JP2004249096A - 食品保温装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】食品の量が少ない場合でも効率よく保温することができる食品保温装置を提供する。
【解決手段】本発明の食品保温装置1は、平行に並べて基台12に回転可能に支持された複数の回転筒4〜11と、回転筒4〜11の内部に挿通された熱伝導パイプと、熱伝導パイプに加熱、冷却された熱媒体を循環させる保温装置と、回転筒4〜11を回転駆動する駆動装置とを備えている。隣接する回転筒に食品を載置し、回転筒4〜11を回転させると、食品も回転する。回転筒の周面が筒状容器の表面に接するので、回転筒は、筒状容器の表面を介して食品を加熱、冷却する。また、回転筒4〜11および食品は回転しているので、全体に均一に加熱、冷却される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、小売店の店内に設置されて食品を保温する食品保温装置に関する。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでは、食品の鮮度を維持するために冷凍や冷蔵機能を備えた陳列ケースを数多く設置している。冷凍食品と冷蔵食品は別々の売り場に並べられ、別々に販売されている場合が多い。
これらの陳列ケースの多くは、消費者の買い物の便宜を図るため上部が開放しており、陳列ケース内に上方から大量の冷気を常時供給し続けることによって庫内温度を維持している。
また、陳列ケースの上部に棚状の展示部を形成した冷凍ショーケースも使用されている(例えば、特許文献1参照。)。ヒートパイプは、展示部の背面部に設置され、ヒートパイプによって冷やされた冷気を、展示部の上方から吹き出し、また、陳列ケースの上端部から陳列ケース内に吹き出している。
また、コンビニエンスストア等では、暖めた食材(食品)を販売するために、電子レンジが多く用いられている。店員は、顧客の所望する食材を電子レンジに入れ、所定時間加熱した後、客に手渡したりしている。また、加熱したローラを回転させ、フランクフルトソーセージ等の円柱状の食材の外周に熱を加えることができるようになっている構造のソーセージグリルや、食材全体を暖める装置としてオーブンが用いられることもある。
近年では、電子レンジ内で電磁波が一部に集中することを防止するために内部で受け皿を回転させる機構が一般的であり、食材全体を均等に加熱することができるようになっている。(例えば、特許文献2参照。)
特開平10−132434号公報(第2−5頁、第2図) 特開2002−260842号公報(第2−7頁、第4図)
しかし、特許文献1に記載された冷凍ショーケースは、ヒートパイプによって周囲の空気を冷却し、この冷気を介して食品を冷却するので、無駄が多い。また、陳列ケース内の空気の温度が上がると陳列ケース内の食品の温度も上昇するので、陳列ケース内に収納される食品の量が少ない場合でも、内部の空気を冷却する必要がある。従って、収納される食品の多少に関わらず、ケース内の温度を十分に下げるために大量のエネルギーを消費するために無駄が多い。
また、電子レンジでは、食材の外部のみではなく、内部にも熱を加えるため、短時間で食材を加熱できるが、オーブンで外部のみを加熱したときのようなカラッとした食感が得られないという問題がある。また、食材の全体を覆うケーシングを有しているので、外形が大きくなり、さらに、顧客の注文を受けてから食材を出し入れするため、工数がかかるという問題もある。
一方、ソーセージグリルは、加熱する食材が軸方向に長い円筒状のものに限られ、甘栗等の小形の食材、おにぎり等の異形の食材またはお茶やジュース類等の液体からなる不定形の食材を加熱することができないという問題がある。ここで、異形または不定形の食材とは、ローラ上に載置しても回転できない固体または液体の食材をいう。
また、オーブンは、食材の周囲を囲む空間部全体を暖める必要があり、エネルギーの無駄が多いという問題がある。
そこで本発明が解決しようとする課題は、食品の量が少ない場合でも効率よく保温することができる食品保温装置を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明の食品保温装置は、熱媒体を循環させる温度調節装置を有する食品保温装置において、前記熱媒体を内部に通過させるとともに食品の外面に当接し、前記食品を回転させながら保温する筒状の保温体を有することを特徴とする。
温度調節装置は、圧縮機、放熱管および熱伝導パイプを有している。温度調節装置で冷却する場合、熱媒体は、圧縮機で圧縮され、高温高圧のガス状態となり、放熱管を通過して放熱し液化する。液化した熱媒体は、保温体内に入って減圧されて気化し、気化潜熱により保温体を冷却する。
温度調節装置で加熱する場合、圧縮機で圧縮されて高圧高温となって気化した熱媒体が熱伝導パイプを通過するときに放熱して保温体を加熱しながら液化する。その後、減圧されて冷却した熱媒体は、吸熱管として機能する放熱管を通過する際に吸熱して加熱される。熱媒体はこのようにして循環して、熱伝導パイプを通過するときに、放熱により保温体を加熱している。
熱媒体としては、例えばR134aのような代替フロンやイソブタン、CO2などの自然冷媒を用いることができる。
保温体は、例えば、筒体の内部に熱媒体を直接通過させることができる。また、筒体の内部に熱媒体が通過するパイプを挿通させることもできる。また、食品を回転とは、保温体とともに食品を回転させる場合の他、保温体を固定して食品のみを回転させる場合も含まれる。また、食品とは、飲食物のことであり、包装の有無は問わない。
保温体は、熱媒体によって加熱、冷却され、空気を介さずに食品の外面に直接当接する。また、食品を回転させるので、食品の外面が保温体に順に接触して加熱、冷却され、食品は外側から全周を均等に加熱、冷却される。
ここで、保温とは、食品に適した温度に保つことをいい、雰囲気温度より低温に適した食品であれば回転筒を冷却し、雰囲気温度より高温に適した食品であれば回転筒を加熱する。
なお、冷却とは、雰囲気温度より回転筒の温度を下げることをいい、冷凍および冷蔵のいずれも含まれる。また、冷却される食品には、低温に適した食品単体の他、例えば、包装容器にアイスクリームを充填したものや缶内にジュース類を充填したものも含まれる。
また、加熱とは、雰囲気温度より回転筒の温度を上げることをいう。加熱される食品には、高温に適した食品単体の他、例えば、包装容器に甘栗などを入れたものや缶内にコーヒー類を充填したものも含まれる。
前記保温体に、内部に熱媒体を通過させる熱伝導パイプの外側に隙間を有して配置され、駆動装置によって回転駆動される回転筒を設けると、熱伝導パイプを回転させずに固定配置することができ、熱媒体が漏洩しにくくなる。
熱伝導パイプは熱媒体によって冷却または加熱され、隙間を介して回転筒を冷却または加熱する。熱伝導パイプと回転筒の間には、少しの隙間が形成されているが、その容積は小さい。また、回転筒によって、回転筒の内部と外部とは遮断されている。従って、回転筒の内部の隙間にある少量の気体は周方向の外側に逃げることはないので、保温効率はあまり小さくはならない。
駆動装置としては例えば、電動モータ等を用いることが好ましい。また、回転筒の断面形状は、円形のものが多く用いられるが、多角形であるものも含まれる。
前記保温体を、横方向に平行に複数配置し、基台に回転可能に支持すると、食品を横置きすることができる。横置きされた食品は、2本の棒状または筒状の保温体によって下側から支持され、回転駆動される。食品は、外周の2箇所を駆動されるので、滑りが防止される。
前記熱伝導パイプをU字状に折り曲げ、前記回転筒内に挿入して配設すると、熱伝導パイプの両端部が回転筒の一側に配置されるので、熱伝導パイプを取り外さずに、回転筒を他端側から取り外すことができる。
また、熱伝導パイプの内部を通過する熱媒体は、下流側に移動するにつれて温度が徐々に室温に近づいてくるが、熱媒体の温度に近い上流部と室温に近い温度となった下流部が回転筒の内部に並べて配置されることになるので、回転筒の温度分布が均等になる。
なお、U字状に折り曲げた部分を1箇所形成すると、熱媒体は1往復する。このU字状に折り曲げた部分を複数箇所に設け、熱媒体を複数回往復させる場合も本発明に含まれるものとする。
前記保温体は、内部を挿通し、前記基台に備えた送風手段から送られた空気が吐出する貫通孔が表面に形成された通風パイプと、円盤状に形成され、前記通風パイプが挿通する貫通孔と前記熱伝導パイプが挿通する貫通孔と外周に切り欠き部を有する側壁とが形成された熱伝導板を連ねた熱伝導体と、を前記回転筒の内部に備え、前記回転筒は、表面に貫通孔が形成された構成とすることもできる。
この構成により、熱伝導パイプを通過する熱媒体の熱を、熱伝導板を介して回転筒に伝えることができる。また、熱伝導体は、熱伝導板が連ねて形成されているので、熱伝導体の長さを容易に調整することができる。
また、通風パイプの一端または両端へ基台に備えた送風手段から空気を送り込み、通過させて、表面に形成された貫通孔から吐出させることで、熱伝導パイプを通過する熱媒体によって加熱または冷却された空気を効率よく保温体内に放散させることができる。また、放散された加熱または冷却された空気は、熱伝導板の側壁に形成された切り欠き部を通過し、回転筒を加熱、冷却するとともに、回転筒に形成された貫通孔を通過して直接食品を加熱、冷却できるので、効率のよい保温をすることができる。
前記保温体は、円盤状に形成され、前記熱伝導パイプが挿通する貫通孔と、外周に切り欠き部を有する側壁と、円筒形状で貫通孔に接続され側面に通気孔を有する通風部とが形成された熱伝導板を連ねて形成された熱伝導体を前記回転筒の内部に備え、前記熱伝導板を連ねることで前記通風部によって形成される通風路に、一端または両端から空気を送り込む送風手段を前記基台に備え、前記回転筒は、表面に貫通孔が形成された構成とすることもできる。
この構成により、熱伝導パイプを通過する熱媒体の熱を、熱伝導板を介して回転筒に伝えることができる。また、熱伝導体は、熱伝導板が連ねて形成されているので、熱伝導体の長さを容易に調整することができる。
また、熱伝導体は、円盤状に形成され円筒形状で貫通孔に接続され側面に通気孔を有する通風部とが形成された熱伝導板を連ねて形成されているので、通風部によって形成される通風路に、送風手段によって送られる空気を通気孔から吐出させることができる。吐出した空気は、熱伝導パイプを熱伝導パイプを通過する熱媒体によって加熱または冷却された空気を効率よく保温体内に放散させることができる。また、放散された加熱または冷却された空気は、熱伝導板の側壁に形成された切り欠き部を通過し、回転筒を加熱、冷却するとともに、回転筒に形成された貫通孔を通過して直接食品を加熱、冷却できるので、効率のよい保温をすることができる。
本発明によれば次の効果を奏する。
(1)本発明の食品保温装置は、熱媒体を内部に通過させるとともに食品の外面に当接し、食品を回転させながら加熱または冷却する筒状の保温体を有するので、保温体が空気を介さずに食品の外面に直接当接して加熱または冷却を行うことができ、食品の量が少ない場合でも効率よく加熱または冷却して保温をすることができる。また、食品の外面が保温体に順に接触して加熱または冷却されるので、食品の全周を均等に保温することができ、また、食品が保温体に接触した状態で凍り付くことも防止できる。
(2)保温体に、内部に熱媒体を通過させる熱伝導パイプの外側に隙間を有して配置され、駆動装置によって回転駆動される回転筒を設けると、熱伝導パイプを回転させずに固定配置することができ、熱媒体が漏洩しにくくなり装置の信頼性が向上する。また、隙間にある少量の気体が周方向の外側に逃げることがないので、保温効率はあまり小さくならず、少量の食品を冷却する場合でも効率よく冷却することができる。
(3)保温体を、横方向に平行に複数配置し、基台に回転可能に支持すると、食品を横置きすることができ、横置きされた食品は、2本の棒状または筒状の保温体によって下側から支持され、回転駆動されるので、食品は、外周の2箇所を駆動されて滑りが防止され、安定して回転して食品の全周を均等に保温することができる。
(4)熱伝導パイプをU字状に折り曲げ、回転筒内に挿入して配設すると、熱伝導パイプの両端部が回転筒の一側に配置されるので、回転筒を他端側から取り外すことができ、駆動装置のメンテナンス時の作業を簡略化することができる。
また、熱伝導パイプの温度が、内部を通過する熱媒体の温度に近い上流部と、室温に近い温度となった下流部が並べて配置されることになるので、回転筒の温度分布が均等になり、全体を効率よく加熱、冷却することができる。
(5)保温体は、内部を挿通し、基台に備えた送風手段から送られた空気が吐出する貫通孔が表面に形成された通風パイプと、円盤状に形成され、通風パイプが挿通する貫通孔と熱伝導パイプが挿通する貫通孔と外周に切り欠き部を有する側壁とが形成された熱伝導板を連ねた熱伝導体と、を回転筒の内部に備え、回転筒は、表面に貫通孔が形成されている。この構成によって、熱伝導パイプを通過する熱媒体の熱を、熱伝導板を介して回転筒に伝えることができるので、より効率よく食品の保温をすることができる。熱伝導体は、熱伝導板を連ねて形成されているので、熱伝導体の長さを容易に調整することができる。
また、通風パイプに形成された貫通孔により、基台に備えた送風手段からの空気を吐出させることができるので、熱伝導パイプによる加熱、冷却を効率よく保温体内に伝えることができる。通風パイプから吐出して熱伝導パイプによって加熱、冷却された空気が、熱伝導板の側壁に形成された切り欠き部を通過し、回転筒を加熱、冷却するとともに、回転筒に形成された貫通孔を通過して食品を効率よく加熱、冷却できる。
(6)保温体は、円盤状に形成され、熱伝導パイプが挿通する貫通孔と、外周に切り欠き部を有する側壁と、円筒形状で貫通孔に接続され側面に通気孔を有する通風部とが形成された熱伝導板を連ねて形成された熱伝導体を回転筒の内部に備え、熱伝導板を連ねることで通風部によって形成される通風路に、一端または両端から空気を送り込む送風手段を前記基台に備え、回転筒は、表面に貫通孔が形成されている。この構成により、通風路を通過して通風孔から吐出して熱伝導パイプによって加熱、冷却された空気が、熱伝導板の側壁に形成された切り欠き部を通過し、回転筒を加熱、冷却するとともに、回転筒に形成された貫通孔を通過して食品を効率よく加熱、冷却できる。
また、通風部を連ねて通風路を形成することで、通風パイプを省略した構成とすることができるので、保温体を構成する部品の削減ができ、コストを抑えることができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について図1から図4に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態1に係る食品保温装置の斜視図、図2は同食品保温装置の正断面図である。図1、図2に示すように、本発明の実施の形態1に係る食品保温装置1は、基台部12に回転可能に支持された複数の回転筒4〜11を有している。各回転筒4〜11は、横方向に平行に並べて配置されて、駆動源である電動モータ2により回転可能に駆動されている。また、各回転筒4〜11の内部には、保温部3が設けられている。
基台部12の本体部27は、直方体状に形成されている。また、本体部27の両側には、回転筒支持部13,14が着脱可能に設けられている。回転筒支持部13,14の上面は、本体部27の上面よりも上方に突出して設けられている。また、回転筒支持部13,14の下部には、ゴム製の脚部がそれぞれ設けられている。
本体部27の上面と、これに隣接する回転筒支持部13,14の内側面とによって、凹形溝部15が形成されている。8本の回転筒4〜11は、凹形溝部15内に配置されている。各回転筒4〜11の両端部は、回転筒支持部13,14に軸受16,17を介して回転可能に支持されている。
回転筒4〜11は円筒状に形成されており、軸受16,17は、回転筒4〜11の外周を保持している。また、回転筒4〜11の外周面には、疎水性のプラスチックであるポリプロピレン製のカバー部39が被覆されている。この疎水性のプラスチックからなるカバー部39を形成すると、冷却した場合に、回転筒4〜11の表面に水分が付着しにくくなるので、霜が付着しにくくなる。従って、冷却効率がよくなるとともにメンテナンスの周期を長くして手間を省くことができる。
ここで、疎水性を有するプラスチックとは、CH3、H3CH2またはベンゼン環等の疎水性非極性基を有するプラスチックをいい、例えば、ポリプロピレン等をいう。カバー部39は、予め筒状に形成したものを回転筒4〜11に被せることができ、また、回転筒4〜11の表面に塗布した樹脂を硬化させて形成することも可能である。
なお、回転筒4〜11の表面に、溝を形成したり、粗面加工を施したりしてカバー部39との密着力を高めることもできる。また、回転筒4〜11に被せるカバー部39をプラスチック製の筒体とした場合には、その表面に粗面加工を施したり溝部を形成したりして、滑り止めとすることができる。また、カバー部39を、回転筒4〜11の表面にスプレーによって塗布された塗膜とした場合には、その塗膜の表面に粗面加工を施すことができる。
図2に示すように、基台部12の内部には、駆動装置18と保温装置19が設けられている。
駆動装置18は、電動モータ2と、スプロケット44,45と、無端チェーン20を有している。
電動モータ2は、基台部12内の左側に設けられている。スプロケット44,45は、電動モータ2、回転筒4〜11の左側端部にそれぞれが設けられている。無端チェーン20は、各スプロケット44,45に歯合している。また、基台部12の内部には、無端チェーン20が各スプロケット44,45から外れないように、補助スプロケットおよびガイド部材(図示せず)が設けられている。電動モータ2を駆動させると、スプロケット44を介して無端チェーン20に動力が伝達される。この動力は、スプロケット45を介して各回転筒に伝達され、各回転筒4〜11は同じ回転方向に等速回転する。
保温装置19は、圧縮機21、放熱管22および熱伝導パイプ23を有している。圧縮機21の下流側端部には放熱管22が接続されている。放熱管22は、つづら折り状に屈曲されて、基台部12の背面に配置されている。放熱管22の下流側端部には、乾燥機(図示せず)および毛細管24を介して熱伝導パイプ23が接続されている。
回転筒4〜11の中心には、固定軸25が挿通されている。固定軸25の両端部は、回転筒支持部13,14の内壁に設けられた固定部に、ねじ等の締結手段により着脱可能に固定されている。固定軸25は、回転筒4〜11には接触しておらず、回転筒4〜11が回転するときに、これと一緒に移動することはない。
熱伝導パイプ23はU字状に折り曲げられ、この屈曲部分より上流側に配置された上流部28と下流側に配置された下流部29を平行に配置している。そして、平行に配置した上流部28および下流部29とを、回転筒4〜11の内側に配置された固定軸25に着脱可能に固定している。熱伝導パイプ23の屈曲部分は、回転筒4〜11の左側端部付近に配置されている。また、熱伝導パイプ23の両端部は、回転筒4〜11の右側に配置されている。熱伝導パイプ23は、腐食しにくく、熱伝導率が高く、加工しやすいものであればよく、例えば、銅製の管が使用できる。
図3は、熱伝導パイプに筒状容器を載置した状態を示す断面図である。図3に示すように、屈曲した熱伝導パイプ23の上流部28と下流部29は、固定軸25を中心として対向配置されている。
図2に戻って、熱伝導パイプ23の下流側端部は、圧縮機21に接続されており、かかる構成によって、保温装置19は循環の回路を形成している。
熱媒体は、圧縮機21で圧縮されて高温高圧の気体となり、放熱管22を通過するときに放熱を行い液化する。そして、乾燥機および毛細管24を通過するときに減圧され、熱伝導パイプ23を通過するときに気化して、このときの気化潜熱により吸熱を行う。熱媒体は、熱伝導パイプ23の内部を通過するときに、回転筒4〜11の内部を軸方向に往復する。吸熱して液化した熱媒体は、圧縮機21に戻って圧縮される。熱媒体はこのようにして循環して、熱伝導パイプ23を通過するときに、吸熱により冷却している。
また、保温装置19は、熱媒体の熱サイクルを逆転させるため図示しない四方弁を備えている。この四方弁により、圧縮機21から放熱管22を経由して熱伝導パイプ23へ熱媒体が循環する流れを、圧縮機21から熱伝導パイプ23を経由して放熱管22へ流れるように切り換えている。
これにより、圧縮機21で圧縮されて高圧となった暖かい熱媒体を、熱伝導パイプ23の下流部29方向から上流部28方向へ通過させ、熱伝導パイプ23を暖めることで、熱媒体は冷えて液化する。そして熱媒体が、熱伝導パイプ23から放熱管22を通過するときに吸熱して圧縮機21へ戻る。熱媒体はこのようにして循環して、熱伝導パイプ23を通過するときに、放熱により加熱している。
熱媒体としては、R134aのような代替フロンを用いている。また、熱媒体は、イソブタン、CO2などの自然冷媒を用いることもできる。
図3に示すように各固定軸25を中心として熱伝導パイプ23の上流部28と下流部29の配置位置から90°ずらした位置には、回転筒4〜11を加熱するヒータ34,35がそれぞれ設けられている。ヒータ34,35は、固定部材43によって固定軸25にそれぞれ固定されている。ヒータ34,35は、熱伝導パイプ23の周囲および回転筒4〜11の周囲に付着した霜を溶かすことができ、また、回転筒4〜11を介して食品を加熱することもできる。
各回転筒4〜11に設けられた保温部3は、熱伝導パイプ23およびヒータ34,35によって構成されている。また、各回転筒4〜11、熱伝導パイプ23およびヒータ34,35によって、保温体46を構成している。ヒータ34,35は、後述する霜取りの機能をしない場合には、省略することもできる。
基台部12の内部には、駆動装置18および保温装置19を駆動する電源制御装置(図示せず)が設けられており、電力は、コンセントに接続可能なプラグ付きコード30から供給される。
電源制御装置は、プラグ付きコード30から供給される電力のオンオフを切り替える電源スイッチ31を有している。電源スイッチ31は、2系統に分岐されており、4本の回転筒4〜7の圧縮機21に電力を供給する出力スイッチ32と、残りの4本の回転筒8〜11に電力を供給する出力スイッチ33に接続されている。
出力スイッチ32,33は、5段切り替えスイッチを備えている。出力スイッチ32,33は、中央位置では、電力の供給を停止し、中央位置から反時計回り方向に回すと圧縮機21への出力を2段階に切り替え、冷却の度合いを2段階に切り替えることができる。また、中央位置から時計回り方向に回すと圧縮機21への出力を2段階に切り替えるとともに、四方弁を切り替え、加熱の度合いを2段階に切り替えることができる。
電源スイッチ31および出力スイッチ32,33は、基台部12の前面に設けられており、操作者は、手前側からスイッチ操作を行うことができる。なお、電源スイッチ31および出力スイッチ32,33の上部には、それぞれ動作確認用のランプ36〜38が設けられている。
電動モータ2は、電源スイッチ31または出力スイッチ32,33に連動して作動するように構成されている。
次に食品保温装置1の使用状態について、食品の一例であるアイスクリームを保温する場合を説明する。
図1に示すように、食品保温装置1の8本の回転筒4〜11は、筒状容器41にアイスクリーム40を収納した食品を前後方向に4つ支持することができる。なお、各筒状容器41の左右方向のスペースには、他の円筒状の食品を載せることができる。
図3に示すように、アイスクリーム40を冷却するときには、隣接する両回転筒6,7に、筒状容器41の周面を当接させて載置する。次いで、電源スイッチ31をオンにし、さらに出力スイッチ32を反時計回り方向に回す。この操作によって、回転筒4〜7が回転を開始し、圧縮機21が作動する。
圧縮機21が作動すると、熱伝導パイプ23内に熱媒体が流れる。このとき、熱媒体の温度は、熱伝導パイプ23の上流側での温度が低く、下流側に行くにつれ徐々に高くなる。
回転筒4〜7の右端は、熱伝導パイプ23の上流部28の温度が一番低くなり、下流部29の温度が一番高くなる。また、回転筒4〜7の左端では、熱伝導パイプ23の上流部28の温度が一番高くなり、下流部29の温度が一番低くなる。回転筒4〜7の軸方向の各部分の温度は、内部にある熱伝導パイプ23の上流部28と下流部29の平均値程度となるので、回転筒4〜7の長手方向の温度差は小さくなる。
熱伝導パイプ23内に熱媒体が流れることによって、熱伝導パイプ23が冷却され、さらに回転筒4〜7が冷却される。回転筒6,7の表面は筒状容器41の2箇所の当接部をそれぞれ冷却する。また、回転筒6,7が回転しているので、筒状容器41は外周面を均等に冷却される。回転筒6,7によって筒状容器を直接冷却するので、アイスクリーム40の冷却を効率よく行うことができる。
食品保温装置1を連続して使用した場合に、熱伝導パイプ23の周囲と、回転筒4〜11の周囲に霜が付着することがある。この場合には、図示しないヒータ出力スイッチを切り替えてヒータ34,35に電力を供給することによって、付着した霜を溶かすことができる。このとき、回転筒4〜11の両端部は開口しているので、回転筒4〜11の内部で発生した水は、側方に流出させることができる。
なお、回転筒4〜11の保温装置19に電力を供給する場合に、一本おきに供給できるように構成することも可能である。かかる構成によって、1つの筒状容器41を、1本の回転筒で冷却して、電力の消費を抑えることができる。また、霜取りを行うときに、対となる2本の回転筒の一方を冷却したまま、他方の回転筒を加熱できるので、食品を冷却しながら霜を除去することができる。
また、電源スイッチ31をオンにし、さらに出力スイッチ32を時計回り方向に回す。この操作によって、回転筒4〜7が回転を開始し、圧縮機21が作動する。回転筒4〜11および筒状容器41を加熱し、50℃程度の温度で、食品を保温することができる。かかる構成によって、店舗等で使用する場合に、季節ごとに加熱装置と冷却装置を入れ替える手間が省ける。
食品保温装置1のメンテナンスを行うときは、まず、固定軸25を固定部26から外す。次いで左側の回転筒支持部13を本体部27から外す。次に各回転筒4〜11を軸受16,17から外す。そして回転筒4〜11を左側から抜くと、保温装置19を取り外さずに駆動装置18のみを取り外すことができる。
図4は、他の実施の形態の食品保温装置の熱伝導パイプの配置構造を示す断面図である。図4に示すように、直線状に形成した熱伝導パイプ42を回転筒4〜11内に配置することも可能である。この場合には、熱伝導パイプ42の構造が簡単になる。なお、熱媒体は、回転筒4〜11の一方から他方に向かって流れる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、凹形溝部15の前後方向の両側に透明板を設け、回転筒4〜11の周辺の冷気を凹形溝部15の内部に保持しておくことが可能である。さらに凹形溝部15の前後方向の両側および上方を覆う透明蓋部を設けて、湿気の流入を防止することも可能である。また、冷却温度を調整することによって、アイスクリーム等の冷凍食品を保温するだけではなく、ジュース等の要冷蔵食品を保温することも可能である。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について図5から図8,図11に基づいて説明する。
図5は本発明の実施の形態2に係る食品保温装置の斜視図、図6は同食品保温装置の正断面図である。図7は、実施の形態2に係る保温体の構成を示す図で、(a)は保温体の正面図であり、(b)は回転筒の正面図あり、(c)は熱伝導体に送風パイプおよび熱伝導パイプを挿通させた正面図であり、(d)は通風パイプの正面図である。図8は、実施の形態2に係る熱伝導板で、(a)は熱伝導板の斜視図であり、(b)は熱伝導板を連ねた状態を示す図である。図11は、本発明の実施の形態2に係る食品保温装置に遮蔽板を取り付けた状態の斜視図である。
本発明の実施の形態2に係る食品保温装置は、回転筒から加熱、冷却された空気を吐出させて、食品を加熱、冷却することで、より効率的に食品の保温を行うものである。
図5および図6において、図1および図2と同様の構成は、同符号を付して説明を省略する。
図5および図6に示すように、本発明の実施の形態2に係る食品保温装置50は、基台部12に回転可能に支持された複数の回転筒54〜61を有している。各回転筒54〜61は、横方向に平行に並べて配置されている。
図7(b)に示すように、回転筒54〜61は、貫通孔62が形成されている。回転筒54〜61は、熱伝導がよく耐腐食性が高いのが望ましく、例えば、ステンレス鋼で形成することができる。また、図6および図7(c)に示すように、回転筒54〜61は、基台部12の回転筒支持部13,14に備えた送風手段である送風機64,65から送られ空気を通過させる通風パイプ66を内部に挿通させている。
図7(c)および図7(d)で示すように、通風パイプ66は、送風機64,65からの空気を集めるよう漏斗状の空気取り入れ部66a,66bが、熱伝導体63を挿通する挿通パイプ66cの両端部に脱着可能に設けられている。また、図7(d)に示すように、通風パイプ66の挿通パイプ66cには、送風機64,65から送られた空気を回転筒54〜61内へ吐出する貫通孔66dが形成されている。
図6および図7(a),(c)に示すように、回転筒54〜61は、内部に熱伝導体63が接触しない状態で挿通おり、回転筒54〜61の一端部に備えたスプロケット45を無端チェーン20を介してスプロケット44を駆動する駆動モータ2により、回転筒54〜61のみを回転させる。
図7(c)および図8(a)に示すように、熱伝導体63は、熱伝導板67が連ねて形成されている。熱伝導板67は、円盤状に形成され、通風パイプ66の挿通パイプ66cを挿通させる貫通孔67aが中心部に1箇所に、熱伝導パイプ23を挿通させる貫通孔67bが中心部を対称に2箇所に形成されている。この貫通孔67a,67bにそれぞれ通風パイプ66および熱伝導パイプ23を挿通させ、熱伝導板67を連ねることで、熱伝導体63は形成されている。
また、熱伝導板67の外周の側壁67cに切り欠き部67dが形成されている。この切り欠き部67dにより、通風パイプ66の貫通孔66dから吐出した空気が、熱伝導パイプ23により加熱、冷却された後、回転筒54〜61と熱伝導体63の隙間に放散される。この隙間に放散された空気は、回転筒54〜61に形成された貫通孔62を通過して、回転筒54〜61の周囲に放散される。また、熱伝導板67は、熱伝導パイプ23により加熱、冷却された空気をより多く受けるように表面積を増やすため凹凸部67eが形成されている。凹凸部67eは、熱伝導板67を製造する際に、押し型を押し当てることで容易に形成することができる。
熱伝導板67は、食品を直接加熱、冷却するので熱伝導率が高く、耐腐食性が高く、回転するので軽量である材質が望ましい。例えば、アルミニウムなどが使用できる。各回転筒54〜61、熱伝導体63、熱伝導パイプ23および通風パイプ66によって、保温体51を構成している。
図5に示す、出力スイッチ32,33は、実施の形態1の食品保温装置と同様に圧縮機21の出力を段階的な切り替えと四方弁の切り替えをする。この切り替えにより、加熱と冷却の切り替えを行うとともに、圧縮機21への出力を段階的に切り替え、送風機64,65に通電することで送風を行うことができる。
送風機64,65が備えられている回転支持部13,14には、回転筒54〜61から吐出された加熱,冷却された空気、または放散された空気を吸入する循環通気孔68が、形成されている。この循環通気孔68により吸入された空気を、送風機64,65により再度、回転筒54〜61内の熱伝導体63へ送り込むことができるので、効率のよい加熱、冷却ができる。
図11に示すように、効率よく冷却するために、凹形溝部15の前後方向の両側に遮蔽板81を設けることにより、凹形溝部15内の冷気を保持することが可能である。
次に食品保温装置50の使用状態について、加熱して保温する食品を例に説明する。
図5に示すように、食品保温装置1の8本の回転筒54〜61は、加熱して保温する食品の一例である缶コーヒ80などを前後方向に4つ支持することができる。なお、缶コーヒ80の左右方向のスペースにも、他の缶コーヒや、他の加熱を要する円筒状の食品を載せることができる。
図5に示すように、缶コーヒ80を加熱して保温するときには、隣接する回転筒、例えば回転筒56,57に、缶コーヒ80の周面を当接させて載置する。次いで、電源スイッチ31をオンにし、さらに出力スイッチ32を時計回り方向に回す。この操作によって、回転筒54〜57が回転を開始し、圧縮機21が作動し、熱媒体が圧縮機21から熱伝導パイプ23を経由して放熱管22へ流れるよう四方弁が切り替えられ、送風機64,65が送風を開始する。
圧縮機21が作動すると、熱伝導パイプ23内に加熱された熱媒体が流れる。そして送風機64,65により、送風された空気が通風パイプ66の両端部より送りこまれる。
通風パイプ66の両端部より送り込まれた空気は、内部を通過し、表面に形成された貫通孔66aから吐出される。
貫通孔66aから吐出した空気は、熱媒体により加熱された熱伝導パイプ23により加熱され、熱伝導体63を形成する熱伝導板67を加熱するとともに、熱伝導板67の側壁69に形成された切り欠き部67dから回転筒54〜61と熱伝導体63との隙間に放散される。
熱伝導板67は、貫通孔67bを挿通する熱伝導パイプ23からも直接加熱されることで、回転筒54〜61と熱伝導体63との隙間の空気を加熱する。
回転筒54〜61は、切り欠き部67dを通過した加熱された空気と、加熱された熱伝導体63からの放熱により、加熱される。
加熱した回転筒54〜61は、当接する缶コーヒ80を直接加熱するとともに、表面に形成された貫通孔62にから回転筒54〜61と熱伝導体63との隙間の加熱された空気が放散して、缶コーヒを暖めるので、飲み頃の温度に保温することができる。
次に、本発明の他の実施の形態の熱伝導体を図9および図10に基づいて説明する。図9は、他の実施の形態に係る保温体の構成を示す図で、(a)は保温体の正面図であり、(b)は回転筒の正面図あり、(c)は熱伝導体に送風パイプおよび熱伝導パイプを挿通させた正面図であり、(d)は空気取り入れパイプの正面図である。図9は、他の実施の形態の熱伝導板で、(a)は熱伝導板の斜視図であり、(b)は熱伝導板を連ねた状態を示す図である。
図9(a)および図9(b)に示すように、回転筒54〜61は、図7(a)および図7(b)と同様に貫通孔62が形成されている。図9(c)に示すように、回転筒54〜61は、内部に熱伝導体75が接触しない状態で挿通している。
図10(a)に示すように、熱伝導体75は、熱伝導板76が連ねて形成されている。熱伝導板76は、円盤状に形成され、熱伝導パイプ23を挿通させる貫通孔76aと、外周の側壁に切り欠き部76bと、中心部に形成された貫通孔76cの周囲に通気孔76dを有する円筒形状の通風部76eとが形成されている。また、熱伝導板76は、熱伝導パイプ23により加熱、冷却された空気をより多く受けるように表面積を増やすため凹凸部76fが形成されている。凹凸部76fは、熱伝導板76を製造する際に、押し型を押し当てることで容易に形成することができる。
熱伝導板76は、熱伝導率が高く、耐腐食性を有し、軽量である材質が望ましく、アルミニウムなどが使用できる。各回転筒54〜61、熱伝導体75、熱伝導パイプ23によって、保温体を構成している。
図9(b),図9(c)および図10(b)に示すように、熱伝導体75は、熱伝導板76を連ねることで通風部76eによって形成される通風路77が形成される。
この通風路77の両端部に、漏斗状の取り入れ部78aにパイプ78bを連通した空気取り入れパイプ78を接続して、図6で示すような送風機66a,66bから空気を送り込むことで、それぞれの熱伝導板76の通風部76eの通気孔76dから空気を吐出させることができる。
通気孔76dから吐出した空気は、熱伝導パイプ23により加熱または冷却され、切り欠き部76bを通過して、熱伝導体75と回転筒54〜61の隙間に放散される。放散された空気は、回転筒54〜61に形成された貫通孔62を通過して、回転筒54〜61の周囲に放散される。
このようにして、熱伝導板77の通風部76eを連ねることで形成された通風路77を、図7に示す通風パイプ66の代わりとすることで、保温体を構成する部品の削減ができコストを抑えることができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、実施の形態1の食品保温装置のように、ヒータを備えることができる。ヒータを備える場合には、熱伝導板に、貫通孔を形成し、この貫通孔にヒータを挿通させる。ヒータを備えることで、保温装置の圧縮機21の加熱が不足する場合に、ヒータを補助的に使用することができる。また、ヒータを備えることで、食品保温装置を食品の冷却に使用する場合において、ヒータを回転筒の霜取りとしても使用できる。
また、送風機から通風パイプ66に送り込む空気を予めヒータなどで加熱することも可能であり、より効率よく食品を加熱して保温することができる。
また、熱伝導板67は、通風パイプ66と熱伝導パイプ23とを挿通させる貫通孔を別々としたが、1つの貫通孔に挿通させてもよい。
本発明に係る食品保温装置は、効率よく食品を加熱、冷却することができ、例えば、小売店の店内に設置されて、食品を保温する装置として有用である。
本発明の実施の形態1に係る食品保温装置の斜視図である。 同食品保温装置の正断面図である。 熱伝導パイプに筒状容器を載置した状態を示す断面図である。 他の実施の形態の食品保温装置の熱伝導パイプの配置構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る食品保温装置の斜視図である。 同食品保温装置の正断面図である。 実施の形態2に係る保温体の構成を示す図で、(a)は保温体の正面図であり、(b)は回転筒の正面図あり、(c)は熱伝導体に送風パイプおよび熱伝導パイプを挿通させた正面図であり、(d)は通風パイプの正面図である。 実施の形態2に係る熱伝導板で、(a)は熱伝導板の斜視図であり、(b)は熱伝導板を連ねた状態を示す図である。 他の実施の形態に係る保温体の構成を示す図で、(a)は保温体の正面図であり、(b)は回転筒の正面図あり、(c)は熱伝導体に送風パイプおよび熱伝導パイプを挿通させた正面図であり、(d)は空気取り入れパイプの正面図である。 他の実施の形態の熱伝導板で、(a)は熱伝導板の斜視図であり、(b)は熱伝導板を連ねた状態を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る食品保温装置に遮蔽板を取り付けた状態の斜視図である。
符号の説明
1 食品保温装置
2 電動モータ
3 保温部
4〜11 回転筒
12 基台部
13,14 回転筒支持部
15 凹形溝部
16,17 軸受
18 駆動装置
19 冷却装置
20 無端チェーン
21 圧縮機
22 放熱管
23 熱伝導パイプ
24 毛細管
25 固定軸
26 固定部
27 本体部
28 上流部
29 下流部
30 プラグ付きコード
31 電源スイッチ
32 出力スイッチ
33 出力スイッチ
34,35 ヒータ
36〜38 ランプ
39 カバー部
40 アイスクリーム
41 筒状容器
42 熱伝導パイプ
43 固定部材
44,45 スプロケット
46 保温体
50 食品保温装置
51 保温体
53 保温部
54〜61 回転筒
62 貫通孔
63 熱伝導体
64,65 送風機
66 通風パイプ
66a,66c 空気取り入れ部
66c 挿通パイプ
66d 貫通孔
67 熱伝導板
67a,67b 貫通孔
67c 側壁
67d 切り欠き部
67e 凹凸部
68 循環通気孔
75 熱伝導体
76 熱伝導板
76a 貫通孔
76b 切り欠き部
76c 貫通孔
76d 通気孔
76e 通風部
77 通風路
80 缶コーヒ
81 遮蔽板

Claims (6)

  1. 熱媒体を循環させる温度調節装置を有する食品保温装置において、
    前記熱媒体を内部に通過させ、食品の外面に当接するとともに前記食品を回転させながら加熱または冷却する筒状の保温体を有することを特徴とする食品保温装置。
  2. 前記保温体は、内部に熱媒体を通過させる熱伝導パイプの外側に隙間を有して配置され、駆動装置によって回転駆動される回転筒を有していることを特徴とする請求項1に記載の食品保温装置。
  3. 前記保温体は、横方向に平行に複数配置されて、基台に回転可能に支持されていることを特徴とする請求項1または2に記載の食品保温装置。
  4. 前記熱伝導パイプはU字状に折り曲げられて、前記回転筒内に挿入して配設されていることを特徴とする請求項2または3に記載の食品保温装置。
  5. 前記保温体は、内部を挿通し、前記基台に備えた送風手段から送られた空気が吐出する貫通孔が表面に形成された通風パイプと、
    円盤状に形成され、前記通風パイプが挿通する貫通孔と前記熱伝導パイプが挿通する貫通孔と外周に切り欠き部を有する側壁とが形成された熱伝導板を連ねた熱伝導体と、を前記回転筒の内部に備え、
    前記回転筒は、表面に貫通孔が形成されたことを特徴とする請求項2から4のいずれかの項に記載の食品保温装置。
  6. 前記保温体は、円盤状に形成され、前記熱伝導パイプが挿通する貫通孔と、外周に切り欠き部を有する側壁と、円筒形状で貫通孔に接続され側面に通気孔を有する通風部とが形成された熱伝導板を連ねて形成された熱伝導体を前記回転筒の内部に備え、
    前記熱伝導板を連ねることで前記通風部によって形成される通風路に、一端または両端から空気を送り込む送風手段を前記基台に備え、
    前記回転筒は、表面に貫通孔が形成されたことを特徴とする請求項2から4のいずれかの項に記載の食品保温装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011056071A3 (en) * 2009-11-03 2014-01-30 4Sight Innovation B.V. Device and method for cooling beverages

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