JP2004246627A - 携帯端末及びそのカーソル移動方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カーソル102Aを表示する表示部102を上側にキー操作部103を下側に有する携帯端末100に、前記キー操作部と反対側の配置面に配置され、前記配置面と接触する接触面の画像を撮影する光学センサ105と、前記光学センサから得た今回と前回の前記接触面の撮影画像から撮影画像の同一部分のずれ量を求める信号処理部106と、前記信号処理部で求めた前記撮影画像の同一部分のずれ量に応じて前記カーソルの移動を行うカーソル制御部107Aと、前記キー操作部に含まれ、前記カーソル制御部で移動したカーソルの位置のアイコンを選択する選択キー103Cとを備える。
【選択図】 図1
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は携帯端末の入力方式に関する。特に、本発明は、光学センサからの入力により携帯端末の画面のカーソルを移動する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の対置したタッチパッドを具備する選択呼出無線機では、ディスプレイを表面に搭載し、タッチパッドを反対面に搭載し、タッチパッド上での左から右へのタッチ移動は、ディスプレイ上では右から左へのポインタ移動になるようにし、さらに、縦軸方向のタッチ移動成分は、ディスプレイ上で逆方向のポインタ移動となるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、従来の背面手書き入力機能を有する携帯電話機では、装置本体の背面部に情報入力手段としてタッチパネルを備え、タッチパネルからの入力操作により、表示部の表示画面内でのカーソルポインタの移動を可能にしているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
また、従来の携帯電話装置では、携帯電話装置本体から一部を露出させたボールを取り付け、ボールの露出部を机などの上に接触させつつ携帯電話装置を動かし、ボールの回転数の検出により、2次元移動量を検出して、携帯電話装置にノート型パーソナルコンピュータ等のマウスの機能を持たせている(例えば、特許文献3参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特表2000−515702号公報(第7−8頁、第1、2図)
【特許文献2】
特開2000−278391号公報(段落0014、0015、図1)
【特許文献3】
特開2001−237941号公報(段落0034、0035、0038、図1、図4、図5)
【0005】
図12は本発明の前提となる携帯端末の概略外観示す図である。本図に示すように、携帯端末100には、その上側にLCD(液晶ディスプレイ)で構成される表示部102が配置され、その下側にキー操作部103が設けられる。
キー操作部103には数字、文字等の入力を行い、表示部102に表示させるテンキー103A、表示部102の画面におけるカーソルの移動を行う十字キー103Bが設けられる。
【0006】
図13は図12における十字キー10Bの動作を説明する図である。本図(a)に示すように、十字キー103Bの右端、左端、上端、下端、中央はスイッチになっており、本図(b)に示すように、十字キー103Bの右端が押下されるとその都度表示部102のカーソル102Aが右方向に移動され、左端が押下されるとその都度カーソル102Aが左方向に移動され、上端が押下されるとその都度カーソル102Aが上方向に移動され、下端が押下されるとその都度カーソル102Aが下方向に移動される。
【0007】
十字キー103Bの中央が押下されると、カーソルが位置するアイコンの機能が選択される。文字入力の場合には、テンキー103Aから入力があると数字、文字等が表示部102に表示される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、上記の携帯端末の小型化が著しく、これに伴って、キー操作部103も小さくなるが、十字キー103Bを小さくすると、カーソルの移動をしたつもりがアイコンの選択となったり、アイコンの選択をしたつもりがカーソルの移動となる誤操作が増加するので、十字キー103Bをあまり小さくすることができない。このため、キー操作部103に含まれるテンキー103Aの大きさが小さくなり、テンキー103Aの間隔が小さくなり、テンキー103Aが使用しにくくなるという問題がある。
【0009】
したがって、本発明は上記問題点に鑑みて、テンキー103Aの大きさ、間隔を十分に確保でき、かつ、カーソルの移動、アイコンの選択の誤操作を防止できる携帯端末及びそのカーソル移動方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記問題点を解決するために、カーソルを表示する表示部を上側にキー操作部を下側に有する携帯端末において、前記キー操作部と反対側の配置面に配置され、前記配置面と接触する接触面の画像を撮影する光学センサと、前記光学センサから得た今回と前回の前記接触面の撮影画像から撮影画像の同一部分のずれ量を求める信号処理部と、前記信号処理部で求めた前記撮影画像の同一部分のずれ量に応じて前記カーソルの移動を行うカーソル制御部と、前記キー操作部に含まれ、前記カーソル制御部で移動したカーソルの位置のアイコンを選択する選択キーとを備えることを特徴とする携帯端末を提供する。
【0011】
この手段により、携帯端末を机等の上に置き、携帯端末の移動に伴って表示部のカーソルを移動できるので、カーソルを移動するキーをキー操作部に設ける必要がなくなり、カーソルの位置にあるアイコンを選択する選択キーを独立にすることができるので選択キーの大きさを小さくできるので、キー操作部に含まれるテンキーの大きさ、間隔を十分に確保することが可能になり、このため、カーソルの移動、アイコンの選択の誤操作を防止できる
【0012】
さらに、前記光学センサは、前記携帯端末が置かれた面上を移動する際に移動する面の画像を撮影する。
この手段により、携帯端末を机等の上に置き、携帯端末の移動に伴って表示部のカーソルを移動することが可能になる。
さらに、前記光学センサは、前記光学センサの配置面上を手の指が移動する際に移動する指の画像を撮影する。
【0013】
この手段により、前記光学センサの配置面上を手の指が移動するに伴って表示部のカーソルを移動することが可能になる。
さらに、前記光学センサの配置面に溝を設け、前記溝は、移動する指を撮影する際に指の移動をガイドする。
この手段により、携帯端末を机等の上に置き、携帯端末を移動しなくても、光学センサと接触する指を移動させることにより、カーソルを表示部の画面で移動することが可能になる。
【0014】
さらに、前記カーソル制御部は、前記光学センサの画像撮影について、前記携帯端末が置かれた面上を移動する際に移動する面の画像撮影から前記光学センサの配置面上を手の指が移動する際に移動する指の画像撮影に切り換える場合又はこの逆に撮影を切り換える場合にカーソルの移動の方向を反転させる。
この手段により、携帯端末の移動、指の移動のいずれかを選択してカーソルを移動させることを可能にし、携帯端末の移動、指の移動の選択に応じて、カーソルの移動方向を反転させて、ユーザの使用に違和感を与えないようにすることができる。
【0015】
好ましくは、前記信号処理部はDSPで構成される。
この手段により、光学センサからの今回撮影した画像と、前回撮影した画像とを比較して、それらに含まれる「同一部分」がどれくらいずれたかを求め、携帯端末の移動量、指の移動量を求める高速処理が可能になる。
さらに、前記携帯端末の端部に赤外線データモジュールを設け、前記携帯端末の充電器に前記赤外線モジュールの受光部を設け、前記充電器とパーソナルコンピュータを接続し、前記赤外線データモジュールは前記信号処理部で求めた前記携帯端末の移動量をマウスのデータとして前記受光部を介して前記パーソナルコンピュータに送信する。
【0016】
この手段により、携帯端末をパーソナルコンピュータのマウスとして利用することが可能になる。さらに、通常、携帯端末に付属する充電器は充電する以外に用途がないが、充電器の用途を拡大することが可能になる。
さらに、前記携帯端末は、前記表示部のカーソルを移動するデータの送信先、又は、パーソナルコンピュータのマウスデータの送信先を択一的に選択して、前記信号処理部により求められる前記携帯端末の移動量を選択された送信先に出力する。
【0017】
この手段により、カーソルの移動機能、パーソナルコンピュータのマウスの機能を択一的に選択したものに光学センサから入力した検出信号を適用することが可能になり、携帯端末の機能を高めることが可能になる。
さらに、本発明は、カーソルを表示する表示部を上側にキー操作部を下側に有する携帯端末のカーソル移動方法において、前記キー操作部と反対側の面に配置され、前記携帯端末が置かれた面上を移動する際に移動する面の画像を光学センサで撮影する工程と、前記光学センサから得た今回と前回の撮影画像から撮影画像の同一部分のずれ量を求める工程と、前記光学センサの検出信号を処理して前記撮影画像のずれから前記携帯端末の移動量を求める工程と、求めた前記撮影画像の同一部分のずれ量に応じて前記カーソルの移動を行う工程と、前記キー操作部に選択キーを配置する工程と、前記選択キーで移動した前記カーソルの位置のアイコンを選択する工程とを備えることを特徴とする携帯端末のカーソル移動方法を提供する。
【0018】
この手段により、携帯端末を机等の上に置き、携帯端末の移動に伴って表示部のカーソルを移動できるので、カーソルを移動するキーをキー操作部に設ける必要がなくなり、カーソルの位置にあるアイコンを選択する選択キーを独立にすることができるので選択キーの大きさを小さくできるので、キー操作部に含まれるテンキーの大きさ、間隔を十分に確保することが可能になり、このため、カーソルの移動、アイコンの選択の誤操作を防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る携帯端末の概略外形を示す図である。本図(a)には携帯端末100の表側が示され、図12と比較すると、キー操作部103には十字キー103Bに代わり、選択キー103Cが設けられ、選択キー103Cは十字キー103Bのように移動する機能を持たず、アイコンを選択する機能だけを持つ。
【0020】
このため、選択キー103Cの大きさを十字キー103Bよりも小さくすることができ、これに伴ってキー操作部103のテンキー103Aの大きさをその分大きくでき、かつお互いの間隔を大きくすることができるので、テンキー103Aが使用し易くなる。
さらに、本図(b)には携帯端末100の裏側が示され、テンキー103Aの反対面である携帯端末100の裏側には光学センサ105が設けられ、光学センサ105は「イメージセンサ」と呼ばれる素子であり、例えば、携帯端末の移動量を検出する。
【0021】
図2は図1における携帯端末100の移動と表示部102のカーソル102Aの移動との関係を説明する図である。本図に示すように、携帯端末100が、例えば、机の上を左又は右方向、前又は後方向に移動すると、携帯端末100の裏側で下側に位置し、机の面と向かいあう光学センサ105は携帯端末の移動量を検出して、検出した移動量に基づいてカーソル102Aが表示部102の横(左又は右)方向、縦(下又は上)方向にそれぞれ移動する。
【0022】
選択キー103Cは光学センサ105により移動したカーソル102Aが示すアイコンの選択を行う。
図3は図1における携帯端末100のカーソル102Aの移動動作を行う概略構成を示すブロック図である。
本図に示すように、携帯端末100の制御部107には基地局と無線を行う無線部101、前述の表示部102、キー操作部103、着信音を鳴動するスピーカ104が接続される。
【0023】
さらに、制御部107には信号処理部106を介して光学センサ105が接続される。
携帯端末100の裏側、すなわち、底面に配置された光学センサ105は、机の上の模様や、微妙な凹凸を毎秒数千回のスピードで読み取り、携帯端末100がどの方向にどれくらい移動したかを検出することが可能である。
【0024】
すなわち、光学センサ105の検出では、携帯端末100の底面から見える画像が撮影し続けられ、携帯端末100が静止している場合には何度撮影しても同じ画像が撮影されるが、携帯端末100が少しでも動けば、撮影される画像は直前に撮影したものとは、少しだけ「ずれた」画像となる。
信号処理部106は専用のDSP(Digital Signal Processor)で構成され、光学センサ105からの検出信号を高速処理し、今撮影した画像と、直前に撮影した画像とを比較して、それらに含まれる「同一部分」がどれくらいずれたかを求める。
【0025】
制御部107のカーソル制御部107Aでは、信号処理部106からどの程度携帯端末100が移動したかのデータを得ると、携帯端末100の移動量に対応させてカーソル102Aを移動させ、移動後のカーソル102Aを表示部102上に表示させる。
なお、カーソル制御部107Aはカーソル102Aの移動時にスピーカ104に音を発生させて、カーソル102Aの移動をユーザに知らせるようにしてもよい。
【0026】
図4は図1における携帯端末100の一連の動作例を説明するフローチャートである。
ステップS201において、信号処理部106では、携帯端末100の左右方向移動量を「0」とおく。
ステップS202において、信号処理部106では、携帯端末100の前後方向移動量を「0」とおく。
【0027】
ステップS203において、光学センサ105が携帯端末100の左右方向、前後方向の移動を検出する。
ステップS204において、上記移動検出の信号を入力して信号処理部106が携帯端末100の左右移動量を算出する。
ステップS205において、上記移動検出の信号を入力して信号処理部106が携帯端末100の前後移動量を算出する。
【0028】
ステップS206において、算出された前後移動量と算出された左右移動量との大小比較を行う。
ステップS207において、算出された前後移動量が算出された左右移動量よりも大きい場合には、算出された前後移動量と所定値との大小比較を行う。算出された前後移動量が所定値よりも小さいか等しい場合にはステップS211に進む。
【0029】
ステップS208において、算出された前後移動量が所定値よりも大きい場合には、カーソル102Aを表示部102の縦方向に移動する。
ステップS209において、移動時に移動音を発生させる。
ステップS210において、算出された移動量を「0」とする。
ステップS211において、携帯端末100の移動が停止したか否かを判断する。停止していない場合にはステップS204に進み、上記ステップを繰り返し、停止した場合には処理を終了する。
【0030】
ステップS212において、算出された前後移動量が算出された左右移動量よりも小さいか等しい場合には、算出された左右移動量と所定値との大小比較を行う。算出された左右移動量が所定値よりも小さいか等しい場合にはステップS211に進む。
ステップS213において、算出された左右移動量が所定値よりも大きい場合には、カーソル102Aを表示部102の横方向に移動する。
【0031】
ステップS214において、移動時に移動音を発生させ、ステップS210に進む。
このようにして、本発明によれば、携帯端末100に取り付けた光学センサ105を机等の上で移動させて表示部102の画面に表示されたカーソル102Aを移動させるので、従来のように、大きな十字キー103Bが不要となり、カーソル102Aが位置するアイコンを選択する選択キー103Cを独立して使用することができるので、選択キー103Cを小さくすることができる。
【0032】
なお、光学センサ105は机の上だけでなく、掌の上、本の上、鞄の表面上で移動させてもよい。
このため、キー操作部103に含まれるテンキー103Aを大きくでき、相互の間隔を大きくできるので、携帯端末100の小型化に対して、キー操作部103の操作が容易になる。
【0033】
図5は図1の変形例であり、携帯端末100の裏側を示す図である。本図に示すように、図1と比較して、光学センサ105の位置に横方向、縦方向に溝108が設けられ、溝108は指の横方向、縦方向の移動をガイドする。
光学センサ105の上を指が接触して移動する際に、光学センサ105が指の指紋を読み取り、指の横方向、縦方向の移動を検出することが可能になる。
【0034】
このようにして、携帯端末100を机等の上に置き、携帯端末100を移動しなくても、光学センサ105と接触する指を移動させることにより、カーソル102Aを表示部102の画面で移動することが可能になる。
図6は図5における携帯端末100の動作例を説明するフローチャートである。
【0035】
本図に示すように、ステップS221において、選択キー103CをONにし、ステップS222において、テンキー103Aの「1」キーをONにする。
ステップS223において、光学センサ105の左右の移動に対してカーソル102Aの左右の移動を反転する。
ステップS224において、光学センサ105の上下の移動に対してカーソル102Aの上下の移動を反転する。
【0036】
このようにして、携帯端末100の移動、指の移動のいずれかを選択してカーソルの移動を可能にし、携帯端末100の移動、指の移動の選択に応じて、カーソル102Aの移動方向を反転させて、ユーザの使用に違和感を与えないようにすることができる。
次に、携帯端末100をパーソナルコンピュータのマウスとして使用する例を説明する。
【0037】
図7は図1の他の変形例であり、携帯端末100の概略外形を示す図である。本図に示すように、図1と比較して、携帯端末100の上端部に赤外線データモジュール109が設けられ、赤外線データモジュール109は携帯端末100が机等の上を移動する際に光学センサ105により検出された移動データを赤外線で出力する。
【0038】
図8は図7の携帯端末100とパーソナルコンピュータとの関係を説明する図である。
本図に示すように、携帯端末100を充電する充電器120には受光部121が装備され、受光部121は携帯端末100の赤外線データモジュール109からの赤外線データを受光する。
【0039】
パーソナルコンピュータ130と充電器120とは有線で接続され、パーソナルコンピュータ130は充電器120を介して携帯端末100から光学センサ105で検出され、信号処理部106で処理された携帯端末100の移動量をマウスの信号として入力する。
このようにして、携帯端末100をパーソナルコンピュータ130のマウスとして利用することが可能になる。さらに、通常、携帯端末100に付属する充電器120は充電する以外に用途がないが、充電器120の用途を拡大することが可能になる。
【0040】
また、パーソナルコンピュータ130と充電器120とはUSB(Universal Serial Bus)で接続されてもよく、無線のBluetoothで接続されてもよく、さらに、赤外線で接続されてもよい。
これにより、パーソナルコンピュータ130の機能に応じてパーソナルコンピュータ130と受光部121との接続が可能になる。
【0041】
図9は図7のさらなる変形例を示す図である。本図に示すように、携帯端末100が折り畳み型の携帯端末の場合には携帯端末100を折り畳んでマウスとして使用する場合には、携帯端末100の裏側であってヒンジ110の付近に赤外線データモジュール109を設けるようにしてもよい。
図10は図7における携帯端末100のカーソル102Aの移動動作、赤外線データモジュール109のマウス動作を行う概略構成を示すブロック図である。
【0042】
本図に示すように、図3と比較して、制御部107には赤外線データモジュール/カーソル制御部107Bが設けられ、さらに、赤外線データモジュール109が接続される。
図11は図10における赤外線データモジュール/カーソル制御部107Bの動作例を説明するフローチャートである。
【0043】
本図に示すように、ステップS231において、選択キー103をONにする。
ステップS232において、テンキー103Aの「1」キーがONであるか否かを判断する。ONである場合にはステップS234に進む。
ステップS233において、テンキー103Aの「1」キーがONでない場合には、携帯端末100の移動により、表示部102のカーソル102Aを移動させる機能を設定し、処理を終了する。
【0044】
ステップS234において、さらに、テンキー103Aの「2」キーがONであるか否かを判断する。ONである場合にはステップS236に進む。
ステップS235において、テンキー103Aの「2」キーがONでない場合には、指の移動により、表示部102のカーソル102Aを移動させる機能を設定し、処理を終了する。
【0045】
ステップS236において、テンキー103Aの「2」キーがONである場合には、携帯端末100の移動により、パーソナルコンピュータ130のマウスの機能を設定する。
このようにして、本発明によれば、カーソル102Aの移動機能のうち、携帯端末100の移動、指の移動を択一的に選択したものに光学センサ105から入力した検出信号を用いることが可能になり、さらに、カーソル102Aの移動機能、パーソナルコンピュータ130のマウスの機能を択一的に選択したものに対し光学センサ105から入力した撮影画像を適用することが可能になり、携帯端末100の機能を高めることが可能になる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、キー操作部と反対側の面に配置され、携帯端末が置かれた面上を移動する際に移動する面の画像を光学センサで撮影し、光学センサから得た今回と前回の撮影画像から撮影画像の同一部分のずれ量を求め、光学センサの検出信号を処理して撮影画像のずれから携帯端末の移動量を求め、求めた撮影画像の同一部分のずれ量に応じてカーソルの移動を行い、キー操作部に選択キーを配置し、選択キーで移動したカーソルの位置のアイコンを選択するようにしたので、携帯端末を机等の上に置き、携帯端末の移動に伴って表示部のカーソルを移動でき、カーソルを移動するキーをキー操作部に設ける必要がなくなり、カーソルの位置にあるアイコンを選択する選択キーを独立にすることができるので選択キーの大きさを小さくできるので、キー操作部に含まれるテンキーの大きさ、間隔を十分に確保することが可能になり、このため、カーソルの移動、アイコンの選択の誤操作を防止できる。
【0047】
さらに、信号処理部はDSPで構成されるので、光学センサからの撮影画像を高速処理し、今撮影した画像と、直前に撮影した画像とを比較して、それらに含まれる「同一部分」がどれくらいずれたかを求め、携帯端末の移動量、指の移動量を求めることが可能になる。
さらに、携帯端末の端部に赤外線データモジュールを設け、携帯端末の充電器に赤外線モジュールの受光部を設け、充電器とパーソナルコンピュータを接続し、赤外線データモジュールは信号処理部で求めた携帯端末の移動量をマウスのデータとして受光部を介してパーソナルコンピュータに送信するようにしたので、携帯端末をパーソナルコンピュータのマウスとして利用することが可能になる。
【0048】
さらに、通常、携帯端末に付属する充電器は充電する以外に用途がないが、充電器の用途を拡大することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯端末の概略外形を示す図である。
【図2】図1における携帯端末100の移動と表示部102のカーソル102Aの移動との関係を説明する図である。
【図3】図1における携帯端末100のカーソル102Aの移動動作を行う概略構成を示すブロック図である。
【図4】図1における携帯端末100の一連の動作例を説明するフローチャートである。
【図5】図1の変形例であり、携帯端末100の裏側を示す図である。
【図6】図5における携帯端末100の動作例を説明するフローチャートである。
【図7】図1の他の変形例であり、携帯端末100の概略外形を示す図である。
【図8】図7の携帯端末100とパーソナルコンピュータとの関係を説明する図である。
【図9】図7のさらなる変形例を示す図である。
【図10】図7における携帯端末100のカーソル102Aの移動動作、赤外線データモジュール109のマウス動作を行う概略構成を示すブロック図である。
【図11】図10における赤外線データモジュール/カーソル制御部107Bの動作例を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の前提となる携帯端末の概略外観示す図である。
【図13】図12における十字キー10Bの動作を説明する図である。
【符号の説明】
100…携帯端末
101…無線部
102…表示部
102A…カーソル
103…キー操作部
103A…テンキー
103C…選択キー
104…スピーカ
105…光学センサ
106…信号処理部
107…制御部
107A…カーソル制御部
107B…赤外線データモジュール/カーソル制御部
108…溝
109…赤外線データモジュール
120…充電器
121…受光部
130…パーソナルコンピュータ
Claims (9)
- カーソルを表示する表示部を上側にキー操作部を下側に有する携帯端末において、
前記キー操作部と反対側の配置面に配置され、前記配置面と接触する接触面の画像を撮影する光学センサと、
前記光学センサから得た今回と前回の前記接触面の撮影画像から撮影画像の同一部分のずれ量を求める信号処理部と、
前記信号処理部で求めた前記撮影画像の同一部分のずれ量に応じて前記カーソルの移動を行うカーソル制御部と、
前記キー操作部に含まれ、前記カーソル制御部で移動したカーソルの位置のアイコンを選択する選択キーとを備えることを特徴とする携帯端末。 - 前記光学センサは、前記携帯端末が置かれた面上を移動する際に移動する面の画像を撮影することを特徴とする、請求項1に記載の携帯端末。
- 前記光学センサは、前記光学センサの配置面上を手の指が移動する際に移動する指の画像を撮影することを特徴とする、請求項1に記載の携帯端末。
- 前記光学センサの配置面に溝を設け、前記溝は、移動する指を撮影する際に指の移動をガイドすることを特徴とする、請求項1に記載の携帯端末。
- 前記カーソル制御部は、前記光学センサの画像撮影について、前記携帯端末が置かれた面上を移動する際に移動する面の画像撮影から前記光学センサの配置面上を手の指が移動する際に移動する指の画像撮影に切り換える場合又はこの逆に撮影を切り換える場合にカーソルの移動の方向を反転させることを特徴とする、請求項1に記載の携帯端末。
- 前記信号処理部はDSPで構成されることを特徴とする、請求項1に記載の携帯端末。
- 前記携帯端末の端部に赤外線データモジュールを設け、さらに、前記携帯端末の充電器に前記赤外線モジュールの受光部を設け、前記充電器とパーソナルコンピュータを接続し、前記赤外線データモジュールは前記信号処理部で求めた前記携帯端末の移動量をマウスのデータとして前記受光部を介して前記パーソナルコンピュータに送信することを特徴とする、請求項1に記載の携帯端末。
- 前記携帯端末は、前記表示部のカーソルを移動するデータの送信先、又は、パーソナルコンピュータのマウスデータの送信先を択一的に選択して、前記信号処理部により求められる前記携帯端末の移動量を選択された送信先に出力することを特徴とする、請求項1に記載の携帯端末。
- カーソルを表示する表示部を上側にキー操作部を下側に有する携帯端末のカーソル移動方法において、
前記キー操作部と反対側の面に配置され、前記携帯端末が置かれた面上を移動する際に移動する面の画像を光学センサで撮影する工程と、
前記光学センサから得た今回と前回の撮影画像から撮影画像の同一部分のずれ量を求める工程と、
前記光学センサの検出信号を処理して前記撮影画像のずれから前記携帯端末の移動量を求める工程と、
求めた前記撮影画像の同一部分のずれ量に応じて前記カーソルの移動を行う工程と、
前記キー操作部に選択キーを配置する工程と、
前記選択キーで移動した前記カーソルの位置のアイコンを選択する工程とを備えることを特徴とする携帯端末のカーソル移動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003035837A JP2004246627A (ja) | 2003-02-13 | 2003-02-13 | 携帯端末及びそのカーソル移動方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003035837A JP2004246627A (ja) | 2003-02-13 | 2003-02-13 | 携帯端末及びそのカーソル移動方法 |
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JP2004246627A true JP2004246627A (ja) | 2004-09-02 |
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ID=33021110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP2004246627A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006350539A (ja) * | 2005-06-14 | 2006-12-28 | Olympus Imaging Corp | パラメータ入力装置 |
US7457619B2 (en) * | 2005-02-14 | 2008-11-25 | Honeywell International Inc. | Method for optimizing wireless data link capacity between mobile vehicles |
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2003
- 2003-02-13 JP JP2003035837A patent/JP2004246627A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7457619B2 (en) * | 2005-02-14 | 2008-11-25 | Honeywell International Inc. | Method for optimizing wireless data link capacity between mobile vehicles |
JP2006350539A (ja) * | 2005-06-14 | 2006-12-28 | Olympus Imaging Corp | パラメータ入力装置 |
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