JP2004249440A - コレットチャック装置 - Google Patents

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JP2004249440A JP2003044722A JP2003044722A JP2004249440A JP 2004249440 A JP2004249440 A JP 2004249440A JP 2003044722 A JP2003044722 A JP 2003044722A JP 2003044722 A JP2003044722 A JP 2003044722A JP 2004249440 A JP2004249440 A JP 2004249440A
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亜軍 張
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Abstract

【課題】挿入孔に設けるヌスミに起因したワークへの傷発生を抑制する。
【解決手段】加工装置の回転体に固定される外筒体3内に保持されるワーク把持用のチャック体4を具える。このチャック体4には、挿入孔17と、その内端で半径方向内向きにのびワークWの後端に押圧されることによりチャック体4を後に移動させるフランジ18とが形成される。前記挿入孔17の内周面17Sとフランジ18の前面18Sとの交わり部に周縁を凹ませたヌスミ19を形成し、かつワークWの外周面後端Weを、前記内周面17Sと前記ヌスミ19との交点Pよりも前に位置させるスペーサ20を設けた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、棒状ワークをワンタッチで把持しうるコレットチャック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
棒状ワークをワンタッチで把持するコレットチャック装置として、例えば図5(A)に略示する構造のものが多用されている。
【0003】
このものは、例えば旋盤などの加工装置の回転軸に後端部が固定されかつ前端部に内面テーパ状の案内部a1を設けた外筒体aと、この外筒体aに保持されるワーク把持用のチャック体bとを具備して構成される。なお前記チャック体bは、前記外筒体a内に遊挿される基筒部cの前端に、前記案内部a1と摺接して後方移動することにより縮径しうる外面テーパ状の弾性部dを有するとともに、該弾性部dの前端には、ワーク挿入用の有底の挿入孔eが形成される。そしてワークWを把持する際には、ワークWを挿入孔e内に押し込み、挿入孔底面e1をワークW後端で押圧しながら後方移動させることにより、ワークWをワンタッチで把持できる。
【0004】
このとき図5(B)に示す如く、前記挿入孔eには、その内周面e2と底面e1との交わり部に、各面e1、e2への磨き加工を容易とするための凹状のヌスミfが形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなヌスミfは、前記内周面e2との交点f1がエッジ状となるため、ワークWとチャック体bとの間に生じる僅かなスリップによっても、ワークWの外周面に傷が発生してしまい、製品品質を損ねるという問題がある。
【0006】
そこで本発明は、ワークの外周面後端を、前記ヌスミの交点f1よりも前に位置させるスペーサを挿入孔内に設けことを基本として、ワークへの傷の発生を抑制し製品品質を向上しうるコレットチャック装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、複数の爪部を用いてワークを把持するコレットチャック装置であって、
加工装置の回転体に後端部が固定されかつ前端部に、後端部に向かって縮径する内面テーパ状の案内部を有し、しかも中心孔を設けた外筒体、
及び前記中心孔に前後に移動可能に遊挿される基筒部と、その前端に設けられ前記案内部と摺接して後方への移動により縮径する外面テーパ状の周方向に分割された複数の爪部を有する弾性部とからなるチャック体を具え、
前記チャック体には、ワークが中心に挿入される挿入孔と、その内端で半径方向内向きにのびワークの後端に押圧されることによりチャック体を後に移動させかつ中心に、前記基筒部の内孔に通じる透孔を設けたフランジとが形成されるとともに、
前記挿入孔の内周面と、前記フランジの前面との交わり部に周縁を凹ませたヌスミを形成し、
かつ、ワークの外周面後端を、前記内周面と前記ヌスミとの交点よりも前に位置させるスペーサを設けたことを特徴としている。
【0008】
又請求項2の発明では、前記チャック体は、前に付勢するチャックバネを受けるバネ受けを後端に有するとともに、
前記スペーサは、前記フランジに設けた透孔を挿通する基軸と、その後端に設けられ前に付勢するスペーサバネを受けるバネ受けとを有するワーク払出し具の前記基軸の前端に形成された板状体であることを特徴としている。
【0009】
又請求項3の発明では、前記ワーク払出し具は、前記スペーサと基軸とが一体であり、前記スペーサバネをうけるバネ受けを前記基軸に螺着することを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。
図1は、本発明のコレットチャック装置を示す断面図、図2はその主要部を拡大して示す断面図である。
【0011】
図1において、コレットチャック装置1は、加工装置の回転体2に一体回転可能に固定される外筒体3と、この外筒体3の中心孔3Aに保持されるワーク把持用のチャック体4とを具え、本例では、前記回転体2が、例えば旋盤などの回転軸に連なるスピンドルである場合を例示している。
【0012】
又前記外筒体3は、直筒状の胴部5を有し、本例では、その後端部が、前記スピンドルに嵌着される着脱自在なテーパシャンク状の連結部材6を介して前記回転体2に固定される場合を例示している。なお外筒体3と回転体2との固定構造は、本例に限定されることなく、前記回転体2の構造に応じて自在に変化しうる。又前記胴部5の前端部には、後端部に向かって縮径する内面テーパ状の案内部7を設けている。この案内部7のテーパ面は、軸方向線に対して約10°の角度αを有して傾斜している。
【0013】
次に、前記チャック体4は、図2に示すように、前記外筒体3の中心孔3A内に前後に移動可能に遊挿される基筒部8と、その前端に設けられかつ前記案内部7と摺接して後方移動することにより縮径しうる外面テーパ状の弾性部9とから形成される。
【0014】
前記基筒部8は、本例では、その中央に、軸方向に延在する小径な括れ部分10が形成されるとともに、前記外筒体3には、その中心孔3A内に突出して前記括れ部分10の内端及び外端と係合するストッパ片11が配される。これにより、前記基筒部8の前後への移動ストロークが規制され、かつ外筒体3からの抜け止めが行われる。
【0015】
又前記基筒部8の後端には、前記連結部材6との間に介在して前記チャック体4を前方に付勢するチャックバネ14を受けるバネ受け8Aが形成される。このチャックバネ14は、チャック体4と外筒体3との緊締が解除された際、チャック体4をワーク払出し位置まで前方移動させる働きをする。なお前記チャック体4と外筒体3との緊締解除は、本例では、基筒部8の軸心に向かって近離移動可能にかつ該軸心に沿って前後移動(平行移動及び傾動移動を含む)可能に支持される解除レバー15(図1に示す)によって行われる。この解除レバー15は、基筒部8に穿設される長孔状の係合溝16と係脱自在に係合し、前記チャック体4を前方移動させることにより前記緊締解除を行いうる。
【0016】
なお緊締解除としては、ロータリシールを介して、前記外筒体3の中心孔3A内に高圧空気を充填可能に構成しても良く、この高圧空気によってチャック体4を前方に付勢しその緊締を解除する。係る場合には、気密性を高めるために、前記中心孔3Aと基筒部8との間にOリングなどのシール材を介在させるのが好ましい。
【0017】
又前記弾性部9は、図3に示すように、放射状にのびるスリット溝12によって周方向に分割された複数の爪部13からなり、各爪部13の半径方向内方への弾性変形によって縮径しうる。
【0018】
又弾性部9の前端には、ワークWを中心に挿入する挿入孔17と、この挿入孔17の内端で半径方向内向きにのびかつワークWの後端に押圧されることによりチャック体4を後移動させて該ワークWをワンタッチで把持させるフランジ18とが形設される。なお、この挿入孔17の内周面17Sと前記フランジ18の前面18Sは、把持する際にワーク表面に傷状の凹凸が生じないよう、磨き加工によって表面性を高めることが必要である。そのため、この挿入孔17の内周面17Sとフランジ18の前面18Sとの交わり部には、その周縁を凹ませることにより前記磨き加工を容易とするヌスミ19を形成している。
【0019】
そして、このヌスミ19と前記内周面17Sとの交点Pがエッジとなることに起因して、該交点PによるワークWへの傷つきを防止するため、ワークWの外周面後端Weを前記交点Pよりも前方に位置させるスペーサ20を設けている。
【0020】
なお本実施形態のコレットチャック装置1には、前記ワーク払出し位置において、ワークWを挿入孔17から押し出して払い出すワーク払出し具21が設けられるとともに、このワーク払出し具21に前記スペーサ20を形成している。
【0021】
前記ワーク払出し具21は、図4(A)、(B)に示すように、前記フランジ18に設けた透孔18Hを前後に挿通する基軸22と、その後端に設けられるバネ受け23とから形成される。又バネ受け23と前記連結部材6との間には、スペーサバネ24が介在し、前記ワーク払出し具21を前方に付勢する。これにより、前記緊締が解除されたワーク払出し位置において、ワークWを挿入孔17から押し出して払い出すことができる。
【0022】
なお基軸22は、後端にネジ部22Aを有するネジ軸状をなし、その前端には頭部をなす板状体である前記スペーサ20を一体に形成している。このスペーサ20は、前記透孔18Hよりも少なくとも直径Dが大であり、特にワークWを安定して把持するために、その直径Dを前記挿入孔17の内径DOの70〜90%の範囲とするのが好ましい。又払い出しのために、払い出し状態(図4(B))における基軸22の前記前面18Sからの突出長さLを、前記挿入孔17の深さHの55〜70%の範囲とするのが好ましい。
【0023】
又バネ受け23は、前記基筒部8の内孔内に遊挿される柱状の胴部25の前端に、前記ネジ部22Aを螺着するネジ孔25Aを凹設するとともに、該胴部25の後端には、前記スペーサバネ24を受ける突起状のバネ受け部25Bを突設している。なお前記ネジ孔25Aを貫通孔とし、前記ネジ部22Aの後端部分をネジ孔25Aから突出させることにより、該後端部分によって前記バネ受け部25Bを形成しても良い。
【0024】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0025】
【実施例】
図1の構造をなす本発明のコレットチャック装置を用いて、芯金付きのゴムローラであるワークの1500本にゴムの研磨加工を行い、そのとき芯金の把持部に生じる傷の発生状況を確認した。その結果、従来のコレットチャックにおいて略50%であった傷の発生率を、略0%にまで抑えうることが確認できた。
【0026】
【発明の効果】
本発明は叙上の如く構成しているため、ワークWへの着脱操作に悪影響を与えることなく、挿入孔に設けるヌスミに起因したワークへの傷の発生を抑制することができ、製品品質を大巾に向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコレットチャック装置の一実施例を示す断面図である。
【図2】その主要部を拡大して示す断面図である。
【図3】チャック体の弾性部を示す側面図である。
【図4】(A)、(B)は、チャック体をワーク払出し具とともに説明する断面図である。
【図5】(A)、(B)は、従来技術を説明する断面図である。
【符号の説明】
2 回転体
3 外筒体
3A 中心孔
4 チャック体
7 案内部
8 基筒部
8A バネ受け
9 弾性部
13 爪部
14 チャックバネ
17 挿入孔
17S 内周面
18 フランジ
18H 透孔
18S 前面
19 ヌスミ
20 スペーサ
21 ワーク払出し具
22 基軸
23 バネ受け
24 スペーサバネ
P 交点
W ワーク
We 外周面後端

Claims (3)

  1. 複数の爪部を用いてワークを把持するコレットチャック装置であって、
    加工装置の回転体に後端部が固定されかつ前端部に、後端部に向かって縮径する内面テーパ状の案内部を有し、しかも中心孔を設けた外筒体、
    及び前記中心孔に前後に移動可能に遊挿される基筒部と、その前端に設けられ前記案内部と摺接して後方への移動により縮径する外面テーパ状の周方向に分割された複数の爪部を有する弾性部とからなるチャック体を具え、
    前記チャック体には、ワークが中心に挿入される挿入孔と、その内端で半径方向内向きにのびワークの後端に押圧されることによりチャック体を後に移動させかつ中心に、前記基筒部の内孔に通じる透孔を設けたフランジとが形成されるとともに、
    前記挿入孔の内周面と、前記フランジの前面との交わり部に周縁を凹ませたヌスミを形成し、
    かつ、ワークの外周面後端を、前記内周面と前記ヌスミとの交点よりも前に位置させるスペーサを設けたことを特徴とするコレットチャック装置。
  2. 前記チャック体は、前に付勢するチャックバネを受けるバネ受けを後端に有するとともに、
    前記スペーサは、前記フランジに設けた透孔を挿通する基軸と、その後端に設けられ前に付勢するスペーサバネを受けるバネ受けとを有するワーク払出し具の前記基軸の前端に形成された板状体であることを特徴とする請求項1記載のコレットチャック装置。
  3. 前記ワーク払出し具は、前記スペーサと基軸とが一体であり、前記スペーサバネをうけるバネ受けを前記基軸に螺着することを特徴とする請求項2記載のコレットチャック装置。
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