JP2004248118A - ノイズフィルタ及び該ノイズフィルタを用いたplcモデム - Google Patents
ノイズフィルタ及び該ノイズフィルタを用いたplcモデム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004248118A JP2004248118A JP2003037661A JP2003037661A JP2004248118A JP 2004248118 A JP2004248118 A JP 2004248118A JP 2003037661 A JP2003037661 A JP 2003037661A JP 2003037661 A JP2003037661 A JP 2003037661A JP 2004248118 A JP2004248118 A JP 2004248118A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- noise filter
- modem
- series
- noise
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Filters And Equalizers (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Abstract
【課題】コモンモードノイズとノーマルモードノイズを抑圧すると共に信号を伝送可能なノイズフィルタを構成し、さらに、このノイズフィルタを使用してノイズ抑圧特性に優れたPLCモデムを構成するする。
【解決手段】磁性コア8aと磁性コア8aに巻き回された2つのコイル8b、8cとからなるコモンモードチョークコイル8と、各コイル8b、8cにそれぞれ直列接続されたコンデンサ9、10とを有し、コイル8b、8cとコンデンサ9、10とからなる直列同調回路11、12を所定の周波数に同調させ、直列同調回路11、12の前段側又は後段の少なくとも一方に所定の周波数に同調する並列同調回路6、7をそれぞれ設け、並列同調回路6、7を二つの直列同調回路11、12間に接続した。
【選択図】 図1
【解決手段】磁性コア8aと磁性コア8aに巻き回された2つのコイル8b、8cとからなるコモンモードチョークコイル8と、各コイル8b、8cにそれぞれ直列接続されたコンデンサ9、10とを有し、コイル8b、8cとコンデンサ9、10とからなる直列同調回路11、12を所定の周波数に同調させ、直列同調回路11、12の前段側又は後段の少なくとも一方に所定の周波数に同調する並列同調回路6、7をそれぞれ設け、並列同調回路6、7を二つの直列同調回路11、12間に接続した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電灯線(商用電源ライン)等に重畳されるノイズを抑圧するためのノイズフィルタ及びこのノイズフィルタを用いたPLCモデムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のノイズフィルタを図2に示す。商用電源21と負荷22の間で負荷22側にノイズフィルタ23が接続されている。一方、商用電源21側には、Xコンデンサ30が接続、さらにXコンデンサ30には、コモンモードチョークコイル31が接続されている。コモンモードチョークコイル31の他端、片側の電源線にノーマルモードチョークコイル32を経由してノイズフィルタ23を接続する。コモンモードチョークコイル31の他端、もう一方の片側の電源線はノイズフィルタ23と直結される。
【0003】
ノイズフィルタ23は、コモンモードチョークコイル25の一方側に接続されたXコンデンサ24と他方側に接続されたXコンデンサ26を有し、また、他方側には二つのYコンデンサ27、28が接続され、その中点が接地される。(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平06−077756号公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の構成では、ノーマルモードノイズ(ライン間に重畳されたノイズ)はXコンデンサ24、26、30及びノーマルモードチョークコイル32によって抑圧され、コモンモードノイズはYコンデンサ27、28及びコモンモードチョークコイル25、31によって抑圧されるが、ライン間に信号を重畳して伝送すると、信号はXコンデンサ24、26、30及びYコンデンサ27、28によって減衰し、また、ノーマルモードチョークコイル32によって伝送が阻止されるので、信号の伝送用には使用できない。
【0006】
本発明はコモンモードノイズとノーマルモードノイズを抑圧すると共に信号を伝送可能なノイズフィルタを構成し、さらに、このノイズフィルタを使用してノイズ抑圧特性に優れたPLCモデムを構成するすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題の解決のため、本発明のノイズフィルタは、磁性コアと前記磁性コアに巻き回された2つのコイルとからなるコモンモードチョークコイルと、前記各コイルにそれぞれ直列接続されたコンデンサとを有し、前記コイルと前記コンデンサとからなる直列同調回路を所定の周波数に同調させた。
【0008】
また、前記直列同調回路の前段側又は後段の少なくとも一方に前記所定の周波数に同調する並列同調回路をそれぞれ設け、前記並列同調回路を二つの前記直列同調回路間に接続した。
【0009】
また、前記並列同調回路は直列接続された二つのコンデンサを有し、前記二つのコンデンサの相互の接続点を接地した。
【0010】
また、本発明のPLCモデムは、商用電源ラインに接続される重畳トランスと、前記重畳トランスに結合されたモデム回路とを備え、前記重畳トランスと前記モデム回路との間に前記ノイズフィルタを介挿し、前記直列同調回路及び前記並列同調回路を前記モデム回路に入力される、又は前記モデム回路から出力されるモデム信号の周波数帯に同調させた。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に本発明のノイズフィルタ及びこのノイズフィルタを用いたPLCモデムを示す。商用電源1に接続された重畳トランス2はモデム回路3から出力されるモデム信号を商用電源に重畳するためのものであり、重畳トランス2とモデム回路3との間にはノイズフィルタ4が介挿される。モデム回路3は図示しないパソコン等の情報処理装置に接続される。また、商用電源1には直流電圧を生成する電源回路5が接続され、電源回路5からモデム回路3に回路動作用の電圧が供給される。
【0012】
ノイズフィルタ4は平衡回路で構成され、ライン間に接続された二つの並列同調回路6、7と、それらの間に介挿された四端子型のコモンモードチョークコイル8等を有する。第一の並列同調回路6はインダクタンス素子6aと、それに並列接続されたコンデンサ6bとからなり、モデム回路3から出力されるモデム信号の周波数帯(およそ4乃至20MHzの幾何平均値である9MHz)に同調する。もう一つの第二の並列同調回路7はインダクタンス素子7aと、直列接続された二つのコンデンサ7b、7cとからなり、同様にモデム信号の周波数帯に同調する。そして二つのコンデンサ7b、7cの相互の接続点が接地される。
【0013】
コモンモードチョークコイル8は、例えばトロイダル型の磁性コア8aに巻き回された二つのコイル8b、8cからなり、その巻き回の方向は、同一方向(重畳トランス2側の●印)から入力される同相の信号に対しては磁性コア8a内に同一方向の磁束(実線矢印の方向)が発生するようになっている。従って、平衡ライン間の信号、即ち逆相信号に対しては逆方向の磁束が発生する。また、二つのコイル8b、8cにはそれぞれコンデンサ9、10が直列に接続される。
【0014】
上記の磁気コア8aに巻き回された二つのコイル8b、8cはその巻回方向から、同相の信号に対しては磁性コア8b内の磁束が加算されて大きくなるので大きなインダクタンスを有し、逆相の信号に対しては磁束がキャンセルされて発生しないので理論的にはインダクタンスが0となるが、漏洩磁束等の影響で極めて小さいながらもインダクタンスを有する。そして、上記の直列接続されたコンデンサ9、10は逆相の信号に対してそれぞれコイル8b、8cと直列同調回路11、12を構成し、その同調周波数を前記モデム信号の周波数帯となるように容量値が設定される。
【0015】
以上の構成において、図示しないパソコン等からモデム回路3に入力された情報信号はモデム回路3によってモデム信号に変換され、重畳トランス2によって商用電源1に重畳されるが、モデム回路3から出力された平衡なモデム信号は第二の並列同調回路7に同調し、さらにコイル8bとコンデンサ9とからなる第一の直列同調回路11と、コイル8cとコンデンサ10とからなる第二の直列同調回路12とに同調し、さらに第一の並列同調回路6に同調する。従って、モデム信号は減衰することなく重畳トランス2側に伝送される。また、上記の周波数帯以外のライン間の信号およびノーマルモードノイズは上記直列同調回路11、12と第一の並列同調回路6、第二の並列同調回路7とによって減衰するので、重畳トランス2側へは伝送されない。
【0016】
一方、グランドに対して同相で二つのラインに混入したノイズ(コモンモードノイズ)はコモンモードチョークコイル8によって減衰し、また、第二の並列同調回路7を構成する二つのコンデンサ7b、7cによって減衰する。よってコンデンサ7b、7cはラインバイパスコンデンサの機能を有し、コモンモードノイズの抑圧のにも寄与する。
【0017】
上記のノイズフィルタ4は商用電源1に重畳されて送られてきたモデム信号をモデム回路3に伝送する場合にもノーマルモードノイズとコモンモードノイズの抑圧に同様の効果を奏する。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のノイズフィルタは、磁性コアと磁性コアに巻き回された2つのコイルとからなるコモンモードチョークコイルと、各コイルにそれぞれ直列接続されたコンデンサとを有し、コイルとコンデンサとからなる直列同調回路を所定の周波数に同調させたので、その周波数帯の信号は減衰することなく伝送される。また、上記の周波数帯以外のライン間の信号およびノーマルモードノイズは直列同調回路と並列同調回路とによって抑圧されるので伝送されない。
一方、グランドに対して同相で二つのラインに混入したノイズ(コモンモードノイズ)はコモンモードチョークコイルによって減衰し、また、並列同調回路を構成する二つのコンデンサによって抑圧される。
【0019】
また、直列同調回路の前段側又は後段の少なくとも一方に所定の周波数に同調する並列同調回路をそれぞれ設け、並列同調回路を二つの直列同調回路間に接続したので、上記の周波数帯以外のライン間の信号およびノーマルモードノイズは直列同調回路と並列同調回路とによって一層抑圧される。
【0020】
また、並列同調回路は直列接続された二つのコンデンサを有し、二つのコンデンサの相互の接続点を接地したので、二つのコンデンサは並列同調回路とラインバイパスコンデンサとに兼用できる。よって、簡単な構成でノーマルモードノイズとコモンモードノイズを抑圧できる。
【0021】
また、本発明のPLCモデムは、商用電源ラインに接続される重畳トランスと、重畳トランスに結合されたモデム回路とを備え、重畳トランスとモデム回路との間にノイズフィルタを介挿し、直列同調回路及び並列同調回路をモデム回路に入力される、又はモデム回路から出力されるモデム信号の周波数帯に同調させたので、ノーマルモードノイズとコモンモードノイズを効果的に抑圧してモデム回路と重畳トランスとの間でモデム信号を伝送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノイズフィルタ及びノイズフィルタを使用したPLCモデムの構成を示す回路図である。
【図2】本発明のノイズフィルタの構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 商用電源
2 重畳トランス
3 モデム回路
4 ノイズフィルタ
5 電源回路
6 第一の並列同調回路
6a インダクタンス素子
6b コンデンサ
7 第二の並列同調回路
7a インダクタンス素子
7b、7c コンデンサ
8 コモンモードチョークコイル
8a 磁性コア
8b、8c コイル
9、10 コンデンサ
11 第一の直列同調回路
12 第二の直列同調回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、電灯線(商用電源ライン)等に重畳されるノイズを抑圧するためのノイズフィルタ及びこのノイズフィルタを用いたPLCモデムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のノイズフィルタを図2に示す。商用電源21と負荷22の間で負荷22側にノイズフィルタ23が接続されている。一方、商用電源21側には、Xコンデンサ30が接続、さらにXコンデンサ30には、コモンモードチョークコイル31が接続されている。コモンモードチョークコイル31の他端、片側の電源線にノーマルモードチョークコイル32を経由してノイズフィルタ23を接続する。コモンモードチョークコイル31の他端、もう一方の片側の電源線はノイズフィルタ23と直結される。
【0003】
ノイズフィルタ23は、コモンモードチョークコイル25の一方側に接続されたXコンデンサ24と他方側に接続されたXコンデンサ26を有し、また、他方側には二つのYコンデンサ27、28が接続され、その中点が接地される。(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平06−077756号公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の構成では、ノーマルモードノイズ(ライン間に重畳されたノイズ)はXコンデンサ24、26、30及びノーマルモードチョークコイル32によって抑圧され、コモンモードノイズはYコンデンサ27、28及びコモンモードチョークコイル25、31によって抑圧されるが、ライン間に信号を重畳して伝送すると、信号はXコンデンサ24、26、30及びYコンデンサ27、28によって減衰し、また、ノーマルモードチョークコイル32によって伝送が阻止されるので、信号の伝送用には使用できない。
【0006】
本発明はコモンモードノイズとノーマルモードノイズを抑圧すると共に信号を伝送可能なノイズフィルタを構成し、さらに、このノイズフィルタを使用してノイズ抑圧特性に優れたPLCモデムを構成するすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題の解決のため、本発明のノイズフィルタは、磁性コアと前記磁性コアに巻き回された2つのコイルとからなるコモンモードチョークコイルと、前記各コイルにそれぞれ直列接続されたコンデンサとを有し、前記コイルと前記コンデンサとからなる直列同調回路を所定の周波数に同調させた。
【0008】
また、前記直列同調回路の前段側又は後段の少なくとも一方に前記所定の周波数に同調する並列同調回路をそれぞれ設け、前記並列同調回路を二つの前記直列同調回路間に接続した。
【0009】
また、前記並列同調回路は直列接続された二つのコンデンサを有し、前記二つのコンデンサの相互の接続点を接地した。
【0010】
また、本発明のPLCモデムは、商用電源ラインに接続される重畳トランスと、前記重畳トランスに結合されたモデム回路とを備え、前記重畳トランスと前記モデム回路との間に前記ノイズフィルタを介挿し、前記直列同調回路及び前記並列同調回路を前記モデム回路に入力される、又は前記モデム回路から出力されるモデム信号の周波数帯に同調させた。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に本発明のノイズフィルタ及びこのノイズフィルタを用いたPLCモデムを示す。商用電源1に接続された重畳トランス2はモデム回路3から出力されるモデム信号を商用電源に重畳するためのものであり、重畳トランス2とモデム回路3との間にはノイズフィルタ4が介挿される。モデム回路3は図示しないパソコン等の情報処理装置に接続される。また、商用電源1には直流電圧を生成する電源回路5が接続され、電源回路5からモデム回路3に回路動作用の電圧が供給される。
【0012】
ノイズフィルタ4は平衡回路で構成され、ライン間に接続された二つの並列同調回路6、7と、それらの間に介挿された四端子型のコモンモードチョークコイル8等を有する。第一の並列同調回路6はインダクタンス素子6aと、それに並列接続されたコンデンサ6bとからなり、モデム回路3から出力されるモデム信号の周波数帯(およそ4乃至20MHzの幾何平均値である9MHz)に同調する。もう一つの第二の並列同調回路7はインダクタンス素子7aと、直列接続された二つのコンデンサ7b、7cとからなり、同様にモデム信号の周波数帯に同調する。そして二つのコンデンサ7b、7cの相互の接続点が接地される。
【0013】
コモンモードチョークコイル8は、例えばトロイダル型の磁性コア8aに巻き回された二つのコイル8b、8cからなり、その巻き回の方向は、同一方向(重畳トランス2側の●印)から入力される同相の信号に対しては磁性コア8a内に同一方向の磁束(実線矢印の方向)が発生するようになっている。従って、平衡ライン間の信号、即ち逆相信号に対しては逆方向の磁束が発生する。また、二つのコイル8b、8cにはそれぞれコンデンサ9、10が直列に接続される。
【0014】
上記の磁気コア8aに巻き回された二つのコイル8b、8cはその巻回方向から、同相の信号に対しては磁性コア8b内の磁束が加算されて大きくなるので大きなインダクタンスを有し、逆相の信号に対しては磁束がキャンセルされて発生しないので理論的にはインダクタンスが0となるが、漏洩磁束等の影響で極めて小さいながらもインダクタンスを有する。そして、上記の直列接続されたコンデンサ9、10は逆相の信号に対してそれぞれコイル8b、8cと直列同調回路11、12を構成し、その同調周波数を前記モデム信号の周波数帯となるように容量値が設定される。
【0015】
以上の構成において、図示しないパソコン等からモデム回路3に入力された情報信号はモデム回路3によってモデム信号に変換され、重畳トランス2によって商用電源1に重畳されるが、モデム回路3から出力された平衡なモデム信号は第二の並列同調回路7に同調し、さらにコイル8bとコンデンサ9とからなる第一の直列同調回路11と、コイル8cとコンデンサ10とからなる第二の直列同調回路12とに同調し、さらに第一の並列同調回路6に同調する。従って、モデム信号は減衰することなく重畳トランス2側に伝送される。また、上記の周波数帯以外のライン間の信号およびノーマルモードノイズは上記直列同調回路11、12と第一の並列同調回路6、第二の並列同調回路7とによって減衰するので、重畳トランス2側へは伝送されない。
【0016】
一方、グランドに対して同相で二つのラインに混入したノイズ(コモンモードノイズ)はコモンモードチョークコイル8によって減衰し、また、第二の並列同調回路7を構成する二つのコンデンサ7b、7cによって減衰する。よってコンデンサ7b、7cはラインバイパスコンデンサの機能を有し、コモンモードノイズの抑圧のにも寄与する。
【0017】
上記のノイズフィルタ4は商用電源1に重畳されて送られてきたモデム信号をモデム回路3に伝送する場合にもノーマルモードノイズとコモンモードノイズの抑圧に同様の効果を奏する。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のノイズフィルタは、磁性コアと磁性コアに巻き回された2つのコイルとからなるコモンモードチョークコイルと、各コイルにそれぞれ直列接続されたコンデンサとを有し、コイルとコンデンサとからなる直列同調回路を所定の周波数に同調させたので、その周波数帯の信号は減衰することなく伝送される。また、上記の周波数帯以外のライン間の信号およびノーマルモードノイズは直列同調回路と並列同調回路とによって抑圧されるので伝送されない。
一方、グランドに対して同相で二つのラインに混入したノイズ(コモンモードノイズ)はコモンモードチョークコイルによって減衰し、また、並列同調回路を構成する二つのコンデンサによって抑圧される。
【0019】
また、直列同調回路の前段側又は後段の少なくとも一方に所定の周波数に同調する並列同調回路をそれぞれ設け、並列同調回路を二つの直列同調回路間に接続したので、上記の周波数帯以外のライン間の信号およびノーマルモードノイズは直列同調回路と並列同調回路とによって一層抑圧される。
【0020】
また、並列同調回路は直列接続された二つのコンデンサを有し、二つのコンデンサの相互の接続点を接地したので、二つのコンデンサは並列同調回路とラインバイパスコンデンサとに兼用できる。よって、簡単な構成でノーマルモードノイズとコモンモードノイズを抑圧できる。
【0021】
また、本発明のPLCモデムは、商用電源ラインに接続される重畳トランスと、重畳トランスに結合されたモデム回路とを備え、重畳トランスとモデム回路との間にノイズフィルタを介挿し、直列同調回路及び並列同調回路をモデム回路に入力される、又はモデム回路から出力されるモデム信号の周波数帯に同調させたので、ノーマルモードノイズとコモンモードノイズを効果的に抑圧してモデム回路と重畳トランスとの間でモデム信号を伝送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノイズフィルタ及びノイズフィルタを使用したPLCモデムの構成を示す回路図である。
【図2】本発明のノイズフィルタの構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 商用電源
2 重畳トランス
3 モデム回路
4 ノイズフィルタ
5 電源回路
6 第一の並列同調回路
6a インダクタンス素子
6b コンデンサ
7 第二の並列同調回路
7a インダクタンス素子
7b、7c コンデンサ
8 コモンモードチョークコイル
8a 磁性コア
8b、8c コイル
9、10 コンデンサ
11 第一の直列同調回路
12 第二の直列同調回路
Claims (4)
- 磁性コアと前記磁性コアに巻き回された2つのコイルとからなるコモンモードチョークコイルと、前記各コイルにそれぞれ直列接続されたコンデンサとを有し、前記コイルと前記コンデンサとからなる直列同調回路を所定の周波数に同調させたことを特徴とするノイズフィルタ。
- 前記直列同調回路の前段側又は後段の少なくとも一方に前記所定の周波数に同調する並列同調回路をそれぞれ設け、前記並列同調回路を二つの前記直列同調回路間に接続したことを特徴とする請求項1に記載のノイズフィルタ。
- 前記並列同調回路は直列接続された二つのコンデンサを有し、前記二つのコンデンサの相互の接続点を接地したことを特徴とする請求項2に記載のノイズフィルタ。
- 商用電源ラインに接続される重畳トランスと、前記重畳トランスに結合されたモデム回路とを備え、前記重畳トランスと前記モデム回路との間に前記ノイズフィルタを介挿し、前記直列同調回路及び前記並列同調回路を前記モデム回路に入力される、又は前記モデム回路から出力されるモデム信号の周波数帯に同調させたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のPLCモデム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003037661A JP2004248118A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | ノイズフィルタ及び該ノイズフィルタを用いたplcモデム |
CNA2004100050492A CN1523755A (zh) | 2003-02-17 | 2004-02-16 | 噪声滤波器及使用该噪声滤波器的plc调制解调器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003037661A JP2004248118A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | ノイズフィルタ及び該ノイズフィルタを用いたplcモデム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004248118A true JP2004248118A (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=33022391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003037661A Withdrawn JP2004248118A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | ノイズフィルタ及び該ノイズフィルタを用いたplcモデム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004248118A (ja) |
CN (1) | CN1523755A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007129687A (ja) * | 2005-10-03 | 2007-05-24 | Mitsubishi Electric Corp | 電力線搬送通信の伝送機器、コンセントプラグ、コンセントプラグボックス、テーブルタップ、結合装置、通信装置、及び通信システム |
WO2012022555A1 (de) * | 2010-08-18 | 2012-02-23 | Osram Gesellschaft mit beschränkter Haftung | Schaltung, netzfilter, betriebsgerät und leuchtvorrichtung oder lampe |
WO2015017339A1 (en) * | 2013-07-29 | 2015-02-05 | Enphase Energy, Inc. | Electromagnetic compatibility filter with an integrated power line communication interface |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101960716B (zh) * | 2008-03-12 | 2015-06-03 | 株式会社村田制作所 | 噪声滤波器及具有它的电子装置 |
KR101132884B1 (ko) | 2009-02-04 | 2012-04-03 | 엘에스산전 주식회사 | 전원 안정화 회로망에서의 노이즈 측정 시스템, 이에 적용되는 가변 필터 및, 전원 안정화 회로망에서의 노이즈 측정 방법 |
EP2911296B1 (en) * | 2012-10-19 | 2018-05-16 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Common mode filter |
JP6152722B2 (ja) * | 2013-07-08 | 2017-06-28 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ノイズフィルタ装置 |
US10003241B2 (en) | 2015-07-07 | 2018-06-19 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Vehicle inverter device and motor-driven compressor |
DE102019130602A1 (de) * | 2018-11-16 | 2020-05-20 | Schleifring Gmbh | Insel-Netzwerkstromversorgung für einen CT-Scanner |
CN110492861B (zh) * | 2019-08-15 | 2022-09-30 | 中国电子科技集团公司第五十五研究所 | 新型GHz超宽带共模噪声抑制电路拓扑结构 |
-
2003
- 2003-02-17 JP JP2003037661A patent/JP2004248118A/ja not_active Withdrawn
-
2004
- 2004-02-16 CN CNA2004100050492A patent/CN1523755A/zh active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007129687A (ja) * | 2005-10-03 | 2007-05-24 | Mitsubishi Electric Corp | 電力線搬送通信の伝送機器、コンセントプラグ、コンセントプラグボックス、テーブルタップ、結合装置、通信装置、及び通信システム |
WO2012022555A1 (de) * | 2010-08-18 | 2012-02-23 | Osram Gesellschaft mit beschränkter Haftung | Schaltung, netzfilter, betriebsgerät und leuchtvorrichtung oder lampe |
WO2015017339A1 (en) * | 2013-07-29 | 2015-02-05 | Enphase Energy, Inc. | Electromagnetic compatibility filter with an integrated power line communication interface |
US10367408B2 (en) | 2013-07-29 | 2019-07-30 | Enphase Energy, Inc. | Electromagnetic compatibility filter with an integrated power line communication interface |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1523755A (zh) | 2004-08-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101510732B1 (ko) | 노이즈 필터 | |
KR100719829B1 (ko) | 전력선 종단 회로 및 방법, 그리고 전력선 중계 장치 | |
US7193869B2 (en) | Noise suppressor | |
JP2004274161A (ja) | ノイズ抑制回路 | |
JP2008533840A (ja) | 無線周波誘導容量性フィルタ回路トポロジー | |
JP2004248118A (ja) | ノイズフィルタ及び該ノイズフィルタを用いたplcモデム | |
TW200404419A (en) | Common-mode signal suppressing circuit and normal-mode signal suppressing circuit | |
US20070188266A1 (en) | Electrical filter | |
JP2004297551A (ja) | ノイズフィルタ装置及びスイッチング電源装置 | |
JP2004248119A (ja) | Plcモデム | |
JP2004080436A (ja) | コモンモード信号抑制回路 | |
CN107548511B (zh) | 将输入射频信号变换为输出射频信号的射频变压器 | |
JPH01109811A (ja) | ノイズフィルタ | |
JP3254020B2 (ja) | ダイオード・ミクサー | |
US9177712B2 (en) | Transformer | |
JP2015220476A (ja) | コモンモードノイズフィルタ | |
JPH0388356A (ja) | 集積回路及びその接続回路 | |
JP2002217670A (ja) | バラントランス | |
JP2004288882A (ja) | ノイズフィルタ | |
JP3164567B2 (ja) | ノイズフィルタ | |
JP2004349734A (ja) | ノーマルモードノイズ抑制回路 | |
US9608741B2 (en) | Electronic apparatus for use in a communication system | |
JP2002527899A (ja) | 内部差動モード歪を打消す機能を備える電源変圧器 | |
JP4056737B2 (ja) | ブロッキングフィルタ | |
JP2005117218A (ja) | ノイズ抑制回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20051130 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20061215 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |