば点灯装置部に光導電セルを設け、一定以上の暗さになった場合に発光ダイオードを点灯させるようにしたもので充電池の無用な消費を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるカラーコーン一実施例を示す正面図である。
【図2】図1に示すカラーコーンの点灯装置部の拡大斜視図である。
【図3】図1に示すカラーコーンの変形例を示す正面図である。
【図4】この発明にかかるカラーコーン他の実施例を示す正面図である。
【図5】この発明にかかるカラーコーン他の実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 カラーコーン本体
2 空胴部
3 頂部
4 螺子部
5 点灯装置部
6 ソーラーパネル
7 充電池
8 発光ダイオード
9 螺子部
10 光導電セル
11 手動スイッチ
12 マグネットコンパス
13 ビス
14 カラーコーン
Claims (7)
- カラーコーンの任意箇所にソーラーパネルを配設すると共に、カラーコーン内に前記ソーラーパネルにより充電される充電池と、前記充電池に接続した発光ダイオードを設けたことを特徴とするカラーコーン。
- ソーラーパネルと充電池と発光ダイオードを一体型の点灯装置部とし、この点灯装置部をカラーコーンの任意箇所に着脱可能とした請求項1記載のカラーコーン。
- 点灯装置部をカラーコーンの頂部に着脱可能とした請求項2記載のカラーコーン。
- カラーコーン本体を截頭円錐体形状とし、このカラーコーン本体の截頭円錐体形状の頂部に対して点灯装置部を嵌脱自在とすると共に、ソーラーパネルは点灯装置部の上面に設けた請求項3記載のカラーコーン。
- 点灯装置部に設けたソーラーパネルを太陽に対し角度調整可能とした請求項3又は請求項4記載のカラーコーン。
- カラーコーンは略円錐体形状とし、点灯装置部以外は空洞とし、この空胴部を利用してカラーコーンの底部から他のカラーコーンを頂部から差し込んで重ねられるようにした請求項1,請求項2,請求項3又は請求項4記載のカラーコーン。
- 点灯装置部に光導電セルを設け、一定以上の暗さになった場合に発光ダイオードを点灯させるようにした請求項1,請求項2,請求項3又は請求項4記載のカラーコーン。
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- 2003-02-20 JP JP2003042249A patent/JP2004250982A/ja active Pending
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